JP2005316666A - 画像処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 可能な限り再利用可能なデータ形式で処理しつつ、ROP処理に配慮して十分な色制御を行うことができる画像処理装置を提供する。
【解決手段】 制御部11が、描画指示の記述を含む画像データを処理対象の画像データとして受け入れ、当該受け入れた画像データに含まれる描画指示により描画される各オブジェクトについて、その現実の描画色の色値が、描画処理をすることなしに決定可能か否かを判断し、この判断の結果、決定可能と判断されたオブジェクトについては、当該オブジェクトの描画指示に含まれる色指定の情報を補正する。
【選択図】 図1
【解決手段】 制御部11が、描画指示の記述を含む画像データを処理対象の画像データとして受け入れ、当該受け入れた画像データに含まれる描画指示により描画される各オブジェクトについて、その現実の描画色の色値が、描画処理をすることなしに決定可能か否かを判断し、この判断の結果、決定可能と判断されたオブジェクトについては、当該オブジェクトの描画指示に含まれる色指定の情報を補正する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、画像データの色情報を制御する画像処理装置に関する。
近年、表示用デバイスの性能が飛躍的に向上し、コンピュータ用の表示装置のみならず、家庭用のファクシミリや携帯電話機、携帯情報端末等にもカラーディスプレイが使用されている。ところが、一般にカラーディスプレイによる色表現は、色盲・色弱と呼ばれる色覚特性を備えた人々にとって識別しにくいことがある。そのため、こうした色覚特性の人々にとって見やすい表示を得るための技術がいくつか開発されている。例えば特許文献1では、写真等の表示データ部分は忠実な色のまま表示し、使用者の操作を受け入れるユーザインターフェース部分の色を識別しやすい色に変換する。
特開2002−55671号公報
特開2002−298133号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示の技術では、一旦ビデオ画像に変換されて処理されるため、例えばテキスト部分も画像に変換されることとなり、当該テキストを文字列として抽出して再利用するといった用途には適していない。
一方、特許文献2に開示された技術によれば、変換サーバがマークアップランゲージで記述された表示データを色盲・色弱の人々にとって見やすい形式に変換する。つまり、変換後に得られるデータもまたマークアップランゲージで記述されたものとなる。すなわち、この特許文献2に開示された技術では、変換後のデータからもテキスト等の抽出が容易である。しかしながら、特許文献2に開示されたものは、処理対象となっているデータの一部を編集するだけであるため、色の制御を十分にできない場合がある。
具体的には、文字や図形といったオブジェクトを描画する際に、オブジェクトについて設定された色とその下地の色との論理演算を行ってオブジェクトの描画色を決定する方法(一般にROP(Raster Operation)と呼ばれる)がある。このROPの場合は、オブジェクトの現実の描画色(描画によって現れる色)は、指定された色そのものではなく、下地の色との論理演算の結果として定められるから、原則としてはビットマップデータへの変換処理(ラスタライズ)を行わなければ、当該オブジェクトの描画色が特定の色盲・色弱の人々にとって視認困難なものであるか否かが判断できず、またどのように補正すべきかも定められない。
本発明は上記実情に鑑みて為されたもので、可能な限り再利用可能なデータ形式で処理しつつ、ROP処理に配慮して十分な色制御を行うことのできる画像処理装置を提供することを、その目的の一つとする。
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、描画指示の記述を含む画像データを処理対象の画像データとして受け入れる手段と、前記受け入れた画像データに含まれる描画指示により描画される各オブジェクトについて、その現実の描画色の色値が、描画処理をすることなしに決定可能か否かを判断する判断手段と、前記判断の結果、決定可能と判断されたオブジェクトについては、当該オブジェクトの描画指示に含まれる色指定の情報を補正する補正手段と、を含むことを特徴としている。
