JP2005305784A - 有機elプリントヘッド - Google Patents

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【課題】 インターフェースをできる限り変更することなく、三原色光の露光量のバランスを簡単にとることができる有機ELプリントヘッドを提供する。
【解決手段】 有機EL発光モジュールには、複数の赤色光発光部31R、複数の緑色光発光部31G、および複数の青色光発光部31Bからそれぞれ引き出されるように赤色発光用走査電極線36R、緑色発光用走査電極線36G、および青色発光用走査電極線36Bが形成されている。副走査方向において、赤色光発光部31Rは、緑色光発光部31Gと青色光発光部31Bとの間に位置するように配列され、かつ、赤色発光用走査電極線36Rは、緑色発光用走査電極線36Gおよび青色発光用走査電極線36Bとは異なる方向に引き出されて迂回していることにより、これら走査電極線36R,36G,36Bの端部36Rb,36Gb,36Bbは、赤緑青の順に並んでいる。
【選択図】 図6

Description

本願発明は、有機EL発光素子の光によって感光紙を露光する有機ELプリントヘッドに関する。
この種の有機ELプリントヘッドとしては、たとえば特許文献1に開示されたものがある。この特許文献1に開示された有機ELプリントヘッドは、有機EL発光素子からなる複数の赤色光発光部、複数の緑色光発光部、および複数の青色光発光部がそれぞれ主走査方向に列状に並んだ有機EL発光モジュールを備えている。有機EL発光モジュールの片面上には、主走査方向に複数のレンズが列状に並んだロッドレンズアレイが、上記各発光部からの光を主走査方向および副走査方向の双方と直交する方向に導くように配置されている。この有機EL発光モジュールには、上記複数の赤色光発光部、複数の緑色光発光部、および複数の青色光発光部をそれぞれ主走査方向に沿って直列状に繋ぎつつ、共に同じ方向に引き出されるように赤色発光用走査電極線、緑色発光用走査電極線、および青色発光用走査電極線が形成されている。また、有機EL発光モジュールには、上記の各走査電極線と立体的に交差するとともに、副走査方向に並ぶ赤色光発光部、緑色光発光部、および青色光発光部を直列状に繋ぐように複数の信号電極線が形成されている。
具体的には、図10に模式的に示すように、副走査方向においては、この種の有機EL発光素子として最も発光効率の高い緑色光発光部310Gが、赤色光発光部(最も発光効率が低い)310Rと青色光発光部310Bとの間に位置するように配列されている。また、有機EL発光モジュールの主走査方向S1の一端側(同図左側)には、赤色発光用走査電極線360R、緑色発光用走査電極線360G、および青色発光用走査電極線360Bの端部360Rb,360Gb,360Bbが、上記発光部310R,310G,310Bについての副走査方向S2の配列パターンと同じ配列パターン(RGBの順)をなすように形成されている。すなわち、走査電極線360R,360G,360Bの端部360Rb,360Gb,360Bbについては、緑色発光用走査電極線360Gの端部360Gbが赤色発光用走査電極線360Rの端部360Rbと青色発光用走査電極線360Bの端部360Bbとの間に位置して赤緑青の順に並んでおり、これらの端部360Rb,360Gb,360Bbは、コネクタの接続端子として外部ICに接続されている。
感光紙を露光する際には、感光紙の搬送が停止中、例えば外部ICから赤色発光用走査電極線360R、緑色発光用走査電極線360G、青色発光用走査電極線360Bの順に電圧が印加され、この電圧印加のタイミングに合わせて主走査方向S1の所要位置にある信号電極線340が選択的に通電状態(走査電極線の電位に対して電位差が生じる状態)とされる。これにより、感光紙が停止している間、主走査方向S1に沿う複数の赤色光発光部310R、複数の緑色光発光部310G、および複数の青色光発光部310Bは、赤緑青の順に発光し、各発光部310R,310G,310Bからの光は、ロッドレンズアレイにより感光紙上に照射される。このような光の照射は、ピッチ送りによる感光紙の搬送が停止するごとに繰り返し行われ、感光紙では、照射された光の色に対応する感光層が露光される。露光された感光紙は、さらに現像液によって現像され、その結果、感光紙上に画像が形成される。
