JP2005304235A - 車両用電源装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 直流電源から電力を供給する構成の車両用電源装置において、入力電流中の高調波電流成分を抑制する。
【解決手段】 直流電源であるバッテリ10は、電力線201,202を介して、三相インバータ250を含む電力変換器230へ直流電圧を供給する。電流センサ205は、バッテリ10から電力変換器230への入力電流Iinを測定する。制御装置220は、電流センサ205による電流測定値に基づき、入力電流Iinの交流成分と逆極性の補償電流を逐次算出するとともに、補償電流を発生させるための電流指令値irfを生成する。アクティブフィルタ210は、制御装置220からの電流指令値irfに従った交流電流iafを電力線201へ供給する。入力電流Iin中の高調波電流は、アクティブフィルタ210からの交流電流iafによって打ち消されることにより抑制される。
【選択図】 図2
【解決手段】 直流電源であるバッテリ10は、電力線201,202を介して、三相インバータ250を含む電力変換器230へ直流電圧を供給する。電流センサ205は、バッテリ10から電力変換器230への入力電流Iinを測定する。制御装置220は、電流センサ205による電流測定値に基づき、入力電流Iinの交流成分と逆極性の補償電流を逐次算出するとともに、補償電流を発生させるための電流指令値irfを生成する。アクティブフィルタ210は、制御装置220からの電流指令値irfに従った交流電流iafを電力線201へ供給する。入力電流Iin中の高調波電流は、アクティブフィルタ210からの交流電流iafによって打ち消されることにより抑制される。
【選択図】 図2
Description
この発明は、車両用電源装置に関し、より特定的には、車両駆動用モータを搭載した自動車に用いられる車両用電源装置に関する。
二次電池から供給された直流電圧を、インバータに代表される電力変換器によって交流電圧に変換して負荷を駆動する電源装置では、インバータでのスイッチング動作に起因する高調波電流が二次電池と接続された入力ライン(直流電圧ライン)に発生する現象が知られている。
電力系統における高調波電流を除去する技術としては、アクティブフィルタの適用が一般的に知られている。たとえば、アクティブフィルタを力率改善回路として備えた直流電源装置の構成(たとえば特許文献1および2)や、商用交流電圧が高調波を多く含む歪んだ波形であっても、入力電圧波形を正弦波として力率を改善することが可能なアクティブフィルタ型電源装置(たとえば特許文献3)が開示されている。
特開平9−201052号公報
特開平9−28080号公報
特開平7−222449号公報
ハイブリッド自動車等に搭載された車両用電源装置では、直流電源から供給された直流電力をインバータによって交流電力に変換して、車両駆動用のモータの駆動制御に用いる構成が知られている。このような構成では、インバータを構成する電力用半導体素子のスイッチング周波数に対応したリップル電流や、スイッチング動作時に発生するサージ状のノイズ電流による高調波電流が、二次電池とインバータとを接続する電力線上に発生してしまう。
このような高調波電流に起因して種々の障害が発生する。たとえば、このような高調波電流が二次電池へ影響を及ぼすことで、高調波に起因した異音を発生させる原因となる可能性がある。
この発明は、このような問題点を解決するためになされたものであって、この発明の目的は、直流電源からインバータへ電力を供給する構成の車両用電源装置において、直流電源からの入力電流の高調波電流成分を抑制することである。
この発明による車両用電源装置は、車両駆動用の交流モータを備えた自動車に搭載される車両用電源装置であって、直流電源と、電力変換器と、電力線と、電流センサと、アクティブフィルタと、制御装置とを備える。電力変換器は、直流電源によって供給される直流電力と交流モータを駆動制御する交流電力との間の電力変換を行なう。電力線は、直流電源と電力変換器との間を接続する。電流センサは、電力線の通過電流を測定する。アクティブフィルタは、与えられた電流指令値に従った交流電流を電力線へ供給する。制御装置は、電力変換器の作動期間において、電流センサにより測定された通過電流の交流成分と逆極性の交流電流に相当する補償電流を逐次算出するとともに、補償電流を発生させるための電流指令値を生成してアクティブフィルタへ与える。
