JP2005310530A - 燃料改質システムおよび燃料電池システム - Google Patents

燃料改質システムおよび燃料電池システム Download PDF

Info

Publication number
JP2005310530A
JP2005310530A JP2004125299A JP2004125299A JP2005310530A JP 2005310530 A JP2005310530 A JP 2005310530A JP 2004125299 A JP2004125299 A JP 2004125299A JP 2004125299 A JP2004125299 A JP 2004125299A JP 2005310530 A JP2005310530 A JP 2005310530A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
combustion
fuel
fuel cell
gas
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004125299A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Ogino
温 荻野
Satoshi Aoyama
智 青山
Satoshi Shiokawa
諭 塩川
Takashi Shimazu
孝 志満津
Hiroshi Aoki
博史 青木
Hiroyuki Mitsui
宏之 三井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp, Toyota Central R&D Labs Inc filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2004125299A priority Critical patent/JP2005310530A/ja
Publication of JP2005310530A publication Critical patent/JP2005310530A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Hydrogen, Water And Hydrids (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

【課題】 改質装置の温度が過剰に高くなることを防止しつつ、改質装置を昇温させることができる技術を提供することを目的とする。
【解決手段】 燃焼によって水分が生成される燃焼燃料を燃焼部に燃焼させることによって燃焼ガスを生成し、得られた燃焼ガスの一部を燃焼部に循環させるとともに、得られた燃焼ガスを、改質燃料の水蒸気改質反応を利用して水素を生成する水蒸気改質室を有する燃料改質部に供給する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、改質燃料から水素を生成する燃料改質システムおよび燃料改質システムを備える燃料電池システムに関する。
近年、水素と酸素の電気化学反応によって発電する燃料電池システムがエネルギ源として注目されている。燃料電池システムとしては、改質反応を用いて水素リッチな改質ガスを生成する改質装置を備えたシステムが知られている。改質反応は常温よりも高い温度で進行する。そこで、改質反応を進行させるために、燃料を燃焼させることによって、改質用燃料や改質装置を加熱する方法が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−7626号公報
ところが、燃料を燃焼させて得られる燃焼ガスの温度は、改質反応が進行する温度と比べて過剰に高くなる傾向がある。その結果、改質装置の温度が著しく上昇してしまい、改質装置が劣化しやくすくなる場合があった。
本発明は、上述した従来の課題を解決するためになされたものであり、改質装置の温度が過剰に高くなることを防止しつつ、改質装置を昇温させることができる技術を提供することを目的とする。
上記課題の少なくとも一部を解決するために、この発明による第1の態様に係る燃料改質システムは、改質燃料から水素を生成する燃料改質システムであって、改質燃料の水蒸気改質反応を利用して水素を生成する水蒸気改質室を有する燃料改質部と、燃焼によって水分が生成される燃焼燃料を燃焼させる燃焼部と、前記燃焼部に接続され、さらに、前記水蒸気改質室の内部を通るとともに、前記燃焼部で生じた燃焼ガスが通る燃焼ガス流路と、前記燃焼ガス流路の途中で分岐するとともに前記燃焼部へ至る燃焼ガス循環路と、を備える。
この燃料改質システムは、燃焼ガスを燃焼部へ循環させる燃焼ガス循環路を備えているので、燃焼ガスの温度が過剰に高くなることを防止しつつ、燃料改質部を昇温させることができる。
上記燃料改質システムにおいて、さらに、酸素を含む酸化ガスを前記燃焼部に供給する酸化ガス供給部と、前記燃焼燃料を前記燃焼部に供給する燃焼燃料供給部と、前記燃料改質システムを制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記燃料改質システムの起動時に、前記燃焼燃料供給部から前記燃焼部に前記燃焼燃料を供給させるとともに、前記酸化ガス供給部から前記燃焼部に前記燃焼燃料の燃焼のために理論的に要求される量と比べて過剰な酸化ガスを供給させることによって、水分と酸素とを含む燃焼ガスを前記燃焼部から前記燃料改質部に供給させることが好ましい。
この構成によれば、燃焼ガスに含まれる水分と酸素とを用いることによって、改質燃料の改質反応を進行させることが可能となる。
この発明による第2の態様に係る燃料電池システムは、燃料電池と、上述した第1の態様に係る燃料改質システムと、
を備え、前記燃焼ガス流路は、前記燃焼部から前記燃料電池のカソード内部を経由して前記水蒸気改質室の内部を通るように構成されている。
この第2の態様に係る燃料電池システムは、燃焼ガス流路が燃料電池のカソードを経由するように構成されているので、燃焼器から排出される燃焼ガスをカソードに供給することによって、燃料電池を昇温させることができる。
上記燃料電池システムにおいて、さらに、酸素を含む酸化ガスを前記燃焼部に供給する酸化ガス供給部と、前記燃焼燃料を前記燃焼部に供給する燃焼燃料供給部と、前記燃料電池システムを制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記燃料電池システムの起動時に、前記燃焼燃料供給部から前記燃焼部に前記燃焼燃料を供給させるとともに、前記酸化ガス供給部から前記燃焼部に前記酸化ガスを供給させることによって、前記燃焼ガスを前記燃焼部から前記カソード内部を経由させて前記燃料改質部に供給させることが好ましい。
この構成によれば、燃料電池システムの起動時に、燃焼ガスをカソード内部に供給することによって、燃料電池を昇温させることができる。
上記燃料電池システムにおいて、前記制御部は、前記燃料電池システムの起動時に、前記酸化ガス供給部から前記燃焼部に前記燃焼燃料の燃焼のために理論的に要求される量と比べて過剰な酸化ガスを供給させることによって、水分と酸素とを含む燃焼ガスを前記燃焼部から前記燃料改質部に供給させることが好ましい。
この構成によれば、燃焼ガスに含まれる水分と酸素とを用いることによって、改質燃料の改質反応を進行させることが可能となる。
上記各燃料電池システムにおいて、前記制御部は、前記燃料電池が発電を開始した後に、前記燃焼燃料供給部から前記燃焼部への前記燃焼燃料の供給を停止させるとともに、前記酸化ガス供給部から前記燃焼部を経由させて前記カソードに前記酸化ガスを供給させることによって、前記発電に伴って前記カソードで生じる水分を前記燃焼ガス流路中に排出させて前記水蒸気改質室へ供給させるとともに、前記燃料改質部と前記カソードとに酸素を供給させることが好ましい。
この構成によれば、燃料電池が発電を開始した後には、酸化ガス供給部によって供給された酸化ガスを用いることによって燃料電池に発電を進行させるとともに、酸化ガス供給部によって供給された酸化ガスとカソードで生じた水分とを用いることによって燃料改質部に改質反応を進行させることができる。
この発明による第3の態様に係る燃料電池システムは、燃料電池と、上述した第1の態様に係る燃料改質システムと、酸素を含む酸化ガスを供給する酸化ガス供給部と、前記酸化ガス供給部から前記燃料電池のカソードの内部を経由して前記燃焼部へ至る酸化ガス流路と、を備える。
この第3の態様に係る燃料電池システムは、酸化ガス供給部からカソード内部を経由して燃焼部へ至る酸化ガス流路を備えているので、酸化ガス供給部が供給した酸化ガスを、燃料電池による発電と、燃焼部による燃料の燃焼と、に用いることができる。
上記燃料電池システムにおいて、さらに、前記燃焼燃料を前記燃焼部に供給する燃焼燃料供給部と、前記燃料電池システムを制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記燃料改質システムの起動時に、前記燃焼燃料供給部から前記燃焼部に前記燃焼燃料を供給させるとともに、前記酸化ガス供給部から前記燃焼部に前記燃焼燃料の燃焼のために理論的に要求される量と比べて過剰な酸化ガスを供給させることによって、水分と酸素とを含む燃焼ガスを前記燃焼部から前記燃料改質部に供給させることが好ましい。
この構成によれば、燃焼ガスに含まれる水分と酸素とを用いることによって、改質燃料の改質反応を進行させることが可能となる。
上記燃料電池システムにおいて、前記制御部は、前記燃料電池が発電を開始した後に、前記燃焼燃料供給部から前記燃焼部への前記燃焼燃料の供給を停止させるとともに、前記酸化ガス供給部から前記カソードに前記酸化ガスを供給させることによって、前記発電に伴って前記カソードで生じる水分を前記燃焼部を経由して前記燃焼ガス流路中に排出させて前記水蒸気改質室へ供給させるとともに、前記燃料改質部と前記カソードとに酸素を供給させることが好ましい。
