JP2005315305A - 繊維補強ゴムホース - Google Patents
繊維補強ゴムホース Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005315305A JP2005315305A JP2004132009A JP2004132009A JP2005315305A JP 2005315305 A JP2005315305 A JP 2005315305A JP 2004132009 A JP2004132009 A JP 2004132009A JP 2004132009 A JP2004132009 A JP 2004132009A JP 2005315305 A JP2005315305 A JP 2005315305A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fiber
- layer
- rubber hose
- hose
- molecular weight
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
Abstract
【解決手段】少なくとも極限粘度[η]が5dl/g以上の超高分子量ポリオレフィンからなる補強繊維を、ゴムホースの補強層として使用する。
【選択図】
なし
Description
本発明では、共重合のことを重合と言うことがあり、共重合体のことを重合体ということがある。また、[η]が5dl/g以上のポリオレフィン、ポリエチレン、ポリプロピレンを、それぞれ超高分子量ポリオレフィン、超高分子量ポリエチレン、超高分子量ポリプロピレンということがある。
本願発明では、繊維補強層(C)が、超高分子量ポリオレフィンからなる繊維と該超高分子量ポリオレフィン以外の繊維から構成されてもよい。超高分子量ポリオレフィン以外の繊維としては、樹脂、金属、無機材料等からなる繊維であり、樹脂としてはビニロン、ポリエステル、ポリアミド、芳香族アラミドが挙げられる、また金属としては、スチールコード、鋼線が挙げられる、またこれらの他に炭素繊維なども使用することができ、これらの繊維は市場で入手することが可能であり、好適に使用できる。これらの繊維は、超高分子量ポリオレフィンからなる繊維とあわせて繊維補強ゴムホースの繊維補強層に好適に使用できる。
本発明に用いる繊維補強層(C)を形成する補強繊維は、前記超高分子量ポリオレフィンをフィルム状に成形し、該フィルムを裁断した後、延伸してテープ形状としたもの、あるいは延伸したテープをさらに、解繊糸にしたものを用いることが好ましい。
以下に代表例として超高分子量ポリエチレンを用いたインフレーションフィルム成形法について詳細に説明する。この方法では、まず極限粘度[η]が5dl/g以上の超高分子量ポリエチレンをスクリュー押出機、好ましくは、溝付シリンダー(バレル)を具備するスクリュー押出機で溶融し、次いでマンドレルが押出機の第一スクリューと独立して回転する少なくともアウターダイ入口部からスクリューダイ出口までの長さ:Lと、スクリューダイ出口におけるアウターダイ内径:Dとの比であるL/D値が5以上の第二スクリューを持つスクリューダイから前記溶融状態の超高分子量ポリエチレンを押し出した後、この押し出しにより形成された溶融状態のチューブ状フィルムの内部に気体を吹き込んで膨比1.1〜20倍、好ましくは1.5〜15倍に膨張させる方法である。この際、得られるフィルムは樹脂の融点より5℃程度低い温度で横方向に10%以上熱収縮するフィルムであることが好ましい。より詳細には、特開平9−183156号公報等に記載がある。
本発明の繊維補強ゴムホースは、例えば、内面ゴム層(A)と、外面ゴム層(B)の間に中間層として繊維補強層(C)を有するゴムホースであり、繊維補強層(C)を構成する補強繊維は、少なくとも極限粘度[η]が5dl/g以上である超高分子量ポリオレフィンからなる延伸テープ、あるいは解繊糸であることが好ましい。内面ゴム層(A)、外面ゴム層(B)は公知の材料を制限無く用いることができる。具体的な材料としては、天然ゴム、スチレン・ブタジエンゴム、エチレン・プロピレンゴム等が例示でき、これらに限定されるものではない。また、これらのゴムは市場で入手可能であり、好適に使用できる。
ASTM D2040に準じ、溶媒としてデカリンを用い、毛細管法にて測定したものを極限粘度[η]とした。
ASTM D1238に準じ、温度190℃、ピストン荷重2.16kgにて測定した。
引張試験機として、ORIENTEC社製 RTM−100を用い、温度/湿度:23℃/65%RHの雰囲気下、チャック間の初期試料長100mm、クロスヘッド速度100mm/分の引張り速度で、5回測定した平均値を引張り強度とした。
JIS K 6330−9のC法に準じ、試料の片端を固定して他端に荷重をかけて曲げた時の最小曲げ半径を調べて曲率半径とした。
JIS K 6330−2に準じ、JIS K 6330−2で規定する加圧速さで試験圧力を加えて30〜60秒間保持し、破裂圧力を調べて耐圧力とした。
(超高分子量ポリオレフィンフィルムの製造)
超高分子量ポリエチレン粉末([η]:7.2dl/g、MFR:0.01g/10分未満、融点:136℃、嵩密度:0.45g/cc)を用い、アウターダイ/マンドレル=105/95mmφからなるダイを接続した60mmφ押出機を、シリンダ温度180℃、ダイ温度170℃、スクリュー回転数を27rpmに設定し、ピンチロールで6.0m/分の速度で引き取りながらスクリュー内部およびチューブダイのマンドレル内部に延在してなる6mmφの気体流通路から圧搾空気を吹き込んで、チューブを冷却リング内径860mmφに接触する大きさに膨らませて(膨比=8.2)、折り幅1350mm、厚み0.03mmからなる超高分子量ポリエチレンフィルムを製造して、これを原反とした。
