JP2005318433A - 画像出力装置の色管理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 画像出力装置から出力される画像の高濃度領域に対応する“プロセスカラー”、中濃度領域に対応する“特色”、さらには、低濃度領域に対応する“白地着色のような薄い色”の濃度について、適切にこれを管理することを可能にする。
【解決手段】 画像出力装置からカラーチャートを出力して、その濃度測定値に基づいて当該画像形成装置の濃度補正を行うことで、当該画像出力装置から出力される画像の色管理を行う場合に、上述したカラーチャートとして、イエロー、マゼンタ、シアンの各々について、所定の閾値により区分される高濃度領域、中濃度領域及び低濃度領域の各々に対応する少なくとも1つの色パッチを含んだものを使用する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、画像出力装置からカラーチャートを出力して、その濃度測定値に基づいて当該画像形成装置の濃度キャリブレーションを行うことで、当該画像出力装置から出力される画像の色管理を行う画像出力装置の色管理方法に関する。
従来から、デジタルカラープルーフを作成する画像出力装置においては、出力される画像に要求される品質が高いことは勿論のこと、印刷物の色調を忠実に再現するといった色再現性や、これを繰り返し得ることができるといった安定性が求められている。
このような画像出力装置としては、これまで昇華型・溶融熱転写方式や電子写真方式、インクジェット方式等、種々の方式を採る画像出力装置の応用が試みられてきたが、概して、高品質が得られる方式によっては費用がかかり生産性が劣るという問題が生じ、また一方で、低コストで生産性に優れた方式によっては画質が劣るという問題が生じることになった。
しかしながら、近年、ハロゲン化銀感光材料を、例えばレッド(以下、“R”と称する)、グリーン(以下、“G”と称する)、ブルー(以下、“B”と称する)といった各色の光源によって露光することで画像を形成する画像出力装置がこのデジタルカラープルーフを作成する画像出力装置として盛んに用いられるようになってきている。この理由は、当該装置が連続出力処理に適していること、網点再現が可能であること、当該装置に用いられる感光材料が高感度であり、色再現性に優れていること、さらには比較的低コストであるといったことによる。
さらに、最近においては、印刷物としてシアン(以下、“C”と称する)、マゼンタ(以下、“M”と称する)、イエロー(以下、“Y”と称する)、ブラック(以下、“BK”と称する)といったプロセスカラーのインクに加えて特色のインクを使用したものが増えてきており、このような画像出力装置においても、特色を網点とすることなく網100%の画像として再現することが可能な濃度調整ができる画像出力装置が登場するに至っている。
ところで、このような感光材料を用いた画像出力装置においては、出力される画像の品質に係わる各種変動因子、具体的には、現像液の活性レベル、露光装置による光量、ロット毎に変化する感光材料の感度、露光時や現像処理時における気温や湿度等による影響が大きいことから、それらの状態を日常的に管理して、当該装置から出力される画像の品質を管理すること、即ち、色管理が行われている。
因みに、上述した各種変動因子の他例としては、画像出力装置の個体差、ロット毎に変化する色材や現像主薬(現像液を作るための主剤)の特性、画像出力装置の使用量の多寡等があり、また一方で、出力する画像によって発色量が異なり、現像主薬の使用量が変化し、現像処理液の活性度が変化したり、使用頻度による空気酸化の影響が変化したりする。また、露光装置の光源の経時変化による光量変動、波長変動による性能変動、感光材料の経時変化による感度変動等が含まれる。
このため、現実においては、作業者が、これら各種変動因子に対応するべく、日常的にコントロールストリップを用いて現像液レベルを確認して、これを調整したり、日常的にカラーチャートを出力して、その濃度や色彩の測定を行い、それらの測定値に基づいて画像出力装置の露光部による露光量を調整することで、出力される画像が好ましい品質に仕上がるようにその色管理を行っている。
この際、このような感光材料を用いた画像出力装置においては、出力される画像の濃度とその露光量との相関関係を規定した濃度/露光量相関テーブルに従って、感光材料を所定の露光量にて露光することで、所定の画像を所定の濃度にて出力することとなっているため、上述した露光部による露光量を調整する際には、この濃度/露光量相関テーブルにおいて、プロセスカラーの組み合わせから成る16色の各々についての、Y、M、Cの各々についての濃度又は露光量を変更することが行われている。
さらには、この際、このような感光材料を用いた画像出力装置から出力される画像の網点濃度を補正することも行われており、そのためのカラーチャートとしては、例えば特開平10−322562号公報に示されているような最大濃度である網100%の色パッチと各網%の色パッチを組み合わせたチャートが使用されている。
また一方で、複数の画像出力装置とホストコンピュータとを接続して、画像出力装置の各々から出力される画像の色管理を行う方法が提案されており、例えば、特開平10−58753号公報に記載されているように、画像出力装置の記録剤の残量を管理して、ホストコンピュータにおいて当該記録剤の残量に応じた色変換テーブルを用いて色変換を行うことで、最適な画像を得る方法などが提案されている。
特開平10−322562号公報(段落〔0030〕、第8図) 特開平10−58753号公報(段落〔0023〕‐〔0053〕、第1図乃至第6図)
しかしながら、上述した感光材料を用いた画像出力装置においては、“白地着色のような薄い色”が該当する低濃度領域から“プロセスカラー”が該当する高濃度領域までを使用するため、画像品質を保つためにこれまで行われてきた、網100%のプロセスカラーや網100%の色パッチと各網%の色パッチを組み合わせたチャートによる高濃度領域の色管理のみでは、中濃度領域に対応する網100%の特色や低濃度領域に対応する網100%の白地着色が入った画像の濃度を適切に管理することができなかった。
また、上述したプロセスカラーの組み合わせから成る16色の各々について、Y、M、Cの各々の濃度又は露光量を変更することは、作業者にとって多大な労力と時間がかかる上に、このような変更は、特定の画像にしか適用されず、複数の画像がある場合にはその各々について行う必要があった。
本発明は、上述した課題を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、画像出力装置から出力されたカラーチャートの濃度を測定して、その測定値に基づいて当該画像出力装置の濃度キャリブレーションを行うことで、当該画像出力装置から出力される画像の色管理を行う場合に、上述したカラーチャートとして、イエロー、マゼンタ、シアンの各々について、所定の閾値により区分される高濃度領域、中濃度領域及び低濃度領域の各々に対応する少なくとも1つの色パッチを含んだものを使用することで、上述した画像出力装置から出力される画像の、上述した高濃度領域に対応する“プロセスカラー”、上述した中濃度領域に対応する“特色”、さらには、上述した低濃度領域に対応する“白地着色のような薄い色”の濃度について、適切にこれを管理することができる画像出力装置の色管理方法を提供することにある。また、上述したカラーチャートとして、イエロー、マゼンタ、シアンの各々について、上述した高濃度領域、中濃度領域及び低濃度領域の各々に対応する色パッチを1〜2つ程度含むものを使用することで、上述した画像出力装置の色管理に供される色パッチの数を必要最小限として、当該色管理にかかる作業者の労力と時間を低減させることができる画像出力装置の色管理方法を提供することにある。
または、上述した画像出力装置の濃度キャリブレーションを行った後、さらに、当該画像出力装置からイエロー、マゼンタ及びシアンの3色を重ね合わせてなるブラックの所定網率の網パッチを含んだカラーチャートを出力して、当該カラーチャートのブラックの所定網率の網パッチの色彩測定値に基づいて、上述した画像出力装置の上述した高濃度領域についての濃度キャリブレーションを行うことで、当該画像出力装置から出力される画像のプロセスカラー、特色及び白地着色のような薄い色の濃度と、上述したブラックの所定網率の網パッチに対応する“黒網”の色調の双方について、適切にこれを管理することができる画像出力装置の色管理方法を提供することにある。
または、上述したカラーチャートとして、イエロー、マゼンタ及びシアンの3色を重ね合わせてなるブラックの所定網率の網パッチをさらに含むものを使用して、上述した画像出力装置の濃度キャリブレーションを行った後、さらに、当該カラーチャートのブラックの所定網率の網パッチの色彩測定値に基づいて、上述した画像出力装置の上述した高濃度領域についての濃度キャリブレーションを行うことで、当該画像出力装置から出力される画像のプロセスカラー、特色及び白地着色のような薄い色の濃度と、上述したブラックの所定網率の網パッチに対応する“黒網”の色調の双方について、適切にこれを管理することができる画像出力装置の色管理方法を提供することにある。
また、その他の目的とするところは、拠点毎に画像出力装置と端末装置とが設置され、当該端末装置とネットワークを介して接続された管理サーバーにおいて、端末装置から送信された上述した画像出力装置から出力されたカラーチャートの測定値と、これに対応する基準値との差を算出し、当該算出された差とこれに対応する管理基準値とを比較し、差が管理基準値を超えた場合に、当該差を算出した測定値を送信してきた端末装置に対して、当該測定値が測定されたカラーチャートを出力した画像出力装置の濃度キャリブレーションを促す報知を行うことを指示することで上述した画像出力装置から出力される画像の色管理を行う場合に、上述したカラーチャートとして、イエロー、マゼンタ、シアンの各々について、所定の閾値により区分される高濃度領域、中濃度領域及び低濃度領域の各々に対応する少なくとも1つの色パッチを含んだものを使用することで、上述した画像出力装置から出力される画像の上述した高濃度領域に対応する“プロセスカラー”、上述した中濃度領域に対応する“特色”、さらには、上述した低濃度領域に対応する“白地着色のような薄い色”の濃度について、適切にこれを管理することができる画像出力装置の色管理方法を提供することにある。また、上述したカラーチャートとして、イエロー、マゼンタ、シアンの各々について、上述した高濃度領域、中濃度領域及び低濃度領域の各々に対応する色パッチを1〜2つ程度含んだものを使用することで、上述した画像出力装置の色管理に供される色パッチの数を必要最小限として、当該色管理にかかる作業者の労力と時間を低減させることができる画像出力装置の色管理方法を提供することにある。
または、上述した報知に応じて、上述した画像出力装置の濃度キャリブレーションを行った後、さらに、当該画像出力装置からイエロー、マゼンタ及びシアンの3色を重ね合わせてなるブラックの所定網率の網パッチを含むカラーチャートを出力して、当該網パッチの色彩測定値に基づいて、当該画像出力装置の上述した高濃度領域についての濃度キャリブレーションを行うことで、当該画像出力装置から出力される画像のプロセスカラー、特色及び白地着色のような薄い色の濃度と、上述したブラックの所定網率の網パッチに対応する“黒網”の色調の双方について、適切にこれを管理することができる画像出力装置の色管理方法を提供することにある。
または、上述したカラーチャートとして、イエロー、マゼンタ及びシアンの3色を重ね合わせてなるブラックの所定網率の網パッチをさらに含むものを使用して、上述した測定値として、当該網パッチの色彩をさらに測定することとし、上述した報知に応じて、上述した画像出力装置の濃度キャリブレーションを行った後、さらに、当該カラーチャートの上述したブラックの所定網率の網パッチの色彩測定値に基づいて、上述した画像出力装置の上述した高濃度領域についての濃度キャリブレーションを行うことで、当該画像出力装置から出力される画像のプロセスカラー、特色及び白地着色のような薄い色の濃度と、上述したブラックの所定網率の網パッチに対応する“黒網”の色調の双方について、適切にこれを管理することができる画像出力装置の色管理方法を提供することにある。
また、その他の目的とするところは、拠点毎に画像出力装置が設置され、当該画像出力装置とネットワークを介して接続された管理サーバーにおいて、画像出力装置から送信された当該画像出力装置から出力されたカラーチャートの測定値と、これに対応する基準値との差を算出し、当該算出された差とこれに対応する管理基準値とを比較し、差が管理基準値を超えた場合に、当該差を算出した測定値を送信してきた画像出力装置の濃度キャリブレーションを行うことで上述した画像出力装置から出力される画像の色管理を行う場合に、上述したカラーチャートとして、イエロー、マゼンタ、シアンの各々について、所定の閾値により区分される高濃度領域、中濃度領域及び低濃度領域の各々に対応する少なくとも1つの色パッチを含んだものを使用することで、上述した画像出力装置から出力される画像の上述した高濃度領域に対応する“プロセスカラー”、上述した中濃度領域に対応する“特色”、さらには、上述した低濃度領域に対応する“白地着色のような薄い色”の濃度について、適切にこれを管理することができる画像出力装置の色管理方法を提供することにある。また、上述したカラーチャートとして、イエロー、マゼンタ、シアンの各々について、上述した高濃度領域、中濃度領域及び低濃度領域の各々に対応する色パッチを1〜2つ程度含んだものを使用することで、上述した画像出力装置の色管理に供される色パッチの数を必要最小限として、当該色管理にかかる作業者の労力と時間を低減させることができる画像出力装置の色管理方法を提供することにある。
または、上述した画像出力装置の濃度キャリブレーションを行った後、さらに、当該画像出力装置からイエロー、マゼンタ及びシアンの3色を重ね合わせてなるブラックの所定網率の網パッチを含むカラーチャートを出力して、当該網パッチの色彩測定値に基づいて、当該画像出力装置の上述した高濃度領域についての濃度キャリブレーションを行うことで、当該画像出力装置から出力される画像のプロセスカラー、特色及び白地着色のような薄い色の濃度と、上述したブラックの所定網率の網パッチに対応する“黒網”の色調の双方について、適切にこれを管理することができる画像出力装置の色管理方法を提供することにある。
