JP2005322212A - Icカード読取装置 - Google Patents

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秀樹 武長
Hideo Nabeshima
秀生 鍋嶋
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Yoshito Mutsuno
慶人 陸野
Toshihiro Hosokawa
智弘 細川
Toshihiko Yagi
俊彦 八木
Tei Satake
禎 佐竹
Takeshi Ogawa
剛 小川
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Abstract

【課題】自律型質問器と制御型質問器とが近接配置されながらも、互いに他方の通信を妨げることがないICカード読取装置を提供する。
【解決手段】リーダ1は、ICカードと非接触で通信を行う通信期間と通信を休止する休止期間とを一定周期で交互に繰り返す自律型質問器である。リーダ2は、制御型質問器であって制御部3が出力する制御信号を受けてICカードと非接触で通信する。制御部3は、所定のモニタ期間にリーダ1の通信期間を検出手段6によって検出し、この通信期間に基づいて推定手段7によりリーダ1の休止期間を推定する。制御部3は、推定手段7で推定された休止期間にリーダ2が通信を行うように、リーダ2に制御信号を出力するタイミングをタイミング手段8により決定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ICカードに記録されたデータを電波を用いて非接触で読み取るICカード読取装置に関するものである。
この種のICカード読取装置はICカードと通信する質問器(リーダ)を備えており、現在普及している質問器としては、ICカードとの通信に用いる電波を一定周期で送出する自律型質問器と、ICカードとの通信に用いる電波を送出するタイミングを制御可能な制御型質問器とが知られている。制御型質問器では通信条件の異なる複数種類のICカードを読取可能なものも知られている(たとえば特許文献1参照)。
自律型質問器で読取可能なICカードと制御型質問器で読取可能なICカードとは区別されており、たとえば自律型質問器で読取可能なICカードを制御型質問器で読み取ることはできない。
ところで、ICカードはたとえばビルの入退室管理に用いられる。1つのビルにおいても入居するテナントによって使用するICカードの種類が異なることがあり、自律型質問器で読取可能なICカードと制御型質問器で読取可能なICカードとが1つのビルで使用されることがある。この場合には、ビルの出入口等にはすべてのテナントが使用するICカードと通信可能なように、自律型質問器と制御型質問器との両方が設置される。
ここにおいて、自律型質問器と制御型質問器とが互いに離れて設置されていては各ICカードを読取可能な質問器を選択する必要があり利便性が良くないので、両質問器はICカードを近づけやすい位置に互いに近接する形でまとめて設置されることが望ましい。
特開2002−342724号公報(第5−6頁、図1)
しかし、自律型質問器は電波を送出するタイミングを外部から制御することができないから、自律型質問器と制御型質問器とが同時に電波を送出することによりそれぞれの送出する電波が互いに混信してしまうことがある。すなわち、自律型質問器と制御型質問器とが互いに近接して配置される場合には、互いに他方の通信を妨げることによって、ICカードの読み取りが遅れたりデータを読み取れなくなる不具合が生じる可能性がある。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであって、自律型質問器と制御型質問器とが近接配置されながらも、互いに他方の通信を妨げることがないICカード読取装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明では、電波を用いてICカードと非接触で通信を行う通信期間および通信を休止する休止期間を一定周期で交互に繰り返す自律型質問器と、外部から制御信号を受けて他の種類のICカードと電波を用いて非接触で通信を開始する制御型質問器と、制御型質問器に対して制御信号を出力する制御部とを備え、制御部は、所定のモニタ期間に自律型質問器の通信期間を検出する検出手段と、検出手段で検出された通信期間に基づいて自律型質問器の休止期間を推定する推定手段と、推定手段で推定された休止期間に制御型質問器がICカードと通信するように制御信号を出力するタイミングを決定するタイミング手段とを有することを特徴とする。
