JP2005315030A - 雨水貯水装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】既存の雨樋に容易に着脱でき省スペース性に優れ、簡単な構造で部品点数が少なく、低コスト性、生産性に優れ、貯水量に応じて自動的に排水孔を開閉でき、動作安定性に優れ、雨水枡や貯水タンク内を清潔に保つことができ衛生的で、雨水を有効利用できる省資源性に優れた雨水貯水放水装置の提供。
【解決手段】(a)排水孔を開閉する排水孔開閉蓋体と、(b)排水孔開閉蓋体に連結され水位により上下動するフロート部と、(c)フロート部の上面に形成されたフロート突起部と、(d)給水管から流入する雨水を貯溜する貯溜部と、貯溜部の一側部に形成された傾斜部と、貯溜部の底面でフロート部のフロート突起部に回動自在に係合されたフロート接続部と、を有するフロート制御部と、(e)フロート部が上下動自在に内挿されたフロート案内部と、(f)フロート制御部の傾斜部に当接してフロート制御部を支持する当接支持部と、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、家屋等の既設の雨樋に連設することにより雨水を貯水、放水して利用できる雨水貯水装置に関する。
従来、雨水貯水装置は家屋等の既設の雨樋に後から取付けて雨水を貯水するためのものであり、貯水した雨水は庭などへの散水、トイレの水洗、洗濯水或いは飲料水などに利用されている。
しかしながら、貯水タンク内の貯水量が所定量に達したときに、弁機構が給水管の流入口を閉鎖する従来の方式では、一旦貯水した雨水を使用しない限り、新しい雨水が供給されず、古い雨水が貯水されたままであり、非衛生的であるという問題があった。
また、弁機構により給水管の流入口が閉鎖された際に、雨水を雨樋へ流すために、雨樋に分岐を増設しなければならず、接続作業が煩雑であると共に、広い設置スペースが必要で、省スペース性に欠けるという問題があった。
これらの問題を解決するために、本出願人が発明し出願した(特許文献1)には「貯水タンク内に所定量の雨水が貯水されると、排水孔を開放して貯水タンク内のほぼ全量の雨水を雨樋へ放水し、放水後は排水孔を閉塞して貯水を行うという動作を自動的に反復する排水孔開閉機構を備えた雨水貯水放水装置」が開示されている。
特願2004−17720号公報
(特許文献1)に記載の技術は、雨樋に直接取付けることができ大容量でありながら設置スペースが小さく、雨樋への取付け取外しが簡便で、貯水タンクに貯水された雨水が貯水タンクから外部へ溢れ出るのを確実に防止でき、自動的に貯水と一気に放水を行って雨水枡内を大量の水で洗い流し清潔に保ちながら雨水を有効に利用することができ、省資源性に優れるという作用、効果を有していたが、さらなる機構の簡素化、部品点数の低減による低コスト化と生産性の向上、動作の安定性の向上が望まれていた。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、既存の雨樋に容易に取付け取外しを行うことができ省スペース性に優れ、簡単な構造で部品点数が少なく、低コスト性、生産性に優れると共に、貯水タンク内の雨水の量に応じて自動的に排水孔の開閉を行うことができ、動作の安定性に優れ、雨水枡や貯水タンク内を清潔に保つことができ衛生的で、雨水を有効に利用することができる省資源性に優れた雨水貯水装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明の雨水貯水装置は、以下の構成を有している。
本発明の請求項1に記載の雨水貯水装置は、雨水を貯水する貯水タンクと、前記貯水タンクの上面に覆設された貯水タンクカバーと、前記貯水タンクカバー上面に連設され雨水を前記貯水タンクへ流入させる給水管と、前記貯水タンクの底面に形設され前記貯水タンク内の雨水を排出する排水孔と、を有する雨水貯水装置であって、(a)略球状に形成され前記排水孔を開閉する排水孔開閉蓋体と、(b)前記排水孔開閉蓋体に連結され水位の変化に伴って上下動するフロート部と、(c)前記フロート部の上面に形成又は配設されたフロート突起部と、(d)上面開口部を有し前記給水管から流入する雨水を貯溜する貯溜部と、前記貯溜部の一側部に形成された傾斜部と、前記貯溜部の底面に形成又は配設され前記フロート部の前記フロート突起部に回動自在に係合されたフロート接続部と、を有するフロート制御部と、(e)前記フロート部が上下動自在に内挿されたフロート案内部と、(f)前記フロート制御部の前記傾斜部に当接して前記フロート制御部を支持する当接支持部と、を備えている構成を有している。
この構成により、以下のような作用を有する。
(1)既設の雨樋に給水管及び排水孔を接続するだけで設置できるので、家屋等の建屋の壁際に配置することが可能で設置スペースを小さくすることができる。
(2)貯水タンクカバーにより貯水タンクが密閉されているので、貯水タンク内に虫が侵入するのを防止でき防虫効果があり、貯水タンク内を清潔に保つことができる。
(3)貯水タンクカバーを取外し、風呂の残り湯、洗濯排水、水道水や消毒液、液肥等を供給して貯水したりできると共に、貯水タンクの内部を洗浄、消毒したり、外部から大量の水を流して雨水枡を洗浄したりできる。
(4)貯水タンクカバーが貯水タンクに対して着脱自在であるので、容易に貯水タンク内に溜まった枯葉などのゴミを取出すことができ、また、雨水貯水装置を雨樋に容易に着脱できるので、取外して貯水タンク内を洗浄することができる。
(5)フロート制御部が、給水管から流入する雨水を貯溜する貯溜部を有するので、貯溜部の上面開口部から貯水タンクへ流出した雨水の水位が上昇しても、貯溜部に貯溜された雨水の重量によりフロート部の浮力のみではフロート制御部を回動させることができず、フロート部が静止した状態となって、貯水タンク内に一定量の雨水を貯水することができる。
(6)貯水タンク内に一定量を超える雨水が貯水され、フロート制御部に浮力が働くことにより、フロート部が上昇を始め、フロート部のフロート突起部により底面を押圧されたフロート制御部が貯溜部内の雨水を貯水タンクへ流出させながら回動し、さらにフロート部が上昇することによってフロート部に連結された排水孔開閉蓋体が背水圧に打ち勝って浮き上がり、排水孔を開放して貯水タンク内に貯水されていた雨水を一気に排水し雨水枡のゴミやボウフラを流し出すことができる。
(7)貯水タンク内の水位が減少し、排水孔開閉蓋体が排水孔を閉塞するまで排水孔が開放された状態を維持できるので、貯水タンク内に貯水されていた雨水のほぼ全量を排水させることができ貯水タンク内を清潔に保つことができる。
(8)フロート部が内挿されたフロート案内部を有するので、水位の上昇に伴ってフロート部をスムーズに上昇させることができ、フロート部に連結された排水孔開閉蓋体を確実に引き上げることができ、排水孔を開放して排水を行うことができる。
(9)フロート制御部の貯溜部の底面に形成又は配設されたフロート接続部が、フロート部の上面に形成又は配設されたフロート突起部に回動自在に係合されているので、フロート部の上下動に伴ってフロート制御部を回動させることができ、貯水タンク内での貯水と排水の動作を自動的に繰り返し行うことができる。
