JP2005327372A - 光ヘッド装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 単一の対物レンズを用いてHDとDVDとCDの3種の光ディスクの情報の記録および/または再生ができる開口制限素子を備え、光学特性に優れ、小型軽量化に適した光ヘッド装置を提供する。
【解決手段】 波長λ1、λ2およびλ3(λ1<λ2<λ3)の光に応じて透過領域を制限する開口制御素子において、中間円形領域D1から最内円形領域D3を差し引いて得られる第1円環領域αに、波長λ1、λ2の入射光を透過し波長λ3の入射光を透過しない第1多層膜フィルタ12を形成し、最外円形領域D2から中間円形領域D1を差し引いて得られる第2円環領域βに、波長λ2の入射光を透過し波長λ1、λ3の入射光を透過しない第2多層膜フィルタ13を形成した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光ヘッド装置に関し、特にタイプの異なる3種類の光記録媒体への情報の記録および/または再生に使用する光ヘッド装置に関する。
従来、各種の光記録媒体(以下、光記録媒体のことを「光ディスク」という)が開発されており、例えば情報記録面の保護用カバーの厚さが1.2mmのCD用の光ディスクが広く知られている。このCD用の光ディスクには、情報の記録および/または再生するため、光源として波長が790nm帯の半導体レーザと、NA(開口数)が0.45から0.5までの対物レンズとを備えた光ヘッド装置が用いられている。
一方、DVD用光ディスクでは、カバー厚が0.6mmのものが使用されており、光ヘッド装置として、波長が660nm帯の半導体レーザと、NAが0.6から0.65までの対物レンズとを備えたものが用いられている。
さらに、記録情報量を増大させるため、カバー厚が0.6mmの光ディスクが提案されており、この光ディスク用の光ヘッド装置では、光源として波長が405nm帯の半導体レーザと、NAが0.65の対物レンズを備えたものが提案されている。以下、波長が405nm帯の半導体レーザで使用する光ディスクを、特にHD用の光ディスクとよぶ。
ところで、CD用の光ディスク、DVD用の光ディスクおよびHD用の光ディスクでは、カバー厚が異なるため、これらの光ディスク用の光ヘッド装置にあっては、光源として使用する半導体レーザなどの波長が異なると共に、対物レンズのNAも異なる。従って、これらの光ディスクを互換的に使用する場合、光ヘッド装置については、いずれか一種類の光ディスクに対して設計された対物レンズを別の光ディスクに用いると、大きな球面収差が発生し、情報の記録および/または再生ができない問題があった。
そこで、この光ヘッド装置にあっては、同一の対物レンズを用いて、カバー厚さの異なる光ディスクの情報の記録および/または再生を行う場合、生じる球面収差を低減するために、種々の方式が提案されている。このような3種の光ディスクに兼用できる光ヘッド装置としては、光軸上に屈折率の異なる光学薄膜が積層された多層膜フィルタが形成され、一方の波長の光は透過し他方の波長の光は反射してNAを切り換える開口制限素子が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
ここで、DVD用の波長λ2=660nmの光を透過し、CD用の波長λ3=790nmの光を反射する従来の開口制限素子100の断面図の例を、図7に示す。この開口制限素子100は、ガラス基板110の表面で、DVD用の開口数NA2=0.65の円形領域(D2)とCD用の開口数NA3=0.45の円形領域(D3)との差で形成される円環領域(これを「αβ領域」)に、多層膜フィルタ120が形成され、波長λ2の入射光を透過し、波長λ3の入射光の透過率は30%以下の開口制限素子となっている。
ここで、開口数NA3=0.45の最内円形領域(D3)と多層膜フィルタ120が形成されたαβ領域で、波長λ2の透過光の位相がそろうように、開口数NA3のD3領域には、位相調整膜130が形成されている。
特許第2713257号公報
ところで、上記の開口制限素子をHD、DVDおよびCDの3種の光ディスクに対応した互換素子として用いる場合には、例えば図8において、
(i)DVDの開口数NA2=0.65の円形領域(D2)からHDの開口数NA1=0.65の円形領域(D1)を差し引いて形成される第2円環領域(これを「β領域」)に、波長λ2の入射光を透過し、波長λ1および波長λ3の入射光を透過しない波長選択性の機能を付加する必要がある。
(ii)また、同様に、HDの開口数NA1=0.65の円形領域(D1)からCDの開口数NA3=0.45の円形領域(D3)を差し引いて形成される第1円環領域(これを「α領域」)に、波長λ1および波長λ2の入射光を透過し、波長λ3の入射光を透過しない波長選択性の機能を付加する必要がある。
