JP2005311753A - コードレス電話機 - Google Patents

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Abstract


【課題】 親機及び子機の時刻を自動的に標準時刻に合わせることが可能なコードレス電話機を提供する。
【解決手段】 コードレス電話機は、親機と、1台又は複数の子機とを含む複数の端末装置を備える。複数の端末装置のうち、1つの端末装置は、ネットワークを介して通信可能に構成されている。当該1つの端末装置は、ネットワーク時間取得部を備え、インターネットをはじめとするネットワーク上でNTPサーバ等からネットワーク時間を取得する。取得したネットワーク時間に含まれる標準時刻データに基づいて、表示部に標準時刻が表示される。また、この端末装置は、受信したネットワーク時間に含まれる標準時刻データを他の全ての端末装置へ送信する。他の端末装置は、ネットワーク時間取得部を備える1つの端末装置から標準時刻データを受信し、それに基づいて表示部に標準時刻を表示する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、親機と子機を備えるコードレス電話機に関する。
親機と子機を備えるコードレス電話機が知られている。一般的に、コードレス電話機では親機、子機ともに液晶表示部を備え、時計表示を行っている。しかし、電話機の時計機能は、使用を継続するとわずかではあるが誤差が生じていき、1年も使用すると表示時刻と現在時刻とのずれが生じる。このため、ユーザは定期的に親機及び子機の全ての時刻を合わせる操作が必要となり、これは不便である。
また、長時間の停電などが発生すると、親機の時計処理ができなくなり、現在時刻が消えてしまう。この場合も、ユーザは時刻を合わせる操作が必要となる。
このような不具合を防止するために、基地局にアクセスしたとき、あるいは、基地局からの情報を受信したときに、日付時刻情報を基地局から受信し、当該日付時刻情報を自動的に内部時計に設定する携帯電話が特許文献1に記載されている。また、インターネット上のサーバから時刻情報を受信し、当該時刻情報に基づいて内部時計の時刻補正を行う携帯電話が特許文献2に記載されている。
しかし、これらの文献は、単独で使用する携帯電話について記載されているのみであり、親機と子機から構成されるコードレス電話機については何ら記載されていない。そのため、コードレス電話機の親機と子機の双方において、常に正しい時刻で時計表示を行うことは非常に困難である。
特開2003−87859号公報 特開2003−315478号公報
本発明が解決しようとする課題には上記のようなものが例として挙げられる。本発明は、親機及び子機の時刻を自動的に標準時刻に合わせることが可能なコードレス電話機を提供することを課題とする。
請求項1に記載の発明は、親機および子機を含む複数の端末装置を備えるコードレス電話機であって、前記複数の端末装置のうちの1つの端末装置は、ネットワークを介する通信が可能であり、前記ネットワークを介して、標準時刻データを含むネットワーク時間を取得するネットワーク時間取得部と、前記標準時刻データに基づいて標準時刻を表示する表示部と、他の全ての端末装置へ前記標準時刻データを送信する送信部と、を備え、前記他の端末装置の各々は、前記1つの端末装置から前記標準時刻データを受信する受信部と、前記標準時刻を表示する表示部と、を備えることを特徴とする。
本発明の1つの好適な実施形態では、親機および子機を含む複数の端末装置を備えるコードレス電話機であって、前記複数の端末装置のうちの1つの端末装置は、ネットワークを介する通信が可能であり、前記ネットワークを介して、標準時刻データを含むネットワーク時間を取得するネットワーク時間取得部と、前記標準時刻データに基づいて標準時刻を表示する表示部と、他の全ての端末装置へ前記標準時刻データを送信する送信部と、を備え、前記他の端末装置の各々は、前記1つの端末装置から前記標準時刻データを受信する受信部と、前記標準時刻を表示する表示部と、を備える。
上記のコードレス電話機は、親機と、1台又は複数の子機とを含む複数の端末装置を備える。複数の端末装置のうち、1つの端末装置は、ネットワークを介して通信可能に構成されている。ここで、ネットワークの最も好適な例は、インターネットである。当該1つの端末装置は、ネットワーク時間取得部を備え、ネットワークを介してNTP(Network Time Protocol)サーバ等から定期的にネットワーク時間を取得する。取得したネットワーク時間に含まれる標準時刻データに基づいて、表示部に標準時刻が表示される。この表示部は、常に時刻を表示する時計表示部とすることができる。この端末装置は、取得したネットワーク時間に含まれる標準時刻データを他の全ての端末装置へ送信する。他の端末装置は、ネットワーク時間取得部を備える1つの端末装置から標準時刻データを受信し、標準時刻を表示する。この表示部も、常に時刻を表示する時計表示部とすることができる。これにより、複数の端末装置は、ネットワーク時間により自動的に標準時刻に設定又は補正される。よって、利用者が複数の端末装置の時刻調整を行う必要がなくなる。
