JP2005315071A - 遮音装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 高域は勿論、低域にわたって広い周波数範囲で、自動車道路2からの騒音を減音する。
【解決手段】 遮音壁5の上部に、本発明の遮音装置1を配置する。複数の中空の箱状の支持体21が自動車道路2に沿って遮音壁5の上部に隣接して配列される。支持体21の上部には上向きに一対のスピーカ11が設けられ、支持体21の上部の自動車道路に臨む側部には、マイクロホン8が設けられる。スピーカ11に関して自動車道路とは反対側にのみ、板状遮音部材19が配置される。自動車道路2からの騒音はマイクロホン8によって検出され、スピーカ11の近傍でその前方における騒音の回折領域32で、低域の長い波長を有する音とスピーカからの逆位相の音とが接触し、低域の音の減音が確実になる。自動車道路2からの騒音およびスピーカ11からの音が民家側に伝播することを防ぐ。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動車が走行する道路および鉄道車両が走行する軌道などのような車両が走行する通路である騒音源からの音波を、通路の側方にある民家に伝播しないように遮音するために実施される遮音装置を備える遮音壁装置に関する。
自動車道路から発生される騒音の周波数帯域は比較的広く、特に低域寄りの周波数帯域の騒音は、道路沿いの民家などの環境を悪化させる。先行技術では、このような低域寄りの周波数帯域から高域までの騒音を遮断することが不充分である。
本発明の目的は、広い周波数帯域にわたる騒音を遮断することができるようにした遮音装置を備える遮音壁装置を提供することである。
本発明は、(a)騒音源に臨んで設けられ、中空の箱である支持体21と、
(b)支持体21の上部に、上方に臨んで配置されるスピーカ11a,11bであって、スピーカ11a,11bの音を発生する第1指向方向29が上方であり、支持体21に収納されるスピーカ11a,11bと、
(c)支持体21の上部に立設され、騒音源とは反対側に配置され、前記第1指向方向29に沿ってスピーカ11a,11bよりも下流側に延びる遮音部材31と、
(d)音を検出する第2指向方向36が騒音源に臨むマイクロホン8と、
(e)騒音源側に突出して延び、マイクロホン8の上方を覆うカバー38と、
(f)マイクロホン8の出力に応答し、スピーカ11a,11bによって、騒音源からの音に対して位相がずれた音を出力して、スピーカ11a,11bの前方で騒音源側に拡がった回折領域32で、遮音する位相制御装置39とを含むことを特徴とする遮音装置である。
また本発明は、位相制御装置39は、各支持体21に収納され、
各位相制御装置39に電力を供給する電源回路53は、端部支持体51内に収納されることを特徴とする。
また本発明は、遮音装置1による遮音周波数帯域は、300Hz〜2.5kHzであることを特徴とする。
また本発明は、位相制御装置39は、(a)マイクロホン8の出力を打消すべき振動の周波数帯域で濾波するフィルタ回路62と、
(b)フィルタ回路62の入出力間の位相変化を調整してずらし、スピーカ11a,11bによる振動を出力する位相可変回路65であって、
フィルタ回路62に並列に接続される第1アクティブ・オール・パス回路φ1と、
フィルタ回路62の出力が与えられる第2アクティブ・オール・パス回路φ2と含み、
第1および第2アクティブ・オール・パス回路φ1,φ2はそれぞれ、
演算増幅器2D,1Dと、
一方の端子が演算増幅器2D,1Dの一方の入力端子に接続される抵抗R9,R14と、
一方の端子が演算増幅器2D,1Dの他方の入力端子に接続され、他方の端子が前記抵抗R9,R14の他方の端子に共通に接続される可変抵抗VR2,VR4と、
演算増幅器2D,1Dの前記他方の入力端子に接続される積分用コンデンサC5,C7とを有することを特徴とする。
本発明に従えば、マイクロホンによって検出された騒音源からの音波の振幅は、電気信号に変換されて位相制御装置に与えられ、この位相制御装置は、スピーカからの音波が、騒音源からのカバー38で回折した音波を打ち消すように、スピーカを駆動する。こうして騒音源からの音が減音されて、いわゆるアクティブ・ノイズ・コントロール(略称ANC)が達成される。
スピーカに関して騒音源とは反対側(たとえば民家側)に遮音部材が配置される。遮音部材は、騒音源からの音波によって振動することがない剛性の板などであってもよい。この遮音部材は、騒音源からの音がスピーカに関して騒音源とは反対側に伝播することを防いで遮音する働きをする。遮音部材は、スピーカから発生される音の指向方向29に沿ってスピーカよりも下流側(たとえば図3の上方)に延び、すなわちスピーカが配置された位置から前方に延び、騒音源からの音がスピーカの前方を横切って民家などの遮音されるべき静かな場所に伝播することを抑制する。遮音部材は、スピーカから発生される音が民家側に伝播することも抑制する。こうして遮音部材によって、自動車道路などの騒音源からの音およびスピーカからの音が、民家などに伝播することが抑制される。
