JP2005320875A - ガスタービン - Google Patents

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Abstract

【課題】煩わしい分解組立作業を伴うことなく、据付後であっても、タービンロータを冷却する冷却空気の流量や圧力を容易に調整することができるガスタービンを提供する。
【解決手段】圧縮機10からの圧縮空気を燃料とともに燃焼器20で燃焼し、燃焼ガスによってタービン30で軸動力を得るガスタービンにおいて、燃焼器20に供給される圧縮空気の一部を冷却空気として抽気し、圧縮機ロータ12とタービンロータ39とを連結する連結軸60に設けた中心孔75を介して冷却空気をタービンロータ39に導く冷却空気流路70と、この冷却空気流路70の入口部71に着脱可能に設けられ、冷却空気流路70を流れる冷却空気の流量もしくは圧力を調整するオリフィスプラグ80とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、圧縮機からの圧縮空気を燃焼器で燃料と燃焼し、燃焼ガスによってタービンの軸動力を得るガスタービンに関する。
ガスタービンでは、高温高圧の燃焼ガスによりタービンロータの軸動力を得るので、例えば動翼等を始めとするタービンロータの各所を冷却する必要がある。しかし、タービンロータは回転体であるため、タービンロータに対し外周側から冷却空気を導入することは一般的に難しい。そこで、タービンロータに対する冷却空気導入構造の一例として、燃焼器に供給される圧縮空気の一部を圧縮機主流路から抽気して、圧縮機ロータとタービンロータとを連結する連結軸の中心孔を介してタービンロータに対し内周側から冷却空気を導入するものがある(例えば、特許文献1等参照)。
特許第2768789号公報
一般に、タービンロータ内の冷却空気の流れは複雑であるため、通常、計画段階で冷却空気流路内の圧力損失量や温度上昇量を精度良く見積もることは難しい。そのため、冷却空気流量が計画通りとならず、動翼の冷却効果や燃焼ガスのシール効果等に過不足が生じる場合がある。また、冷却空気流量が計画通りであっても、仕様変更に伴って冷却空気流量等を調整しなければならない場合もある。こうした状況下において冷却空気流量を調整するには、従来、例えば動翼内の冷却空気流路に設けたオリフィスプレートを付替えたり、タービンロータ内の冷却空気流路そのもの(例えばタービンホイール間のスペーサに設けたスリット等)を再加工したりしなければならなかった。そのため、据付後に冷却空気流量を調整する際には、配管や燃焼器を取外してケーシングを開放し、さらにタービンロータを吊り出して分解しなければならず、多大な労力及び時間を要し大きなコストが発生する。
本発明は、上記に鑑みなされたもので、その目的は、煩わしい分解組立作業を伴うことなく、据付後であっても、タービンロータを冷却する冷却空気の流量や圧力を容易に調整することができるガスタービンを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明のガスタービンは、燃焼器に供給される圧縮空気の一部を冷却空気として抽気して、圧縮機ロータ及びタービンロータの連結軸に設けた中心孔を介してタービンロータに導く冷却空気流路の入口部に、冷却空気の流量もしくは圧力を調整する調整手段を着脱可能に設けた。
本発明によれば、燃焼器への圧縮空気を抽気してタービンロータに導く冷却空気の入口部に冷却空気の流量や圧力を調整する調整手段を設けているので、据付後であっても調整手段を簡単に交換することができ、煩わしい分解組立の作業を伴うことなくタービンロータを冷却する冷却空気の流量や圧力を容易に調整することができる。
以下、本発明のガスタービンの第1実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明のガスタービンの第1実施形態を表す断面図である。
