JP2005316583A - 画像処理方法、画像処理装置及び画像処理プログラム - Google Patents

画像処理方法、画像処理装置及び画像処理プログラム Download PDF

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丈 中嶋
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Tsukasa Ito
司 伊藤
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Abstract

【課題】画像データ中に存在する抽出すべき画像エッジを精度良く抽出することである。
【解決手段】多値エッジ画像データから初期2値エッジ画像データを作成し、当該初期2値エッジ画像データから注目点を少なくとも一つ選択し、前記注目点からの距離が所定範囲内にある2値エッジでない画素から追加候補点を決定し、追加候補点を2値エッジ画素とし、また、追加候補点を新たな注目点とすることを決定し、その注目点に対応して追加候補点を決定し、その追加候補点を2値エッジ画素とする一連の手順を所定回数だけ繰り返し行う。
【選択図】図5

Description

本発明は、画像処理を行う画像処理方法、画像処理装置及び画像処理プログラムに関する。
従来、カラー写真フィルム上に形成された画像をCCD(Charge Coupled Device)センサー等で光電的に読みとって、画像信号に変換する技術が広く用いられている。
このような画像信号は、ネガポジ反転、輝度調整、カラーバランス調整、粒状除去、鮮鋭性強調に代表される種々の画像処理を施された後に、CD−R(CD-recordable)、CD−RW(CD-ReWritable)、フロッピーディスク(登録商標)、メモリーカード等の媒体やインターネット経由で配布され、銀塩印画紙、インクジェットプリンタ、サーマルプリンタ等でハードコピー画像として出力されたり、CRT(Cathode Ray Tube)、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ等の媒体に表示されたりして鑑賞される。
また近年はデジタルスチルカメラ(携帯電話やラップトップパソコン等の機器に組み込まれたものも含み、以下DSCと略称する)が広く普及し、カラー写真フィルムと同様にハードコピー画像として出力されたり、CRT等の媒体に表示されたりして鑑賞される。
ここで鑑賞対象となる画像に人物の顔が写っている場合には、鑑賞時に最も注目されるのは人物の顔である。このため、高い品質の画像とするためには、人物の顔に適正な色、明るさ、鮮鋭感、ノイズ感、立体感等を持たせる必要がある。
しかし、画像撮影時には、人物の顔が適正な色、明るさ、鮮鋭感、ノイズ感、立体感等を持った画像として撮影されるような環境になっていないのが一般的である。
例えば逆光での撮影では顔が暗く撮影されてしまい好ましい品質の画像とならない。また安価なカメラ、DSCでの撮影では固定焦点での撮影であるため、画像全体にピントがあったような状態となってしまい、人物の顔部分に立体感が感じられない画像となってしまう。
人物の顔に相当する領域を抽出するための方法として、画像の領域分割が有効であることが知られている。画像の領域分割方法としては、例えば単純領域拡張法が知られている。
ここで単純領域拡張法とは、画素間のデータ差が閾値以下の互いに隣接する画素を同一画像領域に属するものとして当該領域を拡張していくことにより画像領域の抽出を行う画像処理方法である(例えば、非特許文献1参照)。すなわち、指定された特定条件に合致する初期画素から出発し、当該初期画素に対して隣接する画素(4連結、8連結の何れでも可)のデータ差が閾値以下である場合に当該隣接画素と初期画素とを同一画像領域に属するものとし、更に、当該同一画素に属するとした画素に対し隣接する画素についても同様の判定を行っていき、初期画素から出発して同一領域を除々に拡張させることによって画像領域の抽出を行う画像処理方法である。
しかし、この手法を用いると、肌(顔)領域と肌色の背景領域の分割が正しく行われないことがあるため、肌(顔)領域のエッジに対応する画素で領域拡張を終了させる等の工夫が必要である。
このような場合、当然のことながらエッジの抽出を精度良く行う必要があるが、エッジを抽出する際に適切な閾値を決めることは難しい。なぜなら、ピントがあっていない画像ではエッジの値が小さくなるため、ピントがあっている画像とでは、エッジ抽出のための適切な閾値が変わってしまうからである。
このようにある閾値を設けてエッジの抽出を行おうとすると、閾値が大きすぎる場合では画像中の必要なエッジを精度良く抽出することができず、閾値が小さすぎる場合ではノイズまでもエッジとして抽出してしまう問題がある。
このような問題を解決するために、画像中の所定方向に沿った濃度又は輝度の変化量が所定値以上の箇所を基準点として設定し、輝度の変化量の方向に基づいて領域の輪郭形状に応じて定めた角度範囲内の範囲を探索範囲として設定し、探索条件を満足する箇所を次の基準点として設定することを繰り返し、基準点からなる線を領域の輪郭を表す輪郭線として抽出している(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−138471号公報 高木幹雄、下田陽久監修、「画像解析ハンドブック」、初版、財団法人東京大学出版会、1991年1月17日
しかし、上記特許文献1に記載の特定領域抽出方法では、変化量が所定値以上の箇所を基準点として設定しているため、余計なエッジ点までも基準点として設定してしまい、処理に時間がかかるという問題があった。また、領域の輪郭形状に応じて角度範囲を設定するため、顔の前に手や背景が入ると抽出したい領域が楕円形状でなくなり、角度範囲に入らなくなるため、顔領域の輪郭を適切に抽出することができないという問題が生じてしまう。
本発明の課題は、画像データ中に存在する抽出すべき画像エッジを精度良く抽出することである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
元画像データから作成される多値エッジ画像データから初期2値エッジ画像データを作成する初期エッジ画像作成工程と、
前記初期2値エッジ画像データから注目点を少なくとも一つ選択する注目点選択工程と、
前記注目点からの距離が所定範囲内にある2値エッジでない画素から追加候補点を決定する追加候補点決定工程と、
前記追加候補点を2値エッジ画素とするエッジ画素追加工程と、を含むことを特徴とする画像処理方法である。
請求項2に記載の発明は、
元画像データから作成される多値エッジ画像データから初期2値エッジ画像データを作成する初期エッジ画像作成工程と、
前記初期2値エッジ画像データから注目点を少なくとも一つ選択する注目点選択工程と、
前記注目点からの距離が所定範囲内にある2値エッジでない画素から追加候補点を決定する追加候補点決定工程と、
前記追加候補点を2値エッジ画素とするエッジ画素追加工程と、
前記追加候補点を新たな注目点とすることを決定する注目点決定工程と、を含み、
前記注目点決定工程により追加候補点を新たな注目点とすることを決定し、その注目点に対応して前記追加候補点決定工程により追加候補点を決定し、その追加候補点を前記エッジ画素追加工程により2値エッジ画素とする一連の手順を所定回数だけ繰り返し行うことを特徴とする画像処理方法である。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の画像処理方法において、
前記注目点決定工程は、2値エッジ画素の配置に基づいて、新たな注目点を決定することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の画像処理方法において、
前記注目点選択工程は、前記初期2値エッジ画像データにおける2値エッジ画素の配置に基づいて、注目点を選択することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の画像処理方法において、
前記初期エッジ画像作成工程は、前記多値エッジ画像データの信号値が第1の閾値以上である画素とそれ以外の画素とで2値化することにより初期2値エッジ画像データを作成することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の画像処理方法において、
前記追加候補点決定工程は、前記注目点からの距離が所定範囲内にある2値エッジ画素の配置から追加候補点を決定することを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載の画像処理方法において、
前記追加候補点決定工程は、前記多値エッジ画像データの信号値が第2の閾値以上である画素を追加候補点として決定することを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の画像処理方法において、
前記第2の閾値は、前記多値エッジ画像データの特徴量に基づいて決定されることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項1から8のいずれか一項に記載の画像処理方法において、
前記追加候補点決定工程は、前記注目点からの距離が所定範囲内にある2値エッジでない画素のうちで、前記多値エッジ画像データの信号値が所定順位以内の大きさである画素を追加候補点として決定することを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、
元画像データから作成される多値エッジ画像データから初期2値エッジ画像データを作成する初期エッジ画像作成工程と、
前記初期2値エッジ画像データから注目点を少なくとも一つ選択する注目点選択工程と、
前記注目点を2値エッジでない画素とする注目点消去工程と、
前記注目点からの距離が所定範囲内にある2値エッジ画素から消去候補点を決定する消去候補点決定工程と、
前記消去候補点を2値エッジでない画素とする消去候補点消去工程と、を含むことを特徴とする画像処理方法である。
請求項11に記載の発明は、
元画像データから作成される多値エッジ画像データから初期2値エッジ画像データを作成する初期エッジ画像作成工程と、
前記初期2値エッジ画像データから注目点を少なくとも一つ選択する注目点選択工程と、
前記注目点からの距離が所定範囲内にある2値エッジ画素から消去候補点を決定する消去候補点決定工程と、
前記注目点を2値エッジでない画素とするエッジ画素消去工程と、
前記消去候補点を新たな注目点とすることを決定する注目点決定工程と、を含み、
