JP2005307083A - リサイクル性ポリウレタンおよびその製造法 - Google Patents

リサイクル性ポリウレタンおよびその製造法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005307083A
JP2005307083A JP2004128573A JP2004128573A JP2005307083A JP 2005307083 A JP2005307083 A JP 2005307083A JP 2004128573 A JP2004128573 A JP 2004128573A JP 2004128573 A JP2004128573 A JP 2004128573A JP 2005307083 A JP2005307083 A JP 2005307083A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyurethane
polyol
polymer
polyurethane resin
recyclable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004128573A
Other languages
English (en)
Inventor
Tamotsu Hashimoto
保 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maruzen Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Maruzen Petrochemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Maruzen Petrochemical Co Ltd filed Critical Maruzen Petrochemical Co Ltd
Priority to JP2004128573A priority Critical patent/JP2005307083A/ja
Publication of JP2005307083A publication Critical patent/JP2005307083A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

Landscapes

  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)

Abstract

【課題】 リサイクル処理時の分解効率が良く、経済的にリサイクルを行うことのできるポリウレタン樹脂が求められており、このようなポリウレタン樹脂やその原料の回収方法を提供することが本発明の課題である。
【解決手段】 アセタール部分を導入したポリオールと、ジイソシアネートとを反応させることにより得られるリサイクル性ポリウレタン樹脂。
アセタール部分を導入したポリオールを使用して製造されたポリウレタン樹脂を、酸溶液により加水分解し、次いで当該加水分解物中からポリオールを回収することを特徴とするポリウレタン樹脂中からのポリオールの回収方法。
【選択図】 図4

