JP2005307812A - 改質燃料型ガスタービン設備及び改質燃料型ガスタービン設備の残存燃料の排出方法 - Google Patents

改質燃料型ガスタービン設備及び改質燃料型ガスタービン設備の残存燃料の排出方法 Download PDF

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修 横田
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浩二 西田
Shinichi Inage
真一 稲毛
Nobuyuki Hokari
信幸 穂刈
Masahiko Yamagishi
雅彦 山岸
Akinori Hayashi
林  明典
Hirokazu Takahashi
宏和 高橋
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Abstract

【課題】本発明は、緊急停止があっても重質油供給系統内の残存燃料による閉塞がなく、再起動が円滑に行い得る改質燃料型ガスタービン設備を提供することにある。
【解決手段】本発明は、緊急停止時に重質油加熱器10から燃料改質器11に至る重質油供給系統6Aへの重質油の供給を停止する手段(22,28)と、緊急停止時に前記重質油供給系統6A内に洗浄流体(12B,16B)を供給して前記重質油供給系統6A内の残存燃料を前記燃料改質器11外に排出する手段(21,23,28,30,31,35)とを設けたのである。
上記構成とすることで、重質油供給系統6A内の残存燃料を外部に排出できるので、燃焼器2やガスタービン3内を汚損することがなく、その結果、改質燃料型ガスタービン設備の再起動を円滑に行うことができる。
【選択図】図1

Description

本発明はガスタービン設備に係り、特に、重質油と高温高圧蒸気とを反応させて生成した改質燃料によって駆動される改質燃料型ガスタービン設備及び改質燃料型ガスタービン設備の残存燃料の排出方法に関する。
従来の改質燃料型ガスタービン設備において、改質燃料から軽質燃料に切替えて運転を継続させる際、高温高圧蒸気を利用して燃料改質器内の残存燃料を排出する技術が、例えば特許文献1に記載のように、既に提案されている。
特開2003-90231号公報
上記従来の改質燃料型ガスタービン設備においては、燃焼ガス温度の異常や地震、または停電等の事象により運転を緊急に停止させた場合についての配慮がなされていない。
即ち、上記従来の改質燃料型ガスタービン設備は、燃料改質器から燃焼器に至る重質油供給系統内の残存燃料を高温高圧蒸気によって燃焼器内に排出させている。その結果、排出された残存燃料と高温高圧蒸気が、燃焼器内は勿論のことガスタービンにまで至って汚損することになり、改質燃料型ガスタービン設備の再起動を不能にする問題がある。
さらに、燃料改質器内に供給される重質油は、燃料改質器内での高温高圧蒸気との反応効率を向上させるために、上記従来の改質燃料型ガスタービン設備には開示されていないが、通常、重質油加熱器によって昇温される。したがって、緊急停止時に、重質油の供給が停止されて重質油加熱器内の重質油である残存燃料が滞留するとコークス化(炭化)して重質油加熱器を閉塞させる問題がある。しかし、上記従来の改質燃料型ガスタービン設備においては、重質油加熱器から燃料改質器に至る重質油供給系統内の残存燃料の排出については何等配慮されていない。
本発明の目的は、運転が緊急停止されても重質油供給系統内の残存燃料による閉塞がなく、再起動が円滑に行い得る改質燃料型ガスタービン設備を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、運転が緊急に停止されたとき重質油加熱器から燃料改質器に至る重質油供給系統への重質油の供給を停止する手段と、運転が緊急に停止されたとき前記重質油供給系統内に洗浄流体を供給して前記重質油供給系統内の残存燃料を前記燃料改質器の外に排出する手段とを設けたのである。
