JP2005305296A - 塗布装置及びこれに用いる薄膜形成ヘッド - Google Patents

塗布装置及びこれに用いる薄膜形成ヘッド Download PDF

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彰洋 吉野
Michihiro Watanabe
道弘 渡邊
Naoki Watase
直樹 渡瀬
Tadayuki Saito
忠之 齊藤
Masaaki Ikeda
正明 池田
Daisuke Ikeda
大祐 池田
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Abstract

【課題】簡易な構成を採用して、大面積の基板に一括して均一な薄膜を形成できる塗布装置及びこれに用いる薄膜形成ヘッドを提供すること。
【解決手段】塗布液を粒子化して基板に塗布する薄膜形成ヘッドと、基板を保持するテーブルを移動させる駆動ステージと、を備えた塗布装置であって、薄膜形成ヘッドは、気体により液体を粒子化する2流体スプレー21と、2流体スプレーからの粒子の径を選別する粒子選別管路31と、粒子選別管路からの粒子を基板に向けて吐出する粒子吐出部30と、を備え、粒子選別管路31は粒子の径を選別して粒子径を均一化し、粒子吐出部30は供給される粒子の粒子供給方向に沿って長く形成した容器32と、容器に取り付けられ且つ粒子供給方向に長い矩形形状を有し粒子供給方向と直交する直交方向に粒子を吐出するスリット33と、を備えること。
【選択図】図1

Description

本発明は、溶液を微粒子化して基板上に吐出し均一な薄膜を形成する塗布装置及びこれに用いる薄膜形成ヘッドに関する。
液晶、有機EL、PDP等のフラットパネルディスプレーの製造において、大面積の基板に均一に薄膜を形成する方法として、フレキソ印刷法、スプレー法、超音波法等により微粒化し、これを基板上に吹き付けて薄膜を形成する方法がある。
従来技術として、特許文献1には、フレキソ印刷法を用いることによって大面積の基板に均一に薄膜を形成することが開示されている。
また、薄膜塗布装置の従来技術として、面積の大きい基板の表面に均一な薄膜を形成するために、原料溶液を微粒子化して反応性流体とし、この反応性流体を基板に吹き付ける吹きつけノズルに温度センサと加熱手段を備え、温度センサを用いて加熱手段を制御して反応性流体の凝縮を低減することが開示されている(例えば、特許文献2を参照)。
特開平6−238876号公報 特開2001−220688
しかしながら、特許文献1の技術では、接触しながら成膜するため、基板への損傷などがあり不具合があった。
また、特許文献2では、温度センサと加熱手段を新たに設置する必要があり、装置規模が大きくなるともに製造コストの上昇をもたらすという不都合があった。
そこで、本発明の目的は、簡易な構成を採用して、大面積の基板に一括して均一な薄膜を形成できる塗布装置及びこれに用いる薄膜形成ヘッドを提供することにある。
前記課題を解決するために、本発明は主として次のような構成を採用する。
塗布液を粒子化して基板に塗布する薄膜形成ヘッドと、前記基板を保持する保持テーブルを移動させる駆動ステージと、前記薄膜形成ヘッドの内で前記粒子化した粒子を前記基板に吐出する粒子吐出部と、前記粒子吐出部を上下動させる上下動ステージと、を備えた塗布装置であって、
前記薄膜形成ヘッドは、気体により液体を粒子化して噴霧する2流体スプレーと、前記2流体スプレーから供給された粒子を前記基板に向けて吐出する前記粒子吐出部と、を備え、
前記粒子吐出部は、前記2流体スプレーから供給される粒子の粒子供給方向に沿って長く形成した容器と、前記容器に取り付けられ且つ前記粒子供給方向に長い矩形形状を有し前記粒子供給方向と直交する直交方向に前記粒子を吐出するスリットと、を備える構成とする。
また、塗布液を粒子化して基板に塗布する薄膜形成ヘッドと、前記基板を保持する保持テーブルを移動させる駆動ステージと、前記薄膜形成ヘッドの内で前記粒子化した粒子を前記基板に吐出する粒子吐出部と、前記粒子吐出部を上下動させる上下動ステージと、を備えた塗布装置であって、
前記薄膜形成ヘッドは、気体により液体を粒子化して噴霧する2流体スプレーと、前記2流体スプレーから供給された粒子の径を選別する粒子選別管路と、前記粒子選別管路から供給された粒子を前記基板に向けて吐出する前記粒子吐出部と、を備え、