Description

本発明は、リサイクル性ポリウレタンに関し、更に詳細には、化学分解することにより再度原料あるいは中間体として使用することのできるリサイクル性ポリウレタンに関する。
持続可能な資源循環型社会を作ることは、21世紀の最重要課題の一つである。高分子材料のリサイクルの方法として、大きく分けてサーマル(熱)、マテリアル(材料)、ケミカル(化学)リサイクルがあるが、廃棄された高分子を原料モノマーや中間体に戻し炭素資源として再び材料合成の原料として用いることが可能なのは、ケミカルリサイクルだけである。
しかし、既存の汎用高分子材料はもともと分解してリサイクルしやすいようには設計されていないので、ケミカルリサイクルするには一般に過酷な分解反応条件が必要であり、特殊な装置やかなりのエネルギーを投入しなければならないという問題もあった。また、分解反応条件が厳しいため、リサイクル後の収率が低いという問題もあった。
ポリウレタン樹脂は、現在広く使用されている高分子の一つであり、このものについても古くからリサイクルが研究されており(例えば、特許文献1参照)、現在では、加水分解法、グリコール分解法、アミノ分解法等により、技術的にはリサイクル可能であることが知られている。
しかしながら、現在までに知られているリサイクル可能なポリウレタン樹脂は、その分解効率が極めて悪く、経済面で実用性がないものであった。
特公昭42−10634号
従って、リサイクル処理時の分解効率が良く、経済的にリサイクルを行うことのできるポリウレタン樹脂が求められており、このようなポリウレタン樹脂を提供することが本発明の課題である。
本発明者は、効率の良い汎用高分子のケミカルリサイクルを実現するには、分解して原料分子を再生できる結合部位を分子構造中に有した高分子を、材料の設計の段階から意識して開発することが重要と考えた。そこで、ポリウレタン材料自体について研究を行った結果、ポリウレタン樹脂中に、中性、アルカリ性条件では安定であるが、酸により加水分解可能なアセタール構造単位を導入することにより、従来とほぼ同様の物性を有しながら、リサイクル処理時には簡単に分解できることを見出し、本発明を完成した。
すなわち本発明は、アセタール部分を導入したポリオールと、ジイソシアネートとを反応させることにより得られるリサイクル性ポリウレタン樹脂である。
また本発明は、アセタール部分を導入したポリオールを使用して製造されたポリウレタン樹脂を、酸溶液により加水分解し、次いで当該加水分解物中からポリオールを回収することを特徴とするポリウレタン樹脂中からのポリオールの回収方法である。
本発明のリサイクル性ポリウレタン樹脂は、酸により簡単に分解され、ポリウレタンの原料ないしは中間体とすることができるので、経済的にポリウレタン樹脂のケミカルリサイクルを達成することができる。
ポリウレタン樹脂は、通常ソフトセグメントと呼ばれる部分と、ハードセグメントと呼ばれる部分から形成されている。このうち、ソフトセグメントは、ポリオールから形成され、ハードセグメントは、ジイソシアネートから形成される。
本発明のリサイクル性ポリウレタン樹脂(以下、「本発明ポリウレタン」という)は、上記のうちソフトセグメントを形成するポリオールにアセタール部分を導入し、酸により加水分解可能としたものである。
すなわち、アセタール部分を導入したポリオール(以下、「酸分解性ポリオール」という)は、酸による加水分解により、簡単にポリオールとアセトアルデヒドに分解するため、この酸分解性ポリオールを組み込んだ本発明ポリウレタンは、原料であるポリオールとジイソシアネートまたはこれらを組み合わせた中間体として回収可能となるのである。
本発明で用いる酸分解性ポリオールは、例えば次式に従い、(i)ω−ヒドロキシアルキルビニルエーテル(HBVE)を重合反応させる、(ii)ポリオールに、ω−アセトキシアルキルビニルエーテル(AcBVE)を反応させた後、アセトキシ基を加水分解するまたは(iii)グリセリンまたはそのアルキレンオキサイド付加物にω−アセトキシアルキルビニルエーテル(AcBVE)を反応させた後、アセトキシ基を加水分解することにより得られる。上記において、アルキル基がブチルの場合、ω−ヒドロキシアルキルビニルエーテルは、4−ヒドロキシブチルビニルエーテル(HBVE)であり、ω−アセトキシアルキルビニルエーテルは、4−アセトキシブチルビニルエーテル(AcBVE)となる。
