JP2006345097A - 画像処理方法及び画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 指定されたワークフローに応じた合成色処理を行う。
【解決手段】 文字や図形のオブジェクトに対して第1の色空間から第2の色空間へ色空間変換を行う際に、異なる色のオブジェクトを合成色処理する画像処理装置で、異なる色のオブジェクトを合成する際に、合成するオブジェクトの重なり領域を分割し、指定されたワークフローの情報に基づいて、その分割した重なり領域のオブジェクトを合成色処理する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、文字や図形のオブジェクトに対して第1の色空間から第2の色空間へ色空間変換を行う際に、異なる色のオブジェクトを合成色処理する技術に関するものである。
従来、図形やイメージデータを印刷するカラープリンタにおいて、扱われる色データは、図形の場合、カラーモードやコマンドにより指定されるRGB値で与えられ、イメージデータの場合、RGB点順次やRGB面順次の形式で与えられる。また、色データを扱う色空間はRGBとは限らず、カラープリンタ特有の(インク特性等による)YMC色空間やCIE等で定義されているXYZ色空間等もある。
何れにしても、カラープリンタ内部で印刷が行われる際に、入力されたデータに対してカラープリンタで定義されている色空間に対応する色再現処理が施され(例えば、RGBからYMCKへの変換)、実際の印刷出力が行われる。
一般に、上述のカラープリンタが扱う色データと、カラースキャナやCRT等のカラーディスプレイが扱う色データとのカラーマッチングを考慮した場合、基準となる色空間を一つ定義し、カラープリンタとカラースキャナやカラーディスプレイとでそれぞれの発光(色)特性にあった色補正を行っている。
この場合、カラープリンタ内部の色処理も、基準となる色空間に対応するものになり、例えばカラーディスプレイに表示されるイメージをカラープリンタで出力しても、忠実に再現することが可能となる。
例えば、カラースキャナ、カラーディスプレイ、カラープリンタ等のデバイスにおいて同一の色データを扱うために、基準となる色空間、即ち、デバイス非依存色空間を定義し、各デバイスに対応する色空間変換処理を用いて各デバイス固有の色空間へ変換することで、各デバイス間でカラーマッチングを実現することができる。
実際には、各デバイスが本質的に持つ物理的な特性により、各デバイスにおける色再現範囲が異なっているため、測色学的な一致を追求するのは難しいが、一般的にはCIE1976 L*a*b*等に代表される色差式で色差を最小にするような色補正が提案されている。
しかしながら、カラーディスプレイではスクリーンに、カラープリンタでは記録紙に、というように異なるメディア上に表現される2色が等しいか否かを評価する方法において多くの色差式が提案されているが、絶対的に確立されたものはなく、それらは多くの場合、利用する目的により使い分けられているのが実情である。
また、これと同時に、色再現にも幾つかの方法が存在し、やはりその目的により使い分けられている。上述のカラーマッチングを考慮した場合、どのような色再現を目的とするかで評価する方法も必然的に異なってくる。特に、カラープリンタにおいて、その内部の色再現方法は出力される印刷物の画質に影響する重要な要素となる。一般には、上述したようにCIE1976 L*a*b*色差式等を用いて、その色差が最小となるような補正を行うことが試みられている。この方法はカラースキャナから読み取った色データをカラープリンタで色再現するような場合には有効である。これは元が反射原稿(紙上に再現されていた色)であり、それを印刷装置のインクで再現するのは比較的容易だからである。基本的に物理的発色の仕組が同一なのでインク特性の違いやその濃度(諧調性)の問題があるにしてもその他のメディアに比べれば色再現は容易である。
ところが、カラーディスプレイのスクリーン上に発光されるような色は、物理的な特性自体も反射原稿と異なっており、一般的な色差式による色再現性の追求には限界がある。このようなメディアにおいて出力される画像が自然画であった場合、一般にプリファードマッチングと呼ばれる色再現が利用されている場合が多い。これは、再現画像が元画像と等色であるかどうかという観点から離れて、画像中で最も重要ないくつかの色(例えば、人の肌色等)についてより好ましい色再現を達成しようとするものである。