この構成によれば、制御部が自律型質問器の休止期間を推定して推定された休止期間にICカードと通信させるように制御型質問器を制御することによって自律型質問器と制御型質問器との通信のタイミングをずらしたものであって、自律型質問器と制御型質問器との少なくとも一方が他方の通信に影響する程度に自律型質問器と制御型質問器とが互いに近接して配置されていても、それぞれの電波が混信することはなく互いに他方の通信を妨げることはない。したがって、ICカードの読み取りが遅れたりデータを読み取れなくなる不具合が生じることはない。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記検出手段が、前記自律型質問器が送出する電波を受信する電波受信手段を有し、当該電波を受ける期間を前記通信期間として用いることを特徴とする。
この構成によれば、検出手段を自律型質問器に電気的に接続することなく前記通信期間を検出できるから、自律型質問器に変更を加えることなく請求項1の発明を実現できる。
請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記自律型質問器がタイミング信号を前記一定周期で外部に出力する出力手段を有し、前記検出手段が出力手段からのタイミング信号に基づいて前記通信期間を検出することを特徴とする。
この構成によれば、出力手段と検出手段とを電気的に接続するだけで前記通信期間を検出できるから、出力手段を有する自律型質問器を採用する場合には比較的簡単な構成で請求項1の発明を実現できる。
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかの発明において、前記制御型質問器が複数種類のICカードと通信可能であって、前記タイミング手段が、制御型質問器が通信の対象とする種類の各ICカードとの通信に要するそれぞれの処理時間に基づいて、1回の前記休止期間内に通信可能なICカードの種類と通信の回数とを決定し当該ICカードとの通信を休止期間毎に割り当てる割当手段を有することを特徴とする。
この構成によれば、1回の休止期間において複数種類のICカードと通信することが可能であるから、すべての種類のICカードとの通信を比較的短時間で完了することができる。したがって、任意のタイミングで近づけられたICカードに対して制御型質問器が通信を開始するまでに要する平均時間を比較的短くできる。
請求項5の発明は、請求項4の発明において、前記制御部が、所定の計測期間にすべての種類のICカードとの通信を前記制御型質問器に実行させてICカードの種類毎に通信に要する時間を計測し当該時間を前記処理時間として用いることを特徴とする。
この構成によれば、制御部は前記処理時間を自動的に計測して設定するものであるから、処理時間を入力する手間がかからない。
請求項6の発明は、請求項4の発明において、前記制御型質問器が、通信可能なICカードのすべての種類をそれぞれのICカードとの通信に要する時間に対応付けた処理時間テーブルが記憶された記憶手段を有し、前記タイミング手段が、前記処理時間として処理時間テーブルの時間を用いることを特徴とする。
この構成によれば、タイミング手段は前記処理時間を制御型質問器に記憶された処理時間テーブルから取得するので、処理時間を入力する手間がかからない。また、通信可能なICカードの種類が異なる複数種類の制御型質問器をそれぞれ制御部に接続できる場合には、制御部に接続された制御型質問器を別の種類の制御型質問器に交換したとしても、タイミング手段は、交換後の制御型質問器が通信可能なすべてのICカードにそれぞれ対応する処理時間を交換後の制御型質問器から取得できるので、制御型質問器の交換の度に処理時間を入力し直す手間が省ける。
請求項7の発明は、請求項4ないし請求項6の発明において、前記制御部が、前記自律型質問器および前記制御型質問器がICカードと通信する通常モードとは別の登録モードを有し、登録モードにおいてすべての種類のICカードとの通信を前記制御型質問器に実行させて通信が成立したICカードの種類を制御型質問器の通信の対象として用いることを特徴とする。