特開2003−94729号公報
しかしながら、上記従来技術では、最も発光効率の低い赤色光発光部がロッドレンズアレイの光軸からずれてレンズの端寄りに位置している。そのため、各発光部による光の照射時間が同一の場合、ロッドレンズアレイを通って感光紙に達する光量としては、赤色光の光量が緑色光や青色光の光量に比べて不足がちで少なく、三原色光(赤色光R、緑色光G、青色光B)の露光量のバランスがとれないという難点があった。
一方、三原色光の露光量のバランスを簡単にとる方法としては、副走査方向において最も発光効率の低い赤色光発光部を緑色光発光部と青色光発光部との間に位置させ、各発光部による光の照射時間を同一にするといった方法が考えられる。このような方法によれば、ロッドレンズアレイを通って感光紙に達する緑色光、赤色光、および青色光の各光量がある程度平均化されるため、三原色光の露光量のバランスが簡単にとれ、その結果、適切な色合いの画像が得られる。
ところが、赤色光発光部を緑色光発光部と青色光発光部との間に位置させた場合、それに伴い各走査電極線の端部の位置が変わってしまう。すなわち、赤色発光用走査電極線の端部が緑色発光用走査電極線の端部と青色発光用走査電極線の端部との間に位置することになるため、そのような端部の配列パターンに対応するように例えば外部ICのI/Oポートについて定義し直さなければならず、結局、有機ELプリントヘッドおよび外部ICの双方ともにインターフェースを変更しなければならなかった。
本願発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、インターフェースをできる限り変更することなく、三原色光の露光量のバランスを簡単にとることができる有機ELプリントヘッドを提供することをその課題としている。
上記課題を解決するため、本願発明では、次の技術的手段を講じている。
本願発明によって提供される有機ELプリントヘッドは、有機EL発光素子からなる複数の赤色光発光部、複数の緑色光発光部、および複数の青色光発光部がそれぞれ主走査方向に列状に並んだ有機EL発光モジュールを備え、この有機EL発光モジュールには、上記複数の赤色光発光部、複数の緑色光発光部、および複数の青色光発光部からそれぞれ引き出されるように赤色発光用走査電極線、緑色発光用走査電極線、および青色発光用走査電極線が形成されている、有機ELプリントヘッドであって、副走査方向において、上記赤色光発光部は、上記緑色光発光部と上記青色光発光部との間に位置するように配列され、かつ、上記赤色発光用走査電極線、上記緑色発光用走査電極線、および上記青色発光用走査電極線は、電極線の配列変換手段を通じて配線されていることにより、これら走査電極線の端部が赤緑青の順に並んでいることを特徴としている。
本願発明の好ましい実施の形態においては、上記配列変換手段は、上記赤色発光用走査電極線について、上記緑色発光用走査電極線および上記青色発光用走査電極線とは異なる方向に引き出して迂回させるように構成されている。
このような構成によれば、副走査方向においては、最も発光効率の低い赤色光発光部が緑色光発光部と青色光発光部との間に位置する。そのため、たとえばレンズの光軸付近に赤色光発光部を配置して各発光部による光の照射時間を同一にすると、レンズを通って感光紙に達する各発光部からの光量が平均化され、これにより三原色光の露光量のバランスがとれる。また、各走査電極線の端部については、赤色発光用走査電極線が他の2つの走査電極線とは異なる方向に引き出されて迂回する結果、赤緑青の順に並んでいる。つまり、走査電極線の端部が従来と同じ配列パターンをなすため、これらの端部を接続端子として接続される例えば外部ICについては、従来と同じインターフェース(I/Oポート)をもつものを適用することができる。したがって、このような有機ELプリントヘッドによれば、インターフェースをできる限り変更することなく、三原色光の露光量のバランスを簡単にとることができ、その結果、適切な色合いの画像が得ることができる。