(10)フロート制御部の貯溜部の一側部に傾斜部が形成され、貯溜部の傾斜部に当接する当接支持部を有するので、フロート制御部の回動時に貯溜部を傾斜部で支持することができ、特に、排水による水位の低下に伴ってフロート部が下降する際に、フロート部によって引張られたフロート制御部が、貯溜部の傾斜部で当接支持部に当接しスライドするように回動し、滑らかな動作で確実にフロート制御部を初期位置に復帰させることができ、次の貯水に備えることができる。
(11)フロート制御部の貯溜部の一側部に傾斜部が形成されていることにより、フロート制御部の回動時に貯溜部から容易に排水することができ、貯溜部の内部を確実に空にすることができ、衛生的に優れる。
ここで、貯水タンクは透明又は半透明な合成樹脂で製造することが望ましい。これにより、貯水タンク内を直視して簡単に貯水量を確認することができると共に、用途や設置場所に応じて容量や形状が異なる貯水タンクを容易に成形することができる。一般家庭用としては、貯水タンクの容量は10L〜40L程度であるが、貯水タンク底面に貯水タンクを固定する補強用支え金具を設けて、貯水タンクを支持した場合、貯水タンクの容量を増やすことができ、日照り時の散水用や防火用水として利用することもできる。尚、貯水タンク外面に目盛りを設けることにより、貯水タンク内の貯水量を知ることができ、それに合わせて容易に消毒液や液肥を配合することができる。
また、雨水貯水装置は既設の雨樋があれば容易に設置できるので、複数箇所に設置して用途別に使い分けることもでき、庭などへの散水の他に、トイレの水洗、洗濯水として利用することができる。また、雨水だけでなく洗濯排水、風呂の残り湯などを貯水するようにしてもよい。特に、貯水タンクの背面を平面上に形成した場合、家屋等の壁面に密着させて設置することができ、省スペース性に優れる。
排水孔開閉蓋体は、弾性を有する合成樹脂やゴム等で中空状に形成することにより、水に浮く構造となっている。貯水タンク内に貯水を開始した初期の段階では、排水孔開閉蓋体に働く浮力が小さく、また貯水量が増加しても、排水孔開閉蓋体に働く浮力よりも背水圧の方が大きくなるので、外力によって排水孔開閉蓋体を引き上げない限り、排水孔開閉蓋体が浮き上がって排水孔が開放されることはない。
貯水タンク内の水位の増加に伴ってフロート部が上昇しようとても、貯溜部に貯溜された雨水の重量があるため、フロート部の浮力だけではフロート制御部を持ち上げることができず、平衡状態を保ったまま貯水量が増加する。貯水量が一定量に達し、フロート制御部の貯溜部に浮力が発生すると、フロート部と共にフロート制御部が上昇する。この時、フロート制御部の貯溜部に傾斜部が形成されていることにより、貯溜部が傾斜部側に傾いて貯溜部に貯留された雨水を上面開口部から貯水タンクへ流入させながら回動する。
フロート制御部の貯溜部が空になることにより、フロート部が一気に上昇し、フロート部に連結された排水孔開閉蓋体が上方に引き上げられ、排水孔開閉蓋体に働く背水圧に打ち勝って排水孔を開放することができる。
排水孔から排水が行なわれることにより、貯水タンク内の水位が低下し、フロート部が降下を開始する。この時、フロート部に連結されたフロート制御部は貯溜部の傾斜部が当接支持部に案内され、当接支持部の上端面を滑るようにして回動し、初期位置に復帰する。
さらに水位が低下し、フロート部が最下点に達しても、貯水タンク内には雨水が残っているので、排水孔開閉蓋体は水に浮いた状態となっており、ほぼ全量の雨水が排水された時点で排水孔開閉蓋体が貯水タンクの底面に達し、排水孔を閉塞して次回の貯水に備えることができる。
排水孔開閉蓋体とフロート部は、合成樹脂製や金属製等の鎖やワイヤー、ロープ等の連結部材により連結される。特に、連結部材としては柔軟性を有し、変形し易いものが好適に用いられる。これにより、フロート部が降下しても連結部材の規制を受けずに排水孔開閉蓋体がそれ自身の浮力により水に浮いた状態を維持することができる。連結部材の長さはフロート部が最高位置に達し、フロート制御部の貯溜部から貯水タンクへ雨水が完全に排出された時点で排水孔開閉蓋体が引き上げられ、排水孔を開放できるように設定する。これにより、貯水タンクに十分な雨水が貯水される前に排水孔開閉蓋体が引き上げられ、排水孔が開放されることや、フロート部が最高位置に達しても排水孔開閉蓋体が引き上げられず、排水孔が開放されないことを防止できる。
フロート部は剛性を有する合成樹脂や金属で中空状の角柱、円柱、球等の形状に形成される。尚、フロート部は底面が開口していても内部の空気により水に浮くことができる。フロート部の上面のフロート突起部に、フロート制御部の貯溜部の傾斜部側が低くなるような傾斜面又は円弧面を形成することにより、フロート部の上昇に伴って、フロート制御部を傾斜部側に向かって傾かせ、確実かつスムーズに回動させることができ、フロート部の上下動を安定させることができる。
フロート制御部の貯溜部の高さと傾斜部の角度は、フロート部及びフロート制御部の貯溜部に働く浮力のバランスと貯水タンクに貯水する貯水量によって決定される。
フロート制御部のフロート接続部には丸孔部や長孔部が形成され、フロート突起部に形成された係合用凸部や係合軸に係合してフロート部と回動自在に連結される。尚、フロート制御部のフロート接続部に係合用凸部や係合軸を形成し、フロート突起部に丸孔部や長孔部を形成してもよい。また、丸孔部や長孔部に直接、係合用凸部や係合軸を係合してもよいし、鎖やリングを介して連結してもよい。
フロート部と連結部材を連結するフロート連結部は、フロート部の底面が開口していない場合はフロート部の底面の下面側に、フロート部の底面が開口している場合はフロート部の上面の裏面側に配設又は形成される。フロート部の上面の裏面側にフロート連結部を設ける場合、フロート突起部とフロート連結部を一体に形成し、フロート部の上面に穿設した孔から裏面側にフロート連結部を突出させて組立てることができる。このとき、予めフロート連結部に連結部材を連結しておけば、フロート部と連結部材の連結が容易となる。
また、フロート突起部とフロート連結部を上下面にそれぞれ形成又は配設した板状の部材をフロート部の上面板としてフロート部本体と別に形成し、フロート連結部に連結部材を連結した上でフロート部本体に接着する等して組立てることもできる。
尚、フロート部の底面が開口している場合に、フロート部の下端部に棒状や板状のフロート連結部を渡設すれば、容易にフロート連結部に連結部材を連結させることができる。
フロート案内部にフロート部が内挿されていることにより、フロート部の前後及び左右がフロート案内部の内面に接触し、フロート部の水平移動や回転を防止でき、フロート部の上下動をスムーズにすることができる。フロート案内部は貯水タンクの内壁面に板状のリブ等を突設しフロート部に外接させて案内するか、フロート部の外形に合わせて枠状やパイプ状、柵状に形成し貯水タンクの底面に立設固定する等して形成される。特に、パイプ状でフロート部の外周の角部のみがフロート案内部と接触するようにした場合、接触面積を低減してフロート部の動きを阻害することがなく、確実にフロート部を案内することができる。
フロート案内部にはフロート部の底部に当接してフロート部を所定の高さに保持するフロート保持部を形成することが好ましい。フロート部は貯溜部の傾斜部で当接支持部に支持されたフロート制御部に連結されているので、所定の高さ以下に降下することはないが、フロート保持部で保持されることにより、フロート突起部に負荷をかけることがなく、フロート突起部の破損を防止でき、信頼性に優れる。また、フロート部を所定の高さに保持することにより、フロート部に連結された排水孔開閉蓋体のみが水位の低下と共に下降して、貯水タンク内のほぼ全量の雨水が排水された時点で、排水孔開閉蓋体により排水孔を閉塞できる。
