JP2005305587A - パッド表面形状測定装置及びこれを備えた研磨装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 研磨パッドの表面形状測定に要する時間を短縮する。
【解決手段】 パッド表面形状測定装置80が、ベース部材81に取り付けられ、上方に延びて設けられた突起部材83を上下方向移動自在に支持する複数の測定子82と、各突起部材83の上下方向位置に応じて変化する突起部材83の上下方向位置を検出する位置検出器87と、各測定子82の突起部材83を研磨パッド42の下面に接触させた状態において位置検出器87により検出される各突起部材83のベース部材81に対する上下方向位置から研磨パッド42の表面形状を求める表面形状算出器88とを備える。各測定子82は、ベース部材81に片持ち状態に支持された上下2枚の板ばね84a,84aからなる平行ばね84と、平行ばね84の自由端部に取り付けられて突起部材83の基端部を保持した突起部材保持体85と、突起部材保持体85を上方に押し上げるエアバランサ90とを有して構成される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、研磨装置を構成する研磨ヘッドの下面に取り付けられた研磨パッドに下方から接触して研磨パッドの表面形状を測定するパッド表面形状測定装置及びこれを備えた研磨装置に関する。
近年、IC構造の微細化・複雑化に伴って半導体ウエハに形成する多層配線の層数は増加する傾向にあり、各薄膜形成後に行うウエハ表面の平坦化はより重要なものになってきている。各薄膜形成後に行う表面平坦化の精度が悪く凹凸が増えると表面段差が大きくなってしまい、配線間の絶縁不良やショート等が発生するおそれがある。また、リソグラフィ工程においては、ウエハの表面に凹凸が多いとピンぼけが生じることがあり、微細なパターンが形成できなくなることもある。
従来、半導体ウエハ表面を精度良く平坦化する技術としてCMP(Chemical Mechanical Polishing:化学的機械的研磨)法が知られており、この方法を実施する装置としてCMP装置と呼ばれる研磨装置が用いられている。このCMP装置は、一般には、シリカ粒子を含んだ研磨液(スラリーと呼ばれる)をウエハ表面(被研磨面)と研磨パッドとの接触面に供給しながら、研磨ヘッドをウエハに対して相対移動させて研磨する構成となっている。
このようなCMP装置等の研磨装置においては研磨パッドの表面形状が重要であり、研磨パッドの表面形状が全体として均一でなく凹凸や傾きがあるような場合には、精度が良好な研磨は困難となる。このため従来、CMP装置を始めとする研磨装置には研磨パッドの表面形状(プロファイル)を測定するためのパッド表面形状測定装置が別途備えられており、研磨工程の開始時や途中において研磨パッドの表面形状を測定することができるようになっている。このようなパッド表面形状測定装置には種々の形態のものが知られているが、例えばプローブ式と呼ばれるものでは、プローブ(触針)の先端部を研磨パッドの表面に接触させたままプローブと研磨パッドとを相対移動させ、これによりプローブの先端部が研磨パッドの凹凸形状に応じて上下移動する移動履歴に基づいて研磨パッド表面形状を測定する構成となっている(例えば、下の特許文献参照)。
特開2003−68688号公報
しかしながら、上記プローブ式のものでは、研磨パッドの表面全体についてその表面形状を測定しようとする場合には、プローブを研磨パッドの表面全体について相対移動させる必要があった。このため研磨パッドの表面形状測定、ひいては研磨工程に多大な時間がかかり、コスト高になるという問題が生じていた。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、研磨パッドの表面形状測定に要する時間を短縮することができ、コストの低減に資することが可能な構成のパッド表面形状測定装置及びこれを備えた研磨装置を提供することを目的としている。
