JP2005307412A - プリント布地及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 疼痛の緩和促進効果などに優れるプリント布地、ならびに生産性に優れるプリント布地の製造方法の提供。
【解決手段】 プリント布地1は、ゲルマニウム粉体、該ゲルマニウム粉体と接触することで接触電位差を生じる金属粉体及びトルマリン粉体を含有する第1プリント層3が布地2上に形成されてなる。プリント布地1は、ゲルマニウム粉体、該ゲルマニウム粉体と接触して接触電位差を生じる金属粉体及びトルマリン粉体がアクリル樹脂とポリウレタン樹脂からなる混合樹脂中に含有されてなる第1印刷インク、トルマリン粉体とモナザイト粉体がアクリル樹脂中に含有されてなる第2印刷インク及び遠赤外線を放射する無機物粉体とモナザイト粉体がアクリル樹脂中に含有されてなる第3印刷インクを、第2,第3,第1の各印刷インクの順で、連続的にスクリーン印刷することによって製造される。
【選択図】 図1
【解決手段】 プリント布地1は、ゲルマニウム粉体、該ゲルマニウム粉体と接触することで接触電位差を生じる金属粉体及びトルマリン粉体を含有する第1プリント層3が布地2上に形成されてなる。プリント布地1は、ゲルマニウム粉体、該ゲルマニウム粉体と接触して接触電位差を生じる金属粉体及びトルマリン粉体がアクリル樹脂とポリウレタン樹脂からなる混合樹脂中に含有されてなる第1印刷インク、トルマリン粉体とモナザイト粉体がアクリル樹脂中に含有されてなる第2印刷インク及び遠赤外線を放射する無機物粉体とモナザイト粉体がアクリル樹脂中に含有されてなる第3印刷インクを、第2,第3,第1の各印刷インクの順で、連続的にスクリーン印刷することによって製造される。
【選択図】 図1
Description
本発明は、体に密着させたときに体の痛みの緩和効果などに優れるプリント布地及びその製造方法に関する。
従来から、この種の技術としては、例えば接触電位差を生じるゲルマニウム、シリコン等の物質を微粉末化し、該微粉末化した物質を熱転写接着剤に混入し、この熱転写接着剤を布地上に接着させたプリント布地がある(特許文献1参照)。
特開平9−39407号公報
しかしながら、例えば、慢性関節リウマチを呈する人が疼痛の緩和効果を期待して、痛みのある膝に従来のプリント布地を密着させて使用したとしても、数日ないし1週間程は疼痛の緩和効果が実感できず、結局のところゲルマニウムなどによる疼痛の緩和効果を実感するまでに前記プリント布地の使用を止めてしまうケースが多々あった。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、疼痛の緩和促進効果などに優れるプリント布地、ならびに生産性に優れるプリント布地の製造方法を提供することを主たる目的とする。
本発明者らは、前記課題を解決するため鋭意検討した結果、ゲルマニウム粉体をはじめとする接触電位差を生じる粉体にトルマリン粉体を配合したプリント層を布地上に設けることにより、前記課題を解決できるプリント布地となることを見出し、本発明を完成した。すなわち、本発明は、〔1〕ゲルマニウム粉体、該ゲルマニウム粉体と接触することで接触電位差を生じる金属粉体及びトルマリン粉体を含有する第1プリント層が布地上に形成されていることを特徴とするプリント布地、ならびに〔2〕ゲルマニウム粉体、該ゲルマニウム粉体と接触することで接触電位差を生じる金属粉体及びトルマリン粉体がアクリル樹脂とポリウレタン樹脂からなる混合樹脂中に含有されてなる第1印刷インク、トルマリン粉体とモナザイト粉体がアクリル樹脂中に含有されてなる第2印刷インク及び遠赤外線を放射する無機物粉体とモナザイト粉体がアクリル樹脂中に含有されてなる第3印刷インクを、第2印刷インク、第3印刷インク、第1印刷インクの順で、かつ布地上の別の部分に連続的にスクリーン印刷することにより、前記印刷インクに対応したプリント層を布地上に形成させることを特徴とするプリント布地の製造方法、を要旨とするものである。
本発明のプリント布地によれば、従来に比べて短時間で疼痛を緩和することができるなどの優れた効果を発揮する。また、本発明のプリント布地の製造方法によれば、同一ライン上で3種類の印刷インクを布地上に仕上がり良く印刷できるため、プリント布地の生産性を高めることができる。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の一例を示すプリント布地の概略断面図である。