前記注目点決定工程により消去候補点を新たな注目点とすることを決定し、その注目点に対応して前記消去候補点決定工程により消去候補点を決定し、その注目点を前記エッジ画素消去工程により2値エッジでない画素とする一連の手順を所定回数だけ繰り返し行うことを特徴とする画像処理方法である。
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の画像処理方法において、
前記注目点決定工程は、2値エッジ画素の配置に基づいて、新たな注目点を決定することを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、請求項10から12のいずれか一項に記載の画像処理方法において、
前記注目点選択工程は、前記初期2値エッジ画像データにおける2値エッジ画素の配置に基づいて、注目点を選択することを特徴とする。
請求項14に記載の発明は、請求項10から13のいずれか一項に記載の画像処理方法において、
前記初期エッジ画像作成工程は、前記多値エッジ画像データの信号値が第3の閾値以上である画素とそれ以外の画素とで2値化することにより初期2値エッジ画像データを作成することを特徴とする。
請求項15に記載の発明は、請求項10から14のいずれか一項に記載の画像処理方法において、
前記消去候補点決定工程は、前記注目点からの距離が所定範囲内にある2値エッジ画素の配置から消去候補点を決定することを特徴とする。
請求項16に記載の発明は、請求項10から15のいずれか一項に記載の画像処理方法において、
前記消去候補点決定工程は、前記多値エッジ画像データの信号値が第4の閾値以下である画素を消去候補点として決定することを特徴とする。
請求項17に記載の発明は、請求項16に記載の画像処理方法において、
前記第4の閾値は、前記多値エッジ画像データの特徴量に基づいて決定されることを特徴とする。
請求項18に記載の発明は、請求項1から17のいずれか一項に記載の画像処理方法において、
前記多値エッジ画像データは、前記元画像データのカラー画像を表すデジタル画像信号から算出される輝度値に基づいて作成されることを特徴とする。
請求項19に記載の発明は、
元画像データから作成される多値エッジ画像データから初期2値エッジ画像データを作成する初期エッジ画像作成手段と、
前記初期2値エッジ画像データから注目点を少なくとも一つ選択する注目点選択手段と、
前記注目点からの距離が所定範囲内にある2値エッジでない画素から追加候補点を決定する追加候補点決定手段と、
前記追加候補点を2値エッジ画素とするエッジ画素追加手段と、を備えることを特徴とする画像処理装置である。
請求項20に記載の発明は、
元画像データから作成される多値エッジ画像データから初期2値エッジ画像データを作成する初期エッジ画像作成手段と、
前記初期2値エッジ画像データから注目点を少なくとも一つ選択する注目点選択手段と、
前記注目点からの距離が所定範囲内にある2値エッジでない画素から追加候補点を決定する追加候補点決定手段と、
前記追加候補点を2値エッジ画素とするエッジ画素追加手段と、
前記追加候補点を新たな注目点とすることを決定する注目点決定手段と、を備え、
前記注目点決定手段により追加候補点を新たな注目点とすることを決定し、その注目点に対応して前記追加候補点決定手段により追加候補点を決定し、その追加候補点を前記エッジ画素追加手段により2値エッジ画素とする一連の手順を所定回数だけ繰り返し行うことを特徴とする画像処理装置である。
請求項21に記載の発明は、請求項20に記載の画像処理装置において、
前記注目点決定手段は、2値エッジ画素の配置に基づいて、新たな注目点を決定することを特徴とする。
請求項22に記載の発明は、請求項19から21のいずれか一項に記載の画像処理装置において、
前記注目点選択手段は、前記初期2値エッジ画像データにおける2値エッジ画素の配置に基づいて、注目点を選択することを特徴とする。
請求項23に記載の発明は、請求項19から22のいずれか一項に記載の画像処理装置において、
前記初期エッジ画像作成手段は、前記多値エッジ画像データの信号値が第1の閾値以上である画素とそれ以外の画素とで2値化することにより初期2値エッジ画像データを作成することを特徴とする。
請求項24に記載の発明は、請求項19から23のいずれか一項に記載の画像処理装置において、
前記追加候補点決定手段は、前記注目点からの距離が所定範囲内にある2値エッジ画素の配置から追加候補点を決定することを特徴とする。
請求項25に記載の発明は、請求項19から24のいずれか一項に記載の画像処理装置において、
前記追加候補点決定手段は、前記多値エッジ画像データの信号値が第2の閾値以上である画素を追加候補点として決定することを特徴とする。
請求項26に記載の発明は、請求項25に記載の画像処理装置において、
前記第2の閾値は、前記多値エッジ画像データの特徴量に基づいて決定されることを特徴とする。
請求項27に記載の発明は、請求項19から26のいずれか一項に記載の画像処理装置において、
前記追加候補点決定手段は、前記注目点からの距離が所定範囲内にある2値エッジでない画素のうちで、前記多値エッジ画像データの信号値が所定順位以内の大きさである画素を追加候補点として決定することを特徴とする。
請求項28に記載の発明は、
元画像データから作成される多値エッジ画像データから初期2値エッジ画像データを作成する初期エッジ画像作成手段と、
前記初期2値エッジ画像データから注目点を少なくとも一つ選択する注目点選択手段と、
前記注目点を2値エッジでない画素とする注目点消去手段と、
前記注目点からの距離が所定範囲内にある2値エッジ画素から消去候補点を決定する消去候補点決定手段と、
前記消去候補点を2値エッジでない画素とする消去候補点消去手段と、を備えることを特徴とする画像処理装置である。
請求項29に記載の発明は、
元画像データから作成される多値エッジ画像データから初期2値エッジ画像データを作成する初期エッジ画像作成手段と、
前記初期2値エッジ画像データから注目点を少なくとも一つ選択する注目点選択手段と、
前記注目点からの距離が所定範囲内にある2値エッジ画素から消去候補点を決定する消去候補点決定手段と、
前記注目点を2値エッジでない画素とするエッジ画素消去手段と、
前記消去候補点を新たな注目点とすることを決定する注目点決定手段と、を備え、
前記注目点決定手段により消去候補点を新たな注目点とすることを決定し、その注目点に対応して前記消去候補点決定手段により消去候補点を決定し、その注目点を前記エッジ画素消去手段により2値エッジでない画素とする一連の手順を所定回数だけ繰り返し行うことを特徴とする画像処理装置である。
請求項30に記載の発明は、請求項29に記載の画像処理装置において、
前記注目点決定手段は、2値エッジ画素の配置に基づいて、新たな注目点を決定することを特徴とする。
請求項31に記載の発明は、請求項28から30のいずれか一項に記載の画像処理装置において、
前記注目点選択手段は、前記初期2値エッジ画像データにおけるエッジ画素の配置に基づいて、注目点を選択することを特徴とする。
請求項32に記載の発明は、請求項28から31のいずれか一項に記載の画像処理装置において、
前記初期エッジ画像作成手段は、前記多値エッジ画像データの信号値が第3の閾値以上である画素とそれ以外の画素とで2値化することにより初期2値エッジ画像データを作成することを特徴とする。
請求項33に記載の発明は、請求項28から32のいずれか一項に記載の画像処理装置において、
前記消去候補点決定手段は、前記注目点からの距離が所定範囲内にある2値エッジ画素の配置から消去候補点を決定することを特徴とする。
請求項34に記載の発明は、請求項28から33のいずれか一項に記載の画像処理装置において、
前記消去候補点決定手段は、前記多値エッジ画像データの信号値が第4の閾値以下である画素を追加候補点として決定することを特徴とする。
請求項35に記載の発明は、請求項34に記載の画像処理装置において、
前記第4の閾値は、前記多値エッジ画像データの特徴量に基づいて決定されることを特徴とする。
請求項36に記載の発明は、請求項19から35のいずれか一項に記載の画像処理装置において、
前記多値エッジ画像データは、前記元画像データのカラー画像を表すデジタル画像信号から算出される輝度値に基づいて作成されることを特徴とする。
請求項37に記載の発明は、
コンピュータに、
元画像データから作成される多値エッジ画像データから初期2値エッジ画像データを作成する初期エッジ画像作成機能と、
前記初期2値エッジ画像データから注目点を少なくとも一つ選択する注目点選択機能と、
前記注目点からの距離が所定範囲内にある2値エッジでない画素から追加候補点を決定する追加候補点決定機能と、
前記追加候補点を2値エッジ画素とするエッジ画素追加機能と、を実現させるための画像処理プログラムである。
請求項38に記載の発明は、
コンピュータに、
元画像データから作成される多値エッジ画像データから初期2値エッジ画像データを作成する初期エッジ画像作成機能と、
前記初期2値エッジ画像データから注目点を少なくとも一つ選択する注目点選択機能と、
前記注目点からの距離が所定範囲内にある2値エッジでない画素から追加候補点を決定する追加候補点決定機能と、
前記追加候補点を2値エッジ画素とするエッジ画素追加機能と、
前記追加候補点を新たな注目点とすることを決定する注目点決定機能と、を実現させ、
前記注目点決定機能により追加候補点を新たな注目点とすることを決定し、その注目点に対応して前記追加候補点決定機能により追加候補点を決定し、その追加候補点を前記エッジ画素追加機能により2値エッジ画素とする一連の手順を所定回数だけ繰り返し行うことを特徴とする画像処理プログラムである。
請求項39に記載の発明は、請求項38に記載の画像処理プログラムにおいて、
前記注目点決定機能は、2値エッジ画素の配置に基づいて、新たな注目点を決定することを特徴とする。
請求項40に記載の発明は、請求項37から39のいずれか一項に記載の画像処理プログラムにおいて、
前記注目点選択機能は、前記初期2値エッジ画像データにおける2値エッジ画素の配置に基づいて、注目点を選択することを特徴とする。
請求項41に記載の発明は、請求項37から40のいずれか一項に記載の画像処理プログラムにおいて、
前記初期エッジ画像作成機能は、前記多値エッジ画像データの信号値が第1の閾値以上である画素とそれ以外の画素とで2値化することにより初期2値エッジ画像データを作成することを特徴とする。
請求項42に記載の発明は、請求項37から41のいずれか一項に記載の画像処理プログラムにおいて、
前記追加候補点決定機能は、前記注目点からの距離が所定範囲内にある2値エッジ画素の配置から追加候補点を決定することを特徴とする。