このような目的を達成するため、請求項1に係る発明のパッド表面形状測定装置は、研磨装置を構成する研磨ヘッドの下面に取り付けられた研磨パッドに下方から接触して前記研磨パッドの表面形状を測定するパッド表面形状測定装置において、前記研磨パッドに対して相対移動自在に設けられたベース部材と、前記ベース部材に取り付けられ、上方に延びて設けられた突起部材を上下方向移動自在に支持する複数の測定子と、前記各突起部材の上下方向移動に応じて変化する前記突起部材の前記ベース部材に対する上下方向位置を検出する位置検出手段と、前記各測定子の突起部材を前記研磨パッドの下面に接触させた状態において前記位置検出手段により検出される前記各突起部材の前記ベース部材に対する上下方向位置から前記研磨パッドの表面形状を求める表面形状算出手段とを備え、前記各測定子は、前記ベース部材に片持ち状態に支持された上下2枚の板ばねからなる平行ばねと、前記平行ばねの自由端部に取り付けられて前記突起部材の基端部を保持した突起部材保持体と、前記突起部材保持体を上方に押し上げるエアバランサとを有してなることを特徴とする。
請求項2に係る発明のパッド表面形状測定装置は、請求項1記載のパッド表面形状測定装置において、前記各突起部材は前記ベース部材の上部に前記研磨パッドと平行になるように設けられた平板部に形成された突起部材貫通孔を下方から貫通して延びてその先端部を前記平板部の上面側に露出させた状態となっており、前記突起部材の側面部における前記平板部の下面側に位置する部分には防塵防水用のシール部材が設けられていることを特徴とする。
請求項3に係る発明のパッド表面形状測定装置は、請求項1又は2記載のパッド表面形状測定装置において、前記ベース部材、前記複数の測定子及び前記位置検出手段は一つのユニットとして構成されていることを特徴とする。
請求項4に係る発明の研磨装置は、被研磨物を保持する定盤と、前記定盤に保持された前記被研磨物の被研磨面と対向する面に研磨パッドが取り付けられた研磨ヘッドとを有して構成され、前記研磨パッドを前記被研磨物の前記被研磨面に接触させるとともに、前記被研磨物と前記研磨ヘッドとを相対移動させて前記被研磨面の研磨を行う研磨装置において、前記研磨ヘッドに取り付けられた前記研磨パッドの交換を行う際、新しい研磨パッドが載置されるパッド交換台を有し、前記パッド交換台における前記新しい研磨パッドが載置される位置には請求項3記載のパッド表面形状測定装置を構成する前記ユニットが着脱自在に取り付け可能になっていることを特徴とする。
本発明に係るパッド表面形状測定装置では、多点計測方式を採ることができるので測定に要する時間が短く、研磨工程の短縮化を図ることができる。なお、本発明に係るパッド表面形状測定装置では、各測定子の測定圧はエアバランサを介したものとなっているので、研磨パッドの表面がどのような形状であっても(突起部材の上下位置によらず)その測定圧を一定とすることができ、また、平行ばねが常に平行姿勢を保持しようとすることによって常時垂直姿勢が維持されるのみならず、突起部材の上下移動に伴う剛性変化もないので、安定した測定結果を得ることができる。
本発明に係る研磨装置では、研磨ヘッドに取り付けられた研磨パッドの交換を行う際に新しい研磨パッドが載置されるパッド交換台上に上記パッド表面形状測定装置が着脱自在に取り付けられるようになっているのであるが、このようなパッド交換台は研磨装置であれば大方備えられており、しかもその大きさも適当であるため、既存の設備を有効に利用することができ、コストの大幅な低減を図ることが可能である。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。図2は本発明の一実施形態に係るパッド表面形状測定装置が適用されたCMP装置1を示している。このCMP装置1は、被研磨物たる半導体ウエハ(以下、単にウエハと称する)Wをその表面(被研磨面)が上方に露出する状態で保持する回転定盤5と、この回転定盤5の上方に設置され、回転定盤5に保持されたウエハWの表面(被研磨面)と対向する研磨パッド42を下面に有した研磨ヘッド20とを備えて構成されている。このCMP装置1では、研磨パッド42の直径はウエハWの直径よりも小さく、研磨パッド42をウエハWに上方から接触させた状態で双方を相対移動させることによりウエハWの表面全体を研磨できるようになっている。