前記粒子選別管路は、前記粒子選別管路の内壁面に衝突して液状化した塗布液を回収する液回収部を設けて、前記2流体スプレーから供給される粒子の径を選別して粒子径を均一化する構成とする。
本発明によれば、2流体スプレーを用いて塗布液を粒子化して、発生した粒子の内径の大きな粒子を除去した後に矩形の開口部から基板上に塗布する粒子吐出部とすることで、基板上に略均一な薄膜を形成することができる。
また、粒子吐出部は上下に位置合わせ後固定して、移動する基板上に塗布する構成としたため、粒子吐出部移動時の外乱の影響を受けずに均一に塗布することが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係る塗布装置とこれに用いる薄膜形成ヘッドについて、図1〜図4を参照しながら以下詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施形態に係る薄膜形成ヘッドにおける全体構成を示す図であり、図2は第1の実施形態に係る薄膜形成ヘッドにおけるスプレーと粒子選別及び液滴回収機構を示す図である。図3は第1の実施形態に係る薄膜形成ヘッドにおける粒子吐出部の構成を示す図である。図4は第1の実施形態に係る、薄膜形成ヘッドを含む塗布装置の全体構成を示す図である。図7は本発明の実施形態に係る薄膜形成ヘッドにおけるスプレーの構造を示す図である。
図1には、2流体ノズルのスプレー21を用いた薄膜形成ヘッドの全体構成を示す。図1に示すように、スプレー21の微粒化用空気供給側には弁14、減圧弁12を介して空圧源11に接続されている。また、液体供給側には弁15及び吐出する液体を内蔵した送液用加圧タンク16及び減圧弁13を介して空圧源11に接続されている。スプレー21は粒子吐出部30に間接的に取付けられる。すなわち、スプレー21は、液体の吐出方向に設けられた粒子選別管路31の中心に位置するように、スプレー取付冶具22により粒子選別管路31に固定されている。
また、粒子選別管路31の先端側(スプレー取付治具22の反対側)には分散容器32が設けられている。この分散容器32には、粒子化された液体の流れ方向に対して直角方向に均一化された粒子を吐出するために、液体の流れ方向(紙面で左右方向)に沿った矩形形状の長い吐出口を設けたスリット33が設けられている(後述する図3を参照)。図1で分散容器32とスリット33が粒子吐出部30を形成している。このように、図1に示す全体構成が薄膜形成ヘッドであり、後述する図4の全体構成が塗布装置と称する。
スプレー21は、渦式の気体(例えば空気)と液体(塗布液)の2流体を用いた2流体ノズルからなる。図7に渦式の2流体ノズルの構造を示す。図7(a)はスプレーの概観図であり、(b)はその断面図で、(c)は外筒の内面を示した図である。図示するように、2流体ノズルのスプレー21は外筒215と内筒216の二重構造となっており、外筒と内筒の間に気体を供給し、内筒内に液体を供給する構造となっている。そして、微粒化用空気供給配管は気体導入管212に接続され、液体供給配管は液体通路管211に接続されている。外筒215の内面側の気体吐出側の傾斜部には高速渦流発生部213として、液体通路管211の中央に向けてスパイラル状に溝が形成されている。この溝により微粒化用空気は高速渦流気体となり液体通路管211より供給される液体を破砕し噴霧する。スプレー21は通常の2流体ノズル、スプレーガン等でも良い。
次に、図2を用いて、スプレー21と粒子選別管路31の機能を説明するとともに、粒子選別管路31からの液回収機構40の機能を説明する。図2に示すように粒子選別管路31の下部には、管路途中に設けた回収口312に向けて傾斜部311が設けられている。この傾斜部311と回収口312は、粒子選別管路31内において、スプレー21より吐出された液粒子のうち、管路壁に衝突して付着したものを回収するために設けたものである。ここで、特に形の大きな粒子は重力等の影響で管路壁に付着する傾向がある。このため、粒子選別管路31を通過してきた液粒子は均一化された粒子となる。
粒子選別管路31に設けた回収口312には液回収配管45が接続されている。液回収配管45の途中には回収機構40を構成するフィルタ41と空圧源42とが設けられ、その終端は送液加圧タンク16に接続されている。回収機構40は、フィルタ41と空圧源42の他に圧力調整弁43を備えている。この圧力調整弁43は送液加圧タンク16に接続されており、タンク内の圧力が所定の圧力を保持するように調整するものである。
