JP2005312536A - 足浴器 - Google Patents
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Abstract
【課題】コンパクトに収納できる炭酸水使用の足浴器を提供する。
【解決手段】使用者の足を収納可能なように足を載置する底面と吐出された水の流出を防止する側面とを有する足浴槽と、該足浴槽に収納された使用者の足を指向して吐水する吐水ノズルと、水と発泡剤とを反応させて炭酸ガスを生成し該炭酸ガスの圧力により該水を加圧して炭酸水を生成する炭酸水生成部と、上記炭酸水を上記吐水ノズルに送出する通水路と、該通水路を開閉する開閉弁とを備える足浴器において、前記足浴槽は、折り畳み可能に形成する。
【選択図】 図8
【解決手段】使用者の足を収納可能なように足を載置する底面と吐出された水の流出を防止する側面とを有する足浴槽と、該足浴槽に収納された使用者の足を指向して吐水する吐水ノズルと、水と発泡剤とを反応させて炭酸ガスを生成し該炭酸ガスの圧力により該水を加圧して炭酸水を生成する炭酸水生成部と、上記炭酸水を上記吐水ノズルに送出する通水路と、該通水路を開閉する開閉弁とを備える足浴器において、前記足浴槽は、折り畳み可能に形成する。
【選択図】 図8
Description
本発明は、炭酸水を使用する足浴器に係り、特にコンパクトに収納できる足浴器に関する。
近年、健康に対する人々の関心が高まるにつれ、足浴器やフットマッサ−ジ器と呼ばれるものが人気を集めている。この足浴器には、容器内に溜められた温水に気泡を発生させその温水に足を浸すタイプのものが用いられ、温水と気泡を使用することから血行促進が図られるという効果がある。
最近、この足浴に用いられる水として、炭酸ガスを溶解させた炭酸水を用いるものが提案されている。炭酸水は、更湯と比べてさらに血行促進効果が高い。
この足浴に炭酸水を用いる足浴槽として、中空糸膜が配設された膜モジュールを内蔵した炭酸ガス溶解器と循環ポンプとを備え、循環ポンプにより足浴槽中の水を炭酸ガス溶解器を介して循環させ、かつボンベから炭酸ガスを供給して水中に炭酸ガスを溶解させることにより炭酸水を製造するものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、この装置は高価であり、また大掛かりなものであるため、持ち運びに重く、収納に場所をとる等の問題がある。したがって、病院等で皮膚疾患の治療(例えば、糖尿病に起因する壊疽等)には有効であっても、一般家庭で気軽に足浴を楽しむのに用いるわけにはいかなかった。
一般家庭で使用されるには、低価格且つ小型であることが必須である。一方、販売者側から考えれば、従来の足浴器のように家電店で販売されるのみならず、ドラッグストア等において、足のむくみを取るサポーターや足指間を拡げてリラックスさせるもの等のフットケア商品と並べて陳列できれば、販路が拡大するはずである。そのためには、これらフットケア製品と比べて違和感を与えない程度の大きさにする必要がある。
特開2002−65805号公報
本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、コンパクトに収納できる足浴器を提供することを目的とするものである。
本発明に係る足浴器は、上述した課題を解決するために、請求項1に記載したように、使用者の足を収納可能なように足を載置する底面と吐出された水の流出を防止する側面とを有する足浴槽と、該足浴槽に収納された使用者の足を指向して吐水する吐水ノズルと、水と発泡剤とを反応させて炭酸ガスを生成し該炭酸ガスの圧力により該水を加圧して炭酸水を生成する炭酸水生成部と、上記炭酸水を上記吐水ノズルに送出する通水路と、該通水路を開閉する開閉弁とを備える足浴器において、前記足浴槽は、折り畳み可能に形成されたものである。
この場合において、前記足浴槽は、より好適には、請求項2に記載したように、左右一対の足浴槽であって、該足浴槽の側面は、夫々の底面に対し折り畳み可能に形成される。また、前記左右一対の足浴槽の底面は、より好適には、請求項3に記載したように、前記炭酸水生成部の底面に対して折り畳み可能に連結するヒンジ部を夫々備えるように構成してもよい。
次に、上述した課題を解決するために、請求項4に係る足浴器は、使用者の足を収納可能なように足を載置する底面と吐出された水の流出を防止する側面とを有する足浴槽と、該足浴槽に収納された使用者の足を指向して吐水する吐水ノズルと、水と発泡剤とを反応させて炭酸ガスを生成し該炭酸ガスの圧力により該水を加圧して炭酸水を生成する炭酸水生成部と、上記炭酸水を上記吐水ノズルに送出する通水路と、該通水路を開閉する開閉弁とを備える足浴器において、前記足浴槽は、左右の足を夫々別個に収納する左右一対の足浴槽に分離形成され、前記炭酸水生成部の左右に並列配置されたものである。