また、上記反応で使用されるω−ヒドロキシアルキルビニルエーテルは、次式に従い、両端に水酸基を有する化合物と、アセチレンの反応により得ることができ、また、ω−アセトキシアルキルビニルエーテルは、上記のω−ヒドロキシ体に塩化アセチル等の酢酸の反応性誘導体を作用させてアセチル化することにより得られる。
更に、酸分解性ポリオールの原料となるポリオールは、その目的に応じて一般に使用されるものを適宜選択することができる。例えば、最終目的物がリサイクル性ポリウレタンエラストマーであれば、ポリテトラメチレンエーテルグリコール(PTMG)、ポリプロピレングリコール(ジオール型;PPG)、ポリ(プロピレングリコール/エチレングリコール)共重合体(ジオール型)、ポリエステルグリコール(例えば、アジピン酸とエチレングリコールから合成されたポリエステル)等のジオール化合物を使用することが好ましく、リサイクル性ポリウレタンフォームであれば、ポリプロピレングリコール(トリオール型;PPG)、ポリ(プロピレングリコール/エチレングリコール)共重合体(トリオール型)等のトリオール化合物を使用することが好ましい。
本発明の酸分解性ポリオールの好ましい例としては、次式(I)ないし(III)
(式中、L、LおよびLはアルキレン基を示し、lおよびmは1以上の数を、nは0以上の数を示す)
で表されるものを挙げることができる。
本発明ポリウレタン樹脂は、上記した酸分解性ポリオールを使用する以外は、公知のポリウレタン樹脂の製造法に従って製造することができる。
すなわち、酸分解性ポリオール、ジイソシアネートおよび必要により一般のポリオールを用い、これらを重合させることにより本発明ポリウレタンを得ることができる。ジオールを例に取り、その反応式を示せば、次の(iv)または(v)の通りである。
(式中、Lは、アルキレン基、フェニレン基、アルキルフェニレン基、ビフェニレン基、アルキルビフェニレン基等を示し、p、q、rおよびsは任意の数を、L、L、lおよびnは前記した意味を有する)
ここで使用されるジイソシアネート(OCN−L−NCO)には、特に制約はなく一般に使用されているジイソシアネート、例えば、トルエン2,4−ジイソシアネート、4,4'−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、4,4'−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート等を使用することができる。また、必要により使用される一般のポリオールにも特に制約はなく、前記したジオール化合物やトリオール化合物を使用することができる。
更に、ポリウレタン樹脂を重合するための条件も特に制約はなく、一般的な条件で行うことができ、例えば、溶媒重合、無溶媒(塊状)重合、発泡剤存在下での重合等の条件により重合させることができる。
かくして得られる本発明ポリウレタン樹脂は、ポリウレタンエラストマーやポリウレタンフォームとして使用できるが、これらは酸処理により簡単に分解される。
すなわち、本発明ポリウレタンは、酸を作用させることにより、その構造中のアセタール部分で開裂し、ポリオール、アセトアルデヒドおよびビアミノカルボン酸エステル(ジイソシアネートから導かれるビアミノカルボン酸と、ポリオールのエステル)が回収される。
このうちのポリオールは、再度ポリウレタンの製造に使用できる。また、ビアミノカルボン酸エステルは、そのままポリウレタン製造のための中間体として使用することも可能であるし、更に、加水分解した後、適当な脱水手段によって、ジイソシアネートとし、ポリウレタン製造のための原料とすることも可能である。
以下、実施例および参考例を挙げて本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例等に何ら制約されるものではない。なお、実施例等において使用される測定方法および試薬は、以下の通りである。
( 測定方法 )
(イ)ゲルパーミェーションクロマトグラフィー(GPC)
本体として Shimadzu LC−10AD、示差屈折計検出器として Shimadzu RID−6A、プレカラムとして Shodex A−800P、ポリスチレンゲルカラムとして Shodex A−80M(50cm)を2本、Shodex KF−802.5を1本使用した。カラム温度は40℃、溶離液にTHFを用い、流速1.0ml/minで測定した。生成ポリマーの数平均分子量(Mn)、重量平均分子量(Mw)、多分散度(Mw/Mn)は、標準ポリスチレン(分子量:775,000、233,000、96,400、43,900、16,700、2,800)により検量線を作成し、ポリスチレン換算で求めた。
