JP2005306899A - インク組成物及びインクジェット記録方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ノズル等を用いて印字等を行った際、ノズル先端で目詰まりを起こさず、支持体依存性がなく任意に選択した支持体に印字できると共に、印字後の乾燥性に優れ、印字した際の画像にニジミがなく、耐水性、擦過性、及び耐光性にも優れたインクジェット用インク組成物、並びにインクジェットプリンターによる画像記録に好適なインクジェット記録方法を提供する。
【解決手段】 油溶性化合物とポリマーとを含む微粒子が水性媒体に分散された微粒子分散物を含有し、粘度が5〜70mPa・sの範囲であることを特徴とするインクジェット用インク組成物、及び、該インク組成物を用いて、インクジェットプリンターにより被記録材に画像記録を行う工程を含むことを特徴とするインクジェット記録方法。
【選択図】 なし

Description

本発明は、油溶性染料を含有する水系の微粒子分散物含有してなるインク組成物、及び該インク組成物を用いたインクジェット記録方法に関する。
近年、コンピューターの普及に伴い、インクジェットプリンターがオフィスだけでなく家庭でも、紙、フィルム、布等の印字等に広く利用されている。インクジェット記録用インクとしては、油性インク、水性インク、固体状インクが知られているが、これらの中でも、製造容易性、取扱性、臭気性、安全性等の点で水性インクが有利であり、水性インクが主流となっている。
しかし、水性インクの多くは、分子状態で溶解する水溶性染料を用いているため、透明性及び色濃度が高いという利点があるものの、染料が水溶性であるため耐水性が悪く、いわゆる普通紙に印字すると滲み(ブリード)を生じて著しく印字品質が低下する、耐光性が悪く、更に、表面に多孔質無機微粒子を含むインク受容層を設けた記録紙(以下、「写真画質用紙」ということがある)においては、酸化性ガス(SOx、NOx、オゾン等)の影響により画像保存性が著しく悪いという欠点を有していた。
そこで、上記問題を解決する目的で、顔料や分散染料を用いた水性インクが提案されている(例えば、特許文献1参照)。しかし、これらの水性インクの場合、耐水性はある程度向上するものの充分とはいい難く、水性インク中の顔料や分散染料の分散物の保存安定性に欠け、インク吐出口での目詰まりを起こし易い等の問題があった。更に、写真画質用紙に適用した場合には、顔料や染料を用いたインクは染み込性に乏しく、手で擦ると表面から前記顔料や染料が剥離し易いという問題もあった。
一方、ポリマーに油溶性染料を内包させる方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。しかし、この方法によっても、色調が不充分であり、色再現性が充分でなく、特に酸化性ガスなどによる画像耐久性も充分でなく、さらに、写真画質用紙に印字した場合、耐擦過性が充分ではなかった。また、ポリマーに塩形成基とポリアルキレンオキサイド基とを導入することで、着色性、耐擦過性に優れるインクが提案されている(例えば、特許文献3参照)。しかし、このようなインクを用いた場合、指による耐擦過性は良いものの、消しゴム擦りのような高レベルの耐擦過性は不充分であった。また、高沸点有機溶媒と染料を用いることで、色調や耐擦過性を向上させる方法が提案されている(例えば、特許文献4参照)が、高レベルの画像耐久性が要求される場合は不充分であった。
また、従来の水性インクは粘度が低いことから、表面が疎水性である支持体(例えば、フィルム、ガラス、プラスチック、金属、布帛、等)に適用した場合には、印字後のインクが、支持体表面において弾かれたり広がったりしてしまい、画像が形成されないという問題もあった。
ところで、インクジェット記録方式には、ピエゾ方式、サーマル方式などの方式があるが、どの方式に対しても記録用インクの最適化が行なわれている。特に、ピエゾ方式の場合、写真画質の達成のためには打滴インク量を微量にしなければならない。また、インクの物性としては、例えば、表面張力は32mN/m、粘粘度が5mPa・s以下とすることが通常であった。しかし、このような水性インクでは、ニジミ(フェザーリング)やビーディング等の問題が発生することがあり、また、普通紙及び非浸透紙への打滴適性も不充分であった。
さらに、ピエゾ方式のインクジェットプリンターは印字対象範囲が広く、アート分野や産業用途など広範囲に用いられている。この場合、インクの打滴量が多いため、単時間での乾燥が要求される。また、記録された画像については、高堅牢性(耐光性、耐ガス性)、耐水性が要求されている。
以上の通り、取扱性、臭気、安全性を具備すると共に、分散粒子の粒径が小さく、分散物の分散安定性及び保存安定性に優れ、従って、インクジェット用インクとして用いた場合にインクジェットプリンターのノズル先端での目詰まりがなく吐出安定性に優れ、紙・支持体依存性がなく発色性、色調(色相)に優れ、写真画質用紙を用いた場合でもインク浸透性に優れ、印字後の耐水性、特に画像保存性、耐擦過性に優れ、高濃度で高画質の記録を可能とするインク組成物が望まれている。特に、上記のごとき特性を具備し、かつインクジェットプリンター(特に、ピエゾ方式のインクジェットプリンター)に適用しうるインク組成物が望まれているが、未だ提供されていないのが現状である。
特開昭56−157468号公報(全頁) 特開昭58−45272号公報(全頁)、特開昭62−241901号公報(全頁) 特開2001−123097号公報(全頁) 特開2001−262018号公報(全頁)
本発明は、前記従来における諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。
即ち、本発明の目的は、ノズル等を用いて印字等を行った際にノズル先端で目詰まりを起こさず、支持体依存性がなく任意に選択した支持体に印字できると共に、印字後の乾燥性に優れ、印字した際の画像にニジミがなく、耐水性、擦過性、及び耐光性にも優れた、インクジェット用インク組成物として有用なインク組成物、並びにインクジェットプリンターによる画像記録に好適なインクジェット記録方法を提供することができる。
前記課題を解決するための手段は、以下の通りである。
<1> 油溶性化合物とポリマーとを含む微粒子が水性媒体に分散された微粒子分散物を含有し、粘度が5〜70mPa・sの範囲であることを特徴とするインク組成物である。
<2> 前記ポリマーが、疎水性ポリマー部位と親水性ポリマー部位とを有し、前記疎水性ポリマー部位が60〜90質量%であり、かつ前記親水性ポリマー部位が10〜40質量%であることを特徴とする前記<1>に記載のインク組成物である。
<3> 前記親水性ポリマー部位が、アニオン性のポリマー部位及び/又は非イオン性のポリマー部位であることを特徴とする前記<2>に記載のインク組成物である。
<4> 前記油溶性化合物が、油溶性染料であることを特徴とする前記<1>〜<3>のいずれか1項に記載のインク組成物である。
<5> 前記油溶性染料の酸化電位が、1.0V(vs SCE)よりも貴であることを特徴とする前記<4>に記載のインク組成物である。
<6> インクジェット用インク組成物であることを特徴とする前記<1>〜<5>のいずれか1項に記載のインク組成物である。
<7> 前記<1>〜<6>のいずれか1項に記載のインク組成物を用いて、インクジェットプリンターにより被記録材に画像記録を行う工程を含むことを特徴とするインクジェット記録方法である。
本発明によれば、インクの粘度を高くすることで、ノズル等を用いて印字等を行った際にノズル先端で目詰まりを起こさず、支持体依存性がなく任意に選択した支持体に印字できると共に、印字後の乾燥性に優れ、印字した際の画像にニジミがなく、耐水性、耐擦過性、及び耐光性にも優れた、インクジェット用インク組成物として有用なインク組成物、並びにインクジェットプリンターによる画像記録に好適なインクジェット記録方法を提供することができる。
以下、本発明のインク組成物及びインクジェット記録方法について説明する。
[インク組成物]
本発明のインク組成物は、油溶性化合物とポリマーとを含む微粒子が水性媒体に分散された微粒子分散物を含有し、粘度が5〜70mPa・sの範囲にあることを特徴とする。
本発明のインク組成物は、従来公知の水性インク組成物において通常設定される粘度よりも高い粘度を有しているが、ノズル等を用いて印字等を行った際にノズル先端で目詰まりを起こさず、紙・支持体依存性がなく、インクの打滴量が多い場合であっても、乾燥時間が早く、高鮮明・高堅牢性の画像が得られるという優れた効果を発揮することができる。
本発明のインク組成の粘度は、5〜70mPa・sの範囲であり、10〜50mPa・sの範囲であることがより好ましい。ここで、本発明における粘度は、インク調製後、25℃における粘度を意味する。
本明細書における粘度の値は、B型粘度計(RB80型、東機産業(株)製)又はE型粘度計(RE80L型、東機産業(株)製)により測定した、25℃における値である。
本発明におけるインク組成物の粘度調整は、粘度を上記した範囲に制御しうるものであれば、特に制限はされないが、例えば、粘度調整剤による調整、保湿剤による調整、増粘剤やポリマーの添加による調整、などが挙げられる。また、これらの調整方法を組み合わせて適用してもよい。
上記粘度調整剤としては、例えば、グリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、チオジグリコール、ジチオジグリコール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、1,2,6−ヘキサントリオール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ジエタノールアミン等に代表される多価アルコール類、アミルアルコール、フルフリルアルコール、ジアセトンアルコール、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル等、セルロース類、ポリビニルアルコールなどの水溶性ポリマー等が挙げられる。
これらのうち多価アルコール類と置換あるいは無置換の脂肪族一価アルコール類が好ましく、グリセリン、ジエチレングリコール等の多価アルコール類がより好ましい。また、上記の粘度調整剤は単独で用いてもよいし、2種以上併用してもよい。これらの粘度調整剤はインク組成物中に、5〜60質量%含有することが好ましく、7〜50質量%含有することがさらに好ましく、10〜40質量%含有することが特に好ましい。
なお、上記粘度調整剤は、後述する水溶性有機溶剤(乾燥防止剤や浸透促進剤等の目的でインク組成物中に添加する。)としても有用である。本発明においては、粘度調整剤と、水溶性有機溶剤とが、各々、同一であってもよいし、異なるのものであってもよい。
以下、本発明のインク組成物の他の要素について詳細に説明する。
(微粒子分散物)
本発明における微粒子分散物は、油溶性化合物とポリマーとを少なくとも含む微粒子を水性媒体に分散してなる。当該微粒子分散物には、沸点150℃以上の疎水性高沸点有機溶媒が含まれていてもよい。
更に詳しく述べると、本発明における微粒子分散物とは、油溶性化合物とポリマーと、必要に応じて疎水性高沸点有機溶媒やその他の着色剤が、水性媒体中に微粒子状の油滴として分散された、いわゆる乳化分散物状態になっているものである。なお、本発明における「水性媒体」とは、水又は水と少量の水混和性有機溶剤との混合物に、必要に応じて添加剤などを添加したものを意味する。