しかし、自然画像のようなデータを扱う際には、このような色再現が有効であっても、コンピュータグラフィックス(CG)画像のようなデータを扱う場合は等色を考慮しないような色再現処理では不都合が生じる。
そこで、処理するデータに合わせてその色再現処理が変更可能であれば、上述の問題も解決可能である。従って、扱うデータに対応した色再現処理を選択することで、より好ましい画質で印刷出力できる多色印刷装置を提供することができる。
特開2001-186365号公報
しかしながら、上記従来例では、CGデータとイメージデータとが合成されたデータを処理する際に、扱うデータに対応した異なるレンダリングインテントを適用し、データを合成しようとしても、どちらのレンダリングインテントを選択して適用すべきであるか、明確に定義できないという問題がある。
本発明は上記課題を解決するためになされたもので、指定されたワークフローに応じた合成色処理を行うことを目的とする。
本発明は、文字や図形のオブジェクトに対して第1の色空間から第2の色空間へ色空間変換を行う際に、異なる色のオブジェクトを合成色処理する画像処理方法であって、前記異なる色のオブジェクトを合成する際に、前記合成するオブジェクトの重なり領域を分割する分割工程と、指定されたワークフローの情報に基づいて、前記分割した重なり領域のオブジェクトを合成色処理する合成色処理工程とを有することを特徴とする。
また、本発明は、文字や図形のオブジェクトに対して第1の色空間から第2の色空間へ色空間変換を行う際に、異なる色のオブジェクトを合成色処理する画像処理装置であって、前記異なる色のオブジェクトを合成する際に、前記合成するオブジェクトの重なり領域を分割する分割手段と、指定されたワークフローの情報に基づいて、前記分割した重なり領域のオブジェクトを合成色処理する合成色処理手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、指定されたワークフローに応じた合成色処理を行うことにより、効果的な色再現を実現することができる。
以下、図面を参照しながら発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態における色処理に関する主な処理を示す図である。図1に示すように、入力データは、まず入力部101で一時的に記憶された後、データ解析部102へ送られる。そして、データ解析部102でどのような種類のデータであるか否かが解析される。具体的には、入力データのデータ形式を認識し、ピクセルサイズと各ピクセルのRGB値が点順次形式で並んでいれば、イメージデータと解析する。また、図形の種類を表わすデータとその座標値や色指定値のRGBデータ等がその処理体系に合致する形式で並んでいれば、CGデータと解析する。
次に、データ解析部102で解析した結果に基づいて入力データをそのデータの処理に合う展開系へと分岐させる。即ち、データ解析部102で解析した結果がイメージデータであれば、入力データはデータ解析部102からイメージ展開系103へ送られる。そしてイメージ展開系103で色変換処理部104を参照しながらYMCデータへ変換されて描画データに展開され、ページバッファ107に描画される。
また、データ解析部102で解析した結果がCGデータであれば、入力データはデータ解析部102からCG展開系105へ送られる。そしてCG展開系105で色変換処理部106を参照しながらYMCデータへ変換されて描画データに展開され、ページバッファ10に描画される。
ここで、上述の色処理をホスト側のアプリケーションに組み込んだ場合の合成色処理について説明する。
図2は、アプリケーション処理ブロックの構成の一例を示す図である。図2に示すように、アプリケーション処理ブロック220はいくつかの内部処理ブロックから構成されている。まず、新規作成処理ブロック221はドキュメントの新規作成を処理するブロックであり、ユーザが新規にドキュメント作成を指示した時にメモリ等の領域を確保し、新規ドキュメント用のテンプレート情報に基づいて、各種の設定情報等を設定する等の処理を行う。編集作業処理ブロック222は、現在編集中のドキュメントにアクセスし、ユーザからインタラクティブに指定される指示に従って、既に内在するオブジェクトに対して、変形や配置の変更等を実行する。
