この発明は、コンテンツ提供方法、携帯端末装置及び制御プログラムに関し、詳しくは、ゲーム等のコンテンツをユーザーに提供するコンテンツ提供方法、携帯電話機等の携帯端末装置及びその制御プログラムに関する。
従来から、携帯電話機やPHS(Personal Handyphone System)等の携帯端末装置に対しては、種々のコンテンツを配信するサービスが行なわれるようになされている。
このコンテンツ配信サービスは、携帯電話用サーバ上に設けられた公式サイトや、インターネット上に設けられたその他のサイトにより提供するようになされており、その種類は、着メロ、音楽、ゲーム、占い、ニュース等、多岐にわたっている。
ところでこの種のコンテンツの提供にあっては、ユーザーがコンテンツ提供サイトにアクセスしてコンテンツ毎に購入処理してダウンロードしたり、又はコンテンツ提供サイトの会員となって定期的に配信を受ける方法がある。コンテンツを購入する場合、ユーザーは予め雑誌等によりコンテンツの内容を知った上でコンテンツ提供サイトにアクセスして購入処理するようになされている。またコンテンツ提供サイトの会員となって配信を受ける場合には、予め会費を支払って定期的にコンテンツをダウンロードするようになされている。
しかしながらコンテンツ提供サイトで用意されるコンテンツの数は多数に亘っており、ユーザーはそれらをすべて知った上で購入を決めるのは困難であり、自分が知っているコンテンツの中から嗜好に合うコンテンツを購入するのがほとんどである。またコンテンツの購入は、そのコンテンツを無期限で利用し得る権利を購入するものであり、その分購入額も割高となり、ユーザーはコンテンツの購入にあたっては慎重にならざるを得なかった。
一方会員となってコンテンツを定期的にダウンロードする場合には、ユーザーの嗜好に関わらず様々なコンテンツがダウンロードされることにより、これらのコンテンツの中にはユーザーの嗜好に合わないものも含まれている場合がある。しかもユーザーは会費の支払いという課金形態によりこれらのコンテンツをすべて購入することとなっていることにより、不要なコンテンツまで購入することとなり、ユーザーにとっては必ずしも満足の行く結果とはなっていなかった。
このように従来のコンテンツの提供方法においては、コンテンツの提供者側が用意したコンテンツがそれを嗜好するユーザーに必ずしも提供されることとはならず、またユーザーにとっても自分の嗜好に合うコンテンツを確実に探し出して購入することが難しい問題があった。
また一括した(又は定期的な)会費の支払いにより不要なコンテンツまで購入しなければならないサービスは、ユーザーにとって積極的にこれを受ける動機付けに乏しく、会員数の拡大を十分に図ることが困難であった。
これらによりコンテンツの提供者側においては、より多くのコンテンツを用意しても、これらのコンテンツを十分にユーザーの利用に供することが困難であった。
また1つのコンテンツを長期にわたって楽しむより、多くの新しいコンテンツを短いサイクルで楽しむといった利用方法を望むユーザーも多くなっている。
これらにより従来のコンテンツの提供にあっては、必ずしもユーザーの嗜好に合った提供形態とはなっていなかった。
一方、特許文献1(特開2004−48157号公報)には、種々のコンテンツを配信するコンテンツ配信システムが示されている。
しかしながら特許文献1の場合は、コンテンツの購入を前提としたコンテンツの配信システムに関する構成が示されているに過ぎず、ユーザーの嗜好に合った提供形態を実現するための構成は示されていない。
この発明では、ユーザーの嗜好に合ったコンテンツ提供形態を実現し得るコンテンツ提供方法、携帯端末装置及び制御プログラムを提供することを目的としている。
以上のような課題を解決するため、本発明においては、コンテンツのダウンロードを一定回数可能とした後、購入処理により新たなコンテンツをダウンロードできるようにする。これにより例えば一定の会費又は無料で一定回数コンテンツをダウンロードするようにすれば、ユーザーは様々なコンテンツを安心して体験することができる。またコンテンツの提供者においては、ユーザーに対して様々なコンテンツを紹介する機会を得ることができる。
より具体的には、請求項1の発明では、携帯端末装置の利用に供するコンテンツを提供するコンテンツ提供方法であって、特定の携帯端末装置に対してコンテンツを配信する配信ステップと、特定の携帯端末装置に対する配信回数をカウントするカウントステップと、特定の携帯端末装置に対するコンテンツの配信回数が所定回数を超えた場合、特定の携帯端末装置に対するコンテンツの配信を制限する一方、特定の携帯端末装置からの購入要求に基づく課金処理を条件に特定の携帯端末装置に対するコンテンツの配信を許可する配信制御ステップとを含むことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、一定回数まではコンテンツを配信可能とし、一定回数後は所定の購入処理を条件に配信を許可することにより、例えばこの一定回数の利用についてコンテンツを無料又は一定額で提供すれば、ユーザーは一定回数までは安心してコンテンツを取り込んで利用することができる。これによりコンテンツの提供者はユーザーに対して種々のコンテンツを紹介する機会を持つことができるので、コンテンツの販売促進につながる。
また、ユーザーからの購入要求に基づいて課金処理の後に新たなコンテンツの配信が許可されることにより、ユーザーはコンテンツを一定回数取り込んだ後には、自ら購入処理を行なうことで新たなコンテンツが取り込まれることとなり、安心してコンテンツを取り込んで利用することができる。
また、請求項2の発明では、携帯端末装置の利用に供するコンテンツを提供するコンテンツ提供方法であって、特定の携帯端末装置に対してコンテンツを配信する配信ステップと、特定の携帯端末装置に対する配信回数をカウントするカウントステップと、特定の携帯端末装置に対するコンテンツの配信回数が所定回数を超えた場合、所定回数を超えて配信されたコンテンツの実行を禁止する一方、特定の携帯端末装置からの購入要求に基づく課金処理を条件に当該所定回数を超えて配信されたコンテンツの実行を許可する実行制御ステップとを含むことを特徴とする。
請求項2の発明によれば、配信回数が所定回数となるまでに配信されたコンテンツについては自由に実行可能とし、所定回数後に新たに配信されたコンテンツについては実行を禁止することにより、例えばこの配信回数が所定回数までのコンテンツについて無料又は一定額で提供すれば、ユーザーは所定回数までは安心してコンテンツを取り込んで実行することができる。これによりコンテンツの提供者はユーザーに対して種々のコンテンツを紹介する機会を持つことができるので、コンテンツの販売促進につながる。
また、請求項3の発明では、請求項1記載の配信制御ステップで許可されたコンテンツの期限情報に基づいて、所定時間経過後にコンテンツが特定の携帯端末装置で実行されるのを禁止する実行禁止ステップ、請求項2記載の実行制御ステップで許可されたコンテンツの期限情報に基づいて、所定時間経過後にコンテンツが特定の携帯端末装置で実行されるのを禁止する実行禁止ステップ、さらに含むことを特徴とする。
請求項3の発明によれば、課金処理を経て所定回数を超えて配信されるコンテンツや課金処理を経て所定回数を超えて配信され実行されるコンテンツについて、期限情報が設定されており、この期限情報に基づいて、所定時間経過後は、その許可を無効にしてコンテンツの実行を禁止することにより、例えばこの所定時間経過前までのコンテンツについて無料又は一定額で提供すれば、ユーザーは所定時間経過までは安心してコンテンツを実行することができる。これによりコンテンツの提供者はユーザーに対して種々のコンテンツを紹介する機会を持つことができるので、コンテンツの販売促進につながる。
ここで、期限情報をコンテンツに付加することで、かかる期限情報に基づいて、所定時間経過後に携帯端末装置上でコンテンツの実行を禁止することができる。その結果、コンテンツの提供者においては、コンテンツに期限情報を付加して配信するだけなので、提供者側でコンテンツの期限管理を行う必要がない。また、期限情報をコンテンツを携帯端末装置が取り込んだタイミングに基づいて生成することによっても、提供者側でコンテンツの期限管理を行う必要がない。
また、請求項4の発明では、携帯端末装置の利用に供するコンテンツを提供するコンテンツ提供方法であって、特定の携帯端末装置に対してコンテンツを配信する配信ステップと、定の携帯端末装置に対する配信回数をカウントするカウントステップと、特定の携帯端末装置に対するコンテンツの配信回数が所定回数を超えた場合、特定の携帯端末装置に配信されたコンテンツの期限情報に基づいて、所定時間経過後にコンテンツが特定の携帯端末装置で実行されるのを禁止する実行禁止ステップとを含むことを特徴とする。
請求項4の発明によれば、所定回数を超えて配信されたコンテンツには期限情報が設定されており、この期限情報に基づいて、所定時間経過後はコンテンツの実行を禁止することにより、例えばこの所定時間経過前までのコンテンツについて無料又は一定額で提供すれば、ユーザーは所定時間経過までは安心してコンテンツを実行することができる。これによりコンテンツの提供者はユーザーに対して種々のコンテンツを紹介する機会を持つことができるので、コンテンツの販売促進につながる。
また、請求項5の発明では、請求項3又は4の構成において、特定の携帯端末装置に配信されかつ特定の携帯端末装置での実行が禁止されたコンテンツについて、所定の課金処理を条件にコンテンツが特定の携帯端末装置で再び実行されるのを許可する利用制限解除ステップを、さらに含むことを特徴とする。
請求項5の発明によれば、所定時間経過後に実行が禁止されたコンテンツについて、所定時間経過後も実行したいと希望する場合には、所定の課金処理を条件に実行禁止ステップが解除されてコンテンツが再び実行されるのを許可することで、ユーザーは嗜好の合ったコンテンツについて時間の延長又は購入により長時間使用することができる。従って、ユーザーは、所定時間経過前は様々なコンテンツを楽しむことができるとともに、自分の嗜好に合ったコンテンツを探し出して延長又は購入することができる。また、コンテンツ提供者にとっても、ユーザーに対して種々のコンテンツを紹介する機会を持つことができるので、コンテンツの販売促進につながる。
また、請求項6の発明では、請求項1から5のいずれかの構成において、特定の携帯端末装置に配信されたコンテンツについて、所定の更新処理を条件にコンテンツの利用条件を再設定する利用条件更新ステップを、さらに含むことを特徴とする。
請求項6の発明によれば、特定の携帯端末装置に配信されたコンテンツをユーザーの嗜好により更新処理することができるようにすれば、ユーザーは所定回数、所定時間の使用により嗜好に合ったコンテンツのみをさらに一定回数、一定時間利用することができ、また、コンテンツの提供者にあっては、一定の利用条件付きで多くのコンテンツをユーザーに体験させることでユーザーに対してより多くのコンテンツを提供することができ、コンテンツの利用促進につながる。
また、請求項7の発明では、請求項4から6のいずれかの構成において、特定の携帯端末装置に配信されたコンテンツに付加されて取り込まれた期限情報に基づいて、所定時間経過後にコンテンツの実行を禁止する実行禁止ステップを、さらに含むことを特徴とする。
請求項7の発明によれば、コンテンツの提供者においてコンテンツに期限情報を付加して配信するだけで一定期間の利用を可能ならしめることとなり、提供者側でコンテンツの期限管理を行なう必要がなくなる。
また、請求項8の発明では、請求項7の構成において、禁止ステップは、コンテンツを取り込んだタイミングに基づいて限情報を生成することを特徴とする。
請求項8の発明によれば、コンテンツの提供者は単にコンテンツを配信するだけで一定期間の利用を可能ならしめることとなり、提供者側でコンテンツの期限管理を行なう必要がなくなる。
