JP2005318020A - 接続状態検知システムおよび接続状態検知装置 - Google Patents

接続状態検知システムおよび接続状態検知装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ノード間の接続状態を検知する接続状態検知システムおよび接続状態検知装置を得ること。
【解決手段】接続状態が判断されるノード1B〜1Cおよびノード1B〜1Cとの接続状態を判断するノード1Aが、ノード間の通信経路を決定するための優先度に関する優先度情報をノード間で比較することによって物理的に冗長に接続されたノードからツリー構成の通信経路を形成するとともに、ノード間の接続状態を判断する接続状態検知システム100において、ノード1Bは、予め記憶しておいた優先度よりも低い優先度の低優先度情報を受信した場合に低優先度情報の送信元に対して所定の応答情報を送信し、ノード1Aは、ノード1Bに対してノード1Bが予め記憶しているノード1Aの優先度よりも低い優先度の低優先度情報を送信し、ノード1Bから送られる応答情報に基づいてノード1Bとの接続状態を判断する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、通信ネットワーク上で通信装置間の接続状態を検知する接続状態検知システムおよび接続状態検知装置に関するものである。
複数の通信ノードが冗長に接続された通信ネットワークにおいては、通信経路の決定にスパニングツリープロトコル(以下、STP(Spanning Tree Protocol)という)が用いられている。STPは、通信ネットワーク内のノード間でBPDU(Bridge Protocol Data Unit)の交換処理を行うことによって、ループのない論理的なツリー構成ネットワークを構築することを可能としている。STPは、通信ネットワーク内において通信経路の変更を行うことが可能であり、1つのスイッチがダウンした場合や通信不能となった場合であっても新たな通信経路を構築することによって通信処理の継続を行うことが可能となる。
STPによる通常の処理では、リンク間の指定ブリッジ等のノードからのBPDUを確認している間はポートがブロックされる。これによって複数の通信ノードがループ状に接続された通信ネットワークでの無期限ループを防止している。
ところが、ブリッジのリンク間で障害が発生するとリモート側のブリッジがローカル側から送信されたデータを受信しているのに対し、ローカル側はリモート側の送信したデータを受信できない場合が生じる(単方向リンクの形成)。この結果、それまでデータを通過させないブロッキングステートからデータの転送を行うフォワーディングステートに移行し、これによりループ状に形成されたネットワークにおいてブロッキングポートがなくなり、転送ループが構成されてしまう。
また、単方向リンクの発生によってフレームの転送が行えなくなるトラフィックのブラックホールが発生するといった問題がある。そして、このようなトラフィックのループやブラックホールの発生によってネットワークが破綻する場合がある。このため、端方向リンクが発生した場合、単方向リンクを検出してポートで行われる処理を適切に制御する必要がある。
非特許文献1に記載の単一方向リンクの検出方法では、リンクする両方のデバイスがUDLD(Uni-Directional Link Detection)プロトコルを実装している。そして、UDLDに設定された一方のデバイス(スイッチポート)が自身のデバイスID,ポートID、そしてUDLDで隣接デバイスから受け取ったデバイスIDとポートIDを含むUDLDプロトコルパケットを隣接デバイスに送信している。隣接デバイスが、受信したUDLDプロトコルパケットに自身のデバイスIDとポートID(前述の一方のデバイスに対して送信したもの)を確認できた場合には、リンクは双方向で確立していると判断している。一方、隣接デバイスが、受信したUDLDプロトコルパケットに自身のデバイスIDとポートIDを確認できない場合は、少なくとも一方の接続が切断されており単一方向リンクになっていると判断している。
また、特許文献1に記載のスパニングツリー用ブリッジでは、ポート間の接続が外れたときに発生する割り込み信号やポーリングによってリンクダウンを検出している。また、スパニングツリープロトコルでは、上位ブリッジの代表ポートから、ツリー構成を維持するためのC−BPDUが送信され、そのポートにリンクされた下位ブリッジのルートポートが正常に受信できたことを送信側である上位ブリッジへ返信する機能(アンサーバック機能)を持っていない。
CISCO SYSTEMS、"単一方向リンク検出(UDLD)プロトコル機能の理解および設定"、[online],シスコ技術サポートサービス、[平成16年3月15日検索]、インターネット〈URL http://www.cisco.com/japanese/warp/public/3/jp/service/tac/473/77-j.html〉 特開2001−257704号公報
しかしながら、上記前者の従来技術では、単方向リンクの検出対象となるデバイスの双方がUDLDプロトコルを実装していなければ単方向リンクを検出することができないといった問題があった。
また、上記後者の従来技術では、リンクダウンの検出をポート間の接続が外れた場合に発生する割込信号またはポーリング処理によって行っている。このため、ポート間の接続が外れていない場合では割込信号が発生せず、例えばソフトウェア障害等によってポートからのフレーム転送が停止している場合にはリンクダウンを検知することができないといった問題があった。また、ポーリングによってリンクダウンを検知するには、リンクダウンの検出対象となるノードの双方がポーリング信号を解釈できなければならないといった問題があった。
