JP2005315774A - 車載タンク収集量算出装置およびそれを備えたバキューム車、その収集量算出方法、プログラムならびに記録媒体 - Google Patents

車載タンク収集量算出装置およびそれを備えたバキューム車、その収集量算出方法、プログラムならびに記録媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP2005315774A
JP2005315774A JP2004135546A JP2004135546A JP2005315774A JP 2005315774 A JP2005315774 A JP 2005315774A JP 2004135546 A JP2004135546 A JP 2004135546A JP 2004135546 A JP2004135546 A JP 2004135546A JP 2005315774 A JP2005315774 A JP 2005315774A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
ellipse
circle
approximate
tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004135546A
Other languages
English (en)
Inventor
Shukaku Kura
修郭 久良
Shunichi Fujishima
俊一 藤島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KAHO JIDOSHA BUSINESS KK
Kinki University
Original Assignee
KAHO JIDOSHA BUSINESS KK
Kinki University
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KAHO JIDOSHA BUSINESS KK, Kinki University filed Critical KAHO JIDOSHA BUSINESS KK
Priority to JP2004135546A priority Critical patent/JP2005315774A/ja
Publication of JP2005315774A publication Critical patent/JP2005315774A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Measurement Of Levels Of Liquids Or Fluent Solid Materials (AREA)