また、請求項9の発明では、コンテンツを保持して利用に供する携帯端末装置であって、コンテンツを取り込む取り込み手段と、取り込んだコンテンツを記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶されたコンテンツを実行させるコンテンツ実行手段と、コンテンツの取り込み回数をカウントするカウント手段と、カウント手段によるカウント結果に基づいて、コンテンツの取り込みを制限する取り込み制限手段とを備え、取り込み制限手段は、コンテンツの取り込み回数が所定回数を超えた場合に、新たなコンテンツの取り込みを禁止することを特徴とする。
請求項9の発明によれば、一定回数まではコンテンツを取り込み可能とし、一定回数後は取り込みを禁止することにより、例えばこの一定回数の利用についてコンテンツを無料又は一定額で提供すれば、ユーザーは一定回数までは安心してコンテンツを取り込むことができる。これによりコンテンツの提供者はユーザーに対して種々のコンテンツを紹介する機会を持つことができるので、コンテンツの販売促進につながる。
また請求項10の発明では、請求項9の構成において、取り込み制限手段は、コンテンツの取り込み回数が所定回数を超えた場合に所定の課金処理を条件に新たなコンテンツの取り込みを許可することを特徴とする。
請求項10の発明によれば、一定回数まではコンテンツを取り込み可能とし、一定回数後は所定の課金処理を条件に取り込みを許可することにより、例えばこの一定回数の利用についてコンテンツを無料又は一定額で提供すれば、ユーザーは一定回数までは安心してコンテンツを取り込むことができる。これによりユーザーは一定回数までの取り込みにより得られたコンテンツが満足行くものである場合には、さらに課金処理により取り込みを行なうことで、引き続きコンテンツを取り込んで利用することができる。またコンテンツの提供者はユーザーに対して種々のコンテンツを紹介する機会を持つことができるので、コンテンツの販売促進につながる。
また請求項11の発明では、コンテンツを保持して利用に供する携帯端末装置であって、コンテンツを取り込む取り込み手段と、取り込んだコンテンツを記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶されたコンテンツを実行させるコンテンツ実行手段と、コンテンツの取り込み回数をカウントするカウント手段と、カウント手段によるカウント結果に基づいて、新たに取り込まれたコンテンツの実行を制限する実行制限手段とを備え、実行制限手段は、コンテンツの取り込み回数が所定回数を超えた場合に、新たに取り込まれたコンテンツの実行を禁止することを特徴とする。
請求項11の発明によれば、取り込み回数が一定回数となるまでに取り込まれたコンテンツについては自由に実行可能とし、一定回数後に新たに取り込まれたコンテンツについては実行を禁止することにより、例えばこの取り込み回数が一定回数までのコンテンツについて無料又は一定額で提供すれば、ユーザーは一定回数までは安心してコンテンツを取り込んで実行することができる。これによりコンテンツの提供者はユーザーに対して種々のコンテンツを紹介する機会を持つことができるので、コンテンツの販売促進につながる。
また、請求項12の発明では、コンテンツを保持して利用に供する携帯端末装置であって、コンテンツを取り込む取り込み手段と、取り込んだコンテンツを記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶されたコンテンツを実行させるコンテンツ実行手段と、コンテンツの取り込み回数をカウントするカウント手段と、カウント手段によるカウント結果に基づき所定回数を超えて新たに取り込まれたコンテンツの実行を制限する実行制限手段とを備え、実行制限手段は、コンテンツの取り込み回数が所定回数を超えた場合に、新たに取り込まれたコンテンツの期限情報に基づいて、所定時間経過後に新たに取り込まれたコンテンツの実行を禁止することを特徴とする。
請求項12の発明によれば、所定回数を超えて配信されたコンテンツには期限情報が設定されており、この期限情報に基づいて、所定時間経過後はコンテンツの実行を禁止することにより、例えばこの所定時間経過前までのコンテンツについて無料又は一定額で提供すれば、ユーザーは所定時間経過前までは安心してコンテンツを実行することができる。これによりコンテンツの提供者はユーザーに対して種々のコンテンツを紹介する機会を持つことができるので、コンテンツの販売促進につながる。
また、請求項13の発明では、請求項11又は12の構成において、実行制限手段は、所定の課金処理を条件に新たに取り込まれたコンテンツの実行を許可することを特徴とする。
請求項13の発明によれば、所定時間経過後に実行が禁止されたコンテンツについて、所定時間経過後も実行したいと希望する場合には、所定の課金処理を条件にコンテンツが再び実行されるのを許可することで、ユーザーは嗜好の合ったコンテンツについて時間の延長又は購入により長時間使用することができる。従って、ユーザーは、所定時間経過前は様々なコンテンツを楽しむことができるとともに、自分の嗜好に合ったコンテンツを探し出して延長又は購入することができる。また、コンテンツ提供者にとっても、ユーザーに対して種々のコンテンツを紹介する機会を持つことができるので、コンテンツの販売促進につながる。
また、請求項14の発明では、請求項9から12の構成において、コンテンツ実行手段は、コンテンツに係る期限情報に基づいて、所定時間経過後に該コンテンツの実行を禁止状態とすることを特徴とする。
請求項14の発明によれば、携帯端末装置に取り込んだコンテンツを一定期間利用可能とすることにより、例えば、この一定期間の利用についてコンテンツを無料又は一定額で定期的に提供すれば、コンテンツの提供者はより多くのコンテンツをユーザーに体験させることが可能となる。
また、請求項15の発明では、請求項14の構成において、コンテンツ実行手段は、前禁止状態となったコンテンツについて、所定の課金処理を条件に禁止状態を解除することを特徴とする。
請求項15の発明によれば、一定期間経過後に実行が禁止状態となったコンテンツについて、ユーザーが購入処理を行なうことで無期限で利用可能となるようにすることにより、ユーザーは一定期間の試用により嗜好に合ったコンテンツのみを購入することができ、またコンテンツの提供者にあっては、一定期間の期限付きで多くのコンテンツをユーザーに体験させることでユーザーに対してより多くの購入候補のコンテンツを提示することができ、コンテンツの販促につながる。
また、請求項16の発明では、請求項14の構成において、禁止状態なったコンテンツについて、所定の更新処理を条件に禁止状態を解除することを特徴とする。
請求項16の発明によれば、一定期間経過後に実行が禁止状態となったコンテンツについて、ユーザーが更新処理を行なうことで例えば所定の更新料の課金によりさらに一定期間利用可能となるようにすることにより、ユーザーは一定期間の試用により嗜好に合ったコンテンツのみをさらに一定期間利用することができ、またコンテンツの提供者にあっては、期限の延長によりユーザーの嗜好にあったコンテンツ提供形態を実現することができ、この結果コンテンツの利用促進につながる。
また、請求項17の発明では、請求項14の構成において、コンテンツ実行手段は、コンテンツに付加されて取り込まれた期限情報に基づいて、所定時間経過後にコンテンツの実行を禁止状態とすることを特徴とする。
請求項17の発明によれば、コンテンツの提供者においてコンテンツに期限情報を付加して配信するだけで一定期間の利用を可能ならしめることとなり、提供者側でコンテンツの期限管理を行なう必要がなくなる。
また、請求項18の発明では、請求項14の構成において、コンテンツ実行手段は、コンテンツを取り込んだタイミングに基づいて期限情報を生成することを特徴とする。
請求項18の発明によれば、コンテンツの提供者は単にコンテンツを配信するだけで一定期間の利用を可能ならしめることとなり、提供者側でコンテンツの期限管理を行なう必要がなくなる。
また、請求項19の発明では、コンテンツを保持して利用に供する携帯端末装置に対して、コンテンツの取り込みを制御する制御プログラムであって、コンテンツを取り込む取り込み手段に、コンテンツを取り込む取り込みステップと、取り込んだコンテンツを記憶手段に記憶する記憶ステップと、前記記憶されたコンテンツをコンテンツ実行手段によって実行させるコンテンツ実行ステップと、コンテンツの取り込み回数をカウント手段によってカウントするカウントステップと、前記カウント結果に基づいて、取り込み手段によってコンテンツの取り込みを制限する取り込み制限ステップとを含み、取り込み制限ステップは、コンテンツの取り込み回数が所定回数を超えた場合に、新たなコンテンツの取り込みを禁止することを特徴とする。
請求項19の発明によれば、一定回数まではコンテンツを取り込み可能とし、一定回数後は取り込みを禁止することにより、例えばこの一定回数の利用についてコンテンツを無料又は一定額で提供すれば、ユーザーは一定回数までは安心してコンテンツを取り込むことができる。これによりコンテンツの提供者はユーザーに対して種々のコンテンツを紹介する機会を持つことができるので、コンテンツの販売促進につながる。
また請求項20の発明では、請求項19の構成において、取り込み制限ステップは、コンテンツの取り込み回数が所定回数を超えた場合に所定の購入処理を条件に新たなコンテンツの取り込みを許可するようにする。
請求項20の発明によれば、一定回数まではコンテンツを取り込み可能とし、一定回数後は所定の購入処理を条件に取り込みを許可することにより、例えばこの一定回数の利用についてコンテンツを無料又は一定額で提供すれば、ユーザーは一定回数までは安心してコンテンツを取り込むことができる。これによりユーザーは一定回数までの取り込みにより得られたコンテンツが満足行くものである場合には、さらに購入処理により取り込みを行なうことで、引き続きコンテンツを取り込んで利用することができる。またコンテンツの提供者はユーザーに対して種々のコンテンツを紹介する機会を持つことができるので、コンテンツの販売促進につながる。
また請求項21の発明では、コンテンツを保持して利用に供する携帯端末装置に対して、コンテンツの実行を制御する実行制御プログラムであって、コンテンツを取り込む取り込み手段に、コンテンツを取り込む取り込みステップと、取り込んだコンテンツを記憶手段に記憶する記憶ステップと、記憶されたコンテンツをコンテンツ実行手段によって実行させるコンテンツ実行ステップと、コンテンツの取り込み回数をカウント手段によってカウントするカウントステップと、カウント結果に基づいて、コンテンツの実行を制限する実行制限ステップとを含み、実行制限ステップは、コンテンツの取り込み回数が所定回数を超えた場合に、新たに取り込まれたコンテンツの実行を禁止することを特徴とする。
請求項21の発明によれば、取り込み回数が一定回数となるまでに取り込まれたコンテンツについては自由に実行可能とし、一定回数後に新たに取り込まれたコンテンツについては実行を禁止することにより、例えばこの取り込み回数が一定回数までのコンテンツについて無料又は一定額で提供すれば、ユーザーは一定回数までは安心してコンテンツを取り込んで実行することができる。これによりコンテンツの提供者はユーザーに対して種々のコンテンツを紹介する機会を持つことができるので、コンテンツの販売促進につながる。
また請求項22の発明では、請求項21の構成において、実行制限ステップは、コンテンツの取り込み回数が所定回数を超えた場合に、新たに取り込まれたコンテンツについて所定の購入処理を条件に該コンテンツの実行を許可するようにする。
請求項22の発明によれば、取り込み回数が一定回数となるまでに取り込まれたコンテンツについては自由に実行可能とし、一定回数後に新たに取り込まれたコンテンツについては所定の購入処理を条件に実行を許可することにより、例えばこの取り込み回数が一定回数までのコンテンツについて無料又は一定額で提供すれば、ユーザーは一定回数までは安心してコンテンツを取り込んで実行することができる。これによりユーザーは一定回数までの取り込みにより得られたコンテンツが満足行くものである場合には、さらに新たに取り込まれたコンテンツについて購入処理により実行可能とすることで、引き続き新たなコンテンツを利用することができる。またコンテンツの提供者はユーザーに対して種々のコンテンツを紹介する機会を持つことができるので、コンテンツの販売促進につながる。
