JP2005322160A - タッチパネル付き表示装置 - Google Patents

Abstract

【課題】スイッチ操作部を含む表示部中の表示領域を有効に利用し、上記表示部を汚すことなく所定の入力操作が可能なタッチパネル付き表示装置を提供すること。
【解決手段】このタッチパネル付き表示装置は、ＣＰＵ１１によって制御され、ＬＣＤ表示部８とタッチセンサシート９とからなるタッチパネルディスプレイ２１を有している。ＬＣＤ表示部８は、画像表示領域とその周辺の周辺領域とを有している。周辺領域には、機能選択処理時にスイッチマークが表示される。タッチセンサシート９には、上記スイッチマークに対応した位置の左，右および上下に押圧操作用第一，第二入力スイッチ群９ａ，９ｂが配されている。機能選択処理時、ＬＣＤ表示部８の画像表示領域８ａには、第一，第二入力スイッチ群９ａ，９ｂに対応する位置に該入力スイッチ群の操作によって選択される機能を示す文字が表示される。
【選択図】図１

Description

本発明は、入力スイッチが配されるタッチパネル付き表示装置に関する。

従来のタッチパネル付き表示装置は、タッチパネルディスプレイの画面表示部全体にメニューを表示させ、上記画面表示部上のスイッチ部分を押圧操作することによってメニューの１つが選択される構成を有している。しかし、上記従来のタッチパネル付き表示装置では、画面表示部が押圧操作されるので、傷付けられたり、汚れたりして画面が見苦しくなってしまうという問題があった。

そこで、特許文献１に開示されたタッチパネル装置は、タッチパネル部の画面表示領域の周囲の画面表示領域外部に複数のスイッチ釦を配したものであり、該スイッチ釦を押圧操作することによって機器への各種情報の入力がなされる。

また、特許文献２に開示された画像出力システムにおけるタッチパネルディスプレイでは、該ディスプレイディスプレイ上の押圧操作されるスイッチ釦の部分にキー入力情報が記載されるようにしている。
特許文献１は、特開平８−１９０４５６号公報である。 特許文献２は、特開２００２−１８３８３２号公報である。

しかしながら、上記特許文献１のタッチパネル装置によれば、使用者は、押圧操作されるスイッチ釦がどのような機能の入力を行うものであるかを予め記憶しておく必要があり、操作を誤る可能性がある。しかし、それぞれを防止するために該スイッチ釦に入力機能を記載すると、スイッチ釦の数が多い場合、上記スイッチ釦の占めるエリアが増え、表示部が狭くなってしまう。

また、上記特許文献２においてもスイッチ釦のそれぞれにキー入力情報が表示されていることから同様にスイッチ釦の数が多い場合、上記スイッチ釦の占めるエリアが増え、表示部が狭くなってしまうという問題があった。

本発明は、上述の問題を解決するためになされたものであり、スイッチ操作部を含む表示部中の表示領域を有効に利用し、上記表示部を汚すことなく所定の入力操作が可能なタッチパネル付き表示装置を提供することを目的とする。

本発明の請求項１記載のタッチパネル付き表示装置は、所定の情報を表示するための表示部と、上記表示部の周辺に設けられた入力スイッチと、上記入力スイッチの設けられた位置に対応し、且つ上記入力スイッチとは異なる上記表示部の所定位置に、上記入力スイッチの機能を表示するための表示手段とを設けている。

本発明の請求項２記載のタッチパネル付き表示装置は、請求項１に記載のタッチパネル付き表示装置において、上記入力スイッチは、上記表示部の一部に形成されたタッチスイッチである。

本発明の請求項３記載のタッチパネル付き表示装置は、請求項１に記載のタッチパネル付き表示装置において、上記表示手段は、上記入力スイッチの設けられている位置の水平方向、又は垂直方向の位置に上記入力スイッチの機能を表示する。