ここで前記判断手段による判断の結果、オブジェクトの現実の描画色の色値が、描画処理をすることなしに決定可能でないと判断されたときに、描画処理を実行した後で、当該オブジェクトの部分を抽出して、当該抽出された部分の色値を補正する描画後補正手段、を含むこととしてもよい。
また前記判断手段は、下地に対して、上書して描画されるオブジェクトであるか否かによって、その現実の描画色の色値が、描画処理をすることなしに決定可能か否かを判断することとしてもよい。
また前記判断手段は、下地の画素値と、描画されるオブジェクトの画素値と、の間で所定論理演算を行って、当該描画されるオブジェクトの現実の描画色の色値が決定される場合に、当該所定論理演算の内容に基づいて描画処理をすることなしに決定可能か否かを判断することとしてもよい。
また、本発明の一態様に係る画像処理方法は、描画指示の記述を含む画像データを処理対象の画像データとして受け入れ、前記受け入れた画像データに含まれる描画指示により描画される各オブジェクトについて、その現実の描画色の色値が、描画処理をすることなしに決定可能か否かを判断し、前記判断の結果、決定可能と判断されたオブジェクトについては、当該オブジェクトの描画指示に含まれる色指定の情報を補正する、ことを特徴としている。
また、本発明の別の態様に係るプログラムは、コンピュータに、描画指示の記述を含む画像データを処理対象の画像データとして受け入れる手順と、前記受け入れた画像データに含まれる描画指示により描画される各オブジェクトについて、その現実の描画色の色値が、描画処理をすることなしに決定可能か否かを判断する手順と、前記判断の結果、決定可能と判断されたオブジェクトについては、当該オブジェクトの描画指示に含まれる色指定の情報を補正する手順と、を実行させることを特徴としている。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。本実施の形態の画像処理装置は、図1に示すように、制御部11と、記憶部12と、ハードディスク部13と、操作部14と、表示部15と、通信部16とを含んで構成されている。ここで制御部11は、CPU(Central Processing Unit)によって実現でき、記憶部12に格納されているプログラムに従って動作している。具体的にこの制御部11は、描画指示の記述を含む画像データを処理対象の画像データとして受け入れ、当該受け入れた画像データに含まれる描画指示により描画される各オブジェクトについて、その現実の描画色の色値が、描画処理をすることなしに決定可能か否かを判断する処理(判断処理)を実行する。そして、この判断の結果、決定可能と判断されたオブジェクトについては、当該オブジェクトの描画指示に含まれる色指定の情報を補正する処理(補正処理)を行う。これら判断処理と補正処理とについては、後に詳しく述べる。
記憶部12は、例えばRAM(Random Access Memory)などで実現でき、制御部11によって実行されるシステムプログラムやアプリケーションプログラムを格納するプログラム領域と、制御部11がプログラムの処理の過程で一時的にデータの格納等に使用するワーク領域とを含む。ハードディスク部13には、システムプログラムや、アプリケーションプログラム、さらには、処理対象となる画像データなどが格納されている。ただし、システムプログラムとアプリケーションプログラムは実際に実行されるときには記憶部12上に複写される。
操作部14は、キーボードや、マウス等であり、ユーザからの指示操作を受け入れて、当該指示操作の内容を制御部11に出力する。表示部15は、ディスプレイ装置等であり、制御部11から入力される指示に従って、画像を表示する。通信部16は、例えばネットワークに接続されており、外部の装置からネットワークを介して画像データ等を受信して制御部11に出力する。また、この通信部16は、制御部11から入力される指示に従い、例えばネットワークを介して接続されているプリンタ等に対して画像データ等を送信して印刷させる。
本実施の形態の制御部11が処理対象とする画像データは、例えばポストスクリプト(登録商標)や、HTML等の画像の描画命令を含む言語で記述されたものである。具体的に画像データには、文字描画命令、イメージ描画命令(ビットマップのイメージを描画する命令)、図形描画命令及びROP設定命令の少なくとも一部を含んでなる。なお、以下の説明では、ROP設定命令以外の命令を描画命令と総括して呼ぶ。