また、請求項23の発明では、コンテンツを保持して利用に供する携帯端末装置に対して、コンテンツの実行を制御する制御プログラムであって、コンテンツを取り込む取り込み手段に、コンテンツを取り込む取り込みステップと、取り込んだコンテンツを記憶手段に記憶する記憶ステップと、記憶されたコンテンツをコンテンツ実行手段によって実行させるコンテンツ実行ステップと、コンテンツの取り込み回数をカウント手段によってカウントするカウントステップと、カウント結果に基づいて、コンテンツの実行を制限する実行制限ステップとを含み、実行制限ステップは、コンテンツの取り込み回数が所定回数を超えた場合に、新たに取り込まれたコンテンツの期限情報に基づいて、所定時間経過後に新たに取り込まれたコンテンツの実行を禁止することを特徴とする。
請求項23の発明によれば、所定回数を超えて配信されたコンテンツには期限情報が設定されており、この期限情報に基づいて、所定時間経過後はコンテンツの実行を禁止することにより、例えばこの所定時間経過前までのコンテンツについて無料又は一定額で提供すれば、ユーザーは所定時間経過前までは安心してコンテンツを実行することができる。これによりコンテンツの提供者はユーザーに対して種々のコンテンツを紹介する機会を持つことができるので、コンテンツの販売促進につながる。
また、請求項24の発明では、請求項23の構成において、実行制限ステップは、所定の課金処理を条件に新たに取り込まれたコンテンツの実行を許可することを特徴とする。
請求項24の発明によれば、所定時間経過後に実行が禁止されたコンテンツについて、所定時間経過後も実行したいと希望する場合には、所定の課金処理を条件にコンテンツが再び実行されるのを許可することで、ユーザーは嗜好の合ったコンテンツについて時間の延長又は購入により長時間使用することができる。従って、ユーザーは、所定時間経過前は様々なコンテンツを楽しむことができるとともに、自分の嗜好に合ったコンテンツを探し出して延長又は購入することができる。また、コンテンツ提供者にとっても、ユーザーに対して種々のコンテンツを紹介する機会を持つことができるので、コンテンツの販売促進につながる。
また、請求項25の発明では、請求項20又は22の構成において、コンテンツ実行ステップは、コンテンツに係る期限情報に基づいて、所定時間経過後にコンテンツの実行を禁止状態とすることを特徴とする。
請求項25の発明によれば、携帯端末装置に取り込んだコンテンツを一定期間利用可能とすることにより、例えば、この一定期間の利用についてコンテンツを無料又は一定額で定期的に提供すれば、コンテンツの提供者はより多くのコンテンツをユーザーに体験させることが可能となる。
また、請求項26の発明では、請求項25の構成において、コンテンツ実行ステップは、禁止状態となったコンテンツについて、所定の課金処理を条件に禁止状態を解除することを特徴とする。
請求項26の発明によれば、一定期間経過後に実行が禁止状態となったコンテンツについて、ユーザーが購入処理を行なうことで無期限で利用可能となるようにすることにより、ユーザーは一定期間の試用により嗜好に合ったコンテンツのみを購入することができ、またコンテンツの提供者にあっては、一定期間の期限付きで多くのコンテンツをユーザーに体験させることでユーザーに対してより多くの購入候補のコンテンツを提示することができ、コンテンツの販促につながる。
また、請求項27の発明では、請求項25の構成において、コンテンツ実行ステップは、禁止状態なったコンテンツについて、所定の更新処理を条件に禁止状態を解除することを特徴とする。
請求項27の発明によれば、一定期間経過後に実行が禁止状態となったコンテンツについて、ユーザーが更新処理を行なうことで例えば所定の更新料の課金によりさらに一定期間利用可能となるようにすることにより、ユーザーは一定期間の試用により嗜好に合ったコンテンツのみをさらに一定期間利用することができ、またコンテンツの提供者にあっては、期限の延長によりユーザーの嗜好にあったコンテンツ提供形態を実現することができ、この結果コンテンツの利用促進につながる。
また、請求項28の発明では、請求項25の構成において、コンテンツ実行ステップは、コンテンツに付加されて取り込まれた期限情報に基づいて、所定時間経過後にコンテンツの実行を禁止状態とすることを特徴とする。
請求項28の発明によれば、コンテンツの提供者においてコンテンツに期限情報を付加して配信するだけで一定期間の利用を可能ならしめることとなり、提供者側でコンテンツの期限管理を行なう必要がなくなる。
また、請求項29の発明では、請求項25の構成において、コンテンツ実行ステップは、コンテンツを取り込んだタイミングに基づいて期限情報を生成することを特徴とする。
請求項29の発明によれば、コンテンツの提供者は単にコンテンツを配信するだけで一定期間の利用を可能ならしめることとなり、提供者側でコンテンツの期限管理を行なう必要がなくなる。
本発明によれば、コンテンツのダウンロードを一定回数可能とした後、購入処理により新たなコンテンツをダウンロードできるようにすることにより、ユーザーにとって様々なコンテンツを安心して体験することができるコンテンツ提供形態を実現することができる。
また、コンテンツのダウンロードが一定回数を超えた場合に、新たに取り込んだコンテンツを一定時間は実行可能とすることで、この一定期間の利用についてユーザーの嗜好に合うコンテンツを体験させることが可能となり、また、コンテンツの提供者にあっては、ユーザーの嗜好にあったコンテンツ提供形態を実現することができ、この結果コンテンツの利用促進につながる。
また、提供されたコンテンツを一定期間使用可能とした後、使用期限の更新又は購入処理をユーザーが選択できるようにしたことにより、ユーザーの嗜好に合ったコンテンツ提供形態を実現することができる。
発明を実施するための最良の形態1
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を詳述する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る情報提供システム1を示す略線図である。図1において、携帯電話機2は最寄りの基地局4を介して携帯電話回線網6を接続し、さらに通話相手の携帯電話機3の最寄りの基地局5を介して当該通話相手の携帯電話機3と通信を行なうようになされている。
また携帯電話回線網6には情報提供サーバ7が接続され、またインターネット8を介して情報提供サーバ9が接続されている。これにより携帯電話機2は、携帯電話回線網6を介して情報提供サーバ7から種々の情報をダウンロードすることができるようになされていると共に、インターネット8及び携帯電話回線網6を介して情報提供サーバ9から種々の情報をダウンロードすることができるようになされている。
ダウンロードされる情報としては、着信メロディ(いわゆる着メロ)、音楽コンテンツ、ゲームアプリケーション、占い、ニュース等、種々の情報がある。携帯電話機2は、これらの情報をダウンロードして内部のメモリに保存し、ユーザーの操作により必要に応じて読み出して実行することにより利用するようになされている。
図2は、携帯電話機2の構成を示すブロック図である。図2に示すように、携帯電話機2は、ROM(Read Only Memory)11、CPU(Central Processing Unit)12、RAM(Random Access Memory)13、通信インターフェイス14、通話部15、操作部16及び表示部17を有し、これらがバス18を介して接続されている。
ROM11には、通話を行なうための処理プログラム、情報提供サーバ7、9からコンテンツをダウンロードするための処理プログラム、ダウンロードしたコンテンツを管理するプログラムであって、期限により利用制限が課されるコンテンツについては、その期限管理と期限経過後の利用制限を行なうためのコンテンツ実行制御プログラム、メールサーバ(図示せず)との間で通信を行なうことにより他の携帯電話機から送信された電子メールや他の携帯電話機に送信する電子メールを受け渡すための処理プログラム等が格納されている。
CPU12は、RAM13にワークエリアを確保して、これらの処理プログラムを実行する。
またRAM13には、携帯電話機2の電話番号、アドレス、受信した電子メール、ダウンロードされた各種情報(コンテンツ)が保存される。
通信インターフェイス(I/F)14は、基地局4を介して携帯電話回線網6との間で接続を確立して情報を送受信するようになされている。通話部15は、マイクロフォン及びスピーカを含み、他の携帯電話機3との間での通話を行なう際に、ユーザーの声をマイクロフォンにより入力して電気信号に変換するとともに通話相手の音声信号をスピーカにより音声として出力するようになされている。
操作部16は、キーパッドにより構成され、各キーには数字、アルファベット等の文字が割り当てられて、ユーザーの押圧操作による電話番号、アドレス、文章、各種設定用のコード等の入力結果をCPU12に出力するようになされている。
表示部17は、携帯電話機2の表面に設けられた例えば液晶表示装置により構成され、CPU12の制御により各種情報を表示するようになされている。すなわち、電話番号、時刻、電子メールの内容、ダウンロードされた情報、ダウンロードされてRAM13に保存された情報の一覧等を表示する。
図3は、情報提供サーバ7の構成を示すブロック図である。図3に示すように、情報提供サーバ7は、ROM21、CPU22、RAM23、通信インターフェイス24、ハードディスク等でなる大容量記憶部25、操作部26及び表示部27を有し、これらがバス28を介して接続されている。
ROM21には、大容量記憶部25に記憶されている各種情報(コンテンツ)を所定の携帯電話機に対してダウンロードするための処理プログラム等が格納されている。CPU22は、RAM23にワークエリアを確保して、これらの処理プログラムを実行する。またRAM23には、携帯電話機2の電話番号、アドレス、ユーザー毎に登録されたパスワード等の認証データが保存される。
通信インターフェイス(I/F)24は、携帯電話回線網6との間で接続を確立して情報を送受信する。操作部16は、文字キー、数字キー等により構成され、オペレータにより必要な情報を入力し得るようになされている。表示部27は、例えば液晶表示装置により構成され、CPU22の制御により各種情報を表示する。
ここで携帯電話機2においては、情報提供サーバ7から各種コンテンツをダウンロードする前処理として、情報提供サーバ7に対してユーザーの会員登録を行なうようになされている。
すなわち、図4は、会員登録を行なう際の携帯電話機2及び情報提供サーバ7間での情報通信に係るタイミングチャートを示し、携帯電話機2においてユーザーが操作部16を操作することにより携帯電話機2から情報提供サーバ7に対して接続要求が送信されると(ステップSP1)、情報提供サーバ7は接続要求の送信元である携帯電話機2に対して接続応答を返送することにより(ステップSP2)、携帯電話機2と情報提供サーバ7との間でセッションが確立される。
これにより携帯電話機2及び情報提供サーバ7の間で情報の送受信が可能となり、携帯電話機2は、ユーザーが操作部16を操作することにより入力されたパスワードと、携帯電話機2のRAM13に予め格納されている当該携帯電話機2のアドレス等でなる認証情報を暗号化して情報提供サーバ7に送信する(ステップSP3)。
認証情報を受信した情報提供サーバ7は、この認証情報を復号した後、大容量記憶部25に記録して保持することにより登録処理を行なう(ステップSP4)。因みに、携帯電話機2からユーザーのクレジット番号等を認証情報に含めて送信し、情報提供サーバ7においてこのクレジット番号を他の認証情報(パスワード、アドレス等)と共に登録することにより、会費の支払いや購入処理に係る課金処理を行なうようにもなされている。また、その後の定期的な会費の課金処理及び後述するコンテンツの使用期限の更新、コンテンツの購入に係る課金処理を行なうようにもなされている。
