JP2005310277A - 対物レンズおよびそれを用いた光ヘッド装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高い開口数に対して良好な光学性能が得られ、光ヘッド装置の小型化、薄型化が図れる対物レンズを提供する。
【解決手段】光源からの光束を集光する対物レンズ10であって、光束が入射する入射面11と、入射面11から入射した光束の光路を変換する反射面12と、反射面12で反射された光束を射出する出射面13とを少なくとも有し、反射面12は、光束を集光するパワーを有する偏心した曲面形状で、偏心によって発生する収差を補正する回転非対称な面形状に形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、対物レンズおよびそれを用いた光ヘッド装置に関するものである。
従来の光ヘッド装置として、例えば図7および図8に示すようなものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
図7に示す光ヘッド装置は、レーザ光源51から出射されたレーザ光を、回折格子52で3ビームに分割した後、ビームスプリッタ53および立ち上げミラー54を経て、フォーカス方向に駆動可能な対物レンズ55により記録媒体56に集光するようにしたものである。
また、図8に示す光ヘッド装置は、レーザ光源51から出射されたレーザ光を、回折格子52で3ビームに分割した後、ビームスプリッタ53およびフォーカス方向に駆動可能な集光レンズ57を経て、反射機能および集光機能を有する反射プリズム58により記録媒体56に集光するようにしたものである。
特開平6−68512号公報
しかしながら、図7に示した光ヘッド装置にあっては、記録媒体56の法線方向における光ヘッド装置の高さとして、光学素子の最大高さH3と、記録媒体56に焦点をあわせるための対物レンズ55の移動空間高さH4と、対物レンズ55の厚みH5と、ワーキングディスタンスH6とを要するため、装置の小型化、薄型化が困難であるという問題がある。
これに対し、図8に示した光ヘッド装置では、反射機能および集光機能を有する反射プリズム58を用い、集光レンズ57を記録媒体56と平行なフォーカス方向に駆動することにより、記録媒体56に焦点をあわせるようにしているので、記録媒体56の法線方向における光ヘッド装置の高さを、光学素子の最大高さH1とワーキングディスタンスH2との和とすることができ、装置の小型化、薄型化が図れる利点がある。
ところが、図8に示す光ヘッド装置において、反射プリズム58の出射面にのみ光束を集光するパワーを持たせるようにすると、反射プリズム58の入射面と出射面との面間隔が大きくなって、高い開口数(例えばNA=0.6以上)に対しては、良好な光学性能が得られず、記録媒体56の高密度化が困難となる。
したがって、かかる事情に鑑みてなされた本発明の第1の目的は、高い開口数に対して良好な光学性能が得られる対物レンズを提供することにある。
さらに、本発明の第2の目的は、高い開口数に対して良好な光学性能が得られ、装置の小型化、薄型化が図れる光ヘッド装置を提供することにある。
上記第1の目的を達成する請求項1に係る発明は、光源からの光束を集光する対物レンズであって、
上記光束が入射する入射面と、該入射面から入射した光束の光路を変換する反射面と、該反射面で反射された光束を射出する出射面とを少なくとも有し、
上記反射面は、光束を集光するパワーを有する偏心した曲面形状で、偏心によって発生する収差を補正する回転非対称な面形状からなることを特徴とするものである対物レンズ。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の対物レンズにおいて、上記入射面または上記出射面は、上記反射面の偏心よって発生する収差を補正する回転非対称な曲面形状からなることを特徴とするものである。
請求項3に係る発明は、請求項1に記載の対物レンズにおいて、上記入射面および上記出射面は、それぞれ上記反射面の偏心によって発生する収差を補正する回転非対称な曲面形状からなることを特徴とするものである。