<ポリマー>
本発明におけるポリマーは、疎水性ポリマー部位から構成されるポリマー、疎水性ポリマー部位と親水性ポリマー部位とを併有するポリマー(以下、適宜「分散性ポリマー」という場合がある)が用いられる。このようなポリマーは有機溶剤に可溶なポリマーである。本発明におけるポリマーとしては、疎水性ポリマー部位と親水性ポリマー部位とを併有するポリマーであることがより好ましい。
本発明におけるポリマーが、疎水性ポリマー部位と親水性ポリマー部位とを併有するポリマーである場合、当該ポリマー中の疎水性ポリマー部位と親水性ポリマー部位の配置は任意であるが、親水性ポリマー部位がポリマーの末端や側鎖に位置する態様が好ましい。例えば、側鎖が親水性ポリマー部位であるグラフトコポリマー、末端に親水性ポリマー部位を有するブロックコポリマーであることが好ましい態様である。
本発明におけるポリマーとしては、ビニルポリマー、縮合系ポリマー(ポリウレタン、ポリエステル、ポリアミド、ポリウレア、ポリカーボネート)等、従来公知の重合形式重合されたポリマーでよいが、ポリマーの構造制御がし易い点からは、ビニルポリマーであることが好ましい。
本発明のポリマーを構成する疎水性ポリマー部位は、疎水性部位からなるポリマーを形成した場合、水に不溶かつ分散もしない性質をもつポリマー部位である。ポリマーのガラス転移温度(Tg)は150℃以下であることが好ましい。浸透性、耐擦過性を持たせるためには、Tgは−15℃以下がより好ましく、−30℃以下が更に好ましく、−40℃以下が特に好ましい。
疎水性ポリマー部位を構成するモノマーの例としては、例えば、以下のものが挙げられる。
アクリル酸エステル類やメタクリル酸エステル類(エステル基は置換又は無置換の脂肪族基、置換又は無置換の芳香族基であり、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、アミル基、ヘキシル基、2−エチルヘキシル基、tert−オクチル基、2−クロロエチル基、4−ブロモブチル基、シアノエチル基、シクロヘキシル基、ベンジル基、ブトキシメチル基、3−メトキシブチル基、2−(2−メトキシエトキシ)エチル基、2−(2−ブトキシエトキシ)エチル基、2,2,2−テトラフルオロエチル基、1H,1H,2H,2H−パーフルオロデシル基、4−ブチルフェニル基、フェニル基、2,4,5−テトラメチルフェニル基、4−クロロフェニル基など)が挙げられる。
アクリル酸エステル類として、具体的には、メチルアクリレート、エチルアクリレート、n−プロピルアクリレート、イソプロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、イソブチルアクリレート、sec−ブチルアクリレート、tert−ブチルアクリレート、アミルアクリレート、ヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、オクチルアクリレート、tert−オクチルアクリレート、2−クロロエチルアクリレート、2−ブロモエチルアクリレート、4−クロロブチルアクリレート、シアノエチルアクリレート、2−アセトキシエチルアクリレート、ベンジルアクリレート、メトキシベンジルアクリレート、2−クロロシクロヘキシルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、フルフリルアクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレート、フェニルアクリレート、5−ヒドロキシペンチルアクリレート、2,2−ジメチル−3−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−メトキシエチルアクリレート、3−メトキシブチルアクリレート、2−エトキシエチルアクリレート、2−ブトキシエチルアクリレート、2−(2−メトキシエトキシ)エチルアクリレート、2−(2−ブトキシエトキシ)エチルアクリレート、グリシジルアクリレート、1−ブロモ−2−メトキシエチルアクリレート、1,1−ジクロロ−2−エトキシエチルアクリレート、2,2,2−テトラフルオロエチルアクリレート、1H,1H,2H,2H−パーフルオロデシルアクリレート等が挙げられる。
メタクリル酸エステル類として、具体的には、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、n−プロピルメタクリレート、イソプロピルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリレートsec−ブチルメタクリレート、tert−ブチルメタクリレート、アミルメタクリレート、ヘキシルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、ベンジルメタクリレート、クロロベンジルメタクリレート、オクチルメタクリレート、ステアリルメタクリレート、2−(3−フェニルプロピルオキシ)エチルメタクリレート、フルフリルメタクリレート、テトラヒドロフルフリルメタクリレート、フェニルメタクリレート、クレジルメタクリレート、ナフチルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、4−ヒドロキシブチルメタクリレート、トリエチレングリコールモノメタクリレート、ジプロピレングリコールモノメタクリレート、2−メトキシエチルメタクリレート、3−メトキシブチルメタクリレート、2−エトキシエチルメタクリレート、2−iso−プロポキシエチルメタクリレート、2−ブトキシエチルメタクリレート、2−(2−メトキシエトキシ)エチルメタクリレート、2−(2−エトキシエトキシ)エチルメタクリレート、2−(2−ブトキシエトキシ)エチルメタクリレート、2−アセトキシエチルメタクリレート、2−アセトアセトキシエチルメタクリレート、アリルメタクリレート、グリシジルメタクリレート、2,2,2−テトラフルオロエチルメタクリレート、1H,1H,2H,2H−パーフルオロデシルメタクリレートなどが挙げられる。ビニルエステル類、具体的には、ビニルアセテート、ビニルプロピオネート、ビニルブチレート、ビニルイソブチレート、ビニルカプロエート、ビニルクロロアセテート、ビニルメトキシアセテート、ビニルフェニルアセテート、安息香酸ビニル、サリチル酸ビニルなどが挙げられる。
アクリルアミド類、メタクリルアミド類、例えば、N−モノ置換アクリルアミド、N−ジ置換アクリルアミド、N−モノ置換メタクリルアミド、N−ジ置換メタクリルアミド(置換基は置換又は無置換の脂肪族基,置換又は無置換の芳香族基であり、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、2−エチルヘキシル基、tert−オクチル基、シクロヘキシル基、ベンジル基、アルコキシメチル基、アルコキシエチル基、4−ブチルフェニル基、フェニル基、2,4,5−テトラメチルフェニル基、4−クロロフェニル基など)が挙げられる。
アクリルアミド類として、具体的には、アクリルアミド、メチルアクリルアミド、エチルアクリルアミド、プロピルアクリルアミド、ブチルアクリルアミド、tert−ブチルアクリルアミド、tert−オクチルアクリルアミド、シクロヘキシルアクリルアミド、ベンジルアクリルアミド、ヒドロキシメチルアクリルアミド、メトキシメチルアクリルアミド、ブトキシメチルアクリルアミド、メトキシエチルアクリルアミド、フェニルアクリルアミド、ジメチルアクリルアミド、ジエチルアクリルアミド、β−シアノエチルアクリルアミド、N−(2−アセトアセトキシエチル)アクリルアミド、ジアセトンアクリルアミドなどが挙げられる。
また、メタクリルアミド類としては、例えば、メタクリルアミド、メチルメタクリルアミド、エチルメタクリルアミド、プロピルメタクリルアミド、ブチルメタクリルアミド、tert−ブチルメタクリルアミド、シクロヘキシルメタクリルアミド、ベンジルメタクリルアミド、ヒドロキシメチルメタクリルアミド、メトキシエチルメタクリルアミド、フェニルメタクリルアミド、ジメチルメタクリルアミド、β−シアノエチルメタクリルアミド、N−(2−アセトアセトキシエチル)メタクリルアミドなどが挙げられる。
オレフィン類、具体的には、ジシクロペンタジエン、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、イソプレン、クロロプレン、ブタジエン、2,3−ジメチルブタジエンなどが挙げられる。
スチレン類、具体的には、スチレン、メチルスチレン、ジメチルスチレン、トリメチルスチレン、エチルスチレン、イソプロピルスチレン、クロルメチルスチレン、メトキシスチレン、アセトキシスチレン、クロルスチレン、ジクロルスチレン、ブロムスチレン、ビニル安息香酸メチルエステルなどが挙げられる。
ビニルエーテル類、具体的には、メチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、ヘキシルビニルエーテル、メトキシエチルビニルエーテルなどが挙げられる。
その他のモノマーとして、クロトン酸ブチル、クロトン酸ヘキシル、イタコン酸ジメチル、イタコン酸ジブチル、マレイン酸ジエチル、マレイン酸ジメチル、マレイン酸ジブチル、フマル酸ジエチル、フマル酸ジメチル、フマル酸ジブチル、メチルビニルケトン、フェニルビニルケトン、メトキシエチルビニルケトン、N−ビニルオキサゾリドン、N−ビニルピロリドン、ビニリデンクロライド、メチレンマロンニトリル、ビニリデン、ジフェニル−2−アクリロイルオキシエチルホスフェート、ジフェニル−2−メタクリロイルオキシエチルホスフェート、ジブチル−2−アクリロイルオキシエチルホスフェート、ジオクチル−2−メタクリロイルオキシエチルホスフェートなどが挙げられる。
これらの中でも、エステル基が無置換の脂肪族基、アルキル置換芳香族基、芳香族基であるアクリル酸エステル類やメタクリル酸エステル類、置換基が無置換の脂肪族基、アルキル置換フェニル基、フェニル基であるN−モノ置換アクリルアミド、N−ジ置換アクリルアミド、N−モノ置換メタクリルアミド、N−ジ置換メタクリルアミドが好ましく、エステル基が炭素数1から20の脂肪族基、炭素数7から30のアルキル置換芳香族基、芳香族基であるアクリル酸エステル類やメタクリル酸エステル類が更に好ましく、エステル基が炭素数1から20の脂肪族基、炭素数7から30のアルキル置換フェニル基、フェニル基であるアクリル酸エステル類やメタクリル酸エステル類が更に好ましく、エステル基が炭素数2から20の脂肪族基であるアクリル酸エステル類やメタクリル酸エステル類が更に好ましく、ヘキシルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、ブチルアクリレート、イソブチルアクリレート、s−ブチルアクリレート、エチルアクリレート、プロピルアクリレート、ヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレートが更に好ましく、ヘキシルメタクリレート、ブチルアクリレート、イソブチルアクリレート、s−ブチルアクリレート、プロピルアクリレート、ヘキシルアクリレートが特に好ましい。
疎水性ポリマー部位は、構成原料を1種のみ用いてもよいいし、種々の目的(例えば、溶解性、油溶性染料との相溶性、分散物の安定性などの調整)のために、2種以上を用いてもよい。