フロート案内部にフロート部の上部に当接するストッパー部を形成した場合、貯水タンク内の水位が上昇した際に、フロート部が所定の高さ以上に上昇するのを確実に防止でき、フロート部やフロート制御部が貯水タンクカバーに接触する等して破損するのを防止でき、フロート部やフロート制御部の動作を安定させることができる。
フロート案内部を枠状やパイプ状、柵状に形成した場合、貯水タンクと別に製造することができ、貯水タンクとの着脱が容易で組立性を向上させることができ、メンテナンス性にも優れる。尚、フロート案内部を枠状やパイプ状、柵状に形成する場合、少なくとも下端外周には開口部を形成する。これにより、排水時に十分な排水量を確保することができ、短時間で大量の排水を確実に行うことができる。
さらに、フロート案内部を貯水タンクと別に枠状やパイプ状、柵状に形成した場合、排水孔開閉蓋体、フロート部、フロート制御部、を全て組立てた状態で一体的に取扱うことができ、貯水タンクとの着脱が容易で、組立性、メンテナンス性を向上させることができる。フロート案内部は貯水タンク内に載置した後、上端部をねじ止め等により貯水タンクに固定し、前後左右への移動や浮き上がりを防止することができる。
また、フロート案内部に底板部を設けることにより設置安定性を向上させることができる。このとき、底板部にフランジ付短管を配設し、貯水タンクの底面に穿設された底部孔に嵌入した場合、フロート案内部を容易に位置決めすることができ、組立作業性に優れる。フランジ付短管の外周と底部孔の内周を接着剤やパッキング等により封止することにより、フランジ付短管と底部孔との隙間から貯水タンク内の水が漏れるのを防止でき、フランジ付短管の上端の開口部を排水孔として排水孔開閉蓋体により直接、開閉することができる。底部孔に連通して下部接続管が形設されている場合、下部接続管により容易にフランジ付短管を案内することができると共に、フランジ付短管の外周と下部接続管の内周との間にパッキングを配設することにより、簡便に水漏れを防止でき、フロート案内部と貯水タンクを着脱自在に固定することができるので、組立て作業性、メンテナンス性を向上させることができる。また、フランジ付短管の下端が雨樋に内挿されるようにすれば、排水時の水漏れを防止でき信頼性に優れる。フランジ付短管と雨樋をねじ止めすることにより容易に固定をすることができる。
尚、フランジ付短管を配設する代りに、フロート案内部の底板部に貯水タンクの底部孔よりも孔径の大きな連通孔を形成してもよい。これにより、貯水タンクの底部孔を排水孔として直接、排水孔開閉蓋体で開閉することができる。また、フロート案内部に底板部を設けない場合も同様に貯水タンクの底部孔を排水孔として直接、排水孔開閉蓋体で開閉することができる。
当接支持部は、貯水タンクの前後方向に直接、板状や棒状の部材を貯溜部の傾斜部に当接するように渡設するか、枠状のフロート案内部の上端に形設するか、或いはフロート案内部の上端を貯溜部の傾斜部に当接する位置まで延設してフロート案内部と一体に形成する。特に、当接支持部をフロート案内部と一体に形成した場合、部品点数を低減することができ、組立性、メンテナンス性を向上させることができる。
尚、給水管及び排水孔は貯水タンクカバー及び貯水タンクの幅方向の中央だけでなく、中央からずれた左右いずれかの端部に形成することができる。これにより、家屋等の隅部に配設された雨樋に雨水貯水装置を接続する際に、貯水タンクが家屋等の隅部から突出することがなく、設置自在性に優れる。フロート案内部やフロート制御部の構造が単純でコンパクトであるので、給水管及び排水孔が貯水タンクの幅方向の中央からずれても問題なく動作させることができる。このとき、貯水タンクの正面及び背面を平面状に形成することにより、貯水タンクの取付け位置と雨樋との位置関係によって貯水タンクを反転させて設置することができるので、貯水タンクの形状を一種類にすることができる。
本発明の請求項2に記載の雨水貯水装置は、家屋等の雨樋の上部と前記給水管を接続する上部接続管と、前記貯水タンクの底面に配設され前記排水孔に連通して前記雨樋の下部と接続される下部接続管と、を備えている構成を有している。
この構成により、請求項1の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)雨樋の上部と給水管を接続する上部接続管と、貯水タンクの底面に配設され排水孔に連通して雨樋の下部と接続される下部接続管を有するので、既設の雨樋に上部接続管及び下部接続管を挿設するだけで容易に設置することができる。
ここで、給水管と雨樋の上部を接続する上部接続管は給水管及び雨樋が内接する別部材でもよいが、給水管と一体の蛇腹状とし、縮めた状態で雨樋が内接するように挿入後、蛇腹部を伸ばして螺子等の固定部で固定するようにしてもよい。このとき、雨樋が上部接続管に内接するようにするのは、雨樋から流入した雨水を接続部から漏れ難くするためである。
雨樋の下部と接続される下部接続管の下端には、下端開口側に縮径したテーパ部または段差部を設け、下部接続管の下端が雨樋の内側に挿入されることが好ましい。これにより、下部接続管から排水された雨水を雨樋の内側に案内することができ、下部接続管と雨樋との接続部から外部への漏れを低減することができる。尚、下部接続管の下端の雨樋との接続部の外周に断面が略コ字型の嵌合溝を形成し、その略コ字型の嵌合溝に下部の雨樋の上端を挿入するようにすれば、より確実に下部接続管と雨樋を固定できる。また、接続後に接続部の外周をシリコーン等の封止材で封止することにより、確実に水漏れを防止できる。
下部接続管をフランジ付短管とした場合、貯水タンクの底面に取付けた後、下端部を雨樋に内挿しねじ等で固定するだけで容易に接続することができる。フランジ付短管の外周にパッキングを嵌装するか、シールテープを巻付けることにより、容易に水漏れを防止できる。
雨樋が家屋等の隅部に配設されている場合、貯水タンクが家屋等の隅部から突出することを防ぐために、給水管及び排水孔を貯水タンクカバー及び貯水タンクの幅方向の中央からずれた端部に形成してもよい。給水管及び排水孔が中央に形成されている場合は、上部接続管及び下部接続管を略S字型のクランク形状に形成してもよい。これにより、貯水タンクを家屋等の隅部から突出させることなく、家屋等の隅部に配設された雨樋と接続することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の雨水貯水装置であって、前記フロート制御部の前記貯溜部の底面に穿設された排水用小孔を備えている構成を有している。
この構成により、請求項1又は2の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)フロート制御部の貯溜部の底面に排水用小孔が穿設されていることにより、雨量が少ない場合や雨樋を伝って少量の雨水が給水管から滴下した場合に、雨水を排水用小孔から直接、貯水タンク内へ排水して貯水することができ、フロート制御部の貯溜部に長期間、雨水が溜まるのを防止でき、ボウフラ等が涌くのを防止できる。