(iii)また、開口数NA3=0.45の最内円形領域(D3領域)は、波長λ1、波長λ2および波長λ3の入射光を全て透過する機能が必要である。
しかしながら、多層膜フィルタを用いる従来技術の適用では、第1円環領域(α領域)と第2円環領域(β領域)に、それぞれ、分光透過率性能の異なる多層膜を領域分割して成膜する必要があり、極めて複雑なプロセスとなる。特に、第1円環領域(α領域)、第2円環領域(β領域)および最内円形領域(D3領域)の3つの領域において、波長λ2の透過光に位相差が生じないように、また、第1円環領域(α領域)および最内円形領域(D3領域)の2つの領域において、波長λ1の透過光に位相差が生じないように、位相差調整用の深い段差を形成する必要がある。このため、波長λ1およびλ2の入射光の透過波面収差の劣化がない、開口制限素子を安定して作製することが困難であった。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたもので、単一の対物レンズを用いてHD、DVDおよびCDの3種の光ディスクの情報の記録および/または再生ができる開口制限素子を備え、光学特性に優れ、小型軽量化に適した光ヘッド装置を提供することを目的とする。
本発明は、波長λ1、λ2およびλ3(但し、λ1<λ2<λ3)の光を出射する光源と、この光源から出射された光を光記録媒体へ集光する対物レンズと、この対物レンズで集光され前記光記録媒体で反射された前記光を検出する光検出器と、前記光源と前記光記録媒体との間の光路中に配置され前記各波長の光に応じて透過領域を制限する開口制御素子とを備えた光ヘッド装置において、
前記開口制御素子は、これを構成する基板の一方の面上の中央部にある第1円環領域に、第1多層膜フィルタが形成されているとともに、前記第1円環領域に外接する第2円環領域に、第2多層膜フィルタが形成されており、
前記第1多層膜フィルタは、前記波長λ1および波長λ2の入射光を透過し前記波長λ3の入射光を透過せず、
前記第2多層膜フィルタは、前記波長λ2の入射光を透過し前記波長λ1および波長λ3の入射光を透過しないことを特徴とする光ヘッド装置を提供する。
上記構成によれば、波長選択透過機能を有する多層膜フィルタを空間的に分割して形成することにより、3種の異なる波長λ1、λ2、λ3の光を全て透過する開口領域(最内円形領域)と、波長λ1、λ2のみを透過する開口領域(第1円環領域)と、波長λ2のみを透過する開口領域(第2円環領域)を形成することができる。
また、前記開口制御素子は、前記第1円環領域、前記第2円環領域および前記第1円環領域に内接する最内円形領域の3つの領域において、前記波長λ2の透過光に位相差がなく、また前記第1円環領域および前記最内円形領域の2つの領域において、前記波長λ1の透過光に位相差がないようにするため、前記3つの領域のうち少なくとも2つの領域に位相差調整用の段差が前記開口制御素子の基板面に形成されている上記の光ヘッド装置を提供する。
上記構成によれば、各領域の透過光の透過波面に位相差が生じないよう位相調整用の段差加工が施されているため、透過波面の劣化が生じない。その結果、対物レンズと一体で用いた場合、入射光を効率よく回折限界まで集光できる。
また、前記開口制御素子は、前記第2円環領域の位相調整用の段差が前記第1円環領域の位相調整用の段差よりも浅く形成されるとともに、前記第2円環領域の表面段差が前記第1円環領域および前記最内円形領域の表面段差よりも高く形成され、
前記第2円環領域の領域を透過する波長λ2の透過光と前記第1円環領域と前記最内円形領域の各領域を透過する波長λ2の透過光との位相差が1波長となる上記の光ヘッド装置を提供する。
上記構成によれば、第2円環領域を透過する波長λ2の透過光の位相と、第1円環領域と最内円形領域の各領域を透過する波長λ2の透過光との位相差が1波長となるような段差加工とすることにより、形成される位相調整用の段差加工量を少なくし、開口制限素子の安定した作製を可能とする。
また、前記開口制御素子において、波長λ1の入射光に対して位相差がπ/2の奇数倍となる位相板が一体化されている上記の光ヘッド装置を提供する。
上記構成によれば、ビームスプリッタに偏光性のビームスプリッタを使用することにより、記録および/または再生効率の高い光ヘッド装置が提供できる。