親水性ポリマー部位は、当該親水性ポリマー部位からなるポリマーを形成した場合、水に溶解する性質をもつポリマー部位である。親水性ポリマー部位は、カチオン性、アニオン性、非イオン性、あるいはこれらの混合型のいずれであってもよい。アニオン性又は非イオン性、或いはこれらの混合型であることが好ましい。
カチオン性のポリマー部位としては、三級アミノ基、ピリジン基などのカチオン性の解離基を有するポリマー、アニオン性のポリマー部位としては、カルボン酸、スルホン酸、などのアニオン性の解離基を含有するポリマー、非イオン性のポリマー部位としては、エチレンオキシ基、アルコール基、ピロリドン基などの非イオン性分散性基を含有するポリマーが挙げられる。
親水性ポリマーを構成するモノマーあるいはポリマー構造単位の例としては、例えば、以下のものが挙げられる。
カルボキシル基やスルホ基などの酸を有するモノマー(アクリル酸やメタクリル酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、2−カルボキシエチルアクリレートなど)、エステル部位に親水性の置換基を有するアクリル酸エステル類やメタクリル酸エステル類(親水性の置換基としては、ヒドロキシ基、カルボキシル基、アミノ基など)、アクリルアミド、メタクリルアミド、N−モノ置換アクリルアミド、N−ジ置換アクリルアミド、N−モノ置換メタクリルアミド、N−ジ置換メタクリルアミド、ビニルピロリドン、ポリエチレンオキシド部位、ポリビニルアルコール部位、糖やグリセリンなどの多価アルコール部位などが挙げられる。
これらの中でも、アクリル酸やメタクリル酸、2−カルボキシエチルアクリレート、ヒドロキシ基を有するアクリル酸エステル類やメタクリル酸エステル類(ヒドロキシ基を有するエステル基としては、例えば、2−ヒドロキシエチル基、2,3−ジヒドロキシプロピル基など)、アクリルアミド、窒素上の置換基の炭素数の合計が1から4のN−モノ置換アクリルアミド、N−ジ置換アクリルアミド、N−モノ置換メタクリルアミド、N−ジ置換メタクリルアミド、ポリエチレンオキシド部位、ポリビニルアルコール部位、糖やグリセリンなどの多価アルコール部位が好ましく、アクリル酸やメタクリル酸、2−カルボキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2,3−ジヒドロキシプロピルアクリレート、2,3−ジヒドロキシプロピルメタクリレートがより好ましく、アクリル酸やメタクリル酸、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2,3−ジヒドロキシプロピルアクリレート、2,3−ジヒドロキシプロピルメタクリレート、ポリエチレンオキシド部位、ポリビニルアルコール部位が更に好ましく、2,3−ジヒドロキシプロピルアクリレート、2,3−ジヒドロキシプロピルメタクリレート、ポリエチレンオキシド部位が特に好ましい。
親水性ポリマー部位は、親水性部位として機能するのであれば、構成原料を1種用いてもよいし、種々の目的(各々の水系媒体中での分散物の安定性、分散物製造のためのポリマーの溶解性などの調整)のために、2種以上を用いてもよい。
分散性ポリマー中における疎水性ポリマー部位と親水性ポリマー部位との含量は、それぞれの性質(例えば、親水性ポリマー部位の水溶性の違い、疎水性ポリマー部位の疎水性の違い)により、任意で決定することができる。疎水性ポリマー部位が60〜90質量%であり、かつ親水性ポリマー部位が10〜40質量%であることが好ましく、疎水性ポリマー部位が60〜85質量%であり、かつ親水性ポリマー部位が15〜40質量%であることがより好ましく、疎水性ポリマー部位が60〜80質量%であり、かつ親水性ポリマー部位が20〜40質量%であることが特に好ましい。
親水性ポリマー部位がアニオン性の解離性基を有する場合、解離性基の含量としては、0.1〜3.0mmol/gが好ましく、0.2〜2.0mmol/gがより好ましい。なお、解離性基の含量が、少ない場合にはポリマーの自己乳化性が小さく、多い場合には水溶性が高くなり、染料の分散に適さなくなる傾向がある。
なお、前記解離基として、前記アニオン性の解離基としては、更に、アルカリ金属(例えばNa、Kなど)又はアンモニウムイオンの塩などであってもよく、前記カチオン性の解離基としては、更に、有機酸(例えば、酢酸、プロピオン酸、メタンスルホン酸)や無機酸(塩酸、硫酸など)の塩であってもよい。
本発明におけるポリマーの重量平均分子量(Mw)としては、通常1000から200000であり、2000〜50000が好ましい。分子量が1000未満であると、安定な微粒子分散物を得るのが難しくなる傾向にあり、200000より大きい場合、有機溶媒への溶解性が悪くなったり、有機溶媒溶液の粘度が増加して分散し難くなったりする傾向がある。
以下に、本発明に好適に適用されるポリマーの具体例(PA−0〜PA−12、PB−1〜PB−21、PC−0〜PC−105)を以下に列挙する。括弧内の比は質量比を意味する。なお、本発明は、これらの具体例に何ら限定されるものではない。
PA-0) ブチルアクリレート/tブチルアクリルアミド共重合体 (50:50)
PA-1) ブチルアクリレート/ポリエチレングリコールモノメチルエーテル(エチレンオキシ鎖繰り返し数約23)のメタクリル酸エステル共重合体 (60:40)
PA-2) ヘキシルメタクリレート/2,3−ジヒドロキシプロピルアクリレート共重合体(85:15)
PA-3) イソブチルアクリレート/ポリエチレングリコールモノメチルエーテル(エチレンオキシ鎖繰り返し数約45)のメタクリル酸エステル共重合体(70:30)
PA-4) s−ブチルアクリレート/2,3−ジヒドロキシプロピルメタクリレート共重合体(82:18)
PA-5) ヘキシルメタクリレート/2−カルボキシエチルアクリレート/ポリエチレングリコールモノメチルエーテル(エチレンオキシ鎖繰り返し数約23)のメタクリル酸エステル共重合体(70:10:20)
PA-6) ブチルアクリレート/ポリ(2,3−ジヒドロキシプロピルアクリレート)部位を有するマクロモノマー 共重合体(80:20)
PA-7) ブチルアクリレート/イソブチルアクリレート/ポリエチレングリコールモノメチルエーテル(エチレンオキシ鎖繰り返し数約9)のメタクリル酸エステル共重合体 (50:20:30)
PA-8) ブチルアクリレート/ポリ(ビニルアルコール)部位を有するマクロモノマー 共重合体(80:20)
PA-9)ブチルアクリレート/アクリル酸を構成単位に含むマクロモノマー 共重合体(80:20)
PA-10) ブチルアクリレート/ポリエチレングリコールモノメチルエーテル(エチレンオキシ鎖繰り返し数約23)のメタクリル酸エステル共重合体/ポリエチレングリコールモノメチルエーテル(エチレンオキシ鎖繰り返し数約9)のメタクリル酸エステル共重合体(70:20:10)
PA-11) ブチルアクリレート/1H,1H,2H,2H−パーフルオロヘキシルアクリレート/ポリエチレングリコールモノメチルエーテル(エチレンオキシ鎖繰り返し数約23)のメタクリル酸エステル共重合体(70:10:20)
PA-12) ブチルアクリレート/ポリ(ジメチルシロキサン)部位を有するマクロモノマー/ポリエチレングリコールモノメチルエーテル(エチレンオキシ鎖繰り返し数約23)のメタクリル酸エステル共重合体(75:5:20)
PB-1) ポリ(4−ビフェニルアクリレート) Tg=110℃
PB-2) ポリ(t−ブチルアクリレート) Tg=107℃
PB-3) ポリ(2−クロルアクリレート) Tg=53℃
PB-4) ポリ(2−ナフチルアクリレート) Tg=85℃
PB-5) ポリ(アクリルアミド) Tg=165℃
PB-6) ポリ(N−ブチルアクリルアミド) Tg=46℃
PB-7) ポリ(N−t−ブチルアクリルアミド) Tg=128℃
PB-8) ポリ(ベンジルメタクリレート) Tg=54℃
PB-9) ポリ(t−ブチルメタクリレート) Tg=118℃
PB-10) ポリ(4−t−ブチルシクロヘキシルメタクリレート)Tg=83℃
PB-11) ポリ(エチルメタクリレート) Tg=65℃
PB-12) ポリ(iso−プロピルメタクリレート) Tg=81℃
PB-13) ポリ(メチルメタクリレート) Tg=105℃
PB-14) ポリ(フェニルメタクリレート) Tg=110℃
PB-15) ポリ(スチレン) Tg=100℃
PB-16) ポリ(2−エチルスチレン) Tg=103℃
PB-17) ポリ(2−エトキシメチルスチレン) Tg=74℃
PB-18) ポリ[4−(1−ヒドロキシ−1−メチルブチル)スチレン)]
Tg=130℃
PB-19) ポリ(2−メチルスチレン) Tg=136℃
PB-20) ポリ(4−プロポキシスチレン) Tg=70℃
PB-21) ポリ(4−アセチルスチレン) Tg=116℃
及び、上記ポリマーの構造単位(モノマー)の任意の組合せからなる共重合体。
PC-1) メチルメタクリレート−エチルアクリレート共重合体(50:50)
PC-2) メチルメタクリレート−メチルアクリレート共重合体(65:35)
PC-3) ブチルアクリレート−スチレン共重合体(50:50)
PC-4) ポリエチルメタクリレート
PC-5) ポリn−ブチルメタクリレート
PC-6) ポリイソブチルメタクリレート
PC-7) ポリイソプロピルメタクリレート
PC-8) ポリメチルクロロアクリレート
PC-9) ポリ(2−tert−ブチルフェニルアクリレート)
PC-10) ポリ(4−tert−ブチルフェニルアクリレート)
PC-11) n−ブチルメタクリレート−N−ビニル−2−ピロリドン共重合体(90:10)
PC-12) メチルメタクリレート−塩化ビニル共重合体(70:30)
PC-13) メチルメタクリレート−スチレン共重合体(50:50)
PC-14) イソブチルメタクリレート−ブチルアクリレート共重合体(55:45)
PC-15) n−ブチルメタクリレート−メチルメタクリレート−スチレン共重合体(50:30:20)
PC-16) 酢酸ビニル−アクリルアミド共重合体(85:15)
PC-17) 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(65:35)
PC-18) n−ブチルアクリレート−メチルメタクリレート−n−ブチルメタクリレート共重合体(35:35:30)
PC-19) ジアセトンアクリルアミド−メチルメタクリレート共重合体(50:50)
PC-20) エチルメタクリレート−n−ブチルアクリレート共重合体(70:30)
PC-21) メチルメタクリレート−シクロヘキシルアクリレート共重合体(50:50)
PC-22) tert−ブチルメタクリルアミド−メチルメタクリレート−アクリル酸共重合体(60:30:10)
PC-23) n−ブチルアクリレート−アクリル酸共重合体(80:20)
PC-24) メチルメタクリレート−イソブチルメタクリレート−アクリル酸共重合体(52:28:20)
PC-25) sec−ブチルアクリレート−アクリル酸共重合体(85:15)
PC-26) n−ブチルメタクリレート−ペンチルメタクリレート−メタクリル酸共重合体(38:38:24)
PC-27) エチルアクリレート−アクリル酸(95:5)
PC-28) イソプロピルアクリレート−アクリル酸共重合体(90:10)