本願発明の他の好ましい実施の形態においては、上記配列変換手段は、上記赤色発光用走査電極線について、上記緑色発光用走査電極線および上記青色発光用走査電極線と同じ方向に引き出してこれらのいずれかと立体的に交差させるように構成されている。
このような構成によっても、最も発光効率の低い赤色光発光部が緑色光発光部と青色光発光部との間に位置するため、三原色光の露光量のバランスがとれる。また、走査電極線の端部については、赤色発光用走査電極線が他の2つの走査電極線のいずれかと立体的に交差する結果、赤緑青の順に並んでいる。したがって、このような有機ELプリントヘッドによっても、インターフェースをできる限り変更することなく、三原色光の露光量のバランスを簡単にとることができ、その結果、適切な色合いの画像が得ることができる。
本願発明の好ましい実施の形態においては、上記有機EL発光モジュールには、副走査方向に沿って上記赤色光発光部、緑色光発光部、および青色光発光部を直列状に繋ぐとともに、上記各走査電極線と立体的に交差するように複数の信号電極線が形成されている。
本願発明の好ましい実施の形態においては、上記各発光部からの光を主走査方向および副走査方向の双方と直交する方向に導くように配置されるとともに、主走査方向に複数のレンズが列状に並んだレンズアレイを備えている。
このような構成によれば、たとえば緑色発光用走査電極線、赤色発光用走査電極線、青色発光用走査電極線の順に電圧を印加し、この電圧印加のタイミングに合わせて信号電極線を選択的に通電状態(走査電極線の電位に対して電位差が生じる状態)とする。これにより、主走査方向に沿う複数の緑色光発光部、複数の赤色光発光部、および複数の青色光発光部は、それらの順序で発光させられる。各発光部からの光は、レンズアレイを通って感光紙に照射される。このとき、最も発光効率の低い赤色光発光部がレンズアレイの光軸付近に位置し、それよりも発光効率の高い緑色光発光部と青色光発光部とがレンズの端寄りに位置する。そのため、各発光部による光の照射時間を同一とすれば、レンズアレイを通って感光紙に達する赤色光、緑色光、および青色光の各光量が平均化されることとなり、三原色光の露光量のバランスが簡単にとれる。
本願発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
以下、本願発明の好ましい実施の形態を、図面を参照して具体的に説明する。図1〜6は、本願発明に係る有機ELプリントヘッドの一実施形態を示している。有機ELプリントヘッドXは、プリンタに組み込まれて使用されるものであり、ケース1、ロッドレンズアレイ2、および有機EL発光モジュール3を備えて構成されている(図1および図2参照)。
ケース1は、図2に示されているように、上部開口部10および下部開口部11を有するとともに、これら上部開口部10と下部開口部11との間に内部空間12を有している。上部開口部10には、透明カバー13が装着されており、内部空間12には、ロッドレンズアレイ2が嵌合保持されている。下部開口部11には、有機EL発光モジュール3が装着されている。有機ELプリントヘッドXが組み込まれたプリンタでは、透明カバー13に密着するようにプラテンローラPが配置される。プラテンローラPは、主走査方向S1(図2の紙面を貫通する方向)に沿う軸を中心として図2の矢印A方向に回転する。これにより、感光紙Kは、透明カバー13に密着して同図の矢印S2方向(副走査方向)に搬送される。
ロッドレンズアレイ2は、図1に示されているように、全体的に長手状の形態を有しており、その長手方向に沿って複数のロッドレンズ21をホルダ20に嵌合保持させたものである。図2に示されているように、有機ELプリントヘッドXがプリンタに組み込まれた状態において、ロッドレンズアレイ2は、その長手方向が主走査方向S1に沿う姿勢でケース1の内部空間12に嵌合保持されている。このような状態において、ロッドレンズ21は、光軸が主走査方向S1および副走査方向S2の双方と直交する方向に一致している。このロッドレンズアレイ2によれば、ロッドレンズ21の一方の端面21aに入射した光が他方の端面21bから出射し、この端面21bより一定距離隔てたところに光が集光することにより、正立等倍の像が形成される。このようなロッドレンズアレイ2は、透明カバー13上に光を集光させるように透明カバー13との位置関係が設定されている。
