JP2005313651A - 使い捨て体液吸収性物品の透液性複合シートの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】体液吸収性物品に使用する高隠蔽力透液性複合シート。
【解決手段】体液吸収性物品に使用する透液性複合シート108が、上面側のプラスチックシート層と下面側の繊維集合層とを有し、プラスチックシート層が、一方向へ互いに平行して伸びる複数条の帯状部分と、帯状部分に接合して実質的に繊維集合層の全体を覆う薄膜状部分とからなる。薄膜状部分は、帯状部分どうしの間に透液性開孔を有する。かかる透液性複合シート108を製造するには、繊維集合層を形成する繊維ウエブ102とプラスチックシート層を形成する熱可塑性プラスチックの薄膜101と帯状部分を形成する複数条の帯103とを積層し、一体化してなる第2複合ウエブ106とした後に、第2複合ウエブ106に対して繊維ウエブ102の側から高圧柱状水流を噴射し、隣り合う帯103どうしの間で薄膜101を破り、薄膜101に透液性開孔と起立部分とを形成する。
【選択図】図6

Description

この発明は、使い捨ておむつや生理用ナプキン等の使い捨て体液吸収性物品に使用するのに好適な透液性の複合シートの製造方法に関する。
図7は、特開昭62−57551号公報(特許文献1)に開示されている感触が柔軟な微小開口化プラスチックシート110の斜視図である。このプラスチックシートは、使い捨ておむつの表面シート等として使用するのに好適なもので、シート110の表面には多数の円筒状突起120が形成され、突起120の頂部には微小開口部125が形成されている。かかるシート110は、柔軟で布様の感触を示すと説明されている。
図8は、特開平7−328061号公報(特許文献2)に開示されている生理用ナプキン200の斜視図である。このナプキン200の表面シート210は、不織布211と、不織布211の上面に接合する複数条の帯状プラスチックシート212とからなるもので、帯状プラスチックシート212は、互いに平行で、ナプキン200の長手方向へ延びている。ナプキン200では、プラスチックシート212の存在によって、経血による汚れを隠蔽することができる。
特開昭62−57551号公報 特開平7−328061号公報
前記公知の微小開口化プラスチックシート110を生理用ナプキンの表面シートに使用して、表面シート下方に位置する吸液性コアの経血による汚れを隠蔽する方法の一つは、シート110に例えば炭酸カルシウムや硫酸バリウム等の無機質粒子を充填することである。また、隠蔽力を高めるには、その粒子の充填量を増やせばよい。ただし、充填量のみを増やせば、シートの強度が低下するとか、シート製造時のおける厚みのふれ幅が大きくなるという問題を生じるから、使用するシートの厚みを増すことによって、それらの問題を解消しなければならない。しかし、そのようにすればシートは高剛性のものになって布様の感触を失い、円筒状突起120もまた柔軟性の乏しいものになりかねない。
前記特開平7−328061号公報は、不織布のように比較的平坦なシートからなる表面シート210について、帯状プラスチックシート212を採用すれば隠蔽力を向上させることができると教示してはいるが、前記円筒状突起120を有するようなプラスチックシートに対しては、その帯状プラスチックシートの活用の仕方を全く教示していない。
この発明が課題とするところは、使い捨ての体液吸収性物品の表面材に使用することが可能であり、柔軟な肌触りと、高い隠蔽力とを有する透液性複合シートの製造方法の提供である。
前記課題解決のために、この発明が対象とするのは、上面側にプラスチックシート層を有し、下面側に前記プラスチックシート層と接合している繊維集合層を有し、使い捨ての体液吸収性物品に使用される透液性の複合シートの製造方法である。
かかる製造方法において、この発明が特徴とするところは、前記複合シートが少なくとも下記工程を経て製造されること、にある。
