JP2005307639A - 固化材の飛散防止供給方法及び固化材の飛散防止供給カバー - Google Patents

固化材の飛散防止供給方法及び固化材の飛散防止供給カバー Download PDF

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Abstract

【課題】 既製の土質改良装置においても手間を要することなく簡便に実施することができる固化材の飛散防止供給技術を提供する。
【解決手段】 泥土固化用の固化材が詰められたフレコンバック5を吊るして固化材供給用のホッパ2内に搬入した後、フレコンバック5にカッタ3で固化材の排出口5bを形成して固化材をホッパ2に供給する際に固化材を外部に飛散させないようにフレコンバック5を覆って供給する固化材の飛散防止供給カバーを構成する場合に、フレコンバック5の周囲を覆うことができる高さ方向に伸縮可能な蛇腹構造の側面カバー6aと側面カバー6aの頂部に設けられたリング状の上部カバー6dと下部開口6fとを設け、側面カバー6aの下端部に、ホッパ2のフランジ2aに密接させて側面カバー6aとホッパ2との間の間隙を閉鎖することができる下部カバー6bを付設して構成した。
【選択図】 図1

Description

この出願の発明は、泥土を固化するための固化材が詰められた袋をホッパ内に搬入した後、この袋に固化材の排出口を形成して固化材をホッパに供給する際に固化材を外部に飛散させないように供給する固化材の飛散防止供給方法及びその方法の実施に使用する固化材の飛散防止供給カバーに関する。
管推進機による推進工事、シールド掘進機によるシールド工事、縦穴掘削機等による基礎工事、浚渫工事のような建設工事や砂利、砕石の製造作業等では、泥土すなわち高含水比の軟弱な土砂が発生する。こうした建設工事等で発生する泥土は、最近、石灰系等の固化材と混合して固化し、強度の高い一般建設残土と同等の土砂に改質して再利用するようになりつつある。
こうした泥土の改質は、通常、土質改良装置で行うが、土質改良装置の多くは、固化材を土質改良装置の固化材供給用のホッパに投入する場合、固化材が詰められたフレコンバック(フレキシブル・コンテナ・バック)(固化材が詰められた麻等で作られた袋)をホッパ内に搬入した後、このフレコンバックを、ホッパ内に付設したカッタに当てて切断することによりフレコンバックに固化材の排出口を形成する。しかる後、このフレコンバックを引き上げながら、固化材をその排出口から排出し、落下させてホッパ内に投入する。こうした土質改良装置による泥土の改質は、泥土発生現場の近くで行うことが必要なため、狭隘な場所で行われることが多い。
土質改良装置の固化材供給用のホッパに投入される固化材は、比重が軽い微粒子であるため、落下させてホッパ内に投入するときに、室内等風が全くない環境下でも、固化材の微粒子が舞い上がってホッパ周辺に飛散する。一方、固化材を、ホッパ内に野外で投入するときには、特に風の影響を受けて周辺に飛散し、多いときには、投入した固化材の一割近くも飛散するケースがあり、固化材が徒に消費されるとともに周囲の環境を汚すことにもなる。こうした固化材供給用のホッパへの固化材の投入は、一日に何回も行われ、しかも、狭隘な場所で行われることが多いため、固化材を外部に飛散させないようにホッパに供給するための対策を講じることが必要となっていた。
土質改良装置にこうした対策を講じた技術として特許文献1に記載された技術を挙げることができる。この特許文献1における図2乃至図5に関する記載中には、固化材を土質改良装置の固化材供給用のホッパに投入した際、ホッパ内の内部雰囲気をホッパ上部の通気口から吸引装置で吸引することにより、その内部雰囲気内の固化材の微粒子を外部に飛散させないようにした技術が示されている。また、特許文献1における図10に関する記載中には、筒状のカーテン体による周壁を備え下端に開口を有するカバーでフレコンバックの周囲を覆った後、このカバーの周壁下部を固化材供給用のホッパ内に入れ込んで設置することによりホッパの上部開口をほぼ密閉して、固化材を外部に飛散させないようにホッパに投入する技術が示されている。
