JP2005325651A - 天体観測ドーム - Google Patents

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【課題】 かまぼこ形の天体観測ドームにおいて、大型で精度の良い天体望遠鏡を設置するのに好適であり、ドーム本体の上に設置される屋根の開閉を容易とするとともに、外部から吹き付ける強風や、ほこり、砂、ごみなどに対する対策を講じた天体観測ドームを提供する。
【解決手段】 天体観測室を、観測室空間11の四方の周囲を囲むドーム本体2と、観測室空間11の上側を覆う山形の屋根3a,3bとから構成し、同屋根の内側に同観測室空間の上側を覆う保護膜6を設け、ドーム本体2に案内レール4,5,7,8を棟方向に水平に設け、屋根3a,3b及び保護膜6を前記案内レールに移動可能に支持させて、観測室空間11の上方を簡単な構造でスムーズに開放可能にした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、大型で精度の良い天体望遠鏡を設置するのに好適なかまぼこ形の天体観測ドームに係り、詳しくは、天体観測室に設置される天体望遠鏡等の設備を外部のほこりや砂、あるいは風等から保護する保護膜を設けて、天体望遠鏡等の設備の保全を確保するとともに、その上方を覆う山形の屋根及び同保護膜をドーム本体に対し妻方向に水平に移動可能に設置し、観測室空間を開放可能にしたかまぼこ形天体観測ドームに関する。
近年星や銀河の誕生の起源への関心などから、宇宙観測に対する関心が高まり、それに伴ない、電波望遠鏡の高性能化、その解像度向上のニーズが高まり、光や赤外線を使う望遠鏡の大型化、高精度化が進む一方、星や銀河の誕生のもとになる分子のかたまりは、温度が低く、光で見ることはできず、真っ暗な宇宙の中で観測するには、分子や原子の物質そのものが発する電波を解析するしかない。
宇宙からの電磁波を捕らえて解像する電波望遠鏡においては、最近一酸化炭素分子が放つ波長がミリ単位の電波を捕らえることで、分子ガス雲の中でどのように星が形成されるのかを解明する電波望遠鏡が開発された。
しかしサブミリ波、すなわち波長が300〜1000ミクロン(1mm)とミリ波よりさらに短く、観測が難しかった電波が、激しく運動する分子から強く放射される性質をもつため、サブミリ波を観測することにより、これまで物質の有無しかわからなかった部分の温度や密度を詳しく分析できる。
そのため電波望遠鏡のさらなる大型化、高精度化のニーズが高まっているが、電波望遠鏡の高精度化と同時に、これを設置し、その機能を十分発揮させる天体観測ドームのニーズも高まっているが、現在のところこのようなニーズを満たす天体観測ドームはまだ実現されていない。
たとえば特許文献1(特開2001−164771号公報)には、屈折望遠鏡等を対象として、天体観測室の四方の周囲を囲むドーム本体と、観測室空間の上側を覆う山形の屋根とから構成され、同屋根は観測室空間の上側を開放できるように棟方向に横移動が可能であり、前記ドーム本体における妻側壁を、横移動させた屋根の下側から観測室空間の上側に向けての風の流れを阻害するように高く形成され、これによって天空の広い範囲の観測を一度に可能とし、観測中に横風があっても望遠鏡の視線の位置に空気の揺らぎが生ずることを抑制して良好な星像での天体観測を可能とした天体観測室が開示されている。
特開2001−164771号公報
従来天体観測ドームの形態としては、半球形状、あるいは屋根を人間のまぶたのように開閉するアイリッド型と呼ばれる形態のものがあるが、観測のために屋根をスライドして開く場合、スライドさせる長さを大きく取る必要があり、装置が大掛かりとなる問題がある。
特許文献1に開示された天体観測室は、いわゆるかまぼこ形をなし、観測室空間を開放するために、棟方向に横移動して開放スペースをつくるのが容易であり、横移動のための構造も簡素化可能である点でメリットがあるが、特許文献1の観測ドームは、小型の屈折望遠鏡用の観測室であり、前述のような大型で高性能な電波望遠鏡を設置するために使用できるものではない。