a.前記繊維集合層を形成すべき繊維ウエブを一方向へ連続的に供給する工程。
b.前記プラスチックシート層の一部を形成すべき第1の熱可塑性プラスチックを複数条の帯にして押出す工程。
c.前記プラスチックシート層の一部を形成すべき第2の熱可塑性プラスチックを1枚の薄膜にして押出す工程。
d.押出されている前記帯および前記薄膜のうちのいずれか一方を前記繊維ウエブの上面に接合することにより第1複合ウエブを得て、さらに前記第1複合ウエブに前記いずれかの他方を前記繊維ウエブの上面と前記一方とのうちの少なくともいずれかに接合することにより前記一方向へ連続的に供給される第2複合ウエブを得る工程。
e.前記一方向へ連続的に供給される第2複合ウエブの前記薄膜側と前記繊維状ウエブ側とのうちの少なくとも前記繊維ウエブ側から前記第2複合ウエブに高圧柱状水流を噴射し、隣り合う前記帯と帯との間で前記フィルムが部分的に破れることにより形成されている多数の開孔の縁に、前記薄膜の上面上方へ向かって起立し、鋸歯状を呈して前記一方向へ延びる起立部分を前記薄膜の破れている部分から形成する工程。
この発明には、次のような好ましい実施態様がある。
(1)前記第2複合ウエブに前記繊維ウエブ側から前記高圧柱状水流を噴射する前に、前記第2複合ウエブに前記フィルム側から柱状水流を噴射して前記薄膜が部分的に破れることにより多数の前記開孔を形成する工程が含まれる態様。
(2)前記プラスチックシート層と前記繊維集合層との接合が、これら両者間の溶着によってなされる態様。
この発明に係る複合シートの製造方法によれば、薄膜状材料部分を形成すべきウエブの幅方向における所要部位を選択的に破って透液性の開孔と、肌触りを柔軟にする起立部分とを有していて隠蔽力が高い透液性複合シート容易に得ることができる。
添付の図面を参照し、使い捨ての体液吸収性物品に使用される透液性複合シートの製造方法の詳細を説明すると、以下のとおりである。
図1は、使い捨ての体液吸収性物品の一例である生理用ナプキン1の部分破断斜視図である。ナプキン1は、透液性表面シート2と、不透液性裏面シート3と、これら両シート2,3間に介在する吸液性コア4とからなり、表裏面シート2,3は、コア4の周縁から延出する部分で重なり合い、ライン6において溶着または接着によって互いに接合している。ナプキン1は、X方向へ延びる幅とY方向へ延びる長さとを有する。かようなナプキン1には、この発明によって製造される複合シートが表面シート2として使用されている。
図2,3,4は、ナプキン1の部分拡大図と、そのIII−III線、IV−IV線断面図である。ただし、裏面シート3とコア4とが仮想線で示されている。表面シート2は、その上面側に位置するプラスチックシート層11と、繊維13の集合体である不織布層12とからなる複合シートであって、これら両層11,12が溶着または接着により、互いに接合している。プラスチックシート層11は、互いに平行してY方向へ延びる複数条の帯状材料部分16と、帯状材料部分16の下側にあって不織布層12の上面の実質的に全体を覆う薄膜状材料部分17とを有し、これら両部分16,17が熱可塑性プラスチックで形成されていて、重なり合う部分において互いに溶着している。薄膜状材料部分17は、互いに平行してY方向へ延びる複数条の実質的な意味での平坦部分18と、隣り合う平坦部分18どうしの間に位置してY方向へ延びる多数の開孔19と、隣り合う平坦部分18において互いに向かい合う縁部21からX方向へ延びて開孔19を横断するブリッジ部分20と、平坦部分18の縁部21において図の上方へ延びる起立部分22とを有する。起立部分22は、不規則な起伏を繰り返しながらY方向へ延びる概ね鋸歯状を呈している部分である。
不織布層12は、薄膜状材料部分17の平坦部分18に図の下方から接合しており、開孔19では不織布層12の一部が露出している。
裏面シート3には、熱可塑性プラスチックシートや熱可塑性合成繊維からなる不織布、これらシートと不織布とがラミネートされているもの等が使用される。