上記構成とすることで、重質油加熱器を含む重質油供給系統内の残存燃料を外部に排出でき、加えて残存燃料を燃焼器内に排出することがなくなることで燃焼器やガスタービン内を汚損することがなく、その結果、改質燃料型ガスタービン設備の再起動を円滑に行うことができる。
本発明の一例によれば、重質油加熱器を含む重質油供給系統内の残存燃料を外部に排出できるので、重質油供給系統内の残存燃料による閉塞をなくすことができる。
また、本発明の一例によれば、重質油供給系統内の残存燃料を燃焼器内に排出することがなくなることで、燃焼器やガスタービン内の汚損をなくすことができる。
さらに、本発明の一例によれば、重質油供給系統内の残存燃料による閉塞及び残存燃料による燃焼器やガスタービン内の汚損をなくすことで、改質燃料型ガスタービン設備の再起動を円滑に行うことができる。
以下本発明による改質燃料型ガスタービン設備の第1の実施の形態を図1に基づいて説明する。
本実施の形態による改質燃料型ガスタービン設備は、大きく分けると、空気圧縮機1と、燃焼器2と、ガスタービン3と、排熱回収ボイラ4と、蒸気タービン5と、重質油供給系統6Aと、改質燃料供給系統6Bとで構成されている。
空気圧縮機1は、外気Aを取り込んで圧縮し、これを燃焼器2へ噴出させる。燃焼器2は、圧縮空気と後述する燃料と混合させて燃焼させ、その燃焼ガスをガスタービン3に供給する。ガスタービン3は、燃焼ガスによって回転駆動され、連結された発電機7等の負荷を駆動する。ガスタービン3を駆動した燃焼ガスは、排ガスとなって排熱回収ボイラ4を通過して排出される。
前記燃焼器2に供給される燃料は、重質油8Aであり、重質油8Aは加圧ポンプ9によって例えば20〜25MPa程度に加圧されて重質油供給系統6Aに圧送される。重質油供給系統6Aは、加圧された重質油8Bを例えば350℃程度に昇温する重質油加熱器10と、重質油加熱器10によって昇温された重質油8Cを改質する燃料改質器11とを有する。
燃料改質器11には、昇温昇圧された重質油8Cが供給されると共に、例えば350〜550℃程度に加熱され、10〜30MPa程度に加圧された超臨界蒸気乃至亜臨界蒸気である高温高圧蒸気12Bが供給される。これら昇温昇圧された重質油8Cと高温高圧蒸気12Bとが混合して反応することで改質燃料8Dが生成され、前記改質燃料供給系統6Bを介して前記燃焼器2に供給される。尚、改質燃料8Dの生成に伴い廃棄物が残るが、この廃棄物は定期的にあるいは連続的に燃料改質器11から排出路13を経由して外部に排出するようにしている。
前記高温高圧蒸気12Bは、加圧ポンプ14で20〜25MPa程度に加圧された加圧水12Aが前記排熱回収ボイラ4に送られ、ここで排ガスと熱交換することで得られる。したがって、加圧ポンプ14から排熱回収ボイラ4を通過した流路が高温高圧蒸気発生手段となる。
また、前記蒸気タービン5は、ポンプ15で圧送される水16Aを、排熱回収ボイラ4を通過させることで、排ガスとの熱交換で生成される過熱蒸気16Bによって駆動され、連結した発電機17等の負荷を駆動している。そして、過熱蒸気16Bの一部16Cを前記重質油加熱器10に供給することで、加圧された重質油8Bを昇温させている。蒸気タービン5を駆動した過熱蒸気16Bは、復水器18によって水16Aに戻され、再びポンプ15によって排熱回収ボイラ4に圧送される。過熱蒸気16Bの一部16Cが重質油加熱器10に供給されることで不足する水は、給水管19を介して適宜補充される。
尚、20は、起動時に前記燃焼器2に供給される起動用燃料である軽油である。