プリント布地1は、布地2と、この布地2上に形成された第1プリント層3、第2プリント層4及び第3プリント層5から構成される。布地2は、スクリーン印刷に適用可能な素材から構成されたものであれば特に限定されず、例えば、天然繊維、半合成繊維または合成繊維を素材とする織布、編布または不織布などが用いられる。
第1プリント層3は、ゲルマニウム粉体、金属粉体及びトルマリン粉体がインク樹脂中に分散した状態で布地2上に固着されている。本発明に用いるゲルマニウムは高純度のものが好ましく、通常は純度99.99%以上のゲルマニウムが用いられる。ゲルマニウム粉体とは、前記した高純度のゲルマニウムを細粒化したものであり、その平均粒径は特に限定されず、通常0.1〜10μmであり、1.0〜5.0μmが好ましい。ゲルマニウム粉体の配合割合としては、疼痛の緩和効果及び経済性を確保する観点から、インク樹脂100重量部に対して1〜30重量部が好ましく、5〜20重量部が更に好ましく、5〜15重量部が特に好ましい。
金属粉体とは金属を細粒化したものである。金属粉体としては、前記ゲルマニウム粉体と接触することで接触電位差を効率よく生じるものであれば特に限定されず、例えば、鉄粉体、金粉体、銀粉体、アルミニウム粉体などが挙げられ、これらは単独で又は2種以上を混合して用いることができる。2種以上の金属粉体を用いる場合には、疼痛の緩和効果及び経済性を確保する観点から、鉄粉体、金粉体及びアルミニウム粉体の組み合わせが好ましい。金属粉体の平均粒径は、通常0.1〜10μmであり、1.0〜5.0μmが好ましい。また、金属粉体の配合割合としては、疼痛の緩和効果及び経済性を確保する観点から、インク樹脂100重量部に対して1〜30重量部が好ましく、5〜20重量部が更に好ましい。
トルマリン粉体とはトルマリンを細粒化したものであり、その粒径は特に限定されず、通常0.1〜10μmであり、1.0〜5.0μmが好ましい。トルマリン粉体の配合割合としては、疼痛の緩和促進効果及び経済性を確保する観点から、インク樹脂100重量部に対して1〜30重量部が好ましく、5〜25重量部が更に好ましく、8〜20重量部が特に好ましい。
インク樹脂としては、印刷用に用いられる公知のインク樹脂であれば特に限定されず、例えば、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、アルキド樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられ、これらは単独で又は2種以上を混合して用いることができる。これらの中でも、布地2上に印刷した後における第1プリント層3の速乾性及び布地2に対する第1プリント層3の定着性に優れる観点から、アクリル樹脂とポリウレタン樹脂からなる混合樹脂が好ましく用いられる。
なお、第1プリント層3には、本発明の効果を損なわない範囲で、例えば、前記各種粉体がインク樹脂中で凝集するのを防止するために分散剤を含有させたり、第1プリント層3の厚みを増すために発泡剤を含有させることができる。また、第1プリント層3には、公知の印刷インク中に含まれる添加剤、例えば、色剤としての顔料、消泡剤、酸化防止剤、及び光安定剤等の各種の添加剤を適宜含有させることができる。前記添加成分は、後述する第2プリント層4と第3プリント層5についても同様に含有させることができる。
第1プリント層3の形態は特に限定されないが、肌との接触面積を広げつつ布地としての風合いを維持する観点から、ドット(点)を布地2上に多数散在させた水玉模様とすることが好ましい。ドットの形状は特に限定されず、例えば、三角形、四角形、多角形、半円形、円形、楕円形などが挙げられる。また、ドットの大きさについても特に限定されず、通常は1〜10mmの範囲で適宜選択することができる。また、第1プリント層3の印刷量としては、疼痛の緩和を促進する観点から、少なくとも10g/m2以上が好ましい。
布地2上に第1プリント層3が印刷されたプリント布地1によれば、ゲルマニウム粉体などを布地上に印刷した従来のプリント布地に比べて短時間で疼痛を緩和することができる。たとえば、慢性関節リウマチを呈する人が疼痛のある膝に従来のプリント布地を巻き回し、その上からサポーターを装着して膝に前記プリント布地を密着させた場合には、数日経過しても疼痛の状態はほとんど変わらないのに対して、本発明のプリント布地1を前記と同じ方法で使用した場合には、平均して3〜4時間後には疼痛が緩和することが実感でき、以後プリント布地1を取り外すまで疼痛が和らいだ状態が継続する。すなわち、本発明のプリント布地1は、疼痛の緩和作用について従来にはない即効性を有する。