プリンタデバイス管理ブロック223では、現在作成しているドキュメントで出力対象として規定しているプリンタデバイスを情報として管理している。ドキュメントを新規作成した段階では、例えば、システム内部で規定されているデフォルトのプリンタ等が指定されているが、ドキュメントの作成過程、また編集の途中でプリンタデバイスを切り換えた場合は、適宜に内部の情報を更新するように構成されている。
合成色処理ブロック224は、プリントデータ内に含まれる合成色の値を本実施形態の計算処理により求める。制御ブロック225は、合成色処理ブロック224での計算処理の実行の可否を制御するブロックである。
そして、210は合成色設定をユーザに提供するためのユーザインタフェースであり、不図示のホストコンピュータのディスプレイ上に表示される。図2に示す例では、「合成色処理する」211、「合成色処理しない」212、「デフォルト設定」213、「詳細設定」214、「OK」215、「適用」216、「キャンセル」217の各指示ボタンが表示されている。
次に、上述した合成色処理が指定された場合に、それぞれ異なる色の2つの画像を合成する合成処理について説明する。
図3は、2つの図形データを合成する合成処理を説明するための図である。一般的に、描画する画像の色の重なり部分は、任意の混色演算式に従って演算処理することができる。この例では、画像として2つの図形310、320を入力し、1つの図形310が透過、合成属性値としてα_CG1を持ち、別の図形320が透過、合成属性値としてα_CG2を持つものとする。また、各図形の透過、合成属性値は画像を形成しているピクセル毎に設定されているため、合成の際には、ピクセル毎に合成ピクセルを計算することができるように構成されている。
この重なりの部分342とそれ以外の部分341、343とでは、カラーマッチングの処理が異なるため、図3に示すように、適宜領域331〜333の分解処理が行われる。この分割処理は、第1の実施形態では、データを受けたプリンタ側で適宜行われるように構成されている。
プリンタの中では、分割され、かつ重なり領域に該当するオブジェクトに対して、後段のカラーマッチング処理のために、そのデータのタイプ(TYPE)と、重なりの数(NUMBER OF OBJECT)と、重なり対象となったオブジェクトのオリジナルの色(RGB1,RGB2…)をそれぞれ記録し、例えば以下のようなデータ構造体を生成する。
FILL {
TYPE = COMPOSITING
NUMBER OF OBJECT WAS = 2
RGB1 =0.458824 0.733334 0, INTENT = CM1
RGB2 =0.0 0.458824 0.733334, INTENT = CM2
LINE START FROM(257.616 321.832)
(226.152 321.832),(226.152 292.618)
(257.616 292.618),(257.616 321.832)
END
}
ここで、上述の合成色処理をアプリケーションの拡張画像処理機能として実行する場合について説明する。
図4は、第1の実施形態におけるデータオブジェクトの処理の流れを示すブロック図である。図4において、ドキュメントはユーザがアプリケーションメニューから新規作成を選択することで生成され、そのドキュメントの内部で文字やグラフィックス等のオブジェクトを選択、配置することで作成される。また、図4に示すように、作成の過程では、各オブジェクトの形状を変化させる作業や配置を変更する等の編集作業又は適時に保存することが可能である。
第1の実施形態のシステムでは、ドキュメント作成の作業を行う際に、ワークフローを定義することが可能である。ワークフローは、ワークフロー情報ブロック401によって管理されている。ワークフロー指定ブロック400に示すように、例えばドキュメントの作成がWEBコンテンツの目的であった場合、ワークフローIDとして1番が適用されるように構成されている。
また同様に、ドキュメントの作成が印刷用途の目的であった場合、ワークフローIDとして2番が適用される。更に、システム側で用意されているワークフロー以外にもワークフローをカスタマイズすることが可能であり、その場合は、ワークフローIDを適宜に、割り当てていくことができる。
ここで、ワークフローIDが1番のドキュメントを作成する場合で、グラフィックス等のオブジェクトを配置する際に、既に配置されているオブジェクトと重なる場合の処理について説明する。この条件の中でオブジェクトに透過属性がある場合、拡張画像処理機能412を呼び出す。この拡張画像処理機能412では、システムに重なり部分を処理する拡張機能がプラグイン形式で提供されている。
