JP2005307598A - 建設機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】 スイングシリンダのロッド部等が従来よりも損傷しにくく旋回フレームに設置する機器類のレイアウトが従来のようには制約を受けない建設機械を提供する。
【解決手段】 センタフレーム6に連結ピン22で回動可能に軸着されブーム4Aが傾動可能に取り付けられるスイングポスト13と、ロッド部23Aをシリンダブラケット16に連結ピン24で軸着しチューブ部23Bを旋回フレーム5側に連結ピン25で軸着してスイングポスト13を左右に回動駆動するスイングシリンダ23とを備えた油圧ショベルにおいて、スイングポスト13が中立状態にあるときに連結ピン24を連結ピン22よりも後方寄りに位置させるように配置するとともに連結ピン25を旋回フレーム5の前側コーナ付近に配置して、スイングポスト13をスイングシリンダ23の伸長時に連結ピン25の方に回動させ、スイングシリンダ23の縮小時にこれと反対の方に回動させ得るように構成した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、旋回フレームの前端部側に水平方向に回動可能に軸着され作業装置のブームが傾動可能に取り付けられるスイングポストと、このスイングポストを左右に回動させるように駆動するスイングシリンダとを備えた建設機械に関するものであり、特に油圧ショベルにとって好適なものである。
油圧ショベル等の自走式建設機械は、自走式建設機械を走行可能にするためのクローラやホイール等による下部走行体と、この下部走行体上に旋回可能に設置された上部旋回体とを設けて構成される。この上部旋回体は、旋回フレームを基盤とするものであり、この旋回フレーム上に、キャブ、エンジン等を収容する建屋カバー、カウンタウエイト等の種々の装置を設置して構成される。また、旋回フレームの前端部側には、建設作業を行うための作業装置(フロント)が設置されており、この作業装置は、旋回フレームに対して傾動可能なブームを通常備えている。
この種の作業装置には、作業装置のブームが傾動可能に取り付けられるスイングポストを旋回フレームの前端部側に水平方向に回動できるように軸着してブームを水平方向にスイングできるようにしたものが開発されている。こうした作業装置を設置した建設機械では、水平方向に回動可能なスイングポストのほか、このスイングポストを回動させて左右に揺動させるように駆動するためのスイングシリンダを旋回フレーム側に軸着している。本発明は、こうした建設機械において、スイングポストや旋回フレームに対するスイングシリンダの配置等について改良を加えようとするものである。
そこで、その改良点を容易に理解できるようするため、こうしたスイングポストやスイングシリンダを備えた従来の建設機械の代表例を図9及び図10に基づいて概説する。図9は、従来の建設機械の全体像を概略的に示す側面図、図10は、旋回フレーム上に設置されている諸装置や旋回フレームの上面側の部材を取り除いた状態で示す従来の建設機械の上部旋回体の平面図である。なお、これらの図には、建設機械の例として油圧ショベルを図示している。
まず、ここで建設機械の例として挙げた油圧ショベルの全体像を図9に基づいて概説する。
1は従来の建設機械として例示する自走式建設機械としての油圧ショベル、2はこの油圧ショベル1を走行可能にするためのクローラ式の下部走行体、3はこの下部走行体2上に旋回可能に搭載された旋回フレーム5とその上部に設置された種々の装置からなる上部旋回体、3Aは運転室の空間を区画しているキャブ、3Bはエンジンルーム等を構成する建屋カバー、3Cは作業装置4での作業時に油圧ショベル1に作用する外力と釣り合わせるためのカウンタウエイト、4は旋回フレーム5の前端部側に設置され土砂の掘削作業や掘削土砂の積込作業等の種々の作業を行う油圧ショベル1の作業装置(フロント)、5は上部旋回体3の基盤となる旋回フレーム、13’はブームを水平方向にスイングできるようにするための後述するスイングポストである。
旋回フレーム5には、キャブ3A、建屋カバー3B、カウンタウエイト3C、図示しない燃料タンク、オイルタンク、コントロールバルブ、旋回モータ、減速機等の種々の装置が設置されて上部旋回体3を構成している。なお、旋回フレーム5の詳細については、後述する「発明を実施するための最良の形態」の項で説明する。油圧ショベル1の作業装置4は、旋回フレーム5の前端部側にスイングポスト13’を介して傾動可能に軸着されたブーム4Aと、このブーム4Aに揺動可能に軸着されたアーム4Bと、このアーム4Bに揺動可能に軸着されて掘削作業等を行うバケット4Cとを備えている。また、これらのブーム4A、アーム4B及びバケット4Cをそれぞれ駆動するため、ブームシリンダ4D、アームシリンダ4E及びバケットシリンダ4Fを備えている。さらに、ブーム4Aの背面には、アームシリンダ4E及びバケットシリンダ4Fに対する圧油の供給管路及び排出管路となる4本の油圧配管4Gを設けている。
次に、図10に基づいてスイングポスト13’及びこのスイングポスト13’を駆動するスイングシリンダ23やこれらの関連事項について概説する。
