JP2005319683A - Frp圧力容器用樹脂含浸装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】粘度の高い樹脂を確実に含浸させると共に、樹脂含浸後のプリフォーム内でのボイドの発生を防止させようとすると、この処理に関わる装置のコストアップを招いてしまう。
【解決手段】繊維製のプリフォーム2に樹脂を含浸させてFRP圧力容器を製造するための樹脂含浸装置1は、プリフォーム2を樹脂に浸漬させるための樹脂浴槽4と、樹脂浴槽4中の樹脂の加熱手段としての水浴槽5およびヒータ6と、樹脂浴槽4とプリフォーム2とを収容する収容槽3と、収容槽3内の空気を吸引する真空ポンプ8と、プリフォーム2を回転させるモータ9と、を備える。
【選択図】図1
【解決手段】繊維製のプリフォーム2に樹脂を含浸させてFRP圧力容器を製造するための樹脂含浸装置1は、プリフォーム2を樹脂に浸漬させるための樹脂浴槽4と、樹脂浴槽4中の樹脂の加熱手段としての水浴槽5およびヒータ6と、樹脂浴槽4とプリフォーム2とを収容する収容槽3と、収容槽3内の空気を吸引する真空ポンプ8と、プリフォーム2を回転させるモータ9と、を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、繊維製のプリフォームに樹脂を含浸させてFRP圧力容器を製造するための樹脂含浸装置の技術に関する。
FRP(繊維強化樹脂)において、樹脂の強化材として用いられる繊維プリフォームは、網目状の構造体である。
従来より、網目状の構造体に樹脂を含浸させる方法として、真空含浸法や加圧含浸法がある。特許文献1には、加圧含浸法の一例として、変成器のコイル等(網目状の構造体)に樹脂を含浸させる方法が開示されている。
従来より、網目状の構造体に樹脂を含浸させる方法として、真空含浸法や加圧含浸法がある。特許文献1には、加圧含浸法の一例として、変成器のコイル等(網目状の構造体)に樹脂を含浸させる方法が開示されている。
真空含浸法は、プリフォームの収容槽を真空ポンプにより真空にして、プリフォーム内の空気を除去した状態で、プリフォームに樹脂を含浸させる方法である。
一方、加圧含浸法は、プリフォームを樹脂浴槽内の樹脂に浸漬させると共に、プリフォームおよび樹脂浴槽を収容する加圧槽を加圧して、プリフォーム内より空気が追い出されるように樹脂を含浸させる方法である。
また、真空含浸法と加圧含浸法とを併用して行われることがある。この場合は、プリフォームの収容槽を真空にした後、プリフォームを樹脂浴槽に完全に浸して、樹脂浴槽を加圧して、プリフォームに樹脂を含浸させるものである。
一方、加圧含浸法は、プリフォームを樹脂浴槽内の樹脂に浸漬させると共に、プリフォームおよび樹脂浴槽を収容する加圧槽を加圧して、プリフォーム内より空気が追い出されるように樹脂を含浸させる方法である。
また、真空含浸法と加圧含浸法とを併用して行われることがある。この場合は、プリフォームの収容槽を真空にした後、プリフォームを樹脂浴槽に完全に浸して、樹脂浴槽を加圧して、プリフォームに樹脂を含浸させるものである。
FRP製の圧力容器は、例えば20気圧のLPG(液化石油ガス)など、高圧の圧力気体を充填する目的で製造されるものであり、耐圧性および耐久性が要求される。
ここで、樹脂を含浸させたプリフォーム内に、空気が残留してボイド(空隙)が形成された部分や、樹脂含浸の不十分な部分があると、圧力容器の耐圧性や耐久性が損なわれることになる。
ここで、樹脂を含浸させたプリフォーム内に、空気が残留してボイド(空隙)が形成された部分や、樹脂含浸の不十分な部分があると、圧力容器の耐圧性や耐久性が損なわれることになる。