有機EL発光モジュール3は、図3および図4によく示されているように、長矩形状の透明基板30を基部として備え、この透明基板30上に、複数の有機EL発光素子31、複数の駆動IC32、複数のコネクタ33、複数の信号電極線34、緑色発光用走査電極線36G、赤色発光用走査電極線36R、青色発光用走査電極線36Bを設けて構成されている。有機ELプリントヘッドXがプリンタに組み込まれた状態では、同図に示すように、有機EL発光モジュール3の長手方向が主走査方向S1に一致し、短手方向が副走査方向S2に一致する。なお、本実施形態においては、有機EL発光モジュール3を構成する各要素は、長手方向(主走査方向S1)の左半分と右半分に分けて左右対称に配置されており、しかも左右同時に利用されるように構成されている。以下の説明においては、有機EL発光モジュール3の長手方向を主走査方向S1と、その短手方向を副走査方向S2と読み替える。
複数の有機EL発光素子31は、素子ごとに緑色光発光部31G、赤色光発光部31R、および青色光発光部31Bを構成している。これらの発光部31G,31R,31Bは、副走査方向S2には発光色が緑赤青の順に並んでいるとともに、主走査方向S1には同じ発光色が列をなすように並んでいる。副走査方向S2に沿う発光部31G,31R,31BのピッチP1は、たとえば感光紙Kをピッチ送りによって搬送する際のピッチ送り量と同一とされる。このような有機EL発光素子31は、信号電極線34や走査電極線36G,36R,36Bの一部とともに封止部39によって覆われている。
図5に示すように透明基板30の厚み方向で見ると、緑色光発光部31Gは、信号電極線34と緑色発光用走査電極線36Gとの間に積層された複数の有機層からなり、ホール注入層35a、ホール輸送層35b、緑色発光層35G、電子輸送層35c、および電子注入層35dを積層して形成されている。赤色光発光部31Rは、信号電極線34と赤色発光用走査電極線36Rとの間に積層された複数の有機層からなり、ホール注入層35a、ホール輸送層35b、赤色発光層35R、電子輸送層35c、および電子注入層35dを積層して形成されている。青色光発光部31Bは、信号電極線34と青色発光用走査電極線36Bとの間に積層された複数の有機層からなり、ホール注入層35a、ホール輸送層35b、青色発光層35B、電子輸送層35c、および電子注入層35dを積層して形成されている。
上記緑色発光層35G、赤色発光層35R、および青色発光層35Bは、それぞれ該当する色の発光物質を含んでおり、アノードとして機能する信号電極線34からのホールとカソードとして機能する走査電極線36G,36R,36Bからの電子との再結合により励起子を生成する。励起子は、発光層35G,35R,35Bを移動し、その過程において発光物質が発光する。これにより、緑色発光層35G、赤色発光層35R、および青色発光層35Bは、それぞれ緑色光、赤色光、および青色光を発し、各発光部31G,31R,31Bからは、該当する三原色光(緑色光G、赤色光R、青色光B)が発せられる。発光部31G,31R,31Bの発光効率としては、各色の発光物質の物理的特性などが異なることから、緑色光発光部31Gの発光効率が最も高く、赤色光発光部31Rの発光効率が最も低くなっている。