この構成によれば、燃料電池が発電を開始した後には、酸化ガス供給部によって供給された酸化ガスを用いることによって燃料電池に発電を進行させるとともに、酸化ガス供給部によって供給された酸化ガスとカソードで生じた水分とを用いることによって燃料改質部に改質反応を進行させることができる。
なお、この発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、燃料改質システム、燃料改質システムの制御方法または装置、燃料改質システムを備える燃料電池システム、燃料電池システムの制御方法または装置、これらの方法または装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、そのコンピュータプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号、燃料電池システムを駆動用電源として搭載する車両、等の形態で実現することができる。
次に、この発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.第1実施例:
B.第2実施例:
C.第3実施例:
D.第4実施例:
E.第5実施例:
F.第6実施例:
G.第7実施例:
H.第8実施例:
I.第9実施例:
J.変形例:
A.第1実施例:
A1.装置の構成:
図1は、本発明の一実施例としての燃料電池システム100の構成を示すブロック図である。この燃料電池システム100は、燃料改質システム200と、燃料電池120と、カソードエアポンプ140と、制御部190と、を備えている。燃料改質システム200は、燃料ポンプFPと、改質器110と、燃焼器130と、燃焼エアポンプBAPと、を備えている。
燃料ポンプFPは、燃料タンクFTに貯留された改質燃料を、改質器110と燃焼器130とに供給する。改質燃料としては、例えば、ガソリンや天然ガスなどの炭化水素や、メタノールなどのアルコール、あるいはアルデヒド等、種々の炭化水素系化合物を用いることが可能である。なお、気体の改質燃料を用いる場合には、燃料ポンプFPの代わりに流量調整弁を用いてもよい。また、液体の改質燃料を用いる場合には、改質燃料を気化させるための加熱装置やスプレー等の気化装置を用いて予め気化させた改質燃料を供給することとしてもよい。
燃料ポンプFPと改質器110とは、改質燃料流路119で接続されている。改質燃料流路119は、その途中で、改質燃料分岐路118に分岐している。この改質燃料分岐路118は、燃焼器130に接続されている。改質燃料流路119の分岐位置には、三方調整弁115が設けられている。この三方調整弁115は、改質器110と燃焼器130とへの改質燃料の配分量を調整する。
燃焼器130には、燃焼エアポンプBAPが接続されている。燃焼器130は、空気を用いて改質燃料を燃焼させることが可能である。
燃焼器130と改質器110とは、接続路132によって接続されている。燃料電池システム100の起動時には、燃焼器130で生じた燃焼ガスが、この接続路132を介して改質器110に供給される。この接続路132は、その途中で、燃焼ガス循環路180に分岐している。この燃焼ガス循環路180は、改質燃料分岐路118の途中に接続されている。接続路132を流れる燃焼ガスの一部は、この燃焼ガス循環路180と改質燃料分岐路118とを介して、再び、燃焼器130へ循環する。燃焼ガス循環路180の途中には、循環量調整弁170が設けられている。燃焼器130へ循環される燃焼ガスの量は、この循環量調整弁170によって調整される。
改質器110は、改質燃料、酸素および水蒸気を用いた改質反応によって水素を生成する。改質燃料は燃料ポンプFPによって供給される。酸素と水蒸気とに関しては、燃料電池システム100の起動時には、燃焼器130からの燃焼ガスによって供給される。燃料電池120が発電を開始した後には、酸素と水蒸気とは、燃料電池120のカソードからの排ガスによって供給される。酸素と水蒸気との供給の詳細については後述する。
改質器110は、改質反応器111を備えている。改質反応器111の内部には改質触媒CTが充填されている。この改質反応器111では、水蒸気を利用した水蒸気改質反応と、酸素を利用した部分酸化反応とが進行することによって、改質燃料から水素が生成される。改質反応を促進する改質触媒としては、例えば、銅−亜鉛系の卑金属触媒や白金などの貴金属触媒などを用いることができる。どのような種類の改質触媒を用いるかについては、改質燃料に応じて適宜決定すればよい。
改質器110と燃料電池120のアノード流路とは、アノードガス供給路134によって接続されている。改質反応によって生成された水素を含む改質ガスは、このアノードガス供給路134を介して燃料電池120のアノード流路に供給される。
燃料電池120のカソード流路には、カソードガス供給路142を介してカソードエアポンプ140が接続されている。カソードエアポンプ140は、酸素を含む酸化ガスとしての空気を燃料電池120のカソード流路に供給する。
燃料電池120は、改質ガス中から水素を分離する水素分離膜を備えた水素分離膜型燃料電池である。この燃料電池120は、構成単位である単セルを複数積層したスタック構造を有しているが、図1では、簡略化されて1つの単セルの概略図のみが描かれている。各単セルは、電解質膜123を挟んで水素極(「アノード」とも呼ぶ)と酸素極(「カソード」とも呼ぶ)とを配置した構成となっている。アノードには水素を含む燃料ガスが供給される。カソードには酸素を含む酸化ガスが供給される。電解質膜123は、電解質層122と、電解質層122のアノード側に設けられた水素分離層121(水素分離膜に相当する)とを備えている。水素分離層121は、水素を選択的に透過する性質を有する層であり、例えば、バナジウムやパラジウムを用いて形成することができる。
アノードからの排ガス(以下、「アノードオフガス」と呼ぶ)は、アノードオフガス流路136を通じて外部に排出される。カソードからの排ガス(以下、「カソードオフガス」と呼ぶ)は、カソードオフガス流路144を通じて排出される。このカソードオフガス流路144は、燃焼器130と改質器110との間の接続路132の途中に接続されている。燃料電池120が発電を開始した後には、カソードオフガスが改質器110に供給される(詳細は後述)。
また、燃料電池システム100は、燃料電池システム100の各部の運転状態を制御するための制御部190を備えている。制御部190は、CPUとメモリとを有しており、コンピュータプログラムを実行することによって種々の機能を実現することが可能である。制御部190には、燃料電池システム100に要求される発電電力に関する情報や、燃料電池120や改質器110等の燃料電池システム100の各部の運転状態に関わる情報が入力される。また、制御部190からは、三方調整弁115やカソードエアポンプ140等の、燃料電池システム100の各部に対して駆動信号が出力される。なお、制御部190の機能の一部、または、全部をハードウェアによって実現してもよい。
A2.燃料電池システム100の起動処理:
図2は、燃料電池システム100の起動処理の手順を示すフローチャートである。この起動処理では、まず、改質器110に改質反応を開始させ、次に、燃料電池120に発電を開始させる。すなわち、本明細書において「燃料改質システムの起動」とは、改質器に改質反応を開始させることを意味し、「燃料電池システムの起動」とは、燃料改質システムを起動させるとともに、燃料電池に発電を開始させることを意味する。
ステップS100では、まず、制御部190は、循環量調整弁170を開状態にする。次に、燃焼器130に燃料を燃焼させる。具体的には、制御部190は、燃料ポンプFPを駆動させるとともに三方調整弁115を調整することによって、改質燃料を燃焼器130に供給する。さらに、燃焼エアポンプBAPを駆動させ、酸素を含む酸化ガスとしての空気を燃焼器130に供給する。次に、制御部190は、燃焼器130に点火させ、改質燃料を火炎燃焼させる。この際、制御部190は、改質燃料の燃焼のために理論的に必要となる酸素量よりも多い量の酸素を燃焼器130に供給するように、燃焼エアポンプBAPを駆動させる。その結果、燃焼によって生じる燃焼ガスには、水蒸気と酸素とが含まれることになる。
燃焼器130での燃焼が開始すると、次のステップS110では、燃焼によって昇温された燃焼ガスが接続路132を通じて改質器110に供給される。すると、改質器110は燃焼ガスによって昇温される。改質器110を昇温させる理由は、改質燃料の改質反応が常温よりも高い温度で進行するからである。例えば、改質燃料としてメタノールを用いる場合には、約300℃で改質反応が進行する。また、改質燃料としてメタンを用いる場合には、約650℃で改質反応が進行する。第1実施例では、燃焼ガスによって改質器110が昇温される。その結果、改質反応に要求される温度を迅速に実現することが可能である。
また、燃焼ガスの一部は、燃焼ガス循環路180を通じて燃焼器130へ再循環される。この理由は以下の通りである。単純に燃料を燃焼させて得られる燃焼ガスの温度は、改質器110の昇温に要求される温度と比べて高い場合が多い。従って、単純に燃焼させて得られた燃焼ガスを、そのまま、改質器110に供給すると、改質器110の温度を過剰に高くしてしまい、改質触媒CTの損傷などの改質器110の劣化を引き起こしてしまうおそれがある。そこで、第1実施例では、燃焼ガスの一部を燃焼ガス循環路180を介して燃焼器130に循環させている。循環するガス(以下「循環ガス」とも呼ぶ)は、接続路132と燃焼ガス循環路180と改質燃料分岐路118とを通過することによって、自然に冷却される。すると、燃焼器130では、燃焼によって昇温される物質の量が循環ガスの分だけ増加するので燃焼温度が低くなる。その結果、燃焼器130から得られる燃焼ガスの温度が過剰に高くなることを防止することができる。特に、本実施例では、循環ガスに、燃焼に用いられない物質(窒素や燃焼で生じた二酸化炭素等)が含まれているので、燃焼ガスの温度上昇を抑制する効果が顕著である。
