JP2005324074A - 気体溶解装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 気体溶解装置を水上船舶に搭載し水中での位置を可変する潜水体に該気体溶解装置の吸入口と吐出口とを設けた構成の気体溶解装置を提供する。
【解決手段】 曝気装置を搭載した母船と潜水体とから成る気体溶解装置において、前記潜水体に前記曝気装置の吸入手段及び前記曝気装置の吐出手段を設けたことを特徴とする気体溶解装置である。前記吐出手段は、水面と並行の方向に設けられ、水面と並行平面内で方向を可変する。

【選択図】 図1

Description

本発明は、海洋、湖沼、河川等における特定深度の貧酸素水域を対象に高濃度酸素水塊を形成して水質の改善を行う気体溶解装置に関する。
海洋、湖沼、河川等を対象として貧酸素状態を解消する気体溶解装置に関連する先行技術として、例えば次のような文献がある。
特開2004−113920号公報 「横河技報Vol.47 No.2 「貧酸素水域への酸素供給技術の開発」、横河電機株式会社、2003年、p.45」
特許文献1は、曳航式の潜水気体溶解装置に関わり酸素発生装置を備えた母船と、その酸素を所定深度で溶解する作用をもつ気体溶解装置を備えた潜水体を開示している。図5は、特許文献1での気体溶解装置の構成を簡略化した構成図である。
以下に、図5に示す特許文献1の構成を説明する。母船30と潜水体11が、曳航索15を介して接続されている。潜水体11には、吸入口33、吐出口34、推進装置35、超音波センサ39などが外部に装備されている。
曳航索15には、図示しない電源ケーブル、酸素チューブ、制御ケーブルを内部に導通させて母船30と潜水体11とを接続している。
母船30では、潜水体11に関連する装備として図示しない制御機器、発電機、コンプレッサ、酸素発生装置などを備えている。
一方、潜水体11ではその内部に、ミキシングタンク12と図示しない制御機器、水中ポンプ、バラストタンク、バルブ、補助動力装置などを装備している。
次に、図5に示す特許文献1の気体溶解装置の動作を説明する。気体溶解装置の本体であるミキシングタンク12は潜水体11に格納され母船30により海洋、湖沼、河川等における貧酸素状態の水塊が水面下に滞留している水域を曳航される。
ミキシングタンク12における気体溶解手順は、以下の(1)〜(3)で構成される。すなわち(1)吸入口33から水中ポンプにより貧酸素水塊水Pを吸入する。
(2)母船30から曳航索15内を通る酸素チューブを介して供給される気体状の酸素Sと、(1)で吸入済みの貧酸素水塊の水pとを内部のミキシングタンク12内で混和する。
(3)気体の酸素を混和された結果、水質を改善された高濃度酸素水qを吐出水Qとして吐出口34から排出する。
上記(1)〜(3)の手順は、母船が備える発電機が生成し曳航索15に沿って潜水体11へ接続している電源ケーブルを介し供給される電力によって動作する。
また、上記手順(2)で用いる気体状の酸素Sは、母船30が備える酸素発生装置によって生成された後、母船30が備えるコンプレッサの作用により曳航索15に沿って潜水体11へ接続している酸素ケーブルを介しミキシングタンク12に供給されている。
上記(1)〜(3)の手順を実行するミキシングタンク12の水中での作業位置は、貧酸素水塊の中心箇所を狙って潜水体11を移動できれば、効率良く最小コストで水質改善効果を得ることができる。
貧酸素水塊は一般に水温の高い表層部よりも下層に位置し、表層部を含む対流範囲外となる深層部で広く分布している。また水底地形の起伏や深層水流の状態により貧酸素水域層の厚み、分布範囲、貧酸素レベルなどが異なっている。
たとえば非特許文献1の図1では貯水池を例に採り、水温分布の違いによる深度範囲別の成層化の現象を図示している。水面近くの温度の高い層の下には、急激に温度の下がる水温躍進層があり更に下層の深層/底層部への循環/混合を妨げ酸素供給を遮断している。
この様な成層化に伴う水面近くの水温躍進層の形成に加えて、水底側の地形も酸素供給状態の良否に影響している。すなわち水底の陥没箇所においては貧酸素水塊の中心域は、更に深い位置に存在して滞留を続けることから、一定深度で高濃度酸素水を注入しても効果が期待できない。