次に制御部11によって実行される処理(プログラム)の内容について説明する。ここでは、制御部11が通信部16を介して受け入れた画像データのファイルをハードディスク部13に格納し、当該ハードディスク部13に格納されたファイルに含まれる画像データの色を補正する処理を行って、元のファイルに上書して保存、又は別名で保存する。
この画像データの色を補正する処理は、具体的には図2に示すように、描画指示読出部21と、判定部22と、色補正部23と、イメージ色補正部24と、描画指示出力部25とを含む。なお、制御部11は、ユーザからハードディスク部13に格納されている画像データの一つを処理対象として指定する指示の入力を受けて、当該処理対象として指定された画像データの色を補正する処理を開始することになる。
描画指示読出部21は、処理対象となった画像データから、描画命令を順次読出す。判定部22は、読出された描画指示により描画される各オブジェクトについて、その現実の描画色の色値が、描画処理をすることなしに決定可能か否かを判断する。より詳しい内容は後述するが、この判定部22では、判断の対象となっているオブジェクトが、下地に対して、上書して描画されるオブジェクトであるか否かによって、その現実の描画色の色値が、描画処理をすることなしに決定可能か否かを判断する。また、下地の画素値と、描画されるオブジェクトの画素値と、の間で所定論理演算を行って、当該描画されるオブジェクトの現実の描画色の色値が決定される場合に、当該所定論理演算の内容に基づいて描画処理をすることなしに決定可能か否かを判断することとしてもよい。判定部22は、描画処理をすることなしに決定可能である場合は、当該オブジェクトに係る描画指示を色補正部23に出力する。また、描画処理をすることなしに決定可能でない場合は、当該オブジェクトの描画指示をイメージ色補正部24に出力する。
色補正部23は、描画処理をすることなしに現実の描画色の色値が決定可能となっているオブジェクトに係る描画指示の入力を受けて、当該描画指示内の色指定の内容を補正する。また、この色補正部23は、補正後の描画指示の内容を描画指示出力部25に出力する。
イメージ色補正部24は、描画処理をすることなしに現実の描画色の色値が決定不可能となっているオブジェクトに係る描画指示の入力を受けると、記憶部12内に、既に描画処理後のビットマップデータが格納されているか否かを調べる。ここで当該ビットマップデータが記憶部12に格納されていなければ、画像データに基づいて描画処理を実行する。そして、描画処理後のビットマップデータを記憶部12に格納する。
イメージ色補正部24は、記憶部12に格納されているビットマップデータのうち、入力された描画指示によって描画される領域のビットマップを取り出す。そして、このビットマップ上の色の情報を取得して、この取得した色の情報を参照しながら、入力された描画指示内の色指定の内容を補正し、補正後の描画指示の内容を描画指示出力部25に出力する。描画指示出力部25は、色補正後の描画指示を出力用ファイルに書込む。
ここで判定部22の処理の内容について図3に基づき説明する。判定部22は、記憶部12にワークメモリを確保するとともに、カレントROPモードを記憶する領域を確保して、「上書モード」に設定するなど初期化の処理を行う(S1)。そして、描画指示読出部21から描画指示を受け入れるまで待機する(S2)。描画指示が受け入れられると、判定部22は、当該受け入れた描画指示の種類を判定する(S3)。ここでは描画指示の種類としてオブジェクトを描画するための「描画命令」(実際に線分や図形を描画する指示や、その他座標演算、座標系制御等の命令を含む)と、「ROP設定命令」(ROPモードの設定指示など)とのいずれかとして判定を行う。
ここでROP設定命令は、既存のビットマップ上に上書きする命令、又は、描画する画素値を既存のビットマップ上の画素値に論理演算して求める場合の、当該論理演算を指定する命令などであり、この設定命令によって設定された内容が、カレントROPモードとして設定される。