改質器110が充分に昇温されたら、次のステップS111では、制御部190は、三方調整弁115を調整することによって、改質燃料を改質器110に供給する。この際、燃焼器130への改質燃料の供給は維持されている。改質器110では、改質燃料が燃焼ガスと混合されことによって昇温される。改質燃料が液体である場合には、改質燃料は昇温によって気化する。さらに、改質燃料と燃焼ガスとの混合ガスが改質反応器111に供給される。改質反応器111では、改質燃料と、燃焼ガスに含まれる酸素と水蒸気と、を利用した改質反応が進行して水素が生成される。その結果、改質器110からは、水素濃度が高められた改質ガスが排出される。
ところで、制御部190は、燃料電池システム100が起動した後の通常運転時(発電運転とも呼ぶ)において、改質器110に供給する改質燃料の量を、燃料電池システム100に要求される発電電力に応じて調整する。燃料電池120で消費される水素の量は、燃料電池システム100に要求される発電電力に応じて理論的に算出することができる。また、改質器110で生成される水素の量は、改質器110に供給される改質燃料の量を調整することによって調整可能である。そこで、制御部190は、発電電力が大きいほど改質燃料供給量が多くなるように、燃料ポンプFPの駆動量(燃料ポンプFPが供給する改質燃料の量)と三方調整弁115の調整位置(改質燃料の配分量)とを制御する。その結果、燃料電池120が要求する水素量を充分に確保するとともに、改質燃料の過剰な消費を防止することができる。なお、改質器110に供給される改質燃料の供給量に対する生成される水素量は、予め実験的に求めておけばよい。
また、制御部190は、通常運転時において、改質器110に供給する酸化ガス(空気)の量と水分の量とを、改質器110に供給する改質燃料の量と、「S/C比」と、「O/C比」とに応じて調整する。ここで、「S/C比」とは、「改質器110に供給される改質燃料中に含まれる炭素原子のモル数」に対する「改質器110に供給される水蒸気を構成する水分子のモル数」の比の値である。本実施例では、改質器110における改質効率(供給された改質燃料の量に対する生成された水素の量)を充分に確保し、さらに、改質器110内でのカーボンの析出、すなわち、煤の形成を充分に抑制できるように、S/C比を所定の値に定めている。このようなS/C比としては、例えば、以下の条件aを満たす値を採用することができる。
(条件a)S/C≧0.5
また、「O/C比」とは、「改質器110に供給される改質燃料中に含まれる炭素原子のモル数」に対する「改質器110に供給される酸素原子のモル数」の比の値である。このO/C比が大きいほど改質器110内でのカーボンの析出が抑制される。ただし、O/C比が大きいほど改質効率は低くなる。これは、酸素量が多いほど、水蒸気改質反応と比べて改質効率の低い部分酸化反応に利用される改質燃料の割合が増大するからである。本実施例では、改質器110における改質効率を充分に確保し、さらに、改質器110内でのカーボンの析出を充分に抑制できるように、O/C比を所定の値に定めている。このようなO/C比としては、例えば、以下の条件bを満たす値を採用することができる。
(条件b)O/C=0.3〜1.5
制御部190は、燃料電池システム100の起動時においても、上述した条件a、条件bを満たすように、燃焼器130に供給する改質燃料の量と酸化ガスの量とを調整する。すなわち、燃焼器130に供給される改質燃料の量と酸化ガスの量とは、改質器110に供給される改質燃料の量に応じて決まる所定の範囲内に維持される。ここで、燃焼器130に供給する改質燃料の量を増大させれば、燃焼によって生じる水蒸気の量も増大するので、「S/C比」を大きくすることができる。また、燃焼器130に供給する酸化ガスの量を増大させれば、燃焼後に残る酸素の量も増大するので、「O/C比」を大きくすることができる。制御部190は、燃焼エアポンプBAPの駆動量(燃焼エアポンプBAPが供給する酸化ガスの量)を制御することによって、燃焼器130に供給される酸化ガスの量を調整することができる。
なお、上述の条件bのように、O/C比がゼロよりも大きいことは、燃焼器130で生じる燃焼ガス中に酸素が含まれていることを意味する。その結果、制御部190は、燃焼エアポンプBAPに、改質燃料の燃焼のために理論的に必要となる量よりも多い量の酸化ガスを燃焼器130に供給させることになる。
改質器110による改質燃料の改質が開始されると、次のステップS120では、制御部190は、燃料電池120に発電を開始させる。制御部190は、カソードエアポンプ140を駆動させ、酸素を含む酸化ガスとしての空気を燃料電池120のカソードに供給する。燃料電池120は、カソードに供給された酸化ガスと、アノードに供給された改質ガスと、を用いた発電を開始する。ここで、発電に適した燃料電池120の温度が常温よりも高い場合には、燃料電池120の昇温を行ってもよい。燃料電池120を昇温させる方法としては、例えば、電気ヒータを用いる方法等を採用することができる。
なお、制御部190は、改質器110による改質の開始を種々の方法を用いて判断することができる。例えば、燃焼器130に燃焼を開始させてから所定の一定時間だけ経過したことを改質の開始と判断する方法を用いることができる。これは、後述する他の実施例でも同様である。
燃料電池120が要求された電力を発電し始めたら、次のステップS130では、制御部190は、燃焼器130での燃焼を停止させる。制御部190は、燃焼器130への改質燃料の配分量がゼロとなるように三方調整弁115を制御する。この際、燃料ポンプFPの駆動量を調整することによって、改質器110への改質燃料の供給量を維持する。さらに、制御部190は、燃焼エアポンプBAPを停止させ、循環量調整弁170を閉状態にする。
なお、制御部190は、燃料電池120の発電電力を種々の方法を用いて取得することができる。例えば、燃料電池120が接続される回路に電流計と電圧計とを設け、電流計と電圧計との測定値に基づいて算出することができる。
次に、ステップS140では、制御部190は、発電運転モードに移行する。この発電運転モードでは、制御部190は、カソードオフガスに含まれる酸素の量が上述の条件b(O/C=0.3〜1.5)を満足するように、カソードエアポンプ140の駆動量(カソードエアポンプ140が供給する酸化ガスの量)を調整する。その結果、カソードエアポンプ140は、燃料電池120で消費される酸素量に加えて、改質器110で消費される酸素量を確保するのに充分な酸化ガス(空気)をカソードガス供給路142に供給することとなる。
また、燃料電池120のカソードには、電気化学反応によって水分(以下「生成水」と呼ぶ)が生じている。この生成水は、カソードオフガスによって燃料電池120から排出され、カソードオフガス流路144を介して改質器110に供給される。改質器110に供給された生成水は、改質燃料の改質反応に用いられる。なお、生成水の量は、改質器110での改質反応で用いられる水の量と比べて充分に多いので、この生成水を改質器110に供給すれば、上述の条件a(S/C≧0.5)を容易に満たすことができる。
以後、制御部190は、要求される発電電力に基づいて、燃料ポンプFPの駆動量と、カソードエアポンプ140の駆動量とを調整する。
このように、第1実施例では、改質器110が燃焼ガスを用いて昇温されるので、燃料電池システム100を常温から起動する場合でも、改質器110を昇温させるための時間を短縮することができる。特に、第1実施例の燃焼器130は、燃料に点火することによって燃焼を開始させるので、短時間で燃焼ガスを生成することができる。その結果、改質器110を昇温させるための時間を大幅に短縮することができる。
さらに、第1実施例では、燃焼器130に供給される改質燃料と酸化ガスとの量が、燃焼ガスに酸素と水蒸気とが含まれるように調整されるので、条件aと条件bとを満たす水蒸気と酸素とを、燃焼ガスのみを用いて確保することが可能となる。その結果、改質器110へ水蒸気を供給するための蒸発器やスプレー等の水蒸気供給装置を用いることなく、燃料電池システム100を起動させることが可能となるので、燃料電池システム100の構成を大幅に簡素化することができる。
ところで、上述の条件aと条件bとを満たすように、燃焼に用いられる酸化ガスの量を設定すると、燃焼ガスの温度が改質燃料と改質器110の昇温に要求される温度と比べて高くなる傾向がある(例えば、1000℃〜2000℃に至る場合がある)。このような場合でも、第1実施例では、燃焼器130からの燃焼ガスの一部を再び燃焼器130へ循環させる燃焼ガス循環路180が設けられているので、改質器110を過剰に昇温させることを防止することができる。また、燃焼温度が過剰に高くなることが防止されるので、燃焼ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)を低減させることが可能となる。
B.第2実施例:
図3は、第2実施例における燃料電池システム100aの構成を示すブロック図である。図1に示す燃料電池システム100との差異は、燃焼ガス循環路180aが、燃焼器130と改質器110との間の接続路132から分岐する代わりに、アノードガス供給路134から分岐して燃焼器130へ至る点だけである。他の構成は、図1に示す第1実施例と同じである。
制御部190aは、図2のステップS100において、燃焼ガス循環路180aの途中に設けられた循環量調整弁170aを開状態にする。すると、アノードガス供給路134を流れるガスの一部が、燃焼ガス循環路180aを通じて燃焼器130へ循環する。このとき、燃焼器130で生成された燃焼ガスは改質器110に供給されている。従って、燃焼ガスの一部は、接続路132とアノードガス供給路134と燃焼ガス循環路180aとを介して、再び、燃焼器130に循環することになる。従って、燃焼器130では、燃焼ガス循環路180aから供給されたガスの分だけガス量が増加するので、燃焼器130内での燃焼ガスの温度が過剰に高くなることが防止される。
