JP2003139327A - 多積層燃料ストリップを有する燃料噴射器の燃料導管 - Google Patents
多積層燃料ストリップを有する燃料噴射器の燃料導管Info
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Abstract
タービンエンジン燃焼器用の噴射器に関する。 【解決手段】 燃料噴射器(10)の2つの平行な供給
ストリップ(62)は、互いに接合され長さ方向に延び
る単一の対のプレートから構成され、各プレートは、幅
方向に間隔を置いて配置され長さ方向に延びる単一の列
(80)の平行な溝(84)を有する。各ストリップ中
のプレートは、該プレートの各々の中の対向する溝(8
4)が整合されてストリップの入口端(66)から出口
端(69)までストリップの長さを通して内部燃料流路
(90)を形成するように、互いに接合される。供給ス
トリップ(62)の各々は、該ストリップの長さに沿っ
て1つ又はそれ以上の回旋部(65)を有しており、供
給ストリップ(62)は、回旋部に沿って互いに接合さ
れていない。
Description
器に関し、より具体的には、燃料噴射器用の燃料導管及
びガスタービンエンジン燃焼器用の噴射器に関する。
燃料噴射器は、加圧された燃料をマニホルドから1つ又
はそれ以上の燃焼室に導く。燃料噴射器はまた、燃焼に
先立って空気と混合するための燃料を調整する。各噴射
器は一般に、マニホルドに接続された入口取付け具、一
端で該取付け具に接続された管状の延長部材即ちステ
ム、及び燃料を燃焼室中に導くためにステムのもう一方
の端部に接続された1つ又はそれ以上の噴射ノズルを有
する。燃料導管即ち通路(例えば、管、パイプ又は円筒
形の通路)が、ステムを貫通して延びて、入口取付け具
からの燃料をノズルに供給する。ノズルを通る燃料の流
れを導きかつ制御するために適当なバルブ及び/又は分
流器を設けることができる。燃料噴射器は、しばしば均
等に間隔を置いて配置された環状配列で設置され、燃焼
室中に燃料を均一な状態で供給(噴射)する。ステム内
部の空洞が、燃料導管に対して断熱を施す。バルブハウ
ジング及びノズルに取り付け可能な燃料導管が、必要と
される。燃料導管は、導管を収納し、かつ低温の導管よ
りも熱膨張を受けるステムの伸長によって引き起こされ
る低サイクル疲労(LCF)応力に耐えなければならな
い。導管のバルブハウジングへの取り付けは、エンジン
運転中に洩れを生じない信頼性のある継手にすべきであ
る。高温の空気空洞中への燃料洩れは、デトネーション
及び致命的な過圧力を生じる可能性がある。
るステム及びノズルの部分を取り囲む1つ又はそれ以上
の熱シールドを含む。熱シールドは、運転中及び停止後
に燃焼室内部が高温になるので用いられ、燃料通路中の
濡れた壁が最大温度(代表的なジェット燃料の場合には
約400°F(200℃))を超えるときに起こる、燃
料が固形の堆積物に分解されること(つまり「コークス
化」)を防止する。燃料ノズル中のコークスは、蓄積し
て燃料ノズルを通る燃料流れを制限し、ノズルを効率の
悪いものにするか、又は使用できなくする可能性があ
る。かかる熱シールド組立体の1つは、互いに固定され
て燃料噴射器のステム部分の囲いを形成する一対のU字
形の熱シールド部材を含む。少なくとも1つの可撓性の
クリップ部材により、熱シールド部材は噴射器ステムの
中間点あたりで噴射器に固定される。熱シールドの上端
は、噴射器の拡大された頸部を緊密に受ける寸法にされ
て、燃焼ガスが熱シールド部材とステムの間を流れるの
を防止する。クリップ部材は、熱シールド部材を噴射器
ステムから熱的に隔離する。クリップ部材の可撓性によ
り、取り付け位置における機械的応力を最小にしなが
ら、熱サイクルの間の熱シールド部材とステムとの間の
熱膨張を許容する(特許文献1を参照)。
周りに停滞空気間隙が形成されるように、噴射器ステム
中に完全に収納された燃料管を開示している。燃料管
は、その入口端及びその出口端でそれぞれ入口取付けノ