特開2003ー34950号公報(第3−6頁、図1−10)
この特許文献1に記載の図2乃至図5に係る第1従来例の技術では、通気口及び吸引装置やこれらを接続するための配管類を土質改良装置に予め組み込んでおかなければならないため、製作費が増加することに加えて、すでに製作又は販売されている既製の土質改良装置に使用することは、実際上困難である。これに対し、特許文献2に記載の図10に係る第2従来例の技術では、こうした問題は生じない。しかしながら、この第2従来例の技術では、フレコンバックをクレーン等で吊るして下降させることにより、このフレコンバックの周囲を覆ったカバーをフレコンバックに随伴させて下降させながら、このカバーにおける筒状のカーテン体の周壁下部をこれと略同径のホッパの上部開口に通してホッパ内に入れ込んで、この上部開口をカーテン体で密閉するようにセットしなければならないため、カバーの設置に手間を要する。
この出願の発明は、こうした従来の技術にみられる問題を解決するために創作されたものであって、その目的は、固化材を外部に飛散させないように供給することができ、かつ、既製の土質改良装置にも手間を要することなく簡便に実施することができる固化材の飛散防止供給技術を提供することにある。
前記の目的を達成するため、この出願の固化材の飛散防止供給方法に係る発明では、「泥土を固化するための固化材が詰められた袋を吊るしてホッパ内に搬入した後、この袋に固化材の排出口を形成して固化材をホッパに供給する際に固化材を外部に飛散させないように供給する固化材の飛散防止供給方法」を得る場合に次の1)の方法を採用した。
1)袋の周囲を、高さ方向に伸縮可能な周壁と下部開口とを備えたカバーで覆った後、カバーの下端部側をホッパの上端部と密接させてカバーとホッパとの間の間隙を閉鎖し、この状態でカバーの周壁を高さ方向に縮小させながら袋を下降させてホッパ内で固化材の排出口を袋に形成することにより、固化材をホッパに供給することができるようにした。
こうした方法を採用したこの固化材の飛散防止供給方法では、袋の周囲をカバーで覆った後、カバーの下端部側を単にホッパの上端部に載置してこれと密接させれば、カバーとホッパとの間の間隙を閉鎖することができる。そして、この状態でカバーの周壁を高さ方向に縮小させながら袋を下降させてホッパ内で固化材の排出口を袋に形成すれば、固化材をホッパに供給することができる。このように、この固化材の飛散防止供給方法は、第2従来例の技術のように袋を吊るして下降させながら、この袋を覆ったカバーの周壁下部をこれと略同径のホッパの上部開口に通してホッパ内に入れ込むという面倒な操作を行わなくても済むので、手間を要することなく簡便に実施することができる。
こうした方法により固化材をホッパに供給すると、固化材の微粒子が飛散するが、カバーとホッパとの間の間隙は、カバーの下端部側をホッパの上端部と密接させたことにより常時閉鎖されていて固化材の飛散個所の周囲に隙間がないので、ホッパへの供給時に飛散した固化材の微粒子の大部分は、カバーの周壁に遮られて外部に飛散することはなく、また、この微粒子が風の影響を受けて外部に飛散するようなこともない。そして、上方に逃げようとする固化材の一部の微粒子の流れも、その多くがカバー内の袋で遮られるので、固化材の微粒子が外部に飛散するのを有効に防ぐことができる。
この固化材の飛散防止供給方法に使用されるカバーは、土質改良装置と一体的に製作することは要せず、使用されるホッパに適合するように独立別個のものとして製作することができるので、既製の土質改良装置にも、アタッチメントとして自由に使用することができる。以上のようなことから、この固化材の飛散防止供給方法は、固化材を外部に飛散させないようにホッパに供給することができ、かつ、従来例の技術とは異なり、既製の土質改良装置にも、手間を要することなく簡便に実施することができる。