ところで、改質器110では、改質器110が起動する前、すなわち、改質反応が進行する前であっても、改質燃料の触媒燃焼が進行して熱が生じる場合がある。また、改質器110の起動後には、改質反応(例えば、部分酸化反応)によって熱が生じる。ただし、通常は、改質器110の温度は燃焼器130における燃焼温度ほどには上昇せず、また、燃焼器130へ循環されるガスは、燃焼器130へ至る流路を通る際に自然に冷却される。従って、アノードガス供給路134を通るガスの一部を燃焼器130に循環させることによって、燃焼器130における燃焼温度が過剰に高くなることを防止することができる。
C.第3実施例:
図4は、第3実施例における燃料電池システム100bの構成を示すブロック図である。図1に示す燃料電池システム100との差異は、燃焼ガス循環路180bが、接続路132から分岐する代わりに、アノードオフガス流路136から分岐して燃焼器130へ至る点だけである。他の構成や動作は第1実施例と同じである。
制御部190bは、図2のステップS100において、燃焼ガス循環路180bの途中に設けられた循環量調整弁170bを開状態にする。すると、アノードオフガス流路136を流れるガスの一部が、燃焼ガス循環路180bを通じて燃焼器130へ循環する。このとき、燃焼器130で生成された燃焼ガスは改質器110に供給されている。さらに、改質器110から排出されたガスは、燃料電池120のアノードに供給されている。従って、燃焼ガスの一部は、接続路132とアノードガス供給路134とアノードオフガス流路136と燃焼ガス循環路180bとを介して、再び、燃焼器130に循環することになる。従って、燃焼器130では、燃焼ガス循環路180bから供給されたガスの分だけガス量が増加するので、燃焼器130内での燃焼ガスの温度が過剰に高くなることが防止される。
このように、第3実施例においても、改質器110と燃料電池120とで冷却された燃焼ガスの一部を再び燃焼器130へ循環させる燃焼ガス循環路180bが設けられているので、燃焼ガスの温度が過剰に高くなることを防止し、さらに、改質器110を過剰に昇温させることを防止することができる。
ところで、燃料電池120では、発電が開始すると電気化学反応によって熱が生じる。ただし、通常は燃料電池120の温度は燃焼器130における燃焼温度ほどには上昇せず、また、燃焼器130へ循環されるガスは、燃焼器130へ至る流路を通る際に自然に冷却される。従って、アノードオフガス流路136を通るガスの一部を燃焼器130に循環させることによって、燃焼器130における燃焼温度が過剰に高くなることを防止することができる。
なお、上述した第1〜第3実施例(図1、図3、図4)において、燃料ポンプFPと三方調整弁115とは「燃焼燃料供給部」に相当する。さらに、接続路132と、アノードガス供給路134と、アノードオフガス流路136とは、本発明における「燃焼ガス流路」に相当する。
D.第4実施例:
図5は、第4実施例における燃料電池システム100cの構成を示すブロック図である。図1に示す燃料電池システム100との差異は3つある。1つ目は、燃焼器130には、燃焼エアポンプBAPの代わりにカソードオフガス流路144cが接続されている点である。2つ目は、燃料電池120aに冷却ガス流路CFが設けられている点である。3つ目は、改質器110aに、加熱器112が併設されている点である。他の構成は、図1に示す第1実施例と同じである。また、第4実施例では、燃料電池システム100cの起動処理の内容が、図2の例と異なっている。
燃焼器130には、カソードから排出されたガスが、カソードオフガス流路144cを介して供給される。また、燃料電池120aのカソードには、カソードエアポンプ140によって、酸化ガスとしての空気が供給される。従って、燃焼器130には、カソードエアポンプ140によって酸化ガスとしての空気が供給されることになる。
また、燃料電池120aの冷却ガス流路CFは、アノード流路及びカソード流路とは独立した流路である。この冷却ガス流路CFには、冷却ガス供給路152を介して冷却エアポンプ150が接続されている。冷却エアポンプ150は、冷却ガスとしての空気を燃料電池120aの冷却ガス流路CFに供給する。冷却ガス流路CFからの排ガス(以下、「冷却排ガス」と呼ぶ)は、冷却ガス排出路154を通じて排出される。燃料電池120aは、冷却ガス流路CFを通る冷却ガスによって冷却される。
また、改質器110aの加熱器112は、改質器110aを昇温させるためのものである。加熱器112には、アノードオフガス流路136の途中から分岐したアノードオフガス供給路138が接続されている。また、このアノードオフガス供給路138の途中には、冷却ガス排出路154が接続されている。その結果、加熱器112には、アノードオフガスと冷却排ガスとが供給されることとなる。なお、アノードオフガス流路136の分岐位置には、三方調整弁135が設けられている。この三方調整弁135は、アノードオフガスのアノードオフガス供給路138への供給量と外部への排出量との配分を調整する。
加熱器112の内部には酸化触媒が充填されている。この加熱器112では、アノードオフガスに残存する水素や改質燃料等の燃料と、冷却ガスに含まれる酸素と、を利用した触媒燃焼が進行することによって熱が発生する。加熱器112は、触媒燃焼で生じた熱によって改質器110aを昇温させる。なお、酸化触媒としては、白金(Pt)等の貴金属触媒を用いることができる。触媒燃焼によって生じた燃焼ガスは、排出路139を通じて外部に排出される。なお、加熱器112としては、触媒を用いて触媒燃焼させる代わりにバーナを用いて火炎燃焼させる燃焼装置を用いてもよい。
図6は、燃料電池システム100cの起動処理の手順を示すフローチャートである。図2に示す第1実施例との差異は、燃料電池120aの暖機処理を実行している点である(ステップS200、S210)。
ステップS200では、まず、制御部190c(図5)は、改質器110aに改質燃料を燃焼させる。具体的には、制御部190cは、燃料ポンプFPと三方調整弁115とを制御することによって、改質燃料を改質器110aに供給する。さらに、カソードエアポンプ140を駆動させることによって、酸素を含む酸化ガスとしての空気を改質器110aに供給する。この際、カソードエアポンプ140によって供給された空気は、燃料電池120aと燃焼器130とを通って改質器110aに至る。この結果、改質器110aの改質反応器111では、改質燃料と、空気に含まれる酸素とを用いた触媒燃焼が進行する。
改質器110aでの燃焼が開始すると、次のステップS210では、燃焼によって昇温された燃焼ガスが、アノードガス供給路134を通じて燃料電池120aに供給される。燃料電池120aは、燃焼ガスによって昇温される。
燃料電池120aの昇温が完了したら、次のステップS220で、制御部190cは、改質器110aへの改質燃料の配分量がゼロとなるように三方調整弁115を制御する。その結果、改質器110aにおける触媒燃焼が停止する。なお、改質器110aへの改質燃料の配分量はゼロよりも大きな値に維持してもよい。さらに、制御部190cは、循環量調整弁170を開状態にするとともに、燃焼器130に燃料を燃焼させる。この処理は、図2のステップS100と同じ処理である。制御部190cは、燃焼器130からの燃焼ガスに含まれる水蒸気と酸素とが、上述した条件aと条件bとを満足するように、燃焼器130へ供給する改質燃料の量と酸化ガスの量とを調整する。
なお、制御部190cは、燃料電池120aの昇温の完了を種々の方法を用いて判断することができる。例えば、燃料電池120aに燃料電池120aの温度を測定する温度センサを設け、温度センサが測定した温度が所定の温度に達したら昇温が完了したと判断する方法を用いることができる。これは、後述する他の実施例でも同様である。
燃焼器130での燃焼が開始すると、制御部190cは、燃焼ガスを改質器110aに供給することによって改質器110aを昇温させ(ステップS230)、昇温が完了したら、改質器110aでの改質を開始させる(ステップS231)。これらの処理(ステップS230、S231)は、図2のステップS110、S111と、それぞれ、同じである。この際、燃焼ガスの一部は、燃焼ガス循環路180を通じて燃焼器130へ循環される。その結果、燃焼ガスの温度が過剰に高くなることを防止することができる。
改質器110aによる改質燃料の改質が開始されると、燃料電池120aのアノードに水素を含む改質ガスが供給される。燃料電池120aでは、アノードに供給された水素と、カソードに供給されている燃焼ガスに含まれる酸素と、を用いた発電が開始される(ステップS240)。
次のステップS250では、制御部190cは、カソードに供給される酸化ガス(空気)の量を調整し直す。この理由は、燃料電池120aによる発電が開始されると、酸化ガスに含まれる酸素が燃料電池120aで消費されて、燃焼器130に供給される酸素の量が減少し、改質器110aに供給される酸素の量が不足するからである。そこで、制御部190cは、改質器110aに供給される燃焼ガスに含まれる酸素の量が上述の条件bを満たすように、カソードエアポンプ140の駆動量を増加させる。燃料電池120aで消費される酸素量は、燃料電池120aの発電電力から理論的に算出することができる。そこで、制御部190cは、発電電力に応じてカソードエアポンプ140の駆動量を決定することができる。
燃料電池120aが、要求された電力を発電し始めたら、次のステップS260では、制御部190cは、燃焼器130への改質燃料の配分量がゼロとなるように三方調整弁115を制御する。その結果、燃焼器130における燃焼が停止する。この際、制御部190cは、燃料ポンプFPの駆動量を調整することによって、改質器110への改質燃料の供給量を維持する。さらに、制御部190cは、循環量調整弁170を閉状態にする。
次のステップS270では、制御部190cは、発電運転モードに移行する。この発電運転モードでは、制御部190は、カソードオフガスに含まれる酸素の量が上述の条件b(O/C=0.3〜1.5)を満足するように、カソードエアポンプ140の駆動量を調整する。その結果、生成水と酸素とを含むカソードオフガスが、燃焼器130を経由して改質器110aに供給される。
