JP2005304986A - 洗濯乾燥機 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧縮機の異常により大電流が流れた場合でも洗濯乾燥機全体の動作を停止させることのない洗濯乾燥機を実現すること。
【解決手段】電流検知手段71が定められた閾値を超える電流を検知した場合は、圧縮機電源供給制御手段72により圧縮機35への電源供給を停止することにより、圧縮機35の異常により大電流が流れた場合でも電流検知手段71により異常を検知し、圧縮機電源供給制御手段により圧縮機への電源の供給を停止させることとなり、圧縮機の異常により大電流が流れた場合でも洗濯乾燥機全体の動作を停止させることのない洗濯乾燥機を実現することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、一般家庭で使用される洗濯と乾燥を同一槽で行う洗濯乾燥機に関するものである。
従来、衣類を洗濯乾燥する機器としてはヒータを熱源にするものや、ヒートポンプ装置を熱源に用いたものがある(例えば、特許文献1参照)。以下、従来例を添付図面に基づいて説明する。
図8は、前記文献に記載された従来の洗濯乾燥機の側断面図である。図8において、洗濯乾燥機1は、ケーシング2をもち、同ケーシング2の中央に衣類6を出し入れするためのドア12が取り付けられており、内部には回転ドラム3が収納されている。同回転ドラム3の所定の部位には衣類6を回転ドラム3の回転とともに持ち上げ落下させるためのビータ5と、洗濯水7及び乾燥のための循環エア9が出入りするパンチング孔4が開口させてある。回転ドラム3のシャフト11は図示されない駆動用モータから回転のための動力を受けるようになっている。
また、ケーシング2内の回転ドラム3の背面は、空気入口24及び空気出口23を除き隔壁22によって仕切られ、循環エア9が通るダクト10、及び13が形成されている。前記隔壁22の前面下部は洗濯槽14を構成し、同洗濯槽14の部分に回転ドラム3の下部が臨んでいる。
前記各エアダクト10、13にはコンプレッサ19、凝縮器(コンデンサ)18、ファン17、膨脹弁20、蒸発器(エバポレータ)15等が内蔵されており、いわゆるヒートポンプサイクルが形成されている。また、コンデンサ18の一部はケーシング外背面に延長され、放熱器16を形成している。21はドレン排水用配管、8は洗濯排水用配管である。
次に、各工程と作用について説明する。洗濯、すすぎ工程は、ドア12をあけて衣類6及び適量の洗剤を投入し、ドア12を閉め、以下の工程を実行する。水供給バルブ(図示せず)から洗濯槽14に水位Aの位置まで規定量の水7が供給される。回転ドラム3がプログラムされた回転数で連続または間欠的に回転し、洗浄が行なわれる。この間、衣類6はビータ5によって持ち上げられ落下する。洗濯終了後は洗濯槽14の洗濯排水用配管8から機外に排水される。続いて、すすぎ工程が同様の工程で実行される。すすぎ水も洗濯排水として洗濯排水用配管8から機外に排水される。
脱水工程は、回転ドラム3がプログラムされた回転数で回転し、衣類6中の水分7を脱水する。脱水された水は、洗濯排水として洗濯排水用配管8から機外に排水される。
乾燥工程は、コンプレッサ19、ファン17及び回転ドラム3が運転されて循環エア9がダクト10、13及び回転ドラム3の内部を循環する。
衣類6から蒸発した水蒸気は循環エア9と共に、空気出口23、ダクト10を通ってエバポレータ15に接触し、冷却されて凝縮水(結露水)となって除湿される。除湿された循環エア9は、ファン17によってコンデンサ18に送られ、ここで加熱されて熱風となってダクト13、空気入口24を経て回転ドラム3内に流入し、再び衣類6から水分を蒸発させる。除湿された結露水はドレン排水用配管21から機外に排水される。この間、回転ドラム3は洗濯工程と同様にあらかじめ設定された回転数で連続又は間欠的に回転する。以上、洗濯から乾燥までを連続して行う工程について説明した。
特公平6−75628号公報
