JP2005308616A - 膜厚測定装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】投光部と受光部と一体に保持する測定プローブ8側に、第1集光レンズ9a(焦点距離f1)を設け、測定対象物側に第2集光レンズ9b(焦点距離f1)を設け、f1≦f2とした。成膜ベースシート材19を支持し、測定時に投光点に対応する位置に溝21a,b・・・が周設された溝付支持ロール11を用いた。
【選択図】図1
Description
従来、このような膜厚測定装置は、ロールに巻かれるシート材上に成膜された膜の測定にも使用されていた(例えば、特許文献1)。
投光スポットに対応する位置においてシート材裏面を支持ロールに接触させていると、支持ロール表面からの反射が測定精度に影響してしまう。またその場合、シート材が支持ロールに沿って曲率をもって変形しているから、投光点の位置ずれにより、投光点における膜の表面の向きが変化する。そのため、膜で反射した光の進路が変化し、受光量が変化することとなって測定精度が悪化する。
特許文献1図6記載のように2つの支持ロール間に架設されたシート材上の膜を測定すると、測定部でシート材は支持ロールにより支持されていないので、支持ロール表面からの反射による影響はないものの、撓み、縒り、バタツキなどにより膜が変形して投光点における膜の表面の向きが変化する。そのため、膜で反射した光の進路が変化し、受光量が変化することとなって測定精度が悪化する。
前記光源の光を導光し測定対象膜に投光する投光部と、
前記測定対象膜からの反射光を受光する受光部と、
前記受光部に対峙して設けられるとともに、前記投光部から出射する光を受ける第1集光レンズと、
前記第1集光レンズとほぼ同軸上で前記測定対象膜に対峙するように設けられ、前記第1集光レンズの焦点距離以上の焦点距離を有する第2集光レンズと、
前記受光部が受光した反射光を分光して分光データを出力する分光器と、
前記分光器が出力した分光データに基づき前記測定対象膜の膜厚を演算する膜厚演算手段とを備えることを特徴とする膜厚測定装置である。
第1集光レンズの焦点距離をf1、第2集光レンズの焦点距離をf2として、f1≦f2に設定されている。
f1>f2とする場合に比較して、投光点における膜の表面の向きが変化しても、その膜からの反射光をより多く受光部へ集光することができる。そのため、投光点における膜の表面の向きが変化しても、その膜からの反射光の受光量の変化を抑え、測定精度を高精度に維持することができる。
第1集光レンズを受光部に対峙させ、第2集光レンズを第2集光レンズとほぼ同軸上で測定時に測定対象膜に対峙するように設ければよいから、目的に反しない限り第1集光レンズと第2集光レンズとの間に他のレンズやその他の光学部品を配置してもよい。
投光点においてもシート材裏面を支持ロールに接触させていると、支持ロール表面からの反射が測定精度に影響してしまうが、本発明によれば、測定時に投光部が投光する測定対象膜上の投光点に対応する位置に溝が周設された支持ロールによりシート材を支持するので、支持ロール表面からの反射光が受光部に至ることが防がれて測定精度を高精度に維持できる。
また本発明によれば、シート材が支持ロールに沿って曲率をもって変形し、投光点の位置ずれにより膜で反射した光の進路が変化しても、受光部と投光点との間に配置された第1レンズ及び第2集光レンズに反射光が入射して受光部に導かれるので、受光量の変化が抑えられて測定精度を高精度に維持できる。
さらに本発明によれば、2つの支持ロール間に架設されたシート材上の膜を測定せず、測定部で1つの支持ロールにより支持されたシート材上の膜を測定するので、撓み、縒り、バタツキなどによる膜の表面形状の変形が抑えられるとともに測定部と膜との距離を一定に保持しやすく、その結果、受光量の変化が抑えられて測定精度を高精度に維持できる。
また、シート材が支持ロールの周方向のみならず軸方向にも曲率をもって変形するので、投光点の支持ロールの周方向のみならず軸方向の位置ずれにより膜で反射した光の進路が変化しても、受光部と投光点との間に配置された第1レンズ及び第2集光レンズに反射光が入射して受光部に導かれるので、総合的に受光量の変化が抑えられて測定精度を高精度に維持できる。
図1に示すように、本実施形態のオンライン膜厚測定装置は、CPU1と、RAM2と、キーボード3と、画像表示装置4と、リニアスライダ5と、プローブ支持アーム6と、集光レンズ支持アーム7と、測定プローブ8と、第1集光レンズ9aと、第2集光レンズ9bと、キャリブレーション架台10と、溝付支持ロール11と、投光用光ファイバーケーブル12と、受光用光ファイバーケーブル13と、光源14と、分光器15と、スライダ駆動回路16とを有する。
測定プローブ8は、光源14からの光が出射する投光用光ファイバーケーブル12の端部(投光部)と、受光用光ファイバーケーブル13の反射光を受光する端部(受光部)とを一体に保持している。
投光用光ファイバーケーブル12の端部から出射した光は第1集光レンズ9a及び第2集光レンズ9bを介して対象物(リファレンスサンプル又は測定対象膜)に当たって反射され、その反射光は第1集光レンズ9a及び第2集光レンズ9bを介して測定プローブ8に保持された受光用光ファイバーケーブル13の端部に入射する。
測定プローブ8に保持された受光用光ファイバーケーブル13の端部に入射した光は、受光用光ファイバーケーブル13に導かれ分光器15に入射する。
キャリブレーション架台10には、数種のリファレンスサンプル20a,b,c・・・が載置されている。リファレンスサンプル20は、SiやSiO2など安定した物性のものが適用される。その他何種類あっても良い。
