JP2005328465A - 光通信システム - Google Patents
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Abstract
【課題】光分波分岐器の構造を簡易にし、経済化を図るとともに、光ファイバテープのマルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバ内を伝送する光信号のモード間の強度を均一化し、モード間遅延の影響を抑制し、伝送帯域の向上を図ること。
【解決手段】シングルモード光ファイバ2からの波長λ1〜λNの光信号をM個に分岐する光カプラ34と、該光カプラ34からの各々波長λ1〜λNの光信号を含むM個の光信号を、共通に使用する共有グレーティングにより異なる波長λ1〜λNの光信号に分波して光ファイバテープ4−1〜4−MのN本のマルチモード光ファイバの一端にそれぞれ入射する波長分離分配部35とからなる光分波分岐器30を用いるとともに、光ファイバテープ4−1〜4−MのN本のマルチモード光ファイバにおけるコアの中心より伝送帯域が広がる程度ずれた位置で透過するような波長の光信号を光送信器10から送信する。
【選択図】図1
【解決手段】シングルモード光ファイバ2からの波長λ1〜λNの光信号をM個に分岐する光カプラ34と、該光カプラ34からの各々波長λ1〜λNの光信号を含むM個の光信号を、共通に使用する共有グレーティングにより異なる波長λ1〜λNの光信号に分波して光ファイバテープ4−1〜4−MのN本のマルチモード光ファイバの一端にそれぞれ入射する波長分離分配部35とからなる光分波分岐器30を用いるとともに、光ファイバテープ4−1〜4−MのN本のマルチモード光ファイバにおけるコアの中心より伝送帯域が広がる程度ずれた位置で透過するような波長の光信号を光送信器10から送信する。
【選択図】図1
Description
本発明は、光アクセスシステムに利用可能な光分波分岐機能付きの光通信システムに関する。
図6は従来の光分波分岐機能を有する光通信システムの一例(非特許文献1参照)を示すもので、波長λ1,λ2,…λNの光信号を送信する光送信器1と、1本のシングルモード光ファイバ2を介して光送信器1に接続される光分波分岐器3と、各組がN本のマルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバを含むM組の光ファイバテープ4−1,4−2,…4−Mを介して光分波分岐器3に接続されるM台の光受信器5−1,5−2,…5−Mとからなっている。
光分波分岐器3は、光送信器1からの波長λ1,λ2,…λNの光信号を波長毎に分波する波長分離器31と、該波長分離器31で分波された波長λ1,λ2,…λNの光信号をそれぞれM個に分岐する光カプラ32−1,32−2,…32−Nと、一端が光カプラ32−1,32−2,…32−Nにそれぞれ接続されたシングルモード光ファイバ33−1−1,33−1−2,…33−1−M,33−2−1,33−2−2,…33−2−M,33−N−1,33−N−2,…33−N−Mとで構成される。
また、光ファイバテープ4−1はN本のマルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバ4−1−1,4−1−2,…4−1−Nで構成され、光ファイバテープ4−2はN本のマルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバ4−2−1,4−2−2,…4−2−Nで構成され、…、光ファイバテープ4−MはN本のマルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバ4−M−1,4−M−2,…4−M−Nで構成される。
ここで、一端が光カプラ32−1に接続されたシングルモード光ファイバ33−1−1,33−1−2,…33−1−Mの他端は、光ファイバテープ4−1,4−2,…4−Mのうちの1本のマルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバ4−1−1,4−2−1,…4−M−1に接続され、一端が光カプラ32−2に接続されたシングルモード光ファイバ33−2−1,33−2−2,…33−2−Mの他端は、光ファイバテープ4−1,4−2,…4−Mのうちの1本のマルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバ4−1−2,4−2−2,…4−M−2に接続され、…、一端が光カプラ32−Nに接続されたシングルモード光ファイバ33−N−1,33−N−2,…33−N−Mの他端は、光ファイバテープ4−1,4−2,…4−Mのうちの1本のマルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバ4−1−N,4−2−N,…4−M−Nに接続される。
これによって、M組の光ファイバテープ4−1,4−2,…4−Mの各マルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバにはそれぞれ、光カプラ32−1,32−2,…32−Nから異なる波長の光信号が伝送される。例えば光ファイバテープ4−1において、マルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバ4−1−1には波長λ1の光信号、マルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバ4−1−2には波長λ2の光信号、…マルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバ4−1−Nには波長λNの光信号がそれぞれ伝送され、また、光ファイバテープ4−2において、マルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバ4−2−1には波長λ1の光信号、マルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバ4−2−2には波長λ2の光信号、…マルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバ4−2−Nには波長λNの光信号がそれぞれ伝送される。
