JP2005312009A - 平衡伝送システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 伝送路の不平衡によるEMC問題の影響を低減出来る平衡伝送システム及びその関連技術を提供する。
【解決手段】 本発明の平衡伝送システムは、一対又は多対の線路を用いた平衡伝送路に、一台の送信機と複数台の受信機が接続されており、管理装置は、送信側通信路を介して送信機と接続され、受信側通信路を介して複数台の受信機のそれぞれと接続されている。送信機は、送信制御部と送信監視部とを有しており、各受信機は、受信制御部と受信監視部とをそれぞれ有している。管理装置は、システム管理部とシステム制御部とを有している。送信出力の平衡度と受信信号の入力平行度とを監視し、その情報を基に、管理装置は、送信機のそれぞれの線路に注入する送信出力を制御し、さらに、受信信号の平衡度を制御する。この結果、伝送路の不平衡度に起因するEMC問題の低減と、通信品質の改善が図られる。
【選択図】 図7

Description

本発明は、1対または多対の導体からなる平衡伝送路を用いて信号の伝送を行う平衡伝送システム及びその関連技術に関するものである。
電力伝達に使用される一対のメタリックケーブルに高周波信号を重畳し、データ伝送を行う電力線通信システムがある。たとえば、情報家電の急激な発展に伴い、一般の家庭内で複数のコンピュータを相互接続する時、あるいは、コンピュータと他の情報家電を接続する時、新たなケーブルを敷設することなく、既設の電力線を通信路として利用する電力線通信が、注目を浴びている。
このような1対のメタリックケーブルを使用してデータ伝送を行う場合、伝送路となる1対のメタリックケーブルの不平衡から生じるEMC(Electromagnetic Compatibility)の問題がある。
図10は、従来技術による平衡伝送システムの概略図である。図10は、メタリックケーブルからなる線路3と線路4を介して、送信機1と受信機2とがデータ伝送を行っている。平衡伝送システムにおいては、本来、送信機1から受信機2まで完全に平衡であることが要求される。しかしながら、実際には送信回路部および受信回路部における不平衡要素や、線路途中における不平衡成分などがあり、完全に平衡であるとはいえない。
このような平衡伝送システムの不完全な平衡度に起因して、上述したEMC問題が発生する。
EMC問題には、線路3と線路4からの漏洩電界が他の機器へ及ぼす影響と、他の機器から線路3と線路4へ混入するノイズが及ぼす当該平衡伝送システムへの影響がある。漏洩電界や混入ノイズに対して、例えば、線路4と大地間にある浮遊容量5や、線路3と大地間及び線路4と大地間にある漏洩抵抗6などが、不平衡要因として作用する。その結果、伝送路の平衡度が悪化し、線路3と線路4からの漏洩電界を増大させたり、あるいは、線路3と線路4とに混入したノイズをキャンセルできないといった問題が生じる。これらについては、非特許文献1に詳しく述べられている。
上記課題を解決するためには、平衡伝送システム全体を考慮した対策が必要であり、従来技術では、十分に対応できない。
特開平9−64826号公報 井手口健、外1名、「情報通信システムの電磁ノイズ問題と対応技術」、森北出版、PP.99〜134、1997年11月25日
そこで本発明は、伝送路の不平衡によるEMC問題の影響を低減出来る、平衡伝送システム及びその関連技術を提供することを目的とする。
請求項1記載の平衡伝送システムは、平衡伝送路を用いて信号の伝送を行う平衡伝送システムであって、平衡伝送路に接続された送信機と、平衡伝送路に接続された複数の受信機と、送信機と通信を行える管理装置とを備え、管理装置は、平衡伝送路のそれぞれの導体に注入される送信機の送信出力の平衡度に関する送信平衡度情報を基に、送信機が、平衡伝送路のそれぞれの導体に注入する送信出力を制御する。
この構成によれば、送信点における送信出力の平衡度を監視し、その送信平衡度情報を基に、送信機が、平衡伝送路のそれぞれの導体に注入する送信出力を制御し、伝送路の平衡度に依存せずに送信点における送信出力の平衡を保つことができるので、送信機側におけるEMC問題を低減できる。
請求項2記載の平衡伝送システムは、平衡伝送路を用いて信号の伝送を行う平衡伝送システムであって、平衡伝送路に接続された送信機と、平衡伝送路に接続された複数の受信機と、送信機及び複数の受信機と通信を行える管理装置とを備え、管理装置は、平衡伝送路のそれぞれの導体に注入される送信機の送信出力の平衡度に関する送信平衡度情報を基に、複数の受信機が受信する受信信号の入力平衡度を制御する。
この構成によれば、送信点における送信出力の平衡度を監視し、その送信平衡度情報を基に、複数の受信機が受信する受信信号の入力平衡度を制御することによって、送信点において不平衡状態が発生しても、複数の受信機のそれぞれにおいて、入力信号の入力平衡度を改善することができる。
請求項3記載の平衡伝送システムは、平衡伝送路を用いて信号の伝送を行う平衡伝送システムであって、平衡伝送路に接続された送信機と、平衡伝送路に接続された複数の受信機と、送信機及び複数の受信機と通信を行える管理装置とを備え、管理装置は、平衡伝送路のそれぞれの導体に注入される送信機の送信出力の平衡度に関する送信平衡度情報を基に、送信機が、平衡伝送路のそれぞれの導体に注入する送信出力と、複数の受信機が受信する受信信号の入力平衡度とを制御する。
この構成によれば、送信点における送信出力の平衡度を監視し、その送信平衡度情報を基に、送信機が平衡伝送路のそれぞれの導体に注入する送信出力を制御し、伝送路の平衡度に依存せずに送信点における送信出力の平衡を保つことができるので、送信機側におけるEMC問題を低減できる。同時に、送信平衡度情報を基に、複数の受信機が受信する受信信号の入力平衡度を制御することによって、送信点における不平衡状態を、複数の受信機において改善することができる。
請求項4記載の平衡伝送システムは、平衡伝送路を用いて信号の伝送を行う平衡伝送システムであって、平衡伝送路に接続された送信機と、平衡伝送路に接続された複数の受信機と、送信機及び複数の受信機と通信を行える管理装置とを備え、管理装置は、複数の受信機が受信する受信信号の入力平衡度に関する受信平衡度情報を基に、送信機が、平衡伝送路のそれぞれの導体に注入する送信出力を制御する。
この構成によれば、複数の受信機が受信する受信信号の入力平衡度を監視し、その受信平衡度情報を基に、送信機が平衡伝送路のそれぞれの導体に注入する送信出力を制御することによって、送信機側におけるEMC問題を考慮しつつ、複数の受信機が受信する受信信号の入力平衡度を総合的に改善できる。
請求項5記載の平衡伝送システムは、平衡伝送路を用いて信号の伝送を行う平衡伝送システムであって、平衡伝送路に接続された送信機と、平衡伝送路に接続された複数の受信機と、複数の受信機と通信を行える管理装置とを備え、管理装置は、複数の受信機が受信する受信信号の入力平衡度に関する受信平衡度情報を基に、複数の受信機が受信する受信信号の入力平衡度を制御する。
この構成によれば、複数の受信機が受信する受信信号の入力平衡度を監視し、その受信平衡度情報を基に、複数の受信機が受信する受信信号の入力平衡度を制御することによって、受信点における不平衡状態に応じ、受信点における平衡度を改善できる。
請求項6記載の平衡伝送システムは、平衡伝送路を用いて信号の伝送を行う平衡伝送システムであって、平衡伝送路に接続された送信機と、平衡伝送路に接続された複数の受信機と、送信機及び複数の受信機と通信を行える管理装置とを備え、管理装置は、複数の受信機が受信する受信信号の入力平衡度に関する受信平衡度情報を基に、送信機が、平衡伝送路のそれぞれの導体に注入する送信出力と、複数の受信機が受信する受信信号の入力平衡度とを制御する。
この構成によれば、複数の受信機が受信する受信信号の入力平衡度を監視し、その受信平衡度情報を基に、送信機が平衡伝送路のそれぞれの導体に注入する送信出力を制御し、送信機側におけるEMC問題を考慮しつつ、複数の受信機が受信する受信信号の入力平衡度を総合的に改善できる。さらに、複数の受信機の各々における、受信平衡度情報を基に、各々の受信機が受信する受信信号の入力平衡度を制御することによって、さらにきめ細かい不平衡状態を改善することができる。
請求項7記載の平衡伝送システムは、平衡伝送路を用いて信号の伝送を行う平衡伝送システムであって、平衡伝送路に接続された送信機と、平衡伝送路に接続された複数の受信機と、送信機及び複数の受信機と通信を行える管理装置とを備え、管理装置は、平衡伝送路のそれぞれの導体に注入される送信機の送信出力の平衡度に関する送信平衡度情報と、複数の受信機が受信する受信信号の入力平衡度に関する受信平衡度情報とを基に、送信機が、平衡伝送路のそれぞれの導体に注入する送信出力を制御する。
この構成によれば、送信点における送信出力の平衡度を監視して得た送信平衡度情報と、複数の受信機が受信する受信信号の入力平衡度を監視して得た受信平衡度情報とを基に、送信機が平衡伝送路のそれぞれの導体に注入する送信出力を制御することによって、送信機側におけるEMC問題を考慮しつつ、複数の受信機の各々が受信する受信信号の入力平衡度を改善することが出来る。
請求項8記載の平衡伝送システムは、平衡伝送路を用いて信号の伝送を行う平衡伝送システムであって、平衡伝送路に接続された送信機と、平衡伝送路に接続された複数の受信機と、送信機及び複数の受信機と通信を行える管理装置とを備え、管理装置は、平衡伝送路のそれぞれの導体に注入される送信機の送信出力の平衡度に関する送信平衡度情報と、複数の受信機が受信する受信信号の入力平衡度に関する受信平衡度情報とを基に、複数の受信機が受信する受信信号の入力平衡度を制御する。
