JP2005303797A - 携帯型電子装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ヒンジ等の連結部により二つの筐体間の相対的な位置関係を変更可能となされた構成を有する装置において、キー操作によらずに、文字や数字、暗証番号等を入力可能とする。
【解決手段】 第一の筐体と第二の筐体がヒンジ機構により連結された携帯電話端末において、ユーザが第一の筐体と第二の筐体を相対的に回動させたときの回転操作状態を4回分検出(ステップS22〜ステップS24)し、その4回分の回転操作の組み合わせからなる情報と、予め登録されている暗証情報とを比較(ステップS25)し、一致したときに、この携帯電話端末の機能を利用可能にする(ステップS26)。
【選択図】 図13
【解決手段】 第一の筐体と第二の筐体がヒンジ機構により連結された携帯電話端末において、ユーザが第一の筐体と第二の筐体を相対的に回動させたときの回転操作状態を4回分検出(ステップS22〜ステップS24)し、その4回分の回転操作の組み合わせからなる情報と、予め登録されている暗証情報とを比較(ステップS25)し、一致したときに、この携帯電話端末の機能を利用可能にする(ステップS26)。
【選択図】 図13
Description
本発明は、例えば携帯電話端末やPDA(Personal Digital Assistants)等の携帯型電子装置に関し、特に、少なくとも二つの筐体がヒンジ等の連結部により連結された構成を有し、その連結部により各筐体間の相対的な位置関係を変更可能となされた携帯型電子装置に関する。
従来より、携帯型電子装置の一例である携帯電話端末において、例えば文字,数字等の入力や暗証番号の入力の際には、一般にテンキーと呼ばれている10個のキー(或いはさらに二つのキーを加えた12キー)が用いられている。すなわち、当該テンキーを構成する各キーには、それぞれ複数の仮名やアルファベットが割り当てられており、ユーザは、何れかのテンキーを例えば繰り返し押下することにより、所望の文字を入力する。
また、携帯電話端末等の携帯型電子装置には、液晶等の表示部が配置された第一の筐体と複数のキー等からなる操作部が配された第二の筐体とが、上記表示部若しくは操作部の表面に対して略々並行な回転軸を備えたヒンジ機構を介して相互に回転することにより、それら第一,第二の筐体が互いに折り重なるように二つ折り可能となされたいわゆる折り畳み型の装置や、表示部を備えた第一の筐体と操作部を備えた第二の筐体とが、上記表示部若しくは操作部の表面に対して略々垂直となされた回転軸を備えたヒンジ機構を介して相互に水平方向に回動自在となされた装置(以後、このような構成を回転オープン型と呼ぶ)など、様々な外観形態の装置が存在している。すなわち、これらの端末は、ヒンジ等の連結部により、各筐体間の相対的な位置関係が変更可能となされている。
なお、特開2002−135380の公開特許公報(特許文献1)には、上述のような回転オープン型の携帯型電子機器が開示されている。この公報には、ヒンジにより第一筐体若しくは第二筐体を回転させたときに、その回転角度に応じて、第一筐体上に設けられている表示部の表示方向を切り換え可能にするための技術が開示されている。
ところで、上述したような回転オープン型の携帯型電子装置は、第一の筐体と第二の筐体が重ねられた状態(以下、閉状態と呼ぶ)でも第一の筐体上の表示部が外部に露出した状態となり、したがって、閉状態であっても表示部上に情報を表示する等の様々な機能が利用可能となっている。特に、第一の筐体の例えば表示部近傍に電源のオン/オフキーを備えている回転オープン型の携帯型電子装置によれば、閉状態のままで電源をオンし、表示部上に情報を表示するような使用の仕方が可能である。
しかしながら、上記回転オープン型の携帯型電子装置は、第二の筐体の操作部上に設けられているキーを操作することで、文字,数字等の入力や暗証番号の入力を行うようになされているため、例えば閉状態となっている場合のように、操作部が使用できない状態では文字,数字等の入力や暗証番号の入力などを行うことができず、それら入力を行うためには、必ず、第二の筐体の操作部を使用可能な状態(つまり端末を開いた状態、以下、開状態と呼ぶ)にしなければならない。特に、GSM(Global System for Mobile Communications)やW−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)方式の携帯電話端末では、電源オン後に暗証番号の入力が必要となされており、したがって、この携帯電話端末が上述したように閉状態のまま電源オン/オフが可能な端末であったとしても、電源オンの後には必ず端末を開き、操作部のキー押下によって暗証番号を入力するような操作を行わなければならない。
本発明は、このような実情に鑑みて提案されたものであり、特に、少なくとも二つの筐体がヒンジ等の連結部により連結され、その連結部により各筐体間の相対的な位置関係を変更可能となされた構成を有する装置において、キー操作によらずに、文字や数字、暗証番号等を入力することを可能とする、携帯型電子装置を提供することを目的とする。
本発明の携帯型電子装置は、少なくとも二つの筐体が連結部により連結され、その連結部を介して各筐体間の位置関係を変更可能となされた携帯型電子装置であり、連結部を介して変更された各筐体間の相対的な位置関係を検出する相対位置関係検出手段と、当該検出された複数の相対的位置関係の組み合わせを検出する組み合わせ検出手段と、その検出された複数の相対的位置関係の組み合わせに応じた所定の情報を生成する情報生成手段とを有することにより、上述した課題を解決する。
また、本発明の携帯型電子装置は、当該装置の少なくとも一部の機能をロックする機能ロック手段と、情報生成手段により生成された所定の情報と暗証情報とが一致したときに、機能ロックを解除するロック解除手段とを有する。
ここで、情報生成手段により生成された所定の情報は、暗証情報、数字コード、文字コードなどである。
すなわち本発明によれば、例えばユーザにより、筐体間の相対的な位置関係が変更されたとき、その筐体間の相対的な位置関係の複数の組み合わせを、ユーザから入力された情報として生成(つまり変換)している。
本発明においては、連結部を介して変更された各筐体間の相対的な位置関係の組み合わせに応じた情報を生成可能となされているため、例えばキー操作によらずとも、文字や数字、暗証番号等の情報を入力することが可能である。
以下、図面を参照しながら、本発明の携帯型電子装置の一実施形態について説明する。なお、以下の説明では、本発明の一実施形態として、回転オープン型の携帯電話端末を挙げている。回転オープン型の携帯電話端末は、表示部を備えた第一の筐体と操作部を備えた第二の筐体とが、上記表示部若しくは操作部の表面に対して略々垂直となされた回転軸を備えたヒンジ機構(連結部)を介して相互に水平方向に回動自在となされ、上記ヒンジ機構により各筐体間の相対的な位置関係が変更可能となされた端末である。勿論、ここで説明する内容はあくまで一例であり、本発明はこの例に限定されないことは言うまでもない。
〔携帯電話端末の内部回路構成〕
図1には、本実施形態の携帯電話端末の概略的な内部回路構成を示す。
図1には、本実施形態の携帯電話端末の概略的な内部回路構成を示す。
アンテナ10は、信号電波の送受信を行うための例えば内蔵アンテナである。当該アンテナ10にて受信された信号は、デュープレクサ11を介して受信部12に送られる。
受信部12は、デュープレクサ11から供給された高周波の受信信号に対して、フィルタリングや増幅、RF帯域からベースバンド帯域への周波数変換等の処理を行い、そのベースバンド帯域の受信信号を出力する。当該ベースバンド帯域の受信信号は、ベースバンド処理部14へ送られる。
ベースバンド処理部14は、受信信号の復調、スペクトラム逆拡散処理、アナログ/ディジタル変換等の処理を行う。当該ベースバンド処理部14から出力された受信データは、制御部15へ送られる。
一方、制御部15からベースバンド処理部14へ送られた送信データは、当該ベースバンド処理部14にてディジタル/アナログ変換、スペクトラム拡散処理、変調処理等が施される。当該ベースバンド処理部14から出力された送信信号は、送信部13に送られる。
送信部13は、ベースバンド処理部14から供給された送信信号に対して、ベースバンド帯域からRF帯域への周波数変換や、送信電力への増幅等の処理を行う。そして、この送信部13から出力された送信信号は、デュープレクサ11を介してアンテナ10へ送られ、当該アンテナ10から送信される。
スピーカ16は、受話用スピーカや着信音用スピーカと、制御部15から送られてきた音声信号によりそれらスピーカを駆動する回路とからなる。また、マイクロホン17は、例えば送話用のマイクロホンである。
表示部18は、文字や画像、地図等の各種情報を表示するための液晶ディスプレイパネルやEL(electroluminescence )ディスプレイパネルと、そのディスプレイパネルの駆動回路とからなる。
操作部19は、12キー(テンキーを含む)が設けられているキーパッドやディスク型ジョグダイヤル等のような操作デバイスと、それら操作デバイスがユーザにより操作されたときに、その操作に応じた操作信号を生成する操作信号生成回路とからなる。
カメラ部20は、静止画や動画の撮影を行うための光学レンズや撮像素子等を有している。
回転角度検出部21は、本実施形態の回転オープン型携帯電話端末のヒンジ機構の軸回り近傍に設けられ、当該ヒンジ機構の軸回り方向に第一の筐体若しくは第二の筐体を回転させた際の回転角度(第一の筐体と第二の筐体の相対的な回転角度)、つまり第一の筐体と第二の筐体間の相対的な位置関係を検知するためのセンサであり、例えば磁気センサ及び磁石により構成されている。なお、当該回転角度検出部21の詳細な構成及び動作については後述する。
制御部15は、DSP(Digital Signal Processor)31,ROM(Read Only Memory)32,RAM(Random Access Memory)33,CPU(Central Processing Unit)34,I/O(Input/Output)制御部35等を含む。
DSP31は、送信データに対して誤り訂正符号の付加やインターリーブ処理等を行い、一方、受信データに対してはデインターリーブ処理、誤り訂正処理等を行う。また、DSP31は、画像データや音声データに対する様々な処理等も行う。
ROM32は、CPU34が各部を制御するための制御プログラムや各種の初期設定値、フォントデータ、文字入力時における予測変換の候補単語を含む辞書データ、各種のアプリケーション用のプログラムコード、当該携帯電話端末の識別情報(ID)などを記憶している。なお、詳細については後述するが、本実施形態において、当該ROM32の格納されているアプリケーション用のプログラムコードには、上記回転角度検出部21からの回転角度検出データ(つまり回転オープン型端末の二つの筐体間の相対的な位置関係を検出したデータ)に応じて、暗証情報や数字,文字等の入力機能を実現するためのアプリケーション用のプログラムコードが含まれている。また、当該ROM32は、例えばEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)のような書き換え可能なROMを含み、ユーザにより設定登録される暗証情報,電話帳,電子メールアドレス,スケジュールのデータや、送受信された電子メールデータ、ダウンロードされた写真データや着信音データ、予測変換の候補単語の登録データや予測変換の学習データ、圧縮符号化された音楽や画像データ、発着信の履歴データ、その他、各種のユーザ設定値等を保存することも可能となされている。
