JP2005325093A - ショウガからなるトータルローションの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 解決しようとする問題点は、従来は廃棄物として処理されていたショウガの皮部分を主として利用し、当該ショウガのエキスを皮膚から浸透させるローションを作ることが発明が解決しようとする課題である。
【解決手段】 本発明は、ショウガのエキスを飲んだり、食べたり、また灸のように皮膚から浸透させるのではなく、血行を促し新陳代謝を活発にするジンゲロール及びショウガオール等のエキスをローションとして皮膚から浸透させることを課題を解決するための手段としている。
【解決手段】 本発明は、ショウガのエキスを飲んだり、食べたり、また灸のように皮膚から浸透させるのではなく、血行を促し新陳代謝を活発にするジンゲロール及びショウガオール等のエキスをローションとして皮膚から浸透させることを課題を解決するための手段としている。
Description
本発明は、主として本来廃棄物とされるショウガの皮を利用し、当該ショウガの辛み成分であるジンゲロールとショウガオールの薬効を皮膚から浸透させることを目的としたショウガからなるトータルローションの製造方法に関するものである。
ショウガは、ショウガ科の多年草植物で、熱帯アジア・インドからマレーシアにかけての原産といわれている。このショウガの成分の中で特に注目されているのが、辛みの主成分であるジンゲロールとショウガオールである。ジンゲロールには、血行促進の作用があるので、身体を温め冷え症を改善することが知られており、昔から「風邪のひき始めにショウガ湯を飲む」とされるのは、ジンゲロールの発汗作用で解熱効果が期待できるためである。一方、ジンゲロールには、二日酔いやつわりの吐き気を抑える効能があることもわかっており、吐き気は、神経伝達物質セロトニンが胃腸の運動を必要以上に亢進させることで引き起こされるのであるが、ジンゲロールは抗セロトニン作用があることが証明されている。また、ラットを用いた実験結果によると、ジンゲロールやショウガオールには胃潰瘍の発生を抑える働きがあることも明らかになっていると言われている。身体に対する効能ばかりでなく、ジンゲロールは強い殺菌力も併せ持っており、刺身の薬味にショウガを使えば、生臭さを消すだけでなく、殺菌効果による食中毒の予防も期待でき、寿司にガリが添えられているのも、経験的な知恵として、ショウガの殺菌効果が知られていたからである。
また、ショウガの薬効を皮膚から浸透させる方法にあっては、温シップ等にも用いられ、また灸の方法の一つとして利用されている。これはショウガを2〜3mmの厚さに切り、ツボの位置に置きその上にあずき大のもぐさをのせて線香で点火する。もぐさが燃え尽きたら灰を取り除き、またもぐさを置いて灸をすえる。途中で熱くなったら、ショウガごと取り去るのである。また肩こりの場合、ショウガをすり下ろして、搾った汁をこっている部分にすり込むとよいといわれており、ショウガは民間薬としても重宝されてきた。
またショウガは、ショウガの砂糖漬け、細切りの紅ショウガ、寿司につけるガリ等の加工食品としていろいろ利用しているが、この場合、ショウガの皮部分は薬効成分が多く含有されているにもかかわらず廃棄物として処理されているのが実情である。
また出願人は肌が敏感でトラブルが絶えず、一般の市販化粧品には合うものがなかった。そこでショウガのいろいろな薬効に注目し、自分ながらにショウガのローションを作って実験的に使ってみたが、使用しているうちに乾燥肌が改善され、肌の色も白くなってきた。出願人の周囲の人もこの変化に気づき、どんな化粧品を使っているのか聞いてきた。このように周囲の反響がよかったので、何人かにローションを試供したのだが、結果は良好であり、試供者も、15人、25人、35人と増え、今では50人余りの人々に試供し、モニターとしての役割をはたしてもらっているが、いずれの人々からもすこぶる顕著なる好結果を報告されている。
解決しようとする問題点は、従来は廃棄物として処理されていたショウガの皮部分を主として利用し、当該ショウガのエキスを皮膚から浸透させるローションを作ることが発明が解決しようとする課題である。
本発明は、ショウガのエキスを飲んだり、食べたり、また灸のように皮膚から浸透させるのではなく、血行を促し新陳代謝を活発にするジンゲロール及びショウガオール等のエキスをローションとして皮膚から浸透させることを課題を解決するための手段としている。