この構成によれば、送信点における送信出力の平衡度を監視して得た送信平衡度情報と、複数の受信機が受信する受信信号の入力平衡度を監視して得た受信平衡度情報とを基に、複数の受信機が受信する受信信号の入力平衡度を制御することによって、受信点における不平衡状態に応じ、受信点における平衡度を改善できる。
請求項9記載の平衡伝送システムは、平衡伝送路を用いて信号の伝送を行う平衡伝送システムであって、平衡伝送路に接続された送信機と、平衡伝送路に接続された複数の受信機と、送信機及び複数の受信機と通信を行える管理装置とを備え、管理装置は、平衡伝送路のそれぞれの導体に注入される送信機の送信出力の平衡度に関する送信平衡度情報と、複数の受信機が受信する受信信号の入力平衡度に関する受信平衡度情報とを基に、送信機が、平衡伝送路のそれぞれの導体に注入する送信出力と、複数の受信機が受信する受信信号の入力平衡度とを制御する。
この構成によれば、送信点における送信出力の平衡度を監視して得た送信平衡度情報と、複数の受信機が受信する受信信号の入力平衡度を監視して得た受信平衡度情報とを基に、送信機が平衡伝送路のそれぞれの導体に注入する送信出力を制御し、送信機側におけるEMC問題を考慮しつつ、複数の受信機が受信する受信信号の入力平衡度を総合的に改善できる。さらに、複数の受信機の各々における、受信平衡度情報を基に、各々の受信機が受信する受信信号の入力平衡度を制御することによって、さらにきめ細かい不平衡状態を改善することができる。
請求項13記載の平衡伝送システムは、送信機は、平衡伝送路のそれぞれの導体に注入される送信機の送信出力の平衡度を監視する、送信監視部を有する。
この構成によれば、送信機側において、送信機の送信出力の平衡度を監視することが出来る。
請求項14記載の平衡伝送システムは、送信機は、管理装置から送られる制御情報を基に、平衡伝送路のそれぞれの導体に注入する送信出力を制御する、送信制御部を有する。
この構成によれば、送信機は、送信平衡情報あるいは受信平衡情報を基に、管理装置が作成し、送信してきた制御情報にしたがって、平衡伝送路のそれぞれの導体に注入する送信出力を制御することが出来る。
請求項15記載の平衡伝送システムは、複数の受信機の各々は、複数の受信機の各々が受信する受信信号の入力平衡度を監視する、受信監視部を有する。
この構成によれば、複数の受信機の各々は、それぞれの受信信号の入力平衡度を監視することが出来るので、入力平衡度のきめ細かい制御が可能となる。
請求項16記載の平衡伝送システムは、複数の受信機の各々は、管理装置から送られる制御情報を基に、複数の受信機の各々が受信する受信信号の入力平衡度を制御する受信制御部を有する。
この構成によれば、複数の受信機の各々は、送信平衡情報あるいは受信平衡情報を基に、管理装置が作成し、送信してきた制御情報にしたがって、それぞれの受信信号の入力平衡度を制御することが出来るので、入力平衡度のきめ細かい制御が可能となる。
請求項19から21記載の平衡伝送システムは、管理装置は、送信機と複数の受信機と受信機のうちの少なくとも一つと、平衡伝送路、有線LAN、又は、無線LANを用いて通信を行なう。
この構成によれば、管理装置は、送信機及び受信機との間で、平衡度に関する情報及び平衡度を制御するための制御情報の通信を常に行うことが出来る。特に、平衡伝送路を用いて通信を行う場合には、新たな通信路の開設は必要としないので、便利である。
請求項22記載の平衡伝送システムは、管理装置は、伝送される信号に用いられる周波数帯域の少なくとも一部の帯域の送信出力を制御する。
この構成によれば、伝送される信号に用いられる帯域の中で任意の帯域に対して送信出力を制御できるので、平衡度の悪い帯域を重点的に制御するフレキシビリティの高い送信制御ができる。特に、周波数軸上で多重化されているマルチキャリアの送信信号などにおいて有効である。
請求項23記載の平衡伝送システムは、管理装置は、伝送される信号に用いられる周波数帯域を複数の分割帯域に分割する帯域分割部を備える。
この構成によれば、伝送される信号に用いられる周波数帯域を分割した分割帯域に対して送信出力を制御することができる。分割帯域毎に異なる平衡度に合わせた適切な送信出力の制御ができる。
請求項24記載の平衡伝送システムは、帯域分割部は、平衡度の変化が所定値以上の分割帯域をさらに分割帯域として分割する。
この構成によれば、平衡度の変化が非常に激しい帯域の平衡度をより細かに把握することができる。更に、細かに把握された平衡度変化に従ったより適切な送信出力の制御が実現される。
請求項25記載の平衡伝送システムは、管理装置は、帯域分割部が分割した複数の分割帯域毎に送信出力を制御する。
この構成によれば、分割帯域毎で異なる平衡度の変化に応じた送信出力の制御が可能となるので、平衡度変化の少ない分割帯域、平衡度変化の大きい分割帯域などの状況に合わせた送信出力の制御ができる。
請求項26記載の平衡伝送システムは、管理装置は、分割帯域の内、送信出力を制御する制御帯域を選択する制御帯域選択部をさらに備え、制御帯域選択部により選択された制御帯域の送信出力を制御する。
この構成によれば、分割された分割帯域の中から、平衡度劣化の激しいなどの特段の状態にある分割帯域を制御帯域として選択して送信出力を制御できる。送信出力制御の負担の軽減と、平衡度の変化に対応した送信出力の制御を適切に両立できる。
請求項27記載の平衡伝送システムは、制御帯域選択部は、分割帯域の内、平衡度の変化が所定値以上の分割帯域を制御帯域として選択する。
この構成によれば、制御を行う分割帯域を適切に選択することができ、送信出力制御の負担を軽減させた効率的な制御を行うことができる。
請求項28記載の平衡伝送システムは、制御帯域選択部は、分割帯域の内、分割帯域の有する重み付け係数に応じて制御帯域を選択する。
この構成によれば、他の電波信号などとの干渉などで経験的に平衡度の劣化する特定の帯域や、仕様に応じて特に制御が必要となる特定の帯域を、ユーザー要求と実際の平衡度劣化とを用いて選択することができる。ユーザビリティの高い制御ができる。
請求項29記載の平衡伝送システムは、送信出力の制御は、送信機により行われる。
この構成により、送信機において少なくとも一部の帯域や分割された分割帯域に対する送信出力の制御ができる。
請求項30記載の平衡伝送システムは、管理装置は、伝送される信号に用いられる周波数帯域の少なくとも一部の帯域の入力平衡度を制御する。
この構成によれば、伝送される信号に用いられる帯域の中で任意の帯域に対して入力平衡度を制御できるので、平衡度の悪い帯域を重点的に制御するフレキシビリティの高い受信制御ができる。特に、周波数軸上で多重化されているマルチキャリアの送信信号などにおいて有効である。
請求項31記載の平衡伝送システムは、管理装置は、伝送される信号に用いられる周波数帯域を複数の分割帯域に分割する帯域分割部を備える。
この構成によれば、伝送される信号に用いられる周波数帯域を分割した分割帯域に対して入力平衡度を制御することができる。分割帯域毎に異なる平衡度に合わせた適切な入力平衡度の制御ができる。
請求項32記載の平衡伝送システムは、帯域分割部は、平衡度の変化が所定値以上の分割帯域をさらに分割帯域として分割する。
この構成によれば、平衡度の変化が非常に激しい帯域の平衡度をより細かに把握することができる。更に、細かに把握された平衡度変化に従ったより適切な入力平衡度の制御が実現される。
請求項33記載の平衡伝送システムは、管理装置は、帯域分割部が分割した複数の分割帯域毎に入力平衡度を制御する。
この構成によれば、分割帯域毎で異なる平衡度の変化に応じた入力平衡度の制御が可能となるので、平衡度変化の少ない分割帯域、平衡度変化の大きい分割帯域などの状況に合わせた入力平衡度の制御ができる。
請求項34記載の平衡伝送システムは、管理装置は、分割帯域の内、入力平衡度を制御する制御帯域を選択する制御帯域選択部をさらに備え、制御帯域選択部により選択された制御帯域の入力平衡度を制御する。
この構成によれば、分割された分割帯域の中から、平衡度劣化の激しいなどの特段の状態にある分割帯域を制御帯域として選択して入力平衡度を制御できる。入力平衡度制御の負担の軽減と、平衡度の変化に対応した入力平衡度の制御を適切に両立できる。
請求項35記載の平衡伝送システムは、制御帯域選択部は、分割帯域の内、平衡度の変化が所定値以上の分割帯域を制御帯域として選択する。
この構成によれば、制御を行う分割帯域を適切に選択することができ、入力平衡度制御の負担を軽減させた効率的な制御を行うことができる。
請求項36記載の平衡伝送システムは、制御帯域選択部は、分割帯域の内、分割帯域の有する重み付け係数に応じて制御帯域を選択する。
この構成によれば、他の電波信号などとの干渉などで経験的に平衡度の劣化する特定の帯域や、仕様に応じて特に制御が必要となる特定の帯域を、ユーザー要求と実際の平衡度劣化とを用いて選択することができる。ユーザビリティの高い制御ができる。
請求項37記載の平衡伝送システムは、入力平衡度の制御は、受信機により行われる。
この構成により、受信機において少なくとも一部の帯域や分割された分割帯域に対する入力平衡度の制御ができる。
請求項38記載の送信機、又は、受信機、又は、送受信機は、請求項1から12、及び請求項22から28、及び請求項30から36のいずれか記載の平衡伝送システムが備える管理装置の機能を有する。
この構成によれば、平衡伝送システムは、管理装置が持つ機能を有する送信機、又は、管理装置が持つ機能を有する受信機のうち少なくとも一台を備えていれば良い。したがって、平衡伝送システムの構成が簡便となり、また、管理装置を別に設置する必要がないので、便利である。
本発明によれば、伝送路の不平衡によるEMC問題の影響を低減出来る平衡伝送システム及びその関連技術を提供することができる。