RAM33は、CPU34が各種のデータ処理を行う際の作業領域や、圧縮符号化された音楽,画像データ等の伸張復号化処理中の作業領域として、随時データを格納する。また、詳細については後述するが、本実施形態において、このRAM33は、上記第一の筐体と第二の筐体の相対的な回転角度に応じた暗証情報や数字,文字等の入力機能が実行されている際の上記回転角度検出部21の回転角度検出データを一時的に記憶することも行う。
CPU34は、当該携帯電話端末の各構成要素の制御や各種の演算処理、操作部19からの操作信号に応じた処理や演算を行う。また、詳細については後述するが、本実施形態の場合、CPU34は、上記ROM32に記憶されているプログラムコードに基づき、上記回転角度検出部21からの回転角度検出データに基づく暗証情報や数字,文字等の入力機能を実行するための各種制御や演算処理を行う。
I/O制御部35は、上記スピーカ16、マイクロホン17、表示部18、操作部19、カメラ部20、回転角度検出部21と、CPU34との間のインターフェイスを行う。また、詳細については後述するが、本実施形態の場合、I/O制御部35は、上記回転角度検出部21からの回転角度検出データに基づいて上記CPU34が数字,文字等の入力機能を実行する際に、上記回転角度検出データを数字コードや文字コードに変換する機能も備えている。
〔携帯電話端末の外観構成〕
図2〜図7には、本発明実施形態の携帯電話端末の概略的な外観、及び、ユーザにより第一の筐体1と第二の筐体2がヒンジ機構を介して相対的に回転させられた際の外観の変化例(回転角度の変更例)を示す。
図2〜図7には、本発明実施形態の携帯電話端末の概略的な外観、及び、ユーザにより第一の筐体1と第二の筐体2がヒンジ機構を介して相対的に回転させられた際の外観の変化例(回転角度の変更例)を示す。
本実施形態の携帯電話端末は、表示部を備えた第一の筐体1と操作部を備えた第二の筐体2とが、上記表示部若しくは操作部の表面に対して略々垂直となされた回転軸を備えたヒンジ機構(連結部)を介して相互に水平方向に回動自在となされた回転オープン型の端末であり、図2には、本実施形態の携帯電話端末の第一の筐体1と第二の筐体を180度開いた状態(開状態)を示し、図3は携帯電話端末を閉じた状態(図2の開状態に対して第一の筐体1を略々180度回転させた状態、閉状態)を示している。また、図4には、図3の閉状態から第一の筐体1をわずかに左方向に回転させた状態を示し、図5には、図4の状態から第一の筐体1を更に左方向に回転させることで第一の筐体1と第二の筐体2が略々直角な配置となされた状態を示し、一方、図6には、図3の閉状態から第一の筐体1をわずかに右方向に回転させた状態を示し、図7には、図6の状態から第一の筐体1を更に右方向に回転させることで第一の筐体1と第二の筐体2が略々直角な配置となされた状態を示している。
第一の筐体1には、前記表示部18のディスプレイパネル3の他、図示しないスピーカ、発信や着信の際に使用される通話キー6、通話の終了や実行中のアプリケーションの終了,電源のオン/オフ等に用いられる電源/終了キー7、ディスク型ジョグダイヤル5等が設けられている。なお、これら第一の筐体1に設けられるディスプレイパネル3や各キー6,7、ディスク型ジョグダイヤル5等は、図3のように本実施形態の携帯電話端末が閉状態になされたときでも常に外側となる表面部(以下、ディスプレイ設置面と呼ぶ。)上に配置されている。
ディスプレイパネル3は、文字や画像、地図等の各種情報を表示するための液晶ディスプレイパネル或いはELディスプレイパネルからなる。スピーカは、通話音声等を出力するために設けられている。なお、着信音や音楽再生用のスピーカは別途内蔵されている。
ディスク型ジョグダイヤル5は、回転ダイヤル(回転操作子)と十字キー(方向指示操作子)とプッシュボタン(押下操作子)とが一体化された操作デバイスである。回転ダイヤルは、当該ディスク型ジョグダイヤル5の最外周部に設けられ、第一の筐体1のディスプレイ設置面に対して略々垂直となされている回転軸を中心にして回動自在に構成されていると共に、内部にホール素子(図示は省略)などの回転検出機構を備えている。十字キーは、上記回転ダイヤルの内周側に環形状にて形成されると共に、その内部に、例えば弾性変形可能な傾倒部材(図示は省略)と、少なくとも上,下,左,右方向への傾倒操作を検出可能な四つのスイッチ等からなる傾倒方向検出機構(図示は省略)とを有して構成されている。プッシュボタンは、当該ディスク型ジョグダイヤル5の中心部に設けられており、第一の筐体1のディスプレイ設置面に対して略々垂直方向への押下操作を検出する押下スイッチ機構を備えて構成されている。
第二の筐体2には、電話番号や文字等の入力に使用される「0」キー〜「9」キーのテンキーと「*」キー及び「#」キーとからなる12キーを含む各種のキー操作部8の他、図示しないマイクロホンなどが設けられている。
マイクロホンは、通話音を電気信号に変換するものであり、本実施形態の携帯電話端末ではヒンジ機構近傍に設けられている。なお、本実施形態において、マイクロホンをヒンジ機構の近傍に設けているのは、当該携帯電話端末が閉状態の時に、第二の筐体2上のマイクロホンと第一の筐体1上のスピーカの配置が重なってしまわないようにすることで、当該閉状態と開状態のいずれの状態であっても通話ができるようにするためである。
また、当該第二の筐体2内には、主要な回路構成が設けられている。
〔回転角度検出機構〕
次に、図8及び図9には、上記回転角度検出部21の概略構成を示す。図8は、図3に示した閉状態となされている携帯電話端末を左側面側から見た概略図を示しており、図9は、閉状態の際のヒンジ機構40とその近傍に配されている磁気センサ41及び磁石42との間の概略的な位置関係を表している。なお、図9において、図の上方向は、閉状態時における第一の筐体1及び第二の筐体2の長手方向の端部のうち、ヒンジ機構40に近い端部方向と対応しており、図の下方向は、ヒンジ機構40から遠い端部方向と対応している。
次に、図8及び図9には、上記回転角度検出部21の概略構成を示す。図8は、図3に示した閉状態となされている携帯電話端末を左側面側から見た概略図を示しており、図9は、閉状態の際のヒンジ機構40とその近傍に配されている磁気センサ41及び磁石42との間の概略的な位置関係を表している。なお、図9において、図の上方向は、閉状態時における第一の筐体1及び第二の筐体2の長手方向の端部のうち、ヒンジ機構40に近い端部方向と対応しており、図の下方向は、ヒンジ機構40から遠い端部方向と対応している。
図8に示すように、本実施形態の携帯電話端末は、第一の筐体1と第二の筐体2がヒンジ機構40を介して回動自在に連結されており、上記ヒンジ機構40の近傍には、上記回転角度検出部21の具体例として、当該ヒンジ機構40の回転軸回り方向へ第一の筐体1或いは第二の筐体2が相対的に回転した際の回転角度(第一,第二の筐体間の相対的な位置関係)を検出するための磁気センサ41及び磁石42が配されている。磁気センサ41は、第一の筐体1の表示部18が設けられている面に対する背面側に設けられ、磁石42は、第二の筐体2の操作部19が設けられている面側に設けられる。
磁石42は、例えば図9に示すように、第一磁石42a,第二磁石42b,第三磁石42c,第四磁石42dからなり、それら四つの磁石42a,42b,42c,42dが、ヒンジ機構40の回転軸を円の中心とした異なる半径の二つの円(第一円43,第二円44)の円周上に配列されている。本実施形態の場合、図9に示すように、第一磁石42aと第四磁石42dは、ヒンジ機構40の回転軸を円の中心とした所定の半径を有する第一円43の円周上で、且つ、N極とS極がその円周接線に略々並行となるように配されると共に、ヒンジ機構40の回転軸に対して所定の角度分だけ隔てられた位置に配されている。同様に、第二磁石42bと第三磁石42cは、上記第一円43よりも大きな半径の第二円44の円周上で、且つ、N極とS極がその円周接線に略々並行となるように配されると共に、ヒンジ機構40の回転軸に対して所定の角度分だけ隔てられた位置に配されている。また、第一磁石42aと第二磁石42bは、ヒンジ機構40の回転軸から見て略々同一方向(具体的には第一の筐体の長手方向の端部のうち、ヒンジ機構40から遠い端部方向)で且つ略々同一の直線上に配されている。なお、本実施形態において、ヒンジ機構40の回転軸に対する、第一磁石42aと第四磁石42dの間の角度と、第二磁石42bと第三磁石42cの間の角度は、同じ角度であることが望ましいが、異なっていても良い。
一方、磁気センサ41は、図9に示すように、第一磁気センサ41a及び第二磁気センサ41bからなり、これら第一磁気センサ41aと第二磁気センサ41bは、ヒンジ機構40の回転軸から見て略々同一方向(具体的には第一の筐体の長手方向の端部のうち、ヒンジ機構40から遠い端部方向)で且つ略々同一の直線上に配されている。また、第一磁気センサ41aは、ヒンジ機構40の回転軸からの距離が上記第一円43の半径と略々同じ距離となる位置に配され、第二磁気センサ41bは、ヒンジ機構40の回転軸からの距離が上記第二円44の半径と略々同じ距離となる位置に配されている。これにより、上記ヒンジ機構40の回転軸を中心として、例えば第一の筐体1を第二の筐体2に対して相対的に回転させた場合、当該第一の筐体1上に設けられている第一磁気センサ41aの移動軌跡は、第二の筐体2上の第一磁石42a及び第二磁石42dが配されている上記第一円43の円周と略々一致することになり、同様に、第二磁気センサ41bの移動軌跡は、第二磁石42bと第三磁石42cが配されている上記第二円44の円周と略々一致することになる。
そして、第一磁気センサ41aは、第一磁石42a或いは第四磁石42dの磁気を検出したときは例えば“H”レベル(ハイレベル)の信号を出力し、一方、第一磁石42a及び第四磁石42dの磁気を検出していないときには“L”レベル(ローレベル)の信号を出力するようになされており、同様に、第二磁気センサ41bは、第二磁石42b或いは第三磁石42cの磁気を検出したときは例えば“H”レベルの信号を出力し、一方、第二磁石42b及び第三磁石42cの磁気を検出していないときには“L”レベルの信号を出力するようになされている。
これにより、例えば第一の筐体1を第二の筐体2に対して相対的に回転させた場合において、第一磁気センサ41aが例えば上記第一磁石42a又は第四磁石42dの磁気を検出可能な範囲内に位置している時には、当該第一磁気センサ41aからは“H”レベルの信号が出力されることになり、一方、第一磁気センサ41aが例えば第一磁石42a及び第四磁石42dの磁気を検出可能な範囲から外れた所に位置している時には、当該第一磁気センサ41aからは“L”レベルの信号が出力されることになる。同様に、第一の筐体1を第二の筐体2に対して相対的に回転させた場合において、第二磁気センサ41bが例えば上記第二磁石42b又は第三磁石42cの磁気を検出可能な範囲内に位置している時には、当該第二磁気センサ41bからは“H”レベルの信号が出力されることになり、一方、第二磁気センサ41bが例えば第二磁石42b及び第三磁石42cの磁気を検出可能な範囲から外れた所に位置している時には、当該第二磁気センサ41bからは“L”レベルの信号が出力されることになる。これら第一磁気センサ41a,第二磁気センサ41bからの出力信号は、回転角度検出データとして制御部15のCPU34へ送られる。
