JP2005324910A - エレベーターの運転装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ペット同伴者がエレベーターを利用している場合において、そのエレベーターの到着待ちをしている利用者個人の意思でエレベーターを利用するか否かを選択できるエレベーターの運転装置を得ることを課題とする。
【解決手段】 ペット運転としてホール呼び登録を無効にするエレベーターの運転装置において、各階床に、ペット運転中にも関わらずエレベーターを利用したい時に操作するペット同伴時操作手段を設置し、前記ペット同伴時操作手段を操作することにより、ホール呼び登録の無効を解除し、前記ペット同伴時操作手段を操作した階床にエレベーターを停止させるものである。
【選択図】図2
【解決手段】 ペット運転としてホール呼び登録を無効にするエレベーターの運転装置において、各階床に、ペット運転中にも関わらずエレベーターを利用したい時に操作するペット同伴時操作手段を設置し、前記ペット同伴時操作手段を操作することにより、ホール呼び登録の無効を解除し、前記ペット同伴時操作手段を操作した階床にエレベーターを停止させるものである。
【選択図】図2
Description
この発明は、ペット同伴者がエレベーターを利用する場合、あるいはエレベーターのかご内が満員で混雑している場合におけるエレベーターの運転装置に関するものである。
一般に、エレベーターの運転装置は、利用者が各階床に設けられたホール呼び釦を操作すると、その呼びに応答してかごが停止し、また当該利用者が目的階床まで行く間に他の階床で呼びがあった場合に、その呼びに応答してサービスを行うように構成されている。
しかしながら、前記のような運転装置を有するエレベーターでは、ペット同伴者がエレベーターを利用する場合、他の一般利用者と乗り合わせる可能性が極めて高く、その一般利用者がペット嫌いの場合には多大の迷惑をかけてしまうことになる。
このため、従来、ペット同伴者と他の一般利用者との間に問題が生じないように、エレベーターのかご内にペット釦を設け、このペット釦を操作すると、ホール呼びの登録を無効にすると共に、かご内に設置されたかご呼び釦を操作して直ちにかご扉の閉動作を行ない、操作されたかご呼び階床へかごを直行させるエレベーターの運転装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、ペット同伴者と他の一般利用者との間に問題が生じないように、エレベーターのかご内に乗客がいなくなった後にペット同伴者が待つ階床にかごを呼ぶ専用呼び登録手段と、かご内に設置された運転盤の行先階床登録釦を操作したとき、その行先階床へ直通運転する直通運転手段とを設け、専用呼び登録手段によってかご内に一般利用者がいなくなった後にペット同伴者が乗り込めるようにし、またペット同伴者がかご内に乗り込んだ後は、直通運転手段によってかごをペット同伴者の行先階床まで直行運転することにより、一般利用者との乗り合わせを防ぎ、迷惑をかけないようにしたエレベーターの運転装置も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
一方、エレベーターのかご内が満員で混雑しているときに、各階床の利用者に長待ちさせないように対処する提案として、上方向または下方向のホール呼びをそれぞれ生じさせるホール釦と、かごの位置や移動方向を検出するロータリエンコーダと、かごにかかる荷重を検出するロードセンサと、かごの走行方向と同じ方向の呼びの方に応答させ、また満員になったかごはホール呼びが発生した階床を通過させるようにした制御盤を備え、かごの走行方向と同じ方向のホ−ル呼びが生じた階床をかごが前記方向に通過するとこの通過した回数をカウントし、またホール呼びが生じると待ち時間を計測することにより、前記カウントした回数が設定通過回数以上か、または待ち時間が設定待ち時間以上の階床で生じているホール呼びの方に他のホール呼びよりも優先させて応答するように構成したエレベーターも提案されている(例えば、特許文献3参照)。
前記特許文献1あるいは特許文献2に開示された従来技術では、一般利用者が、ペット同伴者と一緒にエレベーターを利用しても構わない場合においても、一般利用者個人の意思でエレベーターへの乗車を選択することができなかった。
