JP2005315042A - 空中バイパス用単車線昇降桟橋と多層高架橋 - Google Patents

Abstract

【課題】交通渋滞を緩和するための迂回路や切り回しバイパスを設けるための用地がない場合に、それを解消する空中バイパスを提供する。
【解決手段】道路占用幅を最小限にするため、一車線ごとの乗り入れ、降下する構造とし、上空にバイパスを作るための高架構造４とした。高架橋４は複線を上下２階建て構造４とし、乗り入れ口２、降下口１と多層高架橋４とを単車線昇降桟橋３により連絡する構造とする。単車線幅の昇降桟橋３と軽量長大径間の多層構造高架橋により、複線、複々線のバイパスを構成するものであり、バイパスをが交通渋滞を緩和するための迂回路や切り回しバイパスを単車線幅で昇降できる桟橋３と２階建て高架橋４により、道路切回し用バイパスを、道路上空に築造することにより、都市部の交通渋滞を緩和し、交通の利便性を高める。
【選択図】図−３

Description

発明の詳細な説明

産業上の利用分野

この発明は、河川、道路、鉄道線路、未解決用地などの支障物件の上空に、車道を立体的に切り回すための、迂回道路であるバイパスを築造するために架設する単車線幅昇降桟橋と高架橋に関するものである。

従来、交通渋滞を緩和するための迂回路や道路切り回しバイパスは平面的なものであった。また、道路自体が最低上下２車線を必要とするため２車線の占用幅が必要であった。そのため、交通混雑の激しい都市部では、バイパスの用地が乏しく、交通渋滞を緩和するための、道路整備は難しく、実質、高架橋や、立体交差橋は、築造ができなかった。

発明が解決しようとする課題

これには次のような欠点があった。
（イ）平面的な切り回し用地がなく、バイパスは考えられなかった。
（ロ）最低必要占用幅は２車線であった。
（ハ）長期間にわたる交通止めや車線規制が必要であった。
（ニ）道路交通の工事期間中の仮切回しが困難であった。
（ホ）作業用地の確保が困難であった。
（ヘ）橋脚等の現地施工が多いため、長い工事期間が必要であった。
本発明は、これらの欠点を除くためのものである。

課題を解決しようとする手段

（イ）道路占用幅を最小にするため、一車線ごとの乗り入れ、降下する構造とした。
（ロ）道路占用幅の上空にバイパスを作るための高架構造とした。
（ハ）高架橋は複線を上下２階建て構造とした。
（ニ）高架橋自体を、剛性の高い多層構造の合成桁とした。
（ホ）〔図−４〕〔図−５〕の８のプレートガーダーは、フランジ間隔の大きい背の高い桁とした。
（ヘ）橋桁は軽量で長径間の多層構造とした。
（ト）桁の部材は工場加工製作とし、現場運搬組み立てとした。

作用

（イ）単車線の占用幅で施工できる構造のため、一般交通への影響を少なくできる。
（ロ）単車線の占用幅の上空に多層構造物をつくるため、バイパス用地は必要ない。
（ハ）高架構造は複線を上下２階建て構造としたため、単車線幅で、複車線を確保できる。土地の有効利用ができる。
（ニ）軽量で、剛性の高い長径間多層合成橋桁構造とすることで、橋脚が少ない。
（ホ）現場施工が少なく、工事期間を短縮できる。
（ヘ）工場生産とするため、橋桁を規格化させ、製品化が可能となる。
（ト）防護塀とカバーにより、騒音や排気ガスの影響を小さくすることができる。

以下、本発明の実施例について説明する。
（イ）道路中央に単車線幅を作業基地およびバイパス用地として確保する。
（ロ）〔図−１〕は、片側半分を表示しており、２の１階の進入口から乗り入れ、昇降桟橋、多層高架橋、反対側の昇降桟橋、１の出口へと進行する。
（ハ）多層高架橋の橋桁構造は、２階建ボックスラーメン構造であるが、活荷重は床版により橋桁に伝達され、長大スパンの橋桁とし、橋脚にて支持する構造である。
（ニ）〔図−４〕の橋桁構造は２階建てであるが、実質は、単純ボックスラーメン構造である。
（ホ）防護塀を防音版とし、カバーを気密な構造とする。
（ヘ）プレートガーダーのウェブは、トラス構造とし、軽量化を図るとともに、車両の有効高さにあわせて調節可能とする構造である
（ト）この構造物を２連並べて築造することにより、４車線のバイパスも築造可能である。〔図−６〕〔図−７〕〔図−８〕に実施例を示した。
（チ）昇降桟橋は〔図−５〕の単層高架橋を組み合わせることにより、いろいろな実施形態が考えられる。
（リ）〔図−９〕にいろいろな実施形態の実施例を示した。

発明の効果

（イ）１車線を占有するだけで、２車線、４車線のバイパスを構築することができる。
（ロ）切回し用地や、バイパス用地が少なくても、築造可能である。土地の有効利用ができる。
（ハ）現場施工が少ないので、工期を短縮できる。
（ニ）桁などの主要部材が工場製作のため、品質管理や、工程管理が容易である。
（ホ）上下２階建てのトンネルを空中に築造する構造なので、沿道に騒音や排気ガスの影響を少なくできる。
（ト）上下２階建てとすることで、橋桁自体を高剛性の構造とし、桁部材も単層の場合より、少なくなる。

単車線昇降桟橋と多層高架橋の側面図である。 単車線昇降桟橋と多層高架橋の１階と２階の平面図である。 単車線昇降桟橋と多層高架橋のＡ，Ｂ，Ｃ断面図である。 多層高架橋の橋桁構造実施例である。 単層高架橋桁実施例である。 ２階建２連築造の実施例である。 Ａ−Ａ断面 Ｂ−Ｂ断面 Ｃ−Ｃ断面 Ｄ−Ｄ断面である。 昇降桟橋実施正面図である。左図は、２階建２連高架橋への接続昇降桟橋である。右図は、並列４車線の高架橋への接続昇降桟橋である。 いろいろな実施形態の実施例である。

符号の説明

１、は出口 ２、は入口 ３、は昇降桟橋 ４、は多層高架橋 ５．カバー ６、は防護塀 ７，２階床版 ８、プレートガーダー橋桁 ９，１階床版 １０、カバープレート １１、橋脚

Claims (1)

1. 道路の上空切り回しバイパス用単車線ごとの昇降桟橋と多層高架橋

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