また、下位ブリッジがC-BPDUを正常に受信できたことを送信者である上位ブリッジへ応答するアンサーバック機能を持っていないため、単方向リンクを検出することができないといった問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、通信装置間の接続状態を検知することが可能な接続状態検知システムおよび接続状態検知装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、情報の送受信を行う送受信部を夫々有し、接続状態が判断される被判断通信装置および該被判断通信装置との接続状態を判断する接続検知通信装置から成る複数の通信装置が、該各通信装置間の通信経路を決定するための優先度に関する優先度情報を共有し、該優先度情報を各通信装置間で比較することによって物理的に冗長に接続された通信装置のネットワークからツリー構成の通信経路を形成するとともに、各通信装置間の接続状態を判断する接続状態検知システムにおいて、前記被判断通信装置は、予め記憶しておいた優先度情報の優先度よりも低い優先度である低優先度情報を受信した場合に前記低優先度情報の送信元に対して所定の応答情報を送信するよう前記送受信部を制御する第1の制御部を有し、前記接続検知通信装置は、前記被判断通信装置に対して前記被判断通信装置が予め記憶している前記接続検知通信装置の優先度情報よりも低い優先度の低優先度情報を送信するよう前記送受信部を制御する第2の制御部と、前記被判断通信装置から送られる前記応答情報に基づいて前記接続検知通信装置との接続状態を判断する判断部とを有することを特徴とする。
この発明によれば、予め記憶しておいた優先度情報の優先度よりも低い優先度である低優先度情報を受信した場合に低優先度情報の送信元に対して応答情報を送信し、接続状態の判断対象となる被判断通信装置に対して、被判断通信装置が予め記憶している優先度情報よりも低い優先度の低優先度情報を送信するので、被判断通信装置と双方向通信が確立されている場合は、被判断通信装置から応答情報を受信することが可能となる。
この発明によれば、被判断通信装置と双方向通信が確立されている場合は、被判断通信装置から低優先度情報に対する応答情報を受信することができるので、被判断通信装置に対して低優先度情報を送信するだけで被判断通信装置との接続状態を簡易に検知できるという効果を奏する。
以下に、本発明にかかる単方向リンク検知システム(接続状態検知システム)の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
まず、本実施の形態1に係る単方向リンク検知システムの概念について説明する。図1は、本実施の形態1に係る単方向リンク検知システムの概念を説明するための図である。単方向リンク検知システム100は複数のノード1A〜1D(通信装置)が冗長に接続されて構成されている。単方向リンク検知システム100は、各ノード1A〜1D間で所定の情報を交換することによってツリー構成のネットワークを構築する。
そして、ツリー構成のために用いる情報を利用して、ツリー構成となったネットワークにおいて単方向リンクが発生したか否かを検知し、フレームが無期限に転送され続ける転送ループや転送されたフレームが廃棄されてしまうブラックホールの発生を防止する。ここでの単方向リンクとは、リンクにおいて少なくとも一方向の接続が切断された状態であり、少なくとも一方のノードからしかフレームの送信を行えないリンクをいう。ツリー構成のために用いる情報には通信経路を構築するためのノードの優先度に関する優先度情報が含まれる。
ノード1B〜1D(被判断通信装置)は、予めノード1A(接続検知通信装置)が有する優先度情報を記憶しておき、この記憶しておいた優先度よりも低い優先度の優先度情報(低優先度情報)を受信すると優先度情報を送信したノード1Aに対して返答情報を送信するよう設定しておく。そして、例えば、ノード1Aが「ノード1A」−「ノード1B」間の接続を確認するため、ノード1Aはノード1Bに対して、優先度情報(問い合わせ)を送信する。問い合わせを受信したノード1Bは、ノード1Aに対して返答情報を送信する。ノード1Aは、ノード1Bから問い合わせに対する返答情報を受信すると、「ノード1A」−「ノード1B」間は双方向通信が可能な状態であり、単方向リンクでないと判断する。一方、ノード1Aは、ノード1Bから問い合わせに対する返答情報を受信できなかった場合、「ノード1A」−「ノード1B」間は何らかの障害により双方向通信が不可能な状態であり、単方向リンクが発生したと判断する。
つぎに、本実施の形態1に係る単方向リンク検知システム100のシステム構成について詳細に説明する。なお、ノードはハブ、スイッチ、ブリッジ等のレイヤー2でのフレーム転送をおこなう装置であり、単方向リンクの検出においてはいずれも同様の動作を行うため、ここではブリッジを例にとって説明する。実施の形態1では、単方向リンク検知システム100内のブリッジがOSI(Open System Interconnection)基本参照モデルのデータリンク層でのフレーム転送をおこない、物理的に冗長に接続されたネットワーク構成から論理的なツリー構成を構築する手段の1つとしてIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.1Dに規定されているスパニングツリープロトコル(以下、STP(Spanning Tree Protocol)という)を用いる。
図2は実施の形態1に係る単方向リンク検知システムの構成を示す図であり、図3は、実施の形態1に係るブリッジの構成を示す図である。単方向リンク検知システム100は、ブリッジ3A〜3D、パーソナルコンピュータ(以下、PCという)5A,5Dからなる。
図2に示すように単方向リンク検知システム100は、複数のブリッジ3A〜3Dが接続されて構成され、各ブリッジ間の通信経路の決定にSTPを用いる。ブリッジ3A〜3Dは、ネットワーク間でデータのやりとりを中継する交換機であり、各ブリッジ3A〜3Dは冗長にメッシュ状に接続されている。PC5A,5Dは、それぞれブリッジ3A,3Dと接続され、ブリッジ3A,3Dとデータの送受信を行う。