コア4には、粉砕パルプや粉砕パルプと高吸水性ポリマーとの混合物等が使用される。
図3,4において、帯状材料部分16は、薄膜状材料部分17の平坦部分18に、好ましくは平坦部分18のそれぞれに設けられているもので、0.01〜0.3mmの厚さと、0.1〜4mmの幅Sとを有する。厚さが0.01mm未満の場合には、薄膜状材料部分17の隠蔽性を高める効果が乏しく、また厚さが0.3mmを超えるときには、剛性が高くなって肌に対する刺激が強くなりすぎることがある。幅Sは、平坦部分18のそれとほぼ同じであるか、またはそれよりも小さい。ただし、その幅Sは、平坦部分18での隠蔽性を高めるために、平坦部分18の幅Wの1/3以下とならないようにすることが好ましく、1/2以下とならないようにすることがさらに好ましい。かかる帯状材料部分16は、熱可塑性プラスチックを帯状に押出成形して薄膜状材料部分17の上に供給することによって得られるが、その断面形状は、図示例のように矩形である他に、円形や長円形等にすることもできる。
帯状材料部分16は、図1のナプキン1でコア4に吸収された経血が表面シート2を透して見えることがないように、つまり表面シート2の隠蔽性を高めるように機能すべきものである。そのような帯状材料部分16には、酸化チタンや硫酸バリウム等の無機質充填剤が添加され、必要に応じて染顔料等が添加されることもある。これらの添加量は、帯状材料部分16の押出成形に支障を来たさない範囲で多くすることができる。無機質充填剤の添加量が多い場合、幅が狭くて厚さが厚い帯状材料部分16は、幅が広くて厚さが薄い薄膜状材料部分17よりも押出成形が容易であり、しかも、帯状材料部分16は厚さがばらついても表面シート2の性能に与える影響が少ないものであるから、そのような帯状材料部分16を使用することは表面シート2の隠蔽力を高めることを容易にする。表面シート2を上方から見たときに、帯状材料部分16の単位面積当たりの無機質充填剤の含有量は、薄膜材料部分17の含有量よりも高く、好ましくは前者の含有量が後者の含有量の少なくとも1.3倍である。帯状材料部分16は、薄膜状材料部分17のY方向における引張強度の向上に寄与することもできる。
薄膜状材料部分17のうちの平坦部分18は、0.001〜0.05mmの厚さと、開孔19と19との間に0.3〜5mmの幅W1とを有する。大多数の開孔19は、Y方向へ長く延び、好ましくは、0.03〜5mmの幅Wと、幅Wの少なくとも1.5倍の長さとを有する。
薄膜状材料部分17のうちのブリッジ部分20は、Y方向へ並ぶ開孔19と19との間に位置し、平坦部分18から上方へ向かって凸となるように弧を画いているもの20Aや、平坦部分18と同様に平坦なもの20B(図2参照)がある。弧を画いているブリッジ部分20Aは、平坦部分18から延びているように見える基端部25Aを有する場合と、起立部分22の頂部27から延びているように見える基端部25Bを有する場合とがある(図2参照)。好ましいブリッジ部分20は、その厚さが平坦部分18のそれと同じかまたはそれよりも薄く、Y方向へ延びる幅W(図3参照)が、最も狭い部分で0.001〜2mmの範囲にある。
薄膜状材料部分17のうちの起立部分22は、大多数のものが平坦部分18の縁部21で薄膜の一部分が図の上方へ延びることにより形成され、平坦部分18につながる基端部26と、基端部26から上方へ延びる自由端部27とを有する。起立部分22の上縁27Aは、縁部21に沿って鋸歯状の起伏を繰り返している。平坦部分18から上縁27Aまでの高さの最大値は5mm程度に達し得るが、表面シート2の肌触りを良好にするためには、その最大値を約1mmに抑えかつ大多数の起立部分22が帯状材料部分16の上面から突出するようにすることが好ましい。起立部分22のうちの一部のもの22Bは、ブリッジ部分20の縁部に形成されている(図2参照)。