ここで、図9に示すように、上記第一磁気センサ41aが上記第一磁石42aの磁気を検出可能な範囲及び上記第二磁気センサ41bが上記第二磁石42bの磁気を検出可能な範囲を、例えば図中のA0にて示す範囲(以下、中央検出領域A0と呼ぶ。)とし、以下同様に、上記第一磁気センサ41aが上記第四磁石42dの磁気を検出可能な範囲を図中のAR1にて示す範囲(以下、右第一検出領域AR1と呼ぶ。)とし、上記第二磁気センサ41bが上記第三磁石42cの磁気を検出可能な範囲を図中のAL1にて示す範囲(以下、左第一検出領域AL1と呼ぶ。)とし、また、上記左第一検出領域AL1より更に左側で且つ中央検出領域A0からみて180度反対側までの範囲を左第二検出領域AL2とし、上記右第一検出領域AR1より更に右側で且つ中央検出領域A0からみて180度反対側までの範囲を右第二検出領域AR2とした場合において、例えば第一の筐体1を第二の筐体2に対して相対的に回転させると、上記第一磁気センサ41aと第二磁気センサ41bからは、図10に示すような信号が、回転角度検出データとしてCPU34へ送られることになる。
すなわち、図10において、第一磁気センサ41a及び第二磁気センサ41bが中央検出領域A0内に存在する場合、これら第一磁気センサ41aと第二磁気センサ41bからは、共に“H”レベルの信号が出力され、それら信号が回転角度検出データとしてCPU34へ送られることになる。したがって、第一磁気センサ41aと第二磁気センサ41bから共に“H”レベルの信号が出力されている場合、CPU34は、本実施形態の携帯電話端末が図3に示した閉状態か若しくはそれに近い状態になっていると判断することができる。
また、第一磁気センサ41a及び第二磁気センサ41bが左第一検出領域AL1内に存在する場合、第一磁気センサ41aからは“L”レベルの信号が出力されると同時に、第二磁気センサ41bからは“H”レベルの信号が出力され、それら信号が回転角度検出データとしてCPU34へ送られることになる。したがって、第一磁気センサ41aから“L”レベルの信号が出力されると同時に第二磁気センサ41bから“H”レベルの信号が出力されている場合、CPU34は、本実施形態の携帯電話端末が例えば図4に示した状態か若しくはそれに近い状態になっていると判断することができる。
さらに、第一磁気センサ41a及び第二磁気センサ41bが左第二検出領域AL2内に存在する場合、これら第一磁気センサ41aと第二磁気センサ41bからは、共に“L”レベルの信号が出力され、それら信号が回転角度検出データとしてCPU34へ送られることになる。ここで、第一磁気センサ41aから“L”レベルの信号が出力されると同時に第二磁気センサ41bから“H”レベルの信号が出力された後、つまり、第一磁気センサ41a及び第二磁気センサ41bが左第一検出領域AL1を通過した後に、第一磁気センサ41a及び第二磁気センサ41bから共に“L”レベルの信号が出力された場合、CPU34は、本実施形態の携帯電話端末が例えば図5に示した状態かそれ以上に端末が開かれた状態になっていると判断することができる。
一方、第一磁気センサ41a及び第二磁気センサ41bが右第一検出領域AR1内に存在する場合、第一磁気センサ41aからは“H”レベルの信号が出力されると同時に、第二磁気センサ41bからは“L”レベルの信号が出力され、それら信号が回転角度検出データとしてCPU34へ送られることになる。したがって、第一磁気センサ41aから“H”レベルの信号が出力されると同時に第二磁気センサ41bから“L”レベルの信号が出力されている場合、CPU34は、本実施形態の携帯電話端末が例えば図6に示した状態か若しくはそれに近い状態になっていると判断することができる。
さらに、第一磁気センサ41a及び第二磁気センサ41bが右第二検出領域AR2内に存在する場合、これら第一磁気センサ41aと第二磁気センサ41bからは、共に“L”レベルの信号が出力され、それら信号が回転角度検出データとしてCPU34へ送られることになる。ここで、上述のように、第一磁気センサ41aから“H”レベルの信号が出力されると同時に第二磁気センサ41bから“L”レベルの信号が出力された後、つまり、第一磁気センサ41a及び第二磁気センサ41bが右第一検出領域AR1を通過した後に、第一磁気センサ41a及び第二磁気センサ41bから共に“L”レベルの信号が出力された場合、CPU34は、本実施形態の携帯電話端末が例えば図7に示した状態かそれ以上に端末が開かれた状態になっていると判断することができる。
〔回転角度検出データを使用するアプリケーションの第一の実施形態〕
次に、上述したように、回転角度検出部21にて検出された回転角度検出データに基づいてCPU34が実行するアプリケーションの第一の実施形態として、暗証情報入力用アプリケーションの具体的な動作を説明する。
次に、上述したように、回転角度検出部21にて検出された回転角度検出データに基づいてCPU34が実行するアプリケーションの第一の実施形態として、暗証情報入力用アプリケーションの具体的な動作を説明する。
第一の実施形態の暗証情報入力用アプリケーションは、本実施形態の携帯電話端末が例えばGSMやW−CDMA方式の端末のように電源オン後に暗証情報の入力が必要となされている端末である場合において、第二の筐体2上のキー操作部8のキー押下操作(以下、省略してキー操作と呼ぶ)による暗証情報の入力だけでなく、第一の筐体1と第二の筐体2の相対的な回転操作(以下、省略して回転操作と呼ぶ。)の組み合わせにより暗証情報の入力を行うことをも可能にするアプリケーションである。また、本実施形態の暗証情報入力用アプリケーションは、キー操作若しくは回転操作により携帯電話端末に暗証情報を登録設定する行程と、キー操作若しくは回転操作により暗証情報を入力する行程とを少なくとも有している。特に、本実施形態では、回転操作により入力される暗証情報として、第一の筐体1と第二の筐体2の相対的な回転角度をN個(例えば四つの回転角度)組み合わせた情報を用いることにする。なお、キー操作により入力される暗証情報としては、一般的な数字による暗証番号と同様に、例えば四個の数字を組み合わせた情報を用いることができる。
〔暗証情報入力選択及び回転操作による暗証情報の設定登録〕
先ず、図11に示すフローチャートと、図12に示すディスプレイパネル3の表示画像例とを用いて、本実施形態の暗証情報入力用アプリケーションにおいて携帯電話端末に暗証情報入力選択及び暗証情報を登録設定する際の処理の流れを説明する。なお、この図11のフローチャートに示す動作は、主に、図1のCPU34がROM32に記憶されている本実施形態の暗証情報入力用アプリケーションを実行し、携帯電話端末の各部を制御することにより実現される処理である。
先ず、図11に示すフローチャートと、図12に示すディスプレイパネル3の表示画像例とを用いて、本実施形態の暗証情報入力用アプリケーションにおいて携帯電話端末に暗証情報入力選択及び暗証情報を登録設定する際の処理の流れを説明する。なお、この図11のフローチャートに示す動作は、主に、図1のCPU34がROM32に記憶されている本実施形態の暗証情報入力用アプリケーションを実行し、携帯電話端末の各部を制御することにより実現される処理である。
図11において、ステップS1の処理として、例えばメニュー選択等により、暗証情報入力用アプリケーションの暗証情報入力選択及び暗証情報の登録設定メニュー項目が選択されると、CPU34は、ステップS2の処理として、図12に示すように、キー操作による暗証情報の入力(以下、暗証情報キー入力と呼ぶ。)を行うか、若しくは、回転操作の組み合わせにより暗証情報の入力(以下、暗証情報回転入力と呼ぶ。)を行うかを、ユーザに選択させるための暗証情報入力方法選択画像61のデータを表示部18に送り、それをディスプレイパネル3の画面上に表示させ、暗証情報の入力をキー操作又は回転操作により行うかのユーザからの指示入力を受け付ける状態に遷移する。なお、当該暗証情報入力方法選択画像61には、暗証情報の入力方法の選択を行うためのメニューであることを示す「暗証情報入力選択」の文字列65と、暗証情報キー入力をユーザが設定する際に選択される「キー」の文字が書かれたソフトキー66と、暗証情報回転入力をユーザが設定する際に選択される「回転」の文字が書かれたソフトキー67とが配されている。
そして、ステップS3の処理として、例えば、ディスク型ジョグダイヤル5の十字キー操作によるカーソル移動指示とプッシュボタンの押下操作による決定指示などのユーザ入力があると、CPU34は、ステップS4の処理として、そのユーザから入力が有効か無効かをチェックする。そして、当該ステップS4にて入力が無効ならば、ユーザによる再度の入力を待ち、一方、入力が有効のとき、つまりステップS3の処理として暗証情報キー入力(ソフトキー66)と暗証情報回転入力(ソフトキー67)の何れかが選択されると、CPU34は、ステップS5へ処理を進める。
ステップS5の処理に進むと、CPU34は、ユーザにより行われるキー操作又は回転操作の指示をチェックする。そして、ステップS3にて暗証情報キー入力が選択された場合、CPU34は後述するステップS11へ処理を進める。一方、ステップS3にて暗証情報回転入力が選択された場合、CPU34はステップS6へ処理を進める。
ステップS6の処理に進むと、CPU34は、図12に示すように、ユーザに対してN回目(本実施形態の場合Nは1〜4の自然数)の回転操作を要求するための回転操作要求画像62のデータを表示部18に送り、その画像62をディスプレイパネル3の画面上に表示させる。当該回転操作要求画像62には、暗証情報の入力選択メニューであることを示す「暗証情報入力選択」の文字列65と共に、ユーザに回転操作を要求する「回転させてください!」の文字列68が配されている。そして、CPU34は、ユーザから回転操作の入力が行われることで前記回転角度検出部21の磁気センサ41から回転角度検出データが供給されるのを待つ。
ステップS7にて回転角度検出部21から回転角度検出データが供給されると、CPU34は、ステップS8の処理として、図12に示すように、その回転角度検出データによる回転角度で良いかをユーザに問うための回転角度確認画像64のデータを表示部18に送り、その画像64をディスプレイパネル3の画面上に表示させ、ユーザから確認結果の入力がなされるのを待つ。なお、当該回転角度確認画像64には、入力された回転角度で良いかを問うための「指定した回転角度でよろしいですか?」の文字列69と、その回転角度で良いときにユーザが指示する「OK」の文字が書かれたソフトキー70とが配されている。
そして、ステップS9の処理として、回転角度確認画像64において、例えば、ディスク型ジョグダイヤル5のプッシュボタンの押下操作によりユーザから「OK」の決定指示入力があると、CPU34は、ステップS10の処理として、ステップS7にて回転角度検出部21が検出した回転角度検出データにより、ユーザが回転操作したときの回転角度は図9に示した各検出領域AL1,AL2,A0,AR1,AR2の何れに対応したのかを示す情報を、例えばRAM33に一時的に記憶させると共に、ユーザから4回目の回転操作の入力があったかどうか(N=4個の回転角度の入力が完了したかどうか)を判断し、4回目の回転操作が行われていないと判断したとき(1回目〜3回目の回転操作のとき)にはステップS6の処理に戻り、ディスプレイパネル3の画面上に回転操作を要求するための回転操作要求画像62を表示させる。すなわち、未だ1回目であるときには2回目の回転操作を要求し、同様に、未だ2回目であるときには3回目、未だ3回目であるときには4回目の回転操作を要求するための回転操作要求画像62を画面上に表示させる。
これらステップS6からステップS10の処理を繰り返すことにより、ユーザによる1回目の回転操作による回転角度と、2回目の回転操作による回転角度と、3回目の回転操作による回転角度と、4回目の回転操作による回転角度が、それぞれ各検出領域AL1,AL2,A0,AR1,AR2の何れであったかを示す情報、つまり4個の情報がRAM33に一時的に記憶されると共に、ステップS10にて4回目の回転操作が行われたと判断したとき、CPU34は、ステップS11へ処理を進める。すなわち、ユーザによる回転操作により、4個の回転角度からなる暗証情報の設定入力が完了したか否かの判断が行われる。