この遮音部材は、スピーカに関して騒音源とは反対側にのみ配置され、スピーカよりも騒音源側には配置されていない。したがってスピーカからの音は、騒音源側に広く伝播する。そのためスピーカが配置された位置およびその位置よりも騒音源寄りでは、騒音源からの音の伝播中におけるスピーカからの音波との接触時間を長くすることができる。したがって騒音に含まれる低い周波数寄りの音は、スピーカからの音に比較的長い時間接触することができるので、特に低域の周波数帯域であって比較的長い波長を有する音であっても、多数の波長が相互に接触し合い、スピーカからの音によって、騒音が大きな減衰率で、低下されることが可能になる。すなわち騒音源からの音の回折領域32において、低域の騒音の振幅が、スピーカからの逆位相の音によって小さくなって減音される。また比較的短い波長を有する高域の騒音も、スピーカからの逆位相の音によって容易に減音される。こうして広い周波数帯域にわたる騒音を、回折領域で打ち消して減音することができるようになる。騒音源からの音は、スピーカが配置された回折領域で、ホイヘンスの原理に従って回折し、たとえば自動車道路からの騒音が民家に伝播されることになるが、本発明は、この騒音の回折を抑制する。
マイクロホンは、音およびその他の振動を検出する構成を有すればよく、スピーカは音などの振動を出力する構成を有すればよい。遮音部材は、板状以外の構成を有してもよい。
遮音装置は、自動車道路または鉄道車両の軌道の側方に立設された遮音壁の上部に設けられてもよく、その他の通路の側方に設けられた遮音壁の上部に設けられてもよく、あるいはまた屋内で複数の会議場を仕切るパーティションと呼ばれる衝立の上部に設けられ、隣接する会議場相互間の騒音の伝播を防ぐことができる。本発明の遮音装置は、さらにその他の分野で、広範囲に実施することができる。
マイクロホンは、スピーカの音を出力する指向方向29に沿ってスピーカと同一または後方に配置され、
マイクロホンの音を検出する指向方向36は、スピーカの前記指向方向29とは90度以上の角度θ1を有する。
騒音源からの音を受波するマイクロホンは、スピーカの音の伝播する第1指向方向29に沿って同一位置またはスピーカよりも後方に配置され、しかもそのマイクロホンの第2指向方向36は、スピーカの音が伝播する方向である第1指向方向29とは、角度θ1(図3参照)を有し、この角度θ1は90度以上に設定されるので、スピーカからの音がマイクロホンによって検出されてハウリングを生じることがない。これによってスピーカの出力を大きくし、騒音の民家側への回折伝播を確実に抑制することができるようになる。
中空の箱状の複数の各支持体に、スピーカとマイクロホンを設け、これらの各支持体を、騒音源の長手方向に沿って、たとえば自動車道路の自動車の走行方向に沿って、または鉄道車両の軌道が敷設された方向に沿って、隣接して配列される。こうして希望する長さにわたり、騒音が民家側に伝播することを防ぐことができる。
マイクロホンには、その上方にカバー38が設けられてカバーがひさしの働きを果たし、これによってスピーカからの音がマイクロホンに検出されて正帰還することがなく、ハウリングの防止がさらに一層確実になる。また本件遮音装置が野外に設けられている構成において、雨滴、塵埃がマイクロホンに浸入することが防がれ、長期間にわたる使用が可能である。
支持体には、一対のスピーカが設けられ、これらの一対のスピーカ毎に1つのマイクロホンを設ける。マイクロホンは、一対の複数のスピーカが配列された配列範囲の配列方向に沿うほぼ中央位置に設けられ、これによって複数の各スピーカに共通な騒音源からの音を検出することができ、複数の各スピーカからの各音による位相反転した音の発生を行って、騒音の抑制を、容易に行うことができるようになる。
騒音源からの音の本発明による減音周波数帯域は、たとえば図10に示されるように300Hz〜2.5kHzであり、特に本発明では、300〜700Hzの低域の騒音をも10dB以上の大きな減衰量で減音することができることが確認された。本件発明者の実験によれば、騒音の減音による減衰量は3dBでは不充分であり、4dBよりも大きい絶対値で減音されることによって、減音効果が好ましく確認され、特に本発明によって10dBよりも大きい絶対値で減音されることによって、民家側などの騒音が抑制される場所において、低騒音の良好な環境が得られることが確認された。
また本発明は、(a)遮音壁5であって、
(a1)車両が走行する通路2の側部に、通路2の長手方向に沿って予め定める一定の間隔をあけて鉛直に立設され、ウエブ17の両端部に一対のフランジ18が形成されて構成される支柱15,16と、
(a2)支柱15,16間で、両端部がフランジ18に挟持される遮音壁部材19とを有する遮音壁5と、
(b)遮音壁部材19上に設けられる遮音装置1であって、
(b1)騒音源に臨んで設けられ、中空の箱である支持体21と、
(b2)支持体21の上部に、上方に臨んで配置されるスピーカ11a,11bであって、スピーカ11a,11b1の音を発生する第1指向方向29が上方であり、支持体21に収納されるスピーカ11a,11bと、
(b3)支持体21の上部に立設され、騒音源とは反対側に配置され、前記第1指向方向29に沿ってスピーカ11a,11bよりも下流側に延びる遮音部材31と、
(b4)音を検出する第2指向方向36が騒音源に臨むマイクロホン8と、
(b5)騒音源側に突出して延び、マイクロホン8の上方を覆うカバー38と、