また、前述したシングルモード光ファイバとマルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバとの接続は、それぞれのコアの中心を一致させて行われる。
友信公孝、桑野 茂、上松 仁「大容量コンテンツ配信のためのアクセスネットワークについて」2002年電子情報通信学会全国大会論文集B−10−70
友信公孝、桑野 茂、上松 仁「大容量コンテンツ配信のためのアクセスネットワークについて」2002年電子情報通信学会全国大会論文集B−10−70
しかし、前述した従来の光通信システムでは、波長分離及び光分岐を行うためにそれぞれ別の光部品を使用していたため、部品点数が多くなり、光分波分岐器のコストが高くなってしまうという問題があった。また、波長数が増えるにつれ、光カプラで分岐した光信号を各光ファイバテープの各マルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバに接続するための光配線が複雑になってしまうという問題があった。
更に、光カプラからのシングルモード光ファイバと光ファイバテープのマルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバとは、それぞれのコアの中心を一致させて接続していたため、マルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバ内を伝送する光信号はコア中心付近を伝搬する低次モードの光信号が大部分となる。低次モードの光信号は高次モードの光信号に比べ早く伝搬しすぎるため、低次モードと高次モードで強度が不均一であると、モード間遅延の影響でパルス広がりが大きくなり、伝送帯域が制限されてしまうという問題があった。
本発明はこのような背景で行われたもので、光分波分岐器の構造を簡易にし、経済化を図るとともに、光ファイバテープのマルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバ内を伝送する光信号のモード間の強度を均一化し、モード間遅延の影響を抑制し、伝送帯域の向上を図ることを目的とする。
本発明の第1の観点は、前記目的を達成するために、分岐された光信号の全てで共通に使用する共有グレーティングを用いて光分波分岐機能を実現し、かつマルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバ内を伝送する光信号のモード間の強度を均一化するために、マルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバのコアの中心より伝送帯域が広がる程度ずれた位置で透過するような波長の光信号を送信する光送信器を具備した光通信システムとしたことである。
即ち、波長λ1〜λNの光信号を送信する光送信器と、該光送信器から1本のシングルモード光ファイバを介して送信された波長λ1〜λNの光信号を波長毎に分波するとともにそれぞれM個に分岐し、該分岐したM個の波長λ1〜λNの光信号を、各組がN本のマルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバを含むM組の光ファイバテープの一端にそれぞれ出力する光分波分岐器と、M組の光ファイバテープの他端にそれぞれ接続されるM台の光受信器とからなる光通信システムにおいて、前記1本のシングルモード光ファイバからの波長λ1〜λNの光信号をM個に分岐する光カプラと、該光カプラからの各々波長λ1〜λNの光信号を含むM個の光信号を、共通に使用する共有グレーティングにより異なる波長λ1〜λNの光信号に分波して前記M組の光ファイバテープのN本のマルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバの一端にそれぞれ入射する波長分離分配部とからなる光分波分岐器を具備し、前記M組の光ファイバテープのN本のマルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバにおけるコアの中心より伝送帯域が広がる程度ずれた位置で透過するような波長の光信号を送信する光送信器を具備したことを特徴とする光通信システムとしたことである。
このように構成されることにより、1つの光カプラと1つの共有グレーティングで分波分岐機能を実現できるため、光カプラの数を減らすことができ、安価に光分波分岐器を実現できる。また、共有グレーティングからのグレーティング光を直接光ファイバテープの各マルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバに入射するので、複雑な光配線が不要となり、設計が容易となる。更には、マルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバ内を伝送する光信号のモード間の強度を均一化し、モード間遅延の影響を抑制し、伝送帯域の向上を図ることができる。
本発明の第2の観点は、前記目的を達成するために、分岐された光信号の全てで共通に使用する共有グレーティングを用いて光分波分岐機能を実現し、かつマルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバ内を伝送する光信号のモード間の強度を均一化するために、マルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバにおけるコアの中心より伝送帯域が広がる程度ずれた位置を透過するよう、波長分離分配部における光ファイバテープの一端を配置した光通信システムとしたことである。