ステップS11の処理に進むと、CPU34は、図12に示すように、ユーザにより指定された暗証情報入力選択・設定暗証情報で良いかを問うための暗証情報選択・設定暗証情報確認画像63のデータを表示部18に送り、その画像63をディスプレイパネル3の画面上に表示させ、ユーザから確認結果の入力がなされるのを待つ。なお、当該暗証情報入力選択・設定暗証情報確認画像63には、ユーザにより指定された暗証情報入力選択・設定暗証情報を登録するかを問うための「指定した入力選択(暗証情報)を登録しますか?」の文字列71と、その暗証情報を登録するときにユーザが指示する「OK」の文字が書かれたソフトキー70とが配されている。
そして、ステップS12の処理として、暗証情報確認画像63において、例えば、ディスク型ジョグダイヤル5のプッシュボタンの押下操作によりユーザから「OK」の決定指示入力があると、CPU34は、ステップS13の処理として、そのユーザから入力が有効か無効かをチェックする。当該ステップS13にて入力が無効ならば、ユーザによる再度の入力を待ち、一方、入力が有効の場合、CPU34は、ステップS14へ処理を進める。
ステップS14の処理に進むと、CPU34は、上述のように指定されてRAM33に一時的に記憶されている暗証情報を、ROM32の所定の領域に記憶させることにより、当該暗証情報入力選択・設定暗証情報の登録を完了させる。
〔回転操作による暗証情報の入力〕
次に、図13に示すフローチャートと、図14に示すディスプレイパネル3の表示画像例とを用いて、本実施形態の暗証情報入力用アプリケーションにおいて携帯電話端末に暗証情報を入力する際の処理の流れを説明する。なお、この図13のフローチャートに示す動作は、主に、図1のCPU34がROM32に記憶されている本実施形態の暗証情報入力用アプリケーションを実行し、携帯電話端末の各部を制御することにより実現される処理である。また、以下の説明では、一般的なキー操作による暗証情報の入力については省略し、本発明にかかる回転操作による暗証情報入力設定、及び回転操作による暗証情報の入力例についてのみ述べる。
次に、図13に示すフローチャートと、図14に示すディスプレイパネル3の表示画像例とを用いて、本実施形態の暗証情報入力用アプリケーションにおいて携帯電話端末に暗証情報を入力する際の処理の流れを説明する。なお、この図13のフローチャートに示す動作は、主に、図1のCPU34がROM32に記憶されている本実施形態の暗証情報入力用アプリケーションを実行し、携帯電話端末の各部を制御することにより実現される処理である。また、以下の説明では、一般的なキー操作による暗証情報の入力については省略し、本発明にかかる回転操作による暗証情報入力設定、及び回転操作による暗証情報の入力例についてのみ述べる。
上述したように既に暗証情報が登録されている携帯電話端末において、例えば電源/終了キー7が所定時間押下(いわゆる長押し)されて当該携帯電話端末の電源がオンされることでCPU34が動作を開始(ステップS21)すると、当該CPU34は、ステップS22の処理として、図14に示すような暗証情報入力画像75のデータを表示部18に送り、その画像75をディスプレイパネル3の画面上に表示させる。当該暗証情報入力画像75には、暗証情報の入力中であることを示す「暗証情報」の文字列81と、回転操作により入力が必要な回転角度の個数(つまり暗証情報)に対応した暗証情報入力欄82とが配されている。なお、この暗証情報入力画像75は、未だ暗証情報が入力されていない初期画像である。
そして、暗証情報入力画像75が表示されている状態で、ステップS23において、ユーザにより回転操作がなされて、回転角度検出部21から回転角度検出データが供給されると、CPU34は、ステップS24の処理として、ステップS23にて回転角度検出部21が検出した回転角度検出データにより、ユーザが回転操作したときの回転角度は図9に示した各検出領域AL1,AL2,A0,AR1,AR2の何れに対応したかを示す情報を例えばRAM33に一時的に記憶させると共に、ユーザから4回目の回転操作の入力があったかどうかを判断し、4回目の回転操作が行われていないと判断したときにはステップS22の処理に戻り、一方、4回目の回転操作が行われたと判断したときには、ステップS25へ処理を進める。
ここで、ステップS23にて入力された回転操作が1回目であり、ステップS24からステップS22に戻った場合、CPU34は、図14に示す暗証情報入力画像76のデータを表示部18に送り、その画像76をディスプレイパネル3の画面上に表示させる。当該暗証情報入力画像76の場合、「暗証情報」の文字列81と共に、1回目の回転操作による入力があったことを示す暗証情報入力欄83が表示される。また、ステップS23にて入力された回転操作が2回目であり、ステップS24からステップS22に戻った場合、CPU34は、図14に示す暗証情報入力画像77のデータを表示部18に送り、その画像77をディスプレイパネル3の画面上に表示させる。当該暗証情報入力画像77の場合、暗証情報入力欄84は2回目の回転操作による入力があったことを示す表示となる。以下同様に、ステップS23にて入力された回転操作が3回目であり、ステップS24からステップS22に戻った場合、ディスプレイパネル3の画面上には3回目の回転操作による入力があったことを表す暗証情報入力欄85が配された暗証情報入力画像78が表示される。そして、ステップS23にて入力された回転操作が4回目となった場合、CPU34は、当該ステップS23での回転操作の入力がなされた後、4回目の回転操作による入力があったことを表す暗証情報入力欄86が配された暗証情報入力画像79を、ディスプレイパネル3の画面上に表示させる。
また、これらステップS22からステップS24の処理を繰り返すことにより、ユーザによる1回目の回転操作による回転角度と、2回目の回転操作による回転角度と、3回目の回転操作による回転角度と、4回目の回転操作による回転角度が、それぞれ図9に示した各検出領域AL1,AL2,A0,AR1,AR2の何れであったかを示す情報、つまり4個の情報がRAM33に一時的に記憶されると共に、ステップS24にて4回目の回転操作が行われたと判断したとき、CPU34は、ステップS25へ処理を進める。すなわち、ステップS24では、ユーザによる回転操作により、4個の回転角度からなる暗証情報の入力が完了したか否かの判断が行われる。
上記ステップS24にて4回目の回転操作が行われたと判断してステップS25の処理に進むと、CPU34は、上記RAM33に一時記憶されている、上記4回の回転操作により入力された回転角度の組み合わせからなる情報が、ROM32に登録されている暗証情報(先に設定登録した4個の回転角度の組み合わせ)と一致するか否か、つまり、入力された情報が有効か無効かを判断し、無効の場合にはステップS22に戻って、暗証情報の入力を初期状態に戻し、一方、有効の場合にはステップS26の処理として、当該携帯電話端末の利用可能に設定する。
〔第一の実施形態のまとめ〕
以上説明したように、本発明の第一の実施形態によれば、第一の筐体1と第二の筐体2の相対的な回転角度の複数の組み合わせにより暗証情報を登録し、同様に、複数の回転角度の組み合わせにより暗証情報の認証を行うようになされているため、従来のように、端末を開状態にしてキー操作部8のキー操作による暗証番号の入力を行わなくても、当該端末の機能を利用することが可能となる。特に、本実施形態の場合、回転操作による暗証情報の入力操作は、いわゆる金庫の開錠操作に似ており、多くの人に受け入れられ易い。
以上説明したように、本発明の第一の実施形態によれば、第一の筐体1と第二の筐体2の相対的な回転角度の複数の組み合わせにより暗証情報を登録し、同様に、複数の回転角度の組み合わせにより暗証情報の認証を行うようになされているため、従来のように、端末を開状態にしてキー操作部8のキー操作による暗証番号の入力を行わなくても、当該端末の機能を利用することが可能となる。特に、本実施形態の場合、回転操作による暗証情報の入力操作は、いわゆる金庫の開錠操作に似ており、多くの人に受け入れられ易い。
また、本実施形態によれば、感覚的な回転操作により暗証情報を入力すれば良いため、キー操作部8のキー操作により数字の暗証番号を入力する場合のように、暗証番号の数字を正確に覚えておく必要がなく、したがって、暗証番号を忘れて端末が利用できなくなる頻度を減らすことができる。
また、本実施形態によれば、回転操作により情報入力が可能であるため、例えば暗い場所であっても、容易に情報を入力することができる。
また、本実施形態によれば、回転操作の組み合わせにより暗証情報が構成されているため、例えばユーザが暗証情報を入力している際に、他者がその暗証情報を盗み見ようとしても、その暗証情報を読みとることが難しく、したがって、暗証情報のような機密情報の漏洩に対する安全性が高い。すなわち、今後の携帯電話端末は、現金やクレジットカードの代用としての利用が増加すると考えられ、本実施形態における暗証情報入力手法によれば、第三者による不正使用からの保護と更なるセキュリティーの強化が可能になる。
さらに、本実施形態によれば、回転操作により暗証情報の入力が可能であるため、携帯電話端末のキー操作部8やディスプレイパネル3の表示を確認しなくても良い。
〔回転角度検出データを使用するアプリケーションの第二の実施形態〕
次に、回転角度検出部21にて検出された回転角度検出データに基づいてCPU34及びI/O制御部35が実行するアプリケーションの第二の実施形態として、数字入力用アプリケーションの具体的な動作を説明する。
次に、回転角度検出部21にて検出された回転角度検出データに基づいてCPU34及びI/O制御部35が実行するアプリケーションの第二の実施形態として、数字入力用アプリケーションの具体的な動作を説明する。
第二の実施形態の数字入力用アプリケーションは、第一の筐体1と第二の筐体2の相対的な回転操作の組み合わせに基づいて“1”〜“9”及び“0”の各数字の入力を行うことを可能にするアプリケーションである。
〔回転操作による数字入力時の動作〕
本発明の第二の実施形態において、数字入力用アプリケーションが起動すると、図15に示すように、I/O制御部35は回転操作入力変換処理部36としての機能を実行可能となる。当該回転操作入力変換処理部36は、回転角度検出部21から供給された“H”,“L”レベルで表される回転角度検出データを、“1”,“2”,“3”,・・・の各数字を表すbit2〜bit0の4ビットからなる数字コードに変換し、その数字コードをCPU34へ出力する。これにより、CPU34は、回転操作に応じた数字入力が行われたことを認識可能となる。なお、回転操作入力変換処理は、CPU34が行っても良い。
本発明の第二の実施形態において、数字入力用アプリケーションが起動すると、図15に示すように、I/O制御部35は回転操作入力変換処理部36としての機能を実行可能となる。当該回転操作入力変換処理部36は、回転角度検出部21から供給された“H”,“L”レベルで表される回転角度検出データを、“1”,“2”,“3”,・・・の各数字を表すbit2〜bit0の4ビットからなる数字コードに変換し、その数字コードをCPU34へ出力する。これにより、CPU34は、回転操作に応じた数字入力が行われたことを認識可能となる。なお、回転操作入力変換処理は、CPU34が行っても良い。
図16には、上記回転操作入力変換処理部36が回転角度検出データを数字コードに変換する際に参照する、図9の各検出領域AL2〜AR2と数字コードとの対応表を示す。なお、当該対応表は、例えばROM32内に予め用意されており、CPU34を介して回転操作入力変換処理部36に供給されている。また、図17には、“1”〜“9”及び“0”の各数字コードと、図9に示した各検出領域AL2〜AR2との対応関係を表し、図18には、数字入力時における実際の回転操作の様子を模式的に表している。