プリフォームへの樹脂含浸を前記真空含浸法で行う場合、プリフォーム内の空気の除去は真空吸引により確実である。ところが、大気圧下で樹脂含浸が行われるため、粘度の高い樹脂の場合は、十分にプリフォーム内に樹脂を含浸させることが出来ない。特に、プリフォームの構造が複雑化すると、より樹脂含浸が不十分となる。
一方、前記加圧含浸法で行う場合は、粘度の高い樹脂であっても樹脂含浸は確実に行われるが、プリフォーム内からの空気の除去が不十分となり、樹脂含浸後にボイドが形成される可能性が高い。
また、前記真空含浸法と前記加圧含浸法とを併用する場合は、このような不具合の発生を防止できるが、手順が複雑化すると共に、プリフォームへの樹脂含浸を行うための装置全体のコストがアップする。
一方、前記加圧含浸法で行う場合は、粘度の高い樹脂であっても樹脂含浸は確実に行われるが、プリフォーム内からの空気の除去が不十分となり、樹脂含浸後にボイドが形成される可能性が高い。
また、前記真空含浸法と前記加圧含浸法とを併用する場合は、このような不具合の発生を防止できるが、手順が複雑化すると共に、プリフォームへの樹脂含浸を行うための装置全体のコストがアップする。
つまり、解決しようとする問題点は、粘度の高い樹脂を確実に含浸させると共に、樹脂含浸後のプリフォーム内でのボイドの発生を防止させようとすると、この処理に関わる装置のコストアップを招いてしまう点である。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、
繊維製のプリフォームに樹脂を含浸させてFRP圧力容器を製造するための樹脂含浸装置であって、
プリフォームを樹脂に浸漬させるための樹脂浴槽と、
樹脂浴槽中の樹脂の加熱手段と、
前記樹脂浴槽とプリフォームとを収容する収容槽と、
前記収容槽内の空気を吸引する真空ポンプと、
を備えるものである。
繊維製のプリフォームに樹脂を含浸させてFRP圧力容器を製造するための樹脂含浸装置であって、
プリフォームを樹脂に浸漬させるための樹脂浴槽と、
樹脂浴槽中の樹脂の加熱手段と、
前記樹脂浴槽とプリフォームとを収容する収容槽と、
前記収容槽内の空気を吸引する真空ポンプと、
を備えるものである。
請求項2においては、
前記プリフォームを回転させる回転手段を備えるものである。
前記プリフォームを回転させる回転手段を備えるものである。
請求項3においては、
前記加熱手段は、前記樹脂浴槽が浸される水浴槽と、この水浴槽の加熱装置と、から構成されるものである。
前記加熱手段は、前記樹脂浴槽が浸される水浴槽と、この水浴槽の加熱装置と、から構成されるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、樹脂含浸後のプリフォームにボイドを発生させることが無いと共に、粘度の高い樹脂であってもプリフォームに確実に樹脂を含浸させることができる。
請求項2においては、プリフォームの下部を樹脂浴槽中の樹脂溜まりに浸漬させるだけで、プリフォームの全体に樹脂を含浸させることができる。特に、プリフォームの上部が樹脂浴槽中の樹脂溜まり外に位置するため、プリフォームの収容槽への搬入・搬出が、樹脂溜まり中にプリフォームの全体を浸漬させた場合に比して容易である。
請求項3においては、樹脂の粘度をムラ無く低下させることができる。
図1を用いて、本発明の一実施の形態である樹脂含浸装置1を説明する。
樹脂含浸装置1は、繊維製のプリフォーム2に樹脂を含浸させてFRP(繊維強化樹脂)製の圧力容器を製造する装置である。
樹脂含浸装置1には、プリフォーム2の収容槽3が備えられ、該収容槽3の内部に、プリフォーム2への樹脂含浸用の樹脂浴槽4、プリフォーム2の支持部16が設けられている。
また、樹脂含浸装置1には、収容槽3の外部に、樹脂浴槽4の加熱手段である水浴槽5およびヒータ6や、樹脂浴槽4に樹脂を補給する樹脂ポンプ10および樹脂タンク11、収容槽3の内部空間を真空にする真空ポンプ8、プリフォーム2の回転駆動手段であるモータ9も備えられている。