本発明の請求項４記載のタッチパネル付き表示装置は、請求項１に記載のタッチパネル付き表示装置において、上記入力スイッチは、上記表示部周辺の左右のいづれかに設けられた第１入力スイッチと、及び、上記表示部周辺の上下のいづれかに設けられた第２入力スイッチにより構成され、上記表示手段は、上記第１入力スイッチの位置を通る水平線と、上記第２入力スイッチを通る垂直線の交差する位置に上記入力スイッチの機能を表示するものである。

本発明の請求項５記載のタッチパネル付き表示装置は、請求項４に記載のタッチパネル付き表示装置において、上記第１入力スイッチの操作から所定時間内に上記第２入力スイッチを操作したとき、その対応する機能の入力操作を有効にする。

本発明によれば、スイッチ操作部を含む表示部中の表示領域を有効に利用し、表示領域の占める面積を広くとるとともに、上記表示部を汚すことなく所定の入力操作が可能なタッチパネル付き表示装置を提供することができる。

以下、図を用いて本発明の実施形態について説明する。
図１は、本発明の一実施形態であるタッチパネル付き表示装置を内蔵するデジタルカメラのブロック構成図である。図２は、上記デジタルカメラにおけるタッチパネル付き表示装置の機能選択処理時における一表示例を示す図である。図３は、上記デジタルカメラにおけるタッチパネル付き表示装置の機能選択処理時における他の表示例を示す図である。

図１に示すように本実施形態のデジタルカメラ１０は、カメラ全体の制御を司り、さらに、タッチパネル付き表示装置の制御を行うＣＰＵ１１と、被写体像を撮影し、電気撮像信号として取り込む撮像部１２と、該撮像信号を画像データに変換する撮像制御部１３と、ＳＤＲＡＭ１５と、該画像信号をＳＤＲＡＭ１５に記録するためのメモリコントローラ１４と、ＳＤＲＡＭ１５に記録された画像データを着脱自在のＰＣカード１７に記録するためのカードＩ／Ｆ１６と、情報表示部と入スイッチを含むタッチパネルディスプレイ２１等からなるタッチパネル付き表示装置と、該タッチパネルディスプレイ２１のための画像処理部１８と、電源スイッチや機能選択処理の種類指定用スイッチやレリーズスイッチ等からなる操作部２２とを有してなる。

上記タッチパネル付き表示装置は、表示制御部１９，センサ入力部２０，タッチパネルディスプレイ２１およびＣＰＵ１１を有しており、撮影、または、再生時の画像表示モードでは、文字、または、画像等の画像表示を行い、さらに、スイッチ入力モードでは、タッチパネルディスプレイ２１の周辺部の所定箇所を押圧操作することによってスイッチ入力を行うことも可能である。

操作部２２に含まれる機能選択処理の種類指定用スイッチが操作された場合、ＣＰＵ１１に対して機能選択処理の種類を指定するための情報が出力される。

ＣＰＵ１１は、上記指定された機能選択処理にて上記タッチパネルディスプレイ２１上の操作位置に対応するスイッチオン情報をセンサ入力部２０を介して取り込み、該スイッチオン情報によって機能を選択して実行させる。

上記タッチパネルディスプレイ２１は、ＬＣＤ表示部８と、座標入力可能な透明感圧シートであってタッチスイッチ（入力スイッチ）を有するタッチセンサシート９とが重畳されて形成される。

ＬＣＤ表示部８は、図２，３に示すように画像表示のための表示手段を含む表示部である画像表示領域８ａと、画像表示領域外の周辺領域８ｂとを有している。画像表示領域８ａには、画像再生時、または、撮影時に画像が表示される。さらに、画像表示領域８ａの表示手段となる部分には、操作部２２によって機能選択モードの種類が指定されたとき、選択機能を示す文字等が表示される。例えば、図２の選択されるべき画像表示色種類を示す文字「セピア」６ａ等や図３の選択されるべき撮影モードの種類を示す文字「プログラム」７ａ等が所定の配置で表示される。一方、周辺領域８ｂには、機能を選択するための各スイッチマークがそれぞれ指定位置に表示される。例えば、図２，３に示される周辺左右にスイッチマーク（☆）１ａ〜３ａと１ｂ〜３ｂ、また、周辺上下にスイッチマーク（☆）４ａ，５ａと４ｂ，５ｂが表示される。