また、これらの場合において、より好適には、前記足浴槽は、請求項5に記載したように、底面に布設された断熱材を備えることができ、さらに好適には、この断熱材は、請求項6に記載したように、底面に着脱自在に布設するようにしてもよい。
本発明に係る足浴器によれば、コンパクトに収納できる足浴器を提供することが可能となる。
本発明に係る足浴器の第1の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る足浴器1の構成概要を示すブロック図である。また、図2は、その外観を模式的に例示する斜視図である。
この実施形態に示された足浴器1は、貯水槽10と、反応槽20と、通水路30と、開閉弁35と、吐水ノズル40と、足浴槽50とを備える本体2と、さらに、各々反応層20から着脱自在な、発泡剤収納器25と、発泡剤収納器保持具26と、蓋22とを備える。
貯水槽10は、炭酸水の原料となる水を貯留するものであり、一端に備えられた取水口11を介して反応槽20と連接される。貯水槽10は、略水平方向からやや傾斜をつけて取水口11が下側に来るように横設される。これは、取水口11を最も低い高さに置くことにより、貯水槽10内の水が全て外部に放出できるようにするためである。
この貯水槽10は、内部に発生する炭酸ガスの圧力に耐える強度を有しているもの、例えば、炭酸飲料用のペットボトル或いはこれと同等の強度を有するもので形成される。したがって、安価に制作でき、また、使用者が使用中に何らかの事故で破損しても、ペットボトルで代用することができる。そのため、製造者は特に在庫を抱える必要もない。
貯水槽10の取水口11に連接された反応槽20は、その長軸が貯水槽10の長軸と略直交するように立設される。この反応槽20において、炭酸ガスと水が反応して炭酸ガスが生成されるので、貯水槽と同等の強度があり、且つ内部の反応の様子が見えるもの、例えば、ポリカーボネート樹脂等で形成される。反応槽20の頂部には、発泡剤収納器25及び発泡剤収納器保持具26が挿通可能な開口21が設けられる。この開口21に蓋22が係合され、また、後述する開閉弁35が閉じられることにより、貯水槽10と反応槽20とが一体となった密閉空間Qが形成される。
発泡剤収納器25は、内部に、炭酸塩と有機酸とを主成分とする顆粒状の発泡剤Eが充填された円筒状のカプセル25aに、その開放された底部に、比較的容易に破断されるような薄い材料、例えばアルミ箔等の封止材25bが貼着され、内部の発泡剤Eが流出しないよう封止される。
発泡剤収納器保持具26は、この発泡剤収納器25が反応槽20内に落下しないように保持するものであり、円筒状の本体上端には、開口に掛止するためのフランジ26aが設けられる一方、底部には、保持具本体と同心円上に、発泡剤収納器25の径よりもやや小さい径の円筒状の凸部26bが形成される。この凸部26cの上部は、爪状に斜めに切断され、底部は反応槽内に連通する開口26cが穿設される。この発泡剤収納器保持具26は、発泡剤収納器25とほぼ同じ長さを有している。
蓋22は、上述のように、反応槽20に係合して密閉空間Qを形成するものであり、反応槽20と同等の強度を有する材料で形成される。なお、本実施形態における蓋22と、発泡剤収納器25と、発泡剤収納器保持具26とは、本発明に係る発泡開始時期規制手段を構成する。
反応槽20には、また、その経路中に開閉弁35を有する通水路30が接続され、通水路30は、開閉弁35経由後、二股に分岐し、足浴槽50に備えられた左右夫々の足に吐水する二つの吐水ノズル40,40に接続される。
開閉弁35は、これを閉じれば、蓋22が係合され反応槽20と貯水槽10とが一体となった空間を密閉して、密閉空間Qを形成する。また、これを開くと、反応槽20で生成された炭酸水を吐水ノズル40まで送出することができる。この開閉操作を使用者が楽な体勢で行えるよう、実際には、図2に示すように、足浴槽50の上面に設けられた天板53に固設される。
