JP2005312146A - アクチュエータ - Google Patents

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正夫 寺岡
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Abstract

【課題】 コストの上昇を伴わずに、操作部材を摺動抵抗から解放し、操作機能を高く保つ。
【解決手段】 隔壁21,61によって区画されそれぞれにオイルが満たされた第1空間69及び第2空間49と、第1空間69に配置され隔壁21,61を貫通する操作部材63を駆動力源59によって軸方向に移動操作し、第2空間49に配置された被操作装置15を操作するアクチュエータであって、操作部材63と隔壁61とを密閉状に連結する可撓性のシール部材65を設けた。
【選択図】 図1

Description

この発明は、例えば、車両の動力伝達装置において被操作装置を操作するアクチュエータに関する。
特許文献1に図5のような推力アクチュエータ501が記載されている。
この推力アクチュエータ501は4輪駆動車の動力伝達系に用いられており、電動モータ503の回転を減速ギア組505で減速し、ピニオンとラックからなる方向変換ギア組507で方向を変換し、ロッド509を軸方向に移動させて2−4切替え機構(被操作装置)を断続操作する。
ロッド509はケーシング511を2−4切替え機構側に貫通し、この貫通部にはシール513が配置されている。
特開平9ー303426号公報
推力アクチュエータ501のように、軸方向移動するロッド509とケーシング511との間に摺動抵抗を伴うシール513を配置する構成では、例えば、車両を寒冷地などで使用する場合、低温によるシール513の収縮によってロッド509対する摺動抵抗(移動抵抗)が増加し、被操作装置に対する操作機能が低下する恐れがあり、さらに、摺動抵抗の増加に伴ってシール513やロッド509の摩耗が促進され、シール性、耐久性、信頼性が低下する恐れがある。
しかし、摺動抵抗を軽減するためにロッド509の表面やケーシング511の加工精度を上げたり、あるいは、これらに表面処理を施すと、それだけコストが上昇する。
また、ロッド509の軸方向移動やオイルの温度変化に伴ってケーシング511の内部に圧力変動が生じるから、内圧に起因するロッド509の移動抵抗増加により被操作装置の操作機能が低下する恐れがあり、シール513のシール機能が低下する恐れがある。
しかし、このようなことを防止するために、ブリーザを取り付けてケーシング511の圧力調整を行うと、コストが上昇する上に、ブリーザから水や異物などが侵入する恐れもある。
そこで、この発明は、コストの上昇を伴わずに、操作部材を摺動抵抗から解放し、被操作装置に対する操作機能を高く保つアクチュエータの提供を目的とする。
請求項1のアクチュエータは、互いの間に設けられた隔壁によって区画され、それぞれにオイルが満たされた第1空間及び第2空間と、第1空間に配置され、前記隔壁を貫通する操作部材と、軸方向に移動操作し、第2空間に配置された被操作装置を操作する駆動力源とを備えたアクチュエータであって、前記操作部材と前記隔壁とを密閉状に連結する可撓性のシール部材を設けたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載されたアクチュエータであって、第1空間と第2空間を区画する前記隔壁が、第1空間を形成し駆動力源を収容する第1ケーシングであり、可撓性のシール部材を、操作部材とこの第1ケーシングとの間に設けたことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1に記載されたアクチュエータであって、第1空間と第2空間を区画する前記隔壁が、第2空間を形成し被操作装置を収容する第2ケーシングであり、可撓性のシール部材を、操作部材とこの第2ケーシングとの間に設けたことを特徴とする。
請求項1のアクチュエータは、操作部材と隔壁とを可撓性シール部材で密閉状に連結したことにより、操作部材の移動に伴う摺動部がなくなって摺動抵抗から解放されるから、寒冷地に限らず、通常の使用条件でも、摩耗が防止され、シール性、耐久性、信頼性、被操作装置に対する操作機能が高く保たれる。