前記の目的を達成するため、この出願の固化材の飛散防止供給カバーに係る発明では、「泥土を固化するための固化材が詰められた袋を吊るしてホッパ内に搬入した後、この袋に固化材の排出口を形成して固化材をホッパに供給する際に固化材を外部に飛散させないように袋を覆って供給する固化材の飛散防止供給カバー」を構成する場合に次の2)のように構成した。
2)袋の周囲を覆うことができる高さ方向に伸縮可能な周壁と下部開口とを設け、この周壁の下端部に、ホッパの上端部に密接させて周壁とホッパとの間の間隙を閉鎖することができる閉鎖部材を付設して構成した。
このように構成された固化材の飛散防止供給カバーは、前記したこの出願の発明に係る固化材の飛散防止供給方法の実施に使用するための器具であるので、当然、同飛散防止供給方法と同様の作用を奏する。すなわち、袋の周囲をカバーの周壁で覆った後、この周壁の下端部に付設した閉鎖部材を単にホッパの上端部に載置してこれと密接させれば、カバーの周壁とホッパとの間の間隙を閉鎖部材により閉鎖することができる。そして、この状態でカバーの周壁を高さ方向に縮小させながら袋を下降させてホッパ内で固化材の排出口を袋に形成すれば、固化材を外部に飛散させないようにホッパに供給することができる。また、この固化材の飛散防止供給カバーは、当然、使用されるホッパに適合するように独立別個のものとして製作することができて、既製の土質改良装置にも、アタッチメントとして自由に使用することができる。したがって、この固化材の飛散防止供給カバーは、固化材を外部に飛散させないようにホッパに供給することができ、かつ、既製の土質改良装置にも、手間を要することなく簡便に使用することができる。
以下の説明から明らかなように、この出願の固化材の飛散防止供給方法に係る発明及び固化材の飛散防止供給カバーに係る発明では、それぞれ、「課題を解決するための手段」の項に示した1)及び2)の手段を採用しているので、両発明によれば、固化材を外部に飛散させないように供給することができ、かつ、既製の土質改良装置にも手間を要することなく簡便に実施することができる固化材の飛散防止供給技術を得ることができる。その結果、固化材を無駄に消費することなく経済的に使用することが可能となり、更には、環境や健康を害する危惧も解消される。
この出願の発明に係る固化材の飛散防止供給カバーを具体化する場合に、特に、特許請求の範囲の請求項3に記載のように具体化すれば、この固化材の飛散防止供給カバーは、特に、上端部側に連結手段が付設されているので、固化材が詰められた袋の周囲を覆った後にこの袋と分離しないように連結手段で連結することができる。そのため、袋内の固化材をホッパに供給した後にその袋をホッパ内から吊り上げて回収するときに、この固化材の飛散防止供給カバーを袋と一緒に回収することができて、ホッパへの固化材の供給作業において作業能率の向上に資する。
以下、図1及び図2に基づいて、この出願の固化材の飛散防止供給方法及び固化材の飛散防止供給カバーに係る発明を実施するための望ましい形態を説明する。
図1は、この出願の発明を具体化した固化材の飛散防止供給カバーを使用してこの出願の発明に係る固化材の飛散防止供給方法を実施するときの前段の作業手順を示す垂直断面図、図2は、後段の作業手順を示す図1と同様の図である。
まず、図1に基づき、この出願の発明を具体化した固化材の飛散防止供給カバーやこれに関連する事項について説明する。
これらの図において、1は泥土の改質を行うための土質改良装置としての自走式の土質改良機、2はこの土質改良機1に設置された、泥土を固化するための固化材が投入される円筒状の固化材供給用のホッパ、3はこの固化材供給用のホッパ2の下部に付設されフレコンバック5の底部を押し当てて切り込みを入れることによりフレコンバック5に固化材の排出口5bを形成するためのカッタ、4は固化材供給用のホッパ2の上部開口を開閉するホッパ2の蓋、5は固化材が詰められた麻等の素材で作られた袋を意味するフレコンバックである。