タッチセンサシート９は、少なくともＬＣＤ表示部８の周辺領域８ｂを覆う透明感圧シートである。このタッチセンサシート９には、周辺左右のスイッチマーク（☆）１ａ〜３ａと１ｂ〜３ｂ対応位置に配置されるスイッチとして、第一入力スイッチである水平方向の入力スイッチ群（タッチスイッチ）９ａが設けられる。さらに、周辺上下のスイッチマーク（☆）４ａ，５ａと４ｂ，５ｂ対応位置に配置されるスイッチとして、第二入力スイッチである垂直方向の入力スイッチ群（タッチスイッチ）９ｂが設けられる。該スイッチのオン情報は、センサ入力部２０を介してＣＰＵ１１に入力される。

ここで、タッチパネルディスプレイ２１の入力操作による機能選択動作を図２，３，４等を用いて具体的に説明する。
まず、再生状態にて操作部２２の機能選択処理の種類指定用スイッチによって機能選択処理の一例として画像編集機能が指定された場合、ＣＰＵ１１の制御のもとで図２に示すようにタッチパネルディスプレイ２１の周辺領域８ｂの左右にスイッチマーク（☆）１ａ〜３ａと１ｂ〜３ｂが表示される。また、画像表示領域８ａにてスイッチマーク１ａと１ｂ，２ａと２ｂ，３ａと３ｂを結ぶ水平ラインＨＬ上に該スイッチマークに対応する機能としての画像編集状態を示す文字、例えば、「セピア」，「モノクロ」，「リサイズ」が表示される。使用者は、上記画像編集状態を示す文字を参照して所望の表示状態に対応するスイッチマーク１ａ〜３ａ、または、１ｂ〜３ｂの何れかを押圧する。押圧されたスイッチマークの表示色が切り替わり、同時に該スイッチマークに対応する入力スイッチ群９ａの水平ラインＨＬ上の表示文字の表示色が特定色に切り替わる。そして、押圧されたスイッチのオン情報がセンサ入力部２０を介してＣＰＵ１１に取り込まれる。ＣＰＵ１１は、上記スイッチマークの押圧、すなわち、入力スイッチ群９ａのオンで選択された画像編集を実行するべく制御を行う。

次に、撮影準備状態にて操作部２２の機能選択処理の種類指定用スイッチによって機能選択処理の別の一例として撮影条件選択切り替えが選択された場合の動作について、図３の機能選択処理時での表示例、および、図４のサブルーチン「機能選択処理」のフローチャートを用いて説明する。

上記撮影条件切り替えモードが選択されると、本カメラ１０におけるメインルーチンにてサブルーチン「機能選択処理」が呼び出され、同時に図３に示すようにタッチパネルディスプレイ２１の周辺領域８ｂの左右にスイッチマーク（☆）１ａ〜３ａと、１ｂ〜３ｂが表示され、さらに、周辺領域８ｂの上下にスイッチマーク（☆）４ａ，５ａと、４ｂ，５ｂが表示される。また、画像表示領域８ａ上にはスイッチマーク１ａと１ｂ，２ａと２ｂ，３ａと３ｂをそれぞれ結ぶ各水平ラインＨＬとスイッチマーク４ａと４ｂ，５ａと５ｂをそれぞれ結ぶ各垂直ラインＶＬとが交差する部分に選択可能な機能の種類が表示される。すなわち、撮影条件を示す文字、例えば、プログラム露出撮影を行うモードを示す「プログラム」、マニュアル露出撮影を行うモードを示す「マニュアル」、シャッタ優先撮影を行うモードを示す「シャッタ優先」、スポーツ撮影を行うモードを示す「スポーツ」、絞り優先撮影を行うモードを示す「絞り優先」、ポートレート撮影を行うモードを示す「ポートレート」等が表示される。