回転定盤5及び研磨ヘッド20を支持する支持フレーム2は、水平な基台3と、この基台3上に対して垂直方向に延びるとともに、垂直軸回り回転自在に設けられた垂直フレーム6と、この垂直フレーム6上を移動自在に設けられた昇降移動ステージ7と、この昇降移動ステージ7から水平に延びて設けられた水平フレーム8と、この水平フレーム8上を移動自在に設けられた水平移動ステージ9とを有して構成されている。
基台3内には第1電動モータM1が設けられており、これを回転駆動することにより垂直フレーム6を垂直軸回りに回転させることができる。昇降移動ステージ7内には第2電動モータM2が設けられており、これを回転駆動することにより昇降移動ステージ7を垂直フレーム6に沿って(すなわち上下方向に)移動させることができる。また、水平移動ステージ9内には第3電動モータM3が設けられており、これを回転駆動することにより水平移動ステージ9を水平フレーム8に沿って移動させることができる。このため、上記電動モータM1,M2,M3の回転動作を組み合わせることにより、水平移動ステージ9を回転定盤5上方の任意の位置に移動させることが可能である。
回転定盤5は基台3上に設けられたテーブル支持部4から上方に延びて設けられた回転軸5aの上端部に水平に取り付けられている。この回転軸5aはテーブル支持部4内に設けられた第4電動モータM4を回転駆動することにより垂直軸回りに回転させることができ、これにより回転定盤5を水平面内で回転させることができる。
研磨ヘッド20は水平移動ステージ9から下方に延びて設けられたスピンドル12の下端部に取り付けられている。このスピンドル12は水平移動ステージ9内に設けられた第5電動モータM5を回転駆動することにより垂直軸回りに回転させることができ、これにより研磨ヘッド20全体を回転させて研磨パッド42を水平面内で回転させることができる。また、スピンドル12は水平移動ステージ9内に設けられた研磨ヘッド20を昇降移動させる昇降機構としてのエアシリンダ13の駆動により上下方向に移動可能となっている。
研磨ヘッド20は図3に示すように、ウエハWの上方においてウエハWの表面(被研磨面)と対向するように下方に開口した中空形状の研磨体保持体21と、この研磨体保持体21の下部に水平に取り付けられた円盤状のドライブリング26と、このドライブリング26の下面にドライブリング26と一定間隔をおいて設けられた円盤状のダイヤフラム27と、このダイヤフラム27の下面側に設けられた厚板円盤状の第1プレート29と、この第1プレート29の下面に吸着取り付けされた研磨体40とを有して構成されている。
研磨体保持体21はスピンドル12の下部に取り付けられた筒状部22と、筒状部22に螺子N1により結合されて下方に拡がる形状を有した傘状部23と、傘状部23の下部に螺子N2により結合されたストッパ部材保持リング24と、このストッパ部材保持リング24の下部に螺子N3により結合され、内周面の下部に内方に突出して延びて設けられたストッパ25aを有したストッパ部材25とから構成されている。
ドライブリング26は可撓性のある(例えば金属製の)薄板部材からなっており、ダイヤフラム27はゴム等の弾性材料から構成されている。これらドライブリング26とダイヤフラム27は、ストッパ部材保持リング24と、ストッパ部材保持リング24の下方に設けられた薄板状の金属板からなるリング状プレート28との間に挟持されるようにして取り付けられている。リング状プレート28は螺子N4によりストッパ部材保持リング24に結合されており、したがってドライブリング26及びダイヤフラム27はそれぞれの外周縁が研磨体保持体21に対して固定された状態となっている。
第1プレート29は上面がダイヤフラム27の下面と接触した状態で、螺子N5,N6により結合用プレート30とともに共締めされる。第1プレート29の内部には下面に複数の吸着開口を有する空気吸入路29aが形成されており、この空気吸入路29aの一端側は結合用プレート30内を延びて外部(結合用プレート30の上方)に開口している。この開口部にはスピンドル12の内部を上下方向に貫通形成されたエア供給路12a内を上下方向に延びた空気吸入管51の端部が接続されている。