しかしながら、前記従来の構成では、コンプレッサ19の異常により大電流が流れた場合の安全手段がとられておらず、大電流が流れた場合は配電盤のブレーカを作動させることにより、少なくとも洗濯乾燥機1全体の動作を停止させなければならないという課題を有していた。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、圧縮機の異常により大電流が流れた場合でも洗濯乾燥機全体の動作を停止させることのない洗濯乾燥機の実現を目的とするものである。
上記の目的を達成するために本発明は、乾燥時には乾燥用空気から湿気を結露水として回収する除湿手段を具備し、前記除湿手段は、乾燥用空気を冷却する冷却器と、乾燥用空気を加熱する加熱器と、冷媒の圧力を低下させる減圧装置と、気化した冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機へ流れる電流を検知する電流検知手段と、前記電流検知手段が検知した電流の情報を基に圧縮機への電源の供給を制御する圧縮機電源供給制御手段を有し、前記圧縮機電源供給制御手段は、前記電流検知手段が定められた閾値を超える電流を検知すると前記圧縮機への電源供給を停止することとしたものである。
これにより、圧縮機の異常により大電流が流れた場合でも電流検知手段により異常を検知し、圧縮機電源供給制御手段により圧縮機への電源の供給を停止させることにより、圧縮機の異常により大電流が流れた場合でも洗濯乾燥機全体の動作を停止させることのない洗濯乾燥機を実現することができ、乾燥運転中に圧縮機への電源の供給を停止した場合でも、洗濯、濯ぎ、脱水等を行うことができる。
本発明の洗濯乾燥機は、圧縮機の異常により大電流が流れた場合でも洗濯乾燥機全体の動作を停止させることのない洗濯乾燥機の実現することができる。
第1の発明は、同一槽内に入れた衣類に対して洗濯と乾燥を行い、乾燥時には乾燥用空気から湿気を結露水として回収する除湿手段を具備し、前記除湿手段は、乾燥用空気を冷却する冷却器と、乾燥用空気を加熱する加熱器と、冷媒の圧力を低下させる減圧装置と、気化した冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機へ流れる電流を検知する電流検知手段と、前記電流検知手段が検知した電流の情報を基に圧縮機への電源の供給を制御する圧縮機電源供給制御手段を有し、前記圧縮機電源供給制御手段は、前記電流検知手段が定められた閾値を超える電流を検知すると前記圧縮機への電源供給を停止することにより、圧縮機の異常により大電流が流れた場合でも電流検知手段により異常を検知し、圧縮機電源供給制御手段により圧縮機への電源の供給を停止させることとなり、圧縮機の異常により大電流が流れた場合でも洗濯乾燥機全体の動作を停止させることのない洗濯乾燥機を実現することができる。
第2の発明は、電流検知手段が定められた閾値を超える電流を検知し圧縮機への電源供給を停止した後、所定の時間後に再度電源供給を行い、電流検知手段にて定められた閾値を下回る電流を検知した場合には圧縮機への電源供給を継続することにより、電源供給停止後に異常を検知しなくなれば自動的に圧縮機への電源供給を再開することとなり、圧縮機が異常状態から復帰すれば自動的に圧縮機の運転を再開する洗濯乾燥機を実現することができる。
第3の発明は、電流検知手段が定められた閾値を超える電流を検知して、圧縮機電源供給制御手段にて圧縮機への電源供給が停止された場合、使用者に圧縮機の電流が定められた閾値を超えた旨報知する報知手段を具備することにより、圧縮機の電流が定められた閾値を超えた旨を外部に報知することが可能となり、圧縮機へ流れる電流が定められた閾値を超えた旨を使用者に報知することが可能な洗濯乾燥機を実現することができる。
第4の発明は、圧縮機への電源供給が停止された回数を記憶する電源供給停止回数記憶手段を具備し、電源供給停止回数が所定回数を超えると、異常解除処理が実行されるまで除湿動作を停止することにより、圧縮機が異常解除処理を必要とする状態であることを検知することとなり、圧縮機が異常解除処理を必要とする状態であれば圧縮機の運転を開始しない洗濯乾燥機を実現できる。