または、上述したカラーチャートとして、イエロー、マゼンタ及びシアンの3色を重ね合わせてなるブラックの所定網率の網パッチをさらに含むものを使用し、上述した測定値として、当該網パッチの色彩をさらに測定することとし、上述した画像出力装置の濃度キャリブレーションを行った後、さらに、当該カラーチャートのブラックの所定網率の網パッチの色彩測定値に基づいて、上述した画像出力装置の上述した高濃度領域についての濃度キャリブレーションを行うことで、当該画像出力装置から出力される画像のプロセスカラー、特色及び白地着色のような薄い色の濃度と、上述したブラックの所定網率の網パッチに対応する“黒網”の色調の双方について、適切にこれを管理することができる画像出力装置の色管理方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、イエロー、マゼンタ、シアンの各色を発色させる際のレッド、グリーン、ブルーの各色の露光光源の露光量と上述した各色が発色された際の濃度との相関関係を予め規定した濃度/露光量相関テーブルと、前記イエロー、マゼンタ、シアンを組合せてなる各色を発色させる際の前記各色の露光光源の露光量を予め規定した露光量テーブルとを備え、前記イエロー、マゼンタ、シアンを組合せてなる各色の色版別の画像データを受けて、前記露光量テーブルに従い感光材料を露光することで、前記色版別の画像データに基づく画像を所定の濃度で出力する画像出力装置の色管理方法であって、前記画像出力装置により、前記イエロー、マゼンタ、シアンの各色について所定の閾値により区分された高濃度領域、中濃度領域及び低濃度領域の各々に対応する少なくとも1つの色パッチを含んだカラーチャートを出力する第1のチャート出力ステップと、前記出力されたカラーチャートの前記各色についての色パッチの濃度を測定する第1の測定ステップと、前記測定された前記各色についての色パッチの濃度値に基づいて、前記各色に対応する濃度/露光量相関テーブルの前記高濃度領域、中濃度領域及び低濃度領域の各々に対応する濃度及び/又は露光量を調整する第1の調整ステップと、を含むことを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像出力装置の色管理方法であって、前記第1の調整ステップの後に、前記画像出力装置により、前記イエロー、マゼンタ、シアンの各色を組合せてなるブラックの所定網率の網パッチを含んだカラーチャートを出力する第2のチャート出力ステップと、前記出力されたカラーチャートの前記網パッチの色彩を測定する第2の測定ステップと、前記測定された前記網パッチの色彩値に基づいて、前記各色についての濃度/露光量相関テーブルの前記高濃度領域に対応する濃度及び/又は露光量を調整する第2の調整ステップと、をさらに含むことを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の画像出力装置の色管理方法であって、前記第1のチャート出力ステップでは、前記カラーチャートとして、前記イエロー、マゼンタ、シアンの各色を組合せてなるブラックの所定網率の網パッチをさらに含んだものを出力して、前記第1の測定ステップでは、前記網パッチの色彩をさらに測定して、前記第1の調整ステップの後に、前記測定された前記網パッチの色彩値に基づいて、前記各色についての濃度/露光量相関テーブルの前記高濃度領域に対応する濃度及び/又は露光量を調整する第2の調整ステップをさらに含むことを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、請求項6に記載の発明は、イエロー、マゼンタ、シアンの各色を発色させる際のレッド、グリーン、ブルーの各色の露光光源の露光量と前記各色が発色された際の濃度との相関関係を予め規定した濃度/露光量相関テーブルと、前記イエロー、マゼンタ、シアンを組合せてなる各色を発色させる際の前記各色の露光光源の露光量を予め規定した露光量テーブルとを備え、前記イエロー、マゼンタ、シアンを組合せてなる各色の色版別の画像データを受けて、前記露光量テーブルに従い感光材料を露光することで、前記色版別の画像データに基づく画像を所定の濃度で出力する画像出力装置と、端末装置とが拠点毎に設置され、前記端末装置とネットワークを介して接続された管理サーバーにおいて、前記画像出力装置の色管理を行う画像出力装置の色管理方法であって、前記何れかの拠点において、前記画像出力装置により、前記イエロー、マゼンタ、シアンの各色について所定の閾値により区分された高濃度領域、中濃度領域及び低濃度領域の各々に対応する少なくとも1つの色パッチを含んだカラーチャートを出力する第1のチャート出力ステップと、測色計により、前記出力されたカラーチャートの前記各色についての色パッチの濃度を測定する第1の測定ステップと、前記端末装置により、前記測定された前記各色についての色パッチの濃度値を前記管理サーバーへ送信する送信ステップと、前記管理サーバーにおいて、測色計により基準となるカラーチャートの前記各色についての前記高濃度領域、中濃度領域及び低濃度領域の各々に対応する色パッチの濃度を測定したその濃度値を予め基準値として格納する基準値格納ステップと、前記端末装置から送信された前記各色についての色パッチの濃度値を受信する受信ステップと、前記受信された前記各色についての色パッチの濃度値と、前記格納された基準値とを比較して、前記高濃度領域、中濃度領域及び低濃度領域の各々についての差を算出する算出ステップと、前記算出された差と、予め設定された管理基準値とを比較して、前記差が前記管理基準値を超えた場合に、当該差を算出した濃度値を送信してきた前記端末装置に対して、当該濃度値が測定された前記カラーチャートを出力した前記画像出力装置の濃度キャリブレーションを促す報知を行うことを指示する報知指示ステップと、を含むことを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の画像出力装置の色管理方法であって、前記報知指示ステップの後に、前記濃度キャリブレーションを促された画像出力装置において、前記測定された前記各色についての色パッチの濃度値に基づいて、前記各色に対応する濃度/露光量相関テーブルの前記高濃度領域、中濃度領域及び低濃度領域の各々に対応する濃度及び/又は露光量を調整する第1の調整ステップと、前記イエロー、マゼンタ、シアンの各色を組合せてなるブラックの所定網率の網パッチを含んだカラーチャートを出力する第2のチャート出力ステップと、前記出力されたカラーチャートの前記網パッチの色彩を測定する第2の測定ステップと、前記測定された前記網パッチの色彩値に基づいて、前記各色についての濃度/露光量相関テーブルの前記高濃度領域に対応する濃度及び/又は露光量を調整する第2の調整ステップと、をさらに含むことを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、請求項8に記載の発明は、請求項6に記載の画像出力装置の色管理方法であって、前記第1のチャート出力ステップでは、前記カラーチャートとして、前記イエロー、マゼンタ、シアンの各色を組合せてなるブラックの所定網率の網パッチをさらに含んだものを出力して、前記第1の測定ステップでは、前記網パッチの色彩をさらに測定して、前記送信ステップでは、前記網パッチの色彩をさらに送信して、前記基準値格納ステップでは、前記基準となるカラーチャートとして、前記イエロー、マゼンタ、シアンの各色を組合せてなるブラックの所定網率の網パッチをさらに含んだものを使用して、前記測色計により当該カラーチャートの前記網パッチの色彩を測定したその色彩値をさらに予め基準値として格納して、前記受信ステップでは、前記端末装置から送信された前記網パッチの色彩値をさらに受信して、前記算出ステップでは、前記受信された前記網パッチの色彩値と、前記格納された基準値とを比較して、その差をさらに算出して、前記報知指示ステップでは、前記算出された差と、予め設定された管理基準値とを比較して、前記差が前記管理基準値を超えた場合に、当該差を算出した色彩値を送信してきた前記端末装置に対して、当該色彩値が測定された前記カラーチャートを出力した前記画像出力装置の濃度キャリブレーションを促す報知を行うことをさらに指示することを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の画像出力装置の色管理方法であって、前記報知指示ステップの後に、前記濃度キャリブレーションを促された画像出力装置において、前記測定された前記各色についての色パッチの濃度値に基づいて、前記各色に対応する濃度/露光量相関テーブルの前記高濃度領域、中濃度領域及び低濃度領域の各々に対応する濃度及び/又は露光量を調整する第1の調整ステップと、前記測定された前記網パッチの色彩値に基づいて、前記各色についての濃度/露光量相関テーブルの前記高濃度領域に対応する濃度及び/又は露光量を調整する第2の調整ステップと、をさらに含むことを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、請求項12に記載の発明は、イエロー、マゼンタ、シアンの各色を発色させる際のレッド、グリーン、ブルーの各色の露光光源の露光量と前記各色が発色された際の濃度との相関関係を予め規定した濃度/露光量相関テーブルと、前記イエロー、マゼンタ、シアンを組合せてなる各色を発色させる際の前記各色の露光光源の露光量を予め規定した露光量テーブルとを備え、前記イエロー、マゼンタ、シアンを組合せてなる各色の色版別の画像データを受けて、前記露光量テーブルに従い感光材料を露光することで、前記色版別の画像データに基づく画像を所定の濃度で出力する画像出力装置が拠点毎に設置され、前記画像出力装置とネットワークを介して接続された管理サーバーにおいて、前記画像出力装置の色管理を行う画像出力装置の色管理方法であって、前記何れかの拠点において、前記画像出力装置により、前記イエロー、マゼンタ、シアンの各色について所定の閾値により区分された高濃度領域、中濃度領域及び低濃度領域の各々に対応する少なくとも1つの色パッチを含んだカラーチャートを出力する第1のチャート出力ステップと、測色計により、前記出力されたカラーチャートの前記各色についての色パッチの濃度を測定する第1の測定ステップと、前記画像出力装置により、前記測定された前記各色についての色パッチの濃度値を前記管理サーバーへ送信する送信ステップと、前記管理サーバーにおいて、測色計により基準となるカラーチャートの前記各色についての前記高濃度領域、中濃度領域及び低濃度領域の各々に対応する色パッチの濃度を測定したその濃度値を予め基準値として格納する基準値格納ステップと、前記画像出力装置から送信された前記各色についての色パッチの濃度値を受信する受信ステップと、前記受信された前記各色についての色パッチの濃度値と、前記格納された基準値とを比較して、前記高濃度領域、中濃度領域及び低濃度領域の各々についての差を算出する算出ステップと、前記算出された差と、予め設定された管理基準値とを比較して、前記差が前記管理基準値を超えた場合に、当該差を算出した濃度値を送信してきた前記画像出力装置に対応する前記格納された前記各色についての濃度/露光量相関テーブルの前記高濃度領域、中濃度領域及び低濃度領域の各々に対応する濃度及び/又は露光量を、前記測定された前記各色についての色パッチの濃度値に基づいて調整する第1の調整ステップと、前記調整された前記各色についての濃度/露光量相関テーブルを、当該濃度/露光量相関テーブルに更新することを指示する更新指示信号と共に、前記差を算出した濃度値を送信してきた前記画像出力装置に送信する更新指示ステップと、を含むことを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、請求項13に記載の発明は、請求項12に記載の画像出力装置の色管理方法であって、前記更新指示ステップの後に、前記更新指示信号に応じて、前記調整された前記各色についての濃度/露光量相関テーブルに更新した画像出力装置において、前記イエロー、マゼンタ、シアンの各色を組合せてなるブラックの所定網率の網パッチを含んだカラーチャートを出力する第2のチャート出力ステップと、前記出力されたカラーチャートの前記網パッチの色彩を測定する第2の測定ステップと、前記測定された前記網パッチの色彩値に基づいて、前記更新された前記各色についての濃度/露光量相関テーブルの前記高濃度領域に対応する濃度及び/又は露光量を調整する第2の調整ステップと、をさらに含むことを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、請求項14に記載の発明は、請求項12に記載の画像出力装置の色管理方法であって、前記第1のチャート出力ステップでは、前記カラーチャートとして、前記イエロー、マゼンタ、シアンの各色を組合せてなるブラックの所定網率の網パッチをさらに含んだものを出力して、前記第1の測定ステップでは、前記網パッチの色彩をさらに測定して、前記送信ステップでは、前記網パッチの色彩をさらに送信して、前記基準値格納ステップでは、前記基準となるカラーチャートとして、前記イエロー、マゼンタ、シアンの各色を組合せてなるブラックの所定網率の網パッチをさらに含んだものを使用して、前記測色計により当該カラーチャートの前記網パッチの色彩を測定したその色彩値をさらに予め基準値として格納して、前記受信ステップでは、前記端末装置から送信された前記網パッチの色彩値をさらに受信して、前記算出ステップでは、前記受信された前記網パッチの色彩値と、前記格納された基準値とを比較して、その差をさらに算出して、前記第1の調整指示ステップの後に、前記算出された差と、予め設定された管理基準値とを比較して、前記差が前記管理基準値を超えた場合に、当該差を算出した色彩値を送信してきた前記端末装置に対応する前記格納された前記各色についての濃度/露光量相関テーブルの前記高濃度領域に対応する濃度及び/又は露光量を、前記測定された前記網パッチの色彩値に基づいて調整する第2の調整指示ステップをさらに含むことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、イエロー、マゼンタ、シアンの各色を発色させる際のレッド、グリーン、ブルーの各色の露光光源の露光量と上述した各色が発色された際の濃度との相関関係を予め規定した濃度/露光量相関テーブルと、上述したイエロー、マゼンタ、シアンを組合せてなる各色を発色させる際の上述した各色の露光光源の露光量を予め規定した露光量テーブルとを備え、イエロー、マゼンタ、シアンを組合せてなる各色の色版別の画像データを受けて、上述した露光量テーブルに従い感光材料を露光することで、上述した色版別の画像データに基づく画像を所定の濃度で出力する画像出力装置の色管理を行う場合に、当該画像出力装置により、イエロー、マゼンタ、シアンの各色について所定の閾値により区分された高濃度領域、中濃度領域及び低濃度領域の各々に対応する少なくとも1つの色パッチを含んだカラーチャートを出力して、その出力されたカラーチャートの各色についての色パッチの濃度を測定して、その測定された各色についての色パッチの濃度値に基づいて、当該画像出力装置の上述した各色に対応する濃度/露光量相関テーブルの高濃度領域、中濃度領域及び低濃度領域の各々に対応する濃度及び/又は露光量を調整するので、当該画像出力装置から出力される画像の上述した高濃度領域に対応する“プロセスカラー”、上述した中濃度領域に対応する“特色”、さらには、上述した低濃度領域に対応する“白地着色のような薄い色”の濃度について、適切にこれを管理することができる。また、上述したカラーチャートとして、イエロー、マゼンタ、シアンの各々について、上述した高濃度領域、中濃度領域及び低濃度領域の各々に対応する色パッチを1〜2つ程度含むものを使用することで、当該画像出力装置の色管理に供される色パッチの数を必要最小限として、当該色管理にかかる作業者の労力と時間を低減させることができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、上述した各色に対応する濃度/露光量相関テーブルの濃度及び/又は露光量を調整した後に、上述した画像出力装置により、イエロー、マゼンタ、シアンの各色を組合せてなるブラックの所定網率の網パッチを含んだカラーチャートを出力して、その出力されたカラーチャートの上述した網パッチの色彩を測定して、その測定された網パッチの色彩値に基づいて、上述した各色についての濃度/露光量相関テーブルの高濃度領域に対応する濃度及び/又は露光量を調整するので、上述した画像出力装置から出力される画像のプロセスカラー、特色及び白地着色のような薄い色の濃度と、上述したブラックの所定網率の網パッチに対応する“黒網”の色調の双方について、適切にこれを管理することができる。