請求項4に係る発明は、請求項1,2または3に記載の対物レンズにおいて、上記反射面は、正のパワーを有することを特徴とするものである。
請求項5に係る発明は、請求項1,2,3または4に記載の対物レンズにおいて、上記光源からの光束の中心光線を軸上主光線とし、全系の偏心方向がY方向で、軸上主光線と平行な面をY−Z面、Y−Z面と直交する方向をX方向とするとき、上記反射面の軸上主光線の位置でのX方向、Y方向のパワーをそれぞれφ2X、φ2Yとし、全系のX方向、Y方向のパワーをそれぞれφX、φYとしたとき、φX/φ2X<10.0、φY/φ2Y<10.0、を満足するように構成したことを特徴とするものである。
上記第2の目的を達成する請求項6に係る光ヘッド装置の発明は、少なくとも、光源と、往復光路分離素子と、請求項1〜5のいずれか一項に記載の対物レンズと、受光手段とを有し、上記光源からの光束を上記往復光路分離素子および上記対物レンズを経て記録媒体に照射し、上記往復光路分離素子で分離される上記記録媒体からの戻り光を上記受光手段で受光して、情報の再生を行うように構成したことを特徴とするものである。
以下、本発明において、上記構成をとった理由と、その作用について説明する。
本発明に係る対物レンズは、上記のように、光源からの光束を集光するもので、光束を対物レンズ内に入射させる入射面と、入射した光束の光路を対物レンズ内で変換する反射面と、反射面で反射された光束を対物レンズ外に射出する出射面との3面を少なくとも有しており、しかも反射面は、パワーを有する偏心した曲面形状で、偏心によって発生する収差を補正する回転非対称な面形状からなっている。
このように、対物レンズ自体に、光源からの光束の光路を変換する反射機能と、その光束を集光する集光機能とを持たせることにより、例えば、記録媒体に対して光学的に記録再生を行う光ヘッド装置に使用した場合には、光ヘッド装置を小型化・薄型化することが可能となる。
ここで、光源からの光束を絞りを経て対物レンズにより記録媒体に集光する場合、絞り中心を通過して記録媒体の結像面中心に到達する光線を軸上主光線としたとき、対物レンズ内の反射面が、軸上主光線に対して偏心していないと、光源からの光束を記録媒体方向の光路に変換させることができない。
しかし、光路を変換する反射面はパワーを有しているため、この反射面を軸上主光線に対して偏心させると、偏心による収差が発生することになる。この収差を補正するには、対物レンズを構成する面のうち、少なくとも1つの面は回転非対称な面とすることが望ましく、その中でも、特に、パワーを有した反射面を回転非対称な面にすることが好ましい。
また、光源は、製品としてのばらつきもあるが、温度変化や出力変化、あるいは光ヘッド装置の場合には記録媒体からの反射光の戻り等によって、発振波長が数nm突然とぶモードホッピングが生じることがある。このため、対物レンズで発生する色収差を良好に補正する必要がある。ここで、レンズのような屈折光学素子では、境界面に曲率を付けることでパワーを持たせることから、境界面で光線が屈折する際に、屈折光学素子の色分散特性による色収差の発生が避けられないが、ミラーやプリズム等のような反射光学素子では、その反射面にパワーを持たせても原理的に色収差の発生は無い。
本発明においては、反射面を、軸上主光線に対して偏心させると共に、その面形状を回転非対称としてパワーを持たせるので、全系で必要とする主たる正のパワーを反射面に持たせることができ、これにより入射面および出射面の透過面におけるパワーを緩めることができるので、色収差の発生自体を小さくできる効果も得られる。
以下の条件式は、反射面のパワーを全系のパワーで規格化したものであり、上限の10.0を超えると正のパワーが弱くなって、色収差の発生を小さくすることができなくなる。
φX / φ2X < 10.0
φY / φ2Y < 10.0
