JP4061386B2 - 雨水貯水放水装置 - Google Patents

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Description

本発明は、既設の雨樋に設置することにより雨水を貯水、放水して利用できる雨水貯水放水装置に関する。
従来、雨水貯水放水装置は既設の雨樋に後から取り付けて雨水を貯水するためのものであり、貯水した雨水は庭などへの散水、トイレの水洗、洗濯水或いは飲料水などに利用されている。
(特許文献1)には「降雨量が多いときでも、貯水タンク内の雨水貯水量を所定量以下に確実に維持して、雨水が貯水タンクから外へ溢れ出ることを防止できる雨水集水装置」が開示されている。
特開平10−88629号公報
しかしながら、上記従来の技術では、以下のような課題を有していた。
(1)(特許文献1)では、貯水タンク内の貯水量が所定量に達したときに、弁機構が給水管の流入口を閉鎖するので、降雨量が非常に多いときでも、雨水が貯水タンクから外へ溢れ出るのを防止できるが、一旦貯水した雨水を使用しない限り、新しい雨水は供給されず古い雨水が貯水されたままであり、非衛生的であるという課題を有していた。
(2)また、(特許文献1)では、雨樋の開口に給水管を差し込み固定するので、接続作業が容易であるが、給水管が雨樋に差し込まれているため、雨樋内を流れる雨水の抵抗となり、雨樋内にゴミ詰まりが発生したり、雨水枡の水が淀んで蚊などの繁殖場所になったりするという課題を有していた。
(3)さらに、(特許文献1)では、雨樋の開口に差し込んだ給水管と装置を接続するので、装置を壁際に設置することが困難であり、広い設置スペースが必要になるという課題を有していた。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、雨樋に直接取り付けるので設置スペースが小さく、取り付け取り外しが簡便で、構造が簡単なので低コストで製造でき、雨水が貯水タンクから外へ溢れ出るのを確実に防止して、排水用コックにより任意に取水可能であると共に、更に降雨中に貯水したほぼ全量の水を一気に雨樋へ流すことが自動的に反復動作できるので、ゴミなどを押し出して雨水枡内を清潔に保つことが可能な雨水貯水放水装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明の雨水貯水放水装置は、以下の構成を有している。
本発明の請求項1に記載の雨水貯水放水装置は、雨水を貯水する貯水タンクと、前記貯水タンク上面に覆設された貯水タンクカバーと、前記貯水タンクカバー上面に連設され雨水を前記貯水タンクへ流入させる給水管と、上端開口部が前記給水管の直下よりずれた位置でかつ前記貯水タンク上端よりやや低い位置にくるよう前記貯水タンク底面に立設された排水管と、前記給水管と前記排水管を接続する側面が網目の筒状体又はネット体と、前記貯水タンク下端部に配設された排水用コックと、を備えた構成を有している。
この構成により、以下のような作用を有する。
(1)既設の雨樋に給水管及び排水管を接続するだけで設置できるので、家屋等の建屋の壁際に配置することが可能で設置スペースを小さくすることができる。
(2)排水管の上端開口部が貯水タンク上端よりやや低い位置にくるように配設されているので、排水管の高さまで貯水でき、水位が排水管の上端を超えることがなく、雨水が貯水タンクから外へ溢れ出るのを確実に防止することができると共に、所要量を超えた雨水を雨樋へ排水するので、雨樋、雨水枡を清潔に保つことができる。
(3)排水管の上端が給水管の直下とずれているので、給水管から流入する雨水が直接、排水管の上端開口部へ流れ込み排水されるのを防ぐことができる。
(4)貯水タンク下端部に排水用コックが配設されていることにより、ポリタンクやバケツ、ジョウロなどの別容器に必要量の雨水を貯水することや、直接ホースなどを接続することができるので、設置場所によって災害などの緊急時に利用したり、庭、ビニールハウス、街路樹などへ散水したりできる。
(5)貯水タンクカバーにより貯水タンクが密閉されているので、防虫効果があり、貯水タンク内を清潔に保つことができる。
(6)貯水タンクカバーを取り外し、風呂の残り湯、洗濯排水、水道水や消毒液を供給して貯水したり、貯水タンクや雨水枡を洗浄、消毒したりできる。
(7)貯水タンクカバーが貯水タンクに対して取り外し自在であるので、容易に貯水タンク内に溜まった枯葉などのゴミを取り出したり、また、雨水貯水放水装置を雨樋に容易に着脱できるので、取り外して貯水タンク内を洗浄したりすることができる。
(8)高所に設置することができるので、水圧を利用して排水用コックから直接、散水することができる。
(9)雨樋に溜まっていた枯葉などのゴミが降雨の初期に給水管から流入しても、網目をすり抜ける小さなゴミだけを含んだ雨水が貯水され、大きなゴミはそのまま排水管を通って排水されるので、貯水タンク内に取り込まれるゴミを減らすことができる。
ここで、貯水タンクは透明又は半透明な合成樹脂で製造することが望ましい。これにより、貯水タンク内を直視して簡単に貯水量を確認することができ、用途や設置場所に応じて貯水タンクの容量や形状を容易に変えることができる。一般家庭用としては、貯水タンクの容量は10L〜40L程度であるが、貯水タンク底面に貯水タンクを固定する補強用支え金具を設けることにより、貯水タンクを支持するので、貯水タンクの容量を増やすことができ、日照り時の散水用や防火用水として利用することもできる。尚、貯水タンク外面に目盛りを設けることにより、貯水タンク内の貯水量に合わせて容易に消毒液を配合することができる。
また、貯水タンクカバー上面に供給孔を形設してもよい。これにより、貯水タンクカバーを開けることなく、簡便に供給孔から風呂の残り湯、洗濯排水、水道水や消毒液を供給して貯水したり、貯水タンクや雨水枡を洗浄、消毒したりできる。尚、供給孔には開閉自在な蓋を備えることにより、通常状態ではゴミや蚊などの虫が貯水タンク内へ侵入するのを防止できる。
既設の雨樋などに雨水貯水放水装置を設置する場合、給水管と排水管は一直線上に並ぶことになるので、給水管から流入した雨水が直接、排水管へ流れ込まないように給水管と排水管の上端開口部の位置をずらす必要があり、給水管又は排水管を傾斜させるか、配管を曲げることが望ましい。
さらに、排水は排水管の上端部から行われるので、貯水タンクへ雨水を流入させる給水管の先端を貯水タンクの下端まで伸ばしておけば、貯水状態において貯水タンク内の雨水を入れ替えることができる。
また、給水管と排水管とを側面が網目の筒状体又はネットで接続してもよい。これにより、雨樋に溜まっていた枯葉などのゴミが降雨の初期に給水管から流入しても、網目をすり抜ける小さなゴミだけを含んだ雨水が貯水され、大きなゴミはそのまま排水管を通って排水されるので、貯水タンク内に取り込まれるゴミを減らすことができる。これらの接続は、網目の筒状体又はネットの内側に給水管及び排水管を挿入し、網目の筒状体又はネットの上から合成樹脂又は金属のバンドをネジ止めするか、ばね性によって径が拡大、収縮する金属のバンドを嵌めるなどして行う。
また、雨水貯水放水装置は既設の雨樋があれば容易に設置できるので、複数箇所に設置して用途別に使い分けることもでき、庭などへの散水の他に、トイレの水洗、洗濯水として利用することができる。また、雨水だけでなく洗濯排水、風呂の残り湯などを貯水するようにしてもよい。
本発明の請求項2に記載の雨水貯水放水装置は、雨水を貯水する貯水タンクと、前記貯水タンク上面に覆設された貯水タンクカバーと、前記貯水タンクカバー上面に連設され雨水を前記貯水タンクへ流入させる給水管と、前記貯水タンクの底面に配設された排水孔と、前記貯水タンク内の貯水量が所定量に達したときに前記排水孔を開放する排水孔開閉機構と、前記貯水タンク下端部に配設された排水用コックと、を有し、前記排水孔開閉機構が、基部と前記基部に突設された弁閉止用重錘と前記基部下端に連設された回動軸とを有する排水孔開閉弁と、前記排水孔開閉弁の上面に一端を枢軸され他端を摺動部に枢軸された開閉軸と、前記摺動部が摺動する摺動溝を有する摺動ガイド板と、水位の上昇に伴って前記摺動部を上方へ移動させると共に排水後に前記弁閉止用重錘を押圧して前記排水孔開閉弁を閉じる弁開閉用フロートと、前記弁開閉用フロートの上昇を制御するフロート押さえと、前記フロート押さえの上昇を制御するストッパーに連設され一端を前記貯水タンク上端内壁に枢軸されたフロート軸と、前記フロート軸の他端に配設され水位に伴って上昇しつつ前記ストッパーと共に回動するストッパー解除用フロートと、を備えている構成を有している。
この構成により、請求項1の(1),(4)乃至(8)の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)貯水タンク内の貯水量が所定量に達したときに排水孔を開放する排水孔開閉機構を有しているので、自動的に貯水した雨水を一気に流すことができ、雨水枡を清潔に保って蚊などの繁殖を防ぐことができる。
(2)貯水タンク内の貯水量が所定量に達したときに排水孔を開放する排水孔開閉機構を有しているので、雨水が貯水タンクから外へ溢れ出るのを確実に防止することができると共に、貯水タンク内の雨水を入れ替えて、貯水タンク、雨樋、雨水枡を清潔に保つことができる。
(3)フロート押さえとフロート押さえの上昇を制御するストッパーを有しているので、貯水タンク内の貯水量が所定量に達してストッパー解除用フロートによってストッパーが解除されるまでは、水位が増して弁開閉用フロートが上昇しても、排水孔開閉弁は閉じたままなので、貯水タンク内に雨水を保持することができる。