この構成によれば、ICカードを登録モードにおいて制御型質問器に近づけるだけで当該ICカードの種類を制御型質問器の通信の対象として設定することができる。要するに、制御型質問器の通信の対象となるICカードの種類の変更が容易である。
請求項8の発明では、請求項1ないし請求項3の発明において、前記制御型質問器は、複数種類のICカードと通信可能であって、通信の対象とするICカードの種類毎に1回の休止期間における通信の回数とそれぞれ時間の異なる複数の休止期間とを対応付けた処理テーブルが記憶された記憶手段を有し、前記タイミング手段は、前記推定手段で推定された休止期間を処理テーブルに照合し当該休止期間に対応する通信の回数を1回の休止期間における各種類のICカードとの通信の回数に設定する設定手段を有することを特徴とする。
この構成によれば、制御型質問器の通信の対象とするICカードの種類毎に1回の休止期間における通信の回数と休止期間とが処理テーブル上で対応付けられているので、制御部で休止期間を推定することによって、1回の休止期間における各種類のICカードとの通信の回数を自動的に設定することができる。要するに、制御型質問器の通信の対象とするICカードの種類毎の通信の回数を設定する手間が省ける。また、制御部においては、休止期間に対応する通信の回数を制御型質問器に記憶された処理テーブルから選択するだけの簡単な処理で各種類のICカードとの通信の回数を設定することができるので、制御部の構成を比較的簡単にすることができる。
本発明は、制御部が自律型質問器の休止期間を推定して推定された休止期間にICカードと通信させるように制御型質問器を制御することによって自律型質問器と制御型質問器との通信のタイミングをずらしたものであって、自律型質問器と制御型質問器との少なくとも一方が他方の通信に影響する程度に自律型質問器と制御型質問器とが互いに近接して配置されていても、それぞれの電波が混信することはなく互いに他方の通信を妨げることはないという利点がある。したがって、ICカードの読み取りが遅れたりデータを読み取れなくなる不具合が生じることはない。
(実施形態1)
本実施形態のICカード読取装置Aは、図2に示すように、非接触でICカードC1と通信する自律型質問器としてのリーダ1と、非接触でICカードC2と通信する制御型質問器としてのリーダ2と、マイクロコンピュータを用いた制御部3とで構成される。ただし、リーダ1が通信するICカードC1とリーダ2が通信するICカードC2とでは種類が異なる。本実施形態では両リーダ1、2と制御部3とが1つのハウジング(図示せず)内に収納されることにより、リーダ1とリーダ2とが互いに近接して配置されている。制御部3は、ICカード読取装置Aとは別に設けた認識装置4に接続されており、各リーダ1、2がICカードC1、C2から読み取ったデータを各リーダ1、2から読み取って認識装置4に伝送する。ICカードC1、C2から読み取られたデータは、認識装置4によって認識される。ICカードC3、C4については実施形態2に後述する。
本実施形態で用いるリーダ1は、図3に示すようにICカードC1に対してアンテナ5から特定の周波数の電波からなる搬送波(図4(a)参照)を送信することによって非接触で電力を供給し、この搬送波を用いてICカードC1と通信を行うものである。詳しくは、リーダ1はICカードC1に書き込みを行うライタとしての機能を有しておらず、ICカードC1が電力を供給されることにより搬送波を用いて非接触で自動的に返信する所定のデータ(図4(b)参照)をアンテナ5から受信するものである。
ICカードC1は、リーダ1から電力供給を受けて動作するものであって、上述した搬送波を送受信する無線送受信部(図示せず)と、データが記録されたメモリ(図示せず)と、メモリ内のデータを送信可能な形式で無線送受信部に送るCPU(図示せず)とを備えている。搬送波には13.56MHzの電波が一般に利用されるがこの周波数に限定するものではなく、リーダ1およびICカードC1も図3に示すものに限らず適宜設計される。