また、前記特許文献3に開示された従来技術では、エレベーターのかご内が満員で混雑している場合のホール呼びの停止/通過はエレベーター毎に設定されており、利用者が急いでいるため混雑時でも利用したい場合、逆に混雑時のため利用したくない場合など、利用者個人の意思でエレベーターを利用するか否かを選択することができなかった。
この発明は、前記問題点に鑑みてなされたもので、ペット同伴者がエレベーターを利用している場合、あるいはエレベーターのかご内が満員で混雑している場合において、そのエレベーターの到着待ちをしている利用者個人の意思でエレベーターを利用するか否かを選択できるエレベーターの運転装置を得ることを課題にするものである。
この発明にかかるエレベーターの運転装置は、ペット運転としてホール呼び登録を無効
にするエレベーターの運転装置において、各階床に、ペット運転中にも関わらずエレベー
ターを利用したい時に操作するペット同伴時操作手段を設置し、前記ペット同伴時操作手
段を操作することにより、ホール呼び登録の無効を解除し、前記ペット同伴時操作手段を
操作した階床にエレベーターを停止させるものである。
にするエレベーターの運転装置において、各階床に、ペット運転中にも関わらずエレベー
ターを利用したい時に操作するペット同伴時操作手段を設置し、前記ペット同伴時操作手
段を操作することにより、ホール呼び登録の無効を解除し、前記ペット同伴時操作手段を
操作した階床にエレベーターを停止させるものである。
この発明によれば、前記構成により、エレベーターの到着を待っている利用者が自分の意思でエレベーターを利用するか否かを選択できるため、例えば、ペット同伴者と一緒にエレベーターを利用しても構わない利用者が、ペット同伴者がペット運転中であるにも関わらず、エレベーターを利用することができ、また、エレベーターのかご内が満員で混雑しているにも関わらず、利用しても構わない利用者は利用でき、利用したくない場合は通過させることができるなど、利用者へのサービスが向上し、好感を与えることができる。
実施の形態1.
以下、添付図面を参照しながらこの発明に係るエレベーターの運転装置の好適な実施の形態を説明する。
図1はこの発明の実施の形態に係るエレベーターの全体構成を示すブロック図で、この図において、符号1は昇降路に上下移動可能に配設されたかごであり、このかご1にはかご呼び釦2が組み込まれたかご操作盤3が設けられている。かご操作盤3から出力された信号は、機械室に設けられた制御装置4に入力され、制御装置4は入力された信号に基づいて運転管理を行う。
以下、添付図面を参照しながらこの発明に係るエレベーターの運転装置の好適な実施の形態を説明する。
図1はこの発明の実施の形態に係るエレベーターの全体構成を示すブロック図で、この図において、符号1は昇降路に上下移動可能に配設されたかごであり、このかご1にはかご呼び釦2が組み込まれたかご操作盤3が設けられている。かご操作盤3から出力された信号は、機械室に設けられた制御装置4に入力され、制御装置4は入力された信号に基づいて運転管理を行う。
制御装置4はかご1を上下移動させるための巻上機5をインバータ6を介して制御している。巻上機5の駆動シーブ5aにはメインロープ7が掛けられ、このメインロープ7の一端はかご1に止着され、他端はカウンターウエイト8に止着されている。
かご1には調速機用ロープ9が取り付けられ、このロープ9は調速機用シーブ10に掛けられている。調速機用シーブ10には調速機(図示せず)の他にかご1の位置や移動方向を検出するロータリエンコーダ11が設けられている。また、かご1にはかご1に乗っている乗客の乗車率を検出する乗車率検出手段12が設けられている。
また、各階床には上下方向のホール呼び登録手段、例えばホール呼び釦13a,13bが設けられ、上方向の階床へ行きたいときには上方向のホール呼び釦13aを操作し、下方向の階床へ行きたいときには下方向のホール呼び釦13bを操作する。
制御装置4はカウント部を有しており、ある階床でホール呼び釦13a,13bが操作され、ホール呼び釦13a,13bの押下信号の方向とかごの走行方向とが一致すると、この階床の通過回数をカウントするようにしている。また、制御装置4はタイマー部を有しており、各階床でホール呼び釦13a,13bが操作されると、操作されてからの時間(待ち時間)を計測するように構成されている。