起立部分22の上縁27Aが起伏を繰り返す態様の一例は、図3に示されるとおりであって、ほぼ右上りに延びる斜辺31と、ほぼ左上りに延びる斜辺32と、これら斜辺31,32間に延びる基端部26とによって形成される三角形または三角形に類似した形状を呈する部位33の不規則なつながりである。起立部分22Bもまた、起伏を繰り返すことがある。起立部分22Bを含むこれら起立部分22は、その厚さが平坦部分18の厚さと同じであるかまたはそれよりも薄く、人の肌に触れるとしなやかに変形し、表面シート2にベルベットのように滑らかで柔軟な感触を与えることができる。起立部分22の一つ一つを目視によって確認することは容易ではないが、起立部分22が多数あると、表面シート2の表面が起毛されたように見える。また、起立部分22は、表面シート2への入射光線を乱反射して、プラスチックシートによく見られる表面光沢を減殺することができる。
一般に、薄膜状材料部分17のような薄膜に無機質充填剤を多く添加することは、薄膜の製造を難しくする。それゆえ、この表面シート2では、薄膜状材料部分17によって汚れたコアに対する高い隠蔽力を得るのではなく、帯状材料部分16によってその隠蔽力を得て、薄膜状材料部分17は表面シート2の外観と肌触りとを向上させるように、これら両部分16,17が使い分けられている。
不織布層12は、熱可塑性合成繊維を少なくとも70重量%含み、その他にレーヨン繊維等の親水性化学繊維、コットン繊維やパルプ繊維等の親水性天然繊維を最大30重量%含むことができる。好ましい不織布層12の一例は、0.55〜16.5dtex(0.5〜15d)の繊度と、5〜50g/mの坪量とを有する熱可塑性合成繊維からなるもので、これには、スパンボンド不織布やポイントボンド不織布、エアースルー不織布等のサーマルボンド不織布の他に、メルトブローン不織布、スパンレース不織布等がある。
このような表面シート2が生理用ナプキン1に使用されると、経血は、開孔19から不織布層12を経てコア4に吸収される。経血で汚れたコア4や不織布層12は、隠蔽力の高い帯状材料部分16や光線を乱反射する起立部分22等に覆われて、その汚れが目立たない。
図5は、この発明によって製造される表面シート2の一態様を示す図4と同様の図面である。図5の表面シート2では、帯状材料部分16が不織布層12と薄膜状材料部分17の平坦部分18との間に位置している。帯状材料部分16の下面は不織布層12に溶着または接着によって接合し、上面は平坦部分18に溶着または接着によって接合している。薄膜状材料部分17は、その下面が帯状材料部分16と不織布層12とに溶着または接着によって接合している。かかる表面シート2を採用した生理用ナプキン1では、図1のそれと異なり帯状材料部分16が露出していないから、表面シート2の上面において、起立部分22と帯状材料部分16との間に経血が滞留するとか、帯状材料部分16のエッジでナプキン着用者の肌を刺激するという恐れがない。
図6は、図2の表面シート2として使用される複合シート108をこの発明によって連続的に製造する工程を示す図面である。図の左方からは、図2の不織布層12となるべき繊維集合体である第2ウエブ102が連続的に供給される。第2ウエブ102の上面102Aには、第1押出機121から吐出される第1の熱可塑性プラスチックからなり、表面シート2の薄膜状部分17となるべき1枚の第1ウエブ101が熱で軟化している状態で重ねられて、一対の圧縮ロール173間に供給され、両ウエブ101,102が溶着して第1複合ウエブ104となる。
第1複合ウエブ104では、第1ウエブ101の上に、第2押出し機122から吐出される第2の熱可塑性プラスチックからなり、互いに平行で所要寸法離間する複数条の帯116である第3ウエブ103が熱で軟化している状態で供給され、一対の圧縮ロール174間で第1ウエブ101と第3ウエブ103とが溶着して、第2複合ウエブ106が形成される。第3ウエブ103の帯116は、表面シート2の帯状材料部分16となるものである。