Abstract

【課題】1個のレベルセンサと1乃至2個の傾斜角センサを用いて装置を安価に構成することができ、車載タンクが楕円柱状、円柱状または楕円もしくは円に近い近似楕円柱状もしくは近似円柱状であっても正確に収集液体の体積を算出することができることを目的とする。
【解決手段】車載タンク18の後部における収集液体の深さである液面高さを示す液面計としての透明管19での液面高さを検出するレベルセンサ17と、車両の基準水平面となる水平架台22の地球水平面に対する傾斜角を車両のピッチ角・ロール角として検出する傾斜角センサ8と、透明管に沿ってレベルセンサを上下動させるモータ9と、全体を制御し演算する中央処理装置101と、を有し、中央処理装置は、液面高さとピッチ角とロール角とに基いて収集液体の水平面を示す3次元平面方程式を算出し、3次元平面方程式および車載タンク断面の楕円形状または円形状から収集液体の体積を算出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車等の車両に搭載された楕円柱状または円柱状等の車載タンクの収集液体の体積を算出する車載タンク収集量算出装置およびそれを備えたバキューム車、車載タンク収集量算出装置における収集量算出方法、ならびに、その方法を実行するためのプログラム、ならびに、そのプログラムの記録媒体に関するものである。
従来、タンク内の液体収集量(液量)を測定する方法(正確には算出する方法)としては、特許文献1に記載されているものがある。
この特許文献1においては、計量タンクの四隅にそれぞれレベルゲージを設け、その4個のレベルゲージの指示値の最高値と最低値とに基いて液量を算出することが記載されている。
特開昭61−264219号公報
しかしながら、従来のタンク内液体収集量測定方法(算出方法)においては、四隅にレベルゲージ(レベルセンサ)を設ける必要があるが、車載タンクの四隅にレベルゲージを設けようとすると、必然的に車載タンクの容量は小さいものとなり、収集効率が悪くなると共に、4個ものレベルゲージが必要であることにより高価格になるため、実用性に欠けるという問題点を有していた。また、車載タンクの四隅にレベルゲージを設ける場合、既存の車両に対して大幅な改造が必要で、汎用性に欠けるという問題点を有していた。さらに、従来の液量算出方法は、正確な楕円形状を前提していると共に算出精度が低く、正確に収集液体の体積を算出することができないという問題点も有していた。
この車載タンク収集量算出装置およびそれを備えたバキューム車、車載タンク収集量算出装置における収集量算出方法、プログラムならびに記録媒体では、装置を安価に構成することができ、既存の車両に対しても大掛かりな改造等を行うことなく容易に取付けることができ、車載タンクが楕円柱状、円柱状または楕円もしくは円に近い近似楕円柱状もしくは近似円柱状であっても正確に収集液体の体積を算出することが要求されている。
本発明は、この要求を満たすため、1個のレベルセンサと1乃至2個の傾斜角センサを用いて装置を安価に構成することができ、既存の車両に対しても容易に外付けすることができ、車載タンクが楕円柱状、円柱状または楕円もしくは円に近い近似楕円柱状もしくは近似円柱状であっても正確に収集液体の体積を算出することができる車載タンク収集量算出装置、および、1個のレベルセンサと1乃至2個の傾斜角センサで安価に構成され、車載タンクが楕円柱状、円柱状または楕円もしくは円に近い近似楕円柱状もしくは近似円柱状であっても正確に収集液体の体積を算出することができる車載タンク収集量算出装置を備えたバキューム車、1個のレベルセンサと1乃至2個の傾斜角センサを用いて装置を安価に構成し、車載タンクが楕円柱状、円柱状または楕円もしくは円に近い近似楕円柱状もしくは近似円柱状であっても正確に収集液体の体積を算出するための車載タンク収集量算出装置における収集量算出方法、ならびに、その方法を実行するためのプログラム、ならびに、そのプログラムの記録媒体を提供することを目的とする。
本発明の車載タンク収集量算出装置は、自動車等の車両に搭載された楕円柱状または円柱状の車載タンクの後部における収集液体の深さである液面高さを示す液面計としての透明管に沿って上下動することにより透明管における液面高さを検出するレベルセンサと、車両の基準水平面となる水平架台の地球水平面に対する傾斜角を車両のピッチ角およびロール角として検出する傾斜角センサと、透明管に沿ってレベルセンサを上下動させるモータと、全体を制御し演算する中央処理装置と、を有し、中央処理装置は、透明管における液面高さとピッチ角とロール角とに基いて車載タンク内における地球水平面である収集液体の水平面を示す3次元平面方程式を算出し、算出した3次元平面方程式および車載タンク断面の楕円形状または円形状から収集液体の体積を算出する構成を有している。
本発明のバキューム車は、自動車等の車両に搭載された楕円柱状または円柱状の車載タンクの後部における収集液体の深さである液面高さを示す液面計としての透明管に沿って上下動することにより透明管における液面高さを検出するレベルセンサと、車両の基準水平面となる水平架台の地球水平面に対する傾斜角を車両のピッチ角およびロール角として検出する傾斜角センサと、透明管に沿ってレベルセンサを上下動させるモータと、全体を制御し演算する中央処理装置と、を有し、中央処理装置が、透明管における液面高さとピッチ角とロール角とに基いて車載タンク内における地球水平面である収集液体の水平面を示す3次元平面方程式を算出し、算出した3次元平面方程式および車載タンク断面の楕円形状または円形状、若しくは楕円形状又は円形状に近似された近似楕円形状又は近似円形状から収集液体の体積を算出する車載タンク収集量算出装置を備えている構成を有している。
本発明の車載タンク収集量算出装置における収集量算出方法は、自動車等の車両に搭載された楕円柱状または円柱状の車載タンクの後部における収集液体の深さである液面高さを示す液面計としての透明管に沿って上下動することにより透明管における液面高さを検出するレベルセンサと、車両の基準水平面となる水平架台の地球水平面に対する傾斜角を車両のピッチ角およびロール角として検出する傾斜角センサと、透明管に沿ってレベルセンサを上下動させるモータと、全体を制御する中央処理装置と、を有する車載タンク収集量算出装置における収集量算出方法であって、透明管における液面高さとピッチ角とロール角とに基いて車載タンク内における地球水平面である収集液体の水平面を示す3次元平面方程式を算出し、算出した3次元平面方程式および車載タンク断面の楕円形状または円形状、若しくは楕円形状又は円形状に近似された近似楕円形状又は近似円形状から収集液体の体積を算出する構成を有している。
本発明のプログラムは、上記収集量算出方法における各ステップを実行するためのプログラムである構成を有している。
本発明の記録媒体は、上記プログラムを記録した記録媒体である構成を有している。
本発明の車載タンク収集量算出装置が、自動車等の車両に搭載された楕円柱状または円柱状、若しくは楕円柱状又は円柱状に近似された近似楕円柱状又は近似円柱状の車載タンクの後部における収集液体の深さである液面高さを示す液面計としての透明管に沿って上下動することにより透明管における液面高さを検出するレベルセンサと、車両の基準水平面となる水平架台の地球水平面に対する傾斜角を車両のピッチ角およびロール角として検出する傾斜角センサと、透明管に沿ってレベルセンサを上下動させるモータと、全体を制御し演算する中央処理装置と、を有し、中央処理装置が、透明管における液面高さとピッチ角とロール角とに基いて車載タンク内における地球水平面である収集液体の水平面を示す3次元平面方程式を算出し、算出した3次元平面方程式および車載タンク断面の楕円形状または円形状、若しくは楕円形状又は円形状に近似された近似楕円形状又は近似円形状から収集液体の体積を算出することができるので、(a)算出した3次元平面方程式で示される3次元空間内の平面と楕円柱状または円柱状、若しくは楕円柱状又は円柱状に近似された近似楕円柱状又は近似円柱状の車載タンクとで囲まれた領域の容積(囲繞領域容積)を微小容積に分割して積分することにより正確に収集液体の体積を算出することができ、(b)液面高さを検出する1個のレベルセンサと液面の二軸方向の傾斜を検出する1乃至2個の傾斜角センサにより装置を安価に構成することができると共に、(c)車載タンクが楕円柱状又は円柱状に近似された近似楕円柱状又は近似円柱状であっても、予め車載タンクの形状に近似した楕円又は円の式を用いて正確に収集液体の体積を算出することができ、(d)さらに1個のレベルセンサと1乃至2個の傾斜角センサ、レベルセンサを上下動させるモータを取付けるだけで良いので車載効率に優れると共に、大掛かりな改造等を行うことなく既存の車両にも容易に取付けることができ汎用性に優れるという有利な効果が得られる。
さらに、中央処理装置が、楕円または円、若しくは楕円又は円に近似された近似楕円又は近似円の長径および短径ならびに車載タンクの前後方向の長さであるタンク長を設定する初期化手段と、透明管における液面高さを算出すると共にピッチ角とロール角とを取得する計測値取得手段と、車載タンクを前後方向に微小長さに分割したときの分割面と3次元平面方程式の示す平面との交線を示す2次元の直線の方程式を決定する直線方程式決定手段と、2次元の直線と楕円または円、若しくは楕円又は円に近似された近似楕円又は近似円の形状とに囲まれた面積を微小長さ毎にそれぞれ算出する面積算出手段と、算出した面積のそれぞれと微小長さとを乗算して得られた体積を累算して収集液体の体積を求める体積累算手段と、を有することにより、(a)車載タンクを前後方向に微小長さに分割したときの分割面と3次元平面方程式の示す平面との交線を各微小長さにおける液面の高さを表す2次元の直線方程式として求めることができ、(b)この2次元の直線方程式と車載タンクの縦断面形状である楕円または円、若しくは楕円又は円に近似された近似楕円又は近似円とに囲まれた面積と車載タンクの微小長さとから各微小長さにおける収集液体の体積を算出することができ、(c)この各微小長さの体積を累算して収集液体の全体体積を精度良く算出することができ信頼性に優れるという有利な効果が得られる。
さらに、中央処理装置が、2次元の直線と楕円または円、若しくは楕円又は円に近似された近似楕円又は近似円との交点を求める交点座標算出手段と、交点の値に応じてケース番号を決定するケース番号決定手段とを備え、面積算出手段が、2次元の直線と楕円または円、若しくは楕円又は円に近似された近似楕円又は近似円の形状とに囲まれた面積の算出方法をケース番号に応じて変えることができるので、(a)2次元の直線と楕円または円、若しくは楕円又は円に近似された近似楕円又は近似円との正確な交点を計算することができ、(b)その交点の位置に応じて正確な液面高さを用いて面積を算出することにより、交点の位置によって生じる誤差を解消することができるので、更に正確に収集液体の体積を算出することができ信頼性を向上できるという有利な効果が得られる。
さらに、車載タンクの後壁又は側壁若しくは透明管の上端及び下端にそれぞれ配設される天井板及び床板と、天井板と床板との間に透明管の長手方向と平行に配設されモータにより駆動する駆動部と、駆動部に配設され駆動部の駆動により上下動するキャリッジと、キャリッジに装設されたレベルセンサと、を備え、レベルセンサが、透明管に出射光を出射する出射部及び透明管の内部の収集液体に反射された出射光の反射光を受光する受光部が透明管に対向して配設された反射型、または透明管に出射光を出射する出射部と透明管を透過した出射光の透過光を受光する受光部が透明管を挟んで対向して配設された透過型であることにより、(a)モータで駆動部を駆動させるだけでキャリッジを天井板と床板との間で上下動させることができ、キャリッジに配設された反射型又は透過型のレベルセンサを透明管に沿って上下動させることができ、収集液体に反射された反射光又は透明管を透過した透過光を受光部で確実に検出することができ、(b)受光部での反射光又は透過光の強さを検出することにより泡を判別して泡の影響を排除し正確な液面高さを測定することができ、液面高さの計測誤差を低減することができるので、更に正確に収集液体の体積を算出することができ信頼性に優れるという有利な効果が得られる。