前記の原反フィルムを押出方向に平行に幅58.5mmで裁断し、次いで、これを温度140℃のエアオーブン延伸槽内で押出方向に8倍延伸し、繊度1670dtexの延伸テープを製造した。得られた延伸テープの引張り強度は、15.0cN/dtexであった。
スチレン・ブタジエンゴム(SBR)を用いた内面ゴム層(A)を、ゴム用押出機にて押し出し、次いで上記の延伸テープをブレード編みしてブレード構造を有する繊維補強層(C)を構成し、さらに、その上に内層ゴム層と同様にしてエチレン・プロピレン・ジエン共重合体(EPDM)を用いた外面ゴム層(B)を押し出すことで未加硫のゴムホースを得た。
次に、上記未加硫のゴムホースを鉄製マンドレルに挿入した後、ギヤー式オーブンにて150℃×8時間の熱風加硫を行って、繊維補強ゴムホースとした。得られた繊維補強ゴムホースの内径、外径、質量、曲率半径および、耐圧力を評価した結果を表1に示す。
延伸テープをスパイラル編みにしたスパイラル構造を有する繊維補強層(C)とした以外は、実施例1と同様の方法で繊維補強ゴムホースを製造した。得られた繊維補強ゴムホースの内径、外径、質量、曲率半径および、耐圧力を評価した結果を表1に示す。
(解繊糸の製造)
実施例1と同様の方法で得られた超高分子量ポリエチレンからなる延伸テープを温度30℃まで冷却した後、ポーキパインカッターで、解繊比(ロール周速度/テープ速度)2.0で解繊処理して、解繊糸を製造した。得られた解繊糸の引張り強度は、8.4cN/dtexであった。
繊維補強層(C)を、上記の解繊糸をブレード編みしたブレード構造を有する繊維補強層(C)とした以外は、実施例1と同様の方法で繊維補強ゴムホースを製造した。得られた繊維補強ゴムホースの内径、外径、質量、曲率半径および、耐圧力を評価した結果を表1に示す。
解繊糸をスパイラル編みにしたスパイラル構造を有する繊維補強層(C)とした以外は、実施例3と同様の方法で、繊維補強ゴムホースを製造した。得られた繊維補強ゴムホースの内径、外径、質量、曲率半径および、耐圧力を評価した結果を表1に示す。
(繊維補強ゴムホースの製造)
市販されている1670dtexに紡糸したアラミド繊維原糸(商品名、「ケブラー」)を使用した以外は、実施例1と同様の方法で繊維補強ゴムホースを製造した。得られた繊維補強ゴムホースの内径、外径、質量、曲率半径および、耐圧力を評価した結果を表1に示す。
(繊維補強ゴムホースの製造)
市販されている1670dtexに紡糸したアラミド繊維原糸(商品名、「ケブラー」)を使用した以外は、実施例2と同様の方法で繊維補強ゴムホースを製造した。得られた繊維補強ゴムホースの内径、外径、質量、曲率半径および、耐圧力を評価した結果を表1に示す。
2 繊維補強層(スパイラル編み)
3 外面ゴム層
10 内面ゴム層
20 繊維補強層(ブレード編み)
30 外面ゴム層
Claims (5)
- 少なくともゴム弾性を有する内面ゴム層(A)、外面ゴム層(B)および、補強繊維からなる繊維補強層(C)を有するゴムホースであり、該補強繊維が極限粘度[η]5dl/g以上である超高分子量ポリオレフィンからなることを特徴とする繊維補強ゴムホース。
- 補強繊維がエチレンを80モル%以上有する超高分子量ポリエチレンからなり、引張り強度が6.2cN/dtex以上であることを特徴とする請求項1記載の繊維補強ゴムホース。
- 繊維補強層(C)の構造がブレード構造又はスパイラル構造であることを特徴とする請求項1または2に記載の繊維補強ゴムホース。
- 繊維補強層(C)が、超高分子量ポリオレフィンからなる繊維と、該超高分子量ポリオレフィン以外の繊維からなることを特徴とする請求項1乃至3に記載の繊維補強ゴムホース。
- 繊維補強層(C)の上に金属製の線材が巻回されてなることを特徴とする請求項1乃至4に記載の繊維補強ゴムホース。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004132009A JP2005315305A (ja) | 2004-04-27 | 2004-04-27 | 繊維補強ゴムホース |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004132009A JP2005315305A (ja) | 2004-04-27 | 2004-04-27 | 繊維補強ゴムホース |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005315305A true JP2005315305A (ja) | 2005-11-10 |
Family
ID=35442949
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004132009A Pending JP2005315305A (ja) | 2004-04-27 | 2004-04-27 | 繊維補強ゴムホース |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005315305A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101548600B1 (ko) * | 2013-11-20 | 2015-09-01 | (주)남광포리마 | 내마모성이 우수한 다중 복합관 및 그 제조방법 |
KR20190071605A (ko) * | 2017-12-14 | 2019-06-24 | (주) 화승엑스윌 | 콘크리트 도킹호스 용 고무 조성물 및 이를 포함하는 콘크리트 도킹호스 |