また、請求項3に記載の発明によれば、上述したカラーチャートとして、イエロー、マゼンタ、シアンの各色を組合せてなるブラックの所定網率の網パッチをさらに含んだものを出力して、その網パッチの色彩をさらに測定して、上述した各色に対応する濃度/露光量相関テーブルの濃度及び/又は露光量を調整した後に、その測定された網パッチの色彩値に基づいて、上述した各色についての濃度/露光量相関テーブルの高濃度領域に対応する濃度及び/又は露光量を調整するので、上述した画像出力装置から出力される画像のプロセスカラー、特色及び白地着色のような薄い色の濃度と、上述したブラックの所定網率の網パッチに対応する“黒網”の色調の双方について、適切にこれを管理することができる。
また、請求項6に記載の発明によれば、イエロー、マゼンタ、シアンの各色を発色させる際のレッド、グリーン、ブルーの各色の露光光源の露光量と上述した各色が発色された際の濃度との相関関係を予め規定した濃度/露光量相関テーブルと、上述したイエロー、マゼンタ、シアンを組合せてなる各色を発色させる際の上述した各色の露光光源の露光量を予め規定した露光量テーブルとを備え、イエロー、マゼンタ、シアンを組合せてなる各色の色版別の画像データを受けて、上述した露光量テーブルに従い感光材料を露光することで、上述した色版別の画像データに基づく画像を所定の濃度で出力する画像出力装置と、端末装置とが拠点毎に設置され、端末装置とネットワークを介して接続された管理サーバーにおいて、上述した画像出力装置の色管理を行う場合に、上述した何れかの拠点において、上述した画像出力装置により、イエロー、マゼンタ、シアンの各色について所定の閾値により区分された高濃度領域、中濃度領域及び低濃度領域の各々に対応する少なくとも1つの色パッチを含んだカラーチャートを出力して、測色計により、その出力されたカラーチャートの各色についての色パッチの濃度を測定して、上述した端末装置により、その測定された各色についての色パッチの濃度値を管理サーバーへ送信して、上述した管理サーバーにおいて、測色計により基準となるカラーチャートの各色についての高濃度領域、中濃度領域及び低濃度領域の各々に対応する色パッチの濃度を測定したその濃度値を予め基準値として格納して、上述した端末装置から送信された各色についての色パッチの濃度値を受信して、その受信された各色についての色パッチの濃度値と、格納された基準値とを比較して、高濃度領域、中濃度領域及び低濃度領域の各々についての差を算出して、その算出された差と、予め設定された管理基準値とを比較して、その差が管理基準値を超えた場合に、当該差を算出した濃度値を送信してきた上述した端末装置に対して、当該濃度値が測定されたカラーチャートを出力した上述した画像出力装置の濃度キャリブレーションを促す報知を行うことを指示するので、これに従い上述した画像出力装置の濃度キャリブレーションを行うことで、当該画像出力装置から出力される画像の上述した高濃度領域に対応する“プロセスカラー”、上述した中濃度領域に対応する“特色”、さらには、上述した低濃度領域に対応する“白地着色のような薄い色”の濃度について、適切にこれを管理することができる。また、上述したカラーチャートとして、イエロー、マゼンタ、シアンの各々について、上述した高濃度領域、中濃度領域及び低濃度領域の各々に対応する色パッチを1〜2つ程度含むものを使用することで、当該画像出力装置の色管理に供される色パッチの数を必要最小限として、当該色管理にかかる作業者の労力と時間を低減させることができる。
また、請求項7に記載の発明によれば、上述した報知指示の後に、上述した濃度キャリブレーションを促された画像出力装置において、上述した各色についての色パッチの濃度測定値に基づいて、上述した各色に対応する濃度/露光量相関テーブルの高濃度領域、中濃度領域及び低濃度領域の各々に対応する濃度及び/又は露光量を調整した後、さらに、イエロー、マゼンタ、シアンの各色を組合せてなるブラックの所定網率の網パッチを含んだカラーチャートを出力して、その出力されたカラーチャートの上述した網パッチの色彩を測定して、その測定された網パッチの色彩値に基づいて、上述した各色についての濃度/露光量相関テーブルの高濃度領域に対応する濃度及び/又は露光量を調整するので、上述した画像出力装置から出力される画像のプロセスカラー、特色及び白地着色のような薄い色の濃度と、上述したブラックの所定網率の網パッチに対応する“黒網”の色調の双方について、適切にこれを管理することができる。
また、請求項8に記載の発明によれば、上述した画像出力装置により、上述したカラーチャートとして、イエロー、マゼンタ、シアンの各色を組合せてなるブラックの所定網率の網パッチをさらに含んだものを出力して、上述した測色計により、その網パッチの色彩をさらに測定して、上述した端末装置により、その網パッチの色彩をさらに送信して、上述した管理サーバーにおいて、上述した基準となるカラーチャートとして、イエロー、マゼンタ、シアンの各色を組合せてなるブラックの所定網率の網パッチをさらに含んだものを使用して、上述した測色計により当該カラーチャートの網パッチの色彩を測定したその色彩値をさらに予め基準値として格納して、上述した端末装置から送信された上述した網パッチの色彩値をさらに受信して、その受信された網パッチの色彩値と、上述した格納された基準値とを比較して、その差をさらに算出して、その算出された差と、予め設定された管理基準値とを比較して、その差が管理基準値を超えた場合に、当該差を算出した色彩値を送信してきた上述した端末装置に対して、当該色彩値が測定されたカラーチャートを出力した上述した画像出力装置の濃度キャリブレーションを促す報知を行うことをさらに指示するので、これに従い上述した画像出力装置の濃度キャリブレーションを行うことで、当該画像出力装置から出力される画像のプロセスカラー、特色及び白地着色のような薄い色の濃度と、上述したブラックの所定網率の網パッチに対応する“黒網”の色調の双方について、適切にこれを管理することができる。
また、請求項9に記載の発明によれば、上述した報知指示の後に、上述した濃度キャリブレーションを促された画像出力装置において、上述した各色についての色パッチの濃度測定値に基づいて、上述した各色に対応する濃度/露光量相関テーブルの高濃度領域、中濃度領域及び低濃度領域の各々に対応する濃度及び/又は露光量を調整した後、上述した網パッチの色彩測定値に基づいて、上述した各色についての濃度/露光量相関テーブルの高濃度領域に対応する濃度及び/又は露光量を調整するので、上述した画像出力装置から出力される画像のプロセスカラー、特色及び白地着色のような薄い色の濃度と、上述したブラックの所定網率の網パッチに対応する“黒網”の色調の双方について、適切にこれを管理することができる。
また、請求項12に記載の発明によれば、イエロー、マゼンタ、シアンの各色を発色させる際のレッド、グリーン、ブルーの各色の露光光源の露光量と上述した各色が発色された際の濃度との相関関係を予め規定した濃度/露光量相関テーブルと、イエロー、マゼンタ、シアンを組合せてなる各色を発色させる際の上述した各色の露光光源の露光量を予め規定した露光量テーブルとを備え、イエロー、マゼンタ、シアンを組合せてなる各色の色版別の画像データを受けて、上述した露光量テーブルに従い感光材料を露光することで、上述した色版別の画像データに基づく画像を所定の濃度で出力する画像出力装置が拠点毎に設置され、当該画像出力装置とネットワークを介して接続された管理サーバーにおいて、当該画像出力装置の色管理を行う場合に、上述した何れかの拠点において、上述した画像出力装置により、イエロー、マゼンタ、シアンの各色について所定の閾値により区分された高濃度領域、中濃度領域及び低濃度領域の各々に対応する少なくとも1つの色パッチを含んだカラーチャートを出力して、測色計により、その出力されたカラーチャートの各色についての色パッチの濃度を測定して、上述した画像出力装置により、その測定された各色についての色パッチの濃度値を管理サーバーへ送信して、上述した管理サーバーにおいて、測色計により基準となるカラーチャートの上述した各色についての高濃度領域、中濃度領域及び低濃度領域の各々に対応する色パッチの濃度を測定したその濃度値を予め基準値として格納して、上述した画像出力装置から送信された各色についての色パッチの濃度値を受信して、その受信された各色についての色パッチの濃度値と、上述した格納された基準値とを比較して、高濃度領域、中濃度領域及び低濃度領域の各々についての差を算出して、算出された差と、予め設定された管理基準値とを比較して、その差が管理基準値を超えた場合に、当該差を算出した濃度値を送信してきた上述した画像出力装置に対応する上述した格納された各色についての濃度/露光量相関テーブルの高濃度領域、中濃度領域及び低濃度領域の各々に対応する濃度及び/又は露光量を、上述した各色についての色パッチの濃度測定値に基づいて調整して、その調整された各色についての濃度/露光量相関テーブルを、当該濃度/露光量相関テーブルに更新することを指示する更新指示信号と共に、上述した差を算出した濃度値を送信してきた上述した画像出力装置に送信するので、当該画像出力装置から出力される画像の上述した高濃度領域に対応する“プロセスカラー”、上述した中濃度領域に対応する“特色”、さらには、上述した低濃度領域に対応する“白地着色のような薄い色”の濃度について、適切にこれを管理することができる。また、上述したカラーチャートとして、イエロー、マゼンタ、シアンの各々について、上述した高濃度領域、中濃度領域及び低濃度領域の各々に対応する色パッチを1〜2つ程度含むものを使用することで、当該画像出力装置の色管理に供される色パッチの数を必要最小限として、当該色管理にかかる作業者の労力と時間を低減させることができる。
また、請求項13に記載の発明によれば、上述した更新指示信号に応じて、上述した調整された各色についての濃度/露光量相関テーブルに更新した画像出力装置において、イエロー、マゼンタ、シアンの各色を組合せてなるブラックの所定網率の網パッチを含んだカラーチャートを出力して、その出力されたカラーチャートの網パッチの色彩を測定して、その測定された網パッチの色彩値に基づいて、上述した更新された各色についての濃度/露光量相関テーブルの高濃度領域に対応する濃度及び/又は露光量を調整するので、上述した画像出力装置から出力される画像のプロセスカラー、特色及び白地着色のような薄い色の濃度と、上述したブラックの所定網率の網パッチに対応する“黒網”の色調の双方について、適切にこれを管理することができる。
また、請求項14に記載の発明によれば、上述した画像出力装置により、上述したカラーチャートとして、イエロー、マゼンタ、シアンの各色を組合せてなるブラックの所定網率の網パッチをさらに含んだものを出力して、上述した測色計により、その網パッチの色彩をさらに測定して、上述した画像出力装置により、その網パッチの色彩をさらに送信して、上述した管理サーバーにおいて、上述した基準となるカラーチャートとして、イエロー、マゼンタ、シアンの各色を組合せてなるブラックの所定網率の網パッチをさらに含んだものを使用して、上述した測色計により当該カラーチャートの網パッチの色彩を測定したその色彩値をさらに予め基準値として格納して、上述した端末装置から送信された網パッチの色彩値をさらに受信して、その受信された網パッチの色彩値と、上述した格納された基準値とを比較して、その差をさらに算出して、上述した各色に対応する濃度/露光量相関テーブルの濃度及び/又は露光量を調整した後に、その算出された差と、予め設定された管理基準値とを比較して、その差が管理基準値を超えた場合に、当該差を算出した色彩値を送信してきた上述した端末装置に対応する上述した格納された各色についての濃度/露光量相関テーブルの高濃度領域に対応する濃度及び/又は露光量を、上述した網パッチの色彩測定値に基づいて調整するので、上述した画像出力装置から出力される画像のプロセスカラー、特色及び白地着色のような薄い色の濃度と、上述したブラックの所定網率の網パッチに対応する“黒網”の色調の双方について、適切にこれを管理することができる。
以下、本発明に係る画像出力装置の色管理方法の様々な実施形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
[色管理方法の概要]
本実施形態における画像出力装置の色管理方法は、画像出力装置から出力されたカラーチャートの濃度を測定して、その測定値に基づいて画像出力装置の濃度キャリブレーションを行うことで、当該画像出力装置から出力される画像の色管理を行うものである。
(カラーチャートの構成)
ここで、カラーチャートとして、以下に規定するものを使用する。
●色パッチ規定
Y、M、Cの各々について、所定の閾値により区分される高濃度領域、中濃度領域及び低濃度領域の各々に対応する少なくとも1つの色パッチを含むものとする。具体的には、高濃度領域と中濃度領域とを区分する閾値を0.80とし、中濃度領域と低濃度領域とを区分する閾値を0.25とする。尚、これらの値は、過去における経験から決定された高濃度領域と中濃度領域、中濃度領域と低濃度領域を、それぞれ区分する閾値として適当な値である。
これにより、Y、M、Cの各々の濃度領域が、以下に記載するA領域(プロセスカラー等の高濃度領域に対応する)、B領域(特色等の中濃度領域に対応する)、及び、C領域(白地着色等の低濃度領域に対応する)の3つの領域に区分されて、図1に示すように、当該カラーチャートPには、Y、M、Cの各々についてこれらA〜C領域に対応する少なくとも3つの色パッチ(計9個)が設けられることになる。
A領域; 0.80 ≦ A
B領域; 0.25 ≦ B < 0.80
C領域; 0 < C < 0.25
さらに、Y、M、Cの3色を重ね合わせてなるBKの所定網率の網パッチをさらに含むものとする。具体的には、所定網率を50%とする。
これにより、図1に示すように、当該カラーチャートPには、BKの網50%の網パッチがさらに設けられることになる。
(画像出力装置の構成)
ここで、上述した画像出力装置として、以下に規定するものを使用する。
●画像出力装置の規定