ズルに固定状態に取り付けられ、燃焼及び停止の間に内
部ノズル構成部品と外部ノズル構成部品の熱膨張差によ
り生じる機械的応力を吸収する螺旋状つまり回旋状部分
を備える。多くの燃料管はまた、熱サイクルの間に起こ
る極限作動状態のときに燃料管に対して熱シールドを適
切にシールするための補助シール(エラストマーシール
のような)及び/又は摺動面を必要とする(特許文献2
を参照)。
多数の構成部品及び追加の製造と組立て工程を必要と
し、このことが、最初の購入及び継続するメンテナンス
の両面から見て燃焼器の全体的な費用を増大させること
になる。その上、熱シールド組立体は、燃焼室中及び該
燃焼室周りの貴重な空間を取り、燃焼器への空気流れを
阻み、またエンジン重量を増加させる。このことは、よ
り効率的な運転を求めてコスト削減、噴射器寸法(「エ
ンベロープ」)の小型化及び重量削減を必要とする現在
の業界の要求に対して全く望ましくないことである。限
られた燃料圧力しか利用できないこと、及び要求される
燃料流量の範囲が広いことにより、多くの燃料噴射器は
パイロットノズル及び主ノズルを含み、始動時にはパイ
ロットノズルのみが用いられ、高出力運転時には両方の
ノズルが用いられる。始動時及び低出力運転時には、主
ノズルへの流量は削減されるか又は停止される。このよ
うな噴射器は、特定の燃焼器要件に対して燃料流量をよ
り正確に制御し、燃料噴射をより正確に導くことができ
るので、単一ノズルの燃料噴射器より効率的であり、か
つよりクリーンな燃焼とすることができる。パイロット
ノズル及び主ノズルは、同じノズルステム組立体の内部
に収納されるか、又は別々のノズル組立体中に支持され
ることができる。複式ノズル燃料噴射器はまた、複式燃
焼器の燃料を更に制御し、燃料効率を更に向上させ有害
なエミッションを減少させることを可能にするように構
成することができる。
るための典型的な技術は、ステム内部に同心の通路を有
する燃料導管を設けることであり、燃料は異なる通路を
通して別々に送られる。次に燃料は、噴射器のノズル部
分の通路及び/又は環状のチャネルを通して噴射オリフ
ィスに導かれる。例えば、パイロット燃料流が冷却目的
のために主ノズルに沿って下方へ送られ又戻される同心
の通路を開示するものもある(特許文献3を参照)。こ
れもまた、多数の構成部品及び追加の製造と組立て工程
を必要とするので、コスト削減、重量削減及び小さい噴
射器エンベロープの要望に対して全く反することとな
る。
続されたステム、及びステムの他端に接続されエンジン
の燃焼室において又はその内部に支持された1つ又はそ
れ以上のノズル組立体を含む燃料噴射器に関する、これ
らの問題及び欠点を解決しようとするものがある(特許
文献4を参照)。細長い積層された単一の供給ストリッ
プの形態の燃料導管が、ステムを貫通してノズル組立体
まで延びて、入口取付け具からの燃料をノズル組立体の
ノズルに供給する。供給ストリップの上流端が、追加の
シール構成部品(エラストマーシールのような)なしで
入口取付け具に直接取り付けられる(例えば、ろう付け
又は溶接によって)。供給ストリップの下流端は、単体
(一体)の状態でノズルに接続される。単一の供給スト
リップは、その長さに沿って回旋部を有し、該回旋部が
ステムの軸線に沿う大きな相対変位の自由度を与え、燃
焼室中の極限温度を原因とする熱膨張差により生じる応
力を減少させる。このことにより、噴射器のステム部分
の追加の熱シールドの必要性を減少又は排除する。
号
プレートから形成される。各プレートは、細長い供給ス
トリップ部分と供給ストリップ部分にほぼ垂直な一体の
ヘッド(ノズル)部分とを含む。プレート内の燃料通路
と開口は、プレートの表面を選択的にエッチングするこ
とによって形成される。次いでプレートは、互いに表面
と表面とを接して配置され、例えばろう付け又は拡散接
合により互いに固定されて、一体の構造体を形成する。
プレートを選択的にエッチングすることにより、多数の
燃料回路、単一又は多重ノズル組立体、及び冷却回路が
噴射器中に容易に形成される。エッチング処理はまた、