本発明によれば、位相板を一体化して用いることにより、偏光性のビームスプリッタを搭載した光ヘッド装置において、信号光を効率よく光検出器に取り込むことができる。その結果、単一の対物レンズを用いてHD、DVDおよびCDの3種の光ディスクの情報の記録および/または再生ができる開口制限素子を実現し、光学特性に優れ、小型軽量化に適した光ヘッド装置を提供できる。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1の実施態様]
図1は本発明における第1の実施態様に係る開口制限素子51の断面図、図2は同開口制限素子51の平面図を示す。
本発明における開口制限素子51は、透光性基板11と、第1多層膜フィルタ12と、第2多層膜フィルタ13と、位相調整層14と、反射防止膜15とを備えており、後述する図4に示すように、対物レンズ6と一体でアクチュエータに搭載して光ヘッド装置10の一部として用いる。
なお、この対物レンズ6は、図4に示すように、使用波長λ1=405nmでカバー厚0.6mmのHD用の光ディスク91に対して、良好な収差となるよう設計された開口数NA1=0.65のHD用対物レンズである。また、この対物レンズ6は、使用波長λ2=660nmでカバー厚0.6mmのDVD用の光ディスク92に開口数NA2=0.65で用いるとともに、使用波長λ3=790nmでカバー厚1.2mmのCD用の光ディスク93に開口数NA3=0.45で用いるために、対物レンズ6と一体でアクチュエータに搭載して用いる。
ここで、対物レンズ6は、HD用、DVD用ともに開口数NA=0.65で用いられるが、対物レンズ6の屈折率nがn(λ1)>n(λ2)と異なる。開口数NAは
NA=開口径/(2×f)
ただし、f:レンズ焦点距離
で定義され、n(λ1)>n(λ2)の場合、f(λ1)<f(λ2)となる。
従って、開口径D=2×NA×fであるため、HD用、DVD用の開口数NAは等しいが、開口径はD(λ1)<D(λ2)と異なり、本発明の開口制限素子が有効である。
第1多層膜フィルタ12は、透光性基板11表面の開口数NA1の中間円形領域(これを「D1領域」とよぶ)と開口数NA3の最内円形領域(NA1>NA3;これを「D3領域」とよぶ)との差からなる第1円環領域(これを「α領域」とよぶ)に、相対的に高屈折率の透明誘電体膜(図示せず)と相対的に低屈折率の透明誘電体膜(図示せず)を、各膜の光学的膜厚が波長程度で交互に積層された構造に形成されている。
この第1多層膜フィルタ12は、波長λ1と波長λ2の光を90%以上透過し、波長λ3の光を70%以上反射するように、高屈折率および低屈折率を有する2種の透明誘電体膜の屈折率、層数および各層の膜厚が従来の多層膜フィルタ設計手法により設定される。高屈折率の透明誘電体膜としてはTiO2、Ta25、Nb25、ZrO2などが用いられ、低屈折率の透明誘電体膜としてはSiO2、MgF2などが用いられる。
第2多層膜フィルタ13は、ガラスなどで形成した透光性基板11の表面における、開口数NA2の最外円形領域(これを「D2領域」とよぶ)と開口数NA1(NA1<NA2)のD1領域(中間円形領域)との差からなる第2円環領域(これを「β領域」とよぶ)に、相対的に高屈折率の透明誘電体膜(図示せず)と相対的に低屈折率の透明誘電体膜(図示せず)を、各膜の光学的膜厚が波長程度で交互に積層された構造に形成されている。
この第2多層膜フィルタ13は、波長λ2の光を90%以上透過し、波長λ1と波長λ3の光を70%以上反射するように、高屈折率および低屈折率を有する2種の透明誘電体膜の屈折率、層数および各層の膜厚が従来の多層膜フィルタ設計手法により設定される。高屈折率の透明誘電体膜としてはTiO2、Ta25、Nb25、ZrO2などが用いられ、低屈折率の透明誘電体膜としてはSiO2、MgF2などが用いられる。
第1、第2の多層膜フィルタ12、13をこのような構造とすることにより、波長λ1の入射光は開口数NA1=0.65のD1領域を直進透過し、波長λ2の入射光は開口数NA2=0.65のD2領域を直進透過し、波長λ3の入射光は開口数NA3=0.45のD3領域を直進透過する波長選択性の開口制限素子が得られる。また、図中符号14は位相調整層である。
ここで、開口制限素子51の開口数NA2のD2領域(内部は全て含む)を透過した波長λ2の光の波面が変化しないように、また、開口数NA1のD1領域(内部は全て含む)を透過した波長λ1の光の波面が変化しないように、第1円環領域αと、第2円環領域βと、最内円形領域(D3)の内の少なくとも2つの領域には、透明基板11の多層膜フィルタ12、13を形成した一面に位相調整用の段差が加工されていることが好ましい。
この位相調整用の段差は、透光性基板11を直接加工して形成する場合と、透光性基板11の表面に透光性誘電体膜を成膜した後で加工して形成する場合とがある。いずれも、最内円形領域D3は、波長λ1、λ2、λ3の入射光を透過するように反射防止膜15等を形成して反射防止機能を付与することが好ましい。