また天体観測ドームが大型になればなるほど、外部から吹き付ける強風や、ほこり、砂、ごみなどが侵入して、観測ドーム内に設置された機器を破損したり、観測精度に影響を及ぼす可能性があり、これらに対する対策を講じる必要があるが、これについては、特許文献1には何ら開示されていない。
本発明は、かかる従来技術の課題に鑑み、かまぼこ形の天体観測ドームにおいて、大型で精度の良い天体望遠鏡を設置するのに好適であり、ドーム本体の上に設置される屋根の開閉を容易とするとともに、外部から吹き付ける強風や、ほこり、砂、ごみなどに対する対策を講じた天体観測ドームを提供することを目的とする。
本発明は、かかる目的を達成するもので、その手段は、天体観測室を、観測室空間の四方の周囲を囲むドーム本体と、同観測室空間の上側を覆う山形の屋根とから構成し、前記屋根の内側に同観測室空間の上側を覆う保護膜を設け、前記ドーム本体に案内レールを棟方向に水平に設け、前記屋根および前記保護膜を前記案内レールに移動可能に支持させて前記観測室空間の上方を開放可能にしたことを特徴とする。
本発明においては、前記ドーム本体と前記屋根とでかまぼこ形を呈する。パラボナアンテナなど電波望遠鏡の設備が大型化すると、屋根の開放域を大きく取る必要があるが、かまぼこ形とすることにより、屋根及び保護膜を水平方向に移動することが容易となり、観測室空間上方を所定広さ開放するのに要するスペースも、アイリッド型等と比べて少なくて済み、移動距離も短縮できる。
本発明においては、屋根の内側に観測室空間の上側を覆う保護膜を設け、ドーム本体に案内レールを棟方向に水平に設け、前記屋根および前記保護膜を前記案内レールに移動可能に支持させて前記観測室空間の上方を開放可能にしたため、外部から吹き付ける強風や、ほこり、砂、ごみなどが侵入して、観測ドーム内に設置された機器を破損したり、観測精度に影響を及ぼすことを効果的に防止できるとともに、棟方向に水平に設けられた前記案内レール上を前記屋根及び前記保護膜を移動させることにより、前記屋根及び前記保護膜の開閉を簡単な構造でスムーズに行なうことができる。
なお通常天体観測を行なう場合は、前記屋根及び前記保護膜を開放して行なうが、強風、あるいはほこり、砂、ごみなどが侵入して、観測ドーム内に設置された機器を破損したり、観測精度に影響を及ぼす可能性がある場合は、前記保護膜で観測室空間を覆って観測を行なう。この場合、保護膜の材質は、天体観測室にパラボラアンテナ等電波望遠鏡の設備を設置する場合は、電磁波透過材で構成し、赤外線望遠鏡を設置する場合は、赤外線透過材で構成し、屈折望遠鏡等光望遠鏡を設置する場合は、光透過材で構成する。
本発明において、好ましくは、前記ドーム本体を基台上で水平方向に360度回動可能に構成する。これによってドーム本体内に形成された観測室空間から全方位に亘って観測が可能になるとともに、さらに好ましくは、観測室空間内に設置された望遠鏡の仰角を0度から90度に変更可能とすれば、全天空のすべての方角からの電磁波を捕らえることが可能となる。
また移動軸を半径方向と高さ方向との2軸に分離し、別々の1軸駆動手段としたことにより、所望の方角へ望遠鏡の焦点を合わせることが簡単になる。
なお本発明において、観測室空間に設置される望遠鏡は、光、赤外線あるいは電磁波を捉えるもの、いずれでも適用可能である。
以上のように、本発明によれば、天体観測室を、観測室空間の四方の周囲を囲むドーム本体と、同観測室空間の上側を覆う山形の屋根とから構成し、前記屋根の内側に同観測室空間の上側を覆う保護膜を設け、前記ドーム本体に案内レールを棟方向に水平に設け、前記屋根および前記保護膜を前記案内レールに移動可能に支持させて前記観測室空間の上方を開放可能にしたことにより、前記ドーム本体と前記屋根とでかまぼこ形を呈するため、屋根を水平方向に移動することが容易となり、観測室空間上方を所定広さ開放するのに要するスペースも、アイリッド型等と比べて少なくて済み、移動距離も短縮できる。