会員登録が完了すると、情報提供サーバ7は登録通知を携帯電話機2に対して送信することにより一連の会員登録処理が完了する(ステップSP5)。
このようにして会員登録が完了した後には、情報提供サーバ7は、会費の課金処理を条件に定期的に一定回数新たなコンテンツを各会員の携帯電話機2に対して配信する。
なおこの一定回数の配信は、入会サービスとして無料(又は例えば割安な一定額)で実行されるものであり、一定回数の配信後においては、課金によりさらに所定回数ダウンロード可能とし、又はダウンロード毎に課金されるようになされている。
すなわち、図5は、情報提供サーバ7におけるコンテンツの配信処理を示すフローチャートであり、情報提供サーバ7のCPU22は、ステップSP11において内部タイマにより所定期間が経過したか否かを判断し、所定期間が経過した場合にはステップSP12に移って、大容量記憶部25に登録されているユーザーの登録データを参照する。なおここではある会員についての配信処理についてのみ説明するが、この処理はすべての登録済み会員について実行されるものとする。またこの実施の形態においては、内部タイマにより定期的なダウンロードのタイミングを判断して(ステップSP11)、このタイミングでステップSP12以降のダウンロード処理を実行する場合について説明するが、本発明はこれに限らず、例えば大容量記憶部25に配信すべき新たなコンテンツが追加された時点でステップSP12以降のダウンロード処理を実行するようにしてもよい。
CPU22は、ステップSP13に移って、会員の過去のダウンロード回数Xが規定回数Aよりも少ないか否かを判断する。この規定回数は、各会員ごとに設定されている固定数であり、例えばすべての会員について同じ規定回数、又は会費に応じた規定回数に会員登録時に設定されて大容量記憶部25に登録されている。
ステップSP13において否定結果が得られると、このことはこのときのコンテンツのダウンロード対象である会員については、過去のダウンロード回数が既に規定回数に達していることを意味しており、CPU22はステップSP14に移って、ダウンロード回数が規定回数に達しておりさらにダウンロードを希望する場合は購入処理が必要である通知を会員の携帯電話機2に対して送信する。これによりこの通知を受け取った携帯電話機2においては、会員(ユーザー)の操作により後述する購入処理に応じて新たなコンテンツのダウンロードを受けることができるようになされている。
これに対してステップSP13において肯定結果が得られると、このことは過去のダウンロード回数が規定回数に達していないこと、すなわち新たなコンテンツのダウンロードが可能であることを意味しており、このときCPU22はステップSP15に移って、ダウンロード回数Xをインクリメントし、続くステップSP16に移って新たなコンテンツを携帯電話機2に対してダウンロードする。
かくして情報提供サーバ7においては、過去のダウンロード回数が規定回数に達していない会員に対して新たなコンテンツをダウンロードするようになされている。
図6は、携帯電話機2における受信処理を示すフローチャートであり、携帯電話機2のCPU12は、電源が投入されるとステップSP21においてデータが受信されるのを待ち受ける。ここで例えば情報提供サーバ7から何らかのデータの受信があった場合には、CPU12は、ステップSP22に移って、受信したデータをRAM13に格納した後、続くステップSP23においてこのとき受信したデータがコンテンツであるか否かを判断する。ここでダウンロードされるコンテンツのデータは、図7に示すように、コンテンツデータのペイロードに対して、該データがコンテンツであることを示す識別コード、そのコンテンツ名及びその他の付加情報がヘッダ情報として付加されている。
しかしてCPU12は、ステップSP23において、ダウンロードされてRAM13に格納されたデータがコンテンツデータであるか否かをそのヘッダ情報に基づいて判断することができる。このステップSP23において肯定結果が得られると、このことは受信したデータがコンテンツであることを意味しており、このときCPU12は、ステップSP24に移って、ダウンロードされてRAM13に格納されたコンテンツに係るコンテンツ名、RAM13上での記録アドレス及びこのとき作成されたファイル名等をRAM13の管理テーブルに登録し、このテーブル上で各コンテンツを管理するようになされている。
すなわち図8は、RAM13に格納されている各コンテンツに係るテーブルを示す図表であり、コンテンツをRAM13に格納する際に作成されたファイルのファイル名、コンテンツのヘッダ情報に含まれるコンテンツ名、RAM13上での記録アドレス、その他の付加情報等により、RAM13に格納されているコンテンツを管理するようになされている。
しかしてCPU12は、ユーザーの操作により実行可能コンテンツの表示命令が入力された場合には、このテーブルを参照することにより、図9に示すように、各コンテンツのコンテンツ名を表示部17に表示し、該表示されたコンテンツの中からいずれかのコンテンツが選択された場合には、テーブルを参照することによりそのコンテンツの記録アドレスを取得し、該記録アドレスに基づいてRAM13からコンテンツを読み出して実行するようになされている。
またステップSP23(図6)において否定結果が得られると、このことは受信したデータがコンテンツではないことを意味しており、このときCPU12は、ステップSP25に移って、受信したデータが通知情報であるか否かを判断する。ここで図5のステップSP14において情報提供サーバ7から送信される通知情報は、そのデータのヘッダ部分に該データが通知情報である旨の識別コードが付加されており、携帯電話機2のCPU12は、この識別コードの有無に基づいて該データが通知情報であるか否かを判断するようになされている。
従って、受信したデータが通知情報である場合には、CPU12はステップSP25からステップSP26に移って、RAM13に一旦格納された通知情報を読み出してこれを表示部17に表示する(図10)。これによりユーザーは過去のコンテンツのダウンロード回数が規定回数に達していることを認識することができる。そしてユーザーは、この通知内容に基づいて新たなコンテンツの購入によるダウンロードを希望する場合には、操作部16を操作することにより購入命令を入力する。
購入命令が入力されると、CPU12はステップSP27において肯定結果を得ることにより、ステップSP27からステップSP28に移って、パスワード等の認証情報を購入要求と共に情報提供サーバ7に送信する。因みに、ステップSP28においてユーザーが操作部16を操作して購入拒否を入力できるようにすることもできる。この場合、携帯電話機2においては、入力された購入拒否を表す情報を情報提供サーバ7に送信することにより、情報提供サーバ7において該購入拒否に応じた処理(後述)を実行することとなる。
因みに受信したデータがコンテンツ及び通知情報のいずれでもない場合には、CPU12はステップSP25において否定結果を得ることにより、ステップSP25からステップSP29に移って受信データに応じた他の処理を実行するようになされている。
かくして、携帯電話機2においては、会員登録を条件に情報提供サーバ7から定期的に送信されるコンテンツを受信してこれを実行することができると共に、過去のダウンロード回数が規定回数に達した場合には、その旨が通知されてユーザーの購入の意図を確認するようになされている。
ステップSP28において携帯電話機2から情報提供サーバ7に対して購入要求が送信されると、情報提供サーバ7は所定の購入処理を行なった後、コンテンツを携帯電話機2に対してダウンロードする。すなわち図11は、情報提供サーバ7における購入処理を示すフローチャートであり、情報提供サーバ7のCPU22は、ステップSP31において携帯電話機2からの購入要求を待ち受ける。
携帯電話機2からの購入要求を受信すると、CPU22はステップSP32に移って、このとき携帯電話機2から購入要求として送信されたパスワード等の認証情報に基づいて、大容量記憶部25に登録されている認証情報と比較することにより、正規ユーザーからの購入要求であるか否かを判断する。ここで否定結果が得られると、このことは未登録のユーザーからの購入要求であることを意味しており、CPU22はステップSP33からステップSP34に移って購入不可である旨の認証結果をこの購入要求の送信元である携帯電話機に対して送信する。
これに対してステップSP33において肯定結果が得られると、このことは登録済みの正規ユーザーからの購入要求であることを意味しており、CPU22はステップSP33からステップSP35に移って、予め登録されているクレジット番号等に基づいて課金処理を行なった後、ステップSP36においてこの正規ユーザーの携帯端末装置2に対してコンテンツをダウンロードする。
なお、上述のステップSP31において携帯電話機2から受け取った情報が購入要求でなかった場合には、CPU22はステップSP31からステップSP37に移って、受信した情報が購入拒否を表す情報であるか否かを判断し、購入拒否を表す情報でない場合には、ステップSP31に戻って携帯電話機2からの情報を待ち受ける。これに対して受信した情報が購入拒否を表す情報である場合には、CPU22は、このとき購入拒否のあった携帯電話機2(ユーザー)において脱会の意思があったものと判断して、例えば該ユーザーの会員登録を抹消した後、他のユーザーからの購入要求を待ち受けることとなる。
これにより携帯電話機2においては、会員登録の後、一定額又は無料でコンテンツを規定回数ダウンロードした後には、購入要求の送信及びこの購入要求に応じた認証処理、課金処理等の購入処理を条件に新たなコンテンツをダウンロードして実行することができる。
以上説明したように、実施の形態1に係る情報提供システム1においては、一定回数まではコンテンツを無料で配信可能とし、一定回数後は所定の購入処理を条件に配信を許可することにより、例えばこの一定回数の利用についてコンテンツを一定額又は無料で提供すれば、ユーザーは一定回数までは安心してコンテンツを取り込んで利用することができる。これによりコンテンツの提供者はユーザーに対して種々のコンテンツを紹介する機会を持つことができるので、コンテンツの販売促進につながる。
また情報提供サーバ7において、ユーザーからの購入要求に基づいて課金処理の後に新たなコンテンツの配信が許可されることにより、ユーザーはコンテンツを一定回数取り込んだ後には、自ら購入処理を行なうことで新たなコンテンツが取り込まれることとなり、安心してコンテンツを取り込んで利用することができる。
発明を実施するための最良の形態2
この実施の形態の情報提供システムでは、情報提供サーバ7は会員に対して定期的にコンテンツを配信し、コンテンツをダウンロードした携帯電話機2においてダウンロード回数に応じたダウンロードの制限を行なうようになされている。この場合、携帯電話機2においては、ユーザーが情報提供サーバに対して会員登録を行なうことにより、特定の情報提供サーバ7からのコンテンツのダウンロード処理に係る制御プログラムをダウンロードして実行するようになされている。なおこのダウンロード処理に係る制御プログラムは、製造時に予め携帯電話機2のRAM13に格納するようにしてもよい。
すなわち図12は、携帯電話機2におけるコンテンツのダウンロード処理を示すフローチャートであり、CPU12は、ステップSP41においてユーザーによる特定サイト(情報提供サーバ7等)からのコンテンツのダウンロード指示が入力されたか否かを判断する。