画像出力装置は、出力される画像の濃度とその露光量との相関関係が規定された濃度/露光量相関テーブルに従って、感光材料を所定の露光量にて露光することで、所定の画像を所定の濃度にて出力するものであって、当該画像出力装置の濃度キャリブレーションは、この濃度/露光量相関テーブルを構成するパラメータである濃度又は露光量を変更することで行われる。因みに、このような画像出力装置としては、“Digital Konsensus Pro(コニカミノルタエムジー社製)”を挙げることができる。
●濃度キャリブレーションの規定
まず、上述したA〜C領域に対応する露光量にて出力したカラーチャートのY、M、Cの各々について、それらA〜C領域に対応する少なくとも3つの色パッチの濃度を測定する。そして、それら測定値の内、何れかが本来あるべき濃度値(以下、濃度基準値と称する)からずれていた場合には、上述した画像出力装置の濃度/露光量相関テーブルにおいて、当該色パッチに対応する色についての濃度又は露光量を当該色パッチの濃度が濃度基準値に一致する方向に補正する。
さらに、このような濃度キャリブレーションを行った後、当該カラーチャート、或いは、再度出力したカラーチャートの上述したBKの網50%の網パッチの色彩を測定する。そして、それら測定値の内、BKの網50%の網パッチの色調が本来あるべき色彩値(以下、色彩基準値と称する)からずれていた場合には、上述した画像出力装置の濃度/露光量相関テーブルにおいて、上述したA領域についての濃度又は露光量を当該BKの網50%の網パッチの色調が色彩基準値に一致する方向に補正する。
[色管理方法の具体例]
<画像出力装置単体でその色管理を行う場合>
(画像出力装置の構成)
本実施例における画像出力装置は、Y、M、Cの各々についての各色光源の露光強度(具体的には、これを規定する濃度/露光量相関テーブルにおける濃度又は露光量)を調整することにより、プロセスカラーの組合せから成る16色の各々の濃度を調整することができ、また、特色や白地着色においても網露光を行うことなくこれを網100%の画像として表現することができるものである。
図2に、当該画像出力装置の概観を表した斜視図を示す。図2に示すように、当該画像出力装置1は、主に、感光材料を露光して画像を形成するための露光部2と、画像が形成された感光材料を現像処理するための現像処理部3とから構成されている。
露光部2は、外部に開閉可能な上面パネル4及び前面パネル5を有し、そのメンテナンスは、これらのパネルを開いて行う。また、ロールセット部6は、ロール状に巻回された感光材料を収容したカートリッジを装填する部分であり、装置本体の上部に設けられている。尚、カートリッジの装填は、給紙カバー7を開閉して行う。因みに、本実施形態のロールセット部6は、単数であるが、複数設けられても良い。また、ロール状に巻回された感光材料を直接セットできるものであっても良い。
装置本体の外面、具体的には、ロールセット部6の手前側には、タッチパネル8と液晶パネル9から成る操作部が設けられている。尚、タッチパネル8は、液晶パネル9の上面に重ねて設けられている。液晶パネル9には、後述する制御部100の制御により、操作者に入力を求める入力指示情報や装置の状態を示す装置状態情報等が表示される。一方、タッチパネル8は、操作者が各種情報を入力する入力手段であり、操作者は、液晶パネル9に表示される入力指示画面に応じて各種情報の入力を行う。タッチパネル8からの入力に応じた各種情報は、後述するRAM102に記憶される。尚、操作部の構成は、これに限られず、例えば、LED等から成る表示手段と入力キー等から成る入力手段により構成しても良い。
現像処理部3は、外面に開閉可能な上面パネル10及び補給パネル11を有し、通常のメンテナンスは上面パネル10を開いて行い、処理液の補充等は、補給パネル11を開いて行う。また、排紙部12は、現像処理後に排出された感光材料をストックする部分である。
図3に、当該画像出力装置1の制御構成を表したブロック図を示す。図3に示すように、当該画像出力装置1は、全体の制御を司る制御部100を有し、この制御部100は、CPU101、RAM102及びROM103とから構成されている。当該制御部100は、I/Oポート104、105を介して、検出系を構成するセンサ類106及び駆動系を構成するアクチュエータ群107に接続され、センサ類106からの情報に基づいてアクチュエータ群107を制御するように構成されている。
また、操作部については、液晶パネル9をドライバD20により制御し、これに当該画像出力装置1の運転状態等を表示する。また、タッチパネル8からの入力に応じた情報は、A/D変換部120によりデジタル情報としてCPU101に送信される構成となっている。
さらに、当該画像出力装置1は、制御装置から送信される色版別(例えばC、M、Y、BK)のラスターイメージフォーマットの網点画像データと出力指示信号を受信する画像データI/F部201を備えている。画像データI/F部201は、この色版別のラスターイメージフォーマットの網点画像データを、例えば各色10本の走査線毎(各色10のチャンネル毎)の露光用フォーマットに変換して、これをデータバッファ204に蓄積する。この画像データのフォーマット変換は、同時に各色10本の走査線を走査する場合、ラスターイメージフォーマットのビットマップデータの画像データを並べ替え、10ライン並列に読み出すことにより行う。そして、データバッファ204に1枚分のデジタル網点画像データを蓄積した後、以下のようにして、全色同時露光、即ち、マルチ露光を行う。
この際、画素クロック生成部203は、PLL202からの出力に同期させて画素クロックを生成する。そして、この画素クロックにてデータバッファ204からデジタル網点画像データを読み出して、これをLUT部205に送信する。
LUT部205は、図4に示すように、C、M、Y、BKの組合せである各色と、これら各色を感光材料上に露光する際の各色光源、具体的にはB、R、G光源の光量との相関関係を規定した“カラーコレクションテーブル”と称されるLUT(ルックアップテーブル)データを記憶している。
そして、この“カラーコレクションテーブル”を用いて、データバッファ204から送られた露光用フォーマットのC、M、Y、BKのデジタル網点画像データをB、R、Gの露光強度データに変換する。その際、画素毎に、印刷物のC、M、Y、K、特色1、特色2の網点画像データを、その濃度に応じたB、R、Gのレーザ強度の組み合わせに変換する。
さらに、LUT部205は、図5に示すように、C、M、Yの各色の各々について、その濃度と、その色を種々の濃度にて感光材料上に露光する際のB、R、G光源(後述するレーザ光源320、321、322)の光量との相関関係を規定した“濃度/露光量特性曲線のデータ(本発明の濃度/露光量相関テーブルに対応する)”を記憶している。
そして、作業者は、当該画像出力装置1の液晶パネル9に表示される設定画面において、タッチパネル8を操作することにより、この濃度/露光量特性曲線の形状を変更することで、上述した“カラーコレクションテーブル”に規定される露光量にて出力される各色の濃度調整、即ち、濃度キャリブレーションを行うことができる。ここで、変更前の濃度/露光量特性曲線は、上述したカラーチャートPのY、M、Cの各々についてのA〜C領域に対応する少なくとも3つの色パッチ(計9個)の各々に対応する基準値を結んだものである。
具体的には、作業者は、タッチパネル8の操作により、上述したカラーチャートPのY、M、Cの各々について、上述したA〜C領域に対応する少なくとも3つの色パッチの各々を出力したときの露光量Ra〜Rcと、その濃度測定値Da〜Dcを入力する。LUT部205は、それらの入力された値を受けて、それら3つのプロット点A〜Cを結ぶ新たな濃度/露光量特性曲線を作成する。これにより、変更前の濃度/露光量特性曲線の形状が変更される(即ち、所定露光量における濃度、及び/又は、所定濃度における露光量)が変更される)。
説明に戻って、また、制御部100のCPU101は、センサ類106からの感光材料の先端位置の情報、及び、図示省略のドラム位置を検出するロータリエンコーダからのパルス信号のカウントに基づいて、光学ユニットから射出されるレーザ光の照射位置に感光材料の画像記録領域が存在するか否かを判断する。そして、制御部100は、この判断に基づき、レーザ光の照射位置に感光材料の画像記録領域が存在する期間は、LUT部205に、レーザダイオードのレーザ光源320、321、322を駆動するドライバD320、321、322に入力される露光強度データが、常にレーザダイオードを発光させるに足りるようにLUTデータの設定制御を行っている。これにより、レーザ光照射位置に感光材料の画像記録領域がある期間は、レーザ光源320、321、322のレーザダイオードは、常に発光し、良好な応答性になる。
このような制御の基、ドラムに保持される感光材料に対する網点画像の出力が行われる。その結果、感光材料上、即ち、カラープルーフ上には、所定の画像が所定の濃度にて描画される。
(画像出力装置の日常管理)
作業者は、このように構成される画像出力装置1から上述したカラーチャートPを毎日出力し(本発明の「第1のチャート出力ステップ」に対応する)、当該カラーチャートのY、M、Cの各々について、上述したA〜C領域に対応する少なくとも3つの色パッチの濃度を測色計によって測定する(本発明の「第1の測定ステップ」に対応する)。そして、各色パッチの濃度と濃度基準値との差をΔDとしてこれを算出し、ΔD≦±0.02となるように、その都度、少なくとも該当する色パッチ(即ち、上述したΔDが、ΔD>±0.02となった色パッチ)を出力したときの露光量と、その濃度測定値を入力して、LUT部205に記憶される濃度/露光量特性曲線の形状を変更する(本発明の「第1の調整ステップ」に対応する)。尚、上述した±0.02は、本発明の「管理基準値」に対応するものであって、過去における経験から決定された画像出力装置1の濃度キャリブレーションを行う際に用いる管理基準値として適当な値である。また、上述した測色計としては、“Xrite530(StatusT)(Xrite社製)”を挙げることができる。
ここで、上述したカラーチャートPとして、本実施例において出力した様々なカラーチャートP〜P(比較例を含む)のY、M、Cの各々についてのA〜C領域に対応する各色パッチの濃度基準値を以下に記載する。
・カラーチャートP 計9パッチ(本発明に対応するもの)
A領域 B領域 C領域
Y網100% 1.20 0.50 0.15
M網100% 1.40 0.50 0.15
C網100% 1.40 0.50 0.15
・カラーチャートP 計12パッチ(本発明に対応するもの)
A領域 B領域 C領域
Y網100% 1.20、0.80 0.50 0.15
M網100% 1.40、0.80 0.50 0.15
C網100% 1.40、0.80 0.50 0.15
・カラーチャートP 計6パッチ(比較例に対応するもの)
A領域 B領域 C領域
Y網100% 1.20 − 0.15
M網100% 1.40 − 0.15
C網100% 1.40 − 0.15
・カラーチャートP 計6パッチ(比較例に対応するもの)
A領域 B領域 C領域
Y網100% 1.20 0.50 −
M網100% 1.40 0.50 −
C網100% 1.40 0.50 −
作業者は、これらカラーチャートP〜Pの各々について、その都度、Y、M、Cの各々のA〜C領域に対応する色パッチの濃度と上記濃度基準値との差であるΔDが、ΔD≦±0.02となるように、少なくとも該当する色パッチ(即ち、上述したΔDが、ΔD>±0.02となった色パッチ)を出力したときの露光量と、その濃度測定値を入力することで、LUT部205に記憶される濃度/露光量特性曲線の形状を変更する(これにより、新たな濃度/露光量特性曲線Qaが作成される)。そして、その濃度/露光量特性曲線Qaを用いて、印刷物の色見本となるカラープルーフの画像として、特色画像Ga(濃度基準値;Y=0.75、M=0.40、C=0.30)、特色画像Gb(濃度基準値;Y=0.40、M=0.42、C=0.50)、及び、白地着色画像Gc(濃度基準値;Y=0.12、M=0.19、C=0.23)を出力した。
そして、それら特色画像Ga、特色画像Gb及び白地着色画像Gcを目視によって確認したところ、カラーチャートP、Pによる調整においては、それらにプロセスカラー等の高濃度領域、特色等の中濃度領域、着色白地等の低濃度領域の3つの領域、即ち、A〜C領域の各々に対応する色パッチが含まれていることから、9〜12といった必要最小限の色パッチ数をもって、上述したプロセスカラー、特色、白地着色の濃度が適切に管理されて、出力された特色画像Ga、Gb及び白地着色画像Gcにおいては、印刷物に対する色再現性が全て満足できるものとなった。
また、カラーチャートPによる調整においては、これに特色等の中濃度領域、即ち、B領域に対応する色パッチが含まれていないことから、上述した特色の濃度が管理されずに、出力された特色画像Ga、Gbについては、印刷物に対する色再現性が顕著に劣化したもののなった。
また、カラーチャートPによる調整においては、これに白地着色等の低濃度領域、即ち、C領域に対応する色パッチが含まれていないことから、上述した特色の濃度及び低濃度である着色された白地が管理されずに、出力された白地着色画像Gcについては、印刷物に対する色再現性が顕著に劣化したものとなった。
このように、本実施例における画像出力装置の色管理方法によれば、画像出力装置1から出力されたカラーチャートPの濃度を測定して、その測定値に基づいて画像出力装置1の濃度キャリブレーションを行うことで、当該画像出力装置1から出力される画像の色管理を行う場合に、上述したカラーチャートPとして、イエロー、マゼンタ、シアンの各々について、所定の閾値により区分される高濃度領域、中濃度領域及び低濃度領域の各々に対応する少なくとも1つの色パッチを含んだものを使用するので、画像出力装置1から出力される画像の上述した高濃度領域に対応する“プロセスカラー”、上述した中濃度領域に対応する“特色”、さらには、上述した低濃度領域に対応する“白地着色のような薄い色”の濃度について、適切にこれを管理することができる。また、上述したカラーチャートPとして、イエロー、マゼンタ、シアンの各々について、上述した高濃度領域、中濃度領域及び低濃度領域の各々に対応する色パッチを1〜2つ程度含んだものを使用することで、画像出力装置1の色管理に供される色パッチの数を必要最小限として、当該色管理にかかる作業者の労力と時間を低減させることができる。
<画像出力装置単体でその色管理を行う場合の他例>
(画像出力装置の構成)
上述した〔実施例1〕における場合と同様に、画像出力装置1を用いることする。また、作業者は、上述した〔実施例1〕における場合と同様に、画像出力装置1の濃度キャリブレーションを、LUT部205に記憶される濃度/露光量特性曲線の形状を変更することで行うこととする。
(画像出力装置の日常管理)
作業者は、画像出力装置1からカラーチャートPを毎日出力し(本発明の「第1のチャート出力ステップ」に対応する)、当該カラーチャートPのY、M、Cの各々について、上述したA〜C領域に対応する少なくとも3つの色パッチの濃度を、測色計によって測定する(本発明の「第1の測定ステップ」に対応する)。そして、各色パッチの濃度と濃度基準値との差であるΔDを算出して、これがΔD≦±0.02となるように、その都度、少なくとも該当する色パッチ(即ち、上述したΔDが、ΔD>±0.02となった色パッチ)を出力したときの露光量と、その濃度測定値を入力して、LUT部205に記憶される濃度/露光量特性曲線の形状を変更する(本発明の「第1の調整ステップ」に対応する)。尚、上述した±0.02は、本発明の「管理基準値」に対応するものであって、過去における経験から決定された画像出力装置1の濃度キャリブレーションを行う際に用いる管理基準値として適当な値である。