樹脂含浸装置1は、繊維製のプリフォーム2に樹脂を含浸させてFRP(繊維強化樹脂)製の圧力容器を製造する装置である。
樹脂含浸装置1には、プリフォーム2の収容槽3が備えられ、該収容槽3の内部に、プリフォーム2への樹脂含浸用の樹脂浴槽4、プリフォーム2の支持部16が設けられている。
また、樹脂含浸装置1には、収容槽3の外部に、樹脂浴槽4の加熱手段である水浴槽5およびヒータ6や、樹脂浴槽4に樹脂を補給する樹脂ポンプ10および樹脂タンク11、収容槽3の内部空間を真空にする真空ポンプ8、プリフォーム2の回転駆動手段であるモータ9も備えられている。
収容槽3は、槽本体3aと、槽本体3aに対して開閉可能に設けられる蓋3bと、を備えており、蓋3bを開放した状態で、プリフォーム2を槽本体3a内への配置や槽本体3aからの取り出しが行われる。
プリフォーム2の形状は中空で先細りの円筒状であり、プリフォーム2の中心軸方向の両端は開口している。このプリフォーム2の内部には、プリフォーム2形成時の型(マンドレル)としても利用されるライナー(図示せず)が備えられている。このライナーの中心軸方向の一方の端部には、口金の取付部が形成されて開口しており、他方の端部は製造後の圧力容器の底に相当するため閉鎖されている。
前記支持軸7は、プリフォーム2への取付部7aと軸部7bとを備えている。
この取付部7aは、プリフォーム2の中心軸方向の端部に挿入して、内部のライナーにロックすることが可能に構成されており、支持軸7をプリフォーム2に固定することが可能である。
そして、一対の支持軸7・7をプリフォーム2に固定した状態で、両軸部7b・7bを収容槽3に支持することで、プリフォーム2が収容槽3に支持されることになる。
この取付部7aは、プリフォーム2の中心軸方向の端部に挿入して、内部のライナーにロックすることが可能に構成されており、支持軸7をプリフォーム2に固定することが可能である。
そして、一対の支持軸7・7をプリフォーム2に固定した状態で、両軸部7b・7bを収容槽3に支持することで、プリフォーム2が収容槽3に支持されることになる。
各軸部7bを収容槽3に支持する支持部16は、槽本体3aに支持される一対の下ローラ14・14と、蓋3bに支持される上ローラ15と、により構成されている。そして、これらのローラ14・14・15を軸部3bの外周側の三方より当接させることで、軸部3bが収容槽3に支持される。
なお、蓋3bを開放した状態では、蓋3bと共に上ローラ15が軸部7bより離間するので、支持部16によるプリフォーム2の支持が解除され、プリフォーム2を収容槽3より取り出すことが可能となる。
なお、蓋3bを開放した状態では、蓋3bと共に上ローラ15が軸部7bより離間するので、支持部16によるプリフォーム2の支持が解除され、プリフォーム2を収容槽3より取り出すことが可能となる。
樹脂浴槽4は、プリフォーム2に樹脂を浸漬させるための手段である。
樹脂浴槽4には、樹脂が満たされて樹脂溜まり12が形成されており、支持軸7に支持されるプリフォーム2径方向の一部(外周側の一部)のみが、樹脂溜まり12に浸漬された状態にある。このように、プリフォーム2の一部のみが樹脂浴槽4内の樹脂溜まり12に浸漬されるように、収容槽3内でのプリフォーム2の支持位置が設定されている。
また、樹脂浴槽4は配管を介して前記樹脂ポンプ10に接続されており、プリフォーム2に含浸されて消費された分の樹脂が、樹脂タンク11より樹脂ポンプ10を介して補充されるようにしている。
樹脂浴槽4には、樹脂が満たされて樹脂溜まり12が形成されており、支持軸7に支持されるプリフォーム2径方向の一部(外周側の一部)のみが、樹脂溜まり12に浸漬された状態にある。このように、プリフォーム2の一部のみが樹脂浴槽4内の樹脂溜まり12に浸漬されるように、収容槽3内でのプリフォーム2の支持位置が設定されている。