上述したリーダ1およびICカードC1の基本構成はリーダ2およびICカードC2においても同様であるが、リーダ1とリーダ2とは以下に説明するように通信を行うタイミングの制御が互いに異なっている。
すなわち、リーダ1は、外部からの制御には依らず自律的にICカードC1と通信するタイミングを決定するものであって、図5(a)に示すように、ICカードC1との通信を行う通信期間Pcと通信を休止する休止期間Prとを一定周期で交互に繰り返している。すなわち、リーダ1は、ICカードC1と通信を行う通信期間Pcに連続的に搬送波を送出しており、近傍に通信の対象であるICカードC1が存在する場合に、図5(b)に示すように通信期間Pc内においてICカードC1から搬送波を用いてデータを受信する。
一方、リーダ2は、外部から制御されてICカードC2と通信するタイミングを決定するものであって、上述した制御部3が出力する制御信号を受けてICカードC2との通信を開始する。すなわち、制御部3からリーダ2に対して制御信号が出力されるとリーダ2がICカードC2との通信を開始し、リーダ2から制御部3に対してICカードC2から読み取ったデータが伝送される。
ところで、本実施形態の制御部3は、以下に説明する構成を採用することによって、リーダ1の通信期間Pcを避けてリーダ2が通信するようにリーダ2に制御信号を出力するタイミングを決定している。
すなわち、制御部3は、図1に示すように、ICカード読取装置Aの電源投入直後に設定された所定のモニタ期間にリーダ1の通信期間Pcを検出する検出手段6と、検出手段6で検出された通信期間Pcに基づいてリーダ1の休止期間Prを推定する推定手段7と、推定手段7で推定された休止期間Prにリーダ2が通信するように制御信号を出力するタイミングを決定するタイミング手段8とを有している。ここで、モニタ期間は、少なくともリーダ1が通信期間Pcと休止期間Prとを交互に繰り返す一定周期以上の長さに設定されている。検出手段6は、図2に示すように、リーダ1に対してリーダ1が送出する搬送波を受信可能な距離に配置され搬送波を受信する電波受信手段としての検出アンテナ9を有し、検出アンテナ9がリーダ1の送出する搬送波を受ける期間をリーダ1の通信期間Pcとして用いている。
以下では上述した構成のICカード読取装置Aの動作を図6に示すフローチャートを参照して説明する。ICカード読取装置Aの電源が投入される(ステップS10)と、モニタ期間においてリーダ1が自律的に通信を開始する。制御部3は、モニタ期間に検出手段6によってリーダ1の通信期間Pcを検出し推定手段7により休止期間Prを推定する(ステップS11)。その後、リーダ1がICカードC1に対して通信を行い(ステップS12)、1回の通信期間Pcが終了すると制御部3はタイミング手段8によって決定されたタイミングで制御信号をリーダ2に出力する。その結果、リーダ2がリーダ1の休止期間Pr内に通信を行う(ステップS13)。リーダ2の通信が終了したときに、制御部3はタイミング手段8によってリーダ1の休止期間Prの残り時間内に再度リーダ2の通信が可能かどうかを判断し(ステップS14)、可能であればステップS13に戻り再度リーダ2の通信を行い、不可能であればステップS12に戻りリーダ1の通信を行う。
すなわち、本実施形態のICカード読取装置Aは、電源投入直後にリーダ1の休止期間Prの周期を推定し、その後はリーダ2が推定された休止期間Pr内で通信するように制御することによって、互いの電波を混信させることなくリーダ1とリーダ2とを動作させている。結果的に、リーダ1とリーダ2とは互いに他方の通信を妨げることがないから、ICカードC1、C2の読み取りが遅れたりICカードC1、C2からデータを読み取れなくなる不具合が生じることはない。
また、リーダ1が、搬送波を出力する期間(すなわち通信期間Pc)にタイミング信号を連続的に出力する出力手段(図示せず)を有する場合には、タイミング信号を受ける期間をリーダ1の通信期間Pcとして用いるように検出手段6を構成してもよい。すなわち、図7に示すように、出力手段の出力端10を制御部3に接続すれば、検出手段6はタイミング信号に基づいてリーダ1の通信期間Pcを検出することができる。ここにおいて、検出手段6がタイミング信号に基づいて通信期間Pcを検出するためには、タイミング信号は通信期間Pcおよび休止期間Prを繰り返す一定周期で出力されるものであればよく、たとえば休止期間Prに連続的に出力されるものであってもよい。