即ち、波長λ1〜λNの光信号を送信する光送信器と、該光送信器から1本のシングルモード光ファイバを介して送信された波長λ1〜λNの光信号を波長毎に分波するとともにそれぞれM個に分岐し、該分岐したM個の波長λ1〜λNの光信号を、各組がN本のマルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバを含むM組の光ファイバテープの一端にそれぞれ出力する光分波分岐器と、M組の光ファイバテープの他端にそれぞれ接続されるM台の光受信器とからなる光通信システムにおいて、前記1本のシングルモード光ファイバからの波長λ1〜λNの光信号をM個に分岐する光カプラと、該光カプラからの各々波長λ1〜λNの光信号を含むM個の光信号を、共通に使用する共有グレーティングにより異なる波長λ1〜λNの光信号に分波して前記M組の光ファイバテープのN本のマルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバの一端にそれぞれ入射する波長分離分配部とからなる光分波分岐器を具備し、さらに、前記光送信器からの波長λ1〜λNの光信号が、前記M組の光ファイバテープのN本のマルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバにおけるコアの中心より伝送帯域が広がる程度ずれた位置を透過するよう、前記波長分離分配部における前記M組の光ファイバテープの一端を配置したことを特徴とする光通信システムとしたことである。
第1の観点との違いは、第1の観点では、光ファイバテープの位置は固定、光送信器から送信される波長を変える、であったが、第2の観点では、光送信器から送信される波長は固定、光ファイバテープの位置を変える、としている点である。
このように構成されることにより、1つの光カプラと1つの共有グレーティングで分波分岐機能を実現できるため、光カプラの数を減らすことができ、安価に光分波分岐器を実現できる。また、共有グレーティングからのグレーティング光を直接光ファイバテープの各マルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバに入射するので、複雑な光配線が不要となり、設計が容易となる。更には、マルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバ内を伝送する光信号のモード間の強度を均一化し、モード間遅延の影響を抑制し、伝送帯域の向上を図ることができる。
このように、本発明によれば、部品点数を減らした、光分波分岐器を容易に実現できる。また、グレーティングで分波された光信号を直接、光ファイバテープの各マルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバに入射するので、複雑な光配線が不要となり、設計が容易となる。更にはシングルモード光ファイバとマルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバの接続において、光信号の波長をマルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバのコアの中心から伝送帯域が広がる程度ずらす、あるいはマルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバをコアの中心から伝送帯域が広がる程度ずらして配置し、マルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバ内を伝送する光信号のモード間の強度を均一化し、モード間遅延の影響を抑制し、伝送帯域の向上を図ることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の光通信システムの第1の実施の形態を示すもので、図中、従来例と同一構成要素は同一符号をもって表す。即ち、図中、2は1本のシングルモード光ファイバ、4−1,4−2,…4−MはM組の光ファイバテープ、5−1,5−2,…5−MはM台の光受信器、10は光送信器、30は光分波分岐器である。
光分波分岐器30は、光送信器10からシングルモード光ファイバ2を介して送信される波長λ1,λ2,…λNの光信号をM個に光分岐する1個の光カプラ34と、該光カプラ34からの各々波長λ1,λ2,…λNの光信号を含むM個の光信号を、これらの各光信号が共通に使用する共有グレーティングにより異なる波長λ1,λ2,…λNの光信号に分波して光ファイバテープ4−1,4−2,…4−Mの各マルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバの一端にそれぞれ入射する波長分離分配部35とを具備する。なお、36−1,36−2,…36−Mは光カプラ34で分岐されたM個の光信号を波長分離分配部35へ伝送するM本のシングルモード光ファイバである。
また、光送信器10は、光ファイバテープ4−1,4−2,…4−Mの各マルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバにおけるコアの中心より伝送帯域が広がる程度ずれた位置で透過するような波長、即ちマルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバのコアの中心を通る波長が波長λ1,λ2,…λNである場合、波長λ1+Δλ1あるいはλ1−Δλ1,λ2+Δλ2あるいはλ2−Δλ2,…λN+ΔλNあるいはλN−ΔλNの光信号を送信する。
このように構成することにより、例えば光ファイバテープ4−1において、マルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバ4−1−1には波長λ1+Δλ1あるいはλ1−Δλ1の光信号、マルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバ4−1−2には波長λ2+Δλ2あるいはλ2−Δλ2の光信号、…マルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバ4−1−Nには波長λN+ΔλNあるいはλN−ΔλNの光信号がそれぞれ伝送され、また、光ファイバテープ4−2において、マルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバ4−2−1には波長λ1+Δλ1あるいはλ1−Δλ1の光信号、マルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバ4−2−2には波長λ2+Δλ2あるいはλ2−Δλ2の光信号、…マルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバ4−2−Nには波長λN+ΔλNあるいはλN−ΔλNの光信号がそれぞれ伝送される。