また、樹脂浴槽4は配管を介して前記樹脂ポンプ10に接続されており、プリフォーム2に含浸されて消費された分の樹脂が、樹脂タンク11より樹脂ポンプ10を介して補充されるようにしている。
前記モータ9は、プリフォーム2を回転させる手段であり、このモータ9の駆動により、プリフォーム2の全周が樹脂浴槽4内の樹脂溜まり12内に浸漬される。そして、プリフォーム2の全周に樹脂を含浸させることが可能である。
ここで、モータ9を駆動源とするプリフォーム2の回転駆動機構は、プリフォーム2に固定された支持軸7を回転させるように構成されている。本実施の形態では、モータ9のモータ軸9aと、前記下ローラ14の軸14aとが平行に配置されて、モータ軸9aから軸14aに向けてベルト伝動式により動力が伝達される構成である。
ここで、モータ9を駆動源とするプリフォーム2の回転駆動機構は、プリフォーム2に固定された支持軸7を回転させるように構成されている。本実施の形態では、モータ9のモータ軸9aと、前記下ローラ14の軸14aとが平行に配置されて、モータ軸9aから軸14aに向けてベルト伝動式により動力が伝達される構成である。
このため、モータ9の駆動により、支持軸7・7とプリフォーム2とが一体的に回動し、プリフォーム2において、樹脂浴槽4中の樹脂溜まり12に浸漬されている部位が入れ替わる。そして、プリフォーム2の全体に樹脂が含浸される。
水浴槽5およびヒータ6は、樹脂浴槽4内の樹脂を水浴式で加熱する加熱手段に構成されている。
樹脂浴槽4は水浴槽5内に浸されており、水浴槽5内に満たされている水(温水)13との熱交換により、樹脂浴槽4が加熱されて、樹脂浴槽4内の樹脂温度が上昇する。水浴槽5内にはヒータ6が配置されており、該ヒータ6から発生する熱により水浴槽5内の水13が加温される。
樹脂浴槽4は水浴槽5内に浸されており、水浴槽5内に満たされている水(温水)13との熱交換により、樹脂浴槽4が加熱されて、樹脂浴槽4内の樹脂温度が上昇する。水浴槽5内にはヒータ6が配置されており、該ヒータ6から発生する熱により水浴槽5内の水13が加温される。
真空ポンプ8は収容槽3内の空気を吸引する手段であり、真空ポンプ8の駆動により収容槽3内が真空状態とされる。
ここで、収容槽3の内部空間を真空とするのは、プリフォーム2を構成する繊維束間の空気を除去して、繊維束間への樹脂含浸を確実とするためである。
ここで、収容槽3の内部空間を真空とするのは、プリフォーム2を構成する繊維束間の空気を除去して、繊維束間への樹脂含浸を確実とするためである。
圧力容器は、概略的には、樹脂含浸装置1を用いて、次のようにして製造される。
まず、プリフォーム2に支持軸7・7を取り付ける。その後、蓋3bを開放して、収容槽3内にプリフォーム2を入れて、支持軸7・7をそれぞれ下ローラ14・14上に載置して、蓋3bを閉鎖する。蓋3bが閉鎖された状態で、プリフォーム2が支持部16・16により支持された状態となる。
そして、蓋3bの閉鎖により収容槽3が密閉された状態で、真空ポンプ8を駆動して、収容槽3内を真空とする。
次いで、樹脂ポンプ10を駆動して、樹脂タンク11より樹脂浴槽4内に樹脂を供給する。ここで、樹脂浴槽4内での樹脂溜まり12の液面の高さは、プリフォーム2の径や材質等に応じて、適宜設定可能である。より詳しくは、樹脂含浸装置1に備える制御装置は、液面高さを検出するセンサ等の検出情報に基づいて、樹脂浴槽4の液面高さが設定された液面高さとなるように、樹脂ポンプ10からの樹脂の供給量を調整する。
まず、プリフォーム2に支持軸7・7を取り付ける。その後、蓋3bを開放して、収容槽3内にプリフォーム2を入れて、支持軸7・7をそれぞれ下ローラ14・14上に載置して、蓋3bを閉鎖する。蓋3bが閉鎖された状態で、プリフォーム2が支持部16・16により支持された状態となる。