以下、“1”の数字コードを入力する例から順に説明する。
先ず、図17及び図18に示す“1”の数字コード入力において、ユーザにより図9の中央検出領域A0から左第二検出領域AL2まで回転操作がなされたことを検出した回転角度検出データが回転角度検出部21から供給された場合、回転操作入力変換処理部36は、図16の対応表を参照することで、bit3が「1」で残りのbit2〜bit0が共に「0」となる“1”を表す数字コードを出力する。
また、図17及び図18に示す“2”の数字コード入力において、先ず、中央検出領域A0から左第一検出領域AL1まで回転操作が行われた後、一旦、中央検出領域A0へ戻す回転操作が行われ、次に、中央検出領域A0から左第二検出領域AL2まで回転操作がなされたことを検出した回転角度検出データが回転角度検出部21から供給された場合、つまり、中央検出領域A0から左第一検出領域AL1までの回転操作と、左第一検出領域AL1から中央検出領域A0までの回転操作と、中央検出領域A0から左第二検出領域AL2までの回転操作の三つの回転操作の組み合わせからなる回転角度検出データが回転角度検出部21から供給された場合、回転操作入力変換処理部36は、図16の対応表を参照し、bit3とbit2が共に「1」で残りのbit1とbit0が共に「0」となる“2”を表す数字コードを出力する。
また、図17及び図18に示す“3”の数字コード入力において、先ず、中央検出領域A0から左第二検出領域AL2まで回転操作が行われた後、中央検出領域A0を経由して右第二検出領域AR2まで回転操作がなされたことを検出した回転角度検出データが回転角度検出部21から供給された場合、つまり、中央検出領域A0から左第二検出領域AL2までの回転操作と、左第二検出領域AL2から右第二検出領域AR2までの回転操作の二つ回転操作の組み合わせからなる回転角度検出データが回転角度検出部21から供給された場合、回転操作入力変換処理部36は、図16の対応表を参照し、bit3とbit0が共に「1」で残りのbit2とbit1が共に「0」となる“3”を表す数字コードを出力する。
また、図17及び図18に示す“4”の数字コード入力において、先ず、中央検出領域A0から右第一検出領域AR1まで回転操作が行われた後、中央検出領域A0を経由して左第二検出領域AL2まで回転操作がなされ、さらに中央検出領域A0を経由して右第二検出領域AR2まで回転操作がなされたことを検出した回転角度検出データが回転角度検出部21から供給された場合、つまり、中央検出領域A0から右第一検出領域AR1までの回転操作と、右第一検出領域AR1から左第二検出領域AL2までの回転操作と、左第二検出領域AL2から右第二検出領域AR2までの回転操作の三つ回転操作の組み合わせからなる回転角度検出データが回転角度検出部21から供給された場合、回転操作入力変換処理部36は、図16の対応表を参照し、bit3とbit1,bit0が共に「1」で残りのbit2が「0」となる“4”を表す数字コードを出力する。
また、図17及び図18に示す“5”の数字コード入力において、先ず、中央検出領域A0から左第二検出領域AL2まで回転操作が行われた後、中央検出領域A0を経由して右第一検出領域AR1まで回転操作がなされたことを検出した回転角度検出データが回転角度検出部21から供給された場合、つまり、中央検出領域A0から左第二検出領域AL2までの回転操作と、左第二検出領域AL2から右第一検出領域AR1までの回転操作の二つ回転操作の組み合わせからなる回転角度検出データが回転角度検出部21から供給された場合、回転操作入力変換処理部36は、図16の対応表を参照し、bit3とbit1が共に「1」で残りのbit2とbit0が共に「0」となる“5”を表す数字コードを出力する。
以下説明が冗長になるため省略するが、回転操作入力変換処理部36は、図9の各検出領域AL2〜AR2の回転角度検出データと図16の数字コードの対応表を参照することにより、残りの“6”〜“9”及び“0”の各数字コードも出力可能となされている。
なお、上記回転角度検出部21より供給された回転角度検出データが、図16の対応表から数字コードを参照できないデータであった場合、回転操作入力変換処理部36は、エラーコードをCPU34へ出力する。
〔回転操作による数字入力時の動作フローチャート〕
図19には、上述した回転操作による数字入力が行われる際の、上記回転操作入力変換処理部36の動作の流れを示す。
図19には、上述した回転操作による数字入力が行われる際の、上記回転操作入力変換処理部36の動作の流れを示す。
図19において、ステップS31にて、回転角度検出部21から回転角度検出データが入力されると、回転操作入力変換処理部36は、ステップS32の処理として、例えばディスク型ジョグダイヤル5のプッシュボタンの押下操作等によるユーザからの回転操作入力の終了指示がなされたか否かを判断し、回転操作入力の終了指示がない場合にはステップS33へ処理を進め、その回転角度検出データをCPU34を介してRAM33に一時記憶させた後、ステップS31の処理に戻る。すなわち、これらステップS31からステップS33の処理が繰り返されることにより、RAM33には、回転操作入力の終了指示がなされるまでの間に、ユーザにより行われた回転操作の情報が蓄積されることになる。
一方、ステップS32にて、回転操作入力の終了指示があった場合、回転操作入力変換処理部36は、ステップS34へ処理を進める。
ユーザから回転操作入力の終了指示があり、ステップS34の処理に進むと、回転操作入力変換処理部36は、CPU34を介して、ROM32から上記図16に示した対応表のデータを取得すると共に、RAM33に一時的に蓄積されている回転角度検出データを取得し、上述したように、その回転角度検出データと上記対応表との参照により数字コードを検索する。
次に、回転操作入力変換処理部36は、ステップS35の処理として、上記回転角度検出データに対応した数字コードが上記対応表から参照できたか否かのチェックを行い、回転角度検出データに対応した数字コードが参照できた場合には、ステップS36の処理としてその数字コードをCPU34へ出力する。
一方、ステップS35において、回転角度検出データに対応した数字コードが参照できなかった場合、回転操作入力変換処理部36は、ステップS37の処理としてエラーコードをCPU34へ出力する。
〔第二の実施形態のまとめ〕
以上説明したように、本発明の第二の実施形態によれば、第一の筐体1と第二の筐体2の相対的な回転角度の複数の組み合わせにより数字を入力することが可能となっている。したがって、従来のように、端末を開状態にしてキー操作部8のキー操作による数字入力を行わなくても、例えば電話をかけるようなことが可能となる。特に、本実施形態によれば、回転操作により数字入力が可能であるため、例えば暗い場所であっても、容易に数字を入力することができ、また、携帯電話端末のキー操作部8やディスプレイパネル3の表示を確認しなくても数字の入力が可能となる。
以上説明したように、本発明の第二の実施形態によれば、第一の筐体1と第二の筐体2の相対的な回転角度の複数の組み合わせにより数字を入力することが可能となっている。したがって、従来のように、端末を開状態にしてキー操作部8のキー操作による数字入力を行わなくても、例えば電話をかけるようなことが可能となる。特に、本実施形態によれば、回転操作により数字入力が可能であるため、例えば暗い場所であっても、容易に数字を入力することができ、また、携帯電話端末のキー操作部8やディスプレイパネル3の表示を確認しなくても数字の入力が可能となる。
また、本実施形態によれば、回転操作を数字コードに変換できるため、例えば、GSM、W−CDMA端末に使用されるSIMカードの認証機能をテンキー入力時と同様に利用できるようになる。
また、本実施形態によれば、回転操作の組み合わせにより数字が構成されているため、例えばユーザが電話番号等を入力している際に、他者がその電話番号等を盗み見ようとしても、その電話番号等を読みとることが難しく、したがって、個人情報のような機密情報の漏洩に対する安全性が高い。
〔第三の実施形態の回転角度検出機構〕
上述した第一、第二の実施形態では、回転操作の角度検出のための領域として、図9に示した五つの検出領域を用い、それら五つの検出領域から中央検出領域A0を除いた残りの四つの検出領域に対応した回転角度検出データの組み合わせにより、暗証情報や数字の入力を実現した例を挙げたが、本発明は、回転操作の角度検出のための領域として、図20に示すような七つ検出領域AL13,AL12,AL11,A10,AR11,AR12,AR13を用い、それら七つの検出領域から中央検出領域A10を除いた残りの六つの検出領域に対応した回転角度検出データの組み合わせにより、情報を入力することも可能である。
上述した第一、第二の実施形態では、回転操作の角度検出のための領域として、図9に示した五つの検出領域を用い、それら五つの検出領域から中央検出領域A0を除いた残りの四つの検出領域に対応した回転角度検出データの組み合わせにより、暗証情報や数字の入力を実現した例を挙げたが、本発明は、回転操作の角度検出のための領域として、図20に示すような七つ検出領域AL13,AL12,AL11,A10,AR11,AR12,AR13を用い、それら七つの検出領域から中央検出領域A10を除いた残りの六つの検出領域に対応した回転角度検出データの組み合わせにより、情報を入力することも可能である。
図20は、本発明の第三の実施形態の回転角度検出機構の概略構成を示している。なお、図9は、閉状態の際のヒンジ機構40とその近傍に配されている磁気センサ及び磁石との間の概略的な位置関係を表しており、図の上方向は、閉状態時における第一の筐体1及び第二の筐体2の長手方向の端部のうち、ヒンジ機構40に近い端部方向と対応しており、図の下方向は、ヒンジ機構40から遠い端部方向と対応している。なお、この図20の構成においても、前述の図8と同様に、磁気センサは第一の筐体1の表示部18が設けられている面に対する背面側に設けられ、磁石は第二の筐体2の操作部19が設けられている面側に設けられる。
図20において、第一磁石42e,第二磁石42f,第三磁石42g,第四磁石42h,第五磁石42i,第六磁石42j,第七磁石42k,第八磁石42lは、ヒンジ機構40の回転軸を円の中心とした異なる半径の三つ円(第一円45,第二円46,第三円47)の円周上に配列されている。本実施形態の場合、図20に示すように、第一磁石42eと第六磁石42jと第八磁石42lは、ヒンジ機構40の回転軸を円の中心とした所定の半径を有する第一円45の円周上で、且つ、N極とS極がその円周接線に略々並行となるように配されると共に、ヒンジ機構40の回転軸に対して所定の角度分だけ隔てられた位置に配されている。また、第三磁石42gと第七磁石42kは、上記第一円45よりも大きな半径の第二円46の円周上で、且つ、N極とS極がその円周接線に略々並行となるように配されると共に、ヒンジ機構40の回転軸に対して所定の角度分だけ隔てられた位置に配されている。同様に、第二磁石42fと第四磁石42hと第五磁石42iは、上記第二円46よりも大きな半径の第三円47の円周上で、且つ、N極とS極がその円周接線に略々並行となるように配されると共に、ヒンジ機構40の回転軸に対して所定の角度分だけ隔てられた位置に配されている。また、第一磁石42eと第二磁石42f、第三磁石42gと第四磁石42h、第六磁石42jと第七磁石42kは、それぞれ、ヒンジ機構40の回転軸から見て略々同一方向で且つ略々同一の直線上に配されている。なお、本実施形態において、ヒンジ機構40の回転軸に対する、第一磁石42eと第六磁石42jの間、及び、第六磁石42jと第八磁石42lの間の各々角度、第二磁石42fと第四磁石42hの間、及び、第四磁石42hと第五磁石42iの間の各々の角度は、それぞれ同じ角度であることが望ましいが、異なっていても良い。