上記構成の改質燃料型ガスタービン設備を運転する場合には、軽油20と空気圧縮機1からの圧縮空気とを燃焼器2内で混合させて燃焼させ、その燃焼ガスによってガスタ-ビン3を駆動させる。ガスタービン3を駆動した後の排ガスは排熱回収ボイラ4に供給され、高温高圧蒸気12Bと過熱蒸気16Bとを生成する。過熱蒸気16Bの一部16Cは重質油加熱器10に供給することで昇温昇圧された重質油8Cとし、この重質油8Cを燃料改質器11内で前記高温高圧蒸気12Bと反応させることで改質燃料8Dを生成する。生成された改質燃料8Dは、改質燃料供給系統6Bによって燃焼器2内に供給され、同時に軽油20の供給を停止させることで、正規の運転を行う。
上記構成において、例えば地震等によって改質燃料型ガスタービン設備の運転を緊急に停止させる必要が生じた場合には、単に、重質油8Aの供給を停止させただけでは、重質油加熱器10から燃料改質器11に至る重質油供給系統6A内に滞留する残存燃料がコークス化(炭化)して重質油供給系統6Aを閉塞するので、速やかに残存燃料を排出しなければならない。
そこで本実施の形態では、高温高圧蒸気12Bを重質油加熱器10の上流側に供給する高温高圧蒸気供給路21を設けると共に、この高温高圧蒸気供給路21よりも上流側で加圧ポンプ9よりも下流側に重質油供給弁22を、高温高圧蒸気供給路21に高温高圧蒸気供給弁23を、過熱蒸気16Bの一部16Cを重質油加熱器10に供給する供給路に過熱蒸気供給弁24を、高温高圧蒸気12Bを燃料改質器11に供給する供給路に高温高圧蒸気供給弁25を、改質燃料供給系統6Bに改質燃料供給弁26を、排出路13に排出弁27を設け、さらに各弁の開閉を緊急停止時の操作及び操作解除によって制御する制御装置28を設けている。尚、通常運転時には、重質油供給弁22,過熱蒸気供給弁24,高温高圧蒸気供給弁25,改質燃料供給弁26は開いており、高温高圧蒸気供給弁23,排出弁27は閉じている。
上記構成において、いま制御装置28に緊急停止信号が入ると、制御装置28は重質油供給弁22を閉じ、高温高圧蒸気供給弁23を開き、過熱蒸気供給弁24を閉じ、改質燃料供給弁26を閉じ、排出弁27を開く。これらの各弁の開閉により、燃焼器2への改質燃料8Dは停止され、過熱蒸気16Bの一部16Cの供給による重質油加熱器10での重質油8Bの過熱は中止され、さらに重質油8Aの供給が停止される。そして、高温高圧蒸気供給路21からの高温高圧蒸気12Bの供給により重質油加熱器10から燃料改質器11に至る重質油供給系統6A内の残存燃料(重質油8C及び改質燃料8Dの一部)は燃料改質器11から排出路13を経由して外部に排出される。また、高温高圧蒸気供給弁25は開いたままとなっているので、高温高圧蒸気12Bを燃料改質器11に供給しつづけることで、燃料改質器11内の残存燃料を外部に排出することができる。ただ、高温高圧蒸気供給弁25の管路にはそもそも燃料が存在していないのでコークス化の問題は存在せず、したがって、緊急停止時に高温高圧蒸気供給弁25を閉じるか僅かに開いて高温高圧蒸気供給路21からの高温高圧蒸気12Bの供給量を多くなるようにしてもよい。
このように、本実施の形態によれば、緊急停止時において、重質油加熱器10から燃料改質器11に至る重質油供給系統6A内に滞留する残存燃料を速やかに燃料改質器11の外部に排出することができるので、残存燃料のコークス化(炭化)による重質油供給系統6Aの閉塞を防止することができる。また、緊急停止時に、残存燃料が燃焼器2内に流入することがないので、燃焼器2やガスタービン3を汚損することはない。さらに、重質油供給系統6A内が閉塞されず、燃焼器2やガスタービン3が汚損されることがないことから、改質燃料型ガスタービン設備の再起動を円滑に行うことができる。
以上から、制御装置28と重質油供給弁22が、緊急停止時に重質油供給系統6Aへの重質油8Aの供給を停止する重質油供給停止手段となり、制御装置28及び加圧ポンプ14から高温高圧蒸気供給路21−高温高圧蒸気供給弁23−重質油供給系統6A−燃料改質器11−排出路13の排出弁27に至る系統が、緊急停止時に重質油供給系統6A内に洗浄流体である高温高圧蒸気12Bを供給して重質油供給系統6A内の残存燃料を燃料改質器11の外に排出する手段となる。また、制御装置28及び加圧ポンプ14から高温高圧蒸気供給路21−高温高圧蒸気供給弁23に至る系統が、高温高圧蒸気供給手段となる。