さらに、作業者は、当該カラーチャートP、或いは、再度出力したカラーチャートPのBKの網50%の網パッチの色彩、具体的には、L値(D50/2°)を、上述した測色計によって測定する。そして、そのBKの網50%の色パッチのL値の色彩基準値との差であるΔa、Δbと、色差であるΔE={(ΔL+(Δa+(Δb}1/2を算出する。
ここで、上述したカラーチャートPとして、本実施例において出力したカラーチャートPのY、M、Cの各々についてのA〜C領域に対応する各色パッチの濃度基準値と、BKの網50%の色彩基準値(L値)を以下に記載する。
・カラーチャートP 計14パッチ
A領域 B領域 C領域
Y網100% 1.20、0.80 0.50 0.15
M網100% 1.40、0.80 0.50 0.15
C網100% 1.40、0.80 0.50 0.15
BK網 50% (L/a/b値;58.43/0.01/−2.01)
作業者は、カラーチャートPについて、Y、M、Cの各々のA〜C領域に対応する色パッチの濃度と上記濃度基準値との差であるΔDを算出して、これがΔD≦±0.02となるように、該当する色パッチ(即ち、上述したΔDが、ΔD>±0.02となった色パッチ)の、LUT部205に記憶される濃度/露光量特性曲線の形状を変更する(これにより、新たな濃度/露光量特性曲線Qbが作成される)。
さらに、作業者は、そのカラーチャートP、或いは、濃度/露光量特性曲線Qbを用いて再度出力したカラーチャートPのBKの網50%の色パッチのL値を(本発明の「第2のチャート出力ステップ」に対応する)、測色計によって測定する(本発明の「第2の測定ステップ」に対応する)。そして、上記BKの網50%の色パッチのL値の色彩基準値との差であるΔa、Δbと、色差であるΔEを算出する。
(BK網画像の色再現性が「OK」のときの例)
ここで、BK網50%の網パッチが、ΔE≦1、Δa≦±0.8且つΔb≦±1.0を満したとする。尚、これら1、±0.8、±1.0は、本発明の「管理基準値」に対応するものであり、過去における経験から決定された画像出力装置1の濃度キャリブレーションを行う際に用いる管理基準値として適当な値である。
作業者は、これによりBK網画像の色再現性は「OK」と判断して、上述した濃度/露光量特性曲線Qbを用いて、印刷物の色見本となるカラープルーフの画像として、特色画像Ga(濃度基準値;Y=0.75、M=0.40、C=0.30)、特色画像Gb(濃度基準値;Y=0.40、M=0.42、C=0.50)、白地着色画像Gc(濃度基準値;Y=0.12、M=0.19、C=0.23)、及び、BK網画像Gdを出力した。
そして、それら特色画像Ga、特色画像Gb、白地着色画像Gc、BK網画像Gdを目視によって確認したところ、カラーチャートPにおいては、プロセスカラー等の高濃度領域、特色等の中濃度領域、着色白地等の低濃度領域の3つの領域、即ち、A〜C領域の各々に対応する色パッチと、BK網画像に対応するBK網パッチが含まれていることから、14といった必要最小限の色パッチ数をもって、上述したプロセスカラー、特色、白地着色の濃度と、BK網画像の色調が適切に管理されて、出力された特色画像Ga、Gb、白地着色画像Gc及びBK網画像においては、印刷物に対する色再現性が全て満足できるものとなった。
(BK網画像の色再現性が「NG」のときの例)
段落〔0074〕からの説明に戻って、また、ここで、BK網50%の網パッチが、△E=1.5、Δa=+1.5、Δb=+0.2であったとする。尚、これらの「判断基準値」については、上述した通りに、ΔE≦1、Δa≦±0.8、Δb≦±1.0となっている。
ここで、作業者が、上述した濃度/露光量特性曲線Qbを用いて、印刷物の色見本となるカラープルーフの画像として、特色画像Ga(濃度基準値;Y=0.75、M=0.40、C=0.30)、特色画像Gb(濃度基準値;Y=0.40、M=0.42、C=0.50)、白地着色画像Gc(濃度基準値;Y=0.12、M=0.19、C=0.23)、及び、BK網画像Gdを出力して、それら特色画像Ga、特色画像Gb、白地着色画像Gc、BK網画像Gdを目視によって確認したところ、上述したようにBK網50%の網パッチが「判断基準値」を満たしてはいなかったため、出力された特色画像Ga、Gb、白地着色画像Gcにおいては、印刷物に対する色再現性が全て満足できるものとなったものの、BK網画像Gdにおいては、赤みを帯びて、印刷物に対する色再現性が劣るものとなった。
ここで、作業者は、このBK網画像Gdの色再現性が満足できないことから、上述した濃度/露光量特性曲線Qbを再度変更した(本発明の「第2の調整ステップ」に対応する)。具体的には、濃度/露光量特性曲線Qbを用いて、再度、カラーチャートPを出力して、Y、M、Cの各々のA〜C領域に対応する色パッチの濃度を測定し、それら濃度と濃度基準値との差であるΔDを算出して、この内、上述したA領域にある濃度についてのみ、ΔD≦±0.02となるようにBK50%のΔaの大きさに応じて、該当する色パッチ(即ち、上述したΔDが、ΔD>±0.02となった色パッチ)の、LUT部205に記憶される濃度/露光量特性曲線の形状を変更した(これにより、新たな濃度/露光量特性曲線Qcが作成される)。
ここで、BK網50%のΔaの大きさに応じて該当する色パッチの濃度を補正する手法について説明すると、実際には、予め、BK網100%のY、M、C各々の濃度を増減させたときの露光量の増減率とBK網50%のΔaの値との相関式を求めておき、この相関式を用いて濃度/露光量特性曲線Qbの上述したA領域にある部分をBK網50%のΔaが零になるように補正することになる。
但し、Y、M、Cの濃度の中で、Mの濃度を増減させることが最もBK網50%のΔaの値を大きく動かすことになるが、あまりに大きく増減させると、高濃度領域とはいえ、目視での色再現性が劣化することから、Y、M、Cの濃度の増減は、各々、ΔD≦0.03程度に抑えておくのが好ましく、Mの濃度で補正し切れない分は、Y、Cの濃度の増減で補正することとする。
さらに、作業者は、上述した濃度/露光量相関テーブルQcを用いて、印刷物の色見本となるカラープルーフの画像として、特色画像Ga(濃度基準値;Y=0.75、M=0.40、C=0.30)、特色画像Gb(濃度基準値;Y=0.40、M=0.42、C=0.50)、白地着色画像Gc(濃度基準値;Y=0.12、M=0.19、C=0.23)、及び、BK網画像Gdを出力して、それら特色画像Ga、特色画像Gb、白地着色画像Gc、BK網画像Gdを目視によって確認したところ、出力された特色画像Ga、Gb、白地着色画像Gc、及び、網点画像Gdにおいては、印刷物に対する色再現性が全て満足できるものとなった。
このように、本実施例における画像出力装置の色管理方法によれば、カラーチャートPとして、上述したイエロー、マゼンタ、シアンの各々について、所定の閾値により区分される高濃度領域、中濃度領域及び低濃度領域の各々に対応する少なくとも1つの色パッチに加えて、さらに、イエロー、マゼンタ及びシアンの3色を重ね合わせてなるブラックの所定網率の網パッチをさらに含んだものが使用されて、上述した画像出力装置1の濃度キャリブレーションを行った後、さらに、当該画像出力装置1から上述したカラーチャートPを出力して、上述したブラックの所定網率の網パッチの色彩測定値に基づいて、画像出力装置1の高濃度領域についての濃度キャリブレーションが行われるので、画像出力装置1から出力される画像のプロセスカラー、特色及び白地着色のような薄い色の濃度と、上述したブラックの所定網率の網パッチに対応する“BK網”の色調の双方について、適正にこれを管理することができる。
尚、プロセスカラーには高濃度の領域が使用されるので、BK網の色調を改善するためにこの高濃度領域についての濃度を少し位動かしても画像の品質に与える影響は大きくない。このようなことから、上述した濃度/露光量相関テーブルQcを用いて出力した画像は、特色の色再現性は良好で、プロセスカラーの色再現性も満足できる程度に保たれ、BK網画像の色再現についても良くすることができる。
<複数の画像出力装置の色管理を管理サーバーで行う場合>
色管理方法の概要
管理サーバーとネットワークで接続された複数の端末装置とがあり、当該端末装置と共に設置された画像出力装置から出力された上述したカラーチャートPの測定値を当該端末装置からネットワークを介して管理サーバーへ送り、当該管理サーバーにおいて、それらカラーチャートPの測定値の基準値に対する誤差判定を行い、その判定結果に応じて、画像出力装置の濃度キャリブレーションを促す報知を行うことで、その色管理を行うものである。
(カラーチャートの構成)
後述するカラーチャートPoa〜Poc、Pa〜Pcとして、上述した〔実施例1〕や〔実施例2〕における場合と同様に、カラーチャートPを用いることとする。
(画像出力装置の構成)
後述する画像出力装置10a〜10cとして、上述した〔実施例1〕や〔実施例2〕における場合と同様に、画像出力装置1を用いることする。また、作業者は、上述した〔実施例1〕や〔実施例2〕における場合と同様に、画像出力装置1の濃度キャリブレーションを、LUT部205に記憶される濃度/露光量特性曲線の形状を変更することで行うこととする。
(色管理システムの構成)
図6に、本実施形態における色管理システムの全体構成を示す。図6に示すように、当該色管理システムは、遠隔地にある複数の拠点毎に設置された画像出力装置10a〜10cと、これらの画像出力装置10a〜10cから出力されるカラーチャートPa〜Pcの各色パッチでの測定値(具体的には、Y、M、Cの各々についてのA〜C領域に対応する各色パッチの濃度測定値と、BKの網50%の色彩測定値)をそれぞれ測定する測色計Sa〜Scと、これらの測色計Sa〜ScによるカラーチャートPa〜Pcの各色パッチでの測定値と、これら測色計Sa〜Scによる基準となるカラーチャートPoa〜Poc(各拠点において、色調整の基準となるカラーチャートとして規定したものであり、各拠点に設置された画像出力装置10a〜10cから出力されたもの)の各色パッチでの測定値(具体的には、Y、M、Cの各々についてのA〜C領域に対応する各色パッチの濃度測定値と、BKの網50%の色彩測定値であり、以下においては、単に基準値、また、それぞれを濃度基準値と色彩基準値と称する)を管理する管理サーバー30と、画像出力装置10a〜10cに対応して配置され、上述した画像出力装置10a〜10cから出力されたカラーチャートPa〜Pcの各色パッチでの測定値をそれぞれ管理サーバー30へ送信すると共に、後述するように管理サーバー30からの指示を受けて、作業者に画像出力装置10a〜10cの濃度キャリブレーションを促すメッセージを表示する端末装置20a〜20cと、を含んで構成される。ここで、上述した管理サーバー30は、さらに、カラーチャートPa〜Pcの測定値の基準値に対する誤差を算出すると共に、算出された誤差が所定の管理基準値以上となった場合に、その誤差を管理基準値以下にするべく、端末装置20a〜20cに対して、作業者に画像出力装置10a〜10cの濃度キャリブレーションを促すメッセージを表示させる指示を出す。尚、管理サーバー30と端末装置20a〜20cとは、それぞれネットワークNを介して接続されており、上述した管理サーバー30による“作業者に対してメンテナンスを促すメッセージを表示する指示”は、このネットワークNを介して行われる。
尚、端末装置20a〜20cは、画像出力装置10a〜10cの個数に応じて任意の個数が配置されて良い。
(管理サーバーの詳細構成)
ここで、管理サーバー30の詳細構成について説明する。管理サーバー30は、所謂、コンピュータ端末を含み、モニタ等の表示部と、キーボードやマウス等の入力部と、サーバーを含む装置本体と、を備えている。さらに、装置本体は、端末装置20a〜20cから送信された測色計Sa〜ScによるカラーチャートPa〜Pcの各色パッチでの測定値を受信すると共に、後述する報知指示部30hからの報知指示信号を該当する画像出力装置10a〜10cへ送信する送受信部30aと、測色計Sa〜Scによって測定された基準となるカラーチャートPoa〜Pocの各色パッチでの測定値を、予め、基準値として格納すると共に、この送受信部30aが受信した、端末装置20a〜20cから送信された測色計Sa〜ScによるカラーチャートPa〜Pcの各色パッチでの測定値を格納する測定値格納部30bと、測色計Sa〜ScによるカラーチャートPa〜Pcの各色パッチでの測定値のカラーチャートPoa〜Pocの各色パッチでの基準値に対する誤差を算出する誤差算出部30cと、それらの誤差に対応する管理基準値が予め設定される管理基準値設定部30dと、誤差算出部30cにより算出された誤差と、管理基準値設定部30dに設定された管理基準値とに基づいて、測色計Sa〜ScによるカラーチャートPa〜Pcの各色パッチでの測定値のカラーチャートPoa〜Pocの各色パッチでの基準値に対する誤差が、これに対応する管理基準値を超えるか否かを判定する判定部30fと、この判定部30fによる判定結果を受けて、具体的には、誤差算出部30cにより算出された誤差が管理基準値を超えた場合に、その誤差を管理基準値以下にするべく、該当する端末装置20a〜20cに対して、作業者に画像出力装置10a〜10cの濃度キャリブレーションを行うことを促すメッセージを表示させる報知指示信号を送信する報知指示部30hと、から構成されている。
(色管理方法)
ここで、当該色管理システムによる色管理方法について、図7及び図8に示すフローチャートの流れに沿って説明する。但し、以下においては、測色計Saにより画像出力装置10aから出力されるカラーチャートPaの各色パッチの測定を行い、画像出力装置10aの濃度キャリブレーションを行う場合を例に挙げて説明を行う。
図7に示すように、まず、管理サーバー30の管理者は、測色計Sa〜Scにより、基準となるカラーチャートPoa〜PocのY、M、Cの各々についてのA〜C領域に対応する各色パッチの濃度と、BKの網50%の色彩を測定する(S01)。これにより、基準となるカラーチャートPoa〜PocのY、M、Cの各々についてのA〜C領域に対応する各色パッチの濃度基準値と、BKの網50%の色彩基準値が取得される。
次に、管理者は、この測色計Sa〜Scによって測定されたカラーチャートPoa〜Pocの各色パッチでの測定値を、管理サーバー30において、入力部によって入力する(S02)。これにより、カラーチャートPoa〜Pocの各色パッチでの測定値は、測定値格納部30bに格納されて、この際、図9に示す測定値データテーブル30ba内に基準値として登録される(S03;本発明の「基準値格納ステップ」に対応する)。