一方、第一磁気センサ41c,第二磁気センサ41d,第三磁気センサ41eは、ヒンジ機構40の回転軸から見て略々同一方向(具体的には第一の筐体の長手方向の端部のうち、ヒンジ機構40から遠い端部方向)で且つ略々同一の直線上に配されている。また、第一磁気センサ41cは、ヒンジ機構40の回転軸からの距離が上記第一円45の半径と略々同じ距離となる位置に配され、第二磁気センサ41dは、ヒンジ機構40の回転軸からの距離が上記第二円46の半径と略々同じ距離となる位置に配され、第三磁気センサ41eは、ヒンジ機構40の回転軸からの距離が上記第三円47の半径と略々同じ距離となる位置に配されている。これにより、上記ヒンジ機構40の回転軸を中心として、例えば第一の筐体1を第二の筐体2に対して相対的に回転させた場合、当該第一の筐体1上に設けられている第一磁気センサ41cの移動軌跡は、第二の筐体2上の第一磁石42e,第六磁石42j,第八磁石42lが配されている上記第一円45の円周と略々一致することになり、また、第二磁気センサ41dの移動軌跡は、第三磁石42gと第七磁石42kが配されている上記第二円46の円周と略々一致し、同様に、第三磁気センサ41eの移動軌跡は、第二磁石42f,第四磁石42h,第五磁石42iが配されている上記第三円47の円周と略々一致することになる。
そして、第一磁気センサ41cは、第一磁石42e,第六磁石42j,第八磁石42lの何れかの磁気を検出したときは“H”レベルの信号を出力し、一方、それら第一磁石42e,第六磁石42j,第八磁石42lの何れの磁気をも検出していないときには“L”レベルの信号を出力するようになされている。同様に、第二磁気センサ41dは、第三磁石42g,第七磁石42kの何れかの磁気を検出したときは“H”レベルの信号を出力し、一方、それら第三磁石42g,第七磁石42kの何れの磁気をも検出していないときには“L”レベルの信号を出力するようになされており、第三磁気センサ41eは、第二磁石42f,第四磁石42h,第五磁石42iの何れかの磁気を検出したときは“H”レベルの信号を出力し、一方、それら第二磁石42f,第四磁石42h,第五磁石42iの何れの磁気をも検出していないときには“L”レベルの信号を出力するようになされている。
これにより、例えば第一の筐体1を第二の筐体2に対して相対的に回転させた場合において、第一磁気センサ41cが例えば上記第一磁石42e,第六磁石42j,第八磁石42lの何れかの磁気を検出可能な範囲内に位置している時には、当該第一磁気センサ41cからは“H”レベルの信号が出力されることになり、一方、第一磁気センサ41cが例えば第一磁石42e,第六磁石42j,第八磁石42lの何れの磁気をも検出できない範囲に位置している時には、当該第一磁気センサ41cからは“L”レベルの信号が出力されることになる。同様に、第一の筐体1を第二の筐体2に対して相対的に回転させた場合において、第二磁気センサ41dが例えば上記第三磁石42g,第七磁石42kの何れかの磁気を検出可能な範囲内に位置している時には、当該第二磁気センサ41dからは“H”レベルの信号が出力されることになり、一方、第二磁気センサ41dが例えば第三磁石42g,第七磁石42kの何れの磁気をも検出できない範囲に位置している時には、当該第二磁気センサ41dからは“L”レベルの信号が出力されることになり、また、第三磁気センサ41cが上記第二磁石42f,第四磁石42h,第五磁石42iの何れかの磁気を検出可能な範囲内に位置している時には、当該第三磁気センサ41eからは“H”レベルの信号が出力されることになり、一方、第三磁気センサ41eが第二磁石42f,第四磁石42h,第五磁石42iの何れの磁気をも検出できない範囲に位置している時には、当該第三磁気センサ41eからは“L”レベルの信号が出力されることになる。これら第一磁気センサ41c,第二磁気センサ41d,第三磁気センサ41eからの出力信号は、回転角度検出データとして制御部15のCPU34へ送られる。
また、本実施形態においては、図20に示すように、上記第一磁気センサ41cが上記第一磁石42eの磁気を検出可能な範囲及び上記第三磁気センサ41eが上記第二磁石42fの磁気を検出可能な範囲を、中央検出領域A10と呼び、以下同様に、上記第一磁気センサ41cが上記第六磁石42jの磁気を検出可能な範囲及び第二磁気センサ41dが上記第七磁石42kの磁気を検出可能な範囲を、右第一検出領域AR11とし、上記第一磁気センサ41cが上記第八磁石42lの磁気を検出可能な範囲を、右第二検出領域AR12とし、上記第二磁気センサ41dが上記第三磁石42gの磁気を検出可能な範囲及び第三磁気センサ41eが上記第四磁石42hの磁気を検出可能な範囲を、左第一検出領域AL11とし、上記第三磁気センサ41eが上記第五磁石42iの磁気を検出可能な範囲を、左第二検出領域AL12とし、また、上記左第二検出領域AL12より更に左側で且つ中央検出領域A10からみて180度反対側までの範囲を左第三検出領域AL13とし、上記右第二検出領域AR12より更に右側で且つ中央検出領域A10からみて180度反対側までの範囲を右第三検出領域AR13とした場合において、例えば第一の筐体1を第二の筐体2に対して相対的に回転させると、上記第一磁気センサ41c,第二磁気センサ41d,第三磁気センサ41eからは、図21に示すような信号が、回転角度検出データとしてCPU34へ送られることになる。
すなわち、図21において、第一磁気センサ41c,第二磁気センサ41d,第三磁気センサ41eが中央検出領域A10内に存在する場合、第一磁気センサ41cと第三磁気センサ41eからは共に“H”レベルの信号が出力され、一方、第二磁気センサ41dからは“L”レベルの信号が出力され、それら信号が回転角度検出データとしてCPU34へ送られることになる。したがって、第一磁気センサ41c及び第三磁気センサ41eから“H”レベルの信号が出力されていると共に、第二磁気センサ41dからは“L”レベルの信号が出力されている場合、CPU34は、本実施形態の携帯電話端末が図3に示した閉状態か若しくはそれに近い状態になっていると判断することができる。
また、第一磁気センサ41c,第二磁気センサ41d,第三磁気センサ41eが左第一検出領域AL11内に存在する場合、第一磁気センサ41cからは“L”レベルの信号が出力されると同時に、第二磁気センサ41dと第三磁気センサ41eからは“H”レベルの信号が出力され、それら信号が回転角度検出データとしてCPU34へ送られることになる。したがって、第一磁気センサ41cから“L”レベルの信号が出力されると同時に第二磁気センサ41d及び第三磁気センサ41eから“H”レベルの信号が出力されている場合、CPU34は、本実施形態の携帯電話端末が例えば図4に示した状態か若しくはそれに近い状態になっていると判断することができる。
また、第一磁気センサ41c,第二磁気センサ41d,第三磁気センサ41eが左第二検出領域AL12内に存在する場合、第一磁気センサ41cと第二磁気センサ41dからは“L”レベルの信号が出力されると同時に、第三磁気センサ41eからは“H”レベルの信号が出力され、それら信号が回転角度検出データとしてCPU34へ送られることになる。したがって、第一磁気センサ41cと第二磁気センサ41dから“L”レベルの信号が出力されると同時に第三磁気センサ41eから“H”レベルの信号が出力されている場合、CPU34は、本実施形態の携帯電話端末が例えば図5に示した状態か若しくはそれに近い状態になっていると判断することができる。
さらに、第一磁気センサ41c,第二磁気センサ41d,第三磁気センサ41eが左第三検出領域AL13内に存在する場合、これら第一磁気センサ41c,第二磁気センサ41d,第三磁気センサ41eからは、共に“L”レベルの信号が出力され、それら信号が回転角度検出データとしてCPU34へ送られることになる。ここで、第一磁気センサ41cと第二磁気センサ41dから“L”レベルの信号が出力されると同時に第三磁気センサ41eから“H”レベルの信号が出力された後、つまり、第一磁気センサ41c,第二磁気センサ41d,第三磁気センサ41eが左第二検出領域AL12を通過した後に、第一磁気センサ41c,第二磁気センサ41d,第三磁気センサ41eから共に“L”レベルの信号が出力された場合、CPU34は、本実施形態の携帯電話端末が略々図2に示した開状態かそれに近い状態になっていると判断することができる。
一方、第一磁気センサ41c,第二磁気センサ41d,第三磁気センサ41eが右第一検出領域AR11内に存在する場合、第一磁気センサ41cと第二磁気センサ41dからは“H”レベルの信号が出力されると同時に、第三磁気センサ41eからは“L”レベルの信号が出力され、それら信号が回転角度検出データとしてCPU34へ送られることになる。したがって、第一磁気センサ41cと第二磁気センサ41dから“H”レベルの信号が出力されると同時に第三磁気センサ41eから“L”レベルの信号が出力されている場合、CPU34は、本実施形態の携帯電話端末が例えば図6に示した状態か若しくはそれに近い状態になっていると判断することができる。
また、第一磁気センサ41c,第二磁気センサ41d,第三磁気センサ41eが右第二検出領域AR12内に存在する場合、第一磁気センサ41cからは“H”レベルの信号が出力されると同時に、第二磁気センサ41dと第三磁気センサ41eからは“L”レベルの信号が出力され、それら信号が回転角度検出データとしてCPU34へ送られることになる。したがって、第一磁気センサ41cから“H”レベルの信号が出力されると同時に第二磁気センサ41dと第三磁気センサ41eから“L”レベルの信号が出力されている場合、CPU34は、本実施形態の携帯電話端末が例えば図7に示した状態か若しくはそれに近い状態になっていると判断することができる。
さらに、第一磁気センサ41c,第二磁気センサ41d,第三磁気センサ41eが右第三検出領域AR13内に存在する場合、これら第一磁気センサ41c,第二磁気センサ41d,第三磁気センサ41eからは、共に“L”レベルの信号が出力され、それら信号が回転角度検出データとしてCPU34へ送られることになる。ここで、第一磁気センサ41cから“H”レベルの信号が出力されると同時に第二磁気センサ41dと第三磁気センサ41eから“L”レベルの信号が出力された後、つまり、第一磁気センサ41c,第二磁気センサ41d,第三磁気センサ41eが右第二検出領域AR12を通過した後に、第一磁気センサ41c,第二磁気センサ41d,第三磁気センサ41eから共に“L”レベルの信号が出力された場合、CPU34は、本実施形態の携帯電話端末が略々図2に示した開状態かそれに近い状態になっていると判断することができる。
〔回転角度検出データを使用するアプリケーションの第三の実施形態〕
上述した図20の構成を有し、回転角度検出部21にて検出された回転角度検出データに基づいてCPU34が実行するアプリケーションの第三の実施形態として、例えば点字やモールス信号に規定されているコードに対応した数字や文字を入力するアプリケーションについて説明する。
上述した図20の構成を有し、回転角度検出部21にて検出された回転角度検出データに基づいてCPU34が実行するアプリケーションの第三の実施形態として、例えば点字やモールス信号に規定されているコードに対応した数字や文字を入力するアプリケーションについて説明する。
以下、本発明の第三の実施形態として、例えば点字に規定されているコードに対応した数字や文字の入力について説明する。
〔回転操作による点字対応数字の入力動作〕
先ず、点字対応数字の入力例から説明する。
先ず、点字対応数字の入力例から説明する。