(4)排水時に弁開閉用フロートが下降し、弁閉止用重錘を押圧することにより排水孔開閉弁を回動させるので、貯水タンク内がほぼ空になった状態で確実に排水孔を閉じることができると共に、自動的に貯水を再開することができる。
ここで、排水孔を開放する排水孔開閉機構は、貯水タンク底面部に回動可能に配設された排水孔開閉弁を水位に伴って上下動するフロートで開閉するものであり、排水孔開閉弁とフロートとの間をそれぞれに対して回動可能に枢軸された軸や鎖などでつなぐ方法がある。更に、フロートの上昇を制御するストッパー機構として、水位の上昇に伴って回動し、フロートを開放するストッパー解除用フロートを設けることにより、貯水タンク内の貯水量が所定量に達するまで雨水を保持することができる。尚、排水孔開閉弁とフロートとを鎖でつなぐ場合、フロート又は排水孔開閉弁に突起を設け、その突起がフロートの下降によって排水孔開閉弁又はフロートに当接して排水孔開閉弁が回動するようにすれば、排水後に確実に排水孔を閉じることができる。
また、フロートの水平移動や回転を防止し、上下動をスムーズにするためのガイドとして貯水タンクの内壁面にリブを配設するか、フロートに貫通孔を穿設し貯水タンクの底面部に立設固定したガイド軸に挿入することが望ましい。
排水孔開閉弁の基部下端に連設された回動軸を軸支する軸支部は摺動ガイド板の側面や摺動ガイド板に直角に延設又は配設された板に固定することが好ましい。これにより、摺動ガイド板、摺動部、開閉軸、排水孔開閉弁を一体にして、貯水タンクの底面に載置するだけで設置できる。また、貯水タンク内壁に摺動ガイド板を案内するリブ又は溝を形成しておけば設置作業を容易にできる。
弁閉止用重錘は排水孔開閉弁が浮力によって浮かないために必要であり、加工が容易で強度のある合成樹脂で形成することが望ましい。また、弁閉止用重錘は、排水後に弁開閉用フロートの底面に押圧されて排水孔開閉弁を回動させるために、弁開閉用フロートとの接触面が傾斜を持っていることが好ましく、山形などの三角形状であることが望ましい。
また、排水孔開閉弁は合成樹脂で形成することが好ましい。これにより、軽量で容易に加工を行うことができる。さらに、排水孔を確実に閉止し、水を漏らさない構造にする必要があり、排水孔開閉弁の底面部に弾性体で形成された半球状の部材やパッキンを配設することが望ましい。弾性体としては硬質ゴムが好ましく、半球状にすることでその重さを利用して閉止をより確実なものとすることができる。
さらに、弁開閉用フロート及びストッパー解除用フロートは加工が容易で強度がある合成樹脂で形成することが望ましい。いずれも、水に浮くために中空構造とするが、弁開閉用フロートは弁閉止用重錘を押し戻して排水孔開閉弁を閉じるための重さが必要であり、底部を厚くして重心を低くすることが好ましい。また、弁開閉用フロートの摺動ガイド板との接触面には凹凸を設けることが望ましい。これにより、摺動ガイド板との接触面を極力少なくして弁開閉用フロートの上下への摺動を滑らかにすることができる。
ストッパー及びストッパー解除用フロートが連設されたフロート軸は貯水タンク上端内壁に枢軸されるが、これは貯水タンクカバー内側上面部に枢軸してもよい。これにより、貯水タンクカバーと一体的に取り付け、取り外しが行え、組み立て作業を容易にできる。
給水管と上部雨樋を接続する上部接続管と、貯水タンク底面に配設され排水管下端と連通して下部雨樋と接続される下部接続管を有する場合、既設の雨樋に上部接続管及び下部接続管を挿設するだけで容易に設置することができる。給水管と上部雨樋を接続する上部接続管は給水管及び上部雨樋が内接する別部材でもよいが、給水管と一体の蛇腹状管とし、縮めた状態で上部雨樋が内接するように挿入後、蛇腹部を伸ばして固定するようにしてもよい。このとき、上部雨樋が上部接続管に内接するようにするのは、上部雨樋から流入した雨水を接続部から漏れ難くするためである。また、下部雨樋と接続される下部接続管には、テーパーまたは段差を設け、少なくとも接続部が下部雨樋内に挿入されることが望ましい。これにより、下部接続管から排水された雨水を接続部から漏れ難くすることができる。尚、下部接続管の接続部の外周断面を略コの字状にし、その略コの字状開口部に下部雨樋を挿入するようにすれば、より確実に下部接続管と下部雨樋を固定できる。また、接続後に接続部の外周をシリコーン等の封止材で封止することにより、確実に水漏れを防止できる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の雨水貯水放水装置であって、上端開口部が前記給水管の直下よりずれた位置でかつ前記貯水タンク上端よりやや低い位置にくるよう前記貯水タンク底面に立設された排水管と、前記排水管及び排水孔から排水される雨水を下部雨樋と接続される下部接続管へ誘導排水する排水管接続部と、を備えている構成を有している。
この構成により、請求項2の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)上端開口部が給水管の直下よりずれた位置でかつ貯水タンク上端よりやや低い位置にくるよう貯水タンク底面に立設され下部接続管と連通する排水管を有するので、排水孔開閉機構に不具合などが生じ、排水孔からの排水が不可能になった場合でも、貯水タンク内の雨水の水位が排水管の上端を超えることがなく、雨水が貯水タンクから外へ溢れ出るのを確実に防止することができると共に、所要量を超えた雨水を雨樋へ排水するので、雨樋、雨水枡を清潔に保つことができる。
(2)排水管の上端が給水管の直下とずれているので、給水管から流入する雨水が直接、排水管の上端開口部へ流れ込み排水されるのを防ぐことができる。
(3)所定量を超えた雨水は、排水管から排水管接続部を通って下部接続管へ排水されるので、雨水が貯水タンクから外へ溢れ出ることがなく、所定量に保持することができる。
ここで、貯水タンク底面には排水孔及び排水管から排水される雨水を下部接続管へ誘導排水する排水管接続部が形成される。これにより、下部接続管を下部雨樋に接続するだけで、排水孔及び排水管から排水される雨水を排水管接続部を介して下部接続管へ誘導することができ、確実に下部雨樋へ排水することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の雨水貯水放水装置であって、前記排水孔開閉機構が手動開閉レバーを備えた構成を有している。
この構成により、請求項2又は3の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)排水孔開閉機構が手動操作によって開閉可能であるので、貯水タンク内の貯水量が所定量に達していなくても、手動で排水孔を開放することにより、任意の時間に排水を行うことができる。
(2)排水孔開閉機構が手動操作によって開閉可能であり、強制的に排水孔を閉じた状態で固定することができるので、貯水タンク内の貯水量が所定量に達しても排水を行わず、貯水タンク内に雨水を保持することができる。
ここで、手動開閉レバーはストッパー解除用フロートに連設されたフロート軸又はストッパーを回動させて排水孔の開閉を行うものであり、略コ字状のアーム部の開口部にフロート軸又はストッパーを挟む構造や、略L字状のアーム部をフロート軸又はストッパーに当接させる構造が挙げられる。手動開閉レバーはスライド式でも回動式でもよく、アーム部でフロート軸又はストッパーを回動させて排水孔を開くことや、アーム部でフロート軸又はストッパーを押圧固定して排水孔を閉じたままにすることができる。
請求項5に記載の発明は、雨水を貯水する貯水タンクと、前記貯水タンク上面に覆設された貯水タンクカバーと、前記貯水タンクカバー上面に連設され雨水を前記貯水タンクへ流入させる給水管と、前記貯水タンクの底面に配設された排水孔と、前記貯水タンク内の貯水量が所定量に達したときに前記排水孔を開放する排水孔開閉機構と、前記貯水タンク下端部に配設された排水用コックと、を有し、前記排水孔開閉機構が、略球状に形成され前記排水孔を開閉する排水孔開閉浮体と、前記排水孔開閉浮体に連結され水位の変化に伴って上下動するフロート部と、前記フロート部の上下動を案内するフロート部案内部と、前記給水管から流入する雨水を貯溜する貯溜部と前記貯溜部に形成され前記貯溜部内の一定量以上の雨水を前記貯水タンクへ流出させる水位調整開口部を有するフロート部制御用貯溜部と、前記フロート部制御用貯溜部を前記フロート部の上方で回動自在に支持する貯溜部支持手段と、を備えた構成を有している。
この構成により、請求項1の(1),(4)乃至(8)及び請求項2の(1),(2)の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)フロート部制御用貯溜部が、給水管から流入する雨水を貯溜する貯溜部を有するので、貯溜部の水位調整開口部から貯水タンクへ流出した雨水の水位が上昇しても、フロート部の浮力のみではフロート部制御用貯溜部を回動させることができず、フロート部が静止した状態となって、貯水タンク内に一定量の雨水を貯水することができる。
(2)貯水タンク内に一定量を超える雨水が貯水され、フロート部制御用貯溜部に浮力が働くことにより、フロート部が上昇を始め、フロート部により底面を押圧されたフロート部制御用貯溜部が貯溜部内の雨水を貯水タンクへ流出させながら回動し、さらにフロート部が上昇することによってフロート部に連結された排水孔開閉浮体が背水圧に打ち勝って浮き上がり、排水孔を開放して貯水タンク内に貯水されていた雨水を一気に排水することができる。
(3)貯水タンク内の水位が減少し、排水孔開閉浮体が排水孔を閉塞するまで排水孔が開放された状態を維持できるので、貯水タンク内に貯水されていた雨水のほぼ全量を排水させることができる。
(4)フロート部案内部を有するので、水位の上昇に伴ってフロート部をスムーズに上昇させることができ、フロート部に連結された排水孔開閉浮体を確実に引き上げることができ、排水孔を開放して排水を行なうことができる。