複数の駆動IC32は、透明基板30上で主走査方向S1に並んで配置されており、アノードとしての複数の信号電極線34のうち主走査方向S1の所要位置にあるものを、入力された印刷データやクロックパルス信号に基づいて選択的に通電状態(走査電極線36G,36R,36Bの電位に対して電位差が生じる状態)とする。左右両端に位置する駆動IC32は、配線33aを介してコネクタ33の端子33bに接続されている。これら左右両端の駆動IC32には、図外の外部ICから印刷データやクロックパルス信号などといった各種の信号が入力され、さらにはIC駆動用電力が供給される。互いに隣接する駆動IC32は、配線32aにより相互接続されており、外部ICから左右両端の駆動IC32に入力された各種の信号やIC駆動用電力については、配線32aを介して他の駆動IC32に伝達される。
コネクタ33は、主走査方向S1の両端側となる透明基板30の左右両側にそれぞれ1つずつあって、透明基板30の一方の長手縁30aに沿うように設けられている。コネクタ33には、複数の端子33bが設けられており、これらの端子33bは、図示しないフラットケーブルなどを介して外部ICの入出力端子(I/Oポート)に導通する。複数の端子33bの一部は、配線33aを介して左右両端の駆動IC32に接続されており、その余の端子33bは、緑色発光用走査電極線36G、赤色発光用走査電極線36R、青色発光用走査電極線36Bに接続されている。
信号電極線34は、透明電極として透明基板30上に形成されており、緑色光発光部31G、赤色光発光部31R、および青色光発光部31Bに繋がる部分34aが副走査方向S2に延びる直線状とされている(以下「直線状部分34a」という)。図5に示されているように、信号電極線34の直線状部分34a上には、これに交差して主走査方向S1に延びる絶縁膜38が一定間隔おきに形成されている。
緑色発光用走査電極線36G、赤色発光用走査電極線36R、および青色発光用走査電極線36Bは、それぞれ透明基板30上で左半分と右半分に分かれて形成されている(図3参照)。各走査電極線36G,36R,36Bは、主走査方向S1に並ぶ複数の緑色光発光部31G、複数の赤色光発光部31R、および複数の青色光発光部31Bをそれぞれ直列状に繋ぐ直線部36Ga,36Ra,36Ba、コネクタ33の対応する端子33bに接続された端部36Gb,36Rb,36Bb、ならびに直線部36Ga,36Ra,36Baから端部36Gb,36Rb,36Bbへと引き出された配線部36Gc,36Rc,36Bcを有している。
図6は、透明基板30上の左側の走査電極線36G,36R,36Bを模式的に示す図であり、右側については、左右対称の関係から明らかであるため図示説明を省略する。図6に示されているように、走査電極線36G,36R,36Bの直線部36Ga,36Ra,36Baは、それぞれ緑色光発光部31G、赤色光発光部31R、および青色光発光部31Bに対応するため、これら発光部31G,31R,31Bと同じ配列パターン(GRBの順)をなしている。一方、走査電極線36G,36R,36Bの端部36Gb,36Rb,36Bbは、透明基板30の左端寄りに位置するとともに、透明基板30の一方の長手縁30aに沿って並ぶように配列されている。これらの端部36Gb,36Rb,36Bbは、特に緑色発光用走査電極線36Gの端部36Gbが赤色発光用走査電極線36Rの端部36Rbと青色発光用走査電極線36Bの端部36Bbとの間に位置するように配列されており、従来と同様に左から右へと赤緑青の順に並ぶ配列パターン(RGBの順)とされている。図示省略した右側についても、端部36Gb,36Rb,36Bbが従来の配列パターンと同様に右から左へと赤緑青の順に並んでいる。
緑色発光用走査電極線36Gの配線部36Gcは、透明基板30上の左端のスペースにおいて、対応する直線部Gaから左方向に引き出されて端部36Gbへと繋がるように形成されている。同様に、青色発光用走査電極線36Bの配線部36Bcも、透明基板30上の左端のスペースにおいて、対応する直線部36Baから左方向に引き出されて端部36Bbへと繋がるように形成されている。一方、赤色発光用走査電極線36Rの配線部36Rcは、透明基板30上の中央付近のスペースにおいて、対応する直線部36Raから右方向に引き出されるように形成されている。この赤色発光用走査電極線36Rの配線部36Rcは、さらに透明基板30の他方の長手縁30b側に延びるとともに、緑色発光用走査電極線36Gの外側方(信号電極線34の直線状部分34aよりも長手縁30b側のスペース)に迂回させられ、最終的に透明基板30上の左端のスペースへと回り込んで対応する端部36Rbへと繋がるように形成されている。つまり、赤色発光用走査電極線36Rは、他の走査電極線36G,36Bを迂回させるといった配列変換手段を通じて配線されている。これにより、各走査電極線36G,36R,36Bは、直線部36Ga,36Ra,36Baから端部36Gb,36Rb,36Bbにかけて互いに短絡しないように形成されている。