KR20200064485A (ko) * | 2018-11-29 | 2020-06-08 | (주) 화승엑스윌 | 콘크리트 도킹 호스 및 상기 콘크리트 도킹 호스의 내압성 측정 방법 |
-
2004
- 2004-04-27 JP JP2004132009A patent/JP2005315305A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101548600B1 (ko) * | 2013-11-20 | 2015-09-01 | (주)남광포리마 | 내마모성이 우수한 다중 복합관 및 그 제조방법 |
KR20190071605A (ko) * | 2017-12-14 | 2019-06-24 | (주) 화승엑스윌 | 콘크리트 도킹호스 용 고무 조성물 및 이를 포함하는 콘크리트 도킹호스 |
KR102266487B1 (ko) * | 2017-12-14 | 2021-06-18 | (주)화승코퍼레이션 | 콘크리트 도킹호스 용 고무 조성물 및 이를 포함하는 콘크리트 도킹호스 |
KR20200064485A (ko) * | 2018-11-29 | 2020-06-08 | (주) 화승엑스윌 | 콘크리트 도킹 호스 및 상기 콘크리트 도킹 호스의 내압성 측정 방법 |
KR102162837B1 (ko) | 2018-11-29 | 2020-10-07 | (주) 화승엑스윌 | 콘크리트 도킹 호스 및 상기 콘크리트 도킹 호스의 내압성 측정 방법 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN110461586B (zh) | 高压紧凑的螺旋液压软管 | |
US7600537B2 (en) | Reinforced plastic pipe | |
CA2756766C (en) | Compact high pressure rubber hose | |
CN101636262B (zh) | 为了在高压力以及从低到高的体膨胀的环境下运作的动力转向软管设计 | |
KR101948883B1 (ko) | 하이브리드 코드 강화물을 갖는 공압식 타이어 | |
JP6457330B2 (ja) | 繊維強化樹脂複合管状構造体及びその製造方法 | |
MXPA06012062A (es) | Manguera con refuerzo variable. | |
WO2010131216A1 (en) | Reinforced flexible hose with high pressure strenght and method for its manufacturing | |
JP2013535583A (ja) | 複合コードおよびその製造方法ならびにそれを含む支持構造およびタイヤ | |
WO2011161576A1 (en) | Flexible braided garden hose | |
CA2835003A1 (en) | A flexible unbonded pipe | |
JP2007055219A (ja) | オイルクーラーホース | |
WO2008076648A1 (en) | Tubular composite structures | |
JP2005315305A (ja) | 繊維補強ゴムホース | |
JPS63183842A (ja) | 加圧液体用複合ホース | |
WO2008033134A2 (en) | Reinforced plastic pipe | |
CA1038780A (en) | Reinforced thermoplastic hose | |
JP2016089301A (ja) | ホース用補強糸の製造方法およびホース | |
KR102266487B1 (ko) | 콘크리트 도킹호스 용 고무 조성물 및 이를 포함하는 콘크리트 도킹호스 | |
RU151868U1 (ru) | Армированная полимерная труба, армирующая система и комплексная армирующая нить для нее | |
EP2903812A1 (en) | Hose reinforced with abrasion resistant hybrid yarn and method of manufacture thereof | |
JPH0477194B2 (ja) | ||
KR102241023B1 (ko) | 구슬밴드를 포함하는 다층 복합 고무 호스 및 이의 제조 방법 | |
EP0439860A2 (en) | Hose coated with high molecular weight polyethylene and process for the production thereof | |
JP2005314455A (ja) | ゴム用被覆材と該被覆材により被覆したゴムホース及び電線 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060614 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20080414 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080724 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20080812 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20081209 |