本発明にかかるショウガからなるローションは、ショウガの成分の中で特に注目されている辛みの主成分であるジンゲロールとショウガオールの抗酸化性の活性により血行を促し肌の新陳代謝を活発にするので、乾燥肌もしっとりと、きめがこまかくなり保湿力に優れてくる。また美白効果も得られる上に、日焼けの後のケアーにも優れ、日焼けによるほてりがなくなる。その他、発疹にも効果が得られ、しみも薄くなり、にきびにも効果は顕著である。また、当該ローションを頭に使用すれば、頭皮を活性化するために抜け毛が減少し、頭皮のかゆみもなくなってくる。しかも、頭髪の匂いも消え、髪が膨らまず、しっとりとして艶が出てくる等、極めて顕著なる種々の効果が得られるものである。
ショウガの皮部分を適宜天日干しし、当該皮部分を煮沸して後に自然冷却し、次いで濾過してショウガエキスを抽出し、当該ショウガエキスに適量のグリセリンとエタノールを加えてなるショウガからなるトータルローションの製造方法であり、更には、適宜天日干ししたショウガを適当な厚みにスライスし、当該ショウガを煮沸して後に自然冷却し、次いで濾過してショウガエキスを抽出し、当該ショウガエキスに適量のグリセリンとエタノールを加えてなるショウガからなるトータルローションの製造方法を呈せんとするものである。
まず、適宜天日干しした80gのショウガの皮部分と、1.300ccの水を用意し、これを鍋に入れる。実施例においては鍋はホウロウ鍋を用いた。次いで強火で約10分間煮沸し、その後そのままの状態で常温までさます。次に常温になったショウガ水をフィルター等を用いて濾過し、これに適量のグリセリンを加え、更に同じく適量のエタノールを加えて撹拌し、容器に移して冷蔵庫で保管する。
適宜天日干しした80gのショウガと、1.300ccの水を用意し、先ず、当該ショウガを約2mm程度にスライスする。しょうがと水を鍋に入れる。実施例において鍋はホウロウ鍋を用いた。次いで強火で約10分間煮沸し、その後そのままの状態で常温までさます。次に常温になったショウガ水をフィルター等を用いて濾過し、これに適量のグリセリンを加え、更に同じく適量のエタノールを加えて撹拌し、容器に移して冷蔵庫で保管する。
本考案実施例においては、沖縄産の大ショウガ系の根ショウガを用いているが、当該ショウガに限定を受けるものではなく、ジンゲロール類含有量の多い金時ショウガ等をもちいてもよい。
従来ショウガは、咳を鎮め、痰を切り、嘔吐を抑えるほか、解熱や消化器系の機能亢進、腹痛、胃痛や便秘の解消など、実に様々な効能が知られ民間薬としても重宝されてきたが、これらは全て飲む、食べる等、内服での効果であり、ショウガのエキスを皮膚から吸収させようとするものは、灸とか温しっぷ等が知られているだけであるが、本考案にかかるショウガのローションは皮膚に塗布することによって、ジンゲロールとショウガオールの抗酸化性の活性により直接皮膚の血行を促進し肌の新陳代謝を活性化させるものであるから、化粧水とか頭髪用のトニックというだけではなく、肌のケアーに対するトータル的なローションとしての利用可能性が極めて大である。
Claims (2)
- ショウガの皮部分を適宜天日干しし、当該皮部分を煮沸して後に自然冷却し、次いで濾過してショウガエキスを抽出し、当該ショウガエキスに適量のグリセリンとエタノールを加えてなるショウガからなるトータルローションの製造方法。
- 適宜天日干ししたショウガを適当な厚みにスライスし、当該ショウガを煮沸して後に自然冷却し、次いで濾過してショウガエキスを抽出し、当該ショウガエキスに適量のグリセリンとエタノールを加えてなるショウガからなるトータルローションの製造方法。
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JP2004171908A JP2005325093A (ja) | 2004-05-12 | 2004-05-12 | ショウガからなるトータルローションの製造方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008156297A (ja) * | 2006-12-25 | 2008-07-10 | Hokkaido Univ | セロトニン2bおよび/または2c受容体拮抗剤 |
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2004
- 2004-05-12 JP JP2004171908A patent/JP2005325093A/ja active Pending
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JP2008156297A (ja) * | 2006-12-25 | 2008-07-10 | Hokkaido Univ | セロトニン2bおよび/または2c受容体拮抗剤 |
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