STPは、通信ネットワーク内のブリッジ間でループのない論理的なツリー構成のネットワーク(ツリーネットワーク)を構築することを可能としている。図2では、ブリッジ3AがブリッジLAN内において優先度が最も高いルートブリッジであり、ブリッジ3B〜3Dが代表ブリッジである場合を示している。
図2において「ブリッジ3A」−「ブリッジ3B」のリンク、「ブリッジ3A」−「ブリッジ3C」のリンク、「ブリッジ3A」−「ブリッジ3D」のリンクは、C−BPDUの交換によりデータ転送が許可されたリンク(図5に示すForwarding状態)である。また、「ブリッジ3C」−「ブリッジ3B」のリンク、「ブリッジ3C」−「ブリッジ3D」のリンク、「ブリッジ3B」−「ブリッジ3D」のリンクは後述するC−BPDU(Configuration Bridge Protocol Data Unit)の交換によってデータ転送が禁止されたリンクであり、ブリッジ3Bと接続されたブリッジ3Cのポート、ブリッジ3Bと接続されたブリッジ3Dのポート、ブリッジ3Cと接続されたブリッジ3DのポートにおいてBPDUの受信はできるが、フレームの送受信を禁止(図5に示すBlocking状態)している。このように、所定のポートにおいてデータの送受信を禁止することによって、物理的に冗長に接続されたネットワークからループのない論理的なツリー状のネットワークが構成されている。
つぎに、各ブリッジの構成について説明する。なお、ブリッジ3A〜3Dはいずれも同様の構成を有するので、ここではブリッジ3Aを例にとって説明する。図3に示すように、ブリッジ3Aは、IF部21、メッセージ作成部31、接続状態判断部23、制御部29、記憶部32からなる。
メッセージ作成部31は、論理的なツリーネットワークの構成を維持するため、自らが有するBPDUに関する情報として「ルート識別子」、「ルートパスコスト」、「ブリッジ識別子」、「ポート識別子」等の情報を含んだ周期的に送信されるHelloメッセージと呼ばれるC−BPDUを作成する。また、メッセージ作成部31は、接続確認を行う相手のブリッジが予め記憶しているブリッジ3Aの優先度よりも低い優先度のC−BPDU(以下、接続問い合わせという)を作成する。
IF部21は、他のブリッジとデータの送受信を行う通信インタフェースであり、図示しないポート等を備えている。IF部21は、例えば単方向リンク検知システム100のLAN(Local Area Network)内に単方向リンクが発生しているか否かを確認するための接続確認フレームを他のブリッジ2B〜2Dに送信し、他のブリッジ2B〜2Dからこの接続確認フレームに対する返答情報を受信する。
接続状態判断部23は、接続問い合わせを送信した後、所定の時間(接続確認時間)以内に接続問い合わせに対する接続確認応答を受信した場合に、接続確認応答を送信してきたブリッジとは双方向接続されていると判断する。
記憶部32は、接続確認を行う相手のブリッジの有する優先度に関する情報として、「ルート識別子」、「ルートパスコスト」、「ブリッジ識別子」、「ポート識別子」等のBPDUに関する情報を記憶する。
制御部29は、IF部21、メッセージ作成部31、接続状態判断部23、記憶部32を制御する。制御部29は、対向ノード(ブリッジ3A〜3D)からの接続問い合わせを受信すると、この接続問い合わせに対して対向ノードに接続確認応答を送信するようIF部21と記憶部32を制御する。
つぎに、単方向リンク検知システム100の動作処理について説明する。まず、単方向リンク検知システム100は、冗長に接続されたネットワークからループのない論理的なツリー状のネットワークを構成する。単方向リンク検知システム100は、ツリー状のネットワークを構成するため、図2に示した冗長に接続されたネットワーク構成において各ブリッジ3A〜3D間でC−BPDUを交換する。C−BPDUは、IEEE802.1Dによって規定されたものであり、ブリッジの動作を管理、制御するためブリッジ3A〜3D間で送受信される。
図4は、C−BPDUの構成を示す図である。C−BPDUは、他のプロトコルと識別するためのプロトコル識別子、SPTのバージョンを識別するためのプロトコルバージョン、C−BPDUとTCN−BPDUを識別するためのBPDUタイプ、ネットワーク構成の変更通知とこの変更通知を受信したことを通知してきたブリッジに伝えることを示す各フラグ、現状態でのルートブリッジを示すルート識別子、現状態のルートにおけるパスコストを示すルートパスコスト、自らのブリッジを識別するためのブリッジ識別子、C−BPDUを送信するポートに割り当てられた番号を示すポート識別子、メッセージの有効時間を指定するメッセージAge、受信したBPDUの有効時間を指定する最大Age、BPDUの送出時間を決めるためのHello時間、状態移行時の待機時間であるForwad遅延といった情報を含んでいる。
単方向リンク検知システム100においてツリー状のネットワークを構成するため、各ブリッジ1A〜1Dは、C−BPDUの初期値を他の全てのブリッジに送信するとともに、他のブリッジから送信されたC−BPDUを受信する。
図5は、各ブリッジにおけるポートの状態遷移を説明するための図である。各ブリッジは電源投入されると、このブリッジのポートはBPDUの受信は行うがユーザデータの転送処理を行わないBlocking状態になり、ツリー構築のための計算期間であるListeningとLearningを経て、データ転送をおこなうことができるForwarding状態へと遷移する。Disableは、管理上の目的でダウンに設定されている状態である。
STPによる通常の処理では、リンク間の指定ブリッジからのBPDUを確認している間はポートがブロックされる。これによって複数の通信ブリッジがループ状に接続された通信ネットワークにおける無期限ループを防止する。この処理を単方向リンク検知システム100のLAN内の全てのブリッジが行うことによってLAN内において冗長に接続されたネットワークからルートブリッジをルートとし、代表ブリッジをリーフとしたツリー状のネットワークを構成する。例えば、単方向リンク検知システム100内において、ブリッジ3Aをルートブリッジでありブリッジ3B〜3Dが代表ブリッジであると判断されてツリー状のネットワークを構成する。