請求項43に記載の発明は、請求項37から42のいずれか一項に記載の画像処理プログラムにおいて、
前記追加候補点決定機能は、前記多値エッジ画像データの信号値が第2の閾値以上である画素を追加候補点として決定することを特徴とする。
請求項44に記載の発明は、請求項43に記載の画像処理プログラムにおいて、
前記第2の閾値は、前記多値エッジ画像データの特徴量に基づいて決定されることを特徴とする。
請求項45に記載の発明は、請求項37から44のいずれか一項に記載の画像処理プログラムにおいて、
前記追加候補点決定機能は、前記注目点からの距離が所定範囲内にある2値エッジでない画素のうちで、前記多値エッジ画像データの信号値が所定順位以内の大きさである画素を追加候補点として決定することを特徴とする。
請求項46に記載の発明は、
コンピュータに、
元画像データから作成される多値エッジ画像データから初期2値エッジ画像データを作成する初期エッジ画像作成機能と、
前記初期2値エッジ画像データから注目点を少なくとも一つ選択する注目点選択機能と、
前記注目点を2値エッジでない画素とする注目点消去機能と、
前記注目点からの距離が所定範囲内にある2値エッジ画素から消去候補点を決定する消去候補点決定機能と、
前記消去候補点を2値エッジでない画素とする消去候補点消去機能と、を実現させるための画像処理プログラムである。
請求項47に記載の発明は、
コンピュータに、
元画像データから作成される多値エッジ画像データから初期2値エッジ画像データを作成する初期エッジ画像作成機能と、
前記初期2値エッジ画像データから注目点を少なくとも一つ選択する注目点選択機能と、
前記注目点からの距離が所定範囲内にある2値エッジ画素から消去候補点を決定する消去候補点決定機能と、
前記注目点を2値エッジでない画素とするエッジ画素消去機能と、
前記消去候補点を新たな注目点とすることを決定する注目点決定機能と、を実現させ、
前記注目点決定機能により消去候補点を新たな注目点とすることを決定し、その注目点に対応して前記消去候補点決定機能により消去候補点を決定し、その注目点を前記エッジ画素消去機能により2値エッジでない画素とする一連の手順を所定回数だけ繰り返し行うことを特徴とする画像処理プログラムである。
請求項48に記載の発明は、請求項47に記載の画像処理プログラムにおいて、
前記注目点決定機能は、2値エッジ画素の配置に基づいて、新たな注目点を決定することを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項46から48のいずれか一項に記載の画像処理プログラムにおいて、
前記注目点選択機能は、前記初期2値エッジ画像データにおけるエッジ画素の配置に基づいて、注目点を選択することを特徴とする。
請求項50に記載の発明は、請求項46から49のいずれか一項に記載の画像処理プログラムにおいて、
前記初期エッジ画像作成機能は、前記多値エッジ画像データの信号値が第3の閾値以上である画素とそれ以外の画素とで2値化することにより初期2値エッジ画像データを作成することを特徴とする。
請求項51に記載の発明は、請求項46から50のいずれか一項に記載の画像処理プログラムにおいて、
前記消去候補点決定機能は、前記注目点からの距離が所定範囲内にある2値エッジ画素の配置から消去候補点を決定することを特徴とする。
請求項52に記載の発明は、請求項46から51のいずれか一項に記載の画像処理プログラムにおいて、
前記消去候補点決定機能は、前記多値エッジ画像データの信号値が第4の閾値以下である画素を追加候補点として決定することを特徴とする。
請求項53に記載の発明は、請求項52に記載の画像処理プログラムにおいて、
前記第4の閾値は、前記多値エッジ画像データの特徴量に基づいて決定されることを特徴とする。
請求項54に記載の発明は、請求項37から53のいずれか一項に記載の画像処理プログラムにおいて、
前記多値エッジ画像データは、前記元画像データのカラー画像を表すデジタル画像信号から算出される輝度値に基づいて作成されることを特徴とする。
請求項1、19又は37に記載の発明によれば、初期2値エッジ画像データのエッジ画素からの距離が所定範囲内にある2値エッジでない画素を追加の2値エッジ画素とすることで、注目点近傍で2値エッジの抜けがある画素をエッジ画素とすることができ、元画像データ中に存在する抽出すべき画像エッジを精度良く抽出できる。
請求項2、20又は38に記載の発明によれば、追加候補点を新たな注目点とすることを決定し、新たな注目点から追加候補点を決定し、追加候補点をエッジ画素とする手順を所定回数繰り返すことでエッジの修復を行い、適切な2値エッジ画素を追加することができ、元画像データ中に存在する抽出すべき画像エッジを精度良く抽出できる。
請求項3、21又は39に記載の発明によれば、追加候補点周辺の2値エッジ画素の配置に基づいて新たな注目点を限定することで、適切なエッジ画素だけ修復を行うことができ、処理時間を短縮できる。
請求項4、22又は40に記載の発明によれば、初期2値エッジ画像データのエッジ画素の配置に基づいて注目点を限定することで、適切なエッジ画素だけ修復を行うことができ、処理時間を短縮できる。
請求項5、23又41に記載の発明によれば、第1の閾値を用いることにより、エッジ画素を追加するための適切な初期2値エッジ画像データを作成できる。
請求項6、24又は42に記載の発明によれば、注目点からの距離が所定範囲内にある2値エッジ画素の配置に基づいて、追加候補点を限定することで、適切なエッジ画素だけ修復を行うことができ、処理時間を短縮できる。
請求項7、25又は43に記載の発明によれば、第2の閾値を用いることにより、エッジ画素として追加するための適切な追加候補点を決定できる。
請求項8、26又は44に記載の発明によれば、多値エッジ画像データの画像サイズなどの特徴量に基づいて、適切な第2の閾値を決定することができる。
請求項9、27又は45に記載の発明によれば、注目点からの距離が所定範囲内にある2値エッジでない画素のうちで、多値エッジ画像データの信号値が所定順位以内の大きさである画素を追加候補点として決定し、追加候補点を限定することで、適切なエッジ画素だけ修復を行うことができ、処理時間を短縮できる。
請求項10、28又は46に記載の発明によれば、初期2値エッジ画像データのエッジ画素からの距離が所定範囲内にある2値エッジ画素を2値エッジでない画素とすることで、注目点近傍で過多の2値エッジ画素を2値エッジでない画素とすることができ、元画像データ中に存在する抽出すべき画像エッジを精度良く抽出できる。
請求項11、29又は47に記載の発明によれば、消去候補点を新たな注目点とすることを決定し、新たな注目点から消去候補点を決定し、注目点を2値エッジでない画素とする手順を繰り返すことでエッジの修復を行い、不適切なエッジ画素を2値エッジでない画素とすることができ、元画像データ中に存在する抽出すべき画像エッジを精度良く抽出できる。
請求項12、30又は48に記載の発明によれば、消去候補点周辺の2値エッジ画素の配置に基づいて新たな注目点を限定することで、不適切な2値エッジ画素だけ2値エッジでない画素とすることができ、処理時間を短縮できる。
請求項13、31又は49に記載の発明によれば、初期2値エッジ画像データのエッジ画素の配置に基づいて注目点を限定することで、不適切な2値エッジ画素だけ2値エッジでない画素とすることができ、処理時間を短縮できる。
請求項14、32又は50に記載の発明によれば、第3の閾値を用いることにより、エッジ画素を2値エッジでない画素とするための適切な初期2値エッジ画像データを作成できる。
請求項15、33又は51に記載の発明によれば、注目点からの距離が所定範囲内にある2値エッジ画素の配置に基づいて、消去候補点を限定することで、不適切な2値エッジ画素だけ2値エッジでない画素とすることができ、処理時間を短縮できる。
請求項16、34又は52に記載の発明によれば、第4の閾値を用いることにより、2値エッジでない画素とするための適切な消去候補点を決定できる。
請求項17、35又は53に記載の発明によれば、多値エッジ画像データの画像サイズなどの特徴量に基づいて、適切な第4の閾値を決定することができる。
請求項18、36又は54に記載の発明によれば、元画像データのカラー画像を表すデジタル画像信号から算出される輝度値に基づいて適切な多値エッジ画像データを作成できる。
以下、添付図を参照して本発明に係る第1及び第2の実施の形態を順に詳細に説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
(第1の実施の形態)
図1〜図8を参照して、本発明に係る第1の実施の形態を説明する。
〈画像処理装置1の外観構成〉
まず、図1を参照して画像処理装置1の外観構成を説明する。
画像処理装置1は、図1に示すように、筐体2の一側面に、感光材料を装填するためのマガジン装填部3が設けられている。筐体2の内側には、感光材料に露光する露光処理部4と、露光された感光材料を現像処理して乾燥し、プリントを作成するためのプリント作成部5とが設けられている。筐体2の他側面には、プリント作成部5で作成されたプリントを排出するためのトレー6が設けられている。
また、筐体2の上部には、表示装置としてのCRT8と、透過原稿を読み込む装置であるフィルムスキャナ部9と、反射原稿入力装置10と、操作部11とが設けられている。更に、筐体2には、各種デジタル記録媒体に記録された画像を読み取る画像読込部14、各種デジタル記録媒体に画像信号を書き込む(出力)画像書込部15が設けられている。また、筐体2の内部には、画像処理装置1を構成する各部を統括的に制御する制御部7が設けられている。
画像読込部14には、PCカード用アダプタ14a、FD用アダプタ14bが設けられ、PCカード13aやFD13bが差し込み可能になっている。
画像書込部15には、FD用アダプタ15a、MO(Magneto-Optical)用アダプタ15b、光ディスク用アダプタ15cが設けられ、それぞれ、FD16a、MO16b、光ディスク16cが差し込み可能になっている。光ディスク16cとしては、CD−R、DVD−R(Digital Versatile Disk-Recordable)、DVD−RW(DVD-ReWritable)等がある。
なお、図1では、操作部11、CRT8、フィルムスキャナ部9、反射原稿入力装置10、画像読込部14が、筐体2に一体的に設けられた構成となっているが、これらのうち少なくとも1つを別体として設けた構成であってもよい。
なお、図1に示した画像処理装置1では、感光材料に露光して現像してプリントを作成するものが例示されているが、プリント作成方式はこれに限定されず、例えば、インクジェット方式、電子写真方式、感熱方式、昇華方式等の方式を用いてもよい。