ステップＳ０１において水平方向のスイッチマーク１ａ〜３ａ、１ｂ〜３ｂのいずれが押圧されたかがチェックされ、押圧されたスイッチマーク対応の入力スイッチ群９ａの１つのスイッチオン情報がＣＰＵ１１に取り込まれる。ステップＳ０２において、画像表示領域８ａ上の押圧されたスイッチマークに関連する部分の表示色が色替え表示される。例えば、スイッチマーク１ａ、または、１ｂが押圧された場合には、スイッチマーク１ａ，１ｂと該当する水平ラインＨＬ上の表示文字「プログラム」および「マニュアル」が所定色に色替えして表示される。なお、押圧されたスイッチマークも色替え表示される。

続いて、ステップＳ０３に進み、ＣＰＵ１１にてタイマ計時が開始される。ステップＳ０４に進み、垂直方向のスイッチマーク４ａ，５ａ、４ｂ，５ｂのいずれかが押圧され、入力スイッチ群９ｂのオンの有無がチェックされる。スイッチオンが検出された場合は、ステップＳ０６に進む。スイッチオンが検出されなかった場合は、ステップＳ０５にジャンプする。

ステップＳ０５にジャンプした場合、上記タイマ計時が所定時間を経過したかチェックされ、経過した場合は、ステップＳ０７に進み、機能選択（撮影モード選択動作）を中止してメインルーチンに戻る。経過していない場合は、ステップＳ０４に戻る。

ステップＳ０６に進んだ場合は、垂直方向のスイッチマーク４ａ，５ａ、４ｂ，５ｂのいずれが押圧されたか、すなわち、入力スイッチ群９ｂの何れがオンされたかを検出し、画像表示領域８ａ上の上記押圧スイッチマークに対する水平ラインＨＬと垂直ラインＶＬが交差する部分の表示を色替えして表示する。そして、上記色替えした表示の撮影モードが選択される。例えば、水平方向のスイッチマークの１ａ、または、１ｂが押圧され、かつ、垂直方向のスイッチマークの４ａ、または、４ｂが押圧された場合には、表示文字「プログラム」が色替えして表示され、カメラ１０はプログラム露出制御モードによる撮影が可能となる。

なお、スイッチマークを押圧してスイッチマークと共に表示文字が色替え表示されたとき、選択が間違っていたと使用者が判断した場合、再度、別のスイッチマークを押圧操作することによって異なる機能を選択するように処理することは、勿論可能である。

さらに、操作部２２の機能選択処理の種類指定用スイッチによって機能選択処理の１つを選択しただけで、スイッチマークと表示文字を表示した状態で無操作状態が所定時間を経過した場合も機能選択処理の選択状態を取り消すように処理することも可能である。

さらに、画像表示領域８ａ上に表示される上記表示文字に代えて該当する機能を表す色、または、画を表示するようにすることも可能である。また、通常の再生モード、または、撮影モードにおいて、必要に応じて操作スイッチを操作することによって周辺領域８ｂも含めた全領域にも画像を表示させるように切り換えることも可能である。

上述したように本実施形態のタッチパネル付き表示装置を適用するデジタルカメラ１０によれば、タッチパネルディスプレイ２１の画像表示領域８ａの周囲に設けられる周辺領域８ｂに入力スイッチ群に対応する押圧操作用スイッチマークが配置されていることから上記画像表示領域が傷付いたり、手垢で汚れることで画像が見えにくくなるといった危惧がなくなる。