図2は、本発明による改質燃料型ガスタービン設備の第2の実施の形態を示すものである。図1の符号と同符号は同一物を示すので、再度の説明は省略する。
図2において、図1と異なる構成は、排熱回収ボイラ4を通過した後で、高温高圧蒸気供給弁23及び高温高圧蒸気供給弁25よりも上流側に、高温高圧蒸気12Bを蓄積する高温高圧蒸気タンク29を設けた点である。
本実施の形態によれば、第1の実施の形態による効果を奏することは勿論のこと、高温高圧蒸気タンク29を設けることで、多量の高温高圧蒸気12Bを重質油供給系統6A内及び/又は燃料改質器11内に供給することができ、より短時間に残存燃料を排出することができる。
図3は、本発明による改質燃料型ガスタービン設備の第3の実施の形態を示すものであり、図1の符号と同符号は同一物を示すので、再度の説明は省略する。
図3において、図1と異なる構成は、過熱蒸気16Bの一部16Cを重質油加熱器10に供給するための過熱蒸気供給弁24の上流側から、加圧された重質油8Bが流れる管路に連結される過熱蒸気供給路30を分岐し、そこに過熱蒸気供給弁31を設けると共に、過熱蒸気供給弁24及び過熱蒸気供給路30よりも上流側の過熱蒸気16Bの圧力を検出する圧力検出器32と、高温高圧蒸気供給弁23及び高温高圧蒸気供給弁25よりも上流側の高温高圧蒸気12Bの圧力を検出する圧力検出器33と、燃料改質器11内の圧力を検出する圧力検出器34とを設け、これら圧力検出器の圧力を制御装置28で監視し、前記過熱蒸気供給弁31を含む各弁の開閉を制御するようにしたものである。
本実施の形態によれば、以下に示す2つの残存燃料の排出方法が得られる。
〔第1例〕緊急停止時に高温高圧蒸気と過熱蒸気の供給を切替える方法
緊急停止前の通常運転時における各弁は図1に示す改質燃料型ガスタービン設備と同じであり、さらに、過熱蒸気供給弁31が閉じられている。この状態で緊急停止信号によって制御装置28が作動し、重質油供給弁22を閉じ、高温高圧蒸気供給弁23を開き、過熱蒸気供給弁24を閉じ、改質燃料供給弁26を閉じ、排出弁27を開く。
このときに、圧力検出器33で測定した圧力が、圧力検出器32で測定した圧力と同等若しくは低い値になった場合、高温高圧蒸気供給弁23を閉じて過熱蒸気供給弁31を開くことで、過熱蒸気16Bによって重質油供給系統6A内に滞留する残存燃料を速やかに燃料改質器11の外部に排出することができる。
〔第2例〕緊急停止時に過熱蒸気を供給する方法
緊急停止前の通常運転時における各弁は図1に示す改質燃料型ガスタービン設備と同じであり、さらに、過熱蒸気供給弁31が閉じられている。この状態で緊急停止信号が入ったときに、排熱回収ボイラ4の構造上、高温高圧蒸気12Bを残存燃料の排出に利用できない事態が生じた場合、制御装置28が作動し、重質油供給弁22を閉じ、高温高圧蒸気供給弁23を閉じた状態とし、過熱蒸気供給弁24を閉じ、改質燃料供給弁26を閉じ、排出弁27を開く。その後、圧力検出器34で検出した燃料改質器11内の圧力が圧力検出器32で検出した圧力と同等若しくはそれ以下の値を示した場合、過熱蒸気供給弁31を開くことで、過熱蒸気16Bによって重質油供給系統6A内に滞留する残存燃料を速やかに燃料改質器11の外部に排出することができる。
上記2つの残存燃料の排出方法の他、緊急停止時に、圧力検出器34の検出圧力に対して、高温高圧蒸気12Bあるいは過熱蒸気16Bの圧力検出器32,33の検出圧力が高いほうを供給すべく、高温高圧蒸気供給弁23,過熱蒸気供給弁24,高温高圧蒸気供給弁25を開閉させてもよい。