一方、画像出力装置10aの色管理を行う作業者は、画像出力装置10aによってカラーチャートPaを出力して(本発明の「第1のチャート出力ステップ」に対応する)、測色計Saにより、そのY、M、Cの各々についてのA〜C領域に対応する各色パッチの濃度と、BKの網50%の色彩を測定する(S04;本発明の「第1の測定ステップ」に対応する)。そして、それら各色パッチでの測定値を、端末装置20aにおいて入力部20aaにより入力する(S05)。尚、この際、測色計Saと端末装置20aを通信ケーブル等の通信手段を介して接続した上で、カラーチャートPaの各色パッチを測定することで、自動的にその入力が行われるように構成しても良い。これを受けて、送受信部20abは、管理サーバー30に対して、入力された測色計SaによるカラーチャートPaの各測定点での色彩や濃度の測定値を送信する(S06;本発明の「送信ステップ」に対応する)。
管理サーバー30においては、送受信部30aがこれを受信して(本発明の「受信ステップ」に対応する)、測定値格納部30bに格納する。この際、測色計SaによるカラーチャートPaの各色パッチでの測定値は、図9に示した測定値データテーブル30ba内に登録される(S07)。尚、測定値格納部30bには、この他、画像出力装置10b、10cに対応するカラーチャートPb、Pcの各色パッチでの測定値が同様に格納されており、その測定値データテーブルが作成されている。
誤差算出部30cは、図9に示した測定値データテーブル30ba内に登録されたカラーチャートPaの各色パッチでの測定値の基準値に対する誤差を算出する(S08;本発明の「算出ステップ」に対応する)。具体的には、カラーチャートPaのY、M、Cの各々についてのA〜C領域に対応する各色パッチの濃度測定値の基準値に対する誤差であるΔDと、BKの網50%の色彩測定値の基準値に対する誤差であるΔa、Δbと、BKの網50%の色彩測定値の基準値との色差であるΔEを算出する。
ここで、管理基準値設定部30dにおいては、管理基準値として、例えばY、M、Cの各々についてのA〜C領域に対応する各色パッチの濃度測定値の基準値に対する誤差であるΔDについては、ΔD≦±0.03が、また、BKの網50%の色彩測定値の基準値に対する誤差であるΔa、Δbについては、Δa≦±0.8、Δb≦±1.0が、また、BKの網50%の色彩測定値の基準値との色差であるΔEについては、ΔE≦1が設定されている。
図8に示すように、判定部30fは、誤差算出部30cによって算出されたカラーチャートPaの各色パッチでの測定値の基準値に対する誤差と、管理基準値設定部30dに設定された管理基準値とを比較することで(S09)、それら誤差の何れかが上述した管理基準値を超えるか否かを判定する(S10)。
報知指示部30hは、その判定結果を受けて、カラーチャートPaの各色パッチでの測定値の基準値に対する誤差の何れかが管理基準値を超えた場合には(S10、Yes)、その誤差を管理基準値以下にするべく、端末装置20aに対して、作業者に画像出力装置10aの濃度キャリブレーションを行うことを促すメッセージを表示させる指示を行う(S11;本発明の「報知指示ステップ」に対応する)。具体的には、端末装置20aに対してその旨の報知指示信号と、上述した誤差の誤差情報(具体的には、その誤差の大きさと、その誤差がカラーチャートPaの各色パッチの何れに対応するものなのかを示す情報)を送信する。その報知指示信号は、端末装置20aの送受信部20abにおいて受信される。これを受けて、表示部20acは、作業者に画像出力装置10aの濃度キャリブレーションを行うことを促すメッセージを表示すると共に、上述した誤差の誤差情報を表示する。これを確認した作業者は、その誤差情報に基づいて、上述した〔実施例1〕や〔実施例2〕における場合と同様に、画像出力装置10aの濃度キャリブレーションを行う。
但し、この濃度キャリブレーションとしては、管理基準値を超えたカラーチャートPaの各色パッチの組合せに応じて、以下に記載する3通りの手法が考えられる。
〔手法A;カラーチャートPaのY、M、Cの各々についてのA〜C領域に対応する各色パッチのみに管理基準値を超えたものがある場合〕
管理基準値を超えたカラーチャートPaのY、M、Cの各々についてのA〜C領域に対応する各色パッチの濃度測定値に基づいて、画像出力装置10aの濃度/露光量特性曲線のA〜C領域に対応する部分の変更を行う(本発明の「第1の調整ステップ」に対応する)。
〔手法B;カラーチャートPaのY、M、Cの各々についてのA〜C領域に対応する各色パッチとBKの網50%の網パッチの双方に管理基準値を超えたものがある場合〕
管理基準値を超えたカラーチャートPaのY、M、Cの各々についてのA〜C領域に対応する各色パッチの濃度測定値に基づいて、画像出力装置10aの濃度/露光量特性曲線のA〜C領域に対応する部分の変更を行った後(本発明の「第1の調整ステップ」に対応する)、さらに、当該カラーチャートPaのBKの網50%の網パッチの色彩測定値に基づいて、画像出力装置10aの濃度/露光量特性曲線のA領域に対応する部分についてのみ変更を行う(本発明の「第2の調整ステップ」に対応する)。
〔手法C;カラーチャートPaのY、M、Cの各々についてのA〜C領域に対応する各色パッチとBKの網50%の網パッチの双方に管理基準値を超えたものがある場合〕
管理基準値を超えたカラーチャートPaのY、M、Cの各々についてのA〜C領域に対応する各色パッチの濃度測定値に基づいて、画像出力装置10aの濃度/露光量特性曲線のA〜C領域に対応する部分の変更を行った後(本発明の「第1の調整ステップ」に対応する)、その変更された濃度/露光量特性曲線を用いて、再度、画像出力装置10aからカラーチャートPaを出力して(本発明の「第2のチャート出力ステップ」に対応する)、当該カラーチャートPaのBKの網50%の網パッチの色彩測定値に基づいて、再度、画像出力装置10aの濃度/露光量特性曲線のA領域に対応する部分についてのみ変更を行う(本発明の「第2の調整ステップ」に対応する)。
尚、これら〔手法A〕〜〔手法C〕の内、何れを実施した場合であっても、適切に画像出力装置10aの濃度キャリブレーションを行うことができる。
このように、本実施例における画像出力装置の色管理方法によれば、各拠点に設置された画像出力装置10a〜10cと、各拠点に設置された端末装置20a〜20cと、それら端末装置20a〜20cとネットワークNを介して接続された管理サーバー30とを有し、管理サーバー30において、端末装置20a〜20cを介して取得した画像出力装置10a〜10cの各々から出力されたカラーチャートPa〜Pcの各色パッチでの測定値とこれに対応する基準値との誤差を算出し、算出された誤差とこれに対応する管理基準値とを比較し、その比較において、上述した誤差が上述した管理基準値を超えた場合に、その誤差を算出するもとになった測定値の送信を受けた端末装置に対して、当該測定値のもとになったカラーチャートPa〜Pcを出力した画像出力装置10a〜10cの濃度キャリブレーションを促す報知を指示することで、その画像出力装置10a〜10cから出力される画像の色管理を行う場合に、上述したカラーチャートPa〜Pcとして、上述したイエロー、マゼンタ、シアンの各々について、所定の閾値により区分される高濃度領域、中濃度領域及び低濃度領域の各々に対応する少なくとも1つの色パッチに加えて、さらに、イエロー、マゼンタ及びシアンの3色を重ね合わせてなるブラックの所定網率の網パッチをさらに含んだものを使用して、上述した画像出力装置10a〜10cの濃度キャリブレーションが行われることになるので、上述した〔実施例1〕における場合と同様に、画像出力装置10a〜10cから出力される画像の上述した高濃度領域に対応する“プロセスカラー”、上述した中濃度領域に対応する“特色”、さらには、上述した低濃度領域に対応する“白地着色のような薄い色”の濃度について、適切にこれを管理することができる。また、上述したカラーチャートPa〜Pcとして、イエロー、マゼンタ、シアンの各々について、上述した高濃度領域、中濃度領域及び低濃度領域の各々に対応する色パッチを1〜2つ程度含んだものを使用することで、画像出力装置10a〜10cの色管理に供される色パッチの数を必要最小限として、当該色管理にかかる作業者の労力と時間を低減させることができる。
さらに、画像出力装置10a〜10cからカラーチャートPa〜Pcを出力して、上述したブラックの所定網率の網パッチの色彩測定値に基づいて、画像出力装置の高濃度領域についての濃度キャリブレーションが行われることになるので、上述した〔実施例2〕における場合と同様に、画像出力装置10a〜10cから出力される画像のプロセスカラー、特色及び白地着色のような薄い色の濃度と、上述したブラックの所定網率の網パッチに対応する“BK網”の色調の双方について、適正にこれを管理することができる。
尚、上述したように、プロセスカラーには高濃度の領域が使用されるので、BK網の色調を改善するためにこの高濃度領域についての濃度を少し位動かしても画像の品質に与える影響は大きくない。このようなことから、変更後の濃度/露光量相関テーブルを用いて出力した画像は、特色の色再現性は良好で、プロセスカラーの色再現性も満足できる程度に保たれ、BK網画像の色再現についても良くすることができる。
<複数の画像出力装置の色管理を管理サーバーで行う場合>
色管理方法の概要
管理サーバーとネットワークで接続された複数の画像出力装置があり、それら画像出力装置から出力された上述したカラーチャートPの測定値を管理サーバーへ送り、当該管理サーバーにおいて、それらカラーチャートPの測定値の基準値に対する誤差判定を行い、その判定結果に応じて、それら画像出力装置の濃度/露光量特性曲線の変更を行い、これを当該画像出力装置へ送信してこれを使用させることで、その色管理を行うものである。
(カラーチャートの構成)
後述するカラーチャートPoa〜Poc、Pa〜Pcとして、上述した〔実施例1〕や〔実施例2〕における場合と同様に、カラーチャートPを用いることとする。
(画像出力装置の構成)
後述する画像出力装置10a〜10cとして、上述した〔実施例1〕や〔実施例2〕における場合と同様に、画像出力装置1を用いることする。ただし、後述する画像出力装置10a〜10cにおいては、各々、当該装置10a〜10cが出力するカラーチャートPの濃度や色彩を自動的に測定する測色計を内蔵していることとする。因みに、このような測色計としては、例えば自動測色計DTP41(Xrite社製;D50/2° statusT)を挙げることができる。また、作業者は、上述した〔実施例1〕や〔実施例2〕における場合と同様に、画像出力装置1の濃度キャリブレーションを、LUT部205に記憶される濃度/露光量特性曲線の形状を変更することで行うこととする。
(色管理システムの構成)
図10に、本実施形態における色管理システムの全体構成を示す。但し、以下においては、上述した〔実施例3〕における場合と同様の機能を有する構成要素については、同様の符号を付してある。
図10に示すように、当該色管理システムは、遠隔地にある複数の拠点毎に設置された画像出力装置10a〜10cと、これらの画像出力装置10a〜10cから出力されるカラーチャートPa〜Pcの各色パッチでの測定値(具体的には、Y、M、Cの各々についてのA〜C領域に対応する各色パッチの濃度測定値と、BKの網50%の色彩測定値)と測色計Sa〜Scによる基準となるカラーチャートPoa〜Poc(各拠点において、色調整の基準となるカラーチャートとして規定したものであり、各拠点に設置された画像出力装置10a〜10cから出力されたもの)の各色パッチでの測定値(具体的には、Y、M、Cの各々についてのA〜C領域に対応する各色パッチの濃度測定値と、BKの網50%の色彩測定値であり、以下においては、単に基準値、また、それぞれを濃度基準値と色彩基準値と称する)と、これら画像出力装置10a〜10cの各々の濃度/露光量特性曲線のデータを管理する管理サーバー30と、を含んで構成される。ここで、上述した画像出力装置10a〜10cは、さらに、当該装置10a〜10cが出力するカラーチャートPa〜Pcの各色パッチでの濃度や色彩を測定する測色計Sa〜Scを内蔵しており、これらの測色計Sa〜ScによるカラーチャートPa〜Pcの各色パッチでの測定値と、当該画像出力装置10a〜10cの濃度/露光量特性曲線のデータを管理サーバー30へ送信する。また、上述した管理サーバー30は、さらに、カラーチャートPa〜Pcの各色パッチでの測定値の基準値に対する誤差を算出すると共に、算出された誤差が所定の管理基準値を超えた場合に、その誤差を管理基準値以下にするべく、該当する画像出力装置10a〜10cの該当する色の濃度/露光量特性曲線のデータを変更した上で、その変更した濃度/露光量特性曲線のデータを該当する画像出力装置10a〜10cへ送信する。尚、管理サーバー30と画像出力装置10a〜10cとは、それぞれネットワークNを介して接続されており、上述した管理サーバー30による画像出力装置10a〜10cへの変更後の濃度/露光量特性曲線のデータの送信処理は、このネットワークNを介して行われる。
尚、画像出力装置10a〜10cは、任意の個数が配置されて良い。
(管理サーバーの詳細構成)
ここで、管理サーバー30の詳細構成について説明する。管理サーバー30は、所謂、コンピュータ端末を含み、モニタ等の表示部と、キーボードやマウス等の入力部と、サーバーを含む装置本体と、を備えている。さらに、装置本体は、画像出力装置10a〜10cから送信された測色計Sa〜ScによるカラーチャートPa〜Pcの各色パッチでの測定値を受信すると共に、後述する更新指示部30gからの更新情報(具体的には、更新指示信号と、その対象である濃度/露光量特性曲線のデータからなる)を該当する画像出力装置10a〜10cへ送信する送受信部30aと、測色計Sa〜Scによって測定された基準となるカラーチャートPoa〜Pocの各色パッチでの測定値を予め基準値として格納すると共に、この送受信部30aが受信した、画像出力装置10a〜10cから送信された測色計Sa〜ScによるカラーチャートPa〜Pcの各色パッチでの測定値を格納する測定値格納部30bと、測色計Sa〜ScによるカラーチャートPa〜Pcの各色パッチでの測定値のカラーチャートPoa〜Pocの各色パッチでの基準値に対する誤差を算出する誤差算出部30cと、それらの誤差に対応する管理基準値が予め設定される管理基準値設定部30dと、画像出力装置10a〜10cから送信された当該装置10a〜10cの濃度/露光量特性曲線のデータを格納するテーブル格納部30eと、上述した誤差算出部30cにより算出された誤差と、管理基準値設定部30dに設定された管理基準値とに基づいて測色計Sa〜ScによるカラーチャートPa〜Pcの各色パッチでの測定値のカラーチャートPoa〜Pocの各色パッチでの基準値に対する誤差が、これに対応する管理基準値を超えるか否かを判定する判定部30fと、この判定部30fによる判定結果を受けて、具体的には、誤差算出部30cにより算出された誤差が管理基準値を超えた場合に、その誤差が管理基準値以下になるように、テーブル格納部30eに格納された該当する画像出力装置10a〜10cの該当する色の濃度/露光量特性曲線のデータを変更するテーブル変更部30gと、このテーブル変更部30gによって変更された濃度/露光量特性曲線のデータを更新指示信号と共に上述した更新情報として該当する画像出力装置10a〜10cへ送信する更新指示部30iと、から構成されている。