本発明のバキューム車が、自動車等の車両に搭載された楕円柱状または円柱状、若しくは楕円柱状又は円柱状に近似された近似楕円柱状又は近似円柱状の車載タンクの後部における収集液体の深さである液面高さを示す液面計としての透明管に沿って上下動することにより透明管における液面高さを検出するレベルセンサと、車両の基準水平面となる水平架台の地球水平面に対する傾斜角を車両のピッチ角およびロール角として検出する傾斜角センサと、透明管に沿ってレベルセンサを上下動させるモータと、全体を制御し演算する中央処理装置と、を有し、中央処理装置が、透明管における液面高さとピッチ角とロール角とに基いて車載タンク内における地球水平面である収集液体の水平面を示す3次元平面方程式を算出し、算出した3次元平面方程式および車載タンク断面の楕円形状または円形状、若しくは楕円形状又は円形状に近似された近似楕円形状又は近似円形状から収集液体の体積を算出する車載タンク収集量算出装置を備えていることにより、(a)簡単な構成で省スペース性に優れ、(b)収集先の現場において即座に正確な収集液体の体積を算出することができるという有利な効果が得られる。
本発明の車載タンク収集量算出装置における収集量算出方法は、自動車等の車両に搭載された楕円柱状または円柱状、若しくは楕円柱状又は円柱状に近似された近似楕円柱状又は近似円柱状の車載タンクの後部における収集液体の深さである液面高さを示す液面計としての透明管に沿って上下動することにより透明管における液面高さを検出するレベルセンサと、車両の基準水平面となる水平架台の地球水平面に対する傾斜角を車両のピッチ角およびロール角として検出する傾斜角センサと、透明管に沿ってレベルセンサを上下動させるモータと、全体を制御し演算する中央処理装置と、を有することにより、(a)透明管における液面高さとピッチ角とロール角とに基いて車載タンク内における地球水平面である収集液体の水平面を示す3次元平面方程式を算出し、算出した3次元平面方程式および車載タンク断面の楕円形状または円形状、若しくは楕円形状又は円形状に近似された近似楕円形状又は近似円形状から収集液体の体積を算出することができるので、(b)算出した3次元平面方程式で示される3次元空間内の平面と楕円柱状または円柱状、若しくは楕円柱状又は円柱状に近似された近似楕円柱状又は近似円柱状の車載タンクとで囲まれた領域の容積(囲繞領域容積)を微小容積に分割して積算することにより正確に収集液体の体積を算出することができ、(c)液面高さを検出する1個のレベルセンサと液面の二軸方向の傾斜を検出する1乃至2個の傾斜角センサにより装置を安価に構成することができると共に、(d)車載タンクが楕円柱状または円柱状、若しくは楕円柱状又は円柱状に近似された近似楕円柱状又は近似円柱状であっても、予め車載タンクの形状に近似した楕円又は円の式を用いて正確に収集液体の体積を算出することができ信頼性、汎用性に優れるという有利な効果が得られる。
さらに、楕円または円、若しくは楕円又は円に近似された近似楕円又は近似円の長径および短径ならびに車載タンクの前後方向の長さであるタンク長を設定する初期化ステップと、透明管における液面高さを算出すると共にピッチ角とロール角とを取得する計測値取得ステップと、車載タンクを前後方向に微小長さに分割したときの分割面と3次元平面方程式の示す平面との交線を示す2次元の直線の方程式を決定する直線方程式決定ステップと、2次元の直線と楕円または円、若しくは楕円又は円に近似された近似楕円又は近似円の形状とに囲まれた面積を微小長さ毎にそれぞれ算出する面積算出ステップと、算出した面積のそれぞれと微小長さとを乗算して得られた体積を累算して収集液体の体積を求める体積累算ステップと、を有するので、(a)車載タンクを前後方向に微小長さに分割したときの分割面と3次元平面方程式の示す平面との交線として各微小長さにおける液面の高さを表す2次元の直線方程式を求めることができ、(b)この2次元の直線方程式と車載タンクの縦断面形状である楕円または円、若しくは楕円又は円に近似された近似楕円又は近似円とに囲まれた面積と車載タンクの微小長さとから各微小長さにおける収集液体の体積を算出することができ、(c)この各微小長さの体積を累算して収集液体の全体体積を精度良く算出することができ信頼性に優れるという有利な効果が得られる。
さらに、2次元の直線と楕円または円、若しくは楕円又は円に近似された近似楕円又は近似円との交点を求める交点座標算出ステップと、交点の値に応じてケース番号を決定するケース番号決定ステップと、を備え、面積算出ステップが、2次元の直線と楕円または円、若しくは楕円又は円に近似された近似楕円又は近似円の形状とに囲まれた面積の算出方法をケース番号に応じて変えることができるので、(a)2次元の直線と楕円または円、若しくは楕円又は円に近似された近似楕円又は近似円との正確な交点を計算することができ、(b)その交点の位置に応じて正確な液面高さを用いて面積を算出することにより、交点の位置によって生じる誤差を低減することができ、更に正確に収集液体の体積を算出することができ信頼性を向上させることができるという有利な効果が得られる。
本発明のプログラムは、上記いずれかの収集量算出方法における各ステップを実行するためのプログラムであることにより、任意のコンピュータを用いて任意の時間にプログラムを実行することができ、上記いずれかの収集量算出方法を任意の時間に実行することができるという有利な効果が得られる。
本発明の記録媒体は、上記プログラムを記録した記録媒体であることにより、記録媒体読み取り可能なコンピュータを用いて任意の時間に任意の場所で上記プログラムを実行することができ、上記いずれかの収集量算出方法を任意の時間に任意の場所で実行することができるという有利な効果が得られる。
本発明は、1個のレベルセンサと1乃至2個の傾斜角センサを用いて装置を安価に構成し、車載タンクが楕円柱状または円柱状、若しくは若しくは楕円柱状又は円柱状に近い近似楕円柱状又は近似円柱状であっても正確に収集液体の体積を算出するという目的を、収集液体の液面高さと車載タンクのピッチ角およびロール角とに基いて収集液体の3次元平面方程式を算出し、算出した3次元平面方程式および車載タンクの楕円または円、若しくは楕円又は円に近似された近似楕円又は近似円の形状から収集液体の体積を算出することにより実現した。
上記課題を解決するためになされた第1の発明は、自動車等の車両に搭載された楕円柱状または円柱状、若しくは楕円柱状又は円柱状に近似された近似楕円柱状又は近似円柱状の車載タンクの後部における収集液体の深さである液面高さを示す液面計としての透明管に沿って上下動することにより透明管における液面高さを検出するレベルセンサと、車両の基準水平面となる水平架台の地球水平面に対する傾斜角を車両のピッチ角およびロール角として検出する傾斜角センサと、透明管に沿ってレベルセンサを上下動させるモータと、全体を制御する中央処理装置と、を有し、中央処理装置は、透明管における液面高さとピッチ角とロール角とに基いて車載タンク内における地球水平面である収集液体の水平面を示す3次元平面方程式を算出し、算出した3次元平面方程式および車載タンク断面の楕円形状または円形状、若しくは楕円形状又は円形状に近似された近似楕円形状又は近似円形状から収集液体の体積を算出することとしたものであり、(a)算出した3次元平面方程式で示される3次元空間内の平面と楕円柱状または円柱状若しくは楕円柱状又は円柱状に近似された近似楕円柱状又は近似円柱状の車載タンクとで囲まれた領域の容積(囲繞領域容積)が収集液体の体積となるので、囲繞領域容積を微小容積に分割して積分することにより正確に収集液体の体積を算出することができ、(b)液面高さを検出する1個のレベルセンサと液面の二軸方向の傾斜を検出する1乃至2個の傾斜角センサにより装置を安価に構成することができ、(c)車載タンクが楕円柱状または円柱状、若しくは楕円柱状又は円柱状に近似された近似楕円柱状又は近似円柱状であっても予め車載タンクの形状に近似した楕円又は円の式を用いて正確に収集液体の体積を算出することができ、(d)さらに1個のレベルセンサと1乃至2個の傾斜角センサ、レベルセンサを上下動させるモータを取付けるだけで良いので車載効率に優れると共に、大掛かりな改造等を行うことなく既存の車両にも容易に取付けることができ汎用性に優れるという作用・効果を有する。
ここで、レベルセンサは車載タンクの前方又は後方の中央に取付けることができるので、車載タンクや車両の形状に応じて選択することができ、設計の自由度を向上させることができる。
また、傾斜角センサは車両の基準水平面となる水平架台に配設することにより、車載タンク内の液面の傾斜角を水平架台の地球水平面に対する傾斜角として測定することができる。傾斜角センサは、車両の水平架台のピッチ角およびロール角に相当するニ軸の傾斜角を平面的に1個で測定できるものが好適に用いられる。また、設置面積が細長く水準器のように一軸の傾斜角のみしか測定できない傾斜角センサの場合、2個の傾斜角センサを車両の水平架台の長手方向に平行な方向とそれに直交する方向にそれそれ配設し、水平架台のピッチ角およびロール角を別々に測定する。
上記課題を解決するためになされた第2の発明は、中央処理装置は、楕円または円、若しくは楕円又は円に近似された近似楕円又は近似円の長径および短径ならびに車載タンクの前後方向の長さであるタンク長を設定する初期化手段と、透明管における液面高さを算出すると共にピッチ角とロール角とを取得する計測値取得手段と、車載タンクを前後方向に微小長さに分割したときの分割面と3次元平面方程式の示す平面との交線を示す2次元の直線の方程式を決定する直線方程式決定手段と、2次元の直線と楕円または円、若しくは楕円又は円に近似された近似楕円又は近似円の形状とに囲まれた面積を微小長さ毎にそれぞれ算出する面積算出手段と、算出した面積のそれぞれと微小長さとを乗算して得られた体積を累算して収集液体の体積を求める体積累算手段と、を有することとしたものであり、(a)初期化手段を有することにより、車載タンクの楕円または円、若しくは楕円又は円に近似された近似楕円又は近似円の長径および短径ならびに車載タンクの前後方向の長さであるタンク長を設定するだけで寸法や形状の異なる車載タンクに対応して収集液体の体積を計算することができ、(b)計測値取得手段を有することにより、レベルセンサ及び傾斜角センサによる測定値に基づいて、透明管における液面高さを算出すると共にピッチ角とロール角を取得して車載タンク内の液面を表す3次元平面方程式を容易に求めることができ、(c)直線方程式決定手段を有することにより、車載タンクを前後方向に微小長さに分割したときの分割面と3次元平面方程式の示す平面との交線を各微小長さにおける液面を示す2次元の直線方程式として求めることができ、分割面における任意の点での液面高さを求めることができ、(d)面積算出手段を有することにより、2次元の直線方程式と車載タンクの縦断面形状である楕円または円、若しくは楕円又は円に近似された近似楕円又は近似円とに囲まれた面積と車載タンクの微小長さとから各微小長さにおける収集液体の体積を算出することができ、(e)体積累算手段を有することにより、各微小長さの体積を累算して収集液体の全体体積を算出することができるという作用・効果を有する。
上記課題を解決するためになされた第3の発明は、中央処理装置は、2次元の直線と楕円または円、若しくは楕円又は円に近似された近似楕円又は近似円との交点を求める交点座標算出手段と、交点の値に応じてケース番号を決定するケース番号決定手段と、を備え、面積算出手段は、2次元の直線と楕円または円、若しくは楕円又は円に近似された近似楕円又は近似円の形状とに囲まれた面積の算出方法をケース番号に応じて変えることとしたものであり、(a)交点座標算出手段を有することにより、2次元の直線と楕円または円、若しくは楕円又は円に近似された近似楕円又は近似円との正確な交点を計算することができ、(b)ケース番号決定手段を有することにより、その交点の位置に応じて適切なケース番号を決定することができ、面積算出手段によってケース番号に応じた面積の算出方法を選択することができるので、正確な液面高さを用いて面積を算出することができ、交点の位置によって生じる誤差を解消することができ、更に正確に収集液体の体積を算出することができるという作用・効果を有する。