以上から、制御装置28及び排熱回収ボイラ4を通過し過熱蒸気供給路30−過熱蒸気供給弁31から重質油加熱器10に至る系統が、重質油供給系統6A内に過熱蒸気16Bを供給する過熱蒸気供給手段となり、圧力検出器32,33,34が、高温高圧蒸気供給手段と過熱蒸気供給手段と重質油供給系統6Aの各圧力を検出する圧力検出手段となる。
本実施の形態によれば、第1の実施の形態と同じ効果を奏することができるほか、種々な条件に対応した残存燃料の排出を行うことができる。
図4は、本発明による改質燃料型ガスタービン設備の第4の実施の形態を示すものであり、基本構成は図3と同じである。そのため、図3の符号と同符号は同一物を示すので、再度の説明は省略する。
図4において、図3と異なる構成は、過熱蒸気供給弁24の上流側から過熱蒸気供給弁35を介して過熱蒸気16Bを高温高圧蒸気供給弁25の下流側に供給できるように構成したのである。このように構成することにより、過熱蒸気16Bによって、重質油供給系統6A内に滞留する残存燃料と燃料改質器11内に滞留する残存燃料とを排出することができる。
以上から制御装置28及び排熱回収ボイラ4を通過し過熱蒸気供給弁35から燃料改質器11に至る系統も、重質油供給系統6A内に過熱蒸気16Bを供給する過熱蒸気供給手段の一つとなる。
本実施の形態によれば、第3の実施の形態と同等の効果を相することができる。
ところで、各実施の形態においては、前記制御装置28が緊急停止信号に基づいて各弁の開閉を制御するものであるが、緊急時に作業者が例えばボタン操作することで、前記制御装置28を作動させるようにしてもよく、また作業者の手動操作と緊急停止信号の両方によって前記制御装置28を作動させるようにしてもよい。
さらに、各実施の形態においては、改質燃料型ガスタービン設備で発生する高温高圧蒸気及び過熱蒸気を洗浄流体として、重質油加熱器10から燃料改質器11に至る重質油供給系統6A内に流通させて滞留する残存燃料を燃料改質器11外に排出するようにしたものである。しかし本発明は、これらに限定されるものではなく、例えば洗浄流体を貯蔵する専用タンクを備え、緊急停止時に専用タンクから洗浄流体を重質油供給系統6A内に流通させるようにしてもよく、さらに、並設された改質燃料型ガスタービン設備や蒸気タービン設備の高温高圧蒸気及び過熱蒸気を洗浄流体として重質油供給系統6A内に流通させるようにしてもよい。
本発明による改質燃料型ガスタービン設備の第1の実施の形態を示すブロック線図。 本発明による改質燃料型ガスタービン設備の第2の実施の形態を示すブロック線図。 本発明による改質燃料型ガスタービン設備の第3の実施の形態を示すブロック線図。 本発明による改質燃料型ガスタービン設備の第4の実施の形態を示すブロック線図。
符号の説明
1…空気圧縮機、2…燃焼器、3…ガスタービン、4…排熱回収ボイラ、5…蒸気タービン、6A…重質油供給系統、6B…改質燃料供給系統、10…重質油加熱装置、11…燃料改質器、12B…高温高圧蒸気、16B…過熱蒸気、21…高温高圧蒸気供給路、22…重質油供給弁、28…制御装置、29…高温高圧蒸気タンク、30…過熱蒸気供給路。

Claims (6)

  1. 供給される重質油を加熱する重質油加熱器と、加熱した重質油を高温高圧蒸気と反応させて改質する燃料改質器とを備えた重質油供給系統を有し、前記燃料改質器で改質された改質燃料を空気と混合させて燃焼させる燃焼器と、この燃焼器で燃焼させた燃焼ガスにより駆動されるガスタービンとを備えた改質燃料型ガスタービン設備において、緊急停止時に前記重質油供給系統への重質油の供給を停止する重質油供給停止手段と、緊急停止時に前記重質油供給系統内に洗浄流体を供給して前記重質油供給系統内の残存燃料を前記燃料改質器の外に排出する手段とを設けたことを特徴とする改質燃料型ガスタービン設備。