図1において、本実施形態のガスタービンは、圧縮機10からの圧縮空気を燃料とともに燃焼器20で燃焼し、燃焼ガスによってタービン30で軸動力を得るようになっている。
圧縮機10は、外周部に複数の動翼11を取り付けた圧縮機ホイールを軸方向に積み重ねて形成した圧縮機ロータ12と、この圧縮機ロータ12を覆う圧縮機ケーシング13とを備えている。特に図示していないが、圧縮機ケーシング13の内周側には、動翼11と軸方向に交互に静翼が固定されている。これにより、圧縮機ロータ12と圧縮機ケーシング13との間の圧縮機主流路14内で動翼11及び静翼を通過させて吸気(外気)を圧縮し、燃焼器20に圧縮空気を供給するようになっている。
タービン30は、外周部に複数の動翼31〜33をそれぞれ取り付けたタービンホイール34〜36とスペーサ37,38とを軸方向に交互に積み重ねて形成したタービンロータ39と、このタービンロータ39を覆うタービンケーシング40とを備えている。タービンケーシング40の内周側には、それぞれリテーナリング41、シュラウド42〜44を介し、動翼31〜33と軸方向に交互に静翼45〜47が固定されている。静翼46,47の内周側先端部にはダイヤフラム48,49が取り付けられており、これらダイヤフラム48,49とスペーサ37,38との間は、それぞれパッキン50,51によってシールされている。これにより、タービンロータ39とタービンケーシング40との間のガスパス52内を流れる燃焼器20からの燃焼ガスが動翼31〜33及び静翼45〜47を通過することで、タービンロータ39の軸動力が得られるようになっている。
なお、特に図示していないが、タービン30の静止体側には、圧縮機10から抽気されタービンケーシング40の外周側より導かれた圧縮空気が供給され、静翼45〜47の冷却空気や各ホイールスペースのシール空気として利用される。
ここで、圧縮機ロータ12とタービンロータ39は、互いに連結軸60を介して連結されている。この連結軸60は、インナーケーシング61によって間隙を介して外周を覆われている。インナーケーシング61は、ストラット62等を介し圧縮機ケーシング13等に固定されており、その内周側には、圧縮機ロータ12との間隙から圧縮機主流路14を流れる圧縮空気の一部が流入する。インナーケーシング61の内周側に流入した圧縮空気は、後述するタービン30の初段動翼31の前側ホイールスペースやタービンロータ39の内部に導かれ、それぞれシール空気や冷却空気として用いられる。
本実施形態のガスタービンでは、上記のような構成にあって、連結軸60を介して冷却空気をタービンロータ39に導く冷却空気流路70が設けられている。この冷却空気流路70の入口部71は、内径部にネジが形成されており、圧縮機主流路14のディフューザ部15において、インナーケーシング61に対し周方向に所定間隔で複数(例えば4箇所)設けられている。また、この入口部71は、連結軸60とインナーケーシング61との間隙に連通している。連結軸60とインナーケーシング61との間には、入口部71を挟むようにして軸方向に2箇所のパッキン72,73が設けられており、これらパッキン72,73によって冷却空気流路70の途中に冷却空気の圧力及び流量を均一化するためのキャビティ74が区画形成されている。
また、キャビティ74は、連結軸60に設けた導入口76によって連結軸60の中心孔75に連通している。導入口76は、径方向に伸びており、周方向に所定間隔で複数(例えば4箇所)設けられている。冷却空気流路70の入口部71と導入口76の軸方向位置が一致していると、回転する導入口76にキャビティ74を介し流入する冷却空気に脈動が生じる可能性があるため、脈動防止のために入口部71と導入口76の軸方向位置はずらしてある。連結軸60の中心孔61は、タービンロータ39の中心孔53に接続しており、スペーサ37,38の前後にそれぞれ設けたスリット54〜57を介して動翼31,32の内部やガスパス52に導かれる。
以上のように、本実施形態における冷却空気流路70は、入口部71、キャビティ74、導入口76、中心孔75で形成されており、燃焼器30に供給される圧縮空気の一部を抽気し、入口部71→キャビティ74→導入口76→中心孔75の経路でタービンロータ39に冷却空気として導入する。