次に、開口制限素子51について、その断面図を拡大した図3を用いて具体的に説明する。
図3は、透光性基板11の表面を加工して第1円環領域αと最内円形領域D3の段差がd3となるS0面を位相調整用の段差として加工する例を示す。
第1円環領域αには、透光性基板11の表面に第1多層膜フィルタ12が形成されており、表面はS2面となる。なお、S0面とS2面との段差、つまり第1多層膜フィルタ12の膜厚をd2とする。
また、第2円環領域βには、透光性基板11の表面に第2多層膜フィルタ13が形成されており、下面はS1となり、S0面とS1面との段差がd1となる。また、第2円環領域βは、表面がS4となり、S0面とS4面との段差がd4となる。
このように、外周領域である第2円環領域βには、第2多層膜フィルタ13が形成されることにより、特定の1波長(λ2)の光のみ透過し、他の2波長の光(λ1およびλ3)は反射する。第2多層膜フィルタ13は、特定の1波長の光のみ透過し、他の波長を反射する用途に有効に用いられる。
また、中間領域である第1円環領域αには、第1多層膜フィルタ12を形成することにより、特定の波長(λ3)の光のみを反射し、他の2波長(λ1およびλ2)の光を透過する。第1多層膜フィルタ12は、特定の1波長の光のみ反射し、他の波長を透過する用途に有効に用いられる。
また、内周領域である最内円形領域D3では、3波長(λ1、λ2およびλ3)を透過する。
したがって、波長λ2の光は第2円環領域β、第1円環領域αおよび最内円形領域D3のすべての領域を透過し、波長λ1の光は第1円環領域αおよび最内円形領域D3の2つの領域を透過し、そして波長λ3の光は最内円形領域D3を透過することになる。
このとき、開口数NA2=0.65のD2領域を直進透過する波長λ2の入射光の透過波面が変化して収差劣化を引き起こさないため、第1円環領域αと、第2円環領域βと、最内円形領域D3の各領域を透過する波長λ2の透過光の位相差が、波長λ2の整数倍となるようにする。具体的には第1円環領域αと最内円形領域D3の各領域を透過する波長λ2の透過光の位相差が0、第2円環領域βと最内円形領域D3の各領域を透過する波長λ2の透過光の位相差が波長λ2の1倍となるようにする。
また、開口数NA1=0.65のD1領域を直進透過する波長λ1の入射光の透過波面が変化して収差劣化を引き起こさないため、第1円環領域αと最内円形領域D3の各領域を透過する波長λ1の透過光の位相差が、波長λ1の整数倍となるようにする。具体的には第1円環領域αと最内円形領域D3の各領域を透過する波長λ1の透過光の位相差が0となるようにする。
まず、第2円環領域βのS0面とS4面の光路長と最内円形領域D3のS0面とS4面の光路長との差に起因して発生する波長λ2の透過光の位相差が波長λ2の1倍となるようにすればよい。ここで、第2円環領域βの総膜厚d4−d1の第2多層膜フィルタ13を平均屈折率nM2の均一層と見なし、第2多層膜フィルタ13内部の屈折率の異なる膜界面での多重反射に伴う光路長の増大も平均屈折率nM2で考慮する。
したがって、S0面を基準にしたS0面とS4面との光学距離について、第2円環領域βでの光路長L24と、最内円形領域D3での光路長L34は、次の(1)式と(2)式で規定される。
Figure 2005327372
ここで、nM2は第2円環領域βにおけるS1面とS4面間の第2多層膜フィルタ13の平均屈折率を、nM3は最内円形領域D3における位相調整層14、反射防止膜15等も含めたS0面とS3面間の平均屈折率を示す。
したがって、(L24−L34)の光路差が波長λ2の1倍となるよう、第2多層膜フィルタ13について平均屈折率(nM2)で総膜厚(d4−d1)に形成するとともに、位相調整層14、反射防止膜15についてS0面とS3面間の平均屈折率(nM3)で総厚(d3)に形成する。即ち、(1)、(2)式の関係を満たすように、S0面からS4面を加工する。
その結果、波長λ2の透過光に対して、第2円環領域βと最内円形領域D3での位相差は発生しないため、第1円環領域αと最内円形領域D3での波長λ1および波長λ2の透過光に対する位相差についてのみ調整すればよい。また、第1円環領域αの総膜厚d2の第1多層膜フィルタ12を平均屈折率nM1の均一層と見なし、第1多層膜フィルタ12内部の屈折率の異なる膜界面での多重反射に伴う光路長の増大も平均屈折率nM1で考慮する。
したがって、S0を基準にしたS0面とS4面と光学距離についての第1円環領域αでの光路長L14と最内円形領域D3での光路長L34は、次の(3)式と(4)式で規定される。
Figure 2005327372
ここで、nM3は最内円形領域D3における位相調整層14、反射防止膜15等も含めたS0面とS3面間の平均屈折率を示す。