更に、14はかご操作盤3に設置されたペット釦で、ペット同伴者がエレベーターを利用する場合、ペット同伴者がこのペット釦14を操作することにより、ペット運転となってホール呼び釦の操作によるホール呼び登録を無効にし、かご呼び釦2を操作したとき、直ちにかご扉の閉動作を行なうと共に、操作されたかご呼び階床へエレベーターを直行させるように構成されている。
また、15は各階床に設置されたペット同伴時操作手段、例えばペット同伴時専用釦で、ペット運転中にも関わらずエレベーターを利用したい時に操作するものである。このペット同伴時専用釦15を操作することにより、かご操作盤3に設置されたペット釦14が操作されてエレベーターがペット運転となっている場合、即ち、ペット運転のためにホール呼び登録が無効になっている場合でも、このホール呼び登録の無効を解除し、ペット同伴時専用釦15が操作された階床にエレベーターを停止させるように構成されている。
この発明の実施の形態1に係るエレベーターの全体構成は前記のとおりであり、次にその運転装置の動作について説明する。
ペット同伴者の利用時でない通常時には、利用者が各階床に設けられたホール呼び釦を操作するとその呼びに応答してかごが停止し、また当該利用者が目的階床まで行く間に他の階床で呼びがあったときには、その呼びに応答してサービスを行うのは従来装置と同様であり、ここではペット同伴者がエレベーターを利用する場合を中心に説明する。
ペット同伴者の利用時でない通常時には、利用者が各階床に設けられたホール呼び釦を操作するとその呼びに応答してかごが停止し、また当該利用者が目的階床まで行く間に他の階床で呼びがあったときには、その呼びに応答してサービスを行うのは従来装置と同様であり、ここではペット同伴者がエレベーターを利用する場合を中心に説明する。
ペット同伴者がエレベーターを利用する場合、その利用者がペットと共にかご1に乗り込み、かご操作盤3に設けられているペット釦14を操作すると、エレベーターはペット運転となってホール呼び釦13a,13bの操作に基づくホール呼び登録を無効にする。そして、かご呼び釦2を操作することにより、直ちにかご扉の閉動作を行ない、操作されたかご呼び階床へエレベーターを直行させる。なお、この場合、各階床にはエレベーターがペット運転中であることが表示されるのは勿論であり、この運転装置のその他の動作は、例えば、特開2001―233554号公報に開示され、説明されているのでここでは省略する。
エレベーターがペット運転となっている前記の場合において、ペット同伴者と一緒にエレベーターを利用しても構わない利用者(以下、一般利用者という。)が、各階床に設置されたペット同伴時専用釦15を操作すると、ペット運転となっているエレベーターのホール呼び登録の無効が解除される。これによりエレベーターは、一般利用者がペット同伴時専用釦15を操作した階床に停止する。
次に、前記実施の形態1において設明したペット同伴者がエレベーターを利用する場合におけるエレベーターの運転装置の動作を、図2のフロー図を用いて説明する。この図2に示す運転動作のフロー図を説明するに当たり、図3に示すように、エレベーターのかご1が建物の1階ホールから10階ホールへ上昇する場合で、ペット同伴者がこの1階ホールからかご1に乗車して10階ホールをかご呼び登録階床30として上昇する場合を例にすると共に、一般利用者がホール呼び登録階床31である建物の3階ホールでエレベーターの到着待ちをしている場合を例に挙げて説明する。
即ち、ペット同伴者が建物の1階ホールでかご1に乗車し、操作盤3に設置されたペット釦14を操作して、エレベーターのペット運転を選択する(ST1)。次に、建物の10階ホールに上昇するために、かご呼び釦2を操作すると、その出力信号は制御装置4に入力されてかご呼び登録階床が10階ホールに登録され、エレベーターはその登録階床である10階ホールに向けて走行を開始する(ST2)。