(ロ)核磁気共鳴分光法
核磁気共鳴測定装置に日本電子LA−500 FT−NMRスペクトローターを使用した。内部標準にテトラメチルシラン(TMS)、溶媒にトルエン−d、ジメチルスルホキシド−d(DMSO−d)を用い、室温下でH NMRスペクトルを測定した。
(ハ)アセチル化法による水酸基の定量
ポリマー0.5gを、還流管を備え付けた100mlのナス型フラスコに取り、そこにアセチル化試薬(無水酢酸1.5ml、ピリジン 48.5mlを用い、シリンジで生成)をホールピペットで5.0mlを加え、オイルバスで約100℃に加熱し、1時間反応させた。反応終了後、室温に冷やしてからイオン交換水15mlを加えて未反応の無水酢酸を水と反応させた。そしてフェノールフタレイン溶液を指示薬とし、マグネットスターラーで攪拌しながら0.05mol/lエタノール性水酸化カリウムを用いて存在する酢酸を滴定した。同様にブランク実験も行った。両者の滴定値の差よりポリマー中の水酸基含量を求めた。
( 試 薬 )
(イ)ポリプロピレングリコール:トリオール型(PPG;和光,平均分子量1500)は、60℃で、減圧下(10mmHg)、5時間、乾燥窒素を吹き込むことにより脱水したものを使用した。
(ロ)ポリテトラメチレンエーテルグリコール(PTMG;Aldrich,TERATHANE 1000 polyether glycol)は、80℃で、減圧下(5mmHg)、6時間、乾燥窒素を吹き込むことにより脱水したものを使用した。
(ハ)1,4−ブタンジオール(BD;和光特級)は、塩化カルシウムで一晩予備乾燥し、水素化カルシウム上で2回減圧蒸留後、褐色アンプルに小分けして冷蔵庫で保存し、使用した。
(ニ)テトラヒドロフラン(THF;和光一級)は、モレキュラーシーブス3A 1/16で一晩予備乾燥し、水素化リチウムアルミニウム上で2時間還流した後、常温蒸留し、使用前日に同様の方法により2回目の蒸留を行い使用した。
(ホ)N,N−ジメチルホルムアミド(DMF;和光特級)は、モレキュラーシーブス3A 1/16で一晩予備乾燥し、水素化カルシウム上で減圧蒸留したものを使用した。
(ヘ)以下の試薬は市販品をそのまま使用した。
p−トルエンスルホン酸1水和物(TSAM):Aldrich
トルエン2,4−ジイソシアネート:和光1級
4,4'−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI):和光化学用
ジラウリン酸ジn−ブチルスズ(DBTL):和光化学用
トリエチレンジアミン(1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン):和光一級
参 考 例
(1)4−アセトキシブチルビニルエーテル(AcBVE)の合成:
温度計およびNaOH乾燥管付属の還流冷却器を備えた1Lの4つ口フラスコに、蒸留精製した塩化メチレン500mlとトリエチルアミン280ml(2.0mol)を入れ、アイスバスで0〜5℃に冷やした。スターラーにより撹拌しながら、この中にCaCl乾燥管を備えた2本の滴下漏斗より塩化アセチル86ml(1.2mol)と4−ヒドロキシブチルビニルエーテル(HBVE)100ml(0.8mol)を、それぞれ同時にゆっくり滴下した。滴下終了後、そのまま氷水中で30分間攪拌した。その後,反応溶液をすべて分液漏斗に移し、水で4〜5回洗浄し、得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。その後有機層から,残存する塩化メチレンとトリエチルアミンをエバポレーションにより取り除いた後、減圧蒸留して4−アセトキシブチルビニルエーテル45gを得た(収率:35%)。
沸 点 : 54℃/2mmHg
H NMR(DMSO−d) : 図1
実 施 例 1
リサイクル性ポリウレタンポリマー(1)の合成およびその物性:
(1)リサイクル性ポリウレタンポリマーのソフトセグメントとして、Tgが約−70℃とPTMGと同程度である、4-ヒドロキシブチルビニルエーテル(HBVE)の自己重付加反応により生成するポリアセタール(ポリ(HBVE);[−O−CH(CH)−O(CH−])を選び、リサイクル性ポリウレタンポリマー(1)を合成した。