通水路30の端末に設けられた吐水ノズル40は、図3に示すように、炭酸水が流入する流入室として円筒状に形成された旋回室404を備え、この旋回室404に、通水路30と旋回室流入路403を経て水を供給する。旋回室流入路403は、ノズル管路であり、通水路30よりも通水断面積が小さく構成されており、旋回室404の中心軸に対して偏心して当該旋回室に接続されている。よって、旋回室流入路403からの炭酸水は、旋回室404に対してその接線方向から流入し、図中に矢印で示したように、旋回する旋回流を生成する。この場合、旋回室流入路403の通水断面積は通水路30より小さいことから、旋回室404に流入する炭酸水の流速を高めることができる。
この旋回室404に、吐水体410が組み込まれている。吐水体410は、炭酸水を吐出する吐水口411を備えた小径円柱の吐水部位410aと、この吐水部位に連続した大径円柱の受力部位412とを有する。この受力部位412は、旋回室404内に位置して上記の旋回流から後述の種々の力を受け、吐水体410の後述する首振り公転駆動等に関与する。受力部位412は、横方向に貫通する給水管路413を備え、この給水管路413から、旋回室404内の水を吐水口411に導く。
給水管路413は、受力部位412に十字に交差して開けられており、この給水管路413の通路断面積の総和は、吐水口411より広い。よって、給水管路413から吐水口411に水が導かれる際には、面積の大小により、炭酸水の整流がなされるので、吐水口411からの炭酸水の吐水は安定する。
吐水体410は、旋回室404の開口部に設けられたシール部416に吐水部位410aを内接させた状態で挿入・支持されており、受力部位412を旋回室404内のほぼ中央に直立させている。従って、旋回室流入路403から旋回室404に炭酸水が流入すると、この炭酸水は、旋回室404の内周壁面に沿った受力部位412周りの旋回流を引き起こす。
円筒状の旋回室404の内径に対して、受力部位412の外径は、例えば、約40%とすることができる。また、受力部位412の外径を旋回室404の内径の約35〜80%、好ましくは約40〜70%とすることができる。
吐水体410を上記のように支持するシール部416は、Oリングやシールリング等の弾性体で構成されており、図示するように、吐水口411を旋回室404の外部に臨ませた状態で、吐水体410を支持する。しかも、このシール部416は、弾性体であることから、吐水体410を支持した上で、受力部位412を旋回室404内において各方向に傾斜可能とすると共に、この受力部位412を傾斜した姿勢で首振り可能とする。また、シール部416が弾性体であることから、吐水体410は、旋回室404内部で吐水体410自身が中心軸を中心に回転する自転や、シール部416による支持箇所を頂点として円錐状に回転を行なう公転等が自在に行なえるようになっている。これら自転や公転は、受力部位412と上記の旋回流で引き起こされる。
旋回室404の下壁は、図示するように吐水体410の吐水部位410aの側で小径とされたテーパガイド部415とされている。このテーパガイド部415は、受力部位412、延いては吐水体410の最大傾斜角度を規制する。
足浴槽50は、使用者の足を収納可能な大きさを有し、足置き台の役目を果たす底面51と、一定の深さ、例えば足首の高さ、まで炭酸水を貯留可能な高さを持つ側面52と、吐水ノズルを取り付ける天板53とで構成される。図2に示す例では、この足浴槽50は左右の足を夫々別個に収納するように、分離独立して形成される。これにより、足浴槽50は、使用者の足より一回り大きいだけのサイズにまで小型化でき、足浴に使用される水量を減らすことができる。
また、左右の足浴槽50,50は、その中央に貯水槽10を配して併置される。中間に貯水槽10が配置されることにより、使用者は足を閉じることなく、ゆったりとした姿勢で足浴を楽しむことができる。また、左右対称に配設されることにより、通水路30の長さを最短且つ左右同じ長さとすることができ、左右の吐水圧も等しくできる。
貯水槽10及び反応槽20は、図4に示すように、底面15上に載置され、この底面15は、左右の足浴槽50,50の中間に挟まれ、これら左右の足浴槽50,50に対して夫々折り曲げ可能なようにヒンジ18によりヒンジ結合される。
貯水槽10の後部(吐水ノズル40から遠い方)は、スタンド17に支持され持ち上げられる。このスタンド17は、底面15に対して倒せるようにヒンジ結合されている。また、底面15の先端(前後方向の吐水ノズル40側)には、反応槽20の位置ずれを防止するストッパ16が立設される。このストッパ6とスタンド17とにより、貯水槽10及び反応槽20は、取水口11がやや下を向いた姿勢が保たれる。
足浴槽50の側面はビニルシートや防水加工を施したキャンバス布等のシート材54で形成される。特に長軸方向の側面52は、図8(a)に示すように、2枚重ねたシート材54に、硬質合成樹脂製等の板材55が内包される。
