JP2005320982A - 平行軸式多段変速機 - Google Patents

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昌弘 松下
Setsuichi Akai
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Abstract

【課題】複数の変速段を達成するためのギヤ対が比較的少なくて済み、変速機を小型化することができる平行軸式多段変速機を提供する。
【解決手段】第1の自動クラッチAを介して荷重が入力される第1入力軸1と、第1入力軸に同心状に配置されると共に、第2の自動クラッチBを介して荷重が入力される第2入力軸2と、第1入力軸及び第2入力軸に平行に配置されると共に、複数の第1ギヤ対を介して同第1入力軸及び第2入力軸に連結される第1出力軸3と、第1入力軸及び第2入力軸に平行に配置されると共に、複数の第2ギヤ対を介して同第1入力軸及び第2入力軸に連結される第2出力軸4と、第1出力軸又は第2出力軸に動力伝達可能に連結する終減速機20とを備え、複数の第1ギヤ対から選択した第1選択ギヤ対と、複数の第2ギヤ対から選択した第2選択ギヤ対とを組み合わせて前進6速と後進の変速段を達成可能とした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、同心状に配置された第1入力軸及び第2入力軸と、それらとの間に複数のギヤ対を介在させて平行に配置された第1出力軸及び第2出力軸とを備えた車両用平行軸式多段変速装置に関するものである。
第1クラッチ及び第2クラッチを介してトルクがそれぞれ入力される、同心状に配置された第1入力軸及び第2入力軸と、それら第1入力軸及び第2入力軸に平行に配置されると共に、複数のギヤ対を介して同第1入力軸及び第2入力軸に連結される第1出力軸及び第2出力軸と、それら第1出力軸または第2出力軸から動力が伝達される終減速機とを備え、前記複数のギヤ対のうちトルクを伝達させるギヤ対を択一的に選択することにより変速比を切り換える形式の平行軸式多段変速装置が知られている。例えば、特許文献1に記載された平行軸式多段変速装置がそれである。
このような平行軸式多段変速装置によれば、第1クラッチ及び第2クラッチの一方を係合させた状態で他方を半係合状態とし次のギヤ対を準備しておくことにより、第1クラッチ及び第2クラッチのつなぎ替え時間を短くして変速を速やかに行うことができるだけでなく、軸心方向におけるドリブンギヤの位置を重複させることにより軸方向長さが抑制される。
特開2002−357267号公報(図1)
ところが、前記特許文献1に記載の平行軸式多段変速機では、複数のギヤ対のうちトルクを伝達させるギヤ対を一つ選択することにより一つの変速段を達成する構成となっているため、複数の変速段を達成するためにはその変速段の数に対応したギヤ対が必要となり、例えば多くの変速段を達成したい場合は変速機全体として大型化するといった問題があった。
そこで、本発明の目的は、複数の変速段を達成するためのギヤ対が比較的少なくて済み、変速機を小型化することができる平行軸式多段変速機を提供することにある。
上記目的を達成するための請求項1に係る発明は、第1クラッチを介して荷重が入力される第1入力軸と、前記第1入力軸に同心状に配置されると共に、第2クラッチを介して荷重が入力される第2入力軸と、前記第1入力軸及び第2入力軸に平行に配置されると共に、複数の第1ギヤ対を介して同第1入力軸及び第2入力軸に連結される第1出力軸と、前記第1入力軸及び第2入力軸に平行に配置されると共に、複数の第2ギヤ対を介して同第1入力軸及び第2入力軸に連結される第2出力軸と、前記第1出力軸又は第2出力軸に動力伝達可能に連結する終減速機とを備え、荷重を伝達するギヤ対を選択することによって変速段を切り換える平行軸式多段変速機において、前記複数の第1ギヤ対から選択した第1選択ギヤ対と、前記複数の第2ギヤ対から選択した第2選択ギヤ対とを組み合わせて所定の変速段を達成可能としたことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、前記第1入力軸上に第1の入力ギヤを、また第2入力軸上に第2及び第3の入力ギヤを一体回転可能に設ける一方、前記第1出力軸上に前記第1の入力ギヤと噛合する第1の出力ギヤを一体回転可能に設けると共に前記第2の入力ギヤに噛合する第2の出力ギヤと前記第3の出力ギヤにアイドルギヤを介して噛合する第3の出力ギヤを回転自在に設け、これら第2の出力ギヤと第3の出力ギヤとの間に位置して当該第2及び第3の出力ギヤを必要に応じて第1出力軸に結合し得る第1のシンクロメッシュ機構を設け、さらに前記第2出力軸上に前記第1〜第3の入力ギヤにそれぞれ噛合する第4〜第6の出力ギヤを回転自在に設け、このうちの第4の出力ギヤの側方に位置して当該第4の出力ギヤを必要に応じて第2出力軸に結合し得る第2のシンクロメッシュ機構を設けると共に第5の出力ギヤと第6の出力ギヤとの間に位置して当該第5及び第6の出力ギヤを必要に応じて第2出力軸に結合し得る第3のシンクロメッシュ機構を設け、かつ同第2出力軸の軸端にファイナルドライブギヤを一体回転可能に設けたことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、前記第1入力軸上に第4の入力ギヤを一体回転可能に設ける一方、前記第2出力軸上に前記第4の入力ギヤと噛合する第7の出力ギヤを回転自在に設け、前記第2のシンクロメッシュ機構により同第7の出力ギヤが必要に応じて第2出力軸に結合し得るようにしたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、第1選択ギヤ対と第2選択ギヤ対とを組み合わせて所定の変速段を達成可能となり、複数の変速段を達成するためのギヤ対が比較的少なくて済み、変速機を小型化することができる。
請求項2の発明によれば、3列のギヤ列(計6個のギヤ対)と三つのシンクロメッシュ機構により前進6速と後進の変速段が達成される。
請求項3の発明によれば、4列のギヤ列(計7個のギヤ対)と三つのシンクロメッシュ機構により前進8速と後進の変速段が達成される。
以下、本発明に係る平行軸式多段変速機を実施例により図面を用いて詳細に説明する。
図1は本発明の実施例1を示す平行軸式多段変速機の概略構成図、図2乃至図4は同じく前進1速〜6速の変速段の作用状態図、図5は同じく後進の変速段の作用状態図、図6は同じく各変速段に対する自動クラッチA,Bとシンクロメッシュ機構のカップリングスリーブS1,S2,S3の関係を示す図表である。
図1に示すように、この平行軸式多段変速機は、中空の第1入力軸1と、これに相対回転可能に同心状に内嵌した第2入力軸2と、これら入力軸1,2に平行に配置して設けた第1出力軸3および第2出力軸4と、これら4軸上に設けたギヤ(歯車)とから前輪駆動車用のトランスアクスルが構成される。尚、図1では便宜上、4軸1〜4の全てが同一図面上に表れるよう展開して示したが、実際は第1入力軸1,第2入力軸2,第1出力軸3および第2出力軸4を、後述する歯車伝動系が成立するような相関関係をもって配置される。
第1入力軸1は、奇数変速段(1速、3速、5速)用の第1の自動クラッチ(第1クラッチ)Aを介してエンジン5のクランクシャフト6に断接可能となし、第2入力軸2は、偶数(2速、4速、6速)及び後進変速段用の第2の自動クラッチ(第2クラッチ)Bを介してエンジン5のクランクシャフト6に断接可能となっている。ここで自動クラッチA,Bはそれぞれ、常態でバネ力などにより所定の動力伝達を行い得るような締結状態となり、油圧式や電気式のアクチュエータ7,8により解放状態を達成し得るようになっている。
第1入力軸1上には、一つの入力ギヤ(第1の入力ギヤ)9が一体回転可能に設けられ、第2入力軸2上には、二つの入力ギヤ(第2及び第3の入力ギヤ)10,11が一体回転可能に設けられる。
第1出力軸3上には、前記第1入力軸1上の入力ギヤ9に噛合して第1ギヤ対を構成する出力ギヤ(第1の出力ギヤ)12が一体回転可能に設けられると共に、前記第2入力軸2上の入力ギヤ10に噛合して第1ギヤ対を構成する出力ギヤ(第2の出力ギヤ)13と同じく入力ギヤ11にアイドルギヤ14を介して噛合して第1ギヤ対を構成する出力ギヤ(第3の出力ギヤ)15がそれぞれ回転自在に設けられる。