このとき、冷却空気流路70の入口部71には、冷却空気流路70を流れる冷却空気の流量もしくは圧力を調整する調整手段としてのオリフィスプラグ80が設けられている。このオリフィスプラグ80の一構成例の斜視図を図2に表す。
図2に示すように、オリフィスプラグ80は、内径寸法がDの冷却空気導入口81を有している。特に図示していないが、オリフィスプラグ80の外周部にはネジが形成されており、冷却空気流路70の入口部71に螺着させて容易に着脱できるようになっている。このオリフィスプラグ80は、冷却空気導入口81の内径寸法Dが異なる複数種類のものが予め用意されている。
また、圧縮機ケーシング13には、冷却空気流路70の入口部71、言い換えればオリフィスプラグ80と位置が対応するようにメンテナンス口90が設けられている。さらに、このメンテナンス口90を開閉する開閉蓋91が圧縮機ケーシング13に設けられている。開閉蓋91の構成に特別な限定はないが、例えばネジを設けてメンテナンス口90に螺着する構成でも良いし、ピンやボルト等で固定する構成でも良い。この構成により、開閉蓋91を開けてメンテナンス口90を開放することで、このメンテナンス口90を介してオリフィスプラグ80を容易に着脱できるようになっている。
以上のように構成された本実施形態のガスタービンにおいては、圧縮機10により吸い込み空気が圧縮され、圧縮機主流路14から燃焼器20へと圧縮空気が供給される。燃焼器20では、圧縮空気が燃料とともに燃焼されて燃焼ガスが精製され、この燃焼ガスがタービン30に供給されることにより、タービンロータ39の軸動力が得られる。タービンロータ39の軸動力は、連結軸60を介し圧縮機ロータ12に伝達され圧縮機10の駆動力となる。また、タービンロータ39に例えば発電機やポンプ等といった負荷機器の駆動軸を接続する場合には、タービンロータ39の軸動力は負荷機器の駆動力ともなる。
一方、タービンロータ39を冷却する冷却空気の流れについて説明すると、燃焼器20に供給される圧縮空気の一部は、インナーケーシング61に設置され冷却空気流路入口部71のオリフィスプラグ80を介しキャビティ74内に導かれる。キャビティ74は、パッキン72,73により外部の系から遮断され、パッキン72の上流側及びパッキン73の下流側の圧力の影響を受け難い状態となっている。キャビティ74内は、計画されたタービンロータ39内の冷却空気流量を流すために必要な圧力となるようにオリフィスプラグ80により調整する。これにより、上記冷却空気流路70(入口部71→キャビティ74→導入口76→中心孔75)を介し、燃焼器30に供給される圧縮空気の一部が適正な圧力及び流量となってタービンロータ39の冷却空気またはホイールスペースのシール空気としてタービンロータ39に導入される。
ここで、図3にタービンロータに冷却空気を導入する冷却空気流路の従来構成の一例を表す。但し、図3において、先の図1と同様の部分には同符号を付し説明を省略する。
図3に示すように、従来では、燃焼器20に供給される圧縮空気の一部が、圧縮機ロータ12とインナーケーシング61の間隙から流入し、インナーケーシング61の内周側に導かれる。インナーケーシング61の内周側に流入した圧縮空気の一部は、パッキン73を介して流量を絞られ、タービン初段の静翼45及び動翼31の間のホイールスペースをシールするシール空気としてガスパス52に放出される。インナーケーシング61の内周側に流入した圧縮空気の他の分は導入口76より連結軸60の中心孔75に流入し、その後、タービンロータ39内に導入され、例えば所定のタービン動翼の冷却空気や各ホイールスペースのシール空気として用いられる。