還流冷却器、窒素ガス導入管(三方コック)、攪拌機を備えた1Lの4つ口セパラブルフラスコに、こうして得られた両末端が水酸基であるポリ(HBVE)(アセチル化法によるMnは1,770)77.93g(0.044mol)を加え、次に2倍等量の4,4'−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDl)22.0g(0.088mol)を加えた。次いで、乾燥窒素雰囲気下、80℃、無溶媒でこれらを1.5時間反応させてイソシアネート末端プレポリマーを合成した。その後、1,4−ブタンジオール(BD)4,0g(0.044mol)を0.5時間ごとに全量を3回に分けて加え(合計1.5時間)、また、反応の進行により粘度に上昇による反応系の固化を防ぐためN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)(加える前に約60℃に温めておく)で希釈しながら撹拌した。BDをすべて加え終わったら、1時間反応させ、最後に反応を完結させるために少量のウレタン化触媒、ジラウリン酸ジn−ブチルスズ(DBTL)(スポイトを用いてDBTL1滴をDMF20滴で希釈した溶液を1滴)を加えて0.5時間反応させた。
反応終了後、500mLのメタノールに生成物を沈殿させ回収し、その後真空乾燥し、リサイクル性ポリウレタンエラストマー(1)を得た。
(2)数平均分子量(Mn)約1770のポリ(HBVE)を用い、合成したリサイクル性ポリウレタンポリマー(1)の、ゲルパーミェーションクラマトグラフィー(GPC)により測定した分子量分布曲線を図2の(B)示す。この結果から、ウレタン化反応によりMnが約5万のポリマーが生成したことがわかる。一方、図2の(D)には市販のPTMGから同じ反応条件下で生成したポリウレタン(汎用ポリウレタン)の分子量分布曲線を示すが、Mnと多分散度(Mw/Mn9 Mw:重量平均分子量)は、リサイクル性ポリウレタン(1)ほぼ同じであり、ウレタン化反応中に、主鎖のアセタール結合が副反応を起こしていないことを示している。
また、上記リサイクル性ポリウレタンポリマー(1)の熱的性質を示差走査熱量測定(DSC)により調べた結果では、このポリマーのポリアセタール鎖に由来するガラス転移が−47℃に観測され、その他の熱転移点は少なくとも150℃まではみられなかった。一方、汎用ポリウレタンでは、そのポリマー中のPTMG鎖に由来するガラス転移温度は−66℃にみられ、さらに約−30℃から20℃付近にPTMG鎖の再配列結晶化とその融解のピークが観測された。したがって、ポリアセタール鎖を有するリサイクル性ポリウレタンポリマー(1)は、汎用ポリウレタンに比べてソフトセグメントのガラス転移温度はやや高く、そして非晶性である点で異なっている。また、ポリアセタール鎖を有するリサイクル性ポリウレタンポリマー(1)の熱分解温度は300℃(5%重量減)であり、汎用ポリウレタンの325℃に比べてやや低い程度で、熱的には安定であることがわかった。
更に、リサイクル性ポリウレタンポリマー(1)の引張り試験により得られた応力−ひずみ曲線を、汎用ポリウレタンと比較した結果を図3に示す。ポリアセタール鎖を有するリサイクル性ポリウレタンポリマー(1)は弾性体であり、応力はひずみに対して比較的単調に増加し、引張り強度は7.0MPaで、破断時の伸びは820%に達した。一方、PTMG鎖を有する汎用ポリウレタンは、一般にPTMG鎖が伸張結晶化するため引張り強度は比較的大きく、11.9MPaとなり、破断時の伸びは760%であった。したがって、ポリアセタール鎖を有するリサイクル性ポリウレタンポリマー(1)は、汎用ポリウレタンより破断時の伸びはほぼ同じで、引張り強度は小さいことがわかる。また、リサイクル性ポリウレタンポリマー(1)の動的粘弾性試験においては、−50℃付近までガラス状領域を示し、−20℃から120℃付近までゴム状平坦領域が観測された。一方、PTMG鎖を有する汎用ポリウレタンは、−70℃付近までガラス状領域を示し、−30℃から20℃付近にPTMG鎖の結晶化とその融解に伴う貯蔵弾性率の増加と減少がみられ、その後100℃付近までゴム状平坦領域が観測された。したがって、ポリアセタール鎖を有するリサイクル性ポリウレタンポリマー(1)のゴム弾性体となる温度領域は、汎用ポリウレタンと同じ程度であることがわかった。
ポリアセタール鎖を有するポリウレタン(1)の酸による加水分解を検討した結果を図4に示す。上記ポリマー0.5gをテトラヒドロフラン(THF)9mlと1.0mol/lの塩酸1mlの混合溶液に溶解させ、室温で24時間、撹拌して得られた生成物の分子量分布曲線をGPCにより測定した。この結果、上記ポリマー(1)のピークは完全に消失し、低分子量領域にいくつかのピークが観測された。