次に、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における平衡伝送システムの構成図である。
図1に示すように、本形態の平衡伝送システムでは、線路41と線路42からなる平衡伝送路に、一台の送信機10と複数台の受信機20a〜20nが接続されており、管理装置30は、送信側通信路51を介して送信機10と接続されている。送信機10は、送信制御部11と送信監視部12とを有しており、管理装置30は、システム管理部31とシステム制御部32とを有している。
以下の説明において、複数台の受信機20a〜20nを、総称して受信機20と呼ぶ。
以下に、本形態の平衡伝送システムの動作を説明する。
送信機10から受信機20に向かって送られる信号は、送信出力として、送信制御部11から出力され、送信監視部12を経由して線路41、線路42に注入される。通信開始直後は、線路41、線路42のそれぞれに注入される送信出力は、予め設定されている条件にしたがって決定される。例えば、送信制御部11は、通信開始直後の瞬時的な不要輻射の影響を小さくするためには、線路41と線路42とに、比較的小さな値の送信出力を出力する。
線路41と線路42に送信出力が注入された時点で、送信監視部12は、線路41と線路42における送信出力の平衡度を監視し、監視結果から送信出力の平衡度に関する送信平衡度情報を生成し、それを管理装置30に、送信側通信路51を介して送る。
管理装置30では、システム管理部31が、送信機10から送られてきた送信平衡度情報と当該平衡伝送システムに関するその他の管理情報を管理する。この管理は、当該平衡伝送システムのEMC問題を極力軽減するためのシステム管理である。システム制御部32は、システム管理部31の指示にしたがって、送信機10が送信出力の平衡度を制御するための制御情報を作成し、送信側通信路51を介して、送信機10に送る。
送信機10の送信制御部11は、管理装置30から送られてきた制御情報を基に、線路41と線路42とに注入する送信出力を制御する。
このように、本形態の平衡伝送システムは、送信点における送信出力の平衡度を監視し、その送信平衡度情報を基に、管理装置30が制御情報を作成して、その制御情報に従って、送信機が平衡伝送路のそれぞれの線路に注入する送信出力を、送信機出力点での平衡度を向上させるように、制御する。この結果、伝送路の平衡度に依存せずに送信点における送信出力の平衡を保つことができ、送信機側におけるEMC問題を低減できる。
本形態の送信側通信路51は、この平衡伝送システムが信号伝送に使用する平衡伝送路を利用しても良い。この場合は、管理装置30は、受信機20と同様に、線路41と線路42に接続される。あるいは、本形態の送信側通信路51は、この平衡伝送システムが信号伝送に使用する平衡伝送路とは別系統の有線LAN、あるいは、無線LANを利用しても良い。
本形態では、一台の送信機10と複数台の受信機20a〜20nの組合せについて説明したが、本発明は、一台の送信機10と一台の受信機との組合せについても適用できる。また、本形態では、管理装置30は、独立の装置としたが、送信機10と管理装置30とが一体となった送信機を採用しても良い。
(実施の形態2)
図2は、本発明の実施の形態2における平衡伝送システムの構成図である。
図2に示すように、本形態の平衡伝送システムは、線路41と線路42からなる平衡伝送路に、一台の送信機10と複数台の受信機20a〜20nが接続されており、管理装置30は、送信側通信路51を介して送信機10と接続され、受信側通信路52を介して各受信機20a〜20nと接続されている。送信機10は、送信監視部12を有しており、受信機20a〜20nは、受信制御部21a〜21nをそれぞれ有している。管理装置30は、システム管理部31とシステム制御部32とを有している。以下の説明において、受信制御部21a〜21nを、総称して受信制御部21と呼ぶ。
以下に、本形態の平衡伝送システムの動作を説明する。
送信機10から受信機20に向かって送られる信号は、送信出力として、送信監視部12を経由して線路41、線路42に注入される。本形態においては、送信機10は、予め設定されている条件にしたがって、線路41、線路42のそれぞれに送信出力を出力する。
線路41と線路42に送信出力が注入されると、送信監視部12は、線路41と線路42における送信出力の平衡度を監視し、監視結果から送信出力の平衡度に関する送信平衡度情報を生成し、それを管理装置30に、送信側通信路51を介して送る。
管理装置30では、システム管理部31が、送信機10から送られてきた送信平衡度情報と当該平衡伝送システムに関するその他の管理情報を管理する。この管理は、当該平衡伝送システムのEMC問題を軽減し、かつ、受信機20での入力信号の平衡度を向上させるためのシステム管理である。システム制御部32は、システム管理部31の指示にしたがって、送信機10から各受信機20a〜20nまでの伝送路の平衡度を勘案して、各受信機20a〜20nが受信信号の入力平衡度を制御するための制御情報を生成し、受信側通信路52を介して、各受信機20a〜20nに送信する。
各受信機20a〜20nでは、受信制御部21a〜21nは、管理装置30から送られてきた制御情報を基に、各受信機20a〜20nが受信する受信信号の入力平衡度が最も改善されるように、それぞれの入力平衡度を調整する。
このように、本形態の平衡伝送システムは、送信点における送信出力の平衡度を監視し、その送信平衡度情報を基に、管理装置30が制御情報を作成して、その制御情報に従って、各受信機20a〜20nが受信する受信信号の入力平衡度が最も改善されるように、それぞれの入力平衡度を調整する。この結果、送信機10と各受信機20a〜20nとを接続する伝送路の平衡度を考慮に入れたEMC対策と入力平衡度対策とが可能となる。
本形態の送信側通信路51と受信側通信路52とは、この平衡伝送システムが信号伝送に使用する平衡伝送路を利用しても良い。この場合は、管理装置30は、受信機20と同様に、線路41と線路42に接続される。あるいは、本形態の送信側通信路51と受信側通信路52とは、この平衡伝送システムが信号伝送に使用する平衡伝送路とは別系統の有線LAN、あるいは、無線LANを利用しても良い。
本形態では、一台の送信機10と複数台の受信機20a〜20nの組合せについて説明したが、本発明は、一台の送信機10と一台の受信機との組合せについても適用できる。また、本形態では、管理装置30は、独立の装置としたが、送信機10と管理装置30とが一体となった送信機、あるいは、受信機20と管理装置30とが一体となった一台の受信機を採用しても良い。
(実施の形態3)
図3は、本発明の実施の形態3における平衡伝送システムの構成図である。
図3に示すように、本形態の平衡伝送システムは、線路41と線路42からなる平衡伝送路に、一台の送信機10と複数台の受信機20a〜20nが接続されており、管理装置30は、送信側通信路51を介して送信機10と接続され、受信側通信路52を介して受信機20a〜20nのそれぞれと接続されている。送信機10は、送信制御部11を有しており、受信機20a〜20nは、受信監視部22a〜22nをそれぞれ有している。管理装置30は、システム管理部31とシステム制御部32とを有している。以下の説明において、受信監視部22a〜22nを、総称して受信監視部22と呼ぶ。
以下に、本形態の平衡伝送システムの動作を説明する。
送信機10から受信機20に向かって送られる信号は、送信出力として、送信制御部11から線路41、線路42に注入される。本形態においては、通信開始直後は、線路41、線路42のそれぞれに注入される送信出力は、予め設定されている条件にしたがって決定される。例えば、送信制御部11は、通信開始直後の瞬時的な不要輻射の影響を小さくし、かつ、各受信機20での入力平衡度が高くなるように、線路41と線路42とに、比較的小さな値の送信出力を出力する。
線路41と線路42に送信出力が注入されると、受信機20a〜20nの受信監視部22a〜22nは、それぞれの受信信号の入力平衡度を測定し、その測定結果から入力信号の入力平衡度に関する受信平衡度情報を生成し、それを管理装置30に、受信側通信路52を介して送る。
管理装置30では、システム管理部31が、各受信機20a〜20nから送られてきた受信平衡度情報と当該平衡伝送システムに関するその他の管理情報を管理する。この管理は、当該平衡伝送システムのEMC問題を軽減し、かつ、各受信機20a〜20nでの入力信号の平衡度を向上させるためのシステム管理である。システム制御部32は、システム管理部31の指示にしたがって、送信機10から各受信機20a〜20nまでの伝送路の平衡度を考慮して、送信機10が送信出力の平衡度を制御するための制御情報作成し、送信側通信路51を介して、送信機10に送る。
送信機10の送信制御部11は、管理装置30から送られてきた制御情報を基に、線路41と線路42とに注入する送信出力を制御する。
図8は、本発明の実施の形態3の簡略化した平衡伝送システムの構成図である。図8の平衡伝送システムでは、受信機20は、1台のみである。この平衡伝送システムの動作は、受信機20が一台であることを除き、上述した図3の平衡伝送システムの動作と同様であり、その説明を省略する。
このように、本形態の平衡伝送システムは、各受信機20a〜20nの受信信号の入力平衡度を監視し、その受信平衡度情報を基に、管理装置30が制御情報を作成して、その制御情報に従って、送信機が平衡伝送路のそれぞれの導体に注入する送信出力を、送信機出力点での平衡度を向上させ、かつ、受信機20の受信信号の入力平衡度が向上するように、制御する。従って、本形態によれば、送信機側におけるEMC問題を考慮して、受信機20の受信信号の平衡度を向上させることができる。