したがって、(L14−L34)の波長λ1の光路差が0、かつ、波長λ2の光路差が0となるよう、多層膜フィルタ12について平均屈折率(nM1)で総膜厚(d2)に形成するとともに、位相調整層14、反射防止膜15についてS0面とS3面間の平均屈折率(nM3)で総厚(d3)に形成する。即ち、(3)、(4)式の関係を満たすように、S0面からS3面を加工することにより、NA1のD1領域における波長λ1の光の透過波面、およびNA2のD2領域における波長λ2の光の透過波面は変化することがなく、開口制御素子1による収差は発生しない。その結果、光ヘッド装置の対物レンズと一体で開口制限素子1を用いた場合、厚さの異なる光ディスクの情報記録面へ入射光を効率よく集光できる。
次に、この開口制限素子51を搭載した本発明に係る光ヘッド装置10の一実施形態について、図4に示す。
この光ヘッド装置10は、光源である半導体レーザ(LD)2と、ビームスプリッタ(BS)3と、合成プリズム4と、コリメートレンズ5と、前述した実施形態の開口制限素子1と、対物レンズ6と、ホログラムビームスプリッタ(HBS)7と、光検出器8とを備えている。また、光源である半導体レーザ(LD)2と、ホログラムビームスプリッタ(HBS)7と、光検出器8とは、各波長ごとにそれぞれ専用のものが所定位置に設置されている。
半導体レーザ2Aから出射された波長λ1=405nmの光は、ビームスプリッタ3で反射され、合波プリズム4Aを透過し、コリメートレンズ5により平行光となって開口制限素子1に入射する。開口数NA1=0.65のD1領域に相当する光束がHD用に設計された対物レンズ6によりHD用の光ディスク91の情報記録面へ集光される。一方、HD用の光ディスク91の情報記録面で反射した信号光は、元の経路を経て、開口制限素子1を透過し、一部の光がビームスプリッタ3を透過して光検出器8Aの受光面へ集光され、電気信号に変換される。
また、半導体レーザ2Bから出射された波長λ2=660nmの光は、その一部がホログラムビームスプリッタ7Bを透過し、合波プリズム4Bを透過し、合波プリズム4Aで反射された後、コリメートレンズ5により集光され、発散光となって開口制限素子1に入射する。開口数NA2=0.65のD2領域に相当する光束が対物レンズ6によりDVD用の光ディスク92の情報記録面へ集光される。情報記録面で反射した信号光は元の経路を経て、一部がホログラムビームスプリッタ7Bにより回折されて光検出器8Bの受光面へ集光され、電気信号に変換される。
また、半導体レーザ2Cから放射された波長λ3=790nmの光は、その一部がホログラムビームスプリッタ7Cを透過し、合波プリズム4Bおよび合波プリズム4Aで反射され、コリメートレンズ5により集光され発散光となって開口制限素子1に入射する。ここで、開口数NA3=0.45のD3領域に相当する光束のみが直進透過して対物レンズ6によりCD用の光ディスク93の情報記録面へ集光される。情報記録面で反射した信号光は元の経路を経て、一部がホログラムビームスプリッタ7Cにより回折されて光検出器8Cの受光面へ集光され、電気信号に変換される。
したがって、本発明の開口制限素子1を用い、図4の点線(内側の線)で示す光路のように、対物レンズ6への入射光を発散光とすることにより、球面収差を低減できるため、HD、DVDおよびCD用のいずれの光ディスク9にも記録および/または再生が実現できる。ここで、球面収差とは、カバー厚が0.6mmのHD用の光ディスク91向けに設計された対物レンズ6をカバー厚が0.6mmのDVD用の光ディスク92およびカバー厚が1.2mmのCD用の光ディスク93の記録および/または再生に用いた場合に発生するものである。
[第2の実施態様]
次に、本発明における開口制限素子の第2の実施形態について、図5を参照しながら説明する。なお、本実施形態において、第1の実施形態と同一部分には同一符号を付して重複説明を避ける。
図5は、本発明における第2の実施形態に係る開口制限素子52を示すものであり、この開口制限素子52は、第1の実施態様の開口制限素子51に、位相板22が、透光性基板21に挟まれた状態で一体化されている。
この位相板22は、波長λ1に対してπ/2の奇数倍となる位相差を付与するものであって、複屈折性を有する材料であればいずれでもよい。例えば、高分子液晶、水晶などの光学結晶や、一軸延伸により複屈折性が発現するポリカーボネートなどでもよい。また、本実施形態の位相板22は、透光性基板11と、透光性基板21との間に挟まれた状態で一体化されているが、位相板22の片面を開口制限素子52のガラス基板11の片面に接着した構成でもよい。その場合、透光性基板21は不要である。