分解物のNMRスペクトルの検討により、IIがBD、Iが重合度の異なるウレタン化合物であることがわかった。この分解反応ではポリマーを直接原料であるビニルエーテルモノマーに戻すことはできなかったが、ヒドロキシアルキルビニルエーテルは対応するジオールとアセチレンの付加反応により工業的に製造されているので、原料の一部が再生・回収されたことになる。
実 施 例 2
リサイクル性ポリウレタンポリマー(2)の合成およびその物性:
PTMGはすでに汎用ポリウレタンの合成に広く利用されているプレポリマーであるので、PTMGをリサイクルする物質とすることも意味がある。そこで、ソフトセグメントであるPTMG鎖とハードセグメントであるウレタン単位の間に酸分解性のアセタール基を有するリサイクル性ポリウレタンポリマー(2)を合成した。
PTMG(アセチル化法によるMnは940)のTHF溶液(PTMG 18.7g、AcBVE 13.2ml、THF 18.1ml)と触媒であるp−トルエンスルホン酸1水和物(TSAM)のTHF溶液(TSAM 0.0979g、THF 20ml)をまず調製し、それらにモレキュラーシーブス(3A1/16)を加えて一晩乾燥させた。そしてPTMG溶液 50mlと触媒溶液 12.5mlを0℃でモレキュラーシーブス(3A1/16)の存在下、混合して〔PTMG〕=0.32mol/l、〔AcBVE〕=1.28mol/l、〔TSAM〕=5.0mmol/lとなるように調製し、0℃で3時間反応させた。その後、アンモニアを含むメタノールを25ml入れ、反応を停止した。エバポレーターを用いて溶媒などの揮発成分を除去した後、回収された生成物を真空乾燥した。さらに、80℃で、減圧下(1mmHg)、4時間、乾燥窒素を吹き込み、未反応のAcBVEを除去した。
PTMGとAcBVEの反応よりこうして得られたポリマー4を含む生成物16.4gを、0.5mol/lのKOH−エタノール溶液288mlと水32mlの混合溶液に溶解させ、0℃で5時間加水分解反応させた。反応溶液からエタノールをエバポレーションにより取り除いた後、ジエチルエーテルに溶解させた。そのポリマー溶液を水で3回洗浄し、エバポレーションによりジエチルエーテルを取り除き、その後真空乾燥し、ポリマー5を得た。
生成したポリマー4と5のH NMRスペクトルで観測された末端基由来のピークとPTMG主鎖のピークの積分強度比をもとに、ポリマーの数平均重合度[DPn(H NMR)]をそれぞれ求めた結果を図5に示す。この図から明らかなように原料であったPTMGの数平均重合度が15.3、末端エステルポリマー4が14.0、そしてアセタール基を介した水酸基末端ポリマー5が13.8となり、それぞれ極めて近いものであった。このことよりPTMGの一連の末端基変換反応が起こっていることがわかった。
次いでポリマー5(アセチル化法によるMnは1340)6.2g(0.0046mol)を、撹拌子、還流冷却器、塩化カルシウム入り乾燥管、そして窒素ガス導入管を備えた500mlの3つ口丸底スラスコ中、乾燥窒素雰囲気下、1時間、80℃で2倍過剰のMDl 2.3g(0.0092mol)と反応させた。次に、BD 0.39g(0.0043mol)を加え、同じ反応温度で1.5時間撹拌した。DMF 20ml(あらかじめ60℃に温めておいた)を加えた後、触媒として少量のDBTlを加え、さらに80℃で、1.5時間撹拌した。生成した溶液を多量のメタノール約500ml中に沈殿させ、その後真空乾燥し、Mnが30900のリサイクル性ポリウレタンエラストマー(2)を合成した。
得られたポリウレタンエラストマー(2)0.5gを、テトラヒドロフラン(THF)9mlと1.0mol/lの塩酸1mlの混合溶液に溶解させ、室温で24時間撹拌すると、ポリマー中のアセタール基のみが加水分解し、原料ポリマーであったPTMGがほぼ定量的に再生された。
実 施 例 3
リサイクル性ポリウレタンフォームの合成:
(1)PPGとAcBVEの反応:
PPG(トリオール型1500)とAcBVEの混合THF溶液(PPG 36.0g、AcBVE 19.8ml、THF 24.1ml)とp−トルエンスルホン酸1水和物(触媒)のTHF溶液(TSAM 0.0951g、THF 20ml)をまず調製し、それらにモレキュラーシーブス(3A 1/16)を加えて一晩乾燥させた。