なお、電源投入直後にモニタ期間を設けるだけでなく、たとえば所定の経過時間毎にモニタ期間を設けることによって、実際の休止期間Prと推定手段7で推定された休止期間Prとのずれを小さく抑えることが望ましい。また、本実施形態で示したリーダ1、2に対してライタとしての機能を付加することによって、ICカードC1、C2のデータを書き換え可能とすることも考えられる。
(実施形態2)
本実施形態のICカード読取装置Aは、リーダ2がそれぞれ通信条件(たとえば使用周波数や変復調方式)の異なる複数種類のICカード(ここではC2、C3、C4の3種類)を通信の対象とする点が実施形態1と相違する。タイミング手段8は、図8に示すように、リーダ2が通信可能なICカードC2〜C4のすべての種類をそれぞれのICカードC2〜C4との通信にリーダ2が要する処理時間に対応付けて記憶した格納手段11と、1回の休止期間Pr内に通信可能なICカードC2〜C4の種類および通信の回数を格納手段11に記憶されたそれぞれの処理時間に基づいて決定し当該ICカードC2〜C4との通信を休止期間Pr毎に割り当てる割当手段12とを備える。
本実施形態では、制御部3は、3種類の制御信号を用いて、リーダ2が各種類の制御信号にそれぞれ対応して各種類のICカードC2〜C4と通信するようにリーダ2を制御しており、リーダ2がICカードC2、ICカードC3、ICカードC4の順に通信するように3種類の制御信号を順次出力する。3種類の制御信号は、それぞれICカードC2〜C4の各種類に対応付けて格納手段11に記憶される。
タイミング手段8は、具体的には、1回の休止期間Pr内においてリーダ2があるICカードとの通信を終えたときにリーダ2が次に通信する他の種類のICカードに対応する処理時間と休止期間Prの残り時間とを比較し、処理時間の方が小さければ(すなわち当該休止期間Pr内にリーダ2が次の通信を行う余裕があれば)次の制御信号の出力を当該休止期間Pr内に割り当て、対して処理時間の方が大きければ(すなわち当該休止期間Pr内にリーダ2が次の通信を行う余裕がなければ)次の制御信号の出力を次回の休止期間Prに繰り越す処理を行うものである。
すなわち、リーダ2がICカードC2との通信に処理時間T2、ICカードC3との通信に処理時間T3、ICカードC4との通信に処理時間T4をそれぞれ要する場合には、図9に示す1回目の休止期間Prにおいて、リーダ2がICカードC2と通信を終えたときの休止期間Prの残り時間内にICカードC3との通信が可能かどうかを、休止期間Prの残り時間と処理時間T3とを比較して判断する。図9(a)はリーダ1が送出する搬送波を示し、図9(b)はリーダ2が出力する搬送波を示し、図9(c)はリーダ2がICカードC2〜C4から搬送波を用いて受信するレスポンス信号を示している。ここで、ICカードC2〜C4は搬送波を用いてリーダ2から非接触でコマンド信号(図示せず)を受信すると、リーダ2に対して搬送波を用いて非接触でレスポンス信号を返信するものである。
図9においては、リーダ2は1回目の休止期間Pr内にICカードC2との通信後にICカードC3との通信が可能であるが、加えてICカードC4と通信することはできないのでICカードC4との通信は2回目の休止期間Prに繰り越される。2回目の休止期間Prにおいては、リーダ2はICカードC4との通信後にICカードC2との通信が可能であるが、加えてICカードC3と通信することはできないのでICカードC3との通信は3回目の休止期間Prに繰り越される。3回目以降の休止期間Prにおいても、それぞれ通信可能なICカードC2〜C4との通信が割り当てられる。
以下では上述した構成のICカード読取装置Aの動作を図10に示すフローチャートを参照して説明する。図10においては、ステップS20が図6のステップS10、ステップS21が図6のステップS11、ステップS25が図6のステップS12、ステップS27が図6のステップS13、ステップS29が図6のステップS14にそれぞれ相当するから、これらの処理については詳しい説明を適宜省略する。また、ステップS22およびステップS23の処理については後述する。