次に、図3に粒子吐出部の構造を示す。図3(a)は粒子吐出部30の断面図を、(b)には吐出口を備えたスリット33の斜視図を、図3(c)にはスリット33のAA断面図を示す。図に示すように、粒子吐出部は、略円筒形状で粒子の流れ方向に長く延びた分散容器32に粒子選別管路31が継手34を介して固定されている。また、分散容器32の下部には、中央部に矩形の開口を有するスリット33が取り付けられている。スリット33は、図3(c)に示すように、吐出側が幅が狭くなる開口形状となっている。
ここで、粒子選別管路31の径は、分散容器32の径に比べて十分小さくしてある。そのため、分散容器32は、粒子選別管路31より供給される粒子を貯める圧力チャンバー的な役割を果たしている。したがって、分散容器32における圧力バッファ機能によってスリット33からの吐出圧力は均一化する(図3(a)でスリットの紙面左右方向で均一化する)。また、スリット33は、スリット33のクリーニングなどのメインテナンスやスリットの幅を適宜に調整可能とするために、分散容器32と別体で取り付けられている。なお、製造工程上の観点で一体構造であっても良い。
図4には本発明の実施形態に係る薄膜形成ヘッドを含んだ塗布装置の概略構成を示す。塗布装置は、架台72上に設けたX軸ステージ57上にY軸ステージ55が設けてあり、このY軸ステージ55はX軸ステージ上に設けられたX軸駆動源56によりX軸方向に移動されるように構成されている。また、Y軸ステージ55上にはθ軸ステージ53が設けられ、このθ軸ステージ53はY軸ステージ55に設けたY軸駆動源54によりY軸方向に移動できるように構成されている。θ軸ステージ53には、その内部に不図示のθ軸駆動源例えばモータが設けられていてθ軸ステージ53を回動するようになっている。このθ軸ステージ53上に基板52を吸着保持するための基板保持テーブル(吸着テーブルとも云う)51が取付けてある。すなわち、吸着テーブル51はθ軸駆動源によりθ方向に回動可能である。
このように、X軸、Y軸及びθ軸ステージを積み上げた構成とすることで、基板52を保持する吸着テーブル51をX軸、Y軸及びθ軸方向に自由に移動させることができる。この各ステージを跨ぐように門型フレーム71が架台72上に設けてあり、この門型フレーム71の門の略中央部にZ軸ステージ62が取付けられ、このZ軸ステージ62がZ軸駆動源61によってZ軸方向(図4で上下方向)に移動できるようになっている。このZ軸ステージ62に固定してある粒子吐出部取付け部材63に粒子吐出部30を構成する分散容器32が、吸着テーブル51に対向する方向にスリット33を向けて固定されている。ここで、Z軸ステージ62を上下動させるのは、初期設定で高さ調整を行うことによって塗布量を調整したり、基板52の種々の厚みに対応させたり、吸着テーブル51への基板52の挿入搬送を容易にさせたりすることのためである。
スリット33から吐出される微粒子に電荷を供給する電源装置81が接続されている。この電源装置81により所望の直流高電圧をスリット33に給電し(図3に記載された絶縁部で分割されたスリット構造を参照)、スリット33から吐出される微粒子に電荷を供給して帯電させる。このようにして微粒子を帯電させることにより、塗布しようとする対象物への微粒子の付着効率を向上させることができる。なお、図示していないが、吸着テーブル51は、負圧による吸引吸着又は静電気による静電吸着等の機構を備えている。さらに、図4には図示を省略しているが、塗布装置には図1に示すスプレー21、送液用加圧タンク16を備えている。
基板52を固定した吸着テーブル51が所定の速度でY軸方向に分散容器32のスリット33を通過するときに微粒子状の塗布液を吐出することで、基板表面に一様の厚さで塗布液を塗布することができる。なお、塗布液の吐出制御のために、図示していない基板の進入検出等の各種センサが吸着ステージ51の周囲又は上部に配置してある。
次に、図1、図2及び図4を用いて、薄膜形成ヘッドの動作を説明する。予め、図1の減圧弁12,13を調整してスプレー21に供給する微粒化用空気と液圧の条件出しをする。次に、弁14,15を開放することにより液体及び微粒化用空気がスプレー21に供給され、スプレー21の液体噴出口214から微粒子を噴霧させる(図7を参照)。スプレー21による噴霧を停止する場合は、弁14,15を閉めることによって行う。