好適な1つの実施例では、ネットワーク時間取得部を備える前記1つの端末装置を親機とすることができる。一般的に、親機は子機に比べて各種の機能を搭載可能に構成されているので、親機にネットワーク時間取得部を設けることにより設計を単純化し、低コスト化を図ることが可能となる。
上記のコードレス電話機の一態様では、前記ネットワーク時間取得部は所定時間間隔で前記ネットワーク時間を取得し、前記送信部は、前記ネットワーク時間取得部が前記ネットワーク時間を取得するたびに、前記標準時刻データを他の端末装置へ送信する。これにより、1つの端末装置がネットワーク時間取得部により標準時刻データを含むネットワーク時間を取得するたびに、全ての端末装置の時計部を定期的に、かつ、自動的に補正することが可能となる。
以下、本発明の好適な実施例を図面に基づいて説明する。
[基本構成]
図1に、本発明の実施例に係るコードレス電話機の全体構成を示す。図示のように、コードレス電話機100は、1つの親機110aと、1つ又は複数の子機110bとを備える。親機110aは外部の電話回線網103と接続されている。また、親機110aは、子機110bと無線通信を行うことにより、必要な電話帳データや各種の設定データなどを授受する。さらに、親機110aと子機110bとの通信により、ユーザは子機110bを利用して外部と通話することができる。なお、以下の説明においては、親機と子機とを区別する必要がない場合に、各々を「端末装置」とも呼ぶ。
まず、親機110aの構成について説明する。図2は、コードレス電話機100の親機110aの概略構成を示すブロック図である。
図2において、親機110aは、検波回路1と、回線制御回路2と、通話回路3と、DSP(Digital Signal Processor)4と、無線送受信回路5と、アンテナ6と、CPU7と、キースイッチ8と、CPU7に接続されたドライバ9と、ドライバ9によって駆動される液晶パネルや有機ELなどのディスプレイ10とを備えている。
検波回路1は、外線接続端子L1、L2に入力される外線着信信号および受信信号を検波する。回線制御回路2は電話機と外線との回線接続を制御し、通話回路3は回線制御回路2を介して入力されてくる受信信号の後述する他の回路への送出や外線への送話信号の送出を行う。DSP4は、通話回路3を介して入力されてくる受信信号や外線に送出する送話信号の音声処理を行うとともに、CPU7に対してモデムとして機能する。無線送受信回路5は、子機との間でMCA(マルチ・チャンネル・アクセス)方式による無線通話回路を形成する。アンテナ6は、子機との間で無線の送受信を行うために使用される。
CPU7は、回線制御回路2、通話回路3、DSP4、及び無線送受信回路5に接続され、各回路の作動制御を行う。また、CPU7にはメモリなどにより構成される記憶部115aが接続されており、このメモリ115aは後述するように電話帳データなどを記憶する。
また、親機110aは、外線接続端子L1、L2から入力されてくる外線着信信号を検出するリング回路11、リング回路11による外線着信信号の検出によって呼出音を鳴らすモニタスピーカ12、オンフックモード時にハンズフリーによる通話を行うためのマイク13、及び、子機を置いたままで通話するためのオンフックモードへの切り換えを行うオンフックスイッチ14をさらに備える。
次に、子機110bの構成について説明する。図3は、コードレス電話機100の子機110bの概略構成を示すブロック図である。
図3において、子機110bは、アンテナ21と、無線送受信回路22と、DSP23と、CPU24と、CPU24に接続されて電話番号等のデータ入力や電話機操作を行うキースイッチ25と、CPU24に接続されたドライバ26と、ドライバ26によって駆動される液晶パネルや有機ELなどのディスプレイパネル27とを備えている。また、子機110bはさらに、マイク28、レシーバ29を備える。
アンテナ21は、親機110aとの間で無線の送受信を行うために使用される。無線送受信回路22は、アンテナ21を介して親機110aとの間でMCA方式による無線通話回路を形成する。DSP23は、無線送受信回路22を介して入力されてくる受信信号や外線に送出する送話信号の音声処理を行うとともに、CPU24に対してモデムとして機能する。CPU24は、DSP23および無線送受信回路22に接続され、各回路の作動制御を行う。CPU24には、記憶部としてのメモリ115bが接続されており、メモリ115bは電話帳データなどを記憶する。