13’は旋回フレーム5の前端部側に水平方向に回動可能に軸着され作業装置4のブーム4Aが傾動可能に取り付けられるスイングポスト、23はロッド部23Aの先端部をスイングポスト13’側に軸着しチューブ部23Bの基部(ボトム部)を旋回フレーム5側に軸着して伸縮することによりスイングポスト13’を左右に回動(揺動)させるように駆動するスイングシリンダ、22はスイングポスト13’を旋回フレーム5の前端部側に軸着するための連結ピン、24はロッド部23Aの先端部をスイングポスト13’側に軸着するための連結ピン、25はチューブ部23Bの基部を旋回フレーム5側に軸着するための連結ピン、26はロッド部23Aをスイングポスト13’側に軸着するためにスイングポスト13’に付設したシリンダブラケットである。
スイングポスト13’は、左側側端部に左側作業装置取付板14を立設し、右側側端部に右側作業装置取付板15を立設しおり、これらの作業装置取付板14,15には、ブーム4Aが上下方向に傾動可能にピンで取り付けられる。このスイングポスト13’は、旋回フレーム5の中央部をなすセンタフレーム6に対し、これの前端突出部をなすフロントブラケット6A’に連結ピン22で軸着することにより回動可能に取り付けられている。従来の建設機械では、シリンダブラケット26がスイングポスト13’の特に側部に付設されており、そのため、スイングシリンダ23は、ロッド部23Aの先端部がシリンダブラケット26に軸着されてスイングポスト13’の側方に位置するとともに、チューブ部23Bの基部が旋回フレーム5の後方側に配置されて旋回フレーム5に連結ピン25で軸着されている。
従来の建設機械は、以上のようなスイングポスト13’やスイングシリンダ23を備えているので、いま、図10においてスイングシリンダ23を伸長すると、そのロッド部23Aの先端部を前方に突き出すようにしてスイングポスト13’を左側に回動させ、そのため、これに取り付けているブーム4Aを左方向にスイングさせることができる。また、スイングシリンダ23を縮小すると、そのロッド部23Aの先端部を後方に引っ込めるようにしてスイングポスト13’を右側に回動させてブーム4Aを右方向にスイングさせることができる。したがって、この種の建設機械は、ブーム4Aを適当な角度だけ左右一方にスイングさせた姿勢で種々の作業を行うことができる。そのため、例えば、狭い場所で作業を行ったり、溝掘り作業を行ったりするのに好適である。この種の建設機械は、例えば、特許文献1に記載されている。
特開2000ー303490号公報(第3−4頁、図1−6)
この種の従来の建設機械では、スイングシリンダを伸ばしてスイングポストを回動させるときに、スイングシリンダのロッド部の先端部やこのロッド部のスイングポスト側への取付部がスイングポストの前方に大きく突き出る(参考のため、特許文献1の図1及び図4におけるロッド部52の先端部やアーム47aとスイングブラケット47との位置関係を参照のこと)ため、これらロッド部やロッド部の取付部が狭い場所での作業時に作業現場の石や壁等に衝突して損傷する恐れがあった。特に、スイングシリンダのロッド部が傷つくと、スイングシリンダが油漏れを起すという重大な問題が発生することがあった。こうしたことから、従来の建設機械では、狭隘な場所で上部旋回体の旋回操作や所期の建設作業を円滑に行うことができないことがあった。
一方、従来の建設機械では、スイングシリンダのチューブ部の基部を旋回フレームの後方側に配置することを要して、チューブ部が旋回フレーム内に縦断するように配置されるため、このチューブ部が障害となって、旋回フレームに設置する機器類のレイアウトが制約を受けるという問題もあった。例えば、図10のようなタイプの建設機械では、燃料タンク、オイルタンク、コントロールバルブ等の機器類を、通常、旋回フレームの左側に配置するが、スイングシリンダのチューブ部が旋回フレーム内に縦断するように配置されると、前記の機器類の配置や寸法について、設計上多大の制約を受けた。
本発明は、従来の建設機械にみられるこれらの問題を解決するために創作されたものであって、その技術課題は、スイングシリンダのロッド部やこのロッド部のスイングポスト側への取付部が従来よりも損傷しにくく旋回フレームに設置する機器類のレイアウトが従来のようには制約を受けない建設機械を提供することにある。
本発明は、前記の技術課題を達成するため、
上部旋回体の基盤となる旋回フレームと、この旋回フレームの前端部側に水平方向に回動可能に軸着され作業装置のブームが傾動可能に取り付けられるスイングポストと、チューブ部の基部を旋回フレーム側に軸着しロッド部の先端部をスイングポスト側に軸着して伸縮することによりスイングポストを左右に回動させるように駆動するスイングシリンダとを備えた建設機械において、
スイングポストが中立状態にあるときにスイングポスト側へのスイングシリンダのロッド部の軸着部を旋回フレームの前端部側へのスイングポストの軸着部よりも後方寄りに位置させるように配置するとともに、旋回フレーム側へのスイングシリンダのチューブ部の軸着部を旋回フレームの前側コーナ付近に配置して、スイングシリンダの伸長時にスイングポストを前記チューブ部の軸着部の方に回動させ、スイングシリンダの縮小時にスイングポストを前記チューブ部の軸着部と反対の方に回動させ得るように構成した。
本発明の建設機械は、前記のように構成しているので、スイングポストは、従来とは異なり、スイングシリンダの伸長時に同シリンダのチューブ部の軸着部の方に回動し、その縮小時にこれと反対の方に回動するが、その過程で、スイングシリンダのロッド部やこのロッド部のスイングポスト側への取付部が従来のようにスイングポストの前方に突き出るようなことはない。そのため、ブームをスイングさせる際やブームをスイングさせた姿勢で上部旋回体の旋回操作を行う際に、スイングシリンダのロッド部やこのロッド部の取付部を、作業現場周辺の石や壁等の障害物に従来よりも衝突しにくくすることができる。