処理S3において、「描画命令」と判断された場合、記憶部12に格納されているカレントROPモードが上書モードであるか否かを調べ(S4)、上書モードであれば、色補正部23に対して、処理S2で受け入れた描画指示を出力する(S5)。判定部22は、描画指示読出部21から読出しを終了した旨の情報(処理対象の画像データのファイルを最後まで読出したことを表す信号)の入力を受けたか否かを調べ(S6)、読出しを終了した旨の情報が入力されていれば(Yesならば)、処理を終了する。また、処理S6において読出しを終了した旨の情報が入力されていなければ(Noならば)、処理S2に戻って処理を続ける。
一方処理S4において上書モードではないと判断された場合は、処理S2で読出した描画指示をワークメモリに蓄積し(S7)、処理S6に移行して処理を続ける。
また、処理S3の判定の結果、「ROP設定命令」と判定されれば、当該ROP設定命令に基づくROPモードをカレントROPモードを記憶する領域に格納する(S8)。ワークメモリに命令が格納されているか否かを調べ(S9)、ワークメモリに命令が格納されていなければ、処理S6に移行して処理を続ける(A)。
一方処理S9においてワークメモリに命令が格納されている場合、ワークメモリに格納済みの命令群が所定のROP処理パターンに合致するか否かを調べる(S10)。ここで所定のROP処理パターンとは、下地(注目オブジェクトの描画以前に描画されている画像)の画素値と、描画される注目オブジェクトの画素値と、の間で所定論理演算を行って、当該描画される注目オブジェクトの現実の描画色の色値が決定される場合に、当該所定論理演算の内容に基づいて描画処理をすることなしに決定可能となるような論理演算のことである。具体的には、
(1)既存の画素に対してXOR(排他的論理和)にてオブジェクトを描画
(2)オブジェクトを描画した領域内にAND(論理積)にて図形を描画
(3)(1)と同じ処理を行う
といった処理を行う場合(以下、このROP処理を3ステップROP処理と呼ぶ)、描画される内容は、図4に示すようになる。
(1)既存の画素に対してXOR(排他的論理和)にてオブジェクトを描画
(2)オブジェクトを描画した領域内にAND(論理積)にて図形を描画
(3)(1)と同じ処理を行う
といった処理を行う場合(以下、このROP処理を3ステップROP処理と呼ぶ)、描画される内容は、図4に示すようになる。
ここでは、任意色の矩形イメージと描画領域に排他的論理和演算(XOR)が施され、描画領域に書き込まれる(1)。そして黒色の円と描画領域に論理積演算(AND)が施され、描画領域に書き込まれる。RGB空間では黒はR=0、G=0、B=0と表現されるため、円と論理積演算が施された領域の画素は黒(R=0、G=0、B=0)となる。(1)で描画された部分で円と論理積演算が施されなかった領域の画像は変わらない(2)。さらに任意色の矩形イメージと描画領域に排他的論理和演算(XOR)が施され、描画領域に書き込まれる。描画される矩形イメージは(1)で描画された矩形イメージと全く同じものである。このステップにより、(2)で描画された黒の円の領域は、黒のピクセルがすべてR=0、G=0、B=0であることから、矩形イメージの画素と同じものとなる。一方、黒の円からはずれた領域は、元々描画領域が持っていた色値に2回とも同一の色値で排他的論理和を施すことになるため、元の描画領域の色に戻る(3)。
したがって、このROPパターンは、実際にROP描画を行うまでもなく、描画後の現実の色値を決定できる。
処理S10においては、所定のROP処理パターンとして、例えばこの3ステップROP処理のように、描画指示によって描画されるオブジェクトの現実の描画色の色値が、描画処理をすることなしに決定可能となるような論理演算であるか否かを調べることになる。処理S10にて、所定のROP処理パターンであった場合(Yesの場合)は、当該所定のROP処理パターンに相当する各命令群の中で予めROP処理パターンごとに定められている描画指示に含まれる色指定を補正するよう色補正部23に指示する(S11)。例えば、上述の3ステップROP処理の場合、(1)と(3)とのステップに相当する描画指示の色指定については色補正の処理を行わせ、(2)のステップに相当する描画指示の色指定については、そのままとさせる。
そして、判定部22は、ワークメモリをクリアする(S13)。そして、処理S2で受け入れたROP設定命令が「上書モード」に設定する命令であるか否かを調べ(S14)、「上書モード」に設定する命令であれば(Yesならば)、処理S6に移行する(A)。
また、処理S14において、処理S2で受け入れたROP設定命令が「上書モード」に設定する命令でないと判断された場合(Noの場合)は、当該ROP設定命令をワークメモリに格納して(S15)、処理S6に移行する(A)。