このとき、タービン動翼(冷却翼、図3の例では動翼31,32)における冷却空気流路の入口部には、タービン動翼への冷却空気流量を調整するためのオリフィスプレート1が設けられている。このオリフィスプレート1は、一般に、各タービン動翼における冷却空気流路の入口部に溶接されている。したがって、動翼31,32内への冷却空気の流量や圧力を調整するためには、オリフィスプレート1を能力の適したものに交換する、若しくは動翼31,32内の冷却空気流路構造を変更する必要がある。また、冷却翼ではないタービン動翼(図3の例では動翼33)に対する冷却空気の供給量は、スペーサ38(若しくはタービンホイール36)に設けたスリット57により調整されるため、調整のためにはスリット57を再加工しなければならない。
本来であれば、精密鋳造により製作された動翼をそのまま使用できることが望ましいが、通常、翼内の冷却流路の入口部付近は広さに余裕をもたせた設計で精密鋳造を行い、図3に示したように、この部分にオリフィスプレートを溶接し冷却空気流量を調整するのが一般的である。試作機を製作した後に要求される冷却仕様が確定され、オリフィスプレートを不要化するために精密鋳造翼自体を設計変更する場合もあるが、この場合には、新たな翼の金型が必要となり製作コストが高騰する一因となる。また、ある程度成熟し仕様が確定しているガスタービンであっても、性能向上のために燃焼温度を上げる場合や翼の材料を変更する場合等は冷却空気流量を変更する必要がある。
したがって、計画流量との誤差が後で判明した場合や仕様を変更する場合、例えば図3に示したガスタービンにおいては、その都度、オリフィスプレート1もしくは動翼内部の冷却構造、或いはスリット57の再加工をしなければならない。しかしながら、動翼そのものを再設計する場合は勿論のこと、オリフィスプレート1を交換するにしてもスリット57を再加工するにしても、いずれにしても配管(図示せず)や燃焼器20を取外して圧縮機ケーシング13、タービンケーシング40、インナーケーシング61等を開放し、さらに圧縮機ロータ12と一体構成のタービンロータ39を吊り出して分解しなければならない。このような作業には、多大な労力及び時間を要し大きなコストが発生する。
それに対し、本実施形態によれば、タービンロータ39に冷却空気を導く冷却空気流路70の入口部71に、冷却空気流路70を流れる冷却空気の流量や圧力を調整するオリフィスプラグ80を着脱可能に設けてある。すなわち、冷却空気流路70は燃焼器20への圧縮空気の一部を抽気するものであるため、その入口部71は圧縮機ケーシング13のすぐ内周側に配置することができる。したがって、この入口部71に位置を対応させて圧縮機ケーシング13にメンテナンス口90を設ければ、ケーシング類やロータ類を分解組立する煩わしい作業を行わなくとも、メンテナンス口90を介してオリフィスプラグ80を容易に交換することができる。
よって、本実施形態によれば、冷却空気導入口81の内径寸法Dの異なる複数のオリフィスプラグ80を予め用意しておくことにより、据付後であっても冷却空気流路70を流れる冷却空気の流量や圧力に過不足があるようであれば、所望の内径寸法Dの冷却空気導入口81を有するオリフィスプラグ80と交換し、タービンロータ39を冷却する冷却空気の流量や圧力を容易に調整することができる。これにより、ガスタービンの効率を向上させることができ、ガスタービンの燃焼温度や、翼の材料を変更して効率向上を図る場合においても、同じ型の翼を用いることができ、仕様の変更に伴うコストの発生を小さくすることができる。また、動翼31〜33にオリフィスプレートを設置する必要がなく、それだけコストを削減することができ、さらに、オリフィスプレートの交換作業に伴う時間や労力を削減することもできる。
図4は本発明のガスタービンの第2実施形態の要部構造を表す断面図、図5は図4中のA−A断面による断面図である。これらの図において、先の各図と同様の部分には同符号を付し説明を省略する。
本実施形態が前述した本発明のガスタービンの第1実施形態と相違する点は、オリフィスプラグ80の下流側に、冷却空気の圧力及び流量を均一化するためのガイド95を設けたことにある。