従って、摺動抵抗を軽減するために操作部材やケーシング部材の表面加工精度を上げたり、あるいは、表面処理を施す必要がなくなり、その分のコスト上昇が避けられる。
また、操作部材が軸方向移動しても、あるいは、環境温度が変化しても、第2空間及び第1空間内部の圧力変動が可撓性シール部材の撓みによって吸収されるから、内圧に起因する操作部材の移動抵抗増加が防止され被操作装置の操作機能が高く保たれると共に、シール機能も高く保たれる。
従って、ブリーザを取り付けて圧力調整を行う必要がなくなり、これに伴うコスト上昇が避けられる上に、ブリーザを取り付けたことに伴う水や異物などの侵入も避けられる。
請求項2のアクチュエータは、請求項1の構成と同等の効果を得ることができる。
また、可撓性シール部材を、駆動力源を収容し第1空間を形成する第1ケーシングと操作部材と間に設けたこの構成では、操作部材と可撓性シール部材を第1ケーシング側にサブアセンブリすることが可能になる。
従って、このサブアセンブリ化により、アクチュエータは被操作装置側との依存関係から解放され、ユニット性と自由度と商品性が大幅に向上する。
請求項3のアクチュエータは、請求項1の構成と同等の効果を得ることができる。
また、可撓性シール部材を、駆動力源を収容し第2空間を形成する第2ケーシングと操作部材と間に設けたこの構成では、操作部材と可撓性シール部材が第2ケーシング側にサブアセンブリされるから、可撓性シール部材により、このサブアセンブリ状態のまま第2ケーシングがシールされ、オイル漏れや異物の侵入が防止される。
次に本発明が適用された実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1と図2によってアクチュエータ1(本発明の第1実施形態)の説明をする。図1はアクチュエータ1を用いたフロントデフ3(被操作装置)を示すスケルトン機構図であり、図2はアクチュエータ1の要部を示す実体図である。以下、左右の方向はフロントデフ3を用いた4輪駆動車及び各図での左右の方向であり、図1の下方はこの4輪駆動車の前方である。
[アクチュエータ1の特徴]
アクチュエータ1は、互いの間に設けられた隔壁(デフキャリヤ21及びケーシング61)によって区画され、それぞれにオイルが所定量封入された第1空間69及び第2空間49と、第1空間69に配置され、前記隔壁を貫通するシフトロッド63(操作部材)を電動モータ59(駆動力源)とギア組67を介して軸方向に移動操作し、第2空間49に配置されたドッグクラッチ15(被操作装置)を操作するアクチュエータであって、シフトロッド63と前記隔壁とを密閉状に連結するベローズ65(可撓性のシール部材)を設け、第1空間69と第2空間49を区画する前記隔壁が、第1空間69を形成し電動モータ59を収容するケーシング61(第1ケーシング)であり、ベローズ65をシフトロッド63とケーシング61との間に設けている。
[フロントデフ3の構成]
図1のように、フロントデフ3(エンジンの駆動力を左右の前輪に配分するデファレンシャル装置)は、アクチュエータ1と、ドライブピニオンシャフト5と、方向変換歯車組7と、アウターデフケース9と、インナーデフケース11と、ベベルギア式の差動機構13と、ドッグクラッチ15と、円筒部材17と、シフトフォーク19などから構成されている。
フロントデフ3はデフキャリヤ21(第2ケーシング)に収容されており、デフキャリヤ21はデフキャリヤ本体23と後部カバー25をボルト27で固定して構成されている。
ドライブピニオンシャフト5は前輪側のピニオンシャフトなどを介してトランスファに連結されており、デフキャリヤ21に前方から貫入し、ベアリング29で支持されている。方向変換歯車組7は互いに噛み合ったベベルギア31,33からなり、ベベルギア31はドライブピニオンシャフト5の後端に形成され、ベベルギア33はフロントデフ3のアウターデフケース9に固定されている。アウターデフケース9はボールベアリング35,35により両端をデフキャリヤ21に支持されており、インナーデフケース11はアウターデフケース9の内周で回転自在に支持されている。
差動機構13は、インナーデフケース11に固定されたピニオンシャフト37と、ピニオンシャフト37に回転自在に支持されたピニオンギア39と、各ピニオンギア39と噛み合った出力側サイドギア41,43からなり、各サイドギア41,43はそれぞれの車軸45,47を介して前輪に連結されている。