第5の発明は、圧縮機への電源供給が停止される毎に、前回電源供給が停止されてからの経過時間を計測して記憶する電源供給停止間隔記憶手段を具備し、電源供給停止間隔が所定時間を下回ると、異常解除処理が実行されるまで除湿動作を停止することにより、圧縮機が異常解除処理を必要とする状態であることを検知することとなり、圧縮機が異常解除処理を必要とする状態であれば圧縮機の運転を開始しない洗濯乾燥機を実現できる。
第6の発明は、使用者に圧縮機の異常を報知する報知手段を具備し、前記報知手段は、一時的に圧縮機への電源供給が停止された場合と異なる報知を行うことにより、圧縮機が異常解除処理を必要とする状態であることを外部に報知することが可能な洗濯乾燥機を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における洗濯乾燥機を背面から見た斜視図、図2は側断面図である。図1において、本発明の洗濯乾燥機の本体25内には、洗濯槽26があり、モータ27が取り付けられている。洗濯槽26は両側面のサスペンション29と上方部のサスペンション30によって支えられて本体25に取り付けられている。
圧縮機35は気化した冷媒を圧縮し、放熱器36は圧縮後の高温高圧の冷媒の熱を放熱し、絞り手段37は高圧の冷媒の圧力を減圧するための膨張弁、もしくは、キャピラリーチューブからなり、吸熱器38では減圧されて低圧となった冷媒が周囲から熱を奪い、圧縮機35、放熱器36、絞り手段37、吸熱器38を順に接続して再び圧縮機35に冷媒が循環するように管路39で連結したヒートポンプ装置を具備している。
風路40は、乾燥用空気を冷却する除湿手段としての前記吸熱器38と乾燥用空気を加熱する加熱手段としての前記放熱器36とを連結するように構成している。洗濯槽26と風路40は、フレキシブルホース41、42によって接続されている。風路40には送風手段43が設けられている。ダクト44は洗濯槽26の外壁に設けられている。矢印Bはダクト44と風路40内の乾燥用空気の流れを示している。
図2において、回転ドラム28はモータ27の軸に直結して洗濯槽26内に取り付けられている。洗濯槽26と回転ドラム28の前面開口部に対応した位置には衣類31を投入するためのドア32が設けられている。本体25と洗濯槽26の間の隙間はベローズ33とドアパッキング34によって空気が本体25内部や機外に漏れないように略密封されている。回転ドラム28の側壁および底面部には洗濯水や乾燥用空気が出入りする孔45と開口部46が設けられている。開口部56は洗濯槽26内壁に設けられており、洗濯槽26とダクト44との風路をつないでいる。矢印Cは洗濯槽26と回転ドラム28内の乾燥用空気の流れを示している。
洗濯排水路47は洗濯時の排水を流すものである。結露排水路48は乾燥時の吸熱器38で発生した結露水を流すもので、洗濯排水路47と結露排水路48は一つの排水管49につながれている。排水管49の先端50は機外の大気中に開口している。洗濯排水路47と結露排水路48の合流部には1つの排水弁60があり、洗濯排水路47と結露排水路48と排水管49と排水弁60によって排水処理手段を構成している。
電流検知手段71は圧縮機35へ流れる電流を検知する。圧縮機電源供給制御手段72は電流検知手段71からの電流の情報を基に圧縮機35への電源供給を制御する。
図3は、排水弁60近辺の排水処理手段の構成を示す断面図である。図3において、弁61は水路を開閉するためのものであり、モータ62は弁61を回転させる。モータ62によって弁61をd側に閉じると洗濯排水路47側が閉で結露排水路48側が開となり、モータ62によって弁61を回転してe側に移動させると、洗濯排水路47側が開で結露排水路48側が閉となる。洗濯排水路47側が開の時には、結露排水路48側が閉となることによって洗濯排水路47から結露排水路48への逆流を防止する逆流防止手段を構成する。