アプリケーションソフトより、該当する拡張機能を呼び出した時に、その機能の有無を検査し、これが利用可能な時は処理を続行するように構成されている。先の重なり部分に対して分割処理を実行するために、該当するオブジェクトデータが、適宜、分割ブロック420に渡される。この分割ブロック420の中では、データスキャンブロック421にてデータの分割すべき領域の検索を実行する。
分割データ作成ブロック422では、上述した検索に基づいてデータを再構成し、分割したデータを作成する。このとき、重なり部分に関しては色1とそのレンダリングインテント、色2とそのレンダリングインテントの各情報を保持した状態で重なり部分のデータを登録する。例えば、以下のようなデータを生成する。
FILL {
WORK FLOW ID = 1
TYPE = COMPOSITING
NUMBER OF OBJECT WAS = 2
RGB1 =0.458824 0.733334 0, INTENT = CM1
RGB2 =0.0 0.458824 0.733334, INTENT = CM2
LINE START FROM(257.616 321.832)
(226.152 321.832),(226.152 292.618)
(257.616 292.618),(257.616 321.832)
END
}
次に、データオブジェクトは画像合成処理ブロック430に送られ、カラーの合成処理が行われる。ここで、2つオブジェクト432、434にはそれぞれ異なる色が指定され、またそれぞれ指定されているカラーマッチング方法(レンダリングインテント)が異なっている場合について説明する。
ある図形オブジェクト(例えば矩形画像)が与えられている場合に、一旦画像のレンダリングがなされ、矩形の領域にRGBピクセルが展開された状態になる。ここでは、矩形領域の全てのピクセルにおける指定色が色1で、RGB値=(Rc、Gc,Bc)が割り当てられ、その領域内の透過、合成属性値は全てα1とする。また、この図形オブジェクトは、CG画像として扱われ、そのカラーマッチング方法として「色相を優先する」方法が指定されているものとする。
そして、図形オブジェクトを印刷ページに配置すると、その位置関係からイメージ画像の領域と重なっているものとする。イメージ画像は、ピクセル値(RGB)で構成され、そのイメージ画像の全ピクセルの透過、合成属性値は全てα2とする。また、そのカラーマッチング方法は「色差最小を優先する」方法が指定されている。
このイメージ画像と図形データを合成するには、それぞれの位置情報を適宜に参照しながら各ピクセルについて、1ピクセル毎に、合成計算を繰返していく必要がある。
ここで、イメージ画像のピクセル値が色2であった場合、即ちRGB値が(Ri,Gi,Bi)であった場合を例に、その計算方法について説明する。
まず、合成計算434で、色1(432)のRGB値(Rc,Gc,Bc)と、色2(433)のRGB値(Ri,Gi,Bi)に対して以下の計算を行い、合成色のRGB値(Rn,Gn,Bn)を求める。
Rn=(Rc×α1+Ri×α2)/(α1+α2)
Gn=(Gc×α1+Gi×α2)/(α1+α2)
Bn=(Bc×α1+Bi×α2)/(α1+α2)
次に、カラーマッチング処理436を実行する。上記の計算で得られた、Rn,Gn,Bnに対してマッチング方法1のカラーマッチング処理を適用すると、(R1,G1,B1)が得られる。
また、これとは別に、先に得られた、Rn,Gn,Bnに対して、マッチング方法2のカラーマッチング処理を適用する。この計算により、同じく(R2,G2,B2)を得ることができる。そして、それぞれ得られた2つのRGB値、即ち、(R1,G1,B)と(R2,G2,B2)とに対して以下の計算を適用する。尚、この計算にLUT437を用いることで計算速度を向上させることができる。
Rm=(Ri1×(α1・W1)+Ri2×(α2・W2))
/((W1・α1)+(α2・W2))
Gm=(Gi1×(α1・W1)+Gi2×(α2・W2))
/((W1・α1)+(α2・W2))
Bm=(Bi1×(α1・W1)+Bi2×(α2・W2))
/((W1・α1)+(α2・W2))