また、制御部190cは、冷却エアポンプ150を駆動させることによって、冷却ガス(空気)を燃料電池120aに供給する。その結果、燃料電池120aの温度が、発電で生じる熱によって過剰に高くなることを防止することができる。この際、制御部190cは、燃料電池120aの温度に応じて冷却エアポンプ150の駆動量を調整すればよい。なお、燃料電池120aを冷却した後の冷却排ガスは、冷却ガス排出路154とアノードオフガス供給路138とを介して加熱器112に供給される。
さらに、制御部190cは、アノードオフガス用の三方調整弁135の調整位置(アノードオフガスの配分量)を調整することによって、アノードオフガスを加熱器112に供給する。すると、加熱器112では、アノードオフガスに残存する水素や改質燃料等の燃料と、冷却ガスに含まれる酸素と、を利用した触媒燃焼が進行することによって熱が発生する。改質器110aは、この熱によって昇温される。その結果、改質器110aを加熱するための手段を別途設けることなく、改質器110aの温度を改質反応に要求される温度に維持することが可能となる。
以上、説明したように、第4実施例では、燃焼器130と燃料電池120aとが、酸化ガスを供給する酸化ガス供給装置(カソードエアポンプ140)を共用しているので、燃料電池システム100cの構成を簡素化することができる。
さらに、第4実施例の起動処理(図6)では、燃料電池システム100cの起動時には、燃焼器130の燃焼ガスに含まれる水分を改質反応に用い、さらに、起動後(発電開始後)には、燃料電池120aのカソードに生じた水分を改質反応に用いている。従って、改質器110へ水蒸気を供給するための蒸発器等の水蒸気供給装置を用いることなく、燃料電池システム100cを運転することが可能となるので、燃料電池システム100cの構成を簡素化することができる。
また、図5に示す第4実施例では、カソードエアポンプ140から改質器110aへ至るガスの流路の間に、燃料電池120aのカソードと燃焼器130とがこの順番に直列に設けられている。従って、燃料電池システム100cを起動させてから発電運転へ移行する処理を、ガスの流路を大幅に切り替えることなく、容易に行うことができる。
さらに、第4実施例では、改質反応器111で改質燃料を触媒燃焼させて得られる燃焼ガスを用いて燃料電池120aを昇温させている。従って、燃料電池システム100cを起動させるための時間を大幅に短縮することができる。また、燃料電池120aを昇温させるヒータ等の加熱装置を用いることなく、燃料電池120aを昇温させることが可能となるので、燃料電池システム100cの構成を簡素化することができる。
なお、第4実施例では、改質反応器111において触媒燃焼させることとしたが、この代わりに、改質器110aにバーナを設けて火炎燃焼させることとしてもよい。いずれの場合も、改質器110aで生じさせる燃焼ガスによって、改質反応用の水蒸気と酸素とを確保する必要はない。従って、制御部190aは、ステップS200においては、改質器110aの温度が過剰に高くならないように、改質器110aに供給する改質燃料の量と空気の量とを調整することができる。例えば、改質反応用の水蒸気と酸素とを確保するための改質用の燃焼と比べて少量の改質燃料と酸素とを改質器110aに供給すればよい。
なお、第4実施例では、燃焼器130から改質器110aを経由して排出路139へ至るガスの流路、すなわち、接続路132と、アノードガス供給路134と、アノードオフガス流路136と、アノードオフガス供給路138と、排出路139とが本発明における「燃焼ガス流路」に相当する。また、燃焼ガス循環路180は、接続路132から分岐していなくてもよく、「燃焼ガス流路」上の任意の位置で分岐させることができる。
また、本実施例におけるカソードエアポンプ140は、本発明における「酸化ガス供給部」に相当する。また、カソードガス供給路142とカソードオフガス流路144cとが、「酸化ガス流路」に相当する。
E.第5実施例:
図7は、第5実施例における燃料電池システム100dの構成を示すブロック図である。図5に示す第4実施例の燃料電池システム100cとの差異は、冷却エアポンプ150と燃料電池120aのアノード流路とが、冷却ガス分配路158によって接続されている点だけである。他の構成は、図5に示す第4実施例と同じである。また、第5実施例では、燃料電池システム100dの起動処理の内容が、図6の例と異なっている。
冷却エアポンプ150に接続された冷却ガス供給路152は、その途中で、冷却ガス分配路158に分岐している。この冷却ガス分配路158は、燃料電池120aのアノード流路に接続されている。冷却ガス供給路152の分岐位置には、三方調整弁156が設けられている。この三方調整弁156は、冷却ガス流路CFとアノード流路とへの冷却ガス(空気)の配分量を調整する。
図8は、燃料電池システム100dの起動処理の手順を示すフローチャートである。図6に示す第4実施例との差異は、燃焼器130での燃焼が開始する前のステップS200、S210の代わりに、改質器110aでの改質が開始した後のステップS332〜S336を実行している点である。これらのステップS332〜S336は、図6のステップS200、S210と同様に燃料電池120aの暖機のための処理である。
ステップS320では、まず、制御部190d(図7)は、循環量調整弁170を開状態にし、さらに、燃焼器130に燃料を燃焼させる。この処理は、図6のステップS220や図2のステップS100と同じ処理である。
燃焼器130での燃焼が開始すると、制御部190dは、燃焼ガスを改質器110aに供給することによって改質器110aを昇温させ(ステップS330)、昇温が完了したら、改質器110aでの改質を開始させる(ステップS331)。これらの処理(ステップS330、S331)は、図6のステップS230、S231や図2のステップS110、S111と同じ処理である。改質器110aで生成された水素を含む改質ガスは、アノードガス供給路134を介して燃料電池120aのアノードに供給される。
改質器110aによる改質が開始されると、次のステップS332では、制御部190dは、冷却ガス(空気)を燃料電池120aのアノードに供給する。具体的には、制御部190dは、冷却エアポンプ150を駆動させるとともに冷却エア用の三方調整弁156を調整することによって、冷却ガス(空気)を燃料電池120aのアノードに供給する。この冷却ガス(空気)は、酸素を含んでいる。従って、燃料電池120aのアノードには、改質ガスに含まれる水素に加えて酸素が供給されることとなる。すなわち、アノードに供給される冷却ガスは「酸素を含む酸化ガス」に相当するということもできる。
ところで、本実施例では、燃料電池120aのアノードに、電気化学反応を促進させるための触媒(例えば、白金やパラジウム)が設けられている(図示省略)。従って、アノードでは、改質ガスに含まれる水素と、冷却ガスに含まれる酸素と、を用いた触媒燃焼が進行する。さらに、燃料電池120aは、触媒燃焼によって生じた熱によって昇温される(ステップS334)。
燃料電池120aの昇温が完了したら、次のステップS336で、制御部190dは、アノードへの冷却ガスの供給を停止させる。具体的には、制御部190dは、アノードへの冷却ガスの配分量がゼロとなるように三方調整弁156を制御する。その結果、燃料電池120aのアノードへの酸素の供給が停止するので、アノードにおける触媒燃焼が停止する。
アノードにおける触媒燃焼が停止すると、燃料電池120aでは、アノードに供給された改質ガスに含まれる水素と、カソードに供給された酸化ガスに含まれる酸素と、を用いた発電が開始する(ステップS340)。
発電が開始されたら、制御部190dは、ステップS350〜S370の処理を実行して、発電運転モードに移行する。これらのステップS350〜S370は、図6のステップS250〜S270と、それぞれ、同じである。
以上、説明したように、第5実施例では、第4実施例と同様の効果に加え、さらに、より高速に燃料電池120aの昇温を行うことが可能となる。すなわち、第5実施例では、冷却エアポンプ150が、冷却ガス供給路152と冷却ガス分配路158とを介して、燃料電池120aのアノードに酸化ガス(空気)を供給する。その結果、燃料電池120aを、アノードにおける触媒燃焼で生じる熱によって昇温させることが可能となる。従って、燃料電池システム100dを起動させるための時間を大幅に短縮することができる。
F.第6実施例:
図9は、第6実施例における燃料電池システム100eの構成を示すブロック図である。図5に示す第4実施例の燃料電池システム100cとの差異は、カソードエアポンプ140から改質器110aへ至るガスの流路の間に、燃焼器130とカソード流路とが、図5の例とは逆の順番に直列に設けられている点だけである。他の構成は、図5に示す第4実施例と同じである。また、第6実施例では、燃料電池システム100eの起動処理の内容が、図6の例と異なっている。
燃焼器130には、カソードエアポンプ140が供給する酸化ガス(空気)が、カソードガス供給路142eを介して供給される。また、燃焼器130には、改質燃料流路119の途中で分岐した改質燃料分岐路118eが接続されている。改質燃料流路119の分岐位置には、三方調整弁115が設けられている。
燃焼器130と燃料電池120aのカソードとは、接続路132eによって接続されている。燃焼器130から排出されたガスは、この接続路132eを介してカソードに供給される。この接続路132eは、その途中で、燃焼ガス循環路180eに分岐している。この燃焼ガス循環路180eは、改質燃料分岐路118eの途中に接続されている。燃料電池システム100eの起動時には、接続路132eを流れる燃焼ガスの一部が、この燃焼ガス循環路180eと改質燃料分岐路118eとを介して、再び、燃焼器130へ循環する。
また、燃料電池120aのカソードからのカソードオフガスは、カソードオフガス流路144eを通じて改質器110aに供給される。