(色管理方法)
ここで、当該色管理システムによる色管理方法について、図11及び図12に示すフローチャートの流れに沿って説明する。但し、以下においては、測色計Saにより画像出力装置10aから出力されるカラーチャートPaの各色パッチの測定を行い、画像出力装置10aの濃度キャリブレーションを行う場合を例に挙げて説明を行う。
図11に示すように、まず、管理サーバー30の管理者は、測色計Sa〜Scにより、基準となるカラーチャートPoa〜PocのY、M、Cの各々についてのA〜C領域に対応する各色パッチの濃度と、BKの網50%の色彩を測色計Sa〜Scによって測定する(S20)。これにより、基準となるカラーチャートPoa〜PocのY、M、Cの各々についてのA〜C領域に対応する各色パッチの濃度基準値と、BKの網50%の色彩基準値が取得される。
次に、管理者は、この測色計Sa〜Scによって測定されたカラーチャートPoa〜Pocの各色パッチでの測定値を、管理サーバー30において、入力部によって入力する(S21)。これにより、カラーチャートPoa〜Pocの各色パッチでの測定値は、測定値格納部30bに格納されて、この際、図9に示す測定値データテーブル30ba内に基準値として登録される(S22;本発明の「基準値格納ステップ」に対応する)。
一方、画像出力装置10aの色管理を行う作業者は、画像出力装置10aによってカラーチャートPaを出力する(S23;本発明の「第1のチャート出力ステップ」に対応する)。測色計Saは、自動的に、その出力されたカラーチャートPaのY、M、Cの各々についてのA〜C領域に対応する各色パッチの濃度と、BKの網50%の色彩を測定する(S24;本発明の「第1の測定ステップ」に対応する)。そして、不図示の送受信部は、それらカラーチャートPaの各色パッチでの測定値と、当該装置10aの濃度/露光量特性曲線のデータを管理サーバー30へ送信する(S25;本発明の「送信ステップ」に対応する)。
管理サーバー30においては、送受信部30aがこれを受信して(本発明の「受信ステップ」に対応する)、まず、カラーチャートPaの各色パッチでの測定値を測定値格納部30bに格納する。この際、測色計SaによるカラーチャートPaの各色パッチでの測定値は、図9に示した測定値データテーブル30ba内に登録される(S26)。尚、測定値格納部30bには、この他、出力装置10b、10cに対応するカラーチャートPb、Pcの各色パッチでの測定値が同様に格納されており、その測定値データテーブルが作成されている。そして、画像出力装置10aの濃度/露光量特性曲線のデータをテーブル格納部30eに格納する(S27)。尚、テーブル格納部30eには、この他、画像出力装置10b、10cに対応する濃度/露光量特性曲線のデータが同様に格納されている。
図12に示すように、誤差算出部30cは、図9に示した測定値データテーブル30ba内に登録されたカラーチャートPaの各色パッチでの測定値の基準値に対する誤差を算出する(S28;本発明の「算出ステップ」に対応する)。具体的には、カラーチャートPaのY、M、Cの各々についてのA〜C領域に対応する各色パッチの濃度測定値の基準値に対する誤差であるΔDと、BKの網50%の色彩測定値の基準値に対する誤差であるΔa、Δbと、BKの網50%の色彩測定値の基準値との色差であるΔEを算出する。
ここで、管理基準値設定部30dにおいては、管理基準値として、例えばY、M、Cの各々についてのA〜C領域に対応する各色パッチの濃度測定値の基準値に対する誤差であるΔDについては、ΔD≦±0.03が、また、BKの網50%の色彩測定値の基準値に対する誤差であるΔa、Δbについては、Δa≦±0.8、Δb≦±1.0が、また、BKの網50%の色彩測定値の基準値との色差であるΔEについては、ΔE≦1が設定されている。
判定部30fは、誤差算出部30cによって算出されたカラーチャートPaの各色パッチでの測定値の基準値に対する誤差と、管理基準値設定部30dに設定された管理基準値とを比較することで(S29)、それら誤差の何れかが上述した管理基準値を超えるか否かを判定する(S30)。
テーブル変更部30gは、その判定結果を受けて、カラーチャートPaの各色パッチでの測定値の基準値に対する誤差の何れかが管理基準値を超えた場合には(S30、Yes)、その誤差が管理基準値以下になるように、テーブル格納部30gに格納される画像出力装置3aの該当する色の濃度/露光量特性曲線のデータを、上述した〔実施例1〕や〔実施例2〕における場合と同様に変更する(S31)。
ここで、テーブル変更部30gにおいては、画像出力装置3aの濃度/露光量特性曲線のデータを変更する手法として、以下に記載する2通りが考えられる。
〔手法D;カラーチャートPaのY、M、Cの各々についてのA〜C領域に対応する各色パッチのみに管理基準値を超えたものがある場合〕
管理基準値を超えたカラーチャートPaのY、M、Cの各々についてのA〜C領域に対応する各色パッチの濃度測定値に基づいて、画像出力装置10aの該当する色の濃度/露光量特性曲線のA〜C領域に対応する部分の変更を行う(本発明の「第1の調整ステップ」に対応する)。
〔手法E;カラーチャートPaのY、M、Cの各々についてのA〜C領域に対応する各色パッチとBKの網50%の網パッチの双方に管理基準値を超えたものがある場合〕
管理基準値を超えたカラーチャートPaのY、M、Cの各々についてのA〜C領域に対応する各色パッチの濃度測定値に基づいて、画像出力装置10aの該当する色の濃度/露光量特性曲線のA〜C領域に対応する部分の変更を行った後(本発明の「第1の調整ステップ」に対応する)、さらに、当該カラーチャートPaのBKの網50%の網パッチの色彩測定値に基づいて、画像出力装置10aの各色の濃度/露光量特性曲線のA領域に対応する部分についてのみ変更を行う(本発明の「第2の調整ステップ」に対応する)。
尚、これら〔手法D〕と〔手法E〕の内、何れを実施した場合であっても、適切に画像出力装置10aの濃度キャリブレーションを行うことができる。
更新指示部30iは、その変更された濃度/露光量特性曲線のデータを更新指示信号と共に更新情報として画像出力装置10aへ送信する(S32;本発明の「更新指示ステップ」に対応する)。
画像出力装置10aでは、上述した不図示の送受信部がこれを受信して、不図示のテーブル更新部がその更新指示信号に応じて当該装置10aの濃度/露光量特性曲線のデータをその変更された濃度/露光量特性曲線のデータに更新する。これにより、画像出力装置10aの濃度キャリブレーションが行われる。
但し、上述したテーブル変更部30gにおいて、画像出力装置3aの濃度/露光量特性曲線のデータを変更する手法として、手法Dを採った場合には、この濃度キャリブレーションとして、以下に記載する手法が考えられる。
〔手法F;カラーチャートPaのY、M、Cの各々についてのA〜C領域に対応する各色パッチのみに管理基準値を超えたものがある場合〕
濃度キャリブレーション後に、その変更された濃度/露光量特性曲線のデータを用いて、再度、画像出力装置10aからカラーチャートPaを出力して(本発明の「第2のチャート出力ステップ」に対応する)、当該カラーチャートPaのBKの網50%の網パッチの色彩測定値に基づいて、画像出力装置10aの各色の濃度/露光量特性曲線のA領域に対応する部分についてのみ変更を行う(本発明の「第2の調整ステップ」に対応する)。
尚、この〔手法F〕を実施した場合であっても、適切に画像出力装置10aの濃度キャリブレーションを行うことができる。
このように、本実施例における画像出力装置の色管理方法によれば、各拠点に設置された画像出力装置10a〜10cと、それらにネットワークNを介して接続された管理サーバー30とを有し、管理サーバー30において、画像出力装置10a〜10cから取得した当該装置10a〜10cから出力されたカラーチャートPa〜Pcの各色パッチでの測定値とこれに対応する基準値との誤差を算出し、算出された誤差とこれに対応する管理基準値とを比較し、その比較において、上述した誤差が上述した管理基準値を超えた場合に、その誤差を算出するもとになったカラーチャートPa〜Pcの測定値の送信を受けた画像出力装置10a〜10cの濃度キャリブレーションを行うことで、その画像出力装置10a〜10cから出力される画像の色管理を行う場合に、上述したカラーチャートPa〜Pcとして、上述したイエロー、マゼンタ、シアンの各々について、所定の閾値により区分される高濃度領域、中濃度領域及び低濃度領域の各々に対応する少なくとも1つの色パッチに加えて、さらに、イエロー、マゼンタ及びシアンの3色を重ね合わせてなるブラックの所定網率の網パッチをさらに含んだものを使用して、上述した画像出力装置10a〜10cの濃度キャリブレーションが行われることになるので、上述した〔実施例1〕における場合と同様に、画像出力装置10a〜10cから出力される画像の上述した高濃度領域に対応する“プロセスカラー”、上述した中濃度領域に対応する“特色”、さらには、上述した低濃度領域に対応する“白地着色のような薄い色”の濃度について、適切にこれを管理することができる。また、上述したカラーチャートPa〜Pcとして、イエロー、マゼンタ、シアンの各々について、上述した高濃度領域、中濃度領域及び低濃度領域の各々に対応する色パッチを1〜2つ程度含んだものを使用することで、画像出力装置10a〜10cの色管理に供される色パッチの数を必要最小限として、当該色管理にかかる作業者の労力と時間を低減させることができる。
さらに、画像出力装置10a〜10cからカラーチャートPa〜Pcを出力して、上述したブラックの所定網率の網パッチの色彩測定値に基づいて、画像出力装置の高濃度領域についての濃度キャリブレーションが行われることになるので、上述した〔実施例2〕における場合と同様に、画像出力装置10a〜10cから出力される画像のプロセスカラー、特色及び白地着色のような薄い色の濃度と、上述したブラックの所定網率の網パッチに対応する“BK網”の色調の双方について、適正にこれを管理することができる。
尚、上述したように、プロセスカラーには高濃度の領域が使用されるので、BK網の色調を改善するためにこの高濃度領域についての濃度を少し位動かしても画像の品質に与える影響は大きくない。このようなことから、変更後の濃度/露光量相関テーブルを用いて出力した画像は、特色の色再現性は良好で、プロセスカラーの色再現性も満足できる程度に保たれ、BK網画像の色再現についても良くすることができる。
尚、本発明係る色管理方法は、以上に説明した[実施例1]〜[実施例4]の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱することのない範囲内で、種々の変形が可能である。
例えば、上述した〔実施例3〕においては、端末装置20a〜20cと画像出力装置10a〜10cとをそれぞれ別個の筐体として設けることとしたが、この他にも、例えば端末装置20a〜20cと画像出力装置10a〜10cとを1つの筐体として設けることにしても良い。このような場合には、例えば端末装置20aの入力部20aaを画像出力装置1のタッチパネル8に置き換え、同様に表示部20acを液晶パネル9に置き換え、送受信部20abを不図示の送受信部に置き換えることになる。
また、例えば、上述した〔実施例4〕においては、管理サーバー30のテーブル変更部30gが、誤差算出部30cにより算出された誤差が管理基準値を超えた場合に、その誤差が管理基準値以下になるように、テーブル格納部30eに格納された該当する画像出力装置10a〜10cの該当する色の濃度/露光量特性曲線のデータを変更することとしたが、この他にも、例えばテーブル変更部30gは、誤差算出部30cにより算出された誤差が管理基準値を超えたか否かに関らず、その誤差が小さくなるように、テーブル格納部30eに格納された該当する画像出力装置10a〜10cの該当する色の濃度/露光量特性曲線のデータを変更することにしても良い(このように、管理基準値を超えたか否かに関らず、その誤差が小さくなるように濃度/露光量特性曲線のデータを変更することは、この他の〔実施例1〕乃至〔実施例3〕においても同様に適用することができる)。
また、例えば、上述した〔実施例4〕においては、画像出力装置10aの不図示の送受信部から、当該装置10aから出力されたカラーチャートPaの各色パッチでの測定値と、当該装置10aの濃度/露光量特性曲線のデータを同時に管理サーバー30へ送信することとしたが、この他にも、例えば管理サーバー30のテーブル格納部30eには、予め、画像出力装置10a〜10cの濃度/露光量特性曲線のデータが格納されており、画像出力装置10aの不図示の送受信部からは、当該装置10aから出力されたカラーチャートPaの各色パッチでの測定値のみを送信することにしても良い。
本発明に係る画像出力装置の色管理方法に適用されるカラーチャートの一実施形態における全体構成を表す構成図である。 本発明に係る画像出力装置の色管理方法に適用される画像出力装置の一実施形態における外観を表す斜視図である。 図2に示す画像出力装置の制御構成を表すブロック図である。 図3に示すLUT部に格納されるカラーコレクションテーブルの構成を表す構成図である。 図3に示すLUT部に格納される濃度/露光量特性曲線の構成を表す構成図である。 本発明に係る画像出力装置の色管理方法が適用される色管理システムの一実施形態における全体構成を表す構成図である。 図6に示す色管理システムにおいて実施される画像出力装置の濃度キャリブレーション工程の流れについて説明するためのフローチャートである。 図7に続いて、図6に示す色管理システムにおいて実施される画像出力装置の濃度キャリブレーション工程の流れについて説明するためのフローチャートである。 図6に示す管理サーバーの測定値格納部に格納される測定値データテーブルの構成を表す構成図である。 本発明に係る画像出力装置の色管理方法が適用される色管理システムの他の実施形態における全体構成を表す構成図である。 図10に示す色管理システムにおいて実施される画像出力装置の濃度キャリブレーション工程の流れについて説明するためのフローチャートである。 図11に続いて、図10に示す色管理システムにおいて実施される画像出力装置の濃度キャリブレーション工程の流れについて説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1 画像出力装置
2 露光部
3 現像処理部
4 上面パネル
5 前面パネル
6 ロールセット部
7 給紙カバー
8 タッチパネル
9 液晶パネル
10 上面パネル
11 補給パネル
12 排紙部
100 制御部
101 CPU
102 RAM
103 ROM
104 I/Oポート
105 I/Oポート
106 センサ類
107 アクチュエータ群
120 A/D交換部
201 画像データI/F部
202 PLL
203 クロック生成部
204 データバッファ
205 LUT
206〜208 D/A変換部
320〜322 LED
D20、D320〜322 ドライバ
10a〜10c 画像出力装置
20a〜20c 端末装置
20aa 入力部
20ab 送受信部
20ac 表示部
30 管理サーバー
30a 送受信部
30b 測定値格納部
30c 誤差算出部