図6−1〜図6−4は、実施の形態1に係る上位ブリッジと下位ブリッジで行われる各種処理の手順を示すシーケンス図である。ここでは、ルートブリッジであるブリッジ3A(上位ブリッジ)と代表ブリッジであるブリッジ3B(下位ブリッジ)間の処理について説明する。
図6−1は、ネットワーク構成を維持するための処理手順を示すシーケンス図である。ブリッジ3Aのメッセージ作成部31は、自らが有するBPDUに関する情報として「ルート識別子」、「ルートパスコスト」、「ブリッジ識別子」、「ポート識別子」等の情報を含んだHelloメッセージを作成する。ツリー状に構成されたネットワークにおいてルートブリッジ(上位ブリッジ)であるブリッジ3AのIF部21はネットワーク構成を維持するため、所定の時間間隔(Hello時間)でHelloメッセージをブリッジ3Bに送信する。Helloメッセージは、「ルート識別子」、「ルートパスコスト」、「ブリッジ識別子」、「ポート識別子」等の情報を含んでいる。
図6−2は、ブリッジ間の双方向接続確認の処理手順を示すシーケンス図である。ここでは、上位ブリッジであるブリッジ3Aが下位ブリッジであるブリッジ3Bとの接続確認を行う場合について説明する。図6−2は、ブリッジ間の接続が正常(双方向接続)な場合を示している。ブリッジ3AのIF部21は、BPDUの送出の時間間隔であるHello時間に基づいてブリッジ3BにHelloメッセージを送信する。また、ブリッジ3Aのメッセージ作成部31は、ブリッジ3Bの有する優先度よりも低い優先度のC−BPDU(接続問い合わせ)を作成する。そして、IF部21はHelloメッセージの送信後、所定の時間(接続問い合わせ開始時間)の経過後に、ブリッジ3Bに対して接続問い合わせを送信する。
接続問い合わせには、C−BPDUを用い、その中には「ルート識別子」、「ルートパスコスト」、「ブリッジ識別子」、「ポート識別子」等の情報が含まれている。STPでは、自らのブリッジが保持するBPDU情報よりも優先度が低いC−BPDUを受信した場合、自らのブリッジの保持するBPDU情報を格納したC−BPDUを送信元のブリッジ(上位ブリッジ)に送り返すよう規定されている。
ルートブリッジであるブリッジ3Aは、所定の時間間隔でブリッジ3BにHelloメッセージを送信しており、ブリッジ3Bは受信したHelloメッセージに含まれるルート識別子、ルートパスコスト、ブリッジ識別子、ポート識別子等の優先度情報を記憶部32で記憶しておく。そして、ブリッジ3Bの接続状態判断部23は、ブリッジ3Aから接続問い合わせがあった場合に、予め記憶しておいた優先度情報と接続問い合わせに含まれる優先度情報を比較する。そして、接続状態判断部23はこれらの優先度情報に含まれる優先度が異なるものであるか否かを判断する。優先度の高低は、ルート識別子、ルートパスコスト、ブリッジ識別子、ポート識別子の順番で比較される。
ブリッジ3Bの接続状態判断部23が、予め記憶していた優先度情報よりも優先度が低い優先度の問い合わせ(C−BPDU)を受信したと判断すると、ブリッジ3BのBPDUに関する情報を格納したC−BPDU(接続確認応答)をブリッジ3Aに対して送信する。ブリッジ3Aの接続状態判断部23は、ブリッジ3Bから所定の時間(接続確認時間)以内に接続確認応答を受信すると、ブリッジ3Aとブリッジ3Bは双方向接続されていると判断する。
なお、ブリッジ3Aは、接続確認時間内にブリッジ3Bから接続確認応答として受信したBPDU情報を、自らが有するBPDU情報には反映しない。すなわち、ブリッジ3Aは接続確認応答として受信したBPDU情報を接続状態の確認にのみ使用する。又、ブリッジ3Bから接続確認応答を送信する際は、接続確認応答であることを識別するための情報を付加しておく。
図6−3は、ブリッジ間の接続確認の処理手順を示すシーケンス図である。図6−3は、接続確認の対象であるブリッジ3Bからの応答が遅延している場合を示している。ブリッジ3AのIF部21は、BPDUの送出の時間間隔であるHello時間に基づいてブリッジ3BにHelloメッセージを送信する。ブリッジ3AのIF部21はHelloメッセージの送信後、接続問い合わせ開始時間の経過後に、ブリッジ3Bに対して接続問い合わせを送信する。接続問い合わせを受信したブリッジ3Bは、ブリッジ3Aに対して、接続確認応答を送信する。
ブリッジ3Aの接続状態判断部23は、ブリッジ3Bから接続確認時間から遅れて接続確認応答を受信することが所定回数起こったことを確認した場合、ブリッジ3Aとブリッジ3Bは双方向接続されているが、ブリッジ3Bは、輻輳していると判断する。そして、ブリッジ3Aの接続状態判断部23がブリッジ3Bは輻輳していると判断した場合、ブリッジ3Aの制御部29は、ブリッジ3Aからブリッジ3Bへのデータ転送量の削減を行うようQos(Quality Of Service)制御処理を実施してブリッジ3Bの通信処理の負荷を軽減させるようにする。
図6−4は、ブリッジ間の接続確認の処理手順を示すシーケンス図である。図6−4は、ブリッジ間の接続において単方向リンクが発生している場合を示している。ブリッジ3AのIF部21は、BPDUの送出の時間間隔であるHello時間に基づいてブリッジ3BにHelloメッセージを送信する。ブリッジ3AのIF部21はHelloメッセージの送信後、接続問い合わせ開始時間の経過後に、ブリッジ3Bに対して接続問い合わせを送信する。接続問い合わせを受信したブリッジ3Bは、ブリッジ3Aに対して接続確認応答を送信する。
ブリッジ3AのIF部21はHello時間に基づいてブリッジ3Bに次のHelloメッセージを送信する。ブリッジ3Aの接続状態判断部23がブリッジ3Bから接続確認応答を受信できない場合、ブリッジ3AのIF部21は、このHelloメッセージの送信後、接続問い合わせ開始時間の経過後に、ブリッジ3Bに対して次の接続問い合わせ(再度接続問い合わせ)を送信する。ブリッジ3AのIF部21は、ブリッジ3Aの接続状態判断部23がブリッジ3Bから接続確認応答を受信できない場合、ブリッジ3Bに対して接続問い合わせの送信を繰り返す。