(b6)マイクロホン8の出力に応答し、スピーカ11a,11bによって、騒音源からの音に対して位相がずれた音を出力して、スピーカ11a,11bの前方で騒音源側に拡がった回折領域32で、遮音する位相制御装置39とを有する遮音装置1とを含むことを特徴とする遮音装置を備える遮音壁装置である。
本発明によれば、騒音の高域だけでなく、低域にわたって広い範囲の周波数帯域で、騒音源からの騒音を、能動的に打ち消して減音することが可能になる。
図1は、本発明の実施の一形態の遮音装置1の全体の構成を示す簡略化した断面図である。自動車道路2からの騒音が、民家3側である静かにされるべき場所4に伝播することを抑制するために、道路2の側方には、道路2に沿って遮音壁5が立設される。この遮音壁5の上部には、本発明に従う遮音装置1が設けられる。遮音装置1は、マイクロホン8によって検出した騒音を、その騒音の回折する回折領域32付近でスピーカ11によって逆位相の音を発生し、道路2からの騒音が回折して民家3側の場所4に伝播する音13を抑制して減音する。
図2は、遮音壁5の分解斜視図である。道路2の長手方向に沿って予め定める一定の間隔、たとえば2mをあけて支柱15,16が鉛直に立設される。これらの支柱15,16はH形鋼などによって構成され、一方の支柱15は、ウエブ17の両端部に一対のフランジ18が形成されて構成され、他方の支柱16もまた同様な構成を有する。これらの支柱15,16間には、フランジ18に両端部が挟持された複数の遮音壁部材19が、上下に隣接して積み重ねられる。最上部の遮音壁部材19上には、本発明の遮音装置1の後述の端部支持体51,52が支柱15,16のフランジ18に挟まれて取付けられる。遮音装置1では、複数の支持体21が、道路2の長手方向に沿って隣接して配列される。
図3は遮音装置1の支持体21の側方から見た一部切欠き断面図であり、図4は支持体21の平面図であり、図5は支持体21の道路2から見た正面図である。これらの図面を参照して、支持体21は、その全体の外形が直方体状であって中空の箱であり、道路2側の正面板22と民家3側の背面板23と左右の両側板24,25と上板26と底板27とを含む。支持体21の上部である上板26には、上方に臨んで一対のスピーカ11a,11bが、道路2の長手方向(図3の紙面に垂直方向、図4および図5の左右方向)に間隔をあけて隣接して配置される。参照符11a,11bを、総括的に参照符11で示すことがある。これらのスピーカ11a,11bの音を発生する指向方向29は、鉛直上方である。
支持体21の上部には、板状の遮音部材31が立設される。遮音部材31は、スピーカ11に関して騒音源である道路2とは反対側に配置される。この遮音部材31は、スピーカ11から発生される音の指向方向29に沿ってスピーカ11よりも下流側(図3および図5の上方)に延びる。このスピーカ11から発生される音は、騒音12の回折領域32でほぼ逆位相の音が与えられて能動的に減音され、これによって民家3側の場所4に音13が伝播することを抑制する。
支持体21の上部で両側部には、遮音部材31を支持して補強する三角形の板状の補強片33が設けられる。
支持体21の上部付近には、騒音源である道路2に臨んでマイクロホン8が設けられる。このマイクロホン8は、スピーカ11の音を出力する指向方向29に沿ってスピーカ11と図3および図5に明らかに示されるように同一位置に配置され、本発明の実施の他の形態では、マイクロホン8はスピーカ11の指向方向29後方(図3および図5の下方)に配置されてもよい。マイクロホン8は、支持体21の一対のスピーカ11a,11bが配列された配列範囲35の配列方向(図5の左右方向)に沿うほぼ中央位置に配置される。マイクロホン8の音を検出する指向方向36は、スピーカ11の指向方向29とは、図3に示されるように角度θ1を有し、たとえばこの実施の形態ではθ1=90度である。本発明の実施のさらに他の形態では、角度θ1は、90度を超える角度であってもよく(90度≦θ1)、90度未満であってもよい。
支持体21の上部で、マイクロホン8の上方を覆うカバー38が固定される。このカバー38は、上板26に固定される。カバー38は、マイクロホン8よりも騒音源である道路2側、すなわち前方に突出して延びる。カバー38によって、野外におけるマイクロホン8が風雨から保護されるとともに、スピーカ11の出力音がマイクロホン8に入り込んでハウリングが生じることを抑制することができる。
マイクロホン8は、たとえば静電容量形であってもよく、スピーカ11はたとえばムービングコイルによって中空円錐台状の振動体であるコーンが振動される構成を有していてもよい。マイクロホン8およびスピーカ11はその他の構成を有していてもよい。支持体21内の中空の空間には、マイクロホン8からの検出出力に応答してスピーカ11を位相制御する位相制御装置39が収納される。
図6は、支持体21の簡略化した側面図である。この支持体21の下部には、取付具41が装着され、支柱15,16間に挟持された最上部の遮音壁部材19の傾斜した支持面42に円接触する傾斜した支持面43が設けられる。これによって、端部支持体51,52が支柱15,16の道路2側のフランジ18の内面に当接して支持体21は正確に位置決めされて取付けられる。