以上のように、対物レンズに、入射面および反射面の他に、入射面から入射した光束の光路を変換する反射面を設け、その反射面を、光束を集光するパワーを有する偏心した曲面形状で、偏心によって発生する収差を補正する回転非対称な面形状とすることにより、高い開口数に対して良好な光学性能を得ることができ、この対物レンズを光ヘッド装置に使用することで、高い開口数に対して良好な光学性能が得られ、装置の小型化、薄型化を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の第1実施の形態に係る対物レンズの構成を示すものである。この対物レンズ10は、光ヘッド装置用のもので、入射面11、反射面12および出射面13を有しており、図示しない半導体レーザ等の光源から出射されてコリメートされ、さらに絞り2を経た光束を、入射面11から内部に入射させて反射面12で反射させてから、出射面13から外部に出射させて、記録媒体37の記録面39に集光するものである。
ここで、入射面11、反射面12および出射面13は、全て自由曲面からなっており、さらに、反射面は、光束を集光するパワーを有する偏心した曲面形状で、偏心によって発生する収差を補正する回転非対称な面形状となっている。
図2は、本発明の第2実施の形態に係る対物レンズの構成を示すものである。この対物レンズ20は、第1実施の形態と同様、光ヘッド装置用のもので、入射面21、反射面22および出射面23を有しており、図示しない半導体レーザ等の光源から出射されてコリメートされ、さらに絞り2を経た光束を、入射面21から内部に入射させて反射面22で反射させてから、出射面23から外部に出射させて、記録媒体37の記録面39に集光するものである。
ここで、入射面21および反射面22は自由曲面からなり、出射面23は非球面からなっており、さらに、反射面は、光束を集光するパワーを有する偏心した曲面形状で、偏心によって発生する収差を補正する回転非対称な面形状となっている。
上記の第1実施の形態の対物レンズ10における数値データの一例を後記の実施例1に、第2実施の形態の対物レンズ20における数値データの一例を後記の実施例2に示す。
なお、実施例1,2の構成パラメータにおいては、図1および図2に示すように、順光線追跡で、軸上主光線1を、図示しない光源中心から光学系の絞り2の中心を垂直に通り、記録媒体37の記録面39である像面に至る光線で定義する。また、絞り2の中心位置を偏心光学系の偏心光学面の原点として、軸上主光線1に沿う方向をZ軸方向とし、光源から光学系の入射面に向かう方向をZ軸正方向、図1の紙面の表から裏へ向かう方向をX軸正方向、X軸およびZ軸とともに直交座標系を構成する軸をY軸とする。
実施例1,2では、Y−Z平面内で、入射面11、反射面12および出射面13の各面の偏心を行っており、また、各回転非対称自由曲面の唯一の対称面をX−Z面としている。なお、図1および図2は、対物レンズの軸上主光線1を含むY−Z断面図を示している。
偏心面については、光学系の原点中心からその面の面頂位置の偏心量(X軸方向、Y軸方向、Z軸方向をそれぞれXDE、YDE、ZDEとする)と、その面の中心軸のX軸、Y軸、Z軸を中心とするそれぞれの傾き角(それぞれADE、BDE、CDE(°)とする)とが与えられている。ここで、ADE、BDEの正は、それぞれX軸、Y軸の正方向に対して反時計回りを、CDEの正は、Z軸の正方向に対して時計回りを意味する。なお、偏心面の中心軸のADE、BDE、CDEの回転のさせ方は、偏心面の中心軸と、そのXYZ直交座標系とを、まずX軸の回りで反時計回りにADE回転させ、次に、その回転した面の中心軸を新たな座標系のY軸の周りで反時針回りにBDE回転させ、その後、2度回転(ADE回転とBDE回転)した面の中心軸を、新たな座標系のZ軸の周りで時計回りにCDE回転させるものである。
また、対物レンズ10の媒質の屈折率、アッベ数は慣用法に従って与えられている。
自由曲面の面形状は、例えば下記の(1)式で定義される自由曲面であり、その定義式のZ軸が自由曲面の軸、すなわち上記の偏心面の中心軸となる。
Figure 2005310277
ここで、(1)式の第1項は球面項、第2項は自由曲面項である。また、球面項中、r=(X+Y1/2、R:頂点の曲率半径、k:コーニック定数であり、自由曲面項は、下記の(2)式で表わされる。ただし、Cは係数である。
Figure 2005310277

