JP2005330873A - 遮熱エンジン - Google Patents

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Abstract

【課題】 シリンダライナの上部から下部にかけての温度勾配を低減することができる遮熱エンジンを提供する。
【解決手段】 シリンダブロック2に形成されたシリンダボア8に挿入されるシリンダライナ9と、そのシリンダライナ9の上方に隣接されたヘッドライナ14とで遮熱構造の燃焼室28を形成した遮熱エンジン1であって、上記シリンダライナ9の下部から上記シリンダブロック2への熱伝達を抑制するための遮熱層30を設けたことを特徴とする遮熱エンジン1。
【選択図】 図1

Description

本発明は、遮熱構造の燃焼室を形成した遮熱エンジンに関するものである。
一般的に、遮熱エンジンは、冷却損失の低減や排気ガスの熱エネルギの回収、利用などを目的とするエンジンであり、燃焼による熱を保持し、燃焼室の近傍を高温に保つことで熱効率の向上を図っている。その燃焼室は、遮熱構造となっており、低熱伝導性材料からなるシリンダライナとヘッドライナとを、各々シリンダブロックとシリンダヘッドとに挿入することで形成される。また、シリンダブロックとシリンダヘッドとは、水ジャケットが廃止されており、遮熱性がさらに高められている。
これらのシリンダライナとヘッドライナとの遮熱構造により、遮熱エンジンは水冷エンジンに較べ、放熱量が著しく低減される。
このような遮熱エンジンにおいて、燃焼が主にシリンダライナの上方に位置するヘッドライナ内で行われることから、シリンダライナは上部ほど温度が高くなる。一方、シリンダライナの下部は実質的に燃焼室を区画するものではなく、シリンダライナの上部に比べ温度が低い。
このようなシリンダライナ内をピストンが摺動し、このとき、シリンダライナとピストンとの摺動部が潤滑油により潤滑される(特許文献1参照)。
特開平6−336949号公報 実開平5−89835号公報
ところで、シリンダライナとピストンとの摺動部の摩擦損失を低減させるためには、潤滑油の粘度は低いほどよい。
潤滑油の粘度は、温度が高いほど低くなる。一方、シリンダライナには、その軸方向に沿って上述のような温度勾配がある。したがって、シリンダライナとピストンとの摺動部の潤滑油の粘度は、上部ほど低く、下部ほど高くなる。シリンダライナの上部では、良好な潤滑が得られるが、シリンダライナの下部では、上部と比較すると潤滑性能が悪化する(摩擦損失が増大する)。
シリンダライナの全長に亘り良好な潤滑油油膜粘度を得るためには、シリンダライナの下部の温度を高めて、上部の温度に近づける必要がある。
特許文献2には、水冷エンジンにおいて、シリンダライナの外周に冷却室を形成し、その冷却室を、常に冷却水が流動する上部冷却室と、エンジンの負荷に応じて冷却水または冷却用空気の流動が切り換えられる下部冷却室とに仕切ることが開示されている。
しかし、特許文献2に示されたシリンダ構造では、シリンダライナの下部が、流動する冷却水または冷却用空気によって常に冷却され続けるため、遮熱エンジンでは、過冷却となってしまい採用できない。
本発明の目的は、上記問題点に鑑み、シリンダライナの全長に亘り良好な潤滑油膜油粘度を得ることができる遮熱エンジンを提供することにある。
上記目的を達成するための本発明は、シリンダブロックに形成されたシリンダボアに挿入されるシリンダライナと、そのシリンダライナの上方に隣接されたヘッドライナとで遮熱構造の燃焼室を形成した遮熱エンジンであって、上記シリンダライナの下部から上記シリンダブロックへの熱伝達を抑制するための遮熱層を設けたものである。
上記目的を達成するための本発明は、上記遮熱層が、上記シリンダライナの下部に隣接されるものである。
上記目的を達成するための本発明は、上記遮熱層が、上記シリンダブロックによって区画形成された空気層からなるものである。