ここで、第1の実施の形態の特徴とするところは、共有グレーティングを使用してM組の光ファイバテープの各マルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバにそれぞれ異なる波長λ1〜λNを伝送する光通信システムとしたこと、及び光送信器からM組の光ファイバテープの各マルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバにおけるコアの中心より伝送帯域が広がる程度ずれた位置で透過するような波長λ1+Δλ1あるいはλ1−Δλ1,λ2+Δλ2あるいはλ2−Δλ2,…λN+ΔλNあるいはλN−ΔλNの光信号を送信し、伝送帯域を向上したことである。
このように構成されることにより、1つの光カプラと1つの共有グレーティングで分波分岐機能を実現できるため、光カプラの数を減らすことができ、安価に光分波分岐器を実現できる。また、共有グレーティングからのグレーティング光を直接光ファイバテープの各マルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバに入射するので、複雑な光配線が不要となり、設計が容易となる。更には、マルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバ内を伝送する光信号のモード間の強度を均一化し、モード間遅延の影響を抑制し、伝送帯域の向上を図ることができる。
図2は本発明の光通信システムの第2の実施の形態を示すもので、図中、従来例と同一構成要素は同一符号をもって表す。即ち、図中、1は光送信器、2は1本のシングルモード光ファイバ、4−1,4−2,…4−MはM組の光ファイバテープ、5−1,5−2,…5−MはM台の光受信器、30bは光分波分岐器である。
光分波分岐器30bは、光送信器1からシングルモード光ファイバ2を介して送信される波長λ1,λ2,…λNの光信号をM個に光分岐する1個の光カプラ34と、該光カプラ34からの各々波長λ1,λ2,…λNの光信号を含むM個の光信号を、これらの各光信号が共通に使用する共有グレーティングにより異なる波長λ1,λ2,…λNの光信号に分波して光ファイバテープ4−1,4−2,…4−Mの各マルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバの一端にそれぞれ入射する波長分離分配部35bとを具備する。なお、36−1,36−2,…36−Mは光カプラ34で分岐されたM個の光信号を波長分離分配部35bへ伝送するM本のシングルモード光ファイバである。
さらに、波長分離分配部35bは、光送信器1からの波長λ1,λ2,…λNの光信号が、光ファイバテープ4−1,4−2,…4−Mの各マルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバにおけるコアの中心より伝送帯域が広がる程度ずれた位置を透過するよう、光ファイバテープ4−1,4−2,…4−Mの一端を配置する。
第1の実施の形態との違いは、第1の実施の形態では、光ファイバテープの位置は固定、光送信器から送信される波長を変える、であったが、第2の実施の形態では、光送信器から送信される波長は固定、光ファイバテープの位置を変える、としている点である。
このように構成することにより、例えば光ファイバテープ4−1において、マルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバ4−1−1には波長λ1の光信号、マルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバ4−1−2には波長λ2の光信号、…マルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバ4−1−Nには波長λNの光信号がコアの中心より伝送帯域が広がる程度ずれた位置でそれぞれ伝送され、光ファイバテープ4−2において、マルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバ4−2−1には波長λ1の光信号、マルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバ4−2−2には波長λ2の光信号、…マルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバ4−2−Nには波長λNの光信号がコアの中心より伝送帯域が広がる程度ずれた位置でそれぞれ伝送される。
ここで、第2の実施の形態の特徴とするところは、共有グレーティングを使用して前記M組の光ファイバテープの各マルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバにそれぞれ異なる波長λ1〜λNを伝送する光通信システムとしたこと、及び光送信器からの光信号が、M組の光ファイバテープの各マルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバにおけるコアの中心より伝送帯域が広がる程度ずれた位置を透過するよう、各光ファイバテープを配置し、伝送帯域を向上したことである。