土質改良機1では、泥土供給用のホッパ1aに供給されて送られてくる泥土に、固化材供給用のホッパ2に供給された固化材を添加した後、これらの泥土及び固化材を、図2に表れていない混合装置により撹拌、混合して、一般建設残土と同等の強度を有する土砂に改質する。この土質改良機1は、適当な地点まではトレーラ等の運搬車で運ばれるが、その後は自走して狭隘な場所にも入り込むことができるため、作業現場付近の適所に自由に設置することができる。固化材は、生石灰、フライアッシュ(火力発電所で生成される石炭灰)とセメントとの混合物、生石灰とセメントと石膏との混合物等、石灰系の固化材が多用される。固化材供給用のホッパ2の上端部は、内周側にリング状のフランジ2aを有して縁取られている。フレコンバック5には、通常、これを吊るすことができるように上部に吊り手5aが付設されている。
6はフレコンバック5内の固化材を固化材供給用のホッパ2に供給する際に固化材を外部に飛散させないようにフレコンバック5を覆って供給するための固化材の飛散防止供給カバー、6aはフレコンバック5の周囲を覆うことができる高さ方向に伸縮可能な飛散防止供給カバー6の周壁をなす円筒状の側面カバー、6bはこの側面カバー6aの下端部に付設され固化材供給用のホッパ2の上端部に密接させてこのホッパ2と側面カバー6aとの間の間隙を閉鎖することが可能な閉鎖部材をなすリング状の下部カバー、6cは固化材供給用のホッパ2の上部開口に嵌入して下部カバー6bを所定の位置に位置固定するためのテーパ状をなす案内板、6dは側面カバー6aの頂部に設けられたリング状の上部カバー、6eはこの上部カバー6dに付設され飛散防止供給カバー6をフレコンバック5と分離しないように連結するための紐状の連結部材、6fは固化材の飛散防止供給カバー6の下端に形成された下部開口である。
側面カバー6aは、フレコンバック5を完全に覆い隠すだけの高さをもっていることが必要である。この側面カバー6aの形状を、ここに示す例では、固化材供給用のホッパ2の上端部の形状に合致するように円筒状に形成している。側面カバー6aの形状は、ホッパ2の上端部が矩形状の場合には横断面矩形状の筒状体に形成するのが望ましく、何れにしても、ホッパ2の上端部の形状に合致する筒状体に形成するのが望ましい。また、この側面カバー6aの構造を、ここに示す例では蛇腹構造に形成しているが、側面カバー6aは、塩化ビニール等の柔軟性がある合成樹脂シートや布やテレスコープ構造の包囲部材で形成してもよく、要は、フレコンバック5の周囲を覆うことができる高さ方向に伸縮可能な部材で形成されていればよい。
側面カバー6aを蛇腹構造を有する筒状体で形成すると、円筒状等の所定の断面形状を保持した状態で円滑に伸縮させることができるため、使い勝手が良い。また、ホッパーの中には、高さ方向に畳むことのできる蛇腹構造のホッパがあるが、固化材供給用のホッパ2にこうした蛇腹構造のものを用いた場合において側面カバー6aを蛇腹構造のものにすると、ホッパ2の上に飛散防止供給カバー6を重ねて置いて全体を畳むことにより、これらの機器を嵩張らないように輸送することができる。そのため、土質改良機1を輸送するときの輸送高さ制限をクリアすることができて、土質改良機1を運ぶための運搬車内の限られたスペースを有効に活用することができる。
下部カバー6bは、固化材供給用のホッパ2の上端部すなわちリング状のフランジ2aに密着させることができるようにリング状に形成されており、側面カバー6aの外周側に設けられている。この下部カバー6bは、型崩れしにくいシール部材で形成するのが望ましい。一方、案内板6cは、固化材供給用のホッパ2のフランジ2aでガイドしてホッパ2の上部開口に円滑に嵌入することができるようにするため、内方に向かって下方に傾斜するようにテーパを設けてリング状に形成されており、側面カバー6aの内周側に設けられている。