上記目的を達成するための本発明は、上記シリンダライナの上部を冷却するための冷却通路が設けられたものである。
上記目的を達成するための本発明は、上記冷却通路を流通する冷却媒体の流量を調整するための調整弁がさらに設けられたものである。
本発明によれば、以下のような優れた効果を発揮するものである。
シリンダライナの下部に遮熱層を設けることで、シリンダライナの下部を保温し、シリンダライナの下部の温度を高めることができる。したがって、良好な潤滑油油膜粘度をシリンダライナの略全長に亘り得ることができる。
以下、本発明の好適な一実施形態を添付図面に基づいて詳述する。
図1は、本実施形態の遮熱エンジンの断面図を示す。図2は、図1のII−II断面図を示す。ただし、ピストンは省略されている。
図1および図2に示されるように、本実施形態の遮熱エンジン1は、シリンダブロック2と、そのシリンダブロック2の頂部に取り付けられるシリンダヘッド4と、コンロッド5に連結され、シリンダブロック2内を往復するピストン6とを備える。
シリンダブロック2には、上下方向に延出する複数のシリンダボア8が並列して形成され、各シリンダボア8には、円筒状のシリンダライナ9が各々挿入される。
シリンダライナ9の上端部には、径方向外側に突出するつば部10が形成される。シリンダライナ9の外径は、つば部10を除き、シリンダボア8の内径と略等しい。シリンダライナ9は、つば部10の下面をシリンダブロック2と当接させ、シリンダボア8内に嵌め合いで組み付けられる。
シリンダヘッド4の下部には、遮熱空気層11と遮熱ガスケット12とを介して、ヘッドライナ14が嵌め込まれる。
また、シリンダヘッド4内には、遮熱ポートライナ15が各々挿入された排気ポート16と吸気ポート(図示せず)とが形成される。それら排気ポート16の開閉を行うための排気弁18と、吸気ポートの開閉を行うための吸気弁(図示せず)とが各々設けられる。
さらに、それら排気弁18や吸気弁などの動弁系に潤滑油を供給するための潤滑油路19が、シリンダブロック2およびシリンダヘッド4内を貫通して設けられる。
ピストン6は、複数の遮熱ガスケット20を介して結合された、ピストンクラウン22とピストンスカート24とからなる分割構造である。ピストンスカート24の外周には、シリンダライナ9の内周壁面と摺接する複数のピストンリング25が取り付けられる。ピストン6の内部には、遮熱空気層21が形成される。
シリンダブロック2とシリンダヘッド4とが、図示しない締結部材(例えば、ボルト)により組み付けられ、この際、ヘッドライナ14とシリンダライナ9との間に遮熱ガスケット26が挟み込まれる。これによって、ヘッドライナ14が、遮熱ガスケット26を介して、シリンダライナ9の上方に隣接されるようになる。主に、それらシリンダライナ9と、ヘッドライナ14とで遮熱構造の燃焼室28が形成される。また、遮熱ガスケット26により、ヘッドライナ14からシリンダライナ9への熱伝達が抑制され、シリンダライナ9の内周壁面温度が、水冷エンジン相当以下に保たれる。
以上のシリンダライナ9、ヘッドライナ14、ピストンクラウン22、ピストンスカート24および遮熱ポートライナ15は、各々低熱伝導性材料からなり、本実施形態では、例えば、セラミックからなる。なお、シリンダブロック2とシリンダヘッド4とは、通常用いられる金属材料(例えば、鉄やアルミ合金など)からなる。
特に、本実施形態では、シリンダライナ9の下部からシリンダブロック2への熱伝達を抑制するための遮熱層30が設けられる。その遮熱層30は、シリンダブロック2に設けられ、シリンダライナ9の下部に隣接して配置される。ここで、シリンダライナ9の下部とは、ピストン6が下死点にあるときにピストン6の頂部より下に位置する部分をいう。また、この下部よりも上の部分をシリンダライナ9の上部とする。
