JP2005312367A - 豆腐の製造方法及び豆乳凝固装置 - Google Patents
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Abstract
豆腐製造における豆乳を凝固させる工程で、凝固剤を入れた豆乳を効率よく攪拌して短時間で豆乳全体に凝固剤を行き渡らせ、温豆乳に苦汁を入れる場合のように凝固が速い組み合わせでもむらなく凝固させることができるようにして、表面の肌がきれいで風味がよく付加価値の高い豆腐を製造することができるようにする。
【解決手段】
豆乳凝固装置(A)は、型枠容器(4)内の凝固剤を入れた豆乳を攪拌する攪拌体(31)と、攪拌体(31)を動かす攪拌駆動装置(32)と、型枠容器(4)を搬送位置から攪拌位置まで移動させる型枠移動装置(33)と、型枠容器(4)内に豆乳を入れる豆乳供給装置(1)と、型枠容器(4)内に凝固剤を入れる凝固剤供給装置(2)を備えている。攪拌体(31)は攪拌時において型枠容器(4)の両側板(41,42)及び底板(40)との間に所要の隙間が設けられるよう二台設けてある。攪拌駆動装置(32)は、各攪拌体(31)を互いに逆方向となるように水平方向に往復移動させて攪拌するよう構成されている。
【選択図】 図1
Description
これに対し、(b)の方法では、温豆乳に凝固剤を混ぜ凝固させてつくるので、豆乳を冷ます場合のように、これが原因で風味が損なわれることはない。
従来、苦汁などの凝固剤を入れた豆乳を攪拌する手段としては、例えば特許文献1または2に記載されたものがあった。
また、特許文献2記載のものは、凝固剤を入れた豆乳を容器内において複数の穴が設けられた攪拌板を上下方向へ移動させて攪拌するようになっている。
従って、豆乳の凝固にむらが生じやすく、表面の肌がきれいな豆腐が得にくかった。また、上記理由から容器を深くつくる必要があり、容器が大型化してしまうので、分解して洗浄する際などに取り扱いがしにくいという課題もあった。
豆腐の製造における、豆乳に凝固剤を混ぜて攪拌し凝固させる工程において、凝固剤を入れた豆乳を効率よく攪拌して短時間で豆乳全体に凝固剤を行き渡らせ、例えば温豆乳に苦汁を入れる場合のように凝固が速い組み合わせでもむらなく凝固させることができるようにして、表面の肌がきれいで風味がよく付加価値の高い豆腐を製造することができる豆腐の製造方法及び豆乳凝固装置を提供する。
第1の発明にあっては、
豆乳と凝固剤を混ぜて攪拌し凝固させる工程において、型枠容器の両側板及び底板との間に所要の隙間を設けて複数設けてある攪拌体を、隣り合うもの同士が互いに逆方向となるよう両側板及び底板と平行に往復移動させることにより、型枠容器内の凝固剤を入れた豆乳を攪拌するステップを含むことを特徴とする、
豆腐の製造方法である。
型枠容器内の凝固剤を入れた豆乳を攪拌する攪拌体と、
豆乳供給装置と、
凝固剤供給装置と、
を備えており、
攪拌体は、型枠容器のうち攪拌体の移動方向と平行な両側板及び底板との間に所要の隙間が設けられるよう複数設けてあり、
各攪拌体を隣り合うもの同士が互いに逆方向となるよう水平方向に往復移動させ、型枠容器内の凝固剤を入れた豆乳を攪拌するよう構成されていることを特徴とする、
豆乳凝固装置である。
型枠容器内の凝固剤を入れた豆乳を攪拌する攪拌体と、
攪拌体を動かす攪拌駆動装置と、
型枠容器を搬送位置から攪拌位置まで移動させる型枠移動装置と、
型枠容器内に豆乳を入れる豆乳供給装置と、
型枠容器内に凝固剤を入れる凝固剤供給装置と、
を備えており、
攪拌体は、型枠容器のうち攪拌体の移動方向と平行な両側板及び底板との間に所要の隙間が設けられるよう複数設けてあり、
攪拌駆動装置は、各攪拌体を隣り合うもの同士が互いに逆方向となるよう水平方向に往復移動させ、型枠容器内の凝固剤を入れた豆乳を攪拌するよう構成されていることを特徴とする、
豆乳凝固装置である。
豆乳を攪拌するときに型枠容器の開口側に継ぎ足されて型枠容器を深くする継ぎ枠が設けられていることを特徴とする、
第2または第3の発明に係る豆乳凝固装置である。