ICカード読取装置Aの電源が投入される(ステップS20)と、休止期間Prを推定した(ステップS21)後に、制御部3は格納手段11に記憶された3種類のICカードC2〜C4から最初に通信する種類のICカードC2を次回通信対象として設定し(ステップS24)、リーダ1の通信(ステップS25)に移行する。次に、制御部3は、格納手段11から次回通信対象としてのICカードC2に対応する制御信号を読み込み(ステップS26)、当該制御信号を出力する(ステップS27)。続いて、格納手段11に設定された次回通信対象をリーダ2が次に通信する種類のICカードC3に更新する(ステップS28)。その後、リーダ2の通信が終了したときに、制御部3はタイミング手段8によってリーダ1の休止期間Prの残り時間内に再度リーダ2の通信が可能かどうかを判断し(ステップS29)、可能であればステップS26に戻り再度リーダ2の通信を行い、不可能であればステップS25に戻りリーダ1の通信を行う。
要するに、1回の休止期間Pr内に複数種類のICカードC2〜C4に対する通信を割り当てることによって、1回の休止期間Pr内に1種類のICカードC2〜C4に対する通信のみを行う場合に比べて、すべての種類のICカードC2〜C4との通信が完了するまでに要する時間が短縮される。結果的に、任意のタイミングで近づけられたICカードC2〜C4にリーダ2が通信を開始するまでに要する平均時間を比較的短くできる。
また、ステップS21とステップS24との間に、制御部3がすべての種類のICカードC2〜C4との通信をリーダ2に実行させて、ICカードC2〜C4の種類毎に通信に要する時間を計測してこの時間をそれぞれの処理時間T2〜T4として格納手段11に記憶する処理(ステップS23)を追加することも考えられる。この場合には、制御部3は処理時間T2〜T4を自動的に計測して設定するから、格納手段11に処理時間T2〜T4を入力する手間がかからず、ソフトウェアの変更などで処理時間T2〜T4が変更されても処理時間T2〜T4を動的に変更することができる。
さらに、制御部3が上述した通常の動作を行う通常モードとは別に登録モードを有する構成を採用し、登録モードにおいてすべての種類のICカードC2〜C4との通信をリーダ2に実行させて通信が成立したICカードC2〜C4の種類をリーダ2の通信の対象として用いることも考えられる。すなわち、ステップS21とステップS23との間に、登録モードで制御部3を動作させてリーダ2の通信の対象とするICカードC2〜C4の種類を登録する処理(ステップS22)を追加して、リーダ2の通信の対象となるICカードC2〜C4の種類を容易に変更することが可能である。
なお、スイッチ操作により制御部3を登録モードで動作させることによって、リーダ2の通信の対象となるICカードC2〜C4の種類の変更を行う期間を任意に設定可能にすれば、リーダ2の通信対象となるICカードC2〜C4の種類を自由に変更することができる。
(実施形態3)
本実施形態のICカード読取装置Aは、実施形態2のICカード読取装置Aの構成を一部変更したものであって、リーダ2と通信可能なICカードC2〜C4のすべての種類をそれぞれのICカードC2〜C4との通信に要する処理時間に対応付けた処理時間テーブルをリーダ2側に記憶するようにした点に特徴がある。
リーダ2は、図11に示すように、上述した処理時間テーブルが記憶された記憶手段13を備える。処理時間テーブルにおいては、表1に示すように、ICカードC2〜C4の種類と処理時間T2〜T4とが一対一に対応付けられており、これらの処理時間T2〜T4は、リーダの製造時に規格値が入力されたり、すべての種類のICカードC2〜C4との通信をリーダ2に実行させてICカードC2〜C4の種類毎に通信に要する時間を計測し、これらの時間がそれぞれ自動的に書き込まれたりすることによって与えられるものである。
Figure 2005322212
一方、制御部3に設けられた格納手段11は、本実施形態では、制御部3にリーダ2が接続されたときに自動的にリーダ2の記憶手段13から処理時間テーブルを読み込んで格納する機能を有する。格納手段11に格納された処理時間テーブルは更新可能であって、通信可能なICカードC2〜C4の種類が異なる複数種類のリーダ2をそれぞれ制御部3に接続可能な場合には、制御部3に接続されたリーダ2を別の種類のリーダ2に交換したとしても、格納手段11の処理時間テーブルは交換後のリーダ2の処理時間テーブルに自動的に更新されることになる。要するに、制御部3にリーダ2を接続する度に格納手段11に格納された処理時間テーブルが更新されることになるので、制御部3に接続されたリーダ2を別の種類のリーダ2に交換したとしても、格納手段11に格納された処理時間テーブルを交換後のリーダの処理時間に応じて入力し直す手間がかからないという利点がある。