また、本発明の建設機械は、前記のように構成したことにより、旋回フレーム側へのスイングシリンダのチューブ部の軸着部を旋回フレームの前側コーナ付近に配置することが可能となるので、スイングシリンダのチューブ部を従来のように旋回フレーム内に縦断して設ける配置を採らなくても済むように改善することができる。そのため、スイングシリンダのチューブ部を軸着する側の旋回フレームの領域に種々の機器類を配置する場合に、これらの機器類を配置するための空間に自由度ができて、これらの機器類の配置や寸法が従来のようにスイングシリンダにより制約を受けるのを解消することができる。以上の結果、本発明によれば、スイングシリンダのロッド部やこのロッド部のスイングポスト側への取付部が従来よりも損傷しにくく旋回フレームに設置する機器類のレイアウトが従来のようには制約を受けない建設機械を得ることができる。
以下の説明から明らかなように、本発明の建設機械では、前記〔課題を解決するための手段〕の項に示した手段を採用しているので、スイングシリンダのロッド部やこのロッド部のスイングポスト側への取付部が従来よりも損傷しにくく旋回フレームに設置する機器類のレイアウトが従来のようには制約を受けない。その結果、狭隘な場所において上部旋回体の旋回や所期の作業を従来よりも円滑に行うことができる。また、スイングシリンダのチューブ部が従来のように旋回フレーム内に縦断するように配置されるようなことはないので、旋回フレームに設置する機器類の配置空間にゆとりができて、旋回フレームに設置する機器やスイングシリンダ等の保守点検が従来よりも行いやすくなる。
本発明の建設機械を具体化する場合に、特に、特許請求の範囲の請求項2に記載のように具体化すれば、スイングシリンダを伸縮するときのスイングシリンダのストロークを大きくすることができてスイングポストの回動量を多くすることができる。本発明の建設機械を具体化する場合に、特に、特許請求の範囲の請求項3に記載のように具体化すれば、スイングシリンダのロッド部やこれを軸着するためのブラケットがスイングポストで守られることとなって、スイングシリンダの伸長時や上部旋回体の旋回時等の作業時に、これらロッド部やブラケットが作業現場の周辺に衝突して損傷する危険性を著しく低減することができる。本発明の建設機械を具体化する場合に、特に、特許請求の範囲の請求項4に記載のように具体化すれば、旋回フレームの前方へのスイングシリンダの張出し量を少なくすることができるとともに、スイングシリンダの一部が旋回フレーム内に納められて保護されることとなるので、建設機械での作業時に発生する落下物や飛散物によりスイングシリンダが損傷するのを防止することができる。
本発明の建設機械を具体化する場合に、特に、特許請求の範囲の請求項5に記載のように具体化すれば、スイングシリンダが旋回フレームの外方に配置されることとなるため、旋回フレームに設置する機器類のレイアウトがスイングシリンダによっては全く制約を受けなくなり、そのレイアウトを一層有利に定めることができるとともに、スイングシリンダの保守点検の便もきわめて良い。本発明の建設機械を具体化する場合に、特に、特許請求の範囲の請求項6に記載のように具体化すれば、こうした優れた効果を奏することに加え、スイングシリンダがカバーにより保護されることとなって、建設機械での作業時に発生する落石等の落下物や飛散物によりスイングシリンダが損傷するのを確実に防止することができる。
以下、本発明が実際上どのように具体化されるのかを図1乃至図8を用いて説明することにより、本発明を実施するための望ましい形態を明らかにする。
最初に、図1乃至図5に基づき、本発明を具体化した第1の例の建設機械について説明する。図1は、本発明を具体化した第1の例の建設機械の要部を示す平面図で、旋回フレーム上に設置される諸装置や旋回フレームの上面側の部材を取り除いた状態で示す図、図2は、一部を破断して示す図1の建設機械の右側面図、図3は、一部を破断して示す図1の建設機械の左側面図、図4は、図1の建設機械においてスイングポストを右側に回動させた状態を示す要部の平面図、図5は、図1の建設機械においてスイングポストを左側に回動させた状態を示す要部の平面図である。なお、これらの図には、建設機械の例として油圧ショベルを図示している。
これらの図おいて既述の図9及び図10と同一の符号を付けた部分は、これら図9及び図10と同等の部分を表すので、詳述しない。
本発明を具体化した第1の例の建設機械は、図9及び図10の従来の建設機械と同様、上部旋回体3の基盤となる旋回フレーム5と、この旋回フレーム5の前端部側に水平方向に回動可能に軸着され作業装置4のブーム4Aが傾動可能に取り付けられるスイングポストと、ロッド部23Aの先端部をスイングポスト側に軸着しチューブ部23Bの基部を旋回フレーム5側に軸着して伸縮することによりスイングポストを左右に回動させるように駆動するスイングシリンダ23とを備えていて、この点では、従来の建設機械と変わらない。ただし、この第1の例の建設機械におけるスイングポスト13は、従来の建設機械におけるスイングポスト13’と細部の構造については異なる。
