JP2005303884A - フリップフロップ回路及びにこれを用いた分周器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 低消費電力化を図ることができるとともに誤作動を抑制することができるフリップフロップ回路を提供する。
【解決手段】 データ入出力部10と、クロック入力部11と、電流供給部12とによって構成されるフリップフロップ回路において、データ入出力部10の差動対トランジスタにバイポーラトランジスタB1〜B8を用い、クロック入力部11の差動対トランジスタに電界効果トランジスタN1〜N4を用いる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、フリップフロップ回路及びこれを用いた分周器に関するものである。
分周器の一種であるデュアルモジュラスプリスケーラは、高周波信号を可変分周することにより所望の周波数を発生させる回路であり、携帯端末等の周波数シンセサイザに多く用いられている。
デュアルモジュラスプリスケーラの一構成例を図9に示す。図9に示すデュアルモジュラスプリスケーラは、16/17分周のデュアルモジュラスプリスケーラである。図9に示すデュアルモジュラスプリスケーラは、フリップフロップ回路1〜5と、NOR回路6及び7とによって構成されている。
フリップフロップ回路1〜3のクロック入力端子にクロック信号CLKが入力され、NOR回路7の第4入力端子に分周比切り替え信号SWが入力される。NOR回路6の出力端子がフリップフロップ回路1のデータ入力端子に接続される。フリップフロップ回路1の出力端子がフリップフロップ回路2のデータ入力端子及びフリップフロップ回路4のクロック入力端子に接続される。フリップフロップ回路2の出力端子がNOR回路6の第2入力端子に接続され、フリップフロップ回路2の反転出力端子がNOR回路7の第1入力端子に接続される。フリップフロップ回路4の反転出力端子がフリップフロップ回路4のデータ入力端子及びNOR回路7の第2入力端子に接続され、フリップフロップ回路5の反転出力端子がフリップフロップ回路5のデータ入力端子及びNOR回路7の第3入力端子に接続される。NOR回路7の出力端子がフリップフロップ回路3のデータ入力端子に接続され、フリップフロップ回路3の出力端子がNOR回路6の第1入力端子に接続される。そして、フリップフロップ回路5の反転出力端子から出力される信号が、デュアルモジュラスプリスケーラの出力信号OUTになる。
このような構成である図9に示すデュアルモジュラスプリスケーラは、分周比切り替え信号SWに応じて分周比が切り替わり、分周比切り替え信号SWがHighレベルのときは16分周を行い、分周比切り替え信号SWがLowレベルのときは17分周を行う。
続いて、デュアルモジュラスプリスケーラの他の構成例を図10に示す。なお、図10において図9と同一の部分には同一の符号を付し詳細な説明を省略する。図10に示すデュアルモジュラスプリスケーラは、図9に示すデュアルモジュラスプリスケーラのNOR回路6及びフリップフロップ回路1を多入力NOR付きフリップフロップ回路8に置き換え、NOR回路7及びフリップフロップ回路3を多入力NOR付きフリップフロップ回路9に置き換えた構成である。図10に示すデュアルモジュラスプリスケーラは、図9に示すデュアルモジュラスプリスケーラと同様に、16/17分周のデュアルモジュラスプリスケーラであり、分周比切り替え信号SWに応じて分周比が切り替わり、分周比切り替え信号SWがHighレベルのときは16分周を行い、分周比切り替え信号SWがLowレベルのときは17分周を行う。
フリップフロップ回路1〜5並びに多入力NOR付きフリップフロップ回路8及び9には一般的に、バイポーラトランジスタを用いたECL回路(エミッタ結合論理回路)又は電界効果トランジスタを用いたSCFL回路(ソース結合FET論理回路)が使用されている。
携帯端末に搭載されている周波数シンセサイザに用いられているデュアルモジュラスプリスケーラでは、低消費電力化のために、低電圧低電流駆動が必要とされており、デュアルモジュラスプリスケーラに用いられるフリップフロップ回路や多入力NOR付きフリップフロップ回路は、ECL回路にて構成されているものが主流となっている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。ここで、フリップフロップ回路をECL回路にて構成した場合の回路構成例を図11に示す。図11に示すフリップフロップ回路は、NPN形バイポーラトランジスタB1〜B14と抵抗R1〜R4とによって構成されている。また、多入力NOR付きフリップフロップ回路をECL回路にて構成した場合の回路構成例を図12に示す。図12に示すフリップフロップ回路は、NPN形バイポーラトランジスタB3〜B17と抵抗R1〜R4とによって構成されている。