そして、二つの出力ギヤ13,15間に位置した第1出力軸3上には通常の第1のシンクロメッシュ機構が設けられ、そのカップリングスリーブS1が図1の中立位置から右方の切換位置G1に切り換えられることで図示しないドグクラッチにより出力ギヤ13が第1出力軸3に結合されると共に、カップリングスリーブS1が図1の中立位置から左方の切換位置G2に切り換えられることで図示しないドグクラッチにより出力ギヤ15が第1出力軸3に結合されるようになっている。
第2出力軸4上には、前記第1入力軸1上の入力ギヤ9に噛合して第2ギヤ対を構成する出力ギヤ(第4の出力ギヤ)16が回転自在に設けられると共に、前記第2入力軸2上の入力ギヤ10に噛合して第2ギヤ対を構成する出力ギヤ(第5の出力ギヤ)17と同じく入力ギヤ11に噛合して第2ギヤ対を構成する出力ギヤ(第6の出力ギヤ)18がそれぞれ回転自在に設けられる。さらに、第2出力軸4の右方軸端にはファイナルドライブギヤ19が一体回転可能に設けられる。
そして、出力ギヤ16の右側方に位置した第2出力軸4上には通常の第2のシンクロメッシュ機構が設けられ、そのカップリングスリーブS2が図1の中立位置から左方の切換位置G3に切り換えられることで図示しないドグクラッチにより出力ギヤ16が第2出力軸4に結合されるようになっている。また、二つの出力ギヤ17,18間に位置した第2出力軸4上には通常の第3のシンクロメッシュ機構が設けられ、そのカップリングスリーブS3が図1の中立位置から右方の切換位置G4に切り換えられることで図示しないドグクラッチにより出力ギヤ17が第2出力軸4に結合されると共に、カップリングスリーブS3が図1の中立位置から左方の切換位置G5に切り換えられることで図示しないドグクラッチにより出力ギヤ18が第2出力軸4に結合されるようになっている。
ファイナルドライブギヤ19は終減速機20の大径ギヤ21に噛合され、変速機出力回転が図示しないディファレンシャルギヤにより車両の左右前輪22L,22Rに分配出力されるようになっている。
シンクロメッシュ機構におけるカップリングスリーブS1,S2,S3の前述した切換は、油圧式や電気式のアクチュエータ23,24,25により行なわれる。
そして、前記自動クラッチA,Bのアクチュエータ7,8とシンクロメッシュ機構におけるカップリングスリーブS1,S2,S3のアクチュエータ23,24,25は、電子制御ユニット(ECU)26により駆動制御される。この電子制御ユニット26には、変速機のレンジ切換え用のセレクトレバーであるチェンジレバー27に接続されている変速段選択スイッチ28からの信号が入力される。この変速段選択スイッチ28は、チェンジレバー27が操作されたときにチェンジレバー27のレンジ位置(パーキングレンジ(Pレンジ)、ニュートラルレンジ(Nレンジ)、ドライブレンジ(Dレンジ)等)を検出するようになっている。
電子制御ユニット26は、前記変速段選択スイッチ28からの信号に応じて、図6に示すように、自動クラッチA,Bの断接制御とシンクロメッシュ機構におけるカップリングスリーブS1,S2,S3の切換制御を行い、前進6速と後進の変速段を達成し得るようになっている。
このように構成されるため、次に、各変速段におけるギヤトレインを図2乃至図5を用いて詳細に説明する。
先ず、前進1速の時は、図2の(a)に示すように、図1のニュートラル位置からカップリングスリーブS1を切換位置G1に切り換えると共にカップリングスリーブS3を切換位置G5に切り換えた後、自動クラッチAを接続する。
これにより、エンジン5からのトルク(荷重)が第1入力軸1→入力ギヤ9→出力ギヤ12→第1出力軸3→出力ギヤ13→入力ギヤ10→第2入力軸2→入力ギヤ11→出力ギヤ18→第2出力軸4→ファイナルドライブギヤ19と伝わり、終減速機20を介して車両の左右前輪22L,22Rが、上述したギヤトレインの所定のギヤ比により、前進1速の変速段で回転駆動される。