上部カバー6dは、フレコンバック5の吊り手5aを通すための円形状の孔が中央に形成されていてドーナツ状に形成されている。この上部カバー6dの主たる機能は、蛇腹構造の側面カバー6aを円筒状に保形することにあり、そのため、型崩れしない素材で形成される。また、従たる機能として、固化材供給用のホッパ2に投入されて飛散する固化材の微粒子の一部が側面カバー6aの内周面に沿って上方に流出しようとするのを阻止する働きもする。連結部材6eは、上部カバー6dにおける中央の孔の周縁部に取り付けられており、この孔から通されたフレコンバック5の吊り手5aに対し適宜の手段で結合するようにして使用する。
次に、図1及び図2に基づき、以上述べた固化材の飛散防止供給カバー6を使用して実施するこの出願の発明に係る固化材の飛散防止供給方法について、その作業手順を具体的に説明する。
まず、図1(1)に示すように、地面に置いたフレコンバック5に固化材の飛散防止供給カバー6を、下部開口6fを利用して被せるとともに、フレコンバック5の吊り手5aをこのカバー6の上部カバー6dの中央の孔に通して上部カバー6aの外側に引き出す。また、上部カバー6dに取り付けられた連結部材6eをその吊り手5aに適宜の手段で一体的に連結する。次いで、図1(2)に示すように、フレコンバック5の吊り手5aを簡易クレーン装置のフックに引っ掛けて、フレコンバック5を固化材の飛散防止供給カバー6と共にこのクレーン装置で引き上げる。この段階には、仮に、固化材の飛散防止供給カバー6をフレコンバック5に連結部材6eで連結していなくても、フレコンバック5に固化材が一杯に詰められていて、フレコンバック5が上部カバー6dの中央の孔から抜け出る恐れはないため、カバー6がフレコンバック5から分離して落下することはない。
次いで、こうして引き上げたフレコンバック5を、固化材の飛散防止供給カバー6と共に下降させてゆき、図1(3)に示すように、案内板6cを固化材供給用のホッパ2のフランジ2aでガイドしながらホッパ2の上部開口に緩く嵌入するとともに、下部カバー6bをホッパ2のフランジ2aに載置してこれと密接させる。その際、案内板6cは、こうした操作を円滑に行えるようにする働きをする。こうした操作により、ホッパ2と側面カバー6aとの間隙は、下部カバー6bにより閉鎖されることとなる。その場合、案内板6cは、ホッパ2の上端部(フランジ2a)に緩く係合して、下部カバー6bを大きく横ずれさせないように軽く位置固定する働きもする。
しかる後、図1(4)に示すように、蛇腹構造の側面カバー6aを高さ方向に縮めながらフレコンバック5を下降させ、このフレコンバック5の底部をホッパ2内のカッタ3に押し当ててその底部にカッタ3で切り込みを入れることにより、フレコンバック5に固化材の排出口5bを形成する。側面カバー6aは、特に蛇腹構造となっているため、ホッパ2と側面カバー6aとの間隙を下部カバー6bで閉鎖したままの状態でこうしたフレコンバック5の下降や排出口5bの形成操作を行うことができる。以上の作業手順により、フレコンバック5内の固化材を固化材供給用のホッパ2に供給するための準備態勢が整い、この固化材の飛散防止供給方法を実施するための前段の作業手順が終了する。
こうしてフレコンバック5に固化材の排出口5bを形成した後は、図2(1)に示すように、蛇腹構造の側面カバー6aを高さ方向に伸ばしながらフレコンバック5を上昇させると、フレコンバック5内の固化材7が、前段の作業手順で形成した固化材の排出口5bを押し広げながら排出され、下部開口6fを経て固化材供給用のホッパ2に供給される。こうしてフレコンバック5を固化材7の重力に反する方向に上昇させると、フレコンバック5からの固化材の排出が促進される。側面カバー6aは、特に蛇腹構造となっているため、こうしたフレコンバック5の上昇による固化材7の排出操作も、ホッパ2と側面カバー6aとの間隙を下部カバー6bで閉鎖した状態のままで行うことができる。
こうした操作を行う過程で、固化材7の微粒子が飛散するが、このようにホッパ2と側面カバー6aとの間の間隙が下部カバー6bで常時閉鎖されていて、固化材7の飛散個所の周囲に隙間がないので、飛散した固化材7の微粒子の大部分は、側面カバー6aで遮られて外部に飛散することはなく、また、この微粒子が風の影響を受けて外部に飛散するようなこともない。そして、上方に逃げようとする固化材7の一部の微粒子の流れも、その多くがカバー6内のフレコンバック5の袋体で遮られ、更には上部カバー6dでも遮られるので、固化材7の微粒子が外部に飛散するのを確実に防ぐことができる。
