JP2005318097A - 難聴者支援システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 イベントの発生を確実かつ迅速に難聴者に通知でき、難聴者の生活を支援できる安価なシステムを提供する。
【解決手段】 本発明の難聴者支援システム100は、所定のセンシング事項を検出するセンサ5−1〜5−3と、センサ5−1〜5−3の検出信号を取得してセンシング事項に対応するコード信号を送信するアダプタ6−1〜6−3と、アダプタ6−1〜6−3から送信されたコード信号を受信して、センシング事項に対応するメッセージを送信するルータ7と、ルータ7から送信されたメッセージを振動モードで受信する携帯電話機2とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は難聴者支援システムに関する。詳しくは、センサと通信手段とを用いて、難聴者にイベントの発生を通知する難聴者支援システムに関する。
生活に係るイベントとして、訪問者が鳴らす呼び鈴、電話やファックスの着信、消防車や救急車等の緊急音、ガス漏れなどの各種検知器からの信号などがあるが、難聴者にとって、これら各種イベントを音で感知するのが困難である。そして、これらイベントの見落としは、難聴者、特に一人暮しの難聴者の日常生活を不便にするだけでなく、取り返しのつかない事態に至るおそれもある。
従来、火事等の緊急時や、来訪者の呼び鈴の鳴動、電話やFAXの着信等のイベント発生を難聴者にフラッシュランプの点滅とディスプレイ表示で知らせる方式があった。(例えば特許文献1参照)
特開2003−91792号公報(発明の実施の形態、図1〜図3)
しかしながら、従来の方式では、難聴者が物事に熱中していたり、明るい環境にいた場合等に見落としが生じたり、フラッシュランプを各部屋に設置する工事を要し、費用がかさむなどの問題があった。
他方、近年、通信基盤(インフラストラクチユア)が大いに発展し、インターネットや携帯電話メールなどが普及し、安価に使用できるようになった。
本発明は、これらの通信技術を用いて、イベントの発生を確実かつ迅速に難聴者に通知でき、難聴者の生活を支援できる安価な難聴者支援システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の難聴者支援システムは、例えば図1に示すように、所定のセンシング事項を検出する単数または複数のセンサ5(5−1〜5−3)と、センサ5の検出信号を取得してセンシング事項に対応するコード信号を送信するアダプタ6(6−1〜6−3)と、アダプタ6から送信されたコード信号を受信して、センシング事項に対応するメッセージを送信するルータ7と、ルータ7から送信されたメッセージを振動モードで受信する携帯電話機2とを備える。
ここにおいて所定のセンシング事項とは、センサ5が検出するよう予定された事項(イベント)をいう。また、携帯電話機2は振動で着信を通知する機能を要するが、信号音や音楽で着信を通知する機能を兼ねていても良い。このように構成すると、センサ5とアダプタ6、ルータ7、携帯電話機2などの通信手段とを用いて、振動とメッセージの組み合わせにより、各種イベントの発生、すなわち、所定のセンシング事項を確実かつ迅速に難聴者に通知し、難聴者の生活を支援できる安価な難聴者支援システムを提供できる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の難聴者支援システムにおいて、例えば図1に示すように、メッセージはインターネットメール8及び携帯電話メール10を介して携帯電話機2宛に送信される。このように構成すると、既成の通信ネットワークを利用して、確実かつ安価にメッセージを伝達できる。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の難聴者支援システムにおいて、例えば図2に示すように、アダプタ6は小電力無線アダプタである。このように構成すると、難聴者への通信経路に小電力無線通信を利用するので、無線局の免許が不要にでき、また、隣家との混信を少なくできる。
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の難聴者支援システムにおいて、アダプタ6からルータ7への送信にリード・ソロモン冗長符号化方式などの冗長符号化方式を用いる。このように構成すると、通信信号の誤り訂正が自動的に行なわれ、例えば小電力によりノイズに隠れてしまった信号を救済でき、また、ルータ7への伝達距離を長くできるメリットがある。