上記課題を解決するためになされた第4の発明は、車載タンクの後壁又は側壁若しくは透明管の上端及び下端にそれぞれ配設される天井板及び床板と、天井板と床板との間に透明管の長手方向と平行に配設されモータにより駆動する駆動部と、駆動部に配設され駆動部の駆動により上下動するキャリッジと、キャリッジに装設されたレベルセンサと、を備え、レベルセンサが、透明管に出射光を出射する出射部及び透明管の内部の収集液体に反射された出射光の反射光を受光する受光部が透明管に対向して配設された反射型、または透明管に出射光を出射する出射部と透明管を透過した出射光の透過光を受光する受光部が透明管を挟んで対向して配設された透過型であることとしたものであり、(a)モータで駆動部を駆動させるだけでキャリッジを天井板と床板との間で上下動させることができ、キャリッジに配設された反射型又は透過型のレベルセンサを透明管に沿って上下動させることができ、収集液体に反射された反射光又は透明管を透過した透過光を受光部で確実に検出することができ、(b)受光部での反射光又は透過光の強さを検出することにより泡を判別して泡の影響を排除し正確な液面高さを測定することができ、液面高さの計測誤差を低減することができるので、更に正確に収集液体の体積を算出することができるという作用・効果を有する。
ここで、駆動部としてはボルトねじ軸のほか、天井板と床板との間に環状に配設したエンドレスベルトやチェーン等を用いることができる。駆動部としてボルトねじ軸を用いる場合、ボルトねじ軸に螺合させたナットをキャリッジとして使用することができる。モータを正逆回転させることにより、駆動部に配設されたキャリッジを上下動させることができる。
上記課題を解決するためになされた第5の発明は、自動車等の車両に搭載された楕円柱状または円柱状、若しくは楕円柱状又は円柱状に近似された近似楕円柱状又は近似円柱状の車載タンクの後部における収集液体の深さである液面高さを示す液面計としての透明管に沿って上下動することにより透明管における液面高さを検出するレベルセンサと、車両の基準水平面となる水平架台の地球水平面に対する傾斜角を車両のピッチ角およびロール角として検出する傾斜角センサと、透明管に沿ってレベルセンサを上下動させるモータと、全体を制御する中央処理装置と、を有し、中央処理装置が、透明管における液面高さとピッチ角とロール角とに基いて車載タンク内における地球水平面である収集液体の水平面を示す3次元平面方程式を算出し、算出した3次元平面方程式および車載タンク断面の楕円形状または円形状、若しくは楕円形状又は円形状に近似された近似楕円形状又は近似円形状から収集液体の体積を算出する車載タンク収集量算出装置を備えることとしたものであり、(a)1個のレベルセンサと1乃至2個の傾斜角センサ、レベルセンサを上下動させるモータを取付けるだけで良いので簡単な構成で省スペース性に優れ、(b)収集先の現場において即座に正確な収集液体の体積を算出することができるという作用・効果を有する。
上記課題を解決するためになされた第6の発明は、自動車等の車両に搭載された楕円柱状または円柱状、若しくは楕円柱状又は円柱状に近似された近似楕円柱状又は近似円柱状の車載タンクの後部における収集液体の深さである液面高さを示す液面計としての透明管と、透明管に沿って上下動することにより透明管における液面高さを検出するレベルセンサと、車両の基準水平面となる水平架台の地球水平面に対する傾斜角を車両のピッチ角およびロール角として検出する傾斜角センサと、透明管に沿ってレベルセンサを駆動するモータと、全体を制御し演算する中央処理装置と、を有する車載タンク収集量算出装置における収集量算出方法であって、透明管における液面高さとピッチ角とロール角とに基いて車載タンク内における地球水平面である収集液体の水平面を示す3次元平面方程式を算出し、算出した3次元平面方程式および車載タンク断面の楕円形状または円形状、若しくは楕円形状又は円形状に近似された近似楕円形状又は近似円形状から収集液体の体積を算出することとしたものであり、(a)算出した3次元平面方程式で示される3次元平面と楕円柱状または円柱状、若しくは楕円柱状又は円柱状に近似された近似楕円柱状又は近似円柱状の車載タンクとで囲まれた領域の容積(囲繞領域容積)が収集液体の体積となるので、囲繞領域容積を微小容積に分割して積分することにより正確に収集液体の体積を算出することができ、(b)液面高さを検出する1個のレベルセンサと液面の二軸方向の傾斜を検出する1乃至2個の傾斜角センサにより装置を安価に構成することができ、(c)車載タンクが楕円柱状または円柱状、若しくは楕円柱状又は円柱状に近似された近似楕円柱状又は近似円柱状であっても予め車載タンクの形状に近似した楕円又は円の式を用いて正確に収集液体の体積を算出することができるという作用・効果を有する。
上記課題を解決するためになされた第7の発明は、楕円または円、若しくは楕円又は円に近似された近似楕円又は近似円の長径および短径ならびに車載タンクの前後方向の長さであるタンク長を設定する初期化ステップと、透明管における液面高さを算出すると共にピッチ角とロール角とを取得する計測値取得ステップと、車載タンクを前後方向に微小長さに分割したときの分割面と3次元平面方程式の示す平面との交線を示す2次元の直線の方程式を決定する直線方程式決定ステップと、2次元の直線と楕円または円、若しくは楕円又は円に近似された近似楕円又は近似円の形状とに囲まれた面積を微小長さ毎にそれぞれ算出する面積算出ステップと、算出した面積のそれぞれと微小長さとを乗算して得られた体積を累算して収集液体の体積を求める体積累算ステップと、を有することとしたものであり、(a)初期化ステップを有することにより、車載タンクの楕円または円、若しくは楕円又は円に近似された近似楕円又は近似円の長径および短径ならびに車載タンクの前後方向の長さであるタンク長を設定するだけで寸法や形状の異なる車載タンクに対応して収集液体の体積を計算することができ、(b)計測値取得ステップを有することにより、透明管における液面高さを算出すると共にピッチ角とロール角を取得することができ、車載タンク内の液面を表す3次元平面方程式を容易に求めることができ、(c)直線方程式決定ステップを有することにより、車載タンクを前後方向に微小長さに分割したときの分割面と3次元平面方程式の示す平面との交線を各微小長さにおける液面を示す2次元の直線方程式として求めることができ、分割面における任意の点での液面高さを求めることができ、(d)面積算出ステップを有することにより、2次元の直線方程式と車載タンクの縦断面形状である楕円または円、若しくは楕円又は円に近似された近似楕円又は近似円とに囲まれた面積と車載タンクの微小長さとから各微小長さにおける収集液体の体積を算出することができ、(e)体積累算ステップを有することにより、各微小長さの体積を累算して収集液体の全体体積を算出することができるという作用・効果を有する。
上記課題を解決するためになされた第8の発明は、2次元の直線と楕円または円、若しくは楕円又は円に近似された近似楕円又は近似円との交点を求める交点座標算出ステップと、交点の値に応じてケース番号を決定するケース番号決定ステップと、を備え、面積算出ステップは、2次元の直線と楕円または円、若しくは楕円又は円に近似された近似楕円又は近似円の形状とに囲まれた面積の算出方法をケース番号に応じて変えることとしたものであり、(a)交点座標算出ステップを有することにより、2次元の直線と楕円または円、若しくは楕円又は円に近似された近似楕円又は近似円との正確な交点を計算することができ、(b)ケース番号決定ステップを有することにより、その交点の位置に応じて適切なケース番号を決定することができ、面積算出ステップによってケース番号に応じた面積の算出方法を選択することができるので、正確な液面高さを用いて面積を算出することができ、交点の位置によって生じる誤差を解消することができ、更に正確に収集液体の体積を算出することができるという作用・効果を有する。
上記課題を解決するためになされた第9の発明は、上記いずれかの収集量算出方法における各ステップを実行するためのプログラムであることとしたものであり、任意のコンピュータを用いて任意の時間にプログラムを実行することができ、上記いずれかの収集量算出方法を任意の時間に実行することができるという作用・効果を有する。
上記課題を解決するためになされた第10の発明は、上記プログラムを記録した記録媒体であることとしたものであり、記録媒体読み取り可能なコンピュータを用いて任意の時間に任意の場所で上記プログラムを実行することができ、上記いずれかの収集量算出方法を任意の時間に任意の場所で実行することができるという作用・効果を有する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1による車載タンク収集量算出装置を示すブロック図である。
図1において、1は全体の制御やデータ入力、文字・図形の表示、データ記憶などを行うコンピュータ部、2はプリンタ7との間でデータの入出力を行うためのプリンタインタフェース部、3は傾斜角センサ8からの角度データを取り込むための傾斜角センサインタフェース部、4は後述のレベルセンサ17からのオン・オフ信号を入力するためのレベルセンサインタフェース部、5は後述のパルスモータ9を駆動するパルスモータドライバ9aに駆動信号を出力するためのパルスモータインタフェース部、6は後述のリミットスイッチ10、11からのオン・オフ信号を入力するためのリミットスイッチインタフェース部、8は自動車等の車両の後述の水平架台22の地球水平面に対する傾斜角を車両のピッチ角およびロール角として検出する傾斜角センサ、9は透明管19と平行に配置されたボルトねじ軸12によりレベルセンサ17をキャリッジとしてのナット13を介して上下動させるモータとしてのパルスモータ、14はリミットスイッチ10、11の検知棒10a、11aを蹴るためのドグ、15は駆動部としてのボルトねじ軸12の上限となる天井板、16はボルトねじ軸12の下限となる床板、17は後述の透明管19に沿って上下動することにより透明管19における液面高さを検出するレベルセンサ、18は自動車等の車両に搭載され液体(人間や家畜等の動物の糞尿や各種廃油、廃液等の液体)収集量算出の対象となる楕円柱状または円柱状の車載タンク、19は車載タンク18の後部における収集液体の深さである液面高さを示す液面計としての透明管、20、21は車載タンク18内部と透明管19とを連通させる連通管、22は車両と地球水平面との角度差(ピッチ角とロール角)を検出するための車両の基準水平面としての水平架台、101は全体を制御し演算する中央処理装置(CPU)、102はデータを入力するための入力装置、103は文字や図形を表示する表示装置、104はデータを記憶するRAM、105はデータやプログラムを記憶するROM、106は各部2〜6、101〜105を接続するためのバスである。
図2(a)は車載タンク18と透明管19との配置関係を示す斜視図であり、図2(b)は図2(a)の前後方向の縦断面図、図2(c)は透明管19の液面検知方法を示す説明図、図2(d)は傾斜角センサ8を示す縦断面図、図2(e)は傾斜角センサ8を示す平面図である。
図2(a)、(b)において、20、21は図1と同様の連通管、23は車載タンク18内において収集液体により形成された液体平面(車載タンク18内における地球水平面である収集液体の水平面を示す3次元空間における平面)、24は体積算出の対象としての収集液体である。図2(a)に示すように、透明管19は車載タンク18の後方中央に連通管20、21を介して取付けられ、従って透明管19は車載タンク18の後部の収集液体の液面高さ(液体の深さ)を測定することになる。なお、車載タンク18は通常前部が後部より高くなっており、水平架台22に対して所定の角度のピッチ角を有する。
また図2(c)において、14は図1と同様のキャリッジ、17は図1と同様のレベルセンサ、24aは透明管19の液面の上方に形成された泡、25aはレベルセンサ17から出射される光(出射光)、25bは出射光25aに対する反射光である。尚、レベルセンサ17は、出射光25aを出射する出射部及び出射光25aに対する反射光25bを受光する受光部がそれぞれ透明管19に対向するようにキャリッジ14に配設されている。