好ましくは、この発明による車両用電源装置では、電流センサの測定値は、直流電源の制御にも用いられる。
また好ましくは、この発明による車両用電源装置は、制御装置からの指示に応答して、電力線と電力変換器との間を切り離すリレースイッチをさらに備える。さらに、直流電源は、二次電池で構成され、制御装置は、電力変換器の非作動期間においてリレースイッチをオフさせ、かつ、リレースイッチのオフ期間に発生された所定のトリガ信号に応答して、所定の交流電流を発生させるための電流指令値を生成してアクティブフィルタへ与える。
さらに好ましくは、この発明による車両用電源装置では、トリガ信号は、予め設定された所定時刻への到達に基づいて発生される。
好ましくは、直流電源は二次電池で構成される、
この発明による車両用電源装置は、電流センサによる測定値に基づいて電力線を流れる入力電流の交流成分を検出し、当該交流成分を打消す補償電流をアクティブフィルタによって発生させることができる。これにより、大容量の平滑コンデンサを設けることなく入力電流の高調波電流成分を抑制することができる。この結果、車両用電源装置の搭載性を損なうことなく、高調波電流に起因して発生する障害を抑制することができる。
特に、直流電源の制御用の電流センサによる測定値を用いてアクティブフィルタへの電流指令値を求める構成とすることにより、新たに電流センサを配置することなく高調波電流を抑制することが可能となる。
また、この発明による車両用電源装置では、リレースイッチのオフ期間において、所定のトリガ信号に応答して、二次電池で構成された直流電源を所定周期で充放電するための交流電流をアクティブフィルタによって生成できる。これにより、車両起動前に二次電池の自動的な暖機運転を行なって、起動時における車両運転をスムーズなものとすることができる。
特に、トリガ信号が予め設定された所定時刻への到達に基づいて発生される構成とすることにより、冬期の早朝等の運転者等が予め指定した時刻に二次電池の暖機運転を自動的に実行可能となる。
また、この発明による車両用電源装置では、直流電源が二次電池で構成された場合において、高調波電流の影響により二次電池で発生する障害、たとえば異音等の発生を、搭載性を損なうことなく抑制できる。
解決することができる。
解決することができる。
この発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中の同一または相当部分については、同一符号を付してその説明は繰返さない。
[実施の形態1]
図1は、この発明による車両用電源装置を搭載した自動車の一例として示されるハイブリッド自動車の構成を示す概略ブロック図である。
図1は、この発明による車両用電源装置を搭載した自動車の一例として示されるハイブリッド自動車の構成を示す概略ブロック図である。
図1を参照して、この発明の実施の形態による車両用電源装置を搭載したハイブリッド自動車100は、バッテリ10と、PCU(Power Control Unit)20と、動力出力装置30と、ディファレンシャルギア(DG:Differential Gear)40と、前輪50L,50Rと、後輪60L,60Rと、フロントシート70L,70Rと、リアシート80とを備える。
「直流電源」であるバッテリ10は、リアシート80の後方部に配置される。バッテリ10は、PCU20に電気的に接続される。バッテリ10は、代表的には、ニッケル水素またはリチウムイオン等の二次電池から成り、直流電圧をPCU20へ供給するとともに、PCU20からの直流電圧によって充電される。
PCU20は、たとえば、フロントシート70L,70Rの下部領域、すなわちフロア下領域を利用して配置される。動力出力装置30は、ダッシュボード90よりも前側のエンジンルームに配置される。PCU20は、動力出力装置30と電気的に接続される。動力出力装置30は、DG40と連結される。