図7は、回折領域32で道路2からの騒音12が減音される原理を説明するための簡略化した断面図である。スピーカ11からは音45が発生され、回折領域32では道路2からの騒音12が減音される。遮音部材31は、道路2からの騒音12が民家3の場所4に伝播することを防ぐとともに、スピーカ11からの音45が場所4に伝播することを防ぐ。道路2からの音のうち、特に低域周波数の波長の長い音46は、遮音部材31よりも道路2側に拡がった回折領域32で干渉し、減音される。こうして低域周波数の騒音46が、遮音部材31よりも道路2側の回折領域32でスピーカ11からの音45と干渉することによって、その低域周波数の音46がスピーカ11からの音45と接触する時間を長くすることができ、減音効果が大きく向上される。道路2からの騒音12のうち、低域周波数の音46よりも高い周波数を有する比較的短い波長を有する音は、回折領域32が比較的狭いが、スピーカ11からの音45と干渉するおよそ半波長分、存在し、したがってそのような高い周波数の騒音の低減効果は、回折領域32において充分に達成される。
図8は支柱15,16間に配置された複数の支持体21を備える遮音装置1の簡略化した平面図であり、図9は複数の支持体21が隣接して配置された遮音装置1の道路2から見た簡略化した正面図である。支持体21の上部は、遮音部材31の背後で、支柱15,16間に延びる連結部材48によって連結される。こうして配列された支持体21の両側方では、端部支持体51,52が、連結部材48の端部に固定される。端部支持体51内には、各支持体21毎の位相制御装置39のための電源回路53が収納される。外部からの電力線は、コンジット54から電源回路53に与えられ、この電源回路53からの電力は、各位相制御装置39に供給される。
スピーカ11の上方で補強片33の上端面には、スピーカ11が雨滴、塵埃によって破損することを防ぐために耐候性に優れたフィルム55が、図7および図8の斜線を施して示されるように、張設される。フィルム55は、たとえばテフロン(商品名)などから成る薄いシートであってもよい。フィルム55に代えて、多数の透孔が穿設された金属製パンチングメタルなどが用いられてもよい。フィルム55はまた、小石などがスピーカ11に衝突することを防いでスピーカ11を保護する。
スピーカ11の口径はたとえば50mmφである。支持体21の寸法は、図4および図5を参照して、その一例として、表1のとおりである。
Figure 2005315071
図10は、本件発明者の実験結果を示す。図1〜図9に示される遮音装置1によれば、約300Hz〜約2.5kHzの広い周波数帯域において道路2の騒音12が約10dBおよびそれ以上に減衰されることが確認された。特に約300〜約700Hzの低域周波数における騒音低減効果は、民家3の場所4における騒音の低減による環境の向上が著しい。
図11は、位相制御装置39の全体の構成を簡略化して示す電気回路図である。コネクタ57に接続されたマイクロホン8からの出力はライン58から前置増幅回路59に与えられて増幅され、その増幅出力はライン61からローパスフィルタ62に与えられる。ライン61の出力は、マイクロホン8のライン58を介する出力を反転した信号波形を有する。図11の+,−は位相を示す。前置増幅回路59は、演算増幅回路1Aと抵抗R1〜R4とコンデンサC1とを含む。前置増幅回路59の増幅度A=(R2+R3)/R2であり、たとえば28倍であり、この前置増幅回路59は、非反転増幅器である。
ライン63には、バイアス回路64からの直流バイアス電圧が与えられる。バイアス回路64は、演算増幅回路2Cと抵抗R11,R12とコンデンサCR8とを含む。
ローパスフィルタ62は、マイクロホン8によって検出された騒音12を、打ち消すべき音の周波数帯域で濾波する。ローパスフィルタ62の周波数特性は、図20(1)に示されるとおり、騒音12の周波数帯域の信号を通過して濾波する。反転増幅回路81は、増幅度1倍であり、したがってローパスフィルタ62と反転増幅回路81とが後述の混合回路72で適量合成されることによって、このローパスフィルタ62と反転増幅回路81との合成回路の周波数特性は、図20(2)に示されるように、ローパスフィルタ62の遮断周波数fc以上の周波数帯域の利得を1倍とする働きを有する。位相可変回路65は、ローパスフィルタ62の入力ライン61と混合回路72の出力ライン73との間の位相を変化調整してスピーカ11を駆動する音波信号を出力する。
位相可変回路65は、第1アクティブ・オール・パス回路φ1と、第2アクティブ・オール・パス回路φ2とを含む。第1アクティブ・オール・パス回路φ1は、ライン61からライン67を介する信号が与えられ、その出力はライン68を介して混合回路72に与えられる。ローパスフィルタ62の中間段からの出力は、ライン69から第2アクティブ・オール・パス回路φ2に与えられ、その出力はライン71から混合回路72に与えられる。混合回路72の出力はライン73から増幅回路74に与えられる。
増幅回路74の出力は、ライン75からコネクタ57を介して、直列接続された2つのスピーカ11a,11bに与えられる。