PC-29) ブチルメタクリレート−2−ヒドロキシエチルメタクリレート−アクリル酸共重合体(85:5:10)
PC-30) シアノエチルアクリレート−ベンジルメタクリレート−アクリル酸共重合体(60:30:10)
PC-31) イソブチルメタクリレート−テトラヒドロフルフリルアクリレート−アクリル酸共重合体(60:30:10)
PC-32) n−ブチルメタクリレート−tert−ブチルアクリルアミド−アクリル酸共重合体(55:37:8)
PC-33) n−ブチルメタクリレート−1H,1H,2H,2H−パーフルオロデシルアクリレート−アクリル酸共重合体(75:20:5)
PC-34) メチルメタクリレート−n−ブチルアクリレート−アクリル酸共重合体(50:45:5)
PC-35) 2エチルヘキシルメタクリレート−メチルアクリレート−アクリル酸共重合体(40:55:5)
PC-36) 3−メトキシブチルメタクリレート−スチレン−アクリル酸共重合体(35:50:15)
PC-37) シクロヘキシルメタクリレート−アリルメタクリレート−アクリル酸共重合体(35:50:15)
PC-38) イソプロピルメタクリレート−フルフリルメタクリレート−アクリル酸共重合体(80:10:10)
PC-39) イソプロピルメタクリレート−2−ブトキシエチルメタクリレート−アクリル酸共重合体(75:15:10)
PC-40) エチルアクリレート−フェニルメタクリレート−アクリル酸共重合体(72:15:13)
PC-41) イソブチルメタクリレート−2−(2−エトキシエトキシ)エチルメタクリレート−アクリル酸共重合体(80:10:10)
PC-42) イソブチルメタクリレート−ポリエチレングリコールモノメチルエーテル(エチレンオキシ鎖繰り返し数23)のメタクリル酸エステル−アクリル酸共重合体(70:20:10)
PC-43) イソブチルメタクリレート−ジプロピレングリコールモノメタクリレート−アクリル酸共重合体(85:5:10)
PC-44) イソブチルメタクリレート−ポリエチレングリコールモノメチルエーテル(エチレンオキシ鎖繰り返し数9)のメタクリル酸エステル−アクリル酸共重合体(80:10:10)
PC-45) イソブチルアクリレート−グリシジルメタクリレート−アクリル酸共重合体(75:15:10)
PC-46) イソブチルアクリレート−メトキシスチレン−アクリル酸共重合体(75:15:10)
PC-47) イソブチルアクリレート−N−ビニルピロリドン−アクリル酸共重合体(60:30:10)
PC-48) tert−ブチルアクリレート−メタクリル酸共重合体(88:12)
PC-49) ヘキシルアクリレート−スチレン−メタクリル酸共重合体(80:5:15)
PC-50) 2,2,2−テトラフルオロエチルメタクリレート−メチルメタクリレート共重合体−メタクリル酸共重合体(25:60:15)
PC-51) エチルメタクリレート−2−メトキシエチルメタクリレート−メタクリル酸共重合体(70:15:15)
PC-52) エチルメタクリレート−2−エトキシエチルメタクリレート−メタクリル酸共重合体(70:15:15)
PC-53) ビニルアセテート−メタクリル酸共重合体(85:15)
PC-54) n−ブチルメタクリレート−アクリルアミド−メタクリル酸共重合体(70:15:15)
PC-55) tert−オクチルアクリルアミド−プロピルメタクリレート−メタクリル酸共重合体(20:65:15)
PC-56) n−ブチルメタクリレート−ブトキシメチルアクリルアミド−メタクリル酸共重合体(80:5:15)
PC-57) n−ブチルメタクリレート−ジフェニル−2−メタクリロイルオキシエチルホスフェート−メタクリル酸共重合体(80:5:15)
PC-58) イソブチルメタクリレート−ジメチルアクリルアミド−メタクリル酸共重合体(70:15:15)
PC-59) n−ブチルメタクリレート−ブチルアクリルアミド−メタクリル酸共重合体(70:15:15)
PC-60) n−ブチルメタクリレート−フェニルアクリルアミド−メタクリル酸共重合体(70:15:15)
PC-61) n−ブチルメタクリレート−メタクリルアミド−メタクリル酸共重合体(70:15:15)
PC-62) n−ブチルメタクリレート−メトキシエチルメタクリルアミド−メタクリル酸共重合体(70:15:15)
PC-63) n−ブチルメタクリレート−N−ビニルピロリドン−メタクリル酸共重合体(70:15:15)
PC-64) イソブチルメタクリレート−1H,1H,2H,2H−パーフルオロデシルアクリレート−メタクリル酸共重合体(55:30:15)
PC-65) イソブチルメタクリレート−2−(2−メトキシエトキシ)エチルメタクリレート−メタクリル酸共重合体(50:35:15)
PC-66) n−ブチルメタクリレート−スチレンスルホン酸共重合体(90:10)
PC-67) エチルメタクリレート−スチレンスルホン酸共重合体(90:10)
PC-68) n−ブチルアクリレート−スチレン−スチレンスルホン酸共重合体(80:10:10)
PC-69) イソブチルメタクリレート−スチレンスルホン酸共重合体(90:10)
PC-70) イソブチルアクリレート−トリエチレングリコールモノメタクリレート−スチレンスルホン酸共重合体(80:10:10)
PC-71) n−ブチルアクリレート−1H,1H,2H,2H−パーフルオロデシルメタクリレート−スチレンスルホン酸共重合体(80:10:10)
PC-72) n−ブチルアクリレート−2−ブトキシエチルメタクリレート−スチレンスルホン酸共重合体(70:20:10)
PC-73) n−ブチルメタクリレート−2−アクリルアミド−2−メチルエタンスルホン酸共重合体(90:10)
PC-74) n−ブチルアクリレート−2−ブトキシエチルメタクリレート−2−アクリルアミド−2−メチルエタンスルホン酸共重合体(70:20:10)
PC-75) イソブチルメタクリレート−2−アクリルアミド−2−メチルエタンスルホン酸共重合体(90:10)
PC-76) イソブチルアクリレート−n−ブチルメタクリレート−2−アクリルアミド−2−メチルエタンスルホン酸共重合体(70:20:10)
PC-77) エチルアクリレート−tert−ブチルメタクリレート−2−アクリルアミド−2−メチルエタンスルホン酸共重合体(60:30:10)
PC-78) n−ブチルメタクリレート−2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸共重合体(90:10)
PC-79) エチルメタクリレート−2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸共重合体(90:10)
PC-80) エチルアクリレート−tert−ブチルメタクリレート−2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸共重合体(60:30:10)
PC-81) n−ブチルアクリレート−tert−ブチルメタクリレート−2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸共重合体(60:30:10)
PC-82) tert−ブチルアクリレート−テトラヒドロフルフリルアクリレート−2−メチルプロパンスルホン酸共重合体(50:40:10)
PC-83) tert−ブチルアクリレート−1H,1H,2H,2H−パーフルオロデシルメタクリレート−2−
アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸共重合体(60:30:10)
PC-84) tert−ブチルアクリレート−ポリエチレングリコールモノメチルエーテル(エチレンオキシ鎖繰り返し数23)のメタクリル酸エステル−2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸共重合体(60:30:10)
PC-85) イソブチルアクリレート−N−ビニルピロリドン−2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸共重合体(60:30:10)
PC-86) エチルメタクリレート−2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ソーダ共重合(90.4:9.6)
PC-87) n−ブチルメタクリレート−2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ソーダ共重合体(98:12)
PC-88) イソブチルメタクリレート−2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ソーダ共重合体(90.4:9.6)
PC-89) n−ブチルメタクリレート−tert−ブチルメタクリレート−2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ソーダ共重合体(50:35:15)
PC-90) ビニルピロリドン−イソブチルメタクリレート−2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ソーダ共重合体(50:35:15)
PC-91) n−ブチルメタクリレート−2−メタクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸共重合体(90:10)
PC-92) n−ブチルアクリレート−tert−ブチルメタクリレート−2−メタクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸共重合体(60:30:10)
PC-93) イソブチルアクリレート−ヒドロキシメチルアクリルアミド−2−メタクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸共重合体(80:10:10)
PC-94) n−ブチルアクリレート−tert−ブチルメタクリレート−ビニルスルホン酸共重合体(60:30:10)
PC-95) ヘキシルメタクリレート−メチルメタクリレート−ビニルスルホン酸共重合体(40:45:15)
PC-96) エチルアクリレート−tert−ブチルメタクリレート−ビニルスルホン酸共重合体(60:30:10)
PC-97) n−ブチルメタクリレート−2−アクリルアミド−2−メチルブタンスルホン酸共重合体(90:10)
PC-98) エチルメタクリレート−2−アクリルアミド−2−メチルブタンスルホン酸共重合体(90:10)
PC-99) エチルアクリレート−tert−ブチルメタクリレート−2−アクリルアミド−2−メチルブタンスルホン酸共重合体(60:30:10)
PC-100) n−ブチルアクリレート−tert−ブチルメタクリレート−2−アクリルアミド−2−メチルブタンスルホン酸共重合体(60:30:10)
PC-101) エチルメタクリレート−2−アクリルアミド−2−メチルブタンスルホン酸ソーダ共重合体(90.4:9.6)
PC-102) n−ブチルメタクリレート−2−アクリルアミド−2−メチルブタンスルホン酸ソーダ共重合体(98:12)
PC-103) イソブチルメタクリレート−2−アクリルアミド−2−メチルブタンスルホン酸ソーダ共重合体(90.4:9.6)