ブリッジ3Aの接続状態判断部23は、ブリッジ3Bから接続確認応答を受信できないことが所定回数起こったことを確認した場合、ブリッジ3Aとブリッジ3Bは双方向接続されていない(単方向リンクの発生)と判断する。そして、ブリッジ3Aの制御部29は、「ブリッジ3A」−「ブリッジ3B」間のリンクを遮断する(図5に示すDisable状態)ようIF部21を制御する。このとき、ブリッジ3Aがルートブリッジでなければ、ブリッジ3Aは、「ブリッジ3A」−「ブリッジ3B」間のリンクが遮断されてネットワーク構成が変化したことをルートブリッジに通知する。
ネットワーク構成が変化したことの通知は、ブリッジ3Aがネットワーク構成の変化を通知するためのTCN(Topology Change Notification)−BPDUをルートブリッジに送信することによって行う。図7は、TCN−BPDUの構成を示す図である。TCN−BPDUは、プロトコル識別子、プロトコルバージョン、BPDUタイプ等の情報を含んでいる。
STPは、通信ネットワーク内において通信経路の変更を行うことが可能であり、1つのスイッチがダウンした場合や通信不能となった場合(単方向リンクの発生)であっても新たな通信経路を構築することによって通信処理の継続を行うことが可能となる。
なお、本実施の形態1においては、各ブリッジ3A〜3Dが同様の機能を備えた構成としたが、接続確認を行うブリッジ3Aと接続確認が行われるブリッジ3Bは異なる構成であってもよい。単方向リンクが発生しているか否かを判断するブリッジ3Aは接続状態を確認するための機能として接続問い合わせを送信する機能(特許請求の範囲に記載の第2の制御部)や単方向リンクがあるかを確認するための機能を有していればよい。また、ブリッジ3B〜3Dは、ブリッジ3Aに接続状態を確認させるための機能として接続確認応答を返信する機能(特許請求の範囲に記載の第1の制御部)を備えていればよい。
このように実施の形態1によれば、単方向リンクの発生を検知するリンクにおいて上位ブリッジが、下位ブリッジが予め記憶している上位ブリッジの優先度よりも低い優先度の接続問い合わせを下位ブリッジに送信するだけで、単方向リンクの発生を検知することが可能となる。また、リンクにおける接続確認において接続確認応答の遅延が発生している場合は、下位ブリッジに対してQos制御を行うことができ、下位ブリッジの通信処理の負荷を軽減させることが可能となる。
実施の形態2.
つぎに、図2、図3および図8−1〜図8−3を用いてこの発明の実施の形態2について説明する。実施の形態2では実施の形態1で説明した単方向リンク検知システム100、ブリッジ3A〜3Bを用いる。そして、下位ブリッジが上位ブリッジに対して上位ブリッジが有する優先度よりも低い優先度のC−BPDUを送信し、上位ブリッジからの応答を受信することによって上位ブリッジと下位ブリッジの接続状態を確認し単方向リンクの検知を行う。
単方向リンク検知システム100の動作処理について説明する。まず、単方向リンク検知システム100は、冗長に接続されたネットワークからループのない論理的なツリー状のネットワークを構成する。
図8−1〜図8−3は、実施の形態2に係る上位ブリッジと下位ブリッジで行われる各種処理の手順を示すシーケンス図である。ここでは、ブリッジ3A(上位ブリッジ)とブリッジ3B(下位ブリッジ)間の処理について説明する。
図8−1は、ブリッジ間の接続確認の処理手順を示すシーケンス図である。ここでは、下位ブリッジであるブリッジ3Bが上位ブリッジであるブリッジ3Aとの接続確認を行う場合について説明する。図8−1は、ブリッジ間の接続が正常(双方向接続)な場合を示している。ブリッジ3AのIF部21は、BPDUの送出の時間間隔であるHello時間に基づいてブリッジ3BにHelloメッセージを送信する。ブリッジ3Bのメッセージ作成部31は、ブリッジ3Aの有する優先度よりも低い優先度のC−BPDU(接続問い合わせ)を作成する。そして、ブリッジ3BのIF部21はHelloメッセージの受信後、所定の時間(接続問い合わせ開始時間)の経過後に、ブリッジ3Aに対して接続問い合わせを送信する。
STPでは、自らのブリッジが保持するBPDU情報よりも優先度が低いC−BPDUを受信した場合、自らのブリッジの保持するBPDU情報を格納したC−BPDUを送信元のブリッジ(上位ブリッジ)に送り返すよう規定されている。
ブリッジ3Aは、ブリッジ3Bから以前に受信した接続問い合わせ又はツリー状のネットワークを構築する際にブリッジ3Bから受信したC−BPDUに含まれるルート識別子、ルートパスコスト、ブリッジ識別子、ポート識別子等の優先度情報を記憶部32で記憶しておく。そして、ブリッジ3Aの接続状態判断部23は、ブリッジ3Bから接続問い合わせがあった場合に、予め記憶しておいた優先度情報と接続問い合わせに含まれる優先度情報を比較する。
そして、接続状態判断部23はこれらの優先度情報に含まれる優先度が異なるものであるか否かを判断する。ブリッジ3Aの接続状態判断部23が、予め記憶していた優先度情報よりも優先度が低い優先度の問い合わせ(C−BPDU)を受信したと判断すると、ブリッジ3AのBPDUに関する情報を格納したC−BPDU(接続確認応答)をブリッジ3Bに対して送信する。ブリッジ3Bの接続状態判断部23は、ブリッジ3Aから所定の時間(接続確認時間)以内に接続確認応答を受信すると、ブリッジ3Aとブリッジ3Bは双方向接続されていると判断する。
なお、ブリッジ3Bは、ブリッジ3Aから接続確認応答として受信したBPDU情報を、自らが有するBPDU情報には反映しない。すなわち、ブリッジ3Bは接続確認応答として受信したBPDU情報を接続状態の確認にのみ使用する。