因みに携帯電話機2においては、種々のサイトからコンテンツをダウンロードすることができるようになされているが、会員登録した特定サイト(情報提供サーバ7)からのダウンロードについてこの図12に示す処理プログラムによりダウンロード処理されるようになっている。すなわち特定サイト(情報提供サーバ7)では、図12に示される処理手順を実行するプログラムに対応付けられてRAM13に格納されている特定の識別コードを受信した場合にのみその発信元である携帯電話機2を正規ユーザーと見なしてコンテンツを配信するようになされている。この識別コードは該ダウンロードに係るプログラムを携帯電話機2に格納する際にこのプログラムと共に格納されるようになされていることにより、特定サイト(情報提供サーバ7)に会員登録したユーザーの携帯電話機2のみが持つ識別コードとなる。
図12においてユーザーが情報提供サーバ7からのコンテンツのダウンロード処理を指定すると、CPU12は、ステップSP42に移って、当該サイトからの過去のダウンロード履歴を参照する。すなわち携帯電話機2においては、特定サイト(情報提供サーバ7)からのコンテンツのダウンロード回数を内部カウンタによりその都度カウントしておき、このカウント結果をRAM13に保存するようになされている。
従ってCPU12は、ユーザーにより情報提供サーバ7からのコンテンツのダウンロード指示が入力されると、このダウンロード履歴を参照して、過去のダウンロード回数Xが規定回数Aよりも少ないか否かを判断する。この規定回数は、各会員ごとに設定されている固定数であり、例えばすべての会員について同じ規定回数、又は会費に応じた規定回数に会員登録時に設定されてRAM13に登録されている。
ステップSP43において否定結果が得られると、このことは、過去のダウンロード回数が既に規定回数に達していることを意味しており、CPU12はステップSP44に移って、ダウンロード回数が規定回数に達しておりさらにダウンロードを希望する場合は購入処理が必要である旨を表示部17に表示する。これによりこの表示を見たユーザーが新たなコンテンツを購入によりダウンロードする旨の指示を操作部16を介して入力すると、CPU12は続くステップSP45において肯定結果を得ることにより、ステップSP46に移って、パスワード等の認証情報を購入要求と共に情報提供サーバ7に対して送信する。これにより情報提供サーバ7においては、携帯電話機2から送信された認証情報により登録済みの正規ユーザーであるとの認証結果が得られた場合には、所定の課金処理を行なった後に新たなコンテンツを携帯電話機2に対してダウンロードする。
これに対してステップSP43において肯定結果が得られると、このことは過去のダウンロード回数が規定回数に達していないこと、すなわち新たなコンテンツのダウンロードが可能であることを意味しており、このときCPU12はステップSP47に移って、ダウンロード回数Xをインクリメントし、続くステップSP48に移って新たなコンテンツのダウンロード要求を会員であることを証明するための識別コードと共に送信する。これにより過去のダウンロード回数が規定回数に達していない場合には、引き続き新たなコンテンツを購入処理を行なうことなくダウンロードすることができる。
以上説明したように、実施の形態2に係る情報提供システム1においては、一定回数まではコンテンツを取り込み可能とし、一定回数後は取り込みを禁止することにより、例えばこの一定回数の利用についてコンテンツを無料又は一定額で提供すれば、ユーザーは一定回数までは安心してコンテンツを取り込むことができる。これによりコンテンツの提供者はユーザーに対して種々のコンテンツを紹介する機会を持つことができるので、コンテンツの販売促進につながる。
また一定回数まではコンテンツを取り込み可能とし、一定回数後は所定の購入処理を条件に取り込みを許可することにより、例えばこの一定回数の利用についてコンテンツを無料又は一定額で提供すれば、ユーザーは一定回数までは安心してコンテンツを取り込むことができる。これによりユーザーは一定回数までの取り込みにより得られたコンテンツが満足行くものである場合には、さらに購入処理により取り込みを行なうことで、引き続きコンテンツを取り込んで利用することができる。またコンテンツの提供者はユーザーに対して種々のコンテンツを紹介する機会を持つことができるので、コンテンツの販売促進につながる。
発明を実施するための最良の形態3
この実施の形態の情報提供システムでは、情報提供サーバ7は会員に対して定期的にコンテンツを配信し、コンテンツをダウンロードした携帯電話機2においてダウンロード回数に応じたコンテンツの実行制限を行なうようになされている。この場合、携帯電話機2においては、ユーザーが情報提供サーバに対して会員登録を行なうことにより、特定の情報提供サーバ7からダウンロードされたコンテンツの実行制限処理に係る制御プログラムをダウンロードして実行するようになされている。なおこの実行制限処理に係る制御プログラムは、製造時に予め携帯電話機2のRAM13に格納するようにしてもよい。
すなわち図13は、携帯電話機2におけるコンテンツの実行制限処理を示すフローチャートであり、CPU12は、ステップSP51において情報提供サーバ7からコンテンツのダウンロードがなされたか否かを判断する。
因みに携帯電話機2においては、種々のサイトからコンテンツをダウンロードすることができるようになされているが、会員登録した特定サイト(情報提供サーバ7)からのダウンロードされたコンテンツについては、そのヘッダ情報に付加されている提供元を表す情報に基づいて特定し得るようになされている。
図13において情報提供サーバ7からコンテンツがダウンロードされると、CPU12は、ステップSP52に移って、ダウンロードされたコンテンツをRAM13に格納する。そしてCPU12は、ステップSP53に移って、このときRAM13に格納したコンテンツをRAM13上のテーブルに登録すると共に、このテーブル上で該コンテンツの実行禁止フラグを実行禁止を表す「1」に設定する。
すなわち図14は、RAM13に格納されている各コンテンツを管理するテーブルを示す図表であり、コンテンツをRAM13に格納する際に作成されたファイルのファイル名、コンテンツを特定するための識別コード、コンテンツのヘッダ情報に含まれるコンテンツ名、RAM13上での記録アドレス、及びコンテンツの実行を禁止する実行禁止フラグにより、RAM13に格納されているコンテンツを管理するようになされている。
CPU12は、コンテンツのダウンロードがあると、まず該コンテンツについて実行禁止フラグを「1」に設定して実行禁止状態とする。そしてステップSP54に移って、情報提供サーバ7からの過去のダウンロード履歴を参照する。すなわち携帯電話機2においては、特定サイト(情報提供サーバ7)からのコンテンツのダウンロード回数を内部カウンタによりその都度カウントしておき、このカウント結果を各コンテンツに対応させてRAM13に保存するようになされている。例えば図14に示すテーブルの例においては、コンテンツ名が「××××」であるコンテンツは、そのダウンロード以前のダウンロード回数(履歴)は8回であり、該コンテンツのダウンロードは9回目であることが分かる。この場合には、規定回数に達していないことにより該コンテンツの実行禁止フラグは実行可能を表す「0」に設定されることとなる。これに対してコンテンツ名が「△△△△」であるコンテンツは、そのダウンロード以前のダウンロード回数(履歴)が10回であり、該コンテンツのダウンロードは11回目であることが分かる。
そしてCPU12は、ステップSP55において、過去のダウンロード回数Xが規定回数Aよりも少ないか否かを判断する。この規定回数は、各会員ごとに設定されている固定数であり、例えばすべての会員について同じ規定回数、又は会費に応じた規定回数に会員登録時に設定されてRAM13に登録されている。
この実施の形態において、規定回数Aを例えば10回とすると、図14に示すコンテンツのうち、コンテンツ名が「△△△△」であるコンテンツは規定回数を超えてダウンロードされたものであることが分かる。従ってこのコンテンツがダウンロードされた際に、CPU12はステップSP55において否定結果を得ることにより、ステップSP56に移って、ダウンロード回数が規定回数に達しており今回ダウンロードされたコンテンツの実行を希望する場合は購入処理が必要である旨を表示部17に表示する。これによりこの表示を見たユーザーが新たなコンテンツを購入により該コンテンツを実行する旨の指示を操作部16を介して入力すると、CPU12は続くステップSP57において肯定結果を得ることにより、ステップSP58に移って、このとき実行許可を申請するコンテンツの識別コード、ユーザーのパスワード等の認証情報を購入要求と共に情報提供サーバ7に対して送信する。これにより情報提供サーバ7においては、携帯電話機2から送信された認証情報により登録済みの正規ユーザーであるとの認証結果が得られた場合には、所定の課金処理を行なった後に、該コンテンツの実行禁止フラグを実行許可状態を表す「0」に変更するための制限解除コードをコンテンツを特定するための識別コードと共に携帯電話機2に送信する。これによりこの制限解除コードを受け取った携帯電話機においては、後述する制限解除処理により実行禁止フラグを「0」に変更して該コンテンツの実行制限を解除して実行可能とするようになされている。
これに対してステップSP55において肯定結果が得られると、このことは過去のダウンロード回数が規定回数に達していないこと、すなわち新たにダウンロードしたコンテンツが実行可能であることを意味しており、このときCPU12はステップSP59に移って、ダウンロード回数Xをインクリメントし、続くステップSP60に移って、該コンテンツの実行禁止フラグを「0」に変更して実行可能状態とする。
これによりCPU12は、ステップSP61において実行禁止フラグが「0」に変更された該コンテンツを実行することができる。
図15は、携帯電話機2における制限解除処理を示すフローチャートであり、携帯電話機2のCPU12は、情報提供サーバ7から制限解除コードを受け取ると、ステップSP71からステップSP72に移って、このとき制限解除コードと共に受信したコンテンツの識別コードに基づいて制限解除しようとするコンテンツを特定した後、ステップSP73において、上述のステップSP71において受け取った制限解除コードが、予めRAM13に格納されている制限解除コードと一致するか否かを判断する。
ここで肯定結果が得られると、このことはこのとき受信した制限解除コードが正規のコードであることを意味しており、CPU12はステップSP74に移って識別コードによって特定されたコンテンツに係るテーブル上での実行禁止フラグを「0」に変更して実行禁止状態を解除する。
これにより情報提供サーバ7において購入処理されたコンテンツについては、携帯電話機2において実行禁止状態が解除されて実行可能となる。なおステップSP73において否定結果が得られると、このことは受信した制限解除コードがRAM13に登録されている制限解除コードと一致しないことを意味しており、CPU12はステップSP75に移って表示部17にエラー表示する。
かくしてユーザーの購入要求に基づいて情報提供サーバ7において所定の課金処理等の購入処理を行なうことにより制限解除コードが携帯電話機2に送信され、携帯電話機2ではこの制限解除コードにより該当するコンテンツの実行禁止状態が解除されて実行可能となされる。
このように携帯電話機2においては、規定回数Aに達するまでにダウンロードされたコンテンツについては、その実行禁止フラグを実行許可を表す「0」に設定することにより、該コンテンツについてはダウンロード後いつでも実行し得ることとなる。これに対してダウンロード回数が規定回数Aに達した後にダウンロードされたコンテンツについては、実行禁止フラグが実行禁止を表す「1」に設定されることにより、そのままでは実行することができなくなり、購入処理を条件に情報提供サーバ7から制限解除コードを受け取って実行禁止フラグを実行許可を表す「0」に変更することにより、この購入処理の後にはいつでも実行可能となる。
以上説明したように、実施の形態3に係る情報提供システム1においては、取り込み回数が一定回数となるまでに取り込まれたコンテンツについては自由に実行可能とし、一定回数後に新たに取り込まれたコンテンツについては実行を禁止することにより、例えばこの取り込み回数が一定回数までのコンテンツについて無料又は一定額で提供すれば、ユーザーは一定回数までは安心してコンテンツを取り込んで実行することができる。これによりコンテンツの提供者はユーザーに対して種々のコンテンツを紹介する機会を持つことができるので、コンテンツの販売促進につながる。