かご呼び登録階床である10階ホールに向けてエレベーターが走行している時に、建物の3階ホールでエレベーターの到着待ちをしている一般利用者が、ホール呼び釦13aを操作してホール呼び登録をする(ST3)。次に、そのホール呼び登録された3階ホールがエレベーターの停止可能階床である時までに、当該3階ホールでエレベーターの到着待ちをしている一般利用者が3階ホールのペット同伴時専用釦15を操作し、3階ホールが停止用のホールであることが検出されると(ST4)、エレベーターは3階ホールの呼びに応答し(ST5)、ペット同伴者と一緒に一般利用者をかごに乗せて、かご呼び登録階床である10階ホールに向かって走行を開始する(ST6)。この場合、3階ホールでペット同伴時専用釦15が操作されていなければ、エレベーターはホール呼び登録階床31の3階ホールを通過し、呼び登録階床30の10階ホールに向けて走行を続ける(ST7)。
その後、エレベーターが10階ホールに到着すると、この10階ホールを停止可能階床のかご呼び登録階床と判断し(ST8)、かご呼びに応答して停止する(ST9)ことになるが、仮に、停止可能階床がかご呼び登録階床でない場合には、ステップ3(ST3)に戻ることになる。
前記エレベーターの運転において、3階ホールでペット同伴時専用釦15が操作されていなければ、エレベーターは3階ホールを通過して10階ホールに到着し、ペット同伴者を降ろすのは前記のとおりであるが、一般利用者は3階ホールでエレベーターの到着待ちをしており、このような場合には、通過したホール、即ち、建物の3階ホールが呼び登録階床として残り(ST10)、エレベーターは10階ホールから3階ホールに向けて走行開始し(ST11)、3階ホールのホール呼び登録に応答する(ST12)。なお、仮に、エレベーターが10階ホールに到着し、3階ホールにホール呼び登録がなければ、10階ホールから3階ホールに向けて走行を開始することはない。
このように、実施の形態1によるエレベーターの運転装置は、各階床のホールにペット同伴時専用釦が設置されており、このペット同伴時専用釦を操作することによって、エレベーターがペット運転中にも関わらず、ペット同伴時専用釦が操作された階床のホールにエレベーターを停止させることができる。即ち、一般利用者がペット同伴者と一緒にエレベーターを利用しても構わない場合において、一般利用者個人の意思でエレベーターの利用を選択することができる効果がある。
実施の形態2.
次に、かご内が満員で混雑している場合におけるエレベーターの運転装置の動作について説明する。かご内が混雑していない通常時には、利用者が各階床に設けられたホール呼び釦を操作すると、当該階床にかごが停止し、また当該利用者が目的階床まで行く間に他の階床で呼びがあったときには、その呼びに応答してサービスを行うように構成されていることは従来装置と同様である。
次に、かご内が満員で混雑している場合におけるエレベーターの運転装置の動作について説明する。かご内が混雑していない通常時には、利用者が各階床に設けられたホール呼び釦を操作すると、当該階床にかごが停止し、また当該利用者が目的階床まで行く間に他の階床で呼びがあったときには、その呼びに応答してサービスを行うように構成されていることは従来装置と同様である。
図4はこの発明の実施の形態2を説明するエレベーターの全体構成を示すブロック図で、図4において図1と同一部分は同一符号で示して説明を省略する。この図4において、かご内が満員で混雑しているときには、乗車率検出手段12が作用し、各階床でエレベーターの到着待ちをしている利用者が、ホール呼び釦13aを操作してホール呼び登録をしているにも関わらず、エレベーターは当該階床を通過することになる。なおこの場合、各階床にはエレベーターが満員運転中であることが表示されるのは勿論である。
ここで、各階床のホールでエレベーターの到着待ちをしている利用者が、ホール呼び釦13aを操作すると共に、図5にその一例を示すエレベーターの停止/通過を選択する乗り場釦装置40の乗車釦41を操作すると、かご内が満員で混雑し、乗車率検出手段12が作用しているにも関わらず、エレベーターは当該利用者の待つ階床に停止することになる。また、乗車率検出手段12が作用しておらず、ホール呼び釦の操作にエレベーターが応答する状態にある場合であって、かご内が満員で混雑している場合、ホール呼び釦13aを操作した利用者が、かご内が満員で混雑しているため、エレベーターを利用したくない場合には、乗り場釦装置40の通過釦42を操作するとエレベーターは当該利用者の待つ階床を通過することになる。
次に、前記実施の形態2において設明したかご内が満員で混雑している時におけるエレベーターの運転装置の動作を、図6のフロー図を用いて説明する。