特開平11−154860号公報 特開2001−358579号公報
図9に示すデュアルモジュラスプリスケーラにおいてフリップフロップ回路1〜5それぞれに図11に示すECL回路にて構成されたフリップフロップ回路を用いた場合、当該デュアルモジュラスプリスケーラの内部の電圧波形(例えばフリップフロップ回路1の出力端子から出力される信号の電圧波形)には、図13に示すようにジッタが生じる。また、図10に示すデュアルモジュラスプリスケーラにおいてフリップフロップ回路2、4、及び5それぞれに図11に示すECL回路にて構成されたフリップフロップ回路を用い、多入力NOR付きフリップフロップ回路8に図12に示すECL回路にて構成された多入力NOR付きフリップフロップ回路を用い、図12に示すECL回路にて構成された多入力NOR付きフリップフロップ回路のNOR部に新たに単層データがベースに印加されるNPN形バイポーラトランジスタを2個設けた多入力NOR付きフリップフロップ回路を多入力NOR付きフリップフロップ回路9に用いた場合、当該デュアルモジュラスプリスケーラの内部の電圧波形(例えば多入力NOR付きフリップフロップ回路8の出力端子から出力される信号の電圧波形)にも、同様にジッタが生じる。
このようなジッタによって、本来Highレベルと判定されるべき場合にLowレベルと判定されたり、本来Lowレベルと判定されるべき場合にHighレベルと判定されたりして、フリップフロップ回路(多入力NOR付きフリップフロップ回路を含む)が誤動作を起こす可能性がある。そして、フリップフロップ回路が誤動作を起こせば、デュアルモジュラスプリスケーラも誤動作を起こすことになる。
本発明は、上記の問題点に鑑み、低消費電力化を図ることができるとともに誤作動を抑制することができるフリップフロップ回路並びにこれを備えた分周器、PLL(Phase Locked Loop)回路、及び携帯端末を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明に係るフリップフロップ回路は、マスター側ラッチ回路と、スレーブ側ラッチ回路と、前記マスター側ラッチ回路及び前記スレーブ側ラッチ回路に駆動電流を供給する電流源と、を備え、前記マスター側ラッチ回路が、データを入力する第1の差動回路と、前記第1の差動回路の出力を一時的に保持する第2の差動回路と、クロック信号を入力し前記クロック信号に応じて前記第1の差動回路に供給する駆動電流及び前記第2の差動回路に供給する駆動電流を制御する第3の差動回路と、を有し、前記スレーブ側ラッチ回路が、前記マスター側ラッチ回路の出力を入力する第4の差動回路と、前記第4の差動回路の出力を一時的に保持する第5の差動回路と、前記クロック信号を入力し前記クロック信号に応じて前記第4の差動回路に供給する駆動電流及び前記第5の差動回路に供給する駆動電流を制御する第6の差動回路と、を有し、前記第3の差動回路及び前記第6の差動回路それぞれの差動対トランジスタに電界効果トランジスタを用い、前記第1の差動回路、前記第2の差動回路、前記第4の差動回路、及び前記第5の差動回路それぞれの差動対トランジスタにバイポーラトランジスタを用いる構成としている。
このような構成によると、第3の差動回路及び第6の差動回路それぞれの差動対トランジスタ即ちクロック入力部の差動対トランジスタに電界効果トランジスタを用いているので、ECL回路にて構成された従来のフリップフロップ回路においてクロック信号をベースに入力するバイポーラトランジスタのベース電流の増大に起因して発生していたジッタが発生しなくなり、誤動作を抑制することができる。また、第1の差動回路、第2の差動回路、第4の差動回路、及び第5の差動回路それぞれの差動対トランジスタ即ちデータ入出力部の差動対トランジスタにバイポーラトランジスタを用いているので、低電圧定電流での動作が可能であり、低消費電力化を図ることができる。