図10は、燃料電池システム100eの起動処理の手順を示すフローチャートである。図6に示す第4実施例との差異は、燃料電池120aを暖機するために燃焼器130に燃料を燃焼させる工程(ステップS400)が追加されている点である。
ステップS400では、制御部190e(図9)は、燃焼器130に改質燃料を燃焼させる。具体的には、制御部190eは、燃料ポンプFPと三方調整弁115とを制御することによって、改質燃料を燃焼器130に供給する。さらに、カソードエアポンプ140を駆動させ、酸化ガス(空気)を燃焼器130に供給する。次に、制御部190eは、燃焼器130に点火させ、改質燃料を火炎燃焼させる。この際、制御部190eは、改質燃料の燃焼のために理論的に必要となる酸素量よりも多い量の酸素を燃焼器130に供給するように、カソードエアポンプ140を駆動させる。その結果、燃焼によって生じる燃焼ガスには、酸素が含まれることになる。
燃焼器130での燃焼が開始すると、燃焼によって昇温された燃焼ガスが接続路132eを通じて燃料電池120aのカソードに供給される。また、カソードから排出されたガスは、カソードオフガス流路144eを介して改質器110aに供給される。
次のステップS405では、制御部190eは、改質器110aに改質燃料を燃焼させる。具体的には、制御部190eは、燃料ポンプFPと三方調整弁115とを制御することによって、改質燃料を改質器110aに供給する。すると、改質器110aの改質反応器111では、改質燃料と、カソードオフガス流路144eを介して供給された燃焼ガスに含まれる酸素と、を用いた触媒燃焼が進行する。
改質器110aでの燃焼が開始すると、燃焼によって昇温された燃焼ガスが、アノードガス供給路134を通じて燃料電池120aのアノードに供給される。その結果、燃料電池120aは、アノードに供給された燃焼ガスと、カソードに供給された燃焼ガスと、によって昇温される(ステップS410)。
なお、これらのステップS400、S405では、燃焼によって得られる燃焼ガスによって改質反応用の水蒸気を確保する必要はない。従って、制御部190eは、燃焼ガスの温度が過剰に高くならないように、燃焼器130と改質器110aとに供給する改質燃料の量と空気の量とを調整することができる。また、燃焼器130での燃焼温度が過剰に高くなる場合には、循環量調整弁170eを開状態とすれば、燃焼温度を下げることができる。
燃料電池120aの昇温が完了したら、次のステップS420で、制御部190eは、改質器110aへの改質燃料の配分量をゼロに調整する。その結果、改質器110aにおける触媒燃焼が停止する。なお、改質器110aへの改質燃料の配分量はゼロよりも大きな値に維持してもよい。さらに、制御部190eは、循環量調整弁170eを開状態にする。次に、制御部190eは、燃焼器130からの燃焼ガスに含まれる水蒸気と酸素とが、上述した条件aと条件bとを満足するように、燃焼器130へ供給する改質燃料の量と酸化ガスの量とを調整する。この際、燃焼器130とカソードとの間の接続路132eを通る燃焼ガスの一部は、燃焼ガス循環路180eを通じて燃焼器130へ循環される。その結果、燃焼ガスの温度が過剰に高くなることが防止される。
次に、制御部190eは、燃焼器130で生成された燃焼ガスを改質器110aに供給することによって改質器110aを昇温させ(ステップS430)、昇温が完了したら、改質器110aでの改質を開始させる(ステップS431)。これらの処理(ステップS430、S431)は、図6のステップS230、S231や図2のステップS110、S111と同じ処理である。
改質器110aによる改質が開始されると、燃料電池120aのアノードに水素を含む改質ガスが供給される。燃料電池120aでは、アノードに供給された水素と、カソードに供給されている燃焼ガスに含まれる酸素と、を用いた発電が開始される(ステップS440)。
以後、制御部190eは、ステップS450〜S470の処理を実行して発電運転モードに移行する。これらのステップS450〜S470は、図6のステップS250〜S270と、それぞれ、同じである。
以上、説明したように、第6実施例では、燃焼器130で生じた燃焼ガスを燃料電池120aのカソードに供給しているので、燃料電池120aを昇温させるための時間を短縮することができる。さらに、改質器110aで生じた燃焼ガスをアノードに供給しているので、燃料電池120aを昇温させるための時間を大幅に短縮することができる。
なお、第6実施例では、燃焼器130からカソードと改質器110aとを経由して排出路139へ至るガスの流路、すなわち、接続路132eと、カソードオフガス流路144eと、アノードガス供給路134と、アノードオフガス流路136と、アノードオフガス供給路138と、排出路139とが、本発明における「燃焼ガス流路」に相当する。また、燃焼ガス循環路180eは、接続路132eから分岐していなくてもよく、「燃焼ガス流路」上の任意の位置で分岐させることができる。
G.第7実施例:
図11は、第7実施例における燃料電池システム100fの構成を示すブロック図である。図7に示す第5実施例の燃料電池システム100dとの差異は、カソードエアポンプ140から改質器110aへ至るガスの流路の間に、燃焼器130とカソード流路とが、図7の例とは逆の順番に直列に設けられている点だけである。他の構成は、図7に示す第5実施例と同じである。また、第7実施例では、燃料電池システム100fの起動処理の内容が、図8の例と異なっている。なお、燃焼器130に接続されるガスの流路と、カソード流路に接続されるガスの流路との構成は、図9に示す第6実施例と同じであるので、その説明を省略する。
図12は、燃料電池システム100fの起動処理の手順を示すフローチャートである。図8に示す第5実施例との差異は、燃焼器130で生成される燃焼ガスを用いて燃料電池120aを昇温させている点だけである(ステップS525)。
ステップS520では、まず、制御部190f(図11)は、循環量調整弁170を開状態にし、さらに、燃焼器130に燃料を燃焼させる。この処理は、図8のステップS320や図6のステップS220と同じ処理である。
燃焼器130での燃焼が開始すると、燃焼によって昇温された燃焼ガスが燃料電池120aのカソードに供給される。その結果、燃料電池120aが燃焼ガスによって昇温される(ステップS525)。また、カソードから排出されたガスは、改質器110aに供給される。その結果、改質器110aも燃焼ガスによって昇温される(ステップS530)。
改質器110aの昇温が完了したら、次のステップS531では、制御部190fは、改質燃料を改質器110aに供給することによって、改質器110aでの改質を開始させる。この処理は、図8のステップS331と同じ処理である。改質器110aで生成された水素を含む改質ガスは燃料電池120aのアノードに供給される。なお、制御部190fは、燃料電池120aの昇温が完了する前であっても、このステップS531に移行する。
改質器110aによる改質が開始されたら、制御部190fは、ステップS532〜S570の処理を実行して、発電運転モードに移行する。これらのステップS532〜S570は、図8のステップS332〜S370と、それぞれ、同じである。
以上、説明したように、第7実施例では、第5実施例と同様の効果に加え、さらに、より高速に燃料電池120aの昇温を行うことが可能となる。すなわち、第7実施例では、燃焼器130で生成された燃焼ガスを燃料電池120aのカソード流路に供給することによって、燃料電池120aを昇温させることが可能である。従って、燃料電池システム100fを起動させるための時間を大幅に短縮することができる。
H.第8実施例:
図9や図11に示す実施例において、燃焼器130から延びる接続路132eを2つに分岐させ、一方をカソード流路に接続し、他方を改質器110aに接続することとしてもよい。換言すれば、燃焼器130に対して、カソード流路と改質器110aとを並列に接続してもよい。この場合には、カソードオフガスは改質器110aには供給されずに排出される。
I.第9実施例:
図13は、第9実施例における燃料電池システム100gの構成を示すブロック図である。図13では、図9の実施例と共通する部分の一部が省略されている。図9に示す燃料電池システム100eとの差異は2つある。1つ目は、カソード流路と改質器110aとが、燃焼器130やカソードエアポンプ140に対して並列に接続されている点である。2つ目は、燃焼器130とカソードエアポンプ140とが、カソード流路や改質器110aに対して並列に接続されている点である。
燃料電池120aのカソード流路には、カソードガス供給路142gを介してカソードエアポンプ140が接続されている。このカソードガス供給路142gは、その途中(分岐位置146)で、酸化ガス分岐路148に分岐している。この酸化ガス分岐路148は、改質器110aに接続されている。
一方、燃焼器130には燃焼エアポンプBAPが接続されている。また、燃焼器130は、改質燃料分岐路118eを介して供給される改質燃料を空気を用いて燃焼させることが可能である。また、燃焼器130には、燃焼ガス供給路133が接続されている。この燃焼ガス供給路133は、カソードガス供給路142の分岐位置146とカソードエアポンプ140との間に接続されている。燃焼器130で生じた燃焼ガスは、カソードガス供給路142gに供給される。また、燃焼ガス供給路133は、その途中で、燃焼ガス循環路180gに分岐している。この燃焼ガス循環路180gは、改質燃料分岐路118eの途中に接続されている。
燃料電池システム100gの起動時には、燃焼器130が、燃焼ガスを、燃料電池120aと改質器110aとに供給する。その結果、燃料電池120aと改質器110aとを昇温させるための時間を短縮することができる。この際、燃焼ガス供給路133を通る燃焼ガスの一部は、改質燃料分岐路118eを通じて、再び、燃焼器130に循環する。その結果、燃焼ガスの温度が過剰に高くなることを防止することができる。
また、燃料電池120aが発電を開始した後は、カソードエアポンプ140が、酸化ガス(空気)を、燃料電池120aと改質器110aとに供給する。この際、改質器110aに水分を供給する水蒸気供給装置を設けることが好ましい。これは、上述の第8実施例についても同様である。
