JP2005321640A - 光導波路素子 - Google Patents

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英明 荒井
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秀樹 南畝
Satoru Ouchi
悟 大内
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Abstract

【課題】 金属板やヒータによる歪みや応力、ヒータ加熱時の温度分布の影響受けにくい光導波路素子を提供する。
【解決手段】 基板上に入力導波路と出力導波路と入出力導波路に接続される位相差付与導波路とがそれぞれ一つ以上形成されて成る光導波路素子本体部に金属板或いはヒータ部が接着され、光導波路素子本体部の応力や温度を制御する光導波路素子において、
導波路素子本体部の厚さをd、導波路素子本体部の端面と該端面に最も近い位相差付与導波路との間隔をsとし、厚さdが所定厚さd0 に対してd≦d0 のとき、s≧dとし、d≧d0 以上のときs≧d0 とするように光導波路素子本体部が形成されるものである。
【選択図】 図3

Description

本発明は、応力や温度分布による特性劣化の小さな光合分波器等の光導波路素子に関するものである。
現在、活発に開発が行われている波長多重通信では、0.8nm間隔や0.4nm間隔といった狭い分波間隔の光合分波器が必要とされている。このような狭い分波間隔を実現するものとしてマッハツェンダ干渉計型光合分波器やアレイ導波路型回折格子(AWG)といった光導波路素子がある。
例えば、図8は従来の光導波路素子の上面図である。
図8に示すように、光導波路素子は、基板の厚さ1mmのインターリーブ光合分波器である光導波路素子本体部51がヒータに接着されたものである。インタリーブ光合分波器は、ある波長間隔の信号群を2倍の波長間隔の2つの信号群に分波する、或いは逆に、ある波長間隔の信号群を1/2の波長間隔の信号群に合波する素子である。光導波路素子本体部51は、光路長差の異なる一対の位相差付与導波路24からなる非対称マッハツェンダ型導波路26,28,30が光カプラ25,27,29,31を介して3つ縦列接続された光回路21が形成されている。さらに、光回路21と同構造の光回路32,33が2つ逆に縦列接続され、各光回路21,32,33にそれぞれ一対の入出力導波路23が接続されている。
入力ポート22aから各波長間隔が等しい波長λ1,λ2,λ3,λ4の波長多重信号光を入力すると、出力ポート22bからは波長λ1,λ3の信号光が出力され、出力ポート22cからは波長λ2,λ4の信号光が出力され、波長間隔が2倍の信号群に分波される。
これらの光導波路素子は光信号を一旦複数の導波路(位相差付与導波路24)に分配し、複数の導波路の光路長差によって所望の分波間隔が得られるものである。導波路に入力された光信号は、近接或いは合流された複数の位相差付与導波で干渉がおこる。位相差付与導波路で付与される位相差は光信号の波長によって異なるため、干渉で強めあう光波の山の位置が異なり合分波器として機能する。よって、位相差付与導波路で付与される位相差すなわち光路長差は合分波器の特性に大きく影響する。
光路長差は導波路長だけでなく導波路の屈折率によっても変化し、導波路の屈折率は応力や温度によって変化する。屈折率への環境温度の影響を排除するために、波長多重通信で用いられる光導波路素子は金属板やヒータに接着されて用いられる事が多い。例えば、環境温度が70℃以下の環境下で使用する場合は、ヒータ温度を70℃以上にして、環境温度が変化しても光導波路素子の温度が常に一定になるように保ちながら光導波路素子を動作させている。
環境温度に依存しない光導波路素子には、スラブ導波路を分断させることで透過中心波長の温度依存性を補正するアレイ導波路回折格子がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−305361号公報
しかしながら、光導波路素子本体部51の端面から位相差付与導波路24が十分に離れていない場合、たとえ素子単体で所望の特性が得られていてもパッケージングするための金属板や動作温度を一定に保つためのヒータに光導波路素子本体部51を接着すると、その際に生じる歪みや応力による影響やヒータで加熱した場合に生じる温度分布の影響で特性が劣化してしまう問題があった。