以上のように構成された洗濯乾燥機について、以下、その動作、作用を説明する。洗濯、すすぎ、脱水までの洗濯工程では、水を溜める場合は、排水弁60の弁61の状態は図3のd側であり、洗濯排水路47側が閉で結露排水路48側が開とする。水供給バルブ(図示せず)から洗濯槽26に水が供給され、図2の水位Dの位置まで溜められる。回転ドラム26がプログラムされた回転数で連続または間欠的に回転し、洗浄やすすぎが行なわれる。この間、衣類31は回転ドラム28の回転によって持ち上げられ落下する。排水する場合は、排水弁60の弁61を図3のe側にする。洗濯排水路47側が開で結露排水路48側が閉となる。洗濯槽14の水は、洗濯排水路47と排水弁60を通過して排水管49から機外に排水される。
乾燥工程では、排水弁60の弁61を図3のd側にして洗濯排水路47側が閉で結露排水路48側が開として、圧縮機35、送風手段43及び回転ドラム28が運転される。送風手段43の運転によって、乾燥用空気が洗濯槽26とダクト44、フレキシブルホース41、風路40、フレキシブルホース42の内部を循環する。衣類31は、あらかじめ設定された回転数で連続又は間欠的に行われる回転ドラム28の回転によって撹拌される。
圧縮機35の運転によって、配管39内を冷媒が循環して、放熱器36で高温高圧の冷媒の熱を放熱して循環する乾燥用空気を加熱する。加熱された乾燥用空気は図2の矢印Cのように、洗濯槽26内に送り込まれ、回転ドラム28底面部の開口部46を通過して衣類31に当たり、衣類31から水分を奪って、多湿の空気となって回転ドラム28の側壁の孔45を通過して、洗濯槽26の開口部56を通過してダクト44へと送られる。ダクト44を通過した乾燥用空気は、矢印Bに示すように、フレキシブルホース41を通過して風路40に設けた除湿手段としての吸熱器38で、冷却除湿される。除湿された乾燥用空気は再び送風手段43によって放熱器36に送られて加熱される。
ここで、圧縮機35やその駆動回路に異常が発生して通常の状態よりも大きな電流が流れたことを電流検知手段71が検知した場合、圧縮機電源供給制御手段72にその情報を伝達する。圧縮機電源供給制御手段72は電流検知手段71からの情報を受けると、圧縮機35への電源供給を停止する。この場合、洗濯乾燥機の本体25への電源の供給は停止しないので、少なくとも洗濯機能を動作させることが可能である。
以上のように、本実施の形態においては、電流検知手段71が定められた閾値を超える電流を検知した場合は圧縮機電源供給制御手段72により圧縮機35への電源供給を停止することにより、圧縮機35の異常により大電流が流れた場合でも電流検知手段71により異常を検知し、圧縮機電源供給制御手段72により圧縮機35への電源の供給を停止させることとなり、圧縮機35の異常により大電流が流れた場合でも洗濯乾燥機全体の動作を停止させることのない洗濯乾燥機を実現することができる。
また、電流検知手段71が定められた閾値を超える電流を検知し圧縮機電源供給制御手段72により圧縮機35への電源供給を停止した後、所定の時間後に再度電源供給を行い、定められた閾値を下回る電流を検知した場合は、電流検知手段71はその情報を圧縮機電源供給制御手段72へ伝達し、圧縮機電源供給制御手段72は圧縮機35への電源供給を継続することも可能である。
これにより、電源供給停止後に異常を検知しなくなれば自動的に圧縮機35への電源供給を再開することとなり、圧縮機35が異常状態から復帰すれば自動的に圧縮機35の運転を再開する洗濯乾燥機を実現することができる。
なお、本実施の形態で示す放熱器36や吸熱器38の熱交換器は、プレートフィン付きチューブ型熱交換器を示しているが、特にその形態を限定するものではない。
(実施の形態2)
図4は、本発明の第2の実施の形態における洗濯乾燥機の側断面図である。なお、前記実施の形態1と同じ構成のものは同一符号を付して詳細な説明は省略する。図4において、報知手段73は圧縮機電源供給制御手段72により圧縮機35への電源供給を停止した場合に異常報知ランプを点滅させることにより使用者に異常を報知する。
以上のように、本実施の形態においては、圧縮機35へ流れる電流が定められた閾値を超えた場合、使用者に圧縮機35の異常を報知する報知手段73を具備したことにより、圧縮機35の異常を外部に報知することが可能となり、圧縮機35の異常を使用者に報知することが可能な洗濯乾燥機を提供することができる。