研磨体40は第1プレート29とほぼ同じ外径を有する厚板円盤状の第2プレート41と、この第2プレート41の下面に取り付けられた円盤状の研磨パッド42とから構成される。研磨パッド42はウエハWの研磨により次第に摩耗劣化していく消耗品であり、その交換作業を容易にするため、第2プレート41の下面に接着剤や粘着テープ等により着脱自在に取り付け可能になっている。ここで、研磨体40は、第1プレート29の下面側に第2プレート41を位置させた状態で真空源50より上記空気吸入管51及び空気吸入路29aを介して空気を吸入することにより、第2プレート41を第1プレート29の下面に吸着取り付けすることが可能である。なお、第2プレート41はこれに取り付けられる芯出しピン43と位置決めピン44とにより、第1プレート29に対する芯出しと回転方向の位置決めとがなされるようになっている。
第1プレート29は、研磨パッド42がウエハWの表面と接触していない状態では、研磨体保持体21のストッパ25aに上方から当接した状態となる。但し、第1プレート29は上述のように螺子N5,N6によりドライブリング26に結合されているため、第1プレート29がストッパ25aに当接している状態では、ドライブリング26は塑性変形しない範囲で(弾性領域の範囲内で)下方に撓んだ姿勢をとる。
スピンドル12の内部に形成された上記エア供給路12aはエア圧送装置11と繋がっており、このエア圧送装置11からエア(高圧空気)を圧送供給することにより研磨体保持体21の傘状部23の内壁とダイヤフラム27とにより形成される圧力室31内に空気圧を供給して圧力室31内の圧力を高め、ドライブリング26を介して研磨体40全体を下方に付勢することができるようになっている。なお、この圧力室31内の圧力の大きさを加減することにより、ウエハW表面に研磨パッド42を接触させたときの接触圧を所望に調整することが可能である。
また、スピンドル12のエア供給路12a内には研磨液供給装置55と繋がる研磨液供給管53が延びており、その端部が結合用プレート30内を上下方向に貫通する研磨液流路30aに上方から接続されている。また、芯出しピン43内には研磨液流路43aが上下方向に延びて設けられており、この研磨液流路43aは第2プレート41内を延びてその下面に開口した研磨液流路41aに連通している。
次に、このCMP装置1を用いてウエハWの研磨を行う手順について説明する。これには先ず、回転定盤5の上面に研磨対象となるウエハWを吸着取り付けする。回転定盤5にウエハWが取り付けられたら、電動モータM4を駆動して回転定盤5を水平面内で回転させる。次に電動モータM1〜M3を駆動して水平移動ステージ9をウエハWの上方に位置させ、電動モータM5によりスピンドル12を駆動して研磨ヘッド20を回転させる。続いてエアシリンダ13を駆動して研磨ヘッド20を下降させ、研磨パッド42がウエハWの表面に上方から接触するようにする。
研磨パッド42がウエハWの表面に接触したら、前述のエア圧送装置11からエアを圧送供給して圧力室31内の圧力を高め、この圧力によりドライブリング26、第1プレート29及び第2プレート41を介して研磨体40をウエハWの表面に押し付けるようにする。そして、圧力室31内に供給するエアの圧力を調整してウエハWと研磨パッド42との接触圧が所望の値になったら、電動モータM1,M2を駆動して研磨ヘッド20を水平面内方向(ウエハWと研磨パッド42との接触面の面内方向)に揺動させる。また、ウエハWの研磨中には、前述の研磨液供給装置55より研磨液(シリカ粒を含んだスラリー)を圧送して研磨パッド42の下面側に研磨液が供給されるようにする。
このようにウエハWの表面は、研磨液の供給を受けつつウエハW自身の回転運動と研磨ヘッド20の(すなわち研磨パッド42の)回転及び揺動運動とにより満遍なく研磨される。ここで、第1プレート29は前述のように可撓性のあるドライブリング26を介して取り付けられているため面外方向への微小変形が可能であり、本CMP装置1各部の組み付け誤差等により、回転定盤5の回転軸5aと研磨ヘッド20の回転軸(スピンドル12)との平行度が充分でなかった場合であっても、第1プレート29及び第2プレート41はこれに応じてフレキシブルに傾動(追従)するので、ウエハWと研磨パッド42との接触状態は良好に保たれる。