まず、旋回フレーム5の基本構造の詳細について述べると、6は底板7上に一対の縦板8,9を立設して構成されて旋回フレーム5の中央部をなすセンターフレーム、7は厚肉の鋼板等で前後方向に延びるように形成されて旋回フレーム5の中央部に配置された、センターフレーム6の底部をなす底板、8はこの底板7上に前後方向に延びるように立設された左縦板、9はこの左縦板8の右側に間隔を置いて前後方向に延びるように底板7上に立設された右縦板、10はこれらの縦板8,9の上部に架け渡されるようにして溶接等により固着された上板、11は左縦板8の左のサイドに配置されて旋回フレーム5の左サイド部をなす左サイドフレーム、12は右縦板9の右のサイドに配置されて旋回フレーム5の右サイド部をなす右サイドフレーム、17はセンターフレーム6の後端部に連結されカウンタウエイト等が設置されるテールフレームである。
図1には、旋回フレーム5の内部を見ることができるようにするため、旋回フレーム5の上板10は、便宜上、その大半を破断して図示している。この図1に示す建設機械の旋回フレーム5は、ミニ油圧ショベルに関するものであり、センターフレーム6と左サイドフレーム11と右サイドフレーム12とテールフレーム17とにより強固な支持構造体として構成されている。このミニ油圧ショベルでは、旋回フレーム5の前部左側に、左サイドフレーム11からセンターフレーム6にかけてキャブ3Aが設置され、旋回フレーム5の前後方向中間部に、センターフレーム6、左サイドフレーム11及びテールフレーム17に跨るように建屋カバー3Bが設置される。この建屋カバー3Bの室内には、エンジンやこれにより駆動される油圧ポンプ等が設置される。右サイドフレーム12には、燃料タンク、オイルタンク、コントロールバルブ等、種々の機器類が設置される。
センターフレーム6は、底板7と左縦板8と右縦板9と上板10とフロントブラケット6Aとを設けて構成されている。このセンターフレーム6には、旋回フレーム5を下部走行体2に対して旋回可能にする旋回モータを取り付けるため、旋回モータの取付部18を設けている。センターフレーム6の縦板8,9は、主として、作業装置4で作業をしているときに発生する力を伝達する働きをする高強度の構造部材で形成されている。この縦板8,9の前端部には、センタフレーム6の前端突出部をなすフロントブラケット6Aが付設されており、このフロントブラケット6Aには、スイングポスト13が連結ピン22で回動可能に軸着されている。
そこで、これらフロントブラケット6Aやスイングポスト13の具体的構造について説明する。なお、連結ピン22には、下側の連結ピン22Aと上側の連結ピン22Bとがあるが、説明に支障が生じない場合には、両連結ピン22A,22Bを区別することなく連結ピン22と総称する。
まず、フロントブラケット6Aについて述べると、センターフレーム6の底板7や左右の縦板8,9の前端には、前板6Bが溶接等により固着されており、この前板6Bには、フロントブラケット6Aを形成するため、下板7Bが溶接等により固着されている。この下板7Bは、図1に示すように略四角形状の平板で形成され、この平板には、図2に示すように、下側の連結ピン22Bを嵌挿するための下側ボス部7Aを突設している。フロントブラケット6Aの下板7Bには、図1に示すように一対の補強部材6C,6Dを縦板8,9に連接するがごとく固着している。また、センターフレーム6の上板10は、底板7と対向した状態で前後方向に延びて縦板8,9の上端に溶接等により固着されている。この上板10の前端部は、フロントブラケット6Aを形成するため、前板6Bの前方に下板7Bと平行に突出させており、下板7Bと同様に略四角形状の平板で形成されている。この平板には、図2に示すように、上側の連結ピン22Aを嵌挿するための上側ボス部10Aを突設している。この上側ボス部10Aは、下側ボス部7Aと同軸に配置している。
スイングポスト13について述べると、スイングポスト13は、旋回フレーム5の前端部側をなすフロントブラケット6Aに水平方向に回動可能に軸着して作業装置4を左右方向に揺動可能に支持するとともに、作業装置4のブーム4Aを上下に傾動可能に取り付けるものであり、例えば、鋳造等により一体形成されている。スイングポスト13は、フロントブラケット6Aに軸着するための上下一対の上側ボス挟持部13A及び下側ボス挟持部13Bと、作業装置4を取り付けるための左右一対の左側作業装置取付板14及び右側作業装置取付板15と、スイングシリンダ23のロッド部23Aを軸着するためのシリンダブラケット16とを設けて構成されている。このスイングポスト13については、これらの構成要素のうち、シリンダブラケット16に本発明に係る最大の特徴がある。
図1から察知することができるように、上側ボス挟持部13Aは、上側ボス部10Aを上下から挟んで軸着することができるようにするため、一対のボス挟持片13A1 ,13A2 を設けて二股状に形成して、上下に、上側の連結ピン22Aを挿通するためのピン孔を穿設している。同様にして、下側ボス挟持部13Bは、下側ボス部7Aを上下から挟んで軸着することができるようにするため、一対のボス挟持片13B1 ,13B2 を設けて二股状に形成して、上下に、下側の連結ピン22Bを挿通するためのピン孔を穿設している。これら上側ボス挟持部13Aと下側ボス挟持部13Bとの間には、スイングシリンダ23の伸長時にロッド部23Aが入り込めるだけの間隙を設けている。