なお、本実施の形態では報知手段は異常報知ランプを点滅させるとしたが、ブザーを鳴らすことや、あらかじめ登録された音声メッセージを再生すること、また、画面表示を用いて報知することも可能であり、また、これらを複数組み合わせて報知することとしても同様の効果が実現できる。
(実施の形態3)
図5は、本発明の第3の実施の形態における洗濯乾燥機の側断面図である。なお、前記実施の形態と同じ構成のものは同一符号を付して詳細な説明は省略する。図5において、電源供給停止回数記憶手段74は電流検知手段71が定められた閾値を超える電流を検知して圧縮機電源供給制御手段72により圧縮機35への電源供給を停止した回数を記憶する。
電流検知手段71により定められた閾値を超える電流を検知して圧縮機電源供給制御手段72により圧縮機35への電源供給を停止した場合、電源供給停止回数記憶手段に記憶している電源供給停止回数を1増加させる。その後圧縮機35への電源供給を再開した場合でも、電源供給停止回数記憶手段74の内容は保持する。その後電源供給の停止・再開を繰り返し、電源供給停止回数が一定回数、例えば3を超えた場合、圧縮機35に何らかの処理を必要としている異常が発生していると判断し、以後異常解除処理が実行されるまで除湿動作を行わないこととする。
以上のように、本実施の形態においては、電源供給停止回数記憶手段74を具備し、電源供給停止回数が一定回数を超えると圧縮機35の異常と判断し、以後異常解除処理が実行されるまで除湿動作を行わないことにより、圧縮機35が異常解除処理を必要とする状態であることを検知することとなり、圧縮機35が異常解除処理を必要とする状態であれば圧縮機35の運転を開始しない洗濯乾燥機を実現できる。
(実施の形態4)
図6は、本発明の第4の実施の形態における洗濯乾燥機の側断面図である。なお、前記実施の形態1と同じ構成のものは同一符号を付して詳細な説明は省略する。図6において、電源供給停止間隔記憶手段75は電流検知手段71が定められた閾値を超える電流を検知して圧縮機電源供給制御手段72により圧縮機35への電源供給が停止される毎に前回電源供給が停止されてからの経過時間を計測して記憶する。
電流検知手段71により定められた閾値を超える電流を検知して圧縮機電源供給制御手段72により圧縮機35への電源供給を停止した場合、電源供給停止間隔記憶手段75にて前回電源供給を停止してからの経過時間を記憶する。電源供給停止間隔が一定時間、例えば5分より短くなった場合、圧縮機35に何らかの処理を必要としている異常が発生していると判断し、以後異常解除処理が実行されるまで除湿動作を行わないこととする。
以上のように、本実施の形態においては、電源供給停止間隔記憶手段75を具備し、電源供給停止間隔が一定時間より短くなると圧縮機35の異常と判断し、以後異常解除処理が実行されるまで除湿動作を行わないことにより、圧縮機35が異常解除処理を必要とする状態であることを検知することとなり、圧縮機35が異常解除処理を必要とする状態であれば圧縮機35の運転を開始しない洗濯乾燥機を実現できる。
(実施の形態5)
図7は、本発明の第5の実施の形態における制御手段による制御を示すフローチャートである。図7において、ステップST1にて圧縮機35が異常かどうかを判断する。具体的には、電源供給停止回数記憶手段74により電源供給停止回数が一定回数を超えているか、電源供給停止間隔記憶手段75により電源供給停止間隔が一定時間を下回っている場合に圧縮機が異常であると判断する。圧縮機35が異常であると判断した場合、ステップST2にて異常報知ランプを点灯させ、ステップST3にて圧縮機35への電源供給を停止する。異常でないと判断した場合はステップST4にて圧縮機35へ流れる電流が定められた閾値を超えているか判断する。圧縮機35へ流れる電流が定められた閾値を超えていた場合、ステップST5にて異常報知ランプを点滅させ、ステップST3にて圧縮機への電源供給を停止する。ステップST6にて所定の時間経過後すると、ステップST7にて再度電源供給を行う。ステップST4にて圧縮機35へ流れる電流が定められた閾値を超えていなかった場合も、ステップST7にて電源供給を継続する。