デフキャリヤ21の内部には第2空間49が形成され、ギアオイルが封入されており、デフキャリヤ21に対してドライブピニオンシャフト5及び各車軸45,47の間にシール51,53,53がそれぞれ配置され、オイル漏れと外部からの異物の侵入を防止している。
ドッグクラッチ15はインナーデフケース11と円筒部材17の各対向部に形成された噛み合い歯55,57からなり、円筒部材17はアウターデフケース9に軸方向移動可能に連結されている。円筒部材17は、下記のように、アクチュエータ1によって左右に移動操作され、円筒部材17が左方向に移動するとドッグクラッチ15(噛み合い歯55,57)が噛み合ってアウターデフケース9とインナーデフケース11とが連結され、円筒部材17が左方向に移動するとこれらの連結が解除される。
[アクチュエータ1の構成]
アクチュエータ1は、電動モータ59と、ケーシング61と、シフトロッド63と、ベローズ65と、減速ギヤ組及び方向変換歯車組67などから構成されており、ケーシング61の内部にはグリースが封入された第1の空間69が形成され、第1の空間69には電動モータ59とシフトロッド63と減速ギヤ組及び方向変換歯車組67が収容されている。ベローズ65の外周面は第2空間49に封入されたオイル又はオイルミストに接して表面の早期劣化(化学吸着による硬化など)が抑制されている。
ケーシング61はボルト27によってデフキャリヤ21(カバー25)に取り付けられており、図2のように、ケーシング61に形成された円筒部71は後部カバー25(デフキャリヤ21)に形成されたセンターリング部73でセンターリングされており、センターリング部73にはOリング75が配置され、デフキャリヤ21からのオイル漏れと外部からの異物の侵入を防止している。
シフトロッド63は円筒部71からデフキャリヤ21(第2空間49)側に貫入し、円筒部71に圧入された摺動ブッシュ77によって軸方向移動自在に支持されている。シフトロッド63の先端にはシフトフォーク19がナット79によって固定されており、シフトフォーク19の先端は円筒部材17の周溝81(図1)に摺動自在に係合している。
ベローズ65はシフトロッド63とケーシング61(円筒部71)とを連結してデフキャリヤ21(第2空間49)とケーシング61(第1空間69)とを区画し、デフキャリヤ21のギアオイルとケーシング61のグリースとの混ざり合いを防止している。また、ベローズ65はデフキャリヤ21内に臨んで配置されており、外気と直接的に触れることなく、ギヤオイルによるベローズ65表面の保護作用も付加されて耐候性に優れ第1空間69と第2空間49との区画作用を確実に行える。従って耐久性が向上する。
電動モータ59は可逆回転モータであり、その回転は減速ギヤ組で減速され、さらに方向変換歯車組で軸方向に方向変換され、シフトロッド63を介してシフトフォーク19と円筒部材17(噛み合い歯57)を軸方向左右に移動操作する。円筒部材17が左方向に移動操作されると円筒部材17の噛み合い歯57とインナーデフケース11の噛み合い歯55とが噛み合ってドッグクラッチ15が連結され、アウターデフケース19を回転させるエンジンの駆動力がインナーデフケース11から差動機構13に伝達される。また、円筒部材17が右方向に移動操作されるとドッグクラッチ15の連結が解除される。
上記4輪駆動車のトランスファには前輪側への駆動力を断続する2−4切替え機構が用いられており、エンジンの駆動力はトランスミッションからトランスファを介し後輪側プロペラシャフトからリヤデフ(エンジンの駆動力を左右の後輪に配分するデファレンシャル装置)に伝達され、リヤデフから後車軸を介して左右の後輪に配分される。
また、2−4切替え機構とフロントデフ3のドッグクラッチ15がそれぞれ連結されていると、エンジンの駆動力はトランスファの2−4切替え機構と前輪側プロペラシャフトとドライブピニオンシャフト5と方向変換歯車組7からフロントデフ3に伝達され、アウターデフケース9とドッグクラッチ15とインナーデフケース11から差動機構13のサイドギア41,43と前車軸45,47とを介して前輪に配分され、車両は4輪駆動状態になる。また、2−4切替え機構とドッグクラッチ15の連結がそれぞれ解除されると、前輪側が切り離されて車両は2輪駆動状態になり、2−4切替え機構からアウターデフケース9までの各動力伝達部材が回転を停止し、騒音と振動が低減され、燃費が向上する。