溝付支持ロール11には、複数の溝部21a,b,c・・・が周設されている。図示しない成膜ライン上に成膜ベースシート材19を搬送する搬送装置が構成されており、成膜ベースシート材19上に膜を生成する成膜工程の下流に溝付支持ロール11が配置されている。膜(図示せず)を表面に保持した成膜ベースシート材19が溝付支持ロール11上に支持され、搬送装置の動作とともに溝付支持ロール11上を通過する。
まず、測定開始前に、キーボード3を介してユーザからCPU1へ成膜ベースシート材19上の測定箇所と測定間隔時間等の測定条件が入力される。測定箇所は、溝部21a,b,c・・・上とされる。これにより、溝付支持ロール11表面からの反射光が測定プローブ8の受光部に至ることが防がれて測定精度を高精度に維持できる。また、溝付支持ロール11により、撓み、縒り、バタツキなどによる膜の表面形状の変形が抑えられるとともに測定プローブ8と膜との距離を一定に保持しやすく、その結果、受光量の変化が抑えられて測定精度を高精度に維持できる。
一つには、図1及び図2に示すような溝付支持ロール11を用いることができる。溝付支持ロール11は、成膜ベースシート材19に接触する周面までの半径が軸方向に沿って一定のものである。溝部21a,b,c・・・の縁は丸みをつけることが好ましい。
しかし、測定プローブ8と投光点との間に配置された第1集光レンズ9a及び第2集光レンズ9bに反射光が入射して測定プローブ8の受光部に導かれるので、受光量の変化が抑えられて測定精度を高精度に維持できる。
また、図2(b)に示すように、成膜ベースシート材19が溝付支持ロール11に沿って周方向に曲率をもって変形するので、投光点の支持ロール周方向の位置ずれにより膜で反射した光の進路が変化する。
しかし、測定プローブ8と投光点との間に配置された第1集光レンズ9a及び第2集光レンズ9bに反射光が入射して測定プローブ8の受光部に導かれるので、受光量の変化が抑えられて測定精度を高精度に維持できる。
しかし、測定プローブ8と投光点との間に配置された第1集光レンズ9a及び第2集光レンズ9bに反射光が入射して測定プローブ8の受光部に導かれるので、受光量の変化が抑えられて測定精度を高精度に維持できる。
図4に示すように本発明実施例においては、測定試料面34を曲率半径46mmの曲面とした。図5に示すように比較例においては、測定試料面44を平面とした。
d1:光ファイバーから第1集光レンズまでの距離
d2:第1集光レンズから第2集光レンズまでの距離
d3:第2集光レンズから測定試料面までの距離
f1:第1集光レンズの焦点距離
f2:第2集光レンズの焦点距離
φ1:第1集光レンズの口径
φ2:第2集光レンズの口径
t1:第1集光レンズの厚さ
t2:第2集光レンズの厚さ
本実施例においては、d1=6mm、d2=45mm、d3=12mm、f1=8mm、f2=30mm、φ1=10mm、φ2=30mm、t1=4mm、t2=10mmとした。
図4及び図5において、破線が光ファイバーから測定試料面への光路を示し、実線が測定試料面から光ファイバーまでの光路を示す。
本実施例の構成であれば、測定試料面の曲率半径をrとして、r≧46であれば受光部へ反射光を戻すことができる。
Claims (5)
- 光源と、
前記光源の光を導光し測定対象膜に投光する投光部と、
前記測定対象膜からの反射光を受光する受光部と、
前記受光部に対峙して設けられるとともに、前記投光部から出射する光を受ける第1集光レンズと、
前記第1集光レンズとほぼ同軸上で前記測定対象膜に対峙するように設けられ、前記第1集光レンズの焦点距離以上の焦点距離を有する第2集光レンズと、
前記受光部が受光した反射光を分光して分光データを出力する分光器と、
前記分光器が出力した分光データに基づき前記測定対象膜の膜厚を演算する膜厚演算手段とを備えることを特徴とする膜厚測定装置。 - 第1集光レンズの口径が第2集光レンズの口径以下であることを特徴とする請求項1記載の膜厚測定装置。
- 前記受光部と前記投光部とが光ファイバーよりなることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の膜厚測定装置。
- 前記測定対象膜が成膜されたシート材を支持し、測定時に前記投光部が投光する前記測定対象膜上の投光点に対応する位置に溝が周設された支持ロールを備えることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載の膜厚測定装置。
- 前記支持ロールの軸方向の断面において前記支持ロールの周面は、外側に凸な湾曲形状が前記溝により切り欠かれてなる形状を有することを特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれか一に記載の膜厚測定装置。
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JP2009063522A (ja) * | 2007-09-07 | 2009-03-26 | Sony Corp | シート材料の厚み測定方法及び装置 |
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KR101602436B1 (ko) | 2013-10-31 | 2016-03-21 | 주식회사 인스펙토 | 광섬유를 이용해 개선된 3차원 측정장치 |
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