例えば、従来の光導波路素子において、光導波路素子本体部51の位相差付与導波路24と各端面との距離A〜Dのうち、基板端面19に最も近い距離Cは0.5mmである。ここで、図9に示す従来の光導波路素子本体部51を75℃の恒温槽に入れて測定した波長損失特性(特性線61)と、ヒータを備えた光導波路素子をヒータにより加熱して測定した波長損失特性(特性線62)とを比較した。ヒータ加熱した光導波路本体部の利得が恒温槽で加熱した光導波路素子本体部の利得に対して約半分程度に下がっている。つまり、ヒータによる加熱で生じる素子内温度分布の影響により波長損失特性が劣化している。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、金属板やヒータによる歪みや応力、ヒータ加熱時の温度分布の影響を受けにくい光導波路素子を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、基板上に入力導波路と出力導波路と入出力導波路に接続される位相差付与導波路とがそれぞれ一つ以上形成されて成る光導波路素子本体部に金属板或いはヒータが接着され、光導波路素子本体部の応力や温度を制御する光導波路素子において、
導波路素子本体部の厚さをd、導波路素子本体部の端面と該端面に最も近い位相差付与導波路との間隔をsとし、厚さdが所定厚さd0 に対してd<d0 のとき、s≧dとし、d≧d0 以上のときs≧d0 とするように光導波路素子本体部が形成される光導波路素子である。
請求項2の発明は、上記所定厚さd0 が1mmである光導波路素子である。
請求項3の発明は、上記光導波路本体部の上面に応力付与部材として金属膜が形成される光導波路素子である。
請求項4の発明は、上記光導波路素子本体部は、上記位相差付与導波路が非対称マッハツェンダ型導波路を形成するインターリーブ光合分波器である光導波路素子である。
請求項5の発明は、上記光導波路素子本体部は、上記位相差付与導波路が複数のアレイ導波路であり、該アレイ導波路の両端にはスラブ導波路が接続されるアレイ導波路型回折格子である光導波路素子である。
本発明によれば、金属板やヒータ接着による歪みや応力、ヒータ加熱時の温度分布の影響を受けにくいという優れた効果を発揮する。
以下、本発明の好適な一実施形態を添付図面に基づいて詳述する。
本発明の特徴は、位相差付与導波路を導波路素子端面から遠ざけることにあり、遠ざける距離が大きい程効果は大きいが、素子サイズが大きくなりコスト等の面から考えるとできるだけ小さくしたい。そこで、本発明者らは、位相差付与部導波路と導波路端面との間隔の最小値を実験的、経験的に見出し、本発明に至った。
図1は本発明に係る光導波路素子の好適な実施の形態を示した平面図であり、図2は図1の2A−2A線断面図である。
図1及び図2に示すように、本実施の形態の光導波路素子10は、石英基板17上に光回路が形成された光導波路素子本体部11と、光導波路素子本体部11に接着されたヒータ12とを備える。
また、光導波路素子10の基板端面19に備わる入出力ポート22には入出力用ファイバ等の入出力手段14,15,16が接続され、入出力手段14が接続された入出力ポート22が入力ポート22a、入出力手段15,16が接続された入出力ポート22、22がそれぞれ出力ポート22b,22cとなる。
光導波路素子10は光導波路素子本体部11の動作温度を一定に保つためにヒータ12上に光導波路素子本体部11の石英基板17側が樹脂接着剤13を介して接着されている。ヒータ12は光導波路素子本体部11(クラッド18)の上面に取り付けてもよい。光導波路素子本体部11を金属板やヒータ12に接着して光導波路素子10とし、パッケージに収納して光合分波器として用いられる。本実施の形態ではヒータ12の材料としてAlNを用いた。
次に、光導波路素子本体部11について説明する。
図3及び図4に示すように、光導波路素子本体部11は、厚さ1mmの石英基板17上に断面矩形状の入出力導波路(コア)23,位相差付与導波路(コア)24が形成され、コア23,24を覆うようにクラッド18が形成されている。コア23,24の材料はGeO2−SiO2、クラッド18の材料は基板同様SiO2 である。コア23,24はスパッタリング法でコアとなる層を形成した後、フォトリソグラフィとリアクティブイオンエッチング(RIE)でパターンを形成し、クラッド18の形成はCVD法により行った。石英基板17からクラッド18上面まで含めた光導波路素子本体部11の厚さは1.05mmである。