また前記保護膜を設けることにより、外部から吹き付ける強風や、ほこり、砂、ごみなどが侵入して、観測ドーム内に設置された機器を破損したり、観測精度に影響を及ぼすことを効果的に防止できるとともに、屋根及び保護膜を棟方向に水平に設けられた案内レール上を移動させることにより、前記屋根及び前記保護膜の開閉を簡単な構造でスムーズに行なうことができる。
以下、本発明を図に示した実施例を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
図1は、天体観測室に電波望遠鏡を設置した本発明の第1実施例に係る正面方向から視た斜視図(保護膜が閉鎖状態)、図2は、前記第1実施例を背面方向から視た斜視図、図3は、前記第1実施例に係る正面方向から視た斜視図(保護膜が開放状態)、図4は、前記第1実施例に係る正面方向から視た斜視図(分割屋根が閉鎖状態)、図5は、前記第1実施例に係る斜め正面方向から視た斜視図、図6は、前記第1実施例に係る上方から視た平面図である。
また図7は、前記第1実施例に係る分割屋根3a,3b及び保護膜6を示す斜視図、図8は、前記第1実施例に係る、分割屋根3a,3bの移動手段を示す一部拡大図、図9は、前記第1実施例に係る、分割屋根3a,3b及び保護膜6の移動手段を示す横断面図である。
本発明の第1実施例を示す図1〜図6において、1は円形断面を有する基台、2は基台1に支持されたドーム本体、2aはドーム本体2の妻側壁である。3a及び3bは、2分割された山形の屋根であり、一端が基台1上に棟方向に水平に敷設された下方ガイドレール4で摺動可能に支持され、他端が下方ガイドレール4よりも高い位置のドーム本体2の上部に同様に棟方向に水平に設けられた上方ガイドレール5に摺動可能に支持されている。
6は、可とう性を有する電磁波透過膜(保護膜)であり、屋根3a,3bの内面に沿った山形の面となるよう外枠フレームに張られた状態で、基台1上に敷設された下方ガイドレール7及びドーム本体2の上部に設けられたガイドレール8に摺動可能に載置されている。
9は、ガイドレール7,8がドーム本体2の一方の妻側壁2aを越えて延設された部分に架設された3角形状をなすフレームで、このフレーム9に膜状の風よけ10が張られる。風よけ10は、風圧をある程度かわすため、たとえば荒い開口のあるネット状のものが望ましく、また風の強弱に応じて3角形状からなるユニットの設置枚数を変えて調整する。また東西方向の風を受ける面及び南北方向の風を受ける面の方向の異なる2面から構成される。
また11は観測室であり、この空間にパラボラアンテナ等電波望遠鏡の設備12が設置される。宇宙から届く電波をキャッチするパラボラアンテナ12は、その面の向く方向を上下方向に0度から90度変更可能であり、大型のものは直径4mに達し、従って観測時には観測室11の前面を幅4〜5m開放する必要があり、そのため屋根3a,3b及び保護膜6の開放時の移動は4〜5mに及ぶ。
次に基台1に対してドーム本体2を周方向に360度回転可能に構成されている。
すなわち基台1の上部には図示しない円形の基礎リング1aが設置され、同基礎リングの上に防震ゴムを介して複数の従動車輪が円形を呈するように配置され、同従動車輪の上にドーム本体2の下部に固定された円形のドームレールが載置され、従動部を形成している。
また同従動部には前記ドームレールを横から支持するガイドローラやドームレールの浮き上がりを防止する浮き上がり防止部材も設けられる。
また基礎リング上に円形に配置された複数の従動部の間に点在して、スプリングのよる弾性力をもってドームレールに押圧された駆動車輪と、同駆動車輪を駆動する駆動モータとを具備する図示しない駆動部が設けられ、同駆動車輪によってドームレールを回転駆動している。