PCU20は、バッテリ10からの直流電圧を昇圧し、その昇圧した直流電圧を交流電圧に変換して動力出力装置30に含まれるモータジェネレータを駆動制御する。また、PCU20は、動力出力装置30に含まれるモータジェネレータが発電した交流電圧を直流電圧に変換してバッテリ10を充電する。
動力出力装置30は、エンジンおよび/またはモータジェネレータによる動力をDG40を介して前輪50L,50Rに伝達して前輪50L,50Rを駆動する。また、動力出力装置30は、前輪50L,50Rの回転力によって発電し、その発電した電力をPCU20へ供給する。
DG40は、動力出力装置30からの動力を前輪50L,50Rに伝達するとともに、前輪50L,50Rの回転力を動力出力装置30へ伝達する。
図2は、この発明による車両用電源装置に相当する回路部分の構成を示す電気回路図である。
図2を参照して、この発明による車両用電源装置は、バッテリ10と、PCU20の一部とによって構成される。
PCU20は、アクティブフィルタ210と、制御装置220と、電力変換器230とを含む。制御装置220は、マイクロコンピュータ等で構成された電子制御用コントロールユニット(ECU)に相当する。電力変換器230は、コンバータ240と、平滑コンデンサ245と、三相インバータ250とを含む。
バッテリ10と、電力変換器230との間は電力線201および202で接続される。電力線201は、バッテリ10の正極と接続され、さらにリレースイッチ211を介して電力変換器230の電源ライン231と接続される。電力線202は、バッテリ10の負極と接続され、さらにリレースイッチ212を介して電力変換器230のアースライン232と接続される。
コンバータ240は、電力用半導体スイッチング素子(以下、単に「スイッチング素子」とも称する)Q1およびQ2と、リアクトル242とを含む。スイッチング素子Q1およびQ2は、電源ライン233およびアースライン232の間に直列に接続される。スイッチング素子Q1およびQ2はたとえばIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)で構成され、スイッチング素子Q1およびQ2には、逆方向の電流通過を可能にする逆並列ダイオードD1およびD2がそれぞれ接続されている。
リアルトル242は、スイッチング素子Q1およびQ2の接続ノードと電力線201との間に接続される。すなわち、コンバータ240は、いわゆる非絶縁型の昇圧チョッパ回路を構成している。
平滑コンデンサ245は、電源ライン233およびアースライン232の間に接続される。
三相インバータ250は、U相アーム253を構成するスイッチング素子Q3,Q4と、V相アーム254を構成するスイッチング素子Q5,Q6と、W相アーム255を構成するスイッチング素子Q7,Q8とを含む。スイッチング素子Q3〜Q8も代表的にはIGBTで構成される。スイッチング素子Q3〜Q8には、逆並列ダイオードD3〜D8がそれぞれ設けられている。
各相の中間点は、モータジェネレータM1の各相コイルの各相端に接続されている。すなわち、モータジェネレータM1は、三相の永久磁石モータであり、U相,V相,W相の3つのコイルの一端が中性点に共通接続されて構成される。
一方、U相コイルの他端はスイッチング素子Q3,Q4の中間点に接続され、V相コイルの他端はスイッチング素子Q5,Q6の中間点に接続され、W相コイルの他端はスイッチング素子Q7,Q8の中間点に接続されている。
スイッチング素子Q1〜Q8は、制御装置220からの制御信号S1〜S8を制御電極(IGBTではゲート電極)にそれぞれ受けて、当該制御信号に応答してオン・オフされる。制御装置220は、三相インバータ250の各相電流の検出値やモータジェネレータM1の回転位置検出センサ(図示せず)からの出力値に基づいて、制御信号S1〜S8を生成する。たとえば、制御信号S1〜S8は、モータジェネレータM1がモータ指令値(トルク指令値等)に従って駆動制御されるように、周知のPWM(Pulse Width Modulation)制御等の手法に従って生成される。