また、取り込み回数が一定回数となるまでに取り込まれたコンテンツについては自由に実行可能とし、一定回数後に新たに取り込まれたコンテンツについては所定の購入処理を条件に実行を許可することにより、例えばこの取り込み回数が一定回数までのコンテンツについて無料又は一定額で提供すれば、ユーザーは一定回数までは安心してコンテンツを取り込んで実行することができる。これによりユーザーは一定回数までの取り込みにより得られたコンテンツが満足行くものである場合には、さらに新たに取り込まれたコンテンツについて購入処理により実行可能とすることで、引き続き新たなコンテンツを利用することができる。またコンテンツの提供者はユーザーに対して種々のコンテンツを紹介する機会を持つことができるので、コンテンツの販売促進につながる。
なお上述の実施の形態3においては、携帯電話機2において過去のコンテンツのダウンロード回数に基づいて新たにダウンロードされたコンテンツの実行を制限する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば情報提供サーバ7において各携帯電話機に対する過去のダウンロード回数を記憶しておき、この回数に基づいて新たにダウンロードしたコンテンツの実行を制限するようにしてもよい。この場合、情報提供サーバ7からダウンロードされるコンテンツに実行禁止フラグを付加しておき、ダウンロード回数が規定回数までは実行禁止フラグを実行許可を表す「0」に設定しておく。これによりこのコンテンツを受信した携帯電話機2においては、その実行禁止フラグが「0」であることに基づいて実行を許可することにより、ユーザーはいつでもこのコンテンツを実行させることができる。これに対して過去のダウンロード回数が規定回数に達している場合には、新たにダウンロードするコンテンツに付加される実行禁止フラグを実行禁止を表す「1」に設定することにより、このコンテンツを受信した携帯電話機2においては、この実行禁止フラグにより該コンテンツを実行し得ない状態となり、所定の購入処理を条件に制限解除コードが情報提供サーバ7から携帯電話機2に送信されて実行許可状態に移行するようにする。
これにより情報提供サーバ7において各携帯電話機の実行禁止、実行許可を制御することが可能となる。
発明を実施するための最良の形態4
次に、携帯端末装置に取り込んだコンテンツを一定時間利用可能にし、一定時間経過後にはそのコンテンツの実行を禁止する一般的形態について説明する。
図4におけるステップSP5によって会員登録が完了した後には、情報提供サーバ7は、定期的な会費の課金処理を条件に定期的に新たなコンテンツを会員の携帯電話機2に対して配信する。すなわち、図16は、情報提供サーバ7におけるコンテンツの配信処理を示すフローチャートであり、情報提供サーバ7のCPU22は、ステップSP81において内部タイマにより所定期間が経過したか否かを判断し、所定期間が経過した場合にはステップSP82に移って、前回配信時以降に大容量記憶部25に格納された新規コンテンツを選択して会員の携帯電話機2に配信する。因みにCPU22は、大容量記憶部25に格納されているコンテンツについて、一度配信されたコンテンツには配信済みのフラグを立てることにより、次回の配信時にこれを識別し得るようになされている。
図17は、情報提供サーバ7から携帯電話機2に対してコンテンツを配信する処理に係るタイミングチャートであり、情報提供サーバ7は、図16のステップSP82において配信処理を開始すると、携帯電話機2に対して接続要求を送信する(ステップSP91)。
接続要求を受信した携帯電話機2は、ユーザーの操作に基づいて接続応答を返送する(ステップSP92)。これにより情報提供サーバ7及び携帯電話機2の間でセッションが確立され、情報提供サーバ7は、携帯電話機2に対して認証情報を要求する(ステップSP93)。携帯電話機2は、情報提供サーバ7から認証情報の要求があった旨を表示部17に表示することにより、ユーザーに対して認証情報の送信操作を促す。
ユーザーは会員登録時に情報提供サーバ7に登録したパスワード等を入力すると、携帯電話機2は、このパスワード、携帯電話機2固有の識別情報(アドレス等)を認証情報として情報提供サーバ7に返送する(ステップSP94)。認証情報を受け取った情報提供サーバ7は、この認証情報と予め登録されている認証情報とを比較し、一致する場合には登録された正規ユーザーであると判断し(ステップSP95)、大容量記憶部25に格納されている新規コンテンツを携帯電話機2に対してダウンロードする(ステップSP96)。なお、情報提供サーバ7から携帯電話機2に対する認証情報の要求(ステップSP93)、携帯電話機2から情報提供サーバ7に対する認証情報の送信(ステップSP94)、及び情報提供サーバ7における認証処理(ステップSP95)については、省略するようにしてもよい。このようにすれば、ユーザーにとっては認証情報の送信といった煩雑な手間が不要となる。
これにより携帯電話機2においては、新規コンテンツが定期的にダウンロードされる。図18は、携帯電話機2においてRAM13に格納されている実行制御プログラムにより実行されるコンテンツのダウンロード処理を示すフローチャートである。このプログラムは携帯電話機2の製造時にRAM13に書き込まれるようになされている。このプログラムを実行する携帯電話機2のCPU12は、ステップSP101においてコンテンツのダウンロードが行なわれたか否かを判断し、コンテンツを受信するとステップSP102に移って、受信したコンテンツをRAM13に記録して保持する。
ここでダウンロードされるコンテンツのデータは、図19に示すように、コンテンツデータのペイロードに対して例えば、「2005.3.1」等のような該コンテンツの使用期限を表す期限情報、及び後述するコンテンツの実行制限処理を解除するための解除コードが含まれるヘッダ情報が付加されている。従ってコンテンツデータがダウンロードされると、CPU12は、このダウンロードされたコンテンツデータのヘッダ情報に含まれる期限情報によりそのコンテンツの使用期限を識別することができる。
またダウンロードされたコンテンツデータのヘッダ情報には、コンテンツ名も含まれている。
しかしてCPU12は、ステップSP103において、ダウンロードされてRAM13に格納されたコンテンツに係るファイル名、コンテンツ名、期限情報、RAM13上での記録アドレス及び実行許可フラグ等をRAM13の管理テーブルに登録し、このテーブル上で各コンテンツの使用期限を把握することができるようになされている。
すなわち図20は、RAM13に格納されている各コンテンツに係るテーブルを示す図表であり、コンテンツをRAM13に格納する際に作成されたファイルのファイル名、コンテンツのヘッダ情報に含まれるコンテンツ名及び期限情報、RAM13上での記録アドレス、実行禁止フラグにより、RAM13に格納されているコンテンツを管理するようになされている。ここで実行禁止フラグは、コンテンツの実行を禁止するか否かを設定するフラグであり、実行禁止の場合は「1」が設定され、実行禁止が解除されている場合は「0」が設定されるようになされている。この実行禁止フラグは、期限情報により特定される期限を過ぎた場合に実行禁止状態に設定されるものであり、CPU12は、内部時計機能とこのテーブルの期限情報とを定期的に比較して期限を越えたコンテンツの実行禁止フラグを「0」から「1」に書き換えることにより実行禁止状態に変更する。
しかしてCPU12は、ユーザーの操作によりコンテンツの実行命令が入力された場合にこの実行禁止フラグを参照することにより、実行禁止状態が解除されているコンテンツについては実行し、実行禁止状態となっているコンテンツについては実行しないように制御する。これによりダウンロードされたコンテンツは一定期間実行可能となされ、期限が過ぎると実行不可となることにより、ユーザーはコンテンツを一定期間に限って利用することができるようになされている。
図21は、携帯電話機2においてRAM13に格納されているコンテンツ実行制御プログラムにより実行されるコンテンツの実行制御処理を示すフローチャートである。このプログラムは、携帯電話機2の製造時にRAM13に書き込まれるようになされている。このプログラムを実行する携帯電話機2のCPU12は、携帯電話機2の電源が投入されると当該処理手順に入り、ステップSP111において、操作部16を介してコンテンツに係る処理の選択命令が入力されるのを待ち受ける。
ユーザーが操作部16を操作することによりコンテンツに係る処理の選択命令を入力すると、CPU12はステップSP111において肯定結果を得ることにより、続くステップSP112に移って、RAM13のテーブルを参照することによりRAM13に格納されているコンテンツを表示部17に表示する。この場合CPU12は、図22に示すように、テーブルに設定されている各コンテンツの実行禁止フラグに基づいて、期限前であって実行可能であるコンテンツについては、そのコンテンツ名と共に期限情報(年、月、日等)を表示することにより、ユーザーに対して該コンテンツが実行可能であることを示唆するようになされている。これに対して期限切れであって実行禁止状態となっているコンテンツについては、そのコンテンツ名と共に期限切れである旨を表す識別子(例えば×印)を表示することにより、ユーザーに対して該コンテンツが実行禁止状態であることを示唆するようになされている。
そしてCPU12は、ステップSP113に移って、コンテンツの実行命令が入力されるのを待ち受ける。ここで表示部17に表示されたコンテンツ名のいずれかが実行対象として操作部16の操作により選択されると、CPU12は、ステップSP113において肯定結果を得ることによりステップSP114に移り、テーブルを参照することにより、選択されたコンテンツの実行禁止フラグが禁止状態「1」であるか否かを判断する。
このステップSP114において否定結果が得られると、このことは実行対象として選択されたコンテンツの実行禁止フラグが「0」であること、すなわちこのコンテンツの実行が禁止されていないことを意味しており、CPU12は続くステップSP115に移って、テーブルを参照することによりこのとき選択されたコンテンツが格納されているアドレス情報に基づいてRAM13からそのコンテンツを読み出して実行する。
これに対してステップSP114において肯定結果が得られると、このことは実行対象として選択されたコンテンツの実行禁止フラグが「1」であること、すなわちこのコンテンツが期限切れにより実行禁止状態となっていることを意味しており、CPU12はステップSP116に移って、例えば図23に示すように、表示部17に期限切れにより実行禁止状態である旨の警告表示を行なうと共にこのとき指定された期限切れとなったコンテンツの更新又は購入処理を促す表示を行なった後、ステップSP117に移る。
またステップSP113において否定結果が得られると、このことは、上述のステップSP113においてコンテンツの実行命令が選択されていないことを意味しており、CPU12はステップSP117に移る。
ステップSP117においてCPU12は、期限切れのコンテンツについての更新命令があったか否かを判断する。ここで肯定結果が得られると、このことは、コンテンツの更新処理が選択されたことを意味しており、このときCPU12は、ステップSP118に移って更新処理を実行する。
すなわち図24は、コンテンツの更新処理に係るタイミングチャートを示し、携帯電話機2においてユーザーが操作部16を操作することにより更新処理命令が入力されると、携帯電話機2から情報提供サーバ7に対して接続要求が送信され(ステップSP131)、情報提供サーバ7は接続要求の送信元である携帯電話機2に対して接続応答を返送することにより(ステップSP132)、携帯電話機2と情報提供サーバ7との間でセッションが確立される。