PC-104) n−ブチルメタクリレート−tert−ブチルメタクリレート−2−アクリルアミド−2−メチルブタンスルホン酸ソーダ共重合体(50:35:15)
PC-105) n−ブチルメタクリレート−2−メタクリルアミド−2−メチルブタンスルホン酸共重合体(90:10)
−油溶性化合物−
本発明における微粒子分散物は、微粒子中に油溶性化合物を含む。ここで、油溶性化合物とは、水不溶性の化合物を総て包含し特に制限はなく、本発明の効果を損なわない範囲で、目的に応じて公知化合物の中から適宜選択することができる。このような油溶性化合物としては、例えば、紫外線吸収剤、酸化防止剤、光褪色防止剤、液晶化合物、蛍光性化合物、油溶性染料、電子供与性無色染料、有機EL材料、及びそれらの重合体等が挙げられる。
本発明に用いる油溶性化合物は、水に実質的に不溶な化合物を意味する。より具体的には、25℃での水への溶解度(水100gに溶解できる色素の質量)が1g以下であり、好ましくは0.5g以下、より好ましくは0.1g以下であるものを意味する。このような化合物の中でも、本発明における油溶性化合物としては、所謂、水に不溶性の顔料や油溶性染料が挙げられ、特に油溶性染料(油溶性色素)であることが好ましい。
油溶性染料としては、融点が200℃以下のものが好ましく、融点が150℃以下であるものがより好ましく、融点が100℃以下であるものが更に好ましい。融点が低い油溶性染料を用いることにより、インク組成物中での色素の結晶析出が抑制され、インク組成物の保存安定性が良くなる。
本発明のインク組成物においては、油溶性染料は1種単独で用いてもよく、また、数種類を混合して用いてもよい。また、本発明の効果を阻害しない範囲で、必要に応じて、他の水溶性染料、分散染料、顔料等の着色材が含有されていてもよい。
油溶性染料としては、従来公知の化合物(染料)が使用できる。具体的には、特開2002−114930号公報の段落番号[0023]から[0053]に記載されている染料などが挙げられる。
また、退色、特にオゾンなどの酸化性物質に対する耐性や硬化特性を向上させるために、酸化電位が高いことが望ましい。
上記観点から、油溶性染料の酸化電位は1.0V(vs SCE)よりも高いことが望ましい。酸化電位は高いほうが好ましく、酸化電位が1.1V(vs SCE)よりも高いものがより好ましく、1.15V(vs SCE)より高いものが更に好ましく、1.3V(vs SCE)より高いものが特に好ましい。
酸化電位に関しては、特開2002−309118号公報の段落番号[0049]から[0051]に記載されている。
イエロー染料の好ましい構造としては、下記一般式(Y−I)で表される油溶性染料を用いることが好ましい。尚、下記一般式(Y−I)で表される油溶性染料はイエローのみでなく、ブラックインク、グリーンインク、レッドインクなどのいかなる色のインクに用いてもよい。
Figure 2005306899
一般式(Y−I)において、A及びBは、各々独立に、置換されていてもよい複素環基を表す。前記複素環としては、5員環又は6員環から構成された複素環が好ましく、単環構造であっても、2つ以上の環が縮合した多環構造であってもよく、芳香族複素環であっても非芳香族複素環であってもよい。前記複素環を構成するヘテロ原子としては、窒素原子、酸素原子、硫黄原子が好ましい。
Aで表される複素環としては、5−ピラゾロン、ピラゾール、オキサゾロン、イソオキサゾロン、バルビツール酸、ピリドン、ローダニン、ピラゾリジンジオン、ピラゾロピリドン、メルドラム酸及びこれらの複素環にさらに炭化水素芳香環や複素環が縮環した縮合複素環が好ましい。その中でも、5−ピラゾロン、5−アミノピラゾール、ピリドン、ピラゾロアゾール類が好ましく、5−アミノピラゾール、2−ヒドロキシ−6−ピリドン、ピラゾロトリアゾールが特に好ましい。
Bで表される複素環としては、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジン、トリアジン、キノリン、イソキノリン、キナゾリン、シンノリン、フタラジン、キノキサリン、ピロール、インドール、フラン、ベンゾフラン、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピラゾール、イミダゾール、ベンゾイミダゾール、トリアゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、ベンゾオキサゾール、チアゾール、ベンゾチアゾール、イソチアゾール、ベンゾイソチアゾール、チアジアゾール、ベンゾイソオキサゾール、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、イミダゾリジン、チアゾリンなどが好適に挙げられる。その中でも、ピリジン、キノリン、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピラゾール、イミダゾール、ベンゾイミダゾール、トリアゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、ベンゾオキサゾール、チアゾール、ベンゾチアゾール、イソチアゾール、ベンゾイソチアゾール、チアジアゾール、ベンゾイソオキサゾールが好ましく、キノリン、チオフェン、ピラゾール、チアゾール、ベンゾオキサゾール、ベンゾイソオキサゾール、イソチアゾール、イミダゾール、ベンゾチアゾール、チアジアゾールがより好ましく、ピラゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾオキサゾール、イミダゾール、1,2,4−チアジアゾール、1,3,4−チアジアゾールが特に好ましい。
A及びBに置換する置換基としては、ハロゲン原子、アルキル基、シクロアルキル基、アラルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基、シアノ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、シリルオキシ基、ヘテロ環オキシ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、アルコキシカルボニルオキシ基、アリールオキシカルボニルオキシ、アミノ基、アシルアミノ基、アミノカルボニルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、スルファモイルアミノ基、アルキル及びアリールスルホニルアミノ基、メルカプト基、アルキルチオ基、アリールチオ基、ヘテロ環チオ基、スルファモイル基、アルキル及びアリールスルフィニル基、アルキル及びアリールスルホニル基、アシル基、アリールオキシカルボニル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、イミド基、ホスフィノ基、ホスフィニル基、ホスフィニルオキシ基、ホスフィニルアミノ基、シリル基が例として挙げられる。
一般式(Y−I)で表される染料の中でも、下記一般式(Y−II)、(Y−III)、及び(Y−IV)で表される染料がより好ましい。
Figure 2005306899
Figure 2005306899
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前記一般式(Y−II)において、R1及びR3は、各々独立に、水素原子、シアノ基、アルキル基、シクロアルキル基、アラルキル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アリール基又はイオン性親水性基を表す。R2は、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アラルキル基、カルバモイル基、アシル基、アリール基又は複素環基を表す。R4は複素環基を表す。
前記一般式(Y−III)において、R5は、水素原子、シアノ基、アルキル基、シクロアルキル基、アラルキル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アリール基又はイオン性親水性基を表す。Zaは−N=、−NH−、又はC(R11)=を表し、Zb及びZcは各々独立して、−N=、又はC(R11)=を表し、前記R11は、水素原子又は非金属置換基を表す。R6は複素環基を表す。
前記一般式(Y−IV)において、R7及びR9は、各々独立に、水素原子、シアノ基、アルキル基、シクロアルキル基、アラルキル基、アリール基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、又はイオン性親水性基を表す。R8は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、シアノ基、アシルアミノ基、スルホニルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、ウレイド基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、スルファモイル基、スルホニル基、アシル基、アルキルアミノ基、アリールアミノ基、ヒドロキシ基、又はイオン性親水性基を表す。R10は複素環基を表す。
前記一般式(Y−II)、(Y−III)、及び(Y−IV)におけるR1、R2、R3、R5、R7、R8及びR9が表す置換基について以下に詳述する。
1、R2、R3、R5、R7、R8及びR9が表すアルキル基には、置換基を有するアルキル基及び無置換のアルキル基が含まれる。
前記アルキル基としては、炭素原子数が1〜20のアルキル基が好ましく、置換基の例としては、ヒドロキシル基、アルコキシ基、シアノ基、ハロゲン原子、及びイオン性親水性基が挙げられる。
前記アルキル基としては、例えば、メチル、エチル、ブチル、イソプロピル、t−ブチル、ヒドロキシエチル、メトキシエチル、シアノエチル、トリフルオロメチル、3−スルホプロピル、及び4−スルホブチルが好適に挙げられる。
1、R2、R3、R5、R7、R8及びR9が表すシクロアルキル基には、置換基を有するシクロアルキル基及び無置換のシクロアルキル基が含まれる。
前記シクロアルキル基としては、炭素原子数が5〜12のシクロアルキル基が好ましく、置換基の例としては、イオン性親水性基が挙げられる。
前記シクロアルキル基としては、例えば、シクロヘキシルが好適に挙げられる。
1、R2、R3、R5、R7、R8及びR9が表すアラルキル基には、置換基を有するアラルキル基及び無置換のアラルキル基が含まれる。
前記アラルキル基としては、炭素原子数が7〜20のアラルキル基が好ましく、置換基の例にはイオン性親水性基が挙げられる。
前記アラルキル基としては、ベンジル、及び2−フェネチルが好適に挙げられる。
1、R2、R3、R5、R7、及びR9が表すアリール基には、置換基を有するアリール基及び無置換のアリール基が含まれる。
前記アリール基としては、炭素原子数が6〜20のアリール基が好ましく、置換基の例には、アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、アルキルアミノ基、及びイオン性親水性基が挙げられる。
前記アリール基の例としては、フェニル、p−トリル、p−メトキシフェニル、o−クロロフェニル、及びm−(3−スルホプロピルアミノ)フェニルが好適に挙げられる。
1、R2、R3、R5、R7、R8及びR9が表すアルキルチオ基には、置換基を有するアルキルチオ基及び無置換のアルキルチオ基が含まれる。