=C
+CX+C
+C+CXY+C
+C+CY+CXY+C10
+C11+C12Y+C13+C14XY+C15
+C16+C17Y+C18+C19+C20XY
+C21
+C22+C23Y+C24+C25+C26
+C27XY+C28
+C29+C30Y+C31+C32+C33
+C34+C35XY+C36・・・・・
(2)
また、非球面の面形状は、下記の(3)式で定義される回転対称非球面であり、その定義式のZ軸が非球面の軸、すなわち上記の偏心面の中心軸となる。
Figure 2005310277
なお、上記(3)式において、yはZ軸と垂直な方向にとる。また、A、B、C、D、・・・は、それぞれ4次、6次、8次、10次・・・の非球面係数である。
なお、実施例1,2において、データの記載されていない自由曲面に関する項は0である。屈折率は波長650nmに対するものを、アッベ数についてはd線(波長587.56nm)に対するものを表記してある。また、長さの単位はmmである。
また、焦点距離については、本発明の対物レンズは、回転対称軸を有しない回転非対称面形状で、近軸計算から焦点距離を導くことに意味がないので、焦点距離を次のように定義する。
すなわち、物点中心から絞り中心を通る軸上主光線1と平行に絞り中心からX軸方向にH(mm)の点を通り、その軸上主光線1と平行に対物レンズに入射する光線を光線追跡したときの出射光線のNA(軸上主光線1となす角の正弦値)を上記Hで割った値を、対物レンズ全体のX方向の焦点距離fx(mm)と定義する。また、絞り中心からY軸方向にH(mm)の点を通り、その軸上主光線1と平行に対物レンズに入射する光線を光線追跡したときの出射光線のNAを上記Hで割った値を、対物レンズ全体のY方向の焦点距離fy(mm)と定義する。
さらに、これらの焦点距離の逆数を、それぞれ、偏心光学系のX方向のパワーφX、Y方向のパワーφYと定義し、同様に、偏心光学系を構成する偏心光学面nのX方向のパワーをφnX、Y方向のパワーをφnYと定義する。
また、実施例1,2において、「ASS」は非球面、「FFS」は自由曲面、「RE」は反射面、「λ」は波長を示している。なお、実施例1,2は、波長650nm、NA0.65、瞳径3.6mmで設計されている。
λ fx fy
635nm 2.7653 2.7682
650nm 2.7666 2.7692
665nm 2.7679 2.7702