〈画像処理装置1の内部構成〉
次に、図2を参照して、画像処理装置1の内部構造を説明する。画像処理装置1は、図2に示すように、制御部7と、露光処理部4と、プリント作成部5と、フィルムスキャナ部9と、反射原稿入力装置10と、画像読込部14と、通信手段(入力)32と、画像書込部15と、データ蓄積手段71と、操作部11と、CRT8と、通信手段(出力)33と、を備える。
露光処理部4は、感光材料に画像の露光を行い、この感光材料をプリント作成部5に出力する。プリント作成部5は、露光された感光材料を現像処理して乾燥し、プリントP1、P2、P3を作成する。
制御部7は、マイクロコンピュータにより構成され、ROM(Read Only Memory)と、CPU(Central Processing Unit)と、RAM(Random Access Memory)(ともに図示略)と、を備えて構成され、ROMから読み出される画像処理プログラム等の各種制御プログラムがRAMに展開され、RAM内の各種プログラムと、CPUとの協働により、画像処理装置1を構成する各部の動作を統括的に制御する。
制御部7は、画像処理部70を有し、操作部11からの入力信号(指令情報)に基づいて、フィルムスキャナ部9、反射原稿入力装置10、画像読込部14、外部機器から通信手段(入力)32から入力された各画像データに対して露光用の画像データを形成し、露光処理部4に出力する。画像処理部70については後に詳述する。
フィルムスキャナ部9は、アナログカメラにより撮像された現像済みのネガフィルムNやリバーサルフィルム等の透過原稿に記録された画像を読み取る。
反射原稿入力装置10は、図示しないフラットベットスキャナにより、プリントP(写真プリント、書画、各種の印刷物)に形成された画像を読み取る。
操作部11は、情報入力手段12を有する。情報入力手段12は、例えば、タッチパネル等により構成されており、情報入力手段12の押下信号を入力信号として制御部7に出力する。なお、操作部11は、キーボードやマウス等を備えて構成されるようであってもよい。CRT8は、制御部7から入力された表示制御信号に従って画像等を表示する。
画像読込部14は、画像転送手段30を有し、PCカード13aやFD13bに記録された画像を読み出して制御部7に転送する。画像転送手段30は、PCカード用アダプタ14a、FD用アダプタ14b等を有する。
画像読込部14は、PCカード用アダプタ14aに差し込まれたPCカード13aや、FD用アダプタ14bに差し込まれたFD13bに記録された画像データを読み出し、当該読み出した画像データを画像転送手段30を用いて制御部7に転送する。
画像書込部15は、画像搬送部31を備え、画像搬送部31は、FD用アダプタ15a、MO用アダプタ15b、光ディスク用アダプタ15c等を備える。画像書込部15は、制御部7から入力される書込信号に従って、FD用アダプタ15aに差し込まれたFD16a、MO用アダプタ15bに差し込まれたMO16b、光ディスク用アダプタ15cに差し込まれた光ディスク16cに対し各種データを書き込む。
通信手段(入力)32は、画像処理装置1が設置された施設内の別のコンピュータやインターネット等を介した遠方のコンピュータから画像データや各種コマンド等を受信する。
通信手段(出力)33は、画像データや注文情報等を、画像処理装置1が設置された施設内の他のコンピュータや、インターネット等を介した遠方のコンピュータに対して送信する。
データ蓄積手段71は、画像データや注文情報(どの駒の画像から何枚プリントを作成するかの情報、プリントサイズの情報等)等のデータを格納する。
〈画像処理部70の構成〉
次に、図3を参照して画像処理部70の構成を説明する。画像処理部70は、図3に示すように、フィルムスキャンデータ処理部701と、反射原稿スキャンデータ処理部702と、画像データ書式解読処理部703と、初期エッジ画像作成手段、注目点選択手段、追加候補点決定手段、エッジ画素追加手段及び注目点決定手段としての画像調整処理部704と、CRT固有処理部705と、プリンタ固有処理部706と、プリンタ固有処理部707と、画像データ書式作成処理部708と、を備える。
フィルムスキャンデータ処理部701は、フィルムスキャナ部9から入力された画像データに対し、フィルムスキャナ部9に固有の校正操作、ネガ原稿の場合のネガポジ反転、グレーバランス調整、コントラスト調整等を施し、画像調整処理部704に出力する。また、フィルムスキャンデータ処理部701は、フィルムサイズ、ネガポジ種別、フィルムに光学的又は磁気的に記録されたISO(International Organization for Standardization)感度、メーカー名、主要被写体に関わる情報、撮影条件に関する情報(例えばAPS(Advanced Photo System)の記載情報内容)等も併せて画像調整処理部704に出力する。
反射原稿スキャンデータ処理部702は、反射原稿入力装置10から入力された画像データに対し、反射原稿入力装置10に固有の校正操作、ネガ原稿の場合のネガポジ反転、グレーバランス調整、コントラスト調整等を施し、画像調整処理部704に出力する。
画像データ書式解読処理部703は、画像転送手段30や通信手段(入力)32から入力された画像データのデータ書式に従って、圧縮符号の復元、色データの表現方法の変換等を行い、画像調整処理部704に出力する。
画像調整処理部704は、フィルムスキャナ部9、反射原稿入力装置10、画像転送手段30、通信手段(入力)32から入力された画像データに対し、各種画像処理を施す。特に、画像調整処理部704は、図4及び図5のフローチャートに示す画像処理を実行する。
また、画像調整処理部704は、上記画像処理済みの画像データを、CRT固有処理部705、プリンタ固有処理部706、プリンタ固有処理部707、画像データ書式作成処理部708、データ蓄積手段71に出力する。
CRT固有処理部705は、画像調整処理部704から入力された画像データに対して、画素数変更、カラーマッチング等の処理を施し、各種表示情報とともにCRT8に出力する。
プリンタ固有処理部706は、画像調整処理部704から入力された画像処理済みの画像データに対して、プリンタ固有の校正処理、カラーマッチング、画素数変更等を行い、露光処理部4に出力する。
本実施の形態の画像処理装置1に、インクジェットプリンタ等の外部プリンタ34に応じたプリンタ固有処理部707が設けられている。このプリンタ固有処理部707は、画像調整処理部704から入力された画像データに対して、プリンタ固有の適正な校正処理、カラーマッチング、画素数変更等を行う。
画像データ書式作成処理部708は、画像調整処理部704から入力された画像に対して、JPEG(Joint Photographic Experts Group)、TIFF(Tagged Image File Format)、Exif(Exchangeable image file format)等に代表される各種の汎用画像フォーマットへの変換を行い、画像搬送部31や通信手段(出力)33に出力する。
なお、制御部7の上記各部(例えば、フィルムスキャンデータ処理部701、反射原稿スキャンデータ処理部702、画像データ書式解読処理部703、画像調整処理部704、CRT固有処理部705、プリンタ固有処理部706及び707、画像データ書式作成処理部708等)は、必ずしも物理的に独立したデバイスとして実現される必要はなく、制御部7が具備するCPUにより処理されるプログラムが有する機能を表したものであってもよい。また、画像処理装置1は、上述の内容に限定されるものではなく、デジタルフォトプリンタ、プリンタドライバ、各種の画像処理ソフトのプラグイン等、種々の形態に適用することができる。
次に、図4〜図8を参照して、画像処理装置1において実行される画像処理を説明する。図4に、画像処理を示す。図5に、図4の画像処理内の第1の画像エッジ抽出処理を示す。図6に、注目点X0の配置条件の具体例を示し、(a)にエッジ画素が8連接単純端点である配置条件の一例を示し、(b)にエッジ画素が8連接単純端点である配置条件の他の一例を示し、(c)にエッジ画素が8連接凸点且つ4連接単純端点である配置条件の一例を示し、(d)にエッジ画素が8連接凸点且つ4連接単純端点である配置条件の他の一例を示す。
図7に、追加候補点X1の配置条件の具体例を示し、(a)に注目点X0が8連接単純端点である配置条件の一例を示し、(b)に注目点X0が8連接単純端点である配置条件の他の一例を示し、(c)に注目点X0が8連接凸点且つ4連接単純端点に含まれる配置条件の一例を示し、(d)にエッジ画素が8連接凸点且つ4連接単純端点に含まれる配置条件の他の一例を示す。図8に、2値エッジ画像データのイメージを示し、(a)にエッジ抽出閾値T1による初期2値エッジ画像データF1のイメージを示し、(b)にエッジ抽出閾値T2による2値エッジ画像データF2のイメージを示し、(c)に第1の画像エッジ抽出処理による2値エッジ画像データF3のイメージを示す。
画像処理は、画像処理対象の入力画像データ(元画像データとする)から画像エッジを抽出し、その画像エッジ内の顔領域を特定し、その顔領域に所定の画像処理を施す処理である。例えば、フィルムスキャナ部9、反射原稿入力装置10、画像転送手段30、通信手段(入力)32等を介して複数画素からなる元画像データが画像調整処理部704に入力開始されたことをトリガとして、画像調整処理部704において、図示しない内部CPUと、図示しない内部ROMから読み出されて図示しない内部RAMに格納された画像処理プログラムとの協働で、画像処理が実行される。
図4に示すように、まず、フィルムスキャナ部9、反射原稿入力装置10、画像転送手段30、通信手段(入力)32等を介して元画像データが取得される(ステップS1)。そして、画像エッジ抽出処理が実行され、元画像データから画像エッジが抽出される(ステップS2)。そして、抽出された画像エッジ内から単純領域拡張法により人物の肌色を示す複数の肌色領域が抽出される(ステップS3)。
そして、ステップS3において抽出された全ての肌色領域について、顔画像であるか否かが判別される(ステップS4)。抽出された肌色領域が顔であるか否かを判別する方法は、ニューロネットワークや,パターンマッチングを用いたもの等の公知の判別方法が利用可能である。そして、ステップS4の判別結果に基づいて、顔領域が特定される(ステップS5)。例えば、全肌色領域のうち、最も顔に近い肌色領域が1つ特定される。
そして、元画像データに対して、ステップS5において特定された顔領域の情報に基づいた所定の画像処理が施され(ステップS6)、画像処理が終了される。顔領域の情報に基づいた所定の画像処理としては、例えば顔領域の平均輝度を算出し、適正な輝度になるようにする階調変換処理や、顔領域の色を適正な色に変換するカラー調整処理などの公知の画像処理を施すことで好ましい画質に改善することが可能である。