(5)フロート部制御用貯溜部をフロート部の上方で回動自在に支持する貯溜部支持手段を有するので、フロート部の上下動に伴ってフロート部制御用貯溜部を回動させることができ、貯水タンク内での貯水と排水の動作を自動的に繰り返し行なうことができる。
ここで、排水孔開閉浮体は弾性を有する合成樹脂やゴム等で形成される。排水孔開閉浮体は中空構造とすることにより水に浮くが、排水孔を閉塞した状態では排水孔開閉浮体にかかる浮力よりも背水圧の方が大きく、貯水タンク内に貯水を開始した初期の段階で排水孔開閉浮体が浮き上がって排水孔が開放されることはない。
貯水タンク内の水位が一定量に達し、排水孔開閉浮体に連結されたフロート部が上昇することで、排水孔開閉浮体に働く背水圧に打ち勝って排水孔を開放することができる。また、排水時は排水孔開閉浮体が水に浮いた状態なので、貯水タンク内の水位が低下し、排水孔開閉浮体が排水孔を閉塞するまで排水を行なうことができ、貯水タンク内のほぼ全量の雨水を排水できる。
排水孔開閉浮体とフロート部は、合成樹脂製や金属製等の鎖やワイヤー、ロープ等の連結部材により連結される。連結部材には伸縮性のないものが好適に用いられる。これにより、フロート部で確実に排水孔開閉浮体を引き上げることができる。連結部材を金属製にする場合は、防蝕性のものを用いるか防蝕処理を施すことが望ましい。これにより、連結部材の錆の発生を防止でき、貯水タンク及び貯水タンク内に貯水される雨水を清潔に保つことができる。
フロート部は剛性を有する合成樹脂で中空状に形成される。フロート部の上面には、略円弧状の当接部が形成される。これにより、フロート部の上昇に伴って、フロート部制御用貯溜部の底面を当接部の円弧面に沿うように滑らかに移動させることができるので、フロート部制御用貯溜部をスムーズに回動させることができ、フロート部の上下動を安定させることができる。
フロート部案内部はフロート部の前後及び左右に接触することにより、フロート部の水平移動や回転を防止し、フロート部の上下動をスムーズにすることができる。フロート部案内部は貯水タンクの内壁面にリブを配設するか、フロート部の外形に合わせた枠体を貯水タンクの底面に立設固定する等して形成される。フロート部の外周の角部のみがフロート部案内部と接触するようにすることで、接触面積を低減してフロート部の動きを阻害することがなく、確実にフロート部を案内することができる。また、フロート部案内部を枠体で形成した場合、貯水タンクと別に製造することができ、貯水タンクとの着脱が容易で組立性を向上させることができ、メンテナンス性にも優れる。
フロート部案内部にはフロート部の底部に当接してフロート部を所定の高さに保持するフロート部保持部を形成する。これにより、貯水タンク内の水位が低下した際に、フロート部が所定の高さ以下に下降するのを防止でき、フロート部に連結された排水孔開閉浮体のみが水位の低下と共に下降して、貯水タンク内のほぼ全量の雨水が排水された時点で、排水孔開閉浮体により排水孔を閉塞できる。
また、フロート部案内部にフロート部の上部に当接するストッパー部を形成した場合、貯水タンク内の水位が上昇した際に、フロート部が所定の高さ以上に上昇するのを確実に防止でき、フロート部やフロート部制御用貯溜部が貯水タンクカバーに接触する等して破損するのを防止でき、フロート部やフロート部制御用貯溜部の動作を安定させることができる。
フロート部案内部を貯水タンクと別の枠体で形成する場合、底板部を設けることにより設置安定性を向上させることができる。このとき、底板部には排水孔よりも孔径の大きな連通孔を形成する。これにより、貯水タンク内の水を連通孔から排水孔へ誘導して排水することができ、排水孔開閉浮体を排水孔に直接、嵌合させることができて、排水孔の開閉を行なうことができる。また、連通孔の孔径を排水孔よりも小さく形成し、連通孔の外周に円筒状の嵌合部を形成して排水孔に嵌入させるようにしてもよい。これにより、フロート部案内部を容易に位置決めすることができ、組立作業性に優れる。このとき、排水孔開閉浮体を連通孔に嵌合させることにより、排水孔の開閉を行なうことができる。尚、嵌合部の外周と排水孔の内周との間にパッキングを配設することにより、嵌合部と排水孔との隙間から貯水タンク内の水が漏れるのを防止でき、排水孔開閉浮体の開閉により確実に貯水と放水を切り替えることができる。尚、フロート部案内部は貯水タンクと着脱自在としてもよいし、接着等により固定してもよい。
フロート部制御用貯溜部は給水管から流入する雨水を貯溜するために上面が開口した貯溜部を有する。水位調整開口部は一定量以上の雨水を貯水タンクへ流出させるために貯溜部の外周壁に切り欠き状に形成するか、所定高さに孔を穿設する等して形成される。水位調整開口部の高さは、フロート部及びフロート部制御用貯溜部に働く浮力のバランスと貯水タンクに貯水する貯水量によって決定される。
フロート部制御用貯溜部を回動自在に支持する貯溜部支持手段は、貯水タンクや貯水タンクカバーに形成できる他、フロート部案内部に連設することもできる。貯溜部支持手段を貯水タンクカバーに形成した場合、フロート部制御用貯溜部を貯水タンクカバーと一体に扱うことができ、貯水タンクに貯水タンクカバーを覆設するだけで、フロート部制御用貯溜部を取付けることができる。貯水タンクと独立して形成されたフロート部案内部に貯溜部支持手段を連設した場合、排水孔開閉機構の全てを一体で扱うことができ、貯水タンクとの着脱が極めて容易で、組立性、メンテナンス性を向上させることができる。
貯溜部支持手段は、断面略コ時型等に形成された外周支持部によりフロート部制御用貯溜部の両側及び底部を支持すると共に、外周支持部の両側でフロート部制御用貯溜部の両側を回動自在に支持するものが好適に用いられる。フロート部制御用貯溜部を回動自在に支持するには、外周支持部の両側に形成した回動支持孔でフロート部制御用貯溜部の両側に突設した回動支持部を支持する。また、逆に外周支持部の両側に回動支持部を突設し、フロート部制御用貯溜部の両側に貫通しない回動支持孔を形成してもよい。回動支持孔の孔径は回動支持部の外径よりも大きく形成することが好ましい。これにより、回動支持孔と回動支持部との間に遊びがあるので、フロート部制御用貯溜部の上下方向や左右方向への動きが規制されず、回動時の動作不良の発生を低減させることができる。特に回動支持孔を縦長孔状やU字型に形成した場合、浮力によるフロート部制御用貯溜部の上昇を妨げることがなく、スムーズに回動動作を開始させることができる。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の雨水貯水放水装置であって、前記貯溜部支持手段が、前記フロート部制御用貯溜部の端部上端と所定間隔で配設され水位の上昇に伴って浮上した前記フロート部制御用貯溜部の端部上端に当接することにより前記フロート部制御用貯溜部を回動させる貯溜部回動抑制部材を備えた構成を有している。
この構成により、請求項5の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)フロート部制御用貯溜部の端部上端と所定間隔で配設された貯溜部回動抑制部材を有するので、水位の上昇に伴って浮上したフロート部制御用貯溜部の端部上端に貯溜部回動抑制部材を当接させることができ、さらにフロート部の上昇により貯溜部の底面を押圧されたフロート部制御用貯溜部を貯溜部回動抑制部材を支点とするようにして回動させることができ、フロート部制御用貯溜部の貯溜部に貯溜された雨水を貯水タンク内へ流出させることができて、次の貯水動作に備えることができる。
(2)貯溜部回動抑制部材がフロート部制御用貯溜部の端部上端と所定間隔で配設されているので、フロート部制御用貯溜部の動作に自由度があり、動作不良や構成部品の破損が発生し難い。
(3)貯溜部回動抑制部材がフロート部制御用貯溜部の端部上端と所定間隔で配設されているので、フロート部制御用貯溜部を短時間で着脱することができ、組立や交換を容易に行なうことができる。
ここで、貯溜部回動抑制部材はフロート部制御用貯溜部の底面を押圧するフロート部の位置から離れたフロート部制御用貯溜部の端部上方に配設される。これにより、スムーズ且つ確実にフロート部制御用貯溜部を回動させることができる。
貯溜部支持手段には前述と同様に断面略コ時型等に形成されフロート部制御用貯溜部の両側及び底部を支持する外周支持部が配設される。さらに、フロート部制御用貯溜部の両側に回動支持部を配設し、外周支持部の両側には回動支持部を囲むように所定の幅と深さで切り欠き状の回動支持孔を形成した場合、回動支持部と回動支持孔によりフロート部制御用貯溜部の長手方向の移動を規制することができる。これにより、貯溜部回動抑制部材をフロート部制御用貯溜部の端部に確実に当接させた状態でフロート部制御用貯溜部を回動させることができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6の内いずれか1項に記載の雨水貯水放水装置であって、前記給水管が、一端を前記給水管に枢軸された防虫用蓋と、雨水の流入によって前記防虫用蓋を開放する開閉手段と、を備えた構成を有している。
この構成により、請求項1乃至6の内いずれか1項の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)給水管が雨水の流入によって開く防虫用蓋を有しているので、雨水が流入するとき以外は貯水タンクが密閉状態となっており、虫などが繁殖するのを防ぐことができる。
ここで、防虫用蓋の開閉手段としては、例えば防虫用蓋の枢軸部にねじりコイルバネを備えたり、防虫用蓋の枢軸部と対向する端部と給水管をつるまきバネで接続するなどの方法が挙げられる。これにより、通常状態では自動的に給水管を閉じ、雨水の流入時に防虫用蓋を開放することができる。