光導波路素子本体部11は、複数の非対称マッハツェンダ型導波路26,28,30が直列多段に接続された光回路21に、それと同構成の2組の光回路32,33が縦列に接続されて構成されるインタリーブ光合分波器である。
光回路21,32,33の各々において、一対の入出力導波路23に、一対の位相差付与導波路24,24からなる非対称マッハツェンダ型導波路26,28,30が3つ直列に接続されている。入出力導波路23と非対称マッハツェンダ型導波路26、及び非対称マッハツェンダ型導波路26、28同士は、光カプラとして伝搬光を3dB分岐させるMMIカプラ25、27を介してそれぞれ接続されている。また、非対称マッハツェンダ型導波路28、30同士は光カプラとして方向性結合器29を介して接続されている。
上記光回路21の非対称マッハツェンダ型導波路30にはそれぞれ光回路21と同構成の光回路32,33の非対称マッハツェンダ型導波路30、30がそれぞれ接続されている。非対称マッハツェンダ型導波路30,30同士は、方向性結合器31、31とその間に形成される接続用導波路34を介して接続されている。
導波路(入出力導波路23、非対称マッハツェンダ型導波路26,28,30)同士を接続する光カプラは結合効率の違いによって使い分けられており、結合効率を大きくする箇所にはMMIカプラ25,27、小さくする箇所には方向性結合器29,31によって接続されている。
各光回路21,32,33を構成する入出力ポート22及びマッハツェンダ型導波路26,28,30、MMIカプラ25,27、方向性結合器29,31はそれぞれ同列に整列するよう配置され、各入出力ポート22、22,22が基板の同端面側に位置する。
さらに、光導波路素子10の特徴として、基板端面19に最も近い位相差付与導波路24と基板端面19との間隔sは、光導波路素子の厚さが所定厚さd0 に対してd<d0 のとき、s≧dとし、d≧d0 のとき、s≧d0 以上となるように光導波路素子本体部11は形成される。
本実施の形態では、図3において各基板端面19から位相差付与導波路24までの距離A1,B1,C1,D1のうち、最も短い距離をsとし、本実施の形態で所定厚さd0 を1mmとした。即ち、光導波路素子本体部11は厚さdが1.05mmであるため、d>d0 を満たすので、基板端面19から最も近い位相差付与導波路24までの距離(距離C1 )を1.2mmとした。
次に、本実施の形態の作用について説明する。
入力ポート22aより入力された波長間隔0.4nmの波長多重光(波長λ1,λ2,λ3,λ4)は、非対称マッハツェンダ型導波路26で、光路長差ΔLに依存した波長間隔周期で分波される。マッハツェンダ型導波路28,30は分波された伝搬光の各通過帯域を平坦化する光回路であり、マッハツェンダ型導波路28,30を通過させることで箱形の波長損失特性が得られる。
光回路32,33は分波された伝搬光のクロストークを減少させるための光回路である。光回路21を伝搬した光を光回路21と同構成の光回路32,33に逆方向から入射させることで、光回路21で生じた分散を相殺してクロストークを減少させる。よって、出力ポート22bからは、波長λ1 ,λ3 …に分波され、その波長特性が平坦化かつクロストークが抑制された光が出力される。同様に、出力ポート23cからは波長λ2 ,λ4 …に分波された光が出力される。
ここで、ヒータ加熱時の光導波路素子本体部11の素子温度分布の影響について説明する。光導波路素子10はヒータ12により光導波路素子本体部11の動作温度を一定に保つようにしている。光導波路素子本体部11はヒータ12と接している面以外は外気(空気)と接することになる。
従来の光導波路素子では、素子端面の温度と素子内部の温度には差が生じ、基板端面19近くにある位相差付与導波路24と内部にある位相付与導波路24とで温度に違いが生じる。導波路の屈折率は温度依存性を有するため、導波路間で屈折率の違いが生じ、その結果、光路長差が設計値からずれてしまい、所望の特性が得られなくなる。
これに対し、光導波路素子本体部11は厚さdが1.05mmであり、基板端面19から最も近い位相差付与導波路24までの距離(距離C1 )を1mm以上としているので、ヒータ12による素子内温度分布の影響を受けにくくしているため、位相差付与導波路24間での温度差による屈折率変化が殆どなく、良好な波長特性を得ることができる。
ここで、本実施の形態の光導波路素子10と恒温槽で温度均一に保持された光導波路素子本体部との波長損失特性を比較する。