遮熱層30は、シリンダブロック2によって区画形成された空気層31からなる。具体的には、空気層31は、シリンダボア8の内周壁面に形成された凹部32により区画形成される。
凹部32は、各シリンダライナ9ごとに上下方向に所定間隔を隔てて複数(本実施形態では4つ)形成される。凹部32は、シリンダボア8の内周壁面の全周に亘り形成された断面四角の溝からなり、上下幅に較べ小さい深さを有する。シリンダライナ9がシリンダボア8へ組み付けられた状態において、凹部32とシリンダライナ9の外周壁面とにより密閉された空間(隙間)が空気層31となる。その空気層31において、空気の積極的流動はない。
この空気層31により、シリンダライナ9の下部の温度を高めることができる。
ところで、シリンダライナ9とピストン6との摺動部では、温度が高いほど良好な潤滑油粘度を得ることができるが、高温になりすぎると、潤滑油が炭化してしまうおそれがある。
そこで、本実施形態のシリンダブロック2には、シリンダライナ9上部を冷却するための冷却通路34が設けられる。その冷却通路34は、シリンダライナ9の上部を囲む循環流路35と、その循環流路35に冷却媒体を導入する導入流路36と、循環流路35に導入された冷却媒体を排出する排出流路38とにより主に構成される。
本実施形態では、導入流路36が遮熱エンジン1の潤滑油路19に接続され、冷却媒体として遮熱エンジン1の潤滑油が共用される。
シリンダヘッド4には、冷却通路34の排出流路38から排出された潤滑油を潤滑油路19に戻すための戻り流路39が形成される。
循環流路35は、各シリンダライナ9ごとに上下方向に所定間隔を隔てて複数(本実施形態では3つ)形成される。循環流路35は、シリンダボア8の内周壁面に形成された断面長方形の周溝により区画形成され、シリンダライナ9の外周に沿った円環形状を有する。本実施形態では、循環流路35は、シリンダライナ9の外周壁面に隣接させて形成される。したがって、循環流路35内の潤滑油が、シリンダライナ9の外周壁面と接触する。
導入流路36は、上下3本の循環流路35の各々に接続された複数の枝導入流路44と、それら枝導入流路44が接続された幹導入流路42とを備える。
枝導入流路44は、シリンダブロック2内に形成された断面円形の溝により区画形成され、循環流路35から幹導入流路42まで水平に延びる。
幹導入流路42は、シリンダブロック2内に形成された断面円形の溝により区画形成され、上下3本の循環流路35のうちの最も下方の循環流路35と同じ高さからシリンダブロック2の頂部まで垂直に延びる。
さらに、導入流路36は、潤滑油路19に接続されたオイルギャラリ40を備える。そのオイルギャラリ40は、シリンダブロック2内に形成された断面円形の溝により区画形成され、シリンダブロック2内を長手方向(図2において上下方向)に延びる。
導入流路36は、枝導入流路44と幹導入流路42とを、各シリンダライナ9ごとに備え、幹導入流路42が、各シリンダライナ9の近傍でオイルギャラリ40に接続される。
排出流路38は、循環流路35から潤滑油を排出するための循環流路35に接続された枝排出流路45と、それら枝排出流路45から排出された潤滑油を戻り流路39へと導くための戻り流路39に接続された幹排出流路46とを各シリンダライナ9ごとに備える。
幹排出流路46は、シリンダブロック2内に形成された断面円形の溝により区画形成され、上下3本の循環流路35のうちの最も下方の循環流路35と同じ高さから戻り流路39まで垂直に延びる。
枝排出流路45は、シリンダブロック2内に形成された断面円形の溝により区画形成され、循環流路35から幹排出流路46まで水平に延びる。
以上の遮熱層30と冷却通路34と戻り流路39とは、例えば、鋳造や機械加工などによりシリンダブロック2内またはシリンダヘッド4内に形成される。また、冷却通路34および戻り流路39の開放端部は、栓材48により適宜閉塞される。