図12は、ローパスフィルタ62と反転増幅回路81と第1および第2アクティブ・オール・パス回路φ1,φ2との具体的な構成を示す電気回路図である。ローパスフィルタ62は、マイクロホン8から前置増幅器59を介してライン61に与えられる信号は、抵抗R5を介して演算増幅器1Bの反転入力端子に与えられ、その演算増幅器1Bの反転入力端子と出力端子との間には、抵抗R6とコンデンサC2とが並列に接続され、この演算増幅器1Bの出力は、ライン69を介して第2アクティブ・オール・パス回路φ2に与えられる。演算増幅器1Bの出力はまた、抵抗R8を介して演算増幅器1Cの非反転入力端子に与えられ、この演算増幅器1Cの反転入力端子と出力端子との間にはコンデンサC3が接続され、反転入力端子とライン63との間に抵抗R22が接続される。演算増幅器1Cの出力端子と演算増幅器1Bの反転入力端子との間には抵抗R7が接続される。演算増幅器1Bの出力端子はライン76に接続され、図13に示されるように抵抗R13を介して混合回路72に与えられる。
ライン61の信号はまた、反転増幅回路81において、抵抗R15を介して演算増幅器2Aの反転入力端子に与えられる。演算増幅器2Aの反転入力端子と出力端子との間には抵抗R16が接続される。この演算増幅器2Aの出力は、ライン73を介して図13の抵抗R17から混合回路72に与えられる。抵抗値は同一の参照符で表すとき、R5=R8=R15=R16であり、たとえば10kΩであり、C2=C3であり、たとえば10×10pF(=0.1μF)である。ローパスフィルタ62の遮断周波数fcは、式1で表される。
Figure 2005315071
たとえばfc=260Hzであってもよい。ローパスフィルタ62のQは、式2で表される。
Figure 2005315071
第1アクティブ・オール・パス回路φ1は、演算増幅器2Dと抵抗R9と可変抵抗VR2と積分用コンデンサC5とを含み、さらに抵抗R10と可変抵抗VR3とを含む。抵抗R9の一方の端子は、演算増幅器2Dの一方の入力端子13に接続される。可変抵抗VR2の一方の端子は、演算増幅器2Dの他方の入力端子12に接続される。可変抵抗VR2の他方の端子は、前記抵抗R9の他方の端子に共通に接続され、ライン67に接続される。演算増幅器2Dの前記他方の入力端子12には、バイアス電圧が与えられるライン63との間に積分用コンデンサC5が接続される。可変抵抗VR2の抵抗を変化することによって、高域周波数における位相の変化を、利得を変化することなく、調整することができる。ライン61,67の信号はまた、抵抗R9を経て演算増幅器2Dの反転入力端子に与えられるとともに、可変抵抗VR2を経て非反転入力端子に与えられ、この非反転入力端子は、コンデンサC5を介してライン63に接続される。演算増幅器2Dの非反転入力端子と出力端子との間には抵抗R10が接続され、その出力端子の出力は、利得を変化する可変抵抗VR3を介してライン68に導出され、図13のライン73に与えられる。たとえば抵抗R9=R10=10kΩであってもよく、可変抵抗VR2は、たとえば0〜10kΩの範囲で抵抗を変化することができる。コンデンサC5は、たとえば10×10pFであってもよい。
第1アクティブ・オール・パス回路φ1による位相の変化量φは、式3で示される。
φ=−2tan−1(ω・R・C5) …(3)
式3のωは、ライン67から与えられる信号の角周波数であり(ω=2πf)、式3のRは、可変抵抗VR2の抵抗値である。たとえば周波数f=500Hzである場合、可変抵抗VR2を0〜10kΩに変化するとき、式3のφは、0〜−145度にわたって、変化される。
第2アクティブ・オール・パス回路φ2は、前述の第1アクティブ・オール・パス回路φ1の構成に類似し、演算増幅器1Dと抵抗R14と可変抵抗VR4と積分用コンデンサC7とを含む。抵抗R14の一方の端子は、演算増幅器1Dの一方の入力端子13に接続される。可変抵抗VR4の一方の端子は、演算増幅器1Dの他方の入力端子12に接続される。可変抵抗VR4の他方の端子は、前記抵抗R14の他方の端子に共通に接続され、ローパスフィルタ62の中間段からの信号が与えられるライン69に共通に接続される。ライン69を介するローパスフィルタ62の演算増幅器1Bの出力端子からの信号は、抵抗R14を経て演算増幅器1Dの反転入力端子に与えられるとともに、可変抵抗VR4を経て非反転入力端子に与えられる。この非反転入力端子は、コンデンサC7を介してライン63に接続される。演算増幅器1Dの反転入力端子と出力端子との間には抵抗R21が接続される。この演算増幅器1Dの出力端子は、ライン71から図13の可変抵抗VR5を経て混合回路72に与えられる。たとえばR14=R21=10kΩであり、C7=10×10−4Fであり、VR4は0〜10kΩの範囲で抵抗を変化することができる。
図13は、混合回路72の具体的な電気的構成を示す電気回路図である。混合回路72の演算増幅器2Bの一方の反転入力端子6には、ローパスフィルタ62の出力がライン76および抵抗R13を介して与えられ、また反転増幅回路81の出力がライン73から抵抗R17を介して与えられ、さらに第2アクティブ・オール・パス回路φ2の出力がライン71から可変抵抗VR5を介して与えられる。こうして混合回路72は、ローパスフィルタ62と反転増幅回路81と位相変化のための第2アクティブ・オール・パス回路φ2の各出力を、適量合成して加算する働きをはたす。さらに演算増幅器2Bから抵抗R19を介する出力と、位相変化のための第1アクティブ・オール・パス回路φ1から可変抵抗VR3(前述の図12参照)を介する出力とが合成されて加算される。反転増幅器2Bの反転入力端子6に与えられる信号と第1アクティブ・オール・パス回路φ1から可変抵抗VR3を経てライン68から与えられる信号とは、マイクロホン8の出力に関して位相が180度異なり、したがってライン73で反転増幅器28の出力端子7からの信号とライン68の信号との位相が揃えられて、混合されることになる。すなわち演算増幅器2Bの他方の非反転入力端子には、バイアス回路64のライン63が接続される。演算増幅器2Bには、抵抗R18が接続される。この演算増幅器2Bの出力は、抵抗R19を経てライン73に与えられ、このライン73には、第1アクティブ・オール・パス回路φ1のライン68を介する出力が与えられる。