左側作業装置取付板14及び右側作業装置取付板15は、図2及び図3に示すように下側ボス挟持部13A及び上側ボス挟持部13Bに対して前方及び上方に突出するように連なっており、図1に示すようにボス挟持部13A,13Bの左右に互いに対向した状態で設けられている。これら一対の左側作業装置取付板14及び右側作業装置取付板15は、それぞれ、上側ボス挟持部13Bよりも上方に突出したブーム取付部14A及びブーム取付部15Aと、下側ボス挟持部13A及び上側ボス挟持部13Bよりも前方に突出したブームシリンダ取付部14B及びブームシリンダ取付部15Bとを有する。一対のブーム取付部14A,15Aには、それぞれピン孔14Ap,15Apが穿設されており、両ピン孔14Ap,15Apには、ピンを挿通してブーム4Aが上下方向に傾動可能に軸着される。また、一対のブームシリンダ取付部14B,15Bには、それぞれピン孔14Bp,15Bpが穿設されており、両ピン孔14Bp,15Bpには、ピンを挿通してブームシリンダ4Dが上下方向に揺動可能に軸着される。
本建設機械の特徴をなすシリンダブラケット16について述べると、シリンダブラケット16は、スイングシリンダ23のロッド部23Aの先端部をスイングポスト13側に連結ピン24で回動可能に軸着できるようにするためにスイングポスト13に付設したものであり、シリンダブラケット16には、連結ピン24を挿通するためのピン孔が穿設されている。このシリンダブラケット16の最大の特徴は、スイングポスト13が中立状態にあるとき(スイングポスト13の非回動時)に、スイングポスト13側へのロッド部23Aの軸着部すなわち連結ピン24を旋回フレーム5の前端部側へのスイングポスト13の軸着部すなわち連結ピン22よりも後方寄りに位置させるように配置した点にある。
こうしたシリンダブラケット16の配置を具現するため、図1に示す例では、連結ピン24が装着されるシリンダブラケット16を、連結ピン22が装着されるスイングポスト13の左側の後部に付設することにより、連結ピン24を連結ピン22よりも後方寄りに配置するようにしている。ここに示す例では、シリンダブラケット16を左側後部に付設しているが、後述する要件を満たせば、右側後部に付設してもよく、シリンダブラケット16は、要は、連結ピン24が連結ピン22よりも後方寄りに配置されるように付設すればよい。
また、図1の例では、シリンダブラケット16をスイングポスト13の左側の後部に付設する場合、シリンダブラケット16の左側端をスイングポスト13の左側端と一直線に揃えるようにすることにより、スイングポスト13が中立状態にあるときにシリンダブラケット16がスイングポスト13の側端から突出しないように設けている。このシリンダブラケット16は、図3に示すように、スイングシリンダ23のロッド部23Aの先端部を上下から挟んで軸着できるようにするため、後端部に二股部16Aを形成しており、この二股部16Aには、ロッド部23Aを軸着する連結ピン24を挿通するためのピン孔を穿設している。さらに、このシリンダブラケット16は、フロントブラケット6Aの形成部材である上板10の前端部と下板7Bとの間に配置して、その大半がフロントブラケット6A内に納められるように設けている。
次に、前記のシリンダブラケット16の特徴との関連において技術的意義をもたらすスイングシリンダ23の特徴について述べる。本発明に係る建設機械におけるスイングシリンダ23の特徴は、旋回フレーム5側へのスイングシリンダ23のチューブ部23Bの軸着部すなわち連結ピン25を旋回フレーム5の前側コーナ付近に配置するようにした点にあり、図1に示す例では、旋回フレーム5(右サイドフレーム12)の右前側のコーナ付近でかつ旋回フレーム5の外方に配置している。そのため、チューブ部23Bを旋回フレーム5側に軸着するためのブラケット27を、旋回フレーム5の右前側のコーナ付近におて旋回フレーム5の外方に突出させるように設けており、チューブ部23Bの基部をこのブラケット27に連結ピン25で回動可能に軸着するようにしている。
一方、スイングシリンダ23のロッド部23Aは、同シリンダ23の非伸縮時には、先端部が前記したようにシリンダブラケット16の二股部16Aで挟持されて同ブラケット16内に納められ、中間部が図2に示すようにフロントブラケット6Aの上板10及び下板7Bの間に納められるようになっている。また、スイングシリンダ23の伸長時には、図4に示すように、ロッド部23Aの先端側のより多くの部分がフロントブラケット6Aで覆われ、その中間側がスイングポスト13の上側ボス挟持部13Aと下側ボス挟持部13Bとの間の間隙に入り込んでスイングポスト13内に納められるようになっている。さらに、スイングシリンダ23の縮小時には、図5に示すようにシリンダブラケット16がスイングシリンダ23のチューブ部23Bに近接して、ロッド部23Aのほとんどの部分がチューブ部やシリンダブラケット16で覆われるようになっている。これらの点も、図10の従来の建設機械にはみられない特徴であり、後述する付加的な効果をもたらす。
以上述べた第1の例の建設機械の特徴のうち、最大の特徴は、スイングポスト13が中立状態にあるときに連結ピン24を連結ピン22よりも後方寄りに位置させるように配置するとともに連結ピン25を旋回フレーム5の前側コーナ付近に配置するようにした点にある。ただし、その場合に、スイングシリンダ23の伸長時にスイングポスト13をチューブ部23Bの軸着部である連結ピン25の方に回動させ、スイングシリンダ23の縮小時にスイングポスト13を連結ピン25と反対の方に回動させ得るように構成することを要件とする。これらの事項は、後述する各例の建設機械にも全て共通する事項である。