また、このCMP装置1には、図2に示すようにドレッシング工具60とパッド交換台70とが備えられている。ドレッシング工具60は、基台3から上下方向に延びた回転軸61の上端部に備えられており、その上部にはダイヤモンド等の硬質材からなるドレス部材62が取り付けられている。本CMP装置1においては、研磨工程が進むとその表面にウエハWの削りかす等が溜まって目詰まりを起こし、研磨効率が低下してしまうので、研磨工程の合間においてこの目詰まりを解消する必要がある。ドレッシング工具60はこのような研磨パッド42の目詰まりを解消するためのものであり、研磨パッド42の下面にドレス部材62を押し当てた状態で回転軸61を回転させ、かつ回転軸61を水平方向に揺動移動させることにより、研磨パッド42の下面(研磨面)の全領域をドレス(目立て)することができるようになっている。
また、パッド交換台70は使用により研磨性能が劣化した研磨パッド42を新しいもの(例えば新品のもの)に交換する際に新しい研磨パッド42′を載置しておくための台である。このパッド交換台70は上下方向に延びた支柱71の上端部に水平な載置台72が備えられており、この載置台72の上面上に新しい研磨パッド42′が載置されている。研磨パッド42を交換する際には研磨パッド42を第2プレート41の下面から取り外した後、研磨ヘッド20をパッド交換台70の上方に移動させ、エアシリンダ13によりスピンドル12を降下させて第2プレート41の下面に新しい研磨パッド42′が接着取り付けされるようにする。
ところで、このようなCMP装置1において良好な研磨性能を維持するためには、研磨パッド42表面が全体として均一の状態になっている必要がある。このため研磨工程の開始時や途中において研磨パッド42の表面形状(プロファイル)を測定する必要があるが、このような研磨パッド42の表面形状を測定するために本CMP装置1では、図4、図5及び図1に示すように、上記パッド交換台70の載置台72にパッド表面形状測定装置80が着脱自在に設置可能となっている。
このパッド表面形状測定装置80は、パッド交換台70の載置台72に着脱自在な形状及び寸法を有する円盤形状のベース部材81と、このベース部材81に取り付けられ、上方に延びて設けられた突起部材83を上下方向移動自在に支持する複数の測定子82と、各突起部材83の上下方向移動に応じて変化する突起部材83のベース部材81に対する上下方向位置を検出する位置検出器87と、各測定子82の突起部材83を研磨パッド42の下面に接触させた状態において位置検出器87により検出される各突起部材83のベース部材81に対する上下方向位置から研磨パッド42の表面形状を求める表面形状算出手段とを備えて構成される。そして各測定子82は、図1に示すように、ベース部材81に支持された平行ばね84と、この平行ばね84の自由端部に取り付けられて突起部材83の基端部を保持した突起部材保持体85と、突起部材保持体85を上方に押し上げるエアバランサ90とを有した構成となっている。ここで各突起部材83はベース部材81の上部に研磨パッド42と平行になるように設けられた円盤状の平板部81aに形成された突起部材貫通孔81bを下方から貫通して延びてその先端(上端)部を平板部81aの上面側に露出させた状態となっており、突起部材83の側面部における平板部81aの下面側に位置する部分には防塵防水用のシール部材83aが設けられている。
平行ばね84はベース部材81に片持ち状態に支持された上下2枚の板ばね84a,84a(例えば金属製の板材)からなり、各板ばね84a,84aの中間部には上下一対に取り付けられた剛性の大きい板状のブロック材84b,84cが備えられている。平行ばね84のばね定数は、板ばね84a,84aのヤング率、幅(図1における紙面に垂直な方向の寸法)、板厚、全長及びブロック材84b,84cの端部からベース部材81或いは突起部材保持体85までの距離L(図1参照)で決まる。また、防塵用のシール部材83aは薄板の金属材料や樹脂材料等からなっており、平板部81aに設けられた上記突起部材貫通孔81bから落下したごみや水滴等が測定子82内に入り込むのを防止する働きをしている。