次に、前進2速の時は、図2の(b)に示すように、前進1速の状態から自動クラッチAを切断(解放)しつつ自動クラッチBを接続し、カップリングスリーブS1をニュートラル位置に戻す。
これにより、エンジン5からのトルク(荷重)が第2入力軸2→入力ギヤ11→出力ギヤ18→第2出力軸4→ファイナルドライブギヤ19と伝わり、終減速機20を介して車両の左右前輪22L,22Rが、上述したギヤトレインの所定のギヤ比により、前進2速の変速段で回転駆動される。
次に、前進3速の時は、図3の(a)に示すように、カップリングスリーブS2を切換位置G3に切り換えた後、前進2速の状態から自動クラッチBを切断(解放)しつつ自動クラッチAを接続し、カップリングスリーブS3をニュートラル位置に戻す。
これにより、エンジン5からのトルク(荷重)が第1入力軸1→入力ギヤ9→出力ギヤ16→第2出力軸4→ファイナルドライブギヤ19と伝わり、終減速機20を介して車両の左右前輪22L,22Rが、上述したギヤトレインの所定のギヤ比により、前進3速の変速段で回転駆動される。
次に、前進4速の時は、図3の(b)に示すように、前進3速の状態からカップリングスリーブS1を切換位置G1に切り換えた後自動クラッチAを切断(解放)しつつ、自動クラッチBを接続する。
これにより、エンジン5からのトルク(荷重)が第2入力軸2→入力ギヤ10→出力ギヤ13→第1出力軸3→出力ギヤ12→入力ギヤ9→出力ギヤ16→第2出力軸4→ファイナルドライブギヤ19と伝わり、終減速機20を介して車両の左右前輪22L,22Rが、上述したギヤトレインの所定のギヤ比により、前進4速の変速段で回転駆動される。
次に、前進5速の時は、図4の(a)に示すように、前進4速の状態からカップリングスリーブS3を切換位置G4に切り換えた後、自動クラッチBを切断(解放)しつつ自動クラッチAを接続し、カップリングスリーブS2をニュートラル位置に戻す。
これにより、エンジン5からのトルク(荷重)が第1入力軸1→入力ギヤ9→出力ギヤ12→第1出力軸3→出力ギヤ13→入力ギヤ10→出力ギヤ17→第2出力軸4→ファイナルドライブギヤ19と伝わり、終減速機20を介して車両の左右前輪22L,22Rが、上述したギヤトレインの所定のギヤ比により、前進5速の変速段で回転駆動される。
次に、前進6速の時は、図4の(b)に示すように、前進5速の状態から自動クラッチAを切断(解放)しつつカップリングスリーブS1をニュートラル位置に戻した後、自動クラッチBを接続する。
これにより、エンジン5からのトルク(荷重)が第2入力軸2→入力ギヤ10→出力ギヤ17→第2出力軸4→ファイナルドライブギヤ19と伝わり、終減速機20を介して車両の左右前輪22L,22Rが、上述したギヤトレインの所定のギヤ比により、前進6速の変速段で回転駆動される。
最後に、後進の時は、図5に示すように、図1のニュートラル位置からカップリングスリーブS1を切換位置G2に切り換えると共にカップリングスリーブS2を切換位置G3に切り換えた後、自動クラッチBを接続する。
これにより、エンジン5からのトルク(荷重)が第2入力軸2→入力ギヤ11→アイドルギヤ14→出力ギヤ15→第1出力軸3→出力ギヤ12→入力ギヤ9→出力ギヤ16→第2出力軸4→ファイナルドライブギヤ19と伝わり、終減速機20を介して車両の左右前輪22L,22Rが、上述したアイドルギヤ14の介在とギヤトレインの所定のギヤ比により、後進の変速段で逆転駆動される。
以上、前進6速の変速動作に関し、1速から6速へ順次シフトアップする場合について説明したが、シフトダウンする場合も同様の変速動作をすることは自明なので説明は省略する。
このようにして本実施例では、三つの第1ギヤ対(入力ギヤ9と出力ギヤ12,入力ギヤ10と出力ギヤ13,入力ギヤ11、アイドルギヤ14及び出力ギヤ15)から選択した所定の第1選択ギヤ対と三つの第2ギヤ対(入力ギヤ9と出力ギヤ16,入力ギヤ10と出力ギヤ17,入力ギヤ11と出力ギヤ18)から選択した所定の第2選択ギヤ対とを組み合わせて所定の変速段を達成可能としたので、複数の変速段を達成するためのギヤ対が比較的少なくて済み、変速機を小型化することができる。即ち、図示例では3列のギヤ列(計6個のギヤ対)と三つのシンクロメッシュ機構におけるカップリングスリーブS1,S2,S3で前進6速と後進の変速段が達成されるのである。