プリント布地1による疼痛の緩和促進作用の原理は現段階では明らかではないが、本発明者らはトルマリン粉体による以下の作用がある程度寄与しているのではないかと推測している。すなわち、ゲルマニウム粉体と金属粉体が接触することで電位差が生じて相界面を通して電子移動が生じるが、トルマリン粉体が前記粉体(特にゲルマニウム粉体)と接触し、または極近傍に配置されることにより所定の電位差が持続して保持され、かかる持続的な接触電位差が体の汗(水分)を媒介として、疼痛部分に緩和作用を継続して及ぼしているのではないかと推測している。
また、不眠症患者が、敷き布団の上にプリント布地1を敷いたり、あるいはプリント布地1を上半身又は下半身に被せて就寝すると、普段よりも気持ちが落ち着く、ぐっすりと眠ることができる等不眠症の改善を実感することができる。
第2プリント層4は、トルマリンに基づく種々の効果を期待する場合に必要に応じて設けられるものであり、トルマリン粉体とモナザイト粉体がインク樹脂中に分散した状態で布地2上に固着されている。トルマリン粉体の平均粒径は特に限定されず、通常0.1〜10μmであり、1.0〜5.0μmが好ましい。トルマリン粉体の配合割合としては、インク樹脂100重量部に対して1〜30重量部が好ましく、10〜25重量部が更に好ましく、15〜25重量部が更に好ましい。
モナザイト粉体とは、希土類元素であるセリウム、ランタン、ネオジムを主成分とし、放射性元素であるトリウムを微量成分として含有するリン酸塩鉱物であるモナザイト(monazaite)を細粒化したものである。モナザイト粉体の平均粒径は特に限定されず、通常0.1〜10μmであり、1.0〜5.0μmが好ましい。モナザイト粉体の配合割合としては、トルマリンによるマイナスイオンの発生量を増加させる観点から、インク樹脂100重量部に対して1〜20重量部が好ましく、5〜15重量部が更に好ましく、7〜12重量部が特に好ましい。
インク樹脂としては、印刷用に用いられる公知のインク樹脂であれば特に限定されず、例えば、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、アルキド樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられ、これらは単独で又は2種以上を混合して用いることができる。これらの中でも、布地2上に印刷した後における第2プリント層4の速乾性に優れる観点から、アクリル樹脂が好ましく用いられる。
第2プリント層4の形態は特に限定されないが、肌との接触面積を広げつつ布地としての風合いを維持する観点から、第1プリント層3と重ならないようにして、ドット(点)を布地2上に多数散在させた水玉模様とすることが好ましい。ドットの形状は特に限定されず、例えば、三角形、四角形、多角形、半円形、円形、楕円形などが挙げられる。また、ドットの大きさについても特に限定されないが、通常は1〜10mmの範囲で適宜選択することができる。また、第2プリント層4の印刷量としては、少なくとも10g/m2以上が好ましい。
布地2上に第2プリント層4が印刷されたプリント布地1によれば、例えば、血液(体液)を弱アルカリ性に保つ、自律神経を調整して内蔵の働きを正常化する、細胞を活性化して新陳代謝を促進する等のいわゆるトルマリン効果を期待することができる。
第3プリント層5は、遠赤外線に基づく種々の効果を期待する場合に必要に応じて設けられるものであり、遠赤外線を放射する無機物粉体とモナザイト粉体がインク樹脂中に分散した状態で布地2上に固着されている。遠赤外線を放射する無機物粉体とは、遠赤外線を放射する無機物を細粒化したものである。かかる無機物としては公知のものを用いることができ、例えば、Al2O3、TiO3、BaO、BaTiO3などの無機物の焼結体が挙げられ、これらは単独で又は2種以上を混合して用いることができる。前記無機物粉体の平均粒径は特に限定されず、通常0.1〜10μmであり、1.0〜5.0μmが好ましい。無機物粉体の配合割合は特に限定されないが、通常、インク樹脂100重量部に対して1〜20重量部であり、5〜15重量部が好ましい。
モナザイト粉体の平均粒径は特に限定されず、通常0.1〜10μmであり、1.0〜5.0μmが好ましい。モナザイト粉体の配合割合としては、前記無機物による遠赤外線の放射量を増加させる観点から、インク樹脂100重量部に対して1〜20重量部が好ましく、5〜15重量部が更に好ましく、7〜12重量部が更に好ましい。