突起部材保持体85には検出器収容空間86が設けられており、位置検出器87はこの検出器収容空間86内に設けられている。この位置検出器87はベース部材81に固定されており、その上方に位置する突起部材保持体85の検出器収容空間86の壁面86aとの距離を光学的に検出できるようになっている。このような位置検出器87は測定子82ごとに備えられており、その検出情報を各々表面形状算出器88に出力するようになっている。
エアバランサ90はベース部材81に固定されたエアシリンダ91、このエアシリンダ91にエアを供給するエア供給源92、エア供給源92とエアシリンダ91とを繋ぐ管路93中に介装された減圧弁94及び可変絞り95とから構成される。各エアシリンダ91はベース部材81に固定されたシリンダチューブ91aとこのシリンダチューブ91a内を上下方向移動自在に設けられたピストンロッド91bからなる。また、シリンダチューブ91aの上部には排気口91cが設けられている。エアシリンダ91は測定子82ごとに備えられるが、エア供給源92はこのパッド表面形状測定器80において共通のものが一つ設置される。各測定子82においてピストンロッド91bの先端(上端)部は突起部材保持体85に水平に延びて設けられた庇部85aに下方から当接しており、エア供給源92から供給するエアによりピストンロッド91bを上昇移動させることにより、突起部材保持体85の自重に抗してこの突起部材保持体85を支持し、かつ上昇移動させることができ、ベース部材81に対する突起部材83の位置を(突起部材83の先端部の位置)を任意に設定することができるようになっている。なお、各エアバランサ90の作動原理は従来知られたものと同様であるので、その詳細説明は省略する。
このようなパッド表面形状測定装置80においてベース部材81、複数の測定子82及び位置検出器87は一つのユニットとして構成されている。このためこのパッド表面形状測定装置80を使用して研磨パッド42の表面形状を測定しようとするときには、このユニットの部分をパッド交換台70上に設置すればよい。
研磨パッド42の表面形状を測定するには、先ず始めに各位置検出器の校正を行う。これには予め十分な平坦度が保証されたマスター治具たる基準プレート(図示せず)をパッド表面形状測定装置80の直上かつ突起部材83の先端部に近接した位置に位置させたうえで、エア供給源92から各測定子82のエアシリンダ91にエアを供給する。これにより突起体保持体85に保持された突起部材83の先端(上端)部が基準プレートの下面に当接する。このとき各突起部材83の先端部は同一面内に位置することになり、このときの各位置検出器87の出力を零にセットする。
上記校正が終了したら、続いて表面形状を測定しようとする研磨パッド42が取り付けられた研磨ヘッド20をパッド交換台70の直上かつ突起部材83の先端部に近接した位置に位置させたうえで、その上下方向位置を固定する。そして、このような状態からエア供給源92より各測定子82のエアシリンダ91内にエアを供給し、各測定子82のピストンロッド91bを上昇移動させる。これにより各測定子82の突起部材保持体85は上方に押し上げられ、各突起部材83の先端部は研磨パッド42の表面(下面)に当接する(図4参照)。このとき表面形状を測定しようとする研磨パッド42の表面が十分に平坦であり、かつ傾き等のいびつな局所形状部分が全くなければ各測定子82の位置検出器87は同一の値を出力するが、上記研磨パッド42が表面に凹凸や傾き等があれば、各位置検出器87はその凹凸や傾き等の形状に応じた値を出力することになる。ここで、各位置検出器87からの検出値は表面形状算出器88に出力され、表面形状算出器88はこれに基づいて測定対象となっている研磨パッド42の表面形状を算出し、ディスプレイ89上に視覚表示する。