このような走査電極線36G,36R,36Bの直線部36Ga,36Ra,36Baについては、発光部31G,31R,31Bと同じ配列パターン(GRBの順)とされる一方、端部36Gb,36Rb,36Bbについては、従来と同じ配列パターン(RGBの順)とされている。これにより、走査電極線36G,36R,36Bに対応する外部ICの入出力端子(I/Oポート)については、その定義を従来通りとすることができる。したがって、有機ELプリントヘッドXと外部ICとを接続する上で決めておかなければならないインターフェースの仕様としては、従来のインターフェースの仕様をそのまま適用できる。
このような構成を備えた有機EL発光モジュール3は、有機EL発光素子31などが形成されていない透明基板30の片面をロッドレンズアレイ2側に向け、ロッドレンズ21の光軸に赤色光発光部31Rが一致するように位置決めされた状態で、ケース1の下部開口部11に装着されている。
上記有機ELプリントヘッドXでは、次に説明する動作により感光紙Kに画像が形成される。なお、感光紙Kは、図面上には表れていないが、赤色光、緑色光、または青色光が照射されることで露光され、それを現像することにより画像が顕在化する感光層を有している。
図2に良く表れているように、プラテンローラPの回転により感光紙Kが透明カバー13に密着して副走査方向S2に搬送される。感光紙Kは、たとえば画素形成最小幅に応じてピッチ送りされる。なお、本実施形態では、画素形成最小幅と発光部31G,31R,31B間のピッチP1とが一致し、感光紙Kのピッチ送り量がピッチP1に一致している(図4参照)。
有機EL発光モジュール3では、外部ICからコネクタ33を介して最端の2つの駆動IC32に印刷データやクロックパルス信号が入力される。各駆動IC32は、印刷データやクロックパルス信号に基づき、所定のタイミングで所要位置の発光部31G,31R,41Bが選択的に発光するように信号電極線34を通電状態とする。一方、緑色発光用走査電極線36G、赤色発光用走査電極線36R、および青色発光用走査電極線36Bには、図外の外部ICによって例えば緑赤青の順に電圧が印加される。つまり、感光紙Kが停止している間、複数の緑色光発光部31G、複数の赤色光発光部31R、および複数の青色光発光部31Bは、それぞれ対応する走査電極線36G,36R,36Bが所定レベルの電位になるごとに順次発光可能な状態とされ、そのとき、駆動IC33により選択された発光部31G,31R,31Bのみに電圧が付与される。電圧が付与された発光部31G,31R,31Bでは、その電圧のレベルに応じた輝度で緑色光、赤色光、青色光が発せられる。
発光部31G,31R,31Bからの光は、ロッドレンズアレイ2により透明カバー13の表面、つまり感光紙K上に集光される。各発光部31G,31R,31Bは、副走査方向S2に一定のピッチP1を隔てて配置されており、ロッドレンズアレイ2が正立等倍像を形成するものであることから、感光紙Kには、緑色光G、赤色光R、および青色光BのそれぞれがピッチP1を隔てて照射される。これにより、感光紙Kでは、照射された光の色に応じた各感光層が露光される。