また、請求項5に記載の発明は、請求項3又は請求項4に記載の難聴者支援システムにおいて、アダプタ6とルータ7との間で複数の無線チャネルを持ち、無線チャネルのうちの空きチャネルを自動的に選択して送信可能である。このように構成すると、効率的にチャネルを選択でき、迅速にイベントを難聴者に通知できる。
また、請求項6に記載のアダプタ6は、例えば図2に示すように、所定のセンシング事項を検出するセンサ5の検出信号を取得してセンシング事項に対応するコード信号をルータ7に送信する。このように構成すると、イベント(センシング事項)対応にその発生を確実にルータ7に伝達でき、また、アダプタ6のメモリ量を少なくできる。
また、請求項7に記載の発明は、請求項6に記載のアダプタ6において、センシング事項とコード信号との対応表を記録した記録部を有する。このように構成すると、イベント(センシング事項)とコード信号との対応関係を明確にでき、通信の信頼性を向上できる。
また、請求項8に記載のルータ7は、例えば図2に示すように、アダプタ6から送信されたセンシング事項に対応するコード信号を受信して、センシング事項に対応するメッセージを携帯電話機2宛てに送信する。このように構成すると、イベント(センシング事項)対応に適切なメッセージを確実に携帯電話機に通知でき、また、メッセージの管理を全てルータ7で行なうことができる。
また、請求項9に記載の発明は、請求項8に記載のルータ7において、コード信号とメッセージとの対応表を記録した記録部を有する。このように構成すると、イベント(センシング事項)対応のコード信号とメッセージとの対応関係を明確にでき、通信の信頼性を向上できる。
また、請求項10に記載の難聴者支援方法は、例えば図3に示すように、センサ5が所定のセンシング事項を検出する工程(ステップS002)と、アダプタ6がセンサ5の検出信号を取得してセンシング事項に対応するコード信号をルータ7に送信する工程(ステップS004、ステップS006)と、ルータ7がコード信号を受信して、センシング事項に対応するメッセージを携帯電話機2宛てに送信する工程(ステップS007、ステップS009)と、携帯電話機2がメッセージを振動モードで受信する工程(ステップS011)とを備える。
このように構成すると、センサ5とアダプタ6、ルータ7、携帯電話機2などの通信手段とを用いて、振動とメッセージの組み合わせにより、各種イベントの発生、すなわち、所定のセンシング事項を確実かつ迅速に難聴者に通知できる難聴者支援方法を実現できる。
本発明によれば、センサとアダプタ、ルータ、携帯電話機などの通信手段とを用いて、振動とメッセージの組み合わせにより、イベントの発生を確実かつ迅速に難聴者に通知でき、難聴者の生活を支援できる安価な難聴者支援システムを提供することができる。
以下に図面に基づき本発明の実施の形態について説明する。
図1に、本発明の実施の形態による難聴者支援システム100の構成例を概略的に示す。
図1において、難聴者1は振動モード(着信を振動で所有者に伝達する)で受信可能な携帯電話機2を所持して、家屋3内で生活している。生活を営む上で、訪問者が鳴らす呼び鈴、電話、ファックスの着信、消防車、救急車等の緊急音、ガス漏れなどの各種検知器からの信号などのイベントが発生するが、難聴者にとって、これら各種イベントを音で感知するのが困難である。
そのため、これらの所定のセンシング事項(イベント)を感知する各種センサ5−1〜5−3を屋内の適当な場所に配置し、各種イベントを各種センサ5−1〜5−3が検出する。例えば、訪問者が玄関の呼び鈴4−1を押すと、第1のセンサ5−1が呼び鈴の押下(所定のセンシング事項)を検出する。また、救急車4−2がサイレンを鳴らすと、第2のセンサ5−2が救急車のサイレン(所定のセンシング事項)を検出する。また、電話機4−3のベルが着信音を発すると、第3のセンサ5−3が電話の着信(所定のセンシング事項)を検出する。センサ5(5−1〜5−3)は検出信号をアダプタ6(6−1〜6−3)に送信し、アダプタ6はセンサ5の検出信号を取得して、センシング事項(イベント)に対応するコード信号をルータ7に送信する。ルータ7は、アダプタ6から送信されたコード信号を受信して、センシング事項に対応するメッセージを携帯電話機2宛てに送信する。携帯電話機2は、ルータ7から送信されたメッセージを振動モードで受信し、難聴者1に着信を振動で通知する。