図7は本発明の実施例2を示す平行軸式多段変速機の概略構成図、図8乃至図11は同じく前進1速〜8速の変速段の作用状態図、図12は同じく後進の変速段の作用状態図、図13は同じく各変速段に対する自動クラッチA,Bとシンクロメッシュ機構のカップリングスリーブS1,S2,S3の関係を示す図表である。
これは、実施例1における第1入力軸1上に入力ギヤ9の右方に位置して入力ギヤ(第4の入力ギヤ)30を一体回転可能に設けると共に、この入力ギヤ30に噛合して第2ギヤ対を構成する出力ギヤ(第7の出力ギヤ)31を実施例1における第2出力軸4上に設け、該第2出力軸4上に設けたカップリングスリーブS2が図7の中立位置から右方の切換位置G3に切り換えられることで図示しないドグクラッチにより出力ギヤ31が第2出力軸4に結合されるようにした例である。従って、本実施例では、実施例1の切換位置G3がG4に、G4がG5に、G5がG6にそれぞれ符号が変更されることになる。その他の構成は図1と同様なので、図1と同一部材には同一符号を付して重複する説明は省略する。
そして、本実施例では、実施例1と同様に、電子制御ユニット26は、前記変速段選択スイッチ28からの信号に応じて、図13に示すように、自動クラッチA,Bの断接制御とシンクロメッシュ機構におけるカップリングスリーブS1,S2,S3の切換制御を行い、前進8速と後進の変速段を達成し得るようになっている。
このように構成されるため、次に、各変速段におけるギヤトレインを図8乃至図12を用いて詳細に説明する。
先ず、前進1速の時は、図8の(a)に示すように、図7のニュートラル位置からカップリングスリーブS1を切換位置G1に切り換えると共にカップリングスリーブS3を切換位置G6に切り換えた後、自動クラッチAを接続する。
これにより、エンジン5からのトルク(荷重)が第1入力軸1→入力ギヤ9→出力ギヤ12→第1出力軸3→出力ギヤ13→入力ギヤ10→第2入力軸2→入力ギヤ11→出力ギヤ18→第2出力軸4→ファイナルドライブギヤ19と伝わり、終減速機20を介して車両の左右前輪22L,22Rが、上述したギヤトレインの所定のギヤ比により、前進1速の変速段で回転駆動される。
次に、前進2速の時は、図8の(b)に示すように、前進1速の状態から自動クラッチAを切断(解放)しつつ自動クラッチBを接続し、カップリングスリーブS1をニュートラル位置に戻す。
これにより、エンジン5からのトルク(荷重)が第2入力軸2→入力ギヤ11→出力ギヤ18→第2出力軸4→ファイナルドライブギヤ19と伝わり、終減速機20を介して車両の左右前輪22L,22Rが、上述したギヤトレインの所定のギヤ比により、前進2速の変速段で回転駆動される。
次に、前進3速の時は、図9の(a)に示すように、前進2速の状態からカップリングスリーブS2を切換位置G4に切り換えた後、自動クラッチBを切断(解放)しつつ自動クラッチAを接続し、カップリングスリーブS3をニュートラル位置に戻す。
これにより、エンジン5からのトルク(荷重)が第1入力軸1→入力ギヤ9→出力ギヤ16→第2出力軸4→ファイナルドライブギヤ19と伝わり、終減速機20を介して車両の左右前輪22L,22Rが、上述したギヤトレインの所定のギヤ比により、前進3速の変速段で回転駆動される。
次に、前進4速の時は、図9の(b)に示すように、前進3速の状態からカップリングスリーブS1を切換位置G1に切り換えた後、自動クラッチAを切断(解放)しつつ自動クラッチBを接続する。
これにより、エンジン5からのトルク(荷重)が第2入力軸2→入力ギヤ10→出力ギヤ13→第1出力軸3→出力ギヤ12→入力ギヤ9→出力ギヤ16→第2出力軸4→ファイナルドライブギヤ19と伝わり、終減速機20を介して車両の左右前輪22L,22Rが、上述したギヤトレインの所定のギヤ比により、前進4速の変速段で回転駆動される。