こうしてフレコンバック5内の固化材を固化材供給用のホッパ2に投入した後は、図2(2)に示すようにフレコンバック5を固化材の飛散防止供給カバー6と共にこのクレーン装置で吊り降ろし、図2(3)に示すように着地させて蛇腹構造の側面カバー6aを畳む。こうした過程では、フレコンバック5が空になっているので、固化材の飛散防止供給カバー6をフレコンバック5に連結部材6eで連結していないと、フレコンバック5の空袋が上部カバー6dの中央の孔から抜け出てカバー6が落下する危惧があるが、前段の作業手順で述べたように、カバー6の連結部材6eを、すでにフレコンバック5の吊り手5aに一体的に連結してあるので、こうした危惧はない。最後に、図2(4)に示すようにフレコンバック5の空袋をカバー6から取り出してこの固化材の飛散防止供給方法を実施するための後段の作業手順が終了する。土質改良機1では、こうした固化材供給用のホッパ2への固化材の供給作業を、一日に何回も行う。
以上の説明から明らかなように、この固化材の飛散防止供給方法では、固化材の微粒子が外部に飛散するのを確実に防いで固化材を固化材供給用のホッパ2に供給することができる。また、この方法を実施する場合には、フレコンバック5の周囲を固化材の飛散防止供給カバー6で覆った後、このカバー6の下端部側をなす下部カバー6bを、固化材供給用のホッパ2の上端部をなすフランジ2aに単に載置してこれと密接させれば、このカバー6とホッパ2との間の間隙を閉鎖することができる。そして、この状態において、固化材の飛散防止供給カバー6の周壁をなす側面カバー6aを高さ方向に縮小させながらフレコンバック5を下降させてホッパ2内で固化材の排出口5bをカッタ3によりフレコンバック5の底部に形成すれば、固化材をホッパ2に供給することができる。
このように、この固化材の飛散防止供給方法は、第2従来例の技術のように、固化材が詰められた袋を吊るして下降させながら、この袋を覆ったカバーの周壁下部をこれと略同径のホッパの上部開口に通してホッパ内に入れ込むという面倒な操作を行わなくても済むので、手間を要することなく簡便に実施することができる。さらに、この方法に使用される固化材の飛散防止供給カバー6は、土質改良機1と一体的に製作することは要せず、使用されるホッパに適合するように独立別個のものとして製作することができるので、既製の土質改良機1にも、アタッチメントとして自由に使用することができる。
以上のようなことから、この固化材の飛散防止供給方法は、固化材を外部に飛散させないようにホッパ2に供給することができ、かつ、従来例の技術とは異なり、既製の土質改良機1にも、手間を要することなく簡便に実施することができる。その結果、固化材を無駄に消費することなく経済的に使用することが可能となり、更には、環境や健康を害する危惧も解消される。一方、この固化材の飛散防止供給方法は、固化材の飛散防止供給カバー6の使用方法そのものであるから、この固化材の飛散防止供給カバー6も、当然、以上述べたような作用効果を奏することができる。
この出願の発明を具体化した固化材の飛散防止供給カバー6は、特に、上部カバー6dにおける中央の孔の周縁部に連結部材6eが付設されているので、この固化材の飛散防止供給カバー6をフレコンバック5に被せてこのフレコンバック5の吊り手5aを上部カバー6dの中央の孔から引き出した後、連結部材6eをその吊り手5aと結合することにより、このカバー6をフレコンバック5と分離しないように連結部材6eで連結することができる。そのため、フレコンバック5内の固化材を固化材供給用のホッパ2に供給した後にこのフレコンバック5の空袋をホッパ2内から吊り上げて回収するときに、この固化材の飛散防止供給カバー6をフレコンバック5の空袋と一緒に回収することができて、ホッパ2への固化材の供給作業において作業能率の向上に資する。