尚、Wiは、各マッチング方法についての重み係数であり、これらはワークフローID435と連動している。例えば、ワークフローIDが「1」の場合、「色相を優先する」方法については重み係数W1=1.0が適用され、また「色相を優先する」方法については重み係数W1=0.5が適用されるように構成されている。上述のワークフローとは、どのような目的で作成された画像であるかに応じて最適な合成方法(アルファブレンド、減法混色、加法混色)、カラーマッチング方法の組み合わせを提供する構成である。図4ではワークフローとして、使用ユーザの好みに合った合成方法、カラーマッチング方法の組み合わせを登録したユーザーカスタムワークも選択可能としている。
以上のように計算された(Rm,Gm,Bm)が重複領域における色の値となるので、この結果をアプリケーション側の拡張画像処理機能412に戻し、ドキュメントを構成するデータ要素の一つとしてドキュメントデータの内部に格納するように構成する。そして、アプリケーションからそのドキュメントの印刷を開始した際には、これらのデータが、プリンタに渡され、適宜レンダリング処理が実行されてプリント画像が形成されるように構成されている。
[第2の実施形態]
次に、図面を参照しながら本発明に係る第2の実施形態について詳細に説明する。
図5は、第2の実施形態におけるデータオブジェクトの処理の流れを示すブロック図である。第1の実施形態と同様に、ドキュメントはユーザがアプリケーションメニューから新規作成を選択することで生成され、そのドキュメントの内部で文字やグラフィックス等のオブジェクトを選択、配置することで作成されていく。また、図5に示すように、作成の過程では、各オブジェクトの形状を変化させる作業や配置を変更する等の編集作業又は適時に保存することが可能である。
第2の実施形態のシステムでは、ドキュメント作成の作業を行う際に、ワークフローを定義することが可能である。ワークフローは、ワークフロー情報ブロック501によって管理されている。ワークフロー指定ブロック500に示すように、例えばドキュメントの作成が“一般オフィス向けドキュメント”であった場合、変数THPに、2が代入されるように構成されている。
また同様に、ドキュメントの作成がPOD印刷等のハイエンド印刷用途の目的であった場合、変数THPに、4が代入される。
ここで、ドキュメントを作成する場合で、グラフィックス等のオブジェクトを配置する際に、既に配置されているオブジェクトと重なる場合について説明する。この条件の中で、オブジェクトに透過属性がある場合、拡張画像処理機能512を呼び出し、その重なり部分に対して分割処理が実行される。
また、分割処理を行うためには、該当するオブジェクトデータが、適宜、分割ブロック520に渡される。分割ブロック520の中では、データスキャンブロック521にて、データの分割すべき領域の検索を実行する。
522では、上述した処理に基づいてデータを再構成し、分割したデータを作成する。この時に、重なり部分に関しては、色1とそのレンダリングインテント、色2とそのレンダリングインテントの各情報を保持した状態で、重なり部分のデータを登録する。例えば、以下のようなデータを生成する。
FILL {
WORK FLOW ID = 2
TYPE = COMPOSITING
NUMBER OF OBJECT WAS = 2
RGB1 =0.458824 0.733334 0.0, INTENT =色相を優先する
RGB2 =0.0 0.458824 0.733334, INTENT =色差最小を優先する
LINE START FROM(257.616 321.832)
(226.152 321.832),(226.152 292.618)
(257.616 292.618),(257.616 321.832)
END
}
次に、データオブジェクトは画像合成処理ブロック530に送られ、カラーの合成処理が行われる。画像合成処理ブロック530では、第1の実施形態と同様に処理が行われ、判定534でTHP変数の値を調べる。ここでは、重なり部分を構成するオブジェクトの数とTHP変数とを比較する。ここで、重なりオブジェクト数がTHPより小さい場合は通常カラー処理535へ、それ以外の場合は合成色用カラー処理536へ分岐するように構成されている。
通常カラー処理535では、各オブジェクトの色(RDi,GDi,BDi)(i=1〜N)及び合成属性(αDi,αDi,αDi)(i=1〜N)に対して、以下の計算を行い、合成色(RF,GF,BF)を求める。