面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数
物体面 ∽ ∽
1 ∽(絞り)
2 FFS1 偏心1 1.523082 56.4
3 FFS2(RE) 偏心2 1.523082 56.4
4 FFS3 偏心3
5 ∽ 偏心4 1.579111 30.3
像面 ∽ 偏心5

FFS1
4.9722×10-2 1.0258×10-2 3.3290×10-2
10 -1.6731×10-211 -5.1991×10-3 13 -9.5443×10-3
15 -5.7540×10-317 1.8778×10-319 1.4619×10-4
21 -1.2366×10-322 -2.6411×10-424 -3.6206×10-4
26 -1.9653×10-328 -3.2084×10-4

FFS2
-6.7101×10-2 -4.1537×10-2 1.7235×10-2
10 2.1308×10-311 -2.3808×10-313 -1.9268×10-3
15 -4.8901×10-417 -9.5037×10-419 -4.0933×10-4
21 5.4729×10-522 1.9230×10-424 3.9350×10-4
26 6.0765×10-528 -4.5842×10-6

FFS3
8.9056×10-2 2.7718×10-210 -1.4444×10-33
11 -5.7693×10-313 -4.0185×10-215 -1.7538×10-2

偏心1
XDE:0.0 YDE:0.0 ZDE:5.873749
ADE:0.908727 BDE:0.0 CDE:0.0

偏心2
XDE:0.0 YDE:0.032684 ZDE:11.873749
ADE:44.586222 BDE:0.0 CDE:0.0

偏心3
XDE:0.0 YDE:-2.759281 ZDE:11.818207
ADE:85.002039 BDE:0.0 CDE:0.0

偏心4
XDE:0.0 YDE:-3.259222 ZDE:11.825925
ADE:90.0 BDE:0.0 CDE:0.0

偏心5
XDE:0.0 YDE:-3.859222 ZDE:11.831790
ADE:90.0 BDE:0.0 CDE:0.0
λ fx fy
635nm 2.7662 2.7680
650nm 2.7673 2.7692
665nm 2.7684 2.7704

面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数
物体面 ∽ ∽
1 ∽(絞り)
2 FFS1 偏心1 1.523082 56.4
3 FFS2(RE) 偏心2 1.523082 56.4
4 ASS1 偏心3
5 ∽ 偏心4 1.579111 30.3
像面 ∽ 偏心5

FFS1
4.0064×10-2 1.1436×10-2 5.0236×10-2
10 -2.0108×10-211 -5.6403×10-313 -1.2838×10-2
15 -5.8566×10-317 3.4671×10-319 -3.7383×10-3
21 -1.2849×10-322 -1.6517×10-424 -5.6884×10-4
26 -1.9261×10-328 -3.8486×10-4

FFS2
-7.2358×10-2 -4.1519×10-2 1.9939×10-2
10 1.8272×10-311 -1.8802×10-313 -1.6721×10-3
15 -4.2490×10-417 -3.9015×10-419 -6.5615×10-4
21 3.2679×10-522 8.3140×10-524 2.8629×10-4
26 8.9685×10-528 -2.6624×10-6