実施の形態2と同様に、本形態の送信側通信路51と受信側通信路52とは、この平衡伝送システムが信号伝送に使用する平衡伝送路を利用しても良い。この場合は、管理装置30は、受信機20と同様に、線路41と線路42に接続される。あるいは、本形態の送信側通信路51と受信側通信路52とは、この平衡伝送システムが信号伝送に使用する平衡伝送路とは別系統の有線LAN、あるいは、無線LANを利用しても良い。
本形態では、一台の送信機10と複数台の受信機20a〜20nの組合せについて、また、簡略化した形態では、一台の送信機10と一台の受信機20の組合せについて、説明した。また、本形態では、管理装置30は、独立の装置としたが、送信機10と管理装置30とが一体となった送信機、あるいは、受信機20と管理装置30とが一体となった受信機を採用しても良い。
(実施の形態4)
図4は、本発明の実施の形態4における平衡伝送システムの構成図である。
図4に示すように、本形態の平衡伝送システムは、線路41と線路42からなる平衡伝送路に、一台の送信機10と複数台の受信機20a〜20nが接続されており、管理装置30は、受信側通信路52を介して受信機20a〜20nのそれぞれと接続されている。受信機20a〜20nは、受信制御部21a〜21nと受信監視部22a〜22nとをそれぞれ有している。管理装置30は、システム管理部31とシステム制御部32とを有している。
以下に、本形態の平衡伝送システムの動作を説明する。
送信機10から受信機20に向かって送られる信号は、送信出力として、予め設定された条件で、線路41、線路42に注入される。本形態においては、線路41、線路42のそれぞれに注入される送信出力は、送信点でのEMC問題と各受信機20での受信信号の受信平衡度とを考慮して、一定の値に設定されている。
線路41と線路42に送信出力が注入されると、受信機20a〜20nの受信監視部22a〜22nは、それぞれの受信信号の入力平衡度を測定し、その測定結果からそれぞれの入力信号の入力平衡度に関する受信平衡度情報を生成し、それを管理装置30に、受信側通信路52を介して送る。
管理装置30では、システム管理部31が、各受信機20a〜20nから送られてきた受信平衡度情報と当該平衡伝送システムに関するその他の管理情報を管理する。この管理は、当該平衡伝送システムのEMC問題を軽減し、かつ、受信機20での入力信号の平衡度を向上させるためのシステム管理である。システム制御部32は、システム管理部31の指示にしたがって、送信機10から各受信機20a〜20nまでの伝送路の平衡度を考慮して、各受信機20a〜20nが受信信号の入力平衡度を制御するための制御情報を生成し、受信側通信路52を介して、各受信機20a〜20nに送信する。
各受信機20a〜20nでは、受信制御部21a〜21nは、管理装置30から送られてきた制御情報を基に、各受信機20a〜20nが受信する受信信号の入力平衡度が最も改善されるように、それぞれの入力平衡度を調整する。
図9は、本発明の実施の形態4の簡略化した平衡伝送システムの構成図である。図9の平衡伝送システムでは、受信機20は、1台のみである。この平衡伝送システムの動作は、受信機20が一台であることを除き、上述した図4の平衡伝送システムの動作と同様であり、その説明を省略する。
このように、本形態の平衡伝送システムは、各受信機20の受信信号の入力平衡度を監視し、その受信平衡度情報を基に、管理装置30が制御情報を作成して、その制御情報に従って、各受信機20が受信する受信信号の入力平衡度が最も改善されるように、それぞれの入力平衡度を調整する。この結果、送信機10と各受信機20a〜20nとを接続する伝送路の平衡度を考慮に入れたEMC対策と入力平衡度対策とが可能となる。
本形態の受信側通信路52は、この平衡伝送システムが信号伝送に使用する平衡伝送路を利用しても良い。この場合は、管理装置30は、受信機20と同様に、線路41と線路42に接続される。あるいは、本形態の受信側通信路52は、この平衡伝送システムが信号伝送に使用する平衡伝送路とは別系統の有線LAN、あるいは、無線LANを利用しても良い。
本形態では、管理装置30は、独立の装置としたが、受信機20と管理装置30とが一体となった受信機を採用しても良い。
(実施の形態5)
図5は、本発明の実施の形態5における平衡伝送システムの構成図である。
図5に示すように、本形態の平衡伝送システムは、線路41と線路42からなる平衡伝送路に、一台の送信機10と複数台の受信機20a〜20nが接続されており、管理装置30は、送信側通信路51を介して送信機10と接続され、受信側通信路52を介して各受信機20a〜20nと接続されている。送信機10は、送信制御部11と送信監視部12とを有しており、受信機20a〜20nは、受信監視部22a〜22nをそれぞれ有している。管理装置30は、システム管理部31とシステム制御部32とを有している。
以下に、本形態の平衡伝送システムの動作を説明する。
送信機10から受信機20に向かって送られる信号は、送信出力として、送信制御部11から出力され、送信監視部12を経由して線路41、線路42に注入される。本形態においては、通信開始直後は、線路41、線路42のそれぞれに注入される送信出力は、予め設定されている条件にしたがって決定される。例えば、送信制御部11は、通信開始直後の瞬時的な不要輻射の影響を小さくするためには、線路41と線路42とに、比較的小さな値の送信出力を出力する。
線路41と線路42に送信出力が注入された時点で、送信監視部12は、線路41と線路42における送信出力の平衡度を監視し、監視結果から送信出力の平衡度に関する送信平衡度情報を生成し、それを管理装置30に、送信側通信路51を介して送る。
同時に、各受信機20a〜20nの受信監視部22a〜22nは、それぞれの受信信号の入力平衡度を測定し、その測定結果からそれぞれの入力信号の入力平衡度に関する受信平衡度情報を生成し、それを管理装置30に、受信側通信路52を介して送る。
管理装置30では、システム管理部31が、送信機10から送られてきた送信平衡度情報と、各受信機22a〜22nから送られてきた受信平衡度情報と、当該平衡伝送システムに関するその他の管理情報を管理する。この管理は、当該平衡伝送システムのEMC問題を軽減し、かつ、各受信機22a〜22nでの入力信号の平衡度を向上させるためのシステム管理である。
システム制御部32は、システム管理部31の指示にしたがって、EMC問題に対する当該平衡伝送システム全体として最適な送信出力を得るための送信機10に対する制御情報を生成し、送信側通信路51を介して送信機10に送信する。
送信機10の送信制御部11は、管理装置30から送られてきた送信機10に対する制御情報を基に、線路41と線路42とに注入する送信出力を制御する。
このように、本形態の平衡伝送システムは、送信点における送信出力の平衡度を監視し、それを基に生成された送信平衡度情報と、受信機20における受信信号の入力平衡度とを監視し、それを基に生成された受信平衡度情報とを用いて、管理装置30が、送信機10に対する制御情報を作成する。送信機10は、送信機10に対する制御情報に従って、線路41と線路42とに注入する送信出力を制御する。この結果、送信機10と各受信機20a〜21nとを接続する伝送路の平衡度を考慮に入れた高精度のEMC対策と入力平衡度対策とが可能となる。
本形態の送信側通信路51と受信側通信路52とは、この平衡伝送システムが信号伝送に使用する平衡伝送路を利用しても良い。この場合は、管理装置30は、受信機20と同様に、線路41と線路42に接続される。あるいは、本形態の送信側通信路51と受信側通信路52とは、この平衡伝送システムが信号伝送に使用する平衡伝送路とは別系統の有線LAN、あるいは、無線LANを利用しても良い。
本形態では、一台の送信機10と複数台の受信機20a〜20nの組合せについて説明したが、本発明は、一台の送信機10と一台の受信機との組合せについても適用できる。また、本形態では、管理装置30は、独立の装置としたが、送信機10と管理装置30とが一体となった送信機、あるいは、受信機20と管理装置30とが一体となった受信機を採用しても良い。
(実施の形態6)
図6は、本発明の実施の形態6における平衡伝送システムの構成図である。
図6に示すように、本形態の平衡伝送システムは、線路41と線路42からなる平衡伝送路に、一台の送信機10と複数台の受信機20a〜20nが接続されており、管理装置30は、送信側通信路51を介して送信機10と接続され、受信側通信路52を介して受信機20のそれぞれと接続されている。送信機10は、送信監視部12を有しており、受信機20a〜20nは、受信制御部21a〜21nと受信監視部22a〜22nとをそれぞれ有している。管理装置30は、システム管理部31とシステム制御部32とを有している。
以下に、本形態の平衡伝送システムの動作を説明する。
送信機10から受信機20に向かって送られる信号は、送信出力として、送信監視部12を経由して線路41、線路42に注入される。本形態においては、送信機10は、予め設定されている条件にしたがって、線路41、線路42のそれぞれに送信出力を出力する。
線路41と線路42に送信出力が注入されると、送信監視部12は、線路41と線路42における送信出力の平衡度を監視し、監視結果から送信出力の平衡度に関する送信平衡度情報を生成し、それを管理装置30に、送信側通信路51を介して送る。
同時に、受信機20a〜20nの受信監視部22a〜22nは、それぞれの受信信号の入力平衡度を測定し、その測定結果からそれぞれの入力信号の入力平衡度に関する受信平衡度情報を生成し、それを管理装置30に、受信側通信路52を介して送る。
管理装置30では、システム管理部31が、送信機10から送られてきた送信平衡度情報と、各受信機22a〜22nから送られてきた受信平衡度情報と、当該平衡伝送システムに関するその他の管理情報を管理する。この管理は、当該平衡伝送システムのEMC問題を軽減し、かつ、各受信機22a〜22nでの入力信号の平衡度を向上させるためのシステム管理である。