凝固剤供給装置は、型枠容器に凝固剤を注入する注入器を複数有しており、凝固剤はタンクから注入器に送られ、タンクは凝固剤を各注入器に本質的に同量ずつ分配するよう構成してあることを特徴とする、
第2、第3または第4の発明に係る豆乳凝固装置である。
容器の中に有る豆乳と凝固剤を撹拌するに当たり、往復移動する複数枚の撹拌板を使用し、隣り合う撹拌板は互いに反対方向に移動するよう構成してあり、撹拌板の移動に伴って形成される後流に豆乳と凝固剤が流れ込むようにして豆乳と凝固剤を撹拌するようにしたことを特徴とする豆乳と凝固剤の撹拌装置である。
本発明に係る豆乳凝固装置の作用を説明する。なお、ここでは、本発明の各構成要件のそれぞれに、後述する実施の形態において各部に付与した符号を対応させて付与し説明するが、この符号の付与は、あくまで説明の理解を助けるためであって各構成要件の上記各部への限定を意味するものではない。
(2)豆乳を入れた型枠容器(4)を型枠移動装置(33)により攪拌位置まで移動させる。攪拌位置では、移動してきた型枠容器(4)の所定の位置に各攪拌体(31)が位置する。各攪拌体(31)と型枠容器(4)のうち攪拌体(31)の移動方向と平行な両側板(41,42)及び底板(40)との間には所要の隙間が設けてある。
(4)攪拌駆動装置(32)が作動し、各攪拌体(31)が隣り合うもの同士が互いに逆方向となるよう水平方向に往復移動し、凝固剤を入れた豆乳を攪拌する。
また、攪拌時に豆乳が溢れることを防止するために型枠容器(4)を深く形成する必要はなく、製造する豆腐の厚さに必要十分な、底が浅い軽量の型枠容器(4)を使用することができる。
また、攪拌時に豆乳が溢れることを防止するために型枠容器を深く形成する必要はなく、製造する豆腐の厚さに必要十分な、底が浅い軽量の型枠容器を使用することができる。これにより、型枠容器の取り扱いがしやすくなり、作業従事者の肉体的負担を軽減できる。
図2は豆乳凝固装置を構成する豆乳攪拌装置と凝固剤供給装置(一部)の正面視説明図、
図3は豆乳攪拌装置と凝固剤供給装置(一部)の側面視説明図、
図4は攪拌駆動装置と攪拌板を示し、(a)は正面視説明図、(b)は平面視説明図、(c)は側面視説明図、
図5は分配タンクと注入器の拡大断面説明図である。
図1を参照する。
豆乳供給装置1は、豆腐製造の自動化ラインに組み込まれている。
豆乳供給装置1は、豆乳タンク10を有している。豆乳タンク10には、所要量の温豆乳(例えば70℃程度)が貯留できるようになっている。
豆乳タンク10の底から供給管11が延長されている。供給管11の基側には定量ポンプ12が設けてある。符号13は排出用コックである。
図1を参照する。
凝固剤供給装置2は、豆腐製造の自動化ラインに組み込まれている。
凝固剤供給装置2は、後述する豆乳攪拌装置3と共用するフレーム30の上部フレーム305に固定された電子秤20を有している。電子秤20には、吊りフレーム21が計量できるようにして取り付けてある。
苦汁タンク26の底から供給管27が分配タンク22まで延長されている。供給管27の基側には定量ポンプ28が設けてある。符号29は排出用コックである。
主に図2、図3、図4、図5を参照する。
豆乳攪拌装置3は、フレーム30と、攪拌体である二枚の攪拌板31と、各攪拌板31を動かす攪拌駆動装置32と、型枠容器4を搬送位置とその上方にある攪拌位置の間で昇降移動させる型枠移動装置33とを備えている。
エアシリンダ330による載置板332の動くタイミング、ストロークなどはセンサなどを備えた制御機器により制御され自動化されている。
ネジ軸323とガイドロッド326、327には、二台の移行体328が移行可能に取り付けてある。各移行体328は、ネジ軸323との組み合わせでボールネジ構造となっており、ガイドロッド326、327との間ではスライド可能な構造を有している。
また、移行体328に取り付けてある攪拌板31がサーボモータ321の駆動によりネジ軸323に沿って往復進退動するタイミングとストロークは、センサ、リミットスイッチなどを備えた制御機器により制御され自動化されている。
図6は絹ごし豆腐と木綿豆腐の製造方法を示す流れ図である。図1ないし図6を参照して、本発明に係る豆腐の製造方法及び豆乳凝固装置の作用を説明する。