J.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
変形例1:
燃料電池システムの構成としては、上述の各実施例の構成に限らず、他の構成を採用してもよい。例えば、図5、図7、図9、図11の各実施例において、冷却ガス排出路154の途中に三方調整弁を設け、冷却ガスの一部を外部に排出することとしてもよい。この代わりに、冷却ガス流路CFを有さない燃料電池を用いることとしてもよい。また、加熱器112を省略することとしてもよい。また、起動処理としては、上述の各実施例の手順に限らず、他の手順に従う起動処理を採用してもよい。いずれの場合も、燃焼器に水蒸気を含む燃焼ガスを生成させ、得られた燃焼ガスを改質器に供給する構成とすれば、改質器の昇温のための時間を短縮するとともに、改質器へ水蒸気を供給するための蒸発器等の水蒸気供給装置を用いることなく、燃料電池システムを起動させることが可能となる。この際、燃焼器に供給する燃焼燃料の量と酸化ガスの量とを、改質器に供給する改質燃料の量に応じて調整することが好ましい。さらに、燃焼ガスの一部を燃焼器に循環させる燃焼ガス循環路を設けることによって、燃焼ガスの温度が過剰に高くなることを防止することができる。
また、上述した第4〜第7実施例(図5、7、9、11)のように、酸化ガス供給装置(カソードエアポンプ140)から改質器へ至る酸化ガスの流路の途中に、燃料電池のカソードと燃焼器とを直列に配置することが好ましい。こうすれば、燃料電池システムを起動させてから発電運転へ移行する処理を、ガスの流路を大幅に切り替えることなく、容易に実行することができる。
変形例2:
上述の各実施例において、循環量調整弁の開度を、改質器の温度に応じて調整することとしてもよい。この際、改質器の温度が所定の適正温度よりも高い場合には、循環量調整弁の開度をより大きくすればよく、逆に、適正温度よりも低い場合には、開度をより小さくすればよい。また、改質器に至る燃焼ガスが通る流路の温度を測定する温度センサを設け、この温度センサが測定した温度に応じて循環量調整弁の開度を調整してもよい。
変形例3:
上述の各実施例では、燃焼器130は燃料を火炎燃焼させることとしているが、この代わりに、触媒燃焼させることとしてもよい。但し、燃料に点火して火炎燃焼させる燃焼器を用いれば、より高速に高温の燃焼ガスを得ることが可能となる。
変形例4:
上述の各実施例において、燃焼器130に用いる燃焼燃料としては、燃焼によって水分が生成される燃料であればよく、ガソリンなどの炭化水素や、メタノールなどのアルコールやアルデヒド類、あるいは天然ガスなどを用いることができる。また、改質燃料とは異なる燃料を燃焼燃料として用いてもよい。ただし、燃焼燃料を改質燃料と同じとすれば、複数種類の燃料を準備せずに燃料電池システムの運転を行うことができるので、運転コストを低く抑えることができる。
変形例5:
上述の各実施例において、燃料電池としては種々のタイプのものを用いることができる。例えば、ペロブスカイト型の固体酸化物(例えば、BaCeO系や、SrCeO系のセラミックス)を用いた電解質を有する燃料電池を用いてもよい。また、この他にも、固体高分子電解質型や、アルカリ水溶液電解質型、溶融炭酸塩型、リン酸電解質型等、種々のタイプの燃料電池を用いてもよい。ただし、ペロブスカイト型の固体酸化物電解質を有する燃料電池を用いれば、改質反応に適した温度に比較的近い温度(例えば、300℃〜600℃)で燃料電池を動作させることができるので、改質器で生成された改質ガスを、その温度を調整せずに直接燃料電池に供給することができる。
また、上述の各実施例において、水素分離膜を備えない燃料電池を用いても良い。ただし、改質器から得られる改質ガスには、発電用の燃料(水素)以外の物質(例えば、改質反応で生じた二酸化炭素)が含まれている。そこで、水素分離膜型燃料電池を用いれば、アノードに供給された改質ガスに含まれる水素が水素分離膜を透過して電解質層に供給されるので、発電の効率を高めることができる。ここで、水素分離膜型燃料電池としては、例えば、水素分離層と所定の電極部材との間に電解質層を設けたものを用いることができる。この場合には、水素分離層をアノード電極として用いることができる。また、所定の電極部材をカソード電極として用いることができる。なお、電極部材の材料としては、カーボンや金属などの導電性を有する種々の材料を採用することができる。さらに、電極部材に、電気化学反応を促進させる触媒(例えば、白金やパラジウム)を担持させてもよい。また、水素分離膜を備えない燃料電池を用いる場合には、改質ガスから水素を分離する水素分離装置を設け、水素濃度を高めたガスを燃料電池に供給することが好ましい。こうすれば、燃料電池における発電効率を高めることが可能となる。
本発明の一実施例としての燃料電池システム100の構成を示すブロック図。 燃料電池システム100の起動処理の手順を示すフローチャート。 第2実施例における燃料電池システム100aの構成を示すブロック図。 第3実施例における燃料電池システム100bの構成を示すブロック図。 第4実施例における燃料電池システム100cの構成を示すブロック図。 燃料電池システム100cの起動処理の手順を示すフローチャート。 第5実施例における燃料電池システム100dの構成を示すブロック図。 燃料電池システム100dの起動処理の手順を示すフローチャート。 第6実施例における燃料電池システム100eの構成を示すブロック図。 燃料電池システム100eの起動処理の手順を示すフローチャート。 第7実施例における燃料電池システム100fの構成を示すブロック図。 燃料電池システム100fの起動処理の手順を示すフローチャート。 第9実施例における燃料電池システム100gの構成を示すブロック図。
符号の説明
100、100a、100b、100c、100d、100e、100f、100g...燃料電池システム
110、110a...改質器
111...改質反応器
112...加熱器
115...三方調整弁
118、118e...改質燃料分岐路
119...改質燃料流路
120、120a...燃料電池
121...水素分離層
122...電解質層
123...電解質膜
130...燃焼器
132、132e...接続路
133...燃焼ガス供給路
134...アノードガス供給路
135...三方調整弁
136...アノードオフガス流路
138...アノードオフガス供給路
139...排出路
140...カソードエアポンプ
142、142e、142g...カソードガス供給路
144、144c、144e...カソードオフガス流路
146...分岐位置
148...酸化ガス分岐路
150...冷却エアポンプ
152...冷却ガス供給路
154...冷却ガス排出路
156...三方調整弁
158...冷却ガス分配路
170、170a、170b、170e...循環量調整弁
180、180a、180b、180e、180g...燃焼ガス循環路
190、190a、190b、190c、190d、190e、190f...制御部
200、200a、200b、200c、200d、200e、200f、200g...燃料改質システム
BAP...燃焼エアポンプ
CF...冷却ガス流路
CT...改質触媒
FP...燃料ポンプ
FT...燃料タンク

Claims (11)

  1. 改質燃料から水素を生成する燃料改質システムであって、
    改質燃料の水蒸気改質反応を利用して水素を生成する水蒸気改質室を有する燃料改質部と、
    燃焼によって水分が生成される燃焼燃料を燃焼させる燃焼部と、
    前記燃焼部に接続され、さらに、前記水蒸気改質室の内部を通るとともに、前記燃焼部で生じた燃焼ガスが通る燃焼ガス流路と、
    前記燃焼ガス流路の途中で分岐するとともに前記燃焼部へ至る燃焼ガス循環路と、
    を備える燃料改質システム。
  2. 請求項1に記載の燃料改質システムであって、さらに、
    酸素を含む酸化ガスを前記燃焼部に供給する酸化ガス供給部と、
    前記燃焼燃料を前記燃焼部に供給する燃焼燃料供給部と、
    前記燃料改質システムを制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記燃料改質システムの起動時に、前記燃焼燃料供給部から前記燃焼部に前記燃焼燃料を供給させるとともに、前記酸化ガス供給部から前記燃焼部に前記燃焼燃料の燃焼のために理論的に要求される量と比べて過剰な酸化ガスを供給させることによって、水分と酸素とを含む燃焼ガスを前記燃焼部から前記燃料改質部に供給させる、
    燃料改質システム。
  3. 燃料電池システムであって、
    燃料電池と、
    請求項1に記載の燃料改質システムと、を備え、
    前記燃焼ガス流路は、前記燃焼部から前記燃料電池のカソード内部を経由して前記水蒸気改質室の内部を通るように構成されている、
    燃料電池システム。
  4. 請求項3に記載の燃料電池システムであって、さらに、
    酸素を含む酸化ガスを前記燃焼部に供給する酸化ガス供給部と、
    前記燃焼燃料を前記燃焼部に供給する燃焼燃料供給部と、
    前記燃料電池システムを制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記燃料電池システムの起動時に、前記燃焼燃料供給部から前記燃焼部に前記燃焼燃料を供給させるとともに、前記酸化ガス供給部から前記燃焼部に前記酸化ガスを供給させることによって、前記燃焼ガスを前記燃焼部から前記カソード内部を経由させて前記燃料改質部に供給させる、
    燃料電池システム。
  5. 請求項4に記載の燃料電池システムであって、
    前記制御部は、前記燃料電池システムの起動時に、前記酸化ガス供給部から前記燃焼部に前記燃焼燃料の燃焼のために理論的に要求される量と比べて過剰な酸化ガスを供給させることによって、水分と酸素とを含む燃焼ガスを前記燃焼部から前記燃料改質部に供給させる、
    燃料電池システム。