本実施形態では図5に示すように、各測定子82はその突起部材83が一つの直径方向に並んで設けられた構成となっているため、上記1回の測定において研磨パッド42の一の方向の直径に相当する表面形状を測定することができる。研磨パッド42の全域について表面形状測定を行うには、研磨ヘッド20若しくはパッド交換台70を上下軸回りに回転させて同様の測定を複数回行えばよい。
上述のように本パッド表面形状測定装置80は、研磨パッド42に対して相対移動自在に設けられたベース部材81と、このベース部材81に取り付けられ、上方に延びて設けられた突起部材83を上下方向移動自在に支持する複数の測定子82と、各突起部材83の上下方向移動に応じて変化する突起部材83のベース部材81に対する上下方向位置を検出する位置検出器87と、各測定子82の突起部材83を研磨パッド42の下面に接触させた状態において位置検出器87により検出される各突起部材83のベース部材81に対する上下方向位置から研磨パッド42の表面形状を求める表面形状算出器88とを備え、各測定子82は、ベース部材81に片持ち状態に支持された上下2枚の板ばね84a,84aからなる平行ばね84と、平行ばね84の自由端部に取り付けられて突起部材83の基端部を保持した突起部材保持体85と、突起部材保持体85を上方に押し上げるエアバランサ90とを有してなる。本パッド表面形状測定装置80では多点計測方式を採っているので測定に要する時間が短く、研磨工程の短縮化を図ることができる。なお、本パッド表面形状測定装置80では、各測定子82の測定圧はエアバランサ90を介したものとなっているので、研磨パッド42の表面がどのような形状であっても(突起部材83の上下位置によらず)その測定圧を一定とすることができ、また、平行ばね84が常に平行姿勢を保持しようとすることによって常時垂直姿勢が維持されるのみならず、突起部材83の上下移動に伴う剛性変化もないので、安定した測定結果を得ることができる。
また、従来のプローブ式の測定装置は水滴に弱いという性格を有していたため、研磨パッドの表面が濡れているドレス直後に表面形状測定を行うことはできず、これが乾くまで待つ必要があったため、その分の時間ロスが生じるという問題があった。しかし、本パッド表面形状測定装置80では、各測定子82は突起部材83に設けられた防塵防水用のシール部材83aにより防水効果が施された状態になっているので、ドレス直後に測定することも可能である。
また、従来の計測装置は研磨装置とは別の装置として構成されていたため、研磨パッドの表面形状を測定するときには研磨パッドを一旦研磨ヘッドから取り外して測定装置のある場所へ移動させる必要があった。研磨パッドの表面形状を測定する動機としては表面形状が不均一になったことが疑われた場合が多いが、このように研磨パッドを研磨ヘッドから取り外してしまうと、不均一な箇所として疑いを持った箇所が測定時にはどの位置に該当しているのかが不明になる場合があり、知りたい情報が正確に得られない場合があった。しかし、本表面形状測定装置80では、ベース部材81、複数の測定子82及び位置検出器87は一つのユニットとして構成されているので、研磨パッド42の表面形状を測定するときにはそのユニットをCMP装置1の方へ(上記実施形態ではパッド交換台70の載置台72上へ)運べばよく、従来のように研磨パッド42を研磨ヘッド20から取り外す必要がないので、不均一な箇所として疑いを持った箇所の形状の正確な情報を得ることが可能である。
また、上記のように本CMP装置1では、研磨ヘッド20に取り付けられた研磨パッド42の交換を行う際に新しい研磨パッド42′が載置されるパッド交換台70上に上記パッド表面形状測定装置80が取り付けられるようになっているのであるが、このようなパッド交換台70は研磨装置であれば大方備えられており、しかもその大きさも適当であるため、既存の設備を有効に利用することができ、コストの大幅な低減を図ることが可能である。