透明管19において、液体部分においては光の反射率は大きく、したがって反射光も強いが、泡部分においては光の反射率は小さく、したがって反射光も弱い。空気の部分においては反射光は更に弱くなる。このようにして液体のみが検知される。レベルセンサ17は、強い反射光を検知したときにオン信号を出力する。図1においては、パルスモータ9を駆動してキャリッジ13を天井板15に接触するまで上昇させる。キャリッジ13を上昇させると、ドグ14が最初はリミットスイッチ10の検知棒10aを蹴り、次にリミットスイッチ11の検知棒11aを蹴るので、中央処理装置101は、検知棒11aを蹴った時点でリミットスイッチ11からオン信号が入力されるので、キャリッジ13が天井板15に接触したことを認識することができる。このようにしてキャリッジ13の初期位置を定めた後、キャリッジ13および出射光を送出しているレベルセンサ17を徐々に下降させ、レベルセンサ17が液体からの強い反射光を検知した時点でキャリッジ13を停止させる。この位置が液面高さzであるが、この高さはパルスモータを駆動したパルス数により認識することができる。
次に、傾斜角センサの一例について、その原理を説明する。
図2(d)、(e)において、26a〜26eは上部電極、27a〜27eは上部電極26a〜26eと共にコンデンサを形成する下部電極、28a〜28e、29a〜29eは上部電極、30は上部電極用平板31と下部電極用平板32とを支える筐体、33は上部電極用平板31と下部電極用平板32との間に貯溜されている液体である。この傾斜角センサ8は、上部電極と下部電極との間で形成されるコンデンサの容量(キャパシティ)の値が貯蔵液体の量(つまり厚み)により異なることを利用したものであり、例えば図2(d)に示すように液体の量が右側で多い場合には、電極26eと27eで形成されるコンデンサの容量は、電極26aと27aとで形成されるコンデンサの容量よりも大きくなる。これを利用して各部の液体の量(厚み)を算出し、液体33の傾斜角すなわち車両の傾斜角を算出するものである。
図3は、中央処理装置101の機能実現手段(プログラムにより機能が実現された手段)を示す機能ブロック図である。
図3において、111は車載タンク18の左右方向の縦断面形状としての楕円または円の長径2aおよび短径(円においては同じ)2bならびに車載タンク18の前後方向の長さであるタンク長cを設定する初期化手段、112は透明管19における液面高さzとピッチ角θとロール角θとを取得する計測値取得手段である。
ここで、車載タンク18と座標軸xyzとの関係を説明する。図5は車載タンク18と座標軸xyzとの関係を示す説明図である。座標軸xyzの原点は、車載タンク18の後部の中央の最下部とする。車載タンク18の左右方向の縦断面形状は例えば図5では楕円であり、この楕円の長径方向がx軸、短径方向がz軸である。ただし、楕円の中心はx=0、z=bの位置である。図5の楕円柱の長さ方向がy軸である。また、車載タンク18の長さはタンク長cである。また、図6はzx座標を示す座標図である。図6において、23は図2(a)、(b)と同様の液面である。zx座標において、液面23とx軸との成す角度がロール角θであり、液面23を表す直線がgである。なお、gは車載タンク18を前後方向(y方向)に対して微小長さに分割したときに液面23のi番目の微小長さにおけるzx平面での液面高さを示す2次元の直線の方程式である。また、図7はyz座標を示す座標図である。図7において、23は図2(a)、(b)と同様の液面である。yz座標において、液面23とy軸との成す角度がピッチ角θである。
113は楕円輪郭点を算出する楕円輪郭点算出手段である。図8は楕円輪郭点z(0)、z(i)、z(nx)、z(0)、z(i)、z(nx)を示すzx座標図である。図8において、nxは長径2aの分割数、Δxは分割した微細長さである。
114は車載タンク18を前後方向(y方向)に微小長さに分割したときに液面23を表す3次元平面方程式から得られる2次元の直線g(図6)を示す直線方程式を決定する直線方程式決定手段、115は後述のαの値に基く判定を行うα判定手段、116はyの値の変化に伴って変化する液面高さαzの値に基く判定を行うαz判定手段、117は図6に示す楕円と直線gとの交点座標を算出する交点座標算出手段、118は交点座標算出手段117で算出した交点の値に応じてケース番号を決定するケース番号決定手段、119は2次元の直線gと楕円または円(ここでは楕円)の形状とに囲まれた面積を微小長さ毎にそれぞれ算出する面積算出手段、120は算出した面積のそれぞれと微小長さとを乗算して得られた体積を累算して収集液体の体積を求める体積累算手段、121はスライス番号jを“1”だけ増加させるスライス番号増加手段、122はスライス番号jがnyに達したか否かを判定するスライス番号判定手段である。nyは、図5に示すように車載タンク18をy軸方向に微小長さΔyに分割した場合の分割数である。
123はスライス番号jをリセットするスライス番号リセット手段、124は今回の液体積込み量(つまり今回の液体増加量)を算出するか否かを判定する積込み量算出判定手段、125は全体積込み量(または今回積込み量)を算出する積込み量算出手段、126は算出結果をRAM104に記憶させる記憶手段である。
このように構成された車載タンク収集量算出装置について、その動作を図4〜図8を用いて説明する。
図4において、まず、初期化手段111は、車載タンク18の左右方向の縦断面形状としての楕円または円の長径2a、その短径2b(円ではa=b)、車載タンク18の前後方向の長さであるタンク長c、今回の積込み量(新たな積込み量)を算出するか否かのフラグ(積込み算出フラグ)f、液体の体積V=0、x軸方向の分割数nx、y軸方向の分割数ny、スライス番号j=0を設定する(S1)。次に、計測値取得手段112は、透明管19における液面高さzをレベルセンサ17がオンとなったときの出力パルス数から算出し、ピッチ角θとロール角θとを傾斜角センサ8から取得する(S2)。液面高さzの値は、前述したように、天井板15に到達したキャリッジ13をレベルセンサ17がオン信号を出力するまで下降させ、オン信号を出力した時点でのモータ出力パルス数(キャリッジ13を下降させるためのパルス数)をカウントすることにより得られる。
次に、楕円輪郭点算出手段113は、図8に示す楕円輪郭点z(0)、・・・、z(i)、・・・、z(nx)、z(0)、・・・、z(i)、・・・、z(nx)を算出する(S3)。これは、楕円の式(数1)から(数2)に示すようにzを求め、(数3)の楕円の上側の点のz座標z(i)と(数4)の楕円の下側の点のz座標z(i)とを求めるものである。なお、x座標x=xi−1+(2a/nx)であり、x=−aである。
Figure 2005315774
Figure 2005315774
Figure 2005315774
Figure 2005315774
次に、直線方程式決定手段114は、車載タンク18を前後方向(y方向)に微小長さΔyに分割したときに液面23(図2(a)、(b)参照)を表す2次元の直線g(図6参照)を示す直線方程式を決定する(S4)。直線gは、液面23を示す3次元平面方程式を或るy軸の位置でzx面に平行に切断したときに得られる直線であり、図6に示すようにx軸とはxで交わり、図7に示すようにy軸とはyで交わる。x、yは(数5)、(数6)から求められ、y=j・Δy(j=1、2、・・・、m=ny)とすると、直線gを示す直線方程式は液体の水平面を示す3次元平面方程式(数7)から(数8)となる。ここで、yaj=1−(y/y)と置き換えるとgは(数9)となり、(数9)を変形すると(数10)となる。
Figure 2005315774
Figure 2005315774
Figure 2005315774
Figure 2005315774
Figure 2005315774
Figure 2005315774
さらに、直線方程式決定手段114は、(数11)と(数12)からαとβを求め、このα、βを用いるとgは(数13)のようになる。
Figure 2005315774
Figure 2005315774
Figure 2005315774
次に、α判定手段115は、α=0に到達したか否かを判定する(S5)。α=0とは液面高さがゼロとなる点であり、α<0において面積計算を行うと、図7に示すように、負の面積を算出することになり、液体の体積算出において誤差となる。これを避けるためにαがゼロに到達したか否かの判定を行う。αがゼロに到達したと判定した場合にはステップS13へ移行し、面積および体積の計算は行わない。次に、αz判定手段116は、液面高さαzが2bよりも小さいか否かを判定する(S6)。図2(b)からすると、αz<2bではなくなること(つまり液面が車載タンク18の最高部に達すること)は有り得ないが、車載タンク18が満タンに近くなると、可能性としては有るので、この判定を行う。すなわち、αz=2bとなった場合には面積S=πab(楕円面積であり、車載タンク18の最大面積)として固定化し(S17)、ステップS9における面積計算は行わない。これによりS>πabとなって誤差が生じるのを防止することができると共に計算時間を短縮することができる。
次に、交点座標算出手段117は、図6に示す楕円と直線giとの交点座標C1、C2を算出する(S7)。楕円と直線gとの交点座標を求める方程式は(数14)で表され、(数15)に展開される。A、B、Cを(数16)、(数17)、(数18)のように定義すると、xは(数19)のように表され、(数20)、(数21)で表されるC1、C2のx座標xC1、xC2が交点として求まる。(数20)、(数21)と(数13)から、xC1、xC2に対応するC1、C2のz座標zC1、zC2が(数22)、(数23)のように求まり、2つの交点C1、C2のx座標、z座標が求まる。
Figure 2005315774
Figure 2005315774
Figure 2005315774
Figure 2005315774
Figure 2005315774
Figure 2005315774
Figure 2005315774
Figure 2005315774
Figure 2005315774
Figure 2005315774
次に、ケース番号決定手段118は交点座標算出手段117で算出した交点の値に応じてケース番号を決定する(S8)。これを図11(a)〜(d)を用いて説明する。図11(a)、(b)、(c)、(d)はケース1、2、3、4の場合を示す座標図である。例えば図11(a)の場合はx=−aの近傍では楕円上の座標値を用いて微小体積を求めることになり、2つの交点C1とC2との間では直線g上の座標値を用いて微小体積を求めることになる。また図11(d)の場合は2つの交点C1とC2との間で図11(a)の場合と同様に直線g上の座標値を用いて微小体積を求めることになる。このようにケース番号を決定した後に(ステップS8においてz(i)の置換を行った後に)面積算出手段119は、2次元の直線gと楕円または円(ここでは楕円)の形状とに囲まれた面積Sを微小長さ毎にそれぞれ算出する(S9)。この面積は台形公式を用いた(数24)により求められる。
Figure 2005315774
次に、体積累算手段120は算出した面積Sのそれぞれと微小長さΔyとを乗算して得られた体積(S・Δy)を累算してy=j・Δyまでの収集液体の体積Vを求める(S10)。次に、スライス番号増加手段121は、y=j・Δyにおけるスライス番号jを“1”だけ増加させる(S11)。次に、スライス番号判定手段122は、スライス番号jがnyに達したか否かを判定する(S12)。スライス番号jがnyに達したと判定した場合はステップS13へ移行し、スライス番号リセット手段123はスライス番号jをリセットする。スライス番号jがnyに達していないと判定した場合はステップS3へ戻る。次に、積込み量算出判定手段124は今回の液体積込み量(つまり今回の液体増加量)を算出するか否かを積込み算出フラグfに基いて判定する(S14)。算出フラグf=1であれば、積込み量算出手段125は、今回の液体積込み量V=V−Vを算出し、算出フラグf=0であれば今回の液体積込み量Vを算出しない(S15)。ここでVは前回測定時の積込み量である。次に、記憶手段126は算出結果VまたはVをRAM104に記憶させる(S16)。
