JP2005321157A - 燃焼器ノズル構造 - Google Patents

燃焼器ノズル構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2005321157A
JP2005321157A JP2004140394A JP2004140394A JP2005321157A JP 2005321157 A JP2005321157 A JP 2005321157A JP 2004140394 A JP2004140394 A JP 2004140394A JP 2004140394 A JP2004140394 A JP 2004140394A JP 2005321157 A JP2005321157 A JP 2005321157A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chamber wall
nozzle
oil chamber
nozzles
combustion chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2004140394A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuo Ishiguro
達男 石黒
Katsunori Tanaka
克則 田中
Tsuguo Hasegawa
貢生 長谷川
Yoshiyuki Morii
喜之 森井
Yoshitaka Terada
義隆 寺田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2004140394A priority Critical patent/JP2005321157A/ja
Publication of JP2005321157A publication Critical patent/JP2005321157A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Nozzles For Spraying Of Liquid Fuel (AREA)

Abstract

【課題】
本発明の目的は、高温環境下において長時間安定した燃料噴射を行うことのできる燃焼器ノズルを提供することである。
【解決手段】
燃焼器ノズルに備えられたノズルにおいて、外管と内管および油室との間に断熱層が形成されることにより、高温の燃焼領域に曝されている外管から流入する熱の経路を断ち切り、油室内および内管内での燃料のコーキングを防止することができる。このとき、油室と内管とはОリングを使用せずに溶接によって直接接合されて油室から断熱層へ燃料が漏れるのを防ぎ、Оリングのメンテナンスが不要になる。
また、燃焼器ノズルの断熱層において、複数のノズルの内管が互いにオーバーラップしないように配置されるため、この部分で外管と内管との温度差で生じる管の伸縮による物理的な長さのズレを吸収することができ、外管および内管の長寿命化を図ることができる。
【選択図】図8

Description

本発明はガスタービン燃焼器のノズル構造に関する。
ガスタービン燃焼器において、燃焼室で安定的な燃焼を確保することは従来からの課題であった。特に高温環境となる燃焼室において、燃焼器ノズルから安定で均一な燃料噴射が行われないと、燃焼室での燃焼が不安定な状態となる。燃焼室での燃焼が不安定になると、燃焼領域で火炎の吹き消えが生じる場合もある。また、燃焼室での燃焼が不安定になると、燃焼室の内壁や、燃焼室の下流に配置されているタービンなどの高温部品に温度の不均一分布が生じる。この温度の不均一分布により、高温部品に熱応力が生じて部品が破損したり部品寿命が短くなる。
燃焼器ノズルから燃焼室への燃料噴射が不安定になる原因としては、ノズル配管が高温環境下に曝されて、ノズルの配管内を流れる燃料がコーキング(炭化)を起こし、ノズルの噴射口に詰まってしまうことが挙げられる。
上記の理由により、特に高温環境下で長時間安定して燃料噴射を行うことのできる燃焼器ノズルの開発が行われてきた。従来の燃焼器ノズルが備えているノズルの構成を図1に示している。従来のノズル1は、外管9、内管5、油室7、Оリング6、Оリングホルダ8を備えている。内管5が外管9の噴射口3向きに挿入されて噴射口3近傍でロー付け2されている。
燃料が充填された油室7に圧力が加えられると、油室7から油室7に挿入されている内管5に燃料が押し出される。油室7から押し出された燃料は内管5を送られて、外管9の先端部に設けられている噴出口3から燃焼室内に噴出される。内管5と外管9との間には断熱層4が形成されており、高温環境に曝される外管9の高温が内管5に直接伝導されて内管5内を流れる燃料にコーキングが起こるのが防止されている。また、燃料が充填されている油室7と、外管9との間にも空洞部である断熱層4が設けられており、外管9から油室7に直接熱が伝導するのが防止されている。油室7から断熱層4に燃料が漏れるのを防止するために、油室7と断熱層4との間にОリングホルダー8を介してОリング6が封入されている。
従来のノズル1では、油室7に充填されている燃料および内管5内を送られている燃料を外管9が曝されている高温から熱的に断熱するために外管9と内管5および油室7との間に断熱層4が設けられている。これにより、燃料が高温になりコーキングが起きるのが防止されている。また、断熱層4と油室7との間にはОリング6が封入されて油室7に充填されている燃料が断熱層4に漏れ出すのが防止されている。内管5と外管9とは熱的に隔離されていることで、内管5と外管9との間には温度差により物理的な伸縮によるズレが生じる。しかし内管5は、外管9へロー付け2されている部分を支持点として油室7側の端は自由端とされているので両者の温度差からくる物理的な伸縮は自由端で緩和される。これにより、内管5および外管9を形成している部品の長寿命化をはかることができる。しかし、従来のノズル1ではОリング6が燃料漏れ防止のためのシールとして使用されているため、メンテナンスを実施することにより定期的にОリング6を交換する必要があった。
上記技術に関連したいくつかの提案がされている。
例えば、特開2000−39147に開示されている「フレキシブルジョイントを備えた燃焼器パイロットノズル」では、外側円筒と、内側円筒とが周囲に所定空間を保って同心状に配置された燃焼器パイロットノズルが提案されている。外側円筒と、内側円筒との隙間に設けられた上記空間には、ガス燃料が流されてノズル先端部より噴射される。また、内側円筒の中心部には油燃料ノズルが挿入されて、油燃料がノズル先端部より噴射される。外側円筒は前後で2分割構造とされており、同分割部は前後に伸縮自在な部材で作られたフレキシブルジョイントで連結されている。