また、ドッグクラッチ15の断続操作に伴ってシフトロッド63が軸方向移動しても、あるいは、温度(ギアオイルの温度)が変化しても、デフキャリヤ21(第2空間49)の内部に生じるギアオイルの圧力変動はベローズ65の撓みによって吸収される。
[アクチュエータ1の効果]
アクチュエータ1は、ケーシング61と軸方向に移動するシフトロッド63とをベローズ65で密閉状に連結したことにより、シフトロッド63の移動に伴う摺動部がなくなり摺動抵抗が発生しなくなるから、寒冷地に限らず、通常の使用条件でも、摩耗が防止され、シール性、耐久性、信頼性、ドッグクラッチ15に対する操作機能が高く保たれる。
従って、摺動抵抗を軽減するためにシフトロッド63やケーシング61(摺動ブッシュ77)の表面加工精度を上げたり、表面処理を施す必要がなくなり、その分のコスト上昇が避けられる。
また、シフトロッド63が軸方向移動しても、オイル温度が変化しても、デフキャリヤ21の内部に生じる圧力変動がベローズ65の撓みによって吸収されるから、内圧に起因するシフトロッド63の移動抵抗増加が防止されてドッグクラッチ15の操作機能が高く保たれると共に、ベローズ65のシール機能も高く保たれる。
従って、デフキャリヤ21にブリーザを取り付けて圧力調整を行う必要がなくなり、これに伴うコスト上昇が避けられると共に、ブリーザを取り付けたことによる水や異物などの侵入も避けられる。
また、ベローズ65をケーシング61とシフトロッド63との間に設けたアクチュエータ1の構成では、シフトロッド63とベローズ65がケーシング61側にサブアセンブリされ、デフキャリヤ21のセンタリング部75の開口の面積はベローズ65ごと挿入が可能であり、このサブアセンブリ化により、アクチュエータ1はデフキャリヤ21側(ドッグクラッチ15側)との依存関係から解放され、ユニット性と自由度と商品性が大幅に向上すると共に、組付性が向上する。
(第2実施形態)
図3と図4によってアクチュエータ101(本発明の第2実施形態)の説明をする。図3はアクチュエータ101とこれを用いたフロントデフ3(被操作装置)の一部を示すスケルトン機構図であり、図4はアクチュエータ101の要部を示す実体図である。以下、第1実施形態との共用部材に同一の符号を与えて引用しながら主要部を説明する。
[アクチュエータ101の特徴]
アクチュエータ101は、互いの間に設けられた隔壁(デフキャリヤ21及びケーシング61)によって区画され、それぞれにオイルが満たされた第1空間69及び第2空間49と、第1空間69に配置され、前記隔壁を貫通するシフトロッド63(操作部材)を電動モータ59(駆動力源)とギア組67を介して軸方向に移動操作し、第2空間49に配置されたドッグクラッチ15(被操作装置)を操作するアクチュエータであって、シフトロッド63と前記隔壁とを密閉状に連結するベローズ65(可撓性のシール部材)を設け、
第1空間69と第2空間49を区画する前記隔壁が、第2空間49を形成しドッグクラッチ15を収容するデフキャリヤ21(第2ケーシング)であり、ベローズ65をシフトロッド63とデフキャリヤ21との間に設けている。
[アクチュエータ101の構成]
ケーシング61は、図4のように、デフキャリヤ21の後部カバー25に形成されたセンターリング部103でセンターリングされている。
シフトロッド63はデフキャリヤ21に形成された円筒部105に圧入された摺動ブッシュ77によって軸方向移動自在に支持されており、その先端にはシフトフォーク19がナット79で固定され、シフトフォーク19の先端は円筒部材17の周溝81に摺動自在に係合している。
ベローズ65はシフトロッド63とデフキャリヤ21の円筒部105とを連結してデフキャリヤ21(第2空間49)とケーシング61(第1空間69)とを区画し、デフキャリヤ21のギアオイルとケーシング61のグリースとの混ざり合いを防止している。また、ベローズ65はデフキャリヤ21内に臨んで配置されており、外気と直接的に触れることなく、ギヤオイルによるベローズ65表面の保護作用も付加されて耐候性に優れる。また第1空間69と第2空間49との区画もベローズ65によって行われ、デフキャリヤ21とケーシング61との接合面のオイルシールを省くことができる。