請求項8に記載の発明は、請求項1乃至7の内いずれか1項に記載の雨水貯水放水装置であって、前記貯水タンクの上端よりやや低い位置に貫設されたオーバーフロー排水管を備えた構成を有している。
この構成により、請求項1乃至7の内いずれか1項の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)貯水タンク上端よりやや低い位置にオーバーフロー排水管を配設することにより、排水孔開閉機構に不具合が生じた場合や排水孔、排水管、下部雨樋等に詰まりが発生した場合などにも、所定量を超えた雨水を確実に排水することができる。
以上のように、本発明の雨水貯水放水装置によれば、以下のような有利な効果が得られる。
請求項1に記載の発明によれば、以下のような効果を有する。
(1)既設の雨樋に給水管及び排水管を接続するだけで設置できるので、家屋等の建屋の壁際に配置することが可能で設置スペースを小さくすることができる省スペース性に優れた雨水貯水放水装置を提供することができる。
(2)排水管の上端開口部が貯水タンク上端よりやや低い位置にくるように配設されているので、排水管の高さまで貯水でき、水位が排水管の上端を超えることがなく、雨水が貯水タンクから外へ溢れ出るのを確実に防止することができると共に、所要量を超えた雨水を雨樋へ排水して、雨樋、雨水枡を清潔に保つことができる衛生的で信頼性に優れた雨水貯水放水装置を提供することができる。
(3)排水管の上端が給水管の直下とずれているので、給水管から流入する雨水が直接、排水管の上端開口部へ流れ込み排水されるのを防いで確実に貯水を行うことが可能な信頼性に優れた雨水貯水放水装置を提供することができる。
(4)貯水タンク下端部に排水用コックが配設されていることにより、ポリタンクやバケツなどの別容器に必要量の雨水を貯水することや、直接ホースなどを接続することができるので、設置場所によって災害などの緊急時に利用したり、庭、ビニールハウス、街路樹へ散水したりできる利便性、汎用性に優れた雨水貯水放水装置を提供することができる。
(5)貯水タンクカバーにより貯水タンクが密閉されているので、防虫効果があり、貯水タンク内を清潔に保つことができる衛生的で信頼性に優れた雨水貯水放水装置を提供することができる。
(6)貯水タンクカバーを取り外し、風呂の残り湯、洗濯排水、水道水や消毒液を供給して貯水したり、貯水タンクや雨水枡を洗浄、消毒したりできる衛生的でメンテナンス性、汎用性に優れた雨水貯水放水装置を提供することができる。
(7)貯水タンクカバーが貯水タンクに対して取り外し自在であるので、容易に貯水タンク内に溜まった枯葉などのゴミを取り出したり、また、雨水貯水放水装置を雨樋に容易に着脱できるので、取り外して貯水タンク内を洗浄したりすることができる信頼性、メンテナンス性に優れた雨水貯水放水装置を提供することができる。
(8)高所に設置することができるので、水圧を利用して排水用コックから直接、散水することができる汎用性、利便性に優れた雨水貯水放水装置を提供することができる。
(9)雨樋に溜まっていた枯葉などのゴミが降雨の初期に給水管から流入しても、網目をすり抜ける小さなゴミだけを含んだ雨水が貯水され、大きなゴミはそのまま排水管を通って排水されるので、貯水タンク内に取り込まれるゴミを減らすことができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の(1),(4)乃至(8)の効果に加え、以下のような効果を有する。
(1)貯水タンク内の貯水量が所定量に達したときに排水孔を開放する排水孔開閉機構を有しているので、自動的に貯水した雨水を一気に流すことができ、雨水枡を清潔に保って蚊などの繁殖を防ぐことができる衛生的で機能性に優れた雨水貯水放水装置を提供することができる。
(2)貯水タンク内の貯水量が所定量に達したときに排水孔を開放する排水孔開閉機構を有しているので、雨水が貯水タンクから外へ溢れ出るのを確実に防止することができると共に、貯水タンク内の雨水を入れ替えて、貯水タンク、雨樋、雨水枡を清潔に保つことができる衛生的で信頼性に優れた雨水貯水放水装置を提供することができる。
(3)フロート押さえとフロート押さえの上昇を制御するストッパーを有しているので、貯水タンク内の貯水量が所定量に達してストッパー解除用フロートによってストッパーが解除されるまでは、水位が増して弁開閉用フロートが上昇しても、排水孔開閉弁は閉じたままなので、貯水タンク内に雨水を保持することができる操作性、信頼性に優れた雨水貯水放水装置を提供することができる。
(4)排水時に弁開閉用フロートが下降し、弁閉止用重錘を押圧することにより排水孔開閉弁を回動させるので、貯水タンク内がほぼ空になった状態で確実に排水孔を閉じることができると共に、自動的に貯水を再開することができる操作性、信頼性に優れた雨水貯水放水装置を提供することができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項2の効果に加え、以下のような効果を有する。
(1)上端開口部が給水管の直下よりずれた位置でかつ貯水タンク上端よりやや低い位置にくるよう貯水タンク底面に立設され下部接続管と連通する排水管を有するので、排水孔開閉機構に不具合などが生じ、排水孔からの排水が不可能になった場合でも、貯水タンク内の雨水の水位が排水管の上端を超えることがなく、雨水が貯水タンクから外へ溢れ出るのを確実に防止することができると共に、所要量を超えた雨水を雨樋へ排水するので、雨樋、雨水枡を清潔に保つことができる衛生的で信頼性に優れた雨水貯水放水装置を提供することができる。
(2)排水管の上端が給水管の直下とずれているので、給水管から流入する雨水が直接、排水管の上端開口部へ流れ込み排水されるのを防ぐことができる信頼性に優れた雨水貯水放水装置を提供することができる。
(3)所定量を超えた雨水は、排水管から排水管接続部を通って下部接続管へ排水されるので、雨水が貯水タンクから外へ溢れ出ることがなく、所定量に保持することができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項2又は3の効果に加え、以下のような効果を有する。
(1)排水孔開閉機構が手動操作によって開閉可能であるので、貯水タンク内の貯水量が所定量に達していなくても、手動で排水孔を開放することにより、任意の時間に排水を行うことができる操作性、汎用性に優れた雨水貯水放水装置を提供することができる。
(2)排水孔開閉機構が手動操作によって開閉可能であり、強制的に排水孔を閉じた状態で固定することができるので、貯水タンク内の貯水量が所定量に達しても排水を行わず、貯水タンク内に雨水を保持することができる汎用性、信頼性に優れた雨水貯水放水装置を提供することができる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項1の(1),(4)乃至(8)及び請求項2の(1),(2)の効果に加え、以下のような効果を有する。
(1)フロート部制御用貯溜部が、給水管から流入する雨水を貯溜する貯溜部を有するので、貯溜部の水位調整開口部から貯水タンクへ流出した雨水の水位が上昇しても、フロート部の浮力のみではフロート部制御用貯溜部が回動することがなく、フロート部が静止した状態となって、貯水タンク内に一定量の雨水を貯水することができる機能性、信頼性に優れた雨水貯水放水装置を提供することができる。
(2)貯水タンク内に一定量を超える雨水が貯水され、フロート部制御用貯溜部に浮力が働くことにより、フロート部が上昇を始め、フロート部により底面を押圧されたフロート部制御用貯溜部が貯溜部内の雨水を貯水タンクへ流出させながら回動し、さらにフロート部が上昇することによってフロート部に連結された排水孔開閉浮体が背水圧に打ち勝って浮き上がり、排水孔を開放して貯水タンク内に貯水されていた雨水を一気に排水することができ、所要量を超えた雨水を雨樋へ排水して、雨樋、雨水枡を清潔に保つことができる衛生的で信頼性に優れた雨水貯水放水装置を提供することができる。
(3)貯水タンク内の水位が減少し、排水孔開閉浮体が排水孔を閉塞するまで排水孔が開放された状態を維持できるので、貯水タンク内に貯水されていた雨水のほぼ全量を排水させることができ、雨水枡を清潔に保って蚊などの繁殖を防ぐことができる衛生的で機能性に優れた雨水貯水放水装置を提供することができる。
(4)フロート部案内部を有するので、水位の上昇に伴ってフロート部をスムーズに上昇させることができ、フロート部に連結された排水孔開閉浮体を確実に引き上げることができ、排水孔を開放して確実に排水を行なうことができる信頼性に優れた雨水貯水放水装置を提供することができる。
(5)フロート部制御用貯溜部をフロート部の上方で回動自在に支持する貯溜部支持手段を有するので、フロート部の上下動に伴ってフロート部制御用貯溜部を回動させることができ、貯水タンク内での貯水と排水の動作を自動的に繰り返し行なうことができる機能性、信頼性に優れた雨水貯水放水装置を提供することができる。
請求項6に記載の発明によれば、請求項5の効果に加え、以下のような効果を有する。
(1)フロート部制御用貯溜部の端部上端と所定間隔で配設された貯溜部回動抑制部材を有するので、水位の上昇に伴って浮上したフロート部制御用貯溜部の端部上端に貯溜部回動抑制部材を当接させることができ、さらにフロート部の上昇により貯溜部の底面を押圧されたフロート部制御用貯溜部を貯溜部回動抑制部材を支点とするようにして回動させることができ、フロート部制御用貯溜部の貯溜部に貯溜された雨水を貯水タンク内へ流出させることができて、次の貯水動作に備えることができる機能性、信頼性に優れた雨水貯水放水装置を提供することができる。