図9は、図3のケース番号決定手段118を示す機能ブロック図である。
図9において、127は交点C1のz座標値zC1に基いてケース番号を決定するC1判定手段、128は交点C2のz座標値zC2に基いてケース番号を決定するC2判定手段、129はケース番号に応じてz(i)の座標値を置換するz(i)置換手段である。
このように構成されたケース番号決定手段118について、その動作を図10を用いて説明する。図10はケース番号決定手段118の動作を示すフローチャートである。
図10において、まず、C1判定手段127は、交点C1のz座標値zC1>bか否かを判定し(S21)、zC1>bである場合にはケース番号1(図11(a))または2(図11(b))であり、zC1≦bである場合にはケース番号3(図11(c))または4(図11(d))であると判定する。zC1>bの場合において、C2判定手段128は、交点C2のz座標値zC2≧bか否かを判定し(S22)、zC2≧bであればケース番号1であり、zC2<bであればケース番号2であると判定する。zC1≦bの場合において、C2判定手段128は、交点C2のz座標値zC2≧bか否かを判定し(S23)、zC2≧bであればケース番号3であり、zC2<bであればケース番号4であると判定する。これらのケース番号の判定に基いて、z(i)置換手段129は、z(i)の座標値を置換する(S24)。
なお、本実施の形態では、対象となる車載タンク18は縦断面形状が楕円または円であるとしたが、縦断面形状が楕円近似または円近似であっても、予めその断面形状を近似した楕円または円の方程式を記憶しておくことにより、同様に適用可能であり、同様の作用・効果を奏する。
なお、本実施の形態では、レベルセンサ17は出射光25aに対する反射光25bを利用して液面高さを検出するようにしたが、本発明はこれに限らず、出射光に対する透過光を利用するようにしてもよい。
また、リミットスイッチ10、11を天井板15の近傍に設けたが、床板16の近傍に設け、レベルセンサ17を床板16に当接させた後に上昇させて液面高さzを検出するようにしてもよい。
なお、車載タンク18に液体を吸引するための真空ポンプと車載タンク18を連結する管路の途中にはトラップを接続してもよい。これにより、真空ポンプ内に収集液体24が流入するのを防止して真空ポンプを保護できると共に、車載タンク18内を確実に減圧して収集液体24を吸引、収集するだけでなく、廃液などの消泡を行なうことができる。
以上のように本実施の形態によれば、中央処理装置101は、透明管19における液面高さとピッチ角とロール角とに基いて車載タンク18内における地球水平面である収集液体24の水平面を示す3次元平面方程式を算出し、算出した3次元平面方程式および車載タンク断面の楕円形状または円形状から収集液体24の体積を算出することにより、算出した3次元平面方程式で示される3次元平面と楕円柱状または円柱状の車載タンク18とで囲まれた領域の容積(囲繞領域容積)が収集液体24の体積となるので、囲繞領域容積を微小容積に分割して積分することにより正確に収集液体24の体積を算出することができ、液面高さを検出する1個のレベルセンサ17と収集液体24の液面の二軸方向の傾斜を検出する1個の傾斜角センサ8により装置を安価に構成することができると共に、車載タンク18が楕円柱状または円柱状であっても正確に収集液体24の体積を算出することができ、さらに各1個のレベルセンサ17と傾斜角センサ8、レベルセンサ17を上下動させるパルスモータ9等を取付けるだけで良いので、車載効率を高めることができ省スペース性に優れ、大掛かりな改造等を行うことなく既存の車両にも容易に取付けることができ汎用性に優れる。
さらに、中央処理装置101は、楕円または円の長径および短径ならびに車載タンク18の前後方向の長さであるタンク長を設定する初期化手段111と、透明管19における液面高さを算出すると共にピッチ角とロール角とを取得する計測値取得手段112と、車載タンク18を前後方向に微小長さに分割したときの分割面と3次元平面方程式の示す平面との交線を示す2次元の直線の方程式を決定する直線方程式決定手段114と、2次元の直線と楕円または円の形状とに囲まれた面積を微小長さ毎にそれぞれ算出する面積算出手段119と、算出した面積のそれぞれと微小長さとを乗算して得られた体積を累算して収集液体24の体積を求める体積累算手段120とを有することにより、車載タンク18を前後方向に微小長さに分割したときの分割面と3次元平面方程式の示す平面との交線を示す2次元の直線の方程式を微小長さにおける収集液体24の液面の高さを表す2次元の直線方程式として求めることができ、この2次元の直線方程式と車載タンク18の縦断面形状である楕円または円とに囲まれた面積と車載タンク18の微小長さとから微小長さにおける収集液体24の体積を算出することができ、この微小長さの体積を累算して収集液体24の全体体積を算出することができるので、液面高さを検出する1個のレベルセンサ17と収集液体24の液面の二軸方向の傾斜を検出する1個の傾斜角センサ8により装置を安価に構成することができると共に、車載タンク18が楕円柱状または円柱状であっても容易かつ正確に収集液体24の体積を算出することができ、さらに各1個のレベルセンサ17と傾斜角センサ8、レベルセンサ17を上下動させるパルスモータ9等を取付けるだけで良いので、車載効率を高めることができ省スペース性に優れ、大掛かりな改造等を行うことなく既存の車両にも容易に取付けることができ汎用性に優れる。
さらに、中央処理装置101は、2次元の直線と楕円または円との交点を求める交点座標算出手段117と、交点の値に応じてケース番号を決定するケース番号決定手段118とを備え、面積算出手段119は、2次元の直線と楕円または円の形状とに囲まれた面積の算出方法をケース番号に応じて変えることにより、2次元の直線と楕円または円との交点の位置に応じて生じる誤差を解消することができるので、更に正確に収集液体24の体積を算出することができる。
さらに、車載タンク18の後壁又は側壁若しくは透明管19の上端及び下端にそれぞれ連設された天井板15及び床板16と、天井板15と床板16との間に透明管19の長手方向と平行に配設されパルスモータ9により回転するボルトねじ軸12と、ボルトねじ軸12に螺合されボルトねじ軸12の回転に伴って上下動するキャリッジとしてのナット13と、透明管19に出射光25aを出射する出射部及び透明管19の内部の収集液体24に反射された出射光25aの反射光25bを受光する受光部が透明管19に対向しナット13に配設された反射型のレベルセンサ17と、を有することにより、パルスモータ9でボルトねじ軸12を回転させるだけでナット13を天井板15と床板16との間で上下動させることができ、ナット13に配設されたレベルセンサ17を透明管19に沿って上下動させることができ、収集液体24に反射された反射光25bを受光部で確実に検出することができ、泡24aを検出することなく液面高さの計測誤差を低減することができるので、更に正確に収集液体24の体積を算出することができる。
さらに、楕円柱状または円柱状の車載タンク18の後部における収集液体24の深さである液面高さを示す液面計としての透明管19に沿って上下動することにより透明管19における液面高さを検出するレベルセンサ17と、車両の基準水平面となる水平架台22の地球水平面に対する傾斜角を車両のピッチ角およびロール角として検出する傾斜角センサ8と、透明管19に沿ってレベルセンサ17を上下動させるモータとしてのパルスモータ9と、全体を制御し演算する中央処理装置101と、を有し、中央処理装置101が、透明管19における液面高さとピッチ角とロール角とに基いて車載タンク18内における地球水平面である収集液体24の水平面を示す3次元平面方程式を算出し、算出した3次元平面方程式および車載タンク18断面の楕円形状または円形状から収集液体24の体積を算出する車載タンク収集量算出装置を備えているバキューム車は、簡単な構成で車載効率が高く省スペース性に優れ、収集先の現場において即座に正確な収集液体24の体積を算出することができる。
さらに、楕円柱状または円柱状の車載タンク18に代えて、楕円柱状または円柱状に近似する近似楕円柱状または近似円柱状の車載タンク18を収集量算出の対象とする場合、車載タンク18が楕円柱状から少しずれた近似楕円柱状または円柱状から少しずれた近似円柱状であっても、車載タンク18の形状に近似した楕円または円の式を用いることにより、正確に収集液体24の体積を算出することができる。
さらに、図4、図10に示す各ステップを実行するためのプログラムを有すれば、任意のコンピュータを用いて任意の時間にプログラムを実行することができ、上記いずれかの収集量算出方法を任意の時間に実行することができる。
さらに、上記プログラムを記録した記録媒体を有すれば、記録媒体読み取り可能なコンピュータを用いて任意の時間に任意の場所で上記プログラムを実行することができ、上記いずれかの収集量算出方法を任意の時間に任意の場所で実行することができる。
本発明は、自動車等の車両に搭載された楕円柱状または円柱状の車載タンクの収集液体の体積を算出する車載タンク収集量算出装置およびそれを備えたバキューム車、車載タンク収集量算出装置の収集量算出方法、ならびに、その方法を実行するためのプログラム、ならびに、そのプログラムの記録媒体に関し、1個のレベルセンサと1乃至2個の傾斜角センサを用いて装置を安価に構成することができ、車載タンクが楕円柱状、円柱状または楕円もしくは円に近い近似楕円柱状もしくは近似円柱状であっても正確に収集液体の体積を算出することができ、既存の車両に対しても大掛かりな改造等を行うことなく容易に取付けることができる。
本発明の実施の形態1による車載タンク収集量算出装置を示すブロック図 (a)車載タンクと透明管との配置関係を示す斜視図、(b)(a)の前後方向の縦断面図、(c)透明管の液面検知方法を示す説明図、(d)傾斜角センサを示す縦断面図、(e)傾斜角センサを示す平面図 中央処理装置の機能実現手段を示す機能ブロック図 中央処理装置の動作を示すフローチャート 車載タンクと座標軸xyzとの関係を示す説明図 zx座標を示す座標図 yz座標を示す座標図 楕円輪郭点を示すzx座標図 図3のケース番号決定手段を示す機能ブロック図 ケース番号決定手段の動作を示すフローチャート (a)ケース1の場合を示す座標図、(b)ケース2の場合を示す座標図、(c)ケース3の場合を示す座標図、(d)ケース4の場合を示す座標図
符号の説明
1 コンピュータ部
2 プリンタインタフェース部
3 傾斜角センサインタフェース部
4 レベルセンサインタフェース部
5 パルスモータインタフェース部
6 リミットスイッチインタフェース部
8 傾斜角センサ
9 パルスモータ
9a パルスモータドライバ
10、11 リミットスイッチ
12 ボルトねじ軸
13 ナット(キャリッジ)
14 ドグ
15 天井板
16 床板
17 レベルセンサ
18 車載タンク
19 透明管
20、21 連通管
22 水平架台
23 液体平面
24 収集液体
24a 泡
25a 出射光
25b 反射光
26a、26b、26c、26d、26e、28a、28b、28c、28d、28e、29a、29b、29c、29d、29e 上部電極
27a、27b、27c、27d、27e 下部電極
30 筐体
31 上部電極用平板
32 下部電極用平板
33 液体
101 中央処理装置(CPU)
102 入力装置
103 表示装置
104 RAM
105 ROM
106 バス
111 初期化手段
112 計測値取得手段
113 楕円輪郭点算出手段
114 直線方程式決定手段
115 α判定手段
116 αz判定手段
117 交点座標算出手段
118 ケース番号決定手段
119 面積算出手段
120 体積累算手段
121 スライス番号増加手段
122 スライス番号判定手段
123 スライス番号リセット手段
124 積込み量算出判定手段
125 積込み量算出手段
126 記憶手段
127 C1判定手段
128 C2判定手段
129 z(i)置換手段