ここで、図5を参照して、ステップS2の画像エッジ抽出処理を詳細に説明する。本実施の形態においては、第1の画像エッジ抽出処理として説明する。図5に示すように、ステップS1の処理の後、元画像データから多値エッジ画像データが作成される(ステップS20)。
ここで、画像エッジとは、画像データ内のエッジ画素の集まりとする。多値エッジ画像データとは、生のエッジ強度を示す画像の画像データである。また、多値エッジ画像データは、複数の異なる閾値によりエッジの値を多値化した画像データとしてもよい。
多値エッジ画像データは、カラー画像を表すデジタル画像信号としての元画像データから算出される輝度値より作成されることが好ましい。この場合、ラプラシアンフィルタやソーベルフィルタを用いてもよいが、好ましくは二項ウェーブレット変換によって得られる高周波成分を用いた方がよい。
そして、作成された多値エッジ画像データから、予め設定されたエッジ抽出閾値T1により、多値エッジ画像データから初期2値エッジ画像データが作成される(ステップS21)。2値エッジ画像データとは、1つの閾値により抽出された2値エッジ画素と、エッジ画素でない画素とからなる2値の画像データであるものとする。エッジ抽出閾値T1は、例えば、抽出するエッジ画素が適切な数より少なくなるような値とする。エッジ抽出閾値T1は、予め設定された値を用いてもよいが、多値エッジ画像データの特徴量としての画像サイズに応じて決められてもよい。以下、特に断らない限り、エッジ画素とは、2値エッジ画素を示すものとする。
そして、初期2値エッジ画像データに未選択の注目点(注目画素)があるか否かが判別される(ステップS22)。注目点は、初期2値エッジ画像データ上のエッジ画素とすることが好ましい。注目点をエッジ画素とする場合は、エッジ画素としない場合に比べて注目点が少なくてすむため、計算量が少なくなり、処理スピードを高めることができるためである。また、注目点があるか否かの選択は、例えば、初期2値エッジ画像データ上の全画素を所定方向に順に走査していき、注目点の条件を満たす画素が走査されたか否かにより判別される。
また、注目点は、エッジ画素の配置に基づいて選択される。エッジ画素の配置とは、初期2値エッジ画像データにおいて、中心画素(ここでは注目点)に対するその8近傍の2値エッジ画素の配置である。その8近傍画素の配置から中心画素(注目点)の種類を分類し(著者 鳥脇純一郎、編集 辻井重男、「画像理解のためのディジタル画像処理(II)」、初版、昭晃堂、1988月4月30日、参照)、その画素のうち、ある種類のものだけを注目点とする。
例えば、エッジ画素が8連接単純端点、又は8連接凸点且つ4連接単純端点である未選択の中心画素を注目点とすることが好ましい。ステップS22においては、例えば、図6(a)及び(b)に示すような8連接単純端点や、図6(c)及び(d)に示す8連接凸点且つ4連接単純端点となるエッジ画素を有する注目点X0があるか否かが判別される。
未選択の注目点がある場合(ステップS22;YES)、未選択の注目点が1点選択される(ステップS23)。そして、ステップS23において選択された注目点又はステップS26において決定された新注目点に対応する追加候補点(追加候補画素)があるか否かが判別される(ステップS24)。ステップS24においては、多値エッジ画像データの信号値がエッジ抽出閾値T2以上で、現在の2値エッジ画像データにおいて2値エッジ画素でなく、エッジ画素の配置条件を満たし、注目点又は新注目点に隣接する画素を追加候補点とする。現在の2値エッジ画像データとは、初期2値エッジ画像データにおいて現在までにエッジ画素が追加されている2値エッジ画像データである。エッジ画素の配置条件とは、注目点と同様に、現在の2値エッジ画像データにおいて、中心画素(ここでは追加候補点)に対するその8近傍の2値エッジ画素の配置である。その8近傍画素の配置から中心画素(追加候補点)の種類を分類し、その画素のうち、ある種類のものだけを追加候補点とする。また、前記エッジ画素の配置条件は、注目点又は新注目点を中心として、所定範囲内のエッジ画素の配置条件としてもよい。
また、エッジ画素の配置条件は、追加候補点自体が次の注目点になりうる条件とするのが好ましい。エッジ画素の配置条件は、例えば、その追加候補点がエッジ画素となった時に、8連接単純端点、または8連接凸点且つ4連接単純端点となるようなエッジ画素の配置が好ましい。例えば、図7(a)又は(b)に示すように、追加候補点X1がエッジ画素になった時に、8連接単純端点となるようなエッジ画素の配置や、図7(c)又は(d)に示すように、追加候補点X1がエッジ画素になった時に、8連接凸点且つ4連接単純端点となるエッジ画素の配置である。
また、エッジ抽出閾値T2は、エッジ抽出閾値T1より小さくなければならない。エッジ抽出閾値T2は、エッジ抽出閾値T1と同様に、予め設定された値を用いてもよいが、多値エッジ画像データの特徴量としての画像サイズに応じて決められてもよい。
追加候補点がある場合(ステップS24;YES)、追加候補点が決定される(ステップS25)。そして、ステップS25において決定された追加候補点がエッジ画素とされ、新注目点とすることが決定される(ステップS26)。そして、変数Mが所定値M1以上であるか否かが判別される(ステップS27)。変数Mは、1つの注目点に対して新注目点をエッジ画素としていくつ連結されたかを示す変数であり、例えば、初期値を0として、画像調整処理部704内のRAMに格納される。
所定値M1は、エッジ画素が適切な画素数だけ連結されるように設定されるのが好ましい。所定値M1は、予め決められた値としてもよいが、多値エッジ画像データの特徴量としての画像サイズに応じて決められる方がより好ましい。画像サイズが大きくなるにつれて、抜けているエッジの長さも大きくなるからである。また、追加候補点を新注目点とする処理は、注目点の走査方向と逆方向に追加候補点を追加する(エッジ修復を行う)場合だけでもよい。
変数Mが所定値M1以上でない場合(ステップS27;NO)、変数Mに1が加算され(ステップS28)、ステップS24に移行される。変数Mが所定値M1以上である場合(ステップS27;YES)、変数Mが0にされ(ステップS29)、ステップS22に移行される。追加候補点がない場合(ステップS24;NO)、ステップS29に移行される。未選択の注目点がない場合(ステップS22;NO)、第1の画像エッジ抽出処理が終了され、ステップS3に移行される。
第1の画像エッジ抽出処理により、例えば、ステップS21において、エッジ抽出閾値T1を用いて、図8(a)に示すようなイメージの初期2値エッジ画像データF1が得られ、エッジ画素として適切なものが抜けているものとする。また、ステップS24で用いたエッジ抽出閾値T2より大きい値のエッジ画像は、図8(b)に示すようなイメージの2値エッジ画像データF2となり、エッジ画素として不適切なものまで含まれている。そして、このようなエッジ抽出閾値T1,T2を用いる第1の画像エッジ抽出処理により、図8(c)に示すようなイメージの2値エッジ画像データF3が得られる。2値エッジ画像データF3は、2値エッジ画像データF1に、エッジ抽出閾値T2より大きく且つステップS22における注目点の条件及びステップS24における追加候補点の条件を満たすエッジ画素が追加され、適切な画像エッジ(エッジ画素)を含む画像データとなる。
以上、本実施の形態によれば、注目点を選択して追加候補点を決定してエッジ画素にし、また、追加候補点を新注目点とすることを決定し、新注目点から追加候補点を決定し、追加候補点をエッジ画素とする手順を所定回数繰り返すことで、エッジの修復を行い、適正な2値エッジ画素を追加することができ、元画像データ中に存在する抽出すべき画像エッジを精度良く抽出できる。
また、追加候補画素をエッジ画素とするとき、8連接単純端点、又は8連接凸点且つ4連接単純端点となるような追加候補点を決定して新注目点を限定することで、適切なエッジ画素だけ修復を行うことができ、処理時間を短縮できる。
また、初期2値エッジ画像データのエッジ画素から8連接単純端点、又は8連接凸点且つ4連接単純端点に位置する注目点を選択して注目点を限定することで、適切なエッジ画素だけ修復を行うことができ、処理時間を短縮できる。
また、エッジ抽出閾値T1を用いることにより、エッジ画素を追加するための適切な初期2値エッジ画像データを作成できる。
また、エッジ抽出閾値T2を用いることにより、エッジ画素として追加するための適切な追加候補点を決定できる。
(第2の実施の形態)
図9〜図12を参照して、本発明に係る第2の実施の形態を説明する。本実施の形態は、第1の実施の形態の画像処理におけるステップS2の画像エッジ抽出処理を、第2の画像エッジ抽出処理としたものであり、また、装置構成も第1の実施の形態の画像処理装置1を用いる。よって、説明の重複を避けるため、主に第1の実施の形態と異なる部分について説明する。
図9に、図4の画像処理内の第2の画像エッジ抽出処理を示す。図10に、注目点X0の配置条件の具体例を示し、(a)にエッジ画素が8連接単純端点である配置条件の一例を示し、(b)にエッジ画素が8連接単純端点である配置条件の他の一例を示す。図11に、消去候補点X1の配置条件の具体例を示し、(a)に注目点X0が8連接単純端点である配置条件の一例を示し、(b)に注目点X0が8連接単純端点である配置条件の他の一例を示す。図12に、エッジ画像データのイメージを示し、(a)にエッジ抽出閾値T3による初期2値エッジ画像データF4のイメージを示し、(b)にエッジ抽出閾値T4による2値エッジ画像データF5のイメージを示し、(c)に第2の画像エッジ抽出処理による2値エッジ画像データF6のイメージを示す。
図4に示す画像処理装置1の画像調整処理部704において実行される画像処理のステップS2の画像エッジ抽出処理としての第2の画像エッジ抽出処理を詳細に説明する。本実施の形態において、画像調整処理部704は、初期エッジ画像作成手段、注目点選択手段、消去候補点決定手段、注目点消去手段、消去候補点消去手段、エッジ画素消去手段及び注目点決定手段としての機能を有する。第1の実施の形態における第1の画像エッジ抽出処理は、初期2値エッジ画像データのエッジ画素を増やしていくことにより適切な画像エッジを得る処理であったが、第2の画像エッジ抽出処理は、初期2値エッジ画像データのエッジ画素を減らしていくことにより適切な画像エッジを得る処理である。