これまで本発明の好ましい実施形態について説明してきたが、本発明の範囲は上述の実施形態に示されたものに限定されない。例えば上述の実施形態において位置検出器87は光学的に壁面86aとの距離を検出するものとして説明したが、これは他の手段、例えば差動トランスのように電磁的に壁面86aとの距離を検出するもの等であってもよい。また、上述の実施形態ではパッド表面形状測定装置80はパッド交換台70上に設置される例を示したが、パッド交換台70のほかに適当な設備があれば、その上に載置して用いることも勿論可能である。また、本発明に係るパッド表面形状測定装置は上述の実施形態において示したCMP装置に限られず、他の研磨装置に備えて用いることも勿論可能である。
本発明の一実施形態に係るパッド表面形状測定装置を構成する各測定子の構成を示す側面図であり、図5における矢視I−Iから見た図である。 上記パッド表面形状測定装置が適用されたCMP装置の構成を示す側面図である。 上記CMP装置の研磨ヘッドの構成を示す断面図である。 上記パッド表面形状測定装置を用いて研磨パッドの表面形状を測定している様子を示す側面図である。 上記パッド表面形状測定装置の平面図である。
符号の説明
1 CMP装置(研磨装置)
5 回転定盤(定盤)
20 研磨ヘッド
42 研磨パッド
42′ 新しい研磨パッド
60 ドレッシング工具
70 パッド交換台
80 パッド表面形状測定装置
81 ベース部材
81a 平板部
81b 突起部材貫通孔
82 測定子
83 突起部材
83a シール部材
84 平行ばね
84a 板ばね
85 突起部材保持体
87 位置検出器
88 表面形状算出器
90 エアバランサ
92 エア供給源

Claims (4)

  1. 研磨装置を構成する研磨ヘッドの下面に取り付けられた研磨パッドに下方から接触して前記研磨パッドの表面形状を測定するパッド表面形状測定装置において、
    前記研磨パッドに対して相対移動自在に設けられたベース部材と、
    前記ベース部材に取り付けられ、上方に延びて設けられた突起部材を上下方向移動自在に支持する複数の測定子と、
    前記各突起部材の上下方向移動に応じて変化する前記突起部材の前記ベース部材に対する上下方向位置を検出する位置検出手段と、
    前記各測定子の突起部材を前記研磨パッドの下面に接触させた状態において前記位置検出手段により検出される前記各突起部材の前記ベース部材に対する上下方向位置から前記研磨パッドの表面形状を求める表面形状算出手段とを備え、
    前記各測定子は、前記ベース部材に片持ち状態に支持された上下2枚の板ばねからなる平行ばねと、前記平行ばねの自由端部に取り付けられて前記突起部材の基端部を保持した突起部材保持体と、前記突起部材保持体を上方に押し上げるエアバランサとを有してなることを特徴とするパッド表面形状測定装置。
  2. 前記各突起部材は前記ベース部材の上部に前記研磨パッドと平行になるように設けられた平板部に形成された突起部材貫通孔を下方から貫通して延びてその先端部を前記平板部の上面側に露出させた状態となっており、前記突起部材の側面部における前記平板部の下面側に位置する部分には防塵防水用のシール部材が設けられていることを特徴とする請求項1記載のパッド表面形状測定装置。
  3. 前記ベース部材、前記複数の測定子及び前記位置検出手段は一つのユニットとして構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のパッド表面形状測定装置。
  4. 被研磨物を保持する定盤と、前記定盤に保持された前記被研磨物の被研磨面と対向する面に研磨パッドが取り付けられた研磨ヘッドとを有して構成され、前記研磨パッドを前記被研磨物の前記被研磨面に接触させるとともに、前記被研磨物と前記研磨ヘッドとを相対移動させて前記被研磨面の研磨を行う研磨装置において、
    前記研磨ヘッドに取り付けられた前記研磨パッドの交換を行う際、新しい研磨パッドが載置されるパッド交換台を有し、
    前記パッド交換台における前記新しい研磨パッドが載置される位置には請求項3記載のパッド表面形状測定装置を構成する前記ユニットが着脱自在に取り付け可能になっていることを特徴とする研磨装置。
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