図2に本実施の形態による難聴者支援システム100のうち、アダプタ6とルータ7の部分をクローズアップして示す。
各センサ5−1〜5−Nは、呼び鈴の押下、ファックスや電話機の着信、風呂の湧いた温度、ガス漏れ、生活音、警報音などを検知する。例えば、呼び鈴については、その押下信号を電気的に検出しても良く、呼鈴音を検出しても良い。ファックス、電話機については着信信号を電気的に検出しても良く、着信音を検出しても良く、また、着信音をボイスレコーダに記録し、予め登録してある音と比較して音源、すなわちファックス、電話機の着信を判断しても良い。風呂については温度を、ガス漏れについてはガスを検出した検出信号を電気的に検出しても良く、「お風呂が沸きました」、「ガスが漏れています」とのアナウンス音を検出しても良く、また、これらのアナウンス音をボイスレコーダに記録し、予め登録してある音と比較して音源、すなわちこれらのイベントの発生を判断しても良い。赤ちゃんの泣き声などの生活音、救急車などの警報音もボイスレコーダに記録し、予め登録してある音と比較して音源、すなわちこれらのイベントの発生を判断しても良い。
各センサ5−1〜5−Nは、単独のイベントを検出しても良く、複数のイベントを検出しても良い。センサ5がボイスレコードを有するような場合には、複数のイベントを検出でき、複数のイベントに対するセンサとして機能できる。この場合、予め登録してある音により、センシングしたイベントを区別して検出信号を送信可能である。
センサ5はアダプタ6に内蔵されていても良く、搭載されていても良く、離れた位置に設置され、有線や無線でアダプタ6に通信接続されても良い。
センサ5は、所定のセンシング事項(イベント)を検出すると、検出信号をアダプタ6に送信する。本実施の形態では、アダプタ6−1〜6―Nとして小電力無線アダプタを用いることとする。アダプタ6に小電力無線を使用することにより、無線免許が不要でその設置が容易である。また、リード・ソロモン冗長符号化方式等の誤り訂正可能な方式を用いることにより、例えば小電力によりノイズに隠れてしまった信号を救済でき、ルータ7への伝達距離を長くすることができる。
例えば、第1のセンサ5−1が呼び鈴4−1の押下を検出すると、第1の小電力無線アダプタ6−1に呼び鈴押下の検出信号を送信する。第2のセンサ5−2が救急車4−2のサイレンを検出すると、第2の小電力無線アダプタ6−2に救急車のサイレンの検出信号を送信する。第3のセンサ5−3が電話機4−3への着信を検出すると、第3の小電力無線アダプタ6−3に電話着信の検出信号を送信する。
各小電力無線アダプタ6−1〜6―Nは、内蔵メモリや外付けの記憶装置などの記録部に、各センシング事項(イベント)とコード信号との対応関係を記録したイベントーコード信号対応表を持つ。各小電力無線アダプタ6−1〜6―Nは、それぞれ、各種センサ5−1〜5−Nの検出信号を取得すると、イベント−コード信号対応表を参照して、各センシング事項に対応するコード信号を選択し、ルータ7に送信する。例えば、第1の小電力無線アダプタ6−1は、第1のセンサ5−1から呼び鈴押下の検出信号を受信すると、ルータ7に呼び鈴押下に対応するコード信号を送信する。第2の小電力無線アダプタ6−2は、第2のセンサ5−2からの救急車のサイレンの検出信号を受信すると、ルータ7に救急車のサイレンに対応するコード信号を送信する。第3の小電力無線アダプタ6−3は、第3のセンサ5−3からの電話着信の検出信号を受信すると、ルータ7に電話着信に対応するコード信号を送信する。
ルータ7はシステム用ルータ7Aとルータ用アダプタ7Bで構成され、ルータ用アダプタ7Bは小電力無線アダプタ6−1〜6−Nから送信されたコード信号を受信してシステム用ルータ7Aに伝達する。ルータ用アダプタ7Bは複数の小電力無線アダプタ6−1〜6−Nとの無線チャネルの設定を行う。なお、ルータ用アダプタ7Bとして前述の小電力無線アダプタを使用できる。