(2)豆乳供給装置1の可動供給管14が下方へ回動し、定量ポンプ12により所要量の温豆乳が型枠容器4内に入れられる。その後、可動供給管14は型枠容器4の上昇の邪魔にならないように上方へ回動する。
1 豆乳供給装置
10 豆乳タンク
11 供給管
12 定量ポンプ
13 排出用コック
14 可動供給管
15 アクチュエータ
2 凝固剤供給装置
20 電子秤
21 吊りフレーム
22 分配タンク
23 導液凹部
230 排出口
231 パッキン
24 注入器
25 開閉装置
250 エアシリンダ
251 ロッド
252 軸ロッド
253 栓体
26 苦汁タンク
27 供給管
28 定量ポンプ
29 排出用コック
3 豆乳攪拌装置
30 フレーム
300 台フレーム
301 載置フレーム
302 案内フレーム
303 支持フレーム
304 支柱フレーム
305 上部フレーム
31 攪拌板
310 アーム
311 固着ボルト
32 攪拌駆動装置
320 カバーフレーム
320a カバー
320b 側板
321 サーボモータ
322 回転軸
323 ネジ軸
324 取付部材
325 軸受
326、327 ガイドロッド
328 移行体
33 型枠移動装置
330 エアシリンダ
331 ロッド
332 載置板
34 昇降板
340 枠口
341 継ぎ枠
4 型枠容器
40 底板
41、42 側板
Claims (6)
- 豆乳と凝固剤を混ぜて攪拌し凝固させる工程において、型枠容器(4)の両側板(41,42)及び底板(40)との間に所要の隙間を設けて複数設けてある攪拌体(31)を、隣り合うもの同士が互いに逆方向となるよう両側板(41,42)及び底板(40)と平行に往復移動させることにより、型枠容器(4)内の凝固剤を入れた豆乳を攪拌するステップを含むことを特徴とする、
豆腐の製造方法。 - 型枠容器(4)内の凝固剤を入れた豆乳を攪拌する攪拌体(31)と、
豆乳供給装置(1)と、
凝固剤供給装置(2)と、
を備えており、
攪拌体(31)は、型枠容器(4)のうち攪拌体(31)の移動方向と平行な両側板(41,42)及び底板(40)との間に所要の隙間が設けられるよう複数設けてあり、
各攪拌体(31)を隣り合うもの同士が互いに逆方向となるよう水平方向に往復移動させ、型枠容器(4)内の凝固剤を入れた豆乳を攪拌するよう構成されていることを特徴とする、
豆乳凝固装置。 - 型枠容器(4)内の凝固剤を入れた豆乳を攪拌する攪拌体(31)と、
攪拌体(31)を動かす攪拌駆動装置(32)と、
型枠容器(4)を搬送位置から攪拌位置まで移動させる型枠移動装置(33)と、
型枠容器(4)内に豆乳を入れる豆乳供給装置(1)と、
型枠容器(4)内に凝固剤を入れる凝固剤供給装置(2)と、
を備えており、
攪拌体(31)は、型枠容器(4)のうち攪拌体(31)の移動方向と平行な両側板(41,42)及び底板(40)との間に所要の隙間が設けられるよう複数設けてあり、
攪拌駆動装置(32)は、各攪拌体(31)を隣り合うもの同士が互いに逆方向となるよう水平方向に往復移動させ、型枠容器(4)内の凝固剤を入れた豆乳を攪拌するよう構成されていることを特徴とする、
豆乳凝固装置。 - 豆乳を攪拌するときに型枠容器(4)の開口側に継ぎ足されて型枠容器(4)を深くする継ぎ枠(341)が設けられていることを特徴とする、
請求項2または3記載の豆乳凝固装置。 - 凝固剤供給装置(2)は、型枠容器(4)に凝固剤を注入する注入器(24)を複数有しており、凝固剤はタンク(22)から注入器(24)に送られ、タンク(22)は凝固剤を各注入器(24)に本質的に同量ずつ分配するよう構成してあることを特徴とする、
請求項2、3または4記載の豆乳凝固装置。 - 容器(4)の中に有る豆乳と凝固剤を撹拌するに当たり、往復移動する複数枚の撹拌板(31)を使用し、隣り合う撹拌板(31)は互いに反対方向に移動するよう構成してあり、撹拌板(31)の移動に伴って形成される後流に豆乳と凝固剤が流れ込むようにして豆乳と凝固剤を撹拌するようにしたことを特徴とする豆乳と凝固剤の撹拌装置。
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