図22には“1”〜“9”及び“0”の数字を表す点字を示しており、また図23には、数字を示す点字の前に置かれる“数字付”の点字を示している。ここで、“数字付”の点字は、それ以降の点字が数字であることを示す為に使用されるものである。すなわち、例えば“数字付”と“1”の点字が並記されているときは数字の「1」が表され、“数字付”と“2”の点字が並記されているときには数字の「2」が表される。また、“数字付”と“1”と“2”と“3”の点字が並記されているときは複数桁の数字の「123」が表される。なお、図22,図23中の丸印は点字の凸部を表している。
以下、回転操作に応じた点字対応数字の入力動作について、前述した図15の構成を流用しながら説明する。
本発明の第三の実施形態において、点字対応入力用アプリケーションが起動すると、例えば前述した図15に示したI/O制御部35の回転操作入力変換処理部36は、回転角度検出部21から供給された“H”,“L”レベルで表される回転角度検出データを、点字に対応した“1”,“2”,“3”,・・・の各数字を表すbit5〜bit0の6ビットからなる点字対応数字コードに変換し、その点字対応数字コードをCPU34へ出力する。これにより、CPU34は、回転操作に応じた数字入力が行われたことを認識可能となる。なお、当該第三の実施形態においても、回転操作入力変換処理はCPU34が行っても良い。
図24には、上記回転操作入力変換処理部36が回転角度検出データを点字に対応した数字コードに変換する際に参照する、図20の各検出領域AL13〜AR13と数字コードとの対応表を示す。なお、図22,図23の点字において、図22,図23中の左上の升目は図24の数字コードのbit5と対応し、以下同様に、左中の升目は数字コードのbit4に、左下の升目は数字コードのbit3に、右下の升目は数字コードのbit2に、右中の升目は数字コードのbit1に、右上の升目は数字コードのbit0に各々対応している。この図24に示す対応表は、例えばROM32内に予め用意されており、CPU34を介して回転操作入力変換処理部36に供給されている。また、図25には、“1”〜“9”,“0”及び“数字付”の各点字のコードと、図20に示した各検出領域AL13〜AR13との対応関係を表し、図26には、点字の数字入力時における実際の回転操作の様子を模式的に表している。
以下、“1”の点字対応数字コードを入力する例から順に説明する。
先ず、図25及び図26に示す“数字付”の点字対応コード入力において、中央検出領域A10から右第三検出領域AR13まで回転操作が行われ、次に、中央検出領域A10を経由して左第一検出領域AL11まで回転操作が行われ、さらに、中央検出領域A10を経由して右第一検出領域AR11まで回転操作が行われた後、一旦、中央検出領域A10へ戻す回転操作が行われ、次に、右第二検出領域AR12まで回転操作がなされたことを示す回転角度検出データが回転角度検出部21から供給された場合、つまり、中央検出領域A10から右第三検出領域AR13までの回転操作と、右第三検出領域AR13から左第一検出領域AL11までの回転操作と、左第一検出領域AL11から右第一検出領域AR11までの回転操作と、右第一検出領域AR11から中央検出領域A10までの回転操作と、中央検出領域A10から右第二検出領域AR12までの回転操作の五つ回転操作の組み合わせからなる回転角度検出データが回転角度検出部21から供給された場合、回転操作入力変換処理部36は、図24の対応表を参照し、bit3〜bit0が「1」で残りのbit5とbit4が共に「0」となる“数字付”を表す点字対応コードを出力する。
そして、上記“数字付”のコード入力が検出された後に、図25及び図26に示す“1”の点字対応数字コード入力として、ユーザにより図20の中央検出領域A10から左第三検出領域AL13まで回転操作がなされたことを示す回転角度検出データが回転角度検出部21から供給された場合、回転操作入力変換処理部36は、図24の対応表を参照することで、bit5が「1」で残りのbit4〜bit0が共に「0」となる“1”を表す点字対応数字コードを出力する。
また、一つの数字入力についての回転操作入力の終了指示は、前述の実施形態と同様に、例えばディスク型ジョグダイヤル5のプッシュボタンの押下操作等により行われる。
また、上記“数字付”のコード入力が検出された後、図25及び図26に示す“2”の点字対応数字コード入力として、中央検出領域A0から左第二検出領域AL12まで回転操作が行われ、一旦、中央検出領域A10へ戻す回転操作が行われ、次に、中央検出領域A10から左第三検出領域AL13まで回転操作がなされたことを示す回転角度検出データが回転角度検出部21から供給された場合、つまり、中央検出領域A10から左第二検出領域AL12までの回転操作と、左第二検出領域AL12から中央検出領域A10までの回転操作と、中央検出領域A10から左第三検出領域AL13までの回転操作の三つ回転操作の組み合わせからなる回転角度検出データが回転角度検出部21から供給された場合、回転操作入力変換処理部36は、図24の対応表を参照し、bit5とbit4が共に「1」で残りのbit3〜bit0が共に「0」となる“2”を表す点字対応数字コードを出力する。
また、上記“数字付”のコード入力が検出された後、図25及び図26に示す“3”の点字対応数字コード入力として、中央検出領域A10から左第三検出領域AL13まで回転操作が行われた後、中央検出領域A10を経由して右第三検出領域AR13で回転操作がなされたことを示す回転角度検出データが回転角度検出部21から供給された場合、つまり、中央検出領域A10から左第三検出領域AL13までの回転操作と、左第三検出領域AL13から右第三検出領域AR13までの回転操作の二つの回転操作の組み合わせからなる回転角度検出データが回転角度検出部21から供給された場合、回転操作入力変換処理部36は、図24の対応表を参照し、bit5とbit0が共に「1」で残りのbit4〜bit1が共に「0」となる“3”を表す点字対応数字コードを出力する。
また、上記“数字付”のコード入力が検出された後、図25及び図26に示す“4”の点字対応数字コード入力として、中央検出領域A10から右第二検出領域AR12まで回転操作が行われた後、中央検出領域A10を経由して左第三検出領域AL13まで回転操作がなされ、さらに中央検出領域A10を経由して右第三検出領域AR13まで回転操作がなされたことを示す回転角度検出データが回転角度検出部21から供給された場合、つまり、中央検出領域A10から右第二検出領域AR12までの回転操作と、右第二検出領域AR12から左第三検出領域AL13までの回転操作と、左第三検出領域AL13〜右第三検出領域AR13までの回転操作の三つ回転操作の組み合わせからなる回転角度検出データが回転角度検出部21から供給された場合、回転操作入力変換処理部36は、図24の対応表を参照し、bit5とbit1,bit0が共に「1」で残りのbit4〜bit2が「0」となる“4”を表す点字対応数字コードを出力する。
また、上記“数字付”のコード入力が検出された後、図25及び図26に示す“5”の点字対応数字コード入力として、中央検出領域A10から左第三検出領域AL13まで回転操作が行われた後、中央検出領域A10を経由して右第二検出領域AR12まで回転操作がなされたことを示す回転角度検出データが回転角度検出部21から供給された場合、つまり、中央検出領域A10から左第三検出領域AL13までの回転操作と、左第三検出領域AL13から右第二検出領域AR12までの回転操作の二つ回転操作の組み合わせからなる回転角度検出データが回転角度検出部21から供給された場合、回転操作入力変換処理部36は、図24の対応表を参照し、bit5とbit1が共に「1」で残りのbit4,bit3,bit0が共に「0」となる“5”を表す点字対応数字コードを出力する。
以下説明が冗長になるため省略するが、回転操作入力変換処理部36は、図20の各検出領域AL13〜AR13の回転角度検出データと図24の点字対応数字コードの対応表を参照することにより、残りの“6”〜“9”及び“0”の各点字対応数字コードも出力可能となされている。
なお、上記“数字付”のコード入力が検出された後、複数の点字対応数字コードの入力が行われた場合には、複数桁の数字が入力されることになる。
また、上記回転角度検出部21より供給された回転角度検出データが、図24の対応表から数字コードを参照できないデータであった場合、回転操作入力変換処理部36は、エラーコードをCPU34へ出力する。
〔回転操作による点字対応文字の入力動作〕
次に、点字対応文字の入力例について説明する。
次に、点字対応文字の入力例について説明する。
図27には“あ”〜“ん”の平仮名五十音順の各文字を表す点字を、行と段の形式で示している。なお、図27中の丸印は点字の凸部を表している。
以下、回転操作に応じた点字対応文字の入力動作について、前述した図15の構成を流用しながら説明する。
本発明の第三の実施形態において、点字対応入力用アプリケーションが起動すると、前述した図15に示したI/O制御部35の回転操作入力変換処理部36は、回転角度検出部21から供給された“H”,“L”レベルで表される回転角度検出データを、点字の平仮名に対応した“あ”,“い”,“う”,・・・の各数字を表すbit5〜bit0の6ビットからなる文字コードに変換し、その文字コードをCPU34へ出力する。これにより、CPU34は、回転操作に応じた点字対応文字入力が行われたことを認識可能となる。なお、当該第三の実施形態においても、回転操作入力変換処理はCPU34が行っても良い。
図28には、上記回転操作入力変換処理部36が回転角度検出データを点字に対応した文字コードに変換する際に参照する、図20の各検出領域AL13〜AR13と点字対応文字コードとの対応表を示す。なお、図27の点字において、図27中の左上の升目は図28の文字コードのbit5と対応し、以下同様に、左中の升目は文字コードのbit4に、左下の升目は文字コードのbit3に、右したの升目は文字コードのbit2に、右中の升目は文字コードのbit1に、右上の升目は文字コードのbit0に各々対応している。この図28に示した対応表は、例えばROM32内に予め用意されており、CPU34を介して回転操作入力変換処理部36に供給されている。また、図29及び図30には平仮名の各点字のコードと図20に示した各検出領域AL13〜AR13との対応関係を表している。なお、図30は簡略化のため一部のみ示している。また、図31及び図32には、点字の文字入力時における実際の回転操作の様子を模式的に表している。なお、図32は簡略化のため一部のみ示している。
以下、“あ”の点字対応文字コードを入力する例から順に説明する。
先ず、図29〜図32に示す“あ”の点字対応文字コード入力において、ユーザにより図20の中央検出領域A10から左第三検出領域AL13まで回転操作がなされたことを示す回転角度検出データが回転角度検出部21から供給された場合、回転操作入力変換処理部36は、図28の対応表を参照することで、bit5が「1」で残りのbit4〜bit0が共に「0」となる“あ”を表す点字対応文字コードを出力する。
また、一つの文字入力についての回転操作入力の終了指示は、前述同様に、例えばディスク型ジョグダイヤル5のプッシュボタンの押下操作等により行われる。
また、図29〜図32に示す“い”の点字対応文字コード入力において、先ず、中央検出領域A0から左第二検出領域AL12まで回転操作が行われた後、一旦、中央検出領域A10へ戻す回転操作が行われ、次に、中央検出領域A10から左第三検出領域AL13まで回転操作がなされたことを示す回転角度検出データが回転角度検出部21から供給された場合、つまり、中央検出領域A10から左第二検出領域AL12までの回転操作と、左第二検出領域AL12から中央検出領域AL10までの回転操作と、中央検出領域AL10から左第三検出領域AL13までの回転操作の三つ回転操作の組み合わせからなる回転角度検出データが回転角度検出部21から供給された場合、回転操作入力変換処理部36は、図28の対応表を参照し、bit5とbit4が共に「1」で残りのbit3〜bit0が共に「0」となる“い”を表す点字対応文字コードを出力する。