第2複合ウエブ106は第1処理ゾーン123へ進み、第2複合ウエブ106の幅方向へ所要のピッチで並べられた多数のノズルの列123Aから、高圧柱状水流が第1ウエブ101の上面101Aに向かって噴射されて、第3複合ウエブ107が得られる。その柱状水流によって帯116と116との間において第1ウエブ101が選択的に破られて、第1ウエブ101には第3複合ウエブ107の進行方向へ間欠的に並ぶ開孔列が形成され、このような開孔列が第3複合ウエブ107の幅方向において互いに平行に並んでいる。第1処理ゾーン123では、複数条の開孔列を形成するために、必要ならノズル列123Aに加え、図示のように第2、第3のノズル列123B,123Cの列からも柱状水流を噴射することができる。これらのノズル列123A,123B,123Cは、第3複合ウエブ107の幅方向におけるノズルの位置を互いにほぼ一致させて水流噴射の軌跡が重なり合うようにすることが好ましい。第1処理ゾーン123の下部には、噴射された水を吸引するサクション機構124が設けられている。
第3複合ウエブ107は、第2処理ゾーン127へ進む。第2処理ゾーン127には、第3複合ウエブ107の幅方向へ列をなすノズル列127A,127B,127Cとサクション機構128とが設けられている。ここでは、第3複合ウエブ107を形成している第2ウエブ102の下面102Bに対して高圧柱状水流が噴射され、その後乾燥処理されて複合シート108となる。複合シート108では、第1処理ゾーン123で既に破られている第1ウエブ101の部分が、第2処理ゾーン127の柱状水流の向きに倣うように変形して、第1ウエブ101の下面101Bから上面101Aへ向かう方向へ延びている。第2処理ゾーン127のノズル列127A,127B,127Cによる噴射水流の軌跡は、第1処理ゾーン123のノズル列123A,123B,123Cによる軌跡と必ずしも一致している必要はないが、それらが互いに概ね一致していれば、第1ウエブ101が広範囲にわたって破られて長い開孔が形成され、破られた部分の多くが第1ウエブ101の上面101Aの上方へ延びるようになる。この発明に係る製造方法によれば、第1ウエブ108の幅方向の所要部位が選択的に破られて機械方向へ互いに並行して延びる複数条の開孔列が容易に形成される。
複合シート108では、互いに接合する第1、2ウエブ101,102が表面シート2のプラスチック層17となり、第1ウエブ101に形成された開孔が開孔19となり、第1ウエブ101の破れた部分が起立部分22となる。第1ウエブ101の供給方向へ並ぶ開孔列にあって、開孔部分と開孔部分との間の高圧柱状水流で破られなかった部分は、ブリッジ部分20となる。
図6において、ノズル列123A〜123C,127A〜127Cのノズルの径は0.05〜0.15mm、各ノズル列において隣り合うノズルのピッチは0.1〜0.5mm、柱状水流の水圧は2942〜19614kps(30〜200kg/cm)、サクション圧は200〜1000mmHOであることが好ましい。第1、2処理ゾーン123,127では、処理すべきウエブをメッシュスクリーン等の支持体131,132に載せて所要の方向へ移動させる。
第1ウエブ101や第2ウエブ102、第3ウエブ103が室温で供給されるときには、これらのウエブを加熱された一対のロール間で溶着することによって、またはホットメルト接着剤などで接着することによって接合することができる。
第1ウエブ101、第2ウエブ102および第3ウエブ103には、もし必要であるならば、図示の工程の適宜の位置で撥水処理やその他の表面処理を施すことができる。第1ウエブ101は、それが供給方向に沿って一軸延伸されているフィルムであると、柱状水流による開孔の形成が容易になる場合もある。第1ウエブ101には厚さ0.001〜0.05mmのものが使用され、第3ウエブ103には厚さ0.01〜0.3mm、幅0.1〜4mmのものが使用される。第2ウエブ102には、坪量5〜50g/mのものが使用される。図6の工程では、第1処理ゾーン123を省いて第2処理ゾーン127だけで高圧柱状水流を噴射し、それによって、第2複合ウエブ107を作ることなく第1複合ウエブ106から複合シート108を製造することもできる。ただし、このような製造方法では、柱状水流が第1ウエブ101に直接作用し難いから、第1ウエブ101には、幅の狭い開孔と多くのブリッジ部分とが生じ易い。複合ウエブ108は、それが巻き取られる前に適宜乾燥処理を施される。また、図6の工程では、第2複合ウエブ107を図示の工程から取り出して、この複合ウエブ107を表面シート2として使用することも可能である。この場合の表面シート2には開孔19の縁部21に起立部分22が殆ど形成されていない。