さらに、本実施形態のシリンダライナ9の外周には、循環流路35の潤滑油の漏洩を防止するための一対のOリング49が、上下3本の循環流路35の上方と下方とに設けられる。また、下方のOリング49は、循環流路35と遮熱層30との間に設けられる。
さらに、本実施形態の冷却通路34には、冷却通路34を流通する冷却媒体の流量を調整するための調整弁50が設けられる。調整弁50は、例えば、内部にT字状の流路が形成された軸状の油路切換バルブからなる。図2に示すように、本実施形態では、油路切換バルブ50を駆動する弁駆動手段52が設けられ、その弁駆動手段52は、油路切換バルブ50を回転させる電動モータからなる。オイルギャラリ40の上流端のみが潤滑油路19に接続され、油路切換バルブ50は、その接続部に配置される。
さらに、本実施形態では、シリンダライナ9の温度を測定するための温度センサ55が設けられる。本実施形態では、温度センサ55は、シリンダ列方向において、潤滑油の流れ方向で最上流側に位置するシリンダライナ9の外周壁面に当接して配置される。また、温度センサ55は、上下3本の循環流路35のうちの中間の循環流路35と同じ高さに設けられ、シリンダライナ9の上部の温度を検出する。
さらに、本実施形態の遮熱エンジン1は、図2に示すように、温度センサ55と電動モータ52とに各々接続された制御手段56を備える。その制御手段56には、温度センサ55の検出値が入力され、制御手段56は、その検出値を基に電動モータ52を介して油路切換バルブ50を制御する。制御手段56は、例えば、演算処理を行うCPUと、電動モータ52へ作動電流を供給するドライブ回路とを備える。
本実施形態では、温度センサ55の検出温度が所定温度(以下、上限温度)より高い場合に、制御手段56により油路切換バルブ50が完全開放され、シリンダライナ6の上部が冷却される。また、温度センサ55の検出温度が他の所定温度(以下、下限温度)より低い場合には、制御手段56により油路切換バルブ50が完全閉鎖され、シリンダライナ6の上部の冷却が行われない。
その上限温度とは、例えば、できるだけ高温で、かつ潤滑油が炭化しない温度である。また、下限温度とは、例えば、温度の低下による潤滑油の粘度の増大が許容できなくなる温度である。これら上限温度と下限温度とは、遮熱エンジン1に適用される潤滑油の特性に合わせて、適宜設定される。
次に、本実施形態の遮熱エンジン1の作用を説明する。
図4にシリンダライナ9の上下方向の温度分布を示す。
遮熱エンジン1の運転時、燃料の燃焼が主にヘッドライナ14の内部で行われる。その燃焼により生じた熱が、シリンダライナ9の上部から下部へと伝導する。
シリンダライナ9の下部では、熱抵抗の高い空気層31(遮熱層30)により、シリンダライナ9の下部からシリンダブロック2への放熱が抑制される。したがって、シリンダライナ9の下部の温度は、従来の遮熱エンジン(点線で示す)に較べ高くなる。
特に、本実施形態では、空気層31がシリンダライナ9の下部と隣接することで、その分シリンダライナ9の下部とシリンダブロック2との接触面積が減少し、放熱の抑制が促される。
また、シリンダライナ9の上部では、高負荷運転時など、温度センサ55の検出温度が所定温度より高い場合、調整弁50を開放して、冷却通路34の循環流路35へ潤滑油を連続的に供給し、シリンダライナ9の上部を冷却する。(図1および図2参照)。したがって、シリンダライナ9の上部の温度は、従来の遮熱エンジン(点線で示す)のような、過度な高温とはならない。
また、遮熱エンジン1の始動時、アイドリングなどの低負荷運転時、暖機が十分でないときなど、温度センサ55の検出温度が所定温度以下の場合、調整弁50を閉鎖する。それにより、シリンダライナ9の壁面温度が短時間に上昇する。
このように本実施形態の遮熱エンジン1は、シリンダライナ9の下部を遮熱層30により遮熱ないし保温することで、シリンダライナ9の下部の温度を高くすることができる。