多数の燃料通路及び冷却回路が比較的狭い断面内に作ら
れるのを可能にし、それによって噴射器の寸法を縮小す
る。
ば曲げ加工により機械的に形成されて回旋形状が得られ
る。1つの実施形態において、プレートは全て、平面図
においてT字形状を有する。この構成において、プレー
ト組立体のヘッド部分が、環状の断面又は他の適当な形
状を有する円筒体に機械的に形成できる。ヘッドの端部
は互いに間隔を置いて配置されるか、又は寄せ集めて例
えばろう付け又は溶接により接合することができる。噴
射オリフィスが、円筒形のノズルの半径方向外側表面、
半径方向内側表面、及び/又は端部に設けられて、ノズ
ルから燃料を半径方向外向きに、半径方向内向きに、及
び/又は軸方向に向ける。
設計より可撓性があり、曲げ応力が少なく、従って低サ
イクル疲労を受けにくい燃料導管を有するのが望まし
い。例えば、各々が単一のストリップ設計の厚さの1/
2の厚さを有する2枚ストリップ設計の個々のストリッ
プは、単一のストリップの剛性の約1/8を有し、従っ
て同じ熱膨張差に対してLCF応力が著しく減少するこ
とになる。振動応力を減少させる固有の減衰特性を有す
ることもまた望ましい。2枚ストリップ設計は、固有の
減衰特性を有し、従って単一の供給ストリップ設計より
も高サイクル疲労を受けにくい。その長さに沿って回旋
部を有し、該回旋部がステムの軸線に沿う大きな相対変
位の自由度を与え、燃焼室中の限界温度を原因とする熱
膨張差により生じる応力を減少させるような供給ストリ
ップを有することもまた望ましい。熱シールドに対して
より小さいエンベロープをもたらし、その結果、流れの
中での周方向の幅、従って空気抵抗及び関連する流れ損
失がより小さくなり、より空気力学的に効率的な設計に
寄与する供給ストリップを有することもまた望ましい。
れらのほぼ全長に沿って互いに接合されていない少なく
とも2つのほぼ平行な供給ストリップを有する。供給ス
トリップの各々は、互いに接合され長さ方向に延びる単
一の対のプレートから構成され、各プレートは、幅方向
に間隔を置いて配置され長さ方向に延びる単一の列の平
行な溝を有する。ストリップの各々の中のプレートは、
該プレートの各々の中の対向する溝が整合されてストリ
ップの入口端から出口端まで前記ストリップの長さを通
して内部燃料流路を形成するように、互いに接合され
る。入口端は互いに間隔を置いて配置される。供給スト
リップの各々は、該ストリップの長さに沿って1つ又は
それ以上の回旋部を有し、供給ストリップは、回旋部を
含むストリップの長さに沿って互いに接合されていな
い。供給ストリップは、入口端に位置し、内部燃料流路
に接続された燃料入口孔を有する。内部燃料流路の各々
は、入口孔の少なくとも1つに接続される。供給ストリ
ップの回旋部は、互いに間隔を置いて配置されていても
よいし、互いに接触していてもよい。
ウジングと、該ハウジングから垂下する中空のステム
と、該ステムにより支持された少なくとも1つの燃料ノ
ズル組立体と、ステムを貫通してハウジングとノズル組
立体の間を延びる燃料噴射器の導管とを含む。噴射器
は、出口端の全てを燃料ノズル組立体の単一のノズル燃
料導管に流体的に接続する取付け具を含む。ノズルは、
プレートの間に設置された内部燃料流れ回路を有する多
層配列のプレートから構成される。多重噴射オリフィス
は、内部流れ回路により供給ストリップ中の内部燃料流
路に流体的に接続される。噴射器は、円筒形の形状を有
することができる少なくとも1つの燃料供給ノズルを有
する。燃料供給ノズルは主ノズルとすることができ、ま
た噴射器は燃料ノズル内部の中心に配置されたパイロッ
トノズルを更に含む。パイロットノズルは、内部流れ回
路の少なくとも1つに流体的に接続される。
供し、該燃料導管は曲げ応力を減少させ、振動応力を減
少させる固有の減衰特性を有し、従って、単一の供給ス
トリップ設計より低サイクル疲労と高サイクル疲労の両
方を受けにくい。本発明の供給ストリップは、ステムの
軸線に沿う相対変位の自由度を向上させ、燃焼室中の限