また、底面51上には、断熱材が、靴の中敷きのように直接敷設する。ここで断熱材は、例えば、発泡ポリスチレンや発泡スチロール等の発泡断熱材である。この場合、比重の小さい断熱材では、炭酸水に浮いてしまうが、足が載置されていれば問題はない。念のため両面テープ等で接着することも可能である。
底面は、足の裏が直接接する部分であり、衛生上まめに洗浄したいものである。また、断熱材自体も破損し易いという難点がある。その点、底面の断熱材を着脱自在とすれば、容易に取り外し、交換をすることができる。さらに、家族で使い分けることもできる。
開閉弁35を固定するために足浴槽50の上に載置された天板53には、その下面、足浴槽50の側面52の直上内側に突起56が設けられる。この突起56は、小さな円柱状であっても、足浴槽の長軸方向に平行な2本の棒状体であってもよい。この突起56の存在により、足浴槽の側面53は、天板が載置された状態では内側へと倒れ込むことがなく、天板53が取り外されると折り畳みが可能となる。
本実施の形態に係る足浴器1は上記のように構成されており、以下その動作について説明する。
使用者はまず、反応槽20の蓋22を外して、発泡剤収納器保持具26を取り出し、開閉弁35が閉じて入ることを確認して、開口21から注水する。この場合、貯水槽10自体は横設されているため、足浴器1の高さも大きくなく、実際に使用される場所として想定される洗面室の洗面ボウル上に乗せ、水栓の下に開口21を持っていくことができる。したがって、わざわざ浴室の水栓まで持って行く等の手間がかかることはない。これにより、反応槽20から取水口11を介して貯水槽10に貯水される。このとき、反応槽20側の底面を他端より若干持ち上げて傾ければ、取水口11を貯水槽10の底部より高い位置におくことができ、貯水槽10内に空気が残ることなく、水を満杯に溜めることができる。
そして使用者は、図4に示すように、発泡剤収納器保持具26を開口21に挿入すると、保持具26上部のフランジ26aが開口21に掛止される。続いて、この保持具26内に発泡剤収納器25を挿入すると、発泡剤収納器25は、その底面の封止材25cが保持具26の凸部26b頂点に当接したところで駐止される。この段階では、発泡剤収納器の頂部は、凸部26bの高さ分だけ開口よりも突出している。なお、発泡剤収納器25を保持具26に挿入してから、保持具26を開口21に挿入してもよい。
ここで、施蓋すべく蓋22を発泡剤収納器25上に載置し押圧すると、保持具26の凸部26b頂点に当接していた発泡剤収納器25の封止材25cは破断し、発泡剤収納器25は下降する。これにより、発泡剤収納器25の上部は、開口21の高さまで押し下げられ、蓋22は開口21に係合可能となって、開口21を封止し、反応槽20及び貯水槽10が密閉空間Qとなる。
これに伴い、発泡剤収納器25内部に収納されていた顆粒状の発泡剤Eは、凸部26b底面の開口26cより放出されて直ちに水との反応を開始する。この発泡剤Eは、錠剤と異なって水との接触面積が大きいので、反応速度は速い。しかしながら、既に密閉空間Qが形成されているので、反応により生成された炭酸ガスが外部に漏れることなく、有効に使用される。
こうして生成された炭酸ガスは、密閉空間Q内の圧力を高めるとともに、一部は水に溶解し、貯水槽10内の水は炭酸水となる。この溶解量は、圧力が高い程多くなるので、この点でも密閉空間形成後に反応を開始させることは有効である。
反応開始からしばらくして、反応槽20内に十分な炭酸ガスが生成されていることが視認できれば、開閉弁35を開いて、生成された炭酸水を吐水ノズル40へと導出する。
続いて、吐水が開始された吐水ノズル40における吐水の様子と、その挙動について説明する。図6は、旋回室404に炭酸水が流入してからの受力部位412の挙動とこの受力部位412にかかる力の様子を時間経過に沿って説明する説明図である。同図において、旋回室流入路403の連通部での流速をUin、旋回室流入路403の開口の延長線上にある周壁部位404aでの流速をUa、当該部位に対向する周壁部位404bにおける流速をUb、受力部位412に作用する揚力(ここでは流れと垂直方向に作用する力)をFL、抗力(ここでは流れと同じ方向に作用する力)をFDとそれぞれ表した。
これらの作用関係から分かるように、受力部位412は、旋回室404における水の旋回流に応じて、傾斜姿勢のままで首振り公転する。