システム制御部32は、システム管理部31の指示にしたがって、送信機10から各受信機20a〜20nまでの伝送路の平衡度を勘案して、各受信機20a〜20nが受信信号の入力平衡度を制御するための制御情報を生成し、受信側通信路52を介して、各受信機20a〜20nに送信する。
各受信機20a〜20nでは、受信制御部21a〜21nは、管理装置30から送られてきた制御情報を基に、各受信機20a〜20nが受信する受信信号の入力平衡度が最も改善されるように、それぞれの入力平衡度を調整する。
このように、本形態の平衡伝送システムは、送信点における送信出力の平衡度を監視し、それを基に生成された送信平衡度情報と、各受信機22a〜22nにおける受信信号の入力平衡度を監視し、それを基に生成された受信平衡度情報とを用いて、管理装置30が、に対する制御情報を作成する。各受信機20a〜21nは、管理装置30が作成した制御情報に従って、受信信号の入力平衡度が最も改善するように、それぞれの入力平衡度を調整する。この結果、送信機10と各受信機20a〜21nとを接続する伝送路の平衡度を考慮に入れた高精度のEMC対策と入力平衡度対策とが可能となる。
本形態の送信側通信路51と受信側通信路52とは、この平衡伝送システムが信号伝送に使用する平衡伝送路を利用しても良い。この場合は、管理装置30は、受信機20と同様に、線路41と線路42に接続される。あるいは、本形態の送信側通信路51と受信側通信路52とは、この平衡伝送システムが信号伝送に使用する平衡伝送路とは別系統の有線LAN、あるいは、無線LANを利用しても良い。
本形態では、一台の送信機10と複数台の受信機20a〜20nの組合せについて説明したが、本発明は、一台の送信機10と一台の受信機との組合せについても適用できる。また、本形態では、管理装置30は、独立の装置としたが、送信機10と管理装置30とが一体となった送信機、あるいは、受信機20と管理装置30とが一体となった一台の受信機を採用しても良い。
(実施の形態7)
図7は、本発明の実施の形態7における平衡伝送システムの構成図である。
図7に示すように、本形態の平衡伝送システムは、線路41と線路42からなる平衡伝送路に、一台の送信機10と複数台の受信機20a〜20nが接続されており、管理装置30は、送信側通信路51を介して送信機10と接続され、受信側通信路52を介して複数台の受信機20a〜20nのそれぞれと接続されている。送信機10は、送信制御部11と送信監視部12とを有しており、各受信機20a〜20nは、受信制御部21a〜21nと受信監視部22a〜22nとをそれぞれ有している。管理装置30は、システム管理部31とシステム制御部32とを有している。
以下に、本形態の平衡伝送システムの動作を説明する。
送信機10から受信機20に向かって送られる信号は、送信出力として、送信制御部11から出力され、送信監視部12を経由して線路41、線路42に注入される。本形態においては、送信機10は、予め設定されている条件にしたがって、線路41、線路42のそれぞれに送信出力を出力する。例えば、送信制御部11は、通信開始直後の瞬時的な不要輻射の影響を小さくするためには、線路41と線路42とに、比較的小さな値の送信出力を出力する。
線路41と線路42に送信出力が注入されると、送信監視部12は、線路41と線路42における送信出力の平衡度を監視し、監視結果から送信出力の平衡度に関する送信平衡度情報を生成し、それを管理装置30に、送信側通信路51を介して送る。
同時に、受信機20a〜20nの受信監視部22a〜22nは、それぞれの受信信号の入力平衡度を測定し、その測定結果からそれぞれの入力信号の入力平衡度に関する受信平衡度情報を生成し、それを管理装置30に、受信側通信路52を介して送る。
管理装置30では、システム管理部31が、送信機10から送られてきた送信平衡度情報と、各受信機20a〜20nから送られてきた受信平衡度情報と、当該平衡伝送システムに関するその他の管理情報を管理する。この管理は、当該平衡伝送システムのEMC問題を軽減し、かつ、各受信機20a〜20nでの入力信号の平衡度を向上させるためのシステム管理である。
システム制御部32は、システム管理部31の指示にしたがって、EMC問題に対する当該平衡伝送システム全体として最適な送信出力を得るための送信機10に対する制御情報を生成し、送信側通信路51を介して送信機10に送信する。同時に、システム制御部32は、各受信機20a〜20nが受信信号の入力平衡度を制御するための制御情報を生成し、受信側通信路52を介して、各受信機20a〜20nに送信する。
送信機10の送信制御部11は、管理装置30から送られてきた送信機10に対する制御情報を基に、線路41と線路42とに注入する送信出力を制御する。
同時に、各受信機20では、受信制御部21a〜21nは、管理装置30から送られてきた入力平衡度を制御するための制御情報を基に、各受信機20a〜20nが受信する受信信号の入力平衡度が最も改善されるように、それぞれの入力平衡度を調整する。
このように、本形態の平衡伝送システムは、送信点における送信出力の平衡度を監視し、それを基に生成された送信平衡度情報と、受信機20における受信信号の入力平衡度を監視し、それを基に生成されたと受信平衡度情報とを用いて、管理装置30が、送信機10に対する制御情報と受信機20に対する制御情報とを作成する。送信機10は、送信機10に対する制御情報に従って、線路41と線路42とに注入する送信出力を制御する。各受信機20a〜21nは、各受信機20a〜21nに対する制御情報に従って、受信信号の入力平衡度が最も改善するように、それぞれの入力平衡度を調整する。
この結果、送信機10と各受信機20a〜21nとを接続する伝送路の平衡度を考慮に入れた高精度のEMC対策と入力平衡度対策とが同時に可能となる。
本形態の送信側通信路51と受信側通信路52とは、この平衡伝送システムが信号伝送に使用する平衡伝送路を利用しても良い。この場合は、管理装置30は、受信機20と同様に、線路41と線路42に接続される。あるいは、本形態の送信側通信路51と受信側通信路52とは、この平衡伝送システムが信号伝送に使用する平衡伝送路とは別系統の有線LAN、あるいは、無線LANを利用しても良い。
本形態では、一台の送信機10と複数台の受信機20a〜20nの組合せについて説明したが、本発明は、一台の送信機10と一台の受信機との組合せについても適用できる。また、本形態では、管理装置30は、独立の装置としたが、送信機10と管理装置30とが一体となった送信機、あるいは、受信機20と管理装置30とが一体となった一台の受信機を採用しても良い。
以上説明したように、本発明の平衡伝送システムは、送信端における注入送信出力の平衡度と、受信端における受信信号の入力平衡度とを監視し、それらの情報を基に、管理装置が、EMC問題と、受信信号の入力平衡度とが改善されるように、当該平衡伝送システム全体を、管理するものである。
本発明の実施の形態では、一対の線路からなる平衡伝送路について述べたが、本発明は、多対の線路からなる平衡伝送路に対しても適用できる。
要するに、本発明の趣旨は、送信端における注入送信出力の平衡度と、受信端における受信信号の入力平衡度に関する情報を基に、平衡伝送路のEMC問題の軽減と、信号伝送の高品質化を実現することにあるのであって、本発明の趣旨を逸脱しない限り、種々の適用が可能である。
(実施の形態8)
次に、図11から図23を用いて、本発明の実施の形態8における平衡伝送システムについて説明する。実施の形態8における平衡伝送システムは、伝送される信号に用いられる周波数帯域の一部の帯域に対して、もしくはこの周波数帯域が分割された複数の分割帯域毎に送信出力の制御や入力平衡度の制御がなされる構成を有している。
図11は本発明の実施の形態8における平衡伝送システムの構成図であり、図12、図13は、本発明の実施の形態8における平衡伝送システムが処理する信号の周波数特性図である。図12は、伝送される信号61が用いる周波数帯域の一部の帯域62の送信出力が制御されることを表しており、図13は、伝送される信号61が用いる周波数帯域が分割されて、複数の分割帯域63〜68毎に送信出力が制御されることが表されている。
実施の形態8では、送信平衡度情報、及び受信平衡度情報を基に、伝送される信号が用いる周波数帯域の一部、あるいは周波数帯域を分割して得られる複数の分割帯域に対して送信出力を制御する平衡伝送システムについて説明する。
まず、システム管理部31は、線路41と線路42における送信出力の平衡度に関する送信平衡度情報を管理する。システム管理部31は送信平衡度情報以外の管理情報も含めて管理する。ここで、システム管理部31が管理する送信平衡度情報は、伝送される信号に用いられる周波数帯域の一部の帯域の平衡度情報、あるいは分割された複数の分割帯域毎の平衡度情報が管理される。
次に、システム制御部32は、システム管理部31に管理されている一部の帯域、もしくは分割帯域毎の平衡度情報に基づいて制御情報を作成する。システム制御部32は、作成した制御情報を、送信側通信路51を介して送信機10に送る。
次いで、送信機10は一部の帯域、もしくは分割帯域毎の制御情報に基づいて、一部の帯域、もしくは分割帯域毎の制御情報に基づいて線路41と線路42に注入する送信信号の出力を制御する。例えば、平衡度が非常に悪い場合は、線路41と線路42の出力電力に不均衡がある状態であるから、出力電力が高いほうに合わせる、もしくは出力電力が低いほうに合わせるように線路41と線路42の出力電力の均衡を合わせる。出力電力の低いほうに合わせるか、高いほうに合わせるかは、平衡伝送システム全体の受信状態や不要輻射状態を考慮して決められればよい。