[機能ブロック]
図4は、コードレス電話機の概略構成を示す機能ブロック図である。図示のように、コードレス電話機は、親機110aと子機110bがそれぞれのアンテナ部6、21を介して通信可能とされている。
親機110aは、主制御部111aと、表示部112aと、操作部113aと、時計部118aと、ネットワーク時間取得部119と、インターネット接続部120とを備える。主制御部111aは、親機110aを利用した通話処理に加えて、親機110aから子機110bへ、または逆に子機110bから親機110aへのデータの送受信処理全体にわたる必要な制御を行う。
表示部112aは例えば液晶パネルなどにより構成され、電話番号など、電話に関する必要な情報の表示に使用される。また、表示部112aには現在時刻が常に表示される。
操作部113aは、ユーザが操作する操作ボタンなどにより構成される。無線部114aは子機との間で必要なデータを無線通信する。
時計部118aは、例えば水晶発振器などを備え、そのパルスを計数することにより現在時刻を算出する。時計部118aが算出した時刻が表示部112aに表示される。
ネットワーク時間取得部119は、ネットワーク接続部120を介して、ネットワーク時間を取得する。ここで、ネットワークの最も好適な例はインターネットである。ネットワーク時間とは、インターネットをはじめとするネットワーク上で取得可能な標準時刻を示すデータ(以下、「標準時刻データ」と呼ぶ。)を含んでいる。具体的に、ネットワーク時間としては、GPS(Global Positioning System)やセシウム原子時計と同期を取っている日本標準時や、UNIX(登録商標)時間などが挙げられる。ネットワーク時間の取得方法としては、政府機関が日本標準時を提供しているURLを通して取得する方法、NTPサーバにアクセスして直接取得する方法などが考えられる。
ネットワーク接続部120は、LANインタフェースやモデムによりインターネットをはじめとするネットワークに接続している。具体的に、親機110aがインターネットと常時接続の場合、ネットワーク接続部120はLANインタフェースを有する。一方、親機110bがインターネットとダイアルアップ接続の場合、ネットワーク接続部120はモデムを有する。
ネットワーク接続部120が常時接続の場合、ネットワーク時間取得部119は、主制御部111aの制御下で、予め設定されたスケジュールに従って所定時間間隔で定期的にネットワーク時間を取得する。スケジュールは、具体的に「1日に1回」、「8時間に1回」など任意に設定することが可能である。一方、ネットワーク接続部120がダイアルアップ接続の場合、ネットワーク時間取得部119は、主制御部111aの制御下で、ユーザが電話をかけたときや電話がかかってきたとき等、ネットワークに接続している際にネットワーク時間を取得する。主制御部111aは、そうして取得したネットワーク時間に含まれる標準時刻データに基づいて時計部118aの時刻を調整する。
一方、子機110bは、主制御部111bと、表示部112bと、操作部113bと、無線部114bと、を備え、各部の働きは親機110aのものと同様である。
なお、以下の説明において、親機又は子機の構成要素であって、いずれかを区別する必要が無い場合には、添え字を省略して表記する。例えば、「主制御部111a」と言った場合は親機の主制御部を指し、単に「主制御部111」と言った場合は親機又は子機のいずれかの主制御部を指すものとする。
次に、ネットワーク時間を利用した時刻の設定処理について説明する。本実施例では、親機110aに搭載されたネットワーク時間取得部119が所定時間間隔で定期的にネットワーク時間を取得し、当該ネットワーク時間に含まれる標準時刻データに基づいて親機110a自身の時計部118aの時刻を標準時刻に設定する。また、親機110aは、そのネットワーク時間に含まれる標準時刻データを無線部114及びアンテナ6、21を利用して各子機110bに送信し、子機の時計部118bの時刻を標準時刻に修正する。これにより、コードレス電話機100を構成する全ての端末装置、即ち親機及び子機の時計が定期的に標準時刻に修正される。よって、ユーザが何らの作業を行う必要なく、全ての端末装置は標準時刻に維持される。もちろん、親機と子機の時刻のずれも防止される。
図5に本実施例による時刻設定処理のフローチャートを示す。図5(a)が親機側の処理のフローチャートであり、図5(b)が子機側の処理のフローチャートである。なお、図5(a)に示すフローチャートでは、ネットワーク接続部120が常時接続である場合について説明するものとする。また、これらの処理は、それぞれ親機110a及び子機110bの主制御部111a及び111bが、予め用意されたプログラムを実行することにより実現することができるものとする。