ここで、排水用小孔は1以上、穿設されるが、排水用小孔の開口の総面積を供給管の断面積より十分に小さく保つことにより、降雨時に雨樋から供給管を通って流入する流量が、排水用小孔から直接、貯水タンク内へ排水される流量を上回り、貯溜部に雨水を貯溜することができ、確実にフロート制御部を動作させることができる。排水用小孔を複数、穿設した場合、排水用小孔の一部がゴミや水垢等によって詰まっても確実に排水することができ、信頼性に優れる。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の内いずれか1項に記載の雨水貯水装置であって、前記給水管の下部に配設された網やカゴ等の捕集体を備えている構成を有している。
この構成により、請求項1乃至3の内いずれか1項の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)給水管の下部に網やカゴ等の捕集体が配設されていることにより、雨樋の内部に落下した落ち葉やゴミ等が雨水に押し流され、雨水と共に給水管から流入した場合でも、捕集体で捕集することができ、貯水タンク内に侵入するのを防止でき、フロート制御部の貯溜部の排水用小孔に詰まりが発生するのを防止できる。
(2)給水管の下部に網やカゴ等の捕集体が配設されていることにより、貯水タンクカバーを開けるだけで容易に捕集体に捕集された落ち葉やゴミ等を取除くことができる。
ここで、捕集体としては合成樹脂製や金属製で網状に形成されたカゴ体や開口部の周縁を合成樹脂製や金属製の環状部材で補強したネット等を好適に用いることができる。
また、捕集体を網で形成し貯水タンクの内壁面や貯水タンクカバーの天面等に着脱自在に配設した場合、清掃や交換が容易でメンテナンス性に優れる。尚、捕集体の上端開口部を給水管の外径と同等の内径を持つ円形に形成し給水管の下端に直接、挿設してバンドやねじ等で固定することもできる。
本発明の請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4の内いずれか1項に記載の雨水貯水装置であって、前記貯水タンクカバーの上面に貫設された供給孔と、前記供給孔を開閉する供給孔蓋と、を備えている構成を有している。
この構成により、請求項1乃至4の内いずれか1項の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)貯水タンクカバーの上面に貫設された供給孔を有することにより、貯水タンクカバーを取外すことなく、簡便に供給孔から風呂の残り湯、洗濯排水、水道水や消毒液、液肥等を供給して貯水したりできると共に、外部から貯水タンクの内部に容易に水道水等を取込んで貯水タンクを洗浄、消毒したり、大量の水を一気に排水して雨水枡のゴミやボウフラを流し出して洗浄することができる。
(2)供給孔を開閉する供給孔蓋を備えることにより、通常状態ではゴミや蚊などの虫が貯水タンク内へ侵入するのを防止できる。
ここで、供給孔及び供給孔蓋は、螺着式にするか、供給孔蓋を合成ゴムで形成し供給孔の内壁又は外壁に嵌合する等して着脱自在に固定する。
本発明の請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5の内いずれか1項に記載の雨水貯水装置であって、前記貯水タンクの底面に配設された排水用コックを備えている構成を有している。
この構成により、請求項1乃至5の内いずれか1項の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)貯水タンクの底面に排水用コックが配設されていることにより、必要に応じて任意の時間にポリタンクやバケツ、ジョウロなどの別容器に雨水を移したり、直接ホースなどを接続して散水することができるので、設置場所によって災害などの緊急時に利用したり、庭、ビニールハウス、街路樹などへ散水したりできる。
(2)貯水タンクを高所に設置した場合、水圧を利用して排水用コックから直接、散水することができる。
(3)貯水タンクの底面に排水用コックが配設されていることにより、排水孔から排水されず貯水タンクの内部に溜まった少量の雨水や雨樋を伝って自然に貯水タンクの内部に溜まった雨水を定期的に排水することができ、貯水タンクの内部を清潔に保つことができる。
ここで、貯水タンクの底面に傾斜を設け、排水用コックが配設される箇所を周囲よりも低くした場合、極少量の貯水量でも確実に貯水タンクから排水することができ、貯水タンクの内部を清潔に保つことができる。
以上のように、本発明の雨水貯水装置によれば、以下のような有利な効果が得られる。
請求項1に記載の発明によれば、以下のような効果を有する。
(1)既設の雨樋に給水管及び排水孔を接続するだけで容易に設置することができ、家屋等の建屋の壁際に配置することが可能で設置スペースを小さくすることができる省スペース性に優れた雨水貯水装置を提供することができる。
(2)貯水タンクカバーを取外し、風呂の残り湯、洗濯排水、水道水や消毒液、液肥等を供給して貯水したりできると共に、貯水タンクの内部を洗浄、消毒したり、外部から大量の水を流して雨水枡を洗浄したりできる機能性に優れた雨水貯水装置を提供することができる。
(3)貯水タンクカバーが貯水タンクに対して着脱自在であるので、容易に貯水タンク内に溜まった枯葉などのゴミを取出すことができ、また、雨水貯水装置を雨樋に容易に着脱できるので、取外して貯水タンク内を洗浄することができる衛生的でメンテナンス性に優れた雨水貯水装置を提供することができる。
(4)フロート制御部が、給水管から流入する雨水を貯溜する貯溜部を有するので、貯溜部の上面開口部から貯水タンクへ流出した雨水の水位が上昇しても、貯溜部に貯溜された雨水の重量によりフロート部の浮力のみではフロート制御部を回動させることができず、フロート部が静止した状態となって、貯水タンク内に一定量の雨水を貯水することができる動作安定性、信頼性に優れた雨水貯水装置を提供することができる。
(5)貯水タンク内に一定量を超える雨水が貯水され、フロート制御部に浮力が働くことにより、フロート部が上昇を始め、フロート部のフロート突起部により底面を押圧されたフロート制御部が貯溜部内の雨水を貯水タンクへ流出させながら回動し、さらにフロート部が上昇することによってフロート部に連結された排水孔開閉蓋体が背水圧に打ち勝って浮き上がり、排水孔を開放して貯水タンク内に貯水されていた雨水を一気に排水し雨水枡のゴミやボウフラを流し出すことができる衛生的で動作安定性、信頼性に優れた雨水貯水装置を提供することができる。
(6)貯水タンク内の水位が減少し、排水孔開閉蓋体が排水孔を閉塞するまで排水孔が開放された状態を維持できるので、貯水タンク内に貯水されていた雨水のほぼ全量を排水させることができ、衛生的で信頼性に優れた雨水貯水装置を提供することができる。
(7)フロート部が内挿されたフロート案内部を有するので、水位の上昇に伴ってフロート部をスムーズに上昇させることができ、フロート部に連結された排水孔開閉蓋体を確実に引き上げることができ、排水孔を開放して排水を行うことができる動作安定性に優れた雨水貯水装置を提供することができる。
(8)フロート制御部の貯溜部の底面に形成又は配設されたフロート接続部が、フロート部の上面に形成又は配設されたフロート突起部に回動自在に係合されているので、フロート部の上下動に伴ってフロート制御部を回動させることができ、貯水タンク内での貯水と排水の動作を自動的に繰り返し行うことができる確実性、信頼性に優れた雨水貯水装置を提供することができる。