  2. 供給される重質油を加熱する重質油加熱器と、加熱した重質油を高温高圧蒸気と反応させて改質する燃料改質器とを備えた重質油供給系統を有し、前記燃料改質器で改質された改質燃料を空気と混合させて燃焼させる燃焼器と、この燃焼器で燃焼させた燃焼ガスにより駆動されるガスタービンとを備えた改質燃料型ガスタービン設備において、緊急停止時に前記重質油供給系統への重質油の供給を停止する重質油供給停止手段と、緊急停止時に前記重質油供給系統内に前記高温高圧蒸気を供給する高温高圧蒸気供給手段と、前記燃料改質器に設けられ緊急停止時に開口し前記重質油供給系統内の残存燃料を前記燃料改質器の外に排出する排出弁と、これら重質油供給停止手段と高温高圧蒸気供給手段と排出弁とを緊急停止信号に基づいて制御する制御装置を設けたことを特徴とする改質燃料型ガスタービン設備。
  3. 前記高温高圧蒸気供給手段は、高温高圧蒸気を蓄積できるタンクを有することを特徴とする請求項2記載の改質燃料型ガスタービン設備。
  4. 供給される重質油を水蒸気によって加熱する重質油加熱器と、加熱した重質油を高温高圧蒸気と反応させて改質する燃料改質器とを備えた重質油供給系統を有し、前記燃料改質器で改質された改質燃料を空気と混合させて燃焼させる燃焼器と、この燃焼器で燃焼させた燃焼ガスにより駆動されるガスタービンとを備えた改質燃料型ガスタービン設備において、緊急停止時に前記重質油供給系統への重質油の供給を停止させる重質油供給停止手段と、緊急停止時に前記重質油供給系統内に前記高温高圧蒸気を供給する高温高圧蒸気供給手段と、緊急停止時に前記重質油供給系統内に過熱蒸気を供給する過熱蒸気供給手段と、前記燃料改質器に設けられ緊急停止時に開口して前記重質油供給系統内の残存燃料を前記燃料改質器の外に排出する排出弁と、前記高温高圧蒸気供給手段と過熱蒸気供給手段と重質油供給系統の各圧力を検出する圧力検出手段と、前記重質油供給停止手段と排出弁とを緊急停止信号に基づいて制御すると共に前記高温高圧蒸気供給手段と過熱蒸気供給手段の圧力が前記重質油供給系統の圧力以上となったとき前記高温高圧蒸気供給手段及び/又は過熱蒸気供給手段を機能させる制御装置とを設けたことを特徴とする改質燃料型ガスタービン設備。
  5. 供給される重質油を加熱する重質油加熱器と、加熱された重質油を高温高圧蒸気と反応させて改質する燃料改質器と、前記燃料改質器で改質された改質燃料を空気と混合させて燃焼させる燃焼器と、この燃焼器で燃焼させた燃焼ガスにより駆動されるガスタービンと、昇圧された水を前記ガスタービンの排ガスを通過させる排熱回収ボイラによって昇温させて前記高温高圧蒸気を発生させる高温高圧蒸気発生手段と、前記排熱回収ボイラにより加熱された過熱蒸気で駆動される蒸気タービンとを備え、この蒸気タービンを駆動する過熱蒸気の一部で前記重質油加熱器を加熱するように構成した改質燃料型ガスタービン設備において、緊急停止時に前記重質油加熱器への重質油の供給を停止させる重質油供給停止手段と、緊急停止時に高温高圧蒸気発生手段からの高温高圧蒸気を重質油加熱器の上流側から供給する高温高圧蒸気供給手段と、前記燃料改質器に設けられ緊急停止時に開口して前記重質油加熱器から前記燃料改質器に至る重質油供給系統の残存燃料を前記燃料改質器の外に排出する排出弁とを設けたことを特徴とする改質燃料型ガスタービン設備。
  6. 重質油供給系統に供給された重質油を加熱し高温高圧蒸気と反応させて改質させた後空気と混合させて燃焼させ、燃焼により生じた燃焼ガスをガスタービンに供給して駆動するようにした改質燃料型ガスタービン設備において、運転を緊急停止させた時、前記重質油供給系統への重質油の供給を停止させると共に、前記重質油供給系統内に洗浄流体を供給して前記重質油供給系統内の残存燃料を前記重質油供給系統から外に排出するようにしたことを特徴とする改質燃料型ガスタービン設備の残存燃料の排出方法。
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