次に、前進5速の時は、図10の(a)に示すように、前進4速の状態から自動クラッチBを切断(解放)しつつカップリングスリーブS2をニュートラル位置に戻すと共にカップリングスリーブS3を切換位置G5に切り換えた後、自動クラッチAを接続する。
これにより、エンジン5からのトルク(荷重)が第1入力軸1→入力ギヤ9→出力ギヤ12→第1出力軸3→出力ギヤ13→入力ギヤ10→出力ギヤ17→第2出力軸4→ファイナルドライブギヤ19と伝わり、終減速機20を介して車両の左右前輪22L,22Rが、上述したギヤトレインの所定のギヤ比により、前進5速の変速段で回転駆動される。
次に、前進6速の時は、図10の(b)に示すように、前進5速の状態から自動クラッチAを切断(解放)しつつ自動クラッチBを接続し、カップリングスリーブS1をニュートラル位置に戻す。
これにより、エンジン5からのトルク(荷重)が第2入力軸2→入力ギヤ10→出力ギヤ17→第2出力軸4→ファイナルドライブギヤ19と伝わり、終減速機20を介して車両の左右前輪22L,22Rが、上述したギヤトレインの所定のギヤ比により、前進6速の変速段で回転駆動される。
次に、前進7速の時は、図11の(a)に示すように、前進6速の状態からカップリングスリーブS2を切換位置G3に切り換えた後、自動クラッチBを切断(解放)しつつ自動クラッチAを接続し、カップリングスリーブS3をニュートラル位置に戻す。
これにより、エンジン5からのトルク(荷重)が第1入力軸1→入力ギヤ30→出力ギヤ31→第2出力軸4→ファイナルドライブギヤ19と伝わり、終減速機20を介して車両の左右前輪22L,22Rが、上述したギヤトレインの所定のギヤ比により、前進7速の変速段で回転駆動される。
次に、前進8速の時は、図11の(b)に示すように、前進7速の状態からカップリングスリーブS1を切換位置G1に切り換えた後、自動クラッチAを切断(解放)しつつ自動クラッチBを接続する。
これにより、エンジン5からのトルク(荷重)が第2入力軸2→入力ギヤ10→出力ギヤ13→第1出力軸3→出力ギヤ12→入力ギヤ9→第1入力軸1→入力ギヤ30→出力ギヤ31→第2出力軸4→ファイナルドライブギヤ19と伝わり、終減速機20を介して車両の左右前輪22L,22Rが、上述したギヤトレインの所定のギヤ比により、前進8速の変速段で回転駆動される。
最後に、後進の時は、図12に示すように、図7のニュートラル位置からカップリングスリーブS1を切換位置G2に切り換えると共にカップリングスリーブS2を切換位置G4に切り換えた後、自動クラッチBを接続する。
これにより、エンジン5からのトルク(荷重)が第2入力軸2→入力ギヤ11→アイドルギヤ14→出力ギヤ15→第1出力軸3→出力ギヤ12→入力ギヤ9→出力ギヤ16→第2出力軸4→ファイナルドライブギヤ19と伝わり、終減速機20を介して車両の左右前輪22L,22Rが、上述したアイドルギヤ14の介在とギヤトレインの所定のギヤ比により、後進の変速段で逆転駆動される。
以上、前進8速の変速動作に関し、1速から8速へ順次シフトアップする場合について説明したが、シフトダウンする場合も同様の変速動作をすることは自明なので説明は省略する。
このようにして本実施例では、三つの第1ギヤ対(入力ギヤ9⇔出力ギヤ12,入力ギヤ10⇔出力ギヤ13,入力ギヤ11⇔アイドルギヤ14⇔出力ギヤ15)から選択した所定の第1選択ギヤ対と四つの第2ギヤ対(入力ギヤ9⇔出力ギヤ16,入力ギヤ10⇔出力ギヤ17,入力ギヤ11⇔出力ギヤ18,入力ギヤ30⇔出力ギヤ31)から選択した所定の第2選択ギヤ対とを組み合わせて所定の変速段を達成可能としたので、複数の変速段を達成するためのギヤ対が比較的少なくて済み、変速機を小型化することができる。即ち、図示例では4列のギヤ列(計7個のギヤ対)と三つのシンクロメッシュ機構におけるカップリングスリーブS1,S2,S3で前進8速と後進の変速段が達成されるのである。
尚、本発明は上記各実施例に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、変速段の増減等各種変更が可能であることは言うまでもない。