以上のように、本実施の形態においては、圧縮機35が異常と判断された場合、使用者に圧縮機35の異常報知する報知手段75を具備し、一時的に圧縮機35への電源供給が停止された場合とは異なる方式で報知することにより、圧縮機35が異常解除処理を必要とする状態であることを外部に報知することが可能となり、圧縮機が異常解除処理を必要とする状態であることを使用者に報知することが可能な洗濯乾燥機を実現することができる。
なお、本実施の形態では報知手段は異常報知ランプを点滅または点灯させるとしたが、二つの状態を区別することが可能であれば、ブザーを鳴らすことやあらかじめ登録された音声メッセージを再生すること、また画面表示を用いて報知することも可能であり、またこれらを複数組み合わせて報知することとしても同様の効果が実現できる。
以上のように、本発明にかかる洗濯乾燥機は、圧縮機の異常により大電流が流れた場合でも洗濯乾燥機全体の動作を停止させることのない洗濯乾燥機を実現することが可能となるので、洗濯と乾燥を同一槽で行う洗濯乾燥機や、洗浄と乾燥を同一槽で行う食器洗い乾燥機等の用途に適用できる。
本発明の第1の実施の形態における洗濯乾燥機を背面から見た斜視図 同洗濯乾燥機の側断面図 同洗濯乾燥機の排水弁近辺の排水処理手段の構成を示す断面図 本発明の第2の実施の形態における洗濯乾燥機の側断面図 本発明の第3の実施の形態における洗濯乾燥機の側断面図 本発明の第4の実施の形態における洗濯乾燥機の側断面図 本発明の第5の実施の形態における制御手段のフローチャート 従来の洗濯乾燥機の側断面図
符号の説明
35 圧縮機
36 放熱器
37 絞り手段
38 吸熱器
71 電流検知手段
72 圧縮機電源供給制御手段
73 報知手段
74 電源供給停止回数記憶手段
75 電源供給停止間隔記憶手段

Claims (6)

  1. 同一槽内に入れた衣類に対して洗濯と乾燥を行い、乾燥時には乾燥用空気から湿気を結露水として回収する除湿手段を具備し、前記除湿手段は、乾燥用空気を冷却する冷却器と、乾燥用空気を加熱する加熱器と、冷媒の圧力を低下させる減圧装置と、気化した冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機へ流れる電流を検知する電流検知手段と、前記電流検知手段が検知した電流の情報を基に圧縮機への電源の供給を制御する圧縮機電源供給制御手段を有し、前記圧縮機電源供給制御手段は、前記電流検知手段が定められた閾値を超える電流を検知すると前記圧縮機への電源供給を停止することとした洗濯乾燥機。
  2. 圧縮機電源供給制御手段は、電流検知手段が定められた閾値を超える電流を検知し圧縮機への電源供給を停止した後、所定の時間後に再度電源供給を行い、電流検知手段にて定められた閾値を下回る電流を検知した場合には圧縮機への電源供給を継続することとした請求項1記載の洗濯乾燥機。
  3. 電流検知手段が定められた閾値を超える電流を検知して圧縮機電源供給制御手段にて圧縮機への電源供給が停止された場合、使用者に圧縮機へ流れる電流が定められた閾値を超えた旨報知する報知手段を設けた請求項1または2記載の洗濯乾燥機。
  4. 電流検知手段が定められた閾値を超える電流を検知して圧縮機電源供給制御手段にて圧縮機への電源供給が停止された回数を記憶する電源供給停止回数記憶手段を具備し、電源供給停止回数が所定回数を超えると、異常解除処理が実行されるまで除湿動作を停止することとした請求項2または3記載の洗濯乾燥機。
  5. 電流検知手段が定められた閾値を超える電流を検知して圧縮機電源供給制御手段にて圧縮機への電源供給が停止される毎に、前回電源供給が停止されてからの経過時間を計測して記憶する電源供給停止間隔記憶手段を具備し、電源供給停止間隔が所定時間を下回ると、異常解除処理が実行されるまで除湿動作を停止することとした請求項2〜4のいずれか1項に記載の洗濯乾燥機。
  6. 使用者に圧縮機の異常を報知する報知手段を具備し、前記報知手段は、一時的に圧縮機への電源供給が停止された場合と異なる報知を行うこととした請求項4または5記載の洗濯乾燥機。
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