Claims (10)

  1. 自動車等の車両に搭載された楕円柱状または円柱状、若しくは楕円柱状又は円柱状に近似された近似楕円柱状又は近似円柱状の車載タンクの後部における収集液体の深さである液面高さを示す液面計としての透明管に沿って上下動することにより前記透明管における液面高さを検出するレベルセンサと、前記車両の基準水平面となる水平架台の地球水平面に対する傾斜角を前記車両のピッチ角およびロール角として検出する傾斜角センサと、前記透明管に沿って前記レベルセンサを上下動させるモータと、全体を制御し演算する中央処理装置と、を有し、
    前記中央処理装置は、前記透明管における液面高さと前記ピッチ角と前記ロール角とに基いて前記車載タンク内における地球水平面である前記収集液体の水平面を示す3次元平面方程式を算出し、算出した前記3次元平面方程式および前記車載タンク断面の楕円形状または円形状、若しくは楕円形状又は円形状に近似された近似楕円形状又は近似円形状から前記収集液体の体積を算出することを特徴とする車載タンク収集量算出装置。
  2. 前記中央処理装置は、前記楕円または円、若しくは楕円又は円に近似された近似楕円又は近似円の長径および短径ならびに前記車載タンクの前後方向の長さであるタンク長を設定する初期化手段と、前記透明管における液面高さを算出すると共に前記ピッチ角と前記ロール角とを取得する計測値取得手段と、前記車載タンクを前後方向に微小長さに分割したときの分割面と前記3次元平面方程式の示す平面との交線を示す2次元の直線の方程式を決定する直線方程式決定手段と、前記2次元の直線と前記楕円または円、若しくは楕円又は円に近似された近似楕円又は近似円の形状とに囲まれた面積を前記微小長さ毎にそれぞれ算出する面積算出手段と、算出した前記面積のそれぞれと前記微小長さとを乗算して得られた体積を累算して前記収集液体の体積を求める体積累算手段と、を有することを特徴とする請求項1に記載の車載タンク収集量算出装置。
  3. 前記中央処理装置は、前記2次元の直線と前記楕円または円、若しくは楕円又は円に近似された近似楕円又は近似円との交点を求める交点座標算出手段と、前記交点の値に応じてケース番号を決定するケース番号決定手段と、を備え、
    前記面積算出手段は、前記2次元の直線と前記楕円または円、若しくは楕円又は円に近似された近似楕円又は近似円の形状とに囲まれた面積の算出方法を前記ケース番号に応じて変えることを特徴とする請求項2に記載の車載タンク収集量算出装置。
  4. 前記車載タンクの後壁又は側壁若しくは前記透明管の上端及び下端にそれぞれ配設される天井板及び床板と、前記天井板と前記床板との間に前記透明管の長手方向と平行に配設され前記モータにより駆動する駆動部と、前記駆動部に配設され前記駆動部の駆動により上下動するキャリッジと、前記キャリッジに装設された前記レベルセンサと、を備え、前記レベルセンサが、前記透明管に出射光を出射する出射部及び前記透明管の内部の前記収集液体に反射された前記出射光の反射光を受光する受光部が前記透明管に対向して配設された反射型、または前記透明管に出射光を出射する出射部と前記透明管を透過した前記出射光の透過光を受光する受光部が前記透明管を挟んで対向して配設された透過型であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1に記載の車載タンク収集量算出装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1に記載の車載タンク収集量算出装置を備えたことを特徴とするバキューム車。
  6. 自動車等の車両に搭載された楕円柱状または円柱状、若しくは楕円柱状又は円柱状に近似された近似楕円柱状又は近似円柱状の車載タンクの後部における収集液体の深さである液面高さを示す液面計としての透明管に沿って上下動することにより前記透明管における液面高さを検出するレベルセンサと、前記車両の基準水平面となる水平架台の地球水平面に対する傾斜角を前記車両のピッチ角およびロール角として検出する傾斜角センサと、前記透明管に沿って前記レベルセンサを上下動させるモータと、全体を制御し演算する中央処理装置と、を有する車載タンク収集量算出装置における収集量算出方法であって、
    前記透明管における液面高さと前記ピッチ角と前記ロール角とに基いて前記車載タンク内における地球水平面である前記収集液体の水平面を示す3次元平面方程式を算出し、算出した前記3次元平面方程式および前記車載タンク断面の楕円形状または円形状、若しくは楕円形状又は円形状に近似された近似楕円形状又は近似円形状から前記収集液体の体積を算出することを特徴とする車載タンク収集量算出装置における収集量算出方法。
  7. 前記楕円または円、若しくは楕円又は円に近似された近似楕円又は近似円の長径および短径ならびに前記車載タンクの前後方向の長さであるタンク長を設定する初期化ステップと、前記透明管における液面高さを算出すると共に前記ピッチ角と前記ロール角とを取得する計測値取得ステップと、前記車載タンクを前後方向に微小長さに分割したときの分割面と前記3次元平面方程式の示す平面との交線を示す2次元の直線の方程式を決定する直線方程式決定ステップと、前記2次元の直線と前記楕円または円、若しくは楕円又は円に近似された近似楕円又は近似円の形状とに囲まれた面積を前記微小長さ毎にそれぞれ算出する面積算出ステップと、算出した前記面積のそれぞれと前記微小長さとを乗算して得られた体積を累算して前記収集液体の体積を求める体積累算ステップと、を有することを特徴とする請求項6に記載の車載タンク収集量算出装置における収集量算出方法。
  8. 前記2次元の直線と前記楕円または円、若しくは楕円又は円に近似された近似楕円又は近似円との交点を求める交点座標算出ステップと、前記交点の値に応じてケース番号を決定するケース番号決定ステップと、を備え、
    前記面積算出ステップは、前記2次元の直線と前記楕円または円、若しくは楕円又は円に近似された近似楕円又は近似円の形状とに囲まれた面積の算出方法を前記ケース番号に応じて変えることを特徴とする請求項7に記載の車載タンク収集量算出装置における収集量算出方法。
  9. 請求項6乃至8のいずれか1に記載された車載タンク収集量算出装置における収集量算出方法における各ステップを実行するためのプログラム。
  10. 請求項9に記載のプログラムを記録した記録媒体。
JP2004135546A 2004-04-30 2004-04-30 車載タンク収集量算出装置およびそれを備えたバキューム車、その収集量算出方法、プログラムならびに記録媒体 Pending JP2005315774A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004135546A JP2005315774A (ja) 2004-04-30 2004-04-30 車載タンク収集量算出装置およびそれを備えたバキューム車、その収集量算出方法、プログラムならびに記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004135546A JP2005315774A (ja) 2004-04-30 2004-04-30 車載タンク収集量算出装置およびそれを備えたバキューム車、その収集量算出方法、プログラムならびに記録媒体