図9に示すように、先ず、ステップS1の処理の後、元画像データから多値エッジ画像データが作成される(ステップS30)。そして、作成された多値エッジ画像データから、予め設定されたエッジ抽出閾値T3により、多値エッジ画像データから初期2値エッジ画像データが作成される(ステップS31)。エッジ抽出閾値T3は、抽出するエッジ画素が適切な数より多くなるような値とする。例えば、エッジ抽出閾値T3は、第1の実施の形態におけるエッジ抽出閾値T1よりも小さな値とする。エッジ抽出閾値T3は、予め設定された値を用いてもよいが、多値エッジ画像データの特徴量としての画像サイズに応じて決められてもよい。
そして、初期2値エッジ画像データに未選択の注目点があるか否かが判別される(ステップS32)。注目点は、初期2値エッジ画像データ上のエッジ画素である。また、注目点は、エッジ画素の配置に基づいて選択される。エッジ画素の配置とは、初期2値エッジ画像データにおいて、中心画素(ここでは注目点)に対するその8近傍の2値エッジ画素の配置である。その8近傍画素の配置から中心画素(注目点)の種類を分類し、その画素のうち、ある種類のものだけを注目点とする。例えば、エッジ画素が8連接単純端点である未選択の中心画素を注目点とするのが好ましい。ステップS32では、例えば、図10(a)及び(b)に示すような8連接単純端点となるエッジ画素を有する、エッジ画素である注目点X0があるか否かが判別される。
未選択の注目点がある場合(ステップS32;YES)、未選択の注目点が1点選択される(ステップS33)。そして、ステップS33において選択された注目点又はステップS36において設定された新注目点に対応する消去候補点(消去候補画素)があるか否かが判別される(ステップS34)。ステップS34においては、多値エッジ画像データの信号値がエッジ抽出閾値T4以下で、現在の2値エッジ画像データにおいて2値エッジ画素であり、エッジ画素の配置条件を満たし、注目点又は新注目点に隣接する画素を消去候補点とする。現在の2値エッジ画像データとは、初期2値エッジ画像データにおいて現在までにエッジ画素が消去されている2値エッジ画像データである。エッジ画素の配置条件とは、注目点と同様に、現在の2値エッジ画像データにおいて、中心画素(ここでは消去候補点)に対するその8近傍の2値エッジ画素の配置である。その8近傍画素の配置から中心画素(消去候補点)の種類を分類し、その画素のうち、ある種類のものだけを注目点とする。また、前記エッジ画素の配置条件は、注目点又は新注目点を中心として、所定範囲内のエッジ画素の配置条件としてもよい。
エッジ画素の配置条件は、消去候補点自体が次の注目点になりうる条件とするのが好ましい。エッジ画素の配置条件は、例えば、その消去候補点を中心として、現在の注目点(又は新注目点)をエッジでない画素とした場合に、8連接単純端点となるエッジ画素が存在することが好ましい。ステップS34においては、例えば、図11(a)又は(b)に示すように、エッジ画素でない注目点X0近傍において8連接単純端点となるような消去候補点X1があるか否かが判別される。
また、エッジ抽出閾値T4は、エッジ抽出閾値T3より大きくなければならない。エッジ抽出閾値T4は、エッジ抽出閾値T3と同様に、予め設定された値を用いてもよいが、多値エッジ画像データの特徴量としての画像サイズに応じて決められてもよい。
消去候補点がある場合(ステップS34;YES)、消去候補点の1つが決定される(ステップS35)。そして、ステップS32において選択された注目点又はこのステップS36において決定された新注目点がエッジでない画素とされ、消去候補点が新注目点にすることに決定される(ステップS36)。そして、変数Mが所定値M2以上であるか否かが判別される(ステップS37)。変数Mは、1つの注目点に対して新注目点をいくつ連結して消去されたかを示す変数であり、例えば、初期値を0として、画像調整処理部704内のRAMに格納される。
所定値M2は、エッジ画素が適切な画素数だけ連結して消去されるように設定されるのが好ましい。所定値M2は、予め決められた値としてもよいが、多値エッジ画像データの特徴量としての画像サイズに応じて決められる方がより好ましい。画像サイズが大きくなるにつれて、不必要なエッジの長さも大きくなるからである。
変数Mが所定値M2以上でない場合(ステップS37;NO)、変数Mに1が加算され(ステップS38)、ステップS34に移行される。変数Mが所定値M2以上である場合(ステップS37;YES)、変数Mが0にされ(ステップS39)、ステップS32に移行される。消去候補点がない場合(ステップS34;NO)、ステップS39に移行される。未選択の注目点がない場合(ステップS32;NO)、第2の画像エッジ抽出処理が終了され、ステップS3に移行される。
第2の画像エッジ抽出処理により、例えば、ステップS31において、エッジ抽出閾値T3を用いて、図12(a)に示すようなイメージの初期2値エッジ画像データF4が得られ、エッジ画素として不適切なものが含まれているものとする。また、ステップS24で用いたエッジ抽出閾値T4より大きい値のエッジ画像は、図12(b)に示すようなイメージの2値エッジ画像データF5となり、エッジ画素として適切なものが抜けている。そして、このようなエッジ抽出閾値T3,T4を用いる第2の画像エッジ抽出処理により、図12(c)に示すようなイメージの2値エッジ画像データF6が得られる。2値エッジ画像データF6は、2値エッジ画像データF4から、エッジ抽出閾値T4より小さく且つステップS32における注目点の条件及びステップS34における消去候補点の条件を満たすエッジ画素が消去され、適切な画像エッジ(エッジ画素)を含む画像データとなる。
以上、本実施の形態によれば、注目点を選択して消去候補点を決定して2値エッジでない画素にし、また、消去候補点を新たな注目点とすることを決定し、新たな注目点から消去候補点を決定し、新注目点を2値エッジでない画素とする手順を所定回数繰り返すことで、エッジの修復を行い、不適切なエッジ画素を2値エッジでない画素とすることができ、元画像データ中に存在する抽出すべき画像エッジを精度良く抽出できる。
また、エッジ画素でない注目点近傍において8連接単純端点となるような消去候補点を決定して新注目点を限定することで、不適切なエッジ画素だけ2値エッジでない画素とすることができ、処理時間を短縮できる。
また、初期2値エッジ画像データのエッジ画素が8連接単純端点に位置する注目点を選択して注目点を限定することで、不適切なエッジ画素だけ2値エッジでない画素とすることができ、処理時間を短縮できる。
また、エッジ抽出閾値T3を用いることにより、エッジ画素を2値エッジでない画素とするための適切な初期2値エッジ画像データを作成できる。
また、エッジ抽出閾値T4を用いることにより、2値エッジでない画素とするための適切な消去候補点を決定できる。
なお、第1の実施の形態においては、追加候補点がエッジ画素となった時に、8連接単純端点、または8連接凸点且つ4連接単純端点となるような追加候補点を決定する構成を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、注目点又は新注目点からの距離が所定範囲内にある2値エッジでない画素から追加候補点を決定する構成としてもよい。また、第2の実施の形態においては、エッジ画素でない注目点近傍において8連接単純端点となるような消去候補点を決定する構成を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、注目点又は新注目点からの距離が所定範囲内にある2値エッジ画素から消去候補点を決定する構成としてもよい。上記所定範囲内とは、8隣接近傍内であることがより好ましい。
また、第1の実施の形態においては、追加候補点が決定されるごとに、その追加候補点がエッジ画素にされたが、これに限定されるものではなく、全ての追加候補点が決定された後に、その追加候補点がエッジ画素にされる構成としてもよい。また、第2の実施の形態においては、消去候補点が決定されるごとに、その消去候補点に対応する注目点又は新注目点が消去されたが、これに限定されるものではなく、全ての消去候補点が決定された後に、その消去候補点に対応する注目点又は新注目点が消去される構成としてもよい。
また、第1の実施の形態においては、1つの注目点又は新注目点に対して、追加候補点が複数ある構成としてもよい。また、第2の実施の形態においては、1つの注目点又は新注目点に対して、消去候補点が複数ある構成としてもよい。
また、第1の実施の形態において、追加候補点を決定する際に、注目点又は新注目点から所定範囲内にある2値エッジでない画素の中で、多値エッジ画像データの信号値が所定順位以内の大きさである画素を追加候補点として決定することとしてもよい。所定順位は、予め決められた順位でよい。この構成によれば、より適切に画像エッジの抽出を行うことができる。
また、上記各実施の形態においては、第1及び第2の画像エッジ抽出処理を別々に行う構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、初期2値エッジ画像データを作成するエッジ抽出閾値をユーザが操作部11を介して入力し、そのエッジ抽出閾値に基づく初期2値エッジ画像データが作成されてCRT8に表示され、適切なエッジ画素を追加する画像エッジ抽出処理と、不適切なエッジ画素をエッジでない画素とする画像エッジ抽出処理とのいずれを実行するかをユーザが操作部11を介して入力し、その入力に基づく画像エッジ抽出処理が実行される構成としてもよい。
また、上記各実施の形態では、画像エッジ抽出処理を顔領域(輪郭)抽出のために用いているが、これに限定されるものではなく、その他の画像処理に用いる画像エッジの抽出に適用してもよい。
また、上記各実施の形態における記述は、本発明に係る画像処理方法、画像処理装置及び画像処理プログラムの一例を示すものであるが、これに限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