また、上記構成のフリップフロップ回路において、前記第1の差動回路の差動対の一方を、ベースに定電圧が印加されるバイポーラトランジスタとし、前記第1の差動回路の差動対の他方を、各々のベースに異なるデータが入力される少なくとも2つのバイポーラトランジスタとしてもよい。これにより、低消費電力化を図ることができるとともに誤作動を抑制することができる少なくとも2つの異なるデータをNOR演算し、その演算結果をラッチする多入力NOR付きフリップフロップ回路において、低消費電力化を図ることができるとともに誤作動を抑制することができる。
また、本発明に係る分周器は、上記構成のフリップフロップ回路を備える構成としている。このような構成によると、従来の分周器に比べて、クロック入力端子から漏れ込む電流を大きく抑えることができ、ジッタの少ない良好な分周波形が得られる。したがって、誤動作を抑制することができる。また、本発明に係る分周器は、データ入出力部の差動対トランジスタがバイポーラトランジスタであるフリップフロップ回路を備えているので、低電圧定電流での動作が可能であり、低消費電力化を図ることができる。なお、本発明に係る分周器は、分周比が固定されている分周器であってもよくデュアルモジュラスプリスケーラであってもよい。
また、本発明に係るPLL回路は、上記構成の分周器を備える構成としている。上記構成の分周回路は誤動作の可能性が極めて少ない安定な回路であるので、PLL回路が正確にロックする。また、上記構成の分周回路は、低電圧低電流での動作が可能であるので、PLL回路の低消費電力化を図ることができる。
また、本発明に係る携帯端末は、上記構成のPLL回路を備える構成としている。上記構成のPLL回路は正確にロックするので、携帯端末の通信性能等が向上する。また、上記構成のPLL回路は、低電圧低電流での動作が可能であるので、携帯端末の低消費電力化を図ることができる。
本発明によると、低消費電力化を図ることができるとともに誤作動を抑制することができるフリップフロップ回路並びにこれを備えた分周器、PLL回路、及び携帯端末を実現することができる。
本発明者は、図11に示す従来のフリップフロップ回路を詳細に検討したところ、クロック信号CLKのHigh/Lowが切り替わるときに、クロック信号CLKをベースに入力するNPN形バイポーラトランジスタのベース電流が大きくなっており、これが図11に示す従来のフリップフロップ回路を用いたデュアルモジュラスプリスケーラの内部の電圧波形にジッタが生じる原因であることを見出した。
図11に示す従来のフリップフロップ回路内のNPN形バイポーラトランジスタB9に流れる電流を例に挙げると、NPN形バイポーラトランジスタB9のエミッタ電流はNPN形バイポーラトランジスタB13で制御されるので、以下の(1)式が成り立つ。なお、Ie、Ib、IcはそれぞれNPN形バイポーラトランジスタB9のエミッタ電流、ベース電流、コレクタ電流を示しており、constは一定値を示している。
Ie=Ib+Ic=const …(1)
従って、NPN形バイポーラトランジスタB9のベース電流Ibが増大すると、NPN形バイポーラトランジスタB9のコレクタ電流Icが減少し、抵抗R1又はR2に流れる電流が減少する。抵抗R1又はR2に流れる電流が減少するので、抵抗R1又はR2で発生する電圧が低下し、デュアルモジュラスプリスケーラの内部の電圧波形にジッタが発生することになる。
そして、本発明者は、上記知見に基づいて本発明を成すに至った。以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。本発明に係るフリップフロップ回路の一構成例を図1に示す。なお、図1において図11と同一の部分には同一の符号を付す。
図1に示すフリップフロップ回路は、データ入出力部10と、クロック入力部11と、電流供給部12とによって構成されている。
データ入出力部10は、抵抗R1及びR2並びにNPN形バイポーラトランジスタB1及びB2から成る第1の差動回路と、NPN形バイポーラトランジスタB3及びB4から成る第2の差動回路と、抵抗R3及びR4並びにNPN形バイポーラトランジスタB5及びB6から成る第4の差動回路と、NPN形バイポーラトランジスタB7及びB8から成る第5の差動回路とによって構成されている。上記第1の差動回路は、データ信号DをNPN形バイポーラトランジスタB1のベースに入力し、データ信号Dの相補信号バーDをNPN形バイポーラトランジスタB2のベースに入力する。上記第2の差動回路は、上記第1の差動回路の出力を一時的に保持する。上記第4の差動回路は上記第2の差動回路の出力を入力し、上記第5の差動回路は上記第4の差動回路の出力を一時的に保持するとともにフリップフロップ回路の出力であるQ信号とフリップフロップ回路の反転出力であるバーQ信号を出力する。