前記アルキルチオ基としては、炭素原子数が1〜20のアルキルチオ基が好ましく、置換基の例にはイオン性親水性基が挙げられる。
前記アルキルチオ基としては、メチルチオ及びエチルチオが好適に挙げられる。
1、R2、R3、R5、R7、R8及びR9が表すアリールチオ基には、置換基を有するアリールチオ基及び無置換のアリールチオ基が含まれる。
前記アリールチオ基としては、炭素原子数が6〜20のアリールチオ基が好ましく、置換基の例としては、アルキル基、及びイオン性親水性基が挙げられる。
前記アリールチオ基としては、例えば、フェニルチオ基及びp−トリルチオが好適に挙げられる。
2で表される複素環基は、5員又は6員の複素環が好ましく、それらはさらに縮環していてもよい。複素環を構成するヘテロ原子としては、窒素原子、硫黄原子、酸素原子が好ましい。また、芳香族複素環であっても非芳香族複素環であってもよい。前記複素環はさらに置換基を有していてもよく、該置換基の例としては、後述のアリール基の置換基と同じものが好適に挙げられる。好ましい複素環としては、6員の含窒素芳香族複素環が挙げられ、その中でも、トリアジン、ピリミジン、フタラジンが特に好ましい。
8が表すハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、及び臭素原子が好適に挙げられる。
1、R3、R5、及びR8が表すアルコキシ基には、置換基を有するアルコキシ基及び無置換のアルコキシ基が含まれる。
前記アルコキシ基としては、炭素原子数が1〜20のアルコキシ基が好ましく、置換基の例としては、ヒドロキシル基、及びイオン性親水性基が含まれる。
前記アルコキシ基としては、例えば、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、メトキシエトキシ、ヒドロキシエトキシ、及び3−カルボキシプロポキシが好適に挙げられる。
8が表すアリールオキシ基には、置換基を有するアリールオキシ基及び無置換のアリールオキシ基が含まれる。
前記アリールオキシ基としては、炭素原子数が6〜20のアリールオキシ基が好ましく、置換基の例には、アルコキシ基、及びイオン性親水性基が含まれる。
前記アリールオキシ基としては、例えば、フェノキシ、p−メトキシフェノキシ及びo−メトキシフェノキシが好適に挙げられる。
8が表すアシルアミノ基には、置換基を有するアシルアミノ基及び無置換のアシルアミノ基が含まれる。
前記アシルアミノ基としては、炭素原子数が2〜20のアシルアミノ基が好ましく、置換基の例には、イオン性親水性基が含まれる。
前記アシルアミノ基としては、例えば、アセトアミド、プロピオンアミド、ベンズアミド及び3、5−ジスルホベンズアミドが好適に挙げられる。
8が表すスルホニルアミノ基には、置換基を有するスルホニルアミノ基及び無置換のスルホニルアミノ基が含まれる。
前記スルホニルアミノ基としては、炭素原子数が1〜20のスルホニルアミノ基が好ましい。
前記スルホニルアミノ基としては、例えば、メチルスルホニルアミノ、及びエチルスルホニルアミノが好適に挙げられる。
8が表すアルコキシカルボニルアミノ基には、置換基を有するアルコキシカルボニルアミノ基及び無置換のアルコキシカルボニルアミノ基が含まれる。
前記アルコキシカルボニルアミノ基としては、炭素原子数が2〜20のアルコキシカルボニルアミノ基が好ましく、置換基の例には、イオン性親水性基が含まれる。
前記アルコキシカルボニルアミノ基としては、エトキシカルボニルアミノが好適に挙げられる。
8が表すウレイド基には、置換基を有するウレイド基及び無置換のウレイド基が含まれる。
前記ウレイド基としては、炭素原子数が1〜20のウレイド基が好ましく、置換基の例としては、アルキル基及びアリール基が含まれる。
前記ウレイド基としては、例えば、3−メチルウレイド、3、3−ジメチルウレイド及び3−フェニルウレイドが好適に挙げられる。
7、R8、R9が表すアルコキシカルボニル基には、置換基を有するアルコキシカルボニル基及び無置換のアルコキシカルボニル基が含まれる。
前記アルコキシカルボニル基としては、炭素原子数が2〜20のアルコキシカルボニル基が好ましく、置換基の例には、イオン性親水性基が含まれる。
前記アルコキシカルボニル基としては、例えば、メトキシカルボニル及びエトキシカルボニルが好適に挙げられる。
2、R7、R8、及びR9が表すカルバモイル基には、置換基を有するカルバモイル基及び無置換のカルバモイル基が含まれる。置換基の例にはアルキル基が含まれる。
前記カルバモイル基としては、例えば、メチルカルバモイル基及びジメチルカルバモイル基が好適に挙げられる。
8が表すスルファモイル基には、置換基を有するスルファモイル基及び無置換のスルファモイル基が含まれる。置換基の例には、アルキル基が含まれる。
前記スルファモイル基としては、例えば、ジメチルスルファモイル基及びジ−(2−ヒドロキシエチル)スルファモイル基が好適に挙げられる。
8が表すスルホニル基としては、例えば、メタンスルホニル及びフェニルスルホニルが好適に挙げられる。
2、R8が表すアシル基には、置換基を有するアシル基及び無置換のアシル基が含まれる。前記アシル基としては、炭素原子数が1〜20のアシル基が好ましく、前記置換基の例にはイオン性親水性基が含まれる。
前記アシル基としては、アセチル及びベンゾイルが好適に挙げられる。
8が表すアミノ基には、置換基を有するアミノ基及び無置換のアミノ基が含まれる。置換基の例には、アルキル基、アリール基、複素環基が含まれる。
前記アミノ基としては、メチルアミノ、ジエチルアミノ、アニリノ及び2−クロロアニリノが好適に挙げられる。
4、R6、R10で表される複素環基は、前記一般式(Y−I)のBで表される置換されていてもよい複素環基と同じであり、好ましい例、さらに好ましい例、特に好ましい例も前記と同様である。
置換基としては、イオン性親水性基、炭素原子数が1〜12のアルキル基、アリール基、アルキル又はアリールチオ基、ハロゲン原子、シアノ基、スルファモイル基、スルホンアミノ基、カルバモイル基、及びアシルアミノ基等が挙げられ、前記アルキル基及びアリール基等はさらに置換基を有していてもよい。
前記一般式(Y−III)において、Zaは−N=、−NH−、又はC(R11)=を表す。Zb及びZcは、各々独立して、−N=又はC(R11)=を表す。R11は、水素原子又は非金属置換基を表す。R11が表す非金属置換基としては、シアノ基、シクロアルキル基、アラルキル基、アリール基、アルキルチオ基、アリールチオ基、又はイオン性親水性基が好ましい。前記置換基の各々は、R1が表す各々の置換基と同義であり、好ましい例も同様である。前記一般式(Y−III)に含まれる2つの5員環からなる複素環の骨格例を下記に示す。
Figure 2005306899
上記で説明した各置換基が、さらに置換基を有していてもよい場合の置換基の例としては、前記一般式(Y−I)の複素環A及びBに置換してもよい置換基を挙げることができる。
以下に、前記一般式(Y−I)で表される染料の具体例(Y−101〜Y−160)を示すが、本発明は下記の具体例に限定されるものではない。これらの化合物は特開平2−24191号、特開2001−279145号の各公報を参考にして合成できる。
Figure 2005306899
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マゼンタ染料の好ましい構造としては、特開2002−114930号公報の一般式(3)、(4)が挙げられ、具体例として特開2002−114930号公報の段落番号[0054]〜[0073]の化合物が挙げられる。
特に好ましい構造としては、特開2002−121414号公報の段落番号[0084]から[0122]に記載されているの一般式(M−1)〜(M−2)で表されるアゾ染料であり、具体例として特開2002−121414号の段落番号[0123]から[0132]の化合物が挙げられる。尚、前記一般式(3)、(4)、(M−1)〜(M−2)の油溶性染料はマゼンタのみでなく、ブラックインク、レッドインクなどのいかなる色のインクに用いてもよい。
シアン染料の好ましい構造としては、特開2001−181547号公報に式(I)〜(IV)で表される染料、特開2002−121414号公報の段落番号[0063]から[0078]に記載されている一般式(IV−1)〜(IV−4)で表される染料であり、具体例として特開2001−181547号公報の段落番号[0052]から[0066]、特開2002−121414号公報の段落番号[0079]から[0081]の化合物が挙げられる。
特に好ましい構造としては、特開2002−121414号の段落番号[0133]から[0196]に記載されている一般式(C−I)、(C−II)で表されるフタロシアニン染料であり、更に一般式(C−II)で表されるフタロシアニン染料が好ましい。具体例として特開2002−121414号公報の段落番号[0198]から[0201]の化合物が挙げられる。尚、前記式(I)〜(IV)、(IV−1)〜(IV−4)、(C−I)、(C−II)の油溶性染料はシアンのみでなく、ブラックインクやグリーンインクなどのいかなる色のインクに用いてもよい。
前記油溶性染料が微粒子内で溶解した状態で存在するのは必須であるが、経時での結晶析出がないことも重要である。すなわち、本発明におけるポリマー(特にはその疎水性部位)との相溶性が高いことが重要である。
一般に、ポリマーの溶解性パラメーター(以下、SP値という)と油溶性染料のSP値とが近い方がよいと言われているが、溶解する分子(本発明では油溶性染料)と溶媒(本発明では分散性ポリマー)の構造に依存する部分があるため、SP値のみで解釈できない場合がある。本発明の油溶性染料の場合、分子体積(V値)とSP値の2つの物性値を用いることで、溶解性と経時保存安定性に優れることを見出した。
本発明における油溶性染料のSP値としては、26〜21が好ましく、25〜21がより好ましく、24〜21が更に好ましく、24〜22が特に好ましい。
また、油溶性染料のV値としては、810〜270が好ましく、800〜300がより好ましく、750〜350が更に好ましく、700〜380が特に好ましい。
ここでV値(cm3/mol)、SP値(J0.5/cm1.5)は、Fedorsの方法により計算した値である。これらの算出方法はPolym.Eng.Sci.の14巻(1974年)147頁に記載されている。
前記油溶性染料のインク中の含有量は、0.05〜15質量%が好ましく、0.1〜10質量%が更に好ましく、0.2〜6質量%が特に好ましい。
−微粒子分散物の製造−
本発明における微粒子分散物は、前記油溶性染料と前記ポリマーとを水性媒体(少なくとも水を含有する液)中に微粒子の形で分散させることにより製造される。具体的には、例えば、予め前記分散性ポリマーのラテックスを調製しこれに前記油溶性染料を含浸させる方法、あるいは共乳化分散法などが挙げられる。
これらの中でも、共乳化分散法が好ましい。共乳化分散法としては、前記ポリマーと前記油溶性染料とを含有する有機溶媒に水を添加すること、及び、水中に該有機溶媒を添加すること、のいずれかにより、該有機溶媒を乳化させ微粒子化させる方法が好適に挙げられる。
なお、前記ラテックスとは、水性媒体に不溶な前記ポリマーが微細な粒子として水性媒体中に分散したものを意味する。前記分散の状態としては、前記ポリマーが前記水性媒体中に乳化されているもの、乳化重合されたもの、ミセル分散されたもの、あるいは前記分散性ポリマーが分子中に部分的に親水的な構造をもち分子鎖自身が分子状分散したもの、などのいずれであってもよい。