本発明に係る実施の形態の画像処理装置1の外観構成を示す斜視図である。 画像処理装置1の内部構造を示すブロック図である。 図2に示す画像処理部70の内部構成を主に示すブロック図である。 画像処理を示すフローチャートである。 図4の画像処理内の第1の画像エッジ抽出処理を示すフローチャートである。 注目点X0の配置条件の具体例を示す図であり、(a)はエッジ画素が8連接単純端点である配置条件の一例を示す図であり、(b)はエッジ画素が8連接単純端点である配置条件の他の一例を示す図であり、(c)はエッジ画素が8連接凸点且つ4連接単純端点である配置条件の一例を示す図であり、(d)はエッジ画素が8連接凸点且つ4連接単純端点である配置条件の他の一例を示す図である。 追加候補点X1の配置条件の具体例を示す図であり、(a)は注目点X0が8連接単純端点である配置条件の一例を示す図であり、(b)は注目点X0が8連接単純端点である配置条件の他の一例を示す図であり、(c)は注目点X0が8連接凸点且つ4連接単純端点に含まれる配置条件の一例を示す図であり、(d)はエッジ画素が8連接凸点且つ4連接単純端点に含まれる配置条件の他の一例を示す図である。 2値エッジ画像データのイメージを示す図であり、(a)はエッジ抽出閾値T1による初期2値エッジ画像データF1のイメージを示す図であり、(b)はエッジ抽出閾値T2による2値エッジ画像データF2のイメージを示す図であり、(c)は第1の画像エッジ抽出処理による2値エッジ画像データF3のイメージを示す図である。 図4の画像処理内の第2の画像エッジ抽出処理を示すフローチャートである。 注目点X0の配置条件の具体例を示す図であり、(a)はエッジ画素が8連接単純端点である配置条件の一例を示す図であり、(b)はエッジ画素が8連接単純端点である配置条件の他の一例を示す図である。 追加候補点X1の配置条件の具体例を示す図であり、(a)は注目点X0が8連接単純端点である配置条件の一例を示す図であり、(b)は注目点X0が8連接単純端点である配置条件の他の一例を示す図である。 エッジ画像データのイメージを示す図であり、(a)はエッジ抽出閾値T3による初期2値エッジ画像データF4のイメージを示す図であり、(b)はエッジ抽出閾値T4による2値エッジ画像データF5のイメージを示す図であり、(c)は第2の画像エッジ抽出処理による2値エッジ画像データF6のイメージを示す図である。
符号の説明
1 画像処理装置
2 筐体
3 マガジン装填部
4 露光処理部
5 プリント作成部
6 トレー
7 制御部
70 画像処理部
701 フィルムスキャンデータ処理部
702 反射原稿スキャンデータ処理部
703 画像データ書式解読処理部
704 画像調整処理部
705 CRT固有処理部
706,707 プリント固有処理部
708 画像データ書式作成処理部
71 データ蓄積手段
8 CRT
9 フィルムスキャナ部
10 反射原稿入力装置
11 操作部
12 情報入力手段
13a カード
13b FD
14 画像読込部
14a PCカード用アダプタ
14b FD用アダプタ
15 画像書込部
15a FD用アダプタ
15b MO用アダプタ
15c 光ディスク用アダプタ
16a FD
16b MO
16c 光ディスク
30 画像転送手段
31 画像搬送部
32 通信手段(入力)
33 通信手段(出力)
34 外部プリンタ

Claims (54)

  1. 元画像データから作成される多値エッジ画像データから初期2値エッジ画像データを作成する初期エッジ画像作成工程と、
    前記初期2値エッジ画像データから注目点を少なくとも一つ選択する注目点選択工程と、
    前記注目点からの距離が所定範囲内にある2値エッジでない画素から追加候補点を決定する追加候補点決定工程と、
    前記追加候補点を2値エッジ画素とするエッジ画素追加工程と、を含むことを特徴とする画像処理方法。
  2. 元画像データから作成される多値エッジ画像データから初期2値エッジ画像データを作成する初期エッジ画像作成工程と、
    前記初期2値エッジ画像データから注目点を少なくとも一つ選択する注目点選択工程と、
    前記注目点からの距離が所定範囲内にある2値エッジでない画素から追加候補点を決定する追加候補点決定工程と、
    前記追加候補点を2値エッジ画素とするエッジ画素追加工程と、
    前記追加候補点を新たな注目点とすることを決定する注目点決定工程と、を含み、
    前記注目点決定工程により追加候補点を新たな注目点とすることを決定し、その注目点に対応して前記追加候補点決定工程により追加候補点を決定し、その追加候補点を前記エッジ画素追加工程により2値エッジ画素とする一連の手順を所定回数だけ繰り返し行うことを特徴とする画像処理方法。
  3. 前記注目点決定工程は、2値エッジ画素の配置に基づいて、新たな注目点を決定することを特徴とする請求項2に記載の画像処理方法。
  4. 前記注目点選択工程は、前記初期2値エッジ画像データにおける2値エッジ画素の配置に基づいて、注目点を選択することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の画像処理方法。
  5. 前記初期エッジ画像作成工程は、前記多値エッジ画像データの信号値が第1の閾値以上である画素とそれ以外の画素とで2値化することにより初期2値エッジ画像データを作成することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の画像処理方法。
  6. 前記追加候補点決定工程は、前記注目点からの距離が所定範囲内にある2値エッジ画素の配置から追加候補点を決定することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の画像処理方法。
  7. 前記追加候補点決定工程は、前記多値エッジ画像データの信号値が第2の閾値以上である画素を追加候補点として決定することを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の画像処理方法。
  8. 前記第2の閾値は、前記多値エッジ画像データの特徴量に基づいて決定されることを特徴とする請求項7に記載の画像処理方法。
  9. 前記追加候補点決定工程は、前記注目点からの距離が所定範囲内にある2値エッジでない画素のうちで、前記多値エッジ画像データの信号値が所定順位以内の大きさである画素を追加候補点として決定することを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の画像処理方法。
  10. 元画像データから作成される多値エッジ画像データから初期2値エッジ画像データを作成する初期エッジ画像作成工程と、
    前記初期2値エッジ画像データから注目点を少なくとも一つ選択する注目点選択工程と、
    前記注目点を2値エッジでない画素とする注目点消去工程と、
    前記注目点からの距離が所定範囲内にある2値エッジ画素から消去候補点を決定する消去候補点決定工程と、
    前記消去候補点を2値エッジでない画素とする消去候補点消去工程と、を含むことを特徴とする画像処理方法。
  11. 元画像データから作成される多値エッジ画像データから初期2値エッジ画像データを作成する初期エッジ画像作成工程と、
    前記初期2値エッジ画像データから注目点を少なくとも一つ選択する注目点選択工程と、
    前記注目点からの距離が所定範囲内にある2値エッジ画素から消去候補点を決定する消去候補点決定工程と、
    前記注目点を2値エッジでない画素とするエッジ画素消去工程と、
    前記消去候補点を新たな注目点とすることを決定する注目点決定工程と、を含み、
    前記注目点決定工程により消去候補点を新たな注目点とすることを決定し、その注目点に対応して前記消去候補点決定工程により消去候補点を決定し、その注目点を前記エッジ画素消去工程により2値エッジでない画素とする一連の手順を所定回数だけ繰り返し行うことを特徴とする画像処理方法。
  12. 前記注目点決定工程は、2値エッジ画素の配置に基づいて、新たな注目点を決定することを特徴とする請求項11に記載の画像処理方法。
  13. 前記注目点選択工程は、前記初期2値エッジ画像データにおける2値エッジ画素の配置に基づいて、注目点を選択することを特徴とする請求項10から12のいずれか一項に記載の画像処理方法。
  14. 前記初期エッジ画像作成工程は、前記多値エッジ画像データの信号値が第3の閾値以上である画素とそれ以外の画素とで2値化することにより初期2値エッジ画像データを作成することを特徴とする請求項10から13のいずれか一項に記載の画像処理方法。
  15. 前記消去候補点決定工程は、前記注目点からの距離が所定範囲内にある2値エッジ画素の配置から消去候補点を決定することを特徴とする請求項10から14のいずれか一項に記載の画像処理方法。
  16. 前記消去候補点決定工程は、前記多値エッジ画像データの信号値が第4の閾値以下である画素を消去候補点として決定することを特徴とする請求項10から15のいずれか一項に記載の画像処理方法。
  17. 前記第4の閾値は、前記多値エッジ画像データの特徴量に基づいて決定されることを特徴とする請求項16に記載の画像処理方法。
  18. 前記多値エッジ画像データは、前記元画像データのカラー画像を表すデジタル画像信号から算出される輝度値に基づいて作成されることを特徴とする請求項1から17のいずれか一項に記載の画像処理方法。
  19. 元画像データから作成される多値エッジ画像データから初期2値エッジ画像データを作成する初期エッジ画像作成手段と、
    前記初期2値エッジ画像データから注目点を少なくとも一つ選択する注目点選択手段と、
    前記注目点からの距離が所定範囲内にある2値エッジでない画素から追加候補点を決定する追加候補点決定手段と、
    前記追加候補点を2値エッジ画素とするエッジ画素追加手段と、を備えることを特徴とする画像処理装置。
  20. 元画像データから作成される多値エッジ画像データから初期2値エッジ画像データを作成する初期エッジ画像作成手段と、
    前記初期2値エッジ画像データから注目点を少なくとも一つ選択する注目点選択手段と、
    前記注目点からの距離が所定範囲内にある2値エッジでない画素から追加候補点を決定する追加候補点決定手段と、
    前記追加候補点を2値エッジ画素とするエッジ画素追加手段と、
    前記追加候補点を新たな注目点とすることを決定する注目点決定手段と、を備え、
    前記注目点決定手段により追加候補点を新たな注目点とすることを決定し、その注目点に対応して前記追加候補点決定手段により追加候補点を決定し、その追加候補点を前記エッジ画素追加手段により2値エッジ画素とする一連の手順を所定回数だけ繰り返し行うことを特徴とする画像処理装置。
  21. 前記注目点決定手段は、2値エッジ画素の配置に基づいて、新たな注目点を決定することを特徴とする請求項20に記載の画像処理装置。