そして、蓋3bの閉鎖により収容槽3が密閉された状態で、真空ポンプ8を駆動して、収容槽3内を真空とする。
次いで、樹脂ポンプ10を駆動して、樹脂タンク11より樹脂浴槽4内に樹脂を供給する。ここで、樹脂浴槽4内での樹脂溜まり12の液面の高さは、プリフォーム2の径や材質等に応じて、適宜設定可能である。より詳しくは、樹脂含浸装置1に備える制御装置は、液面高さを検出するセンサ等の検出情報に基づいて、樹脂浴槽4の液面高さが設定された液面高さとなるように、樹脂ポンプ10からの樹脂の供給量を調整する。
樹脂高さが設定の高さに到達すると、モータ9を駆動して、プリフォーム2を回転させる。このようにして、プリフォーム2の全面に樹脂を含浸させる。
一定時間、プリフォーム2を回転させて樹脂含浸を行うと、収容槽3を大気圧に復帰させた後、収容槽3より樹脂が含浸されたプリフォーム2を取り出す。
一定時間、プリフォーム2を回転させて樹脂含浸を行うと、収容槽3を大気圧に復帰させた後、収容槽3より樹脂が含浸されたプリフォーム2を取り出す。
そして、この樹脂が含浸されたプリフォーム2を、加熱装置(炉)で加熱して、プリフォーム2に含浸されている樹脂を硬化させることで、FRP製の圧力容器が製造される。
なお、プリフォーム2に含浸させる樹脂は熱硬化性樹脂としており、圧力容器の製造において、プリフォーム2への樹脂含浸処理の後に、加熱処理が必要である。
なお、プリフォーム2に含浸させる樹脂は熱硬化性樹脂としており、圧力容器の製造において、プリフォーム2への樹脂含浸処理の後に、加熱処理が必要である。
以上で説明した樹脂含浸装置1をまとめる。
樹脂含浸装置1は、繊維製のプリフォームに樹脂を含浸させてFRP圧力容器を製造するための装置、加熱処理の前工程を処理する装置である。
そして、樹脂含浸装置1は、プリフォーム2を樹脂に浸漬させるための樹脂浴槽4と、樹脂浴槽4中の樹脂の加熱手段と、樹脂浴槽4とプリフォーム2とを収容する収容槽3と、収容槽3内の空気を吸引する真空ポンプ8と、を備えている。
樹脂含浸装置1は、繊維製のプリフォームに樹脂を含浸させてFRP圧力容器を製造するための装置、加熱処理の前工程を処理する装置である。
そして、樹脂含浸装置1は、プリフォーム2を樹脂に浸漬させるための樹脂浴槽4と、樹脂浴槽4中の樹脂の加熱手段と、樹脂浴槽4とプリフォーム2とを収容する収容槽3と、収容槽3内の空気を吸引する真空ポンプ8と、を備えている。
このため、樹脂含浸の際にプリフォーム2内の空気が除去されると共に、樹脂が加熱されてその粘度が低下する。
したがって、樹脂含浸後のプリフォーム2にボイド(空隙)を発生させることが無いと共に、粘度の高い樹脂であってもプリフォーム2に確実に樹脂を含浸させることができる。
したがって、樹脂含浸後のプリフォーム2にボイド(空隙)を発生させることが無いと共に、粘度の高い樹脂であってもプリフォーム2に確実に樹脂を含浸させることができる。
また、樹脂含浸装置1は、プリフォーム2を回転させる回転手段として、モータ9を備えている。
このため、プリフォーム2の外周上の各部が順次、プリフォーム2の下部へと移動する。
したがって、プリフォーム2の下部を樹脂浴槽4中の樹脂溜まり12に浸漬させるだけで、プリフォーム2の全体に樹脂を含浸させることができる。特に、プリフォーム2の上部が樹脂浴槽4中の樹脂溜まり12外に位置するため、プリフォーム2の収容槽3への搬入・搬出が、樹脂溜まり中にプリフォーム2の全体を浸漬させた場合に比して容易である。
したがって、プリフォーム2の下部を樹脂浴槽4中の樹脂溜まり12に浸漬させるだけで、プリフォーム2の全体に樹脂を含浸させることができる。特に、プリフォーム2の上部が樹脂浴槽4中の樹脂溜まり12外に位置するため、プリフォーム2の収容槽3への搬入・搬出が、樹脂溜まり中にプリフォーム2の全体を浸漬させた場合に比して容易である。