システム用ルータ7Aとして既存の小型ルータを使用できる。本実施の形態では、難聴者支援システムで使用する機能に特化すれば、ルータ7の規模を小さくできるので、ルータ7をミニルータと称することとする。すなわち、ミニルータ7はアダプタ6から送信されたコード信号を受信する機能と、コード信号をセンシング事項に対応するメッセージに変換する機能と、予め設定された携帯電話機2のメールアドレスを用いてメッセージを送信できる機能を有する。さらに、ミニルータ7に、インターネット回線を介して初期設定ができるなど、メンテナンスフリーを指向する機能を付加しても良い。なお、システム用ルータ7Aとして既存のルータを利用する形態の場合は、ルータ用アダプタ7Bは標準化されたネットワークインターフェースでシステム用ルータ7Aと接続するのが好ましい。
システム用ルータ7Aは、内蔵メモリや外付けの記憶装置などの記録部にコード信号とメッセージとの対応関係を記録したコード信号−メッセージ対応表を有する。システム用ルータ7Aは、コード信号−メッセージ対応表を参照して、ルータ用アダプタ7Bが各小電力無線アダプタ6−1〜6−Nから受信したコード信号に対応するメッセージを選択し、難聴者1所有の携帯電話機2宛に送信する。コード信号はセンシング事項に対応するので、センシング事項に対応したメッセージを送信することになる。
難聴者1所有の携帯電話機2の宛先は予めシステム用ルータ7Aの記憶部などに登録され、イベントの発生からメッセージの送信までを自動化できる。システム用ルータ7Aは、コード信号−メッセージ対応表を参照することにより、ルータ用アダプタ7Bが受信したコード信号を直ちに対応するメッセージに変換できる。例えば、小電力無線アダプタ6−1〜6―3のコード信号を、それぞれ、コード信号−メッセージ対応表に予め登録された、「玄関の呼び鈴が鳴っています」、「救急車が来ました」、「電話のベルが鳴っています」などのメッセージに変換する。システム用ルータ7Aは、変換されたメッセージを難聴者1所有の携帯電話機2宛に送信する。このように、ルータ7は複数のアダプタ6−1〜6−Nから送信されたコード信号を受信して、センシング事項に対応するメッセージを自動的に送信する。
アダプタ6が送信するコード信号は、システム用ルータ7Aのコード信号−メッセージ対応表に登録されたメッセージのいずれかに対応する。1つのイベントに対してシステム用ルータ7Aのメッセージを複数(例えば、「呼び鈴が鳴っています」、「来訪者があります」、「誰かが玄関にいます」など表現を変えたものなど)用意することも可能である。この場合、コード信号−メッセージ対応表にはこれらのうちからユーザが好みのメッセージを選択して登録してもよく、コード信号−メッセージ対応表には複数のコード信号と複数のメッセージを登録し、ユーザが好むメッセージに対応するコード信号を選択して、イベントーコード信号対応表に登録しても良い。これらの選択は外部スイッチ等で選択できるようにしても良い。
各小電力無線アダプタ6−1〜6−Nとルータ用アダプタ7Bとの間で無線チャネルを複数持ち、小電力無線アダプタ6−1〜6−Nは空きチャネルを自動的に選択して、ルータ用アダプタ7Bに送信できる。例えば、無線LAN用に5GHz帯で、チャネル選択機能(5/10/20MHz)を有するものが開発されており、このチャネルの選択機能をプログラム化して各小電力無線アダプタ6−1〜6−N及びルータ用アダプタ7Bに実行させることで、各小電力無線アダプタ6−1〜6−Nとルータ用アダプタ7B間での空きチャネルの自動的な選択が可能になる。なお、プログラムは、例えば、各小電力無線アダプタ6−1〜6−N及びルータ用アダプタ7Bの内蔵メモリに記録しておけば良い。
小電力無線アダプタ6−1〜6−Nとルータ用アダプタ7Bとは、例えば、リード・ソロモン冗長符号化方式などの冗長符号化方式を適用した通信を行なうことが望ましい。リード・ソロモン冗長符号化方式では、通信符号の誤りを訂正できるよう、訂正用の符号を付加して、すなわち、冗長符号化して送受信するので、誤り訂正が自動的に行なわれ、例えば小電力によりノイズに隠れてしまった信号を救済でき、通信可能距離を延長することができる。
再び図1に戻る。システム用ルータ7Aは所定のセンシング事項(イベント)に対応するメッセージをインターネットメール8として、インターネットの常時接続(ADSL等)回線を経由してネットワークの既存サーバ9(例えばプロバイダが加入者に提供するサーバ)に送信し、既存サーバ9はインターネットメール8を携帯電話メール10に変換して難聴者1の所持する携帯電話機2に送信する。携帯電話メール10を受信した携帯電話機2は振動で難聴者1に着信を伝える。携帯電話メール10の着信を知った難聴者1は、携帯電話メール10を開いて、例えば「玄関の呼び鈴が鳴っています」、「救急車が来ました」、「電話のベルが鳴っています」などのメールを読んで、呼び鈴4−1の押下、救急車4−2のサイレン、電話機4−3への着信などの所定のセンシング事項(イベント)を知ることができる。