図7は、受力部位412がこうした挙動を採ることで得られる吐水の様子を説明する図である。同図に表したように、吐水体410が首振り公転を起こすと、吐水口411は、吐水体410の首振り公転に伴い吐水方向を変えながら公転する。よって、吐水口411は、螺旋状に拡大した軌道を描きながら水を吐水し、その結果として、円錐状の公転吐水を実現する。従って、炭酸水の吐水軌跡を、吐水口411の軌跡よりはるかに大きい軌跡の円錐状の公転吐水の軌跡とし、広範囲に亘って炭酸水を吐出できる。
従って、この吐水ノズル40によれば、ノズル自体をモータなどにより駆動させることなく円錐状の公転吐水を実現でき、これにより、広範囲にわたる炭酸水の着水が得られる。炭酸水の着水点が広範囲に亘って変化することにより、人体に刺激を与え、高い血行促進効果が得られる。
またさらに、このように、旋回室404において炭酸水が旋回流を形成すると、遠心力の作用により、旋回室404の中心付近において気泡が成長する。すなわち、炭酸水に溶解した炭酸ガスは、旋回流における圧力の低下により、炭酸水の中に微細な気泡として分散混入する。これら多数の微細な気泡は、旋回室404の中で、旋回流の遠心力による遠心分離作用により、旋回室404の中心付近に集まり、互いに合体して大きな気泡に成長する。すなわち、旋回室404において、「気液分離」が生ずる。
このようにして形成された大きな気泡は、旋回室404に順次供給される炭酸水の圧力により吐水口411から吐出される。つまり、吐水口411から吐出される炭酸水には、大きな気泡が断続的に混入するため、着水点における圧力が気泡の有無によって断続的に変動する。このような着水圧力の断続的な変化は、振動と同様の刺激を与え、人体に対して血行促進効果を有するとともに、順応による感度の低下を防止できる。
以上説明したように、本具体例の吐水ノズル40は、旋回流を形成することにより、着水点が時間とともに変動することによる刺激と血行促進効果を与える。同時に気液分離作用により、着水点における着水圧力が時間とともに断続的に変動することによる刺激と血行促進効果を与える。これらにより、効果的な炭酸水の吐水が可能となる。
またさらに、このように「気液分離作用」により、吐水の中に多量の気泡を含有させると、節水効果も得られる。すなわち、気泡を混在させることにより、同一の充填量により得られる足浴時間を長くすることができる。
続いて、本実施形態に係る足浴器1を使用した後に収納する場合の折り畳みについて説明する。
使用者はまず、図8(a)に示すように、足浴槽50に載置された天板53を取り外す。これにより、長軸方向の側面52の転倒を防止していた突起56がなくなり、図8(b)に示すように、側面52を足浴槽50内側に倒すことが可能となる。
次に、貯水槽10を支えていたスタンド17を倒すと、貯水槽10は略水平になり、高さ方向の大きさを小さくすることができる。
そして、左側底面51及び右側底面51を中央底面15を挟んで、ヒンジ18,18を軸に回転させると、図8(c)に示すように折り畳みが完了する。このようにして、収納時には、使用時の略3分の1の大きさに折り畳むことができる。収納された状態から使用できる状態に伸展するには、上記と逆の工程を取ればよい。
また、市販時には、図9に示すようなケース3に収納できるので、ドラッグストアの店頭でフットケア製品等とサイズ的に違和感なく並べる、或いは吊すことができる。
以下にこの側面52の折り畳みの変形例を示す。図10は、第1の変形例に係る足浴槽50の長軸方向断面図である。この足浴槽50は、四周頂部を剛に補強する硬質合成樹脂等で成形されたフレーム58を備え、シート材54に内包された板材55を上下二つに分けてヒンジ57等で結合し、中折れ可能としたものである。これによれば、1段の蛇腹状に折り畳むことができるので、足浴槽50の幅がその高さより小さい場合であっても、折り畳むことが可能となる。また、足浴槽の長軸方向の両側面52,52ではなく、前後の両側面52,52に板材55を内包させることができる。
図11は、第2の変形例に係る足浴槽50の側面図である。本変形例でも、足浴槽側面52の上端に、硬質合成樹脂等で剛に形成された四角いフレーム58が設けられる。そして、中折れ可能な板材55に替えて、足浴槽外周の略四隅には、底面51にヒンジ60でヒンジ結合された支柱59が立設され、この支柱59の頂部は、使用時には、フレーム58下面に穿設された凹部62に挿入嵌合されて足浴槽の形状を保持する。収納に際しては、この支柱59の頂部をフレーム58の凹部62から抜き出し、底面51に対して倒すことにより、フレーム58を底面51まで落とすことができる。