インク樹脂としては、印刷用に用いられる公知のインク樹脂であれば特に限定されず、例えば、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、アルキド樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられ、これらは単独で又は2種以上を混合して用いることができる。これらの中でも、布地2上に印刷した後における第3プリント層5の速乾性に優れる観点から、アクリル樹脂が好ましく用いられる。
第3プリント層5の形態は特に限定されないが、肌との接触面積を広げつつ布地としての風合いを維持する観点から、第1プリント層3、さらに第2プリント層4を設ける場合には第2プリント層4と重ならないようにして、ドット(点)を布地2上に多数散在させた水玉模様とすることが好ましい。ドットの形状は特に限定されず、例えば、三角形、四角形、多角形、半円形、円形、楕円形などが挙げられる。また、ドットの大きさについても特に限定されないが、通常は1〜10mmの範囲で適宜選択することができる。また、第3プリント層5の印刷量としては、少なくとも10g/m2以上が好ましい。
布地2上に第3プリント層5が印刷されたプリント布地1によれば、体温上昇による保温効果、抗菌・消臭・殺菌効果等のいわゆる遠赤外線効果を期待することができる。
図2は、図1のプリント布地1を上から見た平面図であり、第1プリント層3、第2プリント層4及び第3プリント層5は、それぞれが3〜5mmの円形ドットを構成単位として、8〜10mmの間隔を開けて布地2上に多数散在した状態で分別して印刷されることにより、全体として水玉模様が形成されている。このように前記3種類のプリント層3,4,5がそれぞれ重ならないように印刷することにより、それぞれのプリント層の効果が効果的に発揮される。
本発明のプリント布地は、図2に示したような布地そのものの形態で供してもよいし、例えば、図3に示すように、図2のプリント布地1を表地に備えたマット体6として供することができる。かかるマット体6は、人の体にプリント布地1が直接接触するような使用態様であれば、その用途は特に限定されず、例えば敷き布団、掛け布団、まくら、シーツ等の寝具用、あるいは座布団、じゅうたん、ひざ掛け等の敷物用として用いることができる。
以上説明したプリント布地1は、それぞれのプリント層に対応する印刷インクを布地上にスクリーン印刷することにより製造される。具体的には、第1プリント層3に対応する印刷インクとしては、前記第1プリント層3の構成成分に加えてスクリーン印刷に用いられる公知の溶剤を配合したものを第1印刷インクとし、第2プリント層4に対応する印刷インクとしては、前記第2プリント層4の構成成分に加えてスクリーン印刷に用いられる公知の溶剤を配合したものを第2印刷インクとし、さらに第3プリント層5に対応する印刷インクとしては、前記第3プリント層5の構成成分に加えてスクリーン印刷に用いられる公知の溶剤を配合したものを第3印刷インクとして準備する。
なお、前記印刷インクに配合する溶剤としては、例えば、ミネラルスピリット、灯油等の脂肪族炭化水素、キシレン、高沸点溶剤(#100,#150,#180)等の芳香族炭化水素、メチルイソブチルケトン(MIBK)、ジアセトンアルコール、シクロヘキサノン、イソホロン等のケトン、プロピレングリコールモノメチルエーテル(PGM)、セロソロブ、、ブチルソロソロブ、エチルカルビトール、ブチルカルビトール等のグリコールエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、セロソルブアセテート、ブチルセロソルブアセテート、カルビトールアセテート等のグリコールエステル等が挙げられる。
そして、前記3種類の印刷インクに対応して所定形状のパターンが形成された3種類のスクリーンを適宜の間隔を開けてベルトコンベヤーの上方に配置するとともに、前記ベルトコンベヤー上に載置した布地2を製造ラインの下流側へ連続的に移送しつつ、好ましくは第2印刷インク、第3印刷インク、第1印刷インクの順に連続的にスクリーン印刷を行い、次いで各印刷インクに配合した溶剤を蒸発させることにより、残りの成分が布地2と密着した皮膜を形成させる。これにより、各印刷インクに対応したプリント層3,4,5が布地2上に形成されたプリント布地1が製造される。