(9)フロート制御部の貯溜部の一側部に傾斜部が形成され、貯溜部の傾斜部に当接する当接支持部を有するので、フロート制御部の回動時に貯溜部を傾斜部で支持することができ、特に、排水による水位の低下に伴ってフロート部が下降する際に、フロート部によって引張られたフロート制御部が、貯溜部の傾斜部で当接支持部に当接しスライドするように回動し、滑らかな動作で確実にフロート制御部を初期位置に復帰させることができ、次の貯水に備えることができる動作安定性、信頼性に優れた雨水貯水装置を提供することができる。
(10)フロート制御部の貯溜部の一側部に傾斜部が形成されていることにより、フロート制御部の回動時に貯溜部から容易に排水することができ、貯溜部の内部を確実に空にすることができ、衛生的で信頼性に優れた雨水貯水装置を提供することができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加え、以下のような効果を有する。
(1)雨樋の上部と給水管を接続する上部接続管と、貯水タンクの底面に配設され排水孔に連通して雨樋の下部と接続される下部接続管を有するので、既設の雨樋に上部接続管及び下部接続管を挿設するだけで容易に設置することができ、特別な部品を用意したり、加工を施したりする必要がなく、設置作業性、省スペース性に優れた雨水貯水装置を提供することができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2の効果に加え、以下のような効果を有する。
(1)フロート制御部の貯溜部の底面に排水用小孔が穿設されていることにより、雨量が少ない場合や雨樋を伝って少量の雨水が給水管から滴下した場合に、雨水を排水用小孔から直接、貯水タンク内へ排水して貯水することができ、フロート制御部の貯溜部に長期間、雨水が溜まるのを防止でき、ボウフラ等が涌くのを防止できる衛生的で信頼性に優れた雨水貯水装置を提供することができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1乃至3の内いずれか1項の効果に加え、以下のような効果を有する。
(1)給水管の下部に捕集体が配設されていることにより、雨樋の内部に落下した落ち葉やゴミ等が雨水に押し流され、雨水と共に給水管から流入した場合でも、捕集体で捕集することができ、貯水タンク内に侵入するのを防止でき衛生的で、フロート制御部の貯溜部の排水用小孔の詰まりが発生するのを防止できる信頼性に優れた雨水貯水装置を提供することができる。
(2)給水管の下部に捕集体が配設されていることにより、貯水タンクカバーを開けるだけで容易に捕集体に捕集された落ち葉やゴミ等を取除くことができるメンテナンス性に優れた雨水貯水装置を提供することができる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項1乃至4の内いずれか1項の効果に加え、以下のような効果を有する。
(1)貯水タンクカバーの上面に貫設された供給孔を有することにより、貯水タンクカバーを取外すことなく、簡便に供給孔から風呂の残り湯、洗濯排水、水道水や消毒液、液肥等を供給して貯水したりできると共に、外部から貯水タンクの内部に容易に水道水等を取込んで貯水タンクを洗浄、消毒したり、大量の水を一気に排水して雨水枡のゴミやボウフラを流し出して洗浄することができる使用性、機能性に優れた雨水貯水装置を提供することができる。
(2)供給孔を開閉する供給孔蓋を備えることにより、通常状態ではゴミや蚊などの虫が貯水タンク内へ侵入するのを防止できる衛生的で信頼性に優れた雨水貯水装置を提供することができる。
請求項6に記載の発明によれば、請求項1乃至5の内いずれか1項の効果に加え、以下のような効果を有する。
(1)貯水タンクの底面に排水用コックが配設されていることにより、必要に応じて任意の時間にポリタンクやバケツ、ジョウロなどの別容器に雨水を移したり、直接ホースなどを接続して散水することができるので、設置場所によって災害などの緊急時に利用したり、庭、ビニールハウス、街路樹などへ散水したりできる使用性、汎用性に優れた雨水貯水装置を提供することができる。
(2)貯水タンクを高所に設置した場合、水圧を利用して排水用コックから直接、散水することができる機能性に優れた雨水貯水装置を提供することができる。
(3)貯水タンクの底面に排水用コックが配設されていることにより、排水孔から排水されず貯水タンクの内部に溜まった少量の雨水や雨樋を伝って自然に貯水タンクの内部に溜まった雨水を定期的に排水することができ、貯水タンクの内部を清潔に保つことができる衛生的でメンテナンス性に優れた雨水貯水装置を提供することができる。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1における雨水貯水装置について、以下図面を用いて説明する。
図1は本発明の実施の形態1における雨水貯水装置の一部破断全体斜視図であり、図2は本発明の実施の形態1における雨水貯水装置の動作を示す要部断面模式図である。
図1及び図2中、1は本発明の実施の形態1における雨水貯水装置、2は上面開口で矩形状や楕円形状、円形状に形成され内容積が10L〜40Lに成形された透明又は半透明の貯水タンク、2aは貯水タンク2の底面、2bは貯水タンク2の側面、2cは貯水タンク2の側面2bに形成された水位目盛り、3は貯水タンク2の上面に覆設された貯水タンクカバー、4は貯水タンクカバー3の上面に嵌装され貯水タンク2へ雨樋等を流れる雨水を流入させる給水管、4aは給水管4に伸縮自在に内挿された上部接続管、5は貯水タンクカバー3の上面に穿設された供給孔5aに螺合や嵌合により着脱自在に配設され供給孔5aを開閉する供給孔蓋、6は給水管4の下部で貯水タンク2の内壁面に配設され給水管4から流入する雨水に混入したゴミや落ち葉等を捕集するカゴ体等で形成された捕集体、7は貯水タンク2の底面2aに配設された排水用コック、8は貯水タンク2の底面2aに穿設された底部孔2dに連通して形設された下部接続管、8aは下部接続管8の外周に形成された断面コ字型の嵌合溝、10は底板部11と底板部11に立設された枠状の外周案内板12とで形成された枠状のフロート案内部、11aは下部接続管8に嵌入されフランジで係止されたフランジ付短管、11bはフランジ付短管11aの外周と下部接続管8の内周との間に配設され水漏れを防止するパッキング、11cはフランジ付短管11aの上端の開口部である排水孔、12aは外周案内板12の下端に形成された開口部、12bは外周案内板12の内側に配設され後述するフロート部15の底部に当接してフロート部15を所定の高さに保持するフロート保持部、12dは外周案内板12の上端部内側に突設され後述するフロート部15の上面15bに当接してフロート部15の上昇を止めるストッパー部、13は排水孔11cを開閉する略球状の排水孔開閉蓋体、13aは排水孔開閉蓋体13の上端に形成され合成樹脂製や金属製等の鎖やワイヤー、ロープ等の連結部材14の下端が連結される環状連結部、15は底部開口部15aを有する中空状に形成され上面15bの裏面側に形成されたフロート連結部15cに連結部材14の上端が連結され貯水タンク2内の水位の変化に伴って上下動するフロート部、16はフロート部15の上面に形成されたフロート突起部、16aはフロート突起部16の両側部に突設された係合軸、17は給水管4から流入する雨水を貯溜するフロート制御部18の貯溜部、17aは貯溜部17の上面開口部、17bは貯溜部17の一側部に形成されフロート案内部10の外周案内板12の上端に一体に形成された当接支持部12cに当接して支持された傾斜部、17dは貯溜部17の底面17cに穿設され少量の雨水を貯水タンク2内へ排水する排水用小孔、17eは貯溜部17の底面17cの外部に突設され長孔部17fで係合軸16を摺動自在に係合するフロート接続部である。