このため貧酸素状態を効果的に解消すべく、潜水体11を航行させる深度は、水底地形の起伏形状に追随させた最適深度を選定する必要がある。
特許文献1の気体溶解装置では、潜水体11の内部に備えたバラストタンク、補助駆動装置、および制御装置は、潜水体11に姿勢制御と深度調整機能とを付与している。また、潜水体11の外部に備える超音波センサ39では、発振する音波Rによって水底までの深度を検出している。
従って、潜水体11は、通常は設定された所定の深度を維持して航行し、超音波センサ39が、所定範囲を超える水底の起伏地形を検知した場合、装備されているバラストタンク、補助駆動装置、制御装置などを駆使して自ら潜行深度を可変する。
こうした潜行深度の上下に加え、推進装置35の作用により曳航索15の可動範囲内で必要に応じ前後左右にも位置を変移させることができる。潜水体11の上下左右前後の各方向への駆動力は母船が備える発電機が生成し、曳航索15内部を通る電源ケーブルを介して供給される電力を使用する。
このように、図5の特許文献1の気体溶解装置は、気体溶解作業を実施する最適深度を自動的に選択して潜行することで、母船の航跡に沿って貧酸素水塊の中心域を狙い効果的に過飽和酸素水を注入する。
ところが、図5に例示した従来の気体溶解装置では、気体溶解手順(2)が実施される位置が水面下に設定してあることから、以下の様な問題点があった。
第一の問題点として、水面下を曳航する気体溶解装置(潜水体)が大型化することである。気体溶解作用をもつミキシングタンク本体や水中ポンプ等の周辺動力装置一式を格納して曳航することから体積が増え構造が複雑になる。更に、気体溶解装置(潜水体)部の容積および表面積増大は、曳航する際に水の抵抗を増すことから、より強い母船側の推進力を必要として省エネルギーと地球環境保持の観点からも好ましくない。
第二の問題点として、気体溶解作用をもつ複雑なミキシングタンク本体や水中ポンプ等の周辺装置一式を水面化に置いたことから、点検調整、故障修理などメンテナンスの際はその都度水中から引き上げる必要があった。さらに、気体溶解装置の運転中の動作確認や微調整などを遠隔操作で行う必要がある他、万一、装置に不具合が発生したとき発見と処置が遅れることにも成りかねない。
第三の問題点として、母船で生成した酸素が曳航索内の酸素チューブを介して95%の高純度で母船上と曳航索内をコンプレッサの作用により高圧状態で配送されることである。気体溶解装置(潜水体)の潜行深度が深ければ水圧に抗して更に高い圧力で高純度の酸素を圧送する必要がある。このためコンプレッサや酸素チューブ周辺の防火対策と、高圧に曝される酸素チューブやバルブ等の継ぎ目などで厳重な点検と保守管理が必要である。
第四の問題点として、気体溶解前の貧酸素水と気体溶解後の高濃度酸素水とのサンプル採取と効果検証が容易でないことである。すなわち気体溶解作業は一貫して水面下で行われることから、気体溶解装置(潜水体)外部の水中に設置した溶存酸素計(DOセンサ)など、酸素濃度測定装置を水面下で用いて酸素濃度の向上をモニタし水質改善結果を確認する必要がある。このように、貧酸素水と気体溶解処置後の吐出水とを母船上で比較し、水質改善結果について手軽に確認することができない問題があった。
本発明は上述した従来技術の問題を解決するためになされ、その目的は、気体溶解装置本体である曝気装置を水上船舶に搭載し、水中での位置を可変する潜水体に該曝気装置の吸入口と吐出口とを設けた構成の気体溶解装置を提供することにある。
このような目的を達成するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、
母船と、前記母船に追随する潜水体とからなる気体溶解装置において、前記母船に曝気装置を備え、前記潜水体に前記曝気装置の吸入手段及び前記曝気装置の吐出手段を設けたことを特徴とする気体溶解装置である。
請求項2記載の発明は、
前記潜水体が、水底起伏の形状変化に追従して昇降運動する動力装置を備えたことを特徴とする請求項1の気体溶解装置である。
請求項3記載の発明は、