このとき、最も発光効率の低い赤色光発光部31Rは、ロッドレンズ21の光軸に一致しており、最も発光効率の高い緑色光発光部31Gや発光効率が2番目の青色光発光部31Bは、ロッドレンズ21の光軸からずれてレンズの端寄りに位置している。そのため、発光効率の低い赤色光Rについては、ロッドレンズ21の光軸上に照射されることとなり、感光紙Kに達する光量がそれほど落ちない。その一方、発光効率の高い緑色光Gや2番目の青色光Bは、ロッドレンズ21の光軸からずれた位置に照射されるため、感光紙Kに達する光量がある程度落ちる。つまり、各色の光の照射時間を同一とした場合、ロッドレンズ21を通って感光紙Kに与えられる各色の露光量としては、発光効率の低い赤色光と発光効率の高い緑色光とが相殺される結果、総じて平均したレベルとなって全体的にバランスのとれた量となる。したがって、発光部31G,31R,31Bを順次発光させる際には、それぞれの発光時間(電圧を加える時間に相当)に差を設ける必要はなく、同じ時間をもって発光させればよい。これにより、外部ICや駆動IC32は、単純な制御で済む。
このような露光は、緑色光G、赤色光R、および青色光Bを順次同じ時間間隔で発光させつつ、感光紙Kをピッチ送りすることで繰り返し行われる。その結果、緑色光G、赤色光R、および青色光Bの3原色光によって感光紙Kの全体がバランス良く適切に露光される。露光された感光紙Kは、現像液を用いて現像することにより感光紙Kに画像が形成される。したがって、感光紙Kに形成された画像としては、特定の色目が強く出るといったことはなく、適切な色合いの画像が得られる。
図7〜9は、本願発明に係る有機ELプリントヘッドの他の実施形態を示している。これらの図において、上記実施形態の有機ELプリントヘッドと同一または類似の要素には、上記実施形態と同一符号を付している。
図9に良く表れているように、本実施形態の有機ELプリントヘッドにおいても、走査電極線36G,36R,36Bの直線部36Ga,36Ra,36Baは、それぞれ緑色光発光部31G、赤色光発光部31R、および青色光発光部31Bに対応し、これら発光部31G,31R,31Bと同じ配列パターン(GRBの順)をなしている。また、走査電極線36G,36R,36Bの端部36Gb,36Rb,36Bbは、緑色発光用走査電極線36Gの端部36Gbが赤色発光用走査電極線36Rの端部36Rbと青色発光用走査電極線36Bの端部36Bbとの間に位置するように配列されており、従来と同様に左から右へと赤緑青の順に並ぶ配列パターン(RGBの順)とされている。図示省略した右側についても、端部36Gb,36Rb,36Bbが従来の配列パターンと同様に右から左へと赤緑青の順に並んでいる。
先述した実施形態と異なる点としては、走査電極線36G,36R,36Bの配線部36Gc,36Rc,36Bcは、透明基板30上の左端のスペースにおいて、各々対応する直線部36Ga,36Ra,36Baから共に同じ左方向に引き出され、端部36Gb,36Rb,36Bbへと繋がるように形成されている。特に、緑色発光用走査電極線36Gの配線部36Gcの一部分における上層には、絶縁層40が形成されており、赤色発光用走査電極線36Rの配線部36Rcは、この絶縁層40のさらに上層側を通って緑色発光用走査電極線36Gの配線部36Gcと立体的に交差するように形成されている。すなわち、赤色発光用走査電極線36Rの配線部36Rcは、緑色発光用走査電極線36Gの配線部36Gcと立体的に交差させるといった配列変換手段を通じて配線されており、これらの配線部36Rc,36Gcは互いに絶縁している。これにより、各走査電極線36G,36R,36Bは、直線部36Ga,36Ra,36Baから端部36Gb,36Rb,36Bbにかけて互いに短絡しないように形成されている。
したがって、本実施形態においても、走査電極線36G,36R,36Bの直線部36Ga,36Ra,36Baについては、発光部31G,31R,31Bと同じ配列パターン(GRBの順)とされる一方、端部36Gb,36Rb,36Bbについては、従来と同じ配列パターン(RGBの順)とされている。これにより、走査電極線36G,36R,36Bに対応する外部ICの入出力端子(I/Oポート)については、その定義を従来通りとすることができる。したがって、有機ELプリントヘッドと外部ICとを接続する上で決めておかなければならないインターフェースの仕様としては、従来のインターフェースの仕様をそのまま適用できる。