このように、波長λ1に対して位相差がπ/2の奇数倍となる位相板22を一体化すると、位相板22の光軸と45°の角度をなす振動方向の波長λ1の直線偏光が往復することにより、振動方向が直交する直線偏光に変換される。このため、この開口制限素子52を図4に示す光ヘッド装置に搭載すれば、ビームスプリッタ(BS)3として、波長λ1=405nmで特定振動方向の直線偏光の入射光を反射し、それと直交する直線偏光の入射光を透過する偏光ビームスプリッタ(PBS)30を用いることにより、利用効率の高い光学系となる。
すなわち、図4において、半導体レーザ2Aから出射された波長λ1=405nmの紙面に垂直な振動方向の直線偏光は、ビームスプリッタ(BS)3の替わりに前述の偏光ビームスプリッタ30で反射され、合波プリズム4Aを透過し、コリメートレンズ5により平行光となって開口制限素子51の替わりに設けた開口制限素子52に入射する。そして、この開口制限素子52を透過した開口数NA1=0.65のD1領域に相当する光束は、対物レンズ6によりHD用の光ディスク91の情報記録面へ集光される。
また、この情報記録面で反射した信号光は、元の経路を経て、開口制限素子52の位相板22を(往きと復りで、都合2回)透過することにより、紙面内の振動方向の直線偏光となり、前述の偏光ビームスプリッタ30を透過して光検出器8Aの受光面へ集光され、電気信号に変換される。
なお、本実施態様では、カバー厚が0.6mmのHD用の光ディスク91として設計された対物レンズ6を、カバー厚が0.6mmのDVD用の光ディスク92およびカバー厚が1.2mmのCD用の光ディスク93の記録および/または再生を行う光ヘッド装置用の対物レンズ6として使用するときには、図4に破線で示す光路のように、対物レンズ6への入射光を発散光とする。これにより、DVD用およびCD用の光ディスク92、93での使用の際には、発生する球面収差を低減しているが、開口数NA2=0.65またはNA3=0.45に相当する開口制限素子51または対物レンズ6において、所定の領域に収差補正面を形成してもよい。
次に、本発明に係る開口制限素子51の実施例について、図1に示す断面図、および図2に示す平面図を用いて具体的に説明する。
屈折率n=1.47のガラス基板(各実施形態での透光性基板を構成する)11の片面において、全面に波長λ1=405nm、波長λ2=660nmおよび波長λ3=790nmの光に対する反射防止膜15として、SiO2とTa25を交互に12層積層(成膜)した。その構成を次の表1に示す。
この反射防止膜15の光路長(屈折率×膜厚)は、波長λ1(405nm)で943nm、波長λ2(660nm)で923nmであった。
Figure 2005327372
一方、波長λ2の光を90%以上透過し、波長λ1と波長λ3の光を70%以上反射する第2多層膜フィルタ13として、高屈折率の透明誘電体膜Ta25と低屈折率の透明誘電体膜SiO2を交互に12層積層した構成を表2に示す。
この第2多層膜フィルタ13の総膜厚(d4−d1)は1473nmで、光路長は波長λ1(405nm)で2712nm、波長λ2(660nm)で2654nmであった。
Figure 2005327372
このような第2多層膜フィルタ13をガラス基板11の第2円環領域βに形成したとき、最内円形領域D3と位相差が生じないようにするため、第2多層膜フィルタ13を成膜する前に、あらかじめガラス基板11の第2円環領域βをエッチング加工して位相調整用の段差を形成した。具体的には、最内円形領域D3の表面S3に対して、反射防止膜15の膜厚505nmを含みガラス基板11を深さ730nmとなるように加工した。
このとき、波長λ2の入射光に対して、最内円形領域D3での光路長部分は、前述した(2)式で決定される位相調整層として機能し、ガラス基板(S0面より上側部分)11と、位相調整層14と、反射防止膜15と、第2円環領域βとの間に生じたS3、S4面間の空気層の光路長743nmとの光路長の和、つまり4つの層にわたる光路長和であり、L34=3210nmであった。
一方、第2円環領域βのS0面とS4面間の光路長は、前述した(1)式で決定される。即ち、第2多層膜フィルタ13の光路長2654nm(=1.802×1473nm)と、S0面とS1面間のエッチング加工したガラス基板の光路長1216nmとの和であり、L24=3870nmとなり、ほぼL24=L342である。
したがって、第2円環領域βと最内円形領域D3を透過する波長λ2の透過光の位相差が波長λ2の1倍、つまり位相差が生じない。
次に、波長λ1と波長λ2の光を90%以上透過し、波長λ3の光を70%以上反射する第1多層膜フィルタ12として、高屈折率の透明誘電体膜Ta25と低屈折率の透明誘電体膜SiO2を交互に10層積層した構成のものを表3に示す。