界温度を原因とする熱膨張差により生じる応力の減少を
向上させる。本発明は、熱シールドに対してより小さい
エンベロープを用いることを可能にし、その結果、流れ
の中での周方向の幅、従って空気抵抗及び関連する流れ
損失がより小さくなり、より空気力学的に効率的な設計
に寄与する燃料導管を提供する。
の燃料噴射器10の例示的な実施形態であり、該燃料噴
射器10は、ガスタービンエンジンの燃焼室の半径方向
内側及び外側区域中に燃料を向けるための2つ(又はそ
れ以上)の半径方向内側及び外側ノズル組立体3及び5
を有する。図4に示す燃料噴射器10は、ガスタービン
エンジンの燃焼室の燃焼区域中に燃料を向けるための単
一の燃料ノズル組立体12を有する。本発明は、ガスタ
ービンエンジンの燃焼室の半径方向内側及び外側区域中
に燃料を導くための2つ又はそれ以上の半径方向内側及
び外側ノズル組立体を有する燃料噴射器に用いることが
できる。本発明は、単一の燃料ノズル組立体12を有す
る燃料噴射器10に関しても更に開示される。
ンエンジンの燃焼室の燃焼区域中に燃料を導くための単
一の燃料ノズル組立体12を有する。本発明は、ガスタ
ービンエンジンの燃焼室の半径方向内側及び外側区域中
に燃料を導くための2つ又はそれ以上の半径方向内側及
び外側ノズル組立体を有する燃料噴射器に用いることが
できる。本発明は、半径方向内側及び外側ノズル組立体
3及び5を有する燃料噴射器10、並びに一般的に燃料
ノズル組立体12と呼ばれる個々のノズル組立体に関し
て更に開示される。
燃料噴射器10は、ノズルマウント即ちフランジ30を
更に含み、該フランジは、燃焼器ケーシングに固定され
シールされるようになっている。中空のステム32は、
フランジ30と一体であり又は該フランジに固定され
(例えば、ろう付け又は溶接により)、燃料ノズル組立
体12を支持する。中空のステム32は、チャンバ39
の上部開放端の上方又はその内部に配置された入口組立
体41を有しており、フランジ30と一体であるか又は
例えばろう付けによりフランジ30に固定される。入口
組立体41は、バルブハウジング43の一部とすること
ができ、中空のステム32がハウジングから垂下してい
る。ハウジング43は、燃料マニホルド44に流体的に
接続されて、燃料を噴射器10中に導くように設計され
る。入口組立体41は、図9に示すように燃料マニホル
ド44から燃料を受けるように作動可能であり、フラン
ジ30と一体であるか又はそれに固定され、フランジ3
0の半径方向外方に設置される。入口組立体41は、燃
料ノズル組立体12中の燃料回路202を通る燃料流量
を制御する燃料バルブ45を含む。ノズル組立体12
は、それぞれパイロットノズル58及び主ノズル59を
有する。一般的に、パイロットノズル及び主ノズルは、
正常及び極限出力状況の間に用いられ、一方、パイロッ
トノズルのみが、始動及び部分出力運転時に用いられ
る。
平行な細長い供給ストリップ62を有する可撓性の燃料
噴射器の導管60が、燃料を入口組立体41からノズル
組立体12に供給する。供給ストリップ62は、燃焼室
内の燃焼器温度に悪影響を及ぼされることなく該燃焼器
温度に曝すことができ材料から形成された可撓性の供給
ストリップであり、回旋形状を有する。供給ストリップ
62の各々は、少なくとも1つ又はそれ以上の長さ方向
に延びる回旋部65を含んでおり、該回旋部65はま
た、ストリップの入口端66から出口端69までの長手
方向長さLに沿って規則的な又は不規則な屈曲形即ち波
形にすることができる。供給ストリップ62は、入口端
66から回旋部65にわたって互いに接合されていな
い。図2及び図3に示す本発明の実施形態は、互いに接
触している回旋部65を備えた供給ストリップ62を有
する。図4及び図5に示す本発明の実施形態は、その各
々が互いに間隔を置いて配置されているか又は互いに接
触していない回旋部65を有する供給ストリップ62を
有する。本発明の例示的な実施形態において、供給スト
リップ62は、図8に示すように出口端69近くでのみ
該出口端に沿って互いに接合されている。