クロック入力部11は、Pチャネル型MOS電界効果トランジスタN1及びN2から成る第3の差動回路と、Pチャネル型MOS電界効果トランジスタN3及びN4から成る第6の差動回路とによって構成されている。上記第3の差動回路は、クロック信号CLKをPチャネル型MOS電界効果トランジスタN1のゲートに入力し、クロック信号CLKの相補信号バーCLKをPチャネル型MOS電界効果トランジスタN2のゲートに入力し、クロック信号CLK及びその相補信号バーCLKに応じて上記第1の差動回路に供給する駆動電流I1及び上記第2の差動回路に供給する駆動電流I2を制御する。上記第6の差動回路は、クロック信号CLKをPチャネル型MOS電界効果トランジスタN3のゲートに入力し、クロック信号CLKの相補信号バーCLKをPチャネル型MOS電界効果トランジスタN4のゲートに入力し、クロック信号CLK及びその相補信号バーCLKに応じて上記第4の差動回路に供給する駆動電流I4及び上記第5の差動回路に供給する駆動電流I5を制御する。
電流供給部12は、ゲートにバイアス電圧Vbiasが供給されるPチャネル型MOS電界効果トランジスタN5及びN6によって構成されており、Pチャネル型MOS電界効果トランジスタN5が上記第3の差動回路に駆動電流I3を供給し、Pチャネル型MOS電界効果トランジスタN6が上記第6の差動回路に駆動電流I6(=I3)を供給する。
図1に示すフリップフロップ回路では、クロック入力部11の差動対トランジスタに電界効果トランジスタを用いている。電界効果トランジスタのゲートとソース−ドレインとは容量結合であるため、基本的にゲートからソース−ドレインに電流は流れない。したがって、図1に示すフリップフロップ回路では、上述したバイポーラトランジスタのベース電流の増大に起因するジッタの発生現象が起こらなくなり、誤動作を抑制することができる。また、データ入出力部10の差動対トランジスタにバイポーラトランジスタを用いているので、低電圧定電流での動作が可能であり、低消費電力化を図ることができる。
なお、図1に示すフリップフロップ回路では、電流供給部に電界効果トランジスタを用いたが、電流供給部の構成はこの限りではなく、例えばバイポーラトランジスタを用いてもよい。また、データ信号Dの相補信号バーDは、フリップフロップ回路の外部で生成してもよく、フリップフロップ回路の内部で生成してもよい。フリップフロップ回路の内部で生成する場合は、データ信号Dを反転するインバータ等をフリップフロップ回路内に設けるとよい。また、クロック信号CLKの相補信号バーCLKは、フリップフロップ回路の外部で生成してもよく、フリップフロップ回路の内部で生成してもよい。フリップフロップ回路の内部で生成する場合は、クロック信号CLKを反転するインバータ等をフリップフロップ回路内に設けるとよい。
次に、本発明に係る分周器について説明する。本発明に係る分周器の一構成例を図2に示す。図2に示す分周器は、フリップフロップ回路13及び14から成る4分周器である。フリップフロップ回路13及び14はともに図1に示す本発明に係るフリップフロップ回路である。フリップフロップ回路13及び14のクロック入力端子にクロック信号CLKが入力される。フリップフロップ回路13の出力端子とフリップフロップ回路14のデータ入力端子が接続され、フリップフロップ回路14の反転出力端子がフリップフロップ回路13のデータ入力端子に接続される。そして、フリップフロップ回路14の反転出力端子から出力される信号が、分周器の出力信号outになる。
図2に示す分周回路の出力電圧Voutとクロック入力端子からの漏れ電流ILEAKのタイムチャートを図3に示す。また、比較のために、図2に示す分周回路のフリップフロップ回路13及び14を図11に示す従来のフリップフロップ回路に置き換えた場合の分周回路の出力電圧Vout’とクロック入力端子からの漏れ電流ILEAK’のタイムチャートを図4に示す。
図3と図4との比較から明らかなように、本発明に係る分周器は、従来の分周器に比べて、クロック入力端子から漏れ込む電流を大きく抑えることができ、ジッタの少ない良好な分周波形が得られる。したがって、誤動作を抑制することができる。なお、図3において、クロック入力端子からの漏れ電流が若干あるのは、クロック信号CLKをゲートに入力する電界効果トランジスタのゲートとソース−ドレインとの容量結合を信号成分が抜けてくるためである。