まず、親機側の処理について説明する。主制御部111aは、ネットワーク接続部120によりネットワークに接続中であるか否かを判定する(ステップS1)。ネットワークに接続中である場合、図5(a)に示す処理は、予め設定されたスケジュールに従って所定時間間隔で定期的に実行される。スケジュールに従って時刻設定処理を行うべき時間になると(ステップS2;Yes)、主制御部111aは、ネットワーク時間取得部119を制御してネットワーク時間を取得させる(ステップS3)。そして、ネットワーク時間の取得が完了すると(ステップS4;Yes)、当該ネットワーク時間に含まれる標準時刻データに基づいて親機110a内の時計部118aに標準時刻を設定する(ステップS5)。
次に、主制御部111aは、1台の子機110bを送信先端末装置に決定し(ステップS6)、その送信先端末装置へ標準時刻データを送信する(ステップS7)。そして、全ての送信先端末装置、即ち全ての子機110bに対して標準時刻データを送信したか否かを判定する(ステップS8)。こうして、全ての送信先端末装置へ標準時刻データを送信すると(ステップS8;Yes)、親機側の処理は終了する。
次に、図5(b)を参照して、子機側の処理を説明する。なお、子機側の処理は、主制御部111bは、前述のステップS7にて親機から送信された標準時刻データを受信したときに実行する。具体的には、主制御部111bは親機110aから標準時刻データを受信したときに(ステップS11)、当該標準時刻データに基づいて標準時刻を時計部118bに設定する(ステップS12)。こうして、各子機110bの時刻も全て標準時刻に調整される。
以上のように、本実施例によれば、ネットワーク時間により、例えばGPSやセシウム原子時計と同期を取っている正確な時刻を表示する端末装置を家庭内に複数所有することができる。さらに、停電などにより電話機が動作しなくなった場合でも、復旧後にはネットワーク時間を取得することにより自動的に正確な時刻表示を行うことができる。
また、現在、インターネット接続機能を備えたコードレス電話機も登場しており、このようなコードレス電話機では新たな部品追加は必要ないため、部品コストを発生させずに本発明の機能を搭載することが可能である。
なお、上記の実施例において、ネットワーク時間取得部119を親機側に設けたが、本発明はこれに限定されるものではなく、ネットワーク時間取得部119を子機側に設けることとしてもよい。
本発明の実施例に係るコードレス電話機の全体構成を模式的に示す。 親機の概略構成を示すブロック図である。 子機の概略構成を示すブロック図である。 コードレス電話機の構成要素を示すブロック図である。 時刻設定処理のフローチャートである。
符号の説明
6、21 アンテナ 100 コードレス電話機
110a 親機
110b 子機
111a、111b 主制御部
112a、112b 表示部
113a、113b 操作部
114a、114b 無線部
118a、118b 時計部
119 ネットワーク時間取得部
120 ネットワーク接続部

Claims (3)

  1. 親機および子機を含む複数の端末装置を備えるコードレス電話機であって、前記複数の端末装置のうちの1つの端末装置は、ネットワークを介する通信が可能であり、
    前記ネットワークを介して、標準時刻データを含むネットワーク時間を取得するネットワーク時間取得部と、
    前記標準時刻データに基づいて標準時刻を表示する表示部と、
    他の全ての端末装置へ前記標準時刻データを送信する送信部と、を備え、
    前記他の端末装置の各々は、
    前記1つの端末装置から前記標準時刻データを受信する受信部と、
    前記標準時刻を表示する表示部と、を備えることを特徴とするコードレス電話機。
  2. 前記1つの端末装置は前記親機であることを特徴とする請求項1に記載のコードレス電話機。
  3. 前記ネットワーク時間取得部は所定時間間隔で前記ネットワーク時間を取得し、
    前記送信部は、前記ネットワーク時間取得部が前記ネットワーク時間を取得するたびに、前記標準時刻データを他の端末装置へ送信することを特徴とする請求項1又は2のいずれか一項に記載のコードレス電話機。

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JP2014030166A (ja) * 2012-06-26 2014-02-13 Nec Corp 無線通信ネットワーク時刻同期システム、無線通信ネットワーク時刻同期方法およびそのプログラム

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