プ62の各々は、互いに接合されそれぞれ長さ方向に延
びる単一の対の第1及び第2のプレート76及び78を
有しており、プレートの各々は、幅方向に間隔を置いて
配置され長さ方向に延びる単一の列80の平行な溝84
を有する。ストリップ62の各々の中の第1及び第2の
プレート76及び78は、各対のプレート中の対向する
溝84が整合されて、ストリップの入口端66から出口
端69までストリップ62の長さLを通して内部燃料流
路90を形成する。入口端66は互いに間隔を置いて配
置される。供給ストリップ62の各々は、ストリップの
長さLに沿って1つ又はそれ以上の屈曲部即ち回旋部1
00を有する。供給ストリップ62は、入口端66に、
内部燃料流路90に接続された燃料入口63(図6参
照)を有しており、ここに示す本発明の例示的な実施形
態においては、内部燃料流路の各々は入口孔の少なくと
も1つに接続される。
2の回旋形状は、燃焼室中の熱変化に応じた供給ストリ
ップの膨張及び収縮を可能にすると同時に、噴射器内部
の機械的応力を減少させる。回旋状の供給ストリップ
は、多くの用途においてステム部分を追加して熱シール
ドする必要性を減少又は排除するのに役立つが、一部の
高温状態においては追加の熱シールドがそれでも必要と
なるか又は望ましい場合がある。ストリップという用語
は、供給ストリップが細長いほぼ平坦な形状を有するこ
とを意味し、その場合ストリップの第1及び第2の側面
70、71はほぼ平行であり、また互いに向かい合って
面しており、またストリップの実質上垂直な第1及び第
2の端縁72、73もまた実質上平行で向かい合って面
している。ストリップは、実質上断面が長方形(代表的
な燃料管の円筒形の形状と比較して)であるが、この形
状は、製造の要求及び技術次第で変化させてもよい。供
給ストリップは、ストリップが入口組立体41とノズル
組立体12に過大な応力を掛けることなく燃焼室内部の
熱変化を容易に吸収することができるように、ストリッ
プの長さに沿って充分な数の回旋部を備えるべきであ
る。ストリップは、燃焼系の励振に応じてストリップに
共振特性を生じさせるほど多くの回旋部を備えるべきで
はない。特定の用途に適切な回旋部の数及び形状は、実
験と分析モデル化及び/又は共振振動数テストにより決
定することができる。
リップ62の入口端66における入口63は、入口組立
体41中のそれぞれ第1、第2、第3、又は第4の入口
ポート46、47、48、及び49と流体的に接続し
て、燃料を供給ストリップ中に導く。入口ポートは、ノ
ズル組立体12のパイロットノズル58及び主ノズル5
9に至る、供給ストリップ62の長さにわたる多数の内
部燃料流路90に燃料を供給し、同時にノズル組立体中
の熱制御のために冷却回路を形成する。ノズル組立体1
2のヘッダ204が、ストリップ62から燃料を受け、
その燃料を主ノズル59に運び、またパイロットノズル
が組み込まれた場合には、図8及び図9に示すように燃
料回路202を介してパイロットノズル58に燃料を運
ぶ。主ノズル59及びヘッダ204は、積層され接合さ
れた複数のプレート200により一体に構成されてお
り、この接合された複数のプレート200は、該接合さ
れたプレート200の幅方向に間隔を置いて配置され長
さ方向に延びる平行な溝84で構成され、接合されたプ
レート間に位置する燃料通路95を含む複数の燃料回路
202を有する。複数の燃料回路202及び燃料通路9
5は、複数の噴射オリフィス276及び図7に示すよう
なパイロットノズル58につながっている。燃料回路2
02及び燃料通路95の平行な溝84は、プレート20
0の隣接する表面にエッチング加工される。
に接合された2つの出口端をヘッダ204に流体的に接
続し、該ヘッダ204が、次に図8及び図9に示すよう
に複数の燃料回路202に流体的に接続される。ノズル
組立体及び接合されたプレート間の燃料回路202のよ
り詳細な説明についは、米国特許出願第09/361,
954号を参照されたい。図2、図8及び図9を参照す
ると、供給ストリップ62の長さにわたる内部燃料流路