前記吐出手段が、水面と並行の方向に設けられたことを特徴とする請求項1に記載の気体溶解装置である。
請求項4記載の発明は、
前記吐出手段が、水面と並行の平面内の方向を可変することを特徴とする請求項1に記載の気体溶解装置である。
請求項5記載の発明は、
母船と、前記母船に追随する潜水体とからなる気体溶解装置において、前記母船に、曝気装置と、前記潜水体と結合するスイングアームとを備え、前記潜水体に、前記曝気装置の吸入手段及び前記曝気装置の吐出手段を設けたことを特徴とする気体溶解装置である。
請求項6記載の発明は、
前記スイングアームが、前記潜水体と結合する結合部と、アーム部と、前記アーム部を駆動するアーム制御部とを備えていることを特徴とする請求項5に記載の気体溶解装置である。
請求項7記載の発明は、
前記アーム制御部が、前記潜水体から与えられる水底からの距離情報に追従して駆動することを特徴とする請求項5に記載の気体溶解装置である。
請求項8記載の発明は、
前記吐出手段が、水面と並行の方向に設けられたことを特徴とする請求項5に記載の気体溶解装置である。
請求項9記載の発明は、
前記吐出手段が、水面と並行の平面内の方向を可変することを特徴とする請求項5に記載の気体溶解装置である。
請求項10記載の発明は、
母船と、前記母船に追随する潜水体とからなる気体溶解装置において、前記母船に、曝気装置と、クレーンとを備え、前記潜水体に、前記曝気装置の吸入手段及び前記曝気装置の吐出手段を設けたことを特徴とする気体溶解装置である。
請求項11記載の発明は、
前記クレーンが、前記潜水体を懸垂するワイヤと、前記ワイヤを駆動するウインチと、前記ウインチを固定するアーム部と、前記ウインチを駆動するクレーン制御部とからなることを特徴とする請求項10に記載の気体溶解装置である。
請求項12記載の発明は、
前記クレーン制御部が、前記潜水体から与えられる水底からの距離情報に追従して前記ウインチを駆動することを特徴とする請求項10に記載の気体溶解装置である。
請求項13記載の発明は、
前記吐出手段が、水面と並行の方向に設けられたことを特徴とする請求項10に記載の気体溶解装置である。
請求項14記載の発明は、
前記吐出手段が、水面と並行の平面内の方向を可変することを特徴とする請求項10に記載の気体溶解装置である。
請求項15記載の発明は、
母船と、前記母船に追随する潜水体とから成る気体溶解装置において、前記母船に、曝気装置と、前記母船に追随するフロートとを備え、前記潜水体に、前記曝気装置の吸入手段及び吐出手段を設けたことを特徴とする気体溶解装置である。
請求項16記載の発明は、
前記フロートが、前記潜水体を懸垂するワイヤと、前記ワイヤを駆動するウインチと、前記ウインチを制御するフロート制御部とからなることを特徴とする請求項15に記載の気体溶解装置である。
請求項17記載の発明は、
前記フロート制御部が、前記潜水体から与えられる水底からの距離情報に追従して前記ウインチを駆動することを特徴とする請求項15に記載の気体溶解装置である。
請求項18記載の発明は、
前記潜水体の前記吐出手段が、水面と並行の方向に設けられたことを特徴とする請求項15に記載の気体溶解装置である。
請求項19記載の発明は、
前記潜水体の前記吐出手段が、水面と並行の平面内の方向を可変することを特徴とする請求項15に記載の気体溶解装置である。
本発明によれば気体溶解作用を担う曝気装置本体を母船上に設置できる。このため以下のような効果がある。
第一の効果は、曳航しながら貧酸素水塊を吸入する吸入口と気体溶解処置済み水の吐出口を備える潜水体が、最小容積に設計できる。
第二の効果は、潜水体の構造が単純化するため製造コストが低減できるとともに維持メンテナンスが容易になることである。
第三の効果は、気体溶解処置対象の貧酸素水を一旦母船上に引き上げることから、モニタ用に酸素濃度測定装置を水面下の潜水体に設ける必要がないことである。すなわち吸入した貧酸素水と吐出する気体溶解処置水のサンプル採取が同時に行え、水質改善効果を母船上で直接かつ容易に検証できる効果がある。