図12は、第3の変形例に係る足浴槽50の横断面図である。本変形例に係る足浴槽50の側面52は、水泳で使用される浮き輪のように、ゴム又はビニール等の薄膜により、内部に空気を封入可能に袋状に形成される。使用時には、側面52内部に空気を注入することにより膨張し、側面52が自立して足浴に使用可能となり、使用後に空気を抜くことにより、側面52の高さがほとんどなくなるまで押圧することができる。
次に、本発明に係る足浴器の第2の実施形態について、図を参照して説明する。本実施の形態の足浴器1Aは、図13に示すように、左右の底面51,51を中央の底面15から切り離すことができる点で、第1の実施形態におけるものと基本的に相違し、他の構成は第1の実施形態と実質的に同じであり、同じ符号を付して説明を省略する。
この足浴器1Aの左側足浴槽50aは、中央底面15のスタンド17が倒されて、水平に寝かされた状態の貯水槽10及びこれに接合された反応槽20を一体に収納可能な大きさを有している。また、右側足浴槽50bは、この左側足浴槽を収納可能な大きさを有している。
図13に示すように、左側底面51の中央底面15に対向する側面に、コ字状の突起として形成された係止金具70が少なくとも2カ所突設される。一方、中央底面15の側面の相対向する部位には、張出片とこの張出片の先端から下方へ垂下する垂下片とを備え、逆さL字状に形成された係合金具71が突設される。右側底面51と中央底面15とにおいても同様である。この係止金具70及び係合金具71は、このような形状に限定されず、例えば、一方に横向きの凸状金具、他方に横向きの凹状金具を備え、これらを嵌合係止させるものであってもよい。
足浴器使用時には、この係止金具が係合金具に係止されて、左右の底面51,51と中央底面15とが一体となっている。しかし、収納時においては、この係止金具70と係合金具71との係合を解除して、左側底面51、中央底面15、右側底面51の夫々を切り離す。そして、貯水槽10を左側足浴槽50a内に収納し、右側足浴槽50bを上下反転して、この左側足浴槽50aに対して蓋のようにかぶせると、使用時の大きさの略3分の1の大きさにすることができる。
このような足浴器を用いて、血行促進効果について実験を行った結果の一例を図14に示す。例えば、40℃10分間の足浴では、図14に示すように、炭酸水(濃度約3000ppm)では、更湯に比べて、浴中において約3〜5倍、浴後において約2〜3倍の血流値の増加が見られた。
以上に説明した実施態様は説明のためのものであり、本発明の範囲を制限するものではない。従って、当業者であればこれらの各要素もしくは全要素をこれと均等なものによって置換した実施態様を採用することが可能であるが、これらの実施態様も本発明の範囲に含まれる。
1,1A 足浴器
2 本体
3 ケース
10 貯水槽
11 取水口
15 底面
16 ストッパ
17 スタンド,17a ヒンジ
18 ヒンジ
20 反応槽
21 開口
22 蓋
25 発泡剤収納器
25a カプセル
25b 封止材
26発泡剤収納器保持具
26a フランジ
26b 凸部
26c 開口
30 通水路
35 開閉弁
40 吐水ノズル
403 旋回室流入路
404 旋回室
410 吐水体
410a 吐水部位
411 吐水口
412 受力部位
413 給水管路
415 テーパガイド部
416 シール部材
50,50a,50b 足浴槽
51 底面
52 側面
53 天板
54 シート材
55 板材
56 突起
57 ヒンジ
58 フレーム
59 支柱
60 ヒンジ
61 凹部
70 係止金具
71 係合金具
80 断熱材
E 発泡剤
Q 密閉空間
2 本体
3 ケース
10 貯水槽
11 取水口
15 底面
16 ストッパ
17 スタンド,17a ヒンジ
18 ヒンジ
20 反応槽
21 開口
22 蓋
25 発泡剤収納器
25a カプセル
25b 封止材
26発泡剤収納器保持具
26a フランジ
26b 凸部
26c 開口
30 通水路
35 開閉弁
40 吐水ノズル
403 旋回室流入路
404 旋回室
410 吐水体
410a 吐水部位
411 吐水口
412 受力部位
413 給水管路
415 テーパガイド部
416 シール部材
50,50a,50b 足浴槽
51 底面
52 側面
53 天板
54 シート材
55 板材
56 突起
57 ヒンジ
58 フレーム
59 支柱
60 ヒンジ
61 凹部
70 係止金具
71 係合金具
80 断熱材
E 発泡剤
Q 密閉空間
Claims (6)
- 使用者の足を収納可能なように足を載置する底面と吐出された水の流出を防止する側面とを有する足浴槽と、該足浴槽に収納された使用者の足を指向して吐水する吐水ノズルと、水と発泡剤とを反応させて炭酸ガスを生成し該炭酸ガスの圧力により該水を加圧して炭酸水を生成する炭酸水生成部と、上記炭酸水を上記吐水ノズルに送出する通水路と、該通水路を開閉する開閉弁とを備える足浴器において、