図5は、長波長帯域のASE(増幅自然放出)光を入力ポート22aから入力し、出力ポート22bからの出力を光スペクトルアナライザで波長損失特性を測定したものである。ヒータの温度は75℃とし、恒温槽内の光導波路本体部の温度も75℃とした。
図5に示すように、光導波路素子10の波長損失特性は特性線35であり、恒温槽内で温度保持された光導波路本体部の波長損失特性は特性線61であり、特性線35,61共に、同じ波長帯でピークとなり、その帯域幅も略同じである。よって、従来の光導波路素子と比べて、恒温槽の特性と特性変化が小さくなっているため、本実施の形態の光導波路素子本体部11における温度分布は均一になっていることがわかる。
素子内温度分布の影響は、絶対値の影響(素子全体の温度変化の影響)よりも素子内の温度差の影響の方が重要である。つまり、ヒータ全体の温度が0.1℃均一に変化してもたいした影響はないが、位相差付与導波路間に0.1℃の温度差があると影響は大きい。この現象は光導波路素子の厚さと関連があり、導波路素子が薄い場合には素子端面と内部との温度差は小さくなる。その他様々な条件に左右されるが、様々なケースで位相差付与導波路24を光導波路素子本体部11の厚さと同程度基板端面19から離せば十分である結論に到達した。
また、金属板やヒータ12を接着するだけでも歪みや応力の影響により特性が変化する現象がみられる。実験の結果から、基板端面19に近い位相差付与導波路24の光路長に変化がおこっていることが推測される。ヒータ接着の条件等にも左右されるが、素子厚さが1mm未満の場合は素子厚さ以上、素子厚さが1mm以上の場合は1mm以上離せば接着の影響を防ぐことができる。
本実施の形態では基板が石英ガラスで形成された石英基板17を用いたが、シリコン(Si)基板でも同様の効果が得られる。ただし、光導波路素子本体部にSi基板を用いる際は、基板とコアとの間に十分な下部クラッド層を形成するとよい。
光導波路素子10は基板17にヒータ12を接着しているため、基板17上の導波路23,24はヒータ接着による歪みの影響を受けにくい。また、ヒータ12に限らず、パッケージングのため金属板を接着する際も基板17に接着することで歪みの影響を受けにくくすることができる。逆に、クラッド18の表面にヒータや金属板を装着することで、光導波路素子本体部11への熱の分布を均一にすることができる。さらに、熱の分布を均一にするために、クラッド表面に金属板の代わりに金属膜を形成してもよく、金属板を光導波路素子本体部11に貼り付ける工程を省略でき、光導波路素子の実装組立が簡単に行うことができ、製造の低コスト化が可能となる。
本実施の形態では所定厚さd0 を1mmとしたが、基板材料や、導波路の材料、光導波路素子本体部の平面積対厚さ比、光回路構成、ヒータ温度等の諸条件によって、基板端面と位相差付与導波路との距離を決定する基準となる所定厚さを適宜選定してもよい。
また、光学特性の一つでアイソレーション(所定のポートに不要な光信号が入り込んでしまう割合)を満足させるために、仕様に応じて光導波路素子本体部11の端面19と位相差付与導波路24との間隔を決定することでアイソレーションを所望の値に設定することができる。
図6は、基板厚さ1mmとした光導波路素子本体部11の基板端面19と位相差付与導波路24との距離と、アイソレーション値との関係を示した図である。尚、黒丸のプロット点は、光導波路素子10において、入力ポート22aから入力され、2つの光回路21,32を通って出力ポート22bから出力される光路におけるアイソレーションを値を示し、白三角のプロット点は入力ポート22aから入力され、2つの光回路21,33を通って出力ポート22cから出力される光路におけるアイソレーション値を示している。
図6に示すように、特性線37は、距離が0.3mmのとき35dBのアイソレーションで徐々に距離を大きくするにつれてアイソレーションは緩やかに大きくなっている。特性線37によって所望のアイソレーションを得るために必要な素子端面と位相差付与導波路との間隔を求めることができる。
また、特性線37は基板の厚さが1mm時のものであるため、基板の厚さが異なる場合には所定の厚さでアイソレーションと基板端面19と位相差付与導波路24との間隔と測定して作製した近似曲線に基づいて、端面19と位相差付与導波路24との間隔を決定してもよい。これにより、基板端面19と位相差付与導波路24との間隔を必要最低限の大きさにでき、光導波路素子10の素子サイズを極力小さくすることができる。