[アクチュエータ101の効果]
アクチュエータ101は、シフトロッド63とデフキャリヤ21とをベローズ65で連結したことにより、シフトロッド63の移動に伴う摺動抵抗と摩耗が防止され、シール性、耐久性、信頼性、ドッグクラッチ15に対する操作機能が高く保たれる。
従って、摺動抵抗軽減のためにシフトロッド63やデフキャリヤ21(摺動ブッシュ77)の加工精度を上げたり、表面処理をする必要がなくなり、コスト上昇が避けられる。
また、シフトロッド63の軸方向移動やオイル温度変化に伴うデフキャリヤ21内部の圧力変動がベローズ65によって吸収されるから、内圧に起因するシフトロッド63の移動抵抗増加が防止されてドッグクラッチ15の操作機能が高く保たれ、ベローズ65のシール機能も高く保たれる。
従って、デフキャリヤ21にブリーザを取り付ける必要がなくなり、これに伴うコスト上昇が避けられると共に、ブリーザを取り付けたことによる水や異物などの侵入も避けられる。
また、ベローズ65をデフキャリヤ21とシフトロッド63との間に設けたアクチュエータ101の構成では、シフトロッド63とベローズ65がデフキャリヤ21側にサブアセンブリされるから、このサブアセンブリ状態でベローズ65によりデフキャリヤ21がシールされ、オイル漏れや異物の侵入が防止される。
[本発明の範囲に含まれる他の態様]
なお、本発明において可撓性のシール部材は、ベローズに限らない。
また、操作部材を軸方向に移動操作する駆動力源は、電動モータとギア組との構成に限らず、例えば、ピストン(プランジャ)とシリンダと圧力源などで構成してもよい。
また、被操作装置は、ドッグクラッチに限らず、例えば、クラッチ装置でもよい。
本発明のアクチュエータは、各実施形態のようなデファレンシャル装置に用いられた駆動力断続装置の他に、例えば、デファレンシャル装置の差動制限装置や差動ロック機構などの操作装置、動力伝達系に用いられた断続機構の操作装置に用いることができる。
第1実施形態のアクチュエータ1とこれを用いたフロントデフ3を示すスケルトン機構図である。 アクチュエータ1の要部を示す実体図である。 第2実施形態のアクチュエータ101とこれを用いたフロントデフ3の一部を示すスケルトン機構図である。 アクチュエータ101の要部を示す実体図である。 従来例の断面図である。
符号の説明
1 アクチュエータ
15 ドッグクラッチ(被操作装置)
21 デフキャリヤ(第2ケーシング)
49 第2空間
59 電動モータ(駆動力源)
61 ケーシング(第1ケーシング)
63 シフトロッド(操作部材)
65 ベローズ(可撓性のシール部材)
69 第1空間
101 アクチュエータ

Claims (3)

  1. 互いの間に設けられた隔壁によって区画され、それぞれにオイルが満たされた第1空間及び第2空間と、
    第1空間に配置され、前記隔壁を貫通する操作部材と、軸方向に移動操作し、第2空間に配置された被操作装置を操作する駆動力源とを備えたアクチュエータであって、
    前記操作部材と前記隔壁とを密閉状に連結する可撓性のシール部材を設けたことを特徴とするアクチュエータ。
  2. 請求項1に記載されたアクチュエータであって、
    第1空間と第2空間を区画する前記隔壁が、第1空間を形成し駆動力源を収容する第1ケーシングであり、
    可撓性のシール部材を、操作部材とこの第1ケーシングとの間に設けたことを特徴とするアクチュエータ。
  3. 請求項1に記載されたアクチュエータであって、
    第1空間と第2空間を区画する前記隔壁が、第2空間を形成し被操作装置を収容する第2ケーシングであり、
    可撓性のシール部材を、操作部材とこの第2ケーシングとの間に設けたことを特徴とするアクチュエータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011106614A (ja) * 2009-11-19 2011-06-02 Aisin Seiki Co Ltd クラッチアクチュエータ

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