図6の工程における順序を変更し、第1押出機121からは第1ウエブ101として複数状の帯116を吐出し、これを第2ウエブ102である繊維集合体に接合することによって、第1複合ウエブ104とすることもできる。第2押出機122からは薄膜である第3ウエブ103を吐出して、第1複合ウエブ104を形成している第1、2ウエブ101,102に接合することにより、第2複合ウエブ106を得る。かかる第2複合ウエブ106は第1、2処理ゾーン123,127で処理されて、図5の断面構造を有する複合シート108となる。この複合シート108もまた、表面シート2として使用することができる。
この発明によれば、使い捨て体液吸収性物品に使用可能であって、肌触りが柔軟な透液性複合シートの製造が可能になる。
生理用ナプキンの部分破断斜視図。 図1の部分拡大図。 図2のIII−III線断面図。 図2のIV−IV線断面図。 表面シートの一態様を示す図2と同様な図面。 複合シートの製造工程図。 従来技術の一例を示す図面。 従来技術の他の一例を示す生理用ナプキンの斜視図。
符号の説明
1 体液吸収性物品(生理用ナプキン)
2 複合シート(表面シート)
11 プラスチックシート層
12 繊維集合層
19 開孔
22 起立部分
101 薄膜(第1ウエブ)
102 繊維ウエブ(第2ウエブ)
103 帯(第3ウエブ)
104 第1複合ウエブ
106 第2複合ウエブ
108 複合シート

Claims (3)

  1. 上面側にプラスチックシート層を有し、下面側に前記プラスチックシート層と接合している繊維集合層を有し、使い捨ての体液吸収性物品に使用される透液性複合シートの製造方法であって、前記複合シートが少なくとも下記工程を経て製造されることを特徴とする前記製造方法。
    a.前記繊維集合層を形成すべき繊維ウエブを一方向へ連続的に供給する工程。
    b.前記プラスチックシート層の一部を形成すべき第1の熱可塑性プラスチックを幅方向において互いに離間平行する複数条の帯にして押出す工程。
    c.前記プラスチックシート層の一部を形成すべき第2の熱可塑性プラスチックを1枚の薄膜にして押出す工程。
    d.押出されている前記帯および前記薄膜のうちのいずれか一方を前記繊維ウエブの上面に接合することにより第1複合ウエブを得て、さらに前記第1複合ウエブに前記いずれかの他方を前記繊維ウエブの上面と前記一方とのうちの少なくともいずれかに接合することにより前記一方向へ連続的に供給される第2複合ウエブを得る工程。
    e.前記一方向へ連続的に供給される第2複合ウエブの前記薄膜側および前記繊維状ウエブ側のうちの少なくとも前記繊維ウエブ側から前記第2複合ウエブに高圧柱状水流を噴射し、隣り合う前記帯と帯との間で前記薄膜が部分的に破れることにより形成されている多数の開孔の縁に、前記薄膜の上面上方へ向かって起立し、鋸歯状を呈して前記一方向へ延びる起立部分を前記薄膜の破れている部分から形成する工程。
  2. 前記第2複合ウエブに前記繊維ウエブ側から前記高圧柱状水流を噴射する前に、前記第2複合ウエブに前記薄膜側から高圧柱状水流を噴射して前記薄膜を部分的に破ることにより多数の前記開孔を形成する工程が含まれる請求項1記載の製造方法。
  3. 前記プラスチックシート層と前記繊維集合層との接合が、これら両者間の溶着によってなされる請求項1または2記載の製造方法。
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