また、特開2002−349854に開示されている「ガスタービン燃焼器のパイロットノズルおよび供給路変換器」では、パイロットノズルの軸方向に設けられる筐体に油燃料供給管を通すとともに当該油燃料供給管と筐体の間に遮熱空気層が形成され、複数のアトマイズ流体供給路が筐体の周方向に設けられるガスタービン燃焼器のパイロットノズルが提案されている。
また、特許第3495730号に開示されている、「ガスタービン燃焼器」では、複数のメインノズルをパイロットノズルの周囲に取り付けるノズル管台を備えたガスタービン燃焼器が提案されている。ノズル管台は、車室に取り付けられるためのフランジと、油燃料導入路を複数のメインノズルの油燃料供給路に分岐させるマニホールドとを有している。パイロットノズルは、ノズル管台の中央に設けられたスリーブを貫通しており、メインノズルはスリーブ取り付けフランジに取り付けられている。ノズル管台のスリーブには、隙間をあけてスリーブ取り付けフランジのスリーブ先端が接合されている。さらに、スリーブ取り付けフランジのフランジの周囲はノズル管台に接合されてスリーブ取り付けフランジのフランジとノズル管台との間に空間が設けられることにより、空気断熱層が形成されている。
特開2000−39147号 特開2002−349854号 特許第3495730号
本発明の目的は、高温環境下において長時間安定した燃料噴射を行うことのできる燃焼器ノズルを提供することである。
以下に、[発明を実施するための最良の形態]で使用する括弧付き符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための最良の形態]の記載との対応関係を明らかにするために付加されたものであるが、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明の燃焼器ノズルは、複数のノズル(21,31,41,51,61,71)を備え、複数のノズルの1本は、内管(25,35,45,55,65,75)と、外管(29,39,49,59,69,79)と、油室壁(200)を備えた油室(27,37,47,57,67,77)とを備え、内管の一端が油室に接合され、もう一端が燃焼室壁(100)を通って外管に挿入されてから外管と接合されることにより、外管と内管との間、および油室壁と内管が通っている燃焼室壁との間に断熱層(24,34,44,54,64,74)が形成され、内管は油室壁と内管が通っている燃焼室壁との間に形成されている断熱層において屈曲部を有し、複数のノズルは、油室壁および燃焼室壁を共通とし、油室壁と複数のノズルのそれぞれの内管が通っている燃焼室壁との間に形成されている断熱層において、複数のノズルのそれぞれの内管(25,35,45,55,65,75)が互いに干渉しないように配列されている。
また、本発明の燃焼器ノズルは、n本(nは2以上の整数)のノズル(21,31,41,51,61,71)を備え、油室壁(200)と燃焼室壁(100)とには、それぞれ同一半径の円周上に内管(25,35,45,55,65,75)が通れる口径を有するn個の穴が均等間隔に設けられ、油室壁(200)と燃焼室壁(100)とはそれぞれの円周の原点がノズルの軸方向の同一軸上に揃えられて平行に配置され、燃焼室壁(100)に設けられたn個の穴の配置は、円周の原点を中心に油室壁(200)に設けられたn個の穴の配置に対して時計方向あるいは逆時計方向にθ(θ≦360°/n)だけ回転させられ、n本のノズルのそれぞれの内管の一端が油室壁(200)に設けられたn個の穴のうちのそれぞれ1つの穴に接合され、もう一端が、燃焼室壁(100)に設けられてノズルの一端が接続された穴にノズルの軸方向に一致された状態から時計方向あるいは逆時計方向にθ(θ≦360°/n)だけ円周の原点を中心に回転させられた穴を通るようにn本のノズルのそれぞれの内管(25,35,45,55,65,75)が互いに干渉せずに配置されている。
また、本発明の燃焼器ノズルは、n本(nは2以上の整数)のノズル(21,31,41,51,61,71)を備え、油室壁(200)と燃焼室壁(100)とには、それぞれ同一半径の円周上に内管(25,35,45,55,65,75)が通れる口径を有するn個の穴が均等間隔に設けられ、油室壁(200)と燃焼室壁(100)とはそれぞれの円周の原点がノズルの軸方向の同一軸上に揃えられて平行に配置され、燃焼室壁(100)に設けられたn個の穴の配置は、円周の原点を中心に油室壁(200)に設けられたn個の穴の配置に対して時計方向あるいは逆時計方向にθ(θ≦360°/n)だけ回転させられ、n本のノズルのそれぞれの内管の一端が油室壁(200)に設けられたn個の穴のうちのそれぞれ1つの穴に接合され、もう一端が、燃焼室壁(100)に設けられてノズルの一端が接続された穴にノズルの軸方向に一致された状態から時計方向あるいは逆時計方向に(360°/n)+θだけ円周の原点を中心に回転させられた穴を通るようにn本のノズルのそれぞれの内管(25,35,45,55,65,75)が互いに干渉せずに配置されている。
また、本発明の燃焼器ノズルは、n本(nは2以上の整数)のノズル(21,31,41,51,61,71)を備え、油室壁(200)と燃焼室壁(100)とには、それぞれ同一半径の円周上に内管(25,35,45,55,65,75)が通れる口径を有するn個の穴が均等間隔に設けられ、油室壁(200)と燃焼室壁(100)とはそれぞれの円周の原点がノズルの軸方向の同一軸上に揃えられて平行に配置され、燃焼室壁(100)に設けられたn個の穴の配置は、円周の原点を中心に油室壁(200)に設けられたn個の穴の配置に対して時計方向あるいは逆時計方向にθ(θ≦360°/n)だけ回転させられ、n本のノズルのそれぞれの内管の一端が油室壁(200)に設けられたn個の穴のうちのそれぞれ1つの穴に接合され、もう一端が、燃焼室壁(100)に設けられてノズルの一端が接続された穴にノズルの軸方向に一致された状態から時計方向あるいは逆時計方向に2×(360°/n)+θだけ円周の原点を中心に回転させられた穴を通るようにn本のノズルのそれぞれの内管(25,35,45,55,65,75)が互いに干渉せずに配置されている。