さらに請求項1から請求項2の発明によれば、潜水体が超音波センサと連動した深度制御を行い水底地形変化に追従して昇降運動する結果、貧酸素水塊の中央付近を選んで潜行し気体溶解処置した水を注入できる。このため効率良く水質改善が実行できる。
さらに請求項5から請求項7の発明によれば、母船に備えたスイングアームが潜水体の超音波センサと連動して潜水体の深度制御を行い、水底地形変化に追従して昇降運動する結果、貧酸素水塊の中央付近を選んで潜行し気体溶解処置した水を注入できる。このため効率良く水質改善が実行できる。
さらに請求項10から請求項12の発明によれば、母船に備えたクレーンのウインチが潜水体の超音波センサと連動して潜水体の深度制御を行い、水底地形変化に追従して昇降運動する結果、貧酸素水塊の中央付近を選んで潜行し気体溶解処置した水を注入できる。このため効率良く水質改善が実行できる。
さらに請求項15から請求項17の発明によれば、フロートに備えたウインチが潜水体の超音波センサと連動して潜水体の深度制御を行い、水底地形変化に追従して昇降運動する結果、貧酸素水塊の中央付近を選んで潜行し気体溶解処置した水を注入できる。このため効率良く水質改善が実行できる。
請求項3、4、請求項8、9、請求項13、14、請求項18、19の発明によれば、潜水体の吐出口は底質への吐出水の吹きつけを無くし底泥の巻き上げを防止できる効果がある。さらに吐出口が水平線と平行範囲内を首振りして吐出方向を可変することで貧酸素水塊形状に応じて効率良く水質改善できる。
本発明について実施例1、実施例2、実施例3、および実施例4に基づき詳細に説明する。
図1に示す実施例1は、母船30,曝気装置31、潜水体11A、吸入口33、吐出口34A、推進装置35、昇降陀(潜舵)36、吸入チューブ37、吐出チューブ38、超音波センサ39とで構成されている。
母船30と潜水体31とは、曳航ワイヤで接続して母船30の推進力で潜水体31を曳航しているが、図1では曳航ワイヤは省略している。母船30に搭載された曝気装置31には吸入チューブ37と吐出チューブ38とが接続され水面下の潜水体と接続している。
次に、図1に示す実施例1の作用を説明する。
貧酸素水塊の水域を航行する母船30に曳航される潜水体11Aは、所定の深度で吸入口33から貧酸素水塊水Pを吸入する。潜水体11Aに吸入された貧酸素水は、吸入チューブ37を通って母船30上に達し、吸込み水pとして搭載されている曝気装置31へ注入される。
吸込み水pは曝気装置31の密閉タンクに導入され、曝気装置31の気体溶解作用によって酸素を豊富に含む気体、例えば高純度酸素あるいは大気が溶解される。この結果吸込み水pは酸素を豊富に含む高濃度酸素水qとして吐出チューブ38へ排出される。
吐出チューブ38を経由して潜水体11Aに供給された高濃度酸素水qは、潜水体11Aの後方に備えた吐出口34Aから吐出水Qとして水中に注入する。
吐出口34Aは、潜水体11Aの推進軸と平行に後方に向けて設置されているが、推進軸を中心に左右たとえば45度の範囲で水平方向の向きを可変できる。このように吐出口34Aの可動範囲を水平方向のみ限定したことにより吐出水Qが水底表面に直接吹き付けることを防止している。同時に吐出口34Aは、可動範囲内である潜水体11Aの右後方から左後方の所望の方向へ高濃度酸素水を注入できる。
一方、潜水体11Aには超音波センサ39が搭載され、音波Rにより水底との距離を計測している。潜水体11Aの水底までの距離変化量が所定の範囲を超えたことを超音波センサ39が検知すると、推進装置35および昇降陀36とを使用して潜水体11Aの水底までの距離が所定範囲に収めるように制御する。
結果として潜水体11Aは水底地形の起伏変化に追随した航跡を描き、水底に接触し底泥を巻き上げること無く、最も効果的な深度を選択して高濃度の酸素領域を注入できる。
また、実施例1では潜水体11Aの上下方向の運動を、昇降陀(潜舵)36と推進装置35の作用に拠っていることから、潜水体11Aは予め中性浮力を獲得しておく必要がある。
このため潜水体11Aは、図示しないバラストタンクやウェイトなど浮力調整作用をもつ装備を付加すると運動性能の向上に効果的である。さらに姿勢制御の補助手段として、昇降舵(潜舵)36に加え、方向舵、フィン・スタビライザー、トリムタンクなどの装備を必要に応じて付加すれば更に高い安定性を獲得できる。