携帯電話メール10はほぼリアルタイムに伝達される。また、インターネットメール8はADSL回線、光回線、CATV回線、公衆無線回線のいずれを用いても良い。
図3に本実施の形態による難聴者支援方法の処理フロー例を示す。例として、「呼び鈴」のケースを示す。なお、符号については図1を参照されたい。
例えば、訪問者が呼び鈴4−1を押下するなどのイベント(所定のセンシング事項)が発生する(ステップS001)と、第1のセンサ5−1が呼び鈴の押下(センシング事項)を検出する(ステップS002)。第1のセンサ5−1は検出信号を第1の小電力無線アダプタ(アダプタ)6−1に送信する(ステップS003)。
第1の小電力無線アダプタ6−1は、第1のセンサ5−1の検出信号を取得して(ステップS004)、イベント(センシング事項)に対応するコード信号を記憶部に記録されたセンシング事項−コード信号対応表から選択し(ステップS005)、選択したコード信号をミニルータ(ルータ)7に、例えば小電力無線通信にて送信する(ステップS006)。第1の小電力無線アダプタ6−1とミニルータ7間の無線通信に載せるデータ信号には、例えば、符号誤り対策としてリード・ソロモン冗長符号化方式などが用いられる。
ミニルータ7は、コード信号を受信し(ステップS007)、受信したコード信号に対応するメッセージを記憶部に記録されたコード信号―メッセージ対応表から選択し(ステップS008)、選択したメッセージをインターネットを介して、あらかじめ登録してある該難聴者所有の携帯電話2宛に自動的にメールする(ステップS009)。インターネットメール8は、既存サーバ9で携帯電話メール10に変換され(ステップS010)、難聴者1の携帯電話機2に伝えられる。難聴者1の携帯電話機2はメールの着信を振動モードで受け、難聴者1に振動で知らせる(ステップS011)。難聴者1は、携帯電話メール10を開いて、メッセージを読む(ステップS012)ことにより訪問者の呼び鈴押下などのイベントの発生を知る(ステップS013)ことができる。
また、呼び鈴押下以外のイベント(センシング事項)に対しても、他のセンサと他の小電力無線アダプタとを用いて、同様の手順で、難聴者に救急車のサイレン、電話の着信などの所定のセンシング事項(イベント)を知らせることができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、センサとアダプタ、ルータ、携帯電話機などの通信手段とを用いて、振動とメッセージの組み合わせにより、イベントの発生を確実かつ迅速に難聴者に通知し、難聴者の生活を支援できる難聴者支援システムを提供することができる。
また、難聴者が、携帯電話、アダプタ、ミニサーバ、ADSL回線などを初期投資(身障者補助金など)で購入・設置すれば、その後の維持費はわずかであり、安価な難聴者支援システムを提供する。また、いろいろなことに熱中していても、身につけた携帯電話の振動で、出来事を感知し、対応できる。また、フラッシュランプを各部屋に設置する必要がなく、またイベントの内容がメールで詳しく読み取れる。また、明るい環境での見落としなどの問題も解決される。さらに、各種緊急状態(救急車、消防車、非常事態の警告音)の感知が可能で、難聴者の生活安全が確保できる。また、インターネットと携帯電話のメール機能を組み合わせると、既成の通信ネットワークを利用して、確実かつ安価にメッセージを伝達できる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、実施の形態に種々変更を加えられることは明白である。
例えば、本実施の形態では、ルータから携帯電話機へのメッセージをインターネットメールと携帯電話メールを用いて送信する例を説明したが、ルータから携帯電話ネットワークを用いて、或いは無線LANを用いて、或いは直接携帯電話機への無線通信により携帯電話メールを送信するなど、他の通信手段を用いて送信しても良い。
また、例えば、本実施の形態では、アダプタに小電力無線アダプタを用い、ルータにミニルータを用いる例を説明したが、通常のアダプタやルータを用いても良く、大型のアダプタやルータを用いても良い。