また、本発明の燃焼器ノズルは、n本(nは2以上の偶数)のノズル(21,31,41,51,61,71)を備え、油室壁(200)と燃焼室壁(100)とには、それぞれ同一半径の円周上に内管(25,35,45,55,65,75)が通れる口径を有するn個の穴が均等間隔に設けられ、油室壁(200)と燃焼室壁(100)とはそれぞれの円周の原点がノズルの軸方向の同一軸上に揃えられて平行に配置され、燃焼室壁(100)に設けられたn個の穴の配置は、円周の原点を中心に油室壁(200)に設けられたn個の穴の配置に対して時計方向あるいは逆時計方向にθ(θ≦360°/n)だけ回転させられ、n本のノズルのそれぞれの内管の一端が油室壁(200)に設けられたn個の穴のうちのそれぞれ1つの穴に接合され、もう一端が、燃焼室壁(100)に設けられてノズルの一端が接続された前記穴にノズルの軸方向に一致された状態から時計方向あるいは逆時計方向に(360°/n)+θだけ円周の原点を中心に回転させられた穴を円周の外側に屈曲して通るように配置され、油室壁(200)に設けられたn個の穴のうちのそれぞれ1つの穴の時計方向あるいは逆時計方向に隣接する穴に一端が接合されたノズルの内管のもう一端が、燃焼室壁(100)に設けられてノズルの一端が接続された穴にノズルの軸方向に一致された状態から時計方向あるいは逆時計方向に(360°/n)+θだけ円周の原点を中心に回転させられた穴を円周の内側に屈曲して通るように配置され、n本のノズルのそれぞれの内管(25,35,45,55,65,75)が互いに干渉せずに配置されている。
また、本発明の燃焼器ノズルは、油室壁(200)と内管(25)が通っている燃焼室壁(100)との間に形成されている断熱層(24)で内管(25)の屈曲部は内管(25)が屈曲部において任意の角度で接合(26)されることにより形成される。
また、本発明の燃焼器ノズルは、内管(45)の接合(46)されている部分の壁厚が内管(45)の他の部分の壁厚よりも厚く設定されている。
また、本発明の燃焼器ノズルは、油室壁(200)と内管(35)が通っている燃焼室壁(100)との間に形成されている断熱層(34)で内管(35)の屈曲部は屈曲部において内管(35)が曲げられることにより形成される。
また、本発明の燃焼器ノズルは、内管(55)と外管(59)とは溶接(52)により接合される。
また、本発明の燃焼器ノズルは、油室壁(200)と内管(65)が通っている燃焼室壁(100)との間に形成されている断熱層(64)をノズルの軸方向に平行あるいは垂直な断面で切った時に、内管(65)の屈曲部が交差している。
また、本発明の燃焼器ノズルが備える複数のノズル(71)はそれぞれニードル弁(78)を有し、ニードル弁(78)は油室(77)と内管(75)との接合(76)部分へ配置され、複数のノズル(71)の噴出口(73)から燃焼室内へ噴出される単位時間あたりの燃料流出量が、複数のノズル(71)のそれぞれが有するニードル弁(78)により調整されて、複数のノズル(71)のそれぞれの噴出口(73)から燃焼室内へ噴出される単位時間あたりの燃料流出量が一様になる。
本発明により、油室および内管内で燃料のコーキングを防止することのできる燃焼器ノズルを提供することができる。
また、本発明により、Оリングを使用せずに外管と内管の温度差から生じる両者の物理的なズレを効率よく吸収し、且つ燃料漏れの発生を防止する構造を備えた燃焼機ノズルを提供することができる。
添付図面を参照して、本発明による燃焼器ノズル構造を実施するための最良の形態を以下に説明する。
(第1の実施形態)
本発明の実施の形態1に係わる燃焼器ノズルが備えているノズルの構成を図2に示している。本実施の形態のノズル21は、外管29、内管25、油室27を備えている。内管25は外管29の噴射口23向きに外管29に挿入されて、外管29の噴射口23近傍でその一端が外管29にロー付け22されている。外管29にロー付け22されている内管25のもう一端は、燃焼室壁100を通って油室27と溶接26により接続されている。このとき内管25は、油室27の油室壁200と燃焼室壁100との間に形成されている断熱層24において、溶接26により直角に接続された屈曲部を2箇所備えることにより、全体としてZ形状の配列とされている。
燃料が充填された油室27に圧力が加えられると、油室27から燃料が押し出される。油室27から押し出された燃料はZ形状の内管25を送られて、外管29の先端部に設けられている噴出口23から燃焼室内に噴出される。内管25と外管29との間には断熱層24が形成されており、高温環境に曝されている外管29からの熱が内管25に直接伝導されて内管25内を送られている燃料にコーキングが起こるのを防止することができる。また、燃料が充填されている油室27の油室壁200と、燃焼室壁100との間にも断熱層24の空洞部が設けられており、燃焼室壁100から油室27に直接熱が伝導するのを防止することができる。これにより、油室27に充満されている燃料にコーキングが起こるのを防止することができる。
本実施の形態のノズル21では、内管25が油室壁200に直接溶接26により接続されていることにより、Оリングを使用して油室7から断熱層4へ燃料が漏れるのをシールして防止する必要は無い。このため、本実施の形態のノズル21においては、定期的にОリングの交換をするためのメンテナンスを行う必要がなくなる。
本実施の形態のノズル21の内管25と外管29とは熱的に隔離されていることで、内管25と外管29との間には両者の温度差に起因した物理的なズレが生じる。しかし内管25は、外管29へロー付け22されている部分を支持点とし、油室壁200と燃焼室壁200との間に形成されている断熱層24においてZ形状の配列をされている。これにより、外管29との間に生じるノズルの軸方向および半径方向の物理的なズレが内管のZ形状の部分で吸収されて、内管と外管との間に生じる応力が緩和される。また、内管25や外管29が有している部品に負荷される熱応力が緩和されて部品の長寿命化をはかることができる。このほかにも、内管25のZ形状は溶接26により接合されて形成されているために、内管25の部分的な補修を容易に行うことができる。
(第2の実施形態)
本発明の実施の形態2に係わる燃焼器ノズルが備えているノズルの構成を図3に示している。本実施のノズル31は、外管39、内管35、油室37を備えている。内管35は外管39の噴射口33向きに外管39に挿入されて、外管39の噴射口33近傍でその一端が外管39にロー付け32されている。外管39にロー付け32されている内管35のもう一端は、燃焼室壁100を通って油室27と溶接36により接続されている。このとき内管35は、油室37の油室壁200と燃焼室壁100との間に形成されている断熱層34において、全体としてZ形状に折り曲げられて配列されている。このとき、本実施の形態においては、実施の形態1と異なり、内管35は溶接によりZ形状が形成されるのではなく、1本の内管35が空洞部で屈曲されることによりZ形状が形成される。