この図6に示す運転動作のフロー図を説明するに当たり、実施の形態1で説明したのと同様に、図3に示すように、エレベーターが建物の1階ホールから10階ホールへ上昇する際、この1階ホールでかご内が満員で混雑して乗車率検出手段12が作用している場合であって、この満員で混雑したかごが10階ホールをかご呼び登録階床30として上昇する場合を例にすると共に、他の利用者がホール呼び登録階床31である建物の3階ホールでエレベーターの到着待ちをしている場合について説明する。
この図6に示す運転動作のフロー図を説明するに当たり、実施の形態1で説明したのと同様に、図3に示すように、エレベーターが建物の1階ホールから10階ホールへ上昇する際、この1階ホールでかご内が満員で混雑して乗車率検出手段12が作用している場合であって、この満員で混雑したかごが10階ホールをかご呼び登録階床30として上昇する場合を例にすると共に、他の利用者がホール呼び登録階床31である建物の3階ホールでエレベーターの到着待ちをしている場合について説明する。
かご内が満員で混雑すると、エレベーターの乗車率検出手段12が作用してかご内混雑を検出する(ST61)。次に、建物の10階ホールに上昇するために、かご呼び釦2を操作すると、その出力信号は制御装置4に入力されてかご呼び登録階床が10階ホールに登録され、エレベーターはその登録階床である10階ホールに向かって走行を開始する(ST62)。
かご呼び登録階床である10階ホールに向けてエレベーターが走行している時に、建物の3階ホールでエレベーターの到着待ちをしている利用者が、ホール呼び釦13aを操作してホール呼び登録をする(ST63)。次に、そのホール呼び登録された3階ホールがエレベーターの停止可能階床である時までに、3階ホールでエレベーターの到着待ちをしている利用者が3階ホールの乗り場釦装置40の乗車釦41における上昇方向を操作し、3階ホールが停止用のホールであることが検出されると(ST64)、エレベーターは3階ホール呼びに応答し(ST65)、かご内が満員で混雑しているにも関わらずこの3階ホールで利用者をかごに乗せて、かご呼び登録階床である10階ホールに向かって走行を開始する(ST66)。この場合、3階ホールで乗り場釦装置40の乗車釦41における上昇方向が操作されていない場合、あるいは通過釦42における上昇方向が操作されている場合は、エレベーターは3階ホールを通過して10階ホールに向けて走行を続ける(ST67)。
その後、エレベーターが10階ホールに到着すると、この10階ホールを停止可能階床のかご呼び登録階床と判断し(ST68)、かご呼びに応答して停止する(ST69)ことになるが、仮に、停止可能階床がかご呼び登録階床でない場合には、ステップ63(ST63)に戻ることになる。
前記エレベーターの運転において、3階ホールで乗り場釦装置40の乗車釦41における上昇方向が操作されていなければ、エレベーターは3階ホールを通過して10階ホールに到着し、乗客を降ろすことは前記のとおりであるが、その他の利用者は3階ホールでエレベーターの到着待ちをしており、このような場合には、通過したホール、即ち、建物の3階ホールが呼び登録階床として残り(ST70)、エレベーターは10階ホールから3階ホールに向けて走行開始し(ST71)、3階ホールのホール呼びに応答する(ST72)。なお、仮に、エレベーターが10階ホールに到着し、3階ホールにホール呼び登録がなければ、10階ホールから3階ホールに向けて走行を開始することはない。
このように、実施の形態2のエレベーターの運転装置は、各階床のホールに乗車釦41と通過釦42を有する乗り場釦装置40が設置されており、この乗り場釦装置40の乗車釦41あるいは通過釦42を操作することによって、エレベーターが満員で混雑した運転中にも関わらず、乗り場釦装置40が操作された階床のホールにエレベーターを停止させたり、あるいはその階床を通過させることができる。即ち、利用者個人の意思でエレベーターの利用を選択することができる効果がある。
なお、前記図5にエレベーターの停止/通過2種類の乗り場釦装置の例を示したが、2種類の乗り場釦の機能を報知するのが目的であり、表示する文章の内容や、表示方法については図5に示すものに限定されないことは勿論である。
実施の形態3.