電流センサ205は、電力線201上の通過電流、すなわちバッテリ10からの入力電流Iinを測定するために設けられる。電流センサ205は、たとえばバッテリ10が格納されたバッテリパックを構成する筐体11の中にバッテリ10と一体的に格納されている。電流センサ205の測定電流は、図示しないSOC(State of Charge)制御系へ伝達され、バッテリ10の充電状態(代表的にはSOC値)を維持するための制御に用いられる。たとえば、電流センサ205の測定電流積算値に基づいて、バッテリ10のSOC値の低下が検出された場合には、バッテリ10の充電のために、図示しないモータジェネレータを駆動させバッテリ10を充電する。
電流センサ205は、さらに、制御装置220から電気的にコンタクト可能なように設けられ、電流センサ205による電流測定値は、制御装置220へ入力される。
制御装置220は、ハイブリッド自動車100の運転者によるイグニッションスイッチ(図示せず)のオン・オフに応答して、リレースイッチ211,212を導通または遮断させる。イグニッションスイッチのオン時には、電力線201,202と電力変換器230とが接続されて、バッテリ10からの直流電圧が電力変換器230へ供給される。すなわち、電力変換器230の作動期間において、リレースイッチ211,212はオンされる。
コンバータ240は、リレースイッチ211,212のオンに応答して電源ライン213およびアースライン232の間にバッテリ10から供給された直流電圧を受ける。スイッチング素子Q1,Q2がスイッチング制御されることによって、バッテリ10からの直流電圧は昇圧されて、電源ライン233へ出力される。平滑コンデンサ245は、電源ライン233の直流電圧を平滑化して三相インバータ250へ供給する。三相インバータ250は、電源ライン233の昇圧された直流電圧を交流電圧に変換してモータジェネレータM1を駆動する。すなわち、三相インバータ250は、バッテリ10によって供給される直流電力と「車輪駆動用の交流モータ」であるモータジェネレータM1を駆動制御する交流電力との間の電力変換を行なう。
また、三相インバータ250は、モータジェネレータM1が発電した交流電圧を直流電圧に変換して電源ライン233へ出力する。平滑コンデンサ245は、この直流電圧を平滑化してコンバータ240へ供給する。コンバータ240は、平滑コンデンサ245からの直流電圧を降圧して、電力線201,202を介してバッテリ10等へ供給する。このように、PCU20では、バッテリ10からの直流電圧を昇圧してモータジェネレータM1を駆動するとともに、モータジェネレータM1が発電した電力をバッテリ10等へ供給する。
このような電力変換において、電力線201を通過する入力電流Iinには、コンバータ240のスイッチング周波数あるいは三相インバータ250のスイッチング周波数に応答したリップル電流やスイッチングノイズ電流等の高調波電流が重畳されることになる。このような高調波電流は、電流センサ205による入力電流Iinの測定により検出可能である。
図3は、電流センサによる入力電流Iinの測定波形例を示す図である。
図3を参照して、入力電流Iinの直流成分I0に、高調波電流である交流成分が重畳されている。
再び図2を参照して、アクティブフィルタ210は、電力線201および202と接続され、制御装置220からの電流指令値irfに従った交流電流iafを電力線201へ出力する。この発明による車両用電源装置に適用されるアクティブフィルタ210は、たとえば自励式インバータを含んで構成されるが、その回路構成は特に限定されず周知の種々の回路構成を適用することができる。
制御装置220は、電流センサ205での測定電流に基づき、入力電流Iinの高調波電流を打消すような補償電流icmpがアクティブフィルタ210によって生成されるように、電流指令値irfを生成する。
図4に示すように、入力電流Iinの高調波電流を抑制するためには、入力電流Iin中の交流成分と逆極性の補償電流icmpを入力電流Iinに加えてやればよい。これにより、図5に示すように入力電流Iinの高調波成分を打ち消すことができる。
図6は、図4に示した補償電流icmp生成のための制御装置220の制御動作を説明するフローチャートである。
図6を参照して、ハイブリッド自動車100のイグニッションスイッチのオンに応答して、高調波電流抑制制御が開始される(ステップS100)。