また、出力制御は、出力電力の制御のみでなく、出力電流、出力電圧の制御、あるいは、出力インピーダンスの制御などでもよい。
次に、一部の帯域、もしくは分割された複数の分割帯域毎に制御することについての詳細を説明する。
図12に表されるように伝送される信号61が用いる周波数帯域の一部の帯域62の送信出力が制御される。例えば、伝送路の特徴やシステムの設置環境などから経験的に平衡度の悪くなる帯域が選択されて、選択された一部の帯域62の送信出力が制御される。伝送される信号61は、一定の周波数帯域を有しており、伝送路の状態や設置環境によって用いられる周波数帯域の一部の帯域が特に平衡度が悪くなることが生じる。特に、複数のキャリア信号が周波数軸上で多重化されている周波数多重信号(以下、「FDM」という)や、直交周波数分割多重信号(以下、「OFDM」という)などの信号では、キャリア毎の出力レベルの違いや変調方式の違いで、用いられる周波数帯域全体で一様な平衡度の変化を生じず、帯域ごとで平衡度の変化が異なることも多い。あるいは周波数拡散信号なども同様である。
このような信号が用いられる場合には、用いられる周波数帯域全体で一様な出力制御を行うよりも、ある帯域での平衡度に応じた出力制御をきめ細かく行うことが好ましい。
あるいは図13に示されるように、伝送される信号に用いられる周波数帯域を複数の分割帯域63〜68に分割し、分割帯域毎に出力制御が行われることも好適である。帯域毎に平衡度が異なる場合には、平衡度情報に基づいて行われる出力制御が帯域毎で適切に行われることで、より状態に対応した制御が行われるからである。
次に、図14、図15、図16は、本発明の実施の形態8における平衡伝送システムの構成図である。
図11では、管理装置30が送信機10より平衡度に関する情報を得る構成が表されているが、図14のように、送信機10に含まれる送信監視部12から平衡度に関する情報を得る構成でもよい。このとき、システム管理部31が送信監視部12に分割帯域の情報を送り、送信監視部12は監視の必要な帯域について平衡度を監視して管理装置30に平衡度情報を出力する。システム制御部32は、送信監視部12から送られた制御の必要な帯域の平衡度情報を基に、送信出力の制御情報を作成して、送信機10に出力する。送信機10は、この制御情報を基に送信信号の出力を制御する。
次に、図15に表されるように、伝送される信号に用いられる周波数帯域を複数に分割する帯域分割部70を有する平衡伝送システムについて説明する。
帯域分割部70は、伝送される信号に用いられる周波数帯域を複数の分割帯域に分割する。なお、図15では、帯域分割部は管理装置30内部に含まれているが、管理装置30の外部であっても、送信機10内部に含まれる構成であってもよい。
帯域分割部70は、図13に表されるように伝送される信号に用いられる周波数帯域61を分割帯域63〜68に分割する。帯域分割部70は、分割帯域に関する情報をシステム管理部31に出力し、システム管理部31は、送信監視部12に分割帯域情報を転送する。送信監視部12は、分割された分割帯域毎に平衡度を監視して、監視結果をシステム管理部31に出力する。システム管理部31は、システム制御部32に平衡度に関する情報を出力する。システム制御部32は送られた平衡度に関する情報を基に、分割された分割帯域毎に用いられる制御情報を作成し、送信機10に出力する。送信機10は、制御情報を基に分割帯域毎に応じた出力制御を行う。以上の処理により、帯域毎の平衡度に応じたきめ細かな送信出力制御を実行することができる。
なお、帯域分割部70による帯域分割は、用いられる周波数帯域を均等分割でもよく、非均等な分割でもよい。あるいは、経験的に平衡度の変動が激しい帯域ではより細かく帯域を分割することでもよい。例えば、妨害の入りやすい周波数帯では、平衡度の変動が激しいのでこの周波数帯の分割は他の周波数帯の分割よりも細分化することが好ましい。あるいは、分割されたある分割帯域の平衡度の変動が所定値以上であれば、さらに細分化した分割を再実行してもよい。
また、周波数上で複数のキャリアが多重化されている信号では、分割帯域はキャリア毎に行われてもよい。キャリア毎の状態や特長により異なる平衡度を有するので、多重キャリア信号は、キャリア毎に細密に平衡度情報に基づいた出力制御を行うことが好ましいからである。
なお、分割された分割帯域の全てに対して出力制御を行わず、平衡度が所定値以上の分割帯域のみに対して出力制御を行ってもよい。出力制御を行う分割帯域数の減少により、制御処理が減少するからである。例えば、分割帯域63、64の平衡度が所定値(経験的に出力制御を行う必要のない値)未満であり、残りの分割帯域65〜68の平衡度が所定値以上である場合は、分割帯域65〜68に対応する送信信号のみが出力制御される。あるいは制御負担とのバランスから、あらかじめ平衡度の悪化が少ないと経験的に分かっている分割帯域を除いた他の分割帯域を制御することでもよい。また、多重キャリアの信号であって、他の通信電波との相互影響を避けるために出力電力があらかじめ低減されている帯域が制御帯域から除外されてもよい。
なお、図11、図14、図15では、送信機10が、送られた制御情報を用いて送信出力の制御を行う構成を有しているが、図16に表されるように送信制御部11が送信出力を制御する構成でもよい。
次に、複数の分割帯域の内、特定の分割帯域を制御帯域として選択する制御帯域選択部71を有する平衡伝送システムについて説明する。
図17は、本発明の実施の形態8における平衡伝送システムの構成図、図18は、本発明の実施の形態8における制御帯域選択部の内部構成図であり、図19は、本発明の実施の形態8における制御帯域の選択を表す信号周波数特性図である。
帯域分割部70で分割された複数の分割帯域には、送信出力の制御が必要な帯域と不要な帯域とが混在していることがある。例えば、平衡度の劣化が所定値以上である帯域と所定値未満である帯域との違いがある。あるいは、多重キャリアにおいて、他のシステムで用いられる周波数帯と重複しているために、あらかじめ送信出力が低く抑えられている帯域が存在することがある。このような場合には、全ての分割帯域に対して送信出力の制御を行うのではなく、任意の分割帯域に対して送信出力の制御を行うことが好適である。
制御帯域選択部71は、帯域分割部70が分割した複数の分割帯域の中から、送信出力の制御を行う制御帯域を選択する。帯域分割部70は、伝送される信号に用いられる周波数帯域を複数の分割帯域に分割する。帯域分割部70は、分割される分割帯域の情報をシステム管理部31に出力し、システム管理部31は、分割帯域の情報を送信監視部12に出力する。送信監視部12は、分割帯域情報に基づき分割帯域毎の平衡度を監視して、平衡度情報をシステム管理部31に出力する。システム管理部31は、受け取った分割帯域毎の平衡度情報を制御帯域選択部71に出力する。制御帯域選択部71は、所定の仕様に従い、複数の分割帯域から送信出力を制御する分割帯域を選択する。制御帯域選択部71は選択した分割帯域の情報をシステム制御部32に出力し、システム制御部32は選択された分割帯域についての送信出力の制御情報を作成して、送信機10に出力する。送信機10は、受け取った制御情報を元に送信出力を制御する。制御は送信信号の出力電力、出力電圧、もしくは出力電流などを変化させることで行われる。なお、送信機10での送信出力制御は、送信制御部11で行われてもよい。
制御帯域選択部71は、分割帯域毎の平衡度情報を、任意に定められる所定値との比較により制御を行う帯域を選択する。図18には、所定値と比較して制御帯域80を選択する制御帯域選択部71の内部構成が表されている。平衡度情報73〜77は、分割されたそれぞれの分割帯域の平衡度情報である。これらの分割帯域毎の平衡度情報は、比較部78において、所定値79と比較される。所定値79は任意に定められればよく、可変であってもよい。
比較部78での比較の結果、平衡度が所定値79以上の分割帯域が、送信出力を制御する制御を行う制御帯域80として選択される。システム制御部32は送信出力の制御情報を作成して、送信機10に出力し、送信機10が選択された制御帯域80の送信出力を制御する。
また、図19に表されるように、重み付け係数に応じて、制御を行う制御帯域を選択することもよい。
制御帯域選択部71は、分割帯域毎に重み付け係数αが付与する。重み付け係数αは、例えば平衡伝送システムの設置環境などから経験的に分かっている平衡度の変動の度合いに応じて付与される。図19では、分割帯域63は重み付け係数αが値「1」であり、同様に分割帯域64は重み付け係数αが値「3」であり、以下、値「2」、値「2」、値「3」、値「1」である。重み付け係数αの値は、平衡度の劣化や変動の大きさに比例して大きくなるものとして表されている。重み付け係数αは、経験的な視点からあらかじめ付与されてもよく、分割帯域毎の平衡度の度合いに対応した値が付与されてもよい。
制御帯域選択部71は、付与した重み付け係数αに従って、制御を行う制御帯域を選択する。例えば、図19においては重み付け係数αが値「3」以上の分割帯域が制御帯域として選択される。もしくは重み付け係数αが値「2」以上の分割帯域が制御帯域として選択される。重み付け係数の値は、例えば送信出力を制御する処理負荷を考慮して決められればよい。
また、重み付け係数αの値による制御帯域を選択のみでなく、図18に表される平衡度に重み付け係数αを乗じた結果による選択でもよい。この選択により、平衡度情報に経験的な傾向を加えた上での制御帯域の選択ができる。
なお、以上の処理は、送信平衡度情報のみでなく、受信機20で検出される受信平衡度情報を別途、あるいは併せて用いてもよい。受信平衡度情報を併せて用いることで、より詳細な平衡度情報に基づいた送信出力の制御ができるからである。