フロート連結部15cとフロート突起部16は、予め一体に形成し、フロート部15の上面15bに穿設した孔から裏面側にフロート連結部15cを突出させて孔を塞ぎ、接着等により固定して組立てることができる。このとき、予めフロート連結部15cに連結部材14の上端を連結しておけば、連結部材14とフロート部15との連結を容易に行うことができる。
また、フロート部15の上面15bの部分をフロート部15と別に形成し、フロート連結部15cとフロート突起部16をそれぞれ上下面に配設してフロート連結部15cに連結部材14の上端を連結した上でフロート部15の上端に接着する等して組立てることもできる。
以上のように構成された本発明の実施の形態4における雨水貯水装置について、以下その動作を説明する。
図1及び図2において、上部接続管4aが接続される雨樋から給水管4に流入した雨水は、まず、フロート制御部18の貯溜部17に貯溜される。貯溜部17内の一定量を超えた雨水が上面開口部17aから貯水タンク2内へ流入することにより、貯水タンク2内への貯水が開始される。貯水タンク2内への貯水が開始されても、排水孔開閉蓋体13にかかる浮力よりも背水圧の方が大きいため、フランジ付短管11aの排水孔11cが開放されることはなく、貯水タンク2内の水位が上昇する。
水位が上昇することにより、フロート部15に浮力が生じ、フロート部15が上昇してフロート部15のフロート突起部16がフロート制御部18の貯溜部17の底面17cを押圧するが、貯溜部17に雨水が貯溜されているので、その重量によりフロート部15の浮力だけではフロート制御部18を持ち上げることはできず、フロート部15とフロート制御部18は平衡状態を保ったまま貯水が継続される。
さらに水位が上昇すると、フロート制御部18に浮力が発生し、フロート制御部18が浮上を開始する。フロート制御部18の浮上をきっかけとして、フロート制御部18により上昇を妨げられていたフロート部15が一気に上昇を開始し、フロート制御部18を押し上げる。このとき、フロート制御部18の貯溜部17の傾斜部17bがフロート案内部10の外周案内板12の上端に形成された当接支持部12cに当接して支持されているので、傾斜部17bが当接支持部12c上を滑るようにしてフロート制御部18が矢印a方向へ回動する。フロート制御部18が回動することにより、貯溜部17に貯溜されていた雨水は貯溜部17の上面開口部17aの傾斜部17b側から貯水タンク2内へ流入する。
フロート部15が所定の高さまで上昇すると、連結部材14によって連結された排水孔開閉蓋体13が引き上げられ、排水孔11cが開放され排水孔11cに連通した下部接続管8から雨樋へ排水が開始される。
尚、フロート案内部10の外周案内板12の上端部内側にフロート部15の上面15bに当接するストッパー部12dを形成したことにより、フロート部15が所定の高さ以上に上昇するのをより確実に防止でき、フロート部15やフロート制御部18が貯水タンクカバー3や供給管4に接触する等して破損するのを防止でき、フロート部15やフロート制御部18の動作を安定させることができる。
排水が行なわれ水位が低下することにより、フロート部15と排水孔開閉蓋体13が下降し、それに伴ってフロート制御部18も矢印b方向に回動して初期の水平状態に復帰する。
排水により所定の高さまで水位が低下すると、フロート部15の底部がフロート案内部10の外周案内板12に配設されたフロート保持部12bに当接してフロート部15の下降が停止する。
更に水位が低下すると、フロート部15に連結された排水孔開閉蓋体13のみが水位の低下と共に下降する。貯水タンク2内のほぼ全量の雨水が排水された時点で、排水孔開閉蓋体13が排水孔11bに嵌合され排水孔11bが閉塞され、次の貯水に備えることができる。
フロート制御部18の貯溜部17の底面17cに、排水用小孔17dを穿設することにより、雨量が少ない場合や雨樋を伝って少量の雨水が給水管4から滴下した場合に、雨水を排水用小孔17dから直接、貯水タンク2内へ排水して貯水することができる。これにより、フロート制御部18の貯溜部17に雨水が溜まるのを防止でき、貯水タンク2の底面2aに配設した排水用コック7から確実に排水することができる。従って、排水用コック7から貯水タンク2の内部に溜まった雨水を定期的に排水することにより、貯水タンク2の内部及び貯溜部17に長期間、雨水が貯溜されるのを防止でき、貯水タンク2の内部を清潔に保つことができる。
尚、本実施の形態では、排水用小孔17dを1つだけ穿設したが、排水用小孔17dを複数、穿設してもよい。排水用小孔17dを複数、穿設した場合、排水用小孔17dの一部がゴミや水垢等によって詰まっても確実に排水することができ、信頼性に優れる。
また、貯水タンク2の内壁面に捕集体6を配設することにより、貯水タンク2の内部に落ち葉やゴミ等が侵入するのを防止しているが、捕集体6の代りに開口部の周縁を合成樹脂製や金属製の環状部材で補強したネットを給水管4の下端に挿設し、バンドやねじ等で固定しても同様の効果をえることができる。
以上のように構成された実施の形態1の雨水貯水装置について、以下、雨樋への設置方法を説明する。
図3(a)及び(b)は本発明の実施の形態1における雨水貯水装置の設置方法を示す正面図であり、図4は本発明の実施の形態1における雨水貯水装置の設置状態を示す斜視図である。
図3中、20a、20bはそれぞれ既存の雨樋20の途中を上部と下部で切断して除去することにより得られた上部雨樋及び下部雨樋である。
既存の雨樋20に雨水貯水装置1を設置する際には、雨水貯水装置1の全長Aよりも10mm程度長めに雨樋20を切断した後、下部接続管8の外周に形成された断面コ字型の嵌合溝8aに下部雨樋20bの上端を嵌合して下部雨樋20bと下部接続管8を接続し、上部接続管4aを上方に引き上げて上部雨樋20aに外挿し、螺子等の固定部4bで固定することにより上部雨樋20aと給水管4を接続する。
尚、本実施の形態では、給水管4及び排水孔11cが貯水タンクカバー3及び貯水タンク2の幅方向の略中央に形成されているが、中央からずれた左右いずれかの端部に形成することもできる。これにより、家屋等の隅部に配設された雨樋20に雨水貯水装置1を接続する際に、貯水タンク2が家屋等の隅部から突出することがなく、設置自在性に優れる。また、貯水タンクカバー3及び貯水タンク2の幅方向の中央に形成された給水管4及び排水孔11cに対し、略S字クランク形状に形成した上部接続管及び下部接続管を用いることにより、家屋等の隅部に配設された雨樋20と接続することもできる。
図4において、貯水タンク2の底面2aには補強用支え金具25が配設され、下部雨樋20bの下端は雨水枡30に接続されている。
貯水タンク2の底面に補強用の支え金具25を配設することにより、確実に貯水タンク2を支持、固定することができ、貯水タンク2の大容量化を図ることができる。
以上のように実施の形態1における雨水貯水装置は構成されているので、以下のような作用が得られる。
(1)既設の雨樋20に給水管4及び排水孔11cを接続するだけで設置できるので、家屋等の建屋の壁際に配置することが可能で設置スペースを小さくすることができる。