このように構成されることにより、1つの光カプラと1つの共有グレーティングで分波分岐機能を実現できるため、光カプラの数を減らすことができ、安価に光分波分岐器を実現できる。また、共有グレーティングからのグレーティング光を直接光ファイバテープの各マルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバに入射するので、複雑な光配線が不要となり、設計が容易となる。更には、マルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバ内を伝送する光信号のモード間の強度を均一化し、モード間遅延の影響を抑制し、伝送帯域の向上を図ることができる。
図3は本発明の光通信システムの第1の実施の形態における光分波分岐器の具体的な構成、特に波長分離分配部の詳細構成を示すものである。図中、351は回折格子(共有グレーティング)、352は放物面鏡であり、これらとシングルモード光ファイバ36−1〜36−M及び光ファイバテープ4−1〜4−Mの配置によって波長分離分配部35が構成される。
シングルモード光ファイバ2を介して光送信器から送信された波長λ1〜λNの光信号は、光カプラ34によりM個に分岐され、シングルモード光ファイバ36−1〜36−Mに伝送される。シングルモード光ファイバ36−1〜36−Mを伝送する各々波長λ1〜λNの光信号は、波長分離分配部35内に入射され、放物面鏡352で反射され、平行光になる。この平行光は回折格子351にて波長毎に分波された後、再び放物面鏡352にて反射され、今度は光ファイバテープ4−1〜4−Mのマルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバ4−1−1,4−1−2,…4−1−N〜4−M−1,4−M−2,…4−M−Nの一端に集光して入射される。これはいわゆるリトローマウンティングシステムを基本とした構成である。
ここで、シングルモード光ファイバ36−1〜36−Mは入射位置がそれぞれ異なるため、放物面鏡352で反射された光信号の回折格子351に対する入射角は異なる。また、回折格子351での回折角は波長毎に異なるので、光ファイバテープ4−1〜4−Mの各マルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバにはそれぞれ、シングルモード光ファイバ36−1〜36−Mからの波長λ1〜λN毎の光信号が伝送される。
即ち、マルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバ4−1−1には波長λ1の光信号が、マルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバ4−1−2には波長λ2の光信号が、…マルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバ4−1−Nには波長λNの光信号がそれぞれ伝送される。同様に、マルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバ4−M−1には波長λ1の光信号が、マルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバ4−M−2には波長λ2の光信号が、…マルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバ4−M−Nには波長λNの光信号がそれぞれ伝送される。
なお、本発明の光通信システムの第2の実施の形態における光分波分岐器の構成も基本的に同様であるが、回折格子351で波長分波され、放物面鏡352で反射された波長λ1〜λNの光信号に対する光ファイバテープ4−1〜4−Mの配置が、前述した如く光ファイバテープ4−1〜4−Mの各マルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバにおけるコアの中心より伝送帯域が広がる程度ずれた位置を透過するよう、調整される点が異なる。
図4は本発明の光通信システムの第1の実施の形態においてマルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバ内を伝送させる光信号の波長の説明図である。マルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバ40は、コア41とクラッド42で構成される。コア41の中心を通る波長をλcとすると、第1の実施の形態においては、マルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバ40におけるコア41の中心より伝送帯域が広がる程度ずれた位置で透過するような波長、即ちλc+Δλcあるいはλc−Δλcの光信号を光送信器から伝送すれば良い。
図5は第1の実施の形態にかかる本発明の光通信システムを用いて行ったビット誤り率測定の実験システム及びその結果を示すものである。パルスパターンジェネレータ61からは、9953280Kbit/s 、PRBS 231−1の信号を送信する。送信された信号は可変波長レーザ62に入力され、可変波長レーザ62からの光信号はLN変調器63にて変調され、シングルモード光ファイバ2、光分波分岐器30及び光ファイバテープ4−1〜4−M中の1本のマルチモード光ファイバ、例えば4−1−1を介して光受信器5−1にて受信される。受信された光信号は電気信号に変換された後、クロックデータリカバリ64を介し、エラーディテクタ65にて受信される。
ここで、LN変調器63の消光比は13dBとした。また、伝送波長としては、コアの中心を通る波長を1550.116nm、コアの中心より伝送帯域が広がる程度ずらした位置で透過するような波長を1550.918nmとした。マルチモード光ファイバ4−1−1にはグレーテッドインデックス型のマルチモード光ファイバを用い、長さ200m、コア径50μm、クラッド径125μm、コア屈折率1.463、クラッド屈折率1.447とした。
波長1550.918nmの通過位置は、およそコア中心から16μm離れた位置である。
ビット誤り率の測定結果より、コアの中心を通る波長1550.116nmでは、受光レベルPinが大きくなってもモード間遅延の影響でビット誤り率にフロアが発生しているが、コアの中心よりずれた位置で入射する波長1550.918nmでは、受光レベルPinが大きくなるにつれ、ビット誤り率が下がっている。