次に、伝送される信号に用いられる周波数帯域の一部、もしくは分割された分割帯域毎に得られた平衡度情報に基づいて、受信機20の入力平衡度を制御することについて図20から図23を用いて説明する。なお、信号の周波数特性図などは送信出力の制御と同様であるので、同じ図面を用いて説明する。
図20は、本発明の実施の形態8における平衡伝送システムの構成図である。図20に表される平衡伝送システムは、管理装置30が受信機20からの受信平衡度情報を基に制御情報を作成して、この制御情報を基に受信機20の入力平衡度を制御する。入力平衡度の制御は、入力インピーダンスの調整により実現される。例えば、受信機20に可変抵抗や可変容量が設けられ、制御情報に従った可変抵抗や可変容量の調整により入力インピーダンスが制御される。また、受信機20が監視する受信平衡度情報のみでなく、送信機10が監視する送信平衡度情報も併せて用いられることも好適である。より詳細な制御が可能となるからである。また、受信平衡度情報は、受信監視部22により監視されて管理装置30に出力され、入力平衡度の制御は受信制御部21により行われる。
図20に表されている平衡伝送システムでは、伝送される信号に用いられる周波数帯域の一部、もしくは分割された複数の分割帯域毎に入力平衡度が制御される。周波数帯域の一部が制御される場合は、設置環境などから特に平衡度の悪い帯域の入力平衡度が制御される。伝送路の状態によっては、伝送される信号に用いられる周波数帯域全体が一様に制御されるよりも、平衡度の悪い帯域のみが制御されるのが好ましい場合もあるからである。また、複数の分割帯域毎の平衡度に合わせて入力平衡度を調整することも、より精細な制御の点で好ましい。複数の分割帯域への分割は、図21に表される帯域分割部70が用いられる。
図21から図23を用いて、複数の分割帯域に分割して入力平衡度を制御する構成について説明する。
図21、図22は、本発明の実施の形態8における平衡伝送システムの構成図である。
帯域分割部70は、伝送される信号に用いられる周波数帯域を複数の分割帯域に分割し、分割情報をシステム管理部31に出力する。システム管理部31は分割情報を、受信機20に出力して、受信機20は分割帯域毎に受信平衡度を監視する。受信機20は分割帯域毎の受信平衡度情報をシステム管理部31に出力して、システム管理部31はシステム制御部32に分割帯域毎の受信平衡度情報を出力する。システム制御部32は、受信平衡度情報を基に、分割帯域毎の制御情報を作成し受信機20に出力する。受信機20は受け取った制御情報を基に、分割帯域毎の入力平衡度を制御する。なお、受信監視部22が受信平衡度の監視を行い、受信制御部21が入力平衡度を制御すればよい。
なお、帯域分割部70は周波数帯域を均等に分割してもよく、非均等に分割してもよく、平衡度の変動などの度合いに応じて分割を実行すればよい。また、送信出力の制御での帯域分割部と同じく、平衡度の特に悪い帯域は更なる再分割を行うことも好適である。
次に、図22には、複数の分割帯域から実際に制御する帯域を選択する制御帯域選択部71が設けられた構成が表されている。実施の形態8での送信出力制御において説明したのと同様に、分割された複数の分割帯域毎の平衡度は様々であるので、全ての分割帯域の入力平衡度を制御する必要がない場合もある。このため、複数の分割帯域から制御帯域を選択することは効率的な制御の観点から好ましい。
制御帯域選択部71は、システム管理部31から受信平衡度に関する情報を受け、分割帯域毎の平衡度情報から制御帯域を選択する。送信出力の制御と同様に、平衡度が所定値以上の分割帯域が制御帯域として選択される、あるいはあらかじめ設けられた重み係数に従って選択されればよい。また、重み付け係数の乗じられた平衡度と所定値と比較により、制御帯域が選択されてもよい。このように、制御帯域選択部71により実際の制御される制御帯域が選択されることで、効率的な制御が実現される。
次いで、送信出力の制御と、入力平衡度の制御の両方が行われる平衡伝送システムの構成について説明する。
図23は本発明の実施の形態8における平衡伝送システムの構成図である。
図23には、帯域分割部70と制御帯域選択部71が設けられた管理装置30により、送信機10の送信出力と、受信機20の入力平衡度のそれぞれが制御される構成が表されている。帯域分割部70で分割された複数の分割帯域の中から、制御帯域が制御帯域選択部71で選択され、選択された制御帯域の制御情報に従って、送信機10では送信出力が、受信機20では入力平衡度がそれぞれ制御される。なお、制御帯域は、送信側と受信側で別個とされてもよい。また、システム制御部32が作成する制御情報は、送信機10で用いられるものと受信機20で用いられるものとで個別に作成されてもよい。また、送信出力の制御は送信制御部11により行われ、入力平衡度の制御は受信制御部21で行われればよい。
なお、帯域分割部70と制御帯域選択部71は送信機10の送信出力制御と、受信機20の入力平衡度制御の両方に共通して用いられてもよく、個別に用いられてもよい。また、帯域分割部70と制御帯域選択部71は管理装置30に備えられてもよく、独立して設けられてもよく、送信機10と受信機20のそれぞれに個別に設けられてもよい。
このように、実施の形態8における平衡伝送システムは、送信機10の送信平衡度情報と受信機20の入力平衡度情報の少なくとも一つを基に、管理装置30が制御情報を作成して、この制御情報に従って、送信機10の送信出力、及び受信機20の入力平衡度の少なくとも一方が適切に制御される。さらに、伝送される信号に用いられる周波数帯域の一部、あるいは分割された複数の分割帯域毎の平衡度情報に応じた精細な制御が行われる。この結果、帯域によって異なる平衡度に応じた、より精細なEMC対策と入力平衡度対策とが実現される。
なお、実施の形態1から実施の形態8までにおいて、送信平衡度情報は送信機10、及び送信監視部12、及び管理装置30の少なくとも一つが検出すればよく、受信平衡度情報は、受信機20、及び受信監視部22、及び管理装置30の少なくとも一つが検出すればよい。また、送信出力の制御は、送信機10、及び送信制御部11、及び管理装置30の少なくとも一つが行えばよく、入力平衡度の制御は、受信機20、及び受信制御部21、及び管理装置30の少なくとも一つが行えばよい。
本発明に係わる平衡伝送システムは、例えば、電力線平衡伝送路を用いた電力線通信等、平衡伝送通信とその応用分野において利用できる。
本発明の実施の形態1における平衡伝送システムの構成図 本発明の実施の形態2における平衡伝送システムの構成図 本発明の実施の形態3における平衡伝送システムの構成図 本発明の実施の形態4における平衡伝送システムの構成図 本発明の実施の形態5における平衡伝送システムの構成図 本発明の実施の形態6における平衡伝送システムの構成図 本発明の実施の形態7における平衡伝送システムの構成図 本発明の実施の形態2の簡略化した平衡伝送システムの構成図 本発明の実施の形態4の簡略化した平衡伝送システムの構成図 従来技術による平衡伝送システムの概略図 本発明の実施の形態8における平衡伝送システムの構成図 本発明の実施の形態8における平衡伝送システムが処理する信号の周波数特性図 本発明の実施の形態8における平衡伝送システムが処理する信号の周波数特性図 本発明の実施の形態8における平衡伝送システムの構成図 本発明の実施の形態8における平衡伝送システムの構成図 本発明の実施の形態8における平衡伝送システムの構成図 本発明の実施の形態8における平衡伝送システムの構成図 本発明の実施の形態8における制御帯域選択部の内部構成図 本発明の実施の形態8における制御帯域の選択を表す信号周波数特性図 本発明の実施の形態8における平衡伝送システムの構成図 本発明の実施の形態8における平衡伝送システムの構成図 本発明の実施の形態8における平衡伝送システムの構成図 本発明の実施の形態8における平衡伝送システムの構成図
符号の説明
1、10 送信機
2、20a、20n 受信機
3、4、41、42 線路
11 送信制御部
12 送信監視部
21a、21n 受信制御部
22a、22n 受信監視部
30 管理装置
31 システム管理部
32 システム制御部
51 送信側通信路
52 受信側通信路
70 帯域分割部
71 制御帯域選択部

Claims (38)

  1. 平衡伝送路を用いて信号の伝送を行う平衡伝送システムであって、
    前記平衡伝送路に接続された送信機と、
    前記平衡伝送路に接続された複数の受信機と、
    前記送信機と通信を行える管理装置とを備え、
    前記管理装置は、前記平衡伝送路のそれぞれの導体に注入される前記送信機の送信出力の平衡度に関する送信平衡度情報を基に、前記送信機が、前記平衡伝送路のそれぞれの導体に注入する送信出力を制御する平衡伝送システム。
  2. 平衡伝送路を用いて信号の伝送を行う平衡伝送システムであって、
    前記平衡伝送路に接続された送信機と、
    前記平衡伝送路に接続された複数の受信機と、
    前記送信機及び前記複数の受信機と通信を行える管理装置とを備え、
    前記管理装置は、前記平衡伝送路のそれぞれの導体に注入される前記送信機の送信出力の平衡度に関する送信平衡度情報を基に、前記複数の受信機が受信する受信信号の入力平衡度を制御する平衡伝送システム。
  3. 平衡伝送路を用いて信号の伝送を行う平衡伝送システムであって、
    前記平衡伝送路に接続された送信機と、
    前記平衡伝送路に接続された複数の受信機と、
    前記送信機及び前記複数の受信機と通信を行える管理装置とを備え、
    前記管理装置は、前記平衡伝送路のそれぞれの導体に注入される前記送信機の送信出力の平衡度に関する送信平衡度情報を基に、前記送信機が、前記平衡伝送路のそれぞれの導体に注入する送信出力と、前記複数の受信機が受信する受信信号の入力平衡度とを制御する平衡伝送システム。