以上の様に、実施例1によれば気体溶解作用をもつ曝気装置31を水上船舶である母船30上に設置した状態でも、曝気装置31の入出力インタフェースを、潜水体11Aが提供する最適深度へ延長させる作用をもたらす。
図2に示す実施例2は、母船30,曝気装置31、潜水体11A、吸入口33、吐出口34A、昇降陀(潜舵)36、吸入チューブ37、吐出チューブ38、超音波センサ39、スイングアーム100、アーム制御部101、アーム部102、および結合部103とで構成されている。
ここで、図1の実施例1で用いている記号と同一番号の構成要素は、同一機能の構成要素であるから説明を省略する。実施例2では、母船30の後部甲板上にスイングアーム100とアーム制御部101を設置している。
母船30と潜水体31とは、スイングアーム100を構成するアーム部101先端に備えた結合部103を介して、潜水体31と接続している。このように母船30の推進力は潜水体31に伝達されている。
吸入チューブ37と吐出チューブ38とは、スイングアーム100に沿って配置しており、スイングアーム100の内側または外側の何れに設置しても良い。図2ではスイングアーム100の内側を通して潜水体11Aに接続した例を示している。
次に、図2に示す実施例2の作用を説明する。
実施例2の潜水体11Aと曝気装置31の貧酸素水塊と水底表面に対する作用は、上述した実施例1の作用と同一である。
ただし、潜水体11Aの水底までの距離変化量が所定の範囲を超えたことを超音波センサ39が検知すると、スイングアーム100を用いて水底までの距離が所定範囲に収めるように制御する。
超音波センサ39が検知した水底までの距離情報は、スイングアーム100に沿って母船30上のアーム制御部101へと接続されている(図示しない)信号ケーブルを経由して伝送している。
距離情報を伝送されたアーム制御部101では、水底までの距離が一定範囲に収まるようにアーム部の角度を変更することで先端の潜水体11Aの深度を調整する。
すなわちスイングアーム100の水面に対する角度を浅くすれば、潜水体11Aの深度が浅くなり、反対にスイングアーム100の水面に対する角度を深くすれば、潜水体11Aの深度が深くなる。
結果として潜水体11A実施例1の場合と同様に、水底地形の起伏変化に追随した航跡を描き、水底に接触し底泥を巻き上げること無く、最も効果的な深度を選択して高濃度の酸素領域を注入できる。
また、実施例2は実施例1と同様に、潜水体11Aは予め中性浮力を獲得しておくことが好ましい。すなわち、スイングアーム100の角度変更に伴うアーム制御部101の駆動トルクを最小にする効果があるためである。
図3に示す実施例3は、母船30,曝気装置31、潜水体11A、吸入口33、吐出口34A、昇降陀(潜舵)36、吸入チューブ37、吐出チューブ38、超音波センサ39、クレーン200、クレーン制御部201、およびアーム部202とで構成されている。
ここで、図1の実施例1で用いている記号と同一番号の構成要素は、同一機能の構成要素であるから説明を省略する。実施例3では、母船30の後部甲板上にクレーン200とクレーン制御部201を設置している。
母船30と潜水体31とは、実施例1と同様に曳航ワイヤで接続して母船30の推進力で潜水体31を曳航しているが、図1と同様に曳航ワイヤは省略している。
次に、図3に示す実施例3の作用を説明する。
実施例3の潜水体11Aと曝気装置31の貧酸素水塊と水底表面に対する作用は、上述した実施例1の作用と同一である。
ただし、潜水体11Aの水底までの距離変化量が所定の範囲を超えたことを超音波センサ39が検知すると、クレーン200とウインチ40および懸垂ワイヤ41を駆使して潜水体11Aの水底までの距離が所定範囲に収めるように制御する。
このとき超音波センサ39が検知した水底までの距離情報は、曳航ワイヤ(図示しない)に沿って母船30上のクレーン制御部201へと接続している信号ケーブルを経由して伝送される。
距離情報を伝送されたクレーン制御部201では、水底までの距離が一定範囲に収まるようにウインチ40を正逆方向に回転させ懸垂ワイヤの長さを変更することで先端の潜水体11Aの深度を調整する。