これより、コアの中心からずらすことにより、マルチモード光ファイバ内を伝送する光信号のモード間の強度を均一化し、モード間遅延の影響を抑制し、伝送帯域の向上を図ることができることがわかる。
1,10:光送信器、2,36−1〜36−M:シングルモード光ファイバ、4−1〜4−M:光ファイバテープ、4−1−1,4−1−2,…4−1−N,4−2−1,4−2−2,…4−2−N,…4−M−1,4−M−2,…4−M−N:マルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバ、5−1〜5−M:光受信器、30,30b:光分波分岐器、34:光カプラ、35,35b:波長分離分配部、40:マルチモード光ファイバ、41:コア、42:クラッド、61:パルスパターンジェネレータ、62:可変波長レーザ、63:LN変調器、64:クロックデータリカバリ、65:エラーディテクタ、351:回折格子、352:放物面鏡。
Claims (2)
- 波長λ1〜λNの光信号を送信する光送信器と、該光送信器から1本のシングルモード光ファイバを介して送信された波長λ1〜λNの光信号を波長毎に分波するとともにそれぞれM個に分岐し、該分岐したM個の波長λ1〜λNの光信号を、各組がN本のマルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバを含むM組の光ファイバテープの一端にそれぞれ出力する光分波分岐器と、M組の光ファイバテープの他端にそれぞれ接続されるM台の光受信器とからなる光通信システムにおいて、
前記1本のシングルモード光ファイバからの波長λ1〜λNの光信号をM個に分岐する光カプラと、該光カプラからの各々波長λ1〜λNの光信号を含むM個の光信号を、共通に使用する共有グレーティングにより異なる波長λ1〜λNの光信号に分波して前記M組の光ファイバテープのN本のマルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバの一端にそれぞれ入射する波長分離分配部とからなる光分波分岐器を具備し、
前記M組の光ファイバテープのN本のマルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバにおけるコアの中心より伝送帯域が広がる程度ずれた位置で透過するような波長の光信号を送信する光送信器を具備した
ことを特徴とする光通信システム。 - 波長λ1〜λNの光信号を送信する光送信器と、該光送信器から1本のシングルモード光ファイバを介して送信された波長λ1〜λNの光信号を波長毎に分波するとともにそれぞれM個に分岐し、該分岐したM個の波長λ1〜λNの光信号を、各組がN本のマルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバを含むM組の光ファイバテープの一端にそれぞれ出力する光分波分岐器と、M組の光ファイバテープの他端にそれぞれ接続されるM台の光受信器とからなる光通信システムにおいて、
前記1本のシングルモード光ファイバからの波長λ1〜λNの光信号をM個に分岐する光カプラと、該光カプラからの各々波長λ1〜λNの光信号を含むM個の光信号を、共通に使用する共有グレーティングにより異なる波長λ1〜λNの光信号に分波して前記M組の光ファイバテープのN本のマルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバの一端にそれぞれ入射する波長分離分配部とからなる光分波分岐器を具備し、
さらに、前記光送信器からの波長λ1〜λNの光信号が、前記M組の光ファイバテープのN本のマルチモード光ファイバあるいはプラスチック光ファイバにおけるコアの中心より伝送帯域が広がる程度ずれた位置を透過するよう、前記波長分離分配部における前記M組の光ファイバテープの一端を配置した
ことを特徴とする光通信システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004146565A JP2005328465A (ja) | 2004-05-17 | 2004-05-17 | 光通信システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004146565A JP2005328465A (ja) | 2004-05-17 | 2004-05-17 | 光通信システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005328465A true JP2005328465A (ja) | 2005-11-24 |
Family
ID=35474429
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004146565A Pending JP2005328465A (ja) | 2004-05-17 | 2004-05-17 | 光通信システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005328465A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109765702A (zh) * | 2019-03-28 | 2019-05-17 | 山东理工大学 | 结合相干和非相干机制的可调谐多抽头微波光子滤波器 |
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2004
- 2004-05-17 JP JP2004146565A patent/JP2005328465A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109765702A (zh) * | 2019-03-28 | 2019-05-17 | 山东理工大学 | 结合相干和非相干机制的可调谐多抽头微波光子滤波器 |
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