また、ロッドレンズの光軸に対する各発光部31G,31R,31Bの位置関係が先述した実施形態と同様であるため、露光の際の各色の露光量としては、総じて平均したレベルでバランスのとれた量となる。したがって、発光部31G,31R,31Bを順次発光させる際には、それぞれの発光時間(電圧を加える時間に相当)に差を設ける必要はなく、同じ時間をもって発光させればよい。これにより、外部ICや駆動IC32は、単純な制御で済む。
したがって、本実施形態の有機EL発光モジュール3を備えたプリントヘッドによっても、緑色光G、赤色光R、および青色光Bの3原色光によって感光紙Kの全体がバランス良く適切に露光され、感光紙に形成される画像としては、特定の色目が強く出るといったことはなく、適切な色合いの画像が得られる。
本願発明に係る有機ELプリントヘッドの一実施形態を示す分解斜視図である。 図1に示した有機ELプリントヘッドの縦断面図である。 図1に示した有機ELプリントヘッドの有機EL発光モジュールの平面図である。 図3に示した有機EL発光モジュールの要部を拡大した一部透視平面図である。 図4のV−V線に沿う断面図である。 図3に示した有機EL発光モジュールの模式図である。 本願発明に係る有機EL発光モジュールの他の実施形態を示す平面図である。 図7に示した有機EL発光モジュールの要部を拡大した一部透視平面図である。 図7に示した有機EL発光モジュールの模式図である。 従来の有機EL発光モジュールの一例を示す模式図である。
符号の説明
X 有機ELプリントヘッド
S1 主走査方向
S2 副走査方向
2 ロッドレンズアレイ
21 ロッドレンズ
3 有機EL発光モジュール
31 有機EL発光素子
31R 赤色光発光部
31G 緑色光発光部
31B 青色光発光部
34 信号電極線
36R 赤色発光用走査電極線
36G 緑色発光用走査電極線
36B 青色発光用走査電極線
36Ra,36Ga,36Ba 走査電極線の直線部
36Rb,36Gb,36Bb 走査電極線の端部
36Rc,36Gc,36Bc 走査電極線の配線部

Claims (5)

  1. 有機EL発光素子からなる複数の赤色光発光部、複数の緑色光発光部、および複数の青色光発光部がそれぞれ主走査方向に列状に並んだ有機EL発光モジュールを備え、この有機EL発光モジュールには、上記複数の赤色光発光部、複数の緑色光発光部、および複数の青色光発光部からそれぞれ引き出されるように赤色発光用走査電極線、緑色発光用走査電極線、および青色発光用走査電極線が形成されている、有機ELプリントヘッドであって、
    副走査方向において、上記赤色光発光部は、上記緑色光発光部と上記青色光発光部との間に位置するように配列され、かつ、
    上記赤色発光用走査電極線、上記緑色発光用走査電極線、および上記青色発光用走査電極線は、電極線の配列変換手段を通じて配線されていることにより、これら走査電極線の端部が赤緑青の順に並んでいることを特徴とする、有機ELプリントヘッド。
  2. 上記配列変換手段は、上記赤色発光用走査電極線について、上記緑色発光用走査電極線および上記青色発光用走査電極線とは異なる方向に引き出して迂回させるように構成されている、請求項1に記載の有機ELプリントヘッド。
  3. 上記配列変換手段は、上記赤色発光用走査電極線について、上記緑色発光用走査電極線および上記青色発光用走査電極線と同じ方向に引き出してこれらのいずれかと立体的に交差させるように構成されている、請求項1に記載の有機ELプリントヘッド。
  4. 上記有機EL発光モジュールには、副走査方向に沿って上記赤色光発光部、緑色光発光部、および青色光発光部を直列状に繋ぐとともに、上記各走査電極線と立体的に交差するように複数の信号電極線が形成されている、請求項1ないし3のいずれかに記載の有機ELプリントヘッド。
  5. 上記各発光部からの光を主走査方向および副走査方向の双方と直交する方向に導くように配置されるとともに、主走査方向に複数のレンズが列状に並んだレンズアレイを備えている、請求項1ないし4のいずれかに記載の有機ELプリントヘッド。
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