図8−2は、ブリッジ間の接続確認の処理手順を示すシーケンス図である。図8−2は、接続確認の対象であるブリッジ3Aからの応答が遅延している場合を示している。ブリッジ3AのIF部21は、BPDUの送出の時間間隔であるHello時間に基づいてブリッジ3BにHelloメッセージを送信する。ブリッジ3BのIF部21はHelloメッセージの受信後、接続問い合わせ開始時間の経過後に、ブリッジ3Aに対して接続問い合わせを送信する。そして、接続問い合わせを受信したブリッジ3Aがブリッジ3Bに対して、接続確認応答を送信する。
ブリッジ3Bの接続状態判断部23は、接続確認時間から遅れて接続確認応答を受信することが所定回数起こったことを確認した場合、ブリッジ3Aとブリッジ3Bは双方向接続されているが、ブリッジ3Aは、輻輳していると判断する。そして、ブリッジ3Bの接続状態判断部23がブリッジ3Aは輻輳していると判断した場合、ブリッジ3Bの制御部29は、ブリッジ3Bからブリッジ3Aへのデータ転送量の削減を行うようQos(Quality Of Service)制御処理を実施してブリッジ3Aの通信処理の負荷を軽減させるようにする。
図8−3は、ブリッジ間の接続確認の処理手順を示すシーケンス図である。図8−3は、ブリッジ間の接続において単方向リンクが発生している場合を示している。ブリッジ3AのIF部21は、BPDUの送出の時間間隔であるHello時間に基づいてブリッジ3BにHelloメッセージを送信する。ブリッジ3BのIF部21はHelloメッセージの受信後、接続問い合わせ開始時間の経過後に、ブリッジ3Aに対して接続問い合わせを送信する。
ブリッジ3AのIF部21はHello時間に基づいてブリッジ3Bに次のHelloメッセージを送信する。ブリッジ3Bの接続状態判断部23がブリッジ3Aから接続確認応答を受信できない場合、ブリッジ3BのIF部21は、このHelloメッセージの受信後、接続問い合わせ開始時間の経過後に、ブリッジ3Aに対して次の接続問い合わせ(再度接続問い合わせ)を送信する。ブリッジ3Bの接続状態判断部23がブリッジ3Aから接続確認応答を受信できない場合、ブリッジ3AからのHelloメッセージの受信後、接続問い合わせ開始時間の経過後に、ブリッジ3BのIF部21はブリッジ3Aに対して接続問い合わせの送信を繰り返す。
ブリッジ3Bの接続状態判断部23は、ブリッジ3Aから接続確認応答を受信できないことが所定回数起こったことを確認した場合、ブリッジ3Aとブリッジ3Bは双方向接続されていない(ブリッジ3Bからブリッジ3A方向への接続が切断された単方向リンクの発生)と判断する。そして、ブリッジ3Bの制御部29は、「ブリッジ3A」−「ブリッジ3B」間のリンクを遮断する(図5に示すDisable状態)ようIF部21を制御する。このとき、ブリッジ3Aがルートブリッジでなければ、ブリッジ3Bは、「ブリッジ3A」−「ブリッジ3B」間のリンクが遮断されてネットワーク構成が変化したことをルートブリッジに通知する。
なお、本実施の形態2においては、各ブリッジ3A〜3Dが同様の機能を備えた構成としたが、接続確認を行うブリッジ3Aと接続確認が行われるブリッジ3Bは異なる構成であってもよい。単方向リンクが発生しているか否かを判断するブリッジ3B〜3Dは接続状態を確認するための機能として接続問い合わせの送信や単方向リンクがあるかを確認するための機能を有していればよい。また、ブリッジ3Aは、ブリッジ3B〜3Dに接続状態を確認させるための機能として接続確認応答を返信する機能を備えていればよい。
このように実施の形態2によれば、単方向リンクの発生を検知するリンクにおいて下位ブリッジが、上位ブリッジが予め記憶している下位ブリッジの優先度よりも低い優先度の接続問い合わせを上位ブリッジに送信するだけで、単方向リンクの発生を検知することが可能となる。また、リンクにおける接続確認において接続確認応答の遅延が発生している場合は、上位ブリッジに対してQos制御を行うことができ、上位ブリッジの通信処理の負荷を軽減させることが可能となる。
実施の形態3.
図9は、実施の形態3に係る単方向リンク検知システムの構成を示す図であり、図10は、実施の形態3に係るブリッジの構成を示す図である。図9および図10の各構成要素のうち図2および図3に示す実施例の形態1の単方向リンク検知システム100やブリッジ2A〜2Dと同一機能を達成する構成要素については同一番号を付しており、重複する説明は省略する。
単方向リンク検知システム100は、ブリッジ2A〜2D、パーソナルコンピュータ(以下、PCという)5A,5Dからなる。各ブリッジ2A〜2Dは対向ブリッジ(単方向リンク検知システム100内に接続された他のブリッジ)からの問い合わせ(データの送信)に対して応答を返信することが可能なプロトコルを備えている。例えば、ブリッジ2A〜2Dが、IEEE802.2で規定されているLLCタイプ1のTESTコマンドに対応可能となっている。
つぎに、ブリッジ2A〜2Dの構成について説明する。なお、ブリッジ2A〜2Dはいずれも同様の構成を有するので、ここではブリッジ2Aを例にとって説明する。図10に示すように、ブリッジ2Aは、IF部21、フレーム作成部22、接続状態判断部23、制御部29からなる。
IF部21は、他のブリッジとデータの送受信を行う通信インタフェースであり、図示しないポート等を備えている。IF部21は、例えば単方向リンク検知システム100のLAN(Local Area Network)内に単方向リンクが発生しているか否かを確認するための接続確認フレームを他のブリッジ2B〜2Dに送信し、他のブリッジ2B〜2Dからこの接続確認フレームに対する返答情報を受信する。
フレーム作成部22は、単方向リンク検知システム100のLAN内において「ブリッジ2A」−「ブリッジ2B」のリンク、「ブリッジ2A」−「ブリッジ2C」のリンク、「ブリッジ2A」−「ブリッジ2D」のリンクに単方向リンクがあるかを確認するためにブリッジ2B〜2Dに対して送信する接続確認フレームを作成する。また、フレーム作成部22はブリッジ2B〜2Dから接続確認フレームを受信すると、接続確認に対する返答情報のフレームを作成する。