このように同一ライン上で複数の印刷インクを布地上に連続してスクリーン印刷を行う場合、一の印刷インクを印刷して直ぐに他の印刷インクを布地上に印刷することになる。このため、他の印刷インクを印刷するまでに一の印刷インクが十分に乾燥していないと、他の印刷インクに対応したスクリーンの印刷面に一の印刷インクが付着する結果、一の印刷インクに他の印刷インクが一部重複して布地上に印刷され、これにより印刷柄が乱れるおそれがある。したがって、かかる製造上の不都合を回避して仕上がり良く印刷するために、印刷インクの速乾性を高める必要がある。印刷インクの速乾性を高めるためには、例えば、それぞれの印刷インク中にアクリル樹脂を含有させたり、製造ラインの上流から下流へ向かってそれぞれの印刷インクの印刷量を順次多くすることが好ましい。また、前記第1印刷インクに対応する第1プリント層3は布地2に対する定着性が比較的低いので、かかる定着性を向上させるために、第1印刷インク中にアクリル樹脂に加えてポリウレタン樹脂を含有させることが好ましい。
以下に実施例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるものではない。
(製造例1)
表1に示す各種の原料(平均粒径:3μm)を表1に示す配合割合にしたがって配合して第1印刷インク、第2印刷インク及び第3印刷インクを調製した。次に、前記印刷インクを、第2印刷インク、第3印刷インク、第1印刷インクの順に綿100%からなる布地上に連続的にスクリーン印刷を行い、次いで熱風を伴なう乾燥機の中を通過させることにより、図2に示したのと同様の水玉模様が布地上に形成されたプリント布地を製造した。プリント布地におけるそれぞれのプリント層の印刷量は、第1プリント層が40g/m2、第2プリント層が30g/m2、第3プリント層が20g/m2だった。また、各プリント層における粉体の数は、第1プリント層が4900個/m2、第2プリント層が2600個/m2、第3プリント層が1300個/m2だった。
(製造例2)
第1印刷インクにトルマリン粉体を配合しないこと以外は製造例1と同様の条件でプリント布地を製造した。
表1に示す各種の原料(平均粒径:3μm)を表1に示す配合割合にしたがって配合して第1印刷インク、第2印刷インク及び第3印刷インクを調製した。次に、前記印刷インクを、第2印刷インク、第3印刷インク、第1印刷インクの順に綿100%からなる布地上に連続的にスクリーン印刷を行い、次いで熱風を伴なう乾燥機の中を通過させることにより、図2に示したのと同様の水玉模様が布地上に形成されたプリント布地を製造した。プリント布地におけるそれぞれのプリント層の印刷量は、第1プリント層が40g/m2、第2プリント層が30g/m2、第3プリント層が20g/m2だった。また、各プリント層における粉体の数は、第1プリント層が4900個/m2、第2プリント層が2600個/m2、第3プリント層が1300個/m2だった。
(製造例2)
第1印刷インクにトルマリン粉体を配合しないこと以外は製造例1と同様の条件でプリント布地を製造した。
(製造例3)
製造例1で作製したプリント布地を表地、綿100%の布地を裏地とし、ポリエステル固綿を中芯としてウールを0.8kg詰めることによりシングルサイズ(100cm×200cm)の敷きパッドを製造した。
(製造例4)
製造例2で作製したプリント布地を表地、綿100%の布地を裏地とし、ポリエステル固綿を中芯としてウールを0.8kg詰めることによりシングルサイズ(100cm×200cm)の敷きパッドを製造した。
製造例1で作製したプリント布地を表地、綿100%の布地を裏地とし、ポリエステル固綿を中芯としてウールを0.8kg詰めることによりシングルサイズ(100cm×200cm)の敷きパッドを製造した。
(製造例4)
製造例2で作製したプリント布地を表地、綿100%の布地を裏地とし、ポリエステル固綿を中芯としてウールを0.8kg詰めることによりシングルサイズ(100cm×200cm)の敷きパッドを製造した。
〔疼痛の緩和効果〕
(実施例1)
慢性関節リウマチを呈する女性(48歳)を被検者とし、疼痛を感じる膝関節に製造例1のプリント布地(縦20cm,横60cm)を巻き回し、その上からサポーターを装着して膝にプリント布地を密着させたところ、1時間を経過した時点においては疼痛を感じていたが、3時間を経過した時点で疼痛を感じなくなった。以後、プリント布地を取り外すまでかかる状態が継続した。
(実施例1)
慢性関節リウマチを呈する女性(48歳)を被検者とし、疼痛を感じる膝関節に製造例1のプリント布地(縦20cm,横60cm)を巻き回し、その上からサポーターを装着して膝にプリント布地を密着させたところ、1時間を経過した時点においては疼痛を感じていたが、3時間を経過した時点で疼痛を感じなくなった。以後、プリント布地を取り外すまでかかる状態が継続した。
(比較例1)
実施例1と同じ女性を被検者として、疼痛を感じる膝関節に製造例2のプリント布地(縦20cm,横60cm)を巻き回し、その上からサポーターを装着して膝にプリント布地を密着させたところ、24時間を経過した時点でも疼痛が継続し、疼痛の緩和効果を実感することができなかった。