次に、図2を用いて粒子選別及び液滴回収方法を説明する。図2に示すようにスプレー21から噴霧された微粒子は、噴霧角度θで噴霧される。そのため、吐出された微粒子の1部は粒子選別管路31の内壁への衝突を繰り返しながら移動する。このため、付着し易い大きな径の粒子は粒子選別管路31の内壁に付着し、粒子選別管路内壁に設けた傾斜部311から液状になって回収口312に集められる。これによって、大きな粒径の粒子は分散容器32内には流れ込まない。そのため、均一な微粒子を得ることができる。また、スプレー21の条件(液量及び微粒化用空気圧)、粒子選別管路31の径及び長さを変えることにより、粒子径を制御することも可能である。
粒子選別管路31の内壁に付着した液滴は、吐出終了時に回収機構40を動作させることにより、回収口312付近の管路に溜まった液を送液用加圧タンクに回収する。すなわち、空圧源42により回収口付近に溜まった液を吸引することでフィルタ41を通過させそこで不純物を除去し、送液用加圧タンク16まで圧送する。そのとき送液用加圧タンク16内は、圧力調整弁43により一定の圧力に保持するように調整されている。
次に、図4を用いて塗布装置の動作を説明する。基板52が塗布開始位置に至ると、Z軸ステージ62を動作させて、基板52の面と分散容器32の粒子吐出用の開口部との距離を所定の距離に設定する。その後、分散容器内に粒子を供給する。分散容器32には、図4に示すように微粒子が供給量Q0で分散容器32内に供給される。分散容器32内は供給量Q0で加圧し、分散容器32内の内圧Pが一定となったときの吐出量をQ1とする。微粒子は分散容器32内で長手方向(図4で左右方向)に均一に分散されるのと同時に、内圧Pが分散容器32の長手方向のどこでもほぼ一定であり、分散容器32内の内圧Pで供給方向に対して直交した方向から吐出するため、長手方向に対して均一な吐出を可能とする。分散容器32の容積は分散度合い及び吐出量を考慮して決定する。
また、基板52の塗布開始位置を図示していないセンサが検出すると、粒子吐出部30から微粒子の吐出を開始し、基板52を吸着した吸着テーブル51をY軸方向に所定速度で移動することにより、スリット33の開口幅に応じた均一な薄膜を基板上に形成することが可能である。
また、制御装置82は、微粒子に印加する帯電量の値に応じた直流高電圧を印加するように電源装置81へ制御信号を出力する。微粒子への直流高電圧の印加方法は、スリット33の絶縁部を挟んでスリット両側を印加するようにする。このようにして、微粒子はスリット開口部より吐出されたと同時に帯電させることができる。
なお、本実施形態では、基板52の大きさが分散容器32に設けたスリット33の開口幅(長手方向であって図4で左右方向)と略同じにしているが、基板52の幅がスリット33の開口幅より大きい場合は、Y軸駆動だけでなくX軸駆動も組み合わせて吸着テーブルを往復動させることで、基板全面に均一な膜を形成することができる(往復動させたときの各面同士で均一な膜形成ができる)。なお、基板幅が分散容器に設けてあるスリットの開口幅より小さい場合は、開口幅の異なるスリット33を複数用意しておいて、スリットを交換できるように構成しておくことで対応することも可能である。なお、θ軸ステージ53は、吸着テーブル上への基板設置の初期位置決めの場合に使用され得る。
次に、本発明の第2の実施形態に係る薄膜形成ヘッドについて、図5と図6を参照しながら説明する。図5に第2の実施形態に係る薄膜形成ヘッドの構成を示す。第1の実施形態の構造と異なる点は、分散容器32の粒子の流れ方向の端部から、粒子選別管路31の途中に接続する戻り配管35(循環用管路と云う)を設けた点にある。なお、図5では循環用管路35の途中に逆止め弁36を設けているがこの逆止め弁を省略しても良い。ここで、循環用管路35の径は粒子選別管路31の径と比較すると小さくなっている。
次に、図6を用いて図5に示す構成の動作を説明する。スプレー21によって噴霧された微粒子を、粒子選別管路31を通過させることにより均一な微粒子を発生させるところまでは、第1の実施形態のものと同様である。粒子選別管路31の分岐点において、逆止め弁36が設置されているため、循環用管路35には微粒子が流れ込まない。そのため、分散容器32内は供給量Q0で加圧され、分散容器32内の内圧Pが一定となったときの吐出量をQ1’、排出量Q2’とする。