また、図29〜図32に示す“う”の点字対応文字コード入力において、先ず、中央検出領域A10から左第三検出領域AL13まで回転操作が行われた後、中央検出領域A10を経由して右第三検出領域AR13で回転操作がなされたことを示す回転角度検出データが回転角度検出部21から供給された場合、つまり、中央検出領域A10から左第三検出領域AL13までの回転操作と、左第三検出領域AL13から右第三検出領域AR13までの回転操作の二つの回転操作の組み合わせからなる回転角度検出データが回転角度検出部21から供給された場合、回転操作入力変換処理部36は、図28の対応表を参照し、bit5とbit0が共に「1」で残りのbit4〜bit1が共に「0」となる“う”を表す点字対応文字コードを出力する。
また、図29〜図32に示す“え”の点字対応文字コード入力において、先ず、中央検出領域A10から左第二検出領域AL12まで回転操作が行われた後、中央検出領域A10を経由して右第三検出領域AR13まで回転操作がなされ、さらに中央検出領域A10を経由して左第三検出領域AL13まで回転操作がなされたことを示す回転角度検出データが回転角度検出部21から供給された場合、つまり、中央検出領域A10から左第二検出領域AL12までの回転操作と、左第二検出領域AL12から右第三検出領域AR13までの回転操作と、右第三検出領域AR13から左第三検出領域AL13までの回転操作の三つ回転操作の組み合わせからなる回転角度検出データが回転角度検出部21から供給された場合、回転操作入力変換処理部36は、図28の対応表を参照し、bit5とbit4,bit0が共に「1」で残りのbit3〜bit1が「0」となる“え”を表す点字対応文字コードを出力する。
また、図29〜図32に示す“お”の点字対応文字コード入力において、先ず、中央検出領域A10から左第二検出領域AL12まで回転操作が行われた後、中央検出領域A10を経由して右第三検出領域AR13まで回転操作がなされたことを示す回転角度検出データが回転角度検出部21から供給された場合、つまり、中央検出領域A10から左第二検出領域AL12までの回転操作と、左第二検出領域AL12から右第三検出領域AR13までの回転操作の二つ回転操作の組み合わせからなる回転角度検出データが回転角度検出部21から供給された場合、回転操作入力変換処理部36は、図28の対応表を参照し、bit4とbit0が共に「1」で残りのbit5,bit3〜bit1が共に「0」となる“お”を表す点字対応文字コードを出力する。
以下説明が冗長になるため省略するが、回転操作入力変換処理部36は、図20の各検出領域AL13〜AR13の回転角度検出データと図28の点字対応文字コードの対応表を参照することにより、残りの“か”〜“ん”の各点字対応文字コードも出力可能となされている。
なお、上記回転角度検出部21より供給された回転角度検出データが、図28の対応表から文字コードを参照できないデータであった場合、回転操作入力変換処理部36は、エラーコードをCPU34へ出力する。
〔第三の実施形態のまとめ〕
以上説明したように、本発明の第三の実施形態によれば、第一の筐体1と第二の筐体2の相対的な回転角度の複数の組み合わせにより、点字やモールス信号に対応した数字や文字を入力することが可能となっている。したがって、本実施形態によれば、従来のように端末を開状態にしてキー操作部8のキー操作による数字や文字の入力を行わなくても、回転操作のみで数字や文字が入力可能となる。特に、本実施形態によれば、回転操作により数字や文字の入力が可能であるため、例えば暗い場所であっても、容易に数字や文字を入力することができ、また、携帯電話端末のキー操作部8やディスプレイパネル3の表示を確認しなくても数字や文字の入力が可能となる。
以上説明したように、本発明の第三の実施形態によれば、第一の筐体1と第二の筐体2の相対的な回転角度の複数の組み合わせにより、点字やモールス信号に対応した数字や文字を入力することが可能となっている。したがって、本実施形態によれば、従来のように端末を開状態にしてキー操作部8のキー操作による数字や文字の入力を行わなくても、回転操作のみで数字や文字が入力可能となる。特に、本実施形態によれば、回転操作により数字や文字の入力が可能であるため、例えば暗い場所であっても、容易に数字や文字を入力することができ、また、携帯電話端末のキー操作部8やディスプレイパネル3の表示を確認しなくても数字や文字の入力が可能となる。
また、本実施形態によれば、回転操作の組み合わせにより数字や文字が構成されているため、例えばユーザが電話番号や電子メールの文章を入力している際に、他者がその入力内容を盗み見ようとしても、それらの内容を読みとることが難しく、したがって、個人情報のような機密情報の漏洩に対する安全性が高い。
また、本実施形態によれば、ユーザが例えば点字又はモールス信号に習熟している場合には、容易に回転操作による入力方法を習得できることになる。
なお、第三の実施形態では平仮名の入力を例に挙げたが、アルファベット文字や片仮名等の入力の際にも本発明は適用可能である。
〔他の例〕
なお、上述した各実施形態の説明は、本発明の一例である。このため、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることはもちろんである。
なお、上述した各実施形態の説明は、本発明の一例である。このため、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることはもちろんである。
例えば、回転操作により得られる情報は、暗証情報や数字、文字だけでなく、音であっても良い。すなわちこの場合、回転操作による回転角度に応じて例えば異なる音を出力するようにしても良い。
また、上述の各実施形態では、回転角度検出部21として磁気センサ41と磁石42からなる構成例を挙げたが、例えば発光素子と受光素子からなる光センサや、歯車の回転検出、ロータリーエンコーダなどにより、回転角度を検出する構成であても良い。
さらに、上述の実施形態では、回転オープン型の端末を挙げているが、本発明は、液晶等の表示部が配置された第一の筐体といわゆるテンキー等の操作部が配された第二の筐体とがヒンジ機構を介して折り重なるように二つ折り可能となされたいわゆる折り畳み型の端末や、三つ以上の筐体がヒンジ等の連結部を介してそれぞれ相対的に回転可能となされた端末、主に表示部を備えた第一の筐体とその表示部の表示面と同一方向となる表面上に操作部を備えた第二の筐体とが、互いに水平方向に直線的にスライド可能となされたスライド型の端末などにも適用可能である。
その他、本発明の携帯情報端末は、携帯電話端末に限定されず、PDA(Personal Digital Assistant)等の各種の端末にも適用可能である。
1 第一の筐体、2 第二の筐体、3 ディスプレイパネル、5 ディスク型ジョグダイヤル、6 通話キー、7 電源/終了キー、10 アンテナ、11 デュープレクサ、12 受信部、13 送信部、14 ベースバンド処理部、15 制御部、16 スピーカ、17 マイクロホン、18 表示部、19 操作部、20 カメラ部、21 回転角度検出部、31 DSP、32 ROM、33 RAM、34 CPU、35 I/O制御部、36 回転操作入力変換処理部、40 ヒンジ機構、41(41a〜41e) 磁気センサ、42(42a〜42l) 磁石、43〜47 円、A0 中央検出領域、AL1,AL11 左第一検出領域、AL2,AL12 左第二検出領域、AL13 左第三検出領域、AR1,AR11 右第一検出領域、AR2,AR12 右第二検出領域、AR13 右第三検出領域、61 暗証情報入力方法選択画像、62 回転操作要求画像、63 暗証情報入力選択・設定暗証情報確認画像、64 回転角度確認画像、66,67,70 ソフトキー、65,69,71,81 文字列、75〜79暗証情報入力画像、82〜86 暗証情報入力欄
Claims (6)
- 少なくとも二つの筐体が連結部により連結され、その連結部を介して各筐体間の位置関係を変更可能となされた携帯型電子装置であって、
上記連結部を介して変更された上記各筐体間の相対的な位置関係を検出する相対位置関係検出手段と、
上記相対位置関係検出手段にて検出された複数の上記相対的位置関係の組み合わせを検出する組み合わせ検出手段と、
上記組み合わせ検出手段にて検出された上記複数の相対的位置関係の組み合わせに応じた所定の情報を生成する情報生成手段とを有する
ことを特徴とする携帯型電子装置。 - 請求項1記載の携帯型電子装置であって、
当該装置の少なくとも一部の機能をロックする機能ロック手段と、
上記情報生成手段により生成された所定の情報と、予め登録されている暗証情報とが一致したとき、上記機能ロック手段による機能ロックを解除するロック解除手段とを有することを特徴とする携帯型電子装置。 - 請求項2記載の携帯型電子装置であって、
上記情報生成手段により生成された所定の情報を、上記暗証情報として設定登録する暗証情報設定登録手段を有することを特徴とする携帯型電子装置。 - 請求項1記載の携帯型電子装置であって、
上記情報生成手段は、上記複数の相対的位置関係の組み合わせに応じた所定の情報として数字コードを生成することを特徴とする携帯型電子装置。 - 請求項1記載の携帯型電子装置であって、
上記情報生成手段は、上記複数の相対的位置関係の組み合わせに応じた所定の情報として文字コードを生成することを特徴とする携帯型電子装置。 - 請求項1記載の携帯型電子装置であって、
上記連結部は、各筐体間を回動自在に連結するヒンジ機構であり、
上記相対位置関係検出手段は、上記ヒンジ機構を介して変更された上記各筐体間の相対的な回転角度を上記相対的な位置関係として検出することを特徴とする携帯型電子装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004119002A JP2005303797A (ja) | 2004-04-14 | 2004-04-14 | 携帯型電子装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004119002A JP2005303797A (ja) | 2004-04-14 | 2004-04-14 | 携帯型電子装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005303797A true JP2005303797A (ja) | 2005-10-27 |
Family
ID=35334790
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2004119002A Withdrawn JP2005303797A (ja) | 2004-04-14 | 2004-04-14 | 携帯型電子装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009514077A (ja) * | 2005-10-28 | 2009-04-02 | エスアーペー アーゲー | マウスホイールのスクロールによって安全にパスワードまたはpinを入力する方法および装置 |
WO2010047075A1 (ja) * | 2008-10-20 | 2010-04-29 | 日本電気株式会社 | 携帯装置における状態検出装置および方法 |
-
2004
- 2004-04-14 JP JP2004119002A patent/JP2005303797A/ja not_active Withdrawn
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