燃料が充填された油室37に圧力が加えられると、油室37から燃料が押し出される。油室37から押し出された燃料はZ形状の内管35を送られて、外管39の先端部に設けられている噴出口33から燃焼室内に噴出される。内管35と外管39との間には断熱層34が形成されており、高温環境に曝される外管39のからの熱が直接内管35に伝導されて内管35内を送られている燃料にコーキングが起こるのを防止することができる。また、燃料が充填されている油室37の油室壁200と燃焼室壁100との間にも断熱層34が設けられており、燃焼室壁100から油室37に直接熱が伝導するのを防止することができる。これにより、油室37に充満された燃料にコーキングが起こるのを防止することができる。
本実施の形態のノズル31では、実施の形態1に示されるノズル21の効果の他に、内管35が溶接により形成されているのではなく、一連の管で形成されているために、内管35の長寿命化をはかることができる。
(第3の実施形態)
本発明の実施の形態3に係わる燃焼器ノズルが備えているノズルの構成を図4に示している。本実施の形態の燃焼ノズル41は、実施の形態1のノズル21および実施の形態2のノズル31の構成の双方を兼ね揃えた構成となっている。
本実施の形態のノズル41は、外管49、内管45、油室47を備えている。内管45は外管49の噴射口43向きに外管49に挿入されて、外管49の噴射口43近傍でその一端が外管49にロー付け42されている。噴射口43近傍でロー付け42されている内管45のもう一端は、L字形状に折り曲げられたもう1つの内管45と溶接46により接合されている。そして、L字に折り曲げられた内管45のもう一端は油室47を形成する油室壁200に溶接により接合される。溶接される部分の内管45の壁厚は他の部分に比較して厚めに設定されている。この結果、接続された2本の内管45は、油室壁200と燃焼壁100との間に形成されている断熱層44においてZ形状に配列されている。そして、このZ形状に配列された内管45は、溶接46による接合部と折り曲げられることにより形成された屈曲部の双方の構造を有している。
燃料が充填された油室47に圧力が加えられると、油室47から燃料が押し出される。油室47から押し出された燃料はZ形状の内管45を送られて、外管49の先端部に設けられている噴出口43から燃焼室内に噴出される。内管45と外管49との間には断熱層44が形成されており、高温環境に曝される外管49からの熱が直接内管45に伝導されて内管45内を送られている燃料にコーキングが起こるのを防止することができる。また、燃料が蓄えられている油室47と、燃焼室壁100との間にも断熱層44の空洞部が設けられており、燃焼室壁100から油室47に直接熱が伝導するのが防止されている。これにより、油室47に充満されている燃料にコーキングが起こるのを防止することができる。
本実施の形態の燃焼器ノズル41は、実施の形態1のノズル21および実施の形態2のノズル31の構成の双方を兼ね揃えた構成となっているため、この双方の効果を兼ね備えている。つまり、内管45のZ形状により、内管45と外管49との間に生じる温度差による物理的なズレが内管のZ形状の部分で吸収されて、内管と外管との間に生じる応力が緩和される。また、Z形状に形成されている内管45の屈曲部の部品については長寿命化をはかることができ、Z形状に形成されている内管45には溶接46箇所が設けられていることにより内管45の補修を容易に行うことができる。さらに、内管45の溶接箇所の壁厚が厚めになっていることにより、溶接部に負荷される応力が低減され、溶接部における部品の長寿命化をはかることができる。
(第4の実施形態)
本発明の実施の形態4に係わる燃焼器ノズルが備えているノズルの構成を図5に示している。本実施の形態のノズル51は、実施の形態3の燃焼器ノズル41の構成と基本的に同じ構成である。但し、本実施の形態においては、内管55は外管59の先端部近傍においてロー付けで外管59に接合されているのではなく、溶接52により接合されている。
本実施の形態の燃焼器ノズル51の動作は、実施の形態3の燃焼器ノズル41と同じであるのでここでは説明を省略する。
また、本実施の形態のノズル51の効果についても、実施の形態3のノズル41と同じであるが、本実施の形態においては内管55が外管59に対して溶接52で接合される構造を有しているため、さらに、内管55および外管59の補修を容易に行うことができる効果がある。
(第5の実施形態)
本発明の実施の形態5に係わる燃焼器ノズルが備えているノズルの構成を図6に示している。本実施の形態のノズル61は、実施の形態3の燃焼器ノズル41の構成と基本的に同じ構成である。但し、本実施の形態においては、油室壁200と燃焼室壁100との間に形成されている断熱層64における内管65の、ノズルの軸方向および半径方向の配管の長さが長くなるように内管65が配列されている。
本実施の形態のノズル61の動作は、実施の形態3の燃焼器ノズル41と同じであるのでここでは説明を省略する。
また、本実施の形態においては、油室壁200と燃焼室壁100との間に形成されている断熱層64における内管65の、ノズルの軸方向および半径方向の配管の長さが長くなるように配列されているため、内管65と外管69との間の温度差によって生じる両者間の物理的なズレが内管の屈曲部で吸収されて、内管と外管との間に生じる応力が緩和される。
(第6の実施形態)
本発明の実施の形態6に係わる燃焼器ノズルが備えているノズルの構成を図7に示している。本実施の形態のノズル71は、実施の形態1から実施の形態5までのノズル21、31、41、51、61の構成に、さらにニードル弁78を備えたものである。
本実施の形態においては、実施の形態1から実施の形態5までのノズルの動作に加えて、油室77の内管75接続部にニードル弁78が配置されることにより、油室77から内管75に送り出される燃料の流量を調整する事ができる。本実施の形態のノズル71の基本的な動作は、実施の形態1から5までに説明されているノズル21、31、41、51、61と同じであるのでここでは説明を省略する。
実際の燃焼器においては、複数のノズルが組み合わされて配列され、それぞれのノズルから燃焼室内に一様に燃料が噴射されることが必要とされる。しかし、実際にはそれぞれの燃焼器ノズル71の製造誤差から、燃焼器内に噴出される燃料の噴出量に誤差が生じる。
本実施の形態においては、上記のニードル弁78が配置されていることにより、複数の燃焼器ノズル71が組み合わされて燃焼器に取り付けられた際に、それぞれの燃焼器ノズル71の製造誤差による燃料の噴出量は、それぞれの対応するニードル弁78を調整することにより一様に補正される。これにより、燃焼器の燃焼室で一様な燃焼が保持され、燃焼に不均一がある場合に比較して高温部品の長寿命化をはかることができる。
(第7の実施形態)