また、本発明に係る分周器は、データ入出力部の差動対トランジスタがバイポーラトランジスタであるフリップフロップ回路13及び14を備えているので、低電圧定電流での動作が可能であり、低消費電力化を図ることができる。
なお、上述した4分周器の構成は一例に過ぎず、他の構成であっても構わない。また、ここでは、本発明に係る分周器として4分周器を挙げて説明したが、本発明に係る分周器は4分周器に限ることはなく、本発明に係るフリップフロップ回路をn段接続することで低消費電力化を図ることができるとともに誤作動を抑制することができる2n分周器を実現することができる。
次に、本発明に係るフリップフロップ回路の他の構成例を図5に示す。なお、図5において図1と同一の部分には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
図5に示す多入力NOR付きフリップフロップ回路は、図1に示すフリップフロップ回路のNPN形バイポーラトランジスタB1を所定値の比較電圧VRがベースに印加されるNPN形バイポーラトランジスタB15に置き換え、NPN形バイポーラトランジスタB2をNOR部15に置き換えた構成である。NOR部15は、単層データX1がベースに印加されるNPN形バイポーラトランジスタB16と、単層データX2がベースに印加されるNPN形バイポーラトランジスタB17とによって構成されている。なお、単層データX1と単層データX2は互いに異なるデータである。
単層データX1が比較電圧VRより大きい場合は単層データX1がHighレベルと判定され、単層データX1が比較電圧VRより小さい場合は単層データX1がLowレベルと判定される。また、単層データX2が比較電圧VRより大きい場合は単層データX2がHighレベルと判定され、単層データX2が比較電圧VRより小さい場合は単層データX2がLowレベルと判定される。そして、単層データX1と単層データX2とのNOR演算結果が、抵抗R1及びR2並びにNPN形バイポーラトランジスタB15〜B17から成る差動回路の出力となる。
図5に示すフリップフロップ回路では、クロック入力部の差動対トランジスタに電界効果トランジスタを用いているので、図1に示すフリップフロップ回路と同様に、上述したバイポーラトランジスタのベース電流の増大に起因するジッタの発生現象が起こらなくなり、誤動作を抑制することができる。単層入力形式のフリップフロップ回路は、差動入力形式のフリップフロップ回路に比べ、動作振幅マージンが半分になるので、ジッタの影響を受けやすいが、図5に示すフリップフロップ回路はジッタの発生を抑制しているので、NOR部15の誤動作を抑制することができる。図5に示すフリップフロップ回路の場合、比較電圧VRと単層データX1及びX2との電圧差がそれぞれ0.15[V]以上であれば十分駆動できる。例えば、比較電圧VRが2.75[V]であるとすると、単層データX1及びX2がそれぞれ少なくとも2.6[V]〜2.9[V]で振動する信号であれば、図5に示すフリップフロップ回路は問題なく動作する。
また、図5に示すフリップフロップ回路では、データ入出力部の差動対トランジスタにバイポーラトランジスタを用いているので、図1に示すフリップフロップ回路と同様に、低電圧定電流での動作が可能であり、低消費電力化を図ることができる。
なお、上記実施形態では単層入力形式の多入力NOR付きフリップフロップ回路について説明したが、差動入力形式の多入力NOR付きフリップフロップ回路についても、クロック入力部の差動対トランジスタに電界効果トランジスタを用いることでジッタの発生を抑制して誤動作を抑制することができ、データ入出力部の差動対トランジスタにバイポーラトランジスタを用いることで低消費電力化を図ることができる。また、図5に示すフリップフロップ回路では、電流供給部に電界効果トランジスタを用いたが、電流供給部の構成はこの限りではなく、例えばバイポーラトランジスタを用いてもよい。また、上記実施形態では2つの異なるデータを入力する多入力NOR付きフリップフロップ回路について説明したが、NOR部をN個のトランジスタで構成することにより、N個の異なるデータを入力する多入力NOR付きフリップフロップ回路を実現することができる。