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007009404U Continuation JP3139702U (ja) 2007-12-06 2007-12-06 車載タンク収集量算出装置およびそれを備えたバキューム車

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005315774A true JP2005315774A (ja) 2005-11-10

Family

ID=35443354

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004135546A Pending JP2005315774A (ja) 2004-04-30 2004-04-30 車載タンク収集量算出装置およびそれを備えたバキューム車、その収集量算出方法、プログラムならびに記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005315774A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7506541B2 (en) * 2006-01-09 2009-03-24 The United States Of America As Represented By The National Aeronautics And Space Administration System and method for wirelessly determining fluid volume
JP2014502742A (ja) * 2010-12-10 2014-02-03 ザ・ボーイング・カンパニー ソリッドモデリングを利用した任意の形状の収納容器の液面の計算
CN105138854A (zh) * 2015-09-21 2015-12-09 北京航空航天大学 一种液体体积/质量的插值解算方法和系统
WO2017143561A1 (zh) * 2016-02-25 2017-08-31 吴伟民 车辆油量检测方法及系统
KR20180130285A (ko) * 2017-05-29 2018-12-07 아시아검정 주식회사 선박용 탱크의 액체용량 측정 방법

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7506541B2 (en) * 2006-01-09 2009-03-24 The United States Of America As Represented By The National Aeronautics And Space Administration System and method for wirelessly determining fluid volume
JP2014502742A (ja) * 2010-12-10 2014-02-03 ザ・ボーイング・カンパニー ソリッドモデリングを利用した任意の形状の収納容器の液面の計算
CN105138854A (zh) * 2015-09-21 2015-12-09 北京航空航天大学 一种液体体积/质量的插值解算方法和系统
WO2017143561A1 (zh) * 2016-02-25 2017-08-31 吴伟民 车辆油量检测方法及系统
KR20180130285A (ko) * 2017-05-29 2018-12-07 아시아검정 주식회사 선박용 탱크의 액체용량 측정 방법
KR101965956B1 (ko) 2017-05-29 2019-04-04 아시아검정 주식회사 선박용 탱크의 액체용량 측정 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5072615A (en) Apparatus and method for gauging the amount of fuel in a vehicle fuel tank subject to tilt
US6598473B2 (en) Quantity gauging
US20110083504A1 (en) Device for measuring the fill level in a liquid container
TWI629452B (zh) 無線傾角感測系統
CN103223955A (zh) 一种车辆限界的检测方法及装置
US20060169055A1 (en) Method and system for measuring fluid level in a container
US11976955B2 (en) Portable fluid level monitoring device and method
JP3139702U (ja) 車載タンク収集量算出装置およびそれを備えたバキューム車
JP2005315774A (ja) 車載タンク収集量算出装置およびそれを備えたバキューム車、その収集量算出方法、プログラムならびに記録媒体
CN108709568B (zh) 倾斜仪检测装置
JP4109579B2 (ja) 車両用液面検出装置
CN102509493A (zh) 一种用于汽车驾驶员路考评价的监测系统
CN113155060A (zh) 一种物体表面平整度检测方法及其检测设备
CN106500661B (zh) 利用探井进行边坡测斜的装置获得各标记点绝对坐标方法
JP2019101001A (ja) 位置推定装置、および、位置推定方法
CN111501500A (zh) 一种沥青路面细观结构检测装置及方法
CN107356263A (zh) 一种基于激光位移测量法的静力水准仪校准装置
JP4415401B2 (ja) 燃費検出装置
CN108303159B (zh) 一种简易的油箱当前油量的检测方法
JP2000292240A5 (ja)
CN109506735B (zh) 多种不相溶液体的检测方法
CN1257380C (zh) 一种测量混凝土板厚度的方法
CN204286429U (zh) 一种检测地坪平整度的测试仪
KR101757067B1 (ko) 이중 센서를 이용한 이동거리 및 속도 측정 장치 및 그 방법
RU104307U1 (ru) Ультразвуковой датчик уровня жидкости в резервуаре

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070810

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070816

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071011

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20071106