  22. 前記注目点選択手段は、前記初期2値エッジ画像データにおける2値エッジ画素の配置に基づいて、注目点を選択することを特徴とする請求項19から21のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  23. 前記初期エッジ画像作成手段は、前記多値エッジ画像データの信号値が第1の閾値以上である画素とそれ以外の画素とで2値化することにより初期2値エッジ画像データを作成することを特徴とする請求項19から22のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  24. 前記追加候補点決定手段は、前記注目点からの距離が所定範囲内にある2値エッジ画素の配置から追加候補点を決定することを特徴とする請求項19から23のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  25. 前記追加候補点決定手段は、前記多値エッジ画像データの信号値が第2の閾値以上である画素を追加候補点として決定することを特徴とする請求項19から24のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  26. 前記第2の閾値は、前記多値エッジ画像データの特徴量に基づいて決定されることを特徴とする請求項25に記載の画像処理装置。
  27. 前記追加候補点決定手段は、前記注目点からの距離が所定範囲内にある2値エッジでない画素のうちで、前記多値エッジ画像データの信号値が所定順位以内の大きさである画素を追加候補点として決定することを特徴とする請求項19から26のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  28. 元画像データから作成される多値エッジ画像データから初期2値エッジ画像データを作成する初期エッジ画像作成手段と、
    前記初期2値エッジ画像データから注目点を少なくとも一つ選択する注目点選択手段と、
    前記注目点を2値エッジでない画素とする注目点消去手段と、
    前記注目点からの距離が所定範囲内にある2値エッジ画素から消去候補点を決定する消去候補点決定手段と、
    前記消去候補点を2値エッジでない画素とする消去候補点消去手段と、を備えることを特徴とする画像処理装置。
  29. 元画像データから作成される多値エッジ画像データから初期2値エッジ画像データを作成する初期エッジ画像作成手段と、
    前記初期2値エッジ画像データから注目点を少なくとも一つ選択する注目点選択手段と、
    前記注目点からの距離が所定範囲内にある2値エッジ画素から消去候補点を決定する消去候補点決定手段と、
    前記注目点を2値エッジでない画素とするエッジ画素消去手段と、
    前記消去候補点を新たな注目点とすることを決定する注目点決定手段と、を備え、
    前記注目点決定手段により消去候補点を新たな注目点とすることを決定し、その注目点に対応して前記消去候補点決定手段により消去候補点を決定し、その注目点を前記エッジ画素消去手段により2値エッジでない画素とする一連の手順を所定回数だけ繰り返し行うことを特徴とする画像処理装置。
  30. 前記注目点決定手段は、2値エッジ画素の配置に基づいて、新たな注目点を決定することを特徴とする請求項29に記載の画像処理装置。
  31. 前記注目点選択手段は、前記初期2値エッジ画像データにおけるエッジ画素の配置に基づいて、注目点を選択することを特徴とする請求項28から30のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  32. 前記初期エッジ画像作成手段は、前記多値エッジ画像データの信号値が第3の閾値以上である画素とそれ以外の画素とで2値化することにより初期2値エッジ画像データを作成することを特徴とする請求項28から31のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  33. 前記消去候補点決定手段は、前記注目点からの距離が所定範囲内にある2値エッジ画素の配置から消去候補点を決定することを特徴とする請求項28から32のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  34. 前記消去候補点決定手段は、前記多値エッジ画像データの信号値が第4の閾値以下である画素を追加候補点として決定することを特徴とする請求項28から33のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  35. 前記第4の閾値は、前記多値エッジ画像データの特徴量に基づいて決定されることを特徴とする請求項34に記載の画像処理装置。
  36. 前記多値エッジ画像データは、前記元画像データのカラー画像を表すデジタル画像信号から算出される輝度値に基づいて作成されることを特徴とする請求項19から35のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  37. コンピュータに、
    元画像データから作成される多値エッジ画像データから初期2値エッジ画像データを作成する初期エッジ画像作成機能と、
    前記初期2値エッジ画像データから注目点を少なくとも一つ選択する注目点選択機能と、
    前記注目点からの距離が所定範囲内にある2値エッジでない画素から追加候補点を決定する追加候補点決定機能と、
    前記追加候補点を2値エッジ画素とするエッジ画素追加機能と、を実現させるための画像処理プログラム。
  38. コンピュータに、
    元画像データから作成される多値エッジ画像データから初期2値エッジ画像データを作成する初期エッジ画像作成機能と、
    前記初期2値エッジ画像データから注目点を少なくとも一つ選択する注目点選択機能と、
    前記注目点からの距離が所定範囲内にある2値エッジでない画素から追加候補点を決定する追加候補点決定機能と、
    前記追加候補点を2値エッジ画素とするエッジ画素追加機能と、
    前記追加候補点を新たな注目点とすることを決定する注目点決定機能と、を実現させ、
    前記注目点決定機能により追加候補点を新たな注目点とすることを決定し、その注目点に対応して前記追加候補点決定機能により追加候補点を決定し、その追加候補点を前記エッジ画素追加機能により2値エッジ画素とする一連の手順を所定回数だけ繰り返し行うことを特徴とする画像処理プログラム。
  39. 前記注目点決定機能は、2値エッジ画素の配置に基づいて、新たな注目点を決定することを特徴とする請求項38に記載の画像処理プログラム。
  40. 前記注目点選択機能は、前記初期2値エッジ画像データにおける2値エッジ画素の配置に基づいて、注目点を選択することを特徴とする請求項37から39のいずれか一項に記載の画像処理プログラム。
  41. 前記初期エッジ画像作成機能は、前記多値エッジ画像データの信号値が第1の閾値以上である画素とそれ以外の画素とで2値化することにより初期2値エッジ画像データを作成することを特徴とする請求項37から40のいずれか一項に記載の画像処理プログラム。
  42. 前記追加候補点決定機能は、前記注目点からの距離が所定範囲内にある2値エッジ画素の配置から追加候補点を決定することを特徴とする請求項37から41のいずれか一項に記載の画像処理プログラム。
  43. 前記追加候補点決定機能は、前記多値エッジ画像データの信号値が第2の閾値以上である画素を追加候補点として決定することを特徴とする請求項37から42のいずれか一項に記載の画像処理プログラム。
  44. 前記第2の閾値は、前記多値エッジ画像データの特徴量に基づいて決定されることを特徴とする請求項43に記載の画像処理プログラム。
  45. 前記追加候補点決定機能は、前記注目点からの距離が所定範囲内にある2値エッジでない画素のうちで、前記多値エッジ画像データの信号値が所定順位以内の大きさである画素を追加候補点として決定することを特徴とする請求項37から44のいずれか一項に記載の画像処理プログラム。
  46. コンピュータに、
    元画像データから作成される多値エッジ画像データから初期2値エッジ画像データを作成する初期エッジ画像作成機能と、
    前記初期2値エッジ画像データから注目点を少なくとも一つ選択する注目点選択機能と、
    前記注目点を2値エッジでない画素とする注目点消去機能と、
    前記注目点からの距離が所定範囲内にある2値エッジ画素から消去候補点を決定する消去候補点決定機能と、
    前記消去候補点を2値エッジでない画素とする消去候補点消去機能と、を実現させるための画像処理プログラム。
  47. コンピュータに、
    元画像データから作成される多値エッジ画像データから初期2値エッジ画像データを作成する初期エッジ画像作成機能と、
    前記初期2値エッジ画像データから注目点を少なくとも一つ選択する注目点選択機能と、
    前記注目点からの距離が所定範囲内にある2値エッジ画素から消去候補点を決定する消去候補点決定機能と、
    前記注目点を2値エッジでない画素とするエッジ画素消去機能と、
    前記消去候補点を新たな注目点とすることを決定する注目点決定機能と、を実現させ、
    前記注目点決定機能により消去候補点を新たな注目点とすることを決定し、その注目点に対応して前記消去候補点決定機能により消去候補点を決定し、その注目点を前記エッジ画素消去機能により2値エッジでない画素とする一連の手順を所定回数だけ繰り返し行うことを特徴とする画像処理プログラム。
  48. 前記注目点決定機能は、2値エッジ画素の配置に基づいて、新たな注目点を決定することを特徴とする請求項47に記載の画像処理プログラム。
  49. 前記注目点選択機能は、前記初期2値エッジ画像データにおけるエッジ画素の配置に基づいて、注目点を選択することを特徴とする請求項46から48のいずれか一項に記載の画像処理プログラム。
  50. 前記初期エッジ画像作成機能は、前記多値エッジ画像データの信号値が第3の閾値以上である画素とそれ以外の画素とで2値化することにより初期2値エッジ画像データを作成することを特徴とする請求項46から49のいずれか一項に記載の画像処理プログラム。
  51. 前記消去候補点決定機能は、前記注目点からの距離が所定範囲内にある2値エッジ画素の配置から消去候補点を決定することを特徴とする請求項46から50のいずれか一項に記載の画像処理プログラム。
  52. 前記消去候補点決定機能は、前記多値エッジ画像データの信号値が第4の閾値以下である画素を追加候補点として決定することを特徴とする請求項46から51のいずれか一項に記載の画像処理プログラム。
  53. 前記第4の閾値は、前記多値エッジ画像データの特徴量に基づいて決定されることを特徴とする請求項52に記載の画像処理プログラム。
  54. 前記多値エッジ画像データは、前記元画像データのカラー画像を表すデジタル画像信号から算出される輝度値に基づいて作成されることを特徴とする請求項37から53のいずれか一項に記載の画像処理プログラム。
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