ASS1
R 27.05045
k 213.713181
A 0.272314×10-1
B -0.186268×10-1
C -0.758734×10-3
D 0.258684×10-2

偏心1
XDE:0.0 YDE:0.0 ZDE:6.860014
ADE:0.540679 BDE:0.0 CDE:0.0

偏心2
XDE:0.0 YDE:0.015852 ZDE:11.751304
ADE:44.219650 BDE:0.0 CDE:0.0

偏心3
XDE:0.0 YDE:-2.788166 ZDE:11.665810
ADE:83.726477 BDE:0.0 CDE:0.0

偏心4
XDE:0.0 YDE:-3.288137 ZDE:11.671318
ADE:90.0 BDE:0.0 CDE:0.0

偏心5
XDE:0.0 YDE:-3.888137 ZDE:11.675504
ADE:90.0 BDE:0.0 CDE:0.0
図3(a)および(b)は、上記実施例1の対物レンズ10におけるY方向の収差およびX方向の収差をそれぞれ示しており、図4(a)および(b)は、上記実施例2の対物レンズ20におけるY方向の収差およびX方向の収差をそれぞれ示している。また、上記実施例1,2におけるφX/φ2XおよびφY/φ2Yの値を下表に示す。
Figure 2005310277
上記第1および第2実施の形態によれば、いずれも反射面(12,22)が主なパワー成分を有しているので、波長650nm±15nmの範囲で、焦点距離の差を±2μm以内とすることができ、軸上色収差を十分に補正することができる。したがって、偏心光学系での偏心収差を良好に補正でき、記録面(像面)39において、良好なスポットを形成することができる。
また、第2実施の形態において、対物レンズ20を構成する三つの面21,22,23のうち、少なくとも一つの面を回転対称な面とすれば、その回転対称面に回折光学素子等を容易に付加することができるので、例えば、保護層が異なる2種類の記録媒体に対しても良好な光学特性を得ることができる。
なお、第1および第2実施の形態に示した対物レンズ10,20は、ガラスで作製しても良いが、記録媒体37に対して、フォーカス方向およびトラッキング方向に可動する必要があるため、軽量化の観点からはプラスチックで作製するのが望ましい。また、本発明による対物レンズでは、パワーを有する曲面からなる内部の反射面で発生する回転非対称な収差を、反射作用を持った面形状を工夫することによって良好に補正するものであるが、湿度の変化によって媒質の屈折率が変化すると、収差の補正性能が劣化することになる。したがって、対物レンズの材質としては、ポリオレフィン系樹脂等の湿度変化の影響を受け難い吸水線膨張率の小さい材質(例えば、「ZEONEX」(株)日本ゼオン製)を用いることが望ましい。なお、材質の吸水率αは、具体的には、0<α<0.1(%)、を満たすことが望ましく、この条件式の上下限を越えると、収差の補正性能の劣化を招き望ましくない。
図5は、本発明の第3実施の形態に係る光ヘッド装置の概略構成を示すものである。
この光ヘッド装置は、第1実施の形態に示した対物レンズ10を組み込んだもので、波長650nmの光を発振する半導体レーザ31、コリメータレンズ32、偏光ビームスプリッタ33、1/4波長板38、シリンドリカルレンズ35、光検出器36、対物レンズ10を有している。
半導体レーザ31から出射された直線偏光の光束は、偏光ビームスプリッタ33にS偏光(Y方向に偏光している)で入射する。偏光ビームスプリッタ33の面34で反射された光束は、コリメータレンズ32で平行光束に変換された後、1/4波長板38を透過して円偏光に変換されて対物レンズ10の入射面11から入射する。
なお、図5においては、説明の都合上、1/4波長板38と対物レンズ10との間で光軸周りに90度回転して示している。
対物レンズ10の入射面11から入射した光束は、反射面12で光路が記録媒体37の方向に変換されて出射面13から出射され、記録媒体37の記録面39にスポットを形成し、これにより情報の記録、消去あるいは再生が行われる。
情報の再生においては、記録媒体37の記録面39から反射された光束は、対物レンズ10の出射面13より入射し、反射面12で半導体レーザ31の方向に光路が変換され、入射面11から出射される。対物レンズ10より出射された記録媒体37からの戻り光は、1/4波長板38を通過することにより、光束の偏光状態が往路とは直交する方向に変換されて、コリメータレンズ32で収束光束に変換され、偏光ビームスプリッタ33にP偏光で入射する。偏光ビームスプリッタ33に入射した戻り光は、偏光ビームスプリッタ33の面34をほぼ100%透過し、シリンドリカルレンズ35により非点収差が与えられて光検出器36で受光され、その出力に基づいて情報信号の再生、およびサーボ信号が検出される。
光検出器36は、例えば図6に示すように4分割された受光領域36A〜36Dを有しており、それらの受光領域36A〜36Dの出力をA〜Dとするとき、再生信号RFは、RF=A+B+C+Dで検出される。また、サーボ信号であるフォーカスエラー信号FESは、非点収差法を用いて、FES=(A+D)−(B+C)で検出され、トラッキングエラー信号TESは、プッシュプル法を用いて、TES=(A+C)−(B+D)で検出される。
ここで、図7に示したように、対物レンズ55と立ち上げミラー54とを別々に設ける従来の光ヘッド装置において、プッシュプル法を用いてトラッキングエラー信号を検出しようとすると、対物レンズ55がトラッキング方向にシフトしたときに、トラッキングエラー信号にオフセットが発生するという問題がある。
このため、従来の光ヘッド装置では、対物レンズがトラッキング方向にシフトしてもトラッキングエラー信号にオフセットが発生しない、3ビーム法を用いてトラッキングエラー信号を検出するのが一般的である。しかし、3ビーム法では、1つの光束を回折格子で分光して3つの光束を得るようにしているため、光効率上不利となり、各光束のパワーが低下して記録媒体の高速回転化ができないという問題がある。
これに対し、本実施の形態では、対物レンズ10を集光機能と反射機能とを兼ね備えて構成しているので、プッシュプル法を用いてトラッキングエラー信号を検出するようにしても、光検出器36上での対物レンズ10のトラッキング方向を光軸方向(Z方向)とすることによって、対物レンズ10がトラッキング方向にシフトしてもトラッキングエラー信号にオフセットが生じることがない。したがって、1ビームでトラッキングエラー信号を良好に得ることができるので、光効率の問題も改善でき、記録媒体の高速回転化が可能になるという効果も得られる。
なお、本実施の形態の光ヘッド装置において、フォーカスエラー信号やトラッキングエラー信号のサーボ信号は、上記の非点収差法やプッシュプル法に限定されるものではなく、公知の種々の方式を採用することができる。また、図5では、第1実施の形態に示した対物レンズ10を組み込んだが、第2実施の形態に示した対物レンズ20を組み込んで光ヘッド装置を構成することもできる。
本発明の第1実施の形態に係る対物レンズの構成を示す図である。 同じく、第2実施の形態に係る対物レンズの構成を示す図である。 実施例1の対物レンズにおけるY方向の収差およびX方向の収差をそれぞれ示す図である。 同じく、実施例2の対物レンズにおけるY方向の収差およびX方向の収差をそれぞれ示す図である。 本発明の第3実施の形態に係る光ヘッド装置の概略構成を示す図である。 図5に示す光検出器の構成を示す図である。 従来の光ヘッド装置の一例を示す図である。 同じく、他の例を示す図である。
符号の説明
10,20 対物レンズ
11,21 入射面
12,22 反射面
13,23 出射面
31 半導体レーザ
32 コリメータレンズ
33 偏光ビームスプリッタ
35 シリンドリカルレンズ
36 光検出器
37 記録媒体
38 1/4波長板
39 記録面