ここで、スプレー21からの供給量Q0は一定のバラツキΔQをもっているとする。第1の実施形態では、スリットからの吐出量は分散容器30内の内圧により決定するため、供給量のバラツキΔQにより内圧PがΔPだけ高くなり吐出量に影響を与える。これに対して、第2の実施形態においては、ΔQ2’を粒子選別管路31に戻す機構となっているため、吐出量バラツキを抑えることが可能となる。このとき、スリット33の断面積に比べて、循環用管路35の断面積は大きいためΔQ≒ΔQ2’である。換言すると、Q0≫ΔQ、ΔQ≒ΔQ2’という条件の元で、ΔQという変動があっても分散容器内の内圧Pが粒子供給側と粒子排出側とに亘ってほぼ一定となるように設計された循環用管路35を設けているのである。
また、循環用管路35を付加したことによって、供給側より排出側へ向う流れができるため、分散容器32における粒子の分散機能を高める効果もある。また、粒子選別管路31、分散容器32、循環用管路35の径を最適にすることにより吐出量バラツキを抑える効果がある。以上により、第1の実施形態に係る薄膜形成ヘッドと比較して、更に均一な薄膜形成が可能となる。
以上説明したように、本発明の主とする特徴は、2流体スプレーにより発生させた粒子の径を粒子選別管により選別する粒子選別手段と、選別された粒子を分散容器に供給し、長手方向に均一に分散させると同時に内圧で供給方向に対して直交した方向から吐出する粒子吐出部とを設けることにある。さらに、分散容器の内圧の変化分を粒子選別管路に戻す循環経路を設けて粒子吐出量のばらつきを抑制することにある。
本発明の第1の実施形態に係る薄膜形成ヘッドにおける全体構成を示す図である。 第1の実施形態に係る薄膜形成ヘッドにおけるスプレーと粒子選別及び液滴回収機構を示す図である。 第1の実施形態に係る薄膜形成ヘッドにおける粒子吐出部の構成を示す図である。 第1の実施形態に係る、薄膜形成ヘッドを含む塗布装置の全体構成を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る薄膜形成ヘッドにおける全体構成を示す図である。 第2の実施形態に係る薄膜形成ヘッドにおける動作を説明する図である。 本発明の実施形態に係る薄膜形成ヘッドにおけるスプレーの構造を示す図である。
符号の説明
11 空圧源
12,13 減圧弁
14,15 弁
16 送液用加圧タンク
21 スプレー
211 流体通路管
212 気体導入孔
213 高速渦流発生部
214 液体噴出口
22 スプレー支持部材
30 粒子吐出部
31 粒子選別管路
311 傾斜部
32 分散容器
33 スリット
34 継手
35 循環用管路
36 逆止め弁
40 回収機構
41 フィルタ
42 空圧源
43 圧力調整弁
51 吸着ステージ
52 基板
53 θ軸ステージ
55 Y軸ステージ
57 X軸ステージ
62 Z軸ステージ
81 電源装置
82 制御装置

Claims (9)

  1. 塗布液を粒子化して基板に塗布する薄膜形成ヘッドと、前記基板を保持する保持テーブルを移動させる駆動ステージと、前記薄膜形成ヘッドの内で前記粒子化した粒子を前記基板に吐出する粒子吐出部と、前記粒子吐出部を上下動させる上下動ステージと、を備えた塗布装置であって、
    前記薄膜形成ヘッドは、気体により液体を粒子化して噴霧する2流体スプレーと、前記2流体スプレーから供給された粒子を前記基板に向けて吐出する前記粒子吐出部と、を備え、
    前記粒子吐出部は、前記2流体スプレーから供給される粒子の粒子供給方向に沿って長く形成した容器と、前記容器に取り付けられ且つ前記粒子供給方向に長い矩形形状を有し前記粒子供給方向と直交する直交方向に前記粒子を吐出するスリットと、を備える
    ことを特徴とする塗布装置。
  2. 塗布液を粒子化して基板に塗布する薄膜形成ヘッドと、前記基板を保持する保持テーブルを移動させる駆動ステージと、前記薄膜形成ヘッドの内で前記粒子化した粒子を前記基板に吐出する粒子吐出部と、前記粒子吐出部を上下動させる上下動ステージと、を備えた塗布装置であって、
    前記薄膜形成ヘッドは、気体により液体を粒子化して噴霧する2流体スプレーと、前記2流体スプレーから供給された粒子の径を選別する粒子選別管路と、前記粒子選別管路から供給された粒子を前記基板に向けて吐出する前記粒子吐出部と、を備え、