  6. 請求項4または請求項5に記載の燃料電池システムであって、
    前記制御部は、前記燃料電池が発電を開始した後に、前記燃焼燃料供給部から前記燃焼部への前記燃焼燃料の供給を停止させるとともに、前記酸化ガス供給部から前記燃焼部を経由させて前記カソードに前記酸化ガスを供給させることによって、前記発電に伴って前記カソードで生じる水分を前記燃焼ガス流路中に排出させて前記水蒸気改質室へ供給させるとともに、前記燃料改質部と前記カソードとに酸素を供給させる、
    燃料電池システム。
  7. 燃料電池システムであって、
    燃料電池と、
    請求項1に記載の燃料改質システムと、
    酸素を含む酸化ガスを供給する酸化ガス供給部と、
    前記酸化ガス供給部から前記燃料電池のカソードの内部を経由して前記燃焼部へ至る酸化ガス流路と、を備える、
    燃料電池システム。
  8. 請求項7に記載の燃料電池システムであって、さらに、
    前記燃焼燃料を前記燃焼部に供給する燃焼燃料供給部と、
    前記燃料電池システムを制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記燃料改質システムの起動時に、前記燃焼燃料供給部から前記燃焼部に前記燃焼燃料を供給させるとともに、前記酸化ガス供給部から前記燃焼部に前記燃焼燃料の燃焼のために理論的に要求される量と比べて過剰な酸化ガスを供給させることによって、水分と酸素とを含む燃焼ガスを前記燃焼部から前記燃料改質部に供給させる、
    燃料電池システム。
  9. 請求項8に記載の燃料電池システムであって、
    前記制御部は、前記燃料電池が発電を開始した後に、前記燃焼燃料供給部から前記燃焼部への前記燃焼燃料の供給を停止させるとともに、前記酸化ガス供給部から前記カソードに前記酸化ガスを供給させることによって、前記発電に伴って前記カソードで生じる水分を前記燃焼部を経由して前記燃焼ガス流路中に排出させて前記水蒸気改質室へ供給させるとともに、前記燃料改質部と前記カソードとに酸素を供給させる、
    燃料電池システム。
  10. 改質燃料の水蒸気改質反応を利用して水素を生成する水蒸気改質室を有する燃料改質システムの起動方法であって、
    (a)燃焼によって水分が生成される燃焼燃料と、酸素を含むとともに前記燃焼燃料の燃焼のために理論的に要求される量と比べて過剰な量の酸化ガスとを、前記燃焼燃料を燃焼させる燃焼部に供給することによって燃焼ガスを生成する工程と、
    (b)前記燃焼部から排出された前記燃焼ガスの一部を前記燃焼部に再循環させる工程と、
    (c)前記燃焼ガスを前記水蒸気改質室に供給することによって、前記水蒸気改質室を昇温させる工程と、
    を備える、起動方法。
  11. 改質燃料の水蒸気改質反応を利用して水素を生成する水蒸気改質室を有する燃料改質システムと、燃料電池とを備えた燃料電池システムの起動方法であって、
    (a)燃焼によって水分が生成される燃焼燃料と、酸素を含むとともに前記燃焼燃料の燃焼のために理論的に要求される量と比べて過剰な量の酸化ガスとを、前記燃焼燃料を燃焼させる燃焼部に供給することによって燃焼ガスを生成する工程と、
    (b)前記燃焼部から排出された前記燃焼ガスの一部を前記燃焼部に再循環させる工程と、
    (c)前記燃焼ガスを前記燃料電池のカソード内部を通すことによって前記燃料電池を昇温させる工程と、
    を備える起動方法。
JP2004125299A 2004-04-21 2004-04-21 燃料改質システムおよび燃料電池システム Pending JP2005310530A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004125299A JP2005310530A (ja) 2004-04-21 2004-04-21 燃料改質システムおよび燃料電池システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004125299A JP2005310530A (ja) 2004-04-21 2004-04-21 燃料改質システムおよび燃料電池システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005310530A true JP2005310530A (ja) 2005-11-04

Family

ID=35439061

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004125299A Pending JP2005310530A (ja) 2004-04-21 2004-04-21 燃料改質システムおよび燃料電池システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005310530A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009504558A (ja) * 2005-08-16 2009-02-05 エネルディ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 燃料電池システムおよび改質器の作動方法
JP2009137817A (ja) * 2007-12-10 2009-06-25 Honda Motor Co Ltd 燃料改質装置
JP2012134170A (ja) * 2012-03-02 2012-07-12 Osaka Gas Co Ltd 燃料電池発電装置
JP2012530352A (ja) * 2009-06-16 2012-11-29 シエル・インターナシヨナル・リサーチ・マートスハツペイ・ベー・ヴエー 燃料電池システムを運転するためのシステムおよび方法
JP2016122625A (ja) * 2014-12-25 2016-07-07 本田技研工業株式会社 燃料電池システムの制御方法及び燃料電池自動車
JP2019009081A (ja) * 2017-06-28 2019-01-17 アイシン精機株式会社 燃料電池システム
JP7445416B2 (ja) 2019-12-02 2024-03-07 日産自動車株式会社 燃料電池システムの制御方法、及び、燃料電池システム

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009504558A (ja) * 2005-08-16 2009-02-05 エネルディ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 燃料電池システムおよび改質器の作動方法
JP2009137817A (ja) * 2007-12-10 2009-06-25 Honda Motor Co Ltd 燃料改質装置
JP2012530352A (ja) * 2009-06-16 2012-11-29 シエル・インターナシヨナル・リサーチ・マートスハツペイ・ベー・ヴエー 燃料電池システムを運転するためのシステムおよび方法
JP2012134170A (ja) * 2012-03-02 2012-07-12 Osaka Gas Co Ltd 燃料電池発電装置
JP2016122625A (ja) * 2014-12-25 2016-07-07 本田技研工業株式会社 燃料電池システムの制御方法及び燃料電池自動車
JP2019009081A (ja) * 2017-06-28 2019-01-17 アイシン精機株式会社 燃料電池システム
JP7445416B2 (ja) 2019-12-02 2024-03-07 日産自動車株式会社 燃料電池システムの制御方法、及び、燃料電池システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6960400B2 (en) Fuel cell power generation system and control method thereof
US9509006B2 (en) Fuel cell system
JP6597799B2 (ja) 燃料電池システム及びその制御方法
JP3921910B2 (ja) 燃料電池システム
JP2007254251A (ja) 改質装置の運転停止方法
JP4130302B2 (ja) 燃料電池用燃料ガス生成装置
JP2002124287A (ja) 燃料電池システム
JP2008108546A (ja) 燃料電池システム
JP5551954B2 (ja) 燃料電池発電装置
US7645532B2 (en) Solid-oxide fuel cell system having an upstream reformate combustor
EP3691009B1 (en) Fuel cell system and fuel cell system control method
JP4259203B2 (ja) 燃料改質装置および燃料電池システム
JP4728475B2 (ja) 燃料電池システム
JP2005310530A (ja) 燃料改質システムおよび燃料電池システム
JP7033015B2 (ja) 燃料電池システムおよびその制御方法
JP2007109590A (ja) 燃料電池用改質装置およびこの燃料電池用改質装置を備える燃料電池システム
JP2005200246A (ja) 燃料改質装置および燃料電池システム
JP5274003B2 (ja) 燃料電池システム
JP2003077517A (ja) 燃料電池システム
JP4971664B2 (ja) 燃料電池システムおよびその運転方法
JP7042705B2 (ja) 燃料電池システムおよびその制御方法
JP2010257823A (ja) 燃料電池システムの燃焼装置
CN113169363B (zh) 燃烧系统和燃烧系统的控制方法
JP4824915B2 (ja) 燃料電池システム
JP5021895B2 (ja) 燃料電池発電システム