このときの第1多層膜フィルタ12の総膜厚d2は、1280nmで、光路長は波長λ1(405nm)で2217nm、波長λ2(660nm)で2176nmであった。
Figure 2005327372
このような第1多層膜フィルタ12をガラス基板の第1円環領域αに形成したとき、最内円形領域D3と位相差が生じないように、第1多層膜フィルタ12を成膜する前に、あらかじめガラス基板11の第1円環領域αをエッチング加工して、位相調整用の段差を形成した。具体的には、最内円形領域D3の表面S3に対して、反射防止膜15の膜厚505nmを含むガラス基板の深さが、1565nmとなるように加工した。
このとき、波長λ2の入射光に対して、S0面からS4面までの最内円形領域D3での光路長は、前述した(4)式で決定される位相調整層として機能し、L34=3210nmであった。一方、第1円環領域αでのS0面からS4面までの光路長L14は、前述した(3)式で決定される。即ち、第1多層膜フィルタ12の光路長2176nm(=1.701×1280nm)と、最内円形領域D3との間に生じたS2面とS4面間の空気層との光路長1028nmの和であり、L14=3204nmとなり、ほぼL14=L34である。
また、第2円環領域βと最内円形領域D3とでの位相差はないため、波長λ2の入射光に対して、開口数NA2の全領域において位相差のない透過波面が得られた。
また、波長λ1の入射光に対しても同様に、S0面からS4面までの最内円形領域D3での光路長はL34=3244nm、S0面からS4面までの第1円環領域αでの光路長は、L14=3245nmとなり、ほぼL14=L34となる。このため、波長λ1の入射光に対しても、円形領域D1の全領域において位相差のない透過波面が得られた。
ここで、このようにして得られた本実施例の開口制限素子51の分光透過率を図6に示す。
第2円環領域βに形成された第2多層膜フィルタ13の分光透過率を(a)で、第1円環領域αに形成された第1多層膜フィルタ12の分光透過率を(b)で、最内円形領域D3に形成された反射防止膜15の分光透過率を(c)で示す。
これらのグラフから、第1多層膜フィルタ12では、波長λ1、λ2の光の透過率が高くなっており、一方、第2多層膜フィルタ13では、波長λ2の光の透過率が高く、波長λ1、λ3の光の透過率が低くなっている。また、反射防止膜15では、波長λ1、λ2、λ3のいずれの入射光に対しても反射が防止されており、良好な透過特性が得られていることが分かる。
これにより、最外部側の第2円環領域βでは、波長λ2の光が透過するが、波長λ1の光は透過させないような構成が得られており、中間部の第1円環領域αでは、波長λ1、λ2の2種の光が透過可能になっている。また、最内部の最内円形領域D3では、波長λ1、λ2、λ3のいずれの波長の光も良好な透過率で透過できる構成となっている。
次に、本実施例の開口制限素子51の第1多層膜フィルタ12および第2多層膜フィルタ13が形成されたガラス基板において、図5に示すように、その裏面に位相板22を形成するとともに、この位相板22にガラス基板を一体化して、開口制限素子52を製造した。
ここで、位相板22として、常光屈折率no=1.55および異常光屈折率ne=1.60の複屈折材料である高分子液晶層を用いた。即ち、ガラス基板21上の配向処理の施された配向膜上に液晶モノマ−の溶液を塗布し、液晶分子の配向ベクトル(分子配向軸)をガラス基板21と平行な面内の特定方向に揃うように配向させた後、紫外線などの光を照射して重合硬化させ、高分子液晶層とした。
この位相板22は、波長λ1=405nmに対してλ/4位相板となるように、高分子液晶層の厚さを(λ1/4)/(ne−no)=2025nmとした。
したがって、図4に示す光ヘッド装置10において、HD用の対物レンズ6と、開口制限素子51の代わりに開口制限素子52とを、アクチュエータ(図示せず)に一体化して搭載したところ、波長λ1=405nmの入射光に対して透過波面劣化のないNA1=0.65の開口として作用するとともに、波長λ2=660nmの入射光に対しては透過波面劣化のないNA2=0.65の開口として作用し、波長λ3=790nmの入射光に対してはNA3=0.45の開口として作用することが確認できた。
その結果、HD用、DVD用、CD用それぞれの光ディスクの情報記録面に各波長の光が集光され、安定した記録および再生が実現した。また、ビームスプリッタ3として偏光性プリズムを用いることにより、波長λ1の往路直線偏光をほぼ100%反射するとともに、開口制限素子52を往復することで位相板22によって直交化した復路直線偏光を95%以上透過するため、光検出器8Aで効率よく信号光検出ができた。