高調波電流抑制制御が開始されると、電流センサ205の出力、すなわち入力電流Iinの測定値がサンプリングされる(ステップS110)。
制御装置220は、時系列的に逐次検出された電流センサ出力から、図3に示したような、入力電流Iinの交流成分(高調波電流)を算出する(ステップS120)。
制御装置220は、ステップS120で算出された交流成分と逆極性、すなわち逆位相の交流電流に相当する補償電流icmp(図5)を算出する(ステップS130)。さらに、補償電流icmpがアクティブフィルタ210により発生させるように、アクティブフィルタ210の電流指令値irfを生成する(ステップS140)。
このような制御は、イグニッションスイッチがオフされるまで継続され、イグニッションスイッチオフに応答して高調波電流の抑制制御も終了される(ステップS160,S200)。
一方、イグニッションスイッチがオンされている期間では、所定周期Tsの経過ごとに、ステップS110〜S140が繰返される(ステップS150)。
このような制御フローに従って生成された電流指令値irfに従ってアクティブフィルタ210によって生成された補償電流icmpにより、図5に示したような高調波電流が抑制された入力電流Iinを得ることが可能となる。
以上説明したように、この発明の実施の形態1による車両用電源装置では、バッテリ(二次電池)からの入力電流の交流成分を検出し、当該交流成分を打消す補償電流をアクティブフィルタによって発生させるので、入力電流の高調波電流成分を抑制することができる。これにより、高調波電流の影響により二次電池で発生する障害、たとえば異音等の発生を抑制することができる。
特に、平滑コンデンサ245の容量を大きくすることなく入力電流の高調波電流成分を抑制することができるので、搭載制約の大きい車両搭載用電源装置において、平滑コンデンサを大型化する必要がなく、搭載性を良好にすることができる。
また、この発明の構成では、入力電流Iin測定用の電流センサの配置が必要となる。ハイブリッド自動車のバッテリパック内に一般的に設けられる、バッテリ10の充電状態の維持制御に用いられる電流センサでの測定値を用いて、アクティブフィルタの電流指令値を生成する構成とすることにより、新たに電流センサを配置することなく高調波電流を抑制することが可能となる。
[実施の形態2]
実施の形態2では、高調波電流抑制用に設けたアクティブフィルタによって、バッテリ10の暖機運転を行なう構成について説明する。
実施の形態2では、高調波電流抑制用に設けたアクティブフィルタによって、バッテリ10の暖機運転を行なう構成について説明する。
図7を参照して、実施の形態2に従う構成では、運転者によるイグニッションスイッチのオン前に、制御装置220へ与えられるトリガ信号に応答してバッテリ10の暖機運転が実行される。
実施の形態2によるバッテリ暖機運転の実行時には、イグニッションスイッチがオフされており、リレースイッチ211,212はオフされている。すなわち電力ライン201,202と電力変換器230とは切離されている。
この状態で、制御装置220は、リレースイッチ211,212のオフ期間に与えられたトリガ信号に応答して、バッテリ暖機運転用の電流指令値irfを生成する。トリガ信号は、予め設定された所定時刻への到達が、図示しない時計機構によって検知されたときに発生される。たとえば、冬期の早朝等の運転前にバッテリの暖機運転を行なうように、運転者が予めタイマ設定した時刻に到達したことを検知すると上記トリガ信号が制御装置220へ与えられる。なお、上記の時計機構およびトリガ信号発生機構は、制御装置220の内部に一体的に設ける構成としてもよい。
図8を参照して、バッテリ暖機運転時には、電流指令値irfは、所定周波数および所定振幅の交流電流として生成される。アクティブフィルタ210は、制御装置220からの電流指令値irfに従って、図8に示した交流電流iafを出力し、電力線201へ供給する。
リレースイッチ211,212のオフによって、電力線201,202を介してアクティブフィルタ210およびバッテリ10による閉回路が構成されるので、アクティブフィルタ210からの交流電流iafは、暖機電流Iin♯としてバッテリ10へ供給される。