(2)貯溜部回動抑制部材がフロート部制御用貯溜部の端部上端と所定間隔で配設されているので、フロート部制御用貯溜部の動作に自由度があり、動作不良や構成部品の破損が発生し難い信頼性、耐久性に優れた雨水貯水放水装置を提供することができる。
(3)貯溜部回動抑制部材がフロート部制御用貯溜部の端部上端と所定間隔で配設されているので、フロート部制御用貯溜部を貯溜部支持手段から短時間で着脱することができ、組立や交換を容易に行なうことができる生産性、メンテナンス性に優れた雨水貯水放水装置を提供することができる。
請求項7に記載の発明によれば、請求項1乃至6の内いずれか1項の効果に加え、以下のような効果を有する。
(1)給水管が雨水の流入によって開く防虫用蓋を有しているので、雨水が流入するとき以外は貯水タンクが密閉状態となっており、防虫効果がある衛生的で信頼性に優れた雨水貯水放水装置を提供することができる。
請求項8に記載の発明によれば、請求項1乃至7の内いずれか1項の効果に加え、以下のような効果を有する。
(1)貯水タンク上端よりやや低い位置にオーバーフロー排水管を配設することにより、排水孔開閉機構に不具合が生じた場合や排水孔、排水管、下部雨樋等に詰まりが発生した場合などにも、所定量を超えた雨水を確実に排水することができる信頼性に優れた雨水貯水放水装置を提供することができる。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1における雨水貯水放水装置について、以下図面を用いて説明する。
図1は本発明の実施の形態1における雨水貯水放水装置の一部破断全体斜視図である。
図1において、1は本発明の実施の形態1における雨水貯水放水装置、2は上面開口で矩形状や楕円形状、円形状に形成され内容積が10L〜40Lに成形された半透明の貯水タンク、2aは貯水タンク2の底面、2cは水位目盛り、3は貯水タンク2の上面に覆設された貯水タンクカバー、4は貯水タンクカバー3の上面に嵌装され貯水タンク2へ雨水を流入させる給水管、5は貯水タンクカバー3の上面に穿設された供給孔5aを閉塞する供給孔蓋、6は上端開口部6aが貯水タンク2内の上端よりやや低い位置にくるよう貯水タンク2の底面2aに傾斜して立設された排水管、6bは給水管4と排水管6を接続するネット体、6c、6dはネット体6bを給水管4、排水管6に固定する金属製のネジ止め式固定バンド、7は貯水タンク2の下端部に配設された排水用コック、8は貯水タンク2の底面2aに配設され排水管6の下端と連通する下部接続管である。
以上のように構成された実施の形態1の雨水貯水放水装置について、以下その雨樋への設置方法を説明する。
図2(a)及び(b)は本発明の実施の形態1における雨水貯水放水装置の設置方法を示す正面図であり、図3は本発明の実施の形態1における雨水貯水放水装置の設置状態を示す斜視図である。
図2において、8aは下部接続管8の下端部に形成された嵌合溝、9は給水管4と上部雨樋20aを接続する上部接続管であり、20bは下部接続管8と嵌合溝8aに上端が接続された下部雨樋である。
既存の雨樋20に雨水貯水放水装置1を設置する際には、雨水貯水放水装置1の全長Aよりも10mm程度長めに雨樋20を切断した後、上部接続管9を上部雨樋20aの外面に挿入し、貯水タンク2の底面に連設された下部接続管8を下部雨樋20bに挿入接続して、上部接続管9を下にずらして貯水タンク2上面の給水管4に接続し、防水用テープなどで固定する。
尚、給水管4の開口部を上部雨樋20aの外形よりも大きくし、上部雨樋20aを給水管4に挿入してもよい。
図3において、貯水タンク2の底面には補強用の支え金具25が配設され、下部雨樋20bの下端は雨水枡50に接続されている。
次に、図1を用いて本発明の実施の形態1における雨水貯水放水装置の動作を説明する。
図1において、貯水タンク2内に雨水が貯水されるが、排水管6の上端開口部6aが貯水タンク2の上端よりやや低い位置にくるよう貯水タンク2の底面2aに立設されているので、水位が排水管6の上端開口部6aを超えることがなく、雨水が貯水タンク2から外へ溢れ出るのを確実に防止する。
このとき、排水管6を傾斜させることにより、給水管4から流入する雨水が直接、排水管6の上端開口部6aへ流れ込み排水されるのを防いでいる。また、給水管4と排水管6をネット体6bで接続することにより、枯葉などの大きなゴミが貯水タンク内に取り込まれるのを防止する。
さらに、貯水タンクカバー3に形設された供給孔5aは、供給孔蓋5を取り、風呂の残り湯や水道水、消毒液を供給して貯水したり、貯水タンクや雨水枡を洗浄、消毒したりできる。
以上のように実施の形態1における雨水貯水放水装置は構成されているので、以下の作用を有する。
(1)既設の雨樋20にも給水管4と下部接続管8を挿設するだけで設置できるので、家屋等の建屋の壁際に配置することが可能で設置スペースを小さくすることができる。
(2)排水管6の上端開口部6aが貯水タンク2上端よりやや低い位置にくるように配設されているので、排水管6の高さまで貯水でき、水位が排水管6の上端を超えることがなく、雨水が貯水タンク2から外へ溢れ出るのを確実に防止することができると共に、所要量を超えた雨水を雨樋20へ排水するので、雨樋20、雨水枡50を清潔に保つことができる。
(3)排水管6の上端が給水管4の直下とずれているので、給水管4から流入する雨水が直接、排水管6の上端開口部6aへ流れ込み排水されるのを防ぐことができる。
(4)貯水タンク2下端部に排水用コック7が配設されていることにより、ポリタンクやバケツ、ジョウロなどの別容器に必要量の雨水を貯水することや、直接ホースなどを接続することができるので、設置場所によって災害などの緊急時に利用したり、庭、ビニールハウス、街路樹へ散水したりできる。
(5)貯水タンクカバー3により貯水タンク2が密閉されているので、防虫効果があり、貯水タンク2内を清潔に保つことができる。
(6)貯水タンクカバー3上面に供給孔5aを有しているので、供給孔5aから風呂の残り湯、洗濯排水、水道水や消毒液を供給して貯水したり、貯水タンク2や雨水枡50を洗浄、消毒したりできる。
(7)高所に設置することができるので、水圧を利用して排水用コック7から直接、散水することができる。
(8)給水管4と排水管6をネット体6bで接続することにより、枯葉などの大きなゴミが貯水タンク2内に取り込まれるのを防止できる。
(9)貯水タンクカバー3が貯水タンク2に対して取り外し自在であるので、容易に貯水タンク2内に溜まった枯葉などのゴミを取り出したり、また、雨水貯水放水装置1を雨樋20に容易に着脱できるので、取り外して貯水タンク2内を洗浄したりすることができる。
(10)貯水タンク2の底面2aに貯水タンク2を固定する補強用支え金具25を設けることにより、貯水タンク2の容量が増えても安全で、農業用、工業用或いは緊急用といった大規模なものとして利用することができる。
(11)半透明の貯水タンク2外面に水位目盛り2cを設けることにより、貯水タンク2内の貯水量を直視できると共に、貯水量に合わせて容易に消毒液を配合することができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2における雨水貯水放水装置について、以下図面を用いて説明する。
図4は本発明の実施の形態2における雨水貯水放水装置の一部破断全体斜視図である。
尚、実施の形態1と同様のものは同じ符号を付して説明を省略する。
図4中、1aは本発明の実施の形態2における雨水貯水放水装置、4aは給水管4の下端部にねじりコイルバネ(図示せず)等で連設され給水管4の下端部を覆設する防虫用蓋、6’は給水管4の直下からずれた位置で貯水タンク2の底面2aに立設された排水管、6a’は排水管6’の上端開口部、8bは底面2aに形成された排水孔、8cは排水管6’及び排水孔8bから排水される雨水を下部接続管8へ誘導排水する排水管接続部、10は排水孔8bを開閉する排水孔開閉弁、10bは排水孔開閉弁10の基部10aに配設された弁閉止用重錘、10cは基部10aの下端に連設された回動軸、10dは底面2aに固定され回動軸10cを軸支する軸支部、10eは弁閉止用重錘10bの傾斜部、11は一端を排水孔開閉弁10の上面に枢軸され他端を枢軸部12aに回動可能に枢軸された開閉軸、12は枢軸部12aと枢軸部12aの反対側に略L字状に形成された摺動板12bを有する摺動部、13は底面2aに立設された摺動ガイド板、13aは摺動ガイド板13に形設され摺動部12の枢軸部12aを摺動自在に嵌装する摺動溝、14は摺動ガイド板13の背面で摺動板12bに当接するように配置された弁開閉用フロート、14aは弁開閉用フロート14のフロート底面、15は弁開閉用フロート14を介して摺動ガイド板13と対向して底面2aに立設されたフロート押さえ基部15a、フロート押さえ基部15aに枢軸部15cを介して回動可能に連設されたフロート押圧部15b、フロート押圧部15bに枢軸部15eを介して回動可能に連設されたストッパー押圧部15d、を有するフロート押さえ、16はフロート軸17aに連設された軸部16aと、軸部16aの端部に折り曲げ加工して形成された押圧部16bを有する略L字状のストッパー、17はフロート軸17aに配設されたストッパー解除用フロート、18は側壁2bの上部に配設されフロート軸17aを回動可能に枢軸するストッパー枢軸部、19は傾斜面19bと軸押圧部19cを有する略コの字型のアーム部19aが連設されたレバーである。