ガイド95は、外周側が開放され断面がほぼU字型のリング状の部材で形成されており、インナーケーシング61の内周側に固定されている。ガイド95の内周部には、入口部71よりも多数(本例では12箇所)の開口96が所定間隔で形成されている。各開口96の軸方向位置は、オリフィスプラグ80及び導入口76とずらされており、本例ではオリフィスプラグ80及び導入口76の間に位置している。その他の構成は、第1実施形態と同様である。
冷却空気流路70の入口部71は、オリフィスプラグ80の交換作業の労力を考慮すると、あまり周方向に多数設けることができない。この場合、仮にオリフィスプラグ80と連結軸60に設けた導入口76の軸方向位置が一致しているとすると、導入口76に流入する冷却空気に脈動が生じる可能性がある。先の第1実施形態では、前述したようにオリフィスプラグ80(入口部71)と導入口76の軸方向位置をずらすことで冷却空気の脈動を抑制していた。
本実施形態においては、冷却空気の脈動をより確実に防止するためにガイド95を設けている。すなわち、オリフィスプラグ80を介しガイド95内に流入した冷却空気は、インナーケーシング61及びガイド95で覆われた空間内で流れの周方向分布が一様化され、さらに開口96を通過することで流速が小さくされる。これにより、開口96を介しキャビティ74に流入した冷却空気の周方向分布、すなわち圧力及び流量も第1実施形態に比してより均一化され、導入口76に流入する冷却空気の脈動がより確実に防止される。これにより、第1実施形態と同様の効果が得られることは言うまでもないが、それに加えて冷却空気の流れを円滑化し冷却効果を向上させることができる。
図6は、本発明のガスタービンの第3実施形態の要部構造を表す断面図である。この図において、先の各図と同様の部分には同符号を付し説明を省略する。
本実施形態においては、メンテナンス口90及び開閉蓋91を圧縮機ケーシング13から省略し、オリフィスプラグ80の軸方向位置、すなわち冷却空気流路70の入口部71の軸方向位置を燃焼器20の内周側位置にしてある。これに伴い、キャビティ74及び導入口76の軸方向位置も、第1実施形態に比して下流側に変更してある。その他の構成は、第1実施形態と同様である。
このような構成であっても、タービンケーシング40や圧縮機ロータ12、タービンロータ39等を取外し分解することなく、単に燃焼器20を取外すことによって容易にオリフィスプラグ80を交換することができ、タービンロータ39を冷却する冷却空気の流量や圧力を容易に調整することができる。
また、本実施形態によれば、圧縮機主流路14のディフューザ部15よりも下流側から冷却空気を抽気しているので、より高圧の圧縮空気を抽気することができることも冷却空気流路70を設計する上で有利な点である。さらに、通常、圧縮機主流路14は、タービン30の静止側に冷却空気を供給する冷却空気流路の抽気位置となっており、流路構成が煩雑になり易い位置でもある。本実施形態においては、この流路構成が煩雑になり易い位置を避けて冷却空気流路70の入口部71が設けられることもメリットである。
図7は、本発明のガスタービンの第4実施形態の要部構造を表す断面図である。この図において、先の各図と同様の部分には同符号を付し説明を省略する。
本実施形態においては、冷却空気流路70の入口部71が、回転体である圧縮機ロータ12に設けられている。すなわち、本実施形態における冷却空気流路70は、インナーケーシング61やキャビティ74(図1参照)を経由せず、その入口部71は、圧縮機ロータ12に設けた導入口76を介して連結軸60の中心孔75に接続している。そして、圧縮機ケーシング13には、冷却空気流路70の入口部71に軸方向位置を対応させてメンテナンス口90及びその開閉蓋91が設けてある。その他の構成は、前述した第1実施形態とほぼ同様である。