光導波路素子10は波長多重通信システムで使用される波長フィルタとして用いられる。特に、光信号周波数間隔が50GHzや25GHzといった信号間隔が狭い、高密度波長多重通信システムに用いることができる。
また、副次的な効果として、素子ハンドリングミスにより端面が欠けた場合でも導波路自体への影響を少なくできる。
次に本発明に係る他の実施の形態について説明する。
図7に示すように、光導波路素子の光導波路素子本体部41は、入出力導波路44,48と、位相差付与導波路として複数のアレイ導波路46と、入出力側スラブ導波路45,47とを備えるアレイ導波路型回折格子(AWG:Array Waveguide grating )である。本体部端面の入力端42から延出する入力導波路44には入力側スラブ導波路45が接続され、入力側スラブ導波路45の他端に複数のアレイ導波路46が接続されている。アレイ導波路46は各々長さが異なっている。全てのアレイ導波路46は出力側スラブ導波路47に接続され、その他端に複数の出力導波路48が接続され、その出力導波路48は本体部端面の出力端42まで形成されている。
光導波路素子本体部41では、入力導波路44から入力された信号光は、入力側スラブ導波路45で拡がり、各アレイ導波路46に伝搬する。各アレイ導波路46はそれぞれ光路長差が異なるため、出力側スラブ導波路47で干渉して、波長の異なる光に分波され、分波された光はそれぞれ複数の出力導波路48から出射される。また、光導波路素子本体部41は、出力導波路48から波長の異なる光をそれぞれ入射させると、入力導波路47側から波長多重化された光が出力される合波器ともなる。
光導波路素子は、光導波路素子本体部41に形成される光回路が上述の前実施の形態と異なるが、歪みや応力、温度に対して同様の効果を有する。位相差付与導波路であるチャネル導波路のうち最も基板端面に近い(最外の)アレイ導波路46と基板端面19との間隔(距離C2)と、光導波路素子本体部41の厚さとを考慮して、最外のアレイ導波路46と基板端面19との間隔を決定することにより、ヒータ加熱による温度分布の影響や金属板やヒータ接着による応力等の影響を受けにくくすることができ、所望の光特性を得ることができる。
本実施の形態の光導波路素子を示す平面図である。 図1の2A−2A線断面図である。 図1の光導波路素子本体部を示す上面図である。 図3の4A−4A線断面図である。 図1の光導波路素子の波長損失特性を示す図である。 導波路本体部端面と位相差付与導波路との間隔とアイソレーションとの関係を示す図である。 他の実施の形態の光導波路素子の本体部を示す上面図である。 従来の光導波路素子本体部を示す透明上面図である。 図8の光導波路素子の波長損失特性を示す図である。
符号の説明
10 光導波路素子
11 光導波路素子本体部
12 ヒータ
19 基板端面
23 入出力導波路
24 位相差付与導波路
26,28,30 非対称マッハツェンダ型導波路

Claims (5)

  1. 基板上に入出力導波路と、該入出力導波路に接続される位相差付与導波路とがそれぞれ一つ以上形成されて成る光導波路素子本体部に金属板或いはヒータが接着され、光導波路素子本体部の応力や温度を制御する光導波路素子において、
    導波路素子本体部の厚さをd、導波路素子本体部の端面と該端面に最も近い位相差付与導波路との間隔をsとし、厚さdが所定厚さd0 に対してd<d0 のとき、s≧dとし、d≧d0 以上のときs≧d0 とするように光導波路素子本体部が形成されることを特徴とする光導波路素子。
  2. 上記所定厚さd0 が1mmである請求項1記載の光導波路素子。
  3. 上記光導波路本体部の上面に金属膜が形成される請求項1または2記載の光導波路素子。
  4. 上記光導波路素子本体部は、上記位相差付与導波路が非対称マッハツェンダ型導波路を形成するインターリーブ光合分波器である請求項1から3いずれかに記載の光導波路素子。
  5. 上記光導波路素子本体部は、上記位相差付与導波路が複数のアレイ導波路であり、該アレイ導波路の両端にはスラブ導波路が接続されるアレイ導波路型回折格子である請求項1から3いずれかに記載の光導波路素子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009522595A (ja) * 2005-12-29 2009-06-11 ネオフォトニクス・コーポレイション 光学部品の熱制御

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