次に、本発明に係るデュアルモジュラスプリスケーラ回路について説明する。本発明に係るデュアルモジュラスプリスケーラの一構成例としては、図10に示す16/17分周のデュアルモジュラスプリスケーラのフリップフロップ回路2、4、及び5それぞれに図1に示すフリップフロップ回路を用い、多入力NOR付きフリップフロップ回路8に図5に示す多入力NOR付きフリップフロップ回路を用い、図5に示す多入力NOR付きフリップフロップ回路のNOR部15に単層データがベースに印加されるNPN形バイポーラトランジスタを更に2個設けた多入力NOR付きフリップフロップ回路を多入力NOR付きフリップフロップ回路9に用いる構成が挙げられる。
上記構成の本発明に係るデュアルモジュラスプリスケーラの内部の電圧波形(例えば多出力NOR付きフリップフロップ回路8の出力端子から出力される信号の電圧波形)を図6に示す。図6と図13との比較から明らかなように、本発明に係るデュアルモジュラスプリスケーラは、従来のデュアルモジュラスプリスケーラに比べて、ジッタの少ない良好な分周波形が得られる。
なお、上述した本発明に係るデュアルモジュラスプリスケーラの構成は一例に過ぎず、他の構成であっても構わない。例えば、図9に示す16/17分周のデュアルモジュラスプリスケーラのフリップフロップ回路1〜5それぞれに図1に示すフリップフロップ回路を用いる構成であっても構わない。また、ここでは、本発明に係るデュアルモジュラスプリスケーラとして16/17分周のデュアルモジュラスプリスケーラを例に挙げて説明したが、本発明に係るデュアルモジュラスプリスケーラは16/17分周のデュアルモジュラスプリスケーラに限ることはなく、回路の組み合わせによって様々な分周比に設定することが可能である。
次に、本発明に係るPLL回路について説明する。本発明に係るPLL回路の一構成例を図7に示す。なお、デュアルモジュラスプリスケーラ16は上述した本発明に係るデュアルモジュラスプリスケーラである。
基準信号発生器17は所定周波数の基準信号frを位相比較器18に出力し、デュアルモジュラスプリスケーラ16はVCO(Voltage Controlled Oscillator)21の発振信号を分周した分周信号fsを位相比較器18に出力する。位相比較器18は、分周信号fsの位相が基準信号frの位相より遅れている場合には正の信号UPを出力し、分周信号fsの位相が基準信号frの位相より進んでいる場合には負の信号DWを出力する。チャージポンプ19は、位相比較器18の出力が正の場合には正のチャージポンプ電流を出力し、位相比較器18の出力が負の場合には負のチャージポンプ電流を出力する。ループフィルタ20は、チャージポンプ19の出力電圧を平滑化してVCO21に供給する。VCO21は、ループフィルタ20から供給される電圧に応じて発振周波数数を制御する。そして、VCO21の発振信号がPLL回路の出力となる。
PLL回路が正確にロックするために、デュアルモジュラスプリスケーラは誤動作の可能性が極めて少ない安定な回路であることが要求される。本発明に係るデュアルモジュラスプリスケーラであるデュアルモジュラスプリスケーラ16は上述したように誤動作を抑制することができるので、PLL回路に用いるのに非常に好適である。
また、本発明に係るデュアルモジュラスプリスケーラであるデュアルモジュラスプリスケーラ16は低電圧低電流での動作が可能であるので、PLL回路の低消費電力化を図ることができる。従って、図7に示す本発明に係るPLL回路は、低消費電力が要求される携帯端末(例えば、携帯電話装置やPDA等)に用いるのに非常に好適である。
次に、本発明に係る携帯端末に搭載される送受信装置について説明する。本発明に係る携帯端末に搭載される送受信装置の一構成例を図8に示す。なお、PLL回路32は上述した図7に示す本発明に係るPLL回路である。
まず受信側について説明する。アンテナ22によって受信されたRF信号がスイッチ23を介してローノイズアンプ24に入力され、ローノイズアンプ24で増幅されたのち、ミキサ25でPLL回路32から出力される局部発振信号とミキシングされ、IF信号にダウンコンバートされる。このIF信号は、バンドパスフィルタ26によって不要な周波数成分が除去されたのち復調部27に送られ、受信信号に復調される。
続いて送信側について説明する。送信信号が変調器28によって変調され、バンドパスフィルタ29によって不要な周波数成分が除去されたのち、ミキサ30でPLL回路32から出力される局部発振信号とミキシングされ、RF信号にアップコンバートされる。このRF信号は、パワーアンプ31で電力増幅されたのち、スイッチ23を介してアンテナ22から出力される。