本実施形態においても、メンテナンス口90を介し容易にオリフィスプラグ80を交換することができるので、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、回転体である圧縮機ロータ12にオリフィスプラグ80を取り付けているので、メンテナンス時、圧縮機ロータ12を回転させてオリフィスプラグ80の周方向位置をメンテナンス口90に合わせることができ、メンテナンス口90を圧縮機ケーシング13の周方向1箇所に設ければ足りる点も大きなメリットである。また、キャビティ74(図1参照)を省略できるので、これを区画形成するためのパッキンの数を削減できることや、冷却空気流路70がキャビティ74を介さないので、導入口76の入口圧力がパッキンの間隙に影響を受けないこと等も利点である。
なお、以上においては、1軸式のガスタービンを例に挙げて図示説明したが、圧縮機駆動用の高圧タービンと負荷機器駆動用の低圧タービンを有するいわゆる2軸式ガスタービンにも、上述した各実施形態は適用可能である。これらの場合も上記各実施形態と同様の効果を得ることができる。
本発明のガスタービンの第1実施形態を表す断面図である。 本発明のガスタービンに備えられた調整手段の一構成例の斜視図である。 タービンロータに冷却空気を導入する冷却空気流路の従来構成の一例を表す断面図である。 本発明のガスタービンの第2実施形態の要部構造を表す断面図である。 図4中のA−A断面による断面図である。 本発明のガスタービンの第3実施形態の要部構造を表す断面図である。 本発明のガスタービンの第4実施形態の要部構造を表す断面図である。
符号の説明
10 圧縮機
12 圧縮機ロータ
13 圧縮機ケーシング
20 燃焼器
30 タービン
39 タービンロータ
60 連結軸
61 インナーケーシング
70 冷却空気流路
71 入口部
72 パッキン
73 パッキン
74 キャビティ
75 中心孔
80 オリフィスプラグ(調整手段)
90 メンテナンス口
91 開閉蓋
95 ガイド
D 内径寸法

Claims (7)

  1. 圧縮機からの圧縮空気を燃料とともに燃焼器で燃焼し、燃焼ガスによってタービンで軸動力を得るガスタービンにおいて、
    前記燃焼器に供給される圧縮空気の一部を冷却空気として抽気し、圧縮機ロータとタービンロータとを連結する連結軸に設けた中心孔を介して冷却空気を前記タービンロータに導く冷却空気流路と、
    この冷却空気流路の入口部に着脱可能に設けられ、前記冷却空気流路を流れる冷却空気の流量もしくは圧力を調整する調整手段と
    を備えたことを特徴とするガスタービン。
  2. 圧縮機からの圧縮空気を燃料とともに燃焼器で燃焼し、燃焼ガスによってタービンで軸動力を得るガスタービンにおいて、
    前記燃焼器に供給される圧縮空気の一部を冷却空気として抽気し、圧縮機ロータとタービンロータとを連結する連結軸に設けた中心孔を介して冷却空気を前記タービンロータに導く冷却空気流路と、
    この冷却空気流路の入口部に着脱可能に設けられ、内径寸法の異なる他のものと交換することにより前記冷却空気流路を流れる冷却空気の流量もしくは圧力を調整可能な調整手段と
    を備えたことを特徴とするガスタービン。
  3. 請求項1又は2に記載のガスタービンにおいて、前記冷却空気流路の入口部と位置が対応するように設けたメンテナンス口と、このメンテナンス口を開閉する開閉蓋とを前記圧縮機のケーシングに設けたことを特徴とするガスタービン。
  4. 請求項1又は2に記載のガスタービンにおいて、前記連結軸とこの連結軸を覆うインナーケーシングとの間に設けられ、前記冷却空気流路の途中に冷却空気の圧力及び流量を均一化するためのキャビティを区画形成するパッキンを設けたことを特徴とするガスタービン。
  5. 請求項1又は2に記載のガスタービンにおいて、前記調整手段の下流側に、冷却空気の圧力及び流量を均一化するためのガイドを設けたことを特徴とするガスタービン。
  6. 請求項1又は2に記載のガスタービンにおいて、前記冷却空気流路の入口部の軸方向位置を前記燃焼器の内周側位置としたことを特徴とするガスタービン。
  7. 請求項1又は2に記載のガスタービンにおいて、前記冷却空気流路の入口部を前記圧縮機ロータに設けたことを特徴とするガスタービン。
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