また、樹脂浴槽4の加熱手段は、樹脂浴槽4が浸される水浴槽5と、水浴槽5の加熱装置であるヒータ6と、から構成される。
このため、樹脂浴槽4内の樹脂が均一に加熱される。
したがって、樹脂の粘度をムラ無く低下させることができる。
したがって、樹脂の粘度をムラ無く低下させることができる。
1 樹脂含浸装置
2 プリフォーム
3 収容槽
4 樹脂浴槽
5 水浴槽
6 ヒータ(加熱装置)
7 支持軸(支持手段)
8 真空ポンプ
9 モータ(回転手段)
2 プリフォーム
3 収容槽
4 樹脂浴槽
5 水浴槽
6 ヒータ(加熱装置)
7 支持軸(支持手段)
8 真空ポンプ
9 モータ(回転手段)
Claims (3)
- 繊維製のプリフォームに樹脂を含浸させてFRP圧力容器を製造するための樹脂含浸装置であって、
プリフォームを樹脂に浸漬させるための樹脂浴槽と、
樹脂浴槽中の樹脂の加熱手段と、
前記樹脂浴槽とプリフォームとを収容する収容槽と、
前記収容槽内の空気を吸引する真空ポンプと、
を備える、
ことを特徴とするFRP圧力容器用樹脂含浸装置。 - 前記プリフォームを回転させる回転手段を備える、
ことを特徴とする請求項1に記載のFRP圧力容器用樹脂含浸装置。 - 前記加熱手段は、前記樹脂浴槽が浸される水浴槽と、この水浴槽の加熱装置と、から構成される、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のFRP圧力容器用樹脂含浸装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004139338A JP2005319683A (ja) | 2004-05-10 | 2004-05-10 | Frp圧力容器用樹脂含浸装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004139338A JP2005319683A (ja) | 2004-05-10 | 2004-05-10 | Frp圧力容器用樹脂含浸装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005319683A true JP2005319683A (ja) | 2005-11-17 |
Family
ID=35467314
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004139338A Pending JP2005319683A (ja) | 2004-05-10 | 2004-05-10 | Frp圧力容器用樹脂含浸装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005319683A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN105121115A (zh) * | 2013-01-21 | 2015-12-02 | 株式会社日本制钢所 | 纤维强化的树脂基材或树脂成形体的制造方法以及该制造方法中使用的塑化吐出机 |
KR101840369B1 (ko) | 2017-07-14 | 2018-05-04 | 주식회사 아이앤엘 | 바잘트 섬유를 이용한 보수보강용 함침 공법 |
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-
2004
- 2004-05-10 JP JP2004139338A patent/JP2005319683A/ja active Pending
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