次いで、PPGとAcBVEの混合THF溶液80mlと触媒のTHF溶液20mlを、0℃でモレキュラーシーブス(3A 1/16)の存在下、混合し、[PPG]=0.2M、[AcBVE]=1.2M、[TSAM]=5.0mMとなるよう調製し、0℃で4時間反応させた。その後、アンモニアを含むメタノールを40ml入れ、反応を停止した。エバポレーターを用いて溶媒などの揮発成分を除去した後、アセタール結合を介して末端にエステル基を有するPPG(ポリマー6)を回収し、これを真空乾燥した。
(2)ポリマー6のアルカリ加水分解:
ポリマー6(PPG−Acetal−Ester)38.0gを0.5M KOH−エタノール溶液 810ml中、水 90mlの存在下、0℃で5時間加水分解反応させた。反応溶液からエタノールをエバポレーションにより取り除いた後、水で3回洗浄し、その後真空乾燥して、アセタール基を介して末端に水酸基を有するPPG(ポリマー7)を得た。
(3)ポリマー6およびポリマー7の数平均重合度:
上記(1)および(2)で生成したポリマー6と7のH NMRスペクトルで観測された末端基由来のピークとPPG側鎖のメチル基のピークの積分強度比をもとに、ポリマーの数平均重合度[DPn(H NMR)]を調べた結果を図6に示す。この結果、原料であったPPGの数平均重合度が26.5,末端エステルポリマー6が26.0、そしてアセタール基を介した末端に水酸基をもつポリマー7が27.0であり、それぞれ近いものであった。したがって、PPGの望みの末端変換反応が行われ、PPG鎖からなりアセタール基を介して末端に水酸基をもつポリマー7が合成できたことがわかる。
(4)分解性ポリウレタンフォームの合成:
500mlの透明なプラスチックコップに、ポリマー7(PPG−Acetal)を14.9g、水を0.8g、トリエチレンジアミンを0.0221gを取り混合した。次にこの中に、ジラウリン酸ジブチルスズ0.1mlをジクロロメタン1mlと混合し、それをコップに加えて8秒間撹拌した。さらにトルエン2,4−ジイソシアネート13.3gを加えて、ゆっくり撹拌し、細かい泡が発生したら撹拌を止めた。発泡は1分ほど続き、ポリウレタンフォーム(リサイクル性ポリウレタンフォーム)が合成された。得られたポリウレタンフォーム8の外観は、PPGを原料として用いて合成したフォームとほぼ同じであった。
(5)ポリウレタンフォームの化学分解
ポリマー7より合成したポリウレタンフォームの固体をそのまま1mol/l塩酸水溶液中、室温で48時間撹拌した。48時間経過後の状態を図7の左に示す。反応系は乳濁液のようになっていた。この反応系をろ過後、ろ液よりジエチルエーテルを用いて有機成分を3回抽出した。抽出された有機層を一つに集め、エバポレーターでジエチルエーテルなどの揮発分を除去した後、生成物を真空乾燥した。この結果、48時間で約50%の収率でPPGを再生できることがわかった。これに対し、PPGより合成した汎用ポリウレタンフォームでは同じ処理をしても変化はまったくなく、反応系の水は透明なままであった。
本発明のポリウレタン樹脂は、酸溶液処理という極めて簡単な手段により、その構造中のアセタール部分で開裂し、ポリオール、アセトンおよびビアミノカルボン酸エステルとなる。そして、回収されたポリオールは、そのまま再度ポリウレタンの製造に使用でき、また、残りのものも適宜再使用可能である。
従って、本発明のポリウレタン樹脂は、経済的なリサイクルが可能なものであり、エコロジー性の高いウレタン樹脂として広く一般に使用可能である。
4−アセトキシブチルビニルエーテルのH NMRスペクトルを示す図面。 ゲルパーミェーションクラマトグラフィーにより測定した分子量分布曲線を示す図面。 本発明ポリウレタン樹脂の応力−ひずみ曲線を、汎用ポリウレタンと比較した結果を示す図面。 本発明ポリウレタン樹脂の酸による加水分解を検討した結果を示す図面 ポリマー4と5について、H NMRスペクトルで観測された末端基由来のピークとPTMG主鎖のピークの積分強度比をもとに、ポリマーの数平均重合度[DPn(H NMR)]を求めた結果を示す図面。 ポリマー6と7について、H NMRスペクトルで観測された末端基由来のピークとPPG側鎖のメチル基のピークの積分強度比をもとに、ポリマーの数平均重合度[DPn(H NMR)]を求めた結果を示す図面。 本発明ポリウレタンフォームをそのまま1mol/l塩酸水溶液中、室温で48時間撹拌した後の状態を示す写真。Aは、リサイクル性ポリウレタンフォーム(PPG−Acetal−OHより合成)、Bは汎用ポリウレタンフォーム(PPGより合成)を示す。