本発明の実施の形態7に係わる燃焼器ノズルの構成を図8に示している。本実施の形態の燃焼器ノズル80は、実施の形態1から実施の形態6までのうちの1形態のノズルを複数備えている。それぞれのノズルの内管と、油室壁200および燃焼室壁100との位置関係については、実施の形態1から実施の形態6までに示されているものと同様である。但し、それぞれのノズル21、31、41、51、61、71は、油室壁200および燃焼室壁100に対して環状に配置されている。
ここでは、本実施の形態がn本(nは2以上の整数)のノズル21、31、41、51、61、71を有しているときの構成と作用効果について説明する。図8に示されているように、油室壁200にはノズルの内管口径に対応する口径を有する穴が、任意の半径rの円周上に均等にn個設けられている。このとき、円周の原点を中心とした隣接する穴のなす円周角は360°/nである。燃焼室壁100にも、油室壁200に設けられたのと同じ半径rの円周上に同様にしてn個の穴が設けられている。油室壁200の穴が配置されている半径rの円周の原点と、燃焼室壁100に設けられた穴が配置されている円周の原点は燃焼器ノズルの軸方向に対して一致させられる。そして、燃焼室壁100に設けられた穴は、上記原点を中心として時計方向(または反時計方向)にθ(≦360°/n)だけ回転させられて、油室壁200と燃焼器壁100とは平行に配置される。油室壁200と燃焼室壁100とのノズルの軸方向に対する距離Zは任意に設定される。これにより、油室壁200と燃焼器壁100との各々に設けられた内管接続用、および貫通用の穴の相対的な位置が確定される。
n本のノズルのそれぞれの内管の一端は、油室壁200に設けられたn個の穴の1つに接合され、もう一端は、先に一端が接合された油室壁200の穴と対向していて、時計方向(または反時計方向)にθだけ回転させられた燃焼室壁100上の位置に設けられている穴に、それぞれ同一方向に渦巻状に旋回されて通される。そして、ノズルの外管の噴射口近傍で外管と接合される。
本実施の形態の燃焼器ノズル80が有しているn本の、実施の形態1から実施の形態6までのうちの1形態のノズル21、31、41、51、61、71は全て同一である。そして、これらn本のノズル21、31、41、51、61、71の内管が、それぞれ油室壁200と燃焼室壁100との間に形成されている断熱層を通って燃焼室に配置されているノズルの外管に挿入される時に、それぞれの内管は、断熱層において隣接する内管どうしが互いに接触しないような曲線形状を有している。図8においては3本の内管の配置のみが示されているが、実際にはn本の内管が油室壁200および燃焼室壁100に設けられている全ての穴を使って配置される。
実施の形態の1から6までに示されたノズル21、31、41、51、61、71が本実施の形態の燃焼器ノズル80の配列に適用されることにより、実際の燃焼器でn本のノズル21、31、41、51、61、71がそれぞれ油室壁200から燃焼室壁100を通って燃焼室にまで挿入される時に、断熱層で隣接する内管どうしが互いに干渉しない構成が実現される。このとき、それぞれのノズルの内管は断熱層内を、ノズルの軸方向にZ、穴が設けられている円周の原点を基準とした円周角でθだけ移動する経路に沿って配管されている。これにより本実施の形態では、実施の形態1から6までに示されているように、油室壁200と燃焼壁100との間に形成されている断熱層において、内管と外管との温度差により生じる物理的なズレが内管の屈曲形状によってノズルの軸方向および半径方向に吸収されて、内管と外管との間に生じる応力が緩和される。油室壁200と燃料室壁100との距離Zは、上記した内管と外管との温度差により生じる物理的なズレの量を考慮して自由に設定することができる。また、油室壁200と燃料室壁100とに設けられている穴の配列されている円周の半径rは、燃焼室の半径等により変更されるものである。
このように、本実施の形態における効果は、実施の形態1から6までに示される効果が複数本のノズルを有する燃焼器ノズルに対して拡張されたものである。さらに、本実施の形態においては、複数のノズル21、31、41、51、61、71は同一のものであるため、製造コストを抑えることができる。
(第8の実施形態)
本発明の実施の形態8に係わる燃焼器ノズルの構成を図9に示している。本実施の形態の燃焼器ノズル90の基本的な構成および効果は実施の形態7に示されているものと同様である。
本実施の形態においても、実施の形態の1から6までに示されているノズル21、31、41、51、61、71が本実施の形態の燃焼器ノズル90の配列に適用される。これにより、n本のノズル21、31、41、51、61、71の内管が、それぞれ油室壁200と燃焼室壁100との間に形成されている断熱層を通ってノズルの外管に接合される時に、断熱層において、隣接した内管どうしが互いに渦巻き状に配置されて干渉のない構成が実現される。このとき、1本の内管は、油室壁200と燃焼室壁100との間に形成されている断熱層において、ノズルの軸方向にZ、穴が設けられている円周の原点を基準とした円周角方向に(360°/n)+θだけ移動する経路に沿って配管されている。図9においては3本の内管の配置のみが示されているが、実際にはn本の内管が油室壁200および燃焼室壁100に設けられている全ての穴を使って配置される。
これにより、本実施の形態においては、実施の形態1から6までに示されているように、油室壁200と燃焼壁100との間に形成されている断熱層24、34、44、54、64、74において、内管と外管との温度差により生じる物理的なズレが内管の屈曲形状によってノズルの軸方向および半径方向に吸収されて、内管と外管との間に生じる応力が緩和される。本実施の形態においては、断熱層における内管の円周角方向の移動経路が、実施の形態7では円周角にしてθであったものが、(360°/n)+θにされたことで、ノズルの半径方向および周方向に対する外管と内管との温度差から生じる両者の物理的なズレがより一層内管により吸収される。
(第9の実施形態)
本発明の実施の形態9に係わる燃焼器ノズルの構成を図10に示している。本実施の形態の燃焼器ノズル105の基本的な構成および効果は実施の形態7および8に示されているものと同様である。
本実施の形態においても、実施の形態の1から6までに示されているノズル21、31、41、51、61、71が本実施の形態の燃焼器ノズル105の配列に適用される。これにより、n本のノズル21、31、41、51、61、71の内管が、それぞれ油室壁200と燃焼室壁100との間に形成されている断熱層を通ってノズルの外管に接合される時に、断熱層において、隣接した内管どうしが互いに渦巻き状に配置されて干渉のない構成が実現される。このとき、1本の内管は、油室壁200と燃焼室壁100との間に形成されている断熱層において、ノズルの軸方向にZ、穴が設けられている円周の原点を基準とした円周角方向に2×(360°/n)+θだけ移動する経路に沿って配管されている。図10においては2本の内管の配置のみが示されているが、実際にはn本の内管が油室壁200および燃焼室壁100に設けられている全ての穴を使って配置される。