接続状態判断部23は、接続確認フレームに対する返答情報に基づいて単方向リンク検知システム100のLAN内のリンクに単方向リンクが発生しているかを確認する。制御部29は、IF部21、フレーム作成部22、接続状態判断部23を制御する。制御部29は、対向ノード(ブリッジ2A〜2D)からの問い合わせを受信すると、この問い合わせに対して対向ノードに返答を送信するようIF部21とフレーム作成部22を制御する。
つぎに、図9に示したツリー構成のネットワークにおけるブリッジ間の接続確認の動作手順について説明する。冗長に接続されたネットワークからツリー状のネットワークを構成しているブリッジ2A〜2Dにおいて、単方向リンクの発生等により通信経路の変更を行う必要があるか否かを確認するため、各ブリッジ2A〜2D間の接続確認を行う。ここでは、「ブリッジ2A」−「ブリッジ2B」のリンク、「ブリッジ2A」−「ブリッジ2C」のリンク、「ブリッジ2A」−「ブリッジ2D」のリンクはいずれも同様の動作処理によってブリッジ間の接続確認を行うため、ここでは「ブリッジ2A」−「ブリッジ2B」のリンクを例にとってブリッジ間の接続確認を説明する。
図11は、ブリッジ間の接続確認の動作手順を示すシーケンス図である。ブリッジ2Aのフレーム作成部22は、「ブリッジ2A」−「ブリッジ2B」間の接続確認をするための接続確認フレームを作成する。ブリッジ2AのIF部21は、ブリッジ2Bに対して、「ブリッジ2A」−「ブリッジ2B」間の接続確認をするための接続確認フレームを送信(接続問い合わせ)する。例えばブリッジ2A,2BがIEEE802.2で規定されているLLCタイプ1のTESTコマンドフレームに対応可能な場合、このTESTコマンドフレームを接続確認フレームとしてブリッジ2Aからブリッジ2Bに送信(接続問い合わせ)する。このとき、IF部21は、ブリッジ2Bに対して送信した接続確認フレームの送信履歴に関する情報を接続状態判断部23に送信しておく。
ブリッジ2Bは、ブリッジ2Aからの接続確認フレームをIF部21で受信する。ブリッジ2Bの制御部29は接続確認フレームに対してブリッジ2Bに返答情報のフレームを作成させるようフレーム作成部22を制御する。そして、ブリッジ2BのIF部21は、この返答情報(接続応答)を直ちにブリッジ2Aに送信する。
ブリッジ2AのIF部21は、ブリッジ2Bから接続確認に対する返答情報を受信すると、この返答情報をブリッジ2Aの接続状態判断部23に送信する。ブリッジ2Aの接続状態判断部23は、IF部21から送信された接続確認フレームの送信履歴に関する情報に基づいて、受信した返答情報がブリッジ2Bに対して送信した接続確認フレームに対する返答情報であるか否かを確認する。そして、接続状態判断部23は受信した返答情報がブリッジ2Bに対して送信した接続確認フレームに対する返答情報であると確認できた場合は、「ブリッジ2A」−「ブリッジ2B」間が双方向接続されていると判断する。一方、ブリッジ2Aの接続状態判断部23が、ブリッジ2Bから接続確認に対する返答情報を受信できなかった場合は、「ブリッジ2A」−「ブリッジ2B」間が双方向接続されていない、又はブリッジ間のハードウェアレベルでは「ブリッジ2A」−「ブリッジ2B」のリンクが確立されているが、ソフトウェアの障害等によってブリッジ2Bが応答しないと判断する。そして、ブリッジ2Aが「ブリッジ2A」−「ブリッジ2B」間が双方向接続されていない、又はブリッジ2Bが応答しないと判断した場合は、制御部29がブリッジ2Bと接続するブリッジ2Aのポートを使用しないようIF部21を制御する。
ブリッジ2AのIF部21は、ブリッジ2Bに対して1つの接続確認フレームを送信すると、所定の時間経過(応答待機時間)後、次の接続確認フレームをブリッジ2Bに送信する。このように、ブリッジ2Aは、ブリッジ2Bに対して所定の時間間隔で接続確認フレームを送信することによって「ブリッジ2A」−「ブリッジ2B」間の接続状態を確認する。
なお、ブリッジ2Aによる「ブリッジ2A」−「ブリッジ2B」間の接続確認は、ブリッジ2Aからブリッジ2Bに対して所定の時間間隔で所定の回数、接続確認フレームを送信した後に判断するようにしてもよい。この場合も、ブリッジ2Aがブリッジ2Bから返答情報を受信できなかった場合に、双方向接続されていない又はブリッジ2Bが応答しないと判断し、ブリッジ2Bと接続するブリッジ2Aのポートを使用できないようにする。
また、ブリッジ2Aからブリッジ2Bに接続確認フレームを送信した後、所定の時間よりも遅れてブリッジ2Bから返答情報を受信することが所定の回数以上あった場合、ブリッジ2Aの接続状態判断部23が、ブリッジ2Bはリソース(メモリ)不足や障害等の発生により輻輳していると判断するようにしてもよい。そして、ブリッジ2Aの接続状態判断部23がブリッジ2Bは輻輳していると判断した場合、制御部29はブリッジ2Aからブリッジ2Bへのデータ転送の際にQos(Quality Of Service)制御処理を実施してブリッジ2Bの通信処理の負荷を軽減させるようにしてもよい。
なお、各ブリッジ2A〜2DはIEEE802.2で規定されているLLCタイプ1のTESTコマンドによって接続確認を行う場合に限られず、対向ブリッジからの問い合わせに対して応答を返信することが可能なプロトコルであれば他のプロトコルによって接続確認を行うようにしてもよい。
なお、本実施の形態3においては、各ブリッジ2A〜2Dが同様の機能を備えた構成としたが、単方向リンクが発生しているか否かを判断するブリッジ2Aは接続状態を確認するための機能として接続確認フレームの作成や単方向リンクがあるかを確認するための機能を有していればよい。また、ブリッジ2B〜2Dは、ブリッジ2Aに接続状態を確認させるための機能として接続応答を返信する機能を備えていればよい。
このように実施の形態3によれば、ブリッジ2Bが対向ノード(ブリッジ2A)からの問い合わせに対して応答可能なプロトコルを備えるだけで、「ブリッジ2A」−「ブリッジ2B」間における単方向リンクの検知をすることが可能となる。
以上のように、本発明にかかる単方向リンク検知装置および単方向リンク検知システムは、通信ノード間における単方向リンクの検知に適している。