また、シリンダライナ9の下部の温度を高めることで、シリンダライナ9の上部から下部にかけての温度勾配が低減し、シリンダライナ9の全長に亘りピストン6の摺動部の良好な潤滑油油膜粘度(摺動環境)を得ることができ、摩擦損失の低減を図ることができる。
また、シリンダライナ9の上部を冷却通路34内の冷却媒体により冷却することで、シリンダライナ9の上部が過度に高温となることが抑制され、ピストン6の摺動部の潤滑油が炭化することを防止できる。さらに、シリンダライナ9の上部を冷却することでも、シリンダライナ9の上部から下部にかけての温度勾配が低減する。
冷却媒体として遮熱エンジン1の潤滑油を共用することで、遮熱エンジン1が有する潤滑油の循環機構などを共用でき、構造が簡単になる。
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されず、様々な変形例や応用例が考えられるものである。
例えば、本実施形態では、遮熱層30が、シリンダライナ9の下部に隣接される形態を説明したが、これに限らず、遮熱層を、水冷エンジンの水ジャケットのようにシリンダブロックの内部に設け、シリンダライナとの間に、シリンダブロックの肉を介在させるようにしてもよい。
本実施形態では、遮熱層30がシリンダブロック2によって区画形成された空気層31からなる形態を説明したが、これに限らず、遮熱層を空気以外の断熱材で構成してもよい。例えば、遮熱層をシリンダブロックの外部に巻き付けた断熱材で構成してもよい。
冷却媒体は、本実施形態のように潤滑油を用いることが好ましいが、本発明はこれに限定されず、水や空気などを用いてもよい。
本実施形態では、調整弁50を、完全閉鎖と完全開放とに切り換えて使用する形態を説明したが、本発明はこれに限らず、例えば、調整弁50の開度を、数段階に分けて、または、連続的に開閉制御してもよい。
本実施形態では、調整弁50として油路切換バルブ50を用いる形態を説明したが、これに限らず、例えば、電磁ソレノイドバルブや、所定温度でペレットが伸縮し流路を開閉させるようなサーモスタットなどでもよい。
本実施形態では、シリンダライナ9の温度に基づき、調整弁50の開閉を行う形態を説明したが、これに限らず、例えば、遮熱エンジンの負荷に基づき、調整弁の開閉を行うようにしてもよい。
本発明の一実施形態による遮熱エンジンの断面図を示し、調整弁が開放された状態冷却媒体の流れを矢印で示す。 図1のII−II断面図を示す。 本発明の一実施形態による遮熱エンジンの断面図を示し、調整弁が閉鎖された状態の冷却媒体の流れを矢印で示す。 本実施形態の遮熱エンジンと従来の遮熱エンジンとのシリンダライナの温度分布のイメージ図を示す。
符号の説明
1 遮熱エンジン
2 シリンダブロック
8 シリンダボア
9 シリンダライナ
14 ヘッドライナ
28 燃焼室
30 遮熱層
31 空気層
34 冷却通路
50 調整弁
55 温度センサ

Claims (5)

  1. シリンダブロックに形成されたシリンダボアに挿入されるシリンダライナと、そのシリンダライナの上方に隣接されたヘッドライナとで遮熱構造の燃焼室を形成した遮熱エンジンであって、上記シリンダライナの下部から上記シリンダブロックへの熱伝達を抑制するための遮熱層を設けたことを特徴とする遮熱エンジン。
  2. 上記遮熱層が、上記シリンダライナの下部に隣接される請求項1記載の遮熱エンジン。
  3. 上記遮熱層が、上記シリンダブロックによって区画形成された空気層からなる請求項1または2記載の遮熱エンジン。
  4. 上記シリンダブロックに、上記シリンダライナの上部を冷却するための冷却通路が設けられた請求項1〜3いずれかに記載の遮熱エンジン。
  5. 上記冷却通路を流通する冷却媒体の流量を調整するための調整弁がさらに設けられた請求項4記載の遮熱エンジン。
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