また、センサは複数のイベントをセンシングしても良い。この場合は、センサからの検出信号及びアダプタからのコード信号を複数とし、区別して用いる必要がある。また、1つのアダプタで複数のセンサからの検出信号を受信しても良い。この場合もアダプタからのコード信号を複数とし、区別して用いる必要がある。また、1つのシステム用ルータに複数のルータ用アダプタを用いて、小電力無線アダプタをグループ分けして受信しても良い。また、複数の難聴者が施設など、同じ場所で生活している場合には、各人の携帯電話機に同じメッセージを送信するようにしても良い。また安全のため及び電話中でもメールを受信できるようにルータ及び携帯電話機を二重化しても良い。
また、携帯電話機の振動モードでメッセージを受信する例を説明したが、電話機の子機やIP電話の受話器に振動モードを取り入れて携帯電話機代わりに用いても良い。
本発明は、難聴者への生活音や非常事態の通知など、難聴者の支援に利用される。
本発明の実施の形態による難聴者支援システムの構成例を示す図である。 難聴者支援システムのうち、アダプタとルータの部分をクローズアップして示す図である。 本実施の形態による難聴者支援方法の処理フロー例を示す図である。
符号の説明
1 難聴者
2 携帯電話機
3 家屋
4−1 呼び鈴
4−2 救急車
4−3 電話機
5 センサ
5−1 第1のセンサ
5−2 第2のセンサ
5−3 第3のセンサ
6 小電力無線アダプタ(アダプタ)
6−1 第1の小電力無線アダプタ
6−2 第2の小電力無線アダプタ
6−3 第3の小電力無線アダプタ
7 ミニルータ(ルータ)
7A システム用ルータ
7B ルータ用アダプタ
8 インターネットメール
9 既存サーバ
10 携帯電話メール
100 難聴者支援システム

Claims (10)

  1. 所定のセンシング事項を検出する単数または複数のセンサと;
    前記センサの検出信号を取得して前記センシング事項に対応するコード信号を送信するアダプタと;
    前記アダプタから送信された前記コード信号を受信して、前記センシング事項に対応するメッセージを送信するルータと;
    前記ルータから送信された前記メッセージを振動モードで受信する携帯電話機と;
    を備える難聴者支援システム。
  2. 前記メッセージはインターネットメール及び携帯電話メールを介して前記携帯電話機宛に送信される;
    請求項1に記載の難聴者支援システム。
  3. 前記アダプタは小電力無線アダプタである;
    請求項1又は請求項2に記載の難聴者支援システム。
  4. 前記アダプタから前記ルータへの送信にリード・ソロモン冗長符号化方式などの冗長符号化方式を用いる;
    請求項3に記載の難聴者支援システム。
  5. 前記アダプタと前記ルータとの間で複数の無線チャネルを持ち、前記無線チャネルのうちの空きチャネルを自動的に選択して送信可能である;
    請求項3又は請求項4に記載の難聴者支援システム。
  6. 所定のセンシング事項を検出するセンサの検出信号を取得して前記センシング事項に対応するコード信号をルータに送信するアダプタ。
  7. 前記センシング事項と前記コード信号との対応表を記録した記録部を有する;
    請求項6に記載のアダプタ。
  8. アダプタから送信されたセンシング事項に対応するコード信号を受信して、前記センシング事項に対応するメッセージを携帯電話機宛てに送信するルータ。
  9. 前記コード信号と前記メッセージとの対応表を記録した記録部を有する;
    請求項8に記載のルータ。
  10. センサが所定のセンシング事項を検出する工程と;
    アダプタが前記センサの検出信号を取得して前記センシング事項に対応するコード信号をルータに送信する工程と;
    前記ルータが前記コード信号を受信して、前記センシング事項に対応するメッセージを携帯電話機宛てに送信する工程と;
    前記携帯電話機が前記メッセージを振動モードで受信する工程と;
    を備える難聴者支援方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013145433A (ja) * 2012-01-13 2013-07-25 Panasonic Corp 無線通信システム

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