本実施の形態1に係る単方向リンク検知システムの概念を説明するための図である。 実施の形態1に係る単方向リンク検知システムの構成を示す図である。 実施の形態1に係るブリッジの構成を示す図である。 C−BPDUの構成を示す図である。 各ブリッジにおけるポートの状態遷移を説明するための図である。 ネットワーク構成を維持するための処理手順を示すシーケンス図である。 ブリッジ間の接続確認の処理手順を示すシーケンス図(1)である。 ブリッジ間の接続確認の処理手順を示すシーケンス図(2)である。 ブリッジ間の接続確認の処理手順を示すシーケンス図(3)である。 TCN−BPDUの構成を示す図である。 ブリッジ間の接続確認の処理手順を示すシーケンス図(4)である。 ブリッジ間の接続確認の処理手順を示すシーケンス図(5)である。 ブリッジ間の接続確認の処理手順を示すシーケンス図(6)である。 実施の形態3に係る単方向リンク検知システムの構成を示す図である。 実施の形態3に係るブリッジの構成を示す図である。 ブリッジ間の接続確認の処理手順を示すシーケンス図(7)である。
符号の説明
1A〜1D ノード
2A〜2D,3A〜3D ブリッジ
21 IF部
22 フレーム作成部
23 接続状態判断部
29 制御部
31 メッセージ作成部
32 記憶部
100 単方向リンク検知システム

Claims (8)

  1. 情報の送受信を行う送受信部を夫々有し、接続状態が判断される被判断通信装置および該被判断通信装置との接続状態を判断する接続検知通信装置から成る複数の通信装置が、該各通信装置間の通信経路を決定するための優先度に関する優先度情報を共有し、該優先度情報を各通信装置間で比較することによって物理的に冗長に接続された通信装置のネットワークからツリー構成の通信経路を形成するとともに、各通信装置間の接続状態を判断する接続状態検知システムにおいて、
    前記被判断通信装置は、予め記憶しておいた優先度情報の優先度よりも低い優先度である低優先度情報を受信した場合に前記低優先度情報の送信元に対して所定の応答情報を送信するよう前記送受信部を制御する第1の制御部を有し、
    前記接続検知通信装置は、前記被判断通信装置に対して前記被判断通信装置が予め記憶している前記接続検知通信装置の優先度情報よりも低い優先度の低優先度情報を送信するよう前記送受信部を制御する第2の制御部と、
    前記被判断通信装置から送られる前記応答情報に基づいて前記接続検知通信装置との接続状態を判断する判断部を有することを特徴とする接続状態検知システム。
  2. 前記判断部は、前記被判断通信装置から送られる前記応答情報を所定の時間内に受信できなかった場合に前記被判断通信装置との接続が双方向通信可能な状態でないと判断することを特徴とする請求項1に記載の接続状態検知システム。
  3. 前記第2の制御部は、前記被判断通信装置に対して低優先度情報を複数回送信するよう前記送受信部を制御し、
    前記判断部は、前記被判断通信装置から送られる前記応答情報を所定回数受信できなかった場合に前記被判断通信装置との接続が双方向通信可能な状態でないと判断することを特徴とする請求項1または2に記載の接続状態検知システム。
  4. 前記第2の制御部は、前記判断部が前記被判断通信装置との接続が双方向通信可能な状態でないと判断した場合に、前記被判断通信装置と情報を送受信しないよう前記送受信部を制御することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の接続状態検知システム。
  5. 前記判断部は、前記被判断通信装置から送られる前記応答情報に基づいて前記被判断通信装置の状態を判断することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の接続状態検知システム。
  6. 前記判断部は、前記被判断通信装置から送られる前記応答情報を所定の時間内よりも遅延して受信できた場合、前記被判断通信装置が輻輳状態であると判断して前記被判断通信装置への情報の送信量を制限することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の接続状態検知システム。
  7. 前記第2の制御部は、前記被判断通信装置に対して低優先度情報を複数回送信するよう前記送受信部を制御し、
    前記判断部は、前記被判断通信装置から送られる前記応答情報を所定の時間内よりも遅延して受信することを所定回数確認した場合、前記被判断通信装置が輻輳状態であると判断して前記被判断通信装置への情報の送信量を制限することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の接続状態検知システム。
  8. 通信経路を決定するための優先度に関する優先度情報に基づいて物理的に冗長に接続されたネットワークからツリー構成の通信経路を形成する通信システム上で接続先の通信装置との接続状態を判断する接続状態検知装置おいて、
    情報の送受信を行う送受信部と、
    前記接続先の通信装置が予め記憶しておいた優先度情報の優先度よりも低い優先度である低優先度情報を受信した場合に前記低優先度情報の送信元に対して所定の応答情報を送信する場合において、前記被判断通信装置に対して前記被判断通信装置が予め記憶している前記優先度情報よりも低い優先度の低優先度情報を送信するよう前記送受信部を制御する制御部と、前記接続先の通信装置から送られる前記応答情報に基づいて前記接続検知通信装置との接続状態を判断する判断部とを備えることを特徴とする接続状態検知装置。



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JP2011019152A (ja) * 2009-07-10 2011-01-27 Yamatake Corp ノードおよびネットワーク制御方法

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