30d 管理基準値設定部
30e テーブル格納部
30f 判定部
30g テーブル変更部
30h 報知指示部
30i 更新指示部
P、Poa〜Poc、Pa〜Pc カラーチャート
Sa〜Sc 測色計

Claims (16)

  1. イエロー、マゼンタ、シアンの各色を発色させる際のレッド、グリーン、ブルーの各色の露光光源の露光量と前記各色が発色された際の濃度との相関関係を予め規定した濃度/露光量相関テーブルと、前記イエロー、マゼンタ、シアンを組合せてなる各色を発色させる際の前記各色の露光光源の露光量を予め規定した露光量テーブルとを備え、前記イエロー、マゼンタ、シアンを組合せてなる各色の色版別の画像データを受けて、前記露光量テーブルに従い感光材料を露光することで、前記色版別の画像データに基づく画像を所定の濃度で出力する画像出力装置の色管理方法であって、
    前記画像出力装置により、前記イエロー、マゼンタ、シアンの各色について所定の閾値により区分された高濃度領域、中濃度領域及び低濃度領域の各々に対応する少なくとも1つの色パッチを含んだカラーチャートを出力する第1のチャート出力ステップと、
    前記出力されたカラーチャートの前記各色についての色パッチの濃度を測定する第1の測定ステップと、
    前記測定された前記各色についての色パッチの濃度値に基づいて、前記各色に対応する濃度/露光量相関テーブルの前記高濃度領域、中濃度領域及び低濃度領域の各々に対応する濃度及び/又は露光量を調整する第1の調整ステップと、を含むことを特徴とする画像出力装置の色管理方法。
  2. 前記第1の調整ステップの後に、
    前記画像出力装置により、前記イエロー、マゼンタ、シアンの各色を組合せてなるブラックの所定網率の網パッチを含んだカラーチャートを出力する第2のチャート出力ステップと、
    前記出力されたカラーチャートの前記網パッチの色彩を測定する第2の測定ステップと、
    前記測定された前記網パッチの色彩値に基づいて、前記各色についての濃度/露光量相関テーブルの前記高濃度領域に対応する濃度及び/又は露光量を調整する第2の調整ステップと、をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の画像出力装置の色管理方法。
  3. 前記第1のチャート出力ステップでは、前記カラーチャートとして、前記イエロー、マゼンタ、シアンの各色を組合せてなるブラックの所定網率の網パッチをさらに含んだものを出力して、
    前記第1の測定ステップでは、前記網パッチの色彩をさらに測定して、
    前記第1の調整ステップの後に、
    前記測定された前記網パッチの色彩値に基づいて、前記各色についての濃度/露光量相関テーブルの前記高濃度領域に対応する濃度及び/又は露光量を調整する第2の調整ステップをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の画像出力装置の色管理方法。
  4. 前記高濃度領域、中濃度領域及び低濃度領域の各々に対応する少なくとも1つの色パッチは、網率が100%の網パッチであって、
    前記所定の閾値の内、前記高濃度領域と前記中濃度領域とを区分する閾値は、0.80であり、前記中濃度領域と前記低濃度領域とを区分する閾値は、0.25であることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の画像出力装置の色管理方法。
  5. 前記所定網率は、50%であることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の画像出力装置の色管理方法。
  6. イエロー、マゼンタ、シアンの各色を発色させる際のレッド、グリーン、ブルーの各色の露光光源の露光量と前記各色が発色された際の濃度との相関関係を予め規定した濃度/露光量相関テーブルと、前記イエロー、マゼンタ、シアンを組合せてなる各色を発色させる際の前記各色の露光光源の露光量を予め規定した露光量テーブルとを備え、前記イエロー、マゼンタ、シアンを組合せてなる各色の色版別の画像データを受けて、前記露光量テーブルに従い感光材料を露光することで、前記色版別の画像データに基づく画像を所定の濃度で出力する画像出力装置と、端末装置とが拠点毎に設置され、前記端末装置とネットワークを介して接続された管理サーバーにおいて、前記画像出力装置の色管理を行う画像出力装置の色管理方法であって、
    前記何れかの拠点において、
    前記画像出力装置により、前記イエロー、マゼンタ、シアンの各色について所定の閾値により区分された高濃度領域、中濃度領域及び低濃度領域の各々に対応する少なくとも1つの色パッチを含んだカラーチャートを出力する第1のチャート出力ステップと、
    測色計により、前記出力されたカラーチャートの前記各色についての色パッチの濃度を測定する第1の測定ステップと、
    前記端末装置により、前記測定された前記各色についての色パッチの濃度値を前記管理サーバーへ送信する送信ステップと、
    前記管理サーバーにおいて、
    測色計により基準となるカラーチャートの前記各色についての前記高濃度領域、中濃度領域及び低濃度領域の各々に対応する色パッチの濃度を測定したその濃度値を予め基準値として格納する基準値格納ステップと、
    前記端末装置から送信された前記各色についての色パッチの濃度値を受信する受信ステップと、
    前記受信された前記各色についての色パッチの濃度値と、前記格納された基準値とを比較して、前記高濃度領域、中濃度領域及び低濃度領域の各々についての差を算出する算出ステップと、
    前記算出された差と、予め設定された管理基準値とを比較して、前記差が前記管理基準値を超えた場合に、当該差を算出した濃度値を送信してきた前記端末装置に対して、当該濃度値が測定された前記カラーチャートを出力した前記画像出力装置の濃度キャリブレーションを促す報知を行うことを指示する報知指示ステップと、を含むことを特徴とする画像出力装置の色管理方法。
  7. 前記報知指示ステップの後に、
    前記濃度キャリブレーションを促された画像出力装置において、
    前記測定された前記各色についての色パッチの濃度値に基づいて、前記各色に対応する濃度/露光量相関テーブルの前記高濃度領域、中濃度領域及び低濃度領域の各々に対応する濃度及び/又は露光量を調整する第1の調整ステップと、
    前記イエロー、マゼンタ、シアンの各色を組合せてなるブラックの所定網率の網パッチを含んだカラーチャートを出力する第2のチャート出力ステップと、
    前記出力されたカラーチャートの前記網パッチの色彩を測定する第2の測定ステップと、
    前記測定された前記網パッチの色彩値に基づいて、前記各色についての濃度/露光量相関テーブルの前記高濃度領域に対応する濃度及び/又は露光量を調整する第2の調整ステップと、をさらに含むことを特徴とする請求項6に記載の画像出力装置の色管理方法。
  8. 前記第1のチャート出力ステップでは、前記カラーチャートとして、前記イエロー、マゼンタ、シアンの各色を組合せてなるブラックの所定網率の網パッチをさらに含んだものを出力して、
    前記第1の測定ステップでは、前記網パッチの色彩をさらに測定して、
    前記送信ステップでは、前記網パッチの色彩をさらに送信して、
    前記基準値格納ステップでは、前記基準となるカラーチャートとして、前記イエロー、マゼンタ、シアンの各色を組合せてなるブラックの所定網率の網パッチをさらに含んだものを使用して、前記測色計により当該カラーチャートの前記網パッチの色彩を測定したその色彩値をさらに予め基準値として格納して、
    前記受信ステップでは、前記端末装置から送信された前記網パッチの色彩値をさらに受信して、
    前記算出ステップでは、前記受信された前記網パッチの色彩値と、前記格納された基準値とを比較して、その差をさらに算出して、
    前記報知指示ステップでは、前記算出された差と、予め設定された管理基準値とを比較して、前記差が前記管理基準値を超えた場合に、当該差を算出した色彩値を送信してきた前記端末装置に対して、当該色彩値が測定された前記カラーチャートを出力した前記画像出力装置の濃度キャリブレーションを促す報知を行うことをさらに指示することを特徴とする請求項6に記載の画像出力装置の色管理方法。
  9. 前記報知指示ステップの後に、
    前記濃度キャリブレーションを促された画像出力装置において、
    前記測定された前記各色についての色パッチの濃度値に基づいて、前記各色に対応する濃度/露光量相関テーブルの前記高濃度領域、中濃度領域及び低濃度領域の各々に対応する濃度及び/又は露光量を調整する第1の調整ステップと、
    前記測定された前記網パッチの色彩値に基づいて、前記各色についての濃度/露光量相関テーブルの前記高濃度領域に対応する濃度及び/又は露光量を調整する第2の調整ステップと、をさらに含むことを特徴とする請求項8に記載の画像出力装置の色管理方法。
  10. 前記高濃度領域、中濃度領域及び低濃度領域の各々に対応する少なくとも1つの色パッチは、網率が100%の網パッチであって、
    前記所定の閾値の内、前記高濃度領域と前記中濃度領域とを区分する閾値は、0.80であり、前記中濃度領域と前記低濃度領域とを区分する閾値は、0.25であることを特徴とする請求項6乃至請求項9の何れか一項に記載の画像出力装置の色管理方法。
  11. 前記所定網率は、50%であることを特徴とする請求項7乃至請求項9の何れか一項に記載の画像出力装置の色管理方法。
  12. イエロー、マゼンタ、シアンの各色を発色させる際のレッド、グリーン、ブルーの各色の露光光源の露光量と前記各色が発色された際の濃度との相関関係を予め規定した濃度/露光量相関テーブルと、前記イエロー、マゼンタ、シアンを組合せてなる各色を発色させる際の前記各色の露光光源の露光量を予め規定した露光量テーブルとを備え、前記イエロー、マゼンタ、シアンを組合せてなる各色の色版別の画像データを受けて、前記露光量テーブルに従い感光材料を露光することで、前記色版別の画像データに基づく画像を所定の濃度で出力する画像出力装置が拠点毎に設置され、前記画像出力装置とネットワークを介して接続された管理サーバーにおいて、前記画像出力装置の色管理を行う画像出力装置の色管理方法であって、
    前記何れかの拠点において、
    前記画像出力装置により、前記イエロー、マゼンタ、シアンの各色について所定の閾値により区分された高濃度領域、中濃度領域及び低濃度領域の各々に対応する少なくとも1つの色パッチを含んだカラーチャートを出力する第1のチャート出力ステップと、
    測色計により、前記出力されたカラーチャートの前記各色についての色パッチの濃度を測定する第1の測定ステップと、
    前記画像出力装置により、前記測定された前記各色についての色パッチの濃度値を前記管理サーバーへ送信する送信ステップと、
    前記管理サーバーにおいて、
    測色計により基準となるカラーチャートの前記各色についての前記高濃度領域、中濃度領域及び低濃度領域の各々に対応する色パッチの濃度を測定したその濃度値を予め基準値として格納する基準値格納ステップと、
    前記画像出力装置から送信された前記各色についての色パッチの濃度値を受信する受信ステップと、
    前記受信された前記各色についての色パッチの濃度値と、前記格納された基準値とを比較して、前記高濃度領域、中濃度領域及び低濃度領域の各々についての差を算出する算出ステップと、
    前記算出された差と、予め設定された管理基準値とを比較して、前記差が前記管理基準値を超えた場合に、当該差を算出した濃度値を送信してきた前記画像出力装置に対応する前記格納された前記各色についての濃度/露光量相関テーブルの前記高濃度領域、中濃度領域及び低濃度領域の各々に対応する濃度及び/又は露光量を、前記測定された前記各色についての色パッチの濃度値に基づいて調整する第1の調整ステップと、
    前記調整された前記各色についての濃度/露光量相関テーブルを、当該濃度/露光量相関テーブルに更新することを指示する更新指示信号と共に、前記差を算出した濃度値を送信してきた前記画像出力装置に送信する更新指示ステップと、を含むことを特徴とする画像出力装置の色管理方法。
  13. 前記更新指示ステップの後に、
    前記更新指示信号に応じて、前記調整された前記各色についての濃度/露光量相関テーブルに更新した画像出力装置において、
    前記イエロー、マゼンタ、シアンの各色を組合せてなるブラックの所定網率の網パッチを含んだカラーチャートを出力する第2のチャート出力ステップと、
    前記出力されたカラーチャートの前記網パッチの色彩を測定する第2の測定ステップと、
    前記測定された前記網パッチの色彩値に基づいて、前記更新された前記各色についての濃度/露光量相関テーブルの前記高濃度領域に対応する濃度及び/又は露光量を調整する第2の調整ステップと、をさらに含むことを特徴とする請求項12に記載の画像出力装置の色管理方法。
  14. 前記第1のチャート出力ステップでは、前記カラーチャートとして、前記イエロー、マゼンタ、シアンの各色を組合せてなるブラックの所定網率の網パッチをさらに含んだものを出力して、
    前記第1の測定ステップでは、前記網パッチの色彩をさらに測定して、
    前記送信ステップでは、前記網パッチの色彩をさらに送信して、
    前記基準値格納ステップでは、前記基準となるカラーチャートとして、前記イエロー、マゼンタ、シアンの各色を組合せてなるブラックの所定網率の網パッチをさらに含んだものを使用して、前記測色計により当該カラーチャートの前記網パッチの色彩を測定したその色彩値をさらに予め基準値として格納して、
    前記受信ステップでは、前記端末装置から送信された前記網パッチの色彩値をさらに受信して、
    前記算出ステップでは、前記受信された前記網パッチの色彩値と、前記格納された基準値とを比較して、その差をさらに算出して、
    前記第1の調整指示ステップの後に、
    前記算出された差と、予め設定された管理基準値とを比較して、前記差が前記管理基準値を超えた場合に、当該差を算出した色彩値を送信してきた前記端末装置に対応する前記格納された前記各色についての濃度/露光量相関テーブルの前記高濃度領域に対応する濃度及び/又は露光量を、前記測定された前記網パッチの色彩値に基づいて調整する第2の調整指示ステップをさらに含むことを特徴とする請求項12に記載の画像出力装置の色管理方法。
  15. 前記高濃度領域、中濃度領域及び低濃度領域の各々に対応する少なくとも1つの色パッチは、網率が100%の網パッチであって、
    前記所定の閾値の内、前記高濃度領域と前記中濃度領域とを区分する閾値は、0.80であり、前記中濃度領域と前記低濃度領域とを区分する閾値は、0.25であることを特徴とする請求項12乃至請求項14の何れか一項に記載の画像出力装置の色管理方法。
  16. 前記所定網率は、50%であることを特徴とする請求項13又は請求項14に記載の画像出力装置の色管理方法。
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