これにより携帯電話機2及び情報提供サーバ7の間で情報の送受信が可能となり、携帯電話機2は、ユーザーが操作部16を操作することにより入力されたパスワードと、携帯電話機2のRAM13に予め格納されている当該携帯電話機2のアドレス等でなる認証情報をこのとき指定されたコンテンツに係る更新要求と共に暗号化して情報提供サーバ7に送信する(ステップSP133)。
認証情報を受信した情報提供サーバ7は、この認証情報を復号した後、大容量記憶部25に登録されているユーザーの認証情報と比較し、一致する場合には正規ユーザーからの更新要求であると判断し、所定の課金処理の後に(ステップSP134)、携帯電話機2に対して更新情報を送信する(ステップSP135)。この更新情報は、携帯電話機2のRAMに格納されているコンテンツの期限情報を更新するための情報であり、コンテンツを特定するための識別情報及び新たな期限情報を含む情報である。この更新情報を受け取った携帯電話機2のCPU12は、テーブル上の該当するコンテンツの期限情報を新たな期限に書き換える。これにより現在日時が該新たな期限に達していないこととなり、CPU12は、内部時計機能による現在日時と新たな期限情報との比較により、実行禁止フラグを「0」に書き換えて実行禁止状態を解除する(ステップSP136)。かくして携帯電話機2において更新処理が完了すると、ユーザーによりコンテンツに係る処理の選択命令が入力されると、上述のステップSP112において図25に示すような更新済みの期限情報がコンテンツ名と共に表示され、さらにユーザーにより期限が更新されたコンテンツの実行命令が入力された場合には、上述のステップSP114において否定結果が得られることとなり、コンテンツが実行される。
また図21に示すステップSP117において否定結果が得られると、このことは、コンテンツの更新処理が選択されていないことを意味しており、このときCPU12は、ステップSP119に移って、期限切れのコンテンツについての購入命令があったか否かを判断する。ここで肯定結果が得られると、このことは、コンテンツの購入処理が選択されたことを意味しており、このときCPU12は、ステップSP120に移って購入処理を実行する。
すなわち図26は、コンテンツの購入処理に係るタイミングチャートを示し、携帯電話機2においてユーザーが操作部16を操作することにより購入処理命令が入力されると、携帯電話機2から情報提供サーバ7に対して接続要求が送信され(ステップSP141)、情報提供サーバ7は接続要求の送信元である携帯電話機2に対して接続応答を返送することにより(ステップSP142)、携帯電話機2と情報提供サーバ7との間でセッションが確立される。
これにより携帯電話機2及び情報提供サーバ7の間で情報の送受信が可能となり、携帯電話機2は、ユーザーが操作部16を操作することにより入力されたパスワードと、携帯電話機2のRAM13に予め格納されている当該携帯電話機2のアドレス等でなる認証情報をこのとき指定されたコンテンツに係る購入要求と共に暗号化して情報提供サーバ7に送信する(ステップSP143)。
認証情報を受信した情報提供サーバ7は、この認証情報を復号した後、大容量記憶部25に登録されているユーザーの認証情報と比較し、一致する場合には正規ユーザーからの購入要求であると判断し、所定の課金処理の後に(ステップSP144)、携帯電話機2に対して購入情報を送信する(ステップSP145)。この購入情報は、携帯電話機2のRAMに格納されているコンテンツの期限情報による実行制限を解除するための情報であり、コンテンツを特定するための識別情報及び実行制限を解除する解除コードを含む情報である。この購入情報を受け取った携帯電話機2のCPU12は、RAM13に格納されているコンテンツのヘッダ情報に含まれている解除コードと、このとき購入情報として受け取った解除コードとを比較し、一致している場合にはテーブルの期限情報を例えば「無期限」を表すコードに書き換える共に実行禁止フラグを「0」に設定して、該コンテンツの実行制限を解除することにより、無期限で使用することができるようにする(ステップSP146)。これにより携帯電話機2においては、該コンテンツについて内部時計機能による現在日時と期限情報との比較において常に実行可能と判断されることとなり、該コンテンツの実行禁止フラグが「1」に書き換えられることなく、無期限で使用可能することができるようになる。かくして携帯電話機2において購入処理が完了すると、ユーザーによりコンテンツに係る処理の選択命令が入力されると、上述のステップSP112において図27に示すような購入済みの情報が期限情報に代えてコンテンツ名と共に表示され、さらに購入されたコンテンツの実行命令がユーザーにより入力された場合には、上述のステップSP114において否定結果が得られることとなり、コンテンツが実行される。
かくしてダウンロードされたコンテンツは、期限情報により指定される期限までの一定期間については使用が可能となり、一定期間経過後には、更新処理によりさらに一定期間の使用が可能となり、又は購入処理により無期限での使用が可能となる。
以上説明した携帯電話機2においては、携帯端末装置に取り込んだコンテンツを一定期間利用可能とすることにより、例えばこの一定期間の利用についてコンテンツを一定額の会費で定期的に提供すれば、ユーザーは一定額により安心してコンテンツを一定期間使用することができる。従ってコンテンツの提供者にあっては、より多くのコンテンツをユーザーに体験させることが可能となり、このコンテンツの試用体験を通じてユーザーによるコンテンツの購入を促進させることができる。
また一定期間経過後に実行が禁止状態となったコンテンツについて、ユーザーが更新処理を行なうことで例えば所定の更新料の課金によりさらに一定期間利用可能となるようにすることにより、ユーザーは一定期間の試用により嗜好に合ったコンテンツのみをさらに一定期間利用することができ、またコンテンツの提供者にあっては、期限の延長によりユーザーの嗜好にあったコンテンツ提供形態を実現することができ、この結果コンテンツの利用促進につながる。
また一定期間経過後に実行が禁止状態となったコンテンツについて、ユーザーが購入処理を行なうことで無期限で利用可能となるようにすることにより、ユーザーは一定期間の試用により嗜好に合ったコンテンツのみを購入することができ、またコンテンツの提供者にあっては、一定期間の期限付きで多くのコンテンツをユーザーに体験させることでユーザーに対してより多くの購入候補のコンテンツを提示することができ、コンテンツの販促につながる。
またコンテンツの提供者においてコンテンツに期限情報を付加して配信するだけで一定期間の利用を可能ならしめることとなり、提供者側でコンテンツの期限管理を行なう必要がなくなる。
また情報提供サーバから定期的に新たなコンテンツが配信されることにより、携帯端末装置のユーザーに対してより多くのコンテンツを体験させることが可能となる。この場合、会費等による一定額で定期的にコンテンツが配信されることにより、ユーザーは個々に購入する場合に比べて安心して多くのコンテンツを体験することが可能となる。
なお上述の実施の形態においては、ダウンロードされるコンテンツに期限情報を付加する場合について述べたが、本発明はこれに限られるものではなく、情報提供サーバからはコンテンツに期限情報を付加せずに配信し、携帯電話機側のコンテンツ実行制御プログラムによりコンテンツを取り込んだタイミングに基づいて期限情報を生成するようにしてもよい。この場合、コンテンツ実行制御プログラムを実行するCPU12は、コンテンツをダウンロードした日時を内部時計機能により判断し、該日時から予め設定される一定期間経過後の日時を期限とするようにすればよい。このようにすれば、コンテンツの提供者は単にコンテンツを配信するだけで一定期間の利用を可能ならしめることとなり、提供者側でコンテンツの期限管理を行なう必要がなくなる。
また上述の実施の形態においては、定期的な会費の課金処理により定期的にコンテンツを配信する場合について述べたが、本発明はこれに限られるものではなく、期限までの一定期間の使用については無料で使用可能とするようにしてもよい。このようにすればユーザーはコンテンツを一段と試用体験し易くなり、コンテンツの提供者にあっては一段と多くのコンテンツをユーザーに体験させて購入の機会を増やすことが可能となる。
発明を実施するための最良の形態5
次に、所定回数を超えて取り込まれたコンテンツを、このコンテンツの期限情報に基づいて実行を制限する一形態について説明する。以下では、所定回数を超えて、課金処理を経て利用可能となったコンテンツを制限する態様と、所定回数を超え、かつ、一定時間利用可能な時間を超えたコンテンツを制限する態様と、に分けて説明する。
[所定回数を超えて、課金処理を経て利用可能となったコンテンツを制限]
携帯電話機2,3に対するコンテンツの配信回数が所定回数を超えて、新たなコンテンツの配信が制限され、所定の課金処理を条件に配信が許可された新たなコンテンツに対して(図12におけるステップSP44〜SP46)、この新たなコンテンツには期限情報が設定されており、この期限情報に基づいて新たなコンテンツの実行を禁止する態様、あるいは、携帯電話機2,3に対するコンテンツの配信回数が所定回数を超えて、新たなコンテンツの実行が禁止され、所定の課金処理を条件に実行が許可された新たなコンテンツに対して(図13におけるステップSP53〜SP58)、この新たなコンテンツには期限情報が設定されており、この期限情報に基づいて新たなコンテンツの実行を禁止する態様について説明する。
すなわち、図12におけるステップSP46又は図13におけるステップSP58において購入要求が送信されて所定の課金処理が行われた後に、新たなコンテンツが携帯電話機2,3にダウンロードされる際には、図19に示すようなコンテンツデータが含まれている。前述した通り、コンテンツデータのペイロードに対して、コンテンツの使用期限を表す期限情報、コンテンツの実行制限処理を解除するための解除コードが含まれるヘッダ情報が付加されており、CPU12は、ダウンロードされてRAM13に格納されたコンテンツに係るファイル名、コンテンツ名、期限情報、RAM13上での記録アドレス、実行禁止フラグ等をRAM13の管理テーブルに登録し、このテーブル上でコンテンツの使用期限を把握する。
使用期限が管理されている携帯電話機2,3においては、図21に示すコンテンツ実行制御プログラムが実行され、期限切れのコンテンツについては、更新処理(ステップSP118)や購入処理(ステップSP120)が行われる。なお、かかるコンテンツ実行制御プログラムについては既述した通りであるので、その説明は省略する。
このように、所定回数を超えて新たなコンテンツの配信が制限され、所定の課金処理を条件に配信された新たなコンテンツを、期限情報によって管理することにより、ユーザーはコンテンツを一定期間に限って利用することができるようになる。
また、所定回数を超えて新たなコンテンツの実行が禁止される態様においては、新たなコンテンツの配信の際に、図28に示すコンテンツのデータを含めることができる。図28においては、コンテンツデータのペイロードに対して、当該データがコンテンツであることを示す識別コード、そのコンテンツ名及びその他の付加情報に加えて、使用期限を表す期限情報やコンテンツの実行制限処理を解除するための解除コードをヘッダ情報として付加することができる。
これにより、所定回数を超えて新たなコンテンツの実行が禁止され、所定の課金処理を条件に実行が許可された新たなコンテンツを、期限情報によって管理することができる。そして、期限情報に基づいて実行が禁止されるコンテンツは、図20に示すように、実行禁止フラグが「1」に設定される(図21のステップSP114)。なお、期限情報に基づいて実行が禁止されたコンテンツであっても、所定の更新処理によって(図21のステップSP118)、図15に示す制限解除処理が実行されて、制限解除コードの一致を認証することで、実行禁止フラグを「0」に変更して実行禁止状態を解除することができる。
これにより、情報提供サーバ7において更新処理されたコンテンツについては、携帯電話機2において実行禁止状態が解除されて実行可能となる。