本発明の実施例1を示す平行軸式多段変速機の概略構成図である。 同じく前進1速と2速の変速段の作用状態図である。 同じく前進3速と4速の変速段の作用状態図である。 同じく前進5速と6速の変速段の作用状態図である。 同じく後進の変速段の作用状態図である。 同じく各変速段に対する自動クラッチA,Bとシンクロメッシュ機構のカップリングスリーブS1,S2,S3の関係を示す図表である。 本発明の実施例2を示す平行軸式多段変速機の概略構成図である。 同じく前進1速と2速の変速段の作用状態図である。 同じく前進3速と4速の変速段の作用状態図である。 同じく前進5速と6速の変速段の作用状態図である。 同じく前進7速と8速の変速段の作用状態図である。 同じく後進の変速段の作用状態図である。 同じく各変速段に対する自動クラッチA,Bとシンクロメッシュ機構のカップリングスリーブS1,S2,S3の関係を示す図表である。
符号の説明
1 第1入力軸、2 第2入力軸、3 第1出力軸、4 第2出力軸、5 エンジン、6 クランクシャフト、7,8 アクチュエータ、9〜11 入力ギヤ、12,13 出力ギヤ、14 アイドルギヤ、15〜18 出力ギヤ、19 ファイナルドライブギヤ、20 終減速機、21 大径ギヤ、22L 左前輪、22R 右前輪、23〜25 アクチュエータ、26 電子制御ユニット、27 チェンジレバー、28 変速段選択スイッチ、30 入力ギヤ、31 出力ギヤ、A 第1の自動クラッチ、B 第2の自動クラッチ、S1,S2,S3 カップリングスリーブ、G1〜G6 切換位置。

Claims (3)

  1. 第1クラッチを介して荷重が入力される第1入力軸と、
    前記第1入力軸に同心状に配置されると共に、第2クラッチを介して荷重が入力される第2入力軸と、
    前記第1入力軸及び第2入力軸に平行に配置されると共に、複数の第1ギヤ対を介して同第1入力軸及び第2入力軸に連結される第1出力軸と、
    前記第1入力軸及び第2入力軸に平行に配置されると共に、複数の第2ギヤ対を介して同第1入力軸及び第2入力軸に連結される第2出力軸と、
    前記第1出力軸又は第2出力軸に動力伝達可能に連結する終減速機と、
    を備え、荷重を伝達するギヤ対を選択することによって変速段を切り換える平行軸式多段変速機において、
    前記複数の第1ギヤ対から選択した第1選択ギヤ対と、前記複数の第2ギヤ対から選択した第2選択ギヤ対とを組み合わせて所定の変速段を達成可能としたことを特徴とする平行軸式多段変速機。
  2. 前記第1入力軸上に第1の入力ギヤを、また第2入力軸上に第2及び第3の入力ギヤを一体回転可能に設ける一方、前記第1出力軸上に前記第1の入力ギヤと噛合する第1の出力ギヤを一体回転可能に設けると共に前記第2の入力ギヤに噛合する第2の出力ギヤと前記第3の出力ギヤにアイドルギヤを介して噛合する第3の出力ギヤを回転自在に設け、これら第2の出力ギヤと第3の出力ギヤとの間に位置して当該第2及び第3の出力ギヤを必要に応じて第1出力軸に結合し得る第1のシンクロメッシュ機構を設け、さらに前記第2出力軸上に前記第1〜第3の入力ギヤにそれぞれ噛合する第4〜第6の出力ギヤを回転自在に設け、このうちの第4の出力ギヤの側方に位置して当該第4の出力ギヤを必要に応じて第2出力軸に結合し得る第2のシンクロメッシュ機構を設けると共に第5の出力ギヤと第6の出力ギヤとの間に位置して当該第5及び第6の出力ギヤを必要に応じて第2出力軸に結合し得る第3のシンクロメッシュ機構を設け、かつ同第2出力軸の軸端にファイナルドライブギヤを一体回転可能に設けたことを特徴とする請求項1記載の平行軸式多段変速機。
  3. 前記第1入力軸上に第4の入力ギヤを一体回転可能に設ける一方、前記第2出力軸上に前記第4の入力ギヤと噛合する第7の出力ギヤを回転自在に設け、前記第2のシンクロメッシュ機構により同第7の出力ギヤが必要に応じて第2出力軸に結合し得るようにしたことを特徴とする請求項2記載の平行軸式多段変速機。
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