尚、軸支部10d、摺動ガイド板13、弁開閉用フロート14、フロート押さえ基部15aは底面2aに設置する代わりに、ベース板(図示せず)を設け、ベース板に軸支部10d、摺動ガイド板13、フロート押さえ基部15aを立設固定してもよい。これにより、貯水タンク2の底面2aに載置するだけで設置できる。また、フロート軸17aを回動可能に枢軸するストッパー枢軸部18は、側壁2bの上部に配設する代わりに、貯水タンクカバー3の内壁上面に配設固定してもよい。これにより、フロート軸17aとアーム部19aが係合した状態でストッパー解除用フロート17やストッパー16を貯水タンクカバー3と共に取り付け取り外しでき、容易に組み立てを行うことができる。
以上のように構成された本発明の実施の形態2における雨水貯水放水装置について、以下その動作を説明する。
図4において、防虫用蓋4aは給水管4に一端を枢軸され、通常状態ではねじりコイルバネ(図示せず)によって給水管4を閉じているが、雨水が給水管4に流入すると、その圧力によって自動的に開いて貯水タンク2内に雨水を取り込むと共に、晴天時は給水管4に蓋をして、貯水タンク2内に蚊等の虫が侵入しボウフラ等が発生するのを防止する。
貯水タンク2内に雨水が貯水され、水位が増すと共に弁開閉用フロート14が上昇を始めるが、ストッパー16の押圧部16bによりフロート押さえ15のストッパー押圧部15d先端が押圧されているので、弁開閉用フロート14はフロート押圧部15bに当接した状態で上昇を遮られる。さらに水位が増し、ストッパー解除用フロート17が上昇するとフロート軸17aに連設されたストッパー16が回動してストッパー押圧部15dが開放されるので、浮力により弁開閉用フロート14が上昇して摺動板12bを押圧し、フロート押圧部15bが回動して、さらに、摺動部12が摺動ガイド板13に形設された摺動溝13aに沿って上方にスライドし、摺動部12の枢軸部12aに回動可能に枢軸された開閉軸11によって排水孔開閉弁10が開いて排水が行われる。排水は、水位が下がって弁開閉用フロート14のフロート底面14aが排水孔開閉弁10の基部10aに配設された弁閉止用重錘10bの傾斜部10eを押圧し、排水孔開閉弁10が閉じるまで行われ、その後、貯水可能状態に復帰する。尚、フロート押さえ15のフロート押圧部15b及びストッパー押圧部15dは自重によって回動し、初期状態に復帰するが、枢軸部15c及び/又は枢軸部15eにねじりコイルバネを配設してもよい。これにより、枢軸部15c及び/又は枢軸部15eの回動動作を付勢し、水垢やゴミなどの付着による動作不良を防止できる。
また、レバー19には略コの字型のアーム部19aが配設されており、レバー19を開方向にスライドさせることにより、手動でフロート軸17aを軸押圧部19cで上昇させてストッパー16を解除して、貯水タンク2内の貯水量が所定量に達していなくても排水孔開閉弁10を開いて排水を行うことができる。
更に、アーム部19aの略コの字型開口部の上面には、ストッパー解除用フロート17が最下点にあるときのフロート軸17aの傾きに等しい傾斜面19bが形成されているので、レバー19を閉方向にスライドさせることにより、フロート軸17aの上面に当接させて固定することができ、貯水タンク2内の貯水量が所定量に達してもストッパー16は解除されず、排水が行われないので、雨水を一定量に保持し続けることができる。また、軸押圧部19cによってもストッパー16の軸部16aを押圧して固定することができるので、アーム部19aを軸押圧部19cのみを有する構造が簡単な略L字型にしてもよい。
このとき、所定量を超えた雨水は、上端開口部6a’から排水管6へ流入し、排水管接続部8cを通って下部接続管8へ排水されるので、雨水が貯水タンクから外へ溢れ出ることはない。
尚、排水管6’の位置が給水管4とずれているので、給水管4から流入する雨水が直接、排水管6’の上端開口部6a’へ流れ込み排水されることはない。
以上のように実施の形態2における雨水貯水放水装置は構成されているので、実施の形態1に記載の作用に加え、以下のような作用が得られる。
(1)貯水タンク2内の貯水量が所定量に達したときに排水孔8bを開放する排水孔開閉機構を有しているので、自動的に貯水した雨水を一気に流すことができ、雨水枡50を清潔に保って蚊などの繁殖を防ぐことができる。
(2)貯水タンク2内の貯水量が所定量に達したときに排水孔8bを開放する排水孔開閉機構を有しているので、雨水が貯水タンク2から外へ溢れ出るのを確実に防止することができると共に、貯水タンク2内の雨水を入れ替えて、貯水タンク2、雨樋20、雨水枡50を清潔に保つことができる。
(3)フロート押さえ15とフロート押さえ15の上昇を制御するストッパー16を有しているので、貯水タンク2内の貯水量が所定量に達してストッパー解除用フロート17によってストッパー16が解除されるまでは、水位が増して弁開閉用フロート14が上昇しても、排水孔開閉弁10は閉じたままなので、貯水タンク2内に雨水を保持することができる。
(4)排水時に弁開閉用フロート14が下降し、弁閉止用重錘10bを押圧することにより排水孔開閉弁10を回動させるので、貯水タンク2内がほぼ空になった状態で確実に排水孔8bを閉じることができると共に、自動的に貯水を再開することができる。
(5)排水孔開閉機構が手動操作によって開閉可能であるので、貯水タンク2内の貯水量が所定量に達していなくても、手動で排水孔8bを開放することにより、任意の時間に排水を行うことができる。
(6)排水孔開閉機構が手動操作によって開閉可能であり、強制的に排水孔8bを閉じた状態で固定することができるので、貯水タンク2内の貯水量が所定量に達しても排水を行わず、貯水タンク2内に雨水を保持することができる。
(7)所定量を超えた雨水は、排水管6’から排水管接続部8cを通って下部接続管8へ排水されるので、雨水が貯水タンク2から外へ溢れ出ることがなく、所定量に保持することができる。
(8)防虫用蓋4aが給水管4に一端を枢軸され、通常状態ではねじりコイルバネによって給水管4を閉じており、雨水の流入時のみ給水管4が開くようになっているので、蚊などの虫が進入してボウフラなどが繁殖するのを防ぐことができる。
参考例
本発明の参考例における雨水貯水放水装置について、以下図面を用いて説明する。
図5は本発明の参考例における雨水貯水放水装置の一部破断全体斜視図である。
尚、実施の形態1及び2と同様のものは同じ符号を付して説明を省略する。
図5中、1bは本発明の参考例における雨水貯水放水装置、4bは給水管4に連設された給水誘導部、30aは貯水タンク2の底面2aに載置されたベース板、30bはベース板30aに垂直に延設又は配設されたガイド板、30cはベース板30aに垂直に立設固定されたガイド軸、31は排水孔開閉弁10の上面に一端を回動可能に枢軸された弁側開閉軸31aと、枢軸部32cに一端を回動可能に枢軸されたフロート側開閉軸31bと、弁側開閉軸31aとフロート側開閉軸31bを回動可能に枢軸する枢軸部31cとを有する開閉軸、32はベース板30a上に載置された弁開閉用フロート、32aは弁開閉用フロートに穿設されガイド軸30cを挿通されたガイド孔、32bは弁開閉用フロート32のフロート側面、32cはフロート側面32bに配設されフロート側開閉軸31bを回動可能に枢軸する枢軸部、33はベース板30a上に配設固定され回動軸10cを軸支する軸支部、35はガイド板30bに突設されたフロート押さえ基部35a、フロート押さえ基部35aに枢軸部35cを介して回動可能に連設されたフロート押圧部35b、フロート押圧部35bに枢軸部35eを介して回動可能に連設されたストッパー押圧部35d、を有するフロート押さえ、36は貯水タンク2の上端部に配設されたオーバーフロー排水管、37はガイド板30aの上部に配設されフロート軸17aを回動可能に枢軸するストッパー枢軸部である。
以上のように構成された本発明の参考例における雨水貯水放水装置について、以下その動作を説明する。
図5において、貯水タンク2内に雨水が貯水され、水位が増すと共に弁開閉用フロート32が上昇を始めるが、ストッパー16の押圧部16bによりフロート押さえ35のストッパー押圧部35d先端が押圧されているので、弁開閉用フロート32はフロート押圧部35bに当接した状態で上昇を遮られる。さらに水位が増し、ストッパー解除用フロート17が上昇するとフロート軸17aに連設されたストッパー16が回動してストッパー押圧部35dが開放されるので、浮力により弁開閉用フロート32がガイド軸30cに沿って上昇してフロート押圧部35bが回動し、フロート側面32bに配設された枢軸部32cに回動可能に枢軸された開閉軸31によって排水孔開閉弁10が開いて排水が行われる。弁開閉用フロート32とフロート押圧部35bとの間やストッパー押圧部35d先端とストッパー16の押圧部16bとの間に隙間があると、弁開閉用フロート32が上昇すると同時に排水孔開閉弁10が開いてしまい貯水が行われないので、開閉軸31の動作に余裕を持たせるために弁側開閉軸31aとフロート側開閉軸31bを有する中折れ型としている。開閉軸31は軸がスライドして伸縮するようにしたものを用いてもよいし、軸の代わりに長めにたるませた鎖を用いてもよい。排水は、水位が下がって弁開閉用フロート32がベース板30a上に達し、排水孔開閉弁10が閉じるまで行われる。弁開閉用フロート32の水平面内での回転を防止するために弁開閉用フロート32をガイドするガイド軸30cを複数本設けてもよい。
尚、給水管4に連設された給水誘導部4bを曲げることにより、給水管4から流入した雨水の流速を弱め、直下の排水孔開閉弁10周辺に直接落下するのを防ぎ、流水による排水孔開閉機構へのダメージを低減している。
また、貯水タンク2の上端部にオーバーフロー排水管36を配設したことにより、排水孔開閉機構に不具合が生じ、動作不良となって排水が行われなくなっても、所定量を超えた雨水を確実に排水することができる。
更に、軸支部33及びストッパー枢軸部37がベース板30a及びガイド板30bに配設されているので、排水孔開閉機構全体を貯水タンク2の底面2aに載置するだけで設置できる。