図7〜9は、分割屋根3a,3b及び保護膜6を移動可能とする支持構造を示す。このうち図8は分割屋根3a,3bの移動手段を示し、分割屋根3a,3bの両端部、すなわち下部ガイドレール4及び上部ガイドレール5に支持される部分には、車輪21が付設され、同車輪は分割屋根3a,3bの内部に設けられた駆動モータ22によって駆動され、ガイドレール4,5上を移動する。保護膜6も同様の駆動手段でガイドレール7,8上を移動する。
図9は、分割屋根3a,3b及び保護膜6の上下両端部における移動手段を示す。分割屋根3a,3bは、前記のようにその両端部に車輪21が付設され、下部ガイドレール4又は上部ガイドレール5上をモータ22の駆動力によって移動する。保護膜6も同様に上下両端部の保護膜フレーム6aに車輪23が付設され、下部ガイドレール7及び上部ガイドレール8上を図示しないモータの駆動力によって移動する。なお25は、ドーム本体2に設けられ、ガイドレール4,5及びガイドレール7,8を支持するH形鋼である。
26及び27はそれぞれ分割屋根3a,3b及び保護膜フレーム6aに取り付けられ、各ガイドレール4,5,7,8に対して裏当てローラ26a,27aを有して、分割屋根3a,3b及び保護膜6の浮き上がりを防止する浮き上がり防止装置である。
このように分割屋根3a,3b及び保護膜6の上下両端部はともに浮き上がり防止部材が設けられている。
このような第1実施例において、観測を行なう際には、分割屋根3a,3b及び保護膜6を移動させて、観測室11の上方を開放するが、風が強い日や昼間太陽光の入射による乱反射の心配がある時は、電磁波を透過する保護膜6で観測室11を覆って、宇宙から到来する電波の観測を行なう。この場合ドーム本体2は前述のとおり基台1に対して360度回転可能であり、かつパラボラアンテナ12も上下の0度から90度まで仰角を変更可能であるので、天空の全方角からの電磁波をキャッチできる。
保護膜6をドーム本体2の妻方向に移動させた場合、風の強い時は、風圧による保護膜の損傷、あるいはドーム本体2の横回転等を防ぐため、風よけ10を張る必要がある。この場合風の強さに応じて,膜を張った3角形状をなすフレーム9の設置枚数を変えて調整するとともに、本実施例では、東西方向の風を受ける面及び南北方向の風を受ける面の方向の異なる2面から構成される。
以上のように、第1実施例によれば、ドーム本体2と山形の屋根3a,3bとでかまぼこ形を呈する。パラボナアンテナなど電波望遠鏡の設備が大型化すると、屋根の開放域を大きく取る必要があるが、かまぼこ形とすることにより、屋根及び保護膜6を水平方向に移動することが容易となり、観測室空間上方を所定広さ開放するのに要する移動スペースも、アイリッド型等と比べて少なくて済み、移動距離も短縮できる。
また第1実施例によれば、保護膜6を設けたことにより、ごみ、ほこり、砂等の観測室空間への侵入を効果的に防止できるとともに、小石等の飛来に対してパラボラアンテナ等を防止でき、さらに昼間の観測時太陽光による乱反射を容易に防止できる。
さらに保護膜6が移動する方向の妻側壁2aの外側に保護膜6に風が当たることを防止する風よけ10を設けたことにより、保護膜6への風の影響を回避できる。
また屋根を棟方向に沿って2つに分割し、分割屋根3a,3bを別方向に移動させて観測室空間の上方を開放するようしたため、ドーム本体2に加わる屋根の荷重がドーム本体の一方の妻側に偏過重されずに、屋根を開放できる。また屋根を2分割するため、各々の分割屋根は重量が半分に軽減するため、移動が容易となるとともに、移動手段を簡素化できる。
またドーム本体2を基台1上で水平方向に360度回動可能に構成するとともに、パラボラアンテナ12の仰角を0度から90度まで変更可能としたため、全天空のすべての方角からの電磁波を捕らえることが可能となる。また移動軸を半径方向と高さ方向との2軸に分離し、別々の1軸駆動手段としたことにより、所望の方角への位置合わせが簡単になる。
また第1実施例によれば、風よけ10を、南北方向の風及び東西方向の風を遮るように2つの異なる平面で構成したため、ほぼ全方向からの風に対して、風よけ効果を発揮できる。