    前記粒子選別管路は、前記粒子選別管路の内壁面に衝突して液状化した塗布液を回収する液回収部を設けて、前記2流体スプレーから供給される粒子の径を選別して粒子径を均一化する
    ことを特徴とする塗布装置。
  3. 塗布液を粒子化して基板に塗布する薄膜形成ヘッドと、前記基板を保持する保持テーブルを移動させる駆動ステージと、前記薄膜形成ヘッドの内で前記粒子化した粒子を前記基板に吐出する粒子吐出部と、前記粒子吐出部を上下動させる上下動ステージと、を備えた塗布装置であって、
    前記薄膜形成ヘッドは、気体により液体を粒子化して噴霧する2流体スプレーと、前記2流体スプレーから供給された粒子の径を選別する粒子選別管路と、前記粒子選別管路から供給された粒子を前記基板に向けて吐出する前記粒子吐出部と、を備え、
    前記粒子選別管路は、前記粒子選別管路の内壁面に衝突して液状化した塗布液を回収する液回収部を設けて、前記2流体スプレーから供給される粒子の径を選別して粒子径を均一化し、
    前記粒子吐出部は、前記粒子選別管路から供給される粒子の粒子供給方向に沿って長く形成した容器と、前記容器に取り付けられ且つ前記粒子供給方向に長い矩形形状を有し前記粒子供給方向と直交する直交方向に前記粒子を吐出するスリットと、を備える
    ことを特徴とする塗布装置。
  4. 請求項2又は3において、
    前記粒子選別管路と、前記容器の粒子供給口とは反対側の容器側壁とを結ぶ循環流路を設けて、前記粒子選別管路に供給される供給量のばらつきに基づく前記スリットからの吐出量のばらつきを抑制する
    ことを特徴とする塗布装置。
  5. 請求項1、2、3又は4において、
    前記2流体スプレーは、外筒と内筒の間に気体を供給するとともに内筒内に液体を供給し、前記気体の通路は前記内筒の中央に向けてスパイラル状に構成されて高速の渦流気体を形成する
    ことを特徴とする塗布装置。
  6. 塗布液を粒子化して基板に塗布する薄膜形成ヘッドにおいて、
    気体により液体を粒子化して噴霧する2流体スプレーと、前記2流体スプレーから供給された粒子の径を選別する粒子選別管路と、前記粒子選別管路から供給された粒子を前記基板に向けて吐出する前記粒子吐出部と、を備え、
    前記粒子選別管路は、前記粒子選別管路の内壁面に衝突して液状化した塗布液を回収する液回収部を設けて、前記2流体スプレーから供給される粒子の径を選別して粒子径を均一化する
    ことを特徴とする薄膜形成ヘッド。
  7. 塗布液を粒子化して基板に塗布する薄膜形成ヘッドにおいて、
    気体により液体を粒子化して噴霧する2流体スプレーと、前記2流体スプレーから供給された粒子の径を選別する粒子選別管路と、前記粒子選別管路から供給された粒子を前記基板に向けて吐出する前記粒子吐出部と、を備え、
    前記粒子選別管路は、前記粒子選別管路の内壁面に衝突して液状化した塗布液を回収する液回収部を設けて、前記2流体スプレーから供給される粒子の径を選別して粒子径を均一化し、
    前記粒子吐出部は、前記粒子選別管路から供給される粒子の粒子供給方向に沿って長く形成した容器と、前記容器に取り付けられ且つ前記粒子供給方向に長い矩形形状を有し前記粒子供給方向と直交する直交方向に前記粒子を吐出するスリットと、を備える
    ことを特徴とする薄膜形成ヘッド。
  8. 請求項6又は7において、
    前記粒子選別管路と、前記容器の粒子供給口とは反対側の容器側壁とを結ぶ循環流路を設けて、前記粒子選別管路に供給される供給量のばらつきに基づく前記スリットからの吐出量のばらつきを抑制する
    ことを特徴とする薄膜形成ヘッド。
  9. 請求項6、7又は8において、
    前記2流体スプレーは、外筒と内筒の間に気体を供給するとともに内筒内に液体を供給し、前記気体の通路は前記内筒の中央に向けてスパイラル状に構成されて高速の渦流気体を形成する
    ことを特徴とする薄膜形成ヘッド。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113333215A (zh) * 2021-06-05 2021-09-03 徐雷达 多功能双枪式高速喷孔喷面一体装置

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