90は、燃料を燃料回路202に供給するのに用いられ
る。供給ストリップ62の内部燃料流路90の各々及び
ヘッダ204中に流れ、パイロット及び主ノズル58及
び59中に流れる燃料は、バルブのハウジングの一部分
であり、図9に更に概略的に示す入口組立体41に示さ
れる燃料バルブ45により制御される。ノズル組立体1
2のヘッダ204は、ストリップ62から燃料を受け、
その燃料を主ノズル59に運ぶ。主ノズル59は、環状
でありかつ円筒形の形状又は構成を有する。プレート7
6及び78中の噴射装置の流路、開口、及び様々な構成
要素は、エッチング、より具体的には、化学的エッチン
グのようなあらゆる適切な方法で形成することができ
る。このようなプレートの化学的エッチングは、当業者
には公知であるはずであり、例えば、米国特許第5,4
35,884号に記載されている。プレートのエッチン
グ加工は、非常に精密で精巧な複雑な開口及び通路を形
成することを可能にし、この開口及び通路により、多数
の燃料回路をこれらの構成要素に対して狭い断面を維持
しながら、供給ストリップ62及びノズル59中に形成
することが可能になる。プレート76及び78は、ろう
付け又は拡散接合のような接合処理で表面と表面を接し
て互いに接合することができる。このような接合処理
は、当業者には公知であり、様々なプレートの間を非常
にしっかりと接続する。拡散接合は、隣接する層の間で
境界のクロスオーバー(原子相互交換)を生じるので、
特に有用である。
ランジ293が、半径方向外側ノズル組立体5をパイロ
ットノズル58に接続するためにマルチプレート構造に
より形成されており、燃料をパイロットノズルに導くた
めの燃料通路を備える。第2の出口フランジ295が、
半径方向内側ノズル組立体3をパイロットノズル58及
び主ノズル59に接続するために形成されており、燃料
を半径方向内側ノズル組立体3のパイロットノズル58
及び主ノズル59に導くための燃料流路を備える。
あると考えられるものを本明細書中で説明してきたが、
本発明の他の変更形態が、本明細書中の教示から当業者
には明らかであり、従って、本発明の技術思想及び技術
的範囲内に含まれる全てのそのような変更形態は、添付
の特許請求の範囲で保護されることが望まれる。なお、
特許請求の範囲に記載された符号は、理解容易のためで
あってなんら発明の技術的範囲を実施例に限縮するもの
ではない。
料噴射器の第1の例示的な実施形態の後方から前方を見
た正面斜視図。
いる燃料ストリップの断面図。
間隔を置いて配置された回旋部とを有する本発明の燃料
噴射器の第2の例示的な実施形態の側面断面図。
リップの間隔を置いて配置された部分の断面図。
部と半径方向外側燃料ノズル組立体とを有する燃料スト
リップの正面斜視図。
外側燃料ノズル組立体の断面図。
プの側面断面図。
路の概略図。
Claims (16)
- 【請求項1】 少なくとも2つのほぼ平行な供給ストリ
ップ(62)を含み、 該供給ストリップ(62)の各々は、互いに接合され長
さ方向に延びる単一の対のプレートを有し、 各プレートは、幅方向に間隔を置いて配置され長さ方向
に延びる単一の列(80)の平行な溝(84)を有し、 前記ストリップの各々の中の前記プレートは、該プレー
トの各々の中の対向する溝(84)が整合されて前記ス
トリップの入口端(66)から出口端(69)まで前記
ストリップの長さを通して内部燃料流路(90)を形成
するように、互いに接合され、 前記入口端(66)は互いに間隔を置いて配置され、 前記供給ストリップ(62)の各々は、該ストリップの
各々の長さに沿って1つ又はそれ以上の回旋部(65)
を含み、 前記供給ストリップ(62)は、前記回旋部に沿って互
いに接合されていない、ことを特徴とする燃料噴射器の
導管(60)。 - 【請求項2】 上部ハウジングと、 該ハウジングから垂下する中空のステム(32)と、 該ステムにより支持された少なくとも1つの燃料ノズル
組立体(12)と、 前記ステムを貫通して前記ハウジングと前記ノズル組立