前記の要件を図4及び図5を用いて説明すると、スイングシリンダ23を伸ばしたときには、図4に示すようにスイングポスト13を連結ピン25の方である右側に回動させ、スイングシリンダ23を縮めたときには、図5に示すようにその反対の方である左側に回動させるようにする。これに対し、図10に図示の従来の建設機械では、スイングシリンダ23の伸長時にスイングポスト13を連結ピン25と反対の方に回動させ、スイングシリンダ23の縮小時にスイングポスト13を連結ピン25の方に回動させるようにしていて、連結ピン24,25の配置だけではなく、スイングシリンダ23の伸縮とスイングポスト13の回動方向との関係も本建設機械とは異なる。
以上述べた第1の例の建設機械に基づいて、後述する各例の建設機械とも共通する本発明に係る基本的な作用効果について説明する。
第1の例の建設機械では、以上の構造を備えているので、スイングポスト13は、従来とは異なり、スイングシリンダ23の伸長時に連結ピン25の方に回動し、その縮小時に連結ピン25と反対の方に回動するが、その過程で、スイングシリンダ23のロッド部23Aやこれの取付部であるシリンダブラケット16が従来のようにスイングポスト13の前方に突き出るようなことはない。すなわち、スイングポスト13が左右何れの方向へ回動する過程においても、連結ピン24は、少なくとも、連結ピン22と連結ピン25とを通る線よりも外側に突き出ることはないので、スイングシリンダ23のロッド部23Aやシリンダブラケット16がスイングポスト13の前方に突き出るようなことは、実際上はあり得ない。そのため、ブーム4Aをスイングさせる際やブーム4Aをスイングさせた姿勢で上部旋回体3の旋回操作を行う際に、スイングシリンダ23のロッド部23Aやシリンダブラケット16を、作業現場周辺の石や壁等の障害物に従来よりも衝突しにくくすることができる。
ところで、従来の建設機械では、スイングシリンダ23のロッド部23Aを軸着するための連結ピン24を、スイングポスト13の回動軸となる連結ピン22の側部に設けて、スイングシリンダ23の伸長時にスイングポスト13を連結ピン25と反対の方に回動させるようにしていたため、スイングシリンダ23は、旋回フレーム5内を縦断するようにチューブ部23Bの基部(連結ピン25の位置)を旋回フレーム5の後方側に配置する必要があった。これに対し、本建設機械では、スイングポスト13が中立状態にあるときに連結ピン24を連結ピン22よりも後方寄りに位置させるようにしたことにより、連結ピン25の個所すなわちチューブ部23Bの基部を旋回フレーム5の前側コーナ付近に配置することが可能となるので、スイングシリンダ23を従来のように旋回フレーム5内に縦断して設ける配置を採らなくても済むように改善することができる。
そのため、スイングシリンダ23のチューブ部23Bを軸着する側の旋回フレーム5の領域(図1の例では右サイドフレーム12)に、燃料タンク、オイルタンク、コントロールバルブ等の種々の機器類を配置する場合に、これらの機器類を配置するための空間に自由度ができて、これらの機器類の配置や寸法が従来のようにスイングシリンダ23により制約を受けるのを解消することができる。以上の結果、本建設機械では、スイングシリンダ23のロッド部23Aやこれのスイングポスト13側への取付部であるシリンダブラケット16が従来よりも損傷しにくくなり、かつ、旋回フレーム5に設置する機器類のレイアウトが従来のようには制約を受けない。
本建設機械では、スイングポスト13の回動過程でスイングシリンダ23のロッド部23Aやシリンダブラケット16が従来のようにスイングポスト13の前方に突き出るようなことはないので、狭隘な場所において上部旋回体3の旋回操作や所期の作業を従来よりも円滑に行うことができる。また、スイングシリンダ23のチューブ部23Bが従来のように旋回フレーム5内に縦断するように配置されるようなことはないので、旋回フレーム5に設置する機器類の配置空間にゆとりができて、旋回フレーム5に設置する機器やスイングシリンダ23等の保守点検作業が従来よりも行いやすくなる。
第1の例の建設機械は、以上の基本的な作用効果を奏することに加え、スイングシリンダ23のロッド部23Aを軸着するための連結ピン24をスイングポスト13の左側に配置するとともにチューブ部23Bを軸着するための連結ピン25を旋回フレーム5の右前側のコーナ付近に配置していて、連結ピン24及び連結ピン25をそれぞれスイングポスト13及び旋回フレーム5の左右反対側寄りに配置するようにしているので、こうした配置を採らない場合に比べて連結ピン24と連結ピン25との間隔を大きくとることができる。そのため、スイングシリンダ23を伸縮するときのスイングシリンダ23のストロークを大きくすることができてスイングポスト13の回動量を多くすることができる。
本建設機械では、シリンダブラケット16を、スイングポスト13が中立状態にあるときにスイングポスト13の側端から突出させないように設けているので、スイングシリンダ23のロッド部23Aやシリンダブラケット16がスイングポスト13で守られることとなって、スイングシリンダ23の伸長時や上部旋回体3の旋回時等の作業時に、これらロッド部23Aやシリンダブラケット16が作業現場の周辺に衝突して損傷する危険性を著しく低減することができる。また、スイングシリンダ23のチューブ部23Bを旋回フレーム5側に軸着するためのブラケット27を旋回フレーム5の前方外周部から突出させるように設けているので、旋回フレーム5に設置する燃料タンク、オイルタンク、コントロールバルブ等の種々の機器類のレイアウトがスイングシリンダ23によっては全く制約を受けなくなり、そのレイアウトを一層有利に定めることができるとともに、スイングシリンダ23の保守点検の便もきわめて良い。