Claims (4)

  1. アセタール部分を導入したポリオールと、ジイソシアネートとを反応させることにより得られるリサイクル性ポリウレタン樹脂。
  2. アセタールを導入したポリオールが次式(I)ないし(III)
    (式中、L、LおよびLはアルキレン基を示し、lおよびmは1以上の数を、nは0以上の数を示す)
    で表されるものであるリサイクル性ポリウレタン。
  3. アセタール部分を導入したポリオールと、ジイソシアネートとを反応させることを特徴とするリサイクル性ポリウレタン樹脂の製造法。
  4. アセタール部分を導入したポリオールを使用して製造されたポリウレタン樹脂を、酸溶液により加水分解し、次いで当該加水分解物中からポリオールを回収することを特徴とするポリウレタン樹脂中からのポリオールの回収方法。
JP2004128573A 2004-04-23 2004-04-23 リサイクル性ポリウレタンおよびその製造法 Pending JP2005307083A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004128573A JP2005307083A (ja) 2004-04-23 2004-04-23 リサイクル性ポリウレタンおよびその製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004128573A JP2005307083A (ja) 2004-04-23 2004-04-23 リサイクル性ポリウレタンおよびその製造法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005307083A true JP2005307083A (ja) 2005-11-04

Family

ID=35436212

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004128573A Pending JP2005307083A (ja) 2004-04-23 2004-04-23 リサイクル性ポリウレタンおよびその製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005307083A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010531800A (ja) * 2007-07-04 2010-09-30 ヒェメタル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 酸含有率の低いホウ酸リチウム塩の製造方法および酸含有率の低いホウ酸リチウム塩と水素化リチウムとからなる混合物
WO2012107385A1 (de) * 2011-02-09 2012-08-16 Bayer Materialscience Ag Bioabbaubare prepolymere
WO2020260970A1 (en) * 2019-06-27 2020-12-30 Aditya Birla Chemicals (Thailand) Ltd. (Epoxy Division) Recyclable and reworkable polyol (s)
CN113336912A (zh) * 2020-03-02 2021-09-03 上海大学 基于环状缩醛聚氨酯的碳纤维复合材料及其制备方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010531800A (ja) * 2007-07-04 2010-09-30 ヒェメタル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 酸含有率の低いホウ酸リチウム塩の製造方法および酸含有率の低いホウ酸リチウム塩と水素化リチウムとからなる混合物
WO2012107385A1 (de) * 2011-02-09 2012-08-16 Bayer Materialscience Ag Bioabbaubare prepolymere
WO2020260970A1 (en) * 2019-06-27 2020-12-30 Aditya Birla Chemicals (Thailand) Ltd. (Epoxy Division) Recyclable and reworkable polyol (s)
CN113336912A (zh) * 2020-03-02 2021-09-03 上海大学 基于环状缩醛聚氨酯的碳纤维复合材料及其制备方法
CN113336912B (zh) * 2020-03-02 2022-09-20 上海大学 基于环状缩醛聚氨酯的碳纤维复合材料及其制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0302712B1 (en) Novel copolycarbonate
US6987160B2 (en) Thermoplastic polyurethane
JP5381977B2 (ja) ヒドロキシ化合物の製造方法、ならびにプレポリマーおよびポリウレタンの製造方法
KR101446443B1 (ko) 지방족 폴리카보네이트 및 이의 방향족 폴리에스터 공중합체로 구성된 매크로-폴리올
Prashantha et al. Interpenetrating polymer networks based on polyol modified castor oil polyurethane and poly (2-hydroxyethylmethacrylate): Synthesis, chemical, mechanical and thermal properties
Takakura et al. Fluorinated polyurethanes, 1. Synthesis and characterization of fluorine‐containing segmented poly (urethane‐urea) s
WO1988005447A1 (en) Process for producing polyurethane
JP2005307083A (ja) リサイクル性ポリウレタンおよびその製造法
JPWO2010001898A1 (ja) 多分岐性ポリエステルの製造方法、ポリウレタンの製造方法、ポリウレタン
US6989466B2 (en) Reversible crosslinked polymers, benzylic hydroxyl crosslinkers and method
US20060160979A1 (en) Method for forming a crosslinked polymer by temperature control
EP2287227B1 (en) Chlorinated polyether and polyurethane obtained from the same
CN115612054A (zh) 一种动态交联聚氨酯材料及其合成方法
CN114133519B (zh) 一种热塑性聚氨酯弹性体及其制备方法和应用
CN107501539B (zh) 醛基官能聚醚多元醇共聚物及其制备方法和应用
JPS6383121A (ja) ポリウレタン−ポリシロキサングラフト共重合体の製造方法
Pawłowski et al. Poly (urethane-urea) s based on oligocarbonatediols comprising bis (carbamate) alkanes
CN114262420B (zh) 一种可回收生物基聚酯型聚氨酯的制备方法
KR102364639B1 (ko) 포도당 함유 당류 조성물을 이용한 폴리올 조성물 및 이를 포함하는 폴리우레탄 폼
JP7380676B2 (ja) ポリアルキレンエーテルグリコール組成物及びそれを用いたポリウレタンの製造方法
CN116948138A (zh) 一种多重水环境下自愈合聚氨酯弹性体及其制备方法
JP2804530B2 (ja) ポリオキシアルキレンポリオール
JP3259922B2 (ja) 熱可塑性ポリウレタンおよびその製造法
JP3217142B2 (ja) 生分解性光学活性ポリマー、その中間体プレポリマー、およびそれらの製造方法
Kultys Polyesters containing sulfur. VIII. New benzophenone‐derivative thiopolyesterdiols synthesis and characterization. Their use for thermoplastic polyurethanes preparation

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20061201

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20061201

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20070322

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070326

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20070322

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070510

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090114

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090414

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090811