すなわちウインチ40で懸垂ワイヤ41を巻き取る方向に回転すれは、潜水体11Aの深度が浅くなり、反対にウインチ40の吐き出す方向に回転すれば、潜水体11Aの深度が深くなる。
結果として潜水体11A実施例1の場合と同様に、水底地形の起伏変化に追随した航跡を描き、水底に接触し底泥を巻き上げること無く、最も効果的な深度を選択して高濃度の酸素領域を注入できる。
また、実施例3では潜水体11Aの比重を、周辺の水よりも高めて浮力を消去しておくことが好ましい。すなわちウインチ40の駆動に伴う潜水体11Aの昇降レスポンスを良好にする効果があるためである。
このため潜水体11Aは、実施例1と同様にバラストタンクやウェイトなど浮力調整作用をもつ装備を付加すると運動性能の確保に効果的である。さらに姿勢制御の補助手段として、昇降舵(潜舵)36に加え、方向舵、フィン・スタビライザー、トリムタンク、補助動力装置などの装備を必要に応じて付加すればより高い安定性を獲得できる
図4に示す実施例4は、母船30,曝気装置31、潜水体11A、吸入口33、吐出口34A、昇降陀(潜舵)36、吸入チューブ37、吐出チューブ38、超音波センサ39、フロート300、およびフロート制御部301とで構成されている。
ここで、図1の実施例1で用いている記号と同一番号の構成要素は、同一機能の構成要素であるから説明を省略する。実施例4では、母船30の後方にフロート300とフロート制御部301を設置している。
フロート300は、ウインチ40を設置してあり懸垂ワイヤ41によって水面下の潜水体11Aを懸垂している。またフロート300には、ウインチ40を駆動する深度制御部301を備えている。
母船30と潜水体31とは、実施例1と同様に曳航ワイヤで接続して母船30の推進力で潜水体31を曳航しているが、図1と同様に曳航ワイヤは省略している。また母船30とフロート300とは、潜水体31と同様、曳航ワイヤで接続して母船30の推進力で曳航しているが、潜水体31用の曳航ワイヤと同様に図示を省略している。
次に、図4に示す実施例4の作用を説明する。
実施例4の潜水体11Aと曝気装置31の貧酸素水塊と水底表面に対する作用は、上述した実施例1の作用と同一である。
ただし、潜水体11Aの水底までの距離変化量が所定の範囲を超えたことを超音波センサ39が検知すると、フロート300に備えたウインチ40および懸垂ワイヤ41を駆使して潜水体11Aの水底までの距離が所定範囲に収めるように制御する。
このとき超音波センサ39が検知した水底までの距離情報は、懸垂ワイヤ(図示しない)に沿って水上のフロート300上の深度制御部301へと接続している信号ケーブルを経由して伝送される。
距離情報を伝送された深度制御部301では、水底までの距離が一定範囲に収まるようにウインチ40を正逆方向に回転させ懸垂ワイヤの長さを変更することで先端の潜水体11Aの深度を調整する。
結果として潜水体11A実施例1の場合と同様に、水底地形の起伏変化に追随した航跡を描き、水底に接触し底泥を巻き上げること無く、最も効果的な深度を選択して高濃度の酸素領域を注入できる。
また、実施例4は実施例3と同様に潜水体11Aの比重を周囲の水より高くさせて浮力を消去しておくことが好ましい。これは、ウインチ40の駆動に伴う潜水体11Aの昇降レスポンスを良好にする効果があるためである。
以上に説明した様に、本発明の実施例1から実施例4によれば、気体溶解作用をもつ曝気装置を水上船舶で運転した状態でも、所定深度を保持して潜行する潜水体の位置まで、その曝気装置の入出力インタフェースを延長させる作用をもたらす。
このため水底に接触して底泥を巻き上げる様なこと無く、最も効果的な深度を選択して高濃度酸素水を注入できる。さらに潜水体は、気体溶解作用を持つ曝気装置を内蔵しないため単純かつコンパクトに構成できる。
さらに、曝気装置を水上で運転するから水面下の作業位置における気体溶解前後の水質確認が極めて容易である。また、曝気装置の保守作業も運転中に手軽に行えることから、潜水体を含めた装置全体の稼動効率を向上させランニングコスト低減にも貢献する。