−有機溶剤−
前記微粒子分散物を製造する際に用いる有機溶剤としては、特に制限はなく、前記油溶性染料や前記分散性ポリマーの溶解性に基づいて適宜選択することができ、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン等のケトン系溶剤、メタノール、エタノール、2−プロパノール、1−プロパノール、1−ブタノール、tert−ブタノール等のアルコール系溶剤、クロロホルム、塩化メチレン等の塩素系溶剤、ベンゼン、トルエン等の芳香族系溶剤、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イソプロピルなどのエステル系溶剤、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル系溶剤、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル等のグリコールエーテル系溶剤、などが挙げられる。
有機溶剤は単独で用いても、2種以上を併用してもよい。また前記染料やポリマーの溶解性によっては、水との混合溶媒であってもよい。
前記有機溶剤の使用量としては、本発明の効果を害しない範囲内であれば特に制限はないが、前記ポリマー100質量部に対し、10〜2000質量部が好ましく、100〜1000質量部がより好ましい。
前記有機溶剤の使用量が、10質量部未満であると、微粒子の微細で安定な分散が難しくなる傾向があり、2000質量部を超えると、前記有機溶剤を除去するための脱溶媒と濃縮の工程が必須かつ煩雑となり、かつ配合設計上の余裕がなくなる傾向がある。
前記有機溶剤は、有機溶剤の蒸気圧が水より大きい場合には、微粒子分散物の安定性及び安全衛生上の観点から有機溶剤を除去するのが好ましい。有機溶剤を除去する方法は溶剤の種類に応じて各種の公知の方法を用いることが出来る。即ち、蒸発法、真空蒸発法、限外濾過法等である。この有機溶剤の除去工程は乳化直後、出来るだけ速やかに行うのが好ましい。
−添加剤−
本発明における微粒子分散物は、本発明の効果を害しない範囲内において、目的に応じて適宜選択した添加剤を含んでいてもよい。
前記添加剤としては、例えば、中和剤、疎水性高沸点有機溶媒、分散剤、分散安定剤などが挙げられる。
前記中和剤は、前記分散性ポリマーが未中和の解離性基を有する場合に、微粒子分散物のpH調節、自己乳化性調節、分散安定性付与等の点で好適に使用することができる。
前記中和剤としては、有機塩基、無機アルカリなどが挙げられる。
前記有機塩基としては、トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、ジメチルエタノールアミンなどが挙げられる。
前記無機アルカリとしては、アルカリ金属の水酸化物(例えば、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化カリウムなど)、炭酸塩(例えば、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムなど)、アンモニアなどが挙げられる。
前記中和剤は、微粒子分散物における分散安定性を向上させる観点からは、pH4.5〜10.0となるよう添加するのが好ましく、pH6.0〜10.0となるよう添加するのがより好ましい。
前記疎水性高沸点有機溶媒は、微粒子分散物の粘度、比重、及び印字性能の調整などに用いられる。前記疎水性高沸点有機溶媒としては、疎水性であり、沸点が150℃以上のものが好ましく、170℃以上のものがより好ましい。ここで「疎水性」とは、25℃における蒸留水に対する溶解度が3%以下であることをいう。また、前記疎水性高沸点有機溶媒の誘電率は3〜12であるのが好ましく、4〜10であるのがより好ましい。尚、ここで、誘電率とは25℃における真空に対する比誘電率をいう。前記疎水性高沸点有機溶媒としては、米国特許第2,322,027号明細書、特願平2000−78531号明細書に記載等に記載の化合物を用いることができる。具体的には、リン酸トリエステル類、フタル酸ジエステル類、アルキルナフタレン類、安息香酸エステル類などが挙げられる。これらは、目的に応じ、常温で液体、固体の何れのものも使用できる。
前記高沸点溶剤の使用量としては、本発明の効果を害しない範囲内であれば特に制限はないが、前記ポリマー100質量部に対し、0〜1000質量部が好ましく、0〜300質量部がより好ましい。
前記分散剤及び/又は分散安定剤は前記ポリマーラテックス、前記着色剤含有液、前記ポリマー着色剤混合液、前記着色剤微粒子分散液、前記ポリマー溶液、少なくとも水を含む液等のいずれに添加してもよいが、前記ポリマーラテックス及び/又は着色剤微粒子分散液を調製する前工程の、前記着色剤含有液、水を含む溶液に添加するのが好ましい。
前記分散剤、分散安定剤としては、カチオン、アニオン、ノニオン系の各種界面活性剤、水溶性又は水分散性の低分子化合物、オリゴマー等が挙げられる。前記分散剤、分散安定剤の添加量としては、前記油溶性染料と前記ポリマーとの合計に対し、0〜100質量%であり、0〜20質量%が好ましい。
本発明のインクジェット用インク組成物には、上述した微粒子分散物の他、前記粘度調整剤、及び、更に必要に応じて適宜選択したその他の添加剤を含有してもよい。なお、その他の添加剤としては、乾燥防止剤、浸透促進剤、酸化防止剤、防黴剤、pH調節剤、表面張力調整剤、消泡剤、分散剤、分散安定剤、防錆剤、キレート剤等の公知添加剤が挙げられ、これらは特開2001−279141号の段落番号[0217]から[0226]までに記載のものを用いることができる。
−その他の添加剤−
添加剤としては、水溶性有機溶剤、表面張力調整剤、分散剤、分散安定剤、酸化防止剤、防黴剤、防錆剤、pH調整剤、消泡剤、キレート剤、紫外線吸収剤等を適宜選択して適量使用することができる。これらの添加剤は、特開2001−181549号公報などに記載されている公知の化合物を使用することができる。
水溶性有機溶剤はインク組成物において、前記した粘度調整や、乾燥防止剤や浸透促進剤の目的で使用される。水溶性有機溶剤としては水より蒸気圧の低い水溶性有機溶剤が好ましい。具体的な例としてはエチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、チオジグリコール、ジチオジグリコール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、1,2,6−ヘキサントリオール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ジエタノールアミン等に代表される多価アルコール類、アミルアルコール、フルフリルアルコール、ジアセトンアルコール、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル等に代表される置換あるいは無置換の脂肪族一価アルコール類、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、N−エチルモルホリン等の複素環類、スルホラン、ジメチルスルホキシド、3−スルホレン等の含硫黄化合物が挙げられる。
これらの水溶性有機溶剤はインク中に5〜60質量%含有することが好ましく、7〜50質量%含有することがさらに好ましく、10〜40質量%含有することが特に好ましいが、最終の添加量は目標とする粘度により調整される。
表面張力調整剤としてはノニオン、カチオンあるいはアニオン界面活性剤が挙げられる。例えばアニオン系界面活性剤としては、脂肪酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルアリールスルホン酸塩(例えば、アルキルベンゼンスルホン酸塩、石油スルホン酸塩など)、ジアルキルスルホコハク酸塩、アルキルリン酸エステル塩、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩等を挙げることができ、ノニオン系界面活性剤としては、アセチレン系ジオール(例えば、2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオールなど)、ポリオキシエチレンアルキルエーテル(例えば、ポリオキシエチレンデシルエーテル、アセチレン系ジオールのエチレンオキシド付加物など)、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、グリセリン脂肪酸エステル、オキシエチレンオキシプロピレンブロックコポリマー等を挙げることができる。
また、N,N−ジメチル−N−アルキルアミンオキシドのようなアミンオキシド型の両性界面活性剤等も好ましい。更に、特開昭59−157,636号の第(37)〜(38)頁、リサーチディスクロージャーNo.308119(1989年) 記載の界面活性剤として挙げたものも使うことができる。
インクからの析出や分離が起こりにくく、発泡性が少なくいことから、疎水性部位が2本鎖あるいは疎水性部位が分岐しているアニオン性界面活性剤や疎水性部位の中央付近に親水性基を有するアニオン性界面活性剤、疎水性部位が2本鎖あるいは疎水性部位が分岐しているノニオン性界面活性剤(例えば、2−ブチルオクタン酸のポリエチレンオキシドの片末端エステル、ウンデカン−6−オールのポリエチレンオキシド付加物など)、疎水性部位の中央付近に親水性基を有するノニオン性界面活性剤(例えば、アセチレン系ジオールのエチレンオキシド付加物(SURFYNOLシリーズ(AirProducts&Chemicals社))など)が好ましく、中でも、分子量200以上1000以下のものが好ましく、分子量300以上900以下のものが更に好ましく、分子量400以上900以下のものが特に好ましい。
本発明のインク組成物の表面張力としては、上記の表面張力調整剤を使用してあるいは使用しないで20〜60mN/mの範囲であること好ましく、25〜45mN/mの範囲であることがよりが好ましい。動的表面張力は、上記の表面張力調整剤を使用してあるいは使用しないで20〜40mN/mの範囲であることが好ましく、25〜35mN/mがより好ましい。
分散剤、分散安定剤、酸化防止剤、防黴剤、防錆剤、pH調整剤、消泡剤、キレート剤、紫外線吸収剤等の添加剤については、特開2001−181549号公報などに記載されている公知の化合物を使用することができる。
本発明のインク組成物は、筆記用水性インク、水性印刷インク、情報記録用インク、インクジェット用インク、等として使用することができる。本発明のインク組成物は、インクジェット用インクとして特に有用である。
また、本発明のインク組成物は、後述する本発明のインジェット記録方法の他、特開2001−279141号の段落番号(0247)に記載のものに適用することができる。
[インクジェト記録方法]
本発明のインクジェット記録方法は、前記した本発明のインク組成物を用いて、被記録材料に画像記録を行うものであり、インクジェットプリンターにより被記録材に画像記録を行う工程を含むことを特徴とする。本発明のインクジェット記録方法としては、特に、ピエゾ方式の被記録材に画像記録を行うことが好ましい。
本発明のインク組成物を適用しうるプリンターとしては、特に制限されないが、ピエゾ方式で、高粘度であるインク組成物を吐出することができるものが好適に用いられる。