さらに風よけ10を、多数の開口を有する材料で構成したことにより、風の一部を前記開口から通過させることにより、風よけに対する風圧を軽減でき、特に強風の場合など、風よけの損傷や、ドーム全体のきしみによる観測作業への悪影響を被ることがなくなる。また前記開口の開口度を調整することにより、風圧の軽減度を調整できる。また風よけ10を可とう性の材料で製造したことにより、風よけの取り扱いが容易となる。
また風よけ10をガイドレール7,8を妻側壁の外側まで延設した部分に取り付けたことによって、ガイドレール7,8を風よけ10の支持構造に兼用できるので、ドーム全体の構造を簡素化できる利点がある。
さらにドーム本体2と分割屋根3a,3bとでかまぼこ形をなしており、パラボナアンテナや電波望遠鏡の設備が大型化すると、屋根及び保護膜の開放域を大きく取る必要があるが、かまぼこ形とすることにより、屋根及び保護膜6を移動する径路を単純な直線状に形成することができ、観測室空間上方を所定広さ開放するのに要するスペースも、アイリッド型等と比べて少なくて済み、移動手段も簡素化できる。アイリッド型のドームでは、移動径路及び移動手段がより複雑化する。
このように前述した種々の構造上の特徴が相俟って、本実施例の装置では、現在注目されている300〜1,000ミクロンのサブミリ波の観測が可能となる大型で高精度の電波望遠鏡を設置可能となる。
なお第1実施例は、観測室空間に電波望遠鏡を設置した場合の実施例であるが、本発明は、光あるいは赤外線を取り込む望遠鏡等、他方式の望遠鏡の場合も適用可能である。
本発明によれば、大型で精度の良い天体望遠鏡を設置するのに好適なかまぼこ形の天体観測ドームについて、天体観測室に設置される天体望遠鏡等の設備を外部のほこりや砂、あるいは風等から保護する保護膜を設けて、天体望遠鏡等の設備の保全を確保するとともに、その上方を覆う山形の屋根及び同保護膜をドーム本体に対し妻方向に水平に移動可能に設置し、観測室空間の開放を簡単な構造でスムーズに行なうことを可能にしたかまぼこ形天体観測ドームを提供することができる。
本発明の第1実施例に係る正面方向から視た斜視図(保護膜が閉鎖状態)である。 前記第1実施例を背面方向から視た斜視図である。 前記第1実施例に係る正面方向から視た斜視図(保護膜が開放状態)である。 前記第1実施例に係る正面方向から視た斜視図(分割屋根が閉鎖状態)である。 前記第1実施例に係る斜め正面方向から視た斜視図である。 前記第1実施例に係る上方から視た平面図である。 前記第1実施例に係る、分割屋根3a,3b及び保護膜6を示す斜視図である。 前記第1実施例に係る、分割屋根3a,3bの移動手段を示す一部拡大図である。 前記第1実施例に係る、分割屋根3a,3b及び保護膜6の移動手段を示す横断面図である。
符号の説明
1 基台
1a 基礎リング
2 ドーム本体
2a 妻側壁
2b ドームレール
3a,3b 分割屋根
4,5,7,8 ガイドレール
6 保護膜
6a 保護膜フレーム
9 風よけフレーム
10 風よけ
11 観測室
12 パラボラアンテナ
21,23 車輪
22,24 駆動モータ
25 H形鋼
26,27 浮き上がり防止装置
26a,27a 裏当てローラ

Claims (4)

  1. 天体観測室を、観測室空間の四方の周囲を囲むドーム本体と、同観測室空間の上側を覆う山形の屋根とから構成し、前記屋根の内側に同観測室空間の上側を覆う保護膜を設け、前記ドーム本体に案内レールを棟方向に水平に設け、前記屋根および前記保護膜を前記案内レールに移動可能に支持させて前記観測室空間の上方を開放可能にしたことを特徴とする天体観測ドーム。
  2. 前記ドーム本体を基台上で水平方向に360度回動可能に構成したことを特徴とする請求項1記載の天体観測ドーム。
  3. 前記天体観測室に天体望遠鏡を設置したことを特徴とする請求項1記載の天体観測ドーム。
  4. 前記ドーム本体と前記屋根とでかまぼこ形をなすことを特徴とする請求項1記載の天体観測ドーム。
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