図14は、増幅回路74の具体的な電気的構成を示す電気回路図である。ライン73からの信号は、可変抵抗VR1からカップリングコンデンサCR1を経て増幅回路本体78に与えられる。増幅回路本体78の出力はカップリングコンデンサCR3からライン75を介して前述のようにコネクタ57を経てスピーカ11a,11bに与えられる。増幅回路本体78に関連してコンデンサCR2,CR4が接続される。
図15〜図19は、図11〜図14に示される位相制御装置39の本件発明者の実験による周波数特性を示す図である。表2は、図15〜図19の各実験結果における第1および第2アクティブ・オール・パス回路φ1,φ2に備えられる可変抵抗VR2,VR4を、その最大抵抗に対する割合でそれぞれ設定した状態を対応して示す。
Figure 2005315071
図15(1)は位相制御装置39の位相変化量を示すグラフであり、図15(2)は位相制御装置39の利得の周波数特性を示すグラフである。第1および第2アクティブ・オール・パス回路φ1,φ2の可変抵抗VR2,VR4を、たとえばその最大抵抗の20%および60%にそれぞれ設定したとき、希望する低域の位相変化量が得られる。
図16(1)は位相制御装置39の位相変化量を示すグラフであり、図16(2)は位相制御装置39の利得の周波数特性を示すグラフである。第1および第2アクティブ・オール・パス回路φ1,φ2の可変抵抗VR2,VR4を、零にそれぞれ設定したとき、希望する低域の位相変化量が得られる。
図17(1)は位相制御装置39の位相変化量を示すグラフであり、図17(2)は位相制御装置39の利得の周波数特性を示すグラフである。第1および第2アクティブ・オール・パス回路φ1,φ2の可変抵抗VR2,VR4を、たとえばその最大抵抗の100%および0%にそれぞれ設定したとき、希望する低域の位相変化量が得られる。図17(1)に示されるように、第1アクティブ・オール・パス回路φ1の可変抵抗VR2を変化調整することによって、高い周波数帯域で位相変化量を大きくすることができる。
図18(1)は位相制御装置39の位相変化量を示すグラフであり、図18(2)は位相制御装置39の利得の周波数特性を示すグラフである。第1および第2アクティブ・オール・パス回路φ1,φ2の可変抵抗VR2,VR4を、たとえばその最大抵抗の0%および100%にそれぞれ設定したとき、希望する低域の位相変化量が得られる。図18(1)に示されるように、第2アクティブ・オール・パス回路φ2の可変抵抗VR4を変化して調整することによって、低い周波数帯域で大きな位相変化量を得ることができることが判る。
図19(1)は位相制御装置39の位相変化量を示すグラフであり、図19(2)は位相制御装置39の利得の周波数特性を示すグラフである。第1および第2アクティブ・オール・パス回路φ1,φ2の可変抵抗VR2,VR4を、たとえばその最大抵抗にそれぞれ設定したとき、希望する低域の位相変化量が得られる。
ローパスフィルタ62に代えて、バンドパスフィルタ、ハイパスフィルタおよびその他のフィルタであってもよい。
本発明は、次の実施の形態が可能である。
(1)振動を検出する検出手段の出力に応答して、振動を発生する振動発生手段を駆動し、振動を打消す位相制御装置において、振動検出手段の出力を打消すべき振動の周波数帯域で濾波するフィルタ回路62と、フィルタ回路の入出力間の位相を変化調整してずらし、振動発生手段による振動を出力する位相可変回路65と、フィルタ回路の出力と位相可変回路の出力とを混合して導出する混合回路72とを含むことを特徴とする位相制御装置。
騒音を能動的に打ち消して遮音するために、従来から、マイクロホンによって騒音を検出し、スピーカから、その検出された騒音の逆位相の音を発生し、騒音源からの音が回折する領域に向けて発生し、民家側などの静かに保たれるべき場所への騒音の回折伝播することを防ぐ。先行技術では、マイクロホンによって検出された信号を、最適な位相だけずらしてスピーカから出力することができず、ずらすべき位相は固定的であり、また位相を変化したとき、利得もまた変化してしまい、そのため能動的な騒音低減のためには位相制御が重要であるにもかかわらず、充分な騒音低減効果を達成することができない。
この問題を解決するために、マイクロホンなどの振動を検出する振動検出手段の出力が位相制御装置に与えられ、これによってスピーカなどの振動を発生する振動発生手段が駆動され、この振動検出手段によって検出される振動と振動発生手段によって発生される振動との各位相のずれを、正確に変化調整する。フィルタ回路の出力と位相可変回路の出力とは混合回路で混合され、スピーカなどの振動発生手段が駆動される。これによって振動検出手段によって検出される騒音などの振動を、能動的に、大きく減音することができるようになる。本件発明者によれば、このような能動的な減音のためには、振動発生手段から発生される振幅よりも、位相を正確に調整することの方が、はるかに重要であることが確認された。