RF=Σ(RDi×αDi)/Σ(αDi)
GF=Σ(GDi×αDi)/Σ(αDi)
BF=Σ(BDi×αDi)/Σ(αDi)
この値(RF,GF,BF)に対してカラーマッチング処理を適用するが、この場合、最初に登録されているオブジェクトのカラーマッチング方法を適用するように構成されている。例えば、先のデータでは、「色相を優先する」という方法が指定されているので、これを重なり部分の合成色用のカラーマッチング処理に適用する。
ここで、上記計算で得られた合成色(RF,GF,BF)に対してマッチング方法1のカラーマッチング処理を適用すると、(Rm,Gm,Bm)が得られた場合、この値が、拡張画像処理機能512へ戻るように構成されている。
一方、重なりオブジェクト数がTHP以上であった場合は合成色用カラー処理536へ分岐する。ここで、2つオブジェクトが合成領域にあり、それぞれ異なる色が指定されており、またそれぞれ指定されているカラーマッチング方法(レンダリングインテント)が異なっている場合について説明する。
ある図形オブジェクト(例えば矩形画像)の指定色が色1で、RGB値が(Rc、Gc,Bc)で割り当てられ、透過、合成属性値はα1とする。また、この図形オブジェクトはCG画像として扱われており、そのマッチング方法として「色相を優先する」方法が指定されているとする。
そして、この図形オブジェクトはイメージ画像の領域と重なっているとする。イメージ画像で該当する透過、合成属性値はα2とする。また、そのカラーマッチング方法は「色差最小を優先する」方法が指定されている。このイメージ画像と図形データとを合成するには、それぞれについて合成計算を実行する必要がある。
ここで、イメージ画像のピクセル値が色2であった場合、即ちRGB値が(Ri,Gi,Bi)であった場合を例に、その計算方法について説明する。
まず、色1のRGB値(Rc,Gc,Bc)と、色2のRGB値(Ri,Gi,Bi)に対して以下の計算を行い、合成色のRGB値(Rn,Gn,Bn)を求める。
Rn=(Rc×α1+Ri×α2)/(α1+α2)
Gn=(Gc×α1+Gi×α2)/(α1+α2)
Bn=(Bc×α1+Bi×α2)/(α1+α2)
次に、カラーマッチング処理を実行する。上記の計算で得られた、Rn,Gn,Bnに対してマッチング方法1のカラーマッチング処理を適用すると、(R1,G1,B1)が得られる。
また、これとは別に、先に得られた、Rn,Gn,Bnに対して、マッチング方法2のカラーマッチング処理を適用する。この計算により、同様に(R2,G2,B2)を得ることができる。そして、それぞれ得られた2つのRGB値、即ち、(R1,G1,B)と(R2,G2,B2)とに対して以下の計算を適用する。
Rm=(Ri1×(α1・W1)+Ri2×(α2・W2))
/((W1・α1)+(α2・W2))
Gm=(Gi1×(α1・W1)+Gi2×(α2・W2))
/((W1・α1)+(α2・W2))
Bm=(Bi1×(α1・W1)+Bi2×(α2・W2))
/((W1・α1)+(α2・W2))
尚、Wiは各マッチング方法について重み係数であり、これらは変数THPと連動している。例えば、THP値が2の場合、「色相を優先する」方法については重み係数W1=1.0が適用され、また「色相を優先する」方法については重み係数W1=0.5が適用されるようになっている。
以上のように計算された(Rm,Gm,Bm)が重複領域における色の値となるので、この結果をアプリケーション側の拡張画像処理機能512に戻し、ドキュメントを構成するデータ要素の一つとしてドキュメントデータの内部に格納するよう構成する。そして、アプリケーションから、そのドキュメントの印刷を開始した際には、これらのデータが、プリンタに渡され、適宜レンダリング処理が実行され、プリント画像が形成されるように構成されている。
以上説明したように、複数のオブジェクトにおいて、異なるレンダリングインテントを適用した場合で、かつ、これを合成しようとする場合であっても、正しいレンダリングインテントの処理を行うことができる。
即ち、第1の色空間から第2の色空間に変換を行う色変換であって、複数のインテントに対応している場合に、まず、最初に合成色の計算を行った後、得られた合成色に対して方法1のカラーマッチング処理と、方法2のカラーマッチング処理、それぞれを提供し、得られた2つの異なるカラーマッチング色に基づいて、これと透過属性値より構成される重み係数によって計算される色の値を利用することにより、効果的な色再現を実現することを可能とする。