前記実施の形態1においては、かご操作盤3に設置されたペット同伴者が操作する釦としてペット釦14を、また各階床に設置され、ペット同伴者と一緒にエレベーターを利用しても構わない一般利用者が操作する釦としてペット同伴時専用釦15を設置した例を挙げて説明し、また、実施の形態2においては、エレベーターの停止/通過を選択する乗車釦41、通過釦42を有する乗り場釦装置40を設置した例を挙げて説明したが、これら特殊操作を行う釦は、前記各実施の形態の例に特定されず、一定時間押し続けたり、あるいは2度押したりすることにより同様の作用を行う操作手段であればよいことは勿論であり、特にこの発明では、乗り場釦装置40としては、乗車釦41を具備するものであれば、所期の目的を達成するものであり、この場合には専用機器なしで前記効果を満たすことができる。
前記実施の形態1においては、かご操作盤3に設置されたペット同伴者が操作する釦としてペット釦14を、また各階床に設置され、ペット同伴者と一緒にエレベーターを利用しても構わない一般利用者が操作する釦としてペット同伴時専用釦15を設置した例を挙げて説明し、また、実施の形態2においては、エレベーターの停止/通過を選択する乗車釦41、通過釦42を有する乗り場釦装置40を設置した例を挙げて説明したが、これら特殊操作を行う釦は、前記各実施の形態の例に特定されず、一定時間押し続けたり、あるいは2度押したりすることにより同様の作用を行う操作手段であればよいことは勿論であり、特にこの発明では、乗り場釦装置40としては、乗車釦41を具備するものであれば、所期の目的を達成するものであり、この場合には専用機器なしで前記効果を満たすことができる。
以上のように、この発明に係るエレベーターの運転装置は、エレベーターを利用するか否かを利用者が自分の意志で選択できる効果を奏し、産業上の利用可能性は大なるものである。
1 かご、 2 かご呼び釦、
3 操作盤、 4 制御装置、
5 巻上機、 5a 駆動シープ、
6 インバータ、 7 メインロープ、
8 カウンターウエイト、 9 調速機用ロープ、
10 調速機用シープ、 11 ロータリエンコーダ
12 乗車率検出装置、 13a,13b ホール呼び釦、
14 ペット釦、 15 ペット同伴時専用釦、
30 かご呼び登録階床、 31 ホール呼び登録階床、
40 乗り場釦装置、 41 乗車釦、
42 通過釦
3 操作盤、 4 制御装置、
5 巻上機、 5a 駆動シープ、
6 インバータ、 7 メインロープ、
8 カウンターウエイト、 9 調速機用ロープ、
10 調速機用シープ、 11 ロータリエンコーダ
12 乗車率検出装置、 13a,13b ホール呼び釦、
14 ペット釦、 15 ペット同伴時専用釦、
30 かご呼び登録階床、 31 ホール呼び登録階床、
40 乗り場釦装置、 41 乗車釦、
42 通過釦
Claims (4)
- エレベーターのかご操作盤に設置されたペット釦の操作により、前記エレベーターをペット運転としてホール呼び登録を無効にし、操作されたかご呼び階床へエレベーターを直行させるエレベーターの運転装置において、
各階床にペット運転中にも関わらずエレベーターを利用する時に操作するペット同伴時操作手段を設置し、前記ペット同伴時操作手段を操作することにより、前記ホール呼び登録の無効を解除し、前記ペット同伴時操作手段を操作した階床にエレベーターを停止させることを特徴とするエレベーターの運転装置。 - ペット同伴時操作手段を、ホール呼び登録を行うホール呼び登録手段で構成し、ペット同伴時の操作を、ホール呼び登録時の操作と異ならせることにより、エレベーターの停止/通過を選択することを特徴とする請求項1記載のエレベーターの運転装置。
- エレベーターのかご内が満員で混雑している時に、各階床でエレベーターの到着待ちをしている利用者のホール呼び登録にも関わらず、当該階床を通過するエレベーターの運転装置において、
各階床にかご内が満員で混雑しているエレベーターの停止を選択する乗り場釦装置を設置し、前記乗り場釦装置の停止を選択することにより、前記停止が選択された階床にエレベーターを停止させることを特徴とするエレベーターの運転装置。 - 乗り場釦装置を、ホール呼び登録を行うホール呼び登録手段で構成し、エレベーターのかご内が満員で混雑している時の操作を、ホール呼び登録時の操作と異ならせることにより、エレベーターの停止を選択することを特徴とする請求項3記載のエレベーターの運転装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007290811A (ja) * | 2006-04-24 | 2007-11-08 | Mitsubishi Electric Corp | エレベータシステム |
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