さらに、ロッド部23Aが最大限露出する特にスイングシリンダ23の伸長時には、図4に示すように、ロッド部23Aの先端側のより多くの部分がフロントブラケット6Aで覆われ、更には、その中間側がスイングポスト13の上側ボス挟持部13Aと下側ボス挟持部13Bとの間の間隙に入り込んでスイングポスト13内に納められるので、建設機械での作業時に発生する落下物や飛散物によりスイングシリンダ23のロッド部23Aが傷付くのを確実に防ぐことができて、スイングシリンダ23の油漏れ事故の発生を著しく抑止することができる。
また、スイングシリンダ23の非伸縮時には、図1に示すようにロッド部23Aの露出部分の略全体がフロントブラケット6Aの上板10と下板7Bとの間に納められているので、ブーム4Aをスイングさせない通常の姿勢で作業をしているときでも、スイングシリンダ23のロッド部23Aが前記落下物や飛散物により傷付くのを確実に防ぐことができて、スイングシリンダ23の油漏れ事故の発生を著しく抑止することができる。一方、シリンダブラケット16は、スイングシリンダ23の非伸縮時に大半がフロントブラケット6A内に納められるようにしているので、通常の姿勢で作業をしているときにスイングシリンダ23が前記落下物や飛散物により傷付くことも、確実に防ぐことができる。
最後に、図6乃至図8に基づき、本発明を具体化した第2の例乃至第4の例の建設機械について説明する。図6は、本発明を具体化した第2の例の建設機械の要部を示す図1と同様の平面図、図7は、本発明を具体化した第3の例の建設機械の要部を示す図1と同様の平面図、図8は、本発明を具体化した第4の例の建設機械における前部の平面図である。なお、これら図6乃至図8において既述の図と同一の符号を付けた部分は、同図と同等の部分を表すので、詳述しない。
まず、図6に基づき、本発明を具体化した第2の例の建設機械について、第1の例の建設機械と比較しながら特徴点を説明する。
この第2の例の建設機械は、図6を図1と対照すれば分かるように、シリンダブラケット16及びスイングシリンダ23の左右の配置を第1の例の建設機械とは逆にした点以外に第1の例の建設機械と実質上差異はない。すなわち、本建設機械は、シリンダブラケット16をスイングポスト13の右側の後部に付設するとともに、スイングシリンダ23のチューブ部23Bの基部を、旋回フレーム5(左サイドフレーム11)の左前側のコーナ付近でかつ旋回フレーム5の外方にブラケット27を介して連結ピン25により軸着している。また、シリンダブラケット16をスイングポスト13の右側の後部に付設する場合には、シリンダブラケット16の右側端をスイングポスト13の右側端と一直線に揃えるようにすることにより、スイングポスト13が中立状態にあるときにシリンダブラケット16がスイングポスト13の側端から突出しないように設けている。したがって、本建設機械は、第1の例の建設機械と全く同様の作用効果を奏する。
図7に基づき、本発明を具体化した第3の例の建設機械について、第1の例の建設機械と比較しながら特徴点を説明する。
この第3の例の建設機械は、第1の例の建設機械において右サイドフレーム12の外方にブラケット27を介して連結ピン25で軸着していたスイングシリンダ23のチューブ部23Bの基部を図7に点線で示すように右サイドフレーム12の内部空間に入れて同フレーム12の右前側のコーナ付近で連結ピン25により軸着するようにしたものである。その結果、チューブ部23Bの一部が右サイドフレーム12の内部に納められることとなる。また、こうした構造に関連して、右サイドフレーム12内で軸着されて外部に導出されたスイングシリンダ23を水平方向に揺動させることができるようにするため、右サイドフレーム12の前端面には、所定幅の溝孔を設けている。本建設機械は、こうした点以外は第1の例の建設機械と実質上差異はない。
したがって、本建設機械は、第1の例の建設機械においてブラケット27を旋回フレーム5の前方外周部から突出させるように設け点に関する作用効果を除いて、第1の例の建設機械と同様の作用効果を奏する。加えて、スイングシリンダ23のチューブ部23Bの基部を旋回フレーム5内に入れて軸着するようにしていてチューブ部23Bの一部が旋回フレーム5の内部に納められているので、旋回フレーム5の前方へのスイングシリンダ23の張出し量を少なくすることができるとともに、スイングシリンダ23の一部が旋回フレーム5内に納められて保護されることとなる。そのため、建設機械での作業時に発生する落下物や飛散物によりスイングシリンダ23が損傷するのを防止することができる。
図8に基づき、本発明を具体化した第4の例の建設機械について、第1の例の建設機械と比較しながら特徴点を説明する。
この第4の例の建設機械は、第1の例の建設機械において、スイングシリンダ23を、旋回フレーム5(右サイドフレーム12)の前端部に取り付けたカバー28により保護するようにしたものである。このカバー28は、右サイドフレーム12の右前側のコーナ付近に軸着されたスイングシリンダ23をスイングポスト13の回動過程で水平方向に揺動させることができるようにするため、カバー28の内部空間が左側に向けて漸次拡大するように平面視台形状に形成されている。本建設機械は、こうした点以外は第1の例の建設機械と実質上差異はない。したがって、本建設機械は、第1の例の建設機械と同様の作用効果を奏することに加え、スイングシリンダ23がカバー28により保護されることとなって、建設機械での作業時に発生する落石等の落下物や飛散物によりスイングシリンダ23が損傷するのを一層確実に防止することができる。