体の間を延びる燃料噴射器の導管(60)と、を含み、 該燃料噴射器の導管(60)は、少なくとも2つのほぼ
平行な供給ストリップ(62)を含み、 該供給ストリップ(62)の各々は、互いに接合され長
さ方向に延びる単一の対のプレートを有し、 各プレートは、幅方向に間隔を置いて配置され長さ方向
に延びる単一の列(80)の平行な溝(84)を有し、
前記ストリップの各々の中の前記プレートは、該プレー
トの各々の中の対向する溝(84)が整合されて前記ス
トリップの入口端(66)から出口端(69)まで前記
ストリップの長さを通して内部燃料流路(90)を形成
するように、互いに接合され、 前記入口端(66)は互いに間隔を置いて配置され、 前記供給ストリップ(62)の各々は、該ストリップの
各々の長さに沿って1つ又はそれ以上の回旋部(65)
を含み、 前記供給ストリップ(62)は、前記回旋部に沿って互
いに接合されていない、ことを特徴とする燃料噴射器
(10)。 - 【請求項3】 前記回旋部(65)は、互いに間隔を置
いて配置されていることを特徴とする、請求項1に記載
の導管(60)。 - 【請求項4】 前記供給ストリップ(62)は、前記入
口端(66)に、前記内部燃料流路(90)に接続され
た燃料入口孔(63)を有し、前記内部燃料流路(9
0)の各々は、前記入口孔の少なくとも1つに接続さ
れ、前記ストリップ(62)は、前記出口端(69)近
くでのみ該出口端に沿って互いに接合されていることを
特徴とする、請求項1に記載の導管(60)。 - 【請求項5】 前記燃料ノズル組立体(12)は、間隔
を置いて配置された前記出口端(69)の全てを前記燃
料ノズル組立体(12)の燃料回路(202)に流体的
に接続する取付け具(210)を含むことを特徴とす
る、請求項2に記載の噴射器。 - 【請求項6】 前記ノズルは、多層配列のプレートを含
むことを特徴とする、請求項2に記載の噴射器。 - 【請求項7】 前記プレートの間に内部燃料流れ回路が
あることを特徴とする、請求項6に記載の噴射器。 - 【請求項8】 前記ノズルは、多噴射オリフィス(27
6)を更に含み、前記内部流れ回路は、前記供給ストリ
ップ(62)中の前記内部燃料流路(90)を前記噴射
オリフィス(276)に流体的に接続することを特徴と
する、請求項7に記載の噴射器。 - 【請求項9】 前記供給ストリップ(62)は互いに接
触していることを特徴とする、請求項1、請求項2又は
請求項5に記載の噴射器。 - 【請求項10】 前記供給ストリップ(62)は、互い
に間隔を置いて配置されていることを特徴とする、請求
項2又は請求項5に記載の噴射器。 - 【請求項11】 前記供給ストリップ(62)は、前記
入口端(66)に、前記内部燃料流路(90)に接続さ
れた燃料入口孔(63)を有することを特徴とする、請
求項1、請求項3、請求項9又は請求項10に記載の噴
射器。 - 【請求項12】 前記内部燃料流路(90)の各々は、
前記入口孔の少なくとも1つに接続されていることを特
徴とする、請求項11に記載の噴射器。 - 【請求項13】 円筒形の形状と環状の断面を有する燃
料供給ノズルを更に含むことを特徴とする、請求項12
に記載の噴射器。 - 【請求項14】 前記燃料供給ノズルは主ノズル(5
9)であり、前記燃料噴射器ノズル組立体は、前記燃料
ノズル内部の中心に配置されたパイロットノズル(5
8)を更に含み、該パイロットノズル(58)は、前記
内部流れ回路の少なくとも1つに流体的に接続されてい
ることを特徴とする、請求項13に記載の噴射器。 - 【請求項15】 前記燃料ノズル組立体(12)は、間
隔を置いて配置された前記出口端(69)の全てを前記
内部流れ回路に流体的に接続する取付け具(210)を
含むことを特徴とする、請求項14に記載の噴射器。 - 【請求項16】 前記供給ストリップ(62)は、互い
に間隔を置いて配置されていることを特徴とする、請求
項15に記載の噴射器。
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