なお、ここでは本発明に係る携帯端末に搭載される送受信装置について説明したが、本発明に係る携帯端末に搭載される装置は本発明に係るPLL回路を備えた送受信装置に限らず、本発明に係るPLL回路を備えた受信装置であってもよく、本発明に係るPLL回路を備えた受信装置であってもよい。
は、本発明に係るフリップフロップ回路の一構成例を示す図である。 は、本発明に係る分周器の一構成例を示す図である。 は、図2に示す分周器の出力電圧及びクロック入力端子からの漏れ電流のタイムチャートである。 は、従来の分周器の出力電圧及びクロック入力端子からの漏れ電流のタイムチャートである。 は、本発明に係るフリップフロップ回路の他の構成例を示す図である。 は、本発明に係るデュアルモジュラスプリスケーラの内部の電圧波形を示すタイムチャートである。 は、本発明に係るPLL回路の一構成例を示す図である。 は、本発明に係る携帯端末に搭載される送受信装置の一構成例を示す図である。 は、デュアルモジュラスプリスケーラの一構成例を示す図である。 は、デュアルモジュラスプリスケーラの他の構成例を示す図である。 は、ECL回路にて構成されたフリップフロップ回路の一構成例を示す図である。 は、ECL回路にて構成された多入力NOR付きフリップフロップ回路の一構成例を示す図である。 は、ECL回路にて構成されたフリップフロップ回路を用いた従来のデュアルモジュラスプリスケーラの内部の電圧波形を示すタイムチャートである。
符号の説明
1〜5、13、14 フリップフロップ回路
6、7 NOR回路
8、9 多入力NOR付きフリップフロップ回路
10 データ入出力部
11 クロック入力部
12 電流供給部
15 NOR部
16 デュアルモジュラスプリスケーラ
32 PLL回路
B1〜B17 NPN形バイポーラトランジスタ
N1〜N6 Pチャネル型MOS電界効果トランジスタ

Claims (6)

  1. データを入力する第1の差動回路と、前記第1の差動回路の出力を一時的に保持する第2の差動回路と、クロック信号を入力し前記クロック信号に応じて前記第1の差動回路に供給する駆動電流及び前記第2の差動回路に供給する駆動電流を制御する第3の差動回路と、を有するマスター側ラッチ回路と、
    前記マスター側ラッチ回路の出力を入力する第4の差動回路と、前記第4の差動回路の出力を一時的に保持する第5の差動回路と、前記クロック信号を入力し前記クロック信号に応じて前記第4の差動回路に供給する駆動電流及び前記第5の差動回路に供給する駆動電流を制御する第6の差動回路と、を有するスレーブ側ラッチ回路と、
    前記マスター側ラッチ回路及び前記スレーブ側ラッチ回路に駆動電流を供給する電流源と、
    を備えたフリップフロップ回路において、
    前記第3の差動回路及び前記第6の差動回路それぞれの差動対トランジスタが電界効果トランジスタであり、前記第1の差動回路、前記第2の差動回路、前記第4の差動回路、及び前記第5の差動回路それぞれの差動対トランジスタがバイポーラトランジスタであることを特徴とするフリップフロップ回路。
  2. 少なくとも2つの異なるデータをNOR演算し、その演算結果をラッチする多入力NOR付きフリップフロップ回路であって、
    前記第1の差動回路の差動対の一方が、ベースに定電圧が印加されるバイポーラトランジスタであり、前記第1の差動回路の差動対の他方が、各々のベースに異なるデータが入力される少なくとも2つのバイポーラトランジスタである請求項1に記載のフリップフロップ回路。
  3. 請求項1に記載のフリップフロップ回路を備えることを特徴とする分周器。
  4. デュアルモジュラスプリスケーラである請求項3に記載の分周器。
  5. 請求項3または請求項4に記載の分周器を備えることを特徴とするPLL回路。
  6. 請求項5に記載のPLL回路を備えることを特徴とする携帯端末。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013170976A (ja) * 2012-02-22 2013-09-02 Anritsu Corp 移動体通信機器試験用信号発生装置およびその周波数制御方法
JP2016036151A (ja) * 2008-09-19 2016-03-17 クゥアルコム・インコーポレイテッドQualcomm Incorporated ラッチ構造、周波数分周器、及びそれらを動作させる方法

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