また、上述した処理を実現する際に、アプリケーション側で(拡張機能の一部として)処理の一部を実行するように構成し、またワークフロー情報をプリントジョブに付加しているため、処理速度の低下等を防ぎながら、かつ、各ワークフローに最適な処理を適用することができる。
更に、ワークフローの情報に基づいて、重なり部分のオブジェクト数が規定の数未満と判断されたものに関しては、合成色の計算を行い、それ以外の場合は簡単な合成色計算を実行するように構成することで、複雑なドキュメントを処理する場合でも処理速度の低下を招くことなく処理することができる。
尚、本発明は複数の機器(例えば、ホストコンピュータ,インターフェース機器,リーダ,プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置など)に適用しても良い。
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(CPU若しくはMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
この場合、記録媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
このプログラムコードを供給するための記録媒体としては、例えばフロッピー(登録商標)ディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMなどを用いることができる。
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
更に、記録媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
第1の実施形態における色処理に関する主な処理を示す図である。 アプリケーション処理ブロックの構成の一例を示す図である。 2つの図形データを合成する合成処理を説明するための図である。 第1の実施形態におけるデータオブジェクトの処理の流れを示すブロック図である。 第2の実施形態におけるデータオブジェクトの処理の流れを示すブロック図である。

Claims (7)

  1. 文字や図形のオブジェクトに対して第1の色空間から第2の色空間へ色空間変換を行う際に、異なる色のオブジェクトを合成色処理する画像処理方法であって、
    前記異なる色のオブジェクトを合成する際に、前記合成するオブジェクトの重なり領域を分割する分割工程と、
    指定されたワークフローの情報に基づいて、前記分割した重なり領域のオブジェクトを合成色処理する合成色処理工程とを有することを特徴とする画像処理方法。
  2. 前記合成色処理は、前記重なり領域のオブジェクト数と前記ワークフローの情報で定義される閾値とに応じて行われることを特徴とする請求項1記載の画像処理方法。
  3. アプリケーション側の拡張機能を利用して、前記重なり領域の分割と、前記合成色処理とを行うことを特徴とする請求項1又は2記載の画像処理方法。
  4. 文字や図形のオブジェクトに対して第1の色空間から第2の色空間へ色空間変換を行う際に、異なる色のオブジェクトを合成色処理する画像処理装置であって、
    前記異なる色のオブジェクトを合成する際に、前記合成するオブジェクトの重なり領域を分割する分割手段と、
    指定されたワークフローの情報に基づいて、前記分割した重なり領域のオブジェクトを合成色処理する合成色処理手段とを有することを特徴とする画像処理装置。
  5. 請求項1記載の画像処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  6. 請求項5記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  7. 異なるオブジェクトの重なり領域に透過属性に従った合成色処理する合成色処理工程と、
    前記合成色処理したオブジェクトに対して異なるマッチング方法でマッチング処理する工程と、
    前記マッチング処理した結果に指定されたワークフローの情報に従った演算処理を行う演算処理工程とを有することを特徴とする画像処理方法。
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