以上のように参考例における雨水貯水放水装置は構成されているので、実施の形態1又は2の作用に加え、以下のような作用が得られる。
(1)排水孔開閉弁10と弁開閉用フロート32との間をそれぞれに回動可能に枢軸された中折れ型の開閉軸31によって直接つないでいるので、動作が安定し確実に排水孔開閉弁10の開閉を行って、貯水と排水を行うことができる。
(2)給水管4に連設された給水誘導部4bを曲げることにより、給水管4から流入した雨水の流速を弱めて、直下の排水孔開閉弁10周辺に直接落下するのを防ぎ、流水による排水孔開閉機構へのダメージを少なくできる。
(3)排水孔開閉機構全体がベース板30a及びガイド板30bに一体的に形成されており、貯水タンク2の底面2aに載置するだけで設置でき、容易にメンテナンスを行うことができる。
実施の形態3
本発明の実施の形態3における雨水貯水放水装置について、以下図面を用いて説明する。
図6は本発明の実施の形態3における雨水貯水放水装置の一部破断全体斜視図であり、図7は本発明の実施の形態3における雨水貯水放水装置の動作を示す要部断面模式図である。
尚、実施の形態1乃至2と同様のものは同じ符号を付して説明を省略する。
図6中、1cは本発明の実施の形態3における雨水貯水放水装置、40は排水孔開閉機構、41は底板部42に下面に突設された円筒状の嵌合部42aが貯水タンク2の底面2aに形成された排水孔8bに嵌入され貯水タンク2の底面2aに立設固定された枠状のフロート部案内部、42bは底板部42に穿設され貯水タンク2の底面2aに形成された排水孔8bに連通する連通孔、42cは嵌合部42aの外周と排水孔8bの内周との間に配設され水漏れを防止するパッキング、43は底板部42の四隅に立設されフロート部46の角部に当接してフロート部46の上下動を案内するフロート部案内部41の上下動案内部、43aはフロート部案内部41の所定高さに配設されフロート部46の底部46aに当接してフロート部46を所定の高さに保持するフロート部保持部、44はフロート部案内部41の連通孔42bに嵌合されて排水孔8bを開閉する略球状の排水孔開閉浮体、46は合成樹脂製や金属製等の鎖やワイヤー、ロープ等の連結部材45により排水孔開閉浮体44と連結され貯水タンク2内の水位の変化に伴って上下動するフロート部、46bはフロート部46の上面に形成されフロート部46の上部に配設されたフロート部制御用貯溜部49の底面49dと当接する略円弧状の当接部、47はフロート部案内部41に連設されてフロート部制御用貯溜部49を回動自在に支持する貯溜部支持手段、48は断面略コ時型に形成されフロート部制御用貯溜部49の底面49d及び両側面49eを支持する貯溜部支持手段47の外周支持部、48aはフロート部制御用貯溜部49の両側面49eに突設された回動支持部49fを囲むように所定の幅と深さで外周支持部48の両側に形成されフロート部制御用貯溜部49の長手方向の移動を規制する切り欠き状の回動支持孔、48bはフロート部制御用貯溜部49の後面49g側の上方にフロート部制御用貯溜部49の上面と所定間隔を空けて外周支持部48に配設され水位の上昇に伴って浮上するフロート部制御用貯溜部49の端部上端に当接することによりフロート部制御用貯溜部49を回動させる貯溜部支持手段47の貯溜部回動抑制部材、49は上面が開口した略直方体状に形成され給水管4から流入する雨水を貯留する貯溜部49aと貯溜部49aの前面49bの上端に形成され貯溜部49a内の一定量以上の雨水を貯水タンク2内へ流出させる切り欠き状の水位調整開口部49cを有し底面49d及び両側面49eを貯溜部支持手段47の外周支持部48で支持されてフロート部46の上方に配置されたフロート部制御用貯溜部である。
尚、フロート部案内部41の底板部42と貯水タンク2の底面2aは接着により固定することにより、確実に水漏れを防止する。
以上のように構成された本発明の実施の形態3における雨水貯水放水装置について、以下その動作を説明する。
図6及び図7において、給水管4から流入した雨水は、まず、フロート部制御用貯溜部49の貯溜部49aに貯溜される。貯溜部49a内の一定量を超えた雨水が水位調整開口部49cから貯水タンク2内へ流出することにより、貯水タンク2内への貯水が開始される。貯水タンク2内への貯水が開始されても、排水孔開閉浮体44にかかる浮力よりも背水圧の方が大きいため、排水孔8bが開放されることはなく、貯水タンク2内の水位が上昇する。
水位が上昇することにより、フロート部46に浮力が生じ、フロート部46が上昇しようとするが、フロート部46の上方に配設されたフロート部制御用貯溜部49の貯溜部49aに雨水が貯溜されているので、フロート部46の浮力だけではフロート部制御用貯溜部49を持ち上げることはできず、フロート部46とフロート部制御用貯溜部49は平衡状態を保ったまま貯水が継続される。
さらに水位が上昇すると、フロート部制御用貯溜部49に浮力が発生し、フロート部制御用貯溜部49が浮上を開始する。フロート部制御用貯溜部49の浮上をきっかけとして、フロート部制御用貯溜部49により上昇を妨げられていたフロート部46が一気に上昇を開始し、フロート部制御用貯溜部49を押し上げる。このとき、フロート部制御用貯溜部49の後面49g側の上方に貯溜部支持手段47の貯溜部回動抑制部材48bが配設されているので、貯溜部回動抑制部材48bとフロート部制御用貯溜部49の端部上端が当接し、貯溜部回動抑制部材48bを支点とするようにフロート部制御用貯溜部49が回動する。フロート部制御用貯溜部49が回動することにより、貯溜部49aに貯溜されていた雨水は貯溜部49aの後面49g側から貯水タンク2内へ流出する。
尚、フロート部制御用貯溜部49の両側面49eに回動支持部49fを有するので、外周支持部48の回動支持孔48aによりフロート部制御用貯溜部49の長手方向の移動を規制することができ、貯溜部回動抑制部材48bをフロート部制御用貯溜部49の端部に確実に当接させた状態でフロート部制御用貯溜部49を矢印a方向に回動させることができる。
また、フロート部46の上面に略円弧状の当接部46bが形成されているので、フロート部制御用貯溜部49の底面49dを当接部46bの円弧面に沿うように滑らかに移動させることができるので、フロート部制御用貯溜部49をスムーズに回動させることができ、フロート部46の上下動を安定させることができる。
フロート部46が所定の高さまで上昇すると、連結部材45によって連結された排水孔開閉浮体44が引き上げられ、排水孔8bが開放されて排水が開始される。排水が行なわれ水位が低下することにより、フロート部46と排水孔開閉浮体44が下降し、それに伴ってフロート部制御用貯溜部49も矢印b方向に回動して初期の水平状態に復帰する。
排水により所定の高さまで水位が低下すると、フロート部46の底部46aがフロート部案内部41に配設されたフロート部保持部43aに当接してフロート部46の下降が停止する。
更に水位が低下すると、フロート部46に連結された排水孔開閉浮体44のみが水位の低下と共に下降する。貯水タンク2内のほぼ全量の雨水が排水された時点で、排水孔開閉浮体44が排水孔8bに連通した連通孔42に嵌合され排水孔8bが閉塞され、貯水に備えることができる。
以上のように実施の形態3における雨水貯水放水装置は構成されているので、実施の形態1乃至3の作用に加え、以下のような作用が得られる。
(1)フロート部制御用貯溜部49が、給水管4から流入する雨水を貯溜する貯溜部49aを有するので、貯溜部49aの水位調整開口部49cから貯水タンク2へ流出した雨水の水位が上昇しても、フロート部46の浮力のみではフロート部制御用貯溜部49を回動させることができず、フロート部46が静止した状態となって、貯水タンク2内に一定量の雨水を貯水することができる。
(2)貯水タンク2内に一定量を超える雨水が貯水され、フロート部制御用貯溜部49に浮力が働くことにより、フロート部46が上昇を始め、フロート部46により底面49dを押圧されたフロート部制御用貯溜部49が貯溜部49a内の雨水を貯水タンク2へ流出させながら回動し、さらにフロート部46が上昇することによってフロート部46に連結された排水孔開閉浮体44が背水圧に打ち勝って浮き上がり、排水孔8bを開放して貯水タンク2内に貯水されていた雨水を一気に排水することができる。
(3)貯水タンク2内の水位が減少し、排水孔開閉浮体44が排水孔8bを閉塞するまで排水孔8bが開放された状態を維持できるので、貯水タンク2内に貯水されていた雨水のほぼ全量を排水させることができる。
(4)フロート部案内部41を有するので、水位の上昇に伴ってフロート部46をスムーズに上昇させることができ、フロート部46に連結された排水孔開閉浮体44を確実に引き上げることができ、排水孔8bを開放して排水を行なうことができる。
(5)フロート部46の上面に略円弧状の当接部46bを形成することにより、フロート部46の上昇に伴って、フロート部制御用貯溜部49の底面49dを当接部46bの円弧面に沿うように滑らかに移動させることができるので、フロート部制御用貯溜部49をスムーズに回動させることができ、フロート部46の上下動を安定させることができる。
(6)フロート部案内部41を貯水タンク2と別に枠体で形成することにより、貯水タンク2との着脱が容易で組立性を向上させることができ、メンテナンス性にも優れる。
(7)フロート部案内部41にフロート部46の底部46aに当接してフロート部46を所定の高さに保持するフロート部保持部43aを形成することにより、貯水タンク2内の水位が低下した際に、フロート部46が所定の高さ以下に下降するのを防止でき、フロート部46に連結された排水孔開閉浮体44のみが水位の低下と共に下降して、貯水タンク2内のほぼ全量の雨水が排水された時点で、排水孔開閉浮体44により排水孔8bを閉塞できる。