これにより本実施の形態においては、実施の形態1から6までに示されているように、油室壁200と燃焼壁100との間に形成されている断熱層において、内管と外管との温度差により生じる物理的なズレが内管の屈曲形状によってノズルの軸方向および半径方向に吸収されて、内管と外管との間に生じる応力が緩和される。また、本実施の形態においては、断熱層における内管の円周角方向の移動経路が、実施の形態8では円周角にして(360°/n)+θであったものが、2×(360°/n)+θにされたことで、ノズルの半径方向および周方向に対する外管と内管との温度差から生じる両者の物理的なズレがより一層内管により吸収される。
(第10の実施形態)
本発明の実施の形態10に係わる燃焼器ノズルの構成を図11に示している。本実施の形態の燃焼器ノズル110の基本的な構成および効果は実施の形態7から9までに示されているものと同様である。
本実施の形態においても、実施の形態の1から6までに示されたノズル21、31、41、51、61、71が本実施の形態の燃焼器ノズル110の配列に適用される。これにより、n本のノズル21、31、41、51、61、71のそれぞれの内管が油室壁200と燃焼室壁100との間に形成されている断熱層を通って燃焼室に配置されているノズルの外管に挿入されて接合される。そして断熱層において、逆向きの屈曲方向を有する2種類の内管が交互に配置されることにより、隣接した内管が互いに干渉しない構成が実現される。
本実施の形態の燃焼器ノズル110は、2種類の異なった屈曲形状を有するノズルを備える。1種類の屈曲形状に係わるノズルの内管は、油室壁200と燃焼室壁100との間に形成されている断熱層に配置された経路において、ノズルの軸方向にZだけ進み、穴が設けられている円周の原点を基準とした円周角方向に(360°/n)+θだけ移動する。そして円周角方向に移動する際には、穴が設けられている円周の外側に膨らむカーブを描くような内管の経路、つまり内管の形状が設定されている。また、もう1種類の屈曲形状に係わるノズルの内管は、油室壁200と燃焼室壁100との間に形成されている断熱層に配置された経路において、ノズルの軸方向にZだけ進み、穴が設けられている円周の原点を基準とした円周角方向に(360°/n)+θだけ移動する。そして円周角方向に移動する際には、穴が設けられている円周の内側に膨らむカーブを描くような内管の経路、つまり内管の形状が設定されている。図11においては2本の内管の配置のみが示されているが、実際にはn本の内管が油室壁200および燃焼室壁100に設けられている全ての穴を使って配置される。
これにより本実施の形態においては、実施の形態1から6までに示されているように、油室壁200と燃焼壁100との間に形成されている断熱層において、内管と外管との温度差により生じる物理的なズレが内管の屈曲形状によってノズルの軸方向および半径方向に吸収されて、内管と外管との間に生じる応力が緩和される。また、本実施の形態においては、2種類の異なった内管形状を有するノズルを備えることにより、断熱層における内管の配列形態をシンプルなものにして、組み立て時および保守時の作業を容易にすることができる。
従来の燃焼器ノズルの構成を示す図である。 実施の形態1に係わるノズルの構成を示す図である。 実施の形態2に係わるノズルの構成を示す図である。 実施の形態3に係わるノズルの構成を示す図である。 実施の形態4に係わるノズルの構成を示す図である。 実施の形態5に係わるノズルの構成を示す図である。 実施の形態6に係わるノズルの構成を示す図である。 実施の形態7に係わる燃焼器ノズルのノズルの配列構成を示す図である。 実施の形態8に係わる燃焼器ノズルのノズルの配列構成を示す図である。 実施の形態9に係わる燃焼器ノズルのノズルの配列構成を示す図である。 実施の形態10に係わる燃焼器ノズルのノズルの配列構成を示す図である。
符号の説明
1、21、31、41、51、61、71、…ノズル
2、22、32、42、62…ロー付け
3、23、33、43、53、63、73…噴出口
4、24、34、44、54、64、74…断熱層
5、25、35、45、55、65、75…内管
6…Oリング
7、27、37、47、57、67、77…油室
8…Oリングホルダー
9、29,39,49,59,69,79…外管
26、36、46、52、66、72、76…溶接
78…ニードル弁
80、90、105、110…燃焼器ノズル
100…燃焼室壁
200…油室壁

Claims (11)

  1. 複数のノズルを具備し、
    前記複数のノズルの1本は、内管と、外管と、油室壁を備えた油室とを備え、前記内管の一端が前記油室に接合され、もう一端が燃焼室壁を通って前記外管に挿入されてから前記外管と接合されることにより、前記外管と前記内管との間、および前記油室壁と前記内管が通っている前記燃焼室壁との間に断熱層が形成され、前記内管は前記油室壁と前記内管が通っている前記燃焼室壁との間に形成されている前記断熱層において屈曲部を有し、
    前記複数のノズルは、前記油室壁および前記燃焼室壁を共通とし、前記油室壁と前記複数のノズルのそれぞれの前記内管が通っている前記燃焼室壁との間に形成されている前記断熱層において、前記複数のノズルのそれぞれの前記内管が互いに干渉しないように配列されている
    燃焼器ノズル。
  2. 請求項1に記載の燃焼器ノズルにおいて、前記燃焼器ノズルはn本(nは2以上の整数)の前記ノズルを具備し、
    前記油室壁と前記燃焼室壁とには、それぞれ同一半径の円周上に前記内管が通れる口径を有するn個の穴が均等間隔に設けられ、前記油室壁と燃焼室壁とはそれぞれの前記円周の原点が前記ノズルの軸方向の同一軸上に揃えられて平行に配置され、前記燃焼室壁に設けられた前記n個の穴の配置は、前記円周の原点を中心に前記油室壁に設けられた前記n個の穴の配置に対して時計方向あるいは逆時計方向にθ(θ≦360°/n)だけ回転させられ、前記n本のノズルのそれぞれの前記内管の一端が前記油室壁に設けられた前記n個の穴のうちのそれぞれ1つの穴に接合され、もう一端が、前記燃焼室壁に設けられて前記ノズルの一端が接続された前記穴にノズルの軸方向に一致された状態から時計方向あるいは逆時計方向にθ(θ≦360°/n)だけ円周の原点を中心に回転させられた穴を通るように前記n本のノズルのそれぞれの前記内管が互いに干渉せずに配置されている燃焼器ノズル。