暖機電流Iin♯によって、バッテリ10が所定周期で充放電されることにより、バッテリ10の電池温度が上昇し暖機運転が行なわれる。これにより、起動時における車両運転をスムーズなものとすることができる。
以上の発明の実施の形態では、バッテリ10と接続された電力変換器230がコンバータ240および三相インバータ250で構成される例を説明したが、この発明の適用はこのような構成に限定されるものではない。すなわち、直流電源が、直流−交流変換を行なう電力変換器と接続された構成の車両用電源装置について、この発明の構成を共通に適用可能である。
また、この発明による車両用電源装置の適用は、ハイブリッド自動車への搭載に限られず、電気自動車(Electric Vehicle)への適用も可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 バッテリ、11 筐体(バッテリパック)、30 動力出力装置、50L,50R 前輪、60L,60R 後輪、100 ハイブリッド自動車、201,202 電力線、205 電流センサ、210 アクティブフィルタ、211,212 リレースイッチ、220 制御装置(ECU)、230 電力変換器、231,233 電源ライン、232 アースライン、240 コンバータ、245 平滑コンデンサ、250 三相インバータ、D1〜D8 逆並列ダイオード、iaf 交流電流(アクティブフィルタ)、icmp 補償電流、Iin 入力電流、irf 電流指令値、M1 モータジェネレータ、Q1〜Q8 電力用半導体スイッチング素子、S1〜S8 制御信号(スイッチング素子)。
Claims (5)
- 車両駆動用の交流モータを備えた自動車に搭載される車両用電源装置であって、
直流電源と、
前記直流電源によって供給される直流電力と前記交流モータを駆動制御する交流電力との間の電力変換を行なうための電力変換器と、
前記直流電源と前記電力変換器との間を接続する電力線と、
前記電力線の通過電流を測定するための電流センサと、
与えられた電流指令値に従った交流電流を前記電力線へ供給するアクティブフィルタと、
前記電力変換器の作動期間において、前記電流センサにより測定された前記通過電流の交流成分と逆極性の交流電流に相当する補償電流を逐次算出するとともに、前記補償電流を発生させるための前記電流指令値を生成して前記アクティブフィルタへ与える制御装置とを備える、車両用電源装置。 - 前記電流センサの測定値は、前記直流電源の制御にも用いられる、請求項1記載の車両用電源装置。
- 前記制御装置からの指示に応答して、前記電力線と前記電力変換器との間を切り離すリレースイッチをさらに備え、
前記直流電源は、二次電池で構成され、
前記制御装置は、前記電力変換器の非作動期間において前記リレースイッチをオフさせ、かつ、前記リレースイッチのオフ期間に発生された所定のトリガ信号に応答して、所定の交流電流を発生させるための前記電流指令値を生成して前記アクティブフィルタへ与える、請求項1記載の車両用電源装置。 - 前記トリガ信号は、予め設定された所定時刻への到達に基づいて発生される、請求項3記載の車両用電源装置。
- 前記直流電源は、二次電池で構成される、請求項1記載の車両用電源装置。
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JP2007185030A (ja) * | 2006-01-05 | 2007-07-19 | Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd | 電動機の制御装置 |
JP2008109778A (ja) * | 2006-10-25 | 2008-05-08 | Toyota Motor Corp | 電力供給ユニットの制御装置および制御方法、その方法をコンピュータに実現させるためのプログラム、そのプログラムを記録した記録媒体 |
JP2019103234A (ja) * | 2017-12-01 | 2019-06-24 | 東芝産業機器システム株式会社 | 直流アクティブフィルタ、変換装置 |
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