以上述べた第3の例及び第4の例の建設機械は、何れも、スイングシリンダ23のチューブ部23Bを旋回フレーム5の右前側コーナ付近に軸着しているが、これらの例の建設機械に関する構造は、スイングシリンダ23のチューブ部23Bを旋回フレーム5の左前側コーナ付近に軸着した建設機械にも適用することができる。建設機械の中には、旋回フレームの前側隅部の角を取り除いて同部に丸みを付けたものもあるが、こうした建設機械についても、スイングシリンダのチューブ部の軸着部を、その丸みを付けた旋回フレームの前側コーナ付近に配置することにより、本発明を適用することができる。
本発明を具体化した第1の例の建設機械の要部を示す平面図で、旋回フレーム上に設置される諸装置や旋回フレームの上面側の部材を取り除いた状態で示す図である。 一部を破断して示す図1の建設機械の右側面図である。 一部を破断して示す図1の建設機械の左側面図である。 図1の建設機械においてスイングポストを右側に回動させた状態を示す要部の平面図である。 図1の建設機械においてスイングポストを左側に回動させた状態を示す要部の平面図である。 本発明を具体化した第2の例の建設機械の要部を示す図1と同様の平面図である。 本発明を具体化した第3の例の建設機械の要部を示す図1と同様の平面図である。 本発明を具体化した第4の例の建設機械における前部の平面図である。 従来の建設機械の全体像を概略的に示す側面図である。 旋回フレーム上に設置されている諸装置や旋回フレームの上面側の部材を取り除いた状態で示す従来の建設機械の上部旋回体の平面図である。
符号の説明
1 油圧ショベル
2 下部走行体
3 上部旋回体
4 作業装置
4A ブーム
5 旋回フレーム
6 センタフレーム
6A フロントブラケット
7 底板
7A 下側ボス部
7B 下板
8 左縦板
9 右縦板
10 上板
10A 上側ボス部
11 左サイドフレーム
12 右サイドフレーム
13 スイングポスト
13A 下側ボス挟持部
13B 上側ボス挟持部
14 左側作業装置取付板
15 右側作業装置取付板
16 シリンダブラケット
22 連結ピン
22A 下側の連結ピン
22B 上側の連結ピン
23 スイングシリンダ23
23A (スイングシリンダ23の)ロッド部
23B (スイングシリンダ23の)チューブ部
24,25 連結ピン
27 ブラケット
28 カバー

Claims (6)

  1. 上部旋回体の基盤となる旋回フレームと、この旋回フレームの前端部側に水平方向に回動可能に軸着され作業装置のブームが傾動可能に取り付けられるスイングポストと、チューブ部の基部を旋回フレーム側に軸着しロッド部の先端部をスイングポスト側に軸着して伸縮することによりスイングポストを左右に回動させるように駆動するスイングシリンダとを備えた建設機械において、スイングポストが中立状態にあるときにスイングポスト側へのスイングシリンダのロッド部の軸着部を旋回フレームの前端部側へのスイングポストの軸着部よりも後方寄りに位置させるように配置するとともに、旋回フレーム側へのスイングシリンダのチューブ部の軸着部を旋回フレームの前側コーナ付近に配置して、スイングシリンダの伸長時にスイングポストを前記チューブ部の軸着部の方に回動させ、スイングシリンダの縮小時にスイングポストを前記チューブ部の軸着部と反対の方に回動させ得るように構成したことを特徴とする建設機械。
  2. 請求項1に記載の建設機械において、スイングポスト側へのスイングシリンダのロッド部の軸着部を、旋回フレーム側へのスイングシリンダのチューブ部の軸着部から遠い方のスイングポストの左右一方の側寄りに配置するようにしたことを特徴とする建設機械。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の建設機械において、スイングシリンダのロッド部をスイングポスト側に軸着するためのブラケットを、スイングポストが中立状態にあるときにスイングポストの側端から突出させないように設けていることを特徴とする建設機械。
  4. 請求項1、請求項2又は請求項3に記載の建設機械において、スイングシリンダのチューブ部の基部を旋回フレームの内部空間に入れて前側コーナ付近で軸着するようにしたことを特徴とする建設機械。
  5. 請求項1、請求項2又は請求項3に記載の建設機械の旋回フレームにおいて、スイングシリンダのチューブ部を旋回フレーム側に軸着するためのブラケットを、旋回フレームの外方に突出させるように設けたことを特徴とする建設機械。
  6. 請求項5に記載の建設機械において、スイングシリンダを、旋回フレームに取り付けたカバーにより保護するようにしたことを特徴とする建設機械。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014214537A (ja) * 2013-04-26 2014-11-17 日立建機株式会社 小型双腕作業機のフロント取付け構造

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