Claims (6)

  1. 光源からの光束を集光する対物レンズであって、
    上記光束が入射する入射面と、該入射面から入射した光束の光路を変換する反射面と、該反射面で反射された光束を射出する出射面とを少なくとも有し、
    上記反射面は、光束を集光するパワーを有する偏心した曲面形状で、偏心によって発生する収差を補正する回転非対称な面形状からなることを特徴とする対物レンズ。
  2. 上記入射面または上記出射面は、上記反射面の偏心よって発生する収差を補正する回転非対称な曲面形状からなることを特徴とする請求項1に記載の対物レンズ。
  3. 上記入射面および上記出射面は、それぞれ上記反射面の偏心によって発生する収差を補正する回転非対称な曲面形状からなることを特徴とする請求項1に記載の対物レンズ。
  4. 上記反射面は、正のパワーを有することを特徴とする請求項1,2または3に記載の対物レンズ。
  5. 上記光源からの光束の中心光線を軸上主光線とし、全系の偏心方向がY方向で、軸上主光線と平行な面をY−Z面、Y−Z面と直交する方向をX方向とするとき、上記反射面の軸上主光線の位置でのX方向、Y方向のパワーをそれぞれφ2X、φ2Yとし、全系のX方向、Y方向のパワーをそれぞれφX、φYとしたとき、φX/φ2X<10.0、φY/φ2Y<10.0、を満足するように構成したことを特徴とする請求項1,2,3または4に記載の対物レンズ。
  6. 少なくとも、光源と、往復光路分離素子と、請求項1〜5のいずれか一項に記載の対物レンズと、受光手段とを有し、上記光源からの光束を上記往復光路分離素子および上記対物レンズを経て記録媒体に照射し、上記往復光路分離素子で分離される上記記録媒体からの戻り光を上記受光手段で受光して、情報の再生を行うように構成したことを特徴とする光ヘッド装置。
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