フィルタ回路は、たとえばローパスフィルタによって実現され、振動検出手段の出力を、打ち消すべき振動の周波数帯域、たとえばその一例として300Hz〜2.5kHzで通過させて濾波する。このフィルタ回路に関連して位相可変回路が設けられ、この位相可変回路によってフィルタ回路の入出力間の位相を連続的に変化調整してずらすことが可能であり、こうして能動的に、騒音などの振動を、振動発生手段からの音波などの振動によって打ち消すことが効果的に可能になる。
フィルタ回路と位相可変回路とが組合されて、マイクロホンなどの振動検出手段からの出力の位相を連続的にずらして変化調整し、スピーカなどの振動発生手段を駆動することができるようになる。これによって騒音などの振動の低減を確実に行うことができるようになる。このような騒音などの振動の低減のためには、振動発生手段による振動の振幅よりもむしろ、その振動の位相を調整することが、振動の低減のために重要であることが、本件発明者の実験によって確認された。本発明によれば、このような騒音などの振動の大きな低減が、初めて可能になる。
位相可変回路は複数、たとえば2つの第1および第2アクティブ・オール・パス回路φ1,φ2がフィルタ回路に関連して接続され、利得を変化することなく、位相だけを連続的に変化調整することができる。
フィルタ回路は、ローパスフィルタであってもよいが、その他の種類のフィルタ、たとえばバンドパスフィルタ、ハイパスフィルタなどであってもよい。これらの第2アクティブ・オール・パス回路φ1,φ2は、積分用コンデンサを備える位相遅れ回路によって実現することができ、本発明の実施の他の形態では、位相進み回路によって実現することもまた、可能である。これらのアクティブ・オール・パス回路φ1,φ2は、1次または2次、さらにはそれ以上の次数の回路によって実現されてもよい。
振動検出手段は、前述のようにマイクロホンによって実現されてもよいが、その他の振動を検出する構成によって実現されてもよく、または加速度を検出するセンサによって実現されてもよい。振動発生手段は、前述のようにスピーカによって実現されてもよいが、その他油圧または電動のアクチュエータなどによって実現されてもよく、その他の構成によって実現されてもよい。
(2)位相可変回路は、フィルタ回路に並列に接続される第1アクティブ・オール・パス回路φ1と、フィルタ回路の出力が与えられる第2アクティブ・オール・パス回路φ2とを含むことを特徴とする位相制御装置。
(3)フィルタ回路は、打消すべき振動周波数を濾波するローパスフィルタであり、第1および第2アクティブ・オール・パス回路φ1,φ2は、位相遅れ回路を有することを特徴とする位相制御装置。
(4)第1および第2アクティブ・オール・パス回路は、演算増幅器2D,1Dと、一方の端子が演算増幅器の一方の入力端子に接続される抵抗R9,R14と、一方の端子が演算増幅器の他方の入力端子に接続され、他方の端子が前記抵抗の他方の端子に共通に接続される可変抵抗VR2,VR4と、演算増幅器の前記他方の入力端子に接続される積分用コンデンサC5,C7とを有することを特徴とする位相制御装置。
(5)また本発明の実施の一形態では、複数の支持体を含み、
各支持体は、外形が直方体状であり、
支持体の上部付近で騒音源に臨んでマイクロホンが設けられ、
支持体の上部で上方に臨んでスピーカが設けられ、
各支持体は、騒音源の長手方向に沿って隣接して配列されることを特徴とする。
(6)また本発明の実施の一形態では、支持体の上部で、マイクロホンの上方を覆って騒音源側に突出するカバー38が設けられることを特徴とする。
(7)また本発明の実施の一形態では、スピーカは、支持体の上部に、騒音源の長手方向に沿って複数個、配列され、
マイクロホンは、各支持体のスピーカが配列された配列範囲の配列方向に沿うほぼ中央位置に配置されることを特徴とする。
本発明の実施の一形態の遮音装置1の全体の構成を示す簡略化した断面図である。 遮音壁5の分解斜視図である。 遮音装置1の支持体21の側方から見た一部切欠き断面図である。 支持体21の平面図である。 支持体21の道路2から見た正面図である。 支持体21の簡略化した側面図である。 回折領域32で道路2からの騒音12が減音される原理を説明するための簡略化した断面図である。 支柱15,16間に配置された複数の支持体21を備える遮音装置1の簡略化した平面図である。 複数の支持体21が隣接して配置された遮音装置1の道路2から見た簡略化した正面図である。 本件発明者の実験結果を示すグラフである。 位相制御装置39の全体の構成を簡略化して示す電気回路図である。 ローパスフィルタ62と反転増幅回路81と第1および第2アクティブ・オール・パス回路φ1,φ2との具体的な構成を示す電気回路図である。 混合回路72の具体的な電気的構成を示す電気回路図である。 増幅回路74の具体的な電気的構成を示す電気回路図である。 図11〜図14に示される位相制御装置39の本件発明者の実験による周波数特性を示す図である。 図11〜図14に示される位相制御装置39の本件発明者の実験による周波数特性を示す図である。 図11〜図14に示される位相制御装置39の本件発明者の実験による周波数特性を示す図である。 図11〜図14に示される位相制御装置39の本件発明者の実験による周波数特性を示す図である。 図11〜図14に示される位相制御装置39の本件発明者の実験による周波数特性を示す図である。 ローパスフィルタ62と反転増幅回路81の周波数特性を説明するための図である。