実施例1と同じ女性を被検者として、疼痛を感じる膝関節に製造例2のプリント布地(縦20cm,横60cm)を巻き回し、その上からサポーターを装着して膝にプリント布地を密着させたところ、24時間を経過した時点でも疼痛が継続し、疼痛の緩和効果を実感することができなかった。
〔不眠症の改善効果〕
(実施例2)
浅眠・中途覚醒を呈する不眠症の男性(60歳)を被検者として、製造例3の敷きパッドを敷き布団の上に敷いて、シーツと布団カバーを体に掛けて就寝させたところ、翌朝まで目が覚めることなく、また朝起きたときには普段に比べて眠りが深かったことを自覚することができた。
(実施例2)
浅眠・中途覚醒を呈する不眠症の男性(60歳)を被検者として、製造例3の敷きパッドを敷き布団の上に敷いて、シーツと布団カバーを体に掛けて就寝させたところ、翌朝まで目が覚めることなく、また朝起きたときには普段に比べて眠りが深かったことを自覚することができた。
(比較例2)
実施例2と同じ男性を被検者として、製造例4の敷きパッドを敷き布団の上に敷いて、シーツと布団カバーを体に掛けて就寝させたところ、翌朝までにたびたび目が覚め、また朝起きたときには眠りの深さは普段と同じように浅かったと自覚した。
実施例2と同じ男性を被検者として、製造例4の敷きパッドを敷き布団の上に敷いて、シーツと布団カバーを体に掛けて就寝させたところ、翌朝までにたびたび目が覚め、また朝起きたときには眠りの深さは普段と同じように浅かったと自覚した。
1 プリント布地
2 布地
3 第1プリント層
4 第2プリント層
5 第3プリント層
6 マット体
2 布地
3 第1プリント層
4 第2プリント層
5 第3プリント層
6 マット体
Claims (6)
- ゲルマニウム粉体、該ゲルマニウム粉体と接触することで接触電位差を生じる金属粉体及びトルマリン粉体を含有する第1プリント層が布地上に形成されていることを特徴とするプリント布地。
- 金属粉体が金粉体、鉄粉体及びアルミニウム粉体を含有することを特徴とする請求項1記載のプリント布地。
- 第1プリント層とは別の部分に、トルマリン粉体とモナザイト粉体を含有する第2プリント層及び遠赤外線を放射する無機物粉体とモナザイト粉体を含有する第3プリント層が形成されていることを特徴とする請求項1または2記載のプリント布地。
- 第1プリント層、第2プリント層及び第3プリント層がそれぞれ分別して印刷された水玉模様を形成していることを特徴とする請求項3記載のプリント布地。
- 請求項1〜4のいずれかに記載のプリント布地を表地として備えることを特徴とするマット体。
- ゲルマニウム粉体、該ゲルマニウム粉体と接触することで接触電位差を生じる金属粉体及びトルマリン粉体がアクリル樹脂とポリウレタン樹脂からなる混合樹脂中に含有されてなる第1印刷インク、トルマリン粉体とモナザイト粉体がアクリル樹脂中に含有されてなる第2印刷インク及び遠赤外線を放射する無機物粉体とモナザイト粉体がアクリル樹脂中に含有されてなる第3印刷インクを、第2印刷インク、第3印刷インク、第1印刷インクの順で、かつ布地上の別の部分に連続的にスクリーン印刷することにより、前記印刷インクに対応したプリント層を布地上に形成させることを特徴とするプリント布地の製造方法。
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---|---|---|---|
JP2004129999A JP2005307412A (ja) | 2004-04-26 | 2004-04-26 | プリント布地及びその製造方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016108696A (ja) * | 2014-12-08 | 2016-06-20 | 株式会社ドゥッシュドゥッスゥ | 機能性被服 |
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2004
- 2004-04-26 JP JP2004129999A patent/JP2005307412A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016108696A (ja) * | 2014-12-08 | 2016-06-20 | 株式会社ドゥッシュドゥッスゥ | 機能性被服 |
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