前記足浴槽は、折り畳み可能に形成されたことを特徴とする足浴器。 - 前記足浴槽は、左右一対の足浴槽であって、該足浴槽の側面は、夫々の底面に対し折り畳み可能に形成されたことを特徴とする請求項1記載の足浴器。
- 前記左右一対の足浴槽の底面は、前記炭酸水生成部の底面に対して折り畳み可能に連結するヒンジ部を夫々備えたことを特徴とする請求項1及び2のいずれかに記載の足浴器。
- 使用者の足を収納可能なように足を載置する底面と吐出された水の流出を防止する側面とを有する足浴槽と、該足浴槽に収納された使用者の足を指向して吐水する吐水ノズルと、水と発泡剤とを反応させて炭酸ガスを生成し該炭酸ガスの圧力により該水を加圧して炭酸水を生成する炭酸水生成部と、上記炭酸水を上記吐水ノズルに送出する通水路と、該通水路を開閉する開閉弁とを備える足浴器において、
前記足浴槽は、左右の足を夫々別個に収納する左右一対の足浴槽に分離形成され、前記炭酸水生成部の左右に並列配置されたことを特徴とする足浴器。 - 前記足浴槽は、底面に布設された断熱材を備えることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の足浴器。
- 前記断熱材は、底面に着脱自在に布設されたことを特徴とする請求項5記載の足浴器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004131892A JP2005312536A (ja) | 2004-04-27 | 2004-04-27 | 足浴器 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP2004131892A JP2005312536A (ja) | 2004-04-27 | 2004-04-27 | 足浴器 |
Publications (1)
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JP2005312536A true JP2005312536A (ja) | 2005-11-10 |
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ID=35440620
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2004131892A Pending JP2005312536A (ja) | 2004-04-27 | 2004-04-27 | 足浴器 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2005312536A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100798673B1 (ko) * | 2007-06-15 | 2008-01-28 | (주)스틱스 | 족탕용 수조 및 이를 포함하는 족탕기 |
CN114098481A (zh) * | 2020-12-26 | 2022-03-01 | 佛山云曼健康科技有限公司 | 一种足浴器 |
-
2004
- 2004-04-27 JP JP2004131892A patent/JP2005312536A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100798673B1 (ko) * | 2007-06-15 | 2008-01-28 | (주)스틱스 | 족탕용 수조 및 이를 포함하는 족탕기 |
WO2008153334A1 (en) * | 2007-06-15 | 2008-12-18 | Styx Co., Ltd. | Bathtub for foot and foot bathing device including the same |
JP2010529882A (ja) * | 2007-06-15 | 2010-09-02 | スティックス カンパニー リミテッド | 足湯用水槽及びこれを含む足湯器 |
CN114098481A (zh) * | 2020-12-26 | 2022-03-01 | 佛山云曼健康科技有限公司 | 一种足浴器 |
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