符号の説明
1 遮音装置
2 自動車道路
3 民家
5 遮音壁
6 遮音装置
8 マイクロホン
11 スピーカ
15,16 支柱
17 ウエブ
18 フランジ
19 遮音壁部材
21 支持体
31 遮音部材
32 回折領域
33 補強片
38 カバー
39 位相制御装置
41 取付具
42,43 支持面
48 連結部材
51,52 端部支持体
53 電源回路
54 コンジット
55 フィルム
57 コネクタ
59 前置増幅回路
62 ローパスフィルタ
64 バイアス回路
65 位相可変回路
72 混合回路
74 増幅回路
78 増幅回路本体
81 反転増幅回路
φ1 第1アクティブ・オール・パス回路
φ2 第2アクティブ・オール・パス回路

Claims (5)

  1. (a)騒音源に臨んで設けられ、中空の箱である支持体21と、
    (b)支持体21の上部に、上方に臨んで配置されるスピーカ11a,11bであって、スピーカ11a,11bの音を発生する第1指向方向29が上方であり、支持体21に収納されるスピーカ11a,11bと、
    (c)支持体21の上部に立設され、騒音源とは反対側に配置され、前記第1指向方向29に沿ってスピーカ11a,11bよりも下流側に延びる遮音部材31と、
    (d)音を検出する第2指向方向36が騒音源に臨むマイクロホン8と、
    (e)騒音源側に突出して延び、マイクロホン8の上方を覆うカバー38と、
    (f)マイクロホン8の出力に応答し、スピーカ11a,11bによって、騒音源からの音に対して位相がずれた音を出力して、スピーカ11a,11bの前方で騒音源側に拡がった回折領域32で、遮音する位相制御装置39とを含むことを特徴とする遮音装置。
  2. 位相制御装置39は、各支持体21に収納され、
    各位相制御装置39に電力を供給する電源回路53は、端部支持体51内に収納されることを特徴とする請求項1記載の遮音装置。
  3. 遮音装置1による遮音周波数帯域は、300Hz〜2.5kHzであることを特徴とする請求項1または2記載の遮音装置。
  4. 位相制御装置39は、(a)マイクロホン8の出力を打消すべき振動の周波数帯域で濾波するフィルタ回路62と、
    (b)フィルタ回路62の入出力間の位相変化を調整してずらし、スピーカ11a,11bによる振動を出力する位相可変回路65であって、
    フィルタ回路62に並列に接続される第1アクティブ・オール・パス回路φ1と、
    フィルタ回路62の出力が与えられる第2アクティブ・オール・パス回路φ2と含み、
    第1および第2アクティブ・オール・パス回路φ1,φ2はそれぞれ、
    演算増幅器2D,1Dと、
    一方の端子が演算増幅器2D,1Dの一方の入力端子に接続される抵抗R9,R14と、
    一方の端子が演算増幅器2D,1Dの他方の入力端子に接続され、他方の端子が前記抵抗R9,R14の他方の端子に共通に接続される可変抵抗VR2,VR4と、
    演算増幅器2D,1Dの前記他方の入力端子に接続される積分用コンデンサC5,C7とを有することを特徴とする請求項1〜3のうちの1つに記載の遮音装置。
  5. (a)遮音壁5であって、
    (a1)車両が走行する通路2の側部に、通路2の長手方向に沿って予め定める一定の間隔をあけて鉛直に立設され、ウエブ17の両端部に一対のフランジ18が形成されて構成される支柱15,16と、
    (a2)支柱15,16間で、両端部がフランジ18に挟持される遮音壁部材19とを有する遮音壁5と、
    (b)遮音壁部材19上に設けられる遮音装置1であって、
    (b1)騒音源に臨んで設けられ、中空の箱である支持体21と、
    (b2)支持体21の上部に、上方に臨んで配置されるスピーカ11a,11bであって、スピーカ11a,11b1の音を発生する第1指向方向29が上方であり、支持体21に収納されるスピーカ11a,11bと、
    (b3)支持体21の上部に立設され、騒音源とは反対側に配置され、前記第1指向方向29に沿ってスピーカ11a,11bよりも下流側に延びる遮音部材31と、
    (b4)音を検出する第2指向方向36が騒音源に臨むマイクロホン8と、
    (b5)騒音源側に突出して延び、マイクロホン8の上方を覆うカバー38と、
    (b6)マイクロホン8の出力に応答し、スピーカ11a,11bによって、騒音源からの音に対して位相がずれた音を出力して、スピーカ11a,11bの前方で騒音源側に拡がった回折領域32で、遮音する位相制御装置39とを有する遮音装置1とを含むことを特徴とする遮音装置を備える遮音壁装置。
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