(2)貯水タンクカバー3により貯水タンク2が密閉されているので、貯水タンク2内に虫が侵入するのを防止でき防虫効果があり、貯水タンク2内を清潔に保つことができる。
(3)貯水タンクカバー3を取外し、風呂の残り湯、洗濯排水、水道水や消毒液を供給して貯水したりでき、貯水タンク2の内部を洗浄、消毒したり、大量の水を一気に排水して雨水枡30のゴミやボウフラを流し出して洗浄することができる。
(4)貯水タンクカバー3が貯水タンク2に対して着脱自在であるので、容易に貯水タンク2内に溜まった枯葉などのゴミを取出すことができ、また、雨水貯水装置1を雨樋20に容易に着脱できるので、取外して貯水タンク2内を洗浄することができる。
(5)フロート制御部18が、給水管4から流入する雨水を貯溜する貯溜部17を有するので、貯溜部17の上面開口部17aから貯水タンク2へ流出した雨水の水位が上昇しても、貯溜部17に貯溜された雨水の重量によりフロート部15の浮力のみではフロート制御部18を回動させることができず、フロート部15が静止した状態となって、貯水タンク2内に一定量の雨水を貯水することができる。
(6)貯水タンク2内に一定量を超える雨水が貯水され、フロート制御部18に浮力が働くことにより、フロート部15が上昇を始め、フロート部15のフロート突起部16により底面17cを押圧されたフロート制御部18が貯溜部17内の雨水を貯水タンク2へ流出させながら回動し、さらにフロート部15が上昇することによってフロート部15に連結部材14で連結された排水孔開閉蓋体13が背水圧に打ち勝って浮き上がり、排水孔11cを開放して貯水タンク2内に貯水されていた雨水を一気に排水することができる。
(7)貯水タンク2内の水位が減少し、排水孔開閉蓋体13が排水孔11cを閉塞するまで排水孔11cが開放された状態を維持できるので、貯水タンク2内に貯水されていた雨水のほぼ全量を排水させることができる。
(8)フロート部15が内挿されたフロート案内部10を有するので、フロート部15の前後及び左右にフロート案内部10の外周案内板12が接触し、フロート部15の水平移動や回転を防止でき、水位の上昇に伴ってフロート部15をスムーズに上昇させることができ、フロート部15に連結された排水孔開閉蓋体13を確実に引き上げることができ、排水孔11cを開放して排水を行うことができる。
(9)フロート制御部18の貯溜部17の底面17cに形成又は配設されたフロート接続部17が、フロート部15の上面15bに形成又は配設されたフロート突起部16に回動自在に係合されているので、フロート部15の上下動に伴ってフロート制御部18を回動させることができ、貯水タンク2内での貯水と貯水された雨水を一気に排水する動作を自動的に繰り返し行うことができる。
(10)フロート制御部18の貯溜部17の一側部に傾斜部17bが形成され、貯溜部17の傾斜部17bに当接する当接支持部12cを有するので、フロート制御部18の回動時に貯溜部17を傾斜部17bで支持することができ、特に、排水による水位の低下に伴ってフロート部15が下降する際に、フロート部15によって引張られたフロート制御部18が、貯溜部17の傾斜部17bで当接支持部12cに当接しスライドするように回動し、滑らかな動作で確実にフロート制御部18を初期位置に復帰させることができ、次の貯水に備えることができる。
(11)フロート制御部18の貯溜部17の一側部に傾斜部17bが形成されていることにより、フロート制御部18の回動時に貯溜部17から容易に排水することができ、貯溜部17の内部を確実に空にすることができ、ボウフラ等が涌くのを防止でき、衛生的に優れる。
(12)貯水タンク2を透明又は半透明な合成樹脂で製造することにより、貯水タンク2内を直視して簡単に貯水量を確認することができ、貯水タンク2の側面2cなどに目盛り2cを設けた場合、貯水タンク2内の正確な貯水量を知ることができ、それに合わせて容易に消毒液等を配合することができる。
(13)フロート案内部10にフロート部15の底部に当接してフロート部15を所定の高さに保持するフロート保持部12bを形成することにより、フロート部15が所定の高さ以下に降下することがなく、フロート部15のフロート突起部16及びフロート制御部18のフロート接続部17に負荷がかかるのを防止でき、破損を防止できる。
(14)フロート案内部10の外周案内板12の上端部内側にフロート部15の上面15bに当接するストッパー部12dを形成することにより、フロート部15が所定の高さ以上に上昇することがなく、フロート部15やフロート制御部18が貯水タンクカバー3や供給管4に接触する等して破損するのを防止でき、フロート部15やフロート制御部18の動作を安定させることができる。
(15)フロート案内部10を貯水タンク2と別に製造することにより、貯水タンク2との着脱が容易で組立性を向上させることができ、メンテナンス性に優れる。
(16)フロート案内部10の外周案内板12の下端に開口部12aを形成することにより、排水時に十分な排水量を確保することができ、短時間で大量の排水を確実に行うことができる。
(17)フロート案内部10を貯水タンク2と別に枠状に形成することにより、排水孔開閉蓋体13、フロート部15、フロート制御部18を全て組立てた状態で一体的に取扱うことができ、貯水タンク2との着脱が極めて容易で、組立性、メンテナンス性を向上させることができる。
(18)フロート案内部10に底板部11を設けることにより、フロート案内部10の設置安定性を向上させることができる。
(19)フロート案内部10の底板部11に底部孔2dよりも孔径が小さい排水孔11cを有するフランジ付短管11aを形成し、底部孔2dに嵌入して係止することにより、フロート案内部10を容易に位置決めすることができ、組立作業性に優れ、排水孔開閉蓋体13により、フランジ付短管11aの排水孔11cを開閉することができる。
(20)フロート案内部10のフランジ付短管11aの外周と下部接続管8の内周との間にパッキング11bを配設することにより、下部接続管8とフランジ付短管11aとの隙間から貯水タンク2内の水が漏れるのを防止でき、排水孔開閉蓋体13で排水孔11cを開閉することにより確実に貯水と放水を切り替えることができる。
(21)雨樋20の上部雨樋20aと給水管4を接続する上部接続管4aと、貯水タンク2の底面2aに穿設された底部孔2dに連通して形設され雨樋20の下部雨樋20bと接続される下部接続管8を有するので、既設の雨樋20に上部接続管4a及び下部接続管8を挿設するだけで容易に設置することができる。
(22)フロート制御部18の貯溜部17の底面17cに排水用小孔17dが穿設されていることにより、雨量が少ない場合や雨樋20を伝って少量の雨水が給水管4から滴下した場合に、雨水を排水用小孔17dから直接、貯水タンク2内へ排水して貯水することができ、フロート制御部18の貯溜部17に長期間、雨水が溜まるのを防止でき、ボウフラ等が涌くのを防止でき、衛生的に優れる。
(23)給水管4の下部に捕集体6が配設されていることにより、雨樋20の内部に落下した落ち葉やゴミ等が雨水に押し流され、雨水と共に給水管4から流入した場合でも、捕集体6で捕集することができ、貯水タンク2内に侵入するのを防止でき、フロート制御部18の貯溜部17の排水用小孔17dに詰まりが発生するのを防止でき、信頼性を向上することができる。
(24)給水管4の下部に捕集体6が配設されていることにより、貯水タンクカバー3を開けるだけで容易に捕集体6に捕集された落ち葉やゴミ等を取除くことができる。