(8)枠体で形成されたフロート部案内部41に底板部42を設けることにより設置安定性を向上させることができると共に、底板部42に排水孔8bよりも孔径の小さな連通孔42bを形成し、連通孔42bの外周に円筒状の嵌合部42aを形成して排水孔8bに嵌入させることにより、フロート部案内部41を容易に位置決めすることができ、組立作業性に優れる。
(9)貯水タンク2と独立して形成されたフロート部案内部41に貯溜部支持手段47を連設することにより、排水孔開閉機構40の全てを一体で扱うことができ、貯水タンク2との着脱が極めて容易で、組立性、メンテナンス性を向上させることができる。
(10)フロート部制御用貯溜部49の端部上端と所定間隔で配設された貯溜部回動抑制部材48bを有するので、水位の上昇に伴って浮上したフロート部制御用貯溜部49の端部上端に貯溜部回動抑制部材48bを当接させることができ、さらにフロート部46の上昇により貯溜部49の底面49dを押圧されたフロート部制御用貯溜部49を貯溜部回動抑制部材48bを支点とするようにして回動させることができ、フロート部制御用貯溜部49の貯溜部49aに貯溜された雨水を貯水タンク2内へ流出させることができて、次の貯水動作に備えることができる。
(11)貯溜部回動抑制部材48bがフロート部制御用貯溜部49の端部上端と所定間隔で配設されているので、フロート部制御用貯溜部49の動作に自由度があり、動作不良や構成部品の破損が発生し難い。
(12)フロート部制御用貯溜部49が外周支持部48に載置されただけで貯溜部支持手段47と固定されていないので、短時間で着脱することができ、組立や交換を容易に行なうことができる。
(13)フロート部制御用貯溜部49の両側面49eに突設された回動支持部49fと外周支持部48の両側に形成された回動支持孔48aにより、フロート部制御用貯溜部49の長手方向の移動を規制することができるので、貯溜部回動抑制部材48bをフロート部制御用貯溜部49の端部に確実に当接させた状態でフロート部制御用貯溜部49を回動させることができる。
本発明は、特に、雨樋に直接取り付けることにより設置スペースが小さく、取り付け取り外しが簡便で、構造が簡単なので低コストで製造でき、雨水が貯水タンクから外へ溢れ出るのを確実に防止して、排水用コックにより任意に取水可能であると共に、更に降雨中に貯水したほぼ全量の水を一気に雨樋へ流すことが自動的に反復動作できるので、ゴミなどを押し出して雨水枡内を清潔に保つことが可能な雨水貯水放水装置として好適に用いることができるほか、設置場所によって災害などの緊急時に利用したり、庭、ビニールハウス、街路樹などへ散水したりでき、機能性、汎用性に優れ、雨水を有効に利用でき、省資源性に優れる。
本発明の実施の形態1における雨水貯水放水装置の一部破断全体斜視図 本発明の実施の形態1における雨水貯水放水装置の設置方法を示す正面図 本発明の実施の形態1における雨水貯水放水装置の設置状態を示す斜視図 本発明の実施の形態2における雨水貯水放水装置の一部破断全体斜視図 本発明の実施の形態3における雨水貯水放水装置の一部破断全体斜視図 本発明の実施の形態4における雨水貯水放水装置の一部破断全体斜視図 本発明の実施の形態4における雨水貯水放水装置の動作を示す要部断面模式図
符号の説明
1 実施の形態1における雨水貯水放水装置
1a 実施の形態2における雨水貯水放水装置
1b 実施の形態3における雨水貯水放水装置
1c 実施の形態4における雨水貯水放水装置
2 貯水タンク
2a 底面
2b 側壁
2c 水位目盛り
3 貯水タンクカバー
4 給水管
4a 防虫用蓋
4b 給水誘導部
5 供給孔蓋
5a 供給孔
6、6’ 排水管
6a、6a’ 上端開口部
6b ネット体
6c、6d 固定バンド
7 排水用コック
8 下部接続管
8a 嵌合溝
8b 排水孔
8c 排水管接続部
9 上部接続管
10 排水孔開閉弁
10a 基部
10b 弁閉止用重錘
10c 回動軸
10d 軸支部
10e 傾斜部
11 開閉軸
12 摺動部
12a 枢軸部
12b 摺動板
13 摺動ガイド板
13a 摺動溝
14 弁開閉用フロート
14a フロート底面
15 フロート押さえ
15a フロート押さえ基部
15b フロート押圧部
15c 枢軸部
15d ストッパー押圧部
15e 枢軸部
16 ストッパー
16a 軸部
16b 押圧部
17 ストッパー解除用フロート
17a フロート軸
18 ストッパー枢軸部
19 レバー
19a アーム部
19b 傾斜面
19c 軸押圧部
20 雨樋
20a 上部雨樋
20b 下部雨樋
25 補強用支え金具
30a ベース板
30b ガイド板
30c ガイド軸
31 開閉軸
31a 弁側開閉軸
31b フロート側開閉軸
31c 枢軸部
32 弁開閉用フロート
32a ガイド孔
32b フロート側面
32c 枢軸部
33 軸支部
35 フロート押さえ
35a フロート押さえ基部
35b フロート押圧部
35c 枢軸部
35d ストッパー押圧部
35e 枢軸部
36 オーバーフロー排水管
37 ストッパー枢軸部
40 排水孔開閉機構
41 フロート部案内部
42 底板部
42a 嵌合部
42b 連通孔
42c パッキング
43 上下動案内部
43a フロート部保持部
44 排水孔開閉浮体
45 連結部材
46 フロート部
46a 底部
46b 当接部
47 貯溜部支持手段
48 外周支持部
48a 回動支持孔
48b 貯溜部回動抑制部材
49 フロート部制御用貯溜部
49a 貯溜部
49b 前面
49c 水位調整開口部
49d 底面
49e 側面
49f 回動支持部
49g 後面
50 雨水枡

Claims (8)

  1. 雨水を貯水する貯水タンクと、前記貯水タンク上面に覆設された貯水タンクカバーと、前記貯水タンクカバー上面に連設され雨水を前記貯水タンクへ流入させる給水管と、上端開口部が前記給水管の直下よりずれた位置でかつ前記貯水タンク上端よりやや低い位置にくるよう前記貯水タンク底面に立設された排水管と、前記給水管と前記排水管を接続する側面が網目の筒状体又はネット体と、前記貯水タンク下端部に配設された排水用コックと、を有することを特徴とする雨水貯水放水装置。
  2. 雨水を貯水する貯水タンクと、前記貯水タンク上面に覆設された貯水タンクカバーと、前記貯水タンクカバー上面に連設され雨水を前記貯水タンクへ流入させる給水管と、前記貯水タンクの底面に配設された排水孔と、前記貯水タンク内の貯水量が所定量に達したときに前記排水孔を開放する排水孔開閉機構と、前記貯水タンク下端部に配設された排水用コックと、を有し、
    前記排水孔開閉機構が、基部と前記基部に突設された弁閉止用重錘と前記基部下端に連設された回動軸とを有する排水孔開閉弁と、前記排水孔開閉弁の上面に一端を枢軸され他端を摺動部に枢軸された開閉軸と、前記摺動部が摺動する摺動溝を有する摺動ガイド板と、水位の上昇に伴って前記摺動部を上方へ移動させると共に排水後に前記弁閉止用重錘を押圧して前記排水孔開閉弁を閉じる弁開閉用フロートと、前記弁開閉用フロートの上昇を制御するフロート押さえと、前記フロート押さえの上昇を制御するストッパーに連設され一端を前記貯水タンク上端内壁に枢軸されたフロート軸と、前記フロート軸の他端に配設され水位に伴って上昇しつつ前記ストッパーと共に回動するストッパー解除用フロートと、を有することを特徴とする雨水貯水放水装置。
  3. 上端開口部が前記給水管の直下よりずれた位置でかつ前記貯水タンク上端よりやや低い位置にくるよう前記貯水タンク底面に立設された排水管と、前記排水管及び排水孔から排水される雨水を下部雨樋と接続される下部接続管へ誘導排水する排水管接続部と、を有することを特徴とする請求項2に記載の雨水貯水放水装置。
  4. 前記排水孔開閉機構が手動開閉レバーを有することを特徴とする請求項2又は3に記載の雨水貯水放水装置。
  5. 雨水を貯水する貯水タンクと、前記貯水タンク上面に覆設された貯水タンクカバーと、前記貯水タンクカバー上面に連設され雨水を前記貯水タンクへ流入させる給水管と、前記貯水タンクの底面に配設された排水孔と、前記貯水タンク内の貯水量が所定量に達したときに前記排水孔を開放する排水孔開閉機構と、前記貯水タンク下端部に配設された排水用コックと、を有し、
    前記排水孔開閉機構が、略球状に形成され前記排水孔を開閉する排水孔開閉浮体と、前記排水孔開閉浮体に連結され水位の変化に伴って上下動するフロート部と、前記フロート部の上下動を案内するフロート部案内部と、前記給水管から流入する雨水を貯溜する貯溜部と前記貯溜部に形成され前記貯溜部内の一定量以上の雨水を前記貯水タンクへ流出させる水位調整開口部を有するフロート部制御用貯溜部と、前記フロート部制御用貯溜部を前記フロート部の上方で回動自在に支持する貯溜部支持手段と、を有することを特徴とする雨水貯水放水装置。
  6. 前記貯溜部支持手段が、前記フロート部制御用貯溜部の端部上端と所定間隔で配設され水位の上昇に伴って浮上した前記フロート部制御用貯溜部の端部上端に当接することにより前記フロート部制御用貯溜部を回動させる貯溜部回動抑制部材を有することを特徴とする請求項5に記載の雨水貯水放水装置。
  7. 前記給水管が、一端を前記給水管に枢軸された防虫用蓋と、雨水の流入によって前記防虫用蓋を開放する開閉手段と、を有することを特徴とする請求項1乃至6の内いずれか1項に記載の雨水貯水放水装置。
  8. 前記貯水タンクの上端よりやや低い位置に貫設されたオーバーフロー排水管を有することを特徴とする請求項1乃至7の内いずれか1項に記載の雨水貯水放水装置。
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