ここに示す例では、固化材の飛散防止供給カバー6に上部カバー6dを設けているが、この上部カバー6dは、固化材の微粒子の外部への飛散防止を行う上では補助的な役割しか果たさないから、必ずしも設ける必要はない。ここに示す例では、固化材の飛散防止供給カバー6に案内板6cを設けているが、案内板6cは、下部カバー6bを固化材供給用のホッパ2の上端部に載置する操作を円滑に行えるようにしたり、この載置した下部カバー6bを位置固定したりする働きをするものであり、固化材の飛散防止供給カバー6にとって有用ではあっても不可欠のものではないから、必ずしも設ける必要はない。
ここに示す例では、固化材の排出口5bを固化材供給用のホッパ2内でフレコンバック5に形成するための手段として、ホッパ2の下部にカッタ3を付設しているが、こうした手段には、ホッパ2の下部にカッタ3を付設することだけに限らず、予め紐で緊縛して閉鎖したフレコンバック5の下部開口を外部からの紐の牽引操作により開放して固化材の排出口5bを形成する等、種々の手段がある。固化材の飛散防止供給カバー6をフレコンバック5と分離しないように連結するための連結手段も、既述の方法だけに限らず種々の方法が考えられ、要は、こうした連結手段をカバー6の上端部側に付設すれば、ホッパ2への固化材の供給作業を能率的に行うことができる。
この出願の発明を具体化した固化材の飛散防止供給カバーを使用してこの出願の発明に係る固化材の飛散防止供給方法を実施するときの前段の作業手順を示す垂直断面図である。 後段の作業手順を示す図1と同様の図である。
符号の説明
1 自走式の土質改良機
2 固化材供給用のホッパ
2a フランジ
3 カッタ
4 固化材供給用のホッパの蓋
5 フレコンバック
5a 吊り手
5b 固化材の排出口
6 固化材の飛散防止供給カバー
6a 側面カバー
6b 下部カバー
6c 案内板
6d 上部カバー
6e 連結部材
6f 下部開口
7 固化材

Claims (4)

  1. 泥土を固化するための固化材が詰められた袋を吊るしてホッパ内に搬入した後、この袋に固化材の排出口を形成して固化材をホッパに供給する際に固化材を外部に飛散させないように供給する固化材の飛散防止供給方法であって、袋の周囲を、高さ方向に伸縮可能な周壁と下部開口とを備えたカバーで覆った後、カバーの下端部側をホッパの上端部と密接させてカバーとホッパとの間の間隙を閉鎖し、この状態でカバーの周壁を高さ方向に縮小させながら袋を下降させてホッパ内で固化材の排出口を袋に形成することにより、固化材をホッパに供給することができるようにしたことを特徴とする固化材の飛散防止供給方法。
  2. 泥土を固化するための固化材が詰められた袋を吊るしてホッパ内に搬入した後、この袋に固化材の排出口を形成して固化材をホッパに供給する際に固化材を外部に飛散させないように袋を覆って供給する固化材の飛散防止供給カバーであって、袋の周囲を覆うことができる高さ方向に伸縮可能な周壁と下部開口とを設け、この周壁の下端部に、ホッパの上端部に密接させて周壁とホッパとの間の間隙を閉鎖することができる閉鎖部材を付設して構成したことを特徴とする固化材の飛散防止供給カバー。
  3. 請求項2に記載の固化材の飛散防止供給カバーにおいて、前記袋と分離しないように連結するための連結手段を上端部側に付設するようにしたことを特徴とする固化材の飛散防止供給カバー。
  4. 請求項2に記載の固化材の飛散防止供給カバーを使用して、前記高さ方向に伸縮可能な周壁により前記袋の周囲を覆った後に前記閉鎖部材を前記ホッパの上端部に密接させてその周壁とホッパとの間の間隙を閉鎖し、次いで、この周壁を高さ方向に縮めながら袋を下降させてこの袋に固化材の排出口を形成し、しかる後、周壁を高さ方向に伸ばしながら袋を上昇させることにより、その固化材の排出口から固化材をホッパに供給するようにしたことを特徴とする固化材の飛散防止供給方法。
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