なお、格納手段11はスイッチ操作によりリーダ2の記憶手段13から処理時間テーブルを読み込んで格納する構成であってもよく、この場合には格納手段11に格納された処理時間テーブルを任意に更新することができる。その他の構成および機能は実施形態2と同様である。
(実施形態4)
本実施形態のICカード読取装置Aは、実施形態3で説明したICカード読取装置Aにおいて、リーダ2の記憶手段13に処理時間テーブルに代えて後述する処理テーブルを記憶したものである。また、本実施形態では、制御部3の構成として図11に示した割当手段12に代えて後述する設定手段(図示せず)を設けてある。
処理テーブルは、表2に示すように、リーダ2の通信の対象とするICカードC2〜C4の種類毎に1回の休止期間Prにおける通信の回数を、時間の異なる複数の休止期間Pr(S),Pr(T),Pr(U)にそれぞれ対応付けたものである。言い換えると、リーダ2が1回の休止期間Pr内に通信可能なICカードC2〜C4のうちどの種類のICカードC2〜C4とそれぞれ何回ずつ通信を行うかということを、複数の休止期間Pr(S),Pr(T),Pr(U)をそれぞれ対応付けたものである。表2では、通信の回数として、リーダ2の通信の対象とするICカードC2〜C4の種類を通信する順に左から並べて示し、各ICカードC2〜C4との通信の回数を括弧内に示している。これらの通信の回数は、たとえばリーダ2の製造時などICカード読取装置Aの始動前に、所望のデータが入力されることにより与えられるものである。
Figure 2005322212
一方、制御部3に設けられた格納手段11は、本実施形態では、制御部3にリーダ2が接続されたときに自動的にリーダ2の記憶手段13から処理テーブルを読み込んで格納する機能を有する。格納手段11に格納された処理テーブルは、実施形態3で説明した処理時間テーブルと同様に更新可能である。また、上述したように割当手段12に代えて設けられた設定手段は、推定手段7で推定された休止期間Prを処理テーブルに照合し当該休止期間Prに対応する通信の回数を1回の休止期間Prにおける各種類のICカードC2〜C4との通信の回数に設定する機能を有する。
上述した構成によれば、たとえば推定手段7で推定された休止期間Prが表2における休止期間Pr(S)であった場合には、設定手段は、1回の休止期間PrにおけるICカードC2との通信の回数を1回、ICカードC3との通信の回数を1回に設定する。すなわち、推定手段7で推定された休止期間Prが休止期間Pr(S)であった場合には、リーダ2は、1回の休止期間Prにおいて、ICカードC2と通信を1回行った後ICカードC3との通信を1回行うことになる。
要するに、本実施形態では、推定手段7で推定された休止期間Prに基づいてリーダ2が通信の対象とする各種類のICカードC2〜C4との通信の回数が自動的に設定されることになるので、ICカード読取装置Aの設置時などに通信の回数を設定する手間がかからない。しかも、制御部3においては、リーダ2に記憶された処理テーブル上で休止期間Prに対応する通信の回数を選択するだけの簡単な処理により各種類のICカードC2〜C4との通信の回数を設定することができるので、制御部3の構成を比較的簡単にすることができる。その他の構成および機能は実施形態3と同様である。
本発明の実施形態1の構成を示すブロック図である。 同上のICカード読取装置と認識装置およびICカードとの関係を示すブロック図である。 同上のICカード読取装置とICカードとを示す斜視図である。 (a)は同上のリーダ1からICカードに送信される搬送波、(b)は同上のICカードからリーダ1に送信される搬送波を示す説明図である。 同上のリーダ1の動作を示し、(a)は搬送波の送出、(b)は搬送波の受信を示すタイムチャートである。 同上の動作を示すフローチャートである。 同上のリーダ1が出力手段を有する場合の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態2の構成を示すブロック図である。 同上の動作を示し、(a)はリーダ1における搬送波の送出、(b)はリーダ2における搬送波の送出、(c)はリーダ2におけるレスポンス信号の受信を示すタイムチャートである。 同上の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態3の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 リーダ(自律型質問器)