なお、所定回数を超えて新たなコンテンツの実行が禁止され、所定の課金処理を条件に実行が許可された新たなコンテンツを、期限情報によって管理する場合に、かかる期限情報を、更新処理の際に付加することもできる。
すなわち、図24における更新応答の際に(ステップSP135)、更新情報として、携帯電話機2のRAMにコンテンツの期限情報を書き込みために、コンテンツを特定するための識別情報及びコンテンツの期限情報を含めて送信する。この更新情報を受けた携帯電話機2のCPU12は、テーブル上の該当するコンテンツの期限情報を設定し、内部時計機能による現在日時と期限情報との比較により、実行禁止フラグを「0」に変更して実行禁止状態を解除することができる。
[所定回数を超え、かつ、一定時間利用可能な時間を超えたコンテンツを制限]
携帯電話機2,3に対するコンテンツの配信回数が所定回数を超えて、新たなコンテンツが配信され、この配信されたコンテンツの期限情報に基づいて、所定時間経過後にこのコンテンツの実行が禁止される態様について説明する。
この形態の情報提供システムでは、情報提供サーバ7は会員に対してコンテンツを配信し、コンテンツをダウンロードした携帯電話機2においてダウンロード回数に応じてコンテンツの実行制限を行なうようになされている。かかる実行制限は、ダウンロード回数が所定回数を超えた場合に、その所定回数を超えて新たにダウンロードされたコンテンツに対して、コンテンツの期限情報に基づいて行われるものである。この場合、携帯電話機2においては、ユーザーが情報提供サーバに対して会員登録を行なうことにより、特定の情報提供サーバ7からダウンロードされたコンテンツの実行制限処理に係る制御プログラムをダウンロードして実行するようになされている。なおこの実行制限処理に係る制御プログラムは、製造時に予め携帯電話機2のRAM13に格納するようにしてもよい。
すなわち図29は、携帯電話機2におけるコンテンツの実行制限処理を示すフローチャートであり、CPU12は、ステップSP160において情報提供サーバ7からコンテンツのダウンロードがなされたか否かを判断する。
因みに携帯電話機2においては、種々のサイトからコンテンツをダウンロードすることができるようになされているが、会員登録した特定サイト(情報提供サーバ7)からのダウンロードされたコンテンツについては、そのヘッダ情報に付加されている提供元を表す情報に基づいて特定し得るようになされている。
図29において情報提供サーバ7からコンテンツがダウンロードされると、CPU12は、ステップSP161に移って、ダウンロードされたコンテンツをRAM13に格納する。そしてCPU12は、ステップSP162に移って、このときRAM13に格納したコンテンツをRAM13上のテーブルに登録すると共に、このテーブル上で該コンテンツの実行禁止フラグを実行禁止を表す「1」に設定する。例えば、図14に示される管理テーブルによって、各コンテンツの管理がなされる。
このように、CPU12は、コンテンツのダウンロードがあると、まず該コンテンツについて実行禁止フラグを「1」に設定して実行禁止状態とする。そしてステップSP163に移って、情報提供サーバ7からの過去のダウンロード履歴を参照する。すなわち携帯電話機2においては、特定サイト(情報提供サーバ7)からのコンテンツのダウンロード回数を内部カウンタによりその都度カウントしておき、このカウント結果を各コンテンツに対応させてRAM13に保存するようになされている。
そしてCPU12は、ステップSP164において、過去のダウンロード回数Xが規定回数Aよりも少ないか否かを判断する。この規定回数は、各会員ごとに設定されている固定数であり、例えばすべての会員について同じ規定回数、又は会費に応じた規定回数に会員登録時に設定されてRAM13に登録されている。
コンテンツが規定回数を超えてダウンロードされたものであると、このコンテンツがダウンロードされた際に、CPU12はステップSP164において否定結果を得ることにより、ステップSP168に移って、ダウンロード回数が規定回数に達しており今回ダウンロードされたコンテンツの実行は、所定の期限付きで行うことができる旨を表示部17に表示する。これによりこの表示を見たユーザーは、新たなコンテンツについては、一定時間、いわゆるお試し期間として実行・プレイすることができることを認識できる。ユーザーは、該コンテンツを認識する旨の指示を操作部16を介して入力して確認すると、CPU12は続くステップSP169において肯定結果を得ることにより、ステップSP170に移って、該コンテンツの期限情報に基づいて期限が経過しているかどうかを判断する。
これに対してステップSP170において否定結果が得られると、このことはコンテンツの実行期限が経過していないこと、すなわち新たにダウンロードしたコンテンツが未だ実行可能であることを意味しており、このときCPU12はステップSP165に移って、ダウンロード回数Xをインクリメントし、続くステップSP166に移って、該コンテンツの実行禁止フラグを「0」に変更して実行可能状態とする。
これによりCPU12は、ステップSP167において実行禁止フラグが「0」に変更された該コンテンツを実行することができる。
一方、ステップSP170において肯定結果が得られると、このことはコンテンツの実行期限が経過していること、すなわち新たにダウンロードしたコンテンツが期限切れにより実行禁止状態であることを意味しており、CPU12はステップSP171に移って、例えば図23に示すように、表示部17に期限切れにより実行禁止状態である旨の警告表示を行なうと共にこのとき指定された期限切れとなったコンテンツの更新又は購入処理を促す表示を行なった後、ステップSP172に移る。
ステップSP172においてCPU12は、期限切れのコンテンツについての購入・更新命令があったか否かを判断する。ここで肯定結果が得られると、このことは、コンテンツの購入・更新処理が選択されたことを意味しており、このときCPU12は、ステップSP173に移って購入・更新処理を実行する。ここで、コンテンツの購入処理は図11に示すフローチャートにより、コンテンツの更新処理は図24に示すタイミングチャートにより、それぞれ実行される。
このようにして購入されたコンテンツの実行禁止状態は、図15に示す制限解除処理によって解除される。また、更新されたコンテンツの実行禁止状態は、図24に示す更新処理によって解除される。
なお、上述の実施の形態においては、コンテンツ実行制御プログラム(図7、図10)を携帯電話機2の製造時に予めRAM13に記録して保持するようにしたが、本発明はこれに限られるものではなく、ネットワーク上の情報提供サーバ7等のサイトからダウンロードするようにしてもよい。このようにすれば、製造時にコンテンツ実行制御プログラムを持たない携帯電話機においてもこのプログラムをダウンロードしてコンテンツの実行制御を行なうようにすることができる。
また上述の実施の形態においては、携帯端末装置として携帯電話機を用いる場合について述べたが、本発明はこれに限らず、PDA(Portable Digital Assistance)等、要は携帯型の種々の端末装置であれば種々の装置に広く適用することができる。
また上述の実施の形態においては、携帯電話用のサイトである情報提供サーバ7からコンテンツ、コンテンツ実行制御プログラムをダウンロードする場合について述べたが、本発明はこれに限らず、インターネット等の他の種々のネットワークのサイトから携帯電話回線網を介してダウンロードするようにしてもよい。
また上述の実施の形態においては、コンテンツを携帯電話機2に取り込む方法として、ネットワークを介してダウンロードする場合について述べたが、本発明はこれに限らず、メモリカード等の外部記憶手段により取り込んでRAM13に格納するようにしてもよい。この場合、携帯電話機2にメモリカード等の外部記憶手段からのデータ読み取り手段を設けるようにすればよい。
また上述の実施の形態においては、コンテンツの配信側である情報提供サーバ7において配信するコンテンツを選択する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、利用者側である携帯電話機2においてコンテンツを選択するようにしてもよい。この場合、情報提供サーバ7から携帯電話機2に対してコンテンツのリストを送信し、携帯電話機2において該リストから希望するコンテンツを選択し、この選択結果を情報提供サーバ7に送信することにより情報提供サーバ7から該当するコンテンツを配信するようにすればよい。
また、携帯電話用のサイトである情報提供サーバ7からコンテンツ、ダウンロード処理プログラム、コンテンツ実行制限プログラムをダウンロードする場合について述べたが、本発明はこれに限らず、インターネット等の他の種々のネットワークのサイトから携帯電話回線網を介してダウンロードするようにしてもよい。
本発明は、コンテンツ提供方法、携帯端末装置及び制御プログラムに関し、例えば携帯電話機、携帯電話機に格納された制御プログラム及びコンテンツを配信する際のコンテンツ提供方法に適用することができる。
この発明の実施の形態に係る情報提供システムを示す略線図である。
図1の携帯電話機のブロック図である。
図1の情報提供サーバのブロック図である。
図1の携帯電話機及び情報提供サーバ間での会員登録処理に係るタイミングチャートである。
図1の情報提供サーバにおけるコンテンツの配信処理を示すフローチャートである。
図1の携帯電話機における受信処理を示すフローチャートである。
図1の情報提供サーバから携帯電話機にダウンロードされるコンテンツデータのデータ構造を示す略線図である。
図1の携帯電話機のコンテンツの管理テーブルを示す図表である。
図1の携帯電話機における表示部の表示例を示す略線図である。
図1の携帯電話機における表示部の表示例を示す略線図である。
図1の情報提供サーバにおける購入処理を示すフローチャートである。
実施の形態2の携帯電話機におけるコンテンツのダウンロード処理を示すフローチャートである。
実施の形態3の携帯電話機におけるコンテンツの実行制限処理を示すフローチャートである。
実施の形態3の携帯電話機におけるコンテンツの管理テーブルを示す図表である。
実施の形態3の携帯電話機における制限解除処理を示すフローチャートである。
図1の情報提供サーバによるダウンロード処理を示すフローチャートである。
図1の携帯電話機及び情報提供サーバ間で実行されるコンテンツのダウンロード処理に係るタイミングチャートである。
図1の携帯電話機で実行されるコンテンツ実行制御プログラムによるダウンロード処理を示すフローチャートである。
図1の情報提供サーバから携帯電話機にダウンロードされるコンテンツデータのデータ構造を示す略線図である。
図1の携帯電話機のコンテンツの管理テーブルを示す図表である。
図1の携帯電話機で実行されるコンテンツ実行制御プログラムによるコンテンツの実行処理手順を示すフローチャートである。
図1の携帯電話機におけるコンテンツ実行処理時の表示例を示す略線図である。
図1の携帯電話機におけるコンテンツ実行処理時の表示例を示す略線図である。
図1の携帯電話機及び情報提供サーバ間でのコンテンツの使用期限の更新処理に係るタイミングチャートである。
図1の携帯電話機におけるコンテンツ実行処理時の表示例を示す略線図である。
図1の携帯電話機及び情報提供サーバ間でのコンテンツの購入処理に係るタイミングチャートである。
図1の携帯電話機におけるコンテンツ実行処理時の表示例を示す略線図である。
図1の情報提供サーバから携帯電話機にダウンロードされるコンテンツデータのデータ構造を示す略線図である。
図1の携帯電話機で実行されるコンテンツ実行制御プログラムによるコンテンツの実行処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 情報提供システム
2、3 携帯電話機
4、5 基地局
6 携帯電話回線網
7、9 情報提供サーバ
8 インターネット
11、21 ROM
12、22 CPU
13、23 RAM
14 通信インターフェイス
15 通話部
16、26 操作部
17、27 表示部
25 大容量記憶部