(25)貯水タンクカバー3の上面に貫設された供給孔5aを有することにより、貯水タンクカバー3を取外すことなく、簡便に供給孔5aから風呂の残り湯、洗濯排水、水道水や消毒液を供給して貯水したり、貯水タンク2の内部や雨水枡30を洗浄、消毒したりできる。
(26)供給孔5aを開閉する供給孔蓋5を備えることにより、通常状態ではゴミや蚊などの虫が貯水タンク2内へ侵入するのを防止できる。
(27)貯水タンク2の底面2aに排水用コック7が配設されていることにより、必要に応じて任意の時間にポリタンクやバケツ、ジョウロなどの別容器に雨水を移すことや、直接ホースなどを接続して散水することができるので、設置場所によって災害などの緊急時に利用したり、庭、ビニールハウス、街路樹などへ散水したりできる。
(28)貯水タンク2を高所に設置した場合、水圧を利用して排水用コック7から直接、散水することができる。
(29)貯水タンク2の底面2aに排水用コック7が配設されていることにより、排水孔11cから排水されず貯水タンク2の内部に溜まった少量の雨水や雨樋20を伝って自然に貯水タンク2の内部に溜まった雨水を定期的に排水することができ、貯水タンク2の内部を清潔に保つことができる。
(30)家屋等の隅部に配設された雨樋20に雨水貯水装置1を接続する場合、給水管4及び排水孔11cを貯水タンクカバー3及び貯水タンク2の幅方向の略中央からずれた左右いずれかの端部に形成することにより、貯水タンク2が家屋等の隅部から突出することがなく、設置自在性に優れる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2における雨水貯水装置のフロート部について、以下図面を用いて説明する。尚、実施の形態1と同様のものには同一の符号を付して説明を省略する。
図5は実施の形態2における雨水貯水装置のフロート部を示す要部断面側面図である。
実施の形態2における雨水貯水装置のフロート部が実施の形態1と異なるのは、フロート部15がフロート連結部15cの代りに、フロート部15の対向する一組の面の下端部にそれぞれ円弧状の連結用突起部15dが形成され、対向する連結用突起部15d,15dの間に連結部材14を連結するための棒状フロート連結部15eが渡設されている点である。
フロート部15の下端部に連結用突起部15dが形成されているので、棒状フロート連結部15eを容易に挿通して取付けることができると共に、連結部材14の上端を棒状フロート連結部15eに結び付ける等して簡単に連結することができる。
尚、本実施の形態では、棒状フロート連結部15eを連結用突起部15d,15dの間に渡設したが、板状のフロート連結部をフロート部15の下端部に直接、貼り付けて渡設してもよいし、両側の連結用突起部15に穿設した孔に直接、連結部材14を挿通して結び付けてもよい。
以上のように実施の形態2における雨水貯水装置は構成されているので、実施の形態1の作用に加え、以下のような作用が得られる。
(1)連結部材14とフロート部15とを連結するための棒状フロート連結部15eが、連結用突起部15dによりフロート部15の下端の底部開口部15aの近傍に配設されているので、連結部材14の着脱を容易に行うことができ、連結部材14や棒状フロート連結部15eの破損時も簡便に交換を行うことができ、組立て作業性、メンテナンス性を向上させることができる。
本発明は、家屋等の既設の雨樋に容易に取付け取外しを行うことができ省スペース性に優れ、簡単な構造で部品点数が少なく、低コスト性、生産性に優れると共に、貯水タンク内の雨水の量に応じて自動的に排水孔の開閉を行うことができ、動作の安定性に優れ、雨水枡や貯水タンク内を清潔に保つことができ衛生的で、設置場所によって災害などの緊急時に利用したり、庭、ビニールハウス、街路樹などへ散水したりでき、機能性、汎用性に優れ、雨水を有効に利用でき、省資源性に優れる雨水貯水装置を提供することができる。
本発明の実施の形態1における雨水貯水装置の一部破断全体斜視図 本発明の実施の形態1における雨水貯水装置の動作を示す要部断面模式図 本発明の実施の形態1における雨水貯水装置の設置方法を示す斜視図 本発明の実施の形態1における雨水貯水装置の設置状態を示す斜視図 実施の形態2における雨水貯水装置のフロート部を示す要部断面側面図
符号の説明
1 実施の形態1における雨水貯水装置
2 貯水タンク
2a 底面
2b 側面
2c 水位目盛り
2d 底部孔
3 貯水タンクカバー
4 給水管
4a 上部接続管
5 供給孔蓋
5a 供給孔
6 捕集体
7 排水用コック
8 下部接続管
8a 嵌合溝
10 フロート案内部
11 底板部
11a フランジ付短管
11b パッキング
11c 排水孔
12 外周案内板
12a 開口部
12b フロート保持部
12c 当接支持部
12d ストッパー部
13 排水孔開閉蓋体
13a 環状連結部
14 連結部材
15 フロート部
15a 底部開口部
15b 上面
15c フロート連結部
15d 連結用突起部
15e 棒状フロート連結部
16 フロート突起部
16a 係合軸
17 フロート接続部
17 貯溜部
17a 上面開口部
17b 傾斜部
17c 底面
17d 排水用小孔
18 フロート制御部
20 雨樋
20a 上部雨樋
20b 下部雨樋
25 補強用支え金具
30 雨水枡

Claims (6)

  1. 雨水を貯水する貯水タンクと、前記貯水タンクの上面に覆設された貯水タンクカバーと、前記貯水タンクカバー上面に連設され雨水を前記貯水タンクへ流入させる給水管と、前記貯水タンクの底面に形設され前記貯水タンク内の雨水を排出する排水孔と、を有する雨水貯水装置であって、
    (a)略球状に形成され前記排水孔を開閉する排水孔開閉蓋体と、(b)前記排水孔開閉蓋体に連結され水位の変化に伴って上下動するフロート部と、(c)前記フロート部の上面に形成又は配設されたフロート突起部と、(d)上面開口部を有し前記給水管から流入する雨水を貯溜する貯溜部と、前記貯溜部の一側部に形成された傾斜部と、前記貯溜部の底面に形成又は配設され前記フロート部の前記フロート突起部に回動自在に係合されたフロート接続部と、を有するフロート制御部と、(e)前記フロート部が上下動自在に内挿されたフロート案内部と、(f)前記フロート制御部の前記傾斜部に当接して前記フロート制御部を支持する当接支持部と、を備えていることを特徴とする雨水貯水装置。
  2. 家屋等の雨樋の上部と前記給水管を接続する上部接続管と、前記貯水タンクの底面に配設され前記排水孔に連通して前記雨樋の下部と接続される下部接続管と、を有することを特徴とする請求項1に記載の雨水貯水装置。
  3. 前記フロート制御部の前記貯溜部の底面に穿設された排水用小孔を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の雨水貯水装置。
  4. 前記給水管の下部に配設された網やカゴ等の捕集体を有することを特徴とする請求項1乃至3の内いずれか1項に記載の雨水貯水装置。
  5. 前記貯水タンクカバーの上面に貫設された供給孔と、前記供給孔を開閉する供給孔蓋と、を有することを特徴とする請求項1乃至4の内いずれか1項に記載の雨水貯水装置。
  6. 前記貯水タンクの底面に配設された排水用コックを有することを特徴とする請求項1乃至5の内いずれか1項に記載の雨水貯水装置。
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