また、画像表示領域８ａにて押圧操作用スイッチマークに関する水平ライン上、あるいは、水平ラインと垂直ラインとの交差部分の１次元、または、２次元的領域に機能内容を表示し、周辺領域８ｂにはスイッチマーク（☆）のみを配することで、周辺領域８ｂのエリアを狭くし、かつ、画像表示領域８ａをより広く、使って機能内容を表示することができる。したがって、画像表示領域８ａでの画像の観察が容易になると同時に画像表示領域８ａ上に表示される表示文字も大きくして、視認性のよい状態でその表示位置に対応するスイッチマークの水平のみの押圧操作、または、水平，垂直の２箇所の押圧操作を誤ることなく行える。また、従来のデジタルカメラにモード選択用として設けられる比較的に大型の十字キー等をディスプレイとは別に配置することが不要となり、デジタルカメラの小型化も実現できる。

なお、本実施形態は、デジタルカメラに適用した場合であったが、これに限らず、本発明の要旨は、ＬＣＤモニタ、あるいは、ＣＲＴモニタを適用する電子機器のタッチパネル付き表示装置にも適用可能である。

本発明のタッチパネル付き表示装置は、入力スイッチ部に対して表示領域（画像表示領域）の占める面積を広くとるとともに、上記表示領域を汚すことなく所定の入力操作が可能なタッチパネル付き表示装置として利用可能である。

本発明の一実施形態であるタッチパネル付き表示装置を内蔵するデジタルカメラのブロック構成図である。 図１のデジタルカメラにおけるタッチパネル付き表示装置の機能選択処理時における一表示例を示す図である。 図１のデジタルカメラにおけるタッチパネル付き表示装置の機能選択処理時における他の表示例を示す図である。 図１のデジタルカメラにおける機能選択処理時に呼び出されるサブルーチン「機能選択処理」のフローチャートである。

符号の説明

８ …ＬＣＤ表示部（表示手段）
８ａ…画像表示領域（表示部）
８ｂ…周辺領域（表示部の周辺）
９ａ…入力スイッチ群
（入力スイッチ，第一の入力スイッチ，
タッチスイッチ）
９ｂ…入力スイッチ群
（入力スイッチ，第二の入力スイッチ，
タッチスイッチ）
２１ …タッチパネルディスプレイ（表示部）
ＨＬ…水平ライン（第一のスイッチの位置を通る水平線）
ＶＬ…垂直ライン（第二のスイッチの位置を通る垂直線）

代理人 弁理士 伊 藤 進

Claims (5)

1. 所定の情報を表示するための表示部と、
   上記表示部の周辺に設けられた入力スイッチと、
   上記入力スイッチの設けられた位置に対応し、且つ上記入力スイッチとは異なる上記表示部の所定位置に、上記入力スイッチの機能を表示するための表示手段と、
   を設けたことを特徴とするタッチパネル付き表示装置。
2. 上記入力スイッチは、上記表示部の一部に形成されたタッチスイッチであることを特徴とする請求項１に記載のタッチパネル付き表示装置。
3. 上記表示手段は、上記入力スイッチの設けられている位置の水平方向、又は、垂直方向の位置に上記入力スイッチの機能を表示することを特徴とする請求項１に記載のタッチパネル付き表示装置。
4. 上記入力スイッチは、上記表示部周辺の左右のいづれかに設けられた第１入力スイッチと、及び上記表示部周辺の上下のいづれかに設けられた第２入力スイッチにより構成され、上記表示手段は、上記第１入力スイッチの位置を通る水平線と、上記第２入力スイッチを通る垂直線の交差する位置に上記入力スイッチの機能を表示するものであることを特徴とする請求項１に記載のタッチパネル付き表示装置。
5. 上記第１入力スイッチの操作から所定時間内に上記第２入力スイッチを操作したとき、その対応する機能の入力操作を有効にすることを特徴とする請求項４に記載のタッチパネル付き表示装置。

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