なお、ここで述べる位相差調整用の段差とは、物理的な深さの相違に起因した段差に限定されず、材質の相違から生じる屈折率の異なる光学的段差も含み、第1円環領域α、第2円環領域βおよび最内円形領域D3において、位相差調整用の段差が屈折率の異なる単層または多層の誘電体膜や、均一屈折率の有機物からなる場合もある。
本発明における開口制限素子は、位相板を一体化して用いることにより、偏光性のビームスプリッタを搭載した光ヘッド装置において、信号光を効率よく光検出器に取り込むことができる。その結果、単一の対物レンズを用いてHD、DVDおよびCDの3種の光ディスクの情報の記録および/または再生ができる開口制限素子を実現し、光学特性に優れ、小型軽量化に適した光ヘッド装置を提供できる。
本発明における開口制限素子の第1の実施形態を示す断面図。 本発明における開口制限素子の第1の実施形態を示す平面図。 図1に示す開口制限素子の加工面の位置関係を示す要部の拡大断面図。 図1に示す開口制限素子を搭載した光ヘッド装置を示す構成図。 本発明における開口制限素子の第2の実施形態を示す断面図。 図1に示す開口制限素子の各領域での分光透過率で、(A)は第2円環領域β(NA2=0.65からNA1=0.65)、(B)は第1円環領域α(NA1=0.65からNA3=0.45)および(C)は最内円形領域D3(NA3=0.45)。 従来の開口制限素子の構造を示す断面図。 従来の開口制限素子をHD、DVDおよびCDの3種の光ディスクに対応した互換素子として用いる場合の各領域を示す説明図。
符号の説明
51、52開口制限素子
11、21 透光性基板
12 第1多層膜フィルタ
13 第2多層膜フィルタ
14 位相調整層
15 反射防止膜
2、2A、2B、2C 半導体レーザ
22 位相板
3 ビームスプリッタ
4、4A、4B 合波プリズム
5 コリメートレンズ
6 対物レンズ
7B、7C ホログラムビームスプリッタ
8A、8B、8C 光検出器
9、91、92、93 光ディスク(光記録媒体)

Claims (4)

  1. 波長λ1、λ2およびλ3(但し、λ1<λ2<λ3)の光を出射する光源と、この光源から出射された光を光記録媒体へ集光する対物レンズと、この対物レンズで集光され前記光記録媒体で反射された前記光を検出する光検出器と、前記光源と前記光記録媒体との間の光路中に配置され前記各波長の光に応じて透過領域を制限する開口制御素子とを備えた光ヘッド装置において、
    前記開口制御素子は、これを構成する基板の一方の面上の中央部にある第1円環領域に、第1多層膜フィルタが形成されているとともに、前記第1円環領域に外接する第2円環領域に、第2多層膜フィルタが形成されており、
    前記第1多層膜フィルタは、前記波長λ1および波長λ2の入射光を透過し前記波長λ3の入射光を透過せず、
    前記第2多層膜フィルタは、前記波長λ2の入射光を透過し前記波長λ1および波長λ3の入射光を透過しないことを特徴とする光ヘッド装置。
  2. 前記開口制御素子は、前記第1円環領域、前記第2円環領域および前記第1円環領域に内接する最内円形領域の3つの領域において、前記波長λ2の透過光に位相差がなく、また前記第1円環領域および前記最内円形領域の2つの領域において、前記波長λ1の透過光に位相差がないようにするため、前記3つの領域のうち少なくとも2つの領域に位相差調整用の段差が前記開口制御素子の基板面に形成されている請求項1に記載の光ヘッド装置。
  3. 前記開口制御素子は、前記第2円環領域の位相調整用の段差が前記第1円環領域の位相調整用の段差よりも浅く形成されるとともに、前記第2円環領域の表面段差が前記第1円環領域および前記最内円形領域の表面段差よりも高く形成され、
    前記第2円環領域の領域を透過する波長λ2の透過光と前記第1円環領域と前記最内円形領域の各領域を透過する波長λ2の透過光との位相差が1波長となる請求項1または2に記載の光ヘッド装置。
  4. 前記開口制御素子において、波長λ1の入射光に対して位相差がπ/2の奇数倍となる位相板が一体化されている請求項1から3のいずれか1項に記載の光ヘッド装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017509879A (ja) * 2014-02-27 2017-04-06 エシロール アテルナジオナール カンパニー ジェネラーレ デ オプティックEssilor International Compagnie Generale D’ Optique 眼用レンズ上のマイクロエッチングを識別及び定位するための光学機器

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