  3. 請求項1に記載の燃焼器ノズルにおいて、前記燃焼器ノズルはn本(nは2以上の整数)の前記ノズルを具備し、
    前記油室壁と前記燃焼室壁とには、それぞれ同一半径の円周上に前記内管が通れる口径を有するn個の穴が均等間隔に設けられ、前記油室壁と燃焼室壁とはそれぞれの前記円周の原点が前記ノズルの軸方向の同一軸上に揃えられて平行に配置され、前記燃焼室壁に設けられた前記n個の穴の配置は、前記円周の原点を中心に前記油室壁に設けられた前記n個の穴の配置に対して時計方向あるいは逆時計方向にθ(θ≦360°/n)だけ回転させられ、前記n本のノズルのそれぞれの前記内管の一端が前記油室壁に設けられた前記n個の穴のうちのそれぞれ1つの穴に接合され、もう一端が、前記燃焼室壁に設けられて前記ノズルの一端が接続された前記穴にノズルの軸方向に一致された状態から時計方向あるいは逆時計方向に(360°/n)+θだけ円周の原点を中心に回転させられた穴を通るように前記n本のノズルのそれぞれの前記内管が互いに干渉せずに配置されている燃焼器ノズル。
  4. 請求項1に記載の燃焼器ノズルにおいて、前記燃焼器ノズルはn本(nは2以上の整数)の前記ノズルを具備し、
    前記油室壁と前記燃焼室壁とには、それぞれ同一半径の円周上に前記内管が通れる口径を有するn個の穴が均等間隔に設けられ、前記油室壁と燃焼室壁とはそれぞれの前記円周の原点が前記ノズルの軸方向の同一軸上に揃えられて平行に配置され、前記燃焼室壁に設けられた前記n個の穴の配置は、前記円周の原点を中心に前記油室壁に設けられた前記n個の穴の配置に対して時計方向あるいは逆時計方向にθ(θ≦360°/n)だけ回転させられ、前記n本のノズルのそれぞれの前記内管の一端が前記油室壁に設けられた前記n個の穴のうちのそれぞれ1つの穴に接合され、もう一端が、前記燃焼室壁に設けられて前記ノズルの一端が接続された前記穴にノズルの軸方向に一致された状態から時計方向あるいは逆時計方向に2×(360°/n)+θだけ円周の原点を中心に回転させられた穴を通るように前記n本のノズルのそれぞれの前記内管が互いに干渉せずに配置されている燃焼器ノズル。
  5. 請求項1に記載の燃焼器ノズルにおいて、前記燃焼器ノズルはn本(nは2以上の偶数)の前記ノズルを具備し、
    前記油室壁と前記燃焼室壁とには、それぞれ同一半径の円周上に前記内管が通れる口径を有するn個の穴が均等間隔に設けられ、前記油室壁と燃焼室壁とはそれぞれの前記円周の原点が前記ノズルの軸方向の同一軸上に揃えられて平行に配置され、前記燃焼室壁に設けられた前記n個の穴の配置は、前記円周の原点を中心に前記油室壁に設けられた前記n個の穴の配置に対して時計方向あるいは逆時計方向にθ(θ≦360°/n)だけ回転させられ、前記n本のノズルのそれぞれの前記内管の一端が前記油室壁に設けられた前記n個の穴のうちのそれぞれ1つの穴に接合され、もう一端が、前記燃焼室壁に設けられて前記ノズルの一端が接続された前記穴にノズルの軸方向に一致された状態から時計方向あるいは逆時計方向に(360°/n)+θだけ円周の原点を中心に回転させられた穴を前記円周の外側に屈曲して通るように配置され、前記油室壁に設けられた前記n個の穴のうちの前記それぞれ1つの穴の時計方向あるいは逆時計方向に隣接する穴に一端が接合された前記ノズルの前記内管のもう一端が、前記燃焼室壁に設けられて前記ノズルの一端が接続された前記穴にノズルの軸方向に一致された状態から時計方向あるいは逆時計方向に(360°/n)+θだけ円周の原点を中心に回転させられた穴を前記円周の内側に屈曲して通るように配置され、前記n本のノズルのそれぞれの前記内管が互いに干渉せずに配置されている燃焼器ノズル。
  6. 請求項1から5までのいずれか一項に記載の燃焼器ノズルにおいて、
    前記油室壁と前記内管が通っている前記燃焼室壁との間に形成されている断熱層で前記内管の屈曲部は前記内管が前記屈曲部において任意の角度で接合されることにより形成される燃焼器ノズル。
  7. 請求項6に記載の燃焼器ノズルにおいて、
    前記内管の前記接合されている部分の壁厚が前記内管の他の部分の壁厚よりも厚く設定されている燃焼器ノズル。
  8. 請求項1から5までのいずれか一項に記載の燃焼器ノズルにおいて、
    前記油室壁と前記内管が通っている前記燃焼室壁との間に形成されている断熱層で前記内管の屈曲部は前記屈曲部において前記内管が曲げられることにより形成される燃焼器ノズル。
  9. 請求項1から8までのいずれか一項に記載の燃焼器ノズルにおいて、
    前記内管と前記外管とは溶接により接合される燃焼器ノズル。
  10. 請求項1から8までのいずれか一項に記載の燃焼器ノズルにおいて、
    前記油室壁と前記内管が通っている前記燃焼室壁との間に形成されている断熱層を前記ノズルの軸方向に平行あるいは垂直な断面で切った時に、前記内管の屈曲部が交差している燃焼器ノズル。
  11. 請求項1から5までのいずれか一項に記載の燃焼器ノズルにおいて、
    前記燃焼器ノズルが備える複数の前記ノズルはそれぞれニードル弁を有し、前記ニードル弁は前記油室と前記内管との接合部分へ配置され、複数の前記ノズルの噴出口から燃焼室内へ噴出される単位時間あたりの燃料流出量が、複数の前記ノズルのそれぞれが有する前記ニードル弁により調整されて、複数の前記ノズルのそれぞれの前記噴出口から前記燃焼室内へ噴出される単位時間あたりの燃料流出量が一様になる燃焼器ノズル。
JP2004140394A 2004-05-10 2004-05-10 燃焼器ノズル構造 Withdrawn JP2005321157A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004140394A JP2005321157A (ja) 2004-05-10 2004-05-10 燃焼器ノズル構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004140394A JP2005321157A (ja) 2004-05-10 2004-05-10 燃焼器ノズル構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005321157A true JP2005321157A (ja) 2005-11-17

Family

ID=35468570

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004140394A Withdrawn JP2005321157A (ja) 2004-05-10 2004-05-10 燃焼器ノズル構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005321157A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007255815A (ja) * 2006-03-24 2007-10-04 Niigata Power Systems Co Ltd 燃料噴射弁