  4. 平衡伝送路を用いて信号の伝送を行う平衡伝送システムであって、
    前記平衡伝送路に接続された送信機と、
    前記平衡伝送路に接続された複数の受信機と、
    前記送信機及び前記複数の受信機と通信を行える管理装置とを備え、
    前記管理装置は、前記複数の受信機が受信する受信信号の入力平衡度に関する受信平衡度情報を基に、前記送信機が、前記平衡伝送路のそれぞれの導体に注入する送信出力を制御する平衡伝送システム。
  5. 平衡伝送路を用いて信号の伝送を行う平衡伝送システムであって、
    前記平衡伝送路に接続された送信機と、
    前記平衡伝送路に接続された複数の受信機と、
    前記複数の受信機と通信を行える管理装置とを備え、
    前記管理装置は、前記複数の受信機が受信する受信信号の入力平衡度に関する受信平衡度情報を基に、前記複数の受信機が受信する受信信号の入力平衡度を制御する平衡伝送システム。
  6. 平衡伝送路を用いて信号の伝送を行う平衡伝送システムであって、
    前記平衡伝送路に接続された送信機と、
    前記平衡伝送路に接続された複数の受信機と、
    前記送信機及び前記複数の受信機と通信を行える管理装置とを備え、
    前記管理装置は、前記複数の受信機が受信する受信信号の入力平衡度に関する受信平衡度情報を基に、前記送信機が、前記平衡伝送路のそれぞれの導体に注入する送信出力と、前記複数の受信機が受信する受信信号の入力平衡度とを制御する平衡伝送システム。
  7. 平衡伝送路を用いて信号の伝送を行う平衡伝送システムであって、
    前記平衡伝送路に接続された送信機と、
    前記平衡伝送路に接続された複数の受信機と、
    前記送信機及び前記複数の受信機と通信を行える管理装置とを備え、
    前記管理装置は、前記平衡伝送路のそれぞれの導体に注入される前記送信機の送信出力の平衡度に関する送信平衡度情報と、前記複数の受信機が受信する受信信号の入力平衡度に関する受信平衡度情報とを基に、前記送信機が、前記平衡伝送路のそれぞれの導体に注入する送信出力を制御する平衡伝送システム。
  8. 平衡伝送路を用いて信号の伝送を行う平衡伝送システムであって、
    前記平衡伝送路に接続された送信機と、
    前記平衡伝送路に接続された複数の受信機と、
    前記送信機及び前記複数の受信機と通信を行える管理装置とを備え、
    前記管理装置は、前記平衡伝送路のそれぞれの導体に注入される前記送信機の送信出力の平衡度に関する送信平衡度情報と、前記複数の受信機が受信する受信信号の入力平衡度に関する受信平衡度情報とを基に、前記複数の受信機が受信する受信信号の入力平衡度を制御する平衡伝送システム。
  9. 平衡伝送路を用いて信号の伝送を行う平衡伝送システムであって、
    前記平衡伝送路に接続された送信機と、
    前記平衡伝送路に接続された複数の受信機と、
    前記送信機及び前記複数の受信機と通信を行える管理装置とを備え、
    前記管理装置は、前記平衡伝送路のそれぞれの導体に注入される前記送信機の送信出力の平衡度に関する送信平衡度情報と、前記複数の受信機が受信する受信信号の入力平衡度に関する受信平衡度情報とを基に、前記送信機が、前記平衡伝送路のそれぞれの導体に注入する送信出力と、前記複数の受信機が受信する受信信号の入力平衡度とを制御する平衡伝送システム。
  10. 平衡伝送路を用いて信号の伝送を行う平衡伝送システムであって、
    前記平衡伝送路に接続された送信機と、
    前記平衡伝送路に接続された受信機と、
    前記送信機及び前記受信機と通信を行える管理装置とを備え、
    前記管理装置は、前記受信機が受信する受信信号の入力平衡度に関する受信平衡度情報を基に、前記送信機が、前記平衡伝送路のそれぞれの導体に注入する送信出力を制御する平衡伝送システム。
  11. 平衡伝送路を用いて信号の伝送を行う平衡伝送システムであって、
    前記平衡伝送路に接続された送信機と、
    前記平衡伝送路に接続された受信機と、
    前記送信機及び前記受信機と通信を行える管理装置とを備え、
    前記管理装置は、前記受信機が受信する受信信号の入力平衡度に関する受信平衡度情報を基に、前記受信機が受信する受信信号の入力平衡度を制御する平衡伝送システム。
  12. 平衡伝送路を用いて信号の伝送を行う平衡伝送システムであって、
    前記平衡伝送路に接続された送信機と、
    前記平衡伝送路に接続された受信機と、
    前記送信機及び前記受信機と通信を行える管理装置とを備え、
    前記管理装置は、前記受信機が受信する受信信号の入力平衡度に関する受信平衡度情報を基に、前記送信機が、前記平衡伝送路のそれぞれの導体に注入する送信出力と、前記受信機が受信する受信信号の入力平衡度とを制御する平衡伝送システム。
  13. 前記送信機は、前記平衡伝送路のそれぞれの導体に注入される前記送信機の送信出力の平衡度を監視する、送信監視部を有する、請求項1、2、3、7、8、及び、9記載の平衡伝送システム。
  14. 前記送信機は、前記管理装置から送られる制御情報を基に、前記平衡伝送路のそれぞれの導体に注入する送信出力を制御する、送信制御部を有する、請求項1、3、4、6、7、9、10、及び、12記載の平衡伝送システム。
  15. 前記複数の受信機の各々は、前記複数の受信機の各々が受信する受信信号の入力平衡度を監視する、受信監視部を有する、請求項4から9記載の平衡伝送システム。
  16. 前記複数の受信機の各々は、前記管理装置から送られる制御情報を基に、前記複数の受信機の各々が受信する受信信号の入力平衡度を制御する受信制御部を有する、請求項2、3、5、6、8、及び9記載の平衡伝送システム。
  17. 前記受信機は、前記受信機が受信する受信信号の入力平衡度を監視する、受信監視部を有する、請求項10から12記載の平衡伝送システム。
  18. 前記受信機は、前記管理装置から送られる制御情報を基に、前記受信機が受信する受信信号の入力平衡度を制御する受信制御部を有する請求11及び12記載の平衡伝送システム。
  19. 前記管理装置は、前記送信機と前記複数の受信機と前記受信機のうちの少なくとも一つと、前記平衡伝送路を用いて通信を行なう、請求項1から12記載の平衡伝送システム。
  20. 前記管理装置は、前記送信機と前記複数の受信機と前記受信機のうちの少なくとも一つと、有線LANを用いて通信を行なう、請求項1から12記載の平衡伝送システム。
  21. 前記管理装置は、前記送信機と前記複数の受信機と前記受信機のうちの少なくとも一つと、無線LANを用いて通信を行なう、請求項1から12記載の平衡伝送システム。
  22. 前記管理装置は、伝送される信号に用いられる周波数帯域の少なくとも一部の帯域の送信出力を制御する請求項1、3、4、6、7、9、10、及び12記載の平衡伝送システム。
  23. 前記管理装置は、伝送される信号に用いられる周波数帯域を複数の分割帯域に分割する帯域分割部を備える請求項22記載の平衡伝送システム。
  24. 前記帯域分割部は、平衡度の変化が所定値以上の分割帯域をさらに前記分割帯域として分割する請求項23記載の平衡伝送システム。
  25. 前記管理装置は、前記帯域分割部が分割した複数の分割帯域毎に送信出力を制御する請求項23から24のいずれか記載の平衡伝送システム。
  26. 前記管理装置は、前記分割帯域の内、送信出力を制御する制御帯域を選択する制御帯域選択部をさらに備え、該制御帯域選択部により選択された制御帯域の送信出力を制御する請求項22から25のいずれか記載の平衡伝送システム。
  27. 前記制御帯域選択部は、前記分割帯域の内、平衡度の変化が所定値以上の分割帯域を制御帯域として選択する請求項26記載の平衡伝送システム。
  28. 前記制御帯域選択部は、前記分割帯域の内、前記分割帯域の有する重み付け係数に応じて制御帯域を選択する請求項26記載の平衡伝送システム。
  29. 前記送信出力の制御は、前記送信機により行われる請求項22から28のいずれか記載の平衡伝送システム。
  30. 前記管理装置は、伝送される信号に用いられる周波数帯域の少なくとも一部の帯域の入力平衡度を制御する請求項2、3、5、6、8、9、11、及び12記載の平衡伝送システム。
  31. 前記管理装置は、伝送される信号に用いられる周波数帯域を複数の分割帯域に分割する帯域分割部を備える請求項30記載の平衡伝送システム。
  32. 前記帯域分割部は、平衡度の変化が所定値以上の分割帯域をさらに前記分割帯域として分割する請求項31記載の平衡伝送システム。
  33. 前記管理装置は、前記帯域分割部が分割した複数の分割帯域毎に入力平衡度を制御する請求項30から32のいずれか記載の平衡伝送システム。
  34. 前記管理装置は、前記分割帯域の内、入力平衡度を制御する制御帯域を選択する制御帯域選択部をさらに備え、該制御帯域選択部により選択された制御帯域の入力平衡度を制御する請求項30から33のいずれか記載の平衡伝送システム。
  35. 前記制御帯域選択部は、前記分割帯域の内、平衡度の変化が所定値以上の分割帯域を制御帯域として選択する請求項34記載の平衡伝送システム。
  36. 前記制御帯域選択部は、前記分割帯域の内、前記分割帯域の有する重み付け係数に応じて制御帯域を選択する請求項34記載の平衡伝送システム。
  37. 前記入力平衡度の制御は、前記受信機により行われる請求項30から36のいずれか記載の平衡伝送システム。
  38. 請求項1から12、及び請求項22から28、及び請求項30から36のいずれか記載の管理装置の機能を備える通信機。
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