一方処理S10において、所定のROP処理パターンでなかった場合(Noの場合)は、ROP処理パターンでないと確定したか否かを調べる(S16)。つまり、ROP処理パターンは、複数の描画指示がワークメモリに蓄積されてはじめて確定するものであるので、最初の描画指示がワークメモリに蓄積されただけでは、ROP処理パターンが確定しないからである。
処理S16において、所定のROP処理パターンでないと確定していない場合は、処理S7に移行する。処理S16では、所定のROP処理パターンでないと確定した場合は、ワークメモリに格納されている描画指示群をイメージ色補正部24に出力し(S17)、処理S13に移行して処理を続ける。これにより、例えば、アルファ値を元に背景の色と描画オブジェクトの色を合成し、半透明の視覚効果を得るアルファブレンドを使った描画など、描画後の現実の色値が、描画を行うまで判明しない場合には、実際に描画を行って現実の色値を取得してから補正処理を行うことになる。
ここで色補正部23やイメージ色補正部24での補正処理の内容について説明する。色補正部23やイメージ色補正部24では、補正の対象となる描画指示(群)の入力を受けて、当該描画指示(群)に含まれる色指定の情報を記憶部12に蓄積して、画像データ内で利用されている色値のリストの利用色データベースを生成する。この利用色データベースは、画像データ内で利用される色値を列挙するものであり、色補正部23とイメージ色補正部24とで共通のものである。
色補正部23は、新たに補正の対象となる描画指示が入力されると、当該新たに入力された描画指示において指定されている色が、既にその時点で記憶部12に格納されている利用色データベースに含まれる色との間で混同を生じる色であるか否かを調べる。具体的に、色盲・色弱の色覚特性には大きく分けて3つの種類の色覚特性(P,D,T)があることが知られており、各種類ごとに、XY色空間上で互いに識別不能な色を特定する線分(混同色線)を定めることができるようになっている。本実施の形態では、予め利用者の色覚特性が特定されているものとし、用いるべき混同色線群が決定されているものとする。
そこで、当該新たに入力された描画指示において指定されている色と、既にその時点で記憶部12に格納されている利用色データベースに含まれる色とが同一の混同色線上にあるか否かを調べればよい。そして、同一の混同色線上にあると判断されれば、当該新たに入力された描画指示において指定されている色の明度を、利用色データベースに含まれる色のうち、同一混同色線上にある色の明度と異ならせる補正を行う。または、彩度や色相を利用色データベースに含まれる各色と異なるものとする補正を行ってもよい。そして、補正後の色値を利用色データベースに蓄積する。
一方、新たに入力された描画指示において指定されている色と、既にその時点で記憶部12に格納されている利用色データベースに含まれる色とが同一の混同色線上にない場合は、当該指定されている色値を利用色データベースに蓄積する。そして、補正後の(補正をしなかった場合はそのままの)描画指示を出力する。
また、イメージ色補正部24では、実際に描画して取得した色値を用い、当該色値によって表される色が、既にその時点で記憶部12に格納されている利用色データベースに含まれる色との間で混同を生じる色であるか否かを調べる。この処理も、上述のように混同色線を用いて行うことができる。
そして、同一の混同色線上にあると判断されれば、当該描画指示に係る色の明度を、利用色データベースに含まれる色のうち、同一混同色線上にある色の明度と異ならせる補正を行う。または、彩度や色相を利用色データベースに含まれる各色と異なるものとする補正を行ってもよい。そして、補正後の色値を利用色データベースに蓄積する。
一方、取得された色値と、既にその時点で記憶部12に格納されている利用色データベースに含まれる色とが同一の混同色線上にない場合は、当該取得された色値を利用色データベースに蓄積する。そして、補正後の(補正をしなかった場合はそのままの)描画指示を出力する。
なお、これらの色補正部23や、イメージ色補正部24は、入力された描画指示がイメージ描画命令の場合には、色値に拘らず色変換しないようにしてもよい。