本発明の実施例1を示す構成図である。 本発明の実施例2を示す構成図である。 本発明の実施例3を示す構成図である。 本発明の実施例4を示す構成図である。 特許文献1での気体溶解装置の構成を簡略化した構成図である。
符号の説明
11、11A 潜水体
12 ミキシングタンク
15 曳航索
30 母船
31 曝気装置
33 吸入口
34、34A 吐出口
35 推進装置
36 昇降舵
37 吸入チューブ
38 吐出チューブ
39 超音波センサ
40 ウインチ
41 懸垂ワイヤ
100 スイングアーム
101 アーム制御部
102、202 アーム部
103 結合部
200 クレーン
201 クレーン制御部
300 フロート
301 深度制御部




Claims (19)

  1. 母船と、前記母船に追随する潜水体とからなる気体溶解装置において、前記母船に曝気装置を備え、前記潜水体に前記曝気装置の吸入手段及び前記曝気装置の吐出手段を設けたことを特徴とする気体溶解装置。
  2. 前記潜水体は、水底起伏の形状変化に追従して昇降運動する動力装置を備えたことを特徴とする請求項1の気体溶解装置。
  3. 前記吐出手段は、水面と並行の方向に設けられたことを特徴とする請求項1に記載の気体溶解装置。
  4. 前記吐出手段は、水面と並行の平面内の方向を可変することを特徴とする請求項1に記載の気体溶解装置。
  5. 母船と、前記母船に追随する潜水体とからなる気体溶解装置において、前記母船に、曝気装置と、前記潜水体と結合するスイングアームとを備え、前記潜水体に、前記曝気装置の吸入手段及び前記曝気装置の吐出手段を設けたことを特徴とする気体溶解装置。
  6. 前記スイングアームは、前記潜水体と結合する結合部と、アーム部と、前記アーム部を駆動するアーム制御部とを備えていることを特徴とする請求項5に記載の気体溶解装置。
  7. 前記アーム制御部は、前記潜水体から与えられる水底からの距離情報に追従して駆動することを特徴とする請求項5に記載の気体溶解装置。
  8. 前記吐出手段は、水面と並行の方向に設けられたことを特徴とする請求項5に記載の気体溶解装置。
  9. 前記吐出手段は、水面と並行の平面内の方向を可変することを特徴とする請求項5に記載の気体溶解装置。
  10. 母船と、前記母船に追随する潜水体とからなる気体溶解装置において、前記母船に、曝気装置と、クレーンとを備え、前記潜水体に、前記曝気装置の吸入手段及び前記曝気装置の吐出手段を設けたことを特徴とする気体溶解装置。
  11. 前記クレーンは、前記潜水体を懸垂するワイヤと、前記ワイヤを駆動するウインチと、前記ウインチを固定するアーム部と、前記ウインチを駆動するクレーン制御部とからなることを特徴とする請求項10に記載の気体溶解装置。
  12. 前記クレーン制御部は、前記潜水体から与えられる水底からの距離情報に追従して前記ウインチを駆動することを特徴とする請求項10に記載の気体溶解装置。
  13. 前記吐出手段は、水面と並行の方向に設けられたことを特徴とする請求項10に記載の気体溶解装置。
  14. 前記吐出手段は、水面と並行の平面内の方向を可変することを特徴とする請求項10に記載の気体溶解装置。
  15. 母船と、前記母船に追随する潜水体とから成る気体溶解装置において、前記母船に、曝気装置と、前記母船に追随するフロートとを備え、前記潜水体に、前記曝気装置の吸入手段及び吐出手段を設けたことを特徴とする気体溶解装置。
  16. 前記フロートは、前記潜水体を懸垂するワイヤと、前記ワイヤを駆動するウインチと、前記ウインチを制御するフロート制御部とからなることを特徴とする請求項15に記載の気体溶解装置。
  17. 前記フロート制御部は、前記潜水体から与えられる水底からの距離情報に追従して前記ウインチを駆動することを特徴とする請求項15に記載の気体溶解装置。
  18. 前記潜水体の前記吐出手段は、水面と並行の方向に設けられたことを特徴とする請求項15に記載の気体溶解装置。
  19. 前記潜水体の前記吐出手段は、水面と並行の平面内の方向を可変することを特徴とする請求項15に記載の気体溶解装置。
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