WO2008133034A1 (ja) * 2007-04-13 2008-11-06 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. ガスタービン燃焼器
WO2009028475A1 (ja) * 2007-08-29 2009-03-05 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. ガスタービン燃焼器
JP2015059729A (ja) * 2013-09-20 2015-03-30 三菱日立パワーシステムズ株式会社 デュアル燃料焚きガスタービン燃焼器
CN105612388A (zh) * 2014-09-19 2016-05-25 三菱重工业株式会社 燃烧嘴及燃烧器、以及燃气轮机
JP2019203658A (ja) * 2018-05-24 2019-11-28 東邦瓦斯株式会社 ガスバーナ

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007255815A (ja) * 2006-03-24 2007-10-04 Niigata Power Systems Co Ltd 燃料噴射弁
WO2008133034A1 (ja) * 2007-04-13 2008-11-06 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. ガスタービン燃焼器
US8371126B2 (en) 2007-04-13 2013-02-12 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Gas turbine combustor
WO2009028475A1 (ja) * 2007-08-29 2009-03-05 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. ガスタービン燃焼器
JP2009052859A (ja) * 2007-08-29 2009-03-12 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ガスタービン燃焼器
KR101168494B1 (ko) * 2007-08-29 2012-07-30 미츠비시 쥬고교 가부시키가이샤 가스 터빈 연소기
US8479520B2 (en) 2007-08-29 2013-07-09 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Gas turbine combustor
JP2015059729A (ja) * 2013-09-20 2015-03-30 三菱日立パワーシステムズ株式会社 デュアル燃料焚きガスタービン燃焼器
CN105612388A (zh) * 2014-09-19 2016-05-25 三菱重工业株式会社 燃烧嘴及燃烧器、以及燃气轮机
CN105612388B (zh) * 2014-09-19 2017-09-15 三菱重工业株式会社 燃烧嘴及燃烧器、以及燃气轮机
JP2019203658A (ja) * 2018-05-24 2019-11-28 東邦瓦斯株式会社 ガスバーナ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20100205970A1 (en) Systems, Methods, and Apparatus Providing a Secondary Fuel Nozzle Assembly
US7594401B1 (en) Combustor seal having multiple cooling fluid pathways
JP5753394B2 (ja) 燃焼器のヘッド端部に高圧空気が供給される燃焼器
EP2851619B1 (en) Dual-fuel burning gas turbine combustor
JP6035123B2 (ja) ガスタービン燃焼器
US8479520B2 (en) Gas turbine combustor
JP5868114B2 (ja) 遅延希薄噴射マニホルド
US9423134B2 (en) Bundled tube fuel injector with a multi-configuration tube tip
JP6106507B2 (ja) 燃焼器及び燃焼器の組立方法
CA2379218C (en) Pilot nozzle for a gas turbine combustor and supply path converter
US9194297B2 (en) Multiple circuit fuel manifold
US20150211418A1 (en) Fuel manifold and fuel injector arrangement
JP2003139327A (ja) 多積層燃料ストリップを有する燃料噴射器の燃料導管
JP2007155326A (ja) 穿孔型かつ統合型二次燃料ノズル及びその製造方法
US9500370B2 (en) Apparatus for mixing fuel in a gas turbine nozzle
US20090218421A1 (en) Combustor fuel nozzle construction
JP2011085383A (ja) 高強度クロスオーバマニホルド及び接合方法
JP2017166806A (ja) スリーブ組立体及びその製造方法
JP2005321157A (ja) 燃焼器ノズル構造
JP2012149880A (ja) 燃焼器及び燃焼器の補修方法
US20160258628A1 (en) Fuel nozzle cartridge and method for assembly
US20120137691A1 (en) Gas turbine assembly and method therefor
JP2011169579A (ja) バーナ装置
JP7316163B2 (ja) 冷却流路構造及びバーナー
JP2022070219A (ja) 統合型ヘッドエンドを有する一体型燃焼ノズル

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070807