このように本実施の形態によると、描画指示に係るオブジェクト(文字や図形、イメージなど)の現実の描画結果の色値が、処理対象の画像データに含まれる色値と混同するか否かを調べ、混同する場合に、当該オブジェクトに関して指定されている色を補正する。これにより、可能な限り再利用可能なデータ形式で処理しつつ、ROP処理に配慮して十分な色制御を行うことができる。
11 制御部、12 記憶部、13 ハードディスク部、14 操作部、15 表示部、16 通信部、21 描画指示読出部、22 判定部、23 色補正部、24 イメージ色補正部、25 描画指示出力部。
Claims (6)
- 描画指示の記述を含む画像データを処理対象の画像データとして受け入れる手段と、
前記受け入れた画像データに含まれる描画指示により描画される各オブジェクトについて、その現実の描画色の色値が、描画処理をすることなしに決定可能か否かを判断する判断手段と、
前記判断の結果、決定可能と判断されたオブジェクトについては、当該オブジェクトの描画指示に含まれる色指定の情報を補正する補正手段と、
を含むことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1に記載の画像処理装置において、
前記判断手段による判断の結果、オブジェクトの現実の描画色の色値が、描画処理をすることなしに決定可能でないと判断されたときに、描画処理を実行した後で、当該オブジェクトの部分を抽出して、当該抽出された部分の色値を補正する描画後補正手段、をさらに含むことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1または2に記載の画像処理装置において、
前記判断手段は、下地に対して、上書して描画されるオブジェクトであるか否かによって、その現実の描画色の色値が、描画処理をすることなしに決定可能か否かを判断することを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1または2に記載の画像処理装置において、
前記判断手段は、下地の画素値と、描画されるオブジェクトの画素値と、の間で所定論理演算を行って、当該描画されるオブジェクトの現実の描画色の色値が決定される場合に、当該所定論理演算の内容に基づいて描画処理をすることなしに決定可能か否かを判断することを特徴とする画像処理装置。 - 描画指示の記述を含む画像データを処理対象の画像データとして受け入れ、
前記受け入れた画像データに含まれる描画指示により描画される各オブジェクトについて、その現実の描画色の色値が、描画処理をすることなしに決定可能か否かを判断し、
前記判断の結果、決定可能と判断されたオブジェクトについては、当該オブジェクトの描画指示に含まれる色指定の情報を補正する、
ことを特徴とする画像処理方法。 - コンピュータに、
描画指示の記述を含む画像データを処理対象の画像データとして受け入れる手順と、
前記受け入れた画像データに含まれる描画指示により描画される各オブジェクトについて、その現実の描画色の色値が、描画処理をすることなしに決定可能か否かを判断する手順と、
前記判断の結果、決定可能と判断されたオブジェクトについては、当該オブジェクトの描画指示に含まれる色指定の情報を補正する手順と、
を実行させることを特徴とするプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004133021A JP2005316666A (ja) | 2004-04-28 | 2004-04-28 | 画像処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2004133021A JP2005316666A (ja) | 2004-04-28 | 2004-04-28 | 画像処理装置 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013179533A (ja) * | 2012-02-29 | 2013-09-09 | Kyocera Document Solutions Inc | 配色変更画像形成装置および配色復元画像形成装置 |
-
2004
- 2004-04-28 JP JP2004133021A patent/JP2005316666A/ja active Pending
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