このようなインクジェットプリンターとしては、例えば、マイクロジェット社製プリンター、等が挙げられる。
−被記録材−
本発明のインク組成物を用いたインクジェット記録方法に使用される被記録材としては、多孔質無機微粒子を含むインク受容層を設けた記録紙、普通紙、アート紙、コート紙、プラスチックフイルム(例えば、OHPシート、等)、キャンバス、ガラス、各種プラスチック、金属、陶磁器、繊維等が挙げられる。
被記録材としてコート紙を用いると、画質が向上するので好ましい。
被記録材に関しては、特開2001−181549号公報、特開2001−279141号の段落番号(0228)から(0246)に記載されているものを用いることができる。
以下、本発明の実施例を説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。なお、以下において「部」及び「%」は、特に断りがない限り、「質量部」及び「質量%」を表す。
[実施例1]
−製造例1(微粒子分散物(B−1)の調製)−
酢酸エチル10部、分散性ポリマー(PA−0)1.8部、油溶性染料(下記M−1)0.6部の混合溶液を調製した。一方、水15部、及び石油スルホネート(Witoco社、ペトロネートHL)0.2部、エマール20C(花王(株))1.0部の混合液を調整した。前記2種の混合液を合わせ、ホモジナイザーにて混合乳化した後、減圧下30℃で濃縮し、固形分20.5%の微粒子分散物を調製した。微粒子分散物中の微粒子の粒径は、体積平均径で85nmであった(LB−500:ホリバ製作所製で測定)。
以下、これを微粒子分散物(B−1)と略記する。
Figure 2005306899
−製造例2(微粒子分散物(B−2)の調製)−
酢酸エチル10部、分散性ポリマー(例示ポリマー(PA−1))1.8部、油溶性染料(前記M−1)0.6部の混合溶液を調製した。一方、水15部、及び石油スルホネート(Witoco社、ペトロネートHL)0.2部、エマール20C(花王(株))1.0部の混合液を調整した。前記2種の混合液を合わせ、ホモジナイザーにて混合乳化した後、減圧下30℃で濃縮し、固形分20.5%の微粒子分散物を調製した。微粒子分散物中の微粒子の粒径は、体積平均径で72nmであった。以下、これを微粒子分散物(B−2)と略記する。
−製造例3(微粒子分散物(B−3)の調製)−
酢酸エチル10部、分散性ポリマー(例示ポリマー(PA−0))1.8部、油溶性染料(下記a−17)0.6部の混合溶液を調製した。一方、水15部、及び石油スルホネート(Witoco社、ペトロネートHL)0.2、エマール20C(花王(株))1.0部の混合液を調整した。前記2種の混合液を合わせ、ホモジナイザーにて混合乳化した後、減圧下30℃で濃縮し、固形分20.5%の微粒子分散物を調製した。微粒子分散物中の微粒子の粒径は、体積平均径で92nmであった。
以下、これを微粒子分散物(B−3)と略記する。
Figure 2005306899
−製造例4(微粒子分散物(B−4)の調製)−
酢酸エチル10部、分散性ポリマー(例示ポリマー(PA−0))1.8部、油溶性染料(下記C−114)0.6部の混合溶液を調製した。一方、水15部、及び石油スルホネート(Witoco社、ペトロネートHL)0.2、エマール20C(花王(株))1.0部の混合液を調整した。前記2種の混合液を合わせ、ホモジナイザーにて混合乳化した後、減圧下30℃で濃縮し、固形分20.5%の微粒子分散物を調製した。微粒子分散物中の微粒子の粒径は、体積平均径で87nmであった。
以下、これを微粒子分散物(B−4)と略記する。
製造例1〜4の微粒子の分散性はすべて良好であった。
Figure 2005306899
<インク01の作製>
下記の成分を混合し、0.45μmのフィルターによって濾過し、水性のインクジェット記録用インク01を調製した。
・微粒子分散物(B−1) 50部
・ジエチレングリコール 10部
・グリセリン 20部
・トリエチレングルコールモノブチルエーテル 5部
・ジエタノールアミン 1部
・オルフィンE1010 1部
・水 全体で100部になる量
[実施例2]
<インク02の作製>
下記の成分を混合し、0.45μmのフィルターによって濾過し、水性のインクジェット記録用インク02を調製した。
・微粒子分散物(B−2) 50部
・ジエチレングリコール 10部
・グリセリン 20部
・トリエチレングルコールモノブチルエーテル 5部
・ジエタノールアミン 1部
・オルフィンE1010 1部
・水 全体で100部になる量
[実施例3、4]
<インク03、04の作製>
前記インク01の作製において、前記微粒子分散物(B−1)を、前記製造例2で調製した微粒子分散物(B−3)〜(B−4)に代えた以外は、前記インク01の作製と同様にして水性のインクジェット記録用インク03〜04を作製した。
[比較例1]
<インク05の作製>
下記の成分を混合し、0.45μmのフィルターによって濾過し、水性のインクジェット記録用インク05を調製した。
・微粒子分散物(B−1) 50部
・ジエチレングリコール 5部
・グリセリン 15部
・ジエタノールアミン 1部
・オルフィンE1010 1部
・水 全体で100部になる量
[比較例2]
<インク06の作製>
前記インク06の作製において、前記微粒子分散物(B−1)を、前記実施例1の製造例2で調製した微粒子分散物(B−3)に代えた以外は、前記インク05の作製と同様にして水性のインクジェット記録用インク06を作製した。
[比較例3]
<インク07>
下記の成分を混合し、0.45μmのフィルターによって濾過し、水性のインクジェット記録用インク07を調製した。
・微粒子分散物(B−4) 50部
・ジエチレングリコール 5部
・グリセリン 15部
・トリエチレングリコールモノエブチルエーテル 1部
・ジエタノールアミン 1部
・オルフィンE1010 1部
・水 全体で100部になる量
[比較例5]
<インク08>
水性染料を用いたインクである「エプソン製PM950」を、インクジェット記録用インク08とした。
<インク9>
顔料を用いたインクである「エプソン製MC4000−PX」を、インクジェット記録用インク9とした。
(評価)
上記により得られたインク01〜インク09について、インク粘度及び画像記録に関する評価を行った。
1.インク粘度
作製したインク01〜インク09の粘度を、E型粘度計(RE−80型、東機産業(株)製)より測定した。測定結果を以下に示す
インク01 … 35mPa・s
インク02 … 68mPa・s
インク03 … 38mPa・s
インク04 … 43mPa・s
インク05 … 3.2mPa・s
インク06 … 82mPa・s
インク07 … 4.1mPa・s
インク08 … 3.2mPa・s
インク09 … 4.2mPa・s
以上のように、本発明のインク組成物であるインク01〜インク04は、比較例のインク05〜インク09に比べて、粘度が高いことがわかる。
2.画像記録
作製したインク01〜09を、インクジェットプリンター(マイクロジェット社製)のカートリッジに充填し、同機を用いて、試料(被記録材)として、インクジェットペーパーフォト光沢紙EX(富士写真フイルム(株)製)、アート紙、PETフィルムに画像を記録し、画像記録に関する評価を以下のように行った。
<印刷性能評価>
カートリッジをプリンタにセットし、全ノズルからのインクの吐出を確認した後、A4の大きさの各試料10枚に画像を出力し、印字画像の乱れを以下の基準で評価した。
A:印刷開始から終了まで印字画像の乱れが無かった。(きれいに印字される)
B:印刷開始から終了までに時々印字画像の乱れが発生した。
(ときどき印字画像がみだれる)
C:印刷開始から終了まで印字画像の乱れがあった。(ほとんど印字されない)
<支持体依存性評価>
前記各試料に形成した画像間の色調を比較し、両画像間の差が殆どない場合をA、両画像間の差が小さい場合をB、両画像間の差が大きい場合をCとして、三段階で評価した。
<耐水性評価>
前記画像を形成した各被記録材を、1時間室温乾燥した後、30秒間水に浸漬し、室温にて自然乾燥させ、滲みを観察した。滲みがないものをA、滲みが僅かに生じたものをB、滲みが多いものをCとして、三段階で評価した。
<耐擦過性評価>
前記画像を形成した各試料を、画像印字後、30分間経時した画像について、消しゴムで10往復擦り、変化を観察した。濃度の低下がまったくないものをA、濃度の低下が僅かに生じたものをB、濃度の低下が多いものをCとして、三段階で評価した。
<耐光性評価>
前記画像を形成した各試料に、ウェザーメーター(アトラスC.I65)を用いて、キセノン光(85000lx)を4日間照射し、キセノン照射前後の画像濃度を反射濃度計(X−Rite310TR)を用いて測定し、色素残存率として評価した。尚、前記反射濃度は、1、1.5及び2.0の3点で測定した。
いずれの濃度でも色素残存率が80%以上の場合をA、1又は2点が80%未満をB、全ての濃度で80%未満の場合をCとして、三段階で評価した。
<オゾン耐性>
耐オゾン性については、オゾン濃度1.0ppmの条件下に各試料を3日間保存する前後での濃度を、X−rite 310にて測定し染料残存率を求め評価した。
色素残存率が90%以上の場合をA、89〜80%をB、79〜70%未満をC、69〜50%をD、49%未満をEとして五段階で評価した。
Figure 2005306899
表1の結果から明らかなように、実施例1〜4のインクジェット記録用インクは、印刷性能に優れ、支持体依存性がなく、非浸透支持体に対しても印字でき、耐水性、高度の耐擦過性、耐光性、オゾン耐性に優れていた。一方、インク組成物の粘度が本発明の範囲よりも小さい比較例1、3〜5のインク組成物は、評価項目のいずれかにおいて劣っており、また、粘度が本発明の範囲よりも大きい比較例2については、印刷ができなかった。

Claims (7)

  1. 油溶性化合物とポリマーとを含む微粒子が水性媒体に分散された微粒子分散物を含有し、粘度が5〜70mPa・sの範囲であることを特徴とするインク組成物。
  2. 前記ポリマーが、疎水性ポリマー部位と親水性ポリマー部位とを有し、前記疎水性ポリマー部位が60〜90質量%であり、かつ前記親水性ポリマー部位が10〜40質量%であることを特徴とする請求項1に記載のインク組成物。
  3. 前記親水性ポリマー部位が、アニオン性のポリマー部位及び/又は非イオン性のポリマー部位であることを特徴とする請求項2に記載のインク組成物。
  4. 前記油溶性化合物が、油溶性染料であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のインク組成物。
  5. 前記油溶性染料の酸化電位が、1.0V(vs SCE)よりも貴であることを特徴とする請求項4に記載のインク組成物。
  6. インクジェット用インク組成物であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のインク組成物。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のインク組成物を用いて、インクジェットプリンターにより被記録材に画像記録を行う工程を含むことを特徴とするインクジェット記録方法。
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