2 リーダ(制御型質問器)
3 制御部
6 検出手段
7 推定手段
8 タイミング手段
9 検出アンテナ(電波受信手段)
12 割当手段
13 記憶手段
A ICカード読取装置
C1〜C4 ICカード
Pc 通信期間
Pr 休止期間
T2〜T4 処理時間

Claims (8)

  1. 電波を用いてICカードと非接触で通信を行う通信期間および通信を休止する休止期間を一定周期で交互に繰り返す自律型質問器と、外部から制御信号を受けて他の種類のICカードと電波を用いて非接触で通信を開始する制御型質問器と、制御型質問器に対して制御信号を出力する制御部とを備え、制御部は、所定のモニタ期間に自律型質問器の通信期間を検出する検出手段と、検出手段で検出された通信期間に基づいて自律型質問器の休止期間を推定する推定手段と、推定手段で推定された休止期間に制御型質問器がICカードと通信するように制御信号を出力するタイミングを決定するタイミング手段とを有することを特徴とするICカード読取装置。
  2. 前記検出手段は、前記自律型質問器が送出する電波を受信する電波受信手段を有し、当該電波を受ける期間を前記通信期間として用いることを特徴とする請求項1に記載のICカード読取装置。
  3. 前記自律型質問器はタイミング信号を前記一定周期で外部に出力する出力手段を有し、前記検出手段は出力手段からのタイミング信号に基づいて前記通信期間を検出することを特徴とする請求項1に記載のICカード読取装置。
  4. 前記制御型質問器は複数種類のICカードと通信可能であって、前記タイミング手段は、制御型質問器が通信の対象とする種類の各ICカードとの通信に要するそれぞれの処理時間に基づいて、1回の前記休止期間内に通信可能なICカードの種類と通信の回数とを決定し当該ICカードとの通信を休止期間毎に割り当てる割当手段を有することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のICカード読取装置。
  5. 前記制御部は、所定の計測期間にすべての種類のICカードとの通信を前記制御型質問器に実行させてICカードの種類毎に通信に要する時間を計測し当該時間を前記処理時間として用いることを特徴とする請求項4に記載のICカード読取装置。
  6. 前記制御型質問器は、通信可能なICカードのすべての種類をそれぞれのICカードとの通信に要する時間に対応付けた処理時間テーブルが記憶された記憶手段を有し、前記タイミング手段は、前記処理時間として処理時間テーブルの時間を用いることを特徴とする請求項4に記載のICカード読取装置。
  7. 前記制御部は、前記自律型質問器および前記制御型質問器がICカードと通信する通常モードとは別の登録モードを有し、登録モードにおいてすべての種類のICカードとの通信を前記制御型質問器に実行させて通信が成立したICカードの種類を制御型質問器の通信の対象として用いることを特徴とする請求項4ないし請求項6のいずれか1項に記載のICカード読取装置。
  8. 前記制御型質問器は、複数種類のICカードと通信可能であって、通信の対象とするICカードの種類毎に1回の休止期間における通信の回数とそれぞれ時間の異なる複数の休止期間とを対応付けた処理テーブルが記憶された記憶手段を有し、前記タイミング手段は、前記推定手段で推定された休止期間を処理テーブルに照合し当該休止期間に対応する通信